JP3814276B2 - 垂直全回転かま - Google Patents

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Description

本発明は、垂直全回転かまに関する。
図16は、従来の技術の垂直全回転かまの内かま1を示す正面図である。図17は、内かま1を示す底面図である。図18は、従来の技術の垂直全回転かまのボビンケース2を示す正面図である。図19は、ボビンケース2を示すの断面図である。垂直全回転かまは、水平な軸線まわりに回転可能に設けられる外かまに、内かま1が外かまに対して回転可能に嵌まり込んで設けられ、内かま1にボビンケース2が装着される。
内かま1は、周壁3と底壁4とを有し、ボビンケース2は、周壁5と底壁6とを有する。ボビンケース2は、内かま1の周壁3の半径方向内方側にボビンケース2の周壁5を配置して、内かま1に嵌まり込んでいる。ボビンケース2にはボビンが収納されている。このミシンのかまは、外かまが回転駆動されて、針によってもたらされる針糸を補足し、ボビン糸と針糸とを互いに係合させて、縫目を形成する。このような従来の技術の垂直全回転かまと類似する垂直全回転かまは、たとえば特許文献1に開示されている。
特開2002−985号公報
従来の垂直全回転かまでは、内かま1の周壁3の半径方向内方側にボビンケース2が設けられ、ボビンケース2の周壁5の半径方向内方側にボビンが収納されている。このような構成であるので、ボビンが収納される空間は、制約を受けた小さい空間になってしまう。ボビンを収納する空間が小さければ、当然、ボビン糸の収納可能長さ寸法が小さくなってしまう。効率を高くするためには、ボビン糸の収納可能長さ寸法ができるだけ大きい方が好ましく、ボビン糸の収納可能長さ寸法が大きい垂直全回転かまが望まれている。
本発明の目的は、ボビン糸の収納可能長さ寸法が大きい垂直全回転かまを提供することである。
本発明は、水平な回転軸線まわりに外かま回転方向へ回転可能に設けられる外かまと、外かまに嵌まり込んで外かまに対して回転可能に保持される内かまと、内かまに装着されるボビンケースとを備える垂直全回転かまであって、
内かまは、
周壁と周壁の軸線方向一端部側に連なる底部とを有し、
内かまの周壁は、底部寄りの底部側部分と開放端寄りの開放端側部分とを有し、
内かまの周壁の開放端側部分は、垂直全回転かまがミシンに設けられた状態で、回転軸線の鉛直上方となる第1境界位置と、回転軸線の鉛直下方となる位置から外かま回転方向へずれた第2境界位置との間にわたって、第1境界位置から外かま回転方向と反対方向へ向かって第2境界位置まで形成され、
ボビンケースには、内かまの周壁の底部側部分とボビンケースの周壁との突合せ部から軸線方向にずれた位置に、ボビン糸の引出し口が形成され、
ボビンケースは、
周壁と周壁の軸線方向一端部側に連なる底部とを有し、
ボビンケースの周壁は、垂直全回転かまがミシンに設けられた状態で、第1境界位置と第2境界位置との間にわたって、第1境界位置から外かま回転方向へ向かって第2境界位置まで形成され、
内かまの周壁とボビンケースの周壁とは、内かまの周壁の開放端側部分とボビンケースの周壁とが周方向に突合されるとともに、内かまの周壁の底部側部分とボビンケースの周壁とが軸線方向に突合わされることを特徴とする垂直全回転かまである。
本発明に従えば、内かまの周壁と、ボビンケースの周壁とは、周方向および軸線方向に相互にずれた領域だけに、それぞれ形成されている。したがってボビンケースの周壁の外径を、内かまの周壁の内径未満にしなくても、内かまの周壁とボビンケースの周壁との干渉が防がれ、ボビンケースの外径を大きくすることができる。これによって当然、ボビンケースの内径も大きくすることができる。たとえばボビンケースの周壁の内径を、内かまの周壁の内径と同一にすることができる。これによってボビンの収納空間を大きくすることができ、ボビン糸の収納可能長さ寸法を大きくすることができる。
さらに内かまの周壁とボビンケースの周壁とが、周方向に関して第1境界位置および第2境界位置で突合され、ボビン糸の引出し口は、第1境界位置よりも外かま回転方向下流側でかつ第2境界位置よりも外かま回転方向上流側となる位置で、かつ内かまの周壁とボビンケースの周壁との軸線方向の突合せ部から軸線方向へずれた位置に、ボビンケースに形成される。これによって垂直全回転かまにおいて、内かまの周壁とボビンケースの周壁とを、互いにずれた領域に形成する構成としても、内かまの周壁とボビンケースの周壁との突合せ部に、ボビン糸が嵌まり込むことを防ぎ、ボビン糸の繰り出しに支障を来たすことがなく、ボビン糸の円滑な繰り出しを達成することができる。したがって縫製製品の品質低下を招くことがなく、かつ作業効率を高くすることができる。
また本発明は、内かまの周壁の開放端側部分の軸線方向寸法は、内かまの周壁全体の軸線方向寸法の7割以上8割以下の寸法であることを特徴とする。
本発明に従えば、内かまの周壁とボビンケースの周壁とが、互いにずれた領域に形成され、ボビン糸の円滑な繰り出しを達成することができる垂直全回転かまを、好適に実現することができる。
また本発明は、内かまの周壁の内径と、ボビンケースの周壁の内径とが、略同一に形成され
内かまの周壁の内周面と、ボビンケースの周壁の内周面とが、同一円筒面状に形成されることを特徴とする。
本発明に従えば、内かまの周壁の内径と、ボビンケースの周壁の内径とが、略同一であり、ボビンの収容空間を可能なかぎり最大の空間にすることができる。したがってボビン糸の収納可能長さ寸法を、可能なかぎり大きくすることができる。さらにボビンを収納する空間に臨む内周面を同一円筒面状にすることによって、収納されるボビン糸の円滑な繰り出しを可能にすることができる。
本発明によれば、ボビンの収納空間を大きくすることができ、ボビン糸の収納可能長さ寸法を大きくすることができる。したがって収納されるボビン糸によって可能な縫製量を大きくし、作業効率を高くすることができる。
さらに内かまの周壁とボビンケースの周壁とを、互いにずれた領域に形成する構成としても、内かまの周壁とボビンケースの周壁との突合せ部に、ボビン糸が嵌まり込むことを防ぎ、ボビン糸の繰り出しに支障を来たすことがなく、ボビン糸の円滑な繰り出しを達成することができる、垂直全回転かまを実現することができる。したがって縫製製品の品質低下を招くことがなく、かつ作業効率を高くすることができる。
また本発明によれば、好適な垂直全回転かまを実現することができる。
また本発明によれば、ボビンの収容空間を可能なかぎり最大の空間にして、ボビン糸の収納可能長さ寸法を、可能なかぎり大きくすることができる。さらにボビンを収納する空間に臨む内周面を同一円筒面状にすることができ、収納されるボビン糸の円滑な繰り出しを可能にすることができる。このように品質の低下を招くことがなく、かつ作業効率を高くすることができる垂直全回転かまを実現することができる。
図1は、本発明の実施の一形態の垂直全回転かま10を示す断面図である。図2は、ミシンのかま10を示す正面図である。図3は、垂直全回転かま10を示す背面図である。図4は、垂直全回転かま10を図1とは異なる位置で切断して一部を示す断面図である。ミシンのかまである垂直全回転かま10は、ミシンに設けられ、針11および天びんなどの他の構成部品と協働して縫目を形成して、被縫製物を縫製するために用いられる。
垂直全回転かま10は、水平な回転軸線L10まわりに回転可能に設けられる外かま12と、外かま12に嵌まり込んで外かま12に対して回転可能に保持される内かま13と、内かま13に装着されるボビンケース14とを含んで構成される。垂直全回転かま10は、DP形の垂直全回転かまであって、高速千鳥縫い用の垂直全回転かまである。DP形の垂直全回転かまは、DB形の垂直全回転かまに比べて、外かま12の回転する速度が速い状態で使用され、たとえば8,000rpm以上の速度で回転する。
外かま12は、外かま本体15と、回転軸16とを有し、外かま本体15と回転軸16とは同軸にかつ一体に設けられる。この外かま12は、外かま本体15および回転軸16の軸線が水平に配置され、その軸線と一致する回転軸線L10まわりに回転可能に、支持されている。外かま本体15は、周壁17と、周壁17の軸線方向一端部に連なる底部18とを有する。回転軸16は、外かま本体15の底部18から外かま本体15の開放端とは反対側に延びるように突出して設けられる。
内かま13は、内かま本体20と、スタッド21とを有し、内かま本体20とスタッド21とは同軸にかつ一体に設けられる。内かま本体20は、周壁22と、周壁22の軸線方向一端部に連なる底部23とを有する。この内かま13は、外かま本体15に同軸に嵌まり込んで、相互に回転可能に支持される。内かま13は、底部23を、外かま12の底部18側に配置して、支持されている。スタッド21は、内かま本体20の底部23から内かま本体23の開放端側に延びるように突出して設けられる。
ボビンケース14は、ボビンケース本体25を有し、このボビンケース本体25は、周壁27と、周壁27の軸線方向一端部に連なる底部28とを有する。このボビンケース14は、底部28を、内かま12の底部23とは反対側に配置して、内かま13に相対的な回転が阻止された状態で装着される。
ボビンケース14には、ボビンが収納されている。詳細には、ボビンケース14と内かま13とによって収納空間が形成され、その収納空間にボビンが収納されている。ボビンは、筒部と筒部の軸線方向両端部から半径方向外方に突出するフランジとを有し、筒部にボビン糸が巻回されるボビンであってもよいし、ボビン糸が筒状に巻回されて構成される巻き糸ボビンであってもよい。
垂直全回転かま10は、ミシンの下軸から回転軸16に回転力が伝達されることによって、外かま12が針11の上下動に同期して回転軸線L10まわりに回転方向Aへ回転駆動される。外かま12は、内かま13が回り止めされた状態で、回転駆動される。外かま本体15には、周壁17に、周方向一方となる回転方向Aへ突出する剣先30が形成されており、外かま12が回転されることによって、針11によって被縫製物を挿通してもたらされる針糸のループが剣先30によって捕捉され、内かま12の周囲を糸越しされる。これによって針糸とボビン糸とが係合され、天びんによって針糸が引き上げられることによって、縫目が形成される。
図5は、外かま12を示す断面図である。図6は、外かま12を示す正面図である。図7は、外かま12を示す背面図である。図8は、外かま12を図5とは異なる位置で切断して示す断面図である。図1〜図4を併せて参照して、外かま12の周壁17には、内周部に周方向に延びる軌溝19が形成されている。この外かま12の回転軸16は、略円筒状に形成され、ミシンの下軸または下軸に連結される軸である駆動軸33が挿入されて固定される。外かま12は、この駆動軸33によって回転力が伝達され、回転軸線L10まわりに回転駆動される。
図9は、内かま13を示す断面図である。図10は、内かま13を示す正面図である。図11は、図10の矢符S11の方向から見て示す図である。図12は、内かま13を示す背面図である。内かま13の周壁22は、底部23寄りの底部側部分35と、開放端寄りの開放端側部分36とを有する。開放端側部分36の軸線方向寸法W36は、本実施の形態では、たとえば式(1)および式(2)で示されるように、内かま13の周壁22全体の軸線方向寸法W22の7割〜8割の寸法であってもよいが、これに限定されるものではない。
W36=W22×K …(1)
0.7≦K≦0.8 …(2)
底部側部分35は、周方向全周にわたって円筒状に形成される。開放端側部分36は、周方向の一部だけに、底部側部分35に沿う仮想円筒面に沿って形成される。底部側部分35と開放端側部分36とは、一体に形成されている。したがって内かま13の周壁22は、短円筒から開放端側の部分の周方向一部を切り欠いた形状に形成されている。
さらに具体的に述べると、開放端側部分36は、ミシンに設けられた状態で、内かま13の軸線と一致する回転軸線L1の鉛直上方となる角度位置(以下「第1境界位置」という)P1と、回転軸線L1の鉛直下方となる角度位置から外かま回転方向Aへずれた位置(以下「第2境界位置」という)P2との間にわたって、第1境界位置P1から外かま回転方向Aと反対方向へ向かって第2境界位置P2まで形成されている。換言すれば、開放端側部分36は、第1境界位置P1から外かま回転方向A上流側の部分に、第2境界位置P2までの予め定める角度θ1の範囲で形成されている。開放端側部分36が形成される範囲の角度θ1は、本実施の形態では、たとえば150度であってもよい。
このような内かま13の周壁22には、外周部に周方向に延びる軌条24が形成されている。具体的には、軌条24は、底部側部分35に形成されている。この内かま13は、軌条24が軌溝19に嵌まり込む状態で、外かま本体15に同軸に嵌まり込んで、相互に回転可能に支持される。スタッド21は、略円柱状に形成され、遊端部に係止溝35が形成されている。
図13は、ボビンケース14を示す正面図である。図14は、図13の矢符S14の方向から見て示す図である。図15は、図13の切断面線S15−S15から見て示す断面図である。ボビンケース14は、ボビンケース本体25に加えて、筒部26を有し、ボビンケース本体25と筒部26とは同軸にかつ一体に設けられる。
ボビンケース本体25の周壁27は、周方向の一部だけに、仮想円筒面に沿って形成される。したがってボビンケース14の周壁27は、短円筒の周方向一部を切り欠いた形状に形成される。
さらに具体的に述べると、ボビンケース14の周壁27は、ミシンに設けられた状態で、周方向に関して、内かま13の周壁22における開放端側部分36が形成される角度範囲を除く残余の角度範囲に形成される。実際には、本実施の形態では、前記第1境界位置P1と第2境界位置P2との間にわたって、第1境界位置P1から外かま回転方向Aへ向かって第2境界位置P2まで形成されている。換言すれば、ボビンケース14の周壁27は、第1境界位置P1から外かま回転方向A下流側の部分に、第2境界位置P2までの予め定める角度θ2の範囲で形成されている。ボビンケース14の周壁27が形成される範囲の角度θ2は、360度から開放端側部分36が形成される範囲の角度θ1以下(θ2≦360−θ1)であり、本実施の形態では、たとえば210度であってもよい。
筒部36は、中空の直円筒状であり、軸線方向に挿通する挿通孔37が形成されている。この筒部36は、ボビンケース本体25の底部28からボビンケース14の開放端側に延びるように突出して設けられる。
ボビンケース14の底部28には、係止手段40が設けられる。係止手段40は、摺動自在に設けられ、一方へ向けて弾発的にばね付勢されるラッチ41と、このラッチ41を操作するための操作片42とを有する。ボビンケース14は、筒部26にスタッド21が挿通された状態で、ラッチ41を係止溝35に嵌合させて係止され、内かま13に装着される。
ボビンケース14の周壁27の内径は、内かま13の周壁22の内径と略同一(同一を含む)に形成されている。ボビンケース14は、周壁27の周方向両端部が、内かま13の周壁22における開放端側部分36の周方向両端部に、周方向にそれぞれ突合され、周壁27の軸線方向開放端側の端部が、内かま13の周壁22における底部側部分35の軸線方向開放端側の端部に、軸線方向に突合される状態で、内かま13に装着されている。換言すれば、内かま13の周壁22と、ボビンケース14の周壁28とは、互いに欠けている部分を補い合うようにして、1つの円筒を仮想的に作り出し、ボビンの収納空間、したがってボビン糸の収納空間を協働して規定するように構成されている。
ボビンケース14の周壁27には、ボビン糸調子ばね45が、軸線方向の中間位置に設けられている。ボビン糸調子ばね45は、ボビンケース14に前述のようにして収納されるボビン糸を、ボビンケース14の周壁27と協働して弾発的に挟持し、引出されるボビン糸の張力を調整する。またボビン糸調子ばね45は、ボビンケース14の周壁27の軸線方向に関して中間位置から、ボビン糸が引出されるように、引出し位置を一定の位置に保つ。したがってボビン糸は、ボビンケース14の周壁27に、軸線方向の中間位置に形成される引出し口47を挿通し、この引出し口47を外方から覆うように設けられるボビン糸調子ばね45と周壁27との間を通り、ボビン糸調子ばね45の先端部を経て引出される。
本実施の形態によれば、ボビンケース14には、内かま13の周壁22とは周方向および軸線方向にずれた領域だけに、周壁27が形成される。つまり内かまの周壁22と、ボビンケースの周壁27とは、周方向および軸線方向に相互にずれた領域だけに、それぞれ形成されている。さらに具体的には、内かまの周壁22は、少なくとも開放端寄りの部分、本実施の形態では開放端側部分36が、周方向の一部の領域だけに形成され、ボビンケース14の周壁27は、周方向に関して内かま13の周壁22の開放端側部分36が形成される領域を除いて、他の領域だけに形成される。
したがってボビンケース14の周壁27の外径を、内かま13の周壁22の内径未満にしなくても、内かま13の周壁22とボビンケース14の周壁27との干渉が防がれ、ボビンケース14の外径を大きくすることができる。これによって当然、ボビンケース14の内径も大きくすることができる。本実施の形態では、ボビンケース14の周壁27の内径は、内かま13の周壁22の内径と略同一である。これによってボビンの収納空間を大きくすることができ、ボビン糸の収納可能長さ寸法を大きくすることができる。したがって収納されるボビン糸によって可能な縫製量を大きくし、作業効率を高くすることができる。
また軸線方向に関して開放端側部分36が形成される領域では、内かま13の周壁22とボビンケース14の周壁27とを、周方向に関して領域を避けて形成している。軸線方向に関するこの領域は、ボビンケース14からボビン糸が引出される引出し口47が形成される領域である。このようにボビン糸の引出し口47が形成される領域では、内かま13の周壁22とボビンケース14の周壁27との突合せ部が軸線方向に延びるように配置され、少なくとも周方向とは異なる方向に延びている。またしたがって周方向に巻回されているボビン糸が、前記突合せ部に嵌まり込みにくい。ボビンケース14の周壁27と内かま13の底部側部分35との突合せ部は、周方向に延びているが、ボビン糸の引出し口47が、この突合せ部から軸線方向にずれた位置に形成されているので、この突合せ部にボビン糸が嵌まり込みにくい。したがって内かま13の周壁22とボビンケース14の周壁27とで1つの周壁を作り出すような構成であっても、ボビン糸の繰り出しに支障を来たすことがなく、円滑なボビン糸の繰り出しを達成することができる。したがって縫製製品の品質の低下を招くことがなく、かつ作業効率を高くすることができる。
さらに前述のように、内かま13の周壁22の内径と、ボビンケース14の周壁27の内径とを、略同一にすることによって、ボビンの収容空間を可能なかぎり最大の空間にすることができる。したがってボビン糸の収納可能長さ寸法を、可能なかぎり大きくすることができる。そしてボビンを収納する収納空間に臨む内周面を同一円筒面状にし、1つの円筒を作り出すことができ、収納されるボビン糸の円滑な繰り出しを可能にすることができる。
前述の実施の形態は、例示に過ぎず、本発明が前述の実施の形態に限定されるものではない。たとえば内かま13の周壁22と、ボビンケース14の周壁27との境界位置は、前述の位置以外に形成されてもよい。また高速千鳥縫い用の垂直全回転かまに限定されるものではなく、内かまおよびボビンケースを有するかまであれば、実施することができる。
本発明の実施の一形態の垂直全回転かま10を示す断面図である。 ミシンのかま10を示す正面図である。 垂直全回転かま10を示す背面図である。 垂直全回転かま10を図1とは異なる位置で切断して一部を示す断面図である。 外かま12を示す断面図である。 外かま12を示す正面図である。 外かま12を示す背面図である。 外かま12を図5とは異なる位置で切断して示す断面図である。 内かま13を示す断面図である。 内かま13を示す正面図である。 図10の矢符S11の方向から見て示す図である。 内かま13を示す背面図である。 ボビンケース14を示す正面図である。 図13の矢符S14の方向から見て示す図である。 図13の切断面線S15−S15から見て示す断面図である。 従来の技術の垂直全回転かまの内かま1を示す正面図である。 内かま1を示す底面図である。 従来の技術の垂直全回転かまのボビンケース2を示す正面図である。 ボビンケース2を示すの断面図である。
符号の説明
10 垂直全回転かま
11 針
12 外かま
13 内かま
14 ボビンケース
22 内かまの周壁
27 ボビンケースの周壁
35 底部側部分
36 開放端側部分
47 引出し口
P1 第1境界位置
P2 第2境界位置

Claims (3)

  1. 水平な回転軸線まわりに外かま回転方向へ回転可能に設けられる外かまと、外かまに嵌まり込んで外かまに対して回転可能に保持される内かまと、内かまに装着されるボビンケースとを備える垂直全回転かまであって、
    内かまは、
    周壁と周壁の軸線方向一端部側に連なる底部とを有し、
    内かまの周壁は、底部寄りの底部側部分と開放端寄りの開放端側部分とを有し、
    内かまの周壁の開放端側部分は、垂直全回転かまがミシンに設けられた状態で、回転軸線の鉛直上方となる第1境界位置と、回転軸線の鉛直下方となる位置から外かま回転方向へずれた第2境界位置との間にわたって、第1境界位置から外かま回転方向と反対方向へ向かって第2境界位置まで形成され、
    ボビンケースには、内かまの周壁の底部側部分とボビンケースの周壁との突合せ部から軸線方向にずれた位置に、ボビン糸の引出し口が形成され、
    ボビンケースは、
    周壁と周壁の軸線方向一端部側に連なる底部とを有し、
    ボビンケースの周壁は、垂直全回転かまがミシンに設けられた状態で、第1境界位置と第2境界位置との間にわたって、第1境界位置から外かま回転方向へ向かって第2境界位置まで形成され、
    内かまの周壁とボビンケースの周壁とは、内かまの周壁の開放端側部分とボビンケースの周壁とが周方向に突合されるとともに、内かまの周壁の底部側部分とボビンケースの周壁とが軸線方向に突合わされることを特徴とする垂直全回転かま。
  2. 内かまの周壁の開放端側部分の軸線方向寸法は、内かまの周壁全体の軸線方向寸法の7割以上8割以下の寸法であることを特徴とする請求項1記載の垂直全回転かま。
  3. 内かまの周壁の内径と、ボビンケースの周壁の内径とが、略同一に形成され、
    内かまの周壁の内周面と、ボビンケースの周壁の内周面とが、同一円筒面状に形成されることを特徴とする請求項1または2記載の垂直全回転かま。
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WO2021242084A1 (ko) * 2020-05-27 2021-12-02 크레센트훅 주식회사 크레센트 후크를 포함하는 내회전식 바느질 장치

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