JP3797844B2 - 画像データ処理装置およびプリント出力装置および画像データ圧縮・伸長処理方法および画像データ処理方法 - Google Patents

画像データ処理装置およびプリント出力装置および画像データ圧縮・伸長処理方法および画像データ処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術技術】
本発明は、画像データ処理装置およびプリント出力装置および画像データ圧縮・伸長処理方法および画像データ処理方法に係り、特に、ページ記述言語からビットマップ展開されるとともに擬似中間調処理された画像データを、圧縮処理する前に、画像データの画素の並び替えを行って冗長性を高め、圧縮効率の向上を図るようにした画像データの処理技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ディザ(dither)法により擬似中間調処理された画像データを、そのまま例えばランレングス(run lengh )符号化処理すると、圧縮効率が上がらないので、圧縮符号化を行う前に、画像データの画素の並び替えを好適に行って冗長性を高めて、圧縮効率を高めるようにした手法が知られている。
【0003】
このように、擬似中間調処理された画像データの圧縮率を高めるため、圧縮処理する前に画像データの画素の並び替えを行うようにした従来技術としては、例えば、特開平7−79352号公報に開示された技術が挙げられる。この先願公報では、該先願公報の図5に示されるように、各画素入換部は、入出力インターフェイスと、入換規則情報を格納した入換規則情報メモリと、入換規則情報に従って画素の入れ換えを行う画素入換ロジック部とを具備したもので、構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来技術においては、画像データの画素の並び替え(入れ換え)を行うデータ並び替え手段(画素入換ロジック部)と、このデータ並び替え手段が並び替えを行うために参照する並び替え情報(入換規則情報)を格納した並び替え情報格納手段(入換規則情報メモリ)とが、対となって設けられた構成をとるのが、一般的であった。
【0005】
ところで、近時のプリント出力装置においては、パソコンなどから入力されてくるページデータを変換後、圧縮して一旦メモリに格納するためのメモリ蓄積処理部と、メモリから読み出した圧縮データを伸長してプリントエンジンに出力するための画像データ出力処理部とを具備した構成をとり、メモリ蓄積処理部と画像データ出力処理部とに、データ並び替え手段を必要とする。しかしながら、データ並び替え手段と並び替え情報格納手段とが1対1に対応した構成であると、メモリ蓄積処理部と画像データ出力処理部とに、それぞれ並び替え情報格納手段が必要となり、SRAM等で構成される並び替え情報格納手段、すなわちメモリ資源の効率利用という観点で、問題のあることが指摘されていた。特に、プリント出力装置がカラー対応であると、M,C,Y色の3チャンネル分のデータ並び替え手段にそれぞれ対応して並び替え情報格納手段が必要となり、SRAM等で構成される並び替え情報格納手段のコストが嵩むという問題があり、さらに、各並び替え情報格納手段が、文字用並び替え情報と写真用並び替え情報とをもつものであると、より一層上記の問題点は顕著なものとなる。
【0006】
したがって、擬似中間調処理された画像データを圧縮処理する前に、画像データの画素の並び替えを行って冗長性を高め、圧縮効率の向上を図るようにした画像データ処理装置において、並び替え情報を格納したSRAM等で構成される並び替え情報格納手段の数を削減し、以って、コストダウン、ゲート規模縮小、基板占有面積縮小を図ることは、重要である。
【0007】
また、擬似中間調処理としてのディザ法は、原画像の濃度を、一定の規則により算出されたしきい値と比較して2値化することで、階調を表現する手法であり、M,C,Y各チャンネル独立に処理し、合成することでカラー画像にも適用できるので、カラープリンタやカラーディジタルコピー機などに採用されている。このディザ法を用いて擬似中間調処理された画像データの画素の並び替え行うと、先にも述べたように冗長性が高まり、簡易な圧縮手法であるランレングス符号化による圧縮効率が高まる。よって、ディザ法による擬似中間調処理は多用されている。
【0008】
ところが、ページ記述言語(Page Description Language )からビットマップ変換されるとともにディザ処理された画像データを、前記した並び替え処理する際に、ディザマトリクス(擬似中間調マトリクス)の基点と、画像データの基点とが、不一致となることが生じる。なお、前記の特開平7−79352号公報に開示された従来技術では、擬似中間調処理の手法として誤差拡散法を用いているので、擬似中間調処理を施すためのマトリクスを必要としないが、擬似中間調処理の手法がディザ法である場合には、上記した問題が生じる。
【0009】
上記したように、ディザマトリクス(擬似中間調マトリクス)の基点と画像データ(並び替えマトリクス)の基点とが一致しないと、ディザマトリクスの位相と並び替えマトリクスの位相が合わなくなり、このままの状態で並び替えを行うと、好適な並び替えが行えず、ひいては、効率のよい圧縮が行えないという問題があった。
【0010】
したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、上記した従来技術の問題点を解消することにあり、本発明の目的は、擬似中間調処理された画像データを圧縮処理する前に、画像データの画素の並び替えを行って冗長性を高め、圧縮効率の向上を図るようにした画像データ処理装置において、擬似中間調マトリクスの位相と並び替えマトリクスの位相とが合わない場合にも、好適な並び替えが行え、以って、効率のよい圧縮処理を実現可能とすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)前記目的を達成するための本願による代表的な1つの発明では、画像データ処理装置において、ページ記述言語からビットマップ変換されるとともに擬似中間調処理された画像データの画素の並び替えを行うデータ並び替え手段と、画像データの並び替え情報を格納した並び替え情報格納手段と、前記データ並び替え手段によって並び替え処理を施された画像データに対して圧縮処理を施す圧縮手段と、該圧縮手段で圧縮された圧縮データを記憶するメモリと、該メモリから読み出された圧縮データに伸長処理を施す伸長手段と、該伸長手段によって伸長された画像データの並べ戻しを行うデータ並び戻し手段と、前記並び替え情報格納手段に格納された前記並び替え情報、および、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とのずれ量情報とを用いて、前記データ並び替え手段とデータ並び戻し手段を制御する制御手段とを、具備し、
前記制御手段は、擬似中間調マトリクスと並び替えマトリクスとの位相合わせを行うために、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが主走査方向にどれだけずれているかという情報と、擬似中間調マトリクスの1区画の主走査方向の長さとから、主走査方向に並び替えマトリクスをどれだけシフトさせるかのシフト量を算出して、そのシフト量に応じて主走査方向に並び替えマトリクスをシフトさせる手段と、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、少なくとも、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが副走査方向にどれだけずれているかという情報から、副走査方向において何ライン目から画像データの並び替えをスタートするかを指定する手段と、 擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、主走査方向の前記シフト量に対応する領域には、画像データの並び替えを行わせない手段とを、有し、
また、前記制御手段は、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合における、並び替えを行っていない前記したシフト量分の半端な画像データと前記した位相合わせした後並び替え処理された画像データとを圧縮して前記メモリに記憶された圧縮データを、前記伸張手段によって伸長した後画像データの並べ戻しを行う場合、前記した圧縮前の並び替え処理と同様の制御データを用いて、前記したシフト量分の半端な画像データには並び戻しを行わず、位相合わせして並び替え処理された画像データのみについて元の画像データと同一となるように並び替えを行わせる手段を、有するように構成される。
【0025】
)また、前記目的を達成するとともに、メモリ資源としての前記並び替え情報格納部の有効利用を図るため、前記した圧縮処理前の画像データの並び替えを行う前記データ並び替え手段と、前記した伸長処理後の画像データの並べ戻しを行う前記データ並び替え手段とは、同一の前記並び替え情報格納手段を兼用して利用するように構成される。
【0026】
)また、前記目的を達成するとともに、カラー画像に対応するために、前記した圧縮処理前の画像データの並び替えを行う前記データ並び替え手段と、前記した伸長処理後の画像データの並べ戻しを行う前記データ並び替え手段とは、M,C,Yの各色毎に画像データを並び替える機能をもつ。
【0027】
)また、前記目的を達成するとともに、より好適な疑似中間調処理とこれに応じた高効率の圧縮を行うために、前記擬似中間調処理はディザ法による中間調処理とされ、前記圧縮処理はランレングス符号化処理とされる。
【0028】
)また、前記目的を達成すると同時に、プリント出力装置を好適なものに実現するための本願による他の1つの発明では、前記(1)〜()の何れかの画像データ処理装置を、プリント出力装置に搭載する。
【0029】
)また、前記目的を達成するために本願による他の1つの発明では、ページ記述言語からビットマップ変換されるとともに擬似中間調処理された画像データの画素の並び替えを行った後、画像データの圧縮処理を行って圧縮データを記憶し、記憶した圧縮データを読み出して伸張処理を行った後、画像データの並べ戻しを行う画像データ処理方法において、
並び替え情報格納手段に格納された画像データの並び替え情報、および、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とのずれ量情報とを用い、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、擬似中間調マトリクスと並び替えマトリクスとの位相合わせを行うために、
擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが主走査方向にどれだけずれているかという情報と、擬似中間調マトリクスの1区画の主走査方向の長さとから、主走査方向に並び替えマトリクスをどれだけシフトさせるかのシフト量を算出して、そのシフト量に応じて主走査方向に並び替えマトリクスをシフトさせる処理と、
擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、少なくとも、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが副走査方向にどれだけずれているかという情報から、副走査方向において何ライン目から画像データの並び替えをスタートするかを指定する処理と、
擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、主走査方向の前記シフト量に対応する領域には、画像データの並び替えを行わせない処理とを、実行し、
また、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合における、並び替えを行っていない前記したシフト量分の半端な画像データと前記した位相合わせした後並び替え処理された画像データとを圧縮して前記メモリに記憶された圧縮データを、前記伸張手段によって伸長した後画像データの並べ戻しを行うために、
前記した圧縮前の並び替え処理と同様の制御データを用いて、前記したシフト量分の半端な画像データには並び戻しを行わず、位相合わせして並び替え処理された画像データのみについて元の画像データと同一となるように並び替えを行わせる処理を、
実行する。
【0030】
)また、前記目的を達成するとともに、より好適な疑似中間調処理とこれに応じた高効率の圧縮を行うために、()の画像データ圧縮・伸長処理方法において、前記擬似中間調処理はディザ法による中間調処理とされ、前記圧縮処理はランレングス符号化処理とされる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0032】
図1は、本発明の第1実施形態に係るカラープリンタに搭載された画像データ処理装置の構成図である。
【0033】
図1において、1はシステム全体の制御を司るシステムコントローラ、2は圧縮符号化された画像データを記憶する画像データ格納用のメモリ、3はシステムバス、4はメモリ2に格納する圧縮データの生成、および圧縮データの伸長を行うためのメモリ蓄積処理部、5は図示せぬプリンタエンジンへ画像データの供給を行うための画像データ出力処理部である。
【0034】
前記メモリ蓄積処理部4は、圧縮・伸長器11と、圧縮・伸長用並び替え部12とを具備したもので構成されている。圧縮・伸長器11はメモリtoメモリで画像データの圧縮または伸長を行う。また、圧縮・伸長用並び替え部12は、圧縮時には、圧縮処理の前処理として、画像データを効率良く圧縮できるように画像データの画素の並び替えを行い、伸長時には、伸長処理の後処理として、伸長後の画像データに対して元の画像データと同一データとなるように、画像データの画素の並び替え(並び戻し)を行う。
【0035】
前記画像データ出力処理部5は、Y,M,C色の3チャンネル分が備えられ、Y色チャンネルは、Y色の画像データの伸長を行うY色伸長器21と、Y色伸長器21から出力された画像データを、元の画像データと同一データとなるように画素の並び替え(並び戻し)を行うY色伸長用並び替え部22と、Y色の画像データの並び替え情報を格納したY色並び替え情報格納部23とを備え、M色チャンネルは、M色の画像データの伸長を行うM色伸長器24と、M色伸長器24から出力された画像データを、元の画像データと同一データとなるように画素の並び替え(並び戻し)を行うM色伸長用並び替え部25と、M色の画像データの並び替え情報を格納したM色並び替え情報格納部26とを備え、C色チャンネルは、C色の画像データの伸長を行うC色伸長器27と、C色伸長器27から出力された画像データを、元の画像データと同一データとなるように画素の並び替え(並び戻し)を行うC色伸長用並び替え部28と、C色の画像データの並び替え情報を格納したC色並び替え情報格納部29とを備えている。
【0036】
前記メモリ蓄積処理部4の圧縮・伸長用並び替え部12には、Y,M,C色の画像データの並び替え情報を格納した並び替え情報格納部は付設されておらず、圧縮・伸長用並び替え部12が、圧縮の前処理として画像データの並び替え処理を行う際、および、伸長の後処理として画像データの並び替え(並び戻し)処理を行う際には、Y色並び替え情報格納部23、M色並び替え情報格納部26、C色並び替え情報格納部29の並び替え情報を用いるようになっている。ここで、本実施形態では、前記メモリ蓄積処理部4の圧縮・伸長器11と圧縮・伸長用並び替え部12は、1チャンネル分のみ設けられた構成とされ、Y,M,C各色の並び替え→圧縮、あるいは伸長→並び戻しを、時分割で行うようにしているが、前記メモリ蓄積処理部4の圧縮・伸長器11と圧縮・伸長用並び替え部12とは、Y,M,Cの3色の画像データの処理を同時に処理可能なように3チャンネル分設けてもよい。
【0037】
図1に示した構成において、本システム(カラープリンタ)に接続されたパソコンなどから、本システムに対してページ記述言語で記述されたページデータの送出が行われる。ここでは、ページ記述言語としてポストスクリプト(PostScript)を用いているものとする。ページ記述言語として多用されているポストスクリプトを用いて作成されたPostScriptファイル(ページデータ)は、パソコンのPostScriptドライバが、ファイルをPostScriptコードに変換して本システムに出力する。本システム(カラープリンタ)では、システムコントローラ1の制御下にある図示せぬコード解釈・変換・ディザ処理部が、PostScriptコードを解釈して、Y,M,C各色のデータ毎にビットマップに変換するとともに、各色のデータ毎にディザ処理による擬似中間調処理を施す。このように、各色のデータ毎にビットマップ展開され、ディザ処理された画像データがシステムバス3を介して、メモリ蓄積処理部4に供給される。
【0038】
次に、メモリ蓄積処理部4による圧縮前の並び替え処理の1例について、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0039】
まず、圧縮・伸長用並び替え部12によって、圧縮前処理としてY色の画像データの並び替えを行う場合、図2の(a)のステップST1に示すように、Y色データの並び替えを行うか否かが問われ、Y色データの並び替えの実施の場合には、Y色伸長用並び替え部22を選択して、Y色並び替え情報格納部23に対してリードアクセスを行うように、アドレス等の必要な信号を出力し、これを受けて、Y色伸長用並び替え部22は、これ等の信号をY色並び替え情報格納部23に対して出力する(ステップST2)。次に、Y色伸長用並び替え部22は、Y色の画像データの並び替え情報をY色並び替え情報格納部23から随時読み出して、これを圧縮・伸長用並び替え部12に対して出力し、圧縮・伸長用並び替え部12ではY色の画像データの並び替え情報を取り込む。そして、圧縮・伸長用並び替え部12がY色データの並び替え情報の取得を完了するまで、この並び替え情報の取得処理を行う(ステップST3)。圧縮・伸長用並び替え部12は、取り込んだY色データの並び替え情報に基づき、入力されてきているY色の画像データの画素の並び替えを行い、並び替え後のY色の画像データを圧縮・伸長器11に出力する(ステップST4)。
【0040】
圧縮・伸長器11では、並び替え後のY色の画像データ(並び替え処理によって高効率の圧縮が可能になったY色の画像データ)を、ランレングス符号化により圧縮処理し、これをシステムバス3を介してメモリ2に送出する。
【0041】
なお、圧縮・伸長用並び替え部12によって、伸長後処理としてY色の画像データの並び替え(並び戻し)を行う場合にも、図2の(a)のフローと同様に、圧縮・伸長用並び替え部12が、Y色伸長用並び替え部22を介してY色並び替え情報格納部23からY色データの並び替え情報を取得し、これに基づき、メモリ2から読み出されて圧縮・伸長器11によって伸長処理されたY色の画像データを、元の画像データと同一データとなるように並び戻し(並び替え)処理し、これをシステムバス3に送出するようになっている。
【0042】
図2の(b)および図2の(c)は、圧縮・伸長用並び替え部12によって、圧縮前処理としてM色またはC色の画像データの並び替えを行う場合の処理フローを示しており、図2の(b)、(c)のステップST11〜ST14あるいはステップST21〜ST24の処理は、図2の(a)のステップST1〜ST4のY色を、M色またはC色に置き換えただけで、他は同等である。また、圧縮・伸長用並び替え部12によって、伸長後処理としてM色またはC色の画像データの並び替え(並び戻し)を行う場合も、上述したY色データの並び戻し(並び替え)処理と同様である。
【0043】
次に、メモリ蓄積処理部4による圧縮前の並び替え処理の他の例について、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、Y,M,C各色の処理は同様であるので、ここではY色を代表して示してある。
【0044】
まず、圧縮・伸長用並び替え部12によって、圧縮前処理としてY色の画像データの並び替えを行う場合、図3のステップST31に示すように、Y色データの並び替えを行うか否かが問われ、Y色データの並び替えの実施の場合には、Y色伸長用並び替え部22を選択して、Y色並び替え情報格納部23を利用するためのリクエスト信号を出力する(ステップST32)。このリクエスト信号を受けると、Y色伸長用並び替え部22が現在Y色並び替え情報格納部23を利用しているか否かによって、圧縮・伸長用並び替え部12がY色並び替え情報格納部23を利用可能かどうかが判定される。そして、圧縮・伸長用並び替え部12がY色並び替え情報格納部23を利用できない場合には、リクエスト信号は受け付けるが、許可信号(アック信号)は圧縮・伸長用並び替え部12に対しては送出されず、圧縮・伸長用並び替え部12がY色並び替え情報格納部23を利用できる場合には(Y色伸長用並び替え部22がY色並び替え情報格納部23を使用していないか、または使用が終了すると)、許可信号が圧縮・伸長用並び替え部12に対して送出される(ステップST33)。
【0045】
圧縮・伸長用並び替え部12が許可信号が受け取ると(ステップST34でYESとなると)、圧縮・伸長用並び替え部12は、Y色伸長用並び替え部22へ、Y色並び替え情報格納部23に対してリードアクセスを行うように、アドレス等の必要な信号を出力し、これを受けて、Y色伸長用並び替え部22は、これ等の信号をY色並び替え情報格納部23に対して出力する(ステップST35)。これを受けて、Y色伸長用並び替え部22は、Y色の画像データの並び替え情報をY色並び替え情報格納部23から随時読み出して、これを圧縮・伸長用並び替え部12に対して出力し、圧縮・伸長用並び替え部12ではY色の画像データの並び替え情報を取り込む。そして、圧縮・伸長用並び替え部12がY色データの並び替え情報の取得を完了するまで、この並び替え情報の取得処理を行う(ステップST36)。圧縮・伸長用並び替え部12は、取り込んだY色データの並び替え情報に基づき、入力されてきているY色の画像データの画素の並び替えを行い、並び替え後のY色の画像データを圧縮・伸長器11に出力する(ステップST37)。
【0046】
圧縮・伸長用器11では、並び替え後のY色の画像データを、ランレングス符号化により圧縮処理し、これをシステムバス3を介してメモリ2に送出する。
【0047】
なお、圧縮・伸長用並び替え部12によって、伸長後処理としてY色の画像データの並び替え(並び戻し)を行う場合にも、図3のフローと同様に、Y色並び替え情報格納部23を、Y色伸長用並び替え部22と圧縮・伸長用並び替え部12とが、時分割で利用できるようにアービトレーションを行って、利用可能なタイミングで、圧縮・伸長用並び替え部12が、Y色伸長用並び替え部22を介してY色並び替え情報格納部23からY色データの並び替え情報を取得し、これに基づき、メモリ2から読み出されて圧縮・伸長器11によって伸長処理されたY色の画像データを、元の画像データと同一データとなるように並び戻し(並び替え)処理し、これをシステムバス3に送出するようになっている。
【0048】
以上の図3の例では、Y色伸長用並び替え部22(またはM色伸長用並び替え部25またはC色伸長用並び替え部28)と圧縮・伸長用並び替え部12とが、時分割で利用できるようにアービトレーションを行う例を示したが、伸長用並び替え部22(または25または28)による処理と、圧縮・伸長用並び替え部12との処理の何れか一方を優先させ、メモリ2への圧縮データの格納処理(複数ページデータの連続した格納処理)を優勢させて、この間はプリント出力を停止させたり、あるいは、プリント出力(複数ページのプリント)を優勢させて、この間は圧縮データの格納処理を停止させるようにしてもよい。
【0049】
なおまた、以上の説明では、各色の並び替え情報格納部23または26または29には、単に各色の画像データの並び替え情報がされていると記載したが、各色の並び替え情報格納部23または26または29には、それぞれ、文字用ディザ(文字用ディザマトリスク)に対応する並び替え情報と、写真用ディザ(写真用ディザマトリスク)に対応する並び替え情報とを格納するようにしてもよい。
【0050】
図4は、本発明の第2実施形態に係るモノクロプリンタに搭載された画像データ処理装置の構成図である。
【0051】
図4において、31はシステム全体の制御を司るシステムコントローラ、32は圧縮符号化された画像データを記憶する画像データ格納用のメモリ、33はシステムバス、34はメモリ32に格納する圧縮データの生成、および圧縮データの伸長を行うためのメモリ蓄積処理部、35は図示せぬプリンタエンジンへ画像データの供給を行うための画像データ出力処理部である。
【0052】
前記メモリ蓄積処理部34は、圧縮・伸長器41と、圧縮・伸長用並び替え部42とを具備したもので構成されている。圧縮・伸長器41はメモリtoメモリで画像データの圧縮または伸長を行う。また、圧縮・伸長用並び替え部42は、圧縮時には、圧縮処理の前処理として、画像データを効率良く圧縮できるように画像データの画素の並び替えを行い、伸長時には、伸長処理の後処理として、伸長後の画像データに対して元の画像データと同一データとなるように、画像データの画素の並び替え(並び戻し)を行う。
【0053】
前記画像データ出力処理部35は、画像データの伸長を行う伸長器45と、伸長器45から出力された画像データを、元の画像データと同一データとなるように画素の並び替え(並び戻し)を行う伸長用並び替え部46と、画像データの並び替え情報を格納した並び替え情報格納部47とを備えている。
【0054】
前記メモリ蓄積処理部34の圧縮・伸長用並び替え部42には、画像データの並び替え情報を格納した並び替え情報格納部は付設されておらず、圧縮・伸長用並び替え部42が、圧縮の前処理として画像データの並び替え処理を行う際、および、伸長の後処理として画像データの並び替え(並び戻し)処理を行う際には、並び替え情報格納部47の並び替え情報を用いるようになっている。
【0055】
本実施形態の処理動作は、前記した第1実施形態における例えばY色単独の場合と同様であるので、その説明は重複を避けるために割愛する。なお、本実施形態においても、伸長用並び替え部46と圧縮・伸長用並び替え部42とが、時分割で並び替え情報格納部47を利用できるようアービトレーション制御を行ったり、伸長用並び替え部46による処理と圧縮・伸長用並び替え部42との処理の何れか一方を優先させるようにすることが可能であることは、云うまでもない。
【0056】
図5は、本発明の第3実施形態に係るプリンタに搭載された画像データ処理装置の構成図であり、ここでは、画像データ処理装置中の画像データの並び替え処理系の構成のみについて示してある。
【0057】
図5において、51は、画像データ入力のインターフェイスを前段ととり、画像データを後段(データ並び替え部52)に転送するデータ入力部、52は、圧縮時には、圧縮処理の前処理として、画像データを効率良く圧縮できるように画像データの画素の並び替えを行い、伸長時には、伸長処理の後処理として、伸長後の画像データに対して元の画像データと同一データとなるように、画像データの画素の並び替え(並び戻し)を行うデータ並び替え部、53は、画像データ出力のインターフェイスを後段ととり、データ並び替え部52から出力された画像データを後段へ出力するデータ出力部である。また、54は、データ並び替えに関する設定情報を保持し、この設定情報に基づきデータ並び替え部52に指示を出すと共に、並び替え情報格納部55から画像データの並び替え情報を読み出して、データ並び替え部52へ転送する並び替え制御部、55は、画像データの並び替え情報を格納した並び替え情報格納部である。
【0058】
本実施形態では、図5中で破線で囲った部分が、例えば、前記図1の圧縮・伸長用並び替え部12に相当する圧縮・伸長用並び替え部50になっており、先とは異なり、この圧縮・伸長用並び替え部50に並び替え情報格納部55が付設された構成となっている。
【0059】
先にも述べたように、圧縮・伸長用並び替え部50には、本システム(プリンタ)に接続されたパソコンなどから、本システムに対してページ記述言語で記述されたページデータの送出が行われる。ここでは、ページ記述言語としてポストスクリプト(PostScript)を用いているものとする。本システムでは、図示せぬシステムコントローラの制御下にある、同じく図示せぬコード解釈・変換・ディザ処理部が、PostScriptコードを解釈して、送られてきたページデータをビットマップデータに変換するとともに、ディザ処理による擬似中間調処理を施す。このように、ビットマップ展開され、ディザ処理された画像データがシステムバスを介して、圧縮・伸長用並び替え部50に供給される。
【0060】
ところで、圧縮の前処理として行う画像データの並び替え処理のための並び替え情報は、ディザマトリクス(擬似中間調マトリクス)を基に生成されるので、並び替えマトリクスの位相とディザマトリクスの位相とが一致していなければ、換言するなら、実際の画像データの基点とディザマトリクスの基点とが一致していなければ、画像データの並び替えが適正に行われず、並び替え後の圧縮の効率が上がらない。
【0061】
図6は、破線で示したディザマトリクス(擬似中間調マトリクス)の基点と、実線で示した画像データの基点とが一致している状態を示しており、このように両者の基点が一致している場合には、並び替え情報も1ライン目から順次読み出せばよく、画像データの並び替えも、データの先頭から行えば正しく行われる。すなわち、この場合は、ディザマトリクスの位相と1点鎖線で示した並び替えマトリクスの位相とが、一致している場合である。なお、図6では、ディザマトリクスの基点、画像データの基点、並び替えマトリクスの基点は、図示の都合上若干ずらしてあるが、実際には3者は一致している。また、並び替えマトリクスは1区画のみを示してある(これは図7においても、同様である)。
【0062】
しかしながら実際の処理では、図7に示すように、破線で示したディザマトリクス(擬似中間調マトリクス)の基点と、実線で示した画像データの基点とが一致しない場合が生じる。これは、ページ記述言語と、ディザ法による擬似中間調処理後の並び替えマトリクスとの整合について、考慮が払われていないことに起因するもので、ディザマトリクスの基点に対し、実際の画像データはその基点がずれた状態で擬似中間調処理されている。このように、ディザマトリクスの基点に対してずれた状態でディザ処理された画像データに対し、図6に示したずれていない場合と同様の並び替え処理を行っても、適正な並び替えは行われず、並び替え後の圧縮の効率が上がらない。つまり、ディザマトリクスの位相と並び替えマトリクスの位相とがずれている場合には、このままでは適正な並び替えは実行できない。本実施形態は、このような場合においても、ディザマトリクスの位相と並び替えマトリクスの位相とを一致させ、適正な並び替えを行うことを可能にしたものである。なお、擬似中間調処理としてディザ法を採用する所以は、ディザ処理されたデータの並び替えを行うと、簡易な圧縮手法であるランレングス符号化による圧縮の効率が高まるためである。
【0063】
次に、本実施形態の画像データの並び替え処理について説明する。
【0064】
本実施形態では、画像データの並び替え処理を行う前に、ディザマトリクスの位相と並び替えマトリクスの位相を一致させるための情報を、図5の前記並び替え制御部54にセットする。
【0065】
図8は、並び替え制御部54へ位相合わせデータをセットするときの処理フローを示している。まず、システムの上位コントローラが、ディザマトリクスの基点と実際の画像データの基点とが主走査方向にどれだけずれているかという情報と、ディザマトリクスの1区画の主走査方向の長さとから、図7に示すシフト量を算出し、これを並び替え制御部54へセットする(ステップST41)。続いて、システムの上位コントローラは、ディザマトリクスの基点と実際の画像データの基点とが副走査方向にどれだけずれているかという情報から(場合によっては、ディザマトリクスの1区画の副走査方向の長さの情報も参照する)、並び替えマトリクスの何ライン目からスタートするかという情報を、並び替え制御部54へセットする(ステップST42)。
【0066】
上記した図8に示した処理が終了した後(なお、図8に示した処理は1ページ毎に行われる)、画像データの並び替え処理が実行される。図9は、画像データの並び替えの処理フローを示している。
【0067】
始めに、並び替え制御部54は、上述でセットされた並び替えマトリクスの何ライン目からスタートするかという情報に基づき、並び替え情報格納部55から該当ラインのデータ並び替え情報を読み出し、これをデータ並び替え部52へ転送する(ステップST51)。この読み出しが終了すると(ステップST52でYESとなると)、データ入力部51は画像データの入力を受け付け、データ並び替え部52へ転送する。
【0068】
次に、並び替え制御部54は、上述でセットされたシフト量をデータ並び替え部52へ知らせ、データ並び替え部52では、データ入力部51より受け付けた画像データの先頭(1ライン目の先頭)から前記シフト量に相当するデータについては、並び替えを行わない処理を実行する(ステップST53、ST54)。
【0069】
シフト量分データの処理(並び替えを行わない処理)を終了したら、データ並び替え部52では、データ並び替え情報に基づき、並び替えマトリクスの1区画の範囲で、ラインの画像データの画素の並び替えを行う(ステップST55)。
【0070】
1ラインが終了するまで画像データの並び替えを続け、並び替え制御部4が1ラインの終了を検出したら(ステップST56でYESとなると)、データ入力部51での画像データの入力をストップする。そして、システムの上位コントローラから次ラインがないことを通知されたら(ステップST57でNOとなると)、1ページの並び替え処理を終了する。
【0071】
次ラインがある場合には(ステップST57でYESの場合には)、並び替え制御部54は、並び替え情報格納部55から次ラインのデータ並び替え情報を読み出し、これをデータ並び替え部52へ転送する(ステップST58)。読み出しが終了したら(ステップST59でYESとなると)、データ入力部51は画像データの入力を受け付け、データ並び替え部52へ転送する。次に、並び替え制御部54は、セットされたシフト量をデータ並び替え部52へ知らせ、データ並び替え部52では、データ入力部51より受け付けた画像データの先頭(次ラインの先頭)から前記シフト量に相当するデータについては、並び替えを行わない処理を実行する(ステップST60、ST61)。
【0072】
シフト量分データの処理(並び替えを行わない処理)を終了したら、データ並び替え部52では、データ並び替え情報に基づき、並び替えマトリクスの1区画の範囲で、ラインの画像データの画素の並び替えを行う(ステップST55)。先と同様に、1ラインが終了するまで画像データの並び替えを続け、並び替え制御部4が1ラインの終了を検出したら(ステップST56でYESとなると)、データ入力部51での画像データの入力をストップする。そして、システムの上位コントローラから次ラインがないことが通知されるまで、ステップST55〜ステップST61の処理を繰り返す。
【0073】
上記したようなディザマトリクスと並び替えマトリクスの位相合わせを行って、かつ、前記したシフト量分の半端なデータを除いて並び替えが行われた画像データは、データ出力部53から1ライン分づつ図示せぬ圧縮・伸長器へ出力され、圧縮・伸長器によってランレングス圧縮符号化されて、画像データ格納メモリに書き込まれる。このようにすることによって、ディザマトリクスの位相と並び替えマトリクスの位相とがずれている場合でも、適正な並び替えを行うことができ、以って、圧縮を効率良く行うことが可能になる。また、ページ記述言語の種別を問わず、ディザ法による擬似中間調処理に引き続く画像データの並び替え処理を、適正に実行することが可能となる。
【0074】
また、画像データ格納メモリから読み出した圧縮データを伸長処理した後の、画像データの並び替え(並び戻し)処理は、前述した圧縮前の並び替えと同様の制御データを用いて実行され、前記したシフト量分の半端なデータには並び戻しを行わず、位相合わせして並び替え処理されたデータのみについて元のデータと同一となるように、並び戻し処理が行われる。
【0075】
なお、図5に示した実施形態では、データ並び替え部52と並び替え制御部54とは別ブロックとして示したが、並び替え制御部54の機能をデータ並び替え部52に持たせても差し支えなく、また、図5に示した圧縮・伸長用並び替え部50を1つのブロックとしても構わない。
【0076】
図10は、図5に示した圧縮・伸長用並び替え部50に、圧縮器61と伸長器62とを付加した構成を示し、図11は、図5に示した圧縮・伸長用並び替え部50に、圧縮・伸長器63を付加した構成を示しており、図9、図10において、64はシステムバス、55は前記した並び替え情報格納部である。
【0077】
図10、図11の例は1チャンネル分のみを示してあるが、Y,M,C各色分のチャンネルを設ければ、カラー画像に対応することが可能となる。また、プリントエンジンへ画像データを出力するために、図1に示したような3チャンネル分の画像データ出力処理部を設け、この画像データ出力処理部の3チャンネルにそれぞれ並び替え情報格納部を設けた場合には、図10、図11に示したメモリ蓄積処理部には並び替え情報格納部を設けず、前記第1実施形態と同様に、メモリ蓄積処理部の並び替え処理時には、画像データ出力処理部の並び替え情報格納部を利用することができる。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば下記に示すような効果を奏する。
【0089】
(1)請求項1に係る発明によれば、擬似中間調処理された画像データを圧縮処理する前に、画像データの画素の並び替えを行って冗長性を高め、圧縮効率の向上を図るようにした画像データ処理装置において、擬似中間調マトリクスの位相と並び替えマトリクスの位相とが合わない場合にも、適正な位相合わせを行うと共に、主走査方向の位相を調整するための半端な部分に対して効率が落ちる並び替えを行わないようにすることができ、以って、好適な並び替えが行えるので、効率のよい圧縮処理が実現可能となる。また、ページ記述言語の種別を問わず、ディザ法による擬似中間調処理に引き続く画像データの並び替え処理を、適正に実行することが可能となる。さらに、メモリへのデータの効率のよい蓄積、およびメモリから読み出したデータの適正な伸長処理を行うことができる。
【0093】
)また、請求項に係る発明によれば、さらに、メモリ資源としての並び替え情報格納部の有効利用を図ることができる。
【0094】
)また、請求項に係る発明によれば、さらに、カラー画像に対応する処理が可能となる。
【0095】
)また、請求項に係る発明によれば、さらに、より好適な疑似中間調処理とこれに応じた高効率の圧縮を実行させることが可能となる。
【0096】
)また、請求項に係る発明によれば、さらに、プリント出力装置を好適なものに実現することができる。
【0097】
)請求項に係る発明によれば、擬似中間調処理された画像データを圧縮処理する前に、画像データの画素の並び替えを行って冗長性を高め、圧縮効率の向上を図るようにした画像データ処理方法において、擬似中間調マトリクスの位相と並び替えマトリクスの位相とが合わない場合にも、適正な位相合わせを行うと共に、主走査方向の位相を調整するための半端な部分に対して効率が落ちる並び替えを行わないようにすることができ、以って、好適な並び替えが行えるので、効率のよい圧縮処理が実現可能となる。また、ページ記述言語の種別を問わず、ディザ法による擬似中間調処理に引き続く画像データの並び替え処理を、適正に実行することが可能となる。さらに、メモリへのデータの効率のよい蓄積、およびメモリから読み出したデータの適正な伸長処理を行うことができる。
【0098】
)また、請求項に係る発明によれば、さらに、より好適な疑似中間調処理とこれに応じた高効率の圧縮を実行させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像データ処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態における、圧縮前の並び替え処理の1例を示すフロー図である。
【図3】本発明の第1実施形態における、圧縮前の並び替え処理の他の1例を示すフロー図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る画像データ処理装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る画像データ処理装置の構成を示すブロック図である。
【図6】ディザマトリクスの基点と画像データの基点が一致している場合の説明図である。
【図7】ディザマトリクスの基点と画像データの基点がずれている場合の説明図である。
【図8】本発明の第3実施形態における、並び替え制御情報の設定処理のフロー図である。
【図9】本発明の第3実施形態における、圧縮前の並び替え処理のフロー図である。
【図10】本発明の第3実施形態の圧縮・伸長用並び替え部に、圧縮器と伸長器を付設した構成を示すブロックである。
【図11】本発明の第3実施形態の圧縮・伸長用並び替え部に、圧縮・伸長器を付設した構成を示すブロックである。
【符号の説明】
1 システムコントローラ
2 画像データ格納用のメモリ
3 システムバス
4 メモリ蓄積処理部
5 画像データ出力処理部
11 圧縮・伸長器
12 圧縮・伸長用並び替え部
21 Y色伸長器
22 Y色伸長用並び替え部
23 Y色並び替え情報格納部
24 M色伸長器
25 M色伸長用並び替え部
26 M色並び替え情報格納部
27 C色伸長器
28 C色伸長用並び替え部
29 C色並び替え情報格納部
31 システムコントローラ
32 画像データ格納用のメモリ
33 システムバス
34 メモリ蓄積処理部
35 画像データ出力処理部
41 圧縮・伸長器
42 圧縮・伸長用並び替え部
45 伸長器
46 伸長用並び替え部
47 並び替え情報格納部
51 データ入力部
52 データ並び替え部
53 データ出力部
54 並び替え制御部
55 並び替え情報格納部
61 圧縮器
62 伸長器
63 圧縮・伸長器

Claims (7)

  1. ページ記述言語からビットマップ変換されるとともに擬似中間調処理された画像データの画素の並び替えを行うデータ並び替え手段と、
    画像データの並び替え情報を格納した並び替え情報格納手段と、
    前記データ並び替え手段によって並び替え処理を施された画像データに対して圧縮処理を施す圧縮手段と、
    該圧縮手段で圧縮された圧縮データを記憶するメモリと、
    該メモリから読み出された圧縮データに伸長処理を施す伸長手段と、
    該伸長手段によって伸長された画像データの並べ戻しを行うデータ並び戻し手段と、
    前記並び替え情報格納手段に格納された前記並び替え情報、および、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とのずれ量情報とを用いて、前記データ並び替え手段とデータ並び戻し手段を制御する制御手段とを、
    具備し、
    前記制御手段は、擬似中間調マトリクスと並び替えマトリクスとの位相合わせを行うために、
    擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが主走査方向にどれだけずれているかという情報と、擬似中間調マトリクスの1区画の主走査方向の長さとから、主走査方向に並び替えマトリクスをどれだけシフトさせるかのシフト量を算出して、そのシフト量に応じて主走査方向に並び替えマトリクスをシフトさせる手段と、
    擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、少なくとも、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが副走査方向にどれだけずれているかという情報から、副走査方向において何ライン目から画像データの並び替えをスタートするかを指定する手段と、
    擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、主走査方向の前記シフト量に対応する領域には、画像データの並び替えを行わせない手段とを、
    し、
    また、前記制御手段は、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合における、並び替えを行っていない前記したシフト量分の半端な画像データと前記した位相合わせした後並び替え処理された画像データとを圧縮して前記メモリに記憶された圧縮データを、前記伸張手段によって伸長した後画像データの並べ戻しを行う場合、
    前記した圧縮前の並び替え処理と同様の制御データを用いて、前記したシフト量分の半端な画像データには並び戻しを行わず、位相合わせして並び替え処理された画像データのみについて元の画像データと同一となるように並び替えを行わせる手段を
    有することを特徴とする画像データ処理装置。
  2. 請求項1に記載において、
    前記した圧縮処理前の画像データの並び替えを行う前記データ並び替え手段と、前記した伸長処理後の画像データの並べ戻しを行う前記データ並び戻し手段とは、同一の前記並び替え情報格納手段を兼用して利用することを特徴とする画像データ処理装置。
  3. 請求項に記載において、
    前記した圧縮処理前の画像データの並び替えを行う前記データ並び替え手段と、前記した伸長処理後の画像データの並べ戻しを行う前記データ並び替え手段とは、M,C,Yの各色毎に画像データを並び替える機能をもつことを特徴とする画像データ処理装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載において、
    前記擬似中間調処理はディザ法による中間調処理であり、前記圧縮処理はランレングス符号化処理であることを特徴とする画像データ処理装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像データ処理装置を搭載したことを特徴とするプリント出力装置。
  6. ページ記述言語からビットマップ変換されるとともに擬似中間調処理 された画像データの並び替えを行った後、画像データの圧縮処理を行って圧縮データを記憶し、記憶した圧縮データを読み出して伸張処理を行った後、画像データの並べ戻しを行う画像データ処理方法であって、
    並び替え情報格納手段に格納された画像データの並び替え情報、および、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とのずれ量情報とを用い、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、擬似中間調マトリクスと並び替えマトリクスとの位相合わせを行うために、
    擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが主走査方向にどれだけずれているかという情報と、擬似中間調マトリクスの1区画の主走査方向の長さとから、主走査方向に並び替えマトリクスをどれだけシフトさせるかのシフト量を算出して、そのシフト量に応じて主走査方向に並び替えマトリクスをシフトさせる処理と、
    擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、少なくとも、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが副走査方向にどれだけずれているかという情報から、副走査方向において何ライン目から画像データの並び替えをスタートするかを指定する処理と、
    擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合、主走査方向の前記シフト量に対応する領域には、画像データの並び替えを行わせない処理とを、
    実行し、
    また、擬似中間調マトリクスの基点と画像データの基点とが一致していない場合における、並び替えを行っていない前記したシフト量分の半端な画像データと前記した位相合わせした後並び替え処理された画像データとを圧縮して前記メモリに記憶された圧縮データを、前記伸張手段によって伸長した後画像データの並べ戻しを行うために、
    前記した圧縮前の並び替え処理と同様の制御データを用いて、前記したシフト量分の半端な画像データには並び戻しを行わず、位相合わせして並び替え処理された画像データのみについて元の画像データと同一となるように並び替えを行わせる処理を、
    実行することを特徴とする画像データ処理方法。
  7. 請求項6記載において、
    前記擬似中間調処理はディザ法による中間調処理であり、前記圧縮処理はランレングス符号化処理であることを特徴とする画像データ処理方法。
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