JP2004094595A - プリントオペレーションシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】オペレータを介することなく、コンピュータ出力スプール上にある多種多様のプリントデータや大量のプリントデータを、プリント出力装置に自動的に効率よくプリント出力させるプリントオペレーションシステムを提供する。
【解決手段】プリントオペレーションシステム10においては、各ホストコンピュータ11,12・・・に時々刻々蓄積される各帳票データは、各ホストコンピュータにスプールされた状態で一旦保持される。そして、クライアントコンピュータ20が、各ホストコンピュータにスプールされた未プリント帳票データを定期的に照会する。そして、各未プリント帳票データの出力条件が整った上で、その時点における適切なプリンタに当該未プリント帳票データを順次出力するための起動コマンドを出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】プリントオペレーションシステム10においては、各ホストコンピュータ11,12・・・に時々刻々蓄積される各帳票データは、各ホストコンピュータにスプールされた状態で一旦保持される。そして、クライアントコンピュータ20が、各ホストコンピュータにスプールされた未プリント帳票データを定期的に照会する。そして、各未プリント帳票データの出力条件が整った上で、その時点における適切なプリンタに当該未プリント帳票データを順次出力するための起動コマンドを出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ出力スプール上にあるプリントデータを、予め定めるプリントスケジュールに基づいてプリント出力装置に効率的にプリント出力させるプリントオペレーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、例えば金融システムにおけるオペレータの運行業務の中には、オンラインシステムにおけるバッチ処理にて生成された多種多様のプリントデータ(帳票データ)を、予め定めるプリントスケジュールに基づいてプリント出力装置にプリント出力させるプリント処理業務がある。
【0003】
このプリント処理業務は、一般にはオンラインシステムを構成する複数のホストコンピュータ毎にコンソール装置を設置して行われていた。すなわち、オペレータが、そのコンソール装置の画面に順次出力されるプリント関連メッセージに基づいて、プリントデータ作成の開始・終了の監視、リプリントデータの滞留の監視を行っていた。そして、このようにしてプリント出力された帳票の発送先への発送時限等も考慮し、この監視業務の中で適切なプリント出力装置を選択し、帳票用紙のセットやプリント操作等の要求をコンソール装置からキー入力することにより、当該プリント出力装置にプリント出力させていた。
【0004】
しかし、プリントデータの種類やそのデータ量が膨大であるため、オペレータへの負担が大きく、処理時間が遅延したり誤入力等の人為的ミスが生じたりして、上記帳票の発送時限に間に合わなくなる場合が発生する虞があった。
こうした中、例えば特開平7−72993号公報には、分散印刷管理サーバがネットワーク上のプリンタやプリントサーバを一元管理して、クライアントの要求した文書印刷仕様に適合するプリンタやプリントサーバを選択し、その使い勝手及び信頼性を向上させた印刷システムが開示されている。
【0005】
しかし、かかるシステムは、所謂ネットワークプリンタを用いて分散印刷を行うシステムとして構築されており、複数あるプリンタの各々にはほぼ特定種類の用紙が装填されている。つまり、クライアント側から印刷要求が出力されると、各プリントデータを、その印刷要求に適合したプリンタを一意的に選択して振り分けるものである。従って、膨大なデータ量の帳票データを出力する場合にも、基本的には予め選択された特定のプリンタを使用することになるため、プリント出力に長時間を要し、上述した時間的制約のあるオンラインシステムの運用に十分に対応することが困難である。また、プリンタの用紙の架け替え等が必要となる多種多様は帳票データをプリント出力する場合には、その用紙の架け替え作業に煩雑を極めるといった問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、コンピュータ出力スプール上にある多種多様のプリントデータや大量のプリントデータを、プリント出力装置に自動的に効率よくプリント出力させることができるプリントオペレーションシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題に鑑み、本願請求項1に記載のプリントオペレーションシステムは、一又は複数のホストコンピュータに夫々接続された複数のプリント出力装置のいずれかに対し、ホストコンピュータにスプールされた複数のプリントデータを選択的に出力して印刷させるものである。従って、スプールされた複数のプリントデータは、スプールの順序によらず、スプール後に設定された順序に従って印刷されることになる。
【0008】
具体的には、記憶手段が、ホストコンピュータに順次スプールされる各プリントデータの識別情報と、プリント出力装置の機能情報とに基づいて決定されるプリントデータのプリント出力装置への出力条件を記憶する。ここでいう「識別情報」としては、例えばプリントデータの識別コード,出力ページ数,使用プリンタ名,個別プリントか一括プリントか等の出力方法等が該当する。また、「機能情報」としては、例えばプリント速度,解像度,プリント用紙の種類等が該当し、さらに「出力条件」としては、例えばプリント出力順序(優先順位),一括プリントのページ数,プリント出力装置の選択条件,外的要因によるプリント出力条件等が該当する。
【0009】
そして、検出手段が、ホストコンピュータに蓄積されたプリントデータの未プリント情報と各プリント出力装置の動作情報とを、予め定める時間間隔にて検出する。ここでいう「未プリント情報」とは、ホストコンピュータにスプールされた状態で未だプリント出力されてないプリントデータの識別情報を意味し、「動作情報」とは、例えばプリント出力装置がホストコンピュータに接続されているか,動作中であるか,動作中である場合はどの種類の用紙をどれだけプリントしているか等の情報を意味する。尚、ここでいう「予め定める時間間隔」については、出力するプリントデータの種類や数等に応じて予め適宜設定することになる。
【0010】
そして、プリント出力設定手段が、検出手段が検出した未プリント情報及び動作情報と記憶手段に記憶された出力条件とに基づいて、各プリントデータを出力するプリント出力装置とその出力順序を設定する。
そして、プリント出力制御手段が、このプリント出力設定手段が設定した出力順序に基づいて、ホストコンピュータにスプールされた各プリントデータを設定されたプリント出力装置に出力して印刷させる。
【0011】
かかる構成によれば、ホストコンピュータに時々刻々蓄積される各プリントデータは、ホストコンピュータにスプールされた状態で一旦保持される。そして、未プリントデータについてその出力条件が整った上で、当該未プリントデータがその時点における適切なプリント出力装置に順次自動的に出力される。
【0012】
このため、従来のようにオペレータをホストコンピュータのコンソール装置に配置する必要性が小さくなり、プリント処理業務を自動的に効率よく、しかも正確に遂行することができる。また、上述した特開平7−72993号公報に示される先行技術のように、各プリントデータの種類に応じて出力先となるプリント出力装置が予めほぼ固定されているわけではなく、プリント出力装置の選択の自由度が大きい。
【0013】
すなわち、本プリントオペレーションシステムでは、各時点におけるプリントデータのスプール状態やプリント出力装置の動作状態により、プリント出力設定手段が出力先のプリント出力装置を適宜選択することが可能となっている。このため、例えば特定のプリントデータのデータ量が膨大である場合に、複数のプリント出力装置を選択し、当該プリントデータを分割して夫々特定の頁からプリント出力させることもできる。また、その時点のプリント出力装置の空き状況をリアルタイムに検出し、出力先のプリント出力装置を適宜変更することもできる。さらに、プリント出力装置や通信回線等の故障等の様々な外的要因に対しても適切かつ迅速に対応することができる。
【0014】
上記各手段は、ホストコンピュータ自身により実現するように構成してもよいが、一般にホストコンピュータはプリント出力処理以外の複数の処理に関わるものであるため、外部に専用の端末を設けて集中的に管理する方が好ましい。
そこで、請求項2に記載のように、上記各手段が、各ホストコンピュータに所定の通信回線を介して接続されたクライアントコンピュータによって実現されているとよい。尚、ここでいう「所定の通信回線」としては、例えばLANのようなネットワークが考えられる。
【0015】
かかる構成において、例えば一台のクライアントコンピュータにて各ホストコンピュータを介したプリントオペレーションを一括して集中管理すれば、システムの運用が簡素化され、また設備のスペースの観点からも好ましい。
上記構成は、特にプリントデータが多種多様である場合にその効果を顕著に発揮する。具体的には、例えば請求項3に記載のように、プリントデータが、外部から各ホストコンピュータに入力された帳票情報に基づいて各ホストコンピュータのバッチ処理によって作成された帳票データである場合が該当する。ここでいう「帳票」とは、例えばその日の取引内容等の情報を所定の書式にてプリント出力し、客先や担当部署に発送されるもの等が該当するが、一般にその発送先の種類や情報の種類によって多種多様なものが存在し、情報量も膨大となる場合が多いため、プリント出力を効率的に行えるか否かがその運用に大きく影響するものである。
【0016】
その場合、請求項4に記載のように、帳票データの出力条件が、帳票データをプリント出力して得られた帳票の発送区分に基づいて設定されているとよい。
ここでいう「発送区分」は、例えば後述する実施例でも述べるように、「当日午後発送」,「当日夜間発送」,「翌日午後発送」等のように発送時限の緊急度を意味し、システムを構築する際に適宜設定することが可能である。従ってこの場合、原則的にはこの発送時限の緊急度の高いものから優先的にプリント出力されることになる。
【0017】
また、効率的なプリント処理を行う観点からは、請求項5に記載されたように、プリントデータの出力条件が、各プリント出力装置の処理能力に応じて設定されることが好ましい。
かかる構成によれば、プリント速度やプリント量等の処理能力に基づき、各プリントデータについてプリント出力が効率的に実施されるプリント出力装置が選択される。また、いずれのプリント出力装置によっても所定のプリント時限までにプリント出力が困難である場合には、プリント出力装置の処理能力を勘案した上で複数のプリント出力装置を選択することも可能である。
【0018】
また、特に一括プリントデータにおいてそのデータ量が膨大である場合には、データの蓄積に時間がかかり、空いているプリント出力装置を遊ばせてしまうことになることが想定されるため、プリントデータの種類や量に基づき適度な時間でプリント出力できるページ数に設定するのが好ましい。
【0019】
そこで、請求項6に記載のように、プリントデータの出力条件が、プリントデータが一括プリントデータである場合には、ホストコンピュータにスプールされたデータ量が予め定める出力ページ数になったときに出力するように設定されているとよい。
【0020】
また、異なるバッチジョブ等によって作成されたプリントデータであっても、同一用紙を使用する場合には、これらを逐一プリント出力するよりも、これらが或る程度スプールされた後に、まとめてプリント出力するほうが効率が良い。
そこで、プリント用紙の種類が同一のものがある場合には、ホストコンピュータにてこれらのプリントデータを自動マージで合算して一括プリントデータとするようにするとよい。
【0021】
また、プリントデータが帳票データのような場合には、それをプリント出力した同種類の帳票が各客先や担当部署等に発送されることになるが、その発送をできるだけ同時間帯に行うのが望ましい。その際、特に帳票が複数種類ある場合には、各客先又は担当部署単位で全ての種類の帳票をプリント出力していては、予定の発送時限に発送できない客先又は担当部署が発生する虞がある。
【0022】
そこで、請求項7に記載のように、帳票データをプリント出力して得られる同種類の帳票について複数の発送先があり、かつ帳票が複数種類ある場合には、プリント出力設定手段が、複数の発送先にほぼ同数の種類の帳票がプリント出力されるように、上記一括プリントデータを構成するのが好ましい。
【0023】
具体的事例を図10に示す。すなわち、仮に帳票データがデータA、B、・・・Zまであり、その発送先として複数の支店(店番100,101・・・200)があったとする。このとき、例えば同図(d)に示すように、支店100についてデータA〜Zの全てがスプールされてからプリント出力を開始するとすれば、特にデータが膨大である場合にはその出力開始までに長時間を要するため効率が悪い。また、支店100についてデータA〜Zの全てを出力した後に、支店101についてデータA〜Z、・・・支店200についてデータA〜Zといったようにプリント出力すると、最後の支店200について最初のデータAがプリント出力されるまでに長時間かかり、支店200に帳票が発送される時刻が相当遅くなるといった問題が発生する。
【0024】
その場合に、請求項6のように例えば同図(a)に示すように、予め定める出力ページ数(例えば5000ページ)になったときに出力するようにすれば、或る程度効率が改善されるが、最後の支店200についてプリント出力されるまでに長時間かかるという問題に対する効果は小さい。
【0025】
そこで、当該請求項7記載のプリントオペレーションシステムでは、例えば同図(b)に示すように、一回目の一括プリントにおいてそのページ数を一定(例えば5000ページ)設定し、例えば支店100〜200についてデータA〜Dまでを含めるようにしている。そして、二回目に支店100〜200についてデータE〜H,・・・といった具合にプリント出力することにより、帳票データが発送先に満遍なく送付されるようにしている。
【0026】
かかる構成により、発送先による有利/不利を改善するとともに、例えば重要な帳票データから出力することにより、当該重要な帳票を各発送先に優先的に発送することができる。その結果、円滑な業務運用を実現することができる。
またその際、請求項8に記載のように、プリント出力設定手段が、帳票データの出力順序を発送先単位で設定するようにするのがよい。
【0027】
すなわち、同図(c)のように、帳票データの出力順序を帳票単位で行うとすると、後で各発送先毎に振り分ける作業が多くなり非常に煩雑となる。そこで、同図(b)のように、例えば一回目のプリント出力において、支店100ついてのデータA〜D,支店101ついてのデータA〜D,・・・といった具合に出力することで、後に振り分ける作業(カットを入れる作業)が支店の数だけで済み、作業の軽減を図ることができる。
【0028】
ただし、例えば通信障害等何らかの原因で、蓄積されるプリントデータがなかなか上記予め定める出力ページ数に満たない場合も想定され、その場合にプリント出力を停止状態で保持するのは非効率である。
そこで、請求項9に記載のように、プリントデータが予め定める時刻までにプリント出力されない場合には、プリント出力制御手段が、この予め定める時刻の経過をもって、ホストコンピュータにスプールされたプリントデータをプリント出力させるようにするとよい。
【0029】
また、プリントデータの中には、出力ページ数によらず、特定のデータ又はデータ群のスプールが完了した時点で出力するのが好ましいものもある。例えば、帳票データの中には、特定の優先帳票にかかる帳票データのスプールが完了した時点でプリント出力を行い、直ちに所定の発送先に発送するのが好ましいものもある。
【0030】
そこで、請求項10に記載のように、ホストコンピュータが、予め優先的に設定されたプリントデータのスプールが完了すると完了通知を発行し、プリント出力制御手段が、このスプールされたプリントデータをプリント出力させるようにするとよい。
【0031】
また、請求項11に記載のように、上記プリントデータの出力条件が、プリントデータに対応したプリント用紙の種類が同一のものである場合には、同一又は同種類のプリント出力装置を優先して選択するように設定されていると、プリント出力装置の用紙の架け替え作業(異なる種類の用紙の装填作業)が少なくなって効率がよい。
【0032】
ただし、特定のプリント出力装置に使用が集中すると、当該特定のプリント出力装置の老朽化が早まってしまう。
そこで、請求項12に記載のプリントオペレーションシステムでは、カウント手段が、各プリント出力装置のプリント出力回数をカウントする。そして、プリントデータの出力条件が、検出手段が複数の同一機能を有するプリント出力装置が動作していないことを検出した場合に、カウント手段がカウントしたプリント出力回数の少ないプリント出力装置を優先して選択するように設定されている。
【0033】
かかる構成によれば、プリント出力装置の稼働率を平準化することができ、機器老朽化の片寄りを防止することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を一層明確にするため、本発明の好適な実施例を図面とともに説明する。本実施例は、本発明のプリントオペレーションシステムを金融システムに適用したものであり、図1は当該プリントオペレーションシステム全体の概略構成を表すブロック図である。
【0035】
同図に示すように、プリントオペレーションシステム10は、金融システムの運用に際して帳票データ(プリントデータ)をバッチジョブにて作成するとともに管理する複数のホストコンピュータ11,12,・・・,各ホストコンピュータに対してプリントオペレーションを行うクライアントコンピュータ20,各ホストコンピュータとクライアントコンピュータ20とを仲介する監視用サーバコンピュータ30等が社内LAN50を介して互いに接続されて構成されている。各ホストコンピュータ11,12,・・・は、メッセージ情報の送受信に際して所定のプロトコル変換を行うゲートウェイ装置41,42・・・を介してLAN50に接続されている。
【0036】
ホストコンピュータ11,12・・・の各々には、上記バッチジョブにより作成した多種多様の帳票データを夫々出力するための複数種類のプリンタ(プリント出力装置)1,2,3・・・、プリンタ21,22,23・・・が夫々接続されている。各ホストコンピュータは、予め設定された複数のバッチジョブを実行する中で、他のクライアントコンピュータ61・・・からサーバコンピュータ30及び各ゲートウェイ装置を介して送信されたジョブデータを用いてこれら多種多様の帳票データ作成のバッチジョブを実行し、自己が保有するスプール領域(メモリ)に蓄積して管理する。そして、クライアントコンピュータ20からの指示に従って、各帳票データを該当するプリンタに出力し、プリント出力させることができるようになっている。
【0037】
クライアントコンピュータ20は、プリントオペレーションを一括に担っており、予め設定されたプリントオペレーションプログラムを実行して、所定時間間隔で各ホストコンピュータに対して未プリント情報を要求し、未プリント帳票データを適切なタイミングで適切なプリンタに出力させるためのコマンドを発行する。このクライアントコンピュータ20は、かかる適切なプリントオペレーションを実行するために、そのデータベースとして、プリント帳票テーブル,プリンタテーブル及びタイマー監視テーブルを備えている。プリント帳票テーブルには、帳票毎のフォント,帳票フォーム番号,帳票の発送区分,一括プリントか個別プリントか等の出力方法,一括プリントの出力頁数,帳票毎に使用可能なプリンタ名等が記録されている。また、プリンタテーブルには、各プリンタのプリンタ名,その属性を示すユニット名,プリント速度,解像度,プリント用紙の種類等が記録されている。さらに、タイマー監視テーブルには、各ホストコンピュータに対するプリントオペレーションの実行時間間隔等が記録されている。
【0038】
次に、プリントオペレーションシステム10におけるプリント出力処理の具体的方法について、図2及び図3に基づいて説明する。
本実施例のプリントオペレーションシステム10においては、各ホストコンピュータにスプールされる帳票データのプリント出力に際して優先順位が設定されている。
【0039】
まず図2に示すように、帳票の発送区分(発送時限)に基づいた優先順位が設定されている。同図の例では、発送区分として、当日午前に発送する当日1便,当日午後に発送する当日2便,当日夜間に発送する当日3便,翌日午前に発送する翌日1便,翌日午後に発送する翌日2便,翌日夜間に発送する翌日3便が設定可能になっている。
【0040】
そして、同図のように、例えばA帳票データが翌日1便,B帳票データが当日3便,C帳票データが翌日1便,D帳票データが翌日2便に設定されている。このため、各帳票についてのプリント出力の優先順位は、▲1▼B帳票、▲2▼A帳票及びC帳票,▲3▼D帳票の順になる。
【0041】
また図3に示すように、帳票種類に基づいた優先順位が設定されている。
同図上段には、プリント処理時間を一定時間に区切ることでプリント効率を高めるため、一括プリントデータが5000ページになったときに当該一括プリントデータのプリント出力を開始する例が示されている。
【0042】
同図の例では、A帳票一括プリントデータが500ページ,B帳票一括プリントデータが1000ページ,C帳票一括プリントデータが300ページで夫々スプールが完了し、D帳票一括プリントデータが2000ページでスプールの途中であることから、D帳票一括プリントデータまでの累積ページ数が5000ページになるまでは、これらのプリントデータはプリント待ちとなる。そして、D帳票一括プリントデータまでの累積ページ数が5000ページに達した時点でプリント出力が開始される。
【0043】
同図下段には、用紙の架け替えを少なくしてプリント効率を高めるため、同時間帯に同一用紙を使用する帳票データが存在する場合には、同一のプリンタを継続的に使用する例が示されている。
同図の例では、例えばA帳票データの用紙の種類を表す用紙IDがABCであり、B帳票データの用紙IDがBBBであり、C帳票データの用紙IDがCCCであり、D帳票データの用紙IDがABCとなっており、A帳票データが現在プリント1にてプリント出力中となっている。このため、A帳票と用紙IDの同じD帳票の帳票データを、B帳票及びC帳票の帳票データより優先してプリンタ1に出力させる。
【0044】
次に、プリントオペレーションシステム10の具体的運用において、クライアントコンピュータ20と各ホストコンピュータとの間で行われる通信処理について、図4〜図7に示すフローチャート、図8及び図9に基づいて説明する。尚、図4において、実際にはクライアントコンピュータ20と各ホストコンピュータとの間にサーバコンピュータ30及び各ゲートウェイ装置が介在するが、これらは、本実施例においては通信の誘導を行うツールとしての役割を奏するのみであるため、説明の便宜上これらを省略している。また、以下の説明では便宜上クライアントコンピュータ20とホストコンピュータ11との間の通信処理を例に挙げて説明するが、他のホストコンピュータ12,・・・についても同様の処理が行われることはいうまでもない。
【0045】
まず、クライアントコンピュータ20は、上記タイマー監視テーブルを参照して一定の時間間隔(本実施例では30分)でホストコンピュータ11に対し、未プリント帳票データの情報とプリンタ動作情報の送信要求を行う(S110)。尚、この送信要求のタイミングは、各ホストコンピュータ毎に一定時間ずらして設定されている。
【0046】
各ホストコンピュータ11は、自己のスプール領域に蓄積される各帳票データのスプールが完了しているか否か,スプールが完了していない場合には何ページまでスプールされたか等の帳票データ情報と、自己に接続された各プリンタが接続されているか,現在動作中であるか,動作中である場合には何の用紙をどれだけプリントしているか等のプリンタ動作情報を、自己のデータベースに逐次記録している。このため、上記送信要求を受信すると(S210:YES)、これら未プリント帳票データの情報とプリンタ動作情報をメッセージ情報としてクライアントコンピュータ20に送信する(S220)。
【0047】
具体的には、図8上段に示すようなメッセージ情報が送信される。同図では、メッセージのフォーマットが、メッセージID,帳票の発送区分,帳票フォーム番号,一括プリントか個別プリントか等のプリント出力方法,現在の出力ページ数(スプールされたページ数)により構成された例が示されている。この場合、メッセージIDの「OPE110I」が未プリント帳票データの情報であることを示している。従って、帳票データ1〜5が未プリント帳票データであることが分かる。また、発送区分の「11」が当日午後発送のものを、「12」が当日夜間発送のものを示している。さらに、プリント出力方法の「A」が個別プリントを、「D」が一括プリントを夫々示している。尚、ここでいう「一括プリント」とは、別ジョブ作成の帳票データであっても同一用紙を使用する場合には、これらをホストコンピュータ側で自動的にマージして一括プリントデータとしてプリント出力することをいう。
【0048】
そして、クライアントコンピュータ20は、このメッセージ情報を受信すると(S120:YES)、続いて予め定めた優先順位に基づいてプリント順位を設定するプリント出力設定処理を実行する(S130)。
尚、クライアントコンピュータ20の上記プリント帳票テーブルには、このプリント出力設定処理等に際して必要なデータが格納されている。具体的には図9に示すように、帳票フォーム番号によって識別される各帳票データについて、帳票毎のフォント(A,B等),個別プリント(A)か一括プリント(D)かの出力方法,一括プリントの出力頁数,帳票毎に使用可能な複数のプリンタ名(PRINTER)等が記録されている。尚、ここで「一括プリントの出力頁数」を設定したのは、一括プリントの場合に細切れに逐次印刷をすると効率が悪いため、指定ページ数に達するまでプリント待ちとし、指定ページ数に達した時点でプリント出力を開始するためである。
【0049】
図5に移行し、このプリント出力設定処理において、クライアントコンピュータ20は、ホストコンピュータから受け取った未プリント帳票データを照会する(S310)。そして、まず発送区分に基づいた優先順位の設定を行う(S320)。図8の例では、帳票データ1,3,5が発送区分「11:当日午後発送」であり、帳票データ2,4が発送区分「12:当日夜間発送」であるため、帳票データ1,3,5が先にプリント出力されるよう優先的に設定される。
【0050】
続いて、各同一発送区分の未プリント帳票データを抽出し、各同一発送区分内の未プリント帳票データのプリント順位を設定する。
すなわち、まず上記優先的に設定された同一発送区分の未プリント帳票データを抽出し(S330)、当該同一発送区分内の未プリント帳票データを照会する(S340)。図8の例では、発送区分「11」の帳票データ1,3,5がまず抽出され、続いて発送区分「12」の帳票データ2,4が抽出されることになるため、まず帳票データ1から照会されることになる。
【0051】
そして、まずそのプリント方法が個別プリントであるか一括プリントであるかを判断する(S350)。このとき、個別プリントであると判断された場合には、そのまま優先的にプリント順位に設定する(S360)。
一方、S350において一括プリントであると判断された場合には、続いて、予め設定した一括プリントページ数に達しているか否かを判定する(S370)。
本実施例では、図9に示すように、例えば帳票フォーム番号「G901」,「G911」について一括プリントページ数が5000ページに設定されているため、これらの帳票フォーム番号を有する帳票データ1と帳票データ5(図8参照)については、5000ページ分の帳票データがスプールされたか否かが判定される。
【0052】
そして、S370において一括プリントページ数に達していると判定された場合には(S370:YES)、次のプリント順位に優先的に設定する(S380)。一方、S370において一括プリントページ数に達していないと判定された場合には(S370:NO)、次の未プリント帳票データについての設定処理を行うため、S390に移行する。
【0053】
そして、当該同一発送区分内の全未プリント帳票データについての照会が終了したか否かを判断し(S390)、未終了である場合には(S390:NO)、S340に戻って当該同一発送区分内の次の未プリント帳票データを照会して上述したS350〜S380の処理を繰り返す。
【0054】
そして、S390にて同一区分内の全未プリント帳票データについての照会が終了したと判断された場合には(S390:YES)、当該同一区分内の一括プリントデータの中で一括プリントページ数に達することなく未だ設定がされていない未プリント帳票データについて、スプールが完了したことを条件に(つまり、これ以上出力されないことを確認して)プリント順位に設定する(S400)。こうして或る同一発送区分内(例えば発送区分「11」)の設定処理が一旦終了する。
【0055】
続いて、他の未プリント帳票データの設定処理を完了させるために、全未プリント帳票データの照会が終了したか否かを判定する(S410)。このとき、他の発送区分(例えば発送区分「12」)についての設定処理が未完了の場合には(S420:NO)、S330に戻って次の同一発送区分の未プリント帳票データを抽出し、上述したS330〜S400までの処理を繰り返す。
【0056】
そして、S410において、全未プリント帳票データの照会が終了したと判定されると(S410:YES)、現段階での全未プリント帳票データのプリント順位が確定するため、これらのプリント順位をデータベースに設定登録してプリント出力設定処理を一旦終了する(S420)。
【0057】
以上の処理を図8の例に当てはめると以下のようになる。すなわち、まず発送区分「11」内の帳票データ1は一括プリントデータであるが、出力ページ数(スプールされたページ数)が200ページであるため、一旦次の帳票データ3の設定処理に移行される。そして、この帳票データ3が個別プリントであるため優先的にプリント順位に設定される。続いて帳票データ5が照会されると、当該帳票データ5は一括プリントデータであり、かつ出力ページ数が10000ページであるため、プリント順位に設定される。そして、未設定である帳票データ1が、スプールが完了されていることをもってプリント順位に設定される。
【0058】
続いて、発送区分「12」内の帳票データ2,4についての設定処理が行われるのであるが、この場合、いずれの帳票データも一括プリントデータでありながら一括プリントページ数に満たないでスプールが完了しているため、帳票データ2,帳票データ4の順序でプリント順位に設定される。
【0059】
以上のようにして、図8の例では、同図中段に示すように、▲1▼帳票データ3、▲2▼帳票データ5、▲3▼帳票データ1、▲4▼帳票データ2、▲5▼帳票データ4の順にプリント順位が設定されることになる。
図4に戻り、続いて、上述のようにしてプリント順位が設定された各未プリント帳票データについて、その出力先となるプリンタの選択処理が行われる(S140)。
【0060】
図6に移行し、このプリンタ選択処理においては、まずホストコンピュータ11から送信されたメッセージに基づいて、各プリンタがホストコンピュータ11に接続されているか,動作中であるか,動作中である場合はどの種類の用紙をどれだけプリントしているか等のプリンタ動作情報を照会する(S510)。
【0061】
そして、上記プリント設定処理にて設定済みの未プリント帳票データを照会し(S520)、図9のプリント帳票テーブルを参照してその未プリント帳票データについて使用可能なプリンタを抽出する(S530)。そして、まず当該未プリント帳票データが、その使用可能なプリンタで動作中のものと同一用紙を使用するものであるか否かを判定する(S540)。この判断は、プリント帳票テーブルに記録された図示しない用紙情報と、上記プリンタ動作情報とを対比させて判断する。そして、同一用紙を使用するプリンタが動作中であれば(S540:YES)、当該プリンタをプリント出力先に設定する(S550)。
【0062】
一方、S540において、当該未プリント帳票データが、現在プリント動作中のプリンタと同一用紙を使用するものでないと判定された場合には(S540:NO)、続いて各プリンタの使用頻度を検出し(S560)、当該使用頻度の低いプリンタを抽出する(S570)。すなわち、本実施例ではプリンタの老朽化の片寄りを防止するため、各ホストコンピュータにおいて各プリンタの起動回数やプリント出力ページ数をカウントするカウント処理プログラムが実行されており、これらの情報がデータベースに記録されている。従って、先のプリンタ動作情報の中にこれらの情報も含まれ、クライアントコンピュータ20側で各プリンタの使用頻度を検出することができる。
【0063】
そして、当該プリンタが動作中であるか否かを判定し(S580)、動作中でない場合には(S580:NO)、当該プリンタをプリント出力先に設定する(S590)。一方、S580において、プリンタが動作中であると判断された場合には(S580:YES)、他の使用可能プリンタがが動作中であるか否かを判定し(S600)、動作中でない場合には(S600:NO)、当該プリンタをプリント出力先に設定する(S610)。一方、S600において、プリンタが動作中であると判断された場合には(S600:YES)、プリント待ちとする。こうして或る未プリント帳票データのプリンタ設定処理が一旦終了する。
【0064】
続いて、他の未プリント帳票データの設定処理を完了させるために、全未プリント帳票データの照会が終了したか否かを判定する(S620)。このとき、他の未プリント帳票データについての設定処理が未完了の場合には(S620:NO)、S520に戻って次の未プリント帳票データを照会し、上述したS530〜S610までの処理を繰り返す。
【0065】
そして、全未プリント帳票データの照会が終了したと判定されると(S620:YES)、現段階での全未プリント帳票データの出力先のプリンタが確定するため、これらのプリンタの設定をデータベースに設定登録してプリンタ選択処理を一旦終了する(S630)。
【0066】
図4に戻り、以上に述べたS130のプリント出力処理及びS140のプリンタ選択処理の設定に基づいて、夫々の未プリント帳票データ及び該当するプリンタ起動コマンドをホストコンピュータ11に対して送信する(S150)。
ホストコンピュータ11は、このプリンタ起動コマンドを受信すると(S230:YES)、夫々のプリンタに該当する未プリント帳票データを送信してプリント出力処理を実行させる(S240)。
【0067】
そして、各プリント出力処理が終了すると(S250)、クライアントコンピュータ20に対してプリント終了メッセージを送信する(S260)。
クライアントコンピュータ20は、当該プリント終了メッセージを受信すると、そのプリント状態を自己のデータベースに記録し(S160)、一連の処理が終了する。
【0068】
次に、各ホストコンピュータとクライアントコンピュータ20との間で行われる最終処理について、図7に基づいて説明する。すなわち、本実施例においては、一日の業務の終了が近づいたある設定時刻においてホストコンピュータに残存する未プリント帳票データを自動的にプリント出力する最終処理が行われる。
【0069】
同図に示すように、各ホストコンピュータ11では、一日の業務の終了が近づいた予め定める設定時刻になると(S710:YES)、自己がスプールする未プリント帳票データをチェックする(S720)。このとき、未プリント帳票データがない場合には(S730:NO)、そのまま処理を終了する。
【0070】
一方、S730において、未プリント帳票データがあると判断した場合には(S730:YES)、その未プリント帳票データの情報と上述したプリンタ動作情報を含むメッセージ(完了通知)をクライアントコンピュータ20に対して送信する(S740)。
【0071】
クライアントコンピュータ20は、このメッセージを受信すると(S810:YES)、続いて上述した発送区分に基づいたプリント出力設定処理を実行する(S820)。すなわち、ここでは未プリント帳票データの種類等に基づく詳細な設定処理は行われず、発送区分によってのみプリント順位が設定される。そして、上述した図6のプリンタ選択処理が実行される(S830)。
【0072】
そして、これらS820のプリント出力処理及びS830のプリンタ選択処理の設定に基づいて、夫々の未プリント帳票データ及び該当するプリンタ起動コマンドをホストコンピュータ11に対して送信する(S840)。
ホストコンピュータ11は、このプリンタ起動コマンドを受信すると(S750:YES)、夫々のプリンタに該当する未プリント帳票データを送信してプリント出力処理を実行させる(S760)。
【0073】
そして、各プリント出力処理が終了すると(S770:YES)、クライアントコンピュータ20に対してプリント終了メッセージを送信する(S780)。クライアントコンピュータ20は、当該プリント終了メッセージを受信すると、そのプリント状態を自己のデータベースに記録し(S850)、一連の処理が終了する。
【0074】
以上に説明したように、本実施例のプリントオペレーションシステム10においては、各ホストコンピュータ11,12・・・に時々刻々蓄積される各帳票データは、各ホストコンピュータにスプールされた状態で一旦保持される。そして、未プリント帳票データについてその出力条件が整った上で、その時点における適切なプリンタに順次自動的に出力される。
【0075】
このため、従来のようにオペレータをホストコンピュータのコンソール装置に配置する必要性が小さくなくなり、プリント処理業務を自動的に効率よく、しかも正確に遂行することができる。また、プリントデータのスプール状態やプリンタの動作状態等その時の状況に応じて出力先となるプリンタを選択することができるため、プリンタ選択の自由度が大きい。
【0076】
すなわち、本プリントオペレーションシステムでは、クライアントコンピュータ20が、各時点における状態を監視しつつ未プリント帳票データの出力先のプリンタを適宜選択することが可能となっている。このため、特に未プリント帳票データが多種多様であったり、データ量が膨大である場合に、複数のプリンタを選択したり、当該プリントデータを分割して夫々特定の頁からプリント出力させることもできる。また、その時点のプリンタの空き状況をリアルタイムに検出し、出力先のプリンタを適宜変更することもできる。さらに、プリンタや通信回線等の故障等の様々な外的要因に対しても適切かつ迅速に対応することができる。
【0077】
尚、本実施例において、クライアントコンピュータ20が、記憶手段,検出手段,及びプリント出力設定手段に該当し、クライアントコンピュータ20及び各ホストコンピュータがプリント出力制御手段及びカウント手段に該当する。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0078】
例えば、上記実施例では、本発明のプリントオペレーションシステムを金融システムに適用した例を示したが、金融システムに限らずプリントオペレーションを行う種々のシステムに適用可能であることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリントオペレーションシステムに係る一実施例の全体構成を表すブロック図である。
【図2】実施例のプリントオペレーションの方法の一例を表す説明図である。
【図3】実施例のプリントオペレーションの方法の一例を表す説明図である。
【図4】実施例のプリントオペレーション処理を表すフローチャートである。
【図5】実施例のプリントオペレーション処理を表すフローチャートである。
【図6】実施例のプリントオペレーション処理を表すフローチャートである。
【図7】実施例のプリントオペレーション処理を表すフローチャートである。
【図8】実施例のプリントオペレーション処理を表す説明図である。
【図9】実施例のプリントオペレーション処理を表す説明図である。
【図10】本発明のプリントオペレーション処理の一例を表す説明図である。
【符号の説明】
10・・・プリントオペレーションシステム、
11,12・・・ホストコンピュータ、 20・・・クライアントコンピュータ、
30・・・サーバコンピュータ、 41,42・・・ゲートウェイ装置、
50・・・社内LAN
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ出力スプール上にあるプリントデータを、予め定めるプリントスケジュールに基づいてプリント出力装置に効率的にプリント出力させるプリントオペレーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、例えば金融システムにおけるオペレータの運行業務の中には、オンラインシステムにおけるバッチ処理にて生成された多種多様のプリントデータ(帳票データ)を、予め定めるプリントスケジュールに基づいてプリント出力装置にプリント出力させるプリント処理業務がある。
【0003】
このプリント処理業務は、一般にはオンラインシステムを構成する複数のホストコンピュータ毎にコンソール装置を設置して行われていた。すなわち、オペレータが、そのコンソール装置の画面に順次出力されるプリント関連メッセージに基づいて、プリントデータ作成の開始・終了の監視、リプリントデータの滞留の監視を行っていた。そして、このようにしてプリント出力された帳票の発送先への発送時限等も考慮し、この監視業務の中で適切なプリント出力装置を選択し、帳票用紙のセットやプリント操作等の要求をコンソール装置からキー入力することにより、当該プリント出力装置にプリント出力させていた。
【0004】
しかし、プリントデータの種類やそのデータ量が膨大であるため、オペレータへの負担が大きく、処理時間が遅延したり誤入力等の人為的ミスが生じたりして、上記帳票の発送時限に間に合わなくなる場合が発生する虞があった。
こうした中、例えば特開平7−72993号公報には、分散印刷管理サーバがネットワーク上のプリンタやプリントサーバを一元管理して、クライアントの要求した文書印刷仕様に適合するプリンタやプリントサーバを選択し、その使い勝手及び信頼性を向上させた印刷システムが開示されている。
【0005】
しかし、かかるシステムは、所謂ネットワークプリンタを用いて分散印刷を行うシステムとして構築されており、複数あるプリンタの各々にはほぼ特定種類の用紙が装填されている。つまり、クライアント側から印刷要求が出力されると、各プリントデータを、その印刷要求に適合したプリンタを一意的に選択して振り分けるものである。従って、膨大なデータ量の帳票データを出力する場合にも、基本的には予め選択された特定のプリンタを使用することになるため、プリント出力に長時間を要し、上述した時間的制約のあるオンラインシステムの運用に十分に対応することが困難である。また、プリンタの用紙の架け替え等が必要となる多種多様は帳票データをプリント出力する場合には、その用紙の架け替え作業に煩雑を極めるといった問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、コンピュータ出力スプール上にある多種多様のプリントデータや大量のプリントデータを、プリント出力装置に自動的に効率よくプリント出力させることができるプリントオペレーションシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題に鑑み、本願請求項1に記載のプリントオペレーションシステムは、一又は複数のホストコンピュータに夫々接続された複数のプリント出力装置のいずれかに対し、ホストコンピュータにスプールされた複数のプリントデータを選択的に出力して印刷させるものである。従って、スプールされた複数のプリントデータは、スプールの順序によらず、スプール後に設定された順序に従って印刷されることになる。
【0008】
具体的には、記憶手段が、ホストコンピュータに順次スプールされる各プリントデータの識別情報と、プリント出力装置の機能情報とに基づいて決定されるプリントデータのプリント出力装置への出力条件を記憶する。ここでいう「識別情報」としては、例えばプリントデータの識別コード,出力ページ数,使用プリンタ名,個別プリントか一括プリントか等の出力方法等が該当する。また、「機能情報」としては、例えばプリント速度,解像度,プリント用紙の種類等が該当し、さらに「出力条件」としては、例えばプリント出力順序(優先順位),一括プリントのページ数,プリント出力装置の選択条件,外的要因によるプリント出力条件等が該当する。
【0009】
そして、検出手段が、ホストコンピュータに蓄積されたプリントデータの未プリント情報と各プリント出力装置の動作情報とを、予め定める時間間隔にて検出する。ここでいう「未プリント情報」とは、ホストコンピュータにスプールされた状態で未だプリント出力されてないプリントデータの識別情報を意味し、「動作情報」とは、例えばプリント出力装置がホストコンピュータに接続されているか,動作中であるか,動作中である場合はどの種類の用紙をどれだけプリントしているか等の情報を意味する。尚、ここでいう「予め定める時間間隔」については、出力するプリントデータの種類や数等に応じて予め適宜設定することになる。
【0010】
そして、プリント出力設定手段が、検出手段が検出した未プリント情報及び動作情報と記憶手段に記憶された出力条件とに基づいて、各プリントデータを出力するプリント出力装置とその出力順序を設定する。
そして、プリント出力制御手段が、このプリント出力設定手段が設定した出力順序に基づいて、ホストコンピュータにスプールされた各プリントデータを設定されたプリント出力装置に出力して印刷させる。
【0011】
かかる構成によれば、ホストコンピュータに時々刻々蓄積される各プリントデータは、ホストコンピュータにスプールされた状態で一旦保持される。そして、未プリントデータについてその出力条件が整った上で、当該未プリントデータがその時点における適切なプリント出力装置に順次自動的に出力される。
【0012】
このため、従来のようにオペレータをホストコンピュータのコンソール装置に配置する必要性が小さくなり、プリント処理業務を自動的に効率よく、しかも正確に遂行することができる。また、上述した特開平7−72993号公報に示される先行技術のように、各プリントデータの種類に応じて出力先となるプリント出力装置が予めほぼ固定されているわけではなく、プリント出力装置の選択の自由度が大きい。
【0013】
すなわち、本プリントオペレーションシステムでは、各時点におけるプリントデータのスプール状態やプリント出力装置の動作状態により、プリント出力設定手段が出力先のプリント出力装置を適宜選択することが可能となっている。このため、例えば特定のプリントデータのデータ量が膨大である場合に、複数のプリント出力装置を選択し、当該プリントデータを分割して夫々特定の頁からプリント出力させることもできる。また、その時点のプリント出力装置の空き状況をリアルタイムに検出し、出力先のプリント出力装置を適宜変更することもできる。さらに、プリント出力装置や通信回線等の故障等の様々な外的要因に対しても適切かつ迅速に対応することができる。
【0014】
上記各手段は、ホストコンピュータ自身により実現するように構成してもよいが、一般にホストコンピュータはプリント出力処理以外の複数の処理に関わるものであるため、外部に専用の端末を設けて集中的に管理する方が好ましい。
そこで、請求項2に記載のように、上記各手段が、各ホストコンピュータに所定の通信回線を介して接続されたクライアントコンピュータによって実現されているとよい。尚、ここでいう「所定の通信回線」としては、例えばLANのようなネットワークが考えられる。
【0015】
かかる構成において、例えば一台のクライアントコンピュータにて各ホストコンピュータを介したプリントオペレーションを一括して集中管理すれば、システムの運用が簡素化され、また設備のスペースの観点からも好ましい。
上記構成は、特にプリントデータが多種多様である場合にその効果を顕著に発揮する。具体的には、例えば請求項3に記載のように、プリントデータが、外部から各ホストコンピュータに入力された帳票情報に基づいて各ホストコンピュータのバッチ処理によって作成された帳票データである場合が該当する。ここでいう「帳票」とは、例えばその日の取引内容等の情報を所定の書式にてプリント出力し、客先や担当部署に発送されるもの等が該当するが、一般にその発送先の種類や情報の種類によって多種多様なものが存在し、情報量も膨大となる場合が多いため、プリント出力を効率的に行えるか否かがその運用に大きく影響するものである。
【0016】
その場合、請求項4に記載のように、帳票データの出力条件が、帳票データをプリント出力して得られた帳票の発送区分に基づいて設定されているとよい。
ここでいう「発送区分」は、例えば後述する実施例でも述べるように、「当日午後発送」,「当日夜間発送」,「翌日午後発送」等のように発送時限の緊急度を意味し、システムを構築する際に適宜設定することが可能である。従ってこの場合、原則的にはこの発送時限の緊急度の高いものから優先的にプリント出力されることになる。
【0017】
また、効率的なプリント処理を行う観点からは、請求項5に記載されたように、プリントデータの出力条件が、各プリント出力装置の処理能力に応じて設定されることが好ましい。
かかる構成によれば、プリント速度やプリント量等の処理能力に基づき、各プリントデータについてプリント出力が効率的に実施されるプリント出力装置が選択される。また、いずれのプリント出力装置によっても所定のプリント時限までにプリント出力が困難である場合には、プリント出力装置の処理能力を勘案した上で複数のプリント出力装置を選択することも可能である。
【0018】
また、特に一括プリントデータにおいてそのデータ量が膨大である場合には、データの蓄積に時間がかかり、空いているプリント出力装置を遊ばせてしまうことになることが想定されるため、プリントデータの種類や量に基づき適度な時間でプリント出力できるページ数に設定するのが好ましい。
【0019】
そこで、請求項6に記載のように、プリントデータの出力条件が、プリントデータが一括プリントデータである場合には、ホストコンピュータにスプールされたデータ量が予め定める出力ページ数になったときに出力するように設定されているとよい。
【0020】
また、異なるバッチジョブ等によって作成されたプリントデータであっても、同一用紙を使用する場合には、これらを逐一プリント出力するよりも、これらが或る程度スプールされた後に、まとめてプリント出力するほうが効率が良い。
そこで、プリント用紙の種類が同一のものがある場合には、ホストコンピュータにてこれらのプリントデータを自動マージで合算して一括プリントデータとするようにするとよい。
【0021】
また、プリントデータが帳票データのような場合には、それをプリント出力した同種類の帳票が各客先や担当部署等に発送されることになるが、その発送をできるだけ同時間帯に行うのが望ましい。その際、特に帳票が複数種類ある場合には、各客先又は担当部署単位で全ての種類の帳票をプリント出力していては、予定の発送時限に発送できない客先又は担当部署が発生する虞がある。
【0022】
そこで、請求項7に記載のように、帳票データをプリント出力して得られる同種類の帳票について複数の発送先があり、かつ帳票が複数種類ある場合には、プリント出力設定手段が、複数の発送先にほぼ同数の種類の帳票がプリント出力されるように、上記一括プリントデータを構成するのが好ましい。
【0023】
具体的事例を図10に示す。すなわち、仮に帳票データがデータA、B、・・・Zまであり、その発送先として複数の支店(店番100,101・・・200)があったとする。このとき、例えば同図(d)に示すように、支店100についてデータA〜Zの全てがスプールされてからプリント出力を開始するとすれば、特にデータが膨大である場合にはその出力開始までに長時間を要するため効率が悪い。また、支店100についてデータA〜Zの全てを出力した後に、支店101についてデータA〜Z、・・・支店200についてデータA〜Zといったようにプリント出力すると、最後の支店200について最初のデータAがプリント出力されるまでに長時間かかり、支店200に帳票が発送される時刻が相当遅くなるといった問題が発生する。
【0024】
その場合に、請求項6のように例えば同図(a)に示すように、予め定める出力ページ数(例えば5000ページ)になったときに出力するようにすれば、或る程度効率が改善されるが、最後の支店200についてプリント出力されるまでに長時間かかるという問題に対する効果は小さい。
【0025】
そこで、当該請求項7記載のプリントオペレーションシステムでは、例えば同図(b)に示すように、一回目の一括プリントにおいてそのページ数を一定(例えば5000ページ)設定し、例えば支店100〜200についてデータA〜Dまでを含めるようにしている。そして、二回目に支店100〜200についてデータE〜H,・・・といった具合にプリント出力することにより、帳票データが発送先に満遍なく送付されるようにしている。
【0026】
かかる構成により、発送先による有利/不利を改善するとともに、例えば重要な帳票データから出力することにより、当該重要な帳票を各発送先に優先的に発送することができる。その結果、円滑な業務運用を実現することができる。
またその際、請求項8に記載のように、プリント出力設定手段が、帳票データの出力順序を発送先単位で設定するようにするのがよい。
【0027】
すなわち、同図(c)のように、帳票データの出力順序を帳票単位で行うとすると、後で各発送先毎に振り分ける作業が多くなり非常に煩雑となる。そこで、同図(b)のように、例えば一回目のプリント出力において、支店100ついてのデータA〜D,支店101ついてのデータA〜D,・・・といった具合に出力することで、後に振り分ける作業(カットを入れる作業)が支店の数だけで済み、作業の軽減を図ることができる。
【0028】
ただし、例えば通信障害等何らかの原因で、蓄積されるプリントデータがなかなか上記予め定める出力ページ数に満たない場合も想定され、その場合にプリント出力を停止状態で保持するのは非効率である。
そこで、請求項9に記載のように、プリントデータが予め定める時刻までにプリント出力されない場合には、プリント出力制御手段が、この予め定める時刻の経過をもって、ホストコンピュータにスプールされたプリントデータをプリント出力させるようにするとよい。
【0029】
また、プリントデータの中には、出力ページ数によらず、特定のデータ又はデータ群のスプールが完了した時点で出力するのが好ましいものもある。例えば、帳票データの中には、特定の優先帳票にかかる帳票データのスプールが完了した時点でプリント出力を行い、直ちに所定の発送先に発送するのが好ましいものもある。
【0030】
そこで、請求項10に記載のように、ホストコンピュータが、予め優先的に設定されたプリントデータのスプールが完了すると完了通知を発行し、プリント出力制御手段が、このスプールされたプリントデータをプリント出力させるようにするとよい。
【0031】
また、請求項11に記載のように、上記プリントデータの出力条件が、プリントデータに対応したプリント用紙の種類が同一のものである場合には、同一又は同種類のプリント出力装置を優先して選択するように設定されていると、プリント出力装置の用紙の架け替え作業(異なる種類の用紙の装填作業)が少なくなって効率がよい。
【0032】
ただし、特定のプリント出力装置に使用が集中すると、当該特定のプリント出力装置の老朽化が早まってしまう。
そこで、請求項12に記載のプリントオペレーションシステムでは、カウント手段が、各プリント出力装置のプリント出力回数をカウントする。そして、プリントデータの出力条件が、検出手段が複数の同一機能を有するプリント出力装置が動作していないことを検出した場合に、カウント手段がカウントしたプリント出力回数の少ないプリント出力装置を優先して選択するように設定されている。
【0033】
かかる構成によれば、プリント出力装置の稼働率を平準化することができ、機器老朽化の片寄りを防止することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を一層明確にするため、本発明の好適な実施例を図面とともに説明する。本実施例は、本発明のプリントオペレーションシステムを金融システムに適用したものであり、図1は当該プリントオペレーションシステム全体の概略構成を表すブロック図である。
【0035】
同図に示すように、プリントオペレーションシステム10は、金融システムの運用に際して帳票データ(プリントデータ)をバッチジョブにて作成するとともに管理する複数のホストコンピュータ11,12,・・・,各ホストコンピュータに対してプリントオペレーションを行うクライアントコンピュータ20,各ホストコンピュータとクライアントコンピュータ20とを仲介する監視用サーバコンピュータ30等が社内LAN50を介して互いに接続されて構成されている。各ホストコンピュータ11,12,・・・は、メッセージ情報の送受信に際して所定のプロトコル変換を行うゲートウェイ装置41,42・・・を介してLAN50に接続されている。
【0036】
ホストコンピュータ11,12・・・の各々には、上記バッチジョブにより作成した多種多様の帳票データを夫々出力するための複数種類のプリンタ(プリント出力装置)1,2,3・・・、プリンタ21,22,23・・・が夫々接続されている。各ホストコンピュータは、予め設定された複数のバッチジョブを実行する中で、他のクライアントコンピュータ61・・・からサーバコンピュータ30及び各ゲートウェイ装置を介して送信されたジョブデータを用いてこれら多種多様の帳票データ作成のバッチジョブを実行し、自己が保有するスプール領域(メモリ)に蓄積して管理する。そして、クライアントコンピュータ20からの指示に従って、各帳票データを該当するプリンタに出力し、プリント出力させることができるようになっている。
【0037】
クライアントコンピュータ20は、プリントオペレーションを一括に担っており、予め設定されたプリントオペレーションプログラムを実行して、所定時間間隔で各ホストコンピュータに対して未プリント情報を要求し、未プリント帳票データを適切なタイミングで適切なプリンタに出力させるためのコマンドを発行する。このクライアントコンピュータ20は、かかる適切なプリントオペレーションを実行するために、そのデータベースとして、プリント帳票テーブル,プリンタテーブル及びタイマー監視テーブルを備えている。プリント帳票テーブルには、帳票毎のフォント,帳票フォーム番号,帳票の発送区分,一括プリントか個別プリントか等の出力方法,一括プリントの出力頁数,帳票毎に使用可能なプリンタ名等が記録されている。また、プリンタテーブルには、各プリンタのプリンタ名,その属性を示すユニット名,プリント速度,解像度,プリント用紙の種類等が記録されている。さらに、タイマー監視テーブルには、各ホストコンピュータに対するプリントオペレーションの実行時間間隔等が記録されている。
【0038】
次に、プリントオペレーションシステム10におけるプリント出力処理の具体的方法について、図2及び図3に基づいて説明する。
本実施例のプリントオペレーションシステム10においては、各ホストコンピュータにスプールされる帳票データのプリント出力に際して優先順位が設定されている。
【0039】
まず図2に示すように、帳票の発送区分(発送時限)に基づいた優先順位が設定されている。同図の例では、発送区分として、当日午前に発送する当日1便,当日午後に発送する当日2便,当日夜間に発送する当日3便,翌日午前に発送する翌日1便,翌日午後に発送する翌日2便,翌日夜間に発送する翌日3便が設定可能になっている。
【0040】
そして、同図のように、例えばA帳票データが翌日1便,B帳票データが当日3便,C帳票データが翌日1便,D帳票データが翌日2便に設定されている。このため、各帳票についてのプリント出力の優先順位は、▲1▼B帳票、▲2▼A帳票及びC帳票,▲3▼D帳票の順になる。
【0041】
また図3に示すように、帳票種類に基づいた優先順位が設定されている。
同図上段には、プリント処理時間を一定時間に区切ることでプリント効率を高めるため、一括プリントデータが5000ページになったときに当該一括プリントデータのプリント出力を開始する例が示されている。
【0042】
同図の例では、A帳票一括プリントデータが500ページ,B帳票一括プリントデータが1000ページ,C帳票一括プリントデータが300ページで夫々スプールが完了し、D帳票一括プリントデータが2000ページでスプールの途中であることから、D帳票一括プリントデータまでの累積ページ数が5000ページになるまでは、これらのプリントデータはプリント待ちとなる。そして、D帳票一括プリントデータまでの累積ページ数が5000ページに達した時点でプリント出力が開始される。
【0043】
同図下段には、用紙の架け替えを少なくしてプリント効率を高めるため、同時間帯に同一用紙を使用する帳票データが存在する場合には、同一のプリンタを継続的に使用する例が示されている。
同図の例では、例えばA帳票データの用紙の種類を表す用紙IDがABCであり、B帳票データの用紙IDがBBBであり、C帳票データの用紙IDがCCCであり、D帳票データの用紙IDがABCとなっており、A帳票データが現在プリント1にてプリント出力中となっている。このため、A帳票と用紙IDの同じD帳票の帳票データを、B帳票及びC帳票の帳票データより優先してプリンタ1に出力させる。
【0044】
次に、プリントオペレーションシステム10の具体的運用において、クライアントコンピュータ20と各ホストコンピュータとの間で行われる通信処理について、図4〜図7に示すフローチャート、図8及び図9に基づいて説明する。尚、図4において、実際にはクライアントコンピュータ20と各ホストコンピュータとの間にサーバコンピュータ30及び各ゲートウェイ装置が介在するが、これらは、本実施例においては通信の誘導を行うツールとしての役割を奏するのみであるため、説明の便宜上これらを省略している。また、以下の説明では便宜上クライアントコンピュータ20とホストコンピュータ11との間の通信処理を例に挙げて説明するが、他のホストコンピュータ12,・・・についても同様の処理が行われることはいうまでもない。
【0045】
まず、クライアントコンピュータ20は、上記タイマー監視テーブルを参照して一定の時間間隔(本実施例では30分)でホストコンピュータ11に対し、未プリント帳票データの情報とプリンタ動作情報の送信要求を行う(S110)。尚、この送信要求のタイミングは、各ホストコンピュータ毎に一定時間ずらして設定されている。
【0046】
各ホストコンピュータ11は、自己のスプール領域に蓄積される各帳票データのスプールが完了しているか否か,スプールが完了していない場合には何ページまでスプールされたか等の帳票データ情報と、自己に接続された各プリンタが接続されているか,現在動作中であるか,動作中である場合には何の用紙をどれだけプリントしているか等のプリンタ動作情報を、自己のデータベースに逐次記録している。このため、上記送信要求を受信すると(S210:YES)、これら未プリント帳票データの情報とプリンタ動作情報をメッセージ情報としてクライアントコンピュータ20に送信する(S220)。
【0047】
具体的には、図8上段に示すようなメッセージ情報が送信される。同図では、メッセージのフォーマットが、メッセージID,帳票の発送区分,帳票フォーム番号,一括プリントか個別プリントか等のプリント出力方法,現在の出力ページ数(スプールされたページ数)により構成された例が示されている。この場合、メッセージIDの「OPE110I」が未プリント帳票データの情報であることを示している。従って、帳票データ1〜5が未プリント帳票データであることが分かる。また、発送区分の「11」が当日午後発送のものを、「12」が当日夜間発送のものを示している。さらに、プリント出力方法の「A」が個別プリントを、「D」が一括プリントを夫々示している。尚、ここでいう「一括プリント」とは、別ジョブ作成の帳票データであっても同一用紙を使用する場合には、これらをホストコンピュータ側で自動的にマージして一括プリントデータとしてプリント出力することをいう。
【0048】
そして、クライアントコンピュータ20は、このメッセージ情報を受信すると(S120:YES)、続いて予め定めた優先順位に基づいてプリント順位を設定するプリント出力設定処理を実行する(S130)。
尚、クライアントコンピュータ20の上記プリント帳票テーブルには、このプリント出力設定処理等に際して必要なデータが格納されている。具体的には図9に示すように、帳票フォーム番号によって識別される各帳票データについて、帳票毎のフォント(A,B等),個別プリント(A)か一括プリント(D)かの出力方法,一括プリントの出力頁数,帳票毎に使用可能な複数のプリンタ名(PRINTER)等が記録されている。尚、ここで「一括プリントの出力頁数」を設定したのは、一括プリントの場合に細切れに逐次印刷をすると効率が悪いため、指定ページ数に達するまでプリント待ちとし、指定ページ数に達した時点でプリント出力を開始するためである。
【0049】
図5に移行し、このプリント出力設定処理において、クライアントコンピュータ20は、ホストコンピュータから受け取った未プリント帳票データを照会する(S310)。そして、まず発送区分に基づいた優先順位の設定を行う(S320)。図8の例では、帳票データ1,3,5が発送区分「11:当日午後発送」であり、帳票データ2,4が発送区分「12:当日夜間発送」であるため、帳票データ1,3,5が先にプリント出力されるよう優先的に設定される。
【0050】
続いて、各同一発送区分の未プリント帳票データを抽出し、各同一発送区分内の未プリント帳票データのプリント順位を設定する。
すなわち、まず上記優先的に設定された同一発送区分の未プリント帳票データを抽出し(S330)、当該同一発送区分内の未プリント帳票データを照会する(S340)。図8の例では、発送区分「11」の帳票データ1,3,5がまず抽出され、続いて発送区分「12」の帳票データ2,4が抽出されることになるため、まず帳票データ1から照会されることになる。
【0051】
そして、まずそのプリント方法が個別プリントであるか一括プリントであるかを判断する(S350)。このとき、個別プリントであると判断された場合には、そのまま優先的にプリント順位に設定する(S360)。
一方、S350において一括プリントであると判断された場合には、続いて、予め設定した一括プリントページ数に達しているか否かを判定する(S370)。
本実施例では、図9に示すように、例えば帳票フォーム番号「G901」,「G911」について一括プリントページ数が5000ページに設定されているため、これらの帳票フォーム番号を有する帳票データ1と帳票データ5(図8参照)については、5000ページ分の帳票データがスプールされたか否かが判定される。
【0052】
そして、S370において一括プリントページ数に達していると判定された場合には(S370:YES)、次のプリント順位に優先的に設定する(S380)。一方、S370において一括プリントページ数に達していないと判定された場合には(S370:NO)、次の未プリント帳票データについての設定処理を行うため、S390に移行する。
【0053】
そして、当該同一発送区分内の全未プリント帳票データについての照会が終了したか否かを判断し(S390)、未終了である場合には(S390:NO)、S340に戻って当該同一発送区分内の次の未プリント帳票データを照会して上述したS350〜S380の処理を繰り返す。
【0054】
そして、S390にて同一区分内の全未プリント帳票データについての照会が終了したと判断された場合には(S390:YES)、当該同一区分内の一括プリントデータの中で一括プリントページ数に達することなく未だ設定がされていない未プリント帳票データについて、スプールが完了したことを条件に(つまり、これ以上出力されないことを確認して)プリント順位に設定する(S400)。こうして或る同一発送区分内(例えば発送区分「11」)の設定処理が一旦終了する。
【0055】
続いて、他の未プリント帳票データの設定処理を完了させるために、全未プリント帳票データの照会が終了したか否かを判定する(S410)。このとき、他の発送区分(例えば発送区分「12」)についての設定処理が未完了の場合には(S420:NO)、S330に戻って次の同一発送区分の未プリント帳票データを抽出し、上述したS330〜S400までの処理を繰り返す。
【0056】
そして、S410において、全未プリント帳票データの照会が終了したと判定されると(S410:YES)、現段階での全未プリント帳票データのプリント順位が確定するため、これらのプリント順位をデータベースに設定登録してプリント出力設定処理を一旦終了する(S420)。
【0057】
以上の処理を図8の例に当てはめると以下のようになる。すなわち、まず発送区分「11」内の帳票データ1は一括プリントデータであるが、出力ページ数(スプールされたページ数)が200ページであるため、一旦次の帳票データ3の設定処理に移行される。そして、この帳票データ3が個別プリントであるため優先的にプリント順位に設定される。続いて帳票データ5が照会されると、当該帳票データ5は一括プリントデータであり、かつ出力ページ数が10000ページであるため、プリント順位に設定される。そして、未設定である帳票データ1が、スプールが完了されていることをもってプリント順位に設定される。
【0058】
続いて、発送区分「12」内の帳票データ2,4についての設定処理が行われるのであるが、この場合、いずれの帳票データも一括プリントデータでありながら一括プリントページ数に満たないでスプールが完了しているため、帳票データ2,帳票データ4の順序でプリント順位に設定される。
【0059】
以上のようにして、図8の例では、同図中段に示すように、▲1▼帳票データ3、▲2▼帳票データ5、▲3▼帳票データ1、▲4▼帳票データ2、▲5▼帳票データ4の順にプリント順位が設定されることになる。
図4に戻り、続いて、上述のようにしてプリント順位が設定された各未プリント帳票データについて、その出力先となるプリンタの選択処理が行われる(S140)。
【0060】
図6に移行し、このプリンタ選択処理においては、まずホストコンピュータ11から送信されたメッセージに基づいて、各プリンタがホストコンピュータ11に接続されているか,動作中であるか,動作中である場合はどの種類の用紙をどれだけプリントしているか等のプリンタ動作情報を照会する(S510)。
【0061】
そして、上記プリント設定処理にて設定済みの未プリント帳票データを照会し(S520)、図9のプリント帳票テーブルを参照してその未プリント帳票データについて使用可能なプリンタを抽出する(S530)。そして、まず当該未プリント帳票データが、その使用可能なプリンタで動作中のものと同一用紙を使用するものであるか否かを判定する(S540)。この判断は、プリント帳票テーブルに記録された図示しない用紙情報と、上記プリンタ動作情報とを対比させて判断する。そして、同一用紙を使用するプリンタが動作中であれば(S540:YES)、当該プリンタをプリント出力先に設定する(S550)。
【0062】
一方、S540において、当該未プリント帳票データが、現在プリント動作中のプリンタと同一用紙を使用するものでないと判定された場合には(S540:NO)、続いて各プリンタの使用頻度を検出し(S560)、当該使用頻度の低いプリンタを抽出する(S570)。すなわち、本実施例ではプリンタの老朽化の片寄りを防止するため、各ホストコンピュータにおいて各プリンタの起動回数やプリント出力ページ数をカウントするカウント処理プログラムが実行されており、これらの情報がデータベースに記録されている。従って、先のプリンタ動作情報の中にこれらの情報も含まれ、クライアントコンピュータ20側で各プリンタの使用頻度を検出することができる。
【0063】
そして、当該プリンタが動作中であるか否かを判定し(S580)、動作中でない場合には(S580:NO)、当該プリンタをプリント出力先に設定する(S590)。一方、S580において、プリンタが動作中であると判断された場合には(S580:YES)、他の使用可能プリンタがが動作中であるか否かを判定し(S600)、動作中でない場合には(S600:NO)、当該プリンタをプリント出力先に設定する(S610)。一方、S600において、プリンタが動作中であると判断された場合には(S600:YES)、プリント待ちとする。こうして或る未プリント帳票データのプリンタ設定処理が一旦終了する。
【0064】
続いて、他の未プリント帳票データの設定処理を完了させるために、全未プリント帳票データの照会が終了したか否かを判定する(S620)。このとき、他の未プリント帳票データについての設定処理が未完了の場合には(S620:NO)、S520に戻って次の未プリント帳票データを照会し、上述したS530〜S610までの処理を繰り返す。
【0065】
そして、全未プリント帳票データの照会が終了したと判定されると(S620:YES)、現段階での全未プリント帳票データの出力先のプリンタが確定するため、これらのプリンタの設定をデータベースに設定登録してプリンタ選択処理を一旦終了する(S630)。
【0066】
図4に戻り、以上に述べたS130のプリント出力処理及びS140のプリンタ選択処理の設定に基づいて、夫々の未プリント帳票データ及び該当するプリンタ起動コマンドをホストコンピュータ11に対して送信する(S150)。
ホストコンピュータ11は、このプリンタ起動コマンドを受信すると(S230:YES)、夫々のプリンタに該当する未プリント帳票データを送信してプリント出力処理を実行させる(S240)。
【0067】
そして、各プリント出力処理が終了すると(S250)、クライアントコンピュータ20に対してプリント終了メッセージを送信する(S260)。
クライアントコンピュータ20は、当該プリント終了メッセージを受信すると、そのプリント状態を自己のデータベースに記録し(S160)、一連の処理が終了する。
【0068】
次に、各ホストコンピュータとクライアントコンピュータ20との間で行われる最終処理について、図7に基づいて説明する。すなわち、本実施例においては、一日の業務の終了が近づいたある設定時刻においてホストコンピュータに残存する未プリント帳票データを自動的にプリント出力する最終処理が行われる。
【0069】
同図に示すように、各ホストコンピュータ11では、一日の業務の終了が近づいた予め定める設定時刻になると(S710:YES)、自己がスプールする未プリント帳票データをチェックする(S720)。このとき、未プリント帳票データがない場合には(S730:NO)、そのまま処理を終了する。
【0070】
一方、S730において、未プリント帳票データがあると判断した場合には(S730:YES)、その未プリント帳票データの情報と上述したプリンタ動作情報を含むメッセージ(完了通知)をクライアントコンピュータ20に対して送信する(S740)。
【0071】
クライアントコンピュータ20は、このメッセージを受信すると(S810:YES)、続いて上述した発送区分に基づいたプリント出力設定処理を実行する(S820)。すなわち、ここでは未プリント帳票データの種類等に基づく詳細な設定処理は行われず、発送区分によってのみプリント順位が設定される。そして、上述した図6のプリンタ選択処理が実行される(S830)。
【0072】
そして、これらS820のプリント出力処理及びS830のプリンタ選択処理の設定に基づいて、夫々の未プリント帳票データ及び該当するプリンタ起動コマンドをホストコンピュータ11に対して送信する(S840)。
ホストコンピュータ11は、このプリンタ起動コマンドを受信すると(S750:YES)、夫々のプリンタに該当する未プリント帳票データを送信してプリント出力処理を実行させる(S760)。
【0073】
そして、各プリント出力処理が終了すると(S770:YES)、クライアントコンピュータ20に対してプリント終了メッセージを送信する(S780)。クライアントコンピュータ20は、当該プリント終了メッセージを受信すると、そのプリント状態を自己のデータベースに記録し(S850)、一連の処理が終了する。
【0074】
以上に説明したように、本実施例のプリントオペレーションシステム10においては、各ホストコンピュータ11,12・・・に時々刻々蓄積される各帳票データは、各ホストコンピュータにスプールされた状態で一旦保持される。そして、未プリント帳票データについてその出力条件が整った上で、その時点における適切なプリンタに順次自動的に出力される。
【0075】
このため、従来のようにオペレータをホストコンピュータのコンソール装置に配置する必要性が小さくなくなり、プリント処理業務を自動的に効率よく、しかも正確に遂行することができる。また、プリントデータのスプール状態やプリンタの動作状態等その時の状況に応じて出力先となるプリンタを選択することができるため、プリンタ選択の自由度が大きい。
【0076】
すなわち、本プリントオペレーションシステムでは、クライアントコンピュータ20が、各時点における状態を監視しつつ未プリント帳票データの出力先のプリンタを適宜選択することが可能となっている。このため、特に未プリント帳票データが多種多様であったり、データ量が膨大である場合に、複数のプリンタを選択したり、当該プリントデータを分割して夫々特定の頁からプリント出力させることもできる。また、その時点のプリンタの空き状況をリアルタイムに検出し、出力先のプリンタを適宜変更することもできる。さらに、プリンタや通信回線等の故障等の様々な外的要因に対しても適切かつ迅速に対応することができる。
【0077】
尚、本実施例において、クライアントコンピュータ20が、記憶手段,検出手段,及びプリント出力設定手段に該当し、クライアントコンピュータ20及び各ホストコンピュータがプリント出力制御手段及びカウント手段に該当する。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0078】
例えば、上記実施例では、本発明のプリントオペレーションシステムを金融システムに適用した例を示したが、金融システムに限らずプリントオペレーションを行う種々のシステムに適用可能であることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリントオペレーションシステムに係る一実施例の全体構成を表すブロック図である。
【図2】実施例のプリントオペレーションの方法の一例を表す説明図である。
【図3】実施例のプリントオペレーションの方法の一例を表す説明図である。
【図4】実施例のプリントオペレーション処理を表すフローチャートである。
【図5】実施例のプリントオペレーション処理を表すフローチャートである。
【図6】実施例のプリントオペレーション処理を表すフローチャートである。
【図7】実施例のプリントオペレーション処理を表すフローチャートである。
【図8】実施例のプリントオペレーション処理を表す説明図である。
【図9】実施例のプリントオペレーション処理を表す説明図である。
【図10】本発明のプリントオペレーション処理の一例を表す説明図である。
【符号の説明】
10・・・プリントオペレーションシステム、
11,12・・・ホストコンピュータ、 20・・・クライアントコンピュータ、
30・・・サーバコンピュータ、 41,42・・・ゲートウェイ装置、
50・・・社内LAN
Claims (12)
- 一又は複数のホストコンピュータに夫々接続された複数のプリント出力装置のいずれかに対し、該ホストコンピュータにスプールされた複数のプリントデータを選択的に出力して印刷させるプリントオペレーションシステムであって、
前記ホストコンピュータに順次スプールされる各プリントデータの識別情報と、前記プリント出力装置の機能情報とに基づいて決定される前記プリントデータの前記プリント出力装置への出力条件を記憶する記憶手段と、
前記ホストコンピュータに蓄積されたプリントデータの未プリント情報と、前記各プリント出力装置の動作情報とを、予め定める時間間隔にて検出する検出手段と、
該検出手段が検出した未プリント情報及び動作情報と、前記記憶手段に記憶された出力条件とに基づいて、各プリントデータを出力するプリント出力装置とその出力順序を設定するプリント出力設定手段と、
該プリント出力設定手段が設定した出力順序に基づいて、前記ホストコンピュータにスプールされた各プリントデータを、設定されたプリント出力装置に出力して印刷させるプリント出力制御手段と、
を備えたことを特徴とするプリントオペレーションシステム。 - 前記各手段が、前記各ホストコンピュータに所定の通信回線を介して接続されたクライアントコンピュータによって実現されたことを特徴とする請求項1記載のプリントオペレーションシステム。
- 前記プリントデータが、外部から各ホストコンピュータに入力された帳票情報に基づいて、該各ホストコンピュータのバッチ処理によって作成された帳票データであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリントオペレーションシステム。
- 前記帳票データの出力条件が、該帳票データをプリント出力して得られた帳票の発送区分に基づいて設定されることを特徴とする請求項3記載のプリントオペレーションシステム。
- 前記プリントデータの出力条件が、前記各プリント出力装置の処理能力に応じて設定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプリントオペレーションシステム。
- 前記プリントデータの出力条件が、前記プリントデータが一括プリントデータである場合に、前記ホストコンピュータにスプールされたデータ量が予め定める出力ページ数になったときに出力するように設定されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプリントオペレーションシステム。
- 請求項6記載のプリントオペレーションシステムにおいて、
前記プリントデータが帳票データであって、該帳票データをプリント出力して得られる同種類の帳票について複数の発送先があり、かつ該帳票が複数種類ある場合に、
前記プリント出力設定手段は、該複数の発送先にほぼ同数の種類の帳票がプリント出力されるように、一括プリントデータを構成することを特徴とするプリントオペレーションシステム。 - 請求項7記載のプリントオペレーションシステムにおいて、
前記プリント出力設定手段が、前記帳票データの出力順序を発送先単位で設定することを特徴とするプリントオペレーションシステム。 - 前記プリントデータが予め定める時刻までにプリント出力されない場合には、
前記プリント出力制御手段は、該予め定める時刻の経過をもって、前記ホストコンピュータにスプールされた該プリントデータをプリント出力させることを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載のプリントオペレーションシステム。 - 前記ホストコンピュータは、予め優先的に設定されたプリントデータのスプールが完了すると完了通知を発行し、
前記プリント出力制御手段は、該スプールされたプリントデータをプリント出力させることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載のプリントオペレーションシステム。 - 前記プリントデータの出力条件が、前記プリントデータに対応したプリント用紙の種類が同一のものである場合には、同一又は同種類のプリント出力装置を優先して選択するように設定されたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のプリントオペレーションシステム。
- 請求項1〜11のいずれかに記載のプリントオペレーションシステムにおいて、さらに、前記各プリント出力装置のプリント出力回数をカウントするカウント手段を備え、
前記プリントデータの出力条件は、前記検出手段が複数の同一機能を有するプリント出力装置が動作していないことを検出した場合に、前記カウント手段がカウントしたプリント出力回数の少ないプリント出力装置を優先して選択するように設定されたことを特徴とするプリントオペレーションシステム。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012098942A (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Toshiba Tec Corp | 帳票発行装置及びプログラム |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002254724A patent/JP2004094595A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012098942A (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Toshiba Tec Corp | 帳票発行装置及びプログラム |
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