JP3794060B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は加熱トップ面に耐熱ガラスを用いた加熱調理器に関し、被加熱物を取り去った場合の報知の仕方に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の加熱調理器1としては実開平3−7290号公報がある。その構成について図22から図23を参照しながら説明する。
【0003】
すなわち、被加熱物18が載置されている場合は耐熱ガラス5の高温な加熱ゾーン3に触れることはないが、加熱後に被加熱物を取り去ったとき耐熱ガラス5の高温な加熱ゾーン3に手など触れないように注意を喚起するための配慮をしたものである。具体的に述べると、加熱トップ面2は加熱ゾーン3と非加熱ゾーン4を有する赤外線を透過する耐熱ガラス5にて形成し上面ケース6と接着剤7にて一体化するとともに、下面ケース8の内部に加熱部9を備えスプリングバネ10にて支えたもので前記上面ケース6と下面ケース8とはねじ11にて固定することにより結合したものである。
【0004】
前記加熱部9は加熱トップ面2の加熱ゾーン3直下に設けたもので、下面ケース8内部に赤外線を放射するランプヒータ12を複数本並行に配設するとともに、上方を加熱トップ面2の耐熱ガラス5に当接したもので、上面ケース6には操作部13として加熱開始ボタン14と加熱停止ボタン15を備えている。
【0005】
なお、加熱ゾーン3は加熱部9の直径と対応する略同径の部分とし加熱ゾーン3より外周を非加熱ゾーン4と表現している。
【0006】
そして、前記耐熱ガラス5の直下においてランプケース16の内側に表示ランプ17を備え高温表示をするものである。
【0007】
また、加熱調理器1の動作としては加熱開始ボタン14を押し通電を開始すると加熱部9内部の複数本のランプヒータ12が発熱し直上部に位置した加熱トップ面2の耐熱ガラス5を透過し鍋などの被加熱物18を伝導とふく射により加熱するもので加熱停止ボタン15を押すことにより加熱が終了する。加熱後に耐熱ガラス5が高温ならば前記表示ランプ17が動作し高温であることを知らせるものである。
【0008】
さらに、表示ランプ17の制御としては耐熱ガラス5直下の加熱部9の内部に耐熱ガラス5と平行に棒状の熱膨張式の温度センサ19を備え(耐熱ガラス5に接していない)、伸び縮みにてマイクロスイッチ20を動作させ耐熱ガラス5が所定温度以上であれば表示ランプ17を点滅表示し、耐熱ガラス5が所定温度以下になれば表示ランプ17を停止するものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図22から図23で示した上記従来の加熱調理器1は、耐熱ガラス5の非加熱ゾーン4直下に備えた表示ランプ17にて高温を表示するもので、注意が喚起できるものの最も高温な箇所が被加熱物18直下の加熱ゾーン3であり表示箇所としては最適でない。
【0010】
また、加熱後に加熱トップ面2より被加熱物18を取り去り別の場所(例えば、台所)に持ち運んだ際に、表示ランプ17が視野から消えて、ついうっかりして加熱調理器1より離れたままになることがある。この間に幼児が高温の加熱調理器に近づいたとき、これを注意するのを忘れてしまうなどの問題があった。
【0011】
さらに、高温の耐熱ガラスに触れないように注意する報知以外に、高温の耐熱ガラスに触れなくする手段(例えば、蓋をするなど)の明示がない。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、被加熱物を載置する耐熱ガラスと、前記耐熱ガラスの下部に備えられ前記耐熱ガラスを介して前記被加熱物を加熱する加熱手段と、前記耐熱ガラスの温度を計測する温度計測手段と、制御手段とを有する加熱調理器において、前記制御手段は操作部の加熱停止動作をし且つ前記被加熱物を載置したままのときの前記温度計測手段の温度立ち下り勾配を予め前記制御手段に入力しておき、前記被加熱物取り去ったときに前記温度計測手段にて温度立ち下り勾配を検出し違いを演算することにより前記被加熱物を取り去ったか否かを判定することにより前記温度計測手段にて耐熱ガラスの温度を計測するとともに被加熱物有無判定手段とした加熱調理器とした。
【0013】
上記発明によれば、温度計測手段は耐熱ガラスの温度を計測するとともに被加熱物有無判定手段を兼ねたものであり、低コスト且つ簡単構成にて実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、被加熱物を載置する耐熱ガラスと、前記耐熱ガラスの下部に備えられ前記耐熱ガラスを介して前記被加熱物を加熱する加熱手段と、前記耐熱ガラスの温度を計測する温度計測手段と、制御手段とを有する加熱調理器において、操作部の加熱停止動作をし且つ前記被加熱物を取り去った時に耐熱ガラスが所定温度以上であれば音にて警告するもので、作部の加熱停止動作をし且つ被加熱物を載置したままのときの前記温度計測手段の温度立ち下り勾配を予め制御部に入力しておき、前記被加熱物を取り去ったときに前記温度計測手段にて温度立ち下り勾配を検出し違いを演算することにより前記被加熱物を取り去ったか否かを判定することにより温度計測手段にて耐熱ガラスの温度を計測するとともに被加熱物有無判定手段としたもの。
【0015】
そして、温度計測手段は耐熱ガラスの温度を計測するとともに被加熱物有無判定手段を兼ねたものであり、低コスト且つ簡単構成にて実現できる。
【0016】
さらに、被加熱物を載置する耐熱ガラスと、前記耐熱ガラスの下部に備えられ前記耐熱ガラスを介して前記被加熱物を加熱する加熱手段と、制御手段とを有する加熱調理器において、耐熱ガラスの略中央部に高温表示部を備え、前記耐熱ガラスの前記高温表示部を凹形状にし、前記凹形状のくぼんだ部分にサーモクロミズム材を付加し、前記耐熱ガラスの高温時に耐熱ガラスの高温表示部のサーモクロミズム材が赤色にて文字または絵を明示し高温注意を促すとともに蓋を付加したもので、前記蓋に窓を備え前記耐熱ガラスを覆うように前記蓋したときに、前記窓より前記高温表示部が見えるとともに高温の前記耐熱ガラスに触れることのない構成である。
【0017】
そして、耐熱ガラスの最も高温である加熱ゾーンに高温表示されるために注意が喚起できるとともに、蓋をすることにより高温の耐熱ガラスに触れることがなく安全である。また、収納に際し温度的に大丈夫か否かの判別ができ便利である。
【0018】
以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する。なお、従来例と同一構成部品には同一符号を記した。
【0019】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の加熱調理器の外観図である。また図2は同加熱調理器の断面図である。また図3は同加熱調理器の制御回路ブロックである。
【0020】
図において、加熱調理器は上面ケース21と下面ケース22とを結合した構成である。そして、上面ケース21は、底部に開口部23を備えた凹部24と、この凹部に接着材7で接着した被加熱物18を載置する耐熱ガラス5と、側面に加熱開始ボタン14と加熱停止ボタン15等からなる操作部13とを備えている。
【0021】
また、下面ケース22は耐熱ガラス5の直下に設けられ加熱手段としての赤外線を放射するランプヒータ12と温度測定手段としての温度センサ25とを内蔵したコンロ部9(加熱部)と、下面ケース22とコンロ部9との間に設けられコンロ部の上方部および温度センサ25が耐熱ガラス5に当接するよう附勢するスプリングバネA10とを備えた構成となっている。
【0022】
なお、本実施例では温度センサ25は段付きガイド筒26の内部にてスプリングバネB27により耐熱ガラス5に当接するように設けられている。また、耐熱ガラス5の大きさはコンロ部9の大きさより大きい。したがって、耐熱ガラス5はコンロ部9により直接加熱される加熱ゾーン3と直接加熱されない非加熱ゾーン4とより構成されている。
【0023】
さらに、本実施例では上面ケース21に備えた凹部24の内部で耐熱ガラス5より上側の位置に被加熱物18の有無を検出するために被加熱物有無判定手段として一対の発光素子28と受光素子29を対向して備えている。33は制御手段としてのマイクロコンピュータ(以下マイコンと記す)である。
【0024】
上記図1から図3の構成において動作を説明する。加熱調理器は加熱開始ボタン14を押し通電を開始すると、加熱手段として加熱部9内部の複数本のランプヒータ12が発熱し直上部の耐熱ガラス5を加熱するとともに透過し鍋などの被加熱物18を伝導と輻射により加熱する。このとき、耐熱ガラス5の温度は被加熱物の底の形状および材質により異なるものの350℃〜450℃となる。加熱終了は加熱停止ボタン15を押すことにより加熱部9内部の複数本のランプヒータ12がOFFするものの、発光素子28と受光素子29、温度センサ25の動作機能はONのままである。
【0025】
従って、加熱停止ボタン15を押し加熱を終了し耐熱ガラス5面より被加熱物18を取り去ると高温の耐熱ガラス5の温度を温度計測手段としての温度センサ25にて検出するとともに発光素子28よりの光は小孔A30を透過し受光素子29の小孔B31を介して受光することになり制御回路のブザー32がONされて警告音を発する。
【0026】
そして、警告音が発せられたままにて報知しておいた場合は耐熱ガラス5の温度が60℃〜75℃に低下したことを温度センサ25が検知すると、制御回路のブザー32がOFFし警告を終了することになる。この温度は短時間手を触れても火傷に至らず熱いと感じるレベルである。通常、加熱終了後から耐熱ガラス5の温度が60℃〜75℃に低下するまでに約30分程度かかる。
【0027】
なお、警報を停止する所定の温度として60〜75℃のうちのいずれかの温度を越えないようにしたのは、75℃以上の場合触れると熱すぎるし、60℃より低い温度とすると停止するのに時間がかかりすぎ実用的でなくなるからである。勿論耐熱ガラス5面を強制冷却等の手段を取る場合はこの温度に限定されるものではない。
【0028】
また、加熱停止ボタン15を押し加熱を終了し耐熱ガラス5面より被加熱物18を取り去ったときに音にて警告するものに対して、加熱中は耐熱ガラス5面より被加熱物18を取り去ったとしてもブザー32にて警告はしない。これは、加熱部9内部の複数本のランプヒータ12が発熱し赤外線を放射しているため運転中であることが明らかであり耐熱ガラスに触れることがないことと、加熱の継続動作と判断するためである。つまり、このとき、前記同様にブザー32にて警告すると使い勝手が悪くなるからである。
【0029】
さらに、被加熱物18を載置せずに、加熱開始ボタン14を押して通電を開始した場合(空焚き)にも、加熱停止ボタン15を押すことにより前記同様に制御回路のブザー32がONされて音にて警告される。
【0030】
なお、制御回路上は加熱を終了するために加熱停止ボタン15を押し加熱手段の電源をOFFしたときに温度センサ25、発光素子28と受光素子29およびブザー32が動作開始する等の構成としてもよい。
【0031】
この際、ブザー32による警告音にて述べてきたが、熱いですよという音声を流す、メロディーを流すなどの手段でもよい。
【0032】
なお、本実施例でいう加熱後とは、加熱手段(ランプヒータ12)をOFFとし、被加熱物18を取り去ったとき耐熱ガラス5が高温である場合をいう(以下の実施例でも同じ)。
【0033】
以上のように、本実施例1によれば、(1)コンロ部に内蔵した温度センサと一対の発光、受光素子にて耐熱ガラスの温度と被加熱物載置の有無が確実に検出できる。(2)加熱後に加熱停止動作をし被加熱物を取り去ると耐熱ガラスが高温であることを音にて警告する構成なので、注意が喚起できるとともに、加熱調理器から離れたとしても聞こえるためうっかり防止となる。(3)分別のつかない幼児が加熱調理器に近づいたとき、分別のある人(例えば、親など)が注意することができる。
【0034】
(実施例2)
本発明の実施例2の加熱調理器は、実施例1(図1、2、3)の構成と全く同様とし、制御ソフトが相違するものである。
【0035】
加熱停止ボタン15を押して加熱を終了し耐熱ガラス5面より被加熱物18を取り去ったときにブザー32の音にて警告するものに対して、加熱途中または加熱後に操作部13の加熱停止ボタン15を動作せずに被加熱物18を取り去ったときはマイコン33がこれを検知し、耐熱ガラス5が所定温度以上であるがブザー32の音にて警告しないようにしたもの。これは、(1)被加熱物18を取り去り中味を追加する場合または被加熱物18を別の被加熱物18に変える場合などにおいてその都度ブザー32の音により警告すると煩わしいものである。(2)コンロ部9内部の複数本のランプヒータ12が発熱し赤外線を放射しているため加熱運転中であることが明らかであり耐熱ガラス5に触れることがないと考えられるためである。つまり、加熱の継続動作と判断するためと使い勝手を良くしたものである。
【0036】
以上のように、本実施例2によれば、(1)マイコンのソフトにて対応するためにコストアップにならずに使い勝手を良くしたものである。
【0037】
(実施例3)
図4は本発明の実施例3の加熱調理器の蓋の外観図である。また図5は同加熱調理器の蓋をしたときの断面図である。
【0038】
図において、加熱調理器は実施例1、2と同様に上面ケース21と下面ケース22とを結合した構成であり、これに、上面ケース21および耐熱ガラス5を覆うような蓋34を付加したものである。
【0039】
すなわち、蓋34は内側に発光素子28の光を遮蔽する遮蔽体35を備え、上面には耐熱ガラス5よりの熱気が取り出せるように小孔36を複数個備えている。また、蓋34の内側で遮蔽体35より小径にて断熱性部材プレート37を備えたものである。
【0040】
以上のように、本実施例3によれば、(1)耐熱ガラスを覆うように蓋をすることにより警告音を停止させるとともに高温の前記耐熱ガラスに触れなくしたものでありより安全となる。(2)蓋は高温の耐熱ガラスよりの輻射熱が伝わりにくくした構成であり、より安全となる。
【0041】
(実施例4)
図6は本発明の実施例4の蓋をしたときの加熱調理器の断面図である。また図7(a)は他の実施例の蓋をしたときの加熱調理器の外観図、(b)は同調理器の要部断面図である。
【0042】
実施例4の加熱調理器は実施例3(図4、5)と同様とし、蓋34をしたときに加熱を停止する動作をさせるものである。
【0043】
蓋34の内側に磁石38を備え、蓋34をしたときに対応する上面ケース21の内側にリードスイッチ39を備え、上面ケース21および耐熱ガラス5を覆うように蓋34をしたとき磁石38とリードスイッチ39が対応動作し、加熱停止動作をするものである。
【0044】
これは、実施例1、2、3と同様に加熱停止ボタン15を押して加熱を終了し耐熱ガラス5面より被加熱物18を取り去ったときにブザー32の音にて警告するものに対して、加熱途中または加熱後に操作部13の加熱停止ボタン15を動作せずに被加熱物18を取り去ったときはマイコン33がこれを検知し、耐熱ガラス5が所定温度以上であるがブザー32の音にて警告しないようにしたもの。そして、実施例3と同様に耐熱ガラス5を覆うように蓋34をすることにより警告音を停止させるとともに高温の耐熱ガラス5に触れなくしたもので、より安全性を高めるものである。
【0045】
すなわち、コンロ部9内部の複数本のランプヒータ12が発熱し赤外線を放射しているため加熱運転中に、操作部13の加熱停止ボタン15を押さずに被加熱物18を取り去り、誤って蓋34をした場合に蓋34が焼損することを避けるもので、磁石38によりリードスイッチ39の接点回路をOFFしコンロ部9内部の複数本のランプヒータ12がOFFすることになる。つまり、加熱停止動作をするものである。
【0046】
さらに、他の実施例としては、蓋34の内側に突起ボス40を備え上面ケース21および耐熱ガラス5を覆うように蓋34をしたときに蓋34の内側の突起ボス40が操作部13の加熱停止ボタン15を押すことになり、コンロ部9内部の複数本のランプヒータ12が発熱し赤外線を放射しているため加熱運転中に、操作部13の加熱停止動作をせずに被加熱物18を取り去り、誤って蓋34をした場合に蓋34が焼損することを避ける手段がある。
【0047】
以上のように、本実施例4によれば、(1)蓋をすることにより加熱停止動作をする構成でありより安全性を高めるものである。(2)蓋をすることにより加熱停止動作をする構成としては電気的であり、構造上の寸法精度がラフで良く且つ確実である。
【0048】
(実施例5)
本発明の加熱調理器の実施例5について図1、3、5に基づいて説明する。
【0049】
本実施例は実施例1において、上面ケース21および耐熱ガラス5を覆うような蓋34を付加したものである。
【0050】
すなわち、蓋34は内側に発光素子28の光を遮蔽する遮蔽体35を備え、上面には耐熱ガラス5よりの熱気が取り出せるように小孔36を複数個備えている。また、蓋34の内側で遮蔽体35より小径にて断熱性部材プレート37を備えたものである。
【0051】
本実施例5によれば、(1)耐熱ガラスの温度を計測する温度計測手段にて計測し発光素子と受光素子にて被加熱物の有無を判定し、加熱後に加熱停止動作をし被加熱物を取り去ると耐熱ガラスが熱いことを音により警告し且つ蓋をすることにより注意が喚起できるとともに高温の前記耐熱ガラスに触れることがなく安全である。(2)蓋は高温の耐熱ガラスよりの輻射熱が伝わりにくい構成であり、より安全となる。
【0052】
(実施例6)
図8は本発明の実施例6の加熱調理器の温度センサ部分の拡大断面図である。
【0053】
実施例1(図1、2、3)と同様な構成であるが主眼点は耐熱ガラス5の温度を計測する温度計測手段としての温度センサ25である。
【0054】
この種の加熱調理器において従来例としては図23に示すように耐熱ガラス5直下の加熱部9の内部に耐熱ガラス5と平行に棒状の熱膨張式の温度センサ19を備え(耐熱ガラス5に接していない)、耐熱ガラス5が所定温度以上であれば表示ランプ17を点滅表示し、耐熱ガラス5が所定温度以下になれば表示ランプ17を停止するものがあった。これに対して、本発明のみならず上記までに述べてきた一連のものは耐熱ガラス5の温度を計測する温度計測手段としての温度センサ25は耐熱ガラス5に対して直接当接し温度検出するものである。
【0055】
これは、従来例の課題である応答性の悪さを解決したものである。つまり、耐熱ガラス5の温度に対して熱膨張式の温度センサ19では時間遅れにて検出することと、必ずしも正確に耐熱ガラス5の温度を検出していないもので推定による制御であった。
【0056】
従って、耐熱ガラス5が所定温度以下と言う表現に対してもの相当な温度幅があり加熱調理器毎にバラツキが大きかった。これに対して、本発明のものは図8に示すように温度センサ25としてはステンレス材41にてハウジングし高温用の高応答性サーミスタ42を内蔵した構成とし、段付きガイド筒26の内部にてスプリングバネB27により耐熱ガラス5に当接するように備えたもので、正確に耐熱ガラス5の温度を検出することができるものである。また、ガイド筒26は赤外線を反射する処理をしたアルミ材料にて形成し温度センサ25がランプヒータ12よりの高温の熱を反射し吸熱を少なくして実現したものである。そして、耐熱ガラス5が所定温度以上であれば音による警告にて報知し前記耐熱ガラス5が所定温度以下になれば音による警告を停止するものである。
【0057】
以上のように、本実施例6によれば、(1)温度計測手段としては耐熱ガラスに対して直接当接し温度検出する構成であり精度が高い。(2)加熱調理器毎のバラツキが少ない。
【0058】
(実施例7)
本発明の実施例7の加熱調理器については実施例1と同構成であり図1、2、3に基づいて説明する。
【0059】
実施例1との違いは蓋34をすることにより警告音を停止させる以外に任意に警告音を停止させる構成を付加したものである。
【0060】
すなわち、マイコン33は記憶部を有し、この記憶部に記憶させている内容と合致する加熱停止動作をすることにより前記警告音が解除できる構成としたもので、(1)加熱後に被加熱物18を取り去り、例えば操作部13の加熱停止ボタン14を2秒以上押し続けると警告音発生中であるが警告音が解除できる。(2)加熱後に被加熱物18を取り去り、操作部13の加熱停止ボタン14を2回以上押すと警告音発生中であるが警告音が解除できる。
【0061】
つまり、この種の加熱調理器は分別のない幼児または子供たちが高温の耐熱ガラス5に手を触れて火傷をしないように注意を喚起するために、耐熱ガラス5が高温のとき音にて警告し親に対して注意を喚起するためのものである。そして、より安全のために蓋34をするものである。しかし、幼児のいない成人だけの家族にて使用する場合に加熱後は耐熱ガラス5よりの輻射熱により高温であることが直ぐに判るので注意をするものであり、こういう家族構成の家庭ではこの種の加熱調理器を使用する場合には注意を喚起するための警告音は簡単でよく、ひつこくするとやかましく感じるものである。そこで、警告音発生中であるが蓋34をする以外の手段にて解除できるようにしたものである。
【0062】
以上のように、本実施例7によれば、(1)マイコンに警告音を解除するソフトを付加したことにより周囲の状況によりうるさく感じることの無いように使いわけができ便利である。(2)安価にて実現できる。
【0063】
(実施例8)
図9は本発明の実施例8の加熱調理器の外観図である。また図10は同加熱調理器の要部断面図である。また図11は同加熱調理器の制御回路ブロック図である。
【0064】
実施例1と同様な構成とし違いは操作部13に高温表示手段としてランプ51を備えたものである。ここでは、図2、9、10、11に基づいて説明する。
【0065】
つまり、耐熱ガラス5の面より被加熱物18を取り去ったことを検出する手段は実施例1と同様とし、耐熱ガラス5の温度を計測する温度計測手段としての温度センサ25は高温表示手段としてのランプ43と警告音発生手段としてのブザー32を動作させるものである。
【0066】
そして、高温表示手段は加熱後に操作部13の加熱停止ボタン15を押すとランプ43による点滅表示をするのに対して、警告音発生手段としてのブザー32は加熱後に操作部13の加熱停止動作(加熱停止ボタンを押す)をし、且つ被加熱物18を取り去ったときに耐熱ガラス5が所定温度以上であれば音にて警告するものとし、耐熱ガラス5が所定温度以下になればランプ43による点滅表示と音による警告を停止したもの。
【0067】
なお、所定温度とは耐熱ガラス5の温度が60℃〜75℃としている。この温度は短時間手を触れても火傷に至らず熱いと感じるレベルである。また、警報を停止する所定の温度として60〜75℃のうちのいずれかの温度を越えないようにしたのは、75℃以上の場合触れると熱すぎるし、60℃より低い温度とすると停止するのに時間がかかりすぎ実用的でなくなるからである。
【0068】
以上のように、本実施例8によれば、加熱停止動作をすれば即座にランプにより点滅表示し、さらに、被加熱物を取り去ると即座に音にて警告することにより耐熱ガラスが高温であることに対してより注意が喚起できる。
【0069】
(実施例9)
図12は本発明の実施例9の加熱調理器の外観図である。また図13は同加熱調理器の蓋をしたときの要部断面図である。
【0070】
実施例8をもとに操作部13を上面ケース21に備えこの部分に高温注意表示手段としてのランプ43を備えたもので、図11、12、13にて説明する。
【0071】
すなわち、上面ケース21は上面の中央部に設けた耐熱ガラス5と、外周の一部の勾配部分に設けた操作部13とを備えている。操作部13には加熱開始ボタン14と加熱停止ボタン15および高温注意表示手段を備えている。この勾配44は上面ケース21および耐熱ガラス5を覆うように蓋34をした場合に操作部13の加熱開始ボタン14と加熱停止ボタン15および高温表示手段としてのランプ43が当たることを避けるためである。
【0072】
高温表示手段は温度センサ25にて動作し、加熱後の耐熱ガラス5の温度を検出し高温であれば点滅を開始し耐熱ガラス5に手を触れても火傷の恐れがない温度を検出すると点滅を停止するものである。
【0073】
このとき、音による警告については実施例5と同様で加熱後に加熱停止ボタン15を押して且つ被加熱物18を取り去ると発光素子28よりの光りを受光素子29が検出し耐熱ガラス5の温度が高温であれば制御回路(図示せず)のブザー32音にて警告を開始し耐熱ガラス5に手を触れても火傷の恐れがない温度を検出すると音による警告を停止するものである。
【0074】
つまり、高温表示手段としてのランプ43は加熱後に加熱停止ボタン15を押したときより点滅表示するが、ブザー32音による警告は加熱後に加熱停止ボタン15を押し且つ被加熱物18を取り去ったときよりコールするものであり、使い勝手を良くし且つ安全性を配慮したものである。
【0075】
さらに、蓋34を上面ケース21および耐熱ガラス5を覆うようにすることにより高温の耐熱ガラス5に触れなくしたものである。
【0076】
以上のように、本実施例9によれば、(1)加熱調理器の近くでは高温注意表示にて注意が喚起でき、加熱調理器より離れたときは音による警告にて注意が喚起できるものである。(2)聴覚と視覚との両方で耐熱ガラスが高温であることを認識でき且つ蓋をすることにより高温の前記耐熱ガラスに触れることがなく安全である。
【0077】
(実施例10)
図14は本発明の実施例10の加熱調理器の温度センサ26の特性図である。
【0078】
実施例1と同様な構成であり、違いは被加熱物有無判定手段とし発光、受光素子にて被加熱物18が耐熱ガラス5に載置されているか否かを判定するものに対して、温度計測手段としての温度センサ25の立ち下り勾配を検出し被加熱物18が耐熱ガラス5に載置されているか否かを判定するものである。
【0079】
以下、本実施例を図1、2、3、14に基ずいて説明する。加熱調理器は上面ケース21と下面ケース22とを結合した構成とし、上面ケース21は底部に開口部23を備えた凹部24を有し被加熱物18を載置する耐熱ガラス5を載せ接着7して形成するとともに、下面ケース22は耐熱ガラス5の直下に設けられ加熱手段としての赤外線を放射するランプヒータ12と温度計測手段としての温度センサ25とを内蔵したコンロ部9(加熱部)を備えた構成としている。また、温度計測手段としての温度センサ25は段付きガイド筒26の内部にてスプリングバネB27により耐熱ガラス5に当接するように備えられている。
【0080】
上記構成において、温度センサ25は次の2つの機能を有している。(1)加熱後の耐熱ガラス5の温度検出。(2)耐熱ガラス5に手を触れても火傷の恐れがない温度の検出の両方であり、いずれも、制御回路(図示せず)のブザー32を動作させ所定温度以上であれば音にて警告し、所定温度以下であれば音による警告を停止するものである。
【0081】
本発明のものは、3つ目の機能を付加するものである。
つまり、図14の(a)に示すように加熱後に操作部13の加熱停止ボタン15を押し且つ被加熱物18を載置したままのときの温度センサ25の温度立ち下り勾配を計測し予めマイコン33に入力しておく。次に、図14の(b)に示すように被加熱物18を取り去ったときに温度センサ25にて温度立ち下り勾配を検出する。このとき、予めマイコン33に入力していたものと同一ならば耐熱ガラス5の上に被加熱物18があると判断し音による警告はしない。一方、予めマイコン33に入力していたものと違うならば耐熱ガラス5の上より被加熱物18を取り去ったものと判断し音にて警告するものである。
【0082】
つまり、加熱後に操作部13の加熱停止ボタン15を押し且つ被加熱物18を取り去ったとき所定温度以上であれば音にて警告することを発光、受光素子による検出ではなく温度計測手段としての温度センサ25にて実現したものである。
【0083】
以上のように、本実施例10によれば、(1)温度計測手段としての温度センサは耐熱ガラスの温度所定温度以上と以下を検出するとともに被加熱物有無判定手段を兼ねたものであり構成が極めて簡単である。(2)ひとつの温度センサにて3つの機能を有するものであり低コストにて実現できる。
【0084】
(実施例11)
図15は本発明の実施例11の加熱調理器の外観図である。また図16(a)は同加熱調理器の断面図である。また図16(b)は同加熱調理器の高温表示部の絵図である。
【0085】
図において、加熱調理器は上面ケース21と下面ケース22とを結合した構成である。上面ケース21は底部に開口部23を備え被加熱物18を載置する耐熱ガラス5を載せ接着材7で接着して形成している。また、下面ケース22は耐熱ガラス5の直下に設けられ加熱手段としての赤外線を放射するランプヒータ12を内蔵したコンロ部9(加熱部)と、下面ケース22とコンロ部9との間に設けられコンロ部の上方部が耐熱ガラス5に当接するよう附勢するスプリングバネA10とを備えた構成としている。46(a)は冷却ファンで、46(b)は冷却ファンよりの風を受けやすくした受風板である。
【0086】
そして、耐熱ガラス5の略中央部に高温表示部47を備え、ここにサーモクロミズム材(示温塗料)48を付加したもので、コンロ部9の内部に高温表示部47が加熱手段としての赤外線を放射するランプヒータ12よりの高温熱を遮蔽するためにガイド筒49を備え、ガイド筒49の一方の上面を耐熱ガラス5の裏面より高温表示部47に向けて当接し他方は開口したものである。この際、ガイド筒49はコンロ部9と一体化している。
【0087】
また、ガイド筒49は赤外線を反射する処理をしたアルミ材料にて形成しランプヒータ12よりの高温の熱を反射し吸熱を少なくしている。さらに、他方を開口するとともにガイド筒49の内部にまで臨ませた受風板46(b)により冷却ファン46(a)の風が上手く対流し高温表示部47が冷却されるものである。これにより、従来は耐熱ガラス5の中央部は高温になりたとえ高温用のサーモクロミズム材48を用いたとしても温度的に耐えられなかったが、本実施例の構成ではこれを可能とした。
【0088】
つまり、耐熱ガラス5の大きさはコンロ部9の大きさよりも大きく、コンロ部9により直接加熱される加熱ゾーン3と直接加熱されない非加熱ゾーン4とより構成されるものであるが、高温表示部47は最も高温となる加熱ゾーン3の略中央部に備えることができるようにしたものである。
【0089】
上記図15から図16の構成において動作を説明する。加熱調理器は加熱開始ボタン14を押し通電を開始すると、加熱部9内部の複数本のランプヒータ12が発熱し直上部の耐熱ガラス5を加熱するとともに透過し鍋などの被加熱物18を伝導と輻射により加熱する。このとき、耐熱ガラス5の温度は被加熱物18の底の形状および材質により異なるが350℃〜450℃となるものの、略中央部の高温表示部47は裏面より冷却ファン46(a)にて冷却されているために100℃〜120℃である。
【0090】
加熱終了は加熱停止ボタン15を押すことにより加熱部9内部の複数本のランプヒータ12がOFF状態となる。このとき、耐熱ガラス5より被加熱物18を取り去ると耐熱ガラス5の略中央部の高温表示部47はサーモクロミズム材(示温塗料)48が赤色にて文字または絵48a(ここでは、一例として手形に斜めバーを付加した社会的に認知度の高いマークを記載)にて明示されているために注意が喚起できるものである。
【0091】
そして、高温表示部47のサーモクロミズム材(示温塗料)48は耐熱ガラス5の温度が40℃程度に低下するともとの白色に戻る。この際、実験データの一例としては高温表示部47の温度が40℃のとき、高温表示部47を除く他の部分の耐熱ガラス5は70℃程度であり、この温度であれば短時間手を触れても火傷に至らず熱いと感じるレベルであり良い。
【0092】
以上のように、本実施例11によれば、(1)耐熱ガラスの最も高温である加熱ゾーンに高温表示部を備えたことにより最も判りやすい。(2)サーモクロミズム材を赤色にて文字または絵を明示するものであり最も低コストにて実現できる。
【0093】
(実施例12)
図17は本発明の実施例12の加熱調理器の断面図である。
【0094】
実施例12と同様な構成である。違いは耐熱ガラス5の略中央部の高温表示部47の部分をサークル状に凹形状50とし凹形状50のくぼんだ部分にサーモクロミズム材(示温塗料)48を付加し、被加熱物18にてこすれて消えることのない構成としたもの。
【0095】
以上のように、本実施例12によれば、サーモクロミズム材による赤色の文字または絵の明示が長期間使用していても消えることが無い。
【0096】
(実施例13)
図18は本発明の実施例13の加熱調理器の蓋の外観図である。図19は同加熱調理器の蓋をしたときの断面図である。
【0097】
実施例12とは同様な構成であり、違いは耐熱ガラス5を覆うような蓋51を備えたものである。
【0098】
つまり、耐熱ガラス5の最も高温である加熱ゾーン3に高温表示部47を備えサーモクロミズム材(示温塗料)48を赤色の文字または絵にて明示し注意を喚起し易くしたものに蓋51を備え、加熱後に被加熱物18を取り去り高温の耐熱ガラス5に触れにくくしたものである。
【0099】
蓋51は略中央部に窓52を備えたもので、窓52は耐熱ガラス5を覆うような蓋51をしたとき耐熱ガラス5の高温表示部47と対応し窓52越しに高温表示部47のサーモクロミズム材(示温塗料)48の文字または絵が見えるようにしたものである。また、窓52の外周部に小孔53を複数個備え直下にある耐熱ガラス5の熱気を取り出す構成としている。
【0100】
さらに、蓋51の内側には略中央部に高温表示部47と同直径の孔54を有する断熱性部材プレート55を備えたものである。
【0101】
上記の構成において、高温表示部47のサーモクロミズム材(示温塗料)48が温度低下し白色に戻ったときに蓋51をして収納する。または、加熱後少し時間が経過し耐熱ガラス5の温度が加熱直後より低くなったときに蓋51をし窓52越しにサーモクロミズム材(示温塗料)48が白色に戻ったことを確認しこの段階にて収納すればよい。
【0102】
以上のように、本実施例13によれば、(1)サーモクロミズム材による赤色の文字または絵の明示による注意喚起だけでなく蓋をすることにより高温の耐熱ガラスに触れることがなく安全である。(2)加熱後に蓋ができるためより安全であるとともに、収納に際し温度的に大丈夫か否かの判別ができ便利である。
【0103】
(実施例14)
図20(a)は本発明の実施例14の加熱調理器の焼きアミの外観図である。また図20(b)は同加熱調理器の焼きアミの断面図である。また21は同加熱調理器に焼きアミを載置したときの要部断面図である。
【0104】
実施例1とは同様な構成であり、違いは焼きアミ56を付加したものである。
【0105】
図1、2、3、20、21に基づいて説明する。加熱停止ボタン15を押し加熱を終了し耐熱ガラス5面より被加熱物18を取り去ると耐熱ガラス5の温度を温度センサ25にて検出するとともに発光素子28よりの光は小孔A30を透過し受光素子29の小孔B31を介して受光することになり耐熱ガラス5が所定温度以上であれば制御回路のブザー32音にて警告する。これにより、高温の耐熱ガラス5に触れないように注意が喚起できるものである。
【0106】
これに対して、耐熱ガラス5の上にてアミ焼き加熱をしたときの使い勝手が良く且つ安全性を向上したものである。
【0107】
すなわち、焼きアミ56は円形とし上面を線材などにてタテもしくはタテヨコに、ある間隔にて配設するとともに外周に脚を兼ねたリング状の遮蔽体57を備えている。アミ焼きに際しては焼きアミ56を耐熱ガラス5の上に載せこの焼きアミ56の上に食材(例えば、食パン、もちなど)58を載せてアミ焼き加熱をするもので、アミ焼き加熱後に操作部13の加熱停止ボタン15を押し且つ前記焼きアミ56上の食材58を取り去っても、脚を兼ねたリング状の遮蔽体57にて発光素子28よりの光を遮蔽していることにより耐熱ガラス5面に被加熱物18が載置しているものと判別し耐熱ガラス5が所定温度以上であるが制御回路のブザー32を動作させないために音にて警告しないものである。これは、次々焼きアミ56の上にてアミ焼き加熱をする場合に音にて警告されるとうるさく使い勝手が悪くなることを解決したものである。このとき、耐熱ガラス5の上に焼きアミ56が載っているために高温の耐熱ガラス5に手を触れることはない。
【0108】
一方、アミ焼き加熱後に操作部13の加熱停止ボタン15を押し且つ焼きアミ56を取り去ると前記耐熱ガラス5が所定温度以上であれば音にて警告するものである。
【0109】
今仮に、各家庭にある焼きアミを用いた場合を説明すると、アミ焼き加熱後に操作部13の加熱停止ボタン15を押し且つ焼きアミ上の食材を取り去ると即座に耐熱ガラス5の温度を温度センサ25にて検出するとともに発光素子28よりの光は小孔A30を透過し受光素子29の小孔B31を介して受光することになり耐熱ガラス5が所定温度以上であり制御回路のブザー32音にて警告することになりうるさく使い勝手が悪くなるものである。
【0110】
以上のように、本実施例14によれば、(1)鍋などの被加熱物を加熱する場合の安全性を高めただけでなく、焼きアミの上に食材を載せて焼き物加熱をした場合などにおいても安全性を高めたもの。(2)安全性を高い且つ使い勝手が良いアミ焼き加熱が実現できる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の加熱調理器によれば、次の効果が得られる。
【0112】
)被加熱物の有無を温度センサの温度立ち下り勾配を検出しマイコンにて演算するとともに耐熱ガラスの温度を検出することの両面を兼ねたものであり、低コスト且つ簡単構成にて実現できる。
【0113】
)高温表示部を備えた耐熱ガラスを覆うように、窓を備えた蓋をしたときに窓より高温表示部が見える構成であり、耐熱ガラスの最も高温である加熱ゾーンに高温表示されているために注意が喚起できるとともに、蓋をすることにより高温の耐熱ガラスに触れることがなく安全である。また、収納に際し温度的に大丈夫か否かの判別ができ便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における加熱調理器の外観図
【図2】 同加熱調理器の断面図
【図3】 同加熱調理器の制御回路ブロック図
【図4】 本発明の実施例3における加熱調理器の蓋の外観図
【図5】 同加熱調理器の蓋をしたときの断面図
【図6】 本発明の実施例4における加熱調理器の蓋をしたときの断面図
【図7】 (a)他の実施例の加熱調理器の外観図
(b)同加熱調理器の蓋をしたときの要部断面図
【図8】 本発明の実施例6における加熱調理器の温度センサ拡大断面図
【図9】 本発明の実施例8における加熱調理器の外観図
【図10】 同加熱調理器の要部断面図
【図11】 同加熱調理器の制御回路ブロック図
【図12】 本発明の実施例9における加熱調理器の外観図
【図13】 同加熱調理器の蓋をしたときの要部断面図
【図14】 本発明の実施例10における加熱調理器の温度センサの特性図
【図15】 本発明の実施例11における加熱調理器の外観図
【図16】 (a)同加熱調理器の断面図
(b)同加熱調理器の高温表示部の絵図
【図17】 本発明の実施例12における加熱調理器の断面図
【図18】 本発明の実施例13における加熱調理器の蓋の外観図
【図19】 同加熱調理器の蓋をしたときの断面図
【図20】 (a)本発明の実施例14における加熱調理器の焼きアミの外観図
(b)同加熱調理器の焼きアミの断面図
【図21】 同加熱調理器に焼きアミを載置したときの要部断面図
【図22】 従来の加熱調理器の外観図
【図23】 同加熱調理器の断面図
【符号の説明】
5 耐熱ガラス
9 コンロ部
12 発熱体(加熱手段)
13 操作部
14 加熱開始ボタン
15 加熱停止ボタン(加熱停止動作)
18 被加熱物
25 温度センサ(温度測定手段)
28 発光素子(被加熱物有無判定手段)
29 受光素子(被加熱物有無判定手段)
32 ブザー(警告音発生手段)
33 マイコン
34、51 蓋
43 ランプ
47 高温表示部
48 サーモクロミズム材
49 ガイド筒
50 凹形状
52 窓
56 焼きアミ
57 遮蔽体
58 食材

Claims (3)

  1. 被加熱物を載置する耐熱ガラスと、前記耐熱ガラスの下部に備えられ前記耐熱ガラスを介して前記被加熱物を加熱する加熱手段と、前記耐熱ガラスの温度を計測する温度計測手段と、制御手段とを有する加熱調理器において、前記制御手段は操作部の加熱停止動作をし且つ前記被加熱物を取り去った場合であって、前記耐熱ガラスが所定の温度を越えるときは音にて警告するとともに、前記制御手段は操作部の加熱停止動作をし且つ前記被加熱物を載置したままのときの前記温度計測手段の温度立ち下り勾配を予め前記制御手段に入力しておき、前記被加熱物を取り去ったときに前記温度計測手段にて温度立ち下り勾配を検出し違いを演算することにより前記被加熱物を取り去ったか否かを判定することにより前記温度計測手段にて耐熱ガラスの温度を計測するとともに被加熱物有無判定手段とした加熱調理器。
  2. 被加熱物を載置する耐熱ガラスと、前記耐熱ガラスの下部に備えられ前記耐熱ガラスを介して前記被加熱物を加熱する加熱手段と、制御手段とを有する加熱調理器において、前記制御手段は操作部の加熱停止動作をし且つ前記被加熱物を取り去った場合であって、前記耐熱ガラスが所定の温度を越えるときは音にて警告するとともに、前記耐熱ガラスの略中央部に高温表示部を備え、前記高温表示部にサーモクロミズム材を付加するとともに、コンロ部の内部に前記高温表示部が前記加熱手段よりの高温熱を遮蔽するためのガイド筒を備え一方の面を前記耐熱ガラスの前記高温表示部に当接し他方を開口したもので、前記耐熱ガラスの高温時に前記サーモクロミズム材が赤色にて文字または絵を明示し高温注意を喚起するとともに蓋を付加したもので、前記蓋に窓を備え前記耐熱ガラスを覆うように蓋をする構成とした加熱調理器。
  3. 耐熱ガラスの高温表示部を凹形状にし、前記凹形状のくぼんだ部分にサーモクロミズム材を付加する構成とした請求項2に記載の加熱調理器。
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