JP3806639B2 - 保護回路を備える電池パック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は保護回路を備える電池パックに関し、とくに保護回路を実現する保護ICの出力端子を少なくできる電池パックに関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は従来の電池パックの回路図を示す。この電池パックは、電池1と直列に接続している一対のFET2と、このFET2をオンオフに制御する保護IC3からなる保護回路を備える。保護回路は、電池の過充電や過放電を防止すると共に、過電流を遮断する。保護回路の保護IC3は、電池電圧や電流を検出して、一対のFET2をオンオフに制御する。一対のFET2は互いに逆向きに接続されて、充電電流と放電電流を遮断して、電池の過充電と過放電を防止する。電池が満充電されると充電電流を遮断するFET2をオフに切り換え、過放電されると放電電流を遮断するFET2をオフに切り換える。
【0003】
さらに、図の保護IC3はコントロール端子4とタイマー短縮テスト用端子5も備える。コントロール端子4は、ここに入力する電圧を”L”または”H”の信号として、両FET2をオンとオフに切り換える。タイマー短縮テスト用端子5はここに信号を入力して、タイマーの設定時間を短縮して試験する。タイマーの設定時間が長いと試験に時間がかかるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図の保護回路に内蔵される保護IC3は、各々のFET2のゲートに制御信号を入力するためのふたつの端子と、コントロール端子4とタイマー短縮テスト用端子5を設ける必要がある。さらに、電池電圧を検出するための端子も設ける必要がある。ところで、電池パックに内蔵される保護回路はできるかぎりコンパクトにすることが要求される。とくに近年は、電池パックを小型で大容量とすることが要求される。
【0005】
本発明は、このことを実現することを目的に開発されたもので、保護IC3の端子を少なくしてコンパクトにできる保護回路を備える電池パックを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の電池パックは、電池の保護回路を備えている。保護回路は、電池の第1電極側6と第1出力端子7との間に互いに直列に接続されて電池の充電電流と放電電流を遮断する一対のFET2と、両FET2をオンオフに制御して電池1を保護する保護IC3とを備える。一対のFET2は互いにソースを接続して直列に接続され、かつゲートを接続している。保護IC3から一対のFET2のゲートに同じ制御信号を出力して、両FET2を一緒にオンオフ制御する。
【0007】
保護IC3は、電池の過充電と過放電を検出して両FET2のゲートをオフ電位とし、あるいは電池の過電流を検出して両FET2のゲートをオフ電位とすることができる。さらに、保護IC3は、両FET2のゲートと電池の第2電極側8との間に第1スイッチング素子11を接続して、この第1スイッチング素子11を制御部9でオンオフに切り換えて、一対のFET2をオンオフに切り換えることができる。
【0008】
さらに、保護IC3は、第1スイッチング素子11に加えて、両FET2のゲートと電池の第1電極側6とに間に第2スイッチング素子12も接続することもできる。この保護IC3は、電池が最小設定容量である過放電される残容量まで放電されると、制御部9で第1スイッチング素子11をオフにして両FET2をオフにして放電電流を遮断すると共に、第2スイッチング素子12をオンに切り換える。この状態で出力端子に充電器(図示せず)が接続されると、充電器からの供給電圧で第2スイッチング素子12を介して両FET2のゲートにオン電圧を供給して電池を充電状態とする。
【0009】
さらに保護IC3は、第1スイッチング素子11に加えて、両FET2のゲートを電圧検出抵抗10を介して第1出力端子7に接続する第3スイッチング素子13を備えることができる。この保護IC3は、電池が最大設定容量である過充電容量まで充電されると、制御部9で第1スイッチング素子11をオフとして、両FET2をオフに切り換えて充電を停止すると共に、第3スイッチング素子13をオンに切り換える。この状態で出力端子に負荷が接続されると、第3スイッチング素子13を介して両FET2のゲートにオン電圧を印加して、両FET2をオンにして負荷に放電できる状態とすることができる。
【0010】
さらに、保護IC3は第1スイッチング素子11に加えて、第4スイッチング素子14と過電流を検出する過電流判定部17を備える構造とすることもできる。過電流判定部17は、一対のFET2両端の電圧を検出して過電流を検出することができる。第4スイッチング素子14は、この過電流判定部17の電圧検出端子18を電池の第1電極側6に接続する。過電流判定部17の電圧検出端子18は電圧検出抵抗10を介して電池の第1出力端子7に接続される。負荷に過電流が流れて電圧検出端子18の電圧が低下すると、過電流判定部17がこの状態を検出し、制御部9でもって第1スイッチング素子11をオフとして両FET2をオフに切り換える。負荷が開放されると第4スイッチング素子14が電圧検出端子18の電圧を電池の第1電極側6の電位として、過電流検出部が過電流を検出しない状態として制御部9が両FET2をオンに切り換える。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電池パックを例示するものであって、本発明は電池パックを以下のものに特定しない。
【0014】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0015】
図2に示す電池パックは、充電できる電池1と保護回路を備えている。保護回路は、電池1の第1電極側6(図において電池+側)と第1出力端子7(図において+側出力端子)との間に互いに直列に接続されて電池の充電電流と放電電流を遮断する一対のFET2と、両FET2をオンオフに制御して電池を保護する保護IC3とを備える。
【0016】
電池1はリチウムイオン二次電池である。ただ、電池にはニッケル−水素電池、ニッケル−カドミウム電池、リチウム二次電池等の充電できる全ての電池を使用できる。図の電池パックは、4個の電池を直列に接続しているが、図4に示すように3個の電池を直列に接続することもできる。また、図示しないが、1または2個、あるいは5個以上の電池を電池と並列に接続することもできる。
【0017】
一対のFET2は、互いにソースを接続して直列に接続している。さらに、両FET2は、ゲートを接続して、このゲートを保護IC3の制御端子20に接続している。ゲートとソースの間にはゲート抵抗21を並列に接続している。FET2はPチャンネルのMOSFETである。このFET2は、逆方向(ドレインからソース方向)に電流を流すダイオード(図示せず)を内蔵している。さらに、このFET2はソースに対してゲートをマイナスにするとオン、プラスにするとオフにスイッチングされる。図の電池パックはPチャンネルのFETを使用しているが、NチャンネルのFETも使用できる。NチャンネルのFETは、電池の−側と−側出力端子との間に接続して、PチャンネルのFETと同じように使用できる。
【0018】
一対のFET2は、保護IC3の制御端子20から入力される制御信号をゲートに入力して、一緒にオンオフに制御される。図の保護IC3は、制御端子20を、内蔵している第1スイッチング素子11で第2電極側8(図において電池の−側)に接続して、両FET2のゲートにオン電圧を入力してオンとし、制御端子20を第2電極側8に接続しない状態でゲートをオフ電位としてオフに切り換える。
【0019】
保護IC3は、図3に示すように、電池の過充電と過放電と過電流を検出して両FET2のゲートをオフ電位とする。この保護IC3はもっとも安全に電池を保護できる特長がある。この保護IC3は、複数のスイッチング素子と、これ等のスイッチング素子をオンオフに切り換えて制御する制御部9と、制御部9がスイッチング素子を切り換える遅延時間を設定するタイマー22と、電池の過充電や過放電を検出して制御部9に信号を出力する過充電過放電検出回路23と、電池の過電流を検出して信号を制御部9に出力する過電流判定部17と、制御部9とタイマー22と過電流判定部17と過充電過放電検出回路23に電源を供給する各部電源24と、各部電源24への電源供給を切り換える起動回路25とを備えている。
【0020】
図の保護IC3は、スイッチング素子として、第1スイッチング素子11と、第2スイッチング素子12と、第3スイッチング素子13と、第4スイッチング素子14と、第5スイッチング素子15と、第6スイッチング素子16を備える。第1〜第6スイッチング素子11〜16は、制御部9でオンオフに制御されるFETやトランジスター等のスイッチング素子である。電池1が充放電される通常の状態において、第1スイッチング素子11と第6スイッチング素子16はオン、第2〜第5スイッチング素子はオフに切り換えられている。
【0021】
第1スイッチング素子11は、FET2のゲートと電池の第2電極側8との間に接続される。この第1スイッチング素子11がオンになると、FET2のゲートにオン電圧を入力する。第1スイッチング素子11が、FET2のゲートを電池の第2電極側8であるマイナス極に接続するからである。PチャンネルのFET2は、ゲートをソースよりもマイナス電圧とするときにオンとなる。第1スイッチング素子11がオフになると、FET2のゲートは電池のマイナス側に接続されず開放さた状態となってオフに切り換えられる。したがって、両FET2をオン状態とするとき、制御部9は第1スイッチング素子11をオン状態とする。
【0022】
第2スイッチング素子12は、両FET2のゲートと電池の第1電極側6との間に接続される。すなわち、FET2ゲートを電池のプラス側電極に接続する。第2スイッチング素子12は、電池が最小設定容量まで放電されて、第1スイッチング素子11がオフに切り換えられた状態で、電池パックが負荷から離されて充電器に接続されるとき、このことを検出して、オフ状態のFET2をオンに切り換える。したがって、第2スイッチング素子12は、電池が最小設定容量まで放電されるときにオフからオンに切り換えられる。電池が最小設定容量まで放電されるとき、電池の過放電を防止するために、制御部9は第1スイッチング素子11をオフとし、両FET2をオフに切り換えて放電電流を遮断する。このとき、制御部9は第2スイッチング素子12をオンに切り換える。この状態になると、電池パックは負荷に電流を流さない状態となる。この状態で電池パックが負荷から開放されて、出力端子に充電器を接続すると、充電器からの供給電圧は、第2スイッチング素子12を介して両FET2のゲートをオン電圧とする。したがって、両FET2がオンになって、充電器から電池に充電電流が供給される。
【0023】
第3スイッチング素子13は、両FET2のゲートを電圧検出抵抗10を介して第1出力端子7に接続している。第3スイッチング素子13は、電池が最大設定容量まで充電されて、FET2をオフに切り換えて充電を停止する状態で、電池パックが負荷に接続されると、FET2をオフからオンに切り換える。この第3スイッチング素子13は、両FET2のゲートを電圧検出抵抗10を介して第1出力端子7に接続している。電池が最大設定容量まで充電されると、制御部9は第1スイッチング素子11をオフとして、両FET2をオフに切り換えて充電を停止する。このとき、制御部9は第3スイッチング素子13をオフからオンに切り換える。この充電で、電池パックの出力端子に負荷が接続されると、第3スイッチング素子13は両FET2のゲートをオン電圧として、両FET2をオンに切り換えて、電池パックから負荷に放電できる状態とする。
【0024】
第4スイッチング素子14は、電池パックから負荷に過電流が供給されるとき、負荷が開放されるまでFET2をオフ状態に保持すると共に、負荷を開放すると通常の状態に復帰させる。この第4スイッチング素子14は、過電流判定部17の電圧検出端子18を電池の第1電極側6に接続する。過電流判定部17の電圧検出端子18は、電圧検出抵抗10を介して電池パックの第1出力端子7に接続される。この電池パックは、負荷に過電流が流れるときに電圧検出端子18の電圧が低下する。一対のFET2の両端に発生する電圧降下が大きくなるからである。過電流判定部17はこの状態を検出して、過電流であることを示す信号を制御部9に入力する。制御部9は、第1スイッチング素子11をオフとして両FET2をオフに切り換えると共に、第4スイッチング素子14をオフからオンに切り換える。出力端子に負荷を接続する状態で、過電流が解消されても、電圧検出端子18の電圧は低く保持される。このため、過電流判定部17は過電流を検出する状態と判定して、制御部9はFET2をオフに保持する。この状態で電池パックから負荷が開放されると、第4スイッチング素子14は電圧検出端子18の電圧を電池の第1電極側6の電位とし、過電流検出部が過電流を検出しない状態として制御部9で両FET2をオンに切り換える。
【0025】
第5スイッチング素子15と第6スイッチング素子16は、シャットダウン状態での電池の消費電流を減少させると共に、充電器に接続されるときにシャットダウンを解消する。電池が最小設定容量まで放電されると、制御部9は、第1スイッチング素子11をオフにしてFET2をオフにして電池の充放電を停止させると共に、第5スイッチング素子15をオンにして第6スイッチング素子16をオフに切り換える。第6スイッチング素子16がオフになると、各部電源24への電源供給が停止されて、電池の消費電流が最小まで減少する。第5スイッチング素子15がオンになっているので、電池パックの出力端子に充電器が接続されないかぎり、電圧検出端子18の電圧は電池の第2電極側8と同じ電位となり、起動回路25は第6スイッチング素子16をオフ状態に保持する。この状態で、電池パックが充電器に接続されると、電圧検出端子18の電圧が上昇し、起動回路25が第6スイッチング素子16をオフからオンに切り換える。したがって、各部電源24に電力が供給されてシャットダウンが解消される。
【0026】
タイマー22は、電池の残容量が最小設定容量となり又は最大設定容量となり、あるいは過電流を検出してから、制御部9が各々のスイッチング素子を切り換えて電池を保護する遅延時間を特定する。また、保護状態から復帰する遅延時間を特定する。さらにタイマー22は、コントロール端子とタイマー短縮モードとに兼用される兼用端子19を備える。兼用端子19は電池パックの外部に引き出されている。兼用端子19に接続される外部接続回路のインピーダンスと電圧が変更されて、コントロール信号とタイマー短縮信号が選択される。たとえば、兼用端子19に接続する外部接続回路を、ハイインピーダンスと、”Low”入力レベルと、中間電圧入力レベルとに切り換えて、コントロール信号とタイマー22短縮信号を入力する。兼用端子19に接続する外部接続回路をハイインピーダンス状態として両FET2をオフとし、”Low”信号を入力する状態で両FET2をオンとし、中間電圧を入力する状態でタイマー短縮信号とする。
【0027】
過充電過放電検出回路23は、各々の電池電圧を検出する電圧検出部と、この電圧検出部の出力で、過充電を検出する過充電判定部と、過放電を検出する過放電判定部とを備える。この過充電過放電検出回路23は、電池電圧を検出して残容量を検出し、電池の残容量が最大設定容量よりも大きくなると過充電と判定し、残容量が最小設定容量よりも小さくなると過放電と判定する。過充電過放電検出回路23は、電池電圧のみでなく、電池に流れる電流を演算して残容量を計算し、計算した残容量を最小設定容量と最大設定容量に比較して過充電と過放電を判別することもできる。図に過充電過放電検出回路23は、各々の電池電圧を検出して、各々の電池の過充電と過放電を検出している。この過充電過放電検出回路23は各々の電池の残容量を独立して正確に検出し、電池パックの充放電を制御できる。ただ、本発明の電池パックは、直列に接続している全ての電池のトータル電圧を検出して、過充電と過放電を判別することもできる。
【0028】
過電流判定部17は、FET2の両端に発生する電圧降下を検出して、電池に流れる過電流を検出する。過電流判定部17は電池の第1電極側6の電圧と電圧検出端子18との間の電位差を検出し、この電位差が設定値よりも大きくなると、電池に過電流が流れたと判定する。電池に過電流が流れると、電圧検出端子18の電圧が低下する。したがって、電圧検出端子18の電圧が設定値よりも低下すると、過電流が流れたと判定して、過電流信号を制御部9に出力する。
【0029】
各部電源24は、制御部9とタイマー22と過充電過放電検出回路23と過電流判定部17に電源を供給する電源回路である。各部電源24は第6スイッチング素子16を介して電池の第1電極側6に接続される。第6スイッチング素子16がオンになって、各部電源24に電源が供給されると、各々の回路に電源が供給される。電池が最小設定容量まで放電されると、第6スイッチング素子16がオフに切り換えられる。この状態になると、各部電源24に電源が供給されなくなり、電池パックはシャットダウン状態となる。
【0030】
起動回路25は、電圧検出端子18の電圧を検出して、第6スイッチング素子16をオンオフに切り換える。電圧検出端子18の電圧が設定値よりも高くなると、第6スイッチング素子16をオンとし、設定値よりも低いと第6スイッチング素子16をオフにしてシャットダウンしする。
【0031】
制御部9は、過電流判定部17と過充電過放電検出回路23からの信号で、第1〜第6スイッチング素子16をオンオフに切り換える。制御部9は以下の状態において、第1〜第6スイッチング素子16を以下の状態に切り換える。
▲1▼ 通常状態
起動回路25が電圧検出端子18の電圧を検出して、第6スイッチング素子16をオンにする。通常の状態において、電圧検出端子18の電圧は設定値よりも高いので、第6スイッチング素子16はオンに切り換えられる。各々の回路に電源が供給される。この状態で制御部9は、第1スイッチング素子11をオン、第2〜第5スイッチング素子15をオフとする。オン状態の第1スイッチング素子11はFET2をオンにして、充放電できる状態とする。
【0032】
▲2▼ 過充電状態
電池が充電されて残容量が最大設定容量よりも大きくなると、過充電過放電検出回路23からの信号で、制御部9は第1スイッチング素子11をオフ、第3スイッチング素子13をオンにする。第2スイッチング素子12と、第4スイッチング素子14と第5スイッチング素子15はオフ、第6スイッチング素子16はオンに保持される。オフ状態の第1スイッチング素子11は、FET2のゲートにオン電圧を供給しない。このため、FET2はオフに切り換えられて、放電できない状態とする。負荷が接続されると、第3スイッチング素子13はFET2のゲートをオン電圧とする。したがって、この状態で負荷が接続されると電池を放電できる状態となる。電池が放電されて最大設定容量よりも小さくなると、過充電過放電検出回路23からの信号で制御部9は第1スイッチング素子11をオンに切り換えて▲1▼の通常状態とする。
【0033】
▲3▼ 過放電状態
電池が放電されて最小設定容量よりも残容量が小さくなると、制御部9は▲1▼の状態から、第1スイッチング素子11をオフ、第2スイッチング素子12と第5スイッチング素子15をオンに切り換える。オフの第1スイッチング素子11はFET2をオフにして、電池を放電できない状態とする。負荷が開放されて電池パックが充電器に接続されると、第2スイッチング素子12がFET2のゲートをオン電圧として、FET2をオンにして充電できる状態とする。電池が充電されて最小設定容量よりも大きくなると、制御部9は各スイッチング素子を▲1▼の通常状態に切り換える。
【0034】
▲4▼ 過電流状態
負荷に過電流が流れると、過電流判定部17がこのことを検出し、制御部9は第1スイッチング素子11をオフ、第4スイッチング素子14をオンに切り換える。オフの第1スイッチング素子11はFET2をオフとして電流を遮断する。この状態で負荷が開放されないかぎり、電圧検出端子18の電圧が低下しているので、過電流判定部17は過電流の状態と判定してこの状態を保持する。負荷が開放されると、電圧検出端子18が第4スイッチング素子14と抵抗を介して第1電極端子に接続される。この状態で、電圧検出端子18の電圧は上昇して、過電流判定部17は過電流状態と判定しなくなる。したがって、制御部9は各スイッチング素子を▲1▼の通常の状態に復帰させる。
【0035】
▲5▼ シャットダウン状態
電池が放電されて最小設定容量よりも残容量が小さくなると、制御部9が第1スイッチング素子11をオフに切り換えると共に、第5スイッチング素子15をオンに切り換えている。さらに起動回路25は第6スイッチング素子16をオフにして、各部電源24への電源供給を遮断する。電池の残容量が最小設定容量よりも小さいとき、第5スイッチング素子15がオンになっているので、充電器に接続されないかぎり、電圧検出端子18の電圧は第2電極側8の電位にあり、起動回路25が第6スイッチング素子16をオンにすることはない。電池パックが充電器に接続されると、電圧検出端子18の電圧が上昇するので、起動回路25は第6スイッチング素子16をオンにして、各部電源24に電源を供給して、シャットダウンを解消する。
【0036】
図5の電池パックは、保護IC3の第2スイッチング素子12を省略する以外、図3の電池パックと同じである。図3の電池パックは、過放電状態となったときに、オン状態の第2スイッチング素子12が、負荷を開放して電池パックが充電器に接続されるときに、第2スイッチング素子12がFET2のゲートをオン電圧として、FET2をオンにして充電できる状態とする。図5の電池パックは、電池が過放電状態となって、第1スイッチング素子11がオフになって放電が停止された後、負荷が開放されて充電器に接続されると、電圧検出端子18の電圧が上昇したことを、起動回路25で検出する。電圧の上昇を検出した起動回路25は、制御部9に電源を供給するので、電源が供給されるときに制御部9は第1スイッチング素子11をオフからオンに切り換える。したがって、第2スイッチング素子12を使用することなく、最小設定容量まで放電されてシャットダウンした電池パックは、充電器に接続して第1スイッチング素子11をオンにしてFET2をオンにできる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の電池パックは、保護回路として内蔵する保護ICの端子を少なくしてコンパクトにできる特長がある。それは、本発明の請求項1の電池パックは、充放電を制御する一対のFETを互いにソースを接続して直列に接続すると共に、ゲートを互いに接続して、このゲートに保護ICからゲートに制御信号を出力して、両FETを一緒にオンオフ制御するからである。この保護ICは、ひとつの端子でふたつのFETを一緒にオンオフできるので、ふたつの端子をひとつにできる
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の保護回路を内蔵する電池パックの回路図
【図2】本発明の実施例にかかる電池パックの回路図
【図3】図2に示す電池パックの保護ICの内部構造を示す回路図
【図4】本発明の他の実施例にかかる保護回路を備える電池パックの回路図
【図5】さらに、本発明の他の実施例にかかる保護回路を備える電池パックの回路図
【符号の説明】
1…電池
2…FET
3…保護IC
4…コントロール端子
5…タイマー短縮テスト用端子
6…第1電極側
7…第1出力端子
8…第2電極側
9…制御部
10…電圧検出抵抗
11…第1スイッチング素子
12…第2スイッチング素子
13…第3スイッチング素子
14…第4スイッチング素子
15…第5スイッチング素子
16…第6スイッチング素子
17…過電流判定部
18…電圧検出端子
19…兼用端子
20…制御端子
21…ゲート抵抗
22…タイマー
23…過充電過放電検出回路
24…各部電源
25…起動回路

Claims (3)

  1. 電池の第1電極側(6)と第1出力端子(7)との間に互いに直列に接続されて電池の充電電流と放電電流を遮断する一対のFET(2)と、両FET(2)をオンオフに制御して電池(1)を保護する保護IC(3)とを備える保護回路を備え、
    一対のFET(2)が互いにソースを接続して直列に接続されると共に、ゲートを接続しており、保護IC(3)からゲートに制御信号を出力して、両FET(2)を一緒にオンオフ制御するようにしてなり、
    保護IC(3)が、両FET(2)のゲートと電池の第2電極側(8)との間に接続される第1スイッチング素子(11)と、この第1スイッチング素子(11)をオンオフに制御する制御部(9)を備え、制御部(9)が第1スイッチング素子(11)をオンオフして一対のFET(2)をオンオフに切り換え、
    保護IC(3)が、両FET(2)のゲートと電池の第1電極側(6)との間に接続している第2スイッチング素子(12)を備え、電池が最小設定容量まで放電されると、制御部(9)は第1スイッチング素子(11)をオフにして両FET(2)をオフにして放電電流を遮断すると共に、第2スイッチング素子(12)をオンに切り換え、出力端子に充電器が接続されると、充電器からの供給電圧で第2スイッチング素子(12)を介して両FET(2)のゲートにオン電圧を供給して電池を充電状態とすることを特徴とする保護回路を備える電池パック。
  2. 電池の第1電極側(6)と第1出力端子(7)との間に互いに直列に接続されて電池の充電電流と放電電流を遮断する一対のFET(2)と、両FET(2)をオンオフに制御して電池(1)を保護する保護IC(3)とを備える保護回路を備え、
    一対のFET(2)が互いにソースを接続して直列に接続されると共に、ゲートを接続しており、保護IC(3)からゲートに制御信号を出力して、両FET(2)を一緒にオンオフ制御するようにしてなり、
    保護IC(3)が、両FET(2)のゲートと電池の第2電極側(8)との間に接続される第1スイッチング素子(11)と、この第1スイッチング素子(11)をオンオフに制御する制御部(9)を備え、制御部(9)が第1スイッチング素子(11)をオンオフして一対のFET(2)をオンオフに切り換え、
    保護IC(3)が、両FET(2)のゲートを電圧検出抵抗(10)を介して第1出力端子(7)に接続する第3スイッチング素子(13)を備え、電池が最大設定容量まで充電されると、第1スイッチング素子(11)をオフとして、両FET(2)をオフに切り換えて充電を停止すると共に、第3スイッチング素子(13)をオンに切り換えて、出力端子に負荷が接続される状態では、第3スイッチング素子(13)を介して両FET(2)のゲートにオン電圧を印加して、両FET(2)をオンにして負荷に放電できる状態とすることを特徴とする保護回路を備える電池パック。
  3. 電池の第1電極側(6)と第1出力端子(7)との間に互いに直列に接続されて電池の充電電流と放電電流を遮断する一対のFET(2)と、両FET(2)をオンオフに制御して電池(1)を保護する保護IC(3)とを備える保護回路を備え、
    一対のFET(2)が互いにソースを接続して直列に接続されると共に、ゲートを接続しており、保護IC(3)からゲートに制御信号を出力して、両FET(2)を一緒にオンオフ制御するようにしてなり、
    保護IC(3)が、両FET(2)のゲートと電池の第2電極側(8)との間に接続される第1スイッチング素子(11)と、この第1スイッチング素子(11)をオンオフに制御する制御部(9)を備え、制御部(9)が第1スイッチング素子(11)をオンオフして一対のFET(2)をオンオフに切り換え、
    保護IC(3)が、一対のFET(2)両端の電圧を検出して過電流を検出する過電流判定部(17)と、この過電流判定部(17)の電圧検出端子(18)を電池の第1電極側(6)に接続する第4スイッチング素子(14)を備え、過電流判定部(17)の電圧検出端子(18)は電圧検出抵抗(10)を介して第1出力端子(7)に接続しており、負荷に過電流が流れて電圧検出端子(18)の電圧が低下すると、過電流判定部(17)がこの状態を検出して制御部(9)が第1スイッチング素子(11)をオフとして両FET(2)をオフに切り換えると共に、第4スイッチング素子(14)をオンに切り換え、負荷が開放されると第4スイッチング素子(14)が電圧検出端子(18)の電圧を電池の第1電極側(6)の電位として、過電流判定部(17)が過電流を検出しない状態として制御部(9)が両FET(2)をオンに切り換えることを特徴とする保護回路を備える電池パック。
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