JP3804343B2 - モータのコア及びそれを用いたモータ - Google Patents

モータのコア及びそれを用いたモータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報機器、映像・音響機器、または産業機器等に用いられるモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報機器または映像・音響機器等に使用されているモータは、DVD、HDDに代表されるように、機器の高密度記録化が進み、これらの機器に使用されるモータについても、より回転精度の高いモータに対する要求が高まってきている。またこれらの機器を製造する機器に使用されるモータに関しても、機器の精度に合わせて、回転精度を高める要求が高まりつつある。
【0003】
モータの回転精度を悪化させる要因としては、第一にモータのマグネットとコアの磁気吸引力の変化に起因するコギングトルク、第二に通電電流により発生するトルクの脈動、第三に軸受内でシャフトが振れ回ることに起因する不定期な振動等があげられるが、本発明は、このうち特にコギングトルクの低減に関するものである。
【0004】
従来、コアの平面形状を工夫することによりコギングトルクの低減を図る技術としては、特開平4−304151号公報、または本発明と同一出願人の特開平9−163649号公報、特開平9−285047号公報記載の技術が開示されている。
【0005】
図52に従来技術特開平4−304151号公報記載のモータの構造を示す。
【0006】
図52において鉄心は突極先端部U1、U2、V1、V2、W1、W2及びマグネット2各磁極の位置関係をそれぞれ異なる角度だけずらすことにより、コギングトルクを低減したものである。
【0007】
また、コアの平面形状ではなく軸方向に形状を変化させることによりコギングトルクの低減を図る技術としては、特開平2−254954号公報、特開平3−3622号公報記載の技術が開示されている。
【0008】
図53に従来技術特開平2−254954号公報記載のスロットモータの構造を示す。
【0009】
図53において円筒状コア1は、上部コア1aと下部コア1bに区分され、上下のコアとマグネットの位置関係を異ならせることにより、上下のコギングトルクが相殺し合いコギングトルクが低減されるものである。
【0010】
図54にもう一例の従来技術の特開平3−3622号公報記載の回転電機の電機子の構造を示す。
【0011】
図54において、積層コア1は、突極の開角が異なるコアを軸方向に積層して構成することにより、コギングトルクを打ち消し合わせ、コギングトルクを低減するものである。
【0012】
また、コアの形状ではなくマグネットの着磁を工夫することよりコギングトルクの低減を図る技術としては、特許第2588661号公報記載の技術が開示されている。
【0013】
図55に従来技術特許第2588661号公報記載のブラシレスモータの構造を示す。
【0014】
図55においてリング状マグネット2の極数が4n、ステータコアの極数が3nである4:3構造とし、ロータマグネット2の磁極のスキュー角度θ2を(30°/n)×0.8≦θ2≦(30°/n)×1.2としたものであり、コギングトルクや誘起電圧の歪み率を小さくできる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記技術は以下に示すような問題点を有している。
【0016】
まず、上記技術のうち、コア形状によってコギングトルクを低減する技術は、いずれもコギングトルク低減にはある程度の効果が期待できるものの、いずれもコギングトルクを完全に無くすには至らず、結果的には、コアのスロット数と界磁極数の最小公倍数によって定まる基本コギングトルク周期の2分の1の周期のコギングトルクを発生させるまでに留まっている。
【0017】
一方、着磁にスキューを設ける技術は、十分なコギングトルク低減効果を得るためには、着磁に大きなスキュー角度を必要とするため、無効磁束が多く発生し、モータ効率の低下及び鉄損の増加等、性能上の悪影響を及ぼす、また、着磁または、モータ組立精度の影響が大きく、モータ特性が安定しない等の問題点を有していた。
【0018】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、コアの基本形状により、発生するコギングトルクの周期を、コア突極と界磁極数の最小公倍数によって定まる基本コギングトルク周期の4分の1以下の周期にし、コギングトルクの絶対値も極めて小さくすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、基本形状となるコアのスロットの開角を電気角でα(80〜95°)またはβ(20〜35°)に設定することにより、発生するコギングトルクの周期を基本コギングトルク周期の2分の1の周期とした上で、同一モータ内で基本コギングトルク周期の4分の1のズレを設けることにより、同一モータ内で、コギングトルクをキャンセルさせ、結果として発生するコギングトルクの周期を基本コギングトルク周期の4分の1にまで小さくし、コギングトルクの絶対値も極めて小さくすることができる。
【0020】
さらに前記コア形状に、従来技術の半分以下のスキュー角度の着磁を組み合わせることにより、モータ効率の低下を最低限に留めながらコギングトルクをさらに低減することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、前記界磁極数2m、コアスロット数6n(m、nは整数)として、コアのスロット開角を電気角α(80〜95°)(機械角80/m〜95/m°)または電気角β (20〜35°)(機械角20/m〜35/m°)としたコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期4分の1周期分の角度(機械角90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])ずらした2つのコア形状を適時組み合わせた形状に構成したことを特徴とするモータのコアで、モータのコギングトルクを低減できる。
【0022】
請求項記載の発明は、前記界磁極数と前記コアスロット数は、4:3構造であって、前記コアは、突極先端部の開角を電気角γ(145〜160°)(機械角145/m〜160/m°)一定とし、片側半分の突極先端部は時計方向に基本コギングトルク周期の8分の1周期分の角度(機械角45/k°[kは2mと6nの最小公倍数])ずらし、反対側半分の突極先端部は、反時計方向に同じ角度ずらした形状とした請求項記載のモータのコアで、請求項の実施形態の1例を示したものである。
【0023】
請求項記載の発明は、前記界磁極数と前記コアスロット数は、4:3構造であって、前記コアは、突極先端部の開角を電気角δ(205〜220°)(機械角205/m〜220/m°)一定とし、片側半分の突極先端部は時計方向に基本コギングトルク周期の8分の1周期分の角度(機械角45/k°[kは2mと6nの最小公倍数])ずらし、反対側半分の突極先端部は、反時計方向に同じ角度ずらした形状とした請求項記載のモータのコアで、請求項の実施形態の1例を示したものである。
【0024】
請求項記載の発明は、前記コアは、スロットの開角を電気角α(80〜95°)(機械角80/m〜95/m°)一定とし、片側半分のスロットは時計方向に基本コギングトルク周期の8分の1周期分の角度(機械角45/k°[kは2mと6nの最小公倍数])ずらし、反対側半分のスロットは、反時計方向に同じ角度ずらした形状とした請求項記載のモータのコアで、請求項の実施形態の1例を示したものである。
【0025】
請求項記載の発明は、前記コアは、スロットの開角を電気角β(20〜35°)(機械角20/m〜35/m°)一定とし、片側半分のスロットは時計方向に基本コギングトルク周期の8分の1周期分の角度(機械角45/k°[kは2mと6nの最小公倍数])ずらし、反対側半分のスロットは、反時計方向に同じ角度ずらした形状とした請求項記載のモータのコアで、請求項の実施形態の1例を示したものである。
【0026】
請求項記載の発明は、前記コアは、スロットのピッチは一定として、スロットの開角が電気角α(80〜95°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])のスロットと、電気角α(80〜95°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m+90/k°)のスロットが交互に繰り返される形状とした請求項記載のモータのコアで、請求項の実施形態の1例を示したものである
【0027】
請求項記載の発明は、前記コアは、スロットのピッチは一定として、スロットの開角が電気角β(20〜35°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])のスロットと、電気角β(20〜35°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m+90/k°)のスロットが交互に繰り返される形状とした請求項記載のモータのコアで、請求項の実施形態の1例を示したものである。
【0028】
請求項記載の発明は、前記界磁極数と前記コアスロット数は、4:3構造であって、前記コアは、突極先端部のピッチは一定として、突極先端部の開角が電気角γ(145〜160°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])のスロットと、電気角γ(145〜160°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m+90/k°)の突極が交互に繰り返される形状とした請求項記載のモータのコアで、請求項の実施形態の1例を示したものである。
【0029】
請求項記載の発明は、前記界磁極数と前記コアスロット数は、4:3構造であって、前記コアは、突極先端部のピッチは一定として、突極先端部の開角が電気角δ(205〜220°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])のスロットと、電気角δ(205〜220°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m+90/k°)の突極が交互に繰り返される形状とした請求項記載のモータのコアで、請求項の実施形態の1例を示したものである。
【0030】
請求項10記載の発明は、前記界磁極数と前記コアスロット数は、4:3構造であって、前記コアは、突極先端部のピッチを一定として、片側半分の突極先端部の開角が電気角γ(145〜160°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])で、もう半分の突極先端部の開角が電気角γ(145〜160°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m+90/k°)の形状とした請求項記載のモータのコアで、請求項の実施形態の1例を示したものである。
【0031】
請求項11記載の発明は、前記界磁極数と前記コアスロット数は、4:3構造であって、前記コアは、突極先端部のピッチを一定として、片側半分の突極先端部の開角が電気角γ(205〜220°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])で、もう半分の突極先端部の開角が電気角γ(205〜220°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m+90/k°)の形状とした請求項記載のモータのコアで、請求項の実施形態の1例を示したものである。
【0032】
請求項12記載の発明は、前記コアは、スロットのピッチを一定として、片側半分のスロットの開角が電気角α(80〜95°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])で、もう半分のスロットの開角が電気角α(80〜95°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角
度(機械角α/m+90/k°)の形状とした請求項記載のモータのコアで、請求項の実施形態の1例を示したものである。
【0033】
請求項13記載の発明は、前記コアは、スロットのピッチを一定として、片側半分のスロットの開角が電気角β(20〜35°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])で、もう半分のスロットの開角が電気角β(20〜35°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m+90/k°)の形状とした請求項記載のモータのコアで、請求項の実施形態の1例を示したものである。
【0034】
請求項14記載の発明は、N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、前記界磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)の場合は、スロットの開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)または電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)としたコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期6分の1周期分の角度(機械角60/k°[kは2mと3nの最小公倍数])づつずらした3つのコア形状を適時組み合わせた形状に構成したことを特徴とするモータのコアで、モータのコギングトルクを低減できる。
【0035】
請求項15記載の発明は、N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、前記界磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数、n≧4)の場合は、コアのスロット開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)または電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)としたコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期2n分の1周期分角度(機械角180/(n・k)°[kは2mと3nの最小公倍数])づつずらしたn個のコア形状を適時組み合わせた形状に構成したことを特徴とするモータのコアで、モータのコギングトルクをさらに低減できる。
【0036】
請求項16記載の発明は、N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、前記界磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)として、コアのスロット開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)または電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)としたコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期4分の1周期分の角度(機械角90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])ずらした2つのコア形状を平面及び軸方向に適時組み合わせた形状に構成したことを特徴とするモータのコアで、モータのコギングトルクを低減できる。
【0037】
請求項17記載の発明は、前記コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、スロットの開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)一定とし、上側半分の突極先端部は周方向に基本コギングトルク周期の8分の1周期分の角度(機械角45/k°[kは2mと3nの最小公倍数])ずらし、下側半分の突極先端部は、反時計方向に同じ角度ずらした形状とした請求項16記載のモータのコアで、請求項16の実施形態の1例を示したものである。
【0038】
請求項18記載の発明は、前記コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、スロットの開角を電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)一定とし、上側半分の突極先端部は周方向に基本コギングトルク周期の8分の1周期分の角度(機械角45/k°[kは2mと3nの最小公倍数])ずらし、下側半分の突極先端部は、反時計方向に同じ角度ずらした形状とした請求項16記載のモータのコアで、請求項16の実施形態の1例を示したものである。
【0039】
請求項19記載の発明は、前記コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、スロットのピッチは一定として、スロットの開角が電気角α(80〜95°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])のスロットと、電気角α(80〜95°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m+90/k°)のスロットが交互に繰り返される形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコアで、請求項16の実施形態の1例を示したものである。
【0040】
請求項20記載の発明は、前記コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、スロットのピッチは一定として、スロットの開角が電気角β(20〜35°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])のスロットと、電気角β(20〜35°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m+90/k°)のスロットが交互に繰り返される形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコアで、請求項16の実施形態の1例を示したものである。
【0041】
請求項21記載の発明は、前記コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、スロットの開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)一定とし、スロットのピッチが、360°をスロット数で割った角度+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度のスロット(機械角120/n+90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])と、スロットのピッチが、360°をスロット数で割った角度−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度のスロット(機械角120/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])とが交互に繰り返す形状とし、下側半分は上側半分の形状を上下反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコアで、請求項16の実施形態の1例を示したものである。
【0042】
請求項22記載の発明は、前記コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、スロットの開角を電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)一定とし、スロットのピッチが、360°をスロット数で割った角度+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度のスロット(機械角120/n+90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])と、スロットのピッチが、360°をスロット数で割った角度−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度のスロット(機械角120/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])とが交互に繰り返す形状とし、下側半分は上側半分の形状を上下反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコアで、請求項16の実施形態の1例を示したものである。
【0043】
請求項23記載の発明は、前記界磁極数と前記コアスロット数は、4:3構造であって、前記コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、突極先端部のピッチを一定として、片側半分の突極先端部の開角が電気角γ(145〜160°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])で、もう半分の突極先端部の開角が電気角γ(145〜160°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m+90/k°)の形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコアで、請求項16の実施形態の1例を示したものである。
【0044】
請求項24記載の発明は、前記界磁極数と前記コアスロット数は、4:3構造であって、前記コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、突極先端部のピッチを一定として、片側半分の突極先端部の開角が電気角δ(205〜220°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m−90/k°[kは2mと3nの最小公
倍数])で、もう半分の突極先端部の開角が電気角δ(205〜220°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m+90/k°)の形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコアで、請求項16の実施形態の1例を示したものである。
【0045】
請求項25記載の発明は、前記コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、スロットのピッチを一定として、片側半分のスロットの開角が電気角α(80〜95°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])で、もう半分のスロットの開角が電気角α(80〜95°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m+90/k°)の形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコアで、請求項16の実施形態の1例を示したものである。
【0046】
請求項26記載の発明は、前記コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、スロットのピッチを一定として、片側半分のスロットの開角が電気角β(20〜35°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])で、もう半分のスロットの開角が電気角β(20〜35°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角20/m+90/k°〜35/m+90/k°)の形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコアで、請求項16の実施形態の1例を示したものである。
【0047】
請求項27記載の発明は、N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、前記コアは、上、中、下3段に構成され、コアの突極巻線部は、上段及び下段部の突極巻線部の幅が中段部の突極巻線部の幅より細く形成されるとともに、前記界磁極数4m、コアスロット数3m(mは整数)の場合は、上段及び下段部のコア形状は同一で、突極先端部のピッチを一定として、突極先端部の開角が電気角145〜160°−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角145/m−90/k°〜160/m−90/k°[kは2mと3mの最小公倍数])で、中段部のコア形状は、突極先端部ピッチを一定として、突極先端部の開角が電気角145〜160°+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角145/m+90/k°〜160/m+90/k°)の形状としたモータのコア。
【0048】
請求項28記載の発明は、N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、前記コアは、上、中、下3段に構成され、コアの突極巻線部は、上段及び下段部の突極巻線部の幅が中段部の突極巻線部の幅より細く形成されるとともに、界磁極数4m、コアスロット数3m(mは整数)の場合は、上段及び下段部のコア形状は同一で、突極先端部のピッチを一定として、突極先端部の開角が電気角δ(205〜220°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m−90/k°[kは2mと3mの最小公倍数])で、中段部のコア形状は、突極先端部ピッチを一定として、突極先端部の開角が 電気角δ(205〜220°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m+90/k°)の形状としたモータのコア。
【0049】
請求項29記載の発明は、前記コアは、隣り合わない複数の突極を、内周の略円環部で一体に結合した、複数のコアに分割して構成したことを特徴とする請求項16から30いずれか1項に記載のモータのコアで、モータの体積効率を向上できる。
【0050】
請求項30記載の発明は、前記コアは、同一の形状の2つのコアに分割して構成したこ
とを特徴とする請求項29記載のモータのコアで、コアの製造コストを抑えることができる。
【0051】
請求項31記載の発明は、N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、前記界磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)の場合は、コアのスロット開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)または電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)としたコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期2j分の1(jは3以上の整数)周期分角度(機械角180/(j・k)°[kは2mと3nの最小公倍数])づつずらしたj個のコア形状を平面及び軸方向に適時組み合わせた形状に構成したことを特徴とするモータのコアで、モータのコギングトルクを低減できる。
【0052】
請求項32記載の発明は、前記コアは、磁性材料の薄板を積層して構成したことを特徴とする請求項から31いずれか1項に記載のモータのコアで、コアの製造方法を示したものである。
【0053】
請求項33記載の発明は、前記請求項から32いずれか1項に記載のコアを具備するモータで、モータの回転精度が向上できる。
【0054】
請求項34記載の発明は、前記界磁手段がマグネットであり、前記マグネット磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)の場合、中心角で200/k°(kは2m、3nの最小公倍数)以下のスキュー角で着磁を行った請求項33記載のモータで、モータの効率低下を最小限に留めながら、コギングトルクをさらに低減できる。
【0055】
請求項35記載の発明は、前記マグネット磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)の場合、中心角で80/k〜100/k°(kは2m、3nの最小公倍数)のスキュー角で着磁を行った請求項34記載のモータで効率とコギングトルクの低減とを両立させる条件を示したものである。
【0056】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
【0057】
(実施例1)
図1(a)、(b)、(c)は、モータのコア1と、界磁手段であるマグネット2の関係を示している。マグネット2には、N、S極が等ピッチで交互に8極着磁されており、コア1のスロット3は6ヶ所均等に設けられた構成となっている。
【0058】
図1(a)、(b)、(c)で異なる部分は、コア1に設けられたスロット3開口部のコア中心に対する角度(以後スロットの開角と称する)のみであり、図1(a)では機械角15°(電気角で60°)、図1(b)では機械角22.5°(電気角で90°)、図1(c)では機械角30°(電気角で120°)とそれぞれ段階的に開角が大きくなるように設定されている。
【0059】
ここで、コア1に対してマグネット2が相対的に回転すると、コア1とマグネット2間の吸引力が周期的に変化し、コア1及びマグネット2にはコギングトルクと呼ばれるトルク脈動が発生する。
【0060】
図2(a)、(b)、(c)は図1(a)、(b)、(c)それぞれに発生するコギングトルクの波形を示している。
【0061】
図2(a)に示すとおり、コギングトルクは1回転に24回のくり返し波形となっている。これはコアスロット数とマグネット磁極数の最小公倍数に一致する。これはこのモータに限ったことではなく、同様に通常のモータではコアのスロット数とマグネット磁極数の最小公倍数に一致した周期のコギングトルクが発生するのが一般的である。(以後この周期を基本コギングトルク周期と呼ぶ)
また、図2(c)のスロット3の開角を大きくした場合では、コギングトルクの周期及び絶対値は図2(a)の場合とほぼ等しいものの、コギングトルクの位相が正反対の波形となっている。
【0062】
一方、図2(b)のスロット3の開角を電気角で90°にした場合は、コギングトルクの周期が基本コギングトルク周期の2倍の周波数のコギングトルクが発生しているとともに、絶対値自体も大幅に小さくなっている。
【0063】
この理由について、図3、図4を用いて説明する。
【0064】
分かりやすくするために、マグネット2の磁極のN極とS極の切り替え部分がコアスロット3のエッジ部3eに差し掛かった状態を考える。
【0065】
図3に示したようにマグネット2の磁極切り替え部分に差し掛かると、マグネット2とコア1の間の磁気エネルギが変化し図4(a)に示すようなトルクが発生する。この波形はスロット3のエッジ部3eと磁極切り替え部分が一致する近辺でゼロとなる波形である。
【0066】
この際スロットの逆側のエッジ部3fでも同様に、スロット3のエッジ部3fと磁極切り替え部分が一致する位置の近辺でゼロとなる波形のトルクが発生する。波形は、図4(b)に示したとおり先のトルクと点対称な波形となる。ここでスロット3の開角を電気角で90°に設定すると、スロット3の両側のエッジ部3e、3fで発生するトルクの位相が180°異なる形となり、両者のトルクがキャンセルされることにより、一つのスロット3では、図4(c)に示すように、3次成分が完全に除去されたトルクとなる。
【0067】
結果的にモータ全体で見ると、1次、2次、4次、5次成分は他のスロットで発生する位相が電気角で120°づつずれたトルクによりキャンセルされるために、図4(d)に示すように、6次以上の成分のトルクが現れ、結果的には基本コギングトルク周期の2分の1の周期のコギングトルクが発生する形となるとともに、コギングトルクの絶対値も小さく収まる。
【0068】
なお、上記実施例は、スロット3の開角が電気角で90°の場合が最小となることを示したが、同様に、スロットの開角が電気角で30°の場合にも、スロットの両エッジで位相が60°異なるトルクが発生するために、スロットで発生するコギングトルクの3次成分が除去され、同様の現象が発生する。
【0069】
さらに、上記実施例は、スロットの開角が90°でコギングトルクが最小になることを示したが、90°から角度がある程度前後した場合を考えると、スロットの開角を電気角で80°または100°とした場合は、スロットで発生するコギングトルクの3次成分は50%除去され、スロットの開角を電気角で85°または95°とした場合は、スロットで発生するコギングトルクの3次成分は74%除去される状態となり、実用的な性能を得るためには、スロットで発生するコギングトルクの3次成分が約4分の1以下となる85〜95°に設定することにより、コギングトルクの基本周期成分が大幅に低減され、コギングトルクを小さく抑えることができる。
【0070】
また、突極先端部4の形状が図5(a)、(b)、(c)のように非真円状に形成した場合、あるいは、コアの磁気飽和等の影響を考慮した場合は、磁気特性上はスロットの開角が広がった状態に近い条件となり、スロット3の開角θが若干(電気角にして5°前後)小さい場合にコギングトルクが最小となる現象が発生する場合がある。
【0071】
従って、一般的にはマグネット磁極数、コアスロット数には関係なくスロットの開角を電気角で80〜95°または20〜35°の間の適切な角度に設定することにより、基本コギングトルク周期の2分の1の周期のコギングトルクが発生し、コギングトルクの絶対値も小さく抑えることができる。
【0072】
(実施例2)
以下の実施例は、この元々コギングトルクが小さく、かつ基本コギングトルク周期の2分の1の周期のコギングトルクが発生するコア形状を基本形状として、さらにコギングトルクを小さくするための手法を示す。
【0073】
図6(a)は本実施例2のコア形状を示している。
【0074】
図6(a)においてコア1は、突極先端部の開角を機械角で37.5°(電気角150°)一定とし、片側半分の突極先端部4aは時計方向に1.875°(基本コギングトルク周期の8分の1)ずらし、反対側半分の突極先端部4bは、反時計方向に1.875°ずらした形状に形成されている。
【0075】
このコア1は、下記に示す考え方を元に構成されている。
【0076】
図6(b)は、スロット3の開角を電気角で90°にすると共に、突極先端部4の位置を反時計方向に1.875°(基本コギングトルク周期の8分の1)だけずらしたコア5である。このコア5は基本形状と突極先端部4の形状が若干異なるが、コギングトルクに関しては、図7(a)の実線で示すとおり、位相が若干異なる以外基本形状と全く同様である。
【0077】
図6(c)は、スロット3の開角を電気角で90°にすると共に、突極先端部4の位置を時計方向に1.875°だけずらしたコア6である。このコア6も、コギングトルクに関しては、図7(b)の実線で示すとおり、位相が若干異なる以外基本形状と全く同様である。
【0078】
これら2つのコア5、6に発生するコギングトルクは、絶対値が等しく位相が180°(機械角で3.75°、基本コギングトルク周期の4分の1)異なっている。
【0079】
本実施例のコア1ではこの図6(b)、(c)のコア5、6の形状を斜線部分半分づつ組み合わせた形状としている。図6(b)の斜線部分とその他の部分は、マグネットとの位置関係が等しく、斜線部分で発生するコギングトルクは、図7(a)の破線で示すとおり、全体の場合に比較して絶対値が半分で位相が等しいコギングトルクとなる。これは、図6(c)のコア形状に関しても同様である。これらの合成形状である本実施例のコア1は両者のコギングトルクが打ち消し合うため、コギングトルクの奇数次成分がキャンセルされ、図7(c)に示すとおり、コギングトルク波形が1回転につき96回の繰り返し波形となり、周期が基本形状の2分の1(基本コギングトルク周期の4分の1)の周期となると共に、絶対値も基本形状の2分の1未満になる。
【0080】
上記構成によりコギングトルクの周期が通常の場合の4分の1以下の周期で、コギング
トルクの絶対値も極めて小さくなり、従来技術特開平4−304151号公報等に記載の技術と比較してもコギングトルクの周期が2分の1で、絶対値も2分の1未満に低減できる。
【0081】
(実施例3)
図8(a)は本実施例3のコア形状を示している。
【0082】
図8(a)においてコア1に設けられたスロットの開角を電気角90°一定とし、片側半分のスロット3aは時計方向に1.875°(基本コギングトルク周期の8分の1)ずらし、反対側半分のスロット3bは、反時計方向に1.875°ずらした形状に形成されている。
【0083】
この形状は、一見実施例1の形状とは異なるものの、全く同様コギングトルクの位相が180°異なる図8(b)、(c)のコア5、6の形状を半分ずつ組み合わせて構成されたものであり、実施例2と全く同じ効果がある。
【0084】
(実施例4)
図9(a)は本実施例4のコア形状を示している。
【0085】
図9(a)において、コア1のスロットのピッチは一定として、スロットの開角が18.75°(電気角90°−基本コギングトルク周期の4分の1)のスロット3aと、26.25°(電気角90°+基本コギングトルク周期の4分の1)のスロット3bが交互に繰り返される形状としている。
【0086】
この形状も上記実施例2、3と同様図9(b)、(c)のコア5、6の形状の組み合せ方を変えたものである。
【0087】
また、本実施例4のコア1の形状は、特開平4−304151号公報等に記載の技術に近い形状をしているが、本発明のコア1の突極先端部4とマグネットの位置関係のずれは、特開平4−304151号公報等に記載の技術の半分であり、基本形状に対しての効率低下も最小限度に抑えながら、コギングトルクの絶対値も2分の1未満にすることができる。
【0088】
(実施例5)
図10(a)は本実施例5のコア形状を示している。
【0089】
図10(a)において、コア1の突極先端部のピッチは一定として、突極先端部の開角が33.75°(電気角150°−基本コギングトルク周期の4分の1)の突極4aと、41.25°(電気角150°+基本コギングトルク周期の4分の1)の突極4bが交互に繰り返される形状としている。
【0090】
この形状も上記実施例2、3と同様図10(b)、(c)のコア5、6の形状の組み合せ方を変えたものである。
【0091】
上記実施例4、5のコア形状は、前記実施例2、3のコア形状に比較して、コア形状の左右の対称性が高いために、組み立てる際に方向性の影響が少なく、量産する際には有利な形状であり、同時に、左右の磁気バランスに優れるため、回転精度を高めるのに有利な形状である。
【0092】
(実施例6)
図11(a)は本実施例6のコア形状を示している。
【0093】
図11(a)において、コア1の突極先端部のピッチを一定として、片側半分の突極先端部4aの開角が33.75°(電気角150°−基本コギングトルク周期の4分の1)で、もう半分の突極先端部4bの開角が41.25°(電気角150°+基本コギングトルク周期の4分の1)の形状としている。
【0094】
この形状も上記実施例2から5と同様、組み合わせが若干複雑になるものの図11(b)、(c)のコア5、6の形状の組み合せ方を変えたものである。
【0095】
本実施例6の形状は、実施例4、5の場合とは逆に、意図的に左右の磁気バランスを崩したものであり、マグネットを常に一方向に吸引する力が加わり、ロータの振れ回り等を抑制する作用を得ることができ、軸受に焼結含油軸受等の滑り軸受を使用した場合に、回転精度を高めるのに有利である。
【0096】
(実施例7)
図12(a)は本実施例7のコア形状を示している。
【0097】
図12(a)において、コア1のスロットのピッチを一定として、片側半分のスロット3aの開角が18.75°(電気角90°−基本コギングトルク周期の4分の1)で、もう半分のスロット3bの開角が26.25°(電気角90°+基本コギングトルク周期の4分の1)の形状としている。
【0098】
この形状も上記実施例2から6と同様図12(b)、(c)のコア5、6の形状の組み合せ方を変えたものであり、意図的に左右の磁気バランスを崩すことにより、実施例6と全く同様の効果がある。
【0099】
さらに本実施例7は、片側に開角が広いスロット3bが並んだ形状となるため、ホール素子等の位置検出素子を設置するのに最適な場所となる。
【0100】
以上、上記実施例2から7はマグネット磁極数が8極、コアスロット数が6の場合を例にとって説明したが、同様の手法は、マグネットの磁極数、コアのスロット数が異なる場合にも適用可能である。
【0101】
(実施例8)
本実施例8は、同様の手法を、マグネット磁極数を16極、コアスロット数を12とした場合に適用した例を示す。
【0102】
図13(a)は本実施例8のコア形状を示している。
【0103】
図13(a)においてコア1は、コア突極先端部の開角を電気角150°一定とし、片側半分の突極先端部4aは時計方向に0.9375°(基本コギングトルク周期の8分の1)ずらし、反対側半分の突極先端部4bは、反時計方向に0.9375°ずらした形状に形成されている。
【0104】
これは、実施例2の手法を適用したものであり、効果も実施例2と同様である。
【0105】
図14から図18は、本実施例8の別のコア形状を示している。
【0106】
図14(a)においてコア1は、スロットの開角を電気角90°一定とし、片側半分の
スロット3aは時計方向に0.9375°(基本コギングトルク周期の8分の1)ずらし、反対側半分のスロット3bは、反時計方向に0.9375°ずらした形状に形成されている。
【0107】
これは、実施例3の手法を適用したものであり、効果も実施例3と同様である。
【0108】
また図15(a)においてコア1は、スロットのピッチは一定として、スロットの開角が9.375°(電気角90°−基本コギングトルク周期の4分の1)のスロット3aと、13.125°(電気角90°+基本コギングトルク周期の4分の1)のスロット3bが交互に繰り返される形状としている。
【0109】
これは、実施例4の手法を適用したものであり、効果も実施例4と同様である。
【0110】
また図16(a)においてコア1は、突極先端部のピッチは一定として、突極先端部の開角が16.875°(電気角150°−基本コギングトルク周期の4分の1)の突極4aと、20.625°(電気角150°+基本コギングトルク周期の4分の1)の突極4bが交互に繰り返される形状としている。
【0111】
これは、実施例5の手法を適用したものであり、効果も実施例5と同様である。
【0112】
また図17(a)においてコア1は、突極先端部のピッチを一定として、片側半分の突極先端部4aの開角が16.875°(電気角150°−基本コギングトルク周期の4分の1)で、もう半分の突極先端部4bの開角が41.25°(電気角150°+基本コギングトルク周期の4分の1)の形状としている。
【0113】
これは、実施例6の手法を適用したものであり、効果も実施例6と同様である。
【0114】
また図18(a)においてコア1は、スロットのピッチを一定として、片側半分のスロット3aの開角が9.375°(電気角90°−基本コギングトルク周期の4分の1)で、もう半分のスロット3bの開角が13.125°(電気角90°+基本コギングトルク周期の4分の1)の形状としている。
【0115】
これは、実施例7の手法を適用したものであり、効果も実施例7と同様である。
【0116】
また、スロット数が12の場合は図19または図20のように、突極先端部の開角が18.75°(電気角150°)一定として、突極先端部のピッチが変化する形状または、図21、図22のようにコアのスロット開角が11.25°(電気角90°)一定として、スロットのピッチが変化する形状とした構成等も可能である。
【0117】
なお上記実施例2から8は、コアのスロットの開角を電気角で90°を基本形状として設計した例を示したものであるが、実施例1で述べたように、基本形状とするコアのスロットの開角は80〜95°または20〜35°に設定するのが良い。これをマグネットの磁極数を2m(mは整数)とした場合、機械角で表すとスロット開角は80/m〜95/m°または20/m〜35/m°となり、前記実施例で電気角90°としたものについては機械角で80/m〜95/m°または20/m〜35/m°に置換えることにより一般化できる。
【0118】
また上記角度を突極先端部の開角を基準に考えると、マグネット磁極数とコアスロット数の比率が4:3の場合、コアの突極先端部の開角が電気角で150°としたものについては、同様に機械角で145/m〜160/m°または205/m〜220/m°に置換
えることにより一般化できる。
【0119】
また、その他のマグネットの極数、コアスロット数の場合でも、一般的には、マグネット磁極数2m、コアスロット数6n(m、nは整数)の場合は、コアのスロット開角を電気角80〜95°(機械角80/m〜95/m°)または電気角20〜35°(機械角20/m〜35/m°)とすることにより、基本コギングトルク周期の2分の1の周期のコギングトルクを発生させるコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期4分の1周期分の角度(機械角90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])ずらした2つのコア形状を適時組み合わせた形状とすることにより、コギングトルクの周期が基本コギングトルク周期の4分の1となり、コギングトルクの絶対値も大幅に低減されたモータを提供できる。
【0120】
(実施例9)
上記実施例2から8はコアのスロット数が偶数の場合の例であるが、スロット数が奇数の場合も下記の方法で同様の効果を得ることができる。
【0121】
本実施例9では、マグネット磁極数12、コアスロット数9の場合を例にとって説明する。
【0122】
上記実施例2から8は、コギングトルクの位相が180°(機械角では基本コギングトルク周期の4分の1)異なる2つのコア形状を組み合わせたが、本実施例9では、コギングトルクの位相が120°づつ異なる3つの形状を組み合わせて構成する。
【0123】
図23(a)は本実施例9のコア7形状を示している。
【0124】
本実施例のコア7は、図23(b)に示す基本形状の突極先端部を反時計方向に1.667°ずらしたコア8、図23(c)に示す基本形状のコア9、及び図23(d)に示す突極先端部を図23(b)とは時計方向に1.667°ずらしたコア10の3つを3分の1づつ組み合わせた形状として構成している。
【0125】
それぞれ図23(b)、(c)、(d)のコア8、9、10に発生するコギングトルクは、絶対値、波形が等しく、位相が120°づつ異なる波形となり、3つを合成した図23(a)のコア7に発生するコギングトルクは、コギングトルクの1次、2次、4次、5次、7次…成分がキャンセルされ、周期が基本形状の3分の1となると共に、絶対値も小さくなる。同様の考え方で図24から図28に示すような、コア形状も作成可能である。
【0126】
したがって、その他のマグネット磁極数、コアスロット数の場合でも、一般的には、マグネット磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)の場合は、コアのスロットの開角を電気角80〜95°(機械角80/m〜95/m°)または電気角20〜35°(機械角20/m〜35/m°)とすることにより、基本コギングトルク周期の2分の1の周期のコギングトルクを発生させるコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期6分の1周期分角度(機械角60/k°[kは2mと3nの最小公倍数])づつずらした3つのコア形状を適時組み合わせた形状とすることにより、コギングトルクが基本コギングトルク周期の6分の1の周期となり、絶対値も大幅に低減される。
【0127】
(実施例10)
上記実施例2から9の場合は、2つないし3つのコア形状を組み合わせることにより、基本コギングトルク周期の4分の1の周期のコギングトルクが発生するようにしたが、本実施例では、4つ以上のコア形状を組み合わせることにより、さらにコギングトルクが低減される手法を示す。
【0128】
本実施例10では、コギングトルクの位相が90°づつ異なる4つの形状を組み合わせて構成した例を説明する。
【0129】
図29(a)は本実施例10のコア形状を示している。
【0130】
本実施例のコア11は、図29(b)、(c)、(d)、(e)に示す、突極先端の位置を0.9375°(基本コギングトルク周期の8分の1)づつ異ならせることにより、発生するコギングトルクの位相を90°づつ異ならせた4つのコア12、13、14、15を4分の1づつ組み合わせた形状として構成している。
【0131】
4つを合成した図29(a)のコア11に発生するコギングトルクは、コギングトルクの奇数次成分及び2次成分がキャンセルされ、周期が基本形状の4分の1となると共に、絶対値もさらに小さくなる。同様の考え方で図30に示すような、コア形状、その他さまざまなコア形状を作成することができ、形状が若干複雑になるものの、コギングトルクが極めて小さいモータを提供できる。
【0132】
なお、以上の説明では、4つの形状を組み合わせて構成した例で説明したが、その他の5つ以上のコア形状についても同じ手法を用いることができ、一般的には、マグネット磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数、n≧4)の場合は、コアのスロット開角を電気角80〜95°(機械角80/m〜95/m°)または電気角20〜35°(機械角20/m〜35/m°)としたコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期2n分の1周期分角度(機械角180/(n・k)°[kは2mと3nの最小公倍数])づつずらしたn個のコア形状を適時組み合わせた形状とすることにより、コギングトルクが基本コギングトルク周期の8分の1以下の周期となり、絶対値も大幅に低減される。
【0133】
(実施例11)
以下実施例11から18は、コア形状を軸方向にも変化させることによりコギングトルクを低減する手法を示す。
【0134】
図31は本実施例11のコア形状を示している。
【0135】
図31(a)、(b)、(c)においてコア16は、突極先端部の開角を電気角150°一定とし、上側半分の突極先端部4は時計方向に1.875°(基本コギングトルク周期の8分の1)ずらし、下側半分の突極先端部4は、反時計方向に1.875°ずらした形状に形成されている。
【0136】
このコア16は、下記に示す考え方を元に構成されている。
【0137】
図31(b)は、スロット3の開角を電気角で90°にすると共に、突極先端部4の位置を時計方向に1.875°(基本コギングトルク周期の8分の1)だけずらしたコア17である。このコア17は基本形状と突極先端部4の形状が若干異なるが、コギングトルクに関しては、図32(a)の実線で示すとおり、位相が若干異なる以外基本形状と全く同様である。
【0138】
図31(c)は、スロット3の開角を電気角で90°にすると共に、突極先端部4の位置を反時計方向に1.875°だけずらしたコア18である。このコア18も、コギングトルクに関しては、図32(b)の実線で示すとおり、位相が若干異なる以外基本形状と全く同様である。
【0139】
これら2つのコア5、6に発生するコギングトルクは、絶対値が等しく位相が180°(機械角で3.75°、基本コギングトルク周期の4分の1)異なっている。
【0140】
本実施例11のコア16ではこの図31(b)、(c)のコア17、18の形状を上下半分づつ組み合わせた形状としている。上側半分のコアで発生するコギングトルクは、図32(a)の破線で示すとおり、全体を図31(b)のコア17の形状で構成した場合に比較して絶対値が半分で位相が等しいコギングトルクとなる。これは、下側半分のコア18に関しても同様である。これらの合成形状である本実施例11のコア16は両者のコギングトルクが打ち消し合うため、コギングトルクの奇数次成分がキャンセルされ、図32(c)に示すとおり、コギングトルク波形が1回転につき96回の繰り返し波形となり、周期が基本形状の2分の1(基本コギングトルク周期の4分の1)の周期となると共に、絶対値も基本形状の2分の1未満になる。
【0141】
上記構成によりコギングトルクの周期が通常の場合の4分の1以下の周期で、コギングトルクの絶対値も極めて小さくなり、特開平2−254954号公報、特開平3−3622号公報等に記載の技術と比較してもコギングトルクの周期が2分の1で、絶対値も2分の1未満に低減できる。
【0142】
なお、本実施例11のコア16の形状は、特開平2−254594号公報等に記載の技術に近い形状をしているが、本発明のコア16の上下の角度ずれは、特開平2−254594号公報等に記載の技術の半分であり、基本形状に対しての効率低下を最小限度に抑えながらコギングトルクを2分の1未満に低減することができるという優位性がある。
【0143】
(実施例12)
図33(a)、(b)、(c)は本実施例12のコア形状を示している。
【0144】
図33においてコア16は、スロットのピッチは一定として、スロットの開角が18.75°(電気角90°−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度)のスロットと、26.25°(電気角90°+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度)のスロットが交互に繰り返される形状を上下反対向きに折り返した形状とした。
【0145】
この形状は、実施例11の形状と比較して少し複雑にはなるものの、実施例11と同様コギングトルクの位相が180°異なる図34(a)、(b)のコア17、18の形状を組み合わせて構成されたものである。
【0146】
図33(b)に示すコア16上側半分の形状は、図34(a)、(b)のコア17、18の形状の斜線部分を組み合わせて構成されており、図33(c)に示すコア16の下側半分の形状は、図34(a)、(b)のコア17、18の形状の斜線部分以外を組み合わせて構成されている。
【0147】
この形状により、コギングトルクに関しては実施例11と全く同じ低減効果がある。さらに、コア16の上下左右の対称性が高く、磁気バランスに優れているため、回転精度を高めるのに有利な構成である。
【0148】
(実施例13)
図35(a)、(b)、(c)は本実施例13のコア形状を示している。
【0149】
図35(a)において、コア16は、スロットの開角を電気角90°一定とし、スロットのピッチが63.75°(360°をスロット数で割った角度+基本コギングトルク周
期の4分の1周期分の角度)のスロットと、スロットのピッチが56.25°(360°をスロット数で割った角度−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度)のスロットとが交互に繰り返す形状を上下反対向きに折り返した形状とした。
【0150】
この形状も上記実施例12と同様図36(a)、(b)のコア17、18の形状の組み合せ方を変えたものである。
【0151】
図35(b)に示すコア16の上側半分の形状は、図36(a)、(b)のコア17、18の形状の斜線部分を組み合わせて構成されており、図35(c)に示すコア16の下側半分の形状は、図36(a)、(b)のコア17、18の形状の斜線部分以外を組み合わせて構成されている。
【0152】
この形状により、コギングトルクに関しては実施例11、12と全く同じ低減効果がある。さらに、実施例12同様、コア16の上下左右の対称性が高く、磁気バランスに優れているため回転精度を高めるのに有利な構成である。
【0153】
また、本実施例13のコア16の形状は、特開平3−3622号公報等に記載の技術に近い形状をしているが、特開平3−3622号公報等には、コギングトルクの周期は、基本コギングトルク周期2分の1にした状態しか示されておらず、本発明ではコア16のスロットの開角及びピッチを特定関係にすることにより、コギングトルクの周期を特開平3−3622号公報記載の技術の2分の1にし、コギングトルクの絶対値も2分の1未満にできるというものであり、技術的に明らかな優位性がある。
【0154】
(実施例14)
図37(a)、(b)、(c)は本実施例14のコア形状を示している。
【0155】
図37において、コア16の上側半分は、突極先端部のピッチを一定として、片側半分の突極先端部4aの開角が33.75°(電気角150°−基本コギングトルク周期の4分の1)で、もう半分の突極先端部4bの開角が41.25°(電気角150°+基本コギングトルク周期の4分の1)の形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右入れ替えた形状としている。
【0156】
この形状も上記実施例11から13と同様、組み合わせが若干複雑になるものの図38(a)、(b)のコア17、18の形状の組み合せ方を変えたものである。
【0157】
本実施例14の形状は、上記実施例12、13の場合とは逆に、意図的に左右の磁気バランスを崩したものであり、マグネットを常に一方向に傾けるモーメント力が加わり、ロータの振れ回り等を抑制する作用を得ることができ、軸受に焼結含油軸受等の滑り軸受を使用した場合に、回転精度を高めることができる。
【0158】
(実施例15)
図39(a)、(b)、(c)は本実施例15のコア形状を示している。
【0159】
図39において、コア16の上側半分は、スロットのピッチを一定として、片側半分のスロット3aの開角が18.75°(電気角90°−基本コギングトルク周期の4分の1)で、もう半分のスロット3bの開角が26.25°(電気角90°+基本コギングトルク周期の4分の1)の形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右入れ替えた形状としている。
【0160】
この形状も上記実施例11から14と同様、図40(a)、(b)のコア17、18の
形状の組み合せ方を変えたものであり、意図的に左右の磁気バランスを崩すことにより、実施例14と全く同様の効果がある。
【0161】
さらに本実施例15は、片側に開角が広いスロット3bが並んだ形状となるため、ホール素子等の位置検出素子を設置するのに最適な場所となる。
【0162】
(実施例16)
以下実施例16、17は、同様の手法を応用することにより、回転精度のみならず、モータの体積効率をも同時に向上する方法を示す。
【0163】
図41(a)、(b)、(c)は本実施例16のコア形状を示す。
【0164】
上記実施例11から15はコアを上下2段に分けて構成しているが、本実施例16では、コア16を上、中、下3段に分けて構成している。
【0165】
上段及び下段部のコア形状は同一で、突極先端部4のピッチを一定として、突極先端部4の開角が33.75°(電気角150°−基本コギングトルク周期の4分の1)であり、中段部のコア形状は、突極先端部4のピッチを一定として、突極先端部4の開角が41.25°(電気角150°+基本コギングトルク周期の4分の1)の形状としている。
【0166】
また、本実施例16のコア11は、突極先端部の開角以外に、上段及び下段部の突極巻線部の幅wが中段部の突極巻線部の幅wより細く形成されているという特徴がある。
【0167】
本実施例16のコア形状も基本的には、上記実施例11から16と同様の手法で構成されている。
【0168】
図41(b)に示すコア16の上段及び下段部の形状は、図42(a)、(b)のコア17、18の形状の斜線部分を組み合わせて構成されており、図41(c)に示すコア16の下側半分の形状は、図42(a)、(b)のコア17、18の形状の斜線部分以外を組み合わせて構成されており、上記実施例11から16同様コギングトルクを非常に小さくすることができる。
【0169】
さらに本実施例16のコア16では、突極巻線部の幅wを突極先端部の開角に合わせて、上段及び下段部の突極巻線部の幅wを中段部の突極巻線部の幅wより細く形成している。これは、突極先端部の開角が小さい上下段部は、突極巻線部を通る磁束量が少ないために、突極巻線部を細くしても、磁気特性上の問題がないためである。
【0170】
一方、このように、突極巻線部を細くすると、以下に示すような効果が得られる。
【0171】
図43(a)は本実施例16のコアの突極巻線部の断面を、図43(b)は比較のためにコアの突極巻線部の幅が一定の場合の突極巻線部の断面を示している。
【0172】
図43(a)、(b)に示すように、コアには、絶縁皮膜19が施され、そこにコイル20が巻回される構成となっている。
【0173】
ここで、図43(a)の場合と、図43(b)の場合を比較すると明らかなように、コイル1ターン当たりの長さは、図43(a)の場合の方が短くて済む。このため、同一のコイル線で巻線した場合、図43(a)の場合の方がコイル抵抗が低くなり、モータの体積効率が高くなる。また、コイル20の形状が、六角形状となり、コアエッジ部にかかる圧力が6ヶ所に分散されるため、図43(b)の場合よりも薄い絶縁皮膜でも、同等の絶
縁性能を維持でき、絶縁皮膜を薄くした分、コイルを巻き込むことにより、モータの体積効率を向上できる。
【0174】
(実施例17)
本実施例17は、同様の手法を、本発明と同一出願人の先願特許特開平9−46941号公報の技術と組み合わせた場合を示す。
【0175】
図44は本実施例17のコア形状を示す。
【0176】
図44において、コア16aは隣り合わない、3極の突極が下段部の内周の略円環部21で結合された形状をしている。上段部のコア形状は、突極先端部のピッチを一定として、突極先端部の開角が33.75°(電気角150°−基本コギングトルク周期の4分の1)で、下段部のコア形状は、突極先端部ピッチを一定として、突極先端部の開角が41.25°(電気角150°+基本コギングトルク周期の4分の1)の形状としている。
【0177】
コア16bの形状はコア16aの形状と全く同一であり、このコア16a、16bを2個上下引っ繰り返して組み合わせることにより、実施例13のコア形状と全く同一のコア形状となり、コギングトルクの小さいモータとなる。
【0178】
また、コア16a、16bを分割したままの状態で、巻線処理を施すことにより、従来は隣の突極が邪魔になりコイルを巻き込めなかった部分にまでコイルを巻き込むことが可能となるために、コイルの占積率を大幅にアップすることができ、モータの体積効率を向上できる。
【0179】
このように、同一のコア形状に分割して構成することにより、コアを分割する場合でもコアを製造するコストの上昇を最小限に留めながら、モータの特性を大幅にアップすることが可能となる。
【0180】
また、上記は実施例13の形状を分割して形成したが、実施例12、15、16、17の形状等も同一のコア形状に分割できる。
【0181】
なお、上記実施例11から17は、コアのスロットの開角を電気角で90°を基本形状として設計した例を示したものであるが、実施例1で述べたように、基本形状とするコアのスロットの開角は電気角で80〜95°または20〜35°に設定するのが良い。これをマグネットの磁極数を2m(mは整数)とした場合、機械角で表すとスロット開角は80/m〜95/m°または20/m〜35/m°となり、前記実施例で電気角90°としたものについては機械角で80/m〜95/m°または20/m〜35/m°に置換えることにより一般化できる。
【0182】
また、上記角度を突極先端部の開角を基準に考えると、マグネット磁極数とコアスロット数の比率が4:3の場合、コアの突極先端部の開角が電気角で150°としたものについては、同様に機械角で145/m〜160/m°または205/m〜220/m°に置換えることにより一般化できる。
【0183】
以上、上記実施例11から17は本発明のコア形状の代表的な例を示したものであるが、その他形状も可能であり、一般的には、マグネット磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)の場合は、コアのスロット開角を電気角80〜95°(機械角80/m〜95/m°)または電気角20〜35°(機械角20/m〜35/m°)とすることにより、基本コギングトルク周期の2分の1の周期のコギングトルクを発生させるコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期4分の1周期分の角度(機
械角90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])ずらした2つのコア形状を平面及び軸方向に適時組み合わせた形状とすることにより、コギングトルクの周期が基本コギングトルク周期の4分の1となり、コギングトルクの絶対値も大幅に低減されたモータを提供できる。
【0184】
(実施例18)
上記実施例11から17の場合は、2つのコア形状を組み合わせることにより、基本コギングトルク周期の4分の1の周期のコギングトルクが発生するようにしたが、以下は、4つのコア形状を組み合わせることにより、さらにコギングトルクを低減する手法を示す。
【0185】
本実施例18では、コギングトルクの位相が90°づつ異なる4つの形状を組み合わせて構成した例を説明する。
【0186】
図45(a)は本実施例18のコア形状を示している。本実施例18のコア22は、図45(b)、(c)、(d)、(e)に示す、突極先端の位置を1.406°(基本コギングトルク周期の8分の1)づつ異ならせることにより、発生するコギングトルクの位相を90°づつ異ならせた4つのコア23、24、25、26を組み合わせた形状として構成している。
【0187】
4つを合成した図45(a)のコア22に発生するコギングトルクは、コア23、24、25、26に発生するコギングトルクの奇数次成分及び2次成分がキャンセルされ、周期が基本形状の4分の1となると共に、絶対値も上記実施例11から17の場合よりもさらに小さくなる。
【0188】
(実施例19)
上記実施例18は、4つのコアの平面形状を軸方向に積重ねて構成した例を示したが、上記実施例11から15と同様の考え方で、コアの平面形状を軸方向だけでなく同一平面でも組み合わせて構成することも可能である。
【0189】
図46(a)、(b)、(c)は本実施例19のコア形状を示す。
【0190】
図46(a)において、コア22は上下2段に構成されており、図46(b)、(c)に示す2つの平面形状を有している。
【0191】
このコア形状は、実施例18と同じく、図47(a)、(b)、(c)、(d)に示す、コギングトルクの位相が90°づつ異なる4つの形状を組み合わせて構成されている。
【0192】
図46(b)に示すコア22の上段部の平面形状は、図47(a)、(b)に示すコア23、24の形状の斜線部分の形状を組み合わせることにより形成されている。
【0193】
また、図46(c)に示すコア22の下段部の平面形状は、図47(c)、(d)に示すコア25、26の形状の斜線部分の形状を組み合わせることにより形成されている。
【0194】
この構成により形状が若干複雑になるものの、コアを4段に構成しないでも、2段に構成するだけでコギングトルクが極めて小さいモータを提供できる。
【0195】
さらに、このコア22の平面形状は、上下段が左右対称の形状をしており、1つ形状のコアをひっくり返して組み合わせることにより、コアの形状は1種類のみで済むため、コアを製造する金型は1つで済み、コストの上昇を抑えながらモータの特性を向上できる。
【0196】
また、同様の考え方で、他のコア形状も作製可能である。
【0197】
図48(a)、(b)、(c)は本実施例19のもう1例のコア形状を示す。
【0198】
図48(a)において、コア22は上下2段に構成されており、図48(b)、(c)に示す2つの平面形状を有している。
【0199】
図48(b)に示すコア22の上段部の平面形状は、図49(a)、(b)に示すコア23、24の形状の斜線部分の形状を組み合わせることにより形成され、図48(c)に示すコア22の下段部の平面形状は、図49(c)、(d)に示すコア25、26の形状の斜線部分の形状を組み合わせることにより形成されている。
【0200】
以上は、代表的な例を示したものであるが、同様にコアの平面形状を軸方向だけでなく同一平面でも組み合わせて構成することにより、その他さまざまなコア形状を作成することができ、組み合わせを工夫することで、コアの形状が複雑化することによるコストの上昇を抑えながらモータの特性を向上できる。
【0201】
なお、上記実施例18、19では、4つの形状を組み合わせて構成した例で説明したが、その他の3つ以上のコア形状についても同じ手法を用いることができ、一般的には、マグネット磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)の場合は、コアのスロット開角を電気角80〜95°(機械角80/m〜95/m°)または電気角20〜35°(機械角20/m〜35/m°)としたコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期2j分の1(jは3以上の整数)周期分角度(機械角180/(j・k)°[kは2mと3nの最小公倍数])づつずらしたj個のコア形状を適時組み合わせた形状とすることにより、コギングトルクが基本コギングトルク周期の6分の1以下の周期となり、絶対値も大幅に低減される。
【0202】
以上、上記実施例1から19は、コアの製造方法については、特に述べなかったが、上記コア形状は磁性材料の薄板(例えば珪素鋼板)等を、プレス工法で加工することにより、比較的容易に製造できる。
【0203】
なお、上記実施例は、界磁手段がマグネットである場合を示したが、電磁石あるいは磁石埋め込み型等他の界磁手段を用いた場合も全く同様の効果がある。
【0204】
また、上記実施例は、コアが内周側にあり、マグネットが外周側にある場合を示しているが、マグネットが内周側にあり、コアが外周側にある場合でも全く同様の効果がある。
【0205】
さらに、上記実施例はコアに対してマグネットが回転する場合を示したが、マグネットが固定されコアが回転する場合も同様である。
【0206】
なお、上記実施例では、組み合わせるコア形状のスロットの位置ずれは、基本コギングトルク周期の4分の1(または6分の1、8分の1)である場合を示したが、本発明の効果を最大限に引き出すためには、厳密に前記角度に設定すべきであるが、製造上の都合等により、角度を前後させた場合は、コギングトルクの低減効果が落ちるものの、±10%の範囲内であれば、基本コギングトルクの2次成分は約70%除去され、実用的なコギングトルクの低減効果が得られる。
【0207】
(実施例20)
上記実施例はコアの形状のみでコギングトルクを低減させたが、本実施例20では上記
コア形状に着磁形状を組み合わせることにより、さらにコギングトルクを低減する方法を述べる。
【0208】
本実施例20では実施例2のコア形状の場合を例にとって説明する。
【0209】
図50は、本実施例20のマグネット2の着磁状態を示した模式図である。図50に示したとおりマグネットには、マグネットの中心に対して所定角度傾いた着磁がなされている。
【0210】
図51は、この傾き角β(以下スキュー角と呼ぶ)を変化させた場合の、コギングトルク、モータ効率の関係を示した図である。
【0211】
図51(a)に示したとおり、コギングトルクはスキュー角βがモータ中心角で3.75°、7.5°(基本コギングトルク周期の4分の1、2分の1)の付近で極小となる。これは、コギングトルク1周期(または2周期)分のスキュー角度を設けることにより、軸方向に平均化されたコギングトルクが軸に出力されるからである。
【0212】
一方、図51(b)に示すように、モータ効率はスキュー角を大きくするに従い低下する。したがって、コギングトルクの低減とモータ効率を両立させるには、3.75°(基本コギングトルク周期の4分の1)、コギングトルクを優先する場合は7.5°(基本コギングトルク周期の2分の1)とすることにより、非常に特性の優れたモータを提供できる。
【0213】
本実施例では、基本コギングトルク周期2分の1以下(望ましくは基本コギングトルク周期4分の1)のスキュー角で、効率を損なうことなく、十分なコギングトルク低減効果を得ることができる。
【0214】
なお、実際には、マグネットとコアの軸方向の長さの違いによりコギングトルクが極小となるポイントは10%若干前後することがあり、一般的には、マグネット磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)の場合、スキュー角は中心角で200/k°(kは2m、3nの最小公倍数)以下、望ましくは80/k〜100/k°に設定すると良い。
【0215】
なお、同様に着磁にスキュー角を設ける方法としては従来技術特許第2588661号公報記載の技術が開示されているが、本実施例19の技術は前記従来技術の2分の1以下の角度で、十分なコギングトルク低減効果が得られるものであり、スキュー角が大きくなることによる悪影響を最小限に抑え、モータの特性を向上できることは言うまでもない。
【0216】
【発明の効果】
上記実施例の記載から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、コギングトルクの周期が基本コギングトルク周期の4分の1となり、コギングトルクの絶対値も大幅に低減されたモータを提供できる。
【0217】
また、請求項1記載の発明によれば、コギングトルクの周期が基本コギングトルク周期の6分の1となり、コギングトルクの絶対値も大幅に低減されたモータを提供できる。
【0218】
また、請求項1記載の発明によれば、コギングトルクの周期が基本コギングトルク周期の8分の1以下となり、コギングトルクの絶対値もさらに低減されたモータを提供できる。
【0219】
また、請求項1記載の発明によれば、コギングトルクの周期が基本コギングトルク周
期の4分の1となり、コギングトルクの絶対値も大幅に低減されたモータを提供できる。
【0220】
また、請求項2記載の発明によれば、コギングトルクを大幅に低減しながら、同時にモータの体積効率を向上できる。
【0221】
また、請求項29記載の発明によれば、コギングトルクを大幅に低減しながら、同時にモータの体積効率を向上できる。
【0222】
また、請求項31記載の発明によれば、コギングトルクの周期が基本コギングトルク周期の6分の1以下となり、コギングトルクの絶対値もさらに低減されたモータを提供できる。
【0223】
さらに、請求項34記載の発明によれば、モータの効率を損なうことなく、コギングトルクをさらに低減できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本発明のコア開角(15゜)とマグネットの関係を示した図
(b)本発明のコア開角(22.5゜)とマグネットの関係を示した図
(c)本発明のコア開角(30゜)とマグネットの関係を示した図
【図2】 (a)上記例のコギングトルク波形を示した図
(b)上記例のコギングトルク波形を示した図
(c)上記例のコギングトルク波形を示した図
【図3】 マグネットとコアスロットの位置関係を示した説明図
【図4】 (a)コギングトルク低減の理由を示した説明図
(b)コギングトルク低減の理由を示した説明図
(c)コギングトルク低減の理由を示した説明図
(d)コギングトルク低減の理由を示した説明図
【図5】 (a)コア形状の例を示した図
(b)コア形状の他の例を示した図
(c)コア形状の他の例を示した図
【図6】 (a)本発明の実施例2のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例2の反時計方向にずらしたコア形状を示す説明図
(c)本発明の実施例2の時計方向にずらしたコア形状を示す説明図
【図7】 (a)本発明の実施例2のコギングトルク波形を示す図
(b)本発明の実施例2のコギングトルク波形を示す図
(c)本発明の実施例2の合成されたコギングトルク波形を示す図
【図8】 (a)本発明の実施例3のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例3のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例3のコア形状の説明図
【図9】 (a)本発明の実施例4のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例4のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例4のコア形状の説明図
【図10】 (a)本発明の実施例5のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例5のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例5のコア形状の説明図
【図11】 (a)本発明の実施例6のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例6のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例6のコア形状の説明図
【図12】 (a)本発明の実施例7のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例7のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例7のコア形状の説明図
【図13】 (a)本発明の実施例8のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例8のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例8のコア形状の説明図
【図14】 (a)本発明の実施例8のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
【図15】 (a)本発明の実施例8のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
【図16】 (a)本発明の実施例8のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
【図17】 (a)本発明の実施例8のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
【図18】 (a)本発明の実施例8のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
【図19】 (a)本発明の実施例8のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
【図20】 (a)本発明の実施例8のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
【図21】 (a)本発明の実施例8のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
【図22】 (a)本発明の実施例8のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例8のもう1例のコア形状の説明図
【図23】 (a)本発明の実施例9のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例9のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例9のコア形状の説明図
(d)本発明の実施例9のコア形状の説明図
【図24】 (a)本発明の実施例9のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
(d)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
【図25】 (a)本発明の実施例9のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
(d)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
【図26】 (a)本発明の実施例9のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
(d)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
【図27】 (a)本発明の実施例9のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
(d)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
【図28】 (a)本発明の実施例9のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
(d)本発明の実施例9のもう1例のコア形状の説明図
【図29】 (a)本発明の実施例10のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例10のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例10のコア形状の説明図
(d)本発明の実施例10のコア形状の説明図
(e)本発明の実施例10のコア形状の説明図
【図30】 (a)本発明の実施例10のもう1例のコア形状を示す図
(b)本発明の実施例10のもう1例のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例10のもう1例のコア形状の説明図
(d)本発明の実施例10のもう1例のコア形状の説明図
(e)本発明の実施例10のもう1例のコア形状の説明図
【図31】 (a)本発明の実施例11の積層断面のコア形状を示す説明図
(b)本発明の実施例11のX―X´断面のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例11のY―Y´断面のコア形状の説明図
【図32】 (a)本発明の実施例11のコギングトルク波形を示した図
(b)本発明の実施例11のコギングトルク波形を示した図
(c)本発明の実施例11のコギングトルク波形を示した図
【図33】 (a)本発明の実施例12の積層断面のコア形状を示す説明図
(b)本発明の実施例12のX―X´断面のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例12のY―Y´断面のコア形状の説明図
【図34】 (a)本発明の実施例12のコア形状の構成を示す説明図
(b)本発明の実施例12のコア形状の構成を示す説明図
【図35】 (a)本発明の実施例13の積層断面のコア形状を示す説明図
(b)本発明の実施例13のX―X´断面のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例13のY―Y´断面のコア形状の説明図
【図36】 (a)本発明の実施例13のコア形状の構成を示す説明図
(b)本発明の実施例13のコア形状の構成を示す説明図
【図37】 (a)本発明の実施例14の積層断面のコア形状を示す説明図
(b)本発明の実施例14のX―X´断面のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例14のY―Y´断面のコア形状の説明図
【図38】 (a)本発明の実施例14のコア形状の構成を示す説明図
(b)本発明の実施例14のコア形状の構成を示す説明図
【図39】 (a)本発明の実施例15の積層断面のコア形状を示す説明図
(b)本発明の実施例15のX―X´断面のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例15のY―Y´断面のコア形状の説明図
【図40】 (a)本発明の実施例15のコア形状の構成を示す説明図
(b)本発明の実施例15のコア形状の構成を示す説明図
【図41】 (a)本発明の実施例16の積層断面のコア形状を示す説明図
(b)本発明の実施例16のX―X´断面のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例16のY―Y´断面のコア形状の説明図
【図42】 (a)本発明の実施例15のコア形状の構成を示す説明図
(b)本発明の実施例15のコア形状の構成を示す説明図
【図43】 (a)本発明の実施例16のコアの突極巻線部の断面図
(b)本発明のコアの突極巻線部の幅が一定の場合の断面図
【図44】 (a)本発明の実施例17のコア形状16aを示す図
(b)本発明の実施例17のコア形状16bを示す図
【図45】 (a)本発明の実施例18の積層断面のコア形状を示す説明図
(b)本発明の実施例18のX―X´断面のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例18のY―Y´断面のコア形状の説明図
(d)本発明の実施例18のZ―Z´断面のコア形状の説明図
(e)本発明の実施例18のW―W´断面のコア形状の説明図
【図46】 (a)本発明の実施例19の積層断面のコア形状を示す説明図
(b)本発明の実施例19のX―X´断面のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例19のY―Y´断面のコア形状の説明図
【図47】 (a)本発明の実施例19のX―X´断面のコア形状の部分説明図
(b)本発明の実施例19のX―X´断面のコア形状の部分説明図
(c)本発明の実施例19のY―Y´断面のコア形状の部分説明図
(d)本発明の実施例19のY―Y´断面のコア形状の部分説明図
【図48】 (a)本発明の実施例19のもう1例の積層断面のコア形状を示す説明図
(b)本発明の実施例19のもう1例のX―X´断面のコア形状の説明図
(c)本発明の実施例19のもう1例のY―Y´断面のコア形状の説明図
【図49】 (a)本発明の実施例19のもう1例のX―X´断面のコア形状の部分説明図
(b)本発明の実施例19のもう1例のX―X´断面のコア形状の部分説明図
(c)本発明の実施例19のもう1例のY―Y´断面のコア形状の部分説明図
(d)本発明の実施例19のもう1例のY―Y´断面のコア形状の部分説明図
【図50】 本発明の実施例20のマグネットの着磁状態を示す図
【図51】 (a)本発明の実施例20のコキングトルクとスキュー角度と特性の関係を示す図
(b)本発明の実施例20の効率とスキュー角度と特性の関係を示す図
【図52】 従来技術特開平4−304151号公報記載の図
【図53】 従来技術特開平2−254954号公報記載スロットモータのコアの図
【図54】 従来技術特開平3−3622号公報記載の回転電機の電機子の図
【図55】 従来技術特許第2588661号公報記載の図
【符号の説明】
1、1a、1b、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、16a、16b、17、18、22、23、24、25、26 コア
2 マグネット
3、3a、3b スロット
3e、3f スロットエッジ部
4、4a、4b、U1、U2、V1、V2、W1、W2 突極先端部
19 絶縁皮膜
20 コイル
21 略円環部

Claims (35)

  1. N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、界磁極数2m、コアスロット数6n(m、nは整数)として、コアのスロット開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)または電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)としたコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期4分の1周期分の角度(機械角90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])ずらした2つのコア形状を適時組み合わせた形状に構成したことを特徴とするモータのコア。
  2. 界磁極数とコアスロット数は、4:3構造であって、コアは、突極先端部の開角を電気角γ(145〜160°)(機械角γ/m°)一定とし、片側半分の突極先端部は時計方向に基本コギングトルク周期の8分の1周期分の角度(機械角45/k°[kは2mと6nの最小公倍数])ずらし、反対側半分の突極先端部は、反時計方向に同じ角度ずらした形状とした請求項記載のモータのコア。
  3. 界磁極数とコアスロット数は、4:3構造であって、コアは、突極先端部の開角を電気角δ(205〜220°)(機械角δ/m°)一定とし、片側半分の突極先端部は時計方向に基本コギングトルク周期の8分の1周期分の角度(機械角45/k°[kは2mと6nの最小公倍数])ずらし、反対側半分の突極先端部は、反時計方向に同じ角度ずらした形状とした請求項記載のモータのコア。
  4. コアは、スロットの開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)一定とし、片側半分のスロットは時計方向に基本コギングトルク周期の8分の1周期分の角度(機械角45/k°[kは2mと6nの最小公倍数])ずらし、反対側半分のスロットは、反時計方向に同じ角度ずらした形状とした請求項記載のモータのコア。
  5. コアは、スロットの開角を電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)一定とし、片側半分のスロットは時計方向に基本コギングトルク周期の8分の1周期分の角度(機械角45/k°[kは2mと6nの最小公倍数])ずらし、反対側半分のスロットは、反時計方向に同じ角度ずらした形状とした請求項記載のモータのコア。
  6. コアは、スロットのピッチは一定として、スロットの開角が電気角α(80〜95°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])のスロットと、電気角α(80〜95°)+基
    本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m+90/k°)のスロットが交互に繰り返される形状とした請求項記載のモータのコア。
  7. コアは、スロットのピッチは一定として、スロットの開角が
    電気角β(20〜35°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])のスロットと、
    電気角β(20〜35°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m+90/k°)のスロットが交互に繰り返される形状とした請求項記載のモータのコア。
  8. 界磁極数とコアスロット数は、4:3構造であって、コアは、突極先端部のピッチは一定として、突極先端部の開角が電気角γ(145〜160°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])のスロットと、電気角γ(145〜160°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m+90/k°)の突極が交互に繰り返される形状とした請求項記載のモータのコア。
  9. 界磁極数とコアスロット数は、4:3構造であって、コアは、突極先端部のピッチは一定として、突極先端部の開角が電気角δ(205〜220°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])のスロットと、電気角δ(205〜220°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m+90/k°)の突極が交互に繰り返される形状とした請求項記載のモータのコア。
  10. 界磁極数とコアスロット数は、4:3構造であって、コアは、突極先端部のピッチを一定として、片側半分の突極先端部の開角が
    電気角γ(145〜160°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])で、もう半分の突極先端部の開角が電気角γ(145〜160°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m+90/k°)の形状とした請求項記載のモータのコア。
  11. 界磁極数とコアスロット数は、4:3構造であって、コアは、突極先端部のピッチを一定として、片側半分の突極先端部の開角が電気角δ(205〜220°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])で、もう半分の突極先端部の開角が電気角δ(205〜220°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m+90/k°)の形状とした請求項記載のモータのコア。
  12. コアは、スロットのピッチを一定として、片側半分のスロットの開角が電気角α(80〜95°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])で、もう半分のスロットの開角が電気角α(80〜95°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m+90/k°)の形状とした請求項記載のモータのコア。
  13. コアは、スロットのピッチを一定として、片側半分のスロットの開角が電気角β(20〜35°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m−90/k°[kは2mと6nの最小公倍数])で、もう半分のスロットの開角が電気角β(20〜35°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m+90/k°)の形状とした請求項記載のモータのコア。
  14. N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、前記界磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)の場合は、スロットの開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)または電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)としたコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期6分の1周期分の角度(機械角60/k°[kは2mと3nの最小公倍数])づつずらした3つのコア形状を適時組み合わせた形状に構成したことを特徴とするモータのコア。
  15. N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、前記界磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数、n≧4)の場合は、コアのスロット開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)または電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)としたコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期2n分の1周期分角度(機械角180/(n・k)°[kは2mと3nの最小公倍数])づつずらしたn個のコア形状を適時組み合わせた形状に構成したことを特徴とするモータのコア。
  16. N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、前記界磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)として、コアのスロット開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)または電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)としたコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期4分の1周期分の角度(機械角90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])ずらした2つのコア形状を平面及び軸方向に適時組み合わせた形状に構成したことを特徴とするモータのコア。
  17. コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、スロットの開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)一定とし、上側半分の突極先端部は周方向に基本コギングトルク周期の8分の1周期分の角度(機械角45/k°[kは2mと3nの最小公倍数])ずらし、下側半分の突極先端部は、反時計方向に同じ角度ずらした形状とした請求項16記載のモータのコア。
  18. コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、スロットの開角を電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)一定とし、上側半分の突極先端部は周方向に基本コギングトルク周期の8分の1周期分の角度(機械角45/k°[kは2mと3nの最小公倍数])ずらし、下側半分の突極先端部は、反時計方向に同じ角度ずらした形状とした請求項16記載のモータのコア。
  19. コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、スロットのピッチは一定として、スロットの開角が電気角α(80〜95°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])のスロットと、電気角α(80〜95°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m+90/k°)のスロットが交互に繰り返される形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコア。
  20. コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、スロットのピッチは一定として、スロットの開角が電気角β(20〜35°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])のスロットと、電気角β(20〜35°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m+90/k°)のスロットが交互に繰り返される形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコア。
  21. コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、スロットの開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)一定とし、スロットのピッチが、360°をスロット数で割った角度+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度のスロット(機械角120/n+90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])と、スロットのピッチが、360°をスロット数で割った角度−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度のスロット(機械角120/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])とが交互に繰り返す形状とし、下側半分は上側半分の形状を上下反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコア。
  22. コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、スロットの開角を電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)一定とし、スロットのピッチが、36
    0°をスロット数で割った角度+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度のスロット(機械角120/n+90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])と、スロットのピッチが、360°をスロット数で割った角度−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度のスロット(機械角120/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])とが交互に繰り返す形状とし、下側半分は上側半分の形状を上下反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコア。
  23. 界磁極数とコアスロット数は、4:3構造であって、コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、突極先端部のピッチを一定として、片側半分の突極先端部の開角が電気角γ(145〜160°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])で、もう半分の突極先端部の開角が電気角γ(145〜160°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角γ/m+90/k°)の形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコア。
  24. 界磁極数とコアスロット数は、4:3構造であって、コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、突極先端部のピッチを一定として、片側半分の突極先端部の開角が電気角δ(205〜220°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])で、もう半分の突極先端部の開角が電気角δ(205〜220°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m+90/k°)の形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコア。
  25. コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、スロットのピッチを一定として、片側半分のスロットの開角が電気角α(80〜95°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])で、もう半分のスロットの開角が
    電気角α(80〜95°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角α/m+90/k°)の形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコア。
  26. コアは、軸方向に2つの平面形状を有し、上側半分は、スロットのピッチを一定として、片側半分のスロットの開角が電気角β(20〜35°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m−90/k°[kは2mと3nの最小公倍数])で、もう半分のスロットの開角が電気角β(20〜35°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角β/m+90/k°)の形状とし、下側半分は上側半分の形状を左右反対向きに折り返した形状とした請求項16記載のモータのコア。
  27. N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、前記コアは、上、中、下3段に構成され、コアの突極巻線部は、上段及び下段部の突極巻線部の幅が中段部の突極巻線部の幅より細く形成されるとともに、前記界磁極数4m、コアスロット数3m(mは整数)の場合は、上段及び下段部のコア形状は同一で、突極先端部のピッチを一定として、突極先端部の開角が電気角145〜160°−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角145/m−90/k°〜160/m−90/k°[kは2mと3mの最小公倍数])で、中段部のコア形状は、突極先端部ピッチを一定として、突極先端部の開角が電気角145〜160°+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角145/m+90/k°〜160/m+90/k°)の形状としたモータのコア。
  28. N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、前記コアは、上、中、下3段に構成され、コアの突極巻線部は、上段及び下段部の突極巻線部の幅が中段部の突極巻線部の幅より細く形成されるとともに、界磁極数4m、コアスロット数3m(mは整数)の場合は、上段及び下段部のコア形状は同一で、突極先
    端部のピッチを一定として、突極先端部の開角が電気角δ(205〜220°)−基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m−90/k°[kは2mと3mの最小公倍数])で、中段部のコア形状は、突極先端部ピッチを一定として、突極先端部の開角が
    電気角δ(205〜220°)+基本コギングトルク周期の4分の1周期分の角度(機械角δ/m+90/k°)の形状としたモータのコア。
  29. コアは、隣り合わない複数の突極を、内周の略円環部で一体に結合した、複数のコアに分割して構成したことを特徴とする請求項16から28のいずれか1項に記載のモータのコア。
  30. コアは、同一の形状の2つのコアに分割して構成したことを特徴とする請求項29記載のモータのコア。
  31. N、S極の界磁を有する界磁手段と、磁性材料からなり、前記界磁手段と対向するコアを有し、どちらか一方を相対的に回転させるように構成したモータにおいて、前記界磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)の場合は、コアのスロット開角を電気角α(80〜95°)(機械角α/m°)または電気角β(20〜35°)(機械角β/m°)としたコア形状を基本形状として、スロットの位置を、基本コギングトルク周期2j分の1(jは3以上の整数)周期分角度(機械角180/(j・k)°[kは2mと3nの最小公倍数])づつずらしたj個のコア形状を平面及び軸方向に適時組み合わせた形状に構成したことを特徴とするモータのコア。
  32. コアは、磁性材料の薄板を積層して構成したことを特徴とする請求項から31いずれか1項に記載のモータのコア。
  33. 請求項から32いずれか1項に記載のコアを具備するモータ。
  34. 界磁手段がマグネットであり、マグネット磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)の場合、中心角で200/k°(kは2m、3nの最小公倍数)以下のスキュー角で着磁を行った請求項33記載のモータ。
  35. マグネット磁極数2m、コアスロット数3n(m、nは整数)の場合、中心角で80/k〜100/k°(kは2m、3nの最小公倍数)のスキュー角で着磁を行った請求項34記載のモータ
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