JP3797528B2 - プリンタ及び印刷システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のトレイを有するプリンタ及び印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術による印刷システムについて、図13を参照しつつ概説する。例えば、LAN(Local Area Network)等のネットワーク100には、パーソナルコンピュータやワークステーション等として実現される複数のホストコンピュータ101と、プリンタ102とが接続されている。
【0003】
プリンタ102は、インターフェース(以下、「I/F」と略記)103と、印刷ジョブデータを受信する受信部104と、印刷ジョブデータを解釈して印刷要求を発行する解釈部105と、解釈されたデータに基づいて印刷記録媒体への印刷を行うプリントエンジン106とを備えている。また、プリントエンジン106は、複数のトレイ(排紙ビンとも言う)107A〜107Cを有する。
【0004】
ホストコンピュータ101で作成された印刷ジョブデータは、ネットワーク100を介してプリンタ102に送信される。印刷ジョブデータを受信したプリンタ102は、印刷ジョブデータ(以下、単に「印刷ジョブ」とも呼ぶ)を解釈して印刷し、いずれかの排紙トレイに排出させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による印刷システムでは、先にプリンタ102に受信された印刷ジョブによってプリントエンジン106が占有されるため、先着の印刷ジョブの処理が完了するまでは、他の印刷ジョブを処理することができないという問題がある。
【0006】
例えば、図13に示すように、プリンタ102が先着の印刷ジョブJ1を処理している間は、印刷ジョブJ1の処理が完了するまでプリントエンジン106は解放されない。従って、同一のホストコンピュータ101で作成された他の印刷ジョブJ2はもちろんのこと、他のホストコンピュータ101で作成された印刷ジョブJ3,J4も、プリンタ102に送信して印刷させることはできない。
【0007】
一方、印刷ジョブの種類やホストコンピュータ101の処理能力等によって、印刷ジョブの生成時間は異なる。例えば、処理能力の低いコンピュータでフルカラーの画像データを生成する場合と、処理能力の高いコンピュータでモノクロテキストデータを生成する場合とでは、生成時間が相違する。従って、例えば、一方の印刷ジョブは1分毎に生成され、他方の印刷ジョブは10秒ごとに生成される場合も考えられるが、印刷ジョブは先着順に処理されるため、生成頻度の高い印刷ジョブであっても、先着の印刷ジョブの処理が完了するまでの間は処理することができず、印刷待ち時間が増大する。
【0008】
換言すれば、先着の印刷ジョブの印刷が完了するまでは、実際に印刷を行っている稼働時間のみならず、次ページのデータが到着するまでの待ち時間中も、プリントエンジン106は先着の印刷ジョブにより占有されてしまい、印刷効率が低いという問題がある。特に、ネットワーク100を介して複数のホストコンピュータ101から印刷ジョブを受信するネットワーク印刷システムの場合は、処理能力が相違する種々のコンピュータからテキストや画像等の種々の印刷ジョブが発行されるため、ネットワーク印刷システム全体の印刷効率が低下し、印刷待ち時間が増大する。
【0009】
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、複数のトレイの数だけ仮想的なプリンタや印刷システムを構築できるようにしたプリンタ及び印刷システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るプリンタ及び印刷システムでは、印刷ジョブによってトレイを支配させることにより、複数の仮想的印刷システム(仮想プリンタ)を構築している。
【0011】
本発明では、複数の排紙トレイを有するプリンタにおいて、複数の排紙トレイを有するプリンタにおいて、複数の印刷ジョブデータを並列的に受信可能な受信手段と、前記受信された印刷ジョブデータを言語解釈して印刷イメージを生成し、印刷手段に印刷要求を発行する印刷要求発行手段と、前記受信された印刷ジョブデータについて予め指定された排出トレイを検出する指定トレイ検出手段と、前記複数の印刷ジョブデータをそれぞれ受信した時点で、当該印刷ジョブデータを処理するための前記印刷要求発行手段をそれぞれ個別に起動させることにより、前記複数の印刷ジョブデータを並列的に印刷処理させる印刷管理手段と、を備え、前記印刷管理手段は、前記指定された排紙トレイが他の印刷ジョブデータによる印刷に使用されておらず、かつ、該排紙トレイが満杯ではない場合に、この指定された排紙トレイを前記印刷ジョブデータに割り当てて、前記起動された印刷要求発行手段によって前記受信した印刷ジョブデータを言語解釈させて印刷イメージデータを生成し、前記印刷手段に印刷要求を発行せしめ、前記指定された排紙トレイが他の印刷ジョブデータによる印刷に使用されている場合及び該指定された排紙トレイが満杯の場合には、前記指定された排紙トレイに係る印刷ジョブデータの印刷を待機させることを特徴としている。
【0012】
例えば、パケット通信等によって受信手段は、複数の印刷ジョブデータを並列的に受信する。トレイ検出手段は、複数の排紙トレイの中から所定の条件を満たす使用可能な排紙トレイを検出する。
【0013】
ここで、所定の条件としては、(1)排紙トレイが他の印刷ジョブデータによる印刷に使用されていないこと、を挙げることができる。又は、(2)排紙トレイが満杯ではないこと、を挙げることもできる。さらに、(1)排紙トレイが他の印刷ジョブデータによる印刷に使用されておらず、かつ、(2)排紙トレイが満杯ではないこと、を挙げることもできる。なお、「他の印刷ジョブデータによる印刷に使用」には、他の印刷ジョブによる印刷が現在行われている場合のみならず、他の印刷ジョブにより既に予約されている場合も含めることができる。
【0014】
印刷管理手段は、使用可能な排紙トレイの数に応じて、印刷要求発行手段を複数起動させ、複数の印刷ジョブデータを並列的に印刷処理させる。例えば、使用可能な排紙トレイが3個あり、印刷ジョブデータを2個受信した場合には、2個の印刷要求発行手段が起動されて並列的な印刷処理を行う。新たに1個の印刷ジョブデータを受信した場合は、印刷要求発行手段が更に追加起動する。
【0015】
請求項1の構成により、使用可能な排紙トレイの数だけ仮想的なプリンタを構築することができ、生成速度、受信速度等の異なる複数の印刷ジョブデータを並列的に処理することができる。
【0016】
全ての排紙トレイが印刷に用いられており、使用可能な排紙トレイが存在しない場合、新たに受信した印刷ジョブデータは待機状態に置かれる。この場合、印刷ジョブデータを言語解釈せずに待機させてもよいし、印刷ジョブデータを言語解釈した状態で待機させてもよい。印刷ジョブデータを言語解釈した状態で待機させれば、待機中のメモリ消費量を低減することができ、メモリを効率的に使用して、より多くの印刷ジョブを受信することができる。また、印刷ジョブデータを言語解釈した状態で待機させることにより、使用可能な排紙トレイが検出されたときに、速やかに印刷することができる。
【0017】
請求項7に係る発明のように、前記受信された印刷ジョブデータについて予め指定された排出トレイを検出する指定トレイ検出手段を更に設け、前記印刷管理手段は、前記指定された排紙トレイが他の印刷ジョブデータによる印刷に使用されておらず、かつ、該排紙トレイが満杯ではない場合に、前記印刷要求発行手段を起動し、前記指定された排紙トレイが他の印刷ジョブデータによる印刷に使用されている場合及び該指定された排紙トレイが満杯の場合には、前記指定された排紙トレイに係る印刷ジョブデータの印刷を待機させてもよい。
【0018】
印刷ジョブデータが受信されると、指定トレイ検出手段は、この印刷ジョブデータに係る印刷記録媒体を排出すべき指定トレイを検出する。ここで、例えば、受信データ中に示されたトレイ指定情報に基づいて、指定トレイを検出することができる。または、予め各ホストコンピュータのネットワークアドレス毎に排紙トレイをそれぞれ割り当てておき、受信データ中のネットワークアドレスに基づいて指定トレイを検出することもできる。
【0019】
印刷管理手段は、指定された排紙トレイが未使用かつ満杯ではない場合は、この排紙トレイを指定する印刷ジョブデータの印刷を許可する。これにより、印刷要求発行手段は、印刷が許可された印刷ジョブデータの印刷要求を発行し、印刷が行われる。一方、印刷管理手段は、指定された排紙トレイが使用中又は満杯の場合は、この排紙トレイを指定する印刷ジョブデータの印刷を待機させる。
【0020】
ここで、「印刷を待機させる」には、印刷を積極的に待機させる場合を含むほか、消極的に待機させる場合も含めることができる。積極的に待機させるとは、指定された排紙トレイが空くまでの間、受信した印刷ジョブデータを記憶保持しておくことを意味する。消極的に待機させるとは、指定された排紙トレイが空くのを待たず、受信した印刷ジョブデータを取り消す場合を意味する。
【0021】
即ち、請求項7に係る発明では、印刷管理手段は、指定された排紙トレイを尊重し、指定トレイが使用可能になるまで印刷を待機させる。これにより、排紙トレイを指定して印刷ジョブデータを送信したユーザーは、指定した排紙トレイのみを確認して印刷物を取り出すことができる。
【0022】
これに対し、請求項1の発明では、排紙トレイの指定を問わず、使用可能な排紙トレイを割り当てることができる。従って、請求項8に係る発明のように、印刷ジョブデータに割り当てられた排紙トレイに関する情報、例えば、排紙トレイの番号、トレイ名称等をホストコンピュータに通知する。
【0023】
本発明は、印刷システム、印刷方法としても把握することができる。また、記録媒体に記録された所定のプログラムをプリンタのコンピュータに読み込ませることにより本発明を実現することもできる。
【0024】
ここで、「プログラム記録媒体」には、例えば、フロッピーディスク(FD)、コンパクトディスク(CD-ROM,CD-R)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ等の種々の記録媒体を採用することができる。また、これに限らず、例えば、通信回線を介してプログラムをリモートダウンロードする等のように、通信媒体を利用することもできる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0026】
1.第1の実施の形態
1−1 構成
図1〜図5に基づいて、本発明の第1の実施の形態を説明する。ホストコンピュータ1は、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、携帯情報端末等として実現可能であり、データメモリやイメージメモリ等の各種メモリと演算プロセッサとを備えたコンピュータシステムとして構成されている。ホストコンピュータ1は、文書作成用プログラム等のアプリケーションプログラム2と、プリンタドライバとして実現される印刷データ生成部3と、トレイを指定するためのトレイ指定部4と、LAN等のネットワーク100に接続されたI/F5とを備えている。
【0027】
アプリケーションプログラム2で作成されたドキュメントは、印刷データ生成部3によって、所定の印刷ジョブ(印刷データ)に変換される。なお、所定の印刷ジョブとは、後述のプリンタ11で解釈可能な形式のデータであることを意味する。トレイ指定部4は、印刷ジョブに係る印刷記録媒体の排出先トレイ(出力トレイ)を指定する。図2と共に後述するように、指定されたトレイの情報は、印刷ジョブのヘッダに格納される。これに限らず、予め指定トレイを固定しておき、ホストコンピュータ1で作成された印刷ジョブは、固定されたトレイに排紙されるようにしてもよい。
【0028】
プリンタ11は、ネットワーク100に接続されたI/F12と、受信部13と、印刷管理部14と、各解釈部15A〜15Eと、複数のトレイ17A〜17Cを有するプリントエンジン16と、トレイ管理テーブル18とを備えて構成されている。
【0029】
「受信手段」としての受信部13は、ホストコンピュータ1からの印刷ジョブを複数受信して記憶することができる。
【0030】
「印刷管理手段」としての印刷管理部14は、トレイ17A〜17Cの使用状態に基づいて、受信された各印刷ジョブの印刷を許可すべきか否かをそれぞれ判定するものである。印刷管理部14は、印刷ジョブが受信されると、各印刷ジョブ毎に、「印刷要求発行手段」としての解釈部15A〜15Eをそれぞれ起動させる。例えば、印刷ジョブJ1を受信した場合は、該印刷ジョブJ1を解釈して印刷させるための解釈部15Aが起動される。同様に、解釈部15Bは印刷ジョブJ2に対応し、解釈部15Cは印刷ジョブJ3に対応し、解釈部15Dは印刷ジョブJ4に対応し、解釈部15Eは印刷ジョブJ5に対応して、それぞれ起動されている。但し、解釈部15D,15Eは、その指定トレイが使用中であるため、待機状態となっている。
【0031】
このように、本実施の形態では、指定されたトレイが使用中であるか否かを問わずに、解釈部を起動させているが、本発明はこれに限らず、指定トレイが未使用の場合に解釈部を起動させてもよい。
【0032】
例えば、印刷手段として表現可能なプリントエンジン16は、レーザ式プリントエンジンとして構成することができる。プリントエンジン16は、複数のトレイ17A〜17Cを備えている。各トレイ17A〜17Cに付与された(1)〜(3)はトレイ番号である。各トレイ17A〜17Cには、それぞれ異なる印刷ジョブを印刷した印刷記録媒体が排紙される。図1では、第1のトレイ17Aには、解釈部15Aにより解釈された印刷ジョブJ1に係る印刷記録媒体が排紙され、第2のトレイ17Bには、解釈部15Bにより解釈された印刷ジョブJ2に係る印刷記録媒体が排紙され、第3のトレイ17Cには解釈部15Cにより解釈された印刷ジョブJ3に係る印刷記録媒体が排紙される。各トレイに係る印刷が終了した場合は、各トレイ毎にトレイ管理テーブル18に通知される。
【0033】
「指定トレイ検出手段」としての指定トレイ検出部20は、後述する印刷ジョブ中の所定領域を検査することにより、指定されたトレイ番号を検出するものである。
【0034】
例えば、トレイ管理手段として表現可能なトレイ管理テーブル18は、例えば、図2に示すように、各トレイ17A〜17Cのトレイ番号と、各トレイ17A〜17Cに排紙される印刷ジョブの名称と、トレイの使用状態と、排紙状態(満杯か否か)とを対応付けて記憶している。なお、図2に示すテーブルの状態と図1に示す印刷状態とは対応していない。図1中では全てのトレイを使用している場合を例示しているが、図2では未使用のトレイの状態を例示するために、図1に対応させていない。
【0035】
図2に示すように、トレイ番号1のトレイには、印刷ジョブJ1によって使用されており、印刷中であることを示すフラグがセットされている。トレイ番号2のトレイは、印刷ジョブJ2によって使用される予定であり、予約を示すフラグがセットされている。トレイ番号3のトレイは、未使用であるため、印刷ジョブ名が格納されておらず、使用状態のフラグはセットされていない。但し、トレイ番号3の排紙トレイは、前回までの印刷物によって満杯状態にある。
【0036】
なお、図2では、使用状態のフラグとして、印刷中、予約、無しの3種類を例示しているが、本発明はこれに限らず、単にフラグのセット、リセットだけの2種類の情報で使用状態を示すことができる。また、トレイ管理テーブル18をトレイ番号の欄と印刷ジョブ名の欄のみから構成し、使用状態の欄を廃止してもよい。印刷ジョブ名がセットされたトレイは使用中であると判定でき、印刷ジョブ名がセットされていないトレイは未使用であると判定できるためである。また、満杯か否かもその都度満杯センサからの検出信号を読み込めば足りるため、特に排紙状態の欄を設ける必要もない。
【0037】
図2の下側に示すように、ホストコンピュータ1から受信した印刷ジョブは、ヘッダ19A〜19Cとデータ19Dとを備えている。ヘッダには、例えば、コピー部数指定領域19A、排紙方法指定領域19B、トレイ指定領域19Cが含まれている。排紙方法としては、例えば、2種類を設定できる。一つは、振り分け排紙である。振り分け排紙とは、第1のトレイ17Aに1ページ目を排紙させ、第2のトレイ17Bには2ページ目を排紙させる等のように、各トレイに順番に排紙させるものである。他の一つは、指定した単一のトレイに印刷記録媒体を排紙させるものである。トレイ指定領域19Cに格納されるトレイ指定情報としては、例えば、N番目のトレイを指定することができるほか、トレイを指定しないこともできる。トレイ番号を指定した場合には、その指定されたトレイに印刷記録媒体が排紙される。トレイ番号を指定しない場合は、いずれか空いているトレイが使用される。
【0038】
また、一連の印刷ジョブのうち最終の印刷ジョブには、最終ページである旨の情報が記されている。この最終の印刷ジョブの印刷を完了するまで、トレイは解放されない。
【0039】
印刷管理部14は、トレイ指定領域19Cの情報を検査して指定トレイを検出し、この検出された指定トレイを検索キーとしてトレイ管理テーブル18を検索する。これにより、印刷管理部14は、指定トレイの使用状態を把握して、各解釈部15A〜15Eに印刷の許可を与えるようになっている。
【0040】
1−2 作用
次に、図3〜図5に基づいて本実施の形態の作用を説明する。まず、図3は、本実施の形態による印刷処理のフローチャートを示している。
【0041】
ステップ(以下、「S」と略記)1では、ホストコンピュータ1から印刷ジョブを受信したか否かを監視している。印刷ジョブを受信した場合は、ヘッダ中のトレイ指定領域19Cを検査することにより、この印刷ジョブが指定するトレイを検出する(S2)。なお、印刷ジョブを受信した時点で、該印刷ジョブを処理するための解釈部が起動される。
【0042】
次に、トレイ管理テーブル18を参照し(S3)、指定されたトレイが使用中または予約されているか否かを判定する(S4)。指定されたトレイが他の印刷ジョブにより使用中の場合には、この印刷ジョブを印刷することができないため、印刷ジョブを解釈することなく待機させる(S16)。一方、指定トレイが使用中ではない場合(S4:NO)、各トレイ毎に設けられた満杯センサからの検出信号に基づいて、指定された排紙トレイが満杯か否かを判定する(S5)。例えば、複数の排紙トレイを所定間隔をもって上下方向に重ねてなる多段排紙装置の場合は、トレイ上部の空間が他の排紙トレイの底面によって制限される。従って、リミットスイッチや光電スイッチ等の満杯センサによって、満杯状態であるか否かを常時監視している。
【0043】
指定されたトレイが満杯の場合は(S5:YES)、新たな印刷記録媒体を排出できないため、印刷ジョブを解釈することなく待機させる(S16)。印刷ジョブは受信部13に保存されたまま待機状態となり、後述のS6〜S8をスキップしてS9に移る。
【0044】
一方、指定されたトレイが未使用かつ満杯ではない場合には、この指定トレイを予約し、トレイ管理テーブル18の内容を更新する(S6)。そして、印刷ジョブを解釈して印刷イメージを生成し(S7)、印刷要求を発行する(S8)。印刷要求の発行により、プリントエンジン16によって印刷が行われ、印刷された印刷記録媒体は指定されたトレイに排出される。
【0045】
次に、印刷を終了した印刷ジョブがあるか否かを判定する(S9)。印刷を終了した印刷ジョブがある場合には、この印刷終了に係る印刷ジョブのトレイを解放する(S10)。即ち、トレイ管理テーブル18から該当するトレイの使用状態フラグのチェックを外すことにより、印刷終了の印刷ジョブに係るトレイを解放する。なお、印刷終了した印刷ジョブが存在しない場合は、S1に戻る。
【0046】
そして、印刷待機状態におかれた印刷ジョブがあるか否かを判定し(S11)、待機中の印刷ジョブが存在する場合は、トレイ管理テーブル18を参照することにより、待機中の印刷ジョブに係る指定トレイが予約済みであるか又は満杯状態であるかを判定する(S12)。指定トレイが予約されておらず、かつ、満杯でもない場合は、このトレイを予約し(S13)、待機していた印刷ジョブを解釈して印刷イメージを生成し(S14)、印刷要求を発行する(S15)。これにより、待機していた印刷ジョブが印刷記録媒体に印刷されて指定トレイに排出される。なお、前記S11で「NO」と判定された場合及び前記S12で「YES」と判定された場合は、それぞれS1に戻る。
【0047】
図4には、本実施の形態による印刷処理の様子が模式的に示されている。ここで、例えば、一方の文書aは、それぞれ第1のトレイ17Aを指定する各印刷ジョブa1〜a4(a4は図示せず)から構成されている。また、他方の文書bは、それぞれ第2のトレイ17Bを指定する各印刷ジョブb1〜b3から構成されている。
【0048】
ある時刻t1において、印刷ジョブa1がプリンタ11に受信されると、この印刷ジョブa1は、時刻t2で印刷され、第1のトレイ17Aに排出される。時刻t2では、印刷ジョブb1がプリンタ11に受信され、この印刷ジョブb1は、時刻t3において、第2の指定トレイ17Bに排出される。以下同様にして、2種類の印刷ジョブがプリンタ11に交互に受信されて印刷され、指定トレイに排出される(t4,t5,t6)。
【0049】
ここで、時刻t7において、文書aの最終ページa4が到着する前に、第1のトレイ17Aを指定する他の印刷ジョブJAがプリンタ11に受信された場合、印刷ジョブJAは、プリンタ11内に記憶されたまま待機状態とされる。印刷ジョブJAが指定する第1のトレイ17Aは、文書aに係る印刷ジョブによって支配されているためである。
【0050】
このように構成される本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
【0051】
第1に、印刷ジョブに係る印刷記録媒体を排出すべき指定トレイを検出し、この指定トレイが未使用かつ満杯ではない場合は、印刷を許可して印刷要求を発行させ、指定トレイが使用中又は満杯の場合は、印刷ジョブを待機させるため、排紙トレイの数だけ印刷ジョブを処理して印刷することができる。換言すれば、単一のプリンタ11をトレイ数に応じた仮想プリンタとして利用することができ、印刷待ち時間を短縮して印刷効率を向上させることができる。
【0052】
図5は、従来技術と本実施の形態とによる印刷処理の様子を比較して示すものである。ここで、図5中では、文書aは、10個の印刷ジョブa1〜a10から構成されており、所定時間ta毎にプリンタに受信される。文書bは、10個の印刷ジョブb1〜b10から構成されており、時間所定時間tb毎にプリンタに受信される。説明の便宜上、所定時間taは、所定時間tbの2倍に設定されている。
【0053】
図5(A)に示すように、従来技術による印刷システムの場合は、先着の印刷ジョブの印刷を完了した後に、次着の印刷ジョブを処理するため、各印刷ジョブa1〜a10の処理終了後に、各印刷ジョブb1〜b10の処理を行う。従って、文書aの印刷開始から文書bの印刷終了までに要する時間は、文書aの印刷時間ta×10と、切換等に要する時間tcと、文書bの印刷時間tb×10との合計時間として求められる。
【0054】
次に、図5(B)に示すように、本実施の形態による印刷システムでは、印刷ジョブはプリントエンジン16を直接支配するのではなく、指定された排紙トレイを支配するため、トレイの数だけ印刷ジョブを並列的に処理できる。従って、文書aの印刷ジョブa1〜a10を処理する間に、他の文書bの印刷ジョブb1〜b10を並行して処理することができるため、文書aの印刷開始から文書bの印刷終了までに要する時間は、ta×10+tαとなる。
【0055】
このように、本実施の形態によれば、使用可能な排紙トレイの数に応じて仮想的プリンタを構築でき、これにより複数の印刷ジョブを並列的に処理できるため、印刷待ち時間を短縮し、印刷効率を大幅に向上させることができる。特に、処理能力の異なる複数のホストコンピュータ1から種々の印刷ジョブが発行されるネットワーク印刷システムにおいて、印刷待ち時間を効果的に短縮でき、印刷効率を高めることができる。
【0056】
第2に、印刷ジョブの印刷を許可して解釈する前に指定されたトレイを予約するため、同一のトレイを指定する他の印刷ジョブを受信した場合でも、印刷ジョブ間の競合を回避することができる。
【0057】
第3に、指定するトレイの番号を印刷ジョブのトレイ指定領域19Cに格納しておき、このトレイ指定領域19Cを検査することにより、指定されたトレイを検出するため、印刷ジョブの全体を検査することなく、指定トレイを速やかに検出することができる。
【0058】
第4に、指定トレイが既に使用されている場合は、印刷ジョブを解釈せずに待機させるため、メモリ消費量を低減することができ、CPUの負荷を少なくすることができる。メモリ消費量を節約できるため、その分だけ他の印刷ジョブを受信できる余地が広がり、また、CPU負荷を低減できるため、印刷が許可された印刷ジョブを速やかに解釈して印刷することができる。さらに、印刷ジョブの所定領域のみを部分的に検査する構成と相まって、メモリ消費量やCPU負荷等を節約できるため、より多くの印刷ジョブを受信することができる。
【0059】
2.第2の実施の形態
次に、図6に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、以下の各実施の形態では、上述した第1の実施の形態の構成要素と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。本実施の形態の特徴は、指定トレイが使用中の場合に、印刷ジョブを解釈した状態で待機させる点にある。
【0060】
図6のフローチャートは、本実施の形態に係る印刷システムの印刷処理を示している。本処理は、図3中に示す各ステップ中、S14を除く全ステップを含んでおり、これに加えて、S21を備えている。
【0061】
即ち、S4によって指定トレイが使用中であると判定された場合又はS5によって指定トレイが満杯であると判定された場合には、印刷ジョブを印刷イメージまたは中間イメージまで解釈し(S21)、待機させる(S16)。
【0062】
従って、図6に示す印刷処理では、待機中の印刷ジョブを解釈するS14が廃止されている。これにより、待機中の印刷ジョブが指定するトレイが解放されて使用可能となった場合に(S12)、トレイを予約した後(S13)、直ちに待機中の印刷ジョブを印刷する事ができる(S15)。
【0063】
このように構成される本実施の形態でも、トレイの数だけ仮想的なプリンタを実現できるため、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。これに加えて、本実施の形態では、印刷ジョブを解釈した状態で待機させるため、メモリ消費量及びCPU負荷の点では不利であるが、速やかに待機中の印刷ジョブを印刷することができ、より一層、印刷待ち時間を短縮することができる。換言すれば、本実施の形態は、搭載メモリ量やCPU能力に余裕のあるプリンタに好適に用いることができる。
【0064】
3.第3の実施の形態
次に、図7に基づいて本発明の第3の実施の形態を説明する。本実施の形態の特徴は、指定トレイが使用中の場合は、この印刷ジョブを取り消すようにした点にある。
【0065】
図7のフローチャートは、本実施の形態による印刷処理を示す。本処理は、図3中に示すS1〜S8を備え、S9〜S16までが廃止されている。
【0066】
即ち、S4により指定トレイが使用中であると判定された場合又はS5により指定トレイが満杯であると判定された場合には、この印刷ジョブを取り消し(S31)、印刷ジョブを取り消した旨をホストコンピュータ1に通知する(S32)。従って、本処理では、待機中の印刷ジョブの印刷等に用いる各ステップが除かれている。
【0067】
このように構成される本実施の形態でも、前記各実施の形態と同様に、トレイ数に応じて仮想的なプリンタを得ることができる。これに加えて、本実施の形態では、指定トレイが既に使用されている場合又は指定トレイが満杯の場合には、印刷ジョブを記憶保持することなく取り消すため、第1の実施の形態よりもメモリ使用量を大幅に低減することができる。本実施の形態によれば、搭載メモリ量の少ないプリンタでも、複数の仮想的プリンタを実現することができる。
【0068】
なお、本実施の形態は、例えば、以下のように表現することもできる。
【0069】
表現1.印刷ジョブを受信して印刷し、複数のトレイのうち指定されたトレイに前記印刷ジョブに係る印刷記録媒体を排出させる印刷システムにおいて、前記印刷ジョブを複数受信可能な受信手段(13,S2)と、前記各トレイ17A〜17Cのうち前記受信された印刷ジョブに係る印刷記録媒体を排出すべき指定トレイを検出する指定トレイ検出手段(20)と、前記各トレイ17A〜17Cの使用状態を管理するトレイ管理手段(18)と、前記指定トレイ検出手段(20)により検出された指定トレイが未使用かつ満杯ではない場合は、該指定トレイに係る印刷ジョブの印刷を許可し、前記指定トレイが使用中又は満杯の場合は、該指定トレイに係る印刷ジョブを取り消す印刷管理手段(14)と、前記受信された印刷ジョブのうち前記印刷管理手段(14)によって印刷が許可された印刷ジョブの印刷要求を発行する印刷要求発行手段(15A〜15E)と、を備えたことを特徴とする印刷システム。
【0070】
4.第4の実施の形態
図8、図9は、本発明の第4の実施の形態に係るフローチャートである。本実施の形態の特徴は、排紙ビンが指定されている場合でも、使用可能な排紙ビンが検出された場合は、該排紙ビンを選択して印刷を行う点及び指定トレイの変更をホストコンピュータに通知する点にある。
【0071】
図8に示すフローチャートは、図3中に示す全ステップS1〜S16を含んでいる。これに加えて、本実施の形態では、指定トレイが使用中の場合(S4:YES)又は指定トレイが満杯の場合(S5:YES)に、全ての排紙トレイが使用不可の状態であるか否かを判定し(S41)、全ての排紙トレイについて検査を完了していない場合は(S41:NO)、トレイ番号を変更して(S42)、再びトレイ管理テーブル18を参照する。即ち、指定トレイが使用可能ではない場合、他の排紙トレイの中に使用可能なトレイが存在するか否かを検査する。全ての排紙トレイが使用可能ではない場合は(S41:YES)、印刷することができないため、印刷ジョブは待機状態におかれる。最初に指定されたトレイとは別のトレイが使用可能な場合は、該トレイが予約され印刷される(S6〜S8)。
【0072】
次に、図9は、図8中に示すトレイ予約処理S6の一例を示すフローチャートである。トレイが予約されると、この予約されたトレイが最初に指定されたトレイと一致するか否かを判定する(S51)。両トレイが一致しない場合、即ち、最初に指定された排紙トレイとは別の排紙トレイを用いて印刷が行われる場合には(S51:NO)、排紙トレイの変更が行われた旨をホストコンピュータ1に通知する(S52)。
【0073】
このように構成される本実施の形態でも前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。これに加えて、本実施の形態では、排紙トレイが指定されている場合でも使用可能な排紙トレイが検出された場合には、該使用可能な排紙トレイを用いて印刷を実行させるため、印刷待ち時間を短縮できる。また、排紙先の変更を行う場合は、ホストコンピュータに通知するため、ユーザーは複数の排紙トレイの全てを調査する必要がなく、通知された排紙トレイを調べるだけで印刷物を入手することができる。
【0074】
5.第5の実施の形態
次に、図10は、本発明の第5の実施の形態に係る印刷処理を示すフローチャートである。本実施の形態の特徴は、使用可能な排紙トレイの検出条件として、「排紙トレイが他の印刷ジョブによって使用されているか」のみを考慮する点にある。
【0075】
即ち、図10に示すように、本処理では、図8中のS5が省略されており、全ての排紙トレイが使用中の場合は、印刷ジョブを待機させる。また、S12では、印刷終了により解放された排紙トレイが予約されているか否かを判定し、予約済みではない場合に、該トレイを予約して印刷を開始する。
【0076】
このように構成される本実施の形態では、他の印刷ジョブに使用されていない排紙トレイを検出して印刷を行うため、上記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0077】
6.第6の実施の形態
次に、図11は、本発明の第6の実施の形態に係る印刷処理を示すフローチャートである。本実施の形態の特徴は、使用可能な排紙トレイの検出条件として、「排紙トレイが満杯ではないこと」のみを考慮する点にある。
【0078】
即ち、図11に示すように、本処理では、図8中のS4が省略されており、全ての排紙トレイが満杯の場合に印刷ジョブを待機させる。また、S12では、解放された排紙トレイが満杯か否かを判定し、満杯ではない場合に該トレイを予約して印刷を開始する。
【0079】
このように構成される本実施の形態では、満杯でない排紙トレイを検出して印刷を行うため、印刷時間をより一層短縮することができる。
【0080】
なお、当業者であれば、前記各実施の形態に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変更等が可能である。例えば、図1中に示すように、記録媒体MMに所定のプログラムを記憶させておき、該プログラムをプリンタ11にロードすることにより、本発明を実現することもできる。記録媒体としては、例えば、ROM,FD,CD−ROM,メモリカード等の種々の有形的記憶媒体のほか、通信ネットワークを介してダウンロードさせる通信媒体をも含む。
【0081】
また、印刷中に排紙トレイが満杯になった場合の処理方法には種々のものを採用できるが、一例としては、図12に示すものがある。即ち、満杯センサからの信号に基づいて満杯か否かを監視し(S61)、満杯であると判定された場合には(S61:YES)、印刷を一時中断し(S62)、排紙トレイの番号を記憶する(S63)。そして、満杯センサからの信号に基づいて、印刷が中断された排紙トレイが再び使用可能になったか否かを判定し(S64)、使用可能と判定された場合には(S64:YES)、中断された印刷を再開する(S65)。ここで、図12に示す処理は、例えば、S8又はS15で示す印刷要求発行ステップの中に含めることもできる。但し、本発明はこれに限定されない。
【0082】
また、ホストコンピュータ1はパーソナルコンピュータ等として実現する必要はなく、例えば、ディジタルスチルカメラ等の装置から直接的にプリンタ11に印刷ジョブを入力してもよい。
【0083】
また、本発明は、下記のように表現することもできる。
【0084】
表現2.印刷ジョブを受信して印刷し、複数のトレイのうち指定されたトレイに前記印刷ジョブに係る印刷記録媒体を排出させる印刷システムにおいて、前記印刷ジョブを複数受信可能な受信手段と、前記各トレイのうち前記受信された印刷ジョブに係る印刷記録媒体を排出すべき指定トレイを検出する指定トレイ検出手段と、前記各トレイの使用状態を管理するトレイ管理手段と、前記指定トレイ検出手段により検出された指定トレイが未使用の場合は、該指定トレイに係る印刷ジョブの印刷を許可し、前記指定トレイが使用中の場合は、該指定トレイに係る印刷ジョブの印刷を待機させる印刷管理手段と、前記受信された印刷ジョブのうち前記印刷管理手段によって印刷が許可された印刷ジョブの印刷要求を発行する印刷要求発行手段と、を備えたことを特徴とする印刷システム。
【0085】
表現3.前記印刷管理手段は、前記指定トレイが未使用の場合は、該指定トレイを予約し、前記トレイ管理手段に当該指定トレイが使用中であると通知する表現2に記載の印刷システム。
【0086】
表現4.前記指定トレイ検出手段は、前記印刷ジョブの所定領域に格納されたトレイ指定情報を検査することにより前記指定トレイを検出し、前記印刷管理手段は、前記指定トレイが使用中の場合は、該指定トレイに係る印刷ジョブを解釈せずに待機させる表現2又は表現3のいずれかに記載の印刷システム。
【0087】
表現5.前記指定トレイ検出手段は、前記印刷ジョブの所定領域に格納されたトレイ指定情報を検査することにより前記指定トレイを検出し、前記印刷管理手段は、前記指定トレイが使用中の場合は、該指定トレイに係る印刷ジョブを解釈した状態で待機させる表現2又は表現3のいずれかに記載の印刷システム。
【0088】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係るプリンタ及び印刷システムによれば、使用可能な排紙トレイの数だけ印刷ジョブを印刷することができるため、複数の印刷ジョブを並列的に処理することができ、印刷待ち時間を短縮して印刷効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムのブロック図である。
【図2】トレイ管理テーブル及び印刷ジョブ等の構成を示す説明図である。
【図3】印刷処理を示すフローチャートである。
【図4】印刷ジョブの処理状況を模式的に示す説明図である。
【図5】従来技術と本実施の形態とによる印刷時間をそれぞれ比較して示す説明図であって、図5(A)は従来技術を示し、図5(B)は本実施の形態を示す。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る印刷処理のフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る印刷処理のフローチャートである。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る印刷処理のフローチャートである。
【図9】トレイ予約処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る印刷処理のフローチャートである。
【図11】本発明の第6の実施の形態に係る印刷処理のフローチャートである。
【図12】排紙トレイが満杯になったときの処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】従来技術による印刷システムの概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ
11 プリンタ
13 受信部
14 印刷管理部
15A〜15E 解釈部
16 プリントエンジン
17A〜17C トレイ
18 トレイ管理テーブル
19 印刷ジョブ
19C トレイ指定領域
20 指定トレイ検出部
Claims (3)
- 複数の排紙トレイを有するプリンタにおいて、
複数の印刷ジョブデータを並列的に受信可能な受信手段と、
前記受信された印刷ジョブデータを言語解釈して印刷イメージを生成し、印刷手段に印刷要求を発行する印刷要求発行手段と、
前記受信された印刷ジョブデータについて予め指定された排出トレイを検出する指定トレイ検出手段と、
前記複数の印刷ジョブデータをそれぞれ受信した時点で、当該印刷ジョブデータを処理するための前記印刷要求発行手段をそれぞれ個別に起動させることにより、前記複数の印刷ジョブデータを並列的に印刷処理させる印刷管理手段と、を備え、
前記印刷管理手段は、
前記指定された排紙トレイが他の印刷ジョブデータによる印刷に使用されておらず、かつ、該排紙トレイが満杯ではない場合に、この指定された排紙トレイを前記印刷ジョブデータに割り当てて、前記起動された印刷要求発行手段によって前記受信した印刷ジョブデータを言語解釈させて印刷イメージデータを生成し、前記印刷手段に印刷要求を発行せしめ、
前記指定された排紙トレイが他の印刷ジョブデータによる印刷に使用されている場合及び該指定された排紙トレイが満杯の場合には、前記指定された排紙トレイに係る印刷ジョブデータの印刷を待機させることを特徴とするプリンタ。 - 前記指定された排紙トレイが割り当てられていない印刷ジョブデータを前記印刷要求発行手段によって言語解釈させずに待機させる請求項1に記載のプリンタ。
- 前記指定された排紙トレイが割り当てられていない印刷ジョブデータを前記印刷要求発行手段によって言語解釈させて前記印刷イメージを生成した状態で待機させる請求項1に記載のプリンタ。
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