JP3813651B2 - 清掃装置を備えたバケットコンベア - Google Patents

清掃装置を備えたバケットコンベア Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はバケットコンベア、特に該コンベアが備える多数のバケットを搬送経路上で洗浄、乾燥することのできる清掃装置を備えたバケットコンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、各種物品を低所から高所に搬送する場合等に用いられるバケットコンベアは、平行配置された二条のエンドレスチェーン間に一定ピッチで多数のバケットを回動自在に取りつけ、上記エンドレスチェーンの走行により各バケットを低所の物品供給部と高所の物品排出部とを通過する搬送経路に沿って循環搬送すると共に、物品供給部で各バケットに供給した物品を物品排出部において該バケットを反転することにより排出させるように構成されている。
【0003】
その場合に、搬送する物品(被搬送物)を変更するときは、それまで搬送していた被搬送物が混入しないように、各バケットを洗浄、乾燥して前の被搬送物の付着物等を除去する必要がある。また、食品等を搬送する場合は、バケットを定期的に清掃して良好な衛生状態を保たねばならない。
【0004】
従来より、このようなバケットの清掃作業は、各バケットをコンベアから取り外して一つづつ洗浄、乾燥し、又はバケットをコンベアに取りつけたまま一定ピッチづつ移動させて手作業で拭き取る等していたが、バケットの数が多いため、コンベアからの取外し作業や拭取り作業に時間と手間がかかって非能率的であった。
【0005】
これに対処するために、例えば実開平5−84602号公報又は実開平6−30007号公報に開示されている技術を用い、バケットの搬送経路上に洗浄液をシャワーする洗浄装置を配設して、バケットをコンベアに取りつけたままで自動洗浄することが考えられる。これによれば、多数のバケットを一つづつコンベアから取り外すことなく、搬送しながら洗浄作業が行なえることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示の技術は、そもそもバケットに投入する被搬送物の異物除去を目的とし、搬送中のバケットに対して単にその上方から洗浄液を吹きつけるものであるために、バケットを洗浄した後さらにすすぎ、乾燥という一連の作業を行なって元の清潔な状態にまで清掃しようとする場合には不充分である。
【0007】
特に、バケットのすすぎの際には、バケット内部の汚水を如何に除去するかが問題となり、また、バケットを乾燥させるときには、搬送中の限られた時間内で如何に効率よくバケット内部の水分を除去するかが問題となる。
【0008】
そこで、本発明は、バケットをコンベアから取り外すことなく、効率的に洗浄、すすぎ、乾燥の各作業を行ない、バケットを元の清潔な状態にまで自動清掃することのできるバケットコンベアの提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は次のように特定したことを特徴とする。
【0010】
まず、本発明のうち請求項1に記載の発明(以下「第1発明」という。)は、多数のバケットを物品供給部と物品排出部とを通過させて循環搬送し、上記物品供給部でバケットに供給された物品を物品排出部において該バケットを反転させることにより排出するように構成されたバケットコンベアであって、上記バケットの搬送経路の垂直方向に延びる部位に、に該バケットを縦姿勢とする縦姿勢手段と、該縦姿勢手段で縦姿勢とされたバケットを洗浄する洗浄手段と、該洗浄手段で洗浄された縦姿勢のバケットを乾燥する乾燥手段とが設けられており、かつ上記縦姿勢手段は、バケット清掃時はバケットの一部と当接する位置まで搬送経路に進出して該バケットを縦姿勢とすると共に、物品搬送時にはバケットと当接しない位置まで上記搬送経路から退避するように設けられたガイド部材であることを特徴とする。
【0011】
この第1発明によれば、バケットをコンベアに取りつけたままで搬送させながら順に洗浄及び乾燥することができると共に、その場合に、これらの洗浄及び乾燥を縦姿勢手段で縦姿勢とされたバケットに対して行なうので、水切りが良くなってバケット内部に水分が溜ることがなく、その結果、バケットが早く乾燥すると共に、洗浄液がバケットに直接吹きつけられて付着物の除去が効率よく行なわれることになる。
【0014】
また、この第1発明によれば、バケット清掃時にのみバケットがガイド部材と当接して縦姿勢とされ、物品搬送時にはガイド部材と当接せずに自然な水平姿勢が維持されるので、バケットとガイド部材との当接による応力が必要最低限に抑制され、これらの摩耗や歪が低減されることになる。
【0015】
また、請求項2に記載の発明(以下「第2発明」という。)は、上記第1発明において、洗浄手段の上流に、バケットを予備洗浄する予備洗浄手段が設けられていることを特徴とする。
【0016】
この第2発明によれば、洗浄手段による洗浄の前にバケットを予備洗浄することができる。
【0017】
このとき、例えばこの予備洗浄を縦姿勢手段で縦姿勢とされる前の水平姿勢のバケットに対して行なうようにすると、該バケット内部に予備洗浄で用いられた液が溜り、その結果、バケットが水分となじんでその後の洗浄が一層効率よく行なわれることになる。
【0018】
なお、このバケット内部の予備洗浄液は、該バケットが縦姿勢とされたときに排出されることになる。
【0019】
また、この予備洗浄手段で本洗浄を行ない、縦姿勢とされた後の洗浄手段ですすぎを行なうようにしてもよい。
【0020】
さらに、請求項3に記載の発明(以下「第3発明」という。)は、上記第1発明又は第2発明において、縦姿勢手段で縦姿勢とされたバケットの下方に位置するバケットを伏姿勢とする伏姿勢手段が設けられていることを特徴とする。
【0021】
この第3発明によれば、縦姿勢とされたバケットの下方に位置するバケットが伏姿勢とされるので、縦姿勢とされた際に排出されるバケット内部の予備洗浄液、あるいは縦姿勢のバケットに対する洗浄液やすすぎ液がその下方のバケットの内部に投入されることが防止できる。
【0022】
特に、バケット清掃終了時において、縦姿勢のバケットの下方に位置するバケットの内部に汚水が溜った状態でバケット清掃が終了するという不具合が回避されることになる。
【0023】
一方、請求項4に記載の発明(以下「第4発明」という。)は、上記第1発明ないし第3発明のいずれかにおいて、バケット清掃時のバケット搬送方向は、物品搬送時のバケット搬送方向と逆であることを特徴とする。
【0024】
この第4発明によれば、バケット清掃時であるか、物品搬送時であるかが容易に判別されるので、バケット清掃時に誤って物品をバケットに供給するようなことが回避できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
図1に示すように、この実施の形態におけるバケットコンベア1は、水平方向に延びる下部11と、該下部11の一端から上方に延びる中間部12と、該中間部12の上端から再び水平方向に延びる上部13とを有し、これら各コンベア構成部11,12,13内に、図面上手前側と奥側とで一対とされたスプロケットが複数組(14,14〜19,19)配置されていると共に、手前側のスプロケット14〜19と、奥側のスプロケット14〜19とにそれぞれエンドレスチェーン20,20が一条づつ巻き掛けられて、バケット循環搬送経路Rが構成されている。
【0027】
また、図2及び図3に示すように、上記二条のエンドレスチェーン20,20には、一定ピッチで多数のピン21…21が相互に対向するように突設され、各組のピン21,21…21,21間にバケットB…Bが回動自在に取りつけられて、通常は自重あるいは内部に供給された被搬送物の重量により開口面B1…B1を上向きとした水平姿勢が保たれるようになっている。
【0028】
そして、モータ22により上端部のスプロケット14,14が回転し、それに伴いエンドレスチェーン20,20が走行することによって、各バケットB…Bが上記搬送経路Rに沿って搬送されるようになっている。その場合に、物品搬送時には上記駆動スプロケット14,14が符号アで示すように反時計回りに回転し、それに伴いバケットB…Bが上記搬送経路Rにおけるコンベア下部11の上側走行部r1、中間部12の右側走行部r2、上部13の上側走行部r3、上部13の下側走行部r4、中間部12の左側走行部r5及び下部11の下側走行部r6をそれぞれa,b,c,d,e,fの方向に循環搬送されて、下部11の上側走行部r1をa方向に搬送中に加振式フィーダ2によって被搬送物が供給され、そして上部13の上側走行部r3から下側走行部r4への回行時に反転されて該被搬送物を組合せ計量装置3に排出するようになっている。
【0029】
なお、図4に示すように、バケットB…Bは下部11の上側走行部r1を搬送中、複数のガイドスプロケット23,23…23,23によって上下に蛇行するように搬送され、バケットB…B間の間隔が密とされて、各バケットBに形成されたフランジB2(図2及び図3参照)が隣接するバケットBに重なり、加振式フィーダ2から投下される被搬送物が下方に漏れないようになっている。
【0030】
次に、当該バケットコンベア1の特徴部分であるこれらのバケットB…Bの清掃装置について説明する。
【0031】
上記図4にバケット清掃時におけるコンベア下部11の内部の様子、及び図5に中間部12の内部の様子をそれぞれ示す。このバケットコンベア1においては、バケット清掃時には上記駆動スプロケット14,14が物品搬送時とは逆に時計回りに回転し、それに伴いバケットB…Bが下部11の上側走行部r1をg方向に、下側走行部r6をh方向に、中間部12の左側走行部r5をi方向に(上昇)搬送されるようになっている。
【0032】
まず、コンベア下部11の上側走行部r1から下側走行部r6に回行されたバケットB…Bは、該下側走行部r6の略中央部に配置されたガイドスプロケット24,24によって緩やかに上昇、下降するように搬送され、その上昇経路途中の上方及び下方にそれぞれ散水装置25,26が設けられている。
【0033】
これらの散水装置25,26は、図6の拡大平断面図及び図7の斜視図に示すように、外部に備えられた給水タンク(図示せず)と接続する給水管27,27が下部11の幅方向に延設され、該給水管27,27にそれぞれ複数の(図例では4個づつ)散水ノズル28…28がブラケット29…29を介して取りつけられた構成とされ、バケット清掃時には、上記給水タンクから洗浄液が給水管27,27内に供給されて、各散水ノズル28…28の先端部に形成された散水口28a…28aから上記洗浄液が所定の圧力で噴出するようになっている。
【0034】
その場合に、上方散水装置25の散水ノズル28…28は下に向けて、また下方散水装置26の散水ノズル28…28は上に向けてそれぞれ洗浄液を噴出するように配置され、下側走行部r6を緩勾配で上昇中のバケットB…Bに対して、その開口面B1…B1ないし被搬送物が投入される内面と下面B3…B3とに上記洗浄液が吹きつけられて、これにより該バケットB…Bの洗浄作業が行なわれるようになっている。
【0035】
なお、下側走行部r6と上側走行部r1との間には、上記ノズル28…28から噴出される洗浄液の飛散防止を図る仕切り板30が設けられていると共に、コンベア下部11の開口下面11aには、緩傾斜のスカート部材31が取りつけられて、上記洗浄液を排出口31aから当該コンベア1の外部に排出するようになされている。
【0036】
次いで、散水装置25,26による洗浄液の噴出を受けたバケットB…Bは、上記ガイドスプロケット24,24を通過して下側走行部r6を緩やかに下降搬送されたのち、前述のガイドスプロケット16,16によってコンベア中間部12の左側走行部r5に回行されてi方向に上昇搬送されることになるが、その上昇搬送への回行前、下側走行部r6の終端部において、上記スカート部材31の排出口31a上方にブラケット32cを介して備えられたシリンダ32により前方に傾倒されるようになっている。
【0037】
このシリンダ32は、進退するロッド32aの先端に支軸中心に揺動するレバー32bが取り付けられ、バケット清掃時には、上記ロッド32aを退縮させてレバー32bをガイドスプロケット16,16の下方において起立させるようになっている。これにより、下側走行部r6を緩勾配で終端部まで下降してきたバケットB…Bは、その側面に形成された突起B4が上記レバー32bと当接して前のめりとなり、その開口面B1…B1をコンベア外方向に横向きとした伏姿勢とされる。
【0038】
次に説明するように、コンベア中間部12の左側走行部r5に回行されたバケットB…Bは、上昇搬送中に該中間部12に備えられたガイド機構33によって縦姿勢とされ、さらに該左側走行部r5の左右に配設された第2の散水装置44,45によってすすぎ液が吹きつけられるようになっている。そして、下側走行部r6の終端部に位置する当該バケットB…Bは、このような上昇搬送中のバケットB…Bの直下に位置することとなるため、これらの終端部バケットB…Bを傾倒させないと、上記すすぎ液、あるいは前述の上下の散水装置25,26によって吹きつけられて内部に溜っていた洗浄液が、これらの終端部バケットB…Bに排出、投下されることになるので、このような不具合を回避するために下側走行部r6の終端部においてバケットB…Bを伏姿勢とするのである。
【0039】
特に、これにより、バケット清掃終了時において、終端部バケットB…Bの内部に汚水が溜った状態でバケット清掃が終了するという不具合が回避されることになる。
【0040】
なお、上記シリンダ32は、物品搬送時には、図中鎖線で示すように、上記ロッド32aを伸長させてレバー32bを倒し、バケットB…Bを支障なく通過させるようになっている。
【0041】
次いで、左側走行部r5に回行されたバケットB…Bをi方向に上昇搬送するコンベア中間部12には、該バケットB…Bをその開口面B1…B1が横向きとされた縦姿勢とするガイド機構33が備えられている。
【0042】
このガイド機構33は、上記図5、及び図8のバケット清掃時における中間部12の拡大平断面図と、図9の物品搬送時における中間部12の側断面図とに示すように、左側走行部r5に沿って上下方向に延びるガイドレール34を、この左側走行部r5に対して進出、退避させる四点リンク機構で構成されている。
【0043】
すなわち、中間部12の内壁にブラケット35,36を介して上下一対のアーム37,38が回転自在に軸支され、これらのアーム37,38の回転端部に上記ガイドレール34が同じく回転自在に連結されて、上側アーム37と一体の回転軸39の外方向延長部に設けられたハンドル40を左右に揺動操作することにより、該ガイドレール34を左側走行部r5に対して進出、退避させるようになっている。
【0044】
そして、バケット清掃時に、ハンドル40が図5に示すように左方向に倒され、ガイドレール34が左側走行部r5に向けて進出したときに、該左側走行部r5をi方向に上昇搬送中のバケットB…Bの側面に形成された突起B5…B5がこのガイドレール34と当接して、該バケットB…Bがその開口面B1…B1をコンベア内方向に横向きとした縦姿勢となり、逆に、物品搬送時に、ハンドル40が図9に示すように右方向に倒され、ガイドレール34が左側走行部r5から離れて退避したときには、該左側走行部r5をe方向に下降搬送中のバケットB…Bの突起B5…B5がこのガイドレール34と当接せず、該バケットB…Bがその開口面B1…B1を上向きとした水平姿勢を保つようになっている。
【0045】
その場合に、上側アーム37には、下端部がコンベア中間部12の内壁に軸41を中心に回動自在に連結されたステー42がブラケット43を介して取りつけられて、該ステー42に備えられた伸長時及び退縮時のストッパ機能により、上記ガイドレール34がその進退両位置においてロックされるようになっている。
【0046】
そして、このガイド機構33によって縦姿勢とされたバケットB…Bに対して両側からすすぎ液を吹きつける第2の散水装置44,45が左側走行部r5の下方左右に備えられ、またこれらの第2散水装置44,45の上方において、同じくこのガイド機構33によって縦姿勢とされたバケットB…Bに対して両側からエアを吹きつけるエアブロー装置46,47が左側走行部r5の左右に配設されている。
【0047】
これらのうち第2散水装置44,45は、コンベア下部11に備えられた前述の上下の散水装置25,26と略同じ構成とされ、図10の拡大平断面図及び上記図7の斜視図に示すように、外部に備えられた給水タンク(図示せず)と接続する給水管27,27が中間部12の幅方向に延設され、該給水管27,27にそれぞれ複数の(図例では5個づつ)散水ノズル28…28がブラケット29…29を介して取りつけられた構成とされ、バケット清掃時には、上記給水タンクからすすぎ液が給水管27,27内に供給されて、各散水ノズル28…28の先端部に形成された散水口28a…28aから上記すすぎ液が所定の圧力で噴出するようになっている。
【0048】
その場合に、左方散水装置44の散水ノズル28…28は右に向けて、また右方散水装置45の散水ノズル28…28は左に向けてそれぞれすすぎ液を噴出するように配置され、左側走行部r5を縦姿勢で上昇搬送中のバケットB…Bに対して、その開口面B1…B1ないし被搬送物が投入される内面と下面B3…B3とに上記すすぎ液が吹きつけられて、これにより該バケットB…Bのすすぎ作業が行なわれるようになっている。
【0049】
一方、エアブロー装置46,47は、図11の拡大平断面図に示すように、外部に備えられたエアコンプレッサ(図示せず)と接続するエア供給管48,49に、中間部12の幅方向に延びるエア導入管50,51が接続され、かつ、該導入管50,51にそれぞれ複数の(図例では5個と4個)エアノズル52…52が取りつけられた構成とされ、バケット清掃時には、上記エアコンプレッサからエアが導入管50,51内に送り込まれて、各エアノズル52…52の先端部に形成された扁平形状の吹出口52a…52aから上記エアが所定の圧力で噴出するようになっている。
【0050】
その場合に、左方エアブロー装置46のエアノズル52…52は右に向けて、また右方エアブロー装置47のエアノズル52…52は左に向けてそれぞれエアを噴出するように配置され、上記第2散水装置44,45によるすすぎ液の噴出を受けたのち左側走行部r5を縦姿勢で上昇搬送中のバケットB…Bに対して、その開口面B1…B1ないし被搬送物が投入される内面と下面B3…B3とに上記エアが吹きつけられて、これにより該バケットB…Bの乾燥作業が行なわれるようになっている。
【0051】
なお、左方エアブロー装置46は固定されているのに対し、右方エアブロー装置47のエア導入管51は、自在継手53によって回動自在にエア供給管49と接続されていると共に、その閉端部には、中間部12の縦壁12aに回転自在に軸支されたハンドル55が取りつけられて、該ハンドル55を左右に揺動操作することにより、上記エア導入管51が回動し、それに伴い右方に配置された4個のエアノズル52…52の吹出口52a…52aが、バケット清掃時には、左側走行部r5を搬送中のバケットB…Bに接近し、物品搬送時には、該バケットB…Bの搬送を阻害しないように上方に退避するようになっている。
【0052】
また、この右方エアブロー装置47を回動した位置で停止させておくために、上記ハンドル55の回転軸55aを締めるグリップ部材54が備えられている。このグリップ部材54は、縦壁12aから内方向に延設された壁部12b及びL字ブラケット12cを介して、締結部材54cで組み付けられていると共に、ハンドル55の回転軸55aが挿通する貫通孔を有し、この貫通孔から一方の面に向けてスリット54aが形成されている。そして、このスリット54aの間隔を締付ボルト54b,54bで調整することにより、挿通した回転軸55aを絞って右方エアブロー装置47のふらつきをなくすようになっている。
【0053】
以上のような構成により、当該バケットコンベア1においては、多数のバケットB…Bを物品搬送時とは逆の方向に搬送させながら、コンベア下部11に設けた散水装置25,26で洗浄液を上下から吹きつけて洗浄したのち、コンベア中間部12に設けた第2の散水装置44,45ですすぎ液を左右から吹きつけてすすぎを行ない、さらにエアブロー装置46,47でエアを左右から吹きつけて乾燥を行なうことができる。
【0054】
その場合に、上記洗浄作業を、走行部r6を搬送中の開口面B1…B1が上向きとされた水平姿勢のバケットB…Bに対して行なうので、該バケット内部に散水装置25,26で吹きつけられた洗浄液が溜り、それ故バケットB…B内面の付着物が水分となじんで効率よく除去されることになる。
【0055】
一方、上記すすぎ作業を、走行部r5を上昇搬送中の開口面B1…B1が横向きとされた縦姿勢のバケットB…Bに対して行なうので、該バケットB…Bの水切りが良くなって、内部に第2散水装置44,45で吹きつけられたすすぎ液ないし汚水が溜ることがなく、すすぎが効率よく行なわれると共に、すすぎ液がバケットB…B内面に直接吹きつけられて、付着物が効果的に除去されることになる。
【0056】
また、上記乾燥作業も、同じく走行部r5を縦姿勢で上昇搬送中のバケットB…Bに対して行なうので、該バケットB…Bの水切りが良くなって、内部に第2散水装置44,45で吹きつけられたすすぎ液ないし汚水が溜ることがなく、バケットB…Bが早く効率よく乾燥することになる。
【0057】
そして、走行部r5を上昇搬送中のバケットB…Bを縦姿勢とするガイド機構33のガイドレール34は、バケット清掃時にのみ該走行部r5に進出してバケットB…Bの突起B5…B5と当接し、物品搬送時には該突起B5…B5と当接しない位置まで走行部r5から退避するので、これらのバケットB…Bとガイドレール34とに作用する応力が必要最低限に抑制され、両部材の摩耗や歪が低減されることになる。
【0058】
さらに、このガイド機構33によって縦姿勢とされるバケットB…Bの下方、走行部r6の終端部に位置するバケットB…Bを、シリンダ32によって開口面B1…B1を横向きとした伏姿勢とするので、内部に溜った洗浄液をここで排出すると共に、上記第2の散水装置44,45から噴出したすすぎ液等の汚水が当該終端部バケットB…Bの内部に落下して投入されるという不具合が防止され、バケット清掃終了時において、下側走行部r6の終端部に位置するバケットB…Bの内部に汚水が溜った状態でバケット清掃が終了するという不具合が回避されることになる。
【0059】
そして、このバケット清掃時におけるバケット搬送方向を、通常運転である物品搬送時のバケット搬送方向と逆向きにしているので、バケット清掃時であるか物品搬送時であるかが容易に判別されて、バケット洗浄時に誤って被搬送物をバケットに投入するようなことが回避される。
【0060】
なお、図11に矢印a,bで示すように、エアノズル52…52をバケットB…Bの長手方向に沿って往復円弧運動させるようにすると、該エアノズル52…52の設置数を減少できると共に、エア消費量を低減することが可能となる。
【0061】
また、以上の洗浄、すすぎ、乾燥を、温湯や温風を用いて行なうこともでき、その場合には、ダクトをコンベア上部13に設けて、蒸気を外部に逃がすようにするとよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本願の第1発明によれば、バケットをコンベアに取りつけたままで搬送させながら順に洗浄及び乾燥の清掃作業を行なうことができる。
【0063】
その場合に、洗浄及び乾燥を縦姿勢手段で縦姿勢とされたバケットに対して行なうので、水切りが良くなってバケット内部に水分が溜ることがなく、その結果、バケットが早く乾燥すると共に、洗浄液がバケットに直接吹きつけられるため、付着物の除去が効率的に行なわれる。
【0064】
そして、バケット清掃時にのみバケットを縦姿勢とするので、該バケット等に作用する応力が必要最低限に抑制され、部材の摩耗や歪が低減される。
【0065】
また、第2発明によれば、洗浄手段による洗浄の前にバケットを予備洗浄することができ、このとき予備洗浄を水平姿勢のバケットに対して行なうようにすると、該バケット内部に洗浄液が溜り、その結果、バケット内面の付着物等が水分となじんで効率よく除去される。
【0066】
さらに、第3発明によれば、縦姿勢とされたバケットの下方に位置するバケットを伏姿勢とするので、バケット内部の汚水が次々に下流のバケットに投入されることが防止でき、一部のバケットに汚水が溜った状態でバケット清掃が終了するという不具合が回避される。
【0067】
一方、第4発明によれば、バケット清掃時であることが容易に判別されるので、バケット清掃時に誤って物品をバケットに供給するようなことが回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるバケットコンベアの概略全体側面図である。
【図2】 バケットの平面図である。
【図3】 バケットの側面図である。
【図4】 バケット清掃時におけるコンベア下部の側断面図である。
【図5】 バケット清掃時におけるコンベア中間部の側断面図である。
【図6】 コンベア下部の拡大平断面図である。
【図7】 散水装置の斜視図である。
【図8】 ガイド機構周辺の拡大平断面図である。
【図9】 物品搬送時におけるコンベア中間部の側断面図である。
【図10】 第2散水装置周辺の拡大平断面図である。
【図11】 エアブロー装置周辺の拡大平断面図である。
【符号の説明】
1 バケットコンベア
11 コンベア下部
12 コンベア中間部
25,26 散水装置
27 給水管
28 散水ノズル
28a 散水口
32 シリンダ
33 ガイド機構
34 ガイドレール
40 ガイド機構のハンドル
44,45 第2散水装置
46,47 エアブロー装置
48,49 エア供給管
50,51 エア導入管
52 エアノズル
52a 吹出口
55 右方エアブロー装置のハンドル
B バケット
B1 バケット開口面
B3 バケット下面
B4,B5 突起
R バケット循環搬送経路
r5 コンベア中間部左側走行部
r6 コンベア下部下側走行部

Claims (4)

  1. 多数のバケットを物品供給部と物品排出部とを通過させて循環搬送し、上記物品供給部でバケットに供給された物品を物品排出部において該バケットを反転させることにより排出するように構成されたバケットコンベアであって、上記バケットの搬送経路の垂直方向に延びる部位に、該バケットを縦姿勢とする縦姿勢手段と、該縦姿勢手段で縦姿勢とされたバケットを洗浄する洗浄手段と、該洗浄手段で洗浄された縦姿勢のバケットを乾燥する乾燥手段とが設けられており、かつ上記縦姿勢手段は、バケット清掃時はバケットの一部と当接する位置まで搬送経路に進出して該バケットを縦姿勢とすると共に、物品搬送時にはバケットと当接しない位置まで上記搬送経路から退避するように設けられたガイド部材であることを特徴とする清掃装置を備えたバケットコンベア。
  2. 洗浄手段の上流に、バケットを予備洗浄する予備洗浄手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の清掃装置を備えたバケットコンベア。
  3. 縦姿勢手段で縦姿勢とされたバケットの下方に位置するバケットを伏姿勢とする伏姿勢手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の清掃装置を備えたバケットコンベア。
  4. バケット清掃時のバケット搬送方向は、物品搬送時のバケット搬送方向と逆であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の清掃装置を備えたバケットコンベア。
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