JP3793876B2 - 情報表示装置および情報表示処理プログラム - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子辞典など、任意の見出し語についての説明情報を表示するための情報表示装置および情報表示処理プログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、意味内容を知りたい見出し語を入力して検索実行を指示すると、この見出し語に対応付けられて予め記憶された当該見出し語の説明内容が読み出されて表示される電子辞典が実用されている。
【０００３】
このような電子辞典において、所望の見出し語を入力すると、当該見出し語と一致する見出し語と共に類似の見出し語が一覧表示され、この一覧表示された複数の見出し語の中から所望の見出し語を選択すると、選択された見出し語に対応する説明内容の表示画面に切り替わり、所望の見出し語に適切に対応した説明内容を知ることのできる電子辞典も実用されている。
【０００４】
また、見出し語が一覧表示エリアとプレビュー表示エリアを有し、入力された文字に対応する見出し語の候補リストの表示と、前記候補リストの中でカーソルで指定された見出し語に対応する情報のプレビュー表示とを同時に行う電子辞書も提案されている。（例えば、特許文献１参照。）
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−１３４５６８号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の電子辞典では、選択した見出し語についての説明内容は、先頭からべたで表示されるので、当該説明内容の中味を順番に読んで行かないとユーザが求める適切な説明内容を探すのが困難な問題がある。また、候補リストの中でカーソルで指定された見出し語に対応する情報のプレビュー表示とを同時に行う電子辞書においても、同様に、当該説明内容の中味を順番に読んで行かないと適切な説明内容を探すのが困難である。
【０００７】
また、一覧表示された見出し語を選択すると、その選択された見出し語についての複数の説明内容を表示するものもあるが、一覧表示中で異なる見出し語を選択する毎にその説明内容が切り返されて表示されるものであるため、表示された説明内容が適切でない場合、画面を戻して再度見出しを選択し直す必要があるため、検索操作に手間が掛かり面倒な問題がある。
【０００８】
本発明は、前記のような問題に鑑みてなされたもので、所望の見出し語に対応する適切な説明内容を容易且つ簡単に検索することが可能になる情報表示装置および情報表示処理プログラムを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の請求項１に係る情報表示装置では、見出し語毎に該見出し語についての説明情報を記憶する情報記憶手段を有し、この情報記憶手段により記憶された見出し語が見出し語検索手段により検索され、この検索された複数の見出し語が第１の表示エリアに配列されて一覧表示されると共に、該見出し語毎の説明情報の一部が当該各見出し語に対応付けて第１の表示エリアと隣接する第２の表示エリアにその先頭から収まる所定の文字数分、見出し語一覧表示制御手段により一覧表示される。そして、この一覧表示された見出し語のうち何れかの見出し語が見出し語指定手段により第１の表示エリア上で指定され、この指定された見出し語についての複数の個別説明情報が、指定見出し語説明情報表示制御手段により前記第２の表示エリアに一覧表示された見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えてその先頭から該第２の表示エリアに収まる所定の文字数分一覧表示されると共に、当該指定の見出し語に対応付けた枠で囲んで表示される。
【００１０】
これによれば、検索された複数の見出し語と各見出し語に対応する説明情報との関わりを分かり易く表示できるだけでなく、指定の見出し語とその説明情報も見易く表示でき、しかも各説明情報がその先頭の一部のみの表示であっても、第２のエリアに均等に収まる見易い所定文字数分での一覧表示ができることになる。
【００１９】
また、本発明の請求項２に係る情報表示装置では、前記請求項１に係る情報表示装置にあって、さらに、見出し語指定手段により指定された見出し語を他の見出し語に変更して指定する見出し語指定変更手段が備えられ、この見出し語指定手段により指定された見出し語または見出し語指定変更手段により変更して指定された見出し語についての複数の個別説明情報が、当該指定の見出し語に対応付けた表示形態にして、一覧表示されている見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えて一覧表示される。
【００２０】
これによれば、所望の説明情報を有する見出し語を簡単に検索できることになる。
【００２１】
また、本発明の請求項３に係る情報表示装置では、前記請求項１または請求項２に係る情報表示装置にあって、さらに、一覧表示された複数の説明情報の何れかが選択されると、この選択された説明情報の内容の全体が表示されることになる。
【００２２】
これによれば、所望の説明情報を有する見出し語を簡単に検索できるだけでなく、その説明情報の内容全体をも簡単に確認できることになる。
【００２３】
また、本発明の請求項４に係る情報表示装置では、前記請求項１乃至請求項３の何れか１項に係る情報表示装置にあって、さらに、検索文字を入力する検索文字入力手段が備えられ、この入力された検索文字が１つの単語からなる場合には該単語について、複数の単語からなる場合には該複数の単語のうちの所定の単語について、その単語と一致およびその単語を含む見出し語が情報記憶手段により記憶された見出し語から検索される。そして、一覧表示された見出し語のうちで、各見出し語それぞれの説明情報について前記入力された複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断され、これにより複数の単語からなる検索文字が含まれる説明情報が有ると判断された場合は、当該説明情報に対応する見出し語が他の見出し語と表示形態を異ならせて表示される。
【００２４】
これによれば、複数の単語からなる成句を検索文字として入力した場合に、当該成句の説明情報を有する見出し語を容易に確認できることになる。
【００２５】
また、本発明の請求項５に係る情報表示装置では、前記請求項４に係る情報表示装置にあって、さらに、一覧表示された複数の見出し語の何れかが選択されると、この選択された見出し語についての説明情報の内容の全体が表示される。そして、この表示された説明情報の内容について前記入力された複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が判断され、この部分が他の部分と表示形態を異ならせて表示される。
【００２６】
これによれば、複数の単語からなる成句を検索文字として入力し、当該成句の説明情報を有する見出し語を容易に選択してその説明情報の内容の全体を表示できるだけでなく、この説明情報の内容表示の中で前記成句のある説明部分を簡単に確認できることになる。
【００２７】
また、本発明の請求項６に係る情報表示装置では、前記請求項４または請求項５に係る記載の情報表示装置にあって、さらに、指定見出し語説明情報表示により一覧表示された複数の個別説明情報について、入力された複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断され、この複数の単語からなる検索文字が含まれる個別説明情報が有ると判断された場合は、当該個別説明情報が他の個別説明情報と表示形態を異ならせて表示される。
【００２８】
これによれば、指定の見出し語に対応する複数の個別説明情報の一覧表示中で、検索文字として入力された複数の単語からなる成句の説明を含む個別説明情報を簡単に確認できることになる。
【００２９】
また、本発明の請求項７に係る情報表示装置では、前記請求項３に係る情報表示装置にあって、さらに、入力された検索文字が１つの単語からなる場合には該単語について、複数の単語からなる場合には該複数の単語のうちの所定の単語について、その単語と一致およびその単語を含む見出し語が情報記憶手段により記憶された見出し語から検索される。そして、選択表示された説明情報の内容について前記入力された複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が判断され、この部分が他の部分と表示形態を異ならせて表示される。
【００３０】
これによれば、複数の単語からなる成句を検索文字として入力し、所望の説明情報を有する見出し語を簡単に検索して、その説明情報の内容全体を選択表示させた場合に、当該成句の説明部分を容易に確認できることになる。
【００３１】
また、本発明の請求項８に係る情報表示装置では、前記請求項４または請求項６に係る情報表示装置にあって、検索された見出し語に対応する説明情報について複数の単語からなる検索文字が含まれるかどうかの判断は、判断対象の説明情報について、該説明情報に含まれる「〜」のデータを、入力された複数の単語からなる検索文字のうちの所定の単語に置き換えて、当該複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断される。
【００３２】
これによれば、説明情報に含まれる「〜」のデータを、入力された成句検索文字の所定の単語に置換して当該成句を有する説明情報で有るか判断できることになる。
【００３３】
また、本発明の請求項９に係る情報表示装置では、前記請求項５または請求項７に係る情報表示装置にあって、検索された見出し語に対応する説明情報を選択しその全体の内容を表示させる際に、複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が有るかどうかの判断は、判断対象の説明情報の内容について、該説明情報の内容に含まれる「〜」のデータを、入力された複数の単語からなる検索文字のうちの所定の単語に置き換えて、当該複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が有るか判断される。
【００３４】
これによれば、選択表示される説明情報の全体の内容に含まれる「〜」のデータを、入力された成句検索文字の所定の単語に置換して当該成句を有する説明情報の部分が有るか判断できることになる。
【００３５】
また、本発明の請求項１０に係る情報表示処理プログラムでは、当該プログラムを情報表示装置にインストールすることで、この情報表示装置のコンピュータにおいて、見出し語毎に該見出し語についての説明情報を記憶する情報記憶手段により記憶された見出し語が見出し語検索手段により検索され、この検索された複数の見出し語が第１の表示エリアに配列されて一覧表示されると共に、該見出し語毎の説明情報の一部が当該各見出し語に対応付けて第１の表示エリアと隣接する第２の表示エリアにその先頭から収まる所定の文字数分、見出し語一覧表示制御手段により一覧表示される。そして、この一覧表示された見出し語のうち何れかの見出し語が見出し語指定手段により第１の表示エリア上で指定され、この指定された見出し語についての複数の個別説明情報が、指定見出し語説明情報表示制御手段により前記第２の表示エリアに一覧表示された見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えてその先頭から該第２の表示エリアに収まる所定の文字数分一覧表示されると共に、当該指定の見出し語に対応付けた枠で囲んで表示される。
【００３６】
これによれば、検索された複数の見出し語と各見出し語に対応する説明情報との関わりを分かり易く表示できるだけでなく、指定の見出し語とその説明情報も見易く表示でき、しかも各説明情報がその先頭の一部のみの表示であっても、第２のエリアに均等に収まる見易い所定文字数分での一覧表示ができることになる。
【００３７】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【００３８】
図１は、本発明の情報表示装置の実施形態に係る通信機能付き電子辞典（通信電子辞典）１０の電子回路の構成を示すブロック図である。
【００３９】
通信電子辞典１０は、各種の記録媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、ＣＰＵ(central processing unit)１１が備えられる。
【００４０】
ＣＰＵ１１は、メモリ１２内に予め記憶された電子辞典制御プログラム、あるいはＲＯＭカードなどの外部記録媒体１３から記憶装置１４に読み込まれた電子辞典制御プログラム、あるいはインターネットＮ上のＷｅｂサーバ２０（この場合はプログラムサーバ）から通信部１５を介して前記メモリ１２に読み込まれた電子辞典制御プログラムに応じて、回路各部の動作を制御するもので、前記メモリ１２に記憶された電子辞典制御プログラムは、キーやタッチパネルからなる入力部１７からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信部１５を介して接続されるインターネットＮ上の各Ｗｅｂサーバ２０…との通信信号に応じて起動される。
【００４１】
前記ＣＰＵ１１には、前記メモリ１２、記録媒体読取部１４、通信部１５、入力部１７が接続される他に、ＬＣＤからなる表示部１８などが接続される。
【００４２】
この通信電子辞典１０のメモリ１２は、ＲＯＭ、FLASHメモリ(EEP-ROM)、ＲＡＭを組み合わせて構成される。
【００４３】
このメモリ１２には、当該通信電子辞典１０の全体の動作を司るシステムプログラムや通信部１５を介してインターネットＮ上の各Ｗｅｂサーバ２０…とデータ通信するための通信プログラムが記憶される他に、この通信電子辞典１０での辞典検索に伴う情報表示処理などを行うための電子辞典制御プログラム１２ａが記憶される。
【００４４】
また、このメモリ１２には、見出語テーブル１２ｂ、説明情報テーブル１２ｃ、辞書内容データメモリ１２ｄ、入力検索語メモリ１２ｅ、検索見出語一覧メモリ１２ｆ、該当有りテーブル１２ｇ、指定見出語メモリ１２ｈ、指定説明項目メモリ１２ｉ、そしてワークエリア１２ｊが備えられる。
【００４５】
図２は前記通信電子辞書１０の見出語テーブル１２ｂに格納されたテーブルデータを示す図である。
【００４６】
この見出語テーブル１２ｂには、辞書内容データメモリ１２ｄに記憶された各種辞書の内容に応じて、その見出しＮｏ、見出語、記憶アドレス、説明内容の先頭データ（所定文字数）が対応付けられて記憶される。なお、この各見出し語に対応する説明内容の所定文字数分の先頭データは、その説明内容の意味が分かる範囲の文字数あるいは表示部１８に対する一覧表示（図９（Ｃ）参照：検索見出し語一覧画面Ｇ２）において画面内に収まる範囲の文字数に設定される。
【００４７】
図３は前記通信電子辞書１０の説明情報テーブル１２ｃに格納されたテーブルデータを示す図である。
【００４８】
この説明情報テーブル１２ｃには、辞書内容データメモリ１２ｄに記憶された各種辞書における見出し語毎の複数の説明項目（説明情報）の先頭データ（所定文字数）が、該当見出しＮｏ、説明Ｎｏ、記憶アドレスに対応付けられて記憶される。なお、この各説明項目に対応する説明内容の所定文字数分の先頭データは、その説明内容の意味が分かる範囲の文字数あるいは表示部１８に対する一覧表示（図８（Ｂ）参照：検索見出し語一覧画面Ｇ２）において画面内に収まる範囲の文字数に設定される。
【００４９】
辞書内容データメモリ１２ｄには、前記電子辞典制御プログラム１２ａに従った辞典検索の対象データベースとなる広辞苑，技術用語辞典，カタカナ辞典，百科辞典，英和辞典，和英辞典，国語辞典など、各種の辞典の内容が収録される。
【００５０】
入力検索語メモリ１２ｅには、辞典検索（情報表示処理）に伴い入力された検索対象の見出し語が検索文字として記憶される。
【００５１】
検索見出語一覧メモリ１２ｆには、前記入力検索語メモリ１２ｅに記憶された検索文字に従い、前記辞書内容データメモリ１２ｄから検索された該検索文字を含む全ての見出し語が、検索された見出し語一覧データとして記憶される。
【００５２】
図４は前記通信電子辞書１０の該当有りテーブル１２ｇに格納されたテーブルデータを示す図である。
【００５３】
この該当有りテーブル１２ｇには、辞典検索に伴う情報表示処理の成句用法検索において、前記入力検索語メモリ１２ｅに記憶された検索文字（検索対象見出語）が複数の単語を含む場合に、その先頭の見出し単語について検索された見出し語に対応する複数の説明内容中で、「〜」のデータを当該見出し単語と置き換えて前記複数単語を含む検索文字となった場合に、その見出しＮｏと説明内容のＮｏに該当有りを示すフラグが対応付けされて記憶される。
【００５４】
つまり、この該当有りテーブル１２ｇによれば、複数の単語からなる検索文字と一致する成句の説明内容があった場合に、その見出し語のＮｏと説明内容のＮｏが示されることになる。
【００５５】
指定見出語メモリ１２ｈには、前記検索見出語一覧メモリ１２ｆに記憶された入力検索文字に対応する見出し語一覧中で、ユーザ指定された見出し語のＮｏが記憶される。
【００５６】
指定説明項目メモリ１２ｉには、前記見出し語一覧に従いユーザ指定された見出し語に対応する複数の説明内容中で、さらにユーザ指定された説明内容のＮｏが記憶される。
【００５７】
ワークエリア１２ｊには、この通信電子辞書１０による各種の処理動作に伴い、ＣＰＵ１１に入出力される種々のデータが必要に応じて一時記憶される。
【００５８】
次に、前記構成による情報表示装置（通信電子辞典）１０の動作について説明する。
【００５９】
図５は前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理（その１）を示すフローチャートである。
【００６０】
図６は前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理（その２）を示すフローチャートである。
【００６１】
図７は前記通信電子辞書１０での情報表示処理に伴う成句用法検索処理を示すフローチャートである。
【００６２】
図８は前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理に従った操作表示状態（その１）を示す図である。
【００６３】
図９は前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理に従った操作表示状態（その２）を示す図である。
【００６４】
図８（Ａ）に示すように、入力部１７の「英和」キー１７ａの操作に応じて英和辞典の検索モードが設定され、表示部１８に対して検索語入力画面Ｇ１が表示された状態で、例えば検索文字「kind to」が入力され、図８（Ｂ）に示すように、「訳／決定」キー１７ｂが操作されると、この入力された検索語「kind to」のデータが入力検索語メモリ１２ｅに記憶される（ステップＳ１）。
【００６５】
すると、この入力検索語メモリ１２ｅに記憶された入力検索語「kind to」が複数の単語を含むか否か判断される（ステップＳ２）。
【００６６】
この場合に複数の単語「kind」と「to」を含むと判断された場合には、その先頭の単語文字「kind」について辞書内容データメモリ１２ｄに記憶された英和辞典の辞書データから見出し語検索が行われ、「kind」と一致および「kind」を含む複数の見出し語「kind1」「kind2」「kind・a,-・er」…が検索されて、検索見出し語一覧メモリ１２ｆに記憶された後（ステップＳ３ａ）、図７における成句用法検索処理に移行される（ステップＳＡ）。
【００６７】
この成句用法検索処理が起動されると、まず前記検索見出し語一覧メモリ１２ｆに記憶された複数の見出し語「kind1」「kind2」「kind・a,-・er」…の中から最初の見出し語「kind1」が指定されると共に（ステップＡ１）、この指定の見出し語に対応した説明内容の中から最初の説明項目が指定される（ステップＡ２）。
【００６８】
すると、この指定された説明項目の内容データがワークエリア１２ｊに読み出され（ステップＡ３）、この説明項目の内容データに含まれている「〜」のデータが前記指定の見出し語の単語「kind」に置換される（ステップＡ４）。
【００６９】
すると、この説明項目の内容データにおける「〜」データを前記指定の見出し単語「kind」に置き換えた場合の複数単語からなる文字列が、前記入力検索語メモリ１２ｅに記憶された検索対象の文字列「kind to」と一致または含む文字列であるか否か判断される（ステップＡ５）。
【００７０】
ここで、例えば説明項目の内容データにおける「〜」データを指定の見出し単語「kind」に置き換えた場合の複数単語からなる文字列が「kind to…」となり、前記検索対象文字列「kind to」と一致または含む文字列であると判断された場合には、該当有りテーブル１２ｇに対して、この見出し語のＮｏと説明項目のＮｏとに対応付けて、検索文字列の該当有りを示すマーク（フラグ）がセットされる（ステップＡ５→Ａ６）。
【００７１】
そして、前記ステップＡ５において「Ｎｏ」、つまり、指定中の説明項目の内容データにおける「〜」データを指定の見出し単語「kind」に置き換えた場合の複数単語からなる文字列が、前記検索対象文字列「kind to」と一致せず、また含む文字列でもないと判断された場合、またはステップＡ６において検索文字列の該当有りを示すマーク（フラグ）がセットされると、前記指定の見出し語「kind」に対応した説明内容の中で次の説明項目が有るか否か判断される（ステップＡ７）。
【００７２】
そして、次の説明項目有りと判断された場合には、当該次の説明項目が指定されて（ステップＡ７→Ａ８）、前記ステップＡ３からの処理に戻り、この次の説明項目の内容データについても、「〜」データと指定の見出し単語「kind」との置換による検索対象文字列「kind to」との一致／不一致判断がなされる（ステップＡ３〜Ａ５）。
【００７３】
こうして、検索対象文字列「kind to」の先頭見出し語検索により検索されて検索見出し語一覧メモリ１２ｆに記憶された最初の見出し単語「kind1」について、各説明項目中の「〜」データを当該見出し単語「kind」と置換した場合の検索対象文字列「kind to」との一致／不一致判断処理、そして一致した場合の見出し語Ｎｏと説明項目Ｎｏに対応付けた該当マークのセット処理がなされると、前記検索見出し語一覧メモリ１２ｆに記憶された次の見出し単語「kind2」が指定される（ステップＡ９→Ａ１０）。
【００７４】
すると、この検索対象文字列「kind to」の先頭見出し語検索により検索された次の見出し単語「kind2」についても、各説明項目中の「〜」データを当該見出し単語「kind」と置換した場合の検索対象文字列「kind to」との一致／不一致判断処理、そして一致した場合の見出し語Ｎｏと説明項目Ｎｏに対応付けた該当マークのセット処理がなされる（ステップＡ３〜Ａ８）。
【００７５】
このようにして、検索対象文字列に複数の単語が含まれている場合の成句用法検索処理が、検索された各見出し語の全てについて終了すると、図８（Ｂ）に示すように、当該検索された各見出し語「kind1」３１ａ，「kind2」３１ｂ，「kind・a,-・er」３１ｃ，…が、表示部１８に表示された検索見出し語一覧画面Ｇ２上の左エリアに書き込まれて配列され一覧表示される（ステップＳＡ→Ｓ４）。
【００７６】
一方、前記ステップＳ２において、入力検索語メモリ１２ｅに記憶された入力検索語が複数の単語を含まないと判断された場合には、その１つの単語文字について辞書内容データメモリ１２ｄに記憶された英和辞典の辞書データから見出し語検索が行われて、該検索語と一致および該検索語を含む複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…が検索されると共に、検索見出し語一覧メモリ１２ｆに記憶され（ステップＳ３ｂ）、例えば図８（Ｂ）で示したように、表示部１８に表示された検索見出し語一覧画面Ｇ２上の左エリアに書き込まれ一覧表示される（ステップＳ４）。
【００７７】
すると、この検索見出し語一覧画面Ｇ２上の左エリアにて一覧表示された複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…のうち先頭の見出し語３１ａが指定されて指定見出し語メモリ１２ｈに記憶されると共に（ステップＳ５）、一覧表示された複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…それぞれに対応する説明内容の所定文字数の先頭データ３２ａ，３２ｂ，…が見出し語テーブル（図２参照）から読み出され、前記検索見出し語一覧画面Ｇ２上の各見出し語３１ａ，３１ｂ，…に対応する右エリアに一覧表示される（図９（Ｃ）参照）（ステップＳ６）。
【００７８】
すると、説明情報テーブル１２ｃ（図３参照）から、前記指定見出し語メモリ１２ｈに記憶された指定の見出し語３１ａ（例えば「kind1」見出しＮｏ245）に対応する各説明項目それぞれの所定文字数の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…が読み出され（ステップＳ７）、図８（Ｂ）で示すように、前記検索見出し語一覧画面Ｇ２上の右エリアに既に表示された各見出し語３１ａ，３１ｂ，…対応の説明内容の各先頭データ３２ａ，３２ｂ，…上に重ねて一覧表示される（ステップＳ８）。
【００７９】
すると、前記該当有りテーブル１２ｇにセットされたフラグに従い、指定中の見出し語３１ａ（例えば「kind1」見出しＮｏ245）の各説明項目３３ａ，３３ｂ，…（Ｎｏ1,2,3,…,n）について、検索見出し語「kind to」の該当が有る説明項目（例えば「Ｎｏ５」）が判別され、図８（Ｂ）で示すように、赤色表示、太字表示、反転表示などによって該当有り識別表示３４，３５が行われる（ステップＳ９）。
【００８０】
すると、前記指定の見出し語３１ａ（例えば「kind1」）と、これに対応する各説明項目それぞれの先頭データ３３ａ，３３ｂ，…による一覧表示エリアが、吹き出し枠３６により囲まれて表示され（ステップＳ１０）、さらに、当該指定の見出し語３１ａ「kind1」が反転表示などによって指定中見出し語識別表示３４が行われる（ステップＳ１１）。
【００８１】
なお、前記指定の見出し語３１ａとこれに対応する各説明項目の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…を囲むことによる吹き出し枠３６は、この検索見出し語一覧画面Ｇ２上に当該指定の見出し語３１ａに対応する各説明項目の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…の全てが一括表示できない場合、当該吹き出し枠３６を開放端３７として設定表示することで、さらに他の説明項目が存在することを示す。
【００８２】
ここで、前記検索見出し語一覧画面Ｇ２上の左エリアに一覧表示された複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…について、例えば図９（Ｃ）に示すように、カーソルキー１７ｃを操作して指定の見出し語を、「kind1」３１ａから「kind2」３１ｂへ変更入力すると（ステップＳ１２）、前記ステップＳ６からの処理に戻り、各見出し語３１ａ，３１ｂ，…に対応する各説明内容の先頭データ３２ａ，３２ｂ，…の一覧表示（ステップＳ６）、これに重ねた指定の見出し語「kind2」３１ｂに対応する複数の説明項目の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…の一覧表示（ステップＳ７，Ｓ８）、そして、前記指定の見出し語「kind1」３１ａの場合と同様に、該当有り識別表示３５（ステップＳ９）、吹き出し枠３６表示（ステップＳ１０）、さらに、指定中見出し語識別表示３４（ステップＳ１１）が行われる。
【００８３】
そして、前記検索見出し語一覧画面Ｇ２における指定の見出し語に対応する複数の説明項目の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…について、カーソルキー１７ｃの操作に応じて当該説明項目の指定の移動入力が行われると（ステップＳ１３）、移動指定された説明項目の先頭データに対して反転による識別表示３５が行われる（ステップＳ１４）。
【００８４】
また、入力部１７における図示しない「該当有り」キーが操作されると（ステップＳ１５）、現在指定中の見出し語に対応する該当有りテーブル１２ｇにて検索文字列の該当有りフラグがセットされた説明項目Ｎｏに従い、次の該当有りの説明項目の先頭データに対して該当有り識別表示３５が移動されて表示される（ステップＳ１６）。
【００８５】
ここで、前記検索見出し語一覧画面Ｇ２において、指定中見出し語識別表示３４によって所望の見出し語が選択された状態で、図９（Ｄ）に示すように、「訳／決定」キー１７ｂが操作されると（ステップＳ１７）、当該選択された見出し語に対応して辞書内容データメモリ１２ｄに記憶されている説明内容が、その先頭の説明項目の内容データから順に読み出され、説明内容表示画面Ｇ３として表示部１８に表示される（ステップＳ１８）。
【００８６】
この際、前記説明内容表示画面Ｇ３において表示された指定の見出し語に対応する各説明項目の内容データの中で、複数単語からなる検索文字列（例えば「kind to」）が含まれている場合には、当該検索文字列を含む１区切りのデータ「S is kind to do」は色変更，強調文字，文字体変更などによる検索文字区別表示３７として表示される（ステップＳ１９→Ｓ２０）。
【００８７】
また、前記カーソルキー１７ｃの操作に従った各説明項目３３ａ，３３ｂ，…指定の移動入力により、任意の説明項目を選択指定して識別表示３５させた状態（ステップＳ１３→Ｓ１４）、または「該当有り」キーの操作に応じて検索文字列を含む説明項目が選択されて識別表示３５された状態で（ステップＳ１５→Ｓ１６）、「訳／決定」キー１７ｂが操作されると（ステップＳ２１）、当該選択指定された見出し語の説明項目に対応して辞書内容データメモリ１２ｄに記憶されている説明内容が、その指定の説明項目の内容データから順に読み出され、説明内容表示画面Ｇ３として表示部１８に表示される（ステップＳ２２）。
【００８８】
この際、前記同様に、説明内容表示画面Ｇ３において表示された指定の見出し語の説明項目以降に対応する各説明項目の内容データの中で、複数単語からなる検索文字列が含まれている場合には、当該検索文字列を含む１区切りのデータは色変更，強調文字，文字体変更などによる検索文字区別表示３７として表示される（ステップＳ１９→Ｓ２０）。
【００８９】
したがって、前記構成の情報表示装置（通信電子辞典）１０によれば、入力された検索文字列に対応する複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…が辞書内容データメモリ１２ｄから検索され検索見出し語一覧画面Ｇ２の左エリアに一覧表示されると共に、各見出し語３１ａ，３１ｂ，…に対応する説明内容の先頭データ３２ａ，３２ｂ，…が見出し語テーブル１２ｂから読み出され同検索見出し語一覧画面Ｇ２の右エリアに対応表示される。そして、一覧表示された複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…のうちで任意の見出し語３１が指定されると、当該指定の見出し語に対応する複数の説明項目それぞれの内容の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…が説明情報テーブル１２ｃから読み出され、前記各見出し語３１ａ，３１ｂ，…対応の説明内容先頭データ３２ａ，３２ｂ，…が表示された検索見出し語一覧画面Ｇ２の右エリアに重ねて一覧表示されるので、検索された各見出し語３１ａ，３１ｂ，…とその説明内容３２ａ，３２ｂ，…を確認しつつ希望の見出し語３１を指定することで、直ちにその指定の見出し語３１のより深い説明内容３３ａ，３３ｂ，…を表示させることができ、検索文字列に対応する適切な見出し語３１とその説明内容３３ａ，３３ｂ，…を簡単且つ直接的に選択して見つけることができる。
【００９０】
また、前記構成の情報表示装置（通信電子辞典）１０によれば、検索見出し語一覧画面Ｇ２において、左エリアに一覧表示された複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…のうちの指定された見出し語３１については、これに対応して右エリアに一覧表示される各説明項目の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…と共に吹き出し枠３６により囲まれて表示されるので、指定の見出し語とその説明内容を見易く表示することができる。
【００９１】
また、前記構成の情報表示装置（通信電子辞典）１０によれば、検索見出し語一覧画面Ｇ２上において、左エリアで指定された見出し語３１に対応して右エリアに一覧表示された各説明項目の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…が当該画面Ｇ２内で全項目データを一括表示しきれない場合には、これを囲んで表示する吹き出し枠３６が開放端３７として設定表示されるので、この指定の見出し語３１に対応してさらに他の説明項目が存在することを示すことができる。
【００９２】
また、前記構成の情報表示装置（通信電子辞典）１０によれば、検索された各見出し語３１ａ，３１ｂ，…、あるいは指定された見出し語３１に対応して一覧表示される説明内容のデータ３２ａ，３２ｂ，…（３３ａ，３３ｂ，…）は、それぞれその意味が理解できる所定文字数あるいは一覧画面Ｇ２上で表示可能な所定文字数として見出し語テーブル１２ｂや説明情報テーブル１２ｃにて予め抽出記憶され、この各テーブル１２ｂ，１２ｃから読み出されて一覧表示されるので、各説明内容のデータ３２ａ，３２ｂ，…（３３ａ，３３ｂ，…）が先頭データのみであっても、見易く且つ意味内容の分かり易い有効な一覧表示を行うことができる。
【００９３】
また、前記構成の情報表示装置（通信電子辞典）１０によれば、入力された検索文字列が複数の単語を含む成句である場合に、検索された見出し語３１に対応する説明内容３２ａ，３２ｂ，…（３３ａ，３３ｂ，…）の中に当該複数単語を含んだ検索文字列がある場合には、当該見出し語３１およびその説明内容３２（３３）が色変更，強調文字，文字体変更などによって識別表示３５されるので、検索文字列とした成句の意味が含まれている説明内容３２ａ，３２ｂ，…（３３ａ，３３ｂ，…）が有るところを容易に見出すことができる。
【００９４】
さらに、前記構成の情報表示装置（通信電子辞典）１０によれば、指定の見出し語３１に対応する説明項目３３ａ，３３ｂ，…の内容データを説明内容表示画面Ｇ３において表示させた場合に、当該内容データの中に複数単語を含んだ成句の検索文字列がある場合には、色変更，強調文字，文字体変更などによって検索文字区別表示３７されるので、表示された説明内容の中で検索文字列とした成句の意味が含まれている部分を容易に見出すことができる。
【００９５】
なお、前記実施形態において記載した情報表示装置（通信電子辞典）１０による各処理の手法、すなわち、図５，図６のフローチャートに示す通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理（その１）（その２）、図７のフローチャートに示す通信電子辞書１０での情報表示処理に伴う成句用法検索処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード（ＲＯＭカード、ＲＡＭカード等）、磁気ディスク（フロッピディスク、ハードディスク等）、光ディスク（ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ等）、半導体メモリ等の外部記録媒体１３に格納して配布することができる。そして、通信ネットワーク（インターネット）Ｎとの通信機能を備えた種々のコンピュータ端末は、この外部記録媒体１３に記憶されたプログラムを記憶装置１４に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明した辞典検索に伴う情報表示機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【００９６】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク（インターネット）Ｎ上を伝送させることができ、この通信ネットワーク（インターネット）Ｎに接続されたコンピュータ端末から前記のプログラムデータを取り込み、前述した辞典検索に伴う情報表示機能を実現することもできる。
【００９７】
なお、本願発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【００９８】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項１に係る情報表示装置によれば、見出し語毎に該見出し語についての説明情報を記憶する情報記憶手段を有し、この情報記憶手段により記憶された見出し語が見出し語検索手段により検索され、この検索された複数の見出し語が第１の表示エリアに配列されて一覧表示されると共に、該見出し語毎の説明情報の一部が当該各見出し語に対応付けて第１の表示エリアと隣接する第２の表示エリアにその先頭から収まる所定の文字数分、見出し語一覧表示制御手段により一覧表示される。そして、この一覧表示された見出し語のうち何れかの見出し語が見出し語指定手段により第１の表示エリア上で指定され、この指定された見出し語についての複数の個別説明情報が、指定見出し語説明情報表示制御手段により前記第２の表示エリアに一覧表示された見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えてその先頭から該第２の表示エリアに収まる所定の文字数分一覧表示されると共に、当該指定の見出し語に対応付けた枠で囲んで表示されるので、検索された複数の見出し語と各見出し語に対応する説明情報との関わりを分かり易く表示できるだけでなく、指定の見出し語とその説明情報も見易く表示でき、しかも各説明情報がその先頭の一部のみの表示であっても、第２のエリアに均等に収まる見易い所定文字数分での一覧表示ができるようになる。
【０１０３】
また、本発明の請求項２に係る情報表示装置によれば、前記請求項１に係る情報表示装置にあって、さらに、見出し語指定手段により指定された見出し語を他の見出し語に変更して指定する見出し語指定変更手段が備えられ、この見出し語指定手段により指定された見出し語または見出し語指定変更手段により変更して指定された見出し語についての複数の個別説明情報が、当該指定の見出し語に対応付けた表示形態にして、一覧表示されている見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えて一覧表示されるので、所望の説明情報を有する見出し語を簡単に検索できるようになる。
【０１０４】
また、本発明の請求項３に係る情報表示装置によれば、前記請求項１または請求項２の何れか１項に係る情報表示装置にあって、さらに、一覧表示された複数の説明情報の何れかが選択されると、この選択された説明情報の内容の全体が表示されるので、所望の説明情報を有する見出し語を簡単に検索できるだけでなく、その説明情報の内容全体をも簡単に確認できるようになる。
【０１０５】
また、本発明の請求項４に係る情報表示装置によれば、前記請求項１乃至請求項３の何れか１項に係る情報表示装置にあって、さらに、検索文字を入力する検索文字入力手段が備えられ、この入力された検索文字が１つの単語からなる場合には該単語について、複数の単語からなる場合には該複数の単語のうちの所定の単語について、その単語と一致およびその単語を含む見出し語が情報記憶手段により記憶された見出し語から検索される。そして、一覧表示された見出し語のうちで、各見出し語それぞれの説明情報について前記入力された複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断され、これにより複数の単語からなる検索文字が含まれる説明情報が有ると判断された場合は、当該説明情報に対応する見出し語が他の見出し語と表示形態を異ならせて表示されるので、複数の単語からなる成句を検索文字として入力した場合に、当該成句の説明情報を有する見出し語を容易に確認できるようになる。
【０１０６】
また、本発明の請求項５に係る情報表示装置によれば、前記請求項４に係る情報表示装置にあって、さらに、一覧表示された複数の見出し語の何れかが選択されると、この選択された見出し語についての説明情報の内容の全体が表示される。そして、この表示された説明情報の内容について前記入力された複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が判断され、この部分が他の部分と表示形態を異ならせて表示されるので、複数の単語からなる成句を検索文字として入力し、当該成句の説明情報を有する見出し語を容易に選択してその説明情報の内容の全体を表示できるだけでなく、この説明情報の内容表示の中で前記成句のある説明部分を簡単に確認できるようになる。
【０１０７】
また、本発明の請求項６に係る情報表示装置によれば、前記請求項４または請求項５に係る記載の情報表示装置にあって、さらに、指定見出し語の説明情報表示により一覧表示された複数の個別説明情報について、入力された複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断され、この複数の単語からなる検索文字が含まれる個別説明情報が有ると判断された場合は、当該個別説明情報が他の個別説明情報と表示形態を異ならせて表示されるので、指定の見出し語に対応する複数の個別説明情報の一覧表示中で、検索文字として入力された複数の単語からなる成句の説明を含む個別説明情報を簡単に確認できるようになる。
【０１０８】
また、本発明の請求項７に係る情報表示装置によれば、前記請求項３に係る情報表示装置にあって、さらに、入力された検索文字が１つの単語からなる場合には該単語について、複数の単語からなる場合には該複数の単語のうちの所定の単語について、その単語と一致およびその単語を含む見出し語が情報記憶手段により記憶された見出し語から検索される。そして、選択表示された説明情報の内容について前記入力された複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が判断され、この部分が他の部分と表示形態を異ならせて表示されるので、複数の単語からなる成句を検索文字として入力し、所望の説明情報を有する見出し語を簡単に検索して、その説明情報の内容全体を選択表示させた場合に、当該成句の説明部分を容易に確認できるようになる。
【０１０９】
また、本発明の請求項８に係る情報表示装置によれば、前記請求項４または請求項６に係る情報表示装置にあって、検索された見出し語に対応する説明情報について複数の単語からなる検索文字が含まれるかどうかの判断は、判断対象の説明情報について、該説明情報に含まれる「〜」のデータを、入力された複数の単語からなる検索文字のうちの所定の単語に置き換えて、当該複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断されるので、説明情報に含まれる「〜」のデータを、入力された成句検索文字の所定の単語に置換して当該成句を有する説明情報で有るか判断できるようになる。
【０１１０】
また、本発明の請求項９に係る情報表示装置によれば、前記請求項５または請求項７に係る情報表示装置にあって、検索された見出し語に対応する説明情報を選択しその全体の内容を表示させる際に、複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が有るかどうかの判断は、判断対象の説明情報の内容について、該説明情報の内容に含まれる「〜」のデータを、入力された複数の単語からなる検索文字のうちの所定の単語に置き換えて、当該複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が有るか判断されるので、選択表示される説明情報の全体の内容に含まれる「〜」のデータを、入力された成句検索文字の所定の単語に置換して当該成句を有する説明情報の部分が有るか判断できるようになる。
【０１１１】
また、本発明の請求項１０に係る情報表示処理プログラムによれば、当該プログラムを情報表示装置にインストールすることで、この情報表示装置のコンピュータにおいて、見出し語毎に該見出し語についての説明情報を記憶する情報記憶手段により記憶された見出し語が見出し語検索手段により検索され、この検索された複数の見出し語が第１の表示エリアに配列されて一覧表示されると共に、該見出し語毎の説明情報の一部が当該各見出し語に対応付けて第１の表示エリアと隣接する第２の表示エリアにその先頭から収まる所定の文字数分、見出し語一覧表示制御手段により一覧表示される。そして、この一覧表示された見出し語のうち何れかの見出し語が見出し語指定手段により第１の表示エリア上で指定され、この指定された見出し語についての複数の個別説明情報が、指定見出し語説明情報表示制御手段により前記第２の表示エリアに一覧表示された見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えてその先頭から該第２の表示エリアに収まる所定の文字数分一覧表示されると共に、当該指定の見出し語に対応付けた枠で囲んで表示されるので、検索された複数の見出し語と各見出し語に対応する説明情報との関わりを分かり易く表示できるだけでなく、指定の見出し語とその説明情報も見易く表示でき、しかも各説明情報がその先頭の一部のみの表示であっても、第２のエリアに均等に収まる見易い所定文字数分での一覧表示ができるようになる。
【０１１２】
よって、本発明によれば、所望の見出し語に対応する適切な説明内容を容易且つ簡単に検索することが可能になる情報表示装置および情報表示処理プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の情報表示装置の実施形態に係る通信機能付き電子辞典（通信電子辞典）１０の電子回路の構成を示すブロック図。
【図２】前記通信電子辞書１０の見出語テーブル１２ｂに格納されたテーブルデータを示す図。
【図３】前記通信電子辞書１０の説明情報テーブル１２ｃに格納されたテーブルデータを示す図。
【図４】前記通信電子辞書１０の該当有りテーブル１２ｇに格納されたテーブルデータを示す図。
【図５】前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理（その１）を示すフローチャート。
【図６】前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理（その２）を示すフローチャート。
【図７】前記通信電子辞書１０での情報表示処理に伴う成句用法検索処理を示すフローチャート。
【図８】前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理に従った操作表示状態（その１）を示す図。
【図９】前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理に従った操作表示状態（その２）を示す図。
【符号の説明】
１０ …情報表示装置（通信電子辞典）
１１ …ＣＰＵ
１２ …メモリ
１２ａ…電子辞典制御プログラム
１２ｂ…見出し語テーブル
１２ｃ…説明情報テーブル
１２ｄ…辞書内容データメモリ
１２ｅ…入力検索語メモリ
１２ｆ…検索見出し語一覧メモリ
１２ｇ…該当有りテーブル
１２ｈ…指定見出し語メモリ
１２ｉ…指定説明項目メモリ
１２ｊ…ワークエリア
１３ …外部記録媒体
１４ …記憶装置
１５ …通信部
１７ …入力部
１８ …表示部
Ｎ …通信ネットワーク（インターネット）
Ｇ１…検索語入力画面
Ｇ２…検索見出し語一覧画面
Ｇ３…説明内容表示画面
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子辞典など、任意の見出し語についての説明情報を表示するための情報表示装置および情報表示処理プログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、意味内容を知りたい見出し語を入力して検索実行を指示すると、この見出し語に対応付けられて予め記憶された当該見出し語の説明内容が読み出されて表示される電子辞典が実用されている。
【０００３】
このような電子辞典において、所望の見出し語を入力すると、当該見出し語と一致する見出し語と共に類似の見出し語が一覧表示され、この一覧表示された複数の見出し語の中から所望の見出し語を選択すると、選択された見出し語に対応する説明内容の表示画面に切り替わり、所望の見出し語に適切に対応した説明内容を知ることのできる電子辞典も実用されている。
【０００４】
また、見出し語が一覧表示エリアとプレビュー表示エリアを有し、入力された文字に対応する見出し語の候補リストの表示と、前記候補リストの中でカーソルで指定された見出し語に対応する情報のプレビュー表示とを同時に行う電子辞書も提案されている。（例えば、特許文献１参照。）
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−１３４５６８号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の電子辞典では、選択した見出し語についての説明内容は、先頭からべたで表示されるので、当該説明内容の中味を順番に読んで行かないとユーザが求める適切な説明内容を探すのが困難な問題がある。また、候補リストの中でカーソルで指定された見出し語に対応する情報のプレビュー表示とを同時に行う電子辞書においても、同様に、当該説明内容の中味を順番に読んで行かないと適切な説明内容を探すのが困難である。
【０００７】
また、一覧表示された見出し語を選択すると、その選択された見出し語についての複数の説明内容を表示するものもあるが、一覧表示中で異なる見出し語を選択する毎にその説明内容が切り返されて表示されるものであるため、表示された説明内容が適切でない場合、画面を戻して再度見出しを選択し直す必要があるため、検索操作に手間が掛かり面倒な問題がある。
【０００８】
本発明は、前記のような問題に鑑みてなされたもので、所望の見出し語に対応する適切な説明内容を容易且つ簡単に検索することが可能になる情報表示装置および情報表示処理プログラムを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の請求項１に係る情報表示装置では、見出し語毎に該見出し語についての説明情報を記憶する情報記憶手段を有し、この情報記憶手段により記憶された見出し語が見出し語検索手段により検索され、この検索された複数の見出し語が第１の表示エリアに配列されて一覧表示されると共に、該見出し語毎の説明情報の一部が当該各見出し語に対応付けて第１の表示エリアと隣接する第２の表示エリアにその先頭から収まる所定の文字数分、見出し語一覧表示制御手段により一覧表示される。そして、この一覧表示された見出し語のうち何れかの見出し語が見出し語指定手段により第１の表示エリア上で指定され、この指定された見出し語についての複数の個別説明情報が、指定見出し語説明情報表示制御手段により前記第２の表示エリアに一覧表示された見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えてその先頭から該第２の表示エリアに収まる所定の文字数分一覧表示されると共に、当該指定の見出し語に対応付けた枠で囲んで表示される。
【００１０】
これによれば、検索された複数の見出し語と各見出し語に対応する説明情報との関わりを分かり易く表示できるだけでなく、指定の見出し語とその説明情報も見易く表示でき、しかも各説明情報がその先頭の一部のみの表示であっても、第２のエリアに均等に収まる見易い所定文字数分での一覧表示ができることになる。
【００１９】
また、本発明の請求項２に係る情報表示装置では、前記請求項１に係る情報表示装置にあって、さらに、見出し語指定手段により指定された見出し語を他の見出し語に変更して指定する見出し語指定変更手段が備えられ、この見出し語指定手段により指定された見出し語または見出し語指定変更手段により変更して指定された見出し語についての複数の個別説明情報が、当該指定の見出し語に対応付けた表示形態にして、一覧表示されている見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えて一覧表示される。
【００２０】
これによれば、所望の説明情報を有する見出し語を簡単に検索できることになる。
【００２１】
また、本発明の請求項３に係る情報表示装置では、前記請求項１または請求項２に係る情報表示装置にあって、さらに、一覧表示された複数の説明情報の何れかが選択されると、この選択された説明情報の内容の全体が表示されることになる。
【００２２】
これによれば、所望の説明情報を有する見出し語を簡単に検索できるだけでなく、その説明情報の内容全体をも簡単に確認できることになる。
【００２３】
また、本発明の請求項４に係る情報表示装置では、前記請求項１乃至請求項３の何れか１項に係る情報表示装置にあって、さらに、検索文字を入力する検索文字入力手段が備えられ、この入力された検索文字が１つの単語からなる場合には該単語について、複数の単語からなる場合には該複数の単語のうちの所定の単語について、その単語と一致およびその単語を含む見出し語が情報記憶手段により記憶された見出し語から検索される。そして、一覧表示された見出し語のうちで、各見出し語それぞれの説明情報について前記入力された複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断され、これにより複数の単語からなる検索文字が含まれる説明情報が有ると判断された場合は、当該説明情報に対応する見出し語が他の見出し語と表示形態を異ならせて表示される。
【００２４】
これによれば、複数の単語からなる成句を検索文字として入力した場合に、当該成句の説明情報を有する見出し語を容易に確認できることになる。
【００２５】
また、本発明の請求項５に係る情報表示装置では、前記請求項４に係る情報表示装置にあって、さらに、一覧表示された複数の見出し語の何れかが選択されると、この選択された見出し語についての説明情報の内容の全体が表示される。そして、この表示された説明情報の内容について前記入力された複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が判断され、この部分が他の部分と表示形態を異ならせて表示される。
【００２６】
これによれば、複数の単語からなる成句を検索文字として入力し、当該成句の説明情報を有する見出し語を容易に選択してその説明情報の内容の全体を表示できるだけでなく、この説明情報の内容表示の中で前記成句のある説明部分を簡単に確認できることになる。
【００２７】
また、本発明の請求項６に係る情報表示装置では、前記請求項４または請求項５に係る記載の情報表示装置にあって、さらに、指定見出し語説明情報表示により一覧表示された複数の個別説明情報について、入力された複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断され、この複数の単語からなる検索文字が含まれる個別説明情報が有ると判断された場合は、当該個別説明情報が他の個別説明情報と表示形態を異ならせて表示される。
【００２８】
これによれば、指定の見出し語に対応する複数の個別説明情報の一覧表示中で、検索文字として入力された複数の単語からなる成句の説明を含む個別説明情報を簡単に確認できることになる。
【００２９】
また、本発明の請求項７に係る情報表示装置では、前記請求項３に係る情報表示装置にあって、さらに、入力された検索文字が１つの単語からなる場合には該単語について、複数の単語からなる場合には該複数の単語のうちの所定の単語について、その単語と一致およびその単語を含む見出し語が情報記憶手段により記憶された見出し語から検索される。そして、選択表示された説明情報の内容について前記入力された複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が判断され、この部分が他の部分と表示形態を異ならせて表示される。
【００３０】
これによれば、複数の単語からなる成句を検索文字として入力し、所望の説明情報を有する見出し語を簡単に検索して、その説明情報の内容全体を選択表示させた場合に、当該成句の説明部分を容易に確認できることになる。
【００３１】
また、本発明の請求項８に係る情報表示装置では、前記請求項４または請求項６に係る情報表示装置にあって、検索された見出し語に対応する説明情報について複数の単語からなる検索文字が含まれるかどうかの判断は、判断対象の説明情報について、該説明情報に含まれる「〜」のデータを、入力された複数の単語からなる検索文字のうちの所定の単語に置き換えて、当該複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断される。
【００３２】
これによれば、説明情報に含まれる「〜」のデータを、入力された成句検索文字の所定の単語に置換して当該成句を有する説明情報で有るか判断できることになる。
【００３３】
また、本発明の請求項９に係る情報表示装置では、前記請求項５または請求項７に係る情報表示装置にあって、検索された見出し語に対応する説明情報を選択しその全体の内容を表示させる際に、複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が有るかどうかの判断は、判断対象の説明情報の内容について、該説明情報の内容に含まれる「〜」のデータを、入力された複数の単語からなる検索文字のうちの所定の単語に置き換えて、当該複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が有るか判断される。
【００３４】
これによれば、選択表示される説明情報の全体の内容に含まれる「〜」のデータを、入力された成句検索文字の所定の単語に置換して当該成句を有する説明情報の部分が有るか判断できることになる。
【００３５】
また、本発明の請求項１０に係る情報表示処理プログラムでは、当該プログラムを情報表示装置にインストールすることで、この情報表示装置のコンピュータにおいて、見出し語毎に該見出し語についての説明情報を記憶する情報記憶手段により記憶された見出し語が見出し語検索手段により検索され、この検索された複数の見出し語が第１の表示エリアに配列されて一覧表示されると共に、該見出し語毎の説明情報の一部が当該各見出し語に対応付けて第１の表示エリアと隣接する第２の表示エリアにその先頭から収まる所定の文字数分、見出し語一覧表示制御手段により一覧表示される。そして、この一覧表示された見出し語のうち何れかの見出し語が見出し語指定手段により第１の表示エリア上で指定され、この指定された見出し語についての複数の個別説明情報が、指定見出し語説明情報表示制御手段により前記第２の表示エリアに一覧表示された見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えてその先頭から該第２の表示エリアに収まる所定の文字数分一覧表示されると共に、当該指定の見出し語に対応付けた枠で囲んで表示される。
【００３６】
これによれば、検索された複数の見出し語と各見出し語に対応する説明情報との関わりを分かり易く表示できるだけでなく、指定の見出し語とその説明情報も見易く表示でき、しかも各説明情報がその先頭の一部のみの表示であっても、第２のエリアに均等に収まる見易い所定文字数分での一覧表示ができることになる。
【００３７】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【００３８】
図１は、本発明の情報表示装置の実施形態に係る通信機能付き電子辞典（通信電子辞典）１０の電子回路の構成を示すブロック図である。
【００３９】
通信電子辞典１０は、各種の記録媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、ＣＰＵ(central processing unit)１１が備えられる。
【００４０】
ＣＰＵ１１は、メモリ１２内に予め記憶された電子辞典制御プログラム、あるいはＲＯＭカードなどの外部記録媒体１３から記憶装置１４に読み込まれた電子辞典制御プログラム、あるいはインターネットＮ上のＷｅｂサーバ２０（この場合はプログラムサーバ）から通信部１５を介して前記メモリ１２に読み込まれた電子辞典制御プログラムに応じて、回路各部の動作を制御するもので、前記メモリ１２に記憶された電子辞典制御プログラムは、キーやタッチパネルからなる入力部１７からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信部１５を介して接続されるインターネットＮ上の各Ｗｅｂサーバ２０…との通信信号に応じて起動される。
【００４１】
前記ＣＰＵ１１には、前記メモリ１２、記録媒体読取部１４、通信部１５、入力部１７が接続される他に、ＬＣＤからなる表示部１８などが接続される。
【００４２】
この通信電子辞典１０のメモリ１２は、ＲＯＭ、FLASHメモリ(EEP-ROM)、ＲＡＭを組み合わせて構成される。
【００４３】
このメモリ１２には、当該通信電子辞典１０の全体の動作を司るシステムプログラムや通信部１５を介してインターネットＮ上の各Ｗｅｂサーバ２０…とデータ通信するための通信プログラムが記憶される他に、この通信電子辞典１０での辞典検索に伴う情報表示処理などを行うための電子辞典制御プログラム１２ａが記憶される。
【００４４】
また、このメモリ１２には、見出語テーブル１２ｂ、説明情報テーブル１２ｃ、辞書内容データメモリ１２ｄ、入力検索語メモリ１２ｅ、検索見出語一覧メモリ１２ｆ、該当有りテーブル１２ｇ、指定見出語メモリ１２ｈ、指定説明項目メモリ１２ｉ、そしてワークエリア１２ｊが備えられる。
【００４５】
図２は前記通信電子辞書１０の見出語テーブル１２ｂに格納されたテーブルデータを示す図である。
【００４６】
この見出語テーブル１２ｂには、辞書内容データメモリ１２ｄに記憶された各種辞書の内容に応じて、その見出しＮｏ、見出語、記憶アドレス、説明内容の先頭データ（所定文字数）が対応付けられて記憶される。なお、この各見出し語に対応する説明内容の所定文字数分の先頭データは、その説明内容の意味が分かる範囲の文字数あるいは表示部１８に対する一覧表示（図９（Ｃ）参照：検索見出し語一覧画面Ｇ２）において画面内に収まる範囲の文字数に設定される。
【００４７】
図３は前記通信電子辞書１０の説明情報テーブル１２ｃに格納されたテーブルデータを示す図である。
【００４８】
この説明情報テーブル１２ｃには、辞書内容データメモリ１２ｄに記憶された各種辞書における見出し語毎の複数の説明項目（説明情報）の先頭データ（所定文字数）が、該当見出しＮｏ、説明Ｎｏ、記憶アドレスに対応付けられて記憶される。なお、この各説明項目に対応する説明内容の所定文字数分の先頭データは、その説明内容の意味が分かる範囲の文字数あるいは表示部１８に対する一覧表示（図８（Ｂ）参照：検索見出し語一覧画面Ｇ２）において画面内に収まる範囲の文字数に設定される。
【００４９】
辞書内容データメモリ１２ｄには、前記電子辞典制御プログラム１２ａに従った辞典検索の対象データベースとなる広辞苑，技術用語辞典，カタカナ辞典，百科辞典，英和辞典，和英辞典，国語辞典など、各種の辞典の内容が収録される。
【００５０】
入力検索語メモリ１２ｅには、辞典検索（情報表示処理）に伴い入力された検索対象の見出し語が検索文字として記憶される。
【００５１】
検索見出語一覧メモリ１２ｆには、前記入力検索語メモリ１２ｅに記憶された検索文字に従い、前記辞書内容データメモリ１２ｄから検索された該検索文字を含む全ての見出し語が、検索された見出し語一覧データとして記憶される。
【００５２】
図４は前記通信電子辞書１０の該当有りテーブル１２ｇに格納されたテーブルデータを示す図である。
【００５３】
この該当有りテーブル１２ｇには、辞典検索に伴う情報表示処理の成句用法検索において、前記入力検索語メモリ１２ｅに記憶された検索文字（検索対象見出語）が複数の単語を含む場合に、その先頭の見出し単語について検索された見出し語に対応する複数の説明内容中で、「〜」のデータを当該見出し単語と置き換えて前記複数単語を含む検索文字となった場合に、その見出しＮｏと説明内容のＮｏに該当有りを示すフラグが対応付けされて記憶される。
【００５４】
つまり、この該当有りテーブル１２ｇによれば、複数の単語からなる検索文字と一致する成句の説明内容があった場合に、その見出し語のＮｏと説明内容のＮｏが示されることになる。
【００５５】
指定見出語メモリ１２ｈには、前記検索見出語一覧メモリ１２ｆに記憶された入力検索文字に対応する見出し語一覧中で、ユーザ指定された見出し語のＮｏが記憶される。
【００５６】
指定説明項目メモリ１２ｉには、前記見出し語一覧に従いユーザ指定された見出し語に対応する複数の説明内容中で、さらにユーザ指定された説明内容のＮｏが記憶される。
【００５７】
ワークエリア１２ｊには、この通信電子辞書１０による各種の処理動作に伴い、ＣＰＵ１１に入出力される種々のデータが必要に応じて一時記憶される。
【００５８】
次に、前記構成による情報表示装置（通信電子辞典）１０の動作について説明する。
【００５９】
図５は前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理（その１）を示すフローチャートである。
【００６０】
図６は前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理（その２）を示すフローチャートである。
【００６１】
図７は前記通信電子辞書１０での情報表示処理に伴う成句用法検索処理を示すフローチャートである。
【００６２】
図８は前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理に従った操作表示状態（その１）を示す図である。
【００６３】
図９は前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理に従った操作表示状態（その２）を示す図である。
【００６４】
図８（Ａ）に示すように、入力部１７の「英和」キー１７ａの操作に応じて英和辞典の検索モードが設定され、表示部１８に対して検索語入力画面Ｇ１が表示された状態で、例えば検索文字「kind to」が入力され、図８（Ｂ）に示すように、「訳／決定」キー１７ｂが操作されると、この入力された検索語「kind to」のデータが入力検索語メモリ１２ｅに記憶される（ステップＳ１）。
【００６５】
すると、この入力検索語メモリ１２ｅに記憶された入力検索語「kind to」が複数の単語を含むか否か判断される（ステップＳ２）。
【００６６】
この場合に複数の単語「kind」と「to」を含むと判断された場合には、その先頭の単語文字「kind」について辞書内容データメモリ１２ｄに記憶された英和辞典の辞書データから見出し語検索が行われ、「kind」と一致および「kind」を含む複数の見出し語「kind1」「kind2」「kind・a,-・er」…が検索されて、検索見出し語一覧メモリ１２ｆに記憶された後（ステップＳ３ａ）、図７における成句用法検索処理に移行される（ステップＳＡ）。
【００６７】
この成句用法検索処理が起動されると、まず前記検索見出し語一覧メモリ１２ｆに記憶された複数の見出し語「kind1」「kind2」「kind・a,-・er」…の中から最初の見出し語「kind1」が指定されると共に（ステップＡ１）、この指定の見出し語に対応した説明内容の中から最初の説明項目が指定される（ステップＡ２）。
【００６８】
すると、この指定された説明項目の内容データがワークエリア１２ｊに読み出され（ステップＡ３）、この説明項目の内容データに含まれている「〜」のデータが前記指定の見出し語の単語「kind」に置換される（ステップＡ４）。
【００６９】
すると、この説明項目の内容データにおける「〜」データを前記指定の見出し単語「kind」に置き換えた場合の複数単語からなる文字列が、前記入力検索語メモリ１２ｅに記憶された検索対象の文字列「kind to」と一致または含む文字列であるか否か判断される（ステップＡ５）。
【００７０】
ここで、例えば説明項目の内容データにおける「〜」データを指定の見出し単語「kind」に置き換えた場合の複数単語からなる文字列が「kind to…」となり、前記検索対象文字列「kind to」と一致または含む文字列であると判断された場合には、該当有りテーブル１２ｇに対して、この見出し語のＮｏと説明項目のＮｏとに対応付けて、検索文字列の該当有りを示すマーク（フラグ）がセットされる（ステップＡ５→Ａ６）。
【００７１】
そして、前記ステップＡ５において「Ｎｏ」、つまり、指定中の説明項目の内容データにおける「〜」データを指定の見出し単語「kind」に置き換えた場合の複数単語からなる文字列が、前記検索対象文字列「kind to」と一致せず、また含む文字列でもないと判断された場合、またはステップＡ６において検索文字列の該当有りを示すマーク（フラグ）がセットされると、前記指定の見出し語「kind」に対応した説明内容の中で次の説明項目が有るか否か判断される（ステップＡ７）。
【００７２】
そして、次の説明項目有りと判断された場合には、当該次の説明項目が指定されて（ステップＡ７→Ａ８）、前記ステップＡ３からの処理に戻り、この次の説明項目の内容データについても、「〜」データと指定の見出し単語「kind」との置換による検索対象文字列「kind to」との一致／不一致判断がなされる（ステップＡ３〜Ａ５）。
【００７３】
こうして、検索対象文字列「kind to」の先頭見出し語検索により検索されて検索見出し語一覧メモリ１２ｆに記憶された最初の見出し単語「kind1」について、各説明項目中の「〜」データを当該見出し単語「kind」と置換した場合の検索対象文字列「kind to」との一致／不一致判断処理、そして一致した場合の見出し語Ｎｏと説明項目Ｎｏに対応付けた該当マークのセット処理がなされると、前記検索見出し語一覧メモリ１２ｆに記憶された次の見出し単語「kind2」が指定される（ステップＡ９→Ａ１０）。
【００７４】
すると、この検索対象文字列「kind to」の先頭見出し語検索により検索された次の見出し単語「kind2」についても、各説明項目中の「〜」データを当該見出し単語「kind」と置換した場合の検索対象文字列「kind to」との一致／不一致判断処理、そして一致した場合の見出し語Ｎｏと説明項目Ｎｏに対応付けた該当マークのセット処理がなされる（ステップＡ３〜Ａ８）。
【００７５】
このようにして、検索対象文字列に複数の単語が含まれている場合の成句用法検索処理が、検索された各見出し語の全てについて終了すると、図８（Ｂ）に示すように、当該検索された各見出し語「kind1」３１ａ，「kind2」３１ｂ，「kind・a,-・er」３１ｃ，…が、表示部１８に表示された検索見出し語一覧画面Ｇ２上の左エリアに書き込まれて配列され一覧表示される（ステップＳＡ→Ｓ４）。
【００７６】
一方、前記ステップＳ２において、入力検索語メモリ１２ｅに記憶された入力検索語が複数の単語を含まないと判断された場合には、その１つの単語文字について辞書内容データメモリ１２ｄに記憶された英和辞典の辞書データから見出し語検索が行われて、該検索語と一致および該検索語を含む複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…が検索されると共に、検索見出し語一覧メモリ１２ｆに記憶され（ステップＳ３ｂ）、例えば図８（Ｂ）で示したように、表示部１８に表示された検索見出し語一覧画面Ｇ２上の左エリアに書き込まれ一覧表示される（ステップＳ４）。
【００７７】
すると、この検索見出し語一覧画面Ｇ２上の左エリアにて一覧表示された複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…のうち先頭の見出し語３１ａが指定されて指定見出し語メモリ１２ｈに記憶されると共に（ステップＳ５）、一覧表示された複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…それぞれに対応する説明内容の所定文字数の先頭データ３２ａ，３２ｂ，…が見出し語テーブル（図２参照）から読み出され、前記検索見出し語一覧画面Ｇ２上の各見出し語３１ａ，３１ｂ，…に対応する右エリアに一覧表示される（図９（Ｃ）参照）（ステップＳ６）。
【００７８】
すると、説明情報テーブル１２ｃ（図３参照）から、前記指定見出し語メモリ１２ｈに記憶された指定の見出し語３１ａ（例えば「kind1」見出しＮｏ245）に対応する各説明項目それぞれの所定文字数の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…が読み出され（ステップＳ７）、図８（Ｂ）で示すように、前記検索見出し語一覧画面Ｇ２上の右エリアに既に表示された各見出し語３１ａ，３１ｂ，…対応の説明内容の各先頭データ３２ａ，３２ｂ，…上に重ねて一覧表示される（ステップＳ８）。
【００７９】
すると、前記該当有りテーブル１２ｇにセットされたフラグに従い、指定中の見出し語３１ａ（例えば「kind1」見出しＮｏ245）の各説明項目３３ａ，３３ｂ，…（Ｎｏ1,2,3,…,n）について、検索見出し語「kind to」の該当が有る説明項目（例えば「Ｎｏ５」）が判別され、図８（Ｂ）で示すように、赤色表示、太字表示、反転表示などによって該当有り識別表示３４，３５が行われる（ステップＳ９）。
【００８０】
すると、前記指定の見出し語３１ａ（例えば「kind1」）と、これに対応する各説明項目それぞれの先頭データ３３ａ，３３ｂ，…による一覧表示エリアが、吹き出し枠３６により囲まれて表示され（ステップＳ１０）、さらに、当該指定の見出し語３１ａ「kind1」が反転表示などによって指定中見出し語識別表示３４が行われる（ステップＳ１１）。
【００８１】
なお、前記指定の見出し語３１ａとこれに対応する各説明項目の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…を囲むことによる吹き出し枠３６は、この検索見出し語一覧画面Ｇ２上に当該指定の見出し語３１ａに対応する各説明項目の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…の全てが一括表示できない場合、当該吹き出し枠３６を開放端３７として設定表示することで、さらに他の説明項目が存在することを示す。
【００８２】
ここで、前記検索見出し語一覧画面Ｇ２上の左エリアに一覧表示された複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…について、例えば図９（Ｃ）に示すように、カーソルキー１７ｃを操作して指定の見出し語を、「kind1」３１ａから「kind2」３１ｂへ変更入力すると（ステップＳ１２）、前記ステップＳ６からの処理に戻り、各見出し語３１ａ，３１ｂ，…に対応する各説明内容の先頭データ３２ａ，３２ｂ，…の一覧表示（ステップＳ６）、これに重ねた指定の見出し語「kind2」３１ｂに対応する複数の説明項目の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…の一覧表示（ステップＳ７，Ｓ８）、そして、前記指定の見出し語「kind1」３１ａの場合と同様に、該当有り識別表示３５（ステップＳ９）、吹き出し枠３６表示（ステップＳ１０）、さらに、指定中見出し語識別表示３４（ステップＳ１１）が行われる。
【００８３】
そして、前記検索見出し語一覧画面Ｇ２における指定の見出し語に対応する複数の説明項目の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…について、カーソルキー１７ｃの操作に応じて当該説明項目の指定の移動入力が行われると（ステップＳ１３）、移動指定された説明項目の先頭データに対して反転による識別表示３５が行われる（ステップＳ１４）。
【００８４】
また、入力部１７における図示しない「該当有り」キーが操作されると（ステップＳ１５）、現在指定中の見出し語に対応する該当有りテーブル１２ｇにて検索文字列の該当有りフラグがセットされた説明項目Ｎｏに従い、次の該当有りの説明項目の先頭データに対して該当有り識別表示３５が移動されて表示される（ステップＳ１６）。
【００８５】
ここで、前記検索見出し語一覧画面Ｇ２において、指定中見出し語識別表示３４によって所望の見出し語が選択された状態で、図９（Ｄ）に示すように、「訳／決定」キー１７ｂが操作されると（ステップＳ１７）、当該選択された見出し語に対応して辞書内容データメモリ１２ｄに記憶されている説明内容が、その先頭の説明項目の内容データから順に読み出され、説明内容表示画面Ｇ３として表示部１８に表示される（ステップＳ１８）。
【００８６】
この際、前記説明内容表示画面Ｇ３において表示された指定の見出し語に対応する各説明項目の内容データの中で、複数単語からなる検索文字列（例えば「kind to」）が含まれている場合には、当該検索文字列を含む１区切りのデータ「S is kind to do」は色変更，強調文字，文字体変更などによる検索文字区別表示３７として表示される（ステップＳ１９→Ｓ２０）。
【００８７】
また、前記カーソルキー１７ｃの操作に従った各説明項目３３ａ，３３ｂ，…指定の移動入力により、任意の説明項目を選択指定して識別表示３５させた状態（ステップＳ１３→Ｓ１４）、または「該当有り」キーの操作に応じて検索文字列を含む説明項目が選択されて識別表示３５された状態で（ステップＳ１５→Ｓ１６）、「訳／決定」キー１７ｂが操作されると（ステップＳ２１）、当該選択指定された見出し語の説明項目に対応して辞書内容データメモリ１２ｄに記憶されている説明内容が、その指定の説明項目の内容データから順に読み出され、説明内容表示画面Ｇ３として表示部１８に表示される（ステップＳ２２）。
【００８８】
この際、前記同様に、説明内容表示画面Ｇ３において表示された指定の見出し語の説明項目以降に対応する各説明項目の内容データの中で、複数単語からなる検索文字列が含まれている場合には、当該検索文字列を含む１区切りのデータは色変更，強調文字，文字体変更などによる検索文字区別表示３７として表示される（ステップＳ１９→Ｓ２０）。
【００８９】
したがって、前記構成の情報表示装置（通信電子辞典）１０によれば、入力された検索文字列に対応する複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…が辞書内容データメモリ１２ｄから検索され検索見出し語一覧画面Ｇ２の左エリアに一覧表示されると共に、各見出し語３１ａ，３１ｂ，…に対応する説明内容の先頭データ３２ａ，３２ｂ，…が見出し語テーブル１２ｂから読み出され同検索見出し語一覧画面Ｇ２の右エリアに対応表示される。そして、一覧表示された複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…のうちで任意の見出し語３１が指定されると、当該指定の見出し語に対応する複数の説明項目それぞれの内容の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…が説明情報テーブル１２ｃから読み出され、前記各見出し語３１ａ，３１ｂ，…対応の説明内容先頭データ３２ａ，３２ｂ，…が表示された検索見出し語一覧画面Ｇ２の右エリアに重ねて一覧表示されるので、検索された各見出し語３１ａ，３１ｂ，…とその説明内容３２ａ，３２ｂ，…を確認しつつ希望の見出し語３１を指定することで、直ちにその指定の見出し語３１のより深い説明内容３３ａ，３３ｂ，…を表示させることができ、検索文字列に対応する適切な見出し語３１とその説明内容３３ａ，３３ｂ，…を簡単且つ直接的に選択して見つけることができる。
【００９０】
また、前記構成の情報表示装置（通信電子辞典）１０によれば、検索見出し語一覧画面Ｇ２において、左エリアに一覧表示された複数の見出し語３１ａ，３１ｂ，…のうちの指定された見出し語３１については、これに対応して右エリアに一覧表示される各説明項目の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…と共に吹き出し枠３６により囲まれて表示されるので、指定の見出し語とその説明内容を見易く表示することができる。
【００９１】
また、前記構成の情報表示装置（通信電子辞典）１０によれば、検索見出し語一覧画面Ｇ２上において、左エリアで指定された見出し語３１に対応して右エリアに一覧表示された各説明項目の先頭データ３３ａ，３３ｂ，…が当該画面Ｇ２内で全項目データを一括表示しきれない場合には、これを囲んで表示する吹き出し枠３６が開放端３７として設定表示されるので、この指定の見出し語３１に対応してさらに他の説明項目が存在することを示すことができる。
【００９２】
また、前記構成の情報表示装置（通信電子辞典）１０によれば、検索された各見出し語３１ａ，３１ｂ，…、あるいは指定された見出し語３１に対応して一覧表示される説明内容のデータ３２ａ，３２ｂ，…（３３ａ，３３ｂ，…）は、それぞれその意味が理解できる所定文字数あるいは一覧画面Ｇ２上で表示可能な所定文字数として見出し語テーブル１２ｂや説明情報テーブル１２ｃにて予め抽出記憶され、この各テーブル１２ｂ，１２ｃから読み出されて一覧表示されるので、各説明内容のデータ３２ａ，３２ｂ，…（３３ａ，３３ｂ，…）が先頭データのみであっても、見易く且つ意味内容の分かり易い有効な一覧表示を行うことができる。
【００９３】
また、前記構成の情報表示装置（通信電子辞典）１０によれば、入力された検索文字列が複数の単語を含む成句である場合に、検索された見出し語３１に対応する説明内容３２ａ，３２ｂ，…（３３ａ，３３ｂ，…）の中に当該複数単語を含んだ検索文字列がある場合には、当該見出し語３１およびその説明内容３２（３３）が色変更，強調文字，文字体変更などによって識別表示３５されるので、検索文字列とした成句の意味が含まれている説明内容３２ａ，３２ｂ，…（３３ａ，３３ｂ，…）が有るところを容易に見出すことができる。
【００９４】
さらに、前記構成の情報表示装置（通信電子辞典）１０によれば、指定の見出し語３１に対応する説明項目３３ａ，３３ｂ，…の内容データを説明内容表示画面Ｇ３において表示させた場合に、当該内容データの中に複数単語を含んだ成句の検索文字列がある場合には、色変更，強調文字，文字体変更などによって検索文字区別表示３７されるので、表示された説明内容の中で検索文字列とした成句の意味が含まれている部分を容易に見出すことができる。
【００９５】
なお、前記実施形態において記載した情報表示装置（通信電子辞典）１０による各処理の手法、すなわち、図５，図６のフローチャートに示す通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理（その１）（その２）、図７のフローチャートに示す通信電子辞書１０での情報表示処理に伴う成句用法検索処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード（ＲＯＭカード、ＲＡＭカード等）、磁気ディスク（フロッピディスク、ハードディスク等）、光ディスク（ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ等）、半導体メモリ等の外部記録媒体１３に格納して配布することができる。そして、通信ネットワーク（インターネット）Ｎとの通信機能を備えた種々のコンピュータ端末は、この外部記録媒体１３に記憶されたプログラムを記憶装置１４に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明した辞典検索に伴う情報表示機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【００９６】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク（インターネット）Ｎ上を伝送させることができ、この通信ネットワーク（インターネット）Ｎに接続されたコンピュータ端末から前記のプログラムデータを取り込み、前述した辞典検索に伴う情報表示機能を実現することもできる。
【００９７】
なお、本願発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【００９８】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項１に係る情報表示装置によれば、見出し語毎に該見出し語についての説明情報を記憶する情報記憶手段を有し、この情報記憶手段により記憶された見出し語が見出し語検索手段により検索され、この検索された複数の見出し語が第１の表示エリアに配列されて一覧表示されると共に、該見出し語毎の説明情報の一部が当該各見出し語に対応付けて第１の表示エリアと隣接する第２の表示エリアにその先頭から収まる所定の文字数分、見出し語一覧表示制御手段により一覧表示される。そして、この一覧表示された見出し語のうち何れかの見出し語が見出し語指定手段により第１の表示エリア上で指定され、この指定された見出し語についての複数の個別説明情報が、指定見出し語説明情報表示制御手段により前記第２の表示エリアに一覧表示された見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えてその先頭から該第２の表示エリアに収まる所定の文字数分一覧表示されると共に、当該指定の見出し語に対応付けた枠で囲んで表示されるので、検索された複数の見出し語と各見出し語に対応する説明情報との関わりを分かり易く表示できるだけでなく、指定の見出し語とその説明情報も見易く表示でき、しかも各説明情報がその先頭の一部のみの表示であっても、第２のエリアに均等に収まる見易い所定文字数分での一覧表示ができるようになる。
【０１０３】
また、本発明の請求項２に係る情報表示装置によれば、前記請求項１に係る情報表示装置にあって、さらに、見出し語指定手段により指定された見出し語を他の見出し語に変更して指定する見出し語指定変更手段が備えられ、この見出し語指定手段により指定された見出し語または見出し語指定変更手段により変更して指定された見出し語についての複数の個別説明情報が、当該指定の見出し語に対応付けた表示形態にして、一覧表示されている見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えて一覧表示されるので、所望の説明情報を有する見出し語を簡単に検索できるようになる。
【０１０４】
また、本発明の請求項３に係る情報表示装置によれば、前記請求項１または請求項２の何れか１項に係る情報表示装置にあって、さらに、一覧表示された複数の説明情報の何れかが選択されると、この選択された説明情報の内容の全体が表示されるので、所望の説明情報を有する見出し語を簡単に検索できるだけでなく、その説明情報の内容全体をも簡単に確認できるようになる。
【０１０５】
また、本発明の請求項４に係る情報表示装置によれば、前記請求項１乃至請求項３の何れか１項に係る情報表示装置にあって、さらに、検索文字を入力する検索文字入力手段が備えられ、この入力された検索文字が１つの単語からなる場合には該単語について、複数の単語からなる場合には該複数の単語のうちの所定の単語について、その単語と一致およびその単語を含む見出し語が情報記憶手段により記憶された見出し語から検索される。そして、一覧表示された見出し語のうちで、各見出し語それぞれの説明情報について前記入力された複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断され、これにより複数の単語からなる検索文字が含まれる説明情報が有ると判断された場合は、当該説明情報に対応する見出し語が他の見出し語と表示形態を異ならせて表示されるので、複数の単語からなる成句を検索文字として入力した場合に、当該成句の説明情報を有する見出し語を容易に確認できるようになる。
【０１０６】
また、本発明の請求項５に係る情報表示装置によれば、前記請求項４に係る情報表示装置にあって、さらに、一覧表示された複数の見出し語の何れかが選択されると、この選択された見出し語についての説明情報の内容の全体が表示される。そして、この表示された説明情報の内容について前記入力された複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が判断され、この部分が他の部分と表示形態を異ならせて表示されるので、複数の単語からなる成句を検索文字として入力し、当該成句の説明情報を有する見出し語を容易に選択してその説明情報の内容の全体を表示できるだけでなく、この説明情報の内容表示の中で前記成句のある説明部分を簡単に確認できるようになる。
【０１０７】
また、本発明の請求項６に係る情報表示装置によれば、前記請求項４または請求項５に係る記載の情報表示装置にあって、さらに、指定見出し語の説明情報表示により一覧表示された複数の個別説明情報について、入力された複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断され、この複数の単語からなる検索文字が含まれる個別説明情報が有ると判断された場合は、当該個別説明情報が他の個別説明情報と表示形態を異ならせて表示されるので、指定の見出し語に対応する複数の個別説明情報の一覧表示中で、検索文字として入力された複数の単語からなる成句の説明を含む個別説明情報を簡単に確認できるようになる。
【０１０８】
また、本発明の請求項７に係る情報表示装置によれば、前記請求項３に係る情報表示装置にあって、さらに、入力された検索文字が１つの単語からなる場合には該単語について、複数の単語からなる場合には該複数の単語のうちの所定の単語について、その単語と一致およびその単語を含む見出し語が情報記憶手段により記憶された見出し語から検索される。そして、選択表示された説明情報の内容について前記入力された複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が判断され、この部分が他の部分と表示形態を異ならせて表示されるので、複数の単語からなる成句を検索文字として入力し、所望の説明情報を有する見出し語を簡単に検索して、その説明情報の内容全体を選択表示させた場合に、当該成句の説明部分を容易に確認できるようになる。
【０１０９】
また、本発明の請求項８に係る情報表示装置によれば、前記請求項４または請求項６に係る情報表示装置にあって、検索された見出し語に対応する説明情報について複数の単語からなる検索文字が含まれるかどうかの判断は、判断対象の説明情報について、該説明情報に含まれる「〜」のデータを、入力された複数の単語からなる検索文字のうちの所定の単語に置き換えて、当該複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断されるので、説明情報に含まれる「〜」のデータを、入力された成句検索文字の所定の単語に置換して当該成句を有する説明情報で有るか判断できるようになる。
【０１１０】
また、本発明の請求項９に係る情報表示装置によれば、前記請求項５または請求項７に係る情報表示装置にあって、検索された見出し語に対応する説明情報を選択しその全体の内容を表示させる際に、複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が有るかどうかの判断は、判断対象の説明情報の内容について、該説明情報の内容に含まれる「〜」のデータを、入力された複数の単語からなる検索文字のうちの所定の単語に置き換えて、当該複数の単語からなる検索文字が含まれる部分が有るか判断されるので、選択表示される説明情報の全体の内容に含まれる「〜」のデータを、入力された成句検索文字の所定の単語に置換して当該成句を有する説明情報の部分が有るか判断できるようになる。
【０１１１】
また、本発明の請求項１０に係る情報表示処理プログラムによれば、当該プログラムを情報表示装置にインストールすることで、この情報表示装置のコンピュータにおいて、見出し語毎に該見出し語についての説明情報を記憶する情報記憶手段により記憶された見出し語が見出し語検索手段により検索され、この検索された複数の見出し語が第１の表示エリアに配列されて一覧表示されると共に、該見出し語毎の説明情報の一部が当該各見出し語に対応付けて第１の表示エリアと隣接する第２の表示エリアにその先頭から収まる所定の文字数分、見出し語一覧表示制御手段により一覧表示される。そして、この一覧表示された見出し語のうち何れかの見出し語が見出し語指定手段により第１の表示エリア上で指定され、この指定された見出し語についての複数の個別説明情報が、指定見出し語説明情報表示制御手段により前記第２の表示エリアに一覧表示された見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えてその先頭から該第２の表示エリアに収まる所定の文字数分一覧表示されると共に、当該指定の見出し語に対応付けた枠で囲んで表示されるので、検索された複数の見出し語と各見出し語に対応する説明情報との関わりを分かり易く表示できるだけでなく、指定の見出し語とその説明情報も見易く表示でき、しかも各説明情報がその先頭の一部のみの表示であっても、第２のエリアに均等に収まる見易い所定文字数分での一覧表示ができるようになる。
【０１１２】
よって、本発明によれば、所望の見出し語に対応する適切な説明内容を容易且つ簡単に検索することが可能になる情報表示装置および情報表示処理プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の情報表示装置の実施形態に係る通信機能付き電子辞典（通信電子辞典）１０の電子回路の構成を示すブロック図。
【図２】前記通信電子辞書１０の見出語テーブル１２ｂに格納されたテーブルデータを示す図。
【図３】前記通信電子辞書１０の説明情報テーブル１２ｃに格納されたテーブルデータを示す図。
【図４】前記通信電子辞書１０の該当有りテーブル１２ｇに格納されたテーブルデータを示す図。
【図５】前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理（その１）を示すフローチャート。
【図６】前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理（その２）を示すフローチャート。
【図７】前記通信電子辞書１０での情報表示処理に伴う成句用法検索処理を示すフローチャート。
【図８】前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理に従った操作表示状態（その１）を示す図。
【図９】前記通信電子辞書１０での辞典検索に伴う情報表示処理に従った操作表示状態（その２）を示す図。
【符号の説明】
１０ …情報表示装置（通信電子辞典）
１１ …ＣＰＵ
１２ …メモリ
１２ａ…電子辞典制御プログラム
１２ｂ…見出し語テーブル
１２ｃ…説明情報テーブル
１２ｄ…辞書内容データメモリ
１２ｅ…入力検索語メモリ
１２ｆ…検索見出し語一覧メモリ
１２ｇ…該当有りテーブル
１２ｈ…指定見出し語メモリ
１２ｉ…指定説明項目メモリ
１２ｊ…ワークエリア
１３ …外部記録媒体
１４ …記憶装置
１５ …通信部
１７ …入力部
１８ …表示部
Ｎ …通信ネットワーク（インターネット）
Ｇ１…検索語入力画面
Ｇ２…検索見出し語一覧画面
Ｇ３…説明内容表示画面
Claims (10)
- 見出し語毎に該見出し語についての説明情報を記憶する情報記憶手段と、
この情報記憶手段により記憶された見出し語を検索する見出し語検索手段と、
この見出し語検索手段により検索された複数の見出し語を第１の表示エリアに配列して一覧表示させると共に、該見出し語毎の説明情報の一部を当該各見出し語に対応付けて第１の表示エリアと隣接する第２の表示エリアにその先頭から収まる所定の文字数分一覧表示させる見出し語一覧表示制御手段と、
この見出し語一覧表示制御手段により一覧表示された見出し語のうち何れかの見出し語を指定する見出し語指定手段と、
この見出し語指定手段により第１の表示エリア上で指定された見出し語についての複数の個別説明情報を、前記見出し語一覧表示制御手段により第２の表示エリアに一覧表示された見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えてその先頭から該第２の表示エリアに収まる所定の文字数分一覧表示させると共に、当該指定の見出し語に対応付けた枠で囲んで表示させる指定見出し語説明情報表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする情報表示装置。 - さらに、
前記見出し語指定手段により指定された見出し語を他の見出し語に変更して指定する見出し語指定変更手段を備え、
前記指定見出し語説明情報表示制御手段は、前記見出し語指定手段により指定された見出し語または前記見出し語指定変更手段により変更して指定された見出し語についての複数の個別説明情報を、当該指定の見出し語に対応付けた表示形態で、前記見出し語一覧表示制御手段により一覧表示された見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えて一覧表示させる、
ことを特徴とする請求項１に記載の情報表示装置。 - さらに、
前記一覧表示された複数の説明情報の何れかを選択する説明情報選択手段と、
この説明情報選択手段により選択された説明情報の内容の全体を表示させる説明情報選択表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の情報表示装置。 - さらに、
検索文字を入力する検索文字入力手段を備え、
前記見出し語検索手段は、前記検索文字入力手段により入力された検索文字が１つの単語からなる場合には該単語について、複数の単語からなる場合には該複数の単語のうちの所定の単語について、その単語と一致およびその単語を含む見出し語を前記情報記憶手段により記憶された見出し語から検索し、
前記見出し語一覧表示制御手段により一覧表示された見出し語のうちで、各見出し語それぞれの説明情報について前記検索文字入力手段により入力された複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断する検索文字判断手段と、
この検索文字判断手段により複数の単語からなる検索文字が含まれる説明情報が有ると判断された場合に、当該説明情報に対応する見出し語を他の見出し語と表示形態を異ならせて表示させる見出し語識別表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項１乃至請求項３の何れか１項に記載の情報表示装置。 - さらに、
前記見出し語一覧表示制御手段により一覧表示された複数の見出し語の何れかを選択する見出し語選択手段と、
この見出し語選択手段により選択された見出し語についての説明情報の内容の全体を表示させる見出し語選択説明情報表示制御手段と、
この見出し語選択説明情報表示制御手段により表示された説明情報の内容について前記検索文字入力手段により入力された複数の単語からなる検索文字が含まれる部分を判断する検索文字部分判断手段と、
この検索文字部分判断手段により判断された前記表示された説明情報の内容について複数の単語からなる検索文字が含まれる部分を他の部分と表示形態を異ならせて表示させる検索文字区別表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項４に記載の情報表示装置。 - さらに、
前記指定見出し語説明情報表示制御手段により一覧表示された複数の個別説明情報について前記検索文字入力手段により入力された複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断する個別情報検索文字判断手段と、
この個別情報検索文字判断手段により複数の単語からなる検索文字が含まれる個別説明情報が有ると判断された場合に、当該個別説明情報を他の個別説明情報と表示形態を異ならせて表示させる説明情報識別表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項４または請求項５に記載の情報表示装置。 - さらに、
検索文字を入力する検索文字入力手段を備え、
前記見出し語検索手段は、前記検索文字入力手段により入力された検索文字が１つの単語からなる場合には該単語について、複数の単語からなる場合には該複数の単語のうちの所定の単語について、その単語と一致およびその単語を含む見出し語を前記情報記憶手段により記憶された見出し語から検索し、
前記説明情報選択表示制御手段により表示された説明情報の内容について前記検索文字入力手段により入力された複数の単語からなる検索文字が含まれる部分を判断する検索文字部分判断手段と、
この検索文字部分判断手段により判断された前記表示された説明情報の内容について複数の単語からなる検索文字が含まれる部分を他の部分と表示形態を異ならせて表示させる検索文字区別表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項３に記載の情報表示装置。 - 前記検索文字判断手段は、判断対象の説明情報について、該説明情報に含まれる「〜」のデータを前記検索文字入力手段により入力された複数の単語からなる検索文字のうちの所定の単語に置き換えて、当該複数の単語からなる検索文字が含まれるか判断する、
ことを特徴とする請求項４または請求項６に記載の情報表示装置。 - 前記検索文字部分判断手段は、判断対象の説明情報の内容について、該説明情報の内容に含まれる「〜」のデータを前記検索文字入力手段により入力された複数の単語からなる検索文字のうちの所定の単語に置き換えて、当該複数の単語からなる検索文字が含まれる部分を判断する、
ことを特徴とする請求項５または請求項７に記載の情報表示装置。 - 情報表示装置のコンピュータを制御して情報を表示させるための情報表示処理プログラムであって、
前記コンピュータを、
見出し語毎に該見出し語についての説明情報を記憶する情報記憶手段、
この情報記憶手段により記憶された見出し語を検索する見出し語検索手段、
この見出し語検索手段により検索された複数の見出し語を第１の表示エリアに配列して一覧表示させると共に、該見出し語毎の説明情報の一部を当該各見出し語に対応付けて第１の表示エリアと隣接する第２の表示エリアにその先頭から収まる所定の文字数分一覧表示させる見出し語一覧表示制御手段、
この見出し語一覧表示制御手段により一覧表示された見出し語のうち何れかの見出し語を指定する見出し語指定手段、
この見出し語指定手段により第１の表示エリア上で指定された見出し語についての複数の個別説明情報を、前記見出し語一覧表示制御手段により第２の表示エリアに一覧表示された見出し語毎の説明情報に重なる範囲を書き換えてその先頭から該第２の表示エリアに 収まる所定の文字数分一覧表示させると共に、当該指定の見出し語に対応付けた枠で囲んで表示させる指定見出し語説明情報表示制御手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能な情報表示処理プログラム。
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-
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