JP3814613B2 - 配線接続管理システム - Google Patents
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Description
このような状態でケーブルの取付け配線作業の管理をする場合、一般的にパソコン(PC)などを利用して管理が行われているが、管理情報が文字であった場合、取扱い担当者が認識してパソコンに入力処理を行うことから、誤認識や入力間違え等のミスが発生するおそれがある。
また、管理情報を印字した媒体がラベル又はテープなどの場合、担当者が認識するには、その媒体はある程度の大きさを有することが必要であり、実際の利用環境で配線盤に集約された際に、ラベル自体が取扱いの邪魔となり、取扱いの利便性を阻害することとなる。
さらに、媒体の材質が紙などの場合、取扱い中に破損してしまうことがあり、そのときには認識は不可能となり管理することができない。
また、配線数が著しく多い配線盤や装置等にケーブルを配線する場合、管理情報を印字した媒体が配線済みのケーブルに隠れて見えなくなり、個別の認識情報が容易に認識出来ない状態が発生するおそれがある。
前記プラグと結合するアダプタを複数個配置した配線盤と、
前記接続コード側と前記アダプタ側とにそれぞれ配置された、非接触で情報の書き込みと読み出しができる少なくとも二つのメモリ機能部と、
該二つのメモリ機能部にアクセスして非接触で前記情報の書き込みと読み出し検知をするアンテナと表示器を有する手持ち形プローブ部と、
該プローブ部により検知された前記情報に対する処理をしてその処理結果を表示する情報処理部とを備え、
前記接続コード側と前記アダプタ側とにそれぞれ配置された前記少なくとも二つのメモリ機能部に所定のID情報と番地情報とを、それぞれ、記憶せしめて、
前記複数個のアダプタのうちのいずれかと前記接続コードの前記プラグとの結合状態に対応する管理情報が前記処理結果として前記情報処理部から得られるように構成されている。
前記接続コード側では、前記メモリ機能部は前記プラグに配置されているように構成することができる。
前記接続コード側では、前記メモリ機能部は前記コードに配置されているように構成することができる。
前記アダプタ側では、前記メモリ機能部は、複数個のアダプタに個別に設けることができる。
前記アダプタ側では、前記メモリ機能部は、複数個のアダプタのうちの予め定めた少なくとも一つのグループについて、まとめて、設けることができる。
前記プローブ部は、前記メモリ機能部に対する情報の書き込みと読み出し機能を備えることができる。
前記プラグと前記アダプタとの一方と他方に、近接センサの作動子と受動子とを、それぞれ、備えて、前記プラグと前記アダプタとの正常な結合状態と正常に結合しない半差し状態とを前記受動素子の出力により区別して検知し得るように構成することができる。
前記ID情報は、前記接続コードの両端に対して、同一の固有IDに該両端を相互に区別する符号を付加したIDが割り当てられているように構成することができる。
また、読取り装置がパソコンに直接接続されて、配線の接続に関する情報が自動的に入力されるようにしたことにより、人手が介在することがなくなり、情報の入力ミスがなくなる。
さらに、パソコンの処理機能を手持ち形プローブに搭載して一体化すれば、構造の簡易化と取扱いの利便性とはさらに向上する。
このような構成により、メモリ機能付きコードを実現することにより、前記本発明の目的を達成することができる。以下はその目的に対応する具体的な使用例である。
(2)また、番地情報と固有IDは、各工程の作業中にプローブ部5を接続部分に近づけることによりメモリ機能部1a,1bから、アンテナ6を介して制御部7により自動的に読みとられ、そのまま直接パソコン10に入力されることから、前記の様な従来技術における誤認識、入力間違い、入力忘れ、などのミスを防ぐことが可能である。
(3)本発明による配線接続管理システムは、接続コードの他端側が半固定状態で接続されており、一端側について本発明を適用する場合にも、その配線状態を効率的に管理することが可能である。
例えば、配線架20に10×10=100個のアダプタが配置されている場合に、これらのアダプタに対して、番地情報が表1のように割り当てられているものとする。この表1は、パソコン10上のデータベースに設定される。
さらに、59はパソコン(PC)10とのデータ通信路を形成するための外部通信ポート、60は外部通信ポート59を介してパソコン(PC)10とCPU50とのデータ伝送を制御する外部通信制御部である。
I 配線装置間の距離が簡単に両端の接続先を確認し得る程度に比較的近い場合(従来)
1.個別の接続ケーブル100の両端が、それぞれ、どの番地のアダプタに接続されるかを示す「配線表」(図示せず)を参照する。
2.この配線を実行するのに必要なコネクタ種別,ケーブル種別,長さ等の条件に適合する接続ケーブル100を選択する。この場合、一般的にはケーブルにラベルは添付しないが、重要回線では、図13に示すように、ラベル202,302が付加されている。
3.次に、一方の配線装置200において、手順1で参照した接続対象のアダプタ204の番地を示すラベル201を確認する。
4.接続ケーブル100の一方の端部に接続されているプラグ203を手順3により判明している指定のアダプタ204に接続する。
5.接続ケーブル100の他方の端部に接続されているプラグ303を、手順1乃至手順4に従ってラベル301を参照し、重要回線は、さらに、ラベル302を参照して他方の配線装置300側の指定のアダプタ304に接続する。
6.以上の手順でこの場合の接続ケーブル100の接続は完了する。
7.接続ケーブル100の接続先を確認する際には、一方の配線装置100側のアダプタ204に付加されているラベル201を確認し、他方の配線装置300側は接続ケーブル100を辿って行き、その接続ケーブル100が接続されているアダプタ304のラベル301を確認する。この際に、重要回線では、接続ケーブル100のラベル202,302を確認する必要がある。
1.前記の場合同様に「配線表」を参照する。
2.複数の接続ケーブル100を接続する際には、全てのケーブルに202,302の如きラベルを事前につけておき、このラベルには一端側の接続先と他端側の接続先とを図13のように記載してあるので、これを参照して接続ケーブルを選択する。
3.一方の配線先のアダプタ204の番地を示すラベル201を確認する。
4.接続ケーブル100の一方の端部に接続されているプラグ203を、添付されているラベル202に表示されている指定のアダプタ204に接続する。
5.複数の接続ケーブル100を接続する場合には、以下、上記の手順1,手順3を繰り返し、全ての接続ケーブル100の一方側を接続してから、他方側に移動して、全ての接続ケーブル100の他方側の接続を行う。
6.全ての接続ケーブル100の他方の端部から各接続ケーブル100の各ラベルを個別に確認した上で、その端部に接続されているプラグ303を、手順3の要領でラベル302,301を参照することにより判明している指定のアダプタ304に、手順4に従って、接続する。
7.以上の手順で、この場合の接続ケーブルの接続は完了する。
8.接続換えの際には、プラグ203,303の接続時にラベル202,302を書き換えもしくは付け替えを行う。
1.配線作業で実行すべき複数の配線対象の接続関係を指定する複数の接続情報を示す「配線対象表」を、例えば表2(その1)のようにパソコン10上のデータベースに設定しておく。ここで、接続指定情報とは、表2の第1欄では、架200の接続対象アダプタの番地を示す「A1と架300の接続対象アダプタの番地を示す「F3」である。
2.これらの配線作業の実行の際には、パソコン10上のデータベースに設定された表2をパソコン10の表示画面に表示し、その表2上の複数の配線対象のうちのいずれを第1番目の配線として実行するのかを、該当する配線対象を表示した表示欄を色分け表示等により指定する。
従って、例えば、表2の第1欄が選択されたときには、「架200のA1のアダプタ24」と「架300のF3のアダプタ34」とが接続されるべき配線対象であることが指定されたことになる。
3.2.にて指定された配線対象の接続を実行するのに適合するコネクタ種別,ケーブル種別,長さ等の条件を有し、そのメモリ機能部1a又は1bにそれぞれ固有ID(例えば、P001aとP001b)が記録されている接続コード2を選択する。
4.選択された接続コード2の一方のプラグ23を接続すべき一方の架(例えば架200)におけるアダプタ24(この場合、A1)の示名条片(ラベル)201を確認する。
5.確認されたA1のアダプタ24に、3.で選択された接続コード2の一方のプラグ23を接続する。
6.A1のアダプタ24のメモリ機能部1a及びアダプタ24に接続されたプラグ23のメモリ機能部1bに記録されている固有ID(P001a)を、プロープ部5で読込んで、表2の(その2)のように書き込む。
7.他方の架300のアダプタ34に、接続コード2の他方のプラグ33を接続するために、上記の手順4と手順5に準じた処理を実行し、固有ID(P001b)が表2の(その3)のように書き込まれる。
8.以下、表2に表示された配線対象に対し、同様の処理を順次実行することになる。
1.配線作業で実行すべき複数の配線対象の接続関係を指定する複数の接続情報を、例えば表2(その1)のようにパソコン10上のデータベースに設定しておく。ここで、接続指定情報とは、表2の第1欄では、架200の接続対象アダプタの番地を示す「A1と架300の接続対象アダプタの番地を示す「F3」である。
2.これらの配線作業の実行の際には、パソコン10上のデータベースに設定された表2をパソコン10の表示画面に表示し、その表2上の複数の配線対象のうちのいずれを第1番目の配線として実行するのかを、該当する配線対象を表示した表示欄を色分け表示等により指定する。
従って、例えば、表2の第1欄が選択されたときには、「架200のA1のアダプタ24」と「架300のF3のアダプタ34」とが接続されるべき配線対象であることが指定されたことになる。
3.2.にて指定された配線対象の接続を実行するのに適合するコネクタ種別,ケーブル種別,長さ等の条件を有し、そのメモリ機能部1a又は1bにそれぞれ固有ID(例えば、P001aとP001b)が記録されている接続コード2を選択する。
4.選択された接続コード2の一方のプラグ23を接続すべき一方の架(例えば架200)におけるアダプタ24(この場合、A1)の示名条片(ラベル)201を確認する。
5.確認されたA1のアダプタ24に、3で選択された接続コード2の一方のプラグ23を接続する。
6.A1のアダプタ24のメモリ機能部1a及びアダプタ24に接続されたプラグ23のメモリ機能部1bに記録されている固有ID(P001a)を、プローブ部5で読み込んで、表2の(その2)のように書き込む。
7.以下、表2に表示された他の配線対象に対し、同様の処理を順次実行することになる。
8.接続コード2の一方のプラグ23は一方の架200のアダプタ24に接続されているが、他方のプラグ33は他方の架300のアダプタ34に接続されていない接続コード2を選択する。
9.8.で選択した接続コード2の接続されていない方のプラグ33のメモリ機能部1bに記録されている固有ID(例えば、P001b)を、プローブ部5により読み取る。
10. その読み取られた固有ID(P001b)をパソコン10のデータベースに記録された表2の「接続状況」欄を参照することにより、その固有ID(P001b)は固有ID(P001a)が記録されている一方のプラグ23が接続されている接続コード2の他端側に配置されているメモリ機能部1bに記録されている固有ID(P001b)であることが判明するので、この場合には表2から「その他端側のプラグ33は、他方の架300のF3のアダプタ34に接続されるべきであること」を確認する。
11. 10.で確認されたF3のアダプタ34にそのプラグ33を接続する。
12. 以下、上記の手順8乃至11に準じた処理を実行し、固有ID(P001b)が表2の(その3)のように書き込まれる。
13. 以下、表2に表示された他の配線対象に対し、同様の処理を順次実行することになる。
2 接続コード
3 プラグ(コネクタ・プラグ)
4 アダプタ(コネクタ・アダプタ)
5,5a プローブ部
6 アンテナ(センサ)
7 制御部
8 表示部
9 電池
10 パソコン(PC)
11 通信路
20 配線架
23 プラグ
24 アダプタ
30 作動素子
31 受動素子
33 プラグ
34 アダプタ
50,50a CPU
51 アンテナ部
52 RFリーダ/ライタ部
53 表示部
54 表示制御部
55 データ格納メモリ
56 制御入力部
57 電池
58 電源制御部
59 外部通信ポート
60 外部通信制御部
100 接続ケーブル
102,103 ラベル
200 配線装置
201 ラベル
202 ラベル
203 プラグ
204 アダプタ
300 配線装置
301 ラベル
302 ラベル
303 プラグ
304 アダプタ
Claims (9)
- 一端にプラグが接続された少なくとも一つの接続コードと、
前記プラグと結合するアダプタを複数個配置した配線盤と、
前記接続コード側と前記アダプタ側とにそれぞれ配置された、非接触で情報の書き込みと読み出しができる少なくとも二つのメモリ機能部と、
該二つのメモリ機能部にアクセスして非接触で前記情報の書き込みと読み出し検知をするアンテナと表示器を有する手持ち形プローブ部と、
該プローブ部により検知された前記情報に対する処理をしてその処理結果を表示する情報処理部とを備え、
前記接続コード側と前記アダプタ側とにそれぞれ配置された前記少なくとも二つのメモリ機能部に所定のID情報と番地情報とを、それぞれ、記憶せしめて、
前記複数個のアダプタのうちのいずれかと前記接続コードの前記プラグとの結合状態に対応する管理情報が前記処理結果として前記情報処理部から得られるように構成された配線接続管理システム。 - 前記情報処理部は、前記プローブ部と一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線接続処理システム。
- 前記接続コード側では、前記メモリ機能部は前記プラグに配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線接続管理システム。
- 前記接続コード側では、前記メモリ機能部は前記コードに配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線接続管理システム。
- 前記アダプタ側では、前記メモリ機能部は、複数個のアダプタに個別に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の配線接続管理システム。
- 前記アダプタ側では、前記メモリ機能部は、複数個のアダプタのうちの予め定めた少なくとも一つのグループについて、まとめて、設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の配線接続管理システム。
- 前記プローブ部は、前記メモリ機能部に対する情報の書き込みと読み出し機能を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の配線接続管理システム。
- 前記プラグと前記アダプタとの一方と他方に、近接センサの作動子と受動子とを、それぞれ、備えて、前記プラグと前記アダプタとの正常な結合状態と正常に結合していない半差し状態とを前記受動素子の出力により区別して検知し得るように構成されたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の配線接続管理システム。
- 前記ID情報は、前記接続コードの両端に対して、同一の固有IDに該両端を相互に区別する符号を付加したIDが割り当てられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の配線接続管理システム。
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