JP3794197B2 - エンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジン出力軸の回転変動から燃焼室内に発生する熱発生率に相当するデータを取得して、燃料噴射を制御するエンジンの燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの燃料噴射に関して、ディーゼルエンジンのように圧縮着火式のエンジンにおいては勿論、ガソリンエンジンにおいても、噴射圧力の高圧化を図り、燃料の噴射タイミング及び噴射量等の噴射条件をエンジンの運転状態に応じて最適に制御する方式として、インジェクタの先端部に形成されている噴孔から燃料を直接に燃焼室内に噴射する、所謂、直噴式の燃料噴射方式が知られている。
【0003】
多気筒エンジンにおいては、高圧燃料ポンプから送り出された燃料を蓄圧状態に貯留しコモンレールから複数のインジェクタに燃料を供給するコモンレール式燃料噴射システムが知られている。コモンレール式燃料噴射システムは、燃料ポンプによって所定圧力に加圧された燃料をコモンレール内に蓄圧状態で貯留し、コモンレールに貯留された加圧燃料をコントローラが算出した燃料噴射量及び燃料噴射時期等のエンジンの運転状態に応じた最適な燃料噴射条件で各インジェクタから燃焼室内に噴射するシステムである。コモンレールから燃料供給管を通じて各インジェクタの噴孔に至る燃料流路内には、常時、噴射圧力相当の燃料圧が作用しており、各インジェクタは燃料供給管を通じて供給される燃料を通過又は遮断するように作動する電磁弁を備えている。コントローラは、加圧燃料が各インジェクタにおいてエンジンの運転状態に対して最適な噴射条件で噴射されるように、コモンレールの圧力と各インジェクタの電磁弁の作動とを制御している。
【0004】
従来から、インジェクタの燃料噴射特性にバラツキがあることに起因して、燃料噴射の圧力と噴射期間とが同一条件に設定されても、燃料噴射量がインジェクタごとに異なっており、特にエンジンのアイドル運転時や低負荷運転時には、燃料噴射量のバラツキは気筒間で燃焼状態のバラツキをもたらし、エンジンの振動や騒音が発生するという問題点がある。この問題点に対処する一つの方策として、燃料噴射の前後において変化する燃料圧力から実際の燃料噴射量を計算して、エンジンの運転状態から求められる基本燃料噴射量を補正して、インジェクタ毎の燃料噴射のバラツキを防止することを図る燃料噴射装置が提案されている(特開昭62−186034号公報参照)。
【0005】
更に、低速回転におけるこうした燃焼状態のバラツキ問題の解決を図るため、従来より、シリンダ毎の所定角度の平均時間を取り、各気筒の所定角度平均時間を目標値、各シリンダの単独の値を実際値として、実際値が目標値に近づくように補正制御を行うものがある(特公平6−50077号公報、特公平6−33723号公報参照)。これらの先行例によれば、各気筒の燃焼による回転変動を検出し、同一の目標燃料噴射量に基づく噴射量制御のもとでは、燃料が多く噴射された気筒ではクランク軸の回転が速くなり、燃料噴射量が少ない気筒ではクランク軸の回転が遅くなることに着目して、燃焼バラツキをなくすことを目途とした燃料噴射制御をおこなっている。
【0006】
燃料は、インジェクタからコントローラが算出した燃料噴射開始時期と燃料噴射開始時期以後の燃料噴射量の時間(或いはクランク角度)変化である噴射率とで、燃焼室内に噴射される。エンジンの燃焼状態は、噴射された燃料が着火し燃焼することにより、気筒内で発生する熱の時間的変化である熱発生率によって定まる。
【0007】
熱発生率を直接に測定することは困難であるので、本出願人は、既に、気筒内圧力を検出する気筒圧センサを各気筒に配設し、気筒圧センサが検出した変動する気筒内圧力の検出データから熱発生率を算出することを提案している(例えば、特願平9−306350号参照)。
【0008】
また、近年開発が進められているコモンレール式燃料噴射システムでは、コモンレールの圧力変化により燃料噴射量、又は燃料噴射率を推定することが提案されている。しかし、低負荷回転でコモンレール圧力が低い場合、コモンレールの圧力変化が大きく変動するため、気筒毎におけるコモンレール圧力から燃料噴射量又は燃料噴射率のバラツキを検出することは困難であり、燃料着火時期や燃料噴射率を正確に検出することは更に困難である。
【0009】
更に、燃料着火時期の検出においては、シリンダ内に配置した圧力センサを用いたり、燃焼室で燃料が実際に着火するのを検出するのに特殊センサを用いるので、エンジンの製造コストが上昇するとともに、かかるセンサの長期に渡る検出性能の維持が困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジンが例えばモータリング、即ち、燃料を噴射しない運転状態にあるときに変動するエンジン出力軸の回転速度と実際に燃料を燃焼室に噴射して燃焼を行ったときに変動するエンジン出力軸の回転速度の偏差は、通常、正に現れる偏差であり、この偏差は、実際に噴射された燃料の燃焼、即ち、燃焼室内における熱の発生に起因して生じていると考えられる。そこで、エンジンのモータリング時におけるエンジン出力軸の回転速度と燃焼時におけるエンジン出力軸の回転速度との偏差に着目することにより、燃料噴射時期及び燃料噴射量の補正を行う点で解決すべき課題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は、上記の課題を解決することであり、各気筒の1燃焼に関わる1つの間隔の平均時間を用いることなく、熱発生率に相当するエンジン出力軸の回転速度を検出することにより、各気筒の燃料噴射量のバラツキによる燃焼のバラツキを把握し、また燃焼のタイミングも考慮して着火時期のバラツキに起因する燃焼バラツキを把握して、燃焼バラツキをより一層正確に捉えて、燃焼バラツキを解消することが可能なエンジンの燃料噴射装置を提供することである。
【0012】
前記目的を達成するため、この発明によるエンジンの燃料噴射制御装置は、エンジンの出力軸の回転に伴って回転センサが出力した前記回転軸の実回転速度に関する情報を含む検出信号が入力される入力手段、前記出力軸の基準回転速度に関する情報を含む基準信号を記憶する記憶手段、前記エンジンが燃焼状態にあるときに前記入力手段に入力された前記検出信号と前記記憶手段から読み出された前記基準信号とに基づいて、燃焼行程にある気筒毎に燃料の燃焼に起因して生じる前記実回転速度と前記基準回転速度との回転速度偏差を算出する偏差算出手段、前記偏差算出手段が算出した前記回転速度偏差に基づいて求めた実燃料噴射状態と前記エンジンの運転状態に基づいて求められた目標燃料噴射条件とに基づいて前記気筒における最終燃料噴射条件を決定する噴射条件決定手段、及び前記気筒に配設されているインジェクタからの燃料の噴射を実行するため前記噴射条件決定手段が決定した前記最終燃料噴射条件に応じた制御信号を出力する出力手段から成るエンジンの燃料噴射制御装置において、前記出力信号は、前記出力軸の回転に伴って前記出力軸の回転角度に応じた実パルスを生じたパルス信号であり、前記基準信号は、前記エンジンがモータリング運転状態にあるときに前記出力軸の回転に伴って出力された前記出力軸の回転角度に応じて基準パルスを生じた基準パルス信号であることを特徴とする。
【0013】
燃料が噴射されず且つ無負荷状態でのエンジンの出力軸であるクランク軸の基準回転速度に関する情報を含む基準信号が、記憶手段としてのコントローラのメモリ(ROM)に記憶されている。エンジンの出力軸の回転に伴って、回転センサは回転軸の実回転速度に関する情報を含むものであって、前記出力軸の回転に伴って前記出力軸の回転角度に応じた実パルスを生じたパルス信号であり、前記基準信号は、前記エンジンがモータリング運転状態にあるときに前記出力軸の回転に伴って出力された前記出力軸の回転角度に応じて基準パルスを生じた基準パルス信号であるところの検出信号を出力する。偏差算出手段は、エンジンが燃焼状態にあるときに入力手段に入力された検出信号と記憶手段から読み出された基準信号とに基づいて、燃焼行程にある気筒毎に、燃料の燃焼に起因して生じる実回転速度と基準回転速度との回転速度偏差を算出する。噴射条件決定手段は、偏差算出手段が算出した回転速度偏差に基づいて求めた実燃料噴射状態とエンジンの運転状態から求めた目標燃料噴射条件とに基づいて各気筒における最終燃料噴射条件を決定する。出力手段は噴射条件決定手段が決定した最終燃料噴射条件に応じた制御信号を出力し、インジェクタからの燃料の噴射は目標燃料噴射条件で実行される。
【0014】
回転速度偏差は、実際に燃焼室に噴射された燃料の燃焼に起因するものであり、熱が発生したことに対応してエンジンのピストンが押し下げられて回転速度を増速させると考えられるから、熱発生量の変化率である熱発生率に対応しているものとみなすことができる。熱発生率は、エンジンにおける燃料の実際の燃焼状態を反映したものとして取り扱われる量である。熱発生率がわかれば、燃料噴射条件を変更して、エンジンの実際の燃焼状態をエンジンの運転状態に最適な燃焼状態に一致させる制御が可能である。また、熱発生率がわかれば、多気筒エンジンでの各気筒における燃焼状態を検出し、気筒間における着火時期、熱発生量等の燃焼バラツキが分かり、各気筒における燃料噴射条件を変更して、燃焼バラツキをなくするように制御することも可能になる。燃焼バラツキを解消する制御においては、各気筒の燃焼状態の平均値を求め、かかる平均値を目標値として各気筒の燃料噴射条件を制御してもよく、燃焼順序で前後して噴射・燃焼を行う気筒における燃焼状態の偏差がなくなるように燃料噴射条件を制御してもよい。
【0015】
記偏差算出手段は、前記検出信号における前記実パルスのパルス間隔と前記基準信号における前記基準パルスのパルス間隔との時間差に基づいて前記回転速度偏差を算出する。前記偏差算出手段は、前記実回転速度と前記基準回転速度との平均回転速度を一致させた状態で、前記実回転速度と前記基準回転速度との偏差を求める。
【0016】
前記実燃料噴射状態、前記目標燃料噴射条件及び前記最終燃料噴射条件がそれぞれ実燃料噴射量、目標燃料噴射量及び最終目標燃料噴射量であるときには、前記噴射条件決定手段は、前記燃焼行程中の前記気筒について前記回転速度偏差を積算した偏差積分値を前記実燃料噴射量の相当量として求め、前記目標燃料噴射量と前記実燃料噴射量とに基づいて前記気筒における前記最終目標燃料噴射量を決定するものである。1つの燃焼行程に対応して生じる熱発生率の積分値は、燃焼行程において燃料が燃焼することによって生じた熱発生量である。熱発生量は、燃焼行程において燃焼した燃料量、即ち,燃料噴射量に相当する量である。従って、エンジンの回転速度の偏差の積分値は、熱発生量に相当する量として扱うことができる。前記噴射条件決定手段は、前記目標燃料噴射量と前記実燃料噴射量とを比較して求めた噴射量偏差に基づいて噴射量補正量を求め、前記目標燃料噴射量を前記噴射量補正量で補正することにより前記最終目標燃料噴射量を求める。即ち、この燃料噴射制御装置は、目標燃料噴射量と実燃料噴射量との偏差に基づいて燃料噴射量のフィードバック制御を行う。
【0017】
前記実燃料噴射状態、前記目標燃料噴射条件及び前記最終燃料噴射条件が、それぞれ実燃料着火時期、目標燃料着火時期及び最終目標燃料噴射時期であるときには、前記噴射条件決定手段は、前記燃焼行程にある前記気筒について前記回転速度偏差を微分した偏差変化率が最大値となる時期を前記実燃料着火時期として求め、前記目標燃料噴射時期と前記実燃料着火時期とに基づいて前記気筒における前記最終目標燃料噴射時期を決定するものである。熱発生率が最大となる時期は、噴射された燃料が着火することによって急激な熱発生を起こした時期であると考えられるので、燃料の実燃料着火時期とみなすことができる。前記噴射条件決定手段は、前記目標燃料着火時期と前記実燃料着火時期とを比較して求めた着火時期偏差に基づいて着火時期補正量を求め、前記目標燃料噴射時期を前記着火時期補正量で補正することにより前記最終目標燃料噴射時期を求める。即ち、この燃料噴射制御装置は、目標燃料噴射時期と実燃料着火時期との偏差に基づいて燃料噴射時期のフィードバック制御を行う。
【0018】
前記実燃料噴射状態、前記目標燃料噴射条件及び前記最終燃料噴射条件が、それぞれ実初期燃料噴射量、目標初期燃料噴射量及び最終目標初期燃料噴射量であるときには、前記噴射条件決定手段は、前記実燃料着火時期前の前記回転速度偏差を積算した偏差積分値を前記燃焼行程において燃料着火時期前に燃焼した前記実初期燃料噴射量として求め、前記目標初期燃料噴射量と前記実初期燃料噴射量とに基づいて前記気筒における前記最終目標初期燃料噴射量を決定するものである。燃料噴射量の場合と同様にして、燃料着火時期前におけるエンジンの回転速度の偏差の積分値は、燃料着火時期前の予混合燃焼量、即ち、初期燃料噴射量の燃料が燃焼した場合の熱発生量に相当する量として扱うことができる。前記噴射条件決定手段は、前記目標初期燃料噴射量と前記実初期燃料噴射量とを比較して求めた初期噴射量偏差に基づいて初期噴射量補正量を求め、前記目標初期燃料噴射量を前記初期噴射量補正量で補正することにより前記最終目標初期燃料噴射量を求める。即ち、この燃料噴射制御装置は、目標初期燃料噴射量と実初期燃料噴射量との偏差に基づいて初期燃料噴射量のフィードバック制御を行う。
【0019】
前記記憶手段は、前記エンジンが燃料の非噴射状態にあるときに前記回転センサが検出した前記検出信号を前記基準信号として記憶する。エンジンが車両に適用されている場合、ブレーキ状態では、通常、燃焼室への燃料の噴射がカットされる。従って、この状態でエンジン出力軸に配設されている回転センサの検出信号を取り込めば、基準回転速度の情報を含む基準信号が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明によるエンジンの燃料噴射制御装置の実施例を説明する。図1はこの発明によるエンジンの燃料噴射制御装置の一実施例を示す概略図、図2はこの発明によるエンジンの燃料噴射制御装置による実回転速度と基準回転速度との回転速度偏差を説明するグラフ、図3は従来のエンジンと比較してこの発明によるエンジンの燃料噴射制御装置によって回転速度のバラツキが解消される様子を示すグラフである。
【0021】
図2のグラフを参照すると、図2には、エンジン出力軸(以下,単に「出力軸」という)であるクランク軸2(図1を参照)が1回転する間において、燃料の噴射・着火を行ったときの実際の回転速度である出力軸の実回転速度(曲線A)、モータリング運転状態における基準回転速度である出力軸の回転速度(曲線B)、及び両回転速度の差である回転速度偏差Eの変化(曲線C)が示されている。クランク軸2が2回転する間に、4つの気筒において燃焼室内の空気の圧縮と膨張とが位相差をもって次々に繰り返されるので、クランク軸2は平均回転速度Nemで回転する。
【0022】
エンジンは4サイクルエンジンであるので、インジェクタ31(図1を参照)から燃料の噴射が行われないモータリング運転状態においては、クランク軸2が2回転する間に、上死点TDCに至るまで吸気弁及び排気弁が共に閉じた状態でピストン33(図1を参照)が上昇して燃焼室32(図1を参照)内の空気を圧縮する圧縮行程Fと、上死点TDCを通過後に圧縮された空気がピストン33の下降に伴って膨張する膨張行程Gが存在する。圧縮行程Fでは、ピストン33が燃焼室32内の空気を圧縮、即ち、空気に対して仕事をしながら上死点TDCに向かって上昇するので、出力軸の回転速度は次第に減速する。膨張行程Gでは、燃焼室32内で圧縮された空気が膨張する、即ち、空気がピストン33に対して仕事をするので、クランク軸2の回転速度は増速する。モータリング運転状態においては、クランク軸2の回転速度は平均回転速度Nemの上下に変動を繰り返すが、燃料の噴射が行われないので、クランク軸2の回転速度の圧縮行程Fにおける減速の態様と膨張行程Gにおける増速の態様とは実質的に対称形である。
【0023】
エンジンが通常の燃料噴射・燃焼を伴うサイクルを実行すると、クランク軸2が2回転する間に、4つの気筒において順次に燃料の噴射・燃焼が実行され、各気筒では圧縮、燃焼、排気、吸気の各行程が位相差をもって次々に進行する。曲線Aに示すように、クランク軸2の回転速度も、モータリング時と同様にエンジンサイクルの各行程において変動していても平均速度Nemに平均化されるが、クランク軸2の回転速度を詳細に見ると、圧縮行程Fにおける減速の態様と膨張行程Gにおける増速の態様とは対称形にはならない。即ち、燃焼行程では、上死点TDC付近において燃料が着火・燃焼するために燃焼室32内に熱が発生し、発生した熱によって更に上昇する燃焼室32内の圧力に基づく力によってピストン33は強く押し下げられて、モータリング運転状態よりも速く増速する。その後も、次の燃焼順序の気筒において圧縮・燃焼行程とが繰り返されるので、クランク軸2の回転変動の上昇過程(行程G)では、燃料の噴射が行われないモータリング運転状態における回転速度との間には偏差Eが生じる。
【0024】
通常の燃焼運転状態とモータリング運転状態とでの回転速度偏差Eは、図2に示されているように、上死点TDC付近において燃料が着火する時期付近から生じ始め、その直後に急拡大し、燃焼行程の進行とともに次第に逓減していく。このような回転速度偏差Eが示す変動は、燃焼室32内で生じる燃料の燃焼に伴って発生する熱発生率と実質的に同等の変動であり、回転速度偏差Eは熱発生率に比例しているということができる。噴射された燃料の着火時期Tiは、燃料の着火によって燃焼室32内の圧力が急増しピストン33を強く押し下げるものと考えられるので、回転速度偏差Eが急拡大する時期、即ち、回転速度偏差Eの曲線の傾斜(微分値)Lが最大となる時期とみなすことができる。
【0025】
図1を参照して,この発明によるエンジンの燃料噴射制御装置の一実施例について説明する。モータリング運転状態と通常の燃焼運転状態との間で、エンジン1の出力軸であるクランク軸2の回転速度の変動の偏差を得るには、回転検出用のセンサとして高分解能のセンサを用いる必要がある。そのようなセンサとして、例えば、ロータリエンコーダREがある。光学式のロータリエンコーダREは、回転を検出すべきクランク軸2に取り付けられた回転円板4に1つのスリット5と回転軸の周りに環状に並ぶ多数のスリット6を形成し、回転円板4の一側に発光素子7,8を配置し、回転円板4の他側において発光素子7,8にそれぞれ対応した位置に受光素子9,10を配置することにより構成されている。発光素子7,8が発した光が回転円板4に貫通した状態に形成されたスリット5,6を通ることで受光素子9,10に検出されたとき、受光素子9,10は検出信号を発する。なお、光学式のロータリエンコーダREに代わりに、回転円板にスリットに代えて磁石を配置し、発光・受光素子の代えて回転円板に近接配置した磁気センサで磁石を検出することにより、回転角度を検出する磁気式のロータリエンコーダを用いてもよい。
【0026】
発光素子7が発した光が回転円板4に軸方向に貫通して形成された1つのスリット5を通ることにより、受光素子9はクランク軸2の2回転に1つの割合の波形信号11(1つのパルス)を出力する。波形信号11は、気筒番号に対応した信号であり、4つの気筒においてそれぞれ4サイクルの燃焼サイクルが一巡したことに対応している。スリット5は、気筒判別用である。
【0027】
発光素子8が発した光が回転円板4に形成された多数のスリット6を通過した光を受光素子10が検出することによって、クランク軸2の回転角度に応じたパルスを生じたパルス信号が得られる。パルスの時間間隔を計測することで、クランク軸2の回転速度を検出することができる。クランク軸2の回転は、プーリ・ベルトのような適当な変速比(1/2)を有する伝動機構3を介してロータリエンコーダREに伝達される。微小なクランク角度、例えば1°毎のパルスを知るため、スリット6の数は、720とされる。クランク軸2の回転速度の分解能は、スリットの数を増やすほど向上させることが可能である。
【0028】
受光素子9,10が出力した波形信号11,12は、それぞれ整形器13,14に入力されてパルス状の信号に整形され、エンジン制御ユニット(ECU)であるコントローラ18の入力手段19に入力される。エンジンの燃焼室内での燃料の噴射・燃焼を行う燃焼状態にあるときに受光素子10が検出した検出信号は整形器13によって成形される。この成形された信号は、パルス間隔が短いほど速い回転速度を表す実回転速度に関する情報を含む実パルス信号16である。
【0029】
モータリング運転時におけるクランク軸2の回転速度に生じる変動のデータは、エンジンの機種毎にコントローラのROM20に記憶される。このデータの精度に問題が生じた場合には、当初のデータは学習によって修正される。即ち、ブレーキ作動時においてはエンジン1においては、インジェクタ31から燃焼室32への燃料がカットされるので、エンジン1の運転状態はモータリング運転状態となる。エンジン1がモータリング運転状態にあるときに受光素子10が検出した信号は、クランク軸2の回転角度に応じた基準パルス信号17である。基準パルス信号17は、実パルス信号16と同様、パルス間隔が短いほど速い回転速度を表す基準回転速度に関する情報を含んでいる。基準パルス信号17は入力手段19を介して記憶手段であるROM20に基準信号(基準データ)として記憶させることができ、このとき、ROM20に記憶されているデータが補正される。
【0030】
ROM20に記憶されているモータリング運転状態におけるクランク軸2の回転速度である基準パルス信号17(図2の曲線Bに応じたパルス信号17)のデータは、読み出されてコントローラ18の偏差算出手段21に入力される。偏差算出手段21は、高速にデジタル演算可能なDSP(Digital Signal Processor)であり、DSPにおいては、偏差算出手段21が実パルス信号16とモータリング運転時におけるクランク軸2の基準パルス信号17とを対比させる高速演算処理を行い、気筒番号信号であるパルス状信号15をトリガとして、実パルス信号16の実パルス間隔t1 と基準パルス信号17の基準パルス間隔t0 との時間差Δtを検出し、時間差Δtに基づいて回転速度偏差Eを算出する。ROM20には、特定の離散的な基準回転速度におけるクランク軸回転速度についての基準パルス信号17が記憶されているに過ぎないので、偏差算出手段21は、基準回転速度を補間して実回転速度と平均回転速度を一致させた状態で、実回転速度と基準回転速度との偏差Eを求める。このようにして求めた回転速度偏差Eは、熱発生率に比例するものとして取り扱われる。
【0031】
偏差算出手段21が求めた熱発生率に相当するデータとしての回転速度偏差Eは、演算器22によって偏差積分値I、及び偏差微分値D等の熱発生率に関連する実燃料噴射状態としてのデータを演算する。その演算結果は、コントローラ18の噴射条件決定手段23に出力される。
【0032】
コントローラ18には、エンジンの気筒判別センサ、エンジン回転数Neや上死点(TDC)を検出するためのクランク角センサ、アクセルペダル踏込み量Accを検出するためのアクセル開度センサ、冷却水温度Twを検出するための水温センサ、及び吸気管内圧力を検出するための吸気管内圧力センサ等のエンジンの運転状態を検出するための各種センサからの信号が入力されている。コモンレール式燃料噴射システムが適用される場合には、コモンレールに設けられた圧力センサによって検出されたコモンレール内の燃料圧の検出信号がコントローラ18に送られる。
【0033】
噴射条件決定手段23は、各種センサが検出したエンジンの運転状態に応じて、最適な燃料噴射開始時期、燃料噴射期間、初期燃料噴射量,燃料噴射圧力等の目標燃料噴射条件を求める。噴射条件決定手段23は、エンジン出力を運転状態に即した最適出力とするため、演算器22からの熱発生率に関連するデータ、即ち、実燃料噴射状態に関するデータとエンジンの運転状態に応じた目標燃料噴射条件とに応じた最適な燃料噴射条件でインジェクタ31から燃焼室32への燃料噴射が行われるように、各気筒における最終燃料噴射条件を決定する。実燃料噴射状態と目標燃料噴射条件とを対比しているため、燃料噴射のフィードバック制御が行われる。コントローラ18の出力手段24は、インジェクタ31からの燃料噴射を実行するため、噴射条件決定手段23が決定した最終燃料噴射条件に応じた制御信号をインジェクタ31の電磁アクチュエータ等に出力する。
【0034】
実燃料噴射状態、目標燃料噴射条件及び最終燃料噴射条件がそれぞれ実燃料噴射量、目標燃料噴射量及び最終目標燃料噴射量であるときには、噴射条件決定手段23は、燃焼行程中の各気筒について回転速度偏差Eを積算して求めた偏差積分値I(図2の回転偏差Eの面積)を燃焼行程にある各気筒について燃焼した実燃料噴射量の相当量として求める。目標燃料噴射量と偏差積分値Iから求めた燃料噴射量とを比較することにより各気筒における噴射量偏差が求められ、噴射量偏差に基づいて求められた噴射量補正量で目標燃料噴射量を補正することにより最終目標燃料噴射量が決定される。
【0035】
実燃料噴射状態、目標燃料噴射条件及び最終燃料噴射条件がそれぞれ実燃料着火時期、目標燃料着火時期及び最終目標燃料噴射時期であるときには、噴射条件決定手段23は、燃焼行程にある各気筒について回転速度偏差Eを微分した偏差変化率Dを求め、偏差変化率Dが最大値となる時期を実燃料着火時期Ti(図2の回転速度偏差Eの傾きLが最大傾斜を示す時期を参照)として求める。噴射条件決定手段23は、目標燃料噴射時期と実燃料着火時期Tiとを比較して求めた着火時期偏差に基づいて着火時期補正量を求め、目標燃料噴射時期を着火時期補正量で補正することにより最終目標燃料噴射時期を求める。
【0036】
実燃料噴射状態、目標燃料噴射条件及び最終燃料噴射条件が、それぞれ実初期燃料噴射量、目標初期燃料噴射量及び最終目標初期燃料噴射量であるときには、噴射条件決定手段23は、実燃料着火時期Ti前の回転速度偏差を積算した偏差積分値Ii(図2参照)を求める。偏差積分値Iiは、燃焼行程において実燃料着火時期Ti前に燃焼した予混合燃焼燃料量、即ち、実初期燃料噴射量に相当する量と考えられる。噴射条件決定手段23は、目標初期燃料噴射量と実初期燃料噴射量とに基づいて各気筒における最終目標初期燃料噴射量を決定する。噴射条件決定手段23は、目標初期燃料噴射量と実初期燃料噴射量とを比較して求めた初期噴射量偏差に基づいて初期噴射量補正量を求め、目標初期燃料噴射量を初期噴射量補正量で補正することにより最終目標初期燃料噴射量を求める。
【0037】
図3のグラフには、4気筒エンジンにおいて、従来のエンジンの場合と、この発明による燃料噴射制御装置が適用された場合との、クランク角度に応じたエンジン回転速度の変動が示されている。図3のグラフでは、従来の燃料噴射制御装置を用いた場合のエンジンの回転速度が点線で示されており、この発明による燃料噴射制御装置を適用した場合のエンジンの回転速度が実線で示されている。従来の燃料噴射制御装置では、各気筒#1〜#4によって回転速度が不揃いであるのが認められるのに対して、この発明による燃料噴射制御装置を適用した場合のエンジンの各気筒#1〜#4の回転速度は同じ態様で変動しており、燃焼バラツキが解消されているのがわかる。
【0038】
【発明の効果】
この発明によるエンジンの燃料噴射制御装置によれば、エンジンが燃焼状態にあるときにエンジンの出力軸の回転に伴って回転センサが出力した回転軸の実回転速度に関する情報を含む検出信号と、記憶手段に記憶されたエンジンの出力軸の基準回転速度に関する情報を含む基準信号とに基づいて、実回転速度と前記基準回転速度との回転速度偏差を算出する。回転速度偏差は、燃焼に伴って燃焼室で発生した熱量の熱発生率に相当するとみなされるので、エンジンの運転状態から求められた目標燃料噴射条件と、回転速度偏差から求められた各気筒の実燃料噴射状態とを対比することによって、各気筒における最終燃料噴射条件を決定し、決定された最終燃料噴射条件に応じた制御信号でインジェクタからの燃料の噴射を実行するので、各気筒の燃料噴射量のバラツキや着火時期等の各気筒の実燃料噴射状態をエンジンの出力軸の回転変動から求めて、実燃料噴射状態のバラツキによる燃焼バラツキを正確に把握し、燃料噴射条件を補正することにより、目標の燃料噴射条件で燃料噴射を実行して燃焼バラツキを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるエンジンの燃料噴射制御装置の一実施例を示す概略図である。
【図2】この発明によるエンジンの燃料噴射制御装置による実回転速度と基準回転速度との回転速度偏差を説明するグラフである。
【図3】従来のエンジンと比較してこの発明によるエンジンの燃料噴射制御装置によって回転速度のバラツキが解消される様子を示すグラフである。
【符号の説明】
1 エンジン
2 クランク軸(出力軸)
5,6 スリット
7,8 発光素子
9,10 受光素子
13,14 整形器
16 実パルス信号
17 基準パルス信号
18 コントローラ
19 入力手段
20 ROM(記憶手段)
21 偏差算出手段
22 演算器
23 噴射条件決定手段
24 出力手段
31 インジェクタ
32 燃焼室
RE ロータリエンコーダ
A,B 回転速度を表す曲線
C 回転速度偏差Eを表す曲線
E 回転速度偏差
F 圧縮行程
G 膨張行程(燃焼行程)
D 回転速度偏差Eの微分値(変化率)
I 回転速度偏差Eの積分値
Ti 実燃料着火時期

Claims (10)

  1. エンジンの出力軸の回転に伴って回転センサが出力した前記出力軸の実回転速度に関する情報を含む検出信号が入力される入力手段、前記出力軸の基準回転速度に関する情報を含む基準信号を記憶する記憶手段、前記エンジンが燃焼状態にあるときに前記入力手段に入力された前記検出信号と前記記憶手段から読み出された前記基準信号とに基づいて、燃焼行程にある気筒毎に燃料の燃焼に起因して生じる前記実回転速度と前記基準回転速度との回転速度偏差を算出する偏差算出手段、前記偏差算出手段が算出した前記回転速度偏差に基づいて求めた実燃料噴射状態と前記エンジンの運転状態に基づいて求められた目標燃料噴射条件とに基づいて前記気筒における最終燃料噴射条件を決定する噴射条件決定手段、及び前記気筒に配設されているインジェクタからの燃料の噴射を実行するため前記噴射条件決定手段が決定した前記最終燃料噴射条件に応じた制御信号を出力する出力手段から成るエンジンの燃料噴射制御装置において、
    前記検出信号は、前記出力軸の回転に伴って前記出力軸の回転角度に応じた実パルスを生じたパルス信号であり、前記基準信号は、前記エンジンがモータリング運転状態にあるときに前記出力軸の回転に伴って出力された前記出力軸の回転角度に応じて基準パルスを生じた基準パルス信号であることを特徴とするエンジンの燃料噴射制御装置。
  2. 前記偏差算出手段は、前記検出信号における前記実パルスのパルス間隔と前記基準信号における前記基準パルスのパルス間隔との時間差に基づいて、前記回転速度偏差を算出するものであることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  3. 前記偏差算出手段は、前記実回転速度と前記基準回転速度との平均回転速度を一致させた状態で、前記実回転速度と前記基準回転速度との偏差を求めるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  4. 前記実燃料噴射状態、前記目標燃料噴射条件及び前記最終燃料噴射条件が、それぞれ実燃料噴射量、目標燃料噴射量及び最終目標燃料噴射量であるときには、前記噴射条件決定手段は、前記燃焼行程中の前記気筒について前記回転速度偏差を積算した偏差積分値を前記実燃料噴射量の相当量として求め、前記目標燃料噴射量と前記実燃料噴射量とに基づいて前記気筒における前記最終目標燃料噴射量を決定するものであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  5. 前記噴射条件決定手段は、前記目標燃料噴射量と前記実燃料噴射量とを比較して求めた噴射量偏差に基づいて噴射量補正量を求め、前記目標燃料噴射量を前記噴射量補正量で補正することにより前記最終目標燃料噴射量を求めるものであることを特徴とする請求項に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  6. 前記実燃料噴射状態、前記目標燃料噴射条件及び前記最終燃料噴射条件が、それぞれ実燃料着火時期、目標燃料着火時期及び最終目標燃料噴射時期であるときには、前記噴射条件決定手段は、前記燃焼行程にある前記気筒について前記回転速度偏差を微分した偏差変化率が最大値となる時期を前記実燃料着火時期として求め、前記目標燃料噴射時期と前記実燃料着火時期とに基づいて前記気筒における前記最終目標燃料噴射時期を決定するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  7. 前記噴射条件決定手段は、前記目標燃料着火時期と前記実燃料着火時期とを比較して求めた着火時期偏差に基づいて着火時期補正量を求め、前記目標燃料噴射時期を前記着火時期補正量で補正することにより前記最終目標燃料噴射時期を求めるものであることを特徴とする請求項に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  8. 前記実燃料噴射状態、前記目標燃料噴射条件及び前記最終燃料噴射条件が、それぞれ実初期燃料噴射量、目標初期燃料噴射量及び最終目標初期燃料噴射量であるときには、前記噴射条件決定手段は、前記実燃料着火時期前の前記回転速度偏差を積算した偏差積分値を前記燃焼行程において燃料着火時期前に燃焼した前記実初期燃料噴射量として求め、前記目標初期燃料噴射量と前記実初期燃料噴射量とに基づいて前記気筒における前記最終目標初期燃料噴射量を決定するものであることを特徴とする請求項6又は7に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  9. 前記噴射条件決定手段は、前記目標初期燃料噴射量と前記実初期燃料噴射量とを比較して求めた初期噴射量偏差に基づいて初期噴射量補正量を求め、前記目標初期燃料噴射量を前記初期噴射量補正量で補正することにより前記最終目標初期燃料噴射量を求めるものであることを特徴とする請求項に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  10. 前記記憶手段は、前記エンジンが燃料の非噴射状態にあるときに前記回転センサが検出した前記検出信号を前記基準信号として記憶することから成る請求項1〜9のいずれか1項に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
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