JP3814465B2 - インクジェット記録システム - Google Patents

インクジェット記録システム Download PDF

Info

Publication number
JP3814465B2
JP3814465B2 JP2000181839A JP2000181839A JP3814465B2 JP 3814465 B2 JP3814465 B2 JP 3814465B2 JP 2000181839 A JP2000181839 A JP 2000181839A JP 2000181839 A JP2000181839 A JP 2000181839A JP 3814465 B2 JP3814465 B2 JP 3814465B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
information
semiconductor element
dimensional semiconductor
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000181839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002005724A (ja
Inventor
博之 石永
雅彦 久保田
良行 今仲
無我 望月
孝明 山口
一郎 斉藤
良二 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2000181839A priority Critical patent/JP3814465B2/ja
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to AT06115291T priority patent/ATE411900T1/de
Priority to US09/878,946 priority patent/US6827411B2/en
Priority to EP06115291A priority patent/EP1710084B1/en
Priority to DE60135064T priority patent/DE60135064D1/de
Priority to EP08161261A priority patent/EP1990201B1/en
Priority to EP01114377A priority patent/EP1164022B1/en
Priority to AT08161261T priority patent/ATE468227T1/de
Priority to AT01114377T priority patent/ATE402821T1/de
Priority to DE60142198T priority patent/DE60142198D1/de
Priority to CA002350397A priority patent/CA2350397C/en
Priority to DE60136304T priority patent/DE60136304D1/de
Priority to SG200103511A priority patent/SG109453A1/en
Priority to SG200404745A priority patent/SG127735A1/en
Priority to CNB011412844A priority patent/CN100457463C/zh
Priority to TW090114637A priority patent/TW514964B/zh
Priority to KR10-2001-0034162A priority patent/KR100427203B1/ko
Publication of JP2002005724A publication Critical patent/JP2002005724A/ja
Priority to US10/127,594 priority patent/US7014287B2/en
Priority to US10/646,700 priority patent/US7210755B2/en
Publication of JP3814465B2 publication Critical patent/JP3814465B2/ja
Application granted granted Critical
Priority to US11/707,055 priority patent/US7922274B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周囲の環境情報を検知し、その情報を外部へ伝達、表示する機能を有する半導体素子に関する。
【0002】
また本発明は、各色のインクタンク内の情報(例えばインク残量)を検知し、外部へ表示、伝達する装置、および該装置を備えたインクタンク、該インクタンクを着脱可能に搭載するファクシミリ・プリンター・複写機等のインクジェット記録装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、記録ヘッドに設けた複数の噴射ノズルからインクを噴射させながら、記録ヘッドを搭載したキャリッジを印字方向に移動することで、画像をドットパターンで用紙に印字するようにしたインクジェット記録装置においては、記録用のインクを収容したインクタンクを設け、そのインクタンクのインクをインク供給路を介して記録ヘッドに供給するようにしている。そこで、そのインクタンクのインクの残量を検出するようにしたインク残量検出装置が実用に供されるととにも、種々提案されている。
【0004】
例えば、特開平6−143607号によれば、図17に示すように非導電性のインクが満たされているインクタンク701の底側の内面に2本(1対)の電極702が配設され、インクタンク701内のインク中には、電極702と対向位置にある電極704が配設された浮揚体703が浮揚している。2本の電極702は、両電極の導通状態を検知する検知部(不図示)にそれぞれ接続されており、両電極の導通状態を検知すると、インクタンク701内のインクが無いことを示すインク残量エラーを発し、インクジェット記録ヘッド705の動作を停止させることが開示されている。
【0005】
また、特登録2947245号によれば、図18に示すように下部が底面に向かって漏斗状に形成されるとともに、底面に2つの導電体801,802が設けられ、インク803よりも比重の小さい金属球804が内部に設置される構成のインクジェットプリンタ用インクカートリッジ805が開示されている。このような構成では、インク803が消費されて減っていくとインク803の液面が下がる。それに伴って、インク803の表面に浮かんでいる金属球804の位置が下がっていく。インク803の液面がインクカートリッジ筺体の底面の位置まで下がると、金属球804は2つの導電体801,802に接する。すると、導電体801,802が導通するので、その間に電流が流れる。その通流を検出すれば、インクエンド状態を検出することができる。インクエンド状態が検出されれば、インクエンド状態を示す情報が使用者に知らされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来公報に代表するような、インクタンク内のインク残量を検出する構成が知られているが、このような構成ではインクタンク内に検出用の電極を配置する必要がある。また、電極間の導通状態によりインク残量を検知するため、インク成分に金属イオンが用いられない等の、使用するインクに制約が生じてしまう。
【0007】
また、上記の構成ではインク残量しか検知することが出来ず、その他のタンク内情報を外部が知ることが出来ない。例えばインクタンク内の圧力情報、インク物性の変化などは、インクジェットヘッドを常に安定した吐出量で動作するために重要なパラメータであり、タンク内のインク消費に伴って時々刻々と変化するタンク内圧を外部のインクジェット記録装置にリアルタイムで知らせたり、インク物性の変化を外部へ伝達できるタンクが望まれている。
【0008】
さらに、一方的にインクタンク内の検知した情報を外部へ知らせるのみならず、外部からの問いかけに対して内部情報を返答するような双方向の情報のやり取りを実施できるインクタンクが望まれている。
【0009】
上記のようなインクタンクを開発するにあたって、本発明者らは、直径1ミリのシリコン・ボールの球面上に半導体集積回路を形成するというボール・セミコンダクター社のボール・セミコンダクターに着目した。このボールセミコンダクターは球形であるため、これをインクタンク内に収容すれば、周囲環境情報の検出や外部との双方向の情報のやり取りを平面形に比べて非常に効率良く行えることが予想された。しかしながら、このような機能を持つものを調査したところ、USP5877943号のようにボール・セミコンダクター同士を電気配線で接続する技術などが存在するだけで、上記の機能を持つ素子自体の開発が必要となった。また、この素子がインクタンクに有効に適用できるものである為には、クリアしなければならない課題もあった。課題の一つは、タンク内に収容された素子を起動させるための電力の供給である。素子の起動のための電源をインクタンクに持たせるとタンクが大型になったり、タンク外部に電源を備える場合でも電源と素子との接続手段が必要になり、タンクの製造コストが増え、タンクカートリッジが高価になるので、外部より非接触で素子を起動させねばならない。
【0010】
更なる課題としては、インクタンクのインク液面や液面より一定の距離沈んだインク中で浮遊し得ることである。例えばインクタンク内のインク消費に伴う負圧量の変動を経時的に監視するにはインク液面に素子が位置するのが望ましいが、素子は水より比重の大きいシリコンからなるため、インクに浮遊させることが困難である。
【0011】
特に、カラープリンタに適用する場合は、各色のタンクごとに外部からの問いかけに対してタンク内情報を取得し送信できるものが要求される。
【0012】
本発明の目的は、各色のインクタンク内の詳細な情報をリアルタイムで検出し、外部のインクジェット記録装置と双方向に情報のやり取りを行うことができる立体形半導体素子、該半導体素子を備えたインクタンク及びインクジェット記録装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、インクジェットプリンタでカラー記録を行なうための複数のインクジェットヘッドを備え、インクジェットヘッド毎に対応して吐出されるインクを貯留する複数のインクタンクを搭載して記録を行なうインクジェット記録システムにおいて、
それぞれの前記インクタンク内において立体形半導体素子がインク液体表面もしくは液中に浮遊した状態で配されているとともに、インクジェットプリンタには前記インクタンクの外に、それぞれの前記インクタンク内に配された立体形半導体素子と電磁波で無線通信を行う通信手段が設けられており、
それぞれの前記立体形半導体素子は、前記通信手段から電磁波の信号を非接触で受信し、該電磁波を電磁誘導により電力に変換するコイルを有する受信兼エネルギー変換手段と、該電力により起動する、前記立体形半導体素子が配されているインクタンク内の少なくともインク残量の情報を入手する情報入手手段と情報蓄積手段と判断手段と情報伝達手段を備え、かつ、
前記立体形半導体素子ごとに、前記コイルの巻き数あるいは長さを変えることで共振周波数が異なっており、
前記通信手段により、所定の立体形半導体素子の共振周波数に等しい周波数の信号が電磁波で送られると、当該立体形半導体素子の受信兼エネルギー変換手段が該電磁波を電磁誘導により電力に変換して、該電力により前記情報入手手段、前記情報蓄積手段、前記判断手段および前記情報伝達手段を起動し、
前記所定の共振周波数に対応した立体形半導体素子のみが、前記情報入手手段によってその立体形半導体素子が配されているインクタンク内の少なくともインク残量の情報を入手し、その入手した情報を前記判断手段によって前記蓄積情報手段の情報と比較判断して情報伝達が必要な場合に前記情報伝達手段によりインクタンク外部に伝達することを特徴とする。
また、本発明は、インクジェットプリンタでカラー記録を行なうための複数のインクジェットヘッドを備え、インクジェットヘッド毎に対応して吐出されるインクを貯留する複数のインクタンクを搭載して記録を行なうインクジェット記録システムにおいて、
それぞれの前記インクタンク内において立体形半導体素子がインク液体表面もしくは液中に浮遊した状態で配されているとともに、インクジェットプリンタには前記インクタンクの外に、前記インクタンク内に配された立体形半導体素子と電磁波で無線通信を行う通信手段が設けられており、
それぞれの前記立体形半導体素子は、前記通信手段から電磁波の信号を非接触で受信し、該電磁波を電磁誘導により電力に変換するコイルを有する受信兼エネルギー変換手段と、該電力により起動する、前記立体形半導体素子が配されているインクタンク内の少なくともインク残量の情報を入手する情報入手手段と情報蓄積手段と判断手段と情報伝達手段を備え、かつ、前記立体形半導体素子ごとに異なる識別IDを持ち、
前記通信手段により、所定の立体形半導体素子の識別IDを含む信号が電磁波で送られると、それぞれの前記立体形半導体素子の受信兼エネルギー変換手段が該電磁波を電磁誘導により電力に変換して、該電力により前記情報入手手段、前記情報蓄積手段、前記判断手段および前記情報伝達手段を起動し、
前記通信手段から送信された識別IDと一致した識別IDを持つ立体形半導体素子のみが、前記通信手段からの識別IDの後に続く情報を受け入れ、この受け入れた情報に応じて前記情報入手手段により、その立体形半導体素子が配されているインクタンク内の少なくともインク残量の情報を入手し、その入手した情報を前記判断手段によって前記蓄積情報手段の情報と比較判断して情報伝達が必要な場合に前記情報伝達手段によりインクタンク外部に伝達することを特徴とする。
【0015】
前記応答条件はディジタルID識別を異ならせていることを特徴とする。
【0018】
また、液体表面もしくは液中の所定の位置で浮遊するための空洞部を有するものが好ましい。この場合、液中に浮遊する立体形半導体素子の重心が、当該素子の中心より下部に位置し、且つ、浮遊する液中で回転しないで、安定した揺動をするものが好ましく、立体形半導体素子のメタセンタが、該立体形半導体素子の重心より、常に上部にあることがより好ましい。
【0026】
なお、本明細書中の「メタセンタ」とは、釣り合いにある時の重量の作用線と、傾いたときの浮力の作用線との交点を示す。
【0027】
また本明細書中の「立体形半導体素子」の「立体形」とは、三角柱、球、半球体、四角柱、回転楕円体、一軸回転体など、種々の立体形を全て含む。
【0028】
またインクジェット記録装置に用いられる場合、素子に電磁波の信号を供給する手段は回復ポジション、リターンポジション、もしくはキャリッジ、ヘッド等に設ければ良い。これ以外にも、電磁波の信号を供給する手段を有する装置を用いれば、インクジェット記録装置がなくてもインクタンク内部の状態を知ることができ、例えば工場や販売店で用いれば検査などに用いられる(品質保証)。
【0029】
(作用)
上記のとおりの立体形半導体素子では、素子外部から非接触で所定の応答条件を満たした電磁波の信号が与えられると、エネルギー変換手段がその電磁波を電力へと変換し、この変換された電力により情報入手手段、判断手段、情報蓄積手段、および情報伝達手段が起動する。エネルギー変換手段で受信した電磁波の信号が所定の応答条件を満たした場合に前記情報入手手段により素子周囲の環境情報が入手され、この入手情報とこれに対応する前記情報蓄積手段に蓄積された情報とを判断手段が比較し、情報伝達の必要性を判断する。そして、情報伝達の必要があると判断した場合に、判断手段は入手情報を情報伝達手段により外部へ伝達させる。
【0030】
このように外部からの電磁波の信号が所定の応答条件を満たした場合のみ、周囲環境情報を入手して外部に伝達する通信機能を立体形の半導体素子に作り込んでいるため、各素子ごとの周囲環境情報が独立して得られる。また、3次元的に情報入手・伝達が可能なので、平板形の半導体素子を用いる場合と比べて、情報伝達の方向の制限も少ない。このため、周囲環境情報の入手、外部への伝達を効率良く行うことができる。
【0031】
上記のような立体形半導体素子をインクタンク内に少なくとも一つ配することで、インクタンク内に収容したインクに関する情報や、タンク内の圧力などをリアルタイムで外部の例えばインクジェット記録装置に伝達させることが可能である。これは、例えばインク消費に伴って時々刻々と変化するタンク内の負圧量を制御してインクジェット吐出を安定化する上で有利である。
【0032】
特に上記の立体形半導体素子を複数のインクタンク内にそれぞれ配置したため、受信した電磁波の信号が所定の応答条件を満たしたときのみ、受信信号に応じた情報を入手して、蓄積情報との比較判断結果をその入手情報とともに外部へ伝達できるので、応答条件をタンク毎に変えれば、インクタンクごとの情報が独立して得られる。そのため、ユーザーは間違えることなく、たとえばインクが無くなったインクタンクを交換することができる。
【0033】
さらに、立体形半導体素子を動作させるための電力を非接触で供給する構成であるので、素子の起動のための電源をインクタンクに持たせたり、電力供給用の配線を素子に接続する必要がなく、外部との直接的な配線を施すことが困難な箇所に使用することができる。
【0034】
例えば、発振回路の導電体コイルを立体形半導体素子の外表面に巻き付けるように形成することにより、外部の共振回路との間で電磁誘導によって導電体コイルに電力を発生させて、素子に非接触で電力を供給することができる。
【0035】
この場合、素子の外表面にはコイルが巻き付けられているので、そのコイルのインダクタンスの大きさはインクタンク内の例えばインクの残量、インク濃度、インクpHに応じて変化する。したがって、発振回路はそのインダクタンスの変化に応じて発振周波数を変更するので、その変更される発振周波数の変化に基づいてインクタンク内のインクの残量などを検出することも可能である。
【0036】
そして、立体形半導体素子は、液中に浮遊するための空洞部を有するとともに、素子の重心が、当該素子の中心より下部に位置するように形成されているので、例えば、インクジェット記録装置に搭載された記録ヘッドおよびインクタンクが、シリアルに動作し、インクタンク内のインクが上下左右に揺動しても、安定してインクタンク内のインク中に浮遊しながら、インクに関する情報や、タンク内の圧力などを精度良く検出することができる。その上、素子に形成した上記の発振回路のコイルを、外部の共振回路のコイルに対して安定した位置で保持し、常に安定した双方向通信をも可能にする。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。特に、各色のインクタンク中にそれぞれ立体形半導体素子を配置した場合の実施形態について詳細に説明する。尚、この素子はインクタンクのみに収納するものでなく、他の対象物中に配して用いても同様の効果が得られる。
【0038】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態によるインクジェット記録装置を示す概略構成図である。この図に示す形態のインクジェット記録装置600には、印字記録のためにインク滴を吐出する液体吐出ヘッド(不図示)と、その液体吐出ヘッドに供給される液体を保持する各色のインクタンク500が搭載されるキャリッジ607が設けられている。各色のインクタンク500としてはブラックB、シアンC、マゼンタM、イエローYの4種類の色のタンクが搭載されている。
【0039】
各色のインクタンクにはそれぞれ応答条件が異なる通信機能を有する立体形半導体素子11が配されていて、インクタンク500外に設けられたインクジェット記録装置600の通信回路150と通信可能となっている。
【0040】
通信回路150は周波数変調器152と誘導コイル151からなる共振回路102によって、インクタンク500に設けられた立体形半導体素子11の通信手段と通信可能になっている。立体形半導体素子11は共振回路102の電磁誘導による共振で通信できる構成になっている。このような通信機能を持たせるために、立体形半導体素子11の表面には図2に示すように誘導コイルLが巻き付けられている。また、各色ごとの素子の応答条件を変更するために、特に本例では各色ごとに立体形半導体素子上のコイルLの巻き数や長さなどを変えて、各色ごとの立体形半導体素子11においてそれぞれ共振周波数を異ならせている。通信回路150は周波数変調器152により電磁誘導周波数を変調することが可能で、これにより通信したい色に対応した立体形半導体素子の共振周波数に同調させて、色ごとに独立した通信を可能としている。例えば通信回路150によってシアン色に対応する共振周波数に同調させた信号を送ると、その信号に対しシアン色のタンク内の素子のみが応答する。
【0041】
また、立体形半導体素子11は誘導コイルLを備えているため、このコイルを用いて発振回路を組むと、上記のような通信回路150の共振回路102による電磁誘導を電力に変換することが出来る。このため、素子内に作り込まれた回路を起動するための電力供給が非接触で行なえる。
【0042】
上記のようなインクジェット記録装置では、例えばシアン色のタンクと情報のやりとりを行なうため、そのタンクに向けて通信回路150より、シアン色に対応する共振周波数に等しい周波数の信号を電磁波12で送ると、シアン色のタンク内の素子のコイルにおいて電磁誘導により電力が発生し、その素子内の回路を起動させることができる。そのため、素子内の回路に素子周囲の環境情報を入手する手段やその環境情報を外部に伝達する手段を設けておけば、シアン色のタンク内情報を検知し外部に知らせることができる。
【0043】
図3は各色ごとに配される立体形半導体素子11の内部構成および外部とのやり取りを表したブロック構成図である。
【0044】
立体形半導体素子11は、記録装置600内の通信回路150から送られてきた電磁波12の信号を受信し、その電磁波12を電力13に変換する受信兼エネルギー変換手段(コイルを備えた発振回路)14と、通信兼エネルギー変換手段14で得た電力により起動する情報入手手段15と判断手段16と情報蓄積手段17と情報伝達手段18を備えている。受信兼エネルギー変換手段14、情報入手手段15および情報伝達手段18は立体形半導体素子11の表面もしくは表面付近に形成されていることが望ましい。
【0045】
判断手段16は、受信兼エネルギー変換手段(コイルを備えた発振回路)14が受信した電磁波12によって共振している場合は電磁波12の信号を受け入れ、共振しない場合は受け入れない。そして、電磁波12の信号を受け入れると、情報入手手段15に素子11の周囲環境情報であるインクタンク内の情報(例えば、インク残量、インク色材濃度、ph、温度など)を入手させ、この入手したタンク内部情報と情報蓄積手段17に記憶してある情報とを比較し、入手したタンク内部情報を外部へ伝達する必要があるかを判断する。情報蓄積手段17は、入手するタンク内部情報と比較する諸条件や情報入手手段15より入手したタンク内部情報を蓄積する。ここで、情報蓄積手段17に予め設定してある条件に基づく判断手段16の判断は、例えばインク残量が2ミリリットル以下になったり、インクのphが大きく変化したりした為にタンク交換が必要との判断を行うことが挙げられる。
【0046】
情報伝達手段18は、判断手段16の命令によって電力を、タンク内情報を外部へ伝達するためのエネルギーに変換して、外部へインク内部情報を表示、伝達する。この伝達するためのエネルギーは磁界、光、形、色、電波、音などを使用することが可能であり、例えばインク残量が2ミリリットル以下になったと判断された場合には音を鳴らしてタンク交換が必要であることを外部に伝達する。また、伝達先はインクジェット記録装置の通信回路150のみでなく、特に光、形、色や音などの場合は人の視覚や聴覚に伝達してもよい。さらに、インク残量が2ミリリットル以下になったと判断された場合には音で、インクのphが大きく変化したときには光で知らせるなど、情報に応じてその伝達方法を変えてもよい。
【0047】
本形態によれば、各色のインクタンクにそれぞれ異なる周波数で応答する通信機能を有する立体形半導体素子を配しているので、所望の色のタンクと個別に情報のやりとりを行なうことができる。
【0048】
また、各色ごとの立体形半導体素子は記録装置本体側に設けられた通信回路からの電磁波を素子内の判断手段や情報入手手段、情報伝達手段などを起動する電力に変換するため、外部と直接的な電気的配線を行う必要がなくなり、外部と直接的な電気的配線を行うことが困難なインク中など、対象物中のどの個所であっても素子を使用することができる。インク中に素子を配すれば、インクの状態をリアルタイムで正確に把握することが可能となる。さらに、素子を動作させるための起電力を蓄積する手段(本例では電源)を配置する必要がなくなるため、素子の小型化が可能となり、狭い個所であっても素子を使用することができる。
【0049】
(第2の実施の形態)
次に、他の実施の形態について説明する。立体形半導体素子の基本構成は図3に示した形態と同様となっているが、通信における応答条件が異なる。よって説明において第1の実施の形態と同一部品には同一符号を用いる。本形態の場合、各色のインクタンク内の素子全てに対し、第1の実施の形態と異なり通信のために同調させる周波数は同じである(素子上のコイルLの巻き数や長さなどで決まる共振周波数は各色素子すべて同じである)が、各色のタンク内にそれぞれ配される素子ごとに異なるディジタルID識別機能を持たせ、通信したい色のタンクをディジタルIDにより識別して、通信を許可するか不可にするかを判断する。
【0050】
図4は、記録装置本体側の通信回路150と立体形半導体素子11の間で電磁誘導によりディジタルIDをやり取りする概念の説明図である。この図を参照すると、まずディジタルIDをD3h(hはD3が16進数表示であることを示す添え字である。)とすると(同図(a))、通信回路150はこれを2進数「11010011」に変換し(同図(b))、これに対応した電磁誘導波形にする(同図(c))。ディジタル値1を1周期の正弦波、0を出力0とする。これを通信回路150により電磁誘導で発信すると(同図(d))、インクタンク内の立体形半導体素子11は同調して、素子11上のコイルLで同様の波形を得る(同図(e))。これを素子11はコンパレータ回路等でディジタル2進数列に変換し(同図(f))、ディジタルIDであるD3hを得ることができる(同図(g))。
【0051】
このようなディジタルIDのやり取りを用いて特定の色のタンク内情報を入手する動作フローを図4に示す。この図を参照すると、まず、通信したいインクタンクの応答条件のID(この場合、ディジタルIDのD3hとする)を選択すると、通信回路150はこれを2進数配列にシフトレジスター等(図示せず)で変換し、この配列に対応した電磁誘導波形に変換して送信する。変換は例えば2進数配列と同周期の正弦波をANDゲートで乗算することで行なう。立体形半導体素子11はコイルで、送信された電磁誘導波形と同じ波形を入手する。これを立体形半導体素子11内の判断手段16に設けられた変換器で2進数に変換し16進数を得る。
【0052】
そして判断手段16は、入手した16進数のIDを情報蓄積手段17に予め記憶されている16進数の識別IDと比較する。比較が一致した場合はIDの後に続く情報を受け入れ、一致しない場合は受け入れない。
【0053】
上記のように情報を受け入れると、図3で示したように判断手段16は、この情報に応じて情報入手手段15に素子11の周囲環境情報であるインクタンク内の情報(例えばインクの濃度、残量、物性など)を入手させ、この入手したタンク内部情報と情報蓄積手段17に記憶してある情報とを比較し、入手したタンク内部情報を外部へ伝達する必要があるかを判断する。情報伝達手段18は、判断手段16の命令によって電力を、タンク内情報を外部へ伝達するためのエネルギーに変換して、外部へインク内部情報を表示、伝達する。
【0054】
本形態によれば、各色のインクタンクにそれぞれ異なるID識別を用いた通信プロトコルで応答する通信機能を有する立体形半導体素子を配しているので、第1の実施の形態と同様、所望の色のタンクと個別に情報のやりとりを行なうことができ、また、素子内の回路を起動させる電源供給を非接触で行なえるため、配線が困難なインク中でも使用できる。
【0055】
さらに本形態は、ディジタルIDによって、各色のインクタンクを識別した事により、第1の実施の形態の構成よりも非常に多くの種類のタンクを扱うことが可能となる。
【0056】
【実施例】
次に、本発明の立体形半導体素子をインクタンク内に配置する場合の好ましい具体例を更に詳しく説明する。
【0057】
まず、本発明の立体形半導体素子に適用可能な情報入手手段を例に挙げる。上記の実施の形態で説明したように、立体形半導体素子をインクタンク内に配置する場合、球状シリコンに作り込まれる情報入手手段としては、(1)SiO2膜やSiN膜をイオン感応膜として作り、インクのpHを検知するセンサーや、(2)ダイヤフラム構造を有し、タンク内の圧力変化を検知する圧力センサーや、(3)光を熱エネルギーに変換し、焦電効果を有するフォトダイオードを作り込み、現在の位置を検出し、インク残量を検知するセンサーや、(4)材料の導電効果を用いて、タンク内の水分量により、インク有無を検知するセンサー等を挙げられる。
【0058】
次に、本発明の立体形半導体素子に適用可能な受信兼エネルギー変換手段の具体例を挙げる。図6は本発明の立体形半導体素子の構成要素である受信兼エネルギー変換手段の電力発生原理を説明するための図である。
【0059】
図6において、外部共振回路101のコイルLaに隣接して、発振回路102の導電体コイルLを置き、外部共振回路101を通じてコイルLaに電流Iaを流すと、電流Iaによって発振回路102のコイルLを貫く磁束Bが生じる。ここで、電流Iaを変化させるとコイルLを貫く磁束Bが変化するので、コイルLには誘導起電力Vが生じる。したがって、球状シリコンに受信兼エネルギー変換手段としての発振回路102を作り込み、素子外部の例えばインクジェット記録装置の通信回路150に外部共振回路101を、素子側の発振回路102の導電体コイルLと素子外部の共振回路101のコイルLaとが隣接するように配設する事により、外部からの電磁誘導による誘導起電力で、素子を動作させる電力を発生することが出来る。
【0060】
また、球状シリコンに受信兼エネルギー変換手段として作り込んだ発振回路102の巻き数NのコイルLを貫く磁束Bは、外部共振回路101のコイルLaの巻き数Naと電流Iaの積に比例するから、比例定数をkとして、
【0061】
【数1】
B=k*Na*Ia ▲1▼
コイルLに生じる起電力Vは、
【0062】
【数2】
Figure 0003814465
ここで、磁束Bは、コイルの磁心の透磁率をμa、磁界をHとすると、
【0063】
【数3】
Figure 0003814465
となる。ここで、zは、外部共振回路のコイルと球状シリコンに作り込んだコイルとの距離を示している。
【0064】
▲2▼式の相互インダクタンス:Mは、
【0065】
【数4】
Figure 0003814465
となる。ここで、μoは、真空の透磁率である。
【0066】
そして、球状シリコンに作り込んだ発振回路のインピーダンス:Zは、
【0067】
【数5】
Z(ω)=R+j{ωL−(1/ωC)} ▲5▼
と表され、外部共振回路のインピーダンス:Zaは、
【0068】
【数6】
Za(ω)=Ra+jωLa−{ω22/Z(ω)} ▲6▼
となる.ここで、Jは、磁化を表している。そして、この外部共振回路が共振(電流値:Iaが最大になるとき)した時のインピーダンス:Zoは、
【0069】
【数7】
Zo(ωo)=Ra+jLaωo−(ωo 22/R) ▲7▼
となり、この共振回路の位相の遅れ:φは、
【0070】
【数8】
tanφ={jLaωo−(ωo 22/R)}/R ▲8▼
となる。
【0071】
そして、この外部共振回路の共振周波数:foは、
【0072】
【数9】
fo=1/2π(LC)1/2 ▲9▼
で求められる。
【0073】
上記のような関係から、球状シリコンに作り込んだ発振回路102のインピーダンスが、インクタンク内のインクの変化に応じて可変すると、外部共振回路101の周波数を変化させて、外部共振回路101のインピーダンスの振幅および位相差に、上記のインクの変化が表れてくる。さらには、この位相差や振幅には、インク残量(即ち、zの変化)も含まれている。
【0074】
例えば、外部共振回路101の共振周波数を可変することで、球状シリコンに作り込んだ発振回路102からの出力(インピーダンス)が、周囲の環境変化に応じて、変化するので、この周波数依存性を検出することで、インクの有無やインク残量を検出することが出来る。
【0075】
したがって、球状シリコンに作り込む発振回路は、電力を発生させるエネルギー発生手段としてのみならず、その発振回路と外部共振回路との関係で、タンク内のインクの変化を検知する手段の一部としても使用することが可能である。
【0076】
次に、本発明の立体形半導体素子の製造方法について説明する。図7は、本発明の立体形半導体素子の製造方法の一例を説明するための工程図であり、各工程を球状シリコンの中心を通る断面で示している。また、ここでは、球状シリコンの重心を中心より下部になるように作成し、且つ、球面体内部の上部を空洞にして、更に、その空洞部を気密状態に保持する製造方法を例に挙げる。
【0077】
図7(a)に示す球状シリコンに対し、その全表面上に図7(b)に示すように熱酸化のSiO2膜202を形成した後、図7(c)に示すようにSiO2膜の一部に開口203を形成するため、フォトリソグラフィプロセスを用いて、パターニングをする。
【0078】
そして、図7(d)に示すように、開口203を通じてのKOH溶液を用いた異方性エッチングにより、上部のシリコン部分のみ除去し、空洞部204を形成する。その後、図7(e)に示すように、LPCVD法を用いて、立体形素子の内外表面にSiN膜205を形成する。
【0079】
更に、図7(f)に示すように、メタルCVD法を用いて、立体形素子の全表面上にCu膜206を形成する。そして、図7(g)に示すように、周知のフォトリソグラフィプロセスを用いてCu膜206をパターニングし、発振回路の一部である巻き数Nの導電体コイルLを形成する。その後、導電体コイルLを形成した立体形半導体素子を真空装置から大気中に出し、上部の開口203を樹脂や栓などの封止部材207で塞ぎ、球面体内部の空洞部204を密閉状態にする。このように製造すれば、シリコンからなる立体形半導体素子自体に浮力を持たせることが出来る。
【0080】
また、このような浮遊型の立体形半導体素子に形成しておくコイルL以外の駆動回路素子はN−MOS回路を用いている。図8に、N−MOS回路を縦断するように切断した模式的断面図を示す。
【0081】
図8によれば、P導電体のSi基板401に、一般的なMosプロセスを用いたイオンプランテーション等の不純物導入および拡散により、N型ウェル領域402にP−Mos450が構成され、P型ウェル領域403にN−Mos451が構成されている。P−Mos450およびN−Mos451は、それぞれ厚さ数百オングストロームのゲート絶縁膜408を介して、4000オングストローム以上5000オングストローム以下の厚さにCVD法で堆積したpoly−Siによるゲート配線415、およびN型あるいはP型の不純物導入をしたソース領域405、ドレイン領域406等で構成され、それらP−Mos450とN−Mos451によりC−Mosロジックが構成されている。
【0082】
素子駆動用のN−Mosトランジスタ301は、やはり不純物導入および拡散等の工程により、P型ウェル基板402上のドレイン領域411、ソース領域412およびゲート配線413等で構成されている。
【0083】
ここで、素子駆動ドライバとしてN−Mosトランジスタ301を使うと、1つのトランジスタを構成するドレインゲート間の距離Lは、最小値で約10μmとなる。その10μmの内訳の1つは、ソースとドレインのコンタクト417の幅であり、それらの幅分は2×2μmであるが、実際は、その半分が隣のトランジスタとの兼用となるため、その1/2の2μmである。内訳の他は、コンタクト417とゲート413の距離分の2×2μmの4μmと、ゲート413の幅分の4μmであり、合計10μmとなる。
【0084】
各素子間には、5000オングストローム以上10000オングストローム以下の厚さのフィールド酸化により酸化膜分離領域453が形成され、素子分離されている。このフィールド酸化膜は、一層目の蓄熱層414として作用する。
【0085】
各素子が形成された後、層間絶縁膜416が約7000オングストロームの厚さにCVD法によるPSG、BPSG膜等で堆積され、熱処理により平坦化処理等をされてから、コンタクトホールを介して、第1の配線層となるAl電極417により配線が行なわれている。その後、プラズマCVD法によるSiO2膜等の層間絶縁膜418を10000オングストローム以上15000オングストローム以下の厚さに堆積し、更にスルーホールを形成した。
【0086】
そして、本発明の受信兼エネルギー変換手段としての発振回路や情報入手手段としてのセンサ部などとの接続は上記スルーホールを介して行なう。
【0087】
また、本例の浮遊型の立体形半導体素子を配したインクタンクがどのような状態においても、上述のような製法で球状シリコンに作り込まれた発振回路と、図6に示した外部共振回路との間で、安定した磁束(磁界)が働いている必要がある。しかし、インクなど液体中に浮遊した場合、外部振動により液面が振動をすることがある。そのような場合でも、液体中で安定した状態を保持するために、本例では、浮遊型の立体形半導体素子の重心を決定している。
【0088】
図9で示しているように、液体中に本例の立体形半導体素子210を浮遊させた場合、図9(a)のように、釣り合いの状態にあるためには、
(1)浮力F=物体の重量W
(2)浮力の作用線と重量の作用線(重心Gを通る線)が一致
という関係が成り立っていることが必要である。
【0089】
そして、図9(b)のように、外力により液体が振動して、立体形半導体素子210が、釣り合いの状態から少し傾いた時、浮力の中心が移動し、浮力と重量とで偶力となる。
【0090】
ここで、釣り合いの状態にあるときの重量の作用線(図9(b)中の一点鎖線)と、傾いたときの浮力の作用線(図9(b)中の実線)との交点をメタセンタと呼び、メタセンタと重心との距離hをメタセンタの高さと呼ばれている。
【0091】
本例のように、立体形半導体素子210のメタセンタが重心より高い位置にあるので、偶力(復元力)は元の釣り合いの位置に戻そうとする向きに作用する。この復元力:Tは、
【0092】
【数10】
Figure 0003814465
で表される。ここで、立体形半導体素子210が排除した液体の体積をVと、立体形半導体素子210の比重量をρgとしている。
【0093】
そこで、この復元力を正にするためには、h>0となることが必要十分条件である。
【0094】
そして、図9(b)から、
【0095】
【数11】
Figure 0003814465
となる。ここで、IはO軸回りの慣性モーメントである。よって、
【0096】
【数12】
Figure 0003814465
となることが、立体形半導体素子210が、インク中で安定して浮遊し、外部共振回路からの誘電起電力の供給や、素子外部の通信手段との双方向通信を行うための必要条件となる。
【0097】
この時の外部通信手段との双方向通信方法としては、マイクロ波帯周波数を用いる無線LANシステムや、準ミリ波・ミリ波帯周波数を利用する無線アクセスシステムを適用することが出来る。
【0098】
ここで、無線LANシステムによる送受信の概要を説明する。下記では、立体形半導体素子から記録装置へのデータ送信について述べる。尚、逆に記録装置側から立体形半導体素子へのデータ送信を行う場合は、それぞれ側にデータIDを配しており、それによって、識別される。
【0099】
送信側の立体形半導体素子には、ライン監視部、データ・ハンドリング部、アクノリッジ・チェック部、エラー処理部を有し、受信側の記録装置には、データ・ハンドリング部、アクノリッジ部、エラー処理部、そして、表示部などが付設されている。
【0100】
送信側の立体形半導体素子でのフローチャートを図10に示す。データの送信を行う場合、決められた送信プロコトルにより、初期設定を行った後、受信側のアドレスを設定し、データの送信を行う。送信中に信号の衝突が発生したり、あるいは、指定した受信側の装置からアクノリッジが返って来なかったときは再送を行う。動作中は、ラインの状態やアクノリッジの有無について、受信側の記録装置などに設けた表示部上に表示し、ユーザに的確な判断をうながす。
【0101】
受信側の記録装置でのフローチャートを図11に示す。この受信側では、常にライン監視を行い、自分のアドレスを確認したら、ラインからデータを取り込み、メイン・メモリ上のバッファに蓄積していく。受信中に、16バイト毎のブロック・マークが確認出来なかったり、あるいは受信終了後の誤り検出処理でチェックサムが一致しなかった場合は、受信エラーとして、受信を中断し、再度ラインを監視し、ヘッダの到着を待つ。エラー無く受信出来た場合には、表示部上に受信内容を表示する。
【0102】
以上のような実施例の立体形半導体素子は、着脱可能に装着されたインクタンクに収容されたインクをインクジェット記録ヘッドに供給し、その記録ヘッドから噴射するインク滴で記録用紙に印字するインクジェットプリンタに関してのインク情報およびタンク情報を検知し、該インクジェットプリンタに該情報を伝送して、最適な方法でプリンタを制御したり、タンク内の状態を最適維持する制御をするインクジェットプリンタに好ましく適用される。
【0103】
本発明の立体形半導体素子を適用できるインクタンクの構成例を図12〜図15に示す。図12に示すインクタンク501は、インクを収納した可撓性のインク袋502を筐体503内に配置し、筐体503に固定したゴム栓504で袋口502aを閉じておき、インク導出用の中空針505をゴム栓504に突き刺して袋内に連通させることで、不図示のインクジェットヘッドへインク供給を行なうものである。このようなインクタンク501のインク袋502内に本発明の立体形半導体素子506を配置することができる。
【0104】
また、図13に示すインクタンク511は、インク513を収容した筐体512のインク供給口514に、インクを記録紙Sに向けて吐出し記録を行なうインクジェットヘッド515を取付けたものである。このようなタンク511内のインク513中に本発明の立体形半導体素子516を配置することができる。
【0105】
また、図14に示すインクタンク521は、インク522を収容する完全密閉状態の第1室と、負圧発生部材523を収納する大気連通状態の第2室と、タンク最下部で第1室と第2室を連通させる連通路524とを備えたものである。第2室側のインク供給口525よりインクが消費されると、第2室側より大気が第1室へ入ることに替わって第1室のインク522が第2室に導出される。このような構成のタンク521の第1室に本発明の立体形半導体素子526を配し、インクに関する情報をやり取りしてもよい。
【0106】
また、図15に示すインクタンク531は、インクを保持した多孔質部材532を収納し、収納インクを記録のために使用するインクジェットヘッド533を取付けたものである。このような構成のタンク531においても、インクタンク側に本発明の立体形半導体素子534を配し、インクに関する情報をやり取りしてもよい。
【0107】
次に、本発明の立体形半導体素子を備えたインクタンクを搭載するインクジェット記録装置の構成例を図16に概略図で示す。図16に示されるインクジェット記録装置600に搭載されたヘッドカートリッジ601は、印字記録のためにインクを吐出する液体吐出ヘッドと、その液体吐出ヘッドに供給される液体を保持する図12〜図15に示したような構造からなる複数色のインクタンクとを有するものである。また、各色のインクタンク内にそれぞれ配された立体形半導体素子と電磁波で通信を行なう通信回路(図1の符号150)が記録装置600内に設置されている。通信回路の有する共振回路(起電力となるエネルギーの供給部)101はキャリッジ7に設けられていて、各色の立体形半導体素子に電磁波の信号を送信可能となっている。そして、キャリッジ7にヘッドカートリッジ100が装着された状態で、タンク内の素子の発振回路32の導電体コイルLとキャリッジ側の外部共振回路31のコイルLaとが隣接するように設計されている。
【0108】
ヘッドカートリッジ601は、図16に示すように、駆動モータ602の正逆回転に連動して駆動力伝達ギヤ603および604を介して回転するリードスクリュー605の螺旋溝606に対して係合するキャリッジ607上に搭載されている。駆動モータ602の動力によってヘッドカートリッジ601がキャリッジ607ともとにガイド608に沿って矢印aおよびbの方向に往復移動される。インクジェット記録装置600には、ヘッドカートリッジ601から吐出されたインクなどの液体を受ける被記録媒体としてのプリント用紙Pを搬送する被記録媒体搬送手段(不図示)が備えられている。その被記録媒体搬送手段によってプラテン609上を搬送されるプリント用紙Pの紙押さえ板610は、キャリッジ607の移動方向にわたってプリント用紙Pをプラテン609に対して押圧する。
【0109】
リードスクリュー605の一端の近傍には、フォトカプラ611および612が配設されている。フォトカプラ611および612は、キャリッジ607のレバー607aの、フォトカプラ611および612の領域での存在を確認して駆動モータ602の回転方向の切り換えなどを行うためのホームポジション検知手段である。プラテン609の一端の近傍には、ヘッドカートリッジ601の吐出口のある前面を覆うキャップ部材614を支持する支持部材613が備えられている。また、ヘッドカートリッジ601から空吐出などされてキャップ部材614の内部に溜まったインクを吸引するインク吸引手段615が備えられている。このインク吸引手段615によりキャップ部材614の開口部を介してヘッドカートリッジ601の吸引回復が行われる。
【0110】
インクジェット記録装置600には本体支持体619が備えられている。この本体支持体619には移動部材618が、前後方向、すなわちキャリッジ607の移動方向に対して直角な方向に移動可能に支持されている。移動部材618には、クリーニングブレード617が取り付けられている。クリーニングブレード617はこの形態に限らず、他の形態の公知のクリーニングブレードであってもよい。さらに、インク吸引手段615による吸引回復操作にあたって吸引を開始するためのレバー620が備えられており、レバー620は、キャリッジ607と係合するカム621の移動に伴って移動し、駆動モータ602からの駆動力がクラッチ切り換えなどの公知の伝達手段で移動制御される。ヘッドカートリッジ601に設けられた発熱体に信号を付与したり、前述した各機構の駆動制御を司ったりするインクジェット記録制御部は記録装置本体側に設けられており、図15では示されていない。
【0111】
上述した構成を有するインクジェット記録装置600では、前記の被記録媒体搬送手段によりプラテン609上を搬送されるプリント用紙Pに対して、ヘッドカートリッジ601がプリント用紙Pの全幅にわたって往復移動する。この移動時に不図示の駆動信号供給手段からヘッドカートリッジ601に駆動信号が供給されると、この信号に応じて液体吐出ヘッド部から被記録媒体に対してインク(記録液体)が吐出され、記録が行われる。
【0112】
【発明の効果】
本発明の立体形半導体素子によれば、外部からの電磁波の信号が所定の応答条件を満たした場合のみ、周囲環境情報を入手して外部に伝達する通信機能を備えているため、各素子ごとの周囲環境情報が独立して得られる。また、3次元的に情報入手・伝達が可能なので、平板形の半導体素子を用いる場合と比べて、情報伝達の方向の制限も少ない。このため、周囲環境情報の入手、外部への伝達を効率良く行うことができる。
【0113】
また、このような立体形半導体素子をインクタンク内に少なくとも一つ配することで、インクタンク内に収容したインクに関する情報や、タンク内の圧力などをリアルタイムで外部の例えばインクジェット記録装置に伝達させることが可能である。これは、例えばインク消費に伴って時々刻々と変化するタンク内の負圧量を制御してインクジェット吐出を安定化する上で有利である。
【0114】
特に上記の立体形半導体素子を複数のインクタンク内にそれぞれ配置した場合、受信した電磁波の信号が所定の応答条件を満たしたときのみ、受信信号に応じた情報を入手して、蓄積情報との比較判断結果をその入手情報とともに外部へ伝達できるので、応答条件をタンク毎に変えれば、インクタンクごとの情報が独立して得られる。そのため、ユーザーは間違えることなく、たとえばインクが無くなったインクタンクを交換することができる。
【0115】
さらに、立体形半導体素子を動作させるための電力を非接触で供給する構成であるので、素子の起動のための電源をインクタンクに持たせたり、電力供給用の配線を素子に接続する必要がなく、外部との直接的な配線を施すことが困難な箇所に使用することができる。また、非接触で接近した位置で機能するため、一つの位置で複数色を扱うことも可能である。また印字中も伝達可能である。
【0116】
例えば、発振回路の導電体コイルを立体形半導体素子の外表面に巻き付けるように形成することにより、外部の共振回路との間で電磁誘導によって導電体コイルに電力を発生させて、素子に非接触で電力を供給することができる。
【0117】
この場合、素子の外表面にはコイルが巻き付けられているので、そのコイルのインダクタンスの大きさはインクタンク内の例えばインクの残量、インク濃度、インクpHに応じて変化する。したがって、発振回路はそのインダクタンスの変化に応じて発振周波数を変更するので、その変更される発振周波数の変化に基づいてインクタンク内のインクの残量などを検出することも可能である。
【0118】
そして、立体形半導体素子は、液中に浮遊するための空洞部を有するとともに、素子の重心が、当該素子の中心より下部に位置するように形成されているので、例えば、インクジェット記録装置に搭載された記録ヘッドおよびインクタンクが、シリアルに動作し、インクタンク内のインクが上下左右に揺動しても、安定してインクタンク内のインク中に浮遊しながら、インクに関する情報や、タンク内の圧力などを精度良く検出することができる。その上、素子に形成した上記の発振回路のコイルを、外部の共振回路のコイルに対して安定した位置で保持し、常に安定した双方向通信をも可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるインクジェット記録装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の立体形半導体素子の受信兼エネルギー変換手段を構成するために表面に巻き付けられた導体コイルを示す図である。
【図3】本発明の立体形半導体素子の内部構成および外部とのやり取りを表したブロック構成図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるインクジェット記録装置において装置本体側とタンク内の立体形半導体素子との間で電磁誘導によりディジタルIDをやり取りする概念の説明図である。
【図5】図4に示したディジタルIDのやり取りを用いて特定の色のタンク内情報を入手する動作フローを示す図である。
【図6】本発明の立体形半導体素子の構成要素であるエネルギー発生手段の電力発生原理を説明するための図である。
【図7】本発明の立体形半導体素子の製造方法の一例を説明するための工程図である。
【図8】本発明の立体形半導体素子に使用するN−MOS回路を縦断するように切断した模式的断面図である。
【図9】図7で示す方法で製造した立体形半導体素子が液体中で安定した状態を保持するための条件を説明するための図である。
【図10】本発明の実施例による立体形半導体素子と記録装置とで双方向通信を行なう場合の、送信側の立体形半導体素子でのフローチャートを示す図である。
【図11】本発明の実施例による立体形半導体素子と記録装置とで双方向通信を行なう場合の、受信側の記録装置でのフローチャートを示す図である。
【図12】本発明の立体形半導体素子を適用できるインクタンクの構成例を示す図である。
【図13】本発明の立体形半導体素子を適用できるインクタンクの構成例を示す図である。
【図14】本発明の立体形半導体素子を適用できるインクタンクの構成例を示す図である。
【図15】本発明の立体形半導体素子を適用できるインクタンクの構成例を示す図である。
【図16】本発明の立体形半導体素子を備えたインクタンクを搭載するインクジェット記録装置の構成例を示す概略図である。
【図17】特開平6−143607号に記載のインク残量検知装置を示す図である。
【図18】特登録2947245号に記載のインク残量検知装置を示す図である。
【符号の説明】
11、210 立体形半導体素子
12 電磁波
13 電力
14 受信兼エネルギー変換手段
15 情報入手手段
16 判断手段
17 情報蓄積手段
18 情報伝達手段
101 外部共振回路
102 発振回路
150 通信回路
151 誘導コイル
152 周波数変調器
201 球状シリコン
202 SiO2
203 開口
204 空洞部
205 SiN膜
206 Cu膜
207 封止部材

Claims (3)

  1. インクジェットプリンタでカラー記録を行なうための複数のインクジェットヘッドを備え、インクジェットヘッド毎に対応して吐出されるインクを貯留する複数のインクタンクを搭載して記録を行なうインクジェット記録システムにおいて、
    それぞれの前記インクタンク内において立体形半導体素子がインク液体表面もしくは液中に浮遊した状態で配されているとともに、インクジェットプリンタには前記インクタンクの外に、それぞれの前記インクタンク内に配された立体形半導体素子と電磁波で無線通信を行う通信手段が設けられており、
    それぞれの前記立体形半導体素子は、前記通信手段から電磁波の信号を非接触で受信し、該電磁波を電磁誘導により電力に変換するコイルを有する受信兼エネルギー変換手段と、該電力により起動する、前記立体形半導体素子が配されているインクタンク内の少なくともインク残量の情報を入手する情報入手手段と情報蓄積手段と判断手段と情報伝達手段を備え、かつ、
    前記立体形半導体素子ごとに、前記コイルの巻き数あるいは長さを変えることで共振周波数が異なっており、
    前記通信手段により、所定の立体形半導体素子の共振周波数に等しい周波数の信号が電磁波で送られると、当該立体形半導体素子の受信兼エネルギー変換手段が該電磁波を電磁誘導により電力に変換して、該電力により前記情報入手手段、前記情報蓄積手段、前記判断手段および前記情報伝達手段を起動し、
    前記所定の共振周波数に対応した立体形半導体素子のみが、前記情報入手手段によってその立体形半導体素子が配されているインクタンク内の少なくともインク残量の情報を入手し、その入手した情報を前記判断手段によって前記蓄積情報手段の情報と比較判断して情報伝達が必要な場合に前記情報伝達手段によりインクタンク外部に伝達することを特徴とするインクジェット記録システム。
  2. インクジェットプリンタでカラー記録を行なうための複数のインクジェットヘッドを備え、インクジェットヘッド毎に対応して吐出されるインクを貯留する複数のインクタンクを搭載して記録を行なうインクジェット記録システムにおいて、
    それぞれの前記インクタンク内において立体形半導体素子がインク液体表面もしくは液中に浮遊した状態で配されているとともに、インクジェットプリンタには前記インクタンクの外に、前記インクタンク内に配された立体形半導体素子と電磁波で無線通信を行う通信手段が設けられており、
    それぞれの前記立体形半導体素子は、前記通信手段から電磁波の信号を非接触で受信し、該電磁波を電磁誘導により電力に変換するコイルを有する受信兼エネルギー変換手段と、該電力により起動する、前記立体形半導体素子が配されているインクタンク内の少なくともインク残量の情報を入手する情報入手手段と情報蓄積手段と判断手段と情報伝達手段を備え、かつ、前記立体形半導体素子ごとに異なる識別IDを持ち、
    前記通信手段により、所定の立体形半導体素子の識別IDを含む信号が電磁波で送られると、それぞれの前記立体形半導体素子の受信兼エネルギー変換手段が該電磁波を電磁誘導により電力に変換して、該電力により前記情報入手手段、前記情報蓄積手段、前記判断手段および前記情報伝達手段を起動し、
    前記通信手段から送信された識別IDと一致した識別IDを持つ立体形半導体素子のみが、前記通信手段からの識別IDの後に続く情報を受け入れ、この受け入れた情報に応じて前記情報入手手段により、その立体形半導体素子が配されているインクタンク内の少なくともインク残量の情報を入手し、その入手した情報を前記判断手段によって前記蓄積情報手段の情報と比較判断して情報伝達が必要な場合に前記情報伝達手段によりインクタンク外部に伝達することを特徴とするインクジェット記録システム。
  3. 前記立体形半導体素子は、前記インクタンクのインク液体表面もしくは液中の所定の位置で浮遊するための空洞部を有しており、液中に浮遊する立体形半導体素子の重心が、当該素子の中心より下部に位置し、且つ、メタセンタが、該立体形半導体素子の重心より、常に上部にある請求項1または2に記載のインクジェット記録システム。
JP2000181839A 2000-06-16 2000-06-16 インクジェット記録システム Expired - Fee Related JP3814465B2 (ja)

Priority Applications (20)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000181839A JP3814465B2 (ja) 2000-06-16 2000-06-16 インクジェット記録システム
AT01114377T ATE402821T1 (de) 2000-06-16 2001-06-13 Tintenstrahlaufzeichnungsgerät das ein festkörperhalbleiterbauelement verwendet
EP06115291A EP1710084B1 (en) 2000-06-16 2001-06-13 Solid semiconductor element, ink tank, ink jet recording apparatus provided with ink tank, and associated method of use
DE60135064T DE60135064D1 (de) 2000-06-16 2001-06-13 Tintenstrahlaufzeichnungsgerät das ein Festkörperhalbleiterbauelement verwendet
EP08161261A EP1990201B1 (en) 2000-06-16 2001-06-13 Communication system with solid semiconductor element, ink tank, ink jet recording apparatus provided with ink tank.
EP01114377A EP1164022B1 (en) 2000-06-16 2001-06-13 Ink jet recording apparatus utilizing solid semiconductor element
AT08161261T ATE468227T1 (de) 2000-06-16 2001-06-13 Kommunikationssystem mit festkörperhalbleiterbauelement, tintenbehälter, mit diesem tintenbehälter ausgestattete tintenstrahlaufzeichnungsvorrichtung.
US09/878,946 US6827411B2 (en) 2000-06-16 2001-06-13 Solid semiconductor element, ink tank, ink jet recording apparatus provided with ink tank, liquid information acquiring method and liquid physical property change discriminating method
DE60142198T DE60142198D1 (de) 2000-06-16 2001-06-13 Kommunikationssystem mit Festkörperhalbleiterbauelement, Tintenbehälter, mit diesem Tintenbehälter ausgestattete Tintenstrahlaufzeichnungsvorrichtung.
CA002350397A CA2350397C (en) 2000-06-16 2001-06-13 Solid semiconductor element, ink tank, ink jet recording apparatus provided with ink tank, liquid information acquiring method and liquid physical property change discriminating method
AT06115291T ATE411900T1 (de) 2000-06-16 2001-06-13 Festkörperhalbleiterbauelement, tintenbehälter, tintenstrahlaufzeichnungsgerät ausgestattet mit diesem tintenbehälter und verfahren zum gebrauch
DE60136304T DE60136304D1 (de) 2000-06-16 2001-06-13 Festkörperhalbleiterbauelement, Tintenbehälter, Tintenstrahlaufzeichnungsgerät ausgestattet mit diesem Tintenbehälter und Verfahren zum Gebrauch
SG200404745A SG127735A1 (en) 2000-06-16 2001-06-14 Solid semiconductor element, ink tank, ink jet recording apparatus provided with ink tank, liquid information acquiring method and liquid physical property change discriminating method
SG200103511A SG109453A1 (en) 2000-06-16 2001-06-14 Solid semiconductor element, ink tank, ink jet recording apparatus provided with ink tank, liquid information acquiring method and liquid physical property change discriminating method
TW090114637A TW514964B (en) 2000-06-16 2001-06-15 Solid semiconductor element, ink tank, ink jet recording apparatus provided with ink tank, liquid information acquiring method and liquid physical property change discriminating method
CNB011412844A CN100457463C (zh) 2000-06-16 2001-06-15 喷墨记录设备
KR10-2001-0034162A KR100427203B1 (ko) 2000-06-16 2001-06-16 고체 반도체 소자, 잉크 탱크, 잉크 탱크를 구비한 잉크제트 기록 장치, 액체 정보 수집 방법 및 액체의 물리적특성 변화 식별 방법
US10/127,594 US7014287B2 (en) 2000-06-16 2002-04-23 Solid semiconductor element, ink tank, ink jet recording apparatus provided with ink tank, liquid information acquiring method and liquid physical property change discriminating method
US10/646,700 US7210755B2 (en) 2000-06-16 2003-08-25 Solid semiconductor element, ink tank, ink jet recording apparatus provided with ink tank, liquid information acquiring method and liquid physical property change discriminating method
US11/707,055 US7922274B2 (en) 2000-06-16 2007-02-16 Solid semiconductor element, ink tank, ink jet recording apparatus provided with ink tank, liquid information acquiring method and liquid physical property change discriminating method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000181839A JP3814465B2 (ja) 2000-06-16 2000-06-16 インクジェット記録システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002005724A JP2002005724A (ja) 2002-01-09
JP3814465B2 true JP3814465B2 (ja) 2006-08-30

Family

ID=18682705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000181839A Expired - Fee Related JP3814465B2 (ja) 2000-06-16 2000-06-16 インクジェット記録システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3814465B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004205660A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Oki Data Corp 消耗品カートリッジ及び画像形成装置
JP4337383B2 (ja) 2003-04-10 2009-09-30 セイコーエプソン株式会社 消耗品容器を搭載可能な装置
US7192107B2 (en) 2003-04-21 2007-03-20 Seiko Epson Corporation Information communicating member, liquid container having information communicating member and liquid ejecting apparatus
JP4058434B2 (ja) 2003-12-26 2008-03-12 キヤノン株式会社 インク収納容器、該容器の製造方法およびプリンタシステム
JP4298629B2 (ja) 2003-12-26 2009-07-22 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
MXPA04012681A (es) 2003-12-26 2005-07-01 Canon Kk Recipiente para liquido y sistema de suministro de liquido.
JP4898147B2 (ja) 2005-06-01 2012-03-14 キヤノン株式会社 インクタンク
JP4821371B2 (ja) * 2006-03-03 2011-11-24 セイコーエプソン株式会社 インクカートリッジ、インク情報制御システム及び電子機器
JP4898926B2 (ja) * 2010-01-07 2012-03-21 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
US8801161B2 (en) 2011-07-27 2014-08-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid cartridge, image recording device, and substrate
CN102896902B (zh) * 2011-07-28 2015-04-01 兄弟工业株式会社 液体盒和图像记录装置
JP5095004B2 (ja) * 2011-10-24 2012-12-12 キヤノン株式会社 インク収納容器およびインク収納容器を備えるインクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002005724A (ja) 2002-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2350402C (en) Ink tank and ink jet recording apparatus provided with the same
EP1164023B1 (en) Ink jet recording apparatus utilizing solid semiconductor element
KR100427203B1 (ko) 고체 반도체 소자, 잉크 탱크, 잉크 탱크를 구비한 잉크제트 기록 장치, 액체 정보 수집 방법 및 액체의 물리적특성 변화 식별 방법
CN100364775C (zh) 固体半导体元件、带有该元件的墨水盒、以及它们的使用方法
JP3814465B2 (ja) インクジェット記録システム
JP3745199B2 (ja) 立体形半導体素子が配されたインクタンク、および該インクタンクが搭載されるインクジェット記録装置
JP3610281B2 (ja) インクタンク
JP3610286B2 (ja) インクタンク
JP3610296B2 (ja) 液体収納容器
JP3610287B2 (ja) インクタンク
JP3605003B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクの情報収集方法
JP3495973B2 (ja) 通信方法、インクタンク、記録装置、および通信システム
JP2002001991A (ja) インクタンク、およびこれを備えたインクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040922

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040922

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051220

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees