JP3796825B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はファクシミリ装置に関し、特に、受信データの記憶媒体としてフラッシュメモリを用いても、受信データを取りこぼすことなく、記憶することができるファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置は、突然の停電時などにも受信データが失われることがないように、メモリバックアップを施したSRAM(スタティックRAM)に受信データを記憶するようにしている。しかし、SRAMのビットあたりの価格は、揮発性メモリであるDRAM(ダイナミックRAM)に比べて約4倍であり、近年のファクシミリ装置の高機能化とともに受信メモリが増大される状況下では、SRAMによる製品原価の上昇は大きなものとなっていた。勿論、DRAMであってもバックアップすることは可能であるが、バックアップ専用のリフレッシュ回路を備えなければならない等の問題があった。
【0003】
ところで、近年では、ビットあたりの価格がDRAMとほぼ等しい不揮発性メモリであるフラッシュメモリが開発されている。このフラッシュメモリは、ROMの一種であるものの、データの書き換えを行うことができるメモリである。しかも、フラッシュメモリに記憶されたデータは、バックアップ回路なしで保持することができるのである。
【0004】
そこで、本発明者は、ファクシミリ受信されたデータの記憶媒体として、SRAMの一部をフラッシュメモリに代替して、製品原価の上昇を抑えることを試みた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フラッシュメモリのデータの書き換えには、SRAMの場合の約1000倍の時間が必要である。よって、ファクシミリ受信しながら受信データをフラッシュメモリに書き込んでいると、受信にデータ書き込みが追従できず、受信データを取りこぼしてしまうという問題点があった。
【0006】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、受信データの記憶媒体としてフラッシュメモリを用いても、受信データを取りこぼすことなく、記憶することができるファクシミリ装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載のファクシミリ装置は、他のファクシミリ装置との間で通信速度を決定する通信速度決定手段と、その通信速度決定手段により決定された通信速度で前記他のファクシミリ装置から送信されるデータを受信する受信手段と、その受信手段により受信されたデータを記憶する記憶手段とを備え、更に、前記記憶手段に設けられるRAMにより構成された第1メモリと、前記記憶手段に設けられるフラッシュメモリにより構成された第2メモリと、前記受信手段により受信されたデータを前記第2メモリに記憶させる場合には、前記通信速度決定手段により決定される通信速度を、前記第1メモリに記憶させる場合に比べて遅く設定する通信速度減速手段とを備えている。
【0008】
この請求項1記載のファクシミリ装置によれば、他のファクシミリ装置から送信されるデータは、通信速度決定手段により決定された通信速度で、本ファクシミリ装置へ送信される。この送信データは、受信手段により受信され、記憶手段に記憶される。記憶手段は、RAMにより構成された第1メモリと、フラッシュメモリにより構成された第2メモリとを備えるが、受信されたデータを第2メモリに記憶させる場合には、通信速度減速手段によって、通信速度決定手段により決定される通信速度が予め遅く設定される。
【0009】
請求項2記載のファクシミリ装置は、請求項1記載のファクシミリ装置において、更に、前記第1メモリの空き容量を検査する検査手段と、その検査手段により前記第1メモリの空き容量が所定量以上であると検査された場合には前記受信手段により受信されたデータを前記第1メモリに記憶させ、前記第1メモリの空き容量が所定量未満であると検査された場合には前記受信手段により受信されたデータを前記第2メモリに記憶させる記憶領域切替手段とを備えている。
【0010】
この請求項2記載のファクシミリ装置によれば、請求項1記載のファクシミリ装置と同様に作用する上、記憶領域切替手段は、RAMにより構成された第1メモリの空き容量が検査手段により所定量未満であると検査された場合に、受信データを第2メモリに記憶させる。よって、受信データの記憶メモリとして、RAMで構成された第1メモリが、フラッシュメモリで構成された第2メモリに優先して使用される。
【0011】
請求項3記載のファクシミリ装置は、請求項1または2に記載のファクシミリ装置において、更に、前記記憶手段に記憶されたデータを前記他のファクシミリ装置へ送信する送信手段を備え、前記通信速度決定手段は、前記送信手段により送信されるデータが前記第1、第2メモリのいずれに記憶されている場合であっても、同じ通信速度に決定するものである。
【0012】
この請求項3記載のファクシミリ装置によれば、請求項1または2に記載のファクシミリ装置と同様に作用する上、フラッシュメモリで構成された第2メモリに記憶されるデータを、送信手段により他のファクシミリ装置へ送信する場合、その通信速度は、通信速度決定手段により、RAMで構成された第1メモリに記憶されるデータを送信する場合と同じ速度に決定される。
【0013】
請求項4記載のファクシミリ装置は、請求項3記載のファクシミリ装置において、更に、原稿の画像を読み取り、その読み取ったデータを前記記憶手段に記憶させる読み取り手段を備え、前記読み取り手段は、前記第2メモリの空き容量が所定量以上である場合には読み取ったデータを前記第2メモリに記憶させるものである。この請求項4記載のファクシミリ装置によれば、請求項3記載のファクシミリ装置と同様に作用する上、読み取り手段は、フラッシュメモリにより構成された第2メモリの空き容量が所定量以上である場合には、原稿画像の読み取りデータを第2メモリに記憶させるので、読み取りデータの記憶メモリとして、フラッシュメモリで構成された第2メモリが、RAMで構成された第1メモリに優先して使用される。
【0014】
請求項5記載のファクシミリ装置は、請求項1から4のいずれかに記載のファクシミリ装置において、前記第1メモリはスタティックRAMで構成され、そのスタティックRAMにはバックアップ回路が設けられている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1に、本ファクシミリ装置1の外観斜視図を示す。ファクシミリ装置1の本体2の側部には、受話器3が取り付けられている。受話器3は非通話時には本体2に設けられた図示しないフック上に置かれ、通話時にはフックから取り上げられて使用される。前者をオンフック状態、後者をオフフック状態と称する。本体2上面の前部には複数のボタンを備えた操作パネル4が設けられ、その操作パネル4の左後部には液晶表示器(LCD)5が設けられている。ファクシミリ装置1は、この操作パネル4上に設けられたボタンが押下されることにより操作され、その操作された状態や操作手順などはLCD5に表示される。
【0016】
操作パネル4及びLCD5の後部には原稿挿入口6が設けられている。ファクシミリ送信される原稿はこの原稿挿入口6に原稿面を下向きにして挿入され、読み取りが行われた後に、本体2の前面であって操作パネル4の下方に設けられた原稿排出口7から排出される。原稿挿入口6の後部には記録紙ホルダ装着部9が設けられ、この記録紙ホルダ装着部9には、複数枚の記録紙を積層収納可能な記録紙ホルダ10が着脱可能に取り付けられている。記録紙ホルダ10から供給され印字に使用された記録紙は、原稿排出口7の下方に設けられた記録紙排出口8から排出される。
【0017】
図2は、本ファクシミリ装置1の電気的構成を示したブロック図である。ファクシミリ装置1には、CPU11、ROM12、RAM13、フラッシュメモリ15、音声LSI17、ネットワーク・コントロール・ユニット(以下、「NCU」と称する)19、モデム20、バッファ21、スキャナ22、符号化部23、復号化部24、プリンタ25、操作パネル4、アンプ27が備えられ、これらはバスライン29を介して相互に接続されている。
【0018】
CPU11は、NCU19を介して送受信される各種信号に従って、バスライン29により接続された各部を制御してファクシミリ動作や電話動作などのデータ通信を実行するものである。ROM12は、このファクシミリ装置1で実行される制御プログラム12aなどを格納した書換不能なメモリであり、図5及び図6に図示されるフローチャートのプログラムはROM12内に格納されている。
【0019】
RAM13は、各種のデータを記憶するためのメモリであり、他のファクシミリ装置から受信され、あるいは、スキャナ22により読み取られた画像データなどを記憶するページメモリ13aを備えている。このRAM13はスタティックRAMで構成されており、RAM13には、バックアップ回路14が接続されているので、RAM13のページメモリ13aに記憶されたデータは電源の遮断後も記憶可能とされている。フラッシュメモリ15は、RAM13のページメモリ13aの空き容量が所定量未満である場合に、ファクシミリ受信されたデータを記憶するメモリである。即ち、ファクシミリ受信されたデータは、ページメモリ13aとフラッシュメモリ15のいずれかのメモリに記憶される。また、このフラッシュメモリ15には、スキャナ22により読み取られた原稿の画像データも記憶される。なお、フラッシュメモリ15の空き容量が所定量未満である場合には、スキャナ22により読み取られたデータは、ページメモリ13aに記憶される。ぺージメモリ13aとフラッシュメモリ15のいずれにおいても空き容量が所定量未満である場合には、いわゆるメモリ受信やメモリ送信が禁止される。
【0020】
音声LSI17は、NCU19によって受信されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換すると共に、このファクシミリ装置1の内部で生成されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換してNCU19に出力するものである。モデム20は、画像データを変調・復調して伝送すると共に伝送制御用の各種手順信号を送受信するものである。
【0021】
バッファ21は、相手側ファクシミリ装置との間で送受信される符号化された画像データやスキャナ22により読み取られた原稿の画像データを一時的に格納するものである。画像データは、このバッファ21を介して、ページメモリ13aやフラッシュメモリ15に記憶される。また、印刷のためにプリンタ25へ出力される画像データも、ページメモリ13aやフラッシュメモリ15から、一旦、このバッファ21へ読み出される。
【0022】
スキャナ22は原稿挿入口6に挿入された原稿の画像を読み取るためのものであり、符号化部23はスキャナ22により読み取られた原稿画像の符号化を行うものである。復号化部24は、バッファ21に記憶された受信画像データを読み出して、これを復号化するものであり、復号化されたデータは、プリンタ25により記録紙に印刷される。操作パネル4は、操作者がこのファクシミリ装置1の設定等の各種の操作を行うためのものである。アンプ27は、そのアンプ27に接続されたスピーカ28を鳴動して、呼出音などを出力するためのものである。このように構成されたファクシミリ装置1は、NCU19を介して、電話回線30に接続されている。
【0023】
次ぎに、図3に基づいて、このファクシミリ装置1における送受信されるデータの流れを説明する。まず、他のファクシミリ装置から送信され、本ファクシミリ装置1で受信されるデータは、符号化された状態で、電話回線30から、NCU19、モデム20を経て、一旦、バッファ21に記憶される。このバッファ21に記憶された受信データは、ページメモリ13aの空き容量が所定量以上である場合にはページメモリ13aに記憶され、ページメモリ13aの空き容量が所定量未満である場合にはフラッシュメモリ15に記憶される。ページメモリ13a又はフラッシュメモリ15に記憶された受信データは、符号化された状態であるので、バッファ21を介して一部ずつ読み出されると、復号化部24にて復号化され、プリンタ25に出力されて印刷される。
【0024】
一方、スキャナ22により読み取られた原稿の画像データは、符号化部23にて符号化された後、一旦、バッファ21に記憶される。このバッファ21に記憶された読み取りデータは、フラッシュメモリ15の空き容量が所定量以上である場合にはフラッシュメモリ15に記憶され、フラッシュメモリ15の空き容量が所定量未満である場合にはページメモリ13aに記憶される。ページメモリ13a又はフラッシュメモリ15に記憶された読み取りデータは、一部ずつバッファ21に読み出され、モデム20、NCU19を介して、電話回線30から他のファクシミリ装置へ送信される。
【0025】
ここで、図4を参照して、発呼側ファクシミリ装置(発呼側装置)から被呼側ファクシミリ装置(被呼側装置)へ送信されるデータの通信速度(データ伝送速度)の決定方法について説明する。
【0026】
発呼側装置41から被呼側装置42が発呼されると、呼出信号43が交換機を介して、被呼側装置42へ送信される。被呼側装置42がこの呼出信号43を受けて電話回線を閉結44すると、発呼側装置41から非音声端末であることを表すCNG(Calling Tone)信号45が被呼側装置42へ送られる。被呼側装置42は、CNG信号45を受信すると、CED(Called Station Identification)信号46を送信し、その信号46に続いて、NFS(Non-Standard Facilities)信号47、CSI(Called Subscriber Identification)信号48、DIS(Digital Identification Signal)信号49を発呼側装置41へ送信する。CSI信号48は被呼端末識別信号、即ち、被呼側ファクシミリ装置42の電話番号を表す信号である。また、NSF信号47及びDIS信号49は、被呼側装置42が有する送受信機能(通信速度、解像度、符号化方式等)を発呼側装置41に知らせるための信号である。このNSF信号47及びDIS信号49において、被呼側装置52の受信可能な最速の通信速度が発呼側装置41へ知らされる。
【0027】
発呼側装置41は、DIS信号49を受信すると、TSI(Transmitting Subscriber Identification)信号50と、DCS(Digital Command Signal)信号51またはNSS(Non-Standard facilites Set-up)信号を被呼側装置42へ送信する。DCS信号51とNSS信号は、いずれか一方の信号のみ送信される。
【0028】
TSI信号50は発呼端末識別信号、即ち、発呼側ファクシミリ装置41の電話番号を表す信号である。NSS信号又はDCS信号51は、NSF信号47又はDIS信号49により示された被呼側装置42の送受信機能に基づいて発呼側装置41により設定された伝送パラメータ(通信速度、解像度、符号化方式等)を被呼側装置42へ知らせるための信号である。発呼側装置41から送信され被呼側装置42で受信されるデータの通信速度は、被呼側装置42から送信されるNSF信号47又はDIS信号49に基づいて、発呼側装置41で決定される。詳細には、NSF信号47又はDIS信号49で示された被呼側装置42の受信可能な通信速度と、発呼側装置41の送信可能な通信速度のうち、共通する最速の通信速度に決定されるのである。即ち、最速の通信速度でデータ送信することにより、データをより速く送信しようとするものである。
【0029】
なお、発呼側装置41は、DCS信号51又はNSS信号の送信後、更に、TCF(Training Check)信号52を被呼側装置42へ送信する。TCF信号52は被呼側装置42が正常にデータ受信できるか否かを確かめるための信号であり、一定時間内に予め定められた数の0のビットデータが発呼側装置41から被呼側装置42へ送出される。TCF信号52を正常に受信できれば、被呼側装置42はCFR(Confirmation to Receive)信号53を送信し、データの送信を開始してよいことを発呼側装置41へ知らせる。CFR信号53の送信後に、データの送受信が開始される。
【0030】
ところで、RAM13のページメモリ13aとともに、受信データの記憶媒体として用いられるフラッシュメモリ15は、安価な書き換え可能な不揮発性のメモリであり、バックアップ回路なしでデータを保持することができる。しかし、このフラッシュメモリ15は、データの書き替えが遅いという欠点を備えている。具体的には、フラッシュメモリ15の書き換え速度は、スタティックRAM13の書き換え速度に比べて、約1000倍程度遅くなっている。これは、フラッシュメモリ15のデータを書き換えるためには、一旦、1ブロック単位でデータを消去してから、1ページ単位でデータを書き込まなければならないからである。
【0031】
1ブロック、1ページの各サイズは、フラッシュメモリ15の種類によって異なるが、一例としては、1ページ=32バイト、1ブロック=128ページ=4Kバイトである。具体的に、本実施例のフラッシュメモリ15では、1バイトのデータを書き換える場合、まず、書き換えられるデータが含まれた1ブロックのデータを別のメモリへ退避し、その退避されたメモリ上で1バイトのデータの書き換えを行う。その後、書き換えられるデータが含まれた1ブロックのデータを消去し、消去後のブロックへ退避され書き換えられたデータを1ページ単位で1ブロック分書き込むのである。
【0032】
従って、ファクシミリ受信されたデータをフラッシュメモリ15に記憶させる場合には、その通信速度が速いと、受信されたデータのフラッシュメモリ15への書き込みがデータ受信に追従できず、受信されたデータを取りこぼしてしまう。よって、本実施例のファクシミリ装置1では、図5のフローチャートに図示するように、受信データをフラッシュメモリ15に記憶させる場合には、NSF信号47及びDIS信号49により宣言する通信速度を遅く設定している。
【0033】
一方、フラッシュメモリ15の読み出し速度は、スタティックRAM13に比べて遅いものの約数倍程度である。よって、図6のフローチャートに図示するように、フラッシュメモリ15に記憶されたデータを送信する場合の通信速度は、通常の場合と同様に、設定可能な通信速度のうち最速の通信速度としている。
【0034】
次に、上記のように構成されたファクシミリ装置1の受信時の処理を図5のフローチャートに基づいて説明する。ファクシミリ装置1は、呼出信号が着信されるまで待機し(S1:No)、呼出信号が着信されると(S1:Yes)、ページメモリ13aにどのくらいの空き容量があるのかを検査する(S2)。検査の結果、ページメモリ13aの空き容量が所定量以上である場合には(S2:Yes)、上述したNFS信号47及びDIS信号49の中で宣言される通信速度として、本ファクシミリ装置1で通信可能な最高の速度を宣言する(S3)。NFS信号47及びDIS信号49の送信後、TSI信号50からCFR信号53までの送受信が完了すると、発呼側ファクシミリ装置からデータの送信が開始される。発呼側装置から送信されたデータは、本ファクシミリ装置1で受信され、スタティックRAM13のページメモリ13aに格納される(S4)。
【0035】
一方、ページメモリ13aの空き容量を検査した結果、空き容量が所定量未満である場合には(S2:No)、上述したNFS信号47及びDIS信号49の中で宣言される通信速度として、本ファクシミリ装置1で通信可能な最高速度より遅い速度を宣言する(S5)。ここで宣言する遅い速度とは、フラッシュメモリ15への受信データの書き込みが、データ受信に追従できる速度である。受信されたデータは、一旦、バッファ21に蓄えられ、その後順に、フラッシュメモリ15に書き込まれるが、かかる遅い速度とは、バッファ21がフル(一杯)にならずにデータ受信できる速度である。このように遅い速度を宣言することにより、バッファ21がフル状態になることを回避できるので、受信データを取りこぼしてしまうことがない。
【0036】
NFS信号47及びDIS信号49の送信後、TSI信号50からCFR信号53までの送受信が完了すると、発呼側ファクシミリ装置からデータの送信が開始される。発呼側装置から送信されたデータは、本ファクシミリ装置1で受信され、フラッシュメモリ15に格納される(S6)。
【0037】
次に、ファクシミリ装置1の送信時の処理を図6のフローチャートに基づいて説明する。ファクシミリ装置1は、操作パネル4から送信指示がなされるまで待機し(S11:No)、送信指示がなされると(S11:Yes)、まず、フラッシュメモリ15にどのくらいの空き容量があるのかを検査する(S12)。検査の結果、フラッシュメモリ15の空き容量が所定量以上である場合には(S12:Yes)、スキャナ22により読み取られた原稿の画像データ、即ち、送信データをフラッシュメモリ15に記憶する(S13)。一方、検査の結果、フラッシュメモリ15の空き容量が所定量未満である場合には(S12:No)、スキャナ22により読み取られた原稿の画像データ、即ち、送信データをRAM13のページメモリ13aに記憶する(S14)。なお、この図6のフローチャートにおけるS12の「所定量」は、図5のフローチャートにおけるS2の「所定量」と必ずしも一致しない量であり、それぞれ独自に設定されている。
【0038】
送信原稿の画像データが、フラッシュメモリ15又はページメモリ13aに記憶されると、ファクシミリ装置1は回線を接続して相手先ファクシミリ装置を発呼する(S15)。相手先ファクシミリ装置との間で回線が閉結され、相手先装置へCNG信号45を送信すると、相手先装置からCED信号46からDIS信号49までの各信号が送信されてくる。本ファクシミリ装置1は、このNSF信号47及びDIS信号49に応答するNSS信号又はDCS信号51の中で、相手先装置の宣言した通信速度と、本ファクシミリ装置1で通信可能な最高の通信速度との共通する最高の通信速度を宣言する(S16)。本ファクシミリ装置1は、DCS信号51又はNSS信号の送信後、TCF信号52を送信し、相手先装置から送信されたCFR信号53を受信すると、フラッシュメモリ15又はページメモリ13aに格納された送信データを相手先装置へ送信する(S17)。
【0039】
なお、図5、6には明示されていないが、ページメモリ13aとフラッシュメモリ15のいずれにおいても空き容量が所定量未満である場合には、メモリ受信やメモリ送信は禁止される。もっとも、メモリを使用しない通信は可能であるので、かかる通信は許可される。
【0040】
以上説明したように、本実施例のファクシミリ装置によれば、受信データをフラッシュメモリに記憶させる場合には、通信速度を遅く設定するので、安価なフラッシュメモリを用いてもデータを取りこぼすことなく受信することができる。また、受信データのフラッシュメモリへの格納は、ページメモリ(RAM)の空き容量が不足した場合に限り行われるので、ページメモリの空き容量が大きい場合には、通信速度が低下されることがない。
【0041】
一方、フラッシュメモリに記憶されたデータを送信する場合には、ページメモリ(RAM)に記憶されたデータを送信する場合と同じ速度でデータを送信するので、通信速度が低下することがない。また、スキャナにより読み取られたデータは、フラッシュメモリへ優先して書き込まれるので、ページメモリの空き容量をより大きく保つことができ、データ受信時の通信速度の低下を極力抑えることができる。
【0042】
更に、ページメモリはスタティックRAMで構成され、そのスタティックRAMにはバックアップ回路が接続されているので、フラッシュメモリとあわせて、ファクシミリ装置1の電源が遮断された場合にも、すべての受信データを保存することができる。よって、突然の停電時などにもデータを失うことがない。
【0043】
請求項1記載のファクシミリ装置では、通信速度決定手段としてはDIS信号49及びNSF信号47が、通信速度減速手段としてはS5の処理が、それぞれ該当する。請求項2記載のファクシミリ装置では、検査手段としてはS2の処理が、記憶領域切替手段としてはS3とS5の処理が、それぞれ該当する。請求項3記載のファクシミリ装置では、通信速度決定手段としてはDCS信号51及びNSS信号が該当する。請求項4記載のファクシミリ装置では、読み取り手段としては、S12からS14の処理が該当する。
【0044】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0045】
例えば、本実施例では、通信速度の決定は、データ送信の開始時にのみ行われた。しかし、これを送信されるデータの1ページ単位毎に行うようにしても良い。
【0046】
また、本実施例では、フラッシュメモリの空き容量が所定量未満である場合に、スキャナにより読み取られたデータはRAMのページメモリに格納された(図6のS12:No,S14)。しかし、これをフラッシュメモリの空き容量が所定量未満である場合には、フラッシュメモリの空き容量が所定量以上に回復するまで、スキャナによる読み取りを中止するようにしても良い。これによりページメモリを受信専用のメモリとして使用することができるので、通信速度の低下をより抑制することができる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1記載のファクシミリ装置によれば、本ファクシミリ装置で受信されたデータをフラッシュメモリで構成された第2メモリに記憶させる場合には、他のファクシミリ装置から送信されるデータの通信速度が遅く設定される。よって、フラッシュメモリを用いても、データを取りこぼすことなく、受信データの記憶を行うことができるという効果がある。
【0048】
請求項2記載のファクシミリ装置によれば、請求項1記載のファクシミリ装置の奏する効果に加え、更に、受信データは、フラッシュメモリで構成された第2メモリより、RAMで構成された第1メモリに優先して記憶される。よって、受信データを第2メモリに記憶する場合に行われる通信速度の低下を極力抑えることができるという効果がある。
【0049】
請求項3記載のファクシミリ装置によれば、請求項1または2に記載のファクシミリ装置の奏する効果に加え、更に、フラッシュメモリで構成された第2メモリに記憶されるデータを、他のファクシミリ装置へ送信する場合の通信速度は、RAMで構成された第1メモリに記憶されるデータを送信する場合と同じ速度に決定される。よって、フラッシュメモリに記憶されたデータであっても、通信速度を遅くすることなく送信することができるという効果がある。
【0050】
請求項4記載のファクシミリ装置によれば、請求項3記載のファクシミリ装置の奏する効果に加え、更に、読み取りデータは、RAMで構成された第1メモリより、フラッシュメモリで構成された第2メモリに優先して記憶される。よって、データの受信時には、第1メモリをより多く使用することができるので、受信データをフラッシュメモリに記憶させることによる通信速度の低下を極力抑えることができるという効果がある。
【0051】
請求項5記載のファクシミリ装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載のファクシミリ装置の奏する効果に加え、更に、第1メモリはスタティックRAMで構成され、そのスタティックRAMにはバックアップ回路が設けられている。よって、停電時のように、突然、ファクシミリ装置の電源が遮断された場合にも、第1、第2メモリのいずれに記憶されたデータも失われることなく保存できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるファクシミリ装置の斜視図である。
【図2】 上記ファクシミリ装置の電気的構成を示したブロック図である。
【図3】 ファクシミリ装置の送受信時におけるデータの流れを示したブロック図である。
【図4】 発呼側装置と被呼側装置との通信制御の手順を示した図である。
【図5】 ファクシミリ装置の受信時の処理を示したフローチャートである。
【図6】 ファクシミリ装置の送信時の処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置
13 スタティックRAM(第1メモリ、記憶手段)
13a ページメモリ(第1メモリ、記憶手段)
14 バックアップ回路
15 フラッシュメモリ(第2メモリ、記憶手段)
19 NCU(受信手段、送信手段)
20 モデム(受信手段、送信手段)
21 バッファ(受信手段、送信手段、読み取り手段)
22 スキャナ(読み取り手段)
23 符号化部(読み取り手段)
47 NSF信号(通信速度決定手段)
49 DIS信号(通信速度決定手段)
51 DCS信号(NSS信号)(通信速度決定手段)

Claims (5)

  1. 他のファクシミリ装置との間で通信速度を決定する通信速度決定手段と、その通信速度決定手段により決定された通信速度で前記他のファクシミリ装置から送信されるデータを受信する受信手段と、その受信手段により受信されたデータを記憶する記憶手段とを備えたファクシミリ装置において、
    前記記憶手段に設けられるRAMにより構成された第1メモリと、
    前記記憶手段に設けられるフラッシュメモリにより構成された第2メモリと、前記受信手段により受信されたデータを前記第2メモリに記憶させる場合には、前記通信速度決定手段により決定される通信速度を、前記第1メモリに記憶させる場合に比べて遅く設定する通信速度減速手段とを備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 前記第1メモリの空き容量を検査する検査手段と、
    その検査手段により前記第1メモリの空き容量が所定量以上であると検査された場合には前記受信手段により受信されたデータを前記第1メモリに記憶させ、前記第1メモリの空き容量が所定量未満であると検査された場合には前記受信手段により受信されたデータを前記第2メモリに記憶させる記憶領域切替手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 前記記憶手段に記憶されたデータを前記他のファクシミリ装置へ送信する送信手段を備え、
    前記通信速度決定手段は、前記送信手段により送信されるデータが前記第1、第2メモリのいずれに記憶されている場合であっても、同じ通信速度に決定することを特徴とする請求項1または2に記載のファクシミリ装置。
  4. 原稿の画像を読み取り、その読み取ったデータを前記記憶手段に記憶させる読み取り手段を備え、
    前記読み取り手段は、前記第2メモリの空き容量が所定量以上である場合には読み取ったデータを前記第2メモリに記憶させることを特徴とする請求項3記載のファクシミリ装置。
  5. 前記第1メモリはスタティックRAMで構成され、そのスタティックRAMにはバックアップ回路が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のファクシミリ装置。
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