JP3812440B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は磁気記録再生装置に係り、特に複数の磁気ヘッドを有する回転ドラムに磁気テープを摺接させて磁気記録再生を行うよう構成された磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、コンピュータの記憶手段として用いられる磁気記録再生装置としては、磁気テープに回転ヘッドを摺接させて情報をへリカルスキャン方式で磁気記録するストリーマ装置がある。
【0003】
この種の磁気記録再生装置は、複数の磁気ヘッドが取り付けられた回転ドラム(「上ドラム」とも言う)と、シャーシ上に固定された固定ドラム(「下ドラム」とも言う)とを有しており、回転ドラムは固定ドラムの中心部分で軸承された回転軸の上端に結合されている。そして、固定ドラムの下方に配されたモータの回転は、回転軸を介して回転ドラムに伝達される。
【0004】
また、回転ドラムには、一対の記録用磁気ヘッドと一対の再生用磁気ヘッドとが周方向に対して90度間隔で交互に配置されている。そして、一対の記録用磁気ヘッド及び一対の再生用磁気ヘッドは、夫々aチャンネル用とbチャンネル用として180度間隔で配置されている。
【0005】
従って、例えば、テープ巻き付け角を180度とした場合、aチャンネル用の記録用磁気ヘッドが90度進んだときにaチャンネル用の再生用磁気ヘッドが磁気テープに摺接開始する。また、aチャンネル用の記録用磁気ヘッドが180度進んだとき、aチャンネル用の再生用磁気ヘッドが90度の位置に移動し、同時にbチャンネル用の記録用磁気ヘッドが磁気テープに摺接開始する。
【0006】
このように、記録用磁気ヘッド及び再生用磁気ヘッドは、磁気テープに摺接しながら情報の記録と再生とを同時に行うことが可能になる。
【0007】
一方、回転ドラムに設けられた各磁気ヘッドは、ロータリトランスを介して固定側の基板に配されたアンプなどに接続される。そして、ロータリトランスは、環状に形成された一対のロータリトランス半体からなり、ロータ側のロータリトランス半体とステータ側のロータリトランス半体とが互いに微小な隙間を介して対向するように配置される。また、各ロータリトランス半体に平面には、各磁気ヘッドに対応するトランスコイルが収納される溝が同心円状に形成されており、記録用トランスコイルと再生用トランスコイルとが接近した状態で同一平面に取り付けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成された従来の磁気記録再生装置では、回転ドラムの外周に巻き付けられた磁気テープに対して磁気記録と再生が同時に行われる場合、比較的大きな電流が流れる記録用トランスコイルからの漏れ磁束が再生用トランスコイルに影響してクロストークが発生する可能性が高いという問題があった。
【0009】
また、従来の磁気記録再生装置では、回転ドラムの下面に4個の磁気ヘッドが90度間隔で配置され、且つ回転ドラムの外径が規格によって決められているので、記録用磁気ヘッドと再生用磁気ヘッドとが接近した状態で磁気記録及び再生を行うため、回転ドラムの外周に巻き付けられた磁気テープに対して磁気記録と再生が同時に行われる場合、比較的大きな電流が流れる記録用磁気ヘッドからの漏れ磁束が再生用磁気ヘッドに影響してクロストークが発生してS/N比(信号と雑音との比)の劣化を招くという問題があった。
【0010】
また、このような問題を解消する方法としては、例えば、▲1▼回転ドラムに取り付けられるヘッド数を増加して記録用磁気ヘッドと再生用磁気ヘッドとの通電タイミングが一致しないようにする方法や、▲2▼クロストークの影響を受けにくいダブルアジマスヘッドを使用する方法などが考えられる。しかしながら、上記▲1▼の方法では、ヘッド数の増加により、製造コストが高価になるばかりか、回転ドラムの重量が増大して回転ドラム駆動モータの負荷が増大すると共に、消費電力が上昇してしまう。
【0011】
そこで、本発明は上記課題を解決した磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、以下のような特徴を有する。
【0013】
上記請求項1記載の発明は、磁気テープが外周に所定の巻き付け角度で摺接される回転ドラムと、回転ドラムを回転可能に支持する回転軸と、回転ドラムに設けられ前記磁気テープに情報を記録する記録用磁気ヘッドと、回転ドラムに設けられ磁気テープに記録された情報を再生する再生用磁気ヘッドと、記録用磁気ヘッドに接続され、記録用磁気ヘッドと回転ドラムに対向する固定側との間で記録信号の受け渡しを行う記録用ロータリトランスと、再生用磁気ヘッドに接続され、再生用磁気ヘッドと回転ドラムに対向する固定側との間で再生信号の受け渡しを行う再生用ロータリトランスと、導電性を有する板バネよりなり、外部から回転ドラムの上面側に延在形成された支持アームと、支持アームに支持され、回転軸の上端に押圧されるアース端子と、支持アームより分岐され、回転ドラムの上面の突起に係止される回転防止アームと、を備えてなるものであり、記録用ロータリトランスと再生用ロータリトランスとを分離させることで記録系のトランスコイルと再生系のトランスコイルとの間でクロストークが防止される。また、記録用ロータリトランスと再生用ロータリトランスとを分離させることで、S/N比の改善及びヘリカリスキャン方式の磁気記録再生の性能を高めることが可能になる。また、支持アームより分岐された回転防止アームにより回転ドラムの上面側に設けられたロータリトランスのステータ側の回転を防止することが可能になり、さらに、回転軸の上端に押圧されるアース端子を導電性の板バネよりなる支持アームにより支持しているので、回転ドラムに帯電した静電気を除去することができる。
【0014】
また、請求項2記載の発明は、記録用ロータリトランスまたは再生用ロータリトランスの何れか一方を回転ドラムの上面側に設け、回転ドラムの上面側に記録用ロータリトランスまたは再生用ロータリトランスの何れか他方を回転ドラムの下面側に設けたものであり、記録用ロータリトランスと再生用ロータリトランスとを分離させて回転ドラムの上面側と下面側とに配置することで、回転ドラムの寸法、形状を大きく変えることなく記録用ロータリトランス及び再生用ロータリトランスをコンパクトに取り付けることが可能になる。
【0015】
また、請求項3記載の発明は、記録用ロータリトランスまたは再生用ロータリトランスのうち回転ドラムの下面側に設けられたロータリトランスが、回転ドラムの下面側に固定された固定ドラムの内部に収納されることにより、回転ドラムの下面側と固定ドラムとの間に形成される空間を有効に利用して回転ドラム及び固定ドラムが大型化することを防止する。
【0016】
また、請求項4記載の発明は、記録用ロータリトランスまたは再生用ロータリトランスのうち回転ドラムの上面側に設けられたロータリトランスのステータ側が、回転ドラムを回転可能に支持する回転軸の上端に軸受けを介して支持された支持部材に支持されることにより、回転軸の回転に影響されずに回転ドラムの上面側にロータリトランスを配置することが可能になる。
【0017】
また、請求項5に記載の発明は、突起が円錐状に形成され、回転防止アームが突起に嵌合する係止孔を有するため、回転ドラムの上方から容易に回転防止アームの係止孔を突起に嵌合させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明になる磁気記録再生装置の一実施例を示す斜視図である。図2は本発明になる磁気記録再生装置の一実施例を示す平面図である。
【0020】
図1及び図2に示されるように、磁気記録再生装置20は、ストリーマ装置であり、例えば、コンピュータの外部記憶装置として用いられる。
【0021】
磁気記録再生装置20は、テープカセット(図示せず)が挿入されるホルダ22と、ホルダ22を装着位置に搬送する搬送機構24と、テープカセットのリールに巻回された磁気テープ(図示せず)を引き出すテープローディング機構26と、テープローディング機構26により磁気テープを所定角度巻き付けられる回転ドラムユニット28と、テープカセットのリールを回転駆動するリール駆動機構30,31と、これらの各機構を支持するメインシャーシ32とから概略構成されている。
【0022】
ここで、本発明の要部を形成する回転ドラムユニット28の構成について説明する。
【0023】
図3は回転ドラムユニット28の斜視図である。図4は回転ドラムユニット28の縦断面図である。
【0024】
図3及び図4に示されるように、回転ドラムユニット28は、メインシャーシ32上に固定された固定ドラム34と、固定ドラム34の上方で回転自在に支持された回転ドラム36と、回転ドラム36の中央孔36aに結合された回転軸38と、回転軸38を回転駆動するモータ40とから概略構成されている。
【0025】
固定ドラム34の外周には、テープローディング機構26により巻き付けられた磁気テープ(図示せず)の走行位置をガイドするための段差34aが螺旋状に形成されている。また、回転ドラム36の外周には、磁気テープが密着することを防止する複数の溝36bが所定のピッチで形成されている。
【0026】
また、回転ドラム36の上部には、回転軸38の上端に支持される支持部材42が設けられている。さらに、回転軸38の上端に摺接するアース端子44は、導電性を有する板バネ材からなる支持アーム46により回転軸38の上端に押圧されている。尚、アース端子44は、耐摩耗性を考慮して硬度の高いカーボン材により形成されている。
【0027】
また、支持アーム46より側方に分岐したストッパアーム48は、支持部材42の上面に突出する円錐状の突起50が嵌合する係止孔48aを先端部分に有する。よって、支持部材42は、ストッパアーム48により回転を防止された状態で回転軸38の上端に支持されている。
【0028】
回転軸38は、下端に圧入されたブッシュ52を介してモータケース54が一体的に固定されており、モータケース54の上面には、モータ40のロータとしてのマグネット56が環状に配設されている。マグネット56の上方には、モータ40のステータとしてのコイル58が基板60上に固着されている。
【0029】
また、回転軸38は、固定ドラム34の内周に設けられた円筒部62の内周に挿入された一対の軸受64,66により回転自在に軸承されている。尚、軸受64,66は、内輪がなく外輪64a,66aと回転軸38との間にボール64b,66bが介在し、ボール64b,66bが直接回転軸38に当接するダイレクト方式のボールベアリングである。また、外輪64aと66aとの間には、コイルバネ68に押圧されたバネ受け70,72が当接しており、外輪64aと66aとを互いに軸方向に押圧している。
【0030】
回転ドラム36は、中央孔36aが回転軸38に結合されているため、回転軸38と一体に回転するように支持されている。また、図5に示されるように、回転ドラム36の下面には、記録用磁気ヘッド74,76と、再生用磁気ヘッド75,77とが周方向に90度間隔で取り付けられている。そして、記録用磁気ヘッド74はaチャンネル用、記録用磁気ヘッド76はbチャンネル用である。また、再生用磁気ヘッド75は、aチャンネル用、再生用磁気ヘッド77はbチャンネル用である。尚、各磁気ヘッド74〜77は、ヘッドベース74a〜77aに固着されており、ヘッド面が回転ドラム36の外周より僅かに突出するようにヘッドベース74a〜77aがビス71により回転ドラム36の下面に固着され、ヘッドベース74a〜77aの高さ方向の取付位置がビス73により調整されている。
【0031】
回転ドラム36の上面と支持部材42との間には、記録用ロータリトランス78が配置され、回転ドラム36の下面と固定ドラム34との間には再生用ロータリトランス80が配置されている。このように、記録用ロータリトランス78と再生用ロータリトランス80とは、軸方向に離間した位置に分離されているので、例えば、記録用磁気ヘッド74,76が磁気テープに情報を磁気記録するのと同時に再生用磁気ヘッド75,77で磁気テープに記録された情報を再生する際に記録用ロータリトランス78からの漏れ磁束が再生用ロータリトランス80に影響することを防止することができ、再生信号にクロストークによるノイズが重畳されることを防止する。
【0032】
従って、ロータリトランスよりも高価な磁気ヘッド数を増やしたりせず、またダブルアジマスヘッドなどの高価な磁気ヘッドを使用せずにS/N比の改善を図ることが可能になり、回転ドラム駆動用のモータ40の負荷を軽減できると共に、ロータリトランスを記録用ロータリトランス78と再生用ロータリトランス80とに分離させることで回転ドラムユニット28の製造コストを安価に抑えられる。
【0033】
記録用ロータリトランス78は、例えば、フェライト材で環状に形成されたロータリトランス半体78Aと78Bとが微小な隙間を介して対向しており、ロータリトランス半体78A,78Bの対向面には、夫々aチャンネル用トランスコイル82a,84aと、bチャンネル用トランスコイル82b,84bが埋設されている。また、ロータリトランス半体78Aの下面には、R端子と呼ばれるターミナル基板85が取り付けられている。このターミナル基板85は、記録用磁気ヘッド74,76から引き出されたリード線をトランスコイル82a,82bに接続する配線パターン(図示せず)が形成されている。
【0034】
再生用ロータリトランス80は、例えば、フェライト材で環状に形成されたロータリトランス半体80Aと80Bとが微小な隙間を介して対向しており、ロータリトランス半体80A,80Bの対向面には、夫々aチャンネル用トランスコイル86a,88aと、bチャンネル用トランスコイル86b,88bが埋設されている。また、ロータリトランス半体80Aの上面には、R端子と呼ばれるターミナル基板89が取り付けられている。このターミナル基板89は、再生用磁気ヘッド75,77から引き出されたリード線をトランスコイル86a,86bに接続する配線パターン(図示せず)が形成されている。
【0035】
そして、記録用ロータリトランス78のロータリトランス半体78Aは、回転ドラム36の上面に固着されており、再生用ロータリトランス80のロータリトランス半体80Aは、回転ドラム36の下面及びターミナル基板89に固着されている。
【0036】
また、記録用ロータリトランス78のロータリトランス半体78Bは、回転ドラム36の上方に配置された支持部材42の下面42bに固着されており、再生用ロータリトランス80のロータリトランス半体80Bは、固定ドラム34の内部に形成された支持部34bに固着されている。尚、支持部材42は、円盤状に形成されており、その中央孔42aには、一対の軸受90,92が挿入されている。一対の軸受90,92は、ボールベアリングなどからなり、軸受90,92の内周には、円筒状のブッシュ94が嵌合され、ブッシュ94の内周には、回転軸38の上端が嵌合している。
【0037】
そのため、支持部材42は、前述したストッパアーム48により回転を防止され、且つ軸受90,92を介して回転軸38に支持されているので、回転軸38の回転時も回転力を受けずにロータリトランス半体78Bを安定的に保持することが可能になる。
【0038】
また、再生用ロータリトランス80は、固定ドラム34の内部に形成された空間94に収納されており、回転ドラム36及び固定ドラム34の寸法を変更せずに済み、コンパクトな構成になっており、回転ドラムユニット28の大型化を防止しうる。
【0039】
上記実施例では、支持部材42を軸受90,92を介して回転軸38に支持する構成としたが、軸受90,92には、ボールベアリング以外の構造のものを用いても良いのは言うまでもない。
【0040】
ここで、回転ドラムユニット28の変形例について説明する。
図6は回転ドラムユニット28の変形例の縦断面図である。尚、図6において、上記実施例と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】
図6に示されるように、変形例の回転ドラムユニット96では、記録用ロータリトランス78及び再生用ロータリトランス80は、固定ドラム34の内部に形成された空間94に収納されている。また、記録用ロータリトランス78及び再生用ロータリトランス80は、同一平面内に同心円状に配置されている。
【0042】
記録用ロータリトランス78は内側に配され、再生用ロータリトランス80は、外側に配されている。そして、記録用ロータリトランス78と再生用ロータリトランス80との間には、円筒状に形成されたシールド部材96が挿入されている。
【0043】
記録用ロータリトランス78及び再生用ロータリトランス80の回転側のロータリトランス半体78A,80Aは、回転ドラム36の下面に固着されたターミナル基板89により支持されている。
【0044】
このシールド部材96は、上端がターミナル基板89の下面に結合されており、ターミナル基板89と一体的に設けられている。また、シールド部材96は、下端が薄く形成されており、固定側のロータリトランス半体78B,80Bに接触しないようにロータリトランス半体78B,80Bよりも下方に延在している。そして、固定ドラム34の内部には、固定側のロータリトランス半体78B,80Bが固着される一対の支持部98,100とが同心円状に形成されるとともに、支持部98,100間にはシールド部材96の下端が接触しないように凹部102が環状に形成されている。
【0045】
シールド部材96及びターミナル基板89は、記録用ロータリトランス78及び再生用ロータリトランス80よりも磁気抵抗の大きい材質により形成されている。従って、記録用ロータリトランス78と再生用ロータリトランス80との間は、シールド部材96により仕切られており、記録用ロータリトランス78からの漏れ磁束が再生用ロータリトランス80に影響することが防止される。
【0046】
また、シールド部材96及びターミナル基板89の材質が、記録用ロータリトランス78及び再生用ロータリトランス80よりも磁気抵抗の小さい材質により形成されている場合には、ターミナル基板89に漏れ磁束を外部に逃がすための磁性層を形成する。
【0047】
また、変形例では、上記実施例のように回転ドラム36の上面に記録用ロータリトランス78を設けない構成であるので、支持部材42及びストッパアーム48、軸受90,92などを設ける必要が無く、コンパクトな構成になっている。
【0048】
尚、記録用ロータリトランス78及び再生用ロータリトランス80の取付位置は、上記実施例及び変形例に限るものではなく、記録用ロータリトランス78と再生用ロータリトランス80との位置を入れ替えるようにしても良いのは勿論である。
【0049】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1記載の発明によれば、磁気テープが外周に所定の巻き付け角度で摺接される回転ドラムと、回転ドラムを回転可能に支持する回転軸と、回転ドラムに設けられ前記磁気テープに情報を記録する記録用磁気ヘッドと、回転ドラムに設けられ磁気テープに記録された情報を再生する再生用磁気ヘッドと、記録用磁気ヘッドに接続され、記録用磁気ヘッドと回転ドラムに対向する固定側との間で記録信号の受け渡しを行う記録用ロータリトランスと、再生用磁気ヘッドに接続され、再生用磁気ヘッドと回転ドラムに対向する固定側との間で再生信号の受け渡しを行う再生用ロータリトランスと、導電性を有する板バネよりなり、外部から回転ドラムの上面側に延在形成された支持アームと、支持アームに支持され、回転軸の上端に押圧されるアース端子と、支持アームより分岐され、回転ドラムの上面の突起に係止される回転防止アームと、を備えてなるため、記録用ロータリトランスと再生用ロータリトランスとを分離させることで記録系のトランスコイルと再生系のトランスコイルとの間でクロストークが防止され、記録用ロータリトランスからの漏れ磁束が再生用ロータリトランスに影響することを防止することができ、再生信号にクロストークによるノイズが重畳されることを防止できる。
【0050】
また、記録用ロータリトランスと再生用ロータリトランスとを分離させることで、S/N比の改善及びヘリカリスキャン方式の磁気記録再生の性能を高めることが可能になる。さらに、ロータリトランスよりも高価な磁気ヘッド数を増やしたりせず、またダブルアジマスヘッドなどの高価な磁気ヘッドを使用せずにS/N比の改善を図ることが可能になり、回転ドラム駆動用のモータの負荷を軽減できると共に、製造コストを安価に抑えられる。また、支持アームより分岐された回転防止アームにより回転ドラムの上面側に設けられたロータリトランスのステータ側の回転を防止することが可能になり、さらに、回転軸の上端に押圧されるアース端子を導電性の板バネよりなる支持アームにより支持しているので、回転ドラムに帯電した静電気を除去することができる。
【0051】
また、請求項2記載の発明によれば、記録用ロータリトランスまたは再生用ロータリトランスの何れか一方を回転ドラムの上面側に設け、回転ドラムの上面側に記録用ロータリトランスまたは再生用ロータリトランスの何れか他方を回転ドラムの下面側に設けたため、記録用ロータリトランスと再生用ロータリトランスとを分離させて回転ドラムの上面側と下面側とに配置することで、回転ドラムの寸法、形状を大きく変えることなく記録用ロータリトランス及び再生用ロータリトランスをコンパクトに取り付けることができる。
【0052】
また、請求項3記載の発明によれば、記録用ロータリトランスまたは再生用ロータリトランスのうち回転ドラムの下面側に設けられたロータリトランスが、回転ドラムの下面側に固定された固定ドラムの内部に収納されるため、回転ドラムの下面側と固定ドラムとの間に形成される空間を有効に利用して回転ドラム及び固定ドラムが大型化することを防止できる。
【0053】
また、請求項4記載の発明によれば、記録用ロータリトランスまたは再生用ロータリトランスのうち回転ドラムの上面側に設けられたロータリトランスのステータ側が、回転ドラムを回転可能に支持する回転軸の上端に軸受けを介して支持された支持部材に支持されるため、回転軸の回転に影響されずに回転ドラムの上面側にロータリトランスを配置することができる。
【0054】
また、請求項5の発明によれば、突起が円錐状に形成され、回転防止アームが突起に嵌合する係止孔を有するため、回転ドラムの上方から容易に回転防止アームの係止孔を突起に嵌合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる磁気記録再生装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明になる磁気記録再生装置の一実施例を示す平面図である。
【図3】回転ドラムユニット28の斜視図である。
【図4】回転ドラムユニット28の縦断面図である。
【図5】回転ドラム36の底面図である。
【図6】回転ドラムユニット28の変形例の縦断面図である。
【符号の説明】
20 磁気記録再生装置
22 ホルダ
24 搬送機構
26 テープローディング機構
28,96 回転ドラムユニット
30,31 リール駆動機構
32 メインシャーシ
34 固定ドラム
36 回転ドラム
38 回転軸
40 モータ
42 支持部材
44 アース端子
46 支持アーム
48 ストッパアーム
56 マグネット
58 コイル
64,66,90,92 軸受
74,76 記録用磁気ヘッド
75,77 再生用磁気ヘッド
78 記録用ロータリトランス
80 再生用ロータリトランス
78A,78B,80A,80B ロータリトランス半体
89,85 ターミナル基板
94 空間
96 シールド部材
98,100 支持部
102 凹部

Claims (5)

  1. 磁気テープが外周に所定の巻き付け角度で摺接される回転ドラムと、
    前記回転ドラムを回転可能に支持する回転軸と、
    該回転ドラムに設けられ前記磁気テープに情報を記録する記録用磁気ヘッドと、
    前記回転ドラムに設けられ前記磁気テープに記録された情報を再生する再生用磁気ヘッドと、
    前記記録用磁気ヘッドに接続され、前記記録用磁気ヘッドと前記回転ドラムに対向する固定側との間で記録信号の受け渡しを行う記録用ロータリトランスと、
    前記再生用磁気ヘッドに接続され、前記再生用磁気ヘッドと前記回転ドラムに対向する固定側との間で再生信号の受け渡しを行う再生用ロータリトランスと、
    導電性を有する板バネよりなり、前記外部から前記回転ドラムの上面側に延在形成された支持アームと、
    該支持アームに支持され、前記回転軸の上端に押圧されるアース端子と、
    前記支持アームより分岐され、前記回転ドラムの上面の突起に係止される回転防止アームと、
    を備えてなることを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 前記記録用ロータリトランスまたは前記再生用ロータリトランスの何れか一方を前記回転ドラムの上面側に設け、
    前記回転ドラムの上面側に前記記録用ロータリトランスまたは前記再生用ロータリトランスの何れか他方を前記回転ドラムの下面側に設けたことを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
  3. 前記記録用ロータリトランスまたは前記再生用ロータリトランスのうち前記回転ドラムの下面側に設けられたロータリトランスは、前記回転ドラムの下面側に固定された固定ドラムの内部に収納されたことを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
  4. 前記記録用ロータリトランスまたは前記再生用ロータリトランスのうち前記回転ドラムの上面側に設けられたロータリトランスのステータ側は、前記回転軸の上端に軸受けを介して支持されたことを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
  5. 前記突起は、円錐状に形成され、
    前記回転防止アームは、前記突起に嵌合する係止孔を有することを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
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