JP3793353B2 - 自動二輪車用パワーユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体フレームに連結されて、主としてモータスクータに用いられる自動二輪車用パワーユニットに関し、特に、クランク軸を車体の左右方向に配置したエンジンと、このエンジンのクランクケースの左右方向一側から後方に延びるミッションケースと、このミッションケースに支承されてエンジンのクランク軸及び後輪間に配置される変速装置とからなるものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かゝる自動二輪車用パワーユニットでは、エンジンが単気筒型に構成されている(例えば、特開平4−163287号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、出力を増強すべくエンジンを2気筒型に構成しながらも、ミッションケースに干渉されることなく、気筒の向きを自由に選定し得る設計上の自由度が大きく、しかもクランクケースやシリンダブロックの製作及び組立てを容易に行うことができる前記自動二輪車用パワーユニットを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、車体フレームに連結されるパワーユニットであって、クランク軸を車体の左右方向に配置したエンジンと、このエンジンのクランクケースの左右方向一側から後方に延びるミッションケースと、このミッションケースに支承されて前記エンジンのクランク軸及び後輪間に配置されるベルト式無段変速装置とからなるものにおいて、前記クランクケースを、前記クランク軸の軸方向中間部を通る分割面で分割した、前記ミッションケース側に位置する第1クランクケース半体と、それと反対側に位置する第2クランクケース半体とで構成し、その第1クランクケース半体に前記ミッションケースを一体に連設し、また前記クランクケースの外周に形成したブロック取付け面に、車体の左右方向に並列する2本のシリンダを有するシリンダブロックを接合すると共に、その両シリンダの、シリンダブロックよりクランク軸側に突出する内端部を、該ブロック取付け面よりも前記クランク軸側で前記クランクケース内に突入させ、前記クランク軸を一体型に構成して、このクランク軸の左右両端部の2点にのみ、前記クランクケースに支承されるジャーナルを形成し、前記クランク軸には、前記2本のシリンダにそれぞれ対応した2つのクランク部よりもクランク軸半径方向内方側に在ってその両クランク部間を一体に連結する中間軸部を、両シリンダの前記内端部の互いに隣接する部分に対応して設けたことを第1の特徴とする。
【0005】
この第1の特徴によれば、エンジンを並列2気筒に構成して、その出力増強を図りながらも、クランクケース及びミッションケースの組立体の部品点数の最小化及び鋳造の容易化を図ることができる。しかも、クランクケースの外周面においては、ミッションケースに干渉されずにシリンダブロックを接合するブロック取付け面の形成領域は広いものとなるから、クランクケースに対するシリンダブロックの取付け角度を設計上自由に選定し得て、形式を異にする各種自動二輪車に対応した各種パワーユニットを容易に得ることができる。またクランク軸を一体型にしてその構造の簡素化を図ることができる上、その一体型としたクランク軸の左右両端部の2点にのみジャーナルを形成したことにより、第1及び第2クランクケース半体の接合と同時に、クランク軸の支持を行うことができ、組立性が良好である。
【0006】
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記両シリンダが、各頭部を車体前方に向けて略水平に配置され、前記2本のシリンダの外側を囲むように配置されて前記シリンダブロック及びクランクケース間を結合するボルトを挿通させるべく前記シリンダブロックに形成されるボルト孔には、両シリンダ間の中央に位置するボルト孔が含まれ、前記分割面は、前記2本のシリンダ間の中央位置より前記ミッションケース側にオフセットしていることを第2の特徴とする。
【0007】
この第2の特徴によれば、パワーユニットの低重心化を図ることができる。しかも、エンジンの上方に広いスペースを確保することができるので、エンジンの上方に荷物入れを配置するモータスクータ用に好適なパワーユニットとすることができる。
【0008】
さらにまた本発明は、第1又は第2の特徴に加えて、前記ミッションケースと反対側に位置する前記シリンダの外側にタイミング伝動室を形成し、このタイミング伝動室に、前記クランク軸と、前記各シリンダの頭部に配設される動弁カム軸とを連結するタイミング伝動装置を収容したことを第3の特徴とする。
【0009】
この第3の特徴によれば、タイミング伝動装置の配設にあたり、クランク軸両端部のジャーナル間隔を最小に保ち、またクランク軸の、変速装置が連結される出力端部のオーバハング量をも最小に保つことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を、添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
【0011】
図1は本発明のパワーユニットを備えたモータスクータの側面図、図2は上記パワーユニットの平面図、図3は図2の図3部拡大縦断面図、図4は図2の図4部拡大縦断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図5の6−6線断面図である。
【0012】
尚、説明中、前後、左右とは、モータスクータの車体を基準にしていうものとする。
【0013】
先ず図1において、モータスクータ1の車体フレーム2の前端には、前輪3fを支持するフロントフォーク4が操向可能に連結され、このフロントフォーク4の操向ステムに操向ハンドル5が取付けられる。また車体フレーム2の中間部には、後輪3rを支持したパワーユニット6が揺動リンク7を介して上下揺動可能に連結され、このパワーユニット6及び車体フレーム2の各後端部にリアクッション8の両端が取付けられる。車体フレーム2を覆う車体外板10上にステップ11、シート12及びキャリヤ13が設けられ、シート13の直下の車体外板10内に物入れ14が形成される。
【0014】
図2〜図4に示すように、パワーユニット6は、4サイクル2気筒型エンジン15と、このエンジン15の動力を後輪3rに伝達する変速装置16とを備え、その変速装置16は、エンジン15のクランクケース17の左側端部から後方に延びるミッションケース18内に収容され、このミッションケース18の後端部に後輪3rが軸支される。
【0015】
エンジン15は、左右方向へ軸線を向けて配置される一体型のクランク軸20と、このクランク軸20を支承するクランクケース17と、このクランクケース17の外周面に接合されるシリンダブロック21と、このシリンダブロック21の上面に接合されるシリンダヘッド22と、このシリンダヘッド22の外側面に装着される気化器23(図1参照)とを備える。シリンダブロック21には、左右に並列する2本のシリンダ241 ,242 が、その両シリンダ24 1 ,24 2 の、シリンダブロック21よりクランク軸20側に突出する内端部をクランクケース17内に突入させるようにして設けられる。またクランク軸20には、前記両シリンダ24 1 ,24 2 にそれぞれ対応して左右に並び且つクランクウエイトをそれぞれ一体に含む2つのクランク部251 ,252 が形成され、各シリンダ241 ,242 に嵌装されるピストン261 ,262 が対応するクランク部251 ,252 にコンロッド271 ,272 を介して連接される。クランク軸20は、両クランク部251 ,252 の外側に隣接する2箇所にしかジャーナル281 ,282 を有しておらず、これらジャーナル281 ,282 は、軸受部材291 ,292 を介してクランクケース17に支承される。即ち、クランク軸20の、2つのクランク部251 ,252 よりもクランク軸半径方向内方側に在ってその両クランク部25 1 ,25 2 間を連結する中間軸部20aは、クランクケース17に支持されないものであり、その曲げ剛性を確保すべくジャーナル281 ,282 よりも大径に形成される。またその中間軸部20aは、両シリンダ24 1 ,24 2 の前記内端部の、互いに隣接する部分に対応して設けられる。
【0016】
クランクケース17は、2本のシリンダ241 ,242 間の中央位置よりミッションケース18側にオフセットした鉛直方向の分割面30で分割された、ミッションケース18側に位置する第1クランクケース半体171 と、それと反対側に位置する第2クランクケース半体172 とから構成される。またミッションケース18は、上記分割面30と平行な分割面31で分割された、クランクケース17側の内側ミッションケース半体181 と、それと反対側に位置する外側ミッションケース半体182 とから構成される、その内側ミッションケース半体181 と上記第1クランクケース半体171 とは鋳造により一体成形される。
【0017】
そして、第1及び第2クランクケース半体171 ,172 は、それらの周縁部を複数のボルト(図示せず)により相互に接合され、また内側及び外側ミッションケース半体181 ,182 は、それらの周縁部を複数のボルト32により相互に接合される。
【0018】
このように、クランクケース17及びミッションケース18の組立体は、第1クランクケース半体171 及び内側ミッションケース半体181 の結合体、第2クランクケース半体172 、並びに外側ミッションケース半体182 に3分割されるものであるから、該組立体の部品点数の最少化と、各部品の鋳造の容易化を図ることができる。
【0019】
また一体型のクランク軸20には、その両端部の2点にのみ、第1及び第2クランクケース半体171 ,172 に支承されるジャーナル281 ,282 が形成されるので、クランク軸20が一体型であるにも拘らず、両クランクケース半体171 ,172 の接合と同時に、クランク軸20の支持を行うことができ、組立性が良好である。
【0020】
さらに、図2に明示するように、内側ミッションケース半体181 と一体化した第1クランクケース半体171 と、第2クランクケース半体172 との分割面30が左右2本のシリンダ241 ,242 間の中央位置より内側ミッションケース半体181 側にオフセットして配置される。従って、後述するように2本のシリンダ241 ,242 は、それらを囲むように配置される6本のスタッドボルト36,36…でクランクケース17に接合することができ、クランク軸20の左右両ジャーナル281 ,282 の間隔を最小に保つことが可能となる。また第1クランクケース半体171 及び内側ミッションケース半体181 の結合体の横幅S1 と、第2クランクケース半体172 の横幅S2 とが同等もしくは近似することになり、したがって成形深さや加工深さが上記結合体及び第2クランクケース半体172 の一方に偏って深くなることがないから、それぞれの鋳造及び切削加工を容易に行うことができる。
【0021】
ところで、パワーユニット6は、ミッションケース18側のシリンダ241 の軸線Yが後輪3rの回転中心面Cに一致もしくは近接するように配置される。このようにすると、後輪3rに対するパワーユニット6の左右の重量バランスを図ることができ、操縦性の向上を図ることができる。
【0022】
図3、図5及び図6に示すように、クランクケース17の外周面、特に図示例ではその前面にブロック取付け面35が形成され、これに2本のシリンダ241 ,242 を囲むように配置される6本のスタッドボルト36,36…が植設される。これらスタッドボルト36,36…は、シリンダブロック21及びシリンダヘッド22を貫通する6本のボルト孔37,37…に挿通され、それらの先端にナット38,38…を螺合緊締することにより、シリンダブロック21及びシリンダヘッド22は共にクランクケース17に接合される。こうしてシリンダブロック21は、頭部を前方に向けて略水平に配置される。
【0023】
このように、クランクケース17の外周面にブロック取付け面35が形成されるので、その形成領域は、ミッションケース18に干渉されずに広く確保することができ、したがってクランクケース17に対するシリンダブロック21の取付け角度を設計上自由に選定し得て、形式を異にする各種自動二輪車に対応した各種パワーユニット6を容易に得ることができる。
【0024】
特に、図示例にように、クランクケース17の前面に形成したブロック取付け面35にシリンダブロック21を接合して、それを略水平に配置した場合には、パワーユニット6の低重心化を図ることができる。その上、エンジン15の上方には広いスペースを確保することができるので、モータスクータ1においては、エンジン15の上方に、ヘルメット等を収納し得る大型の物入れ14を形成することができる。
【0025】
再び図3及び図4において、第2クランクケース半体172 ,シリンダブロック21及びシリンダヘッド22には、ミッションケース18と反対側のシリンダ242 の外側に隣接するタイミング伝動室40が形成され、このタイミング伝動室40に、クランク軸20に固着した駆動スプロケット41、シリンダヘッド22に支持される動弁カム軸42に固着した被動スプロケット43、及びこれらスプロケット42,43に巻掛けたチェン44からなるタイミング伝動装置45が配設される。シリンダヘッド22の前面には、動弁カム軸42を含む動弁装置を覆うヘッドカバー46が接合される。
【0026】
このようにすると、クランク軸20の左右両ジャーナル281 ,282 の間隔を最小に保ち、またクランク軸20の、変速装置16が連結される出力端部のオーバハング量をも最小に保ちながら、タイミング伝動装置45の配設を容易に行うことができる。
【0027】
第2クランクケース半体172 の外側壁には、タイミング伝動室40を開放する開口部47設けられており、この開口部47外に突出するクランク軸20の右端部に発電機48のロータ49が固着され、それのステータ50は、開口部47を閉じるべく第2クランクケース半体172 に接合されるサイドキャップ51の内壁に固着される。またクランク軸20には、タイミング伝動装置45と発電機48との間において、スタータモータ(図せず)から駆動される大径ギヤ52が回転自在に設けられ、この大径ギヤ52と前記ロータ49との間にオーバランイングクラッチ53が介裝される。
【0028】
前記変速装置16は、クランク軸20の出力端部に取付けられる可変直径型の駆動プーリ54と、内側ミッションケース半体181 の後端部に支承される中間伝動軸59に取付けられる可変直径型の被動プーリ55と、これら駆動及び被動プーリ54、55に巻掛けられるベルト57とを備え、駆動プーリ54には、クランク軸20の回転数の上昇に応じて該プーリの直径を増大させる遠心変速機構56が設けられ、被動プーリ55及び中間伝動軸59間には、被動プーリ55の回転数の上昇に応じて接続状態となる遠心クラッチ58が介裝される。
【0029】
内側ミッションケース半体181 の後端部内壁には、それとの間に減速室61を画成する仕切り壁60が接合され、この仕切り壁60によっても前記中間伝動軸59は支承される。またこの仕切り壁60及び内側ミッションケース半体181 には後輪駆動軸63が支承され、中間伝動軸59及び後輪駆動軸63間を連結する歯車減速装置62が減速室61に配設される。そして後輪駆動軸63の外端に後輪3rが着脱可能にスプライン結合される。
【0030】
而して、エンジン15の作動中、その動力は、クランク軸20から駆動プーリ54、ベルト57、被動プーリ55、遠心クラッチ58、中間伝動軸59、歯車減速装置62及び後輪駆動軸63を順次経て後輪3rに伝達し、これを駆動する。その際、エンジン15は2本のシリンダ241 、242 をもって高出力を発揮することができる。
【0031】
駆動プーリ54の外側面には冷却ファン64が一体に形成され、これに対向する冷却風取り入れ口65が外側ミッションケース半体182 の側壁に設けられ、この冷却風取り入れ口65にエアクリーナ66が装着される。冷却ファン64が回転すると、エアクリーナ66で濾過された外気が冷却風取り入れ口65からミッションケース18内に導入され、変速装置16の各部を冷却した後、図示しない排出口から放出される。
【0032】
本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば、クランクケースを、クランク軸の軸方向中間部を通る分割面で分割した、ミッションケース側に位置する第1クランクケース半体と、それと反対側に位置する第2クランクケース半体とで構成し、その第1クランクケース半体にミッションケースを一体に連設し、またクランクケースの外周に形成したブロック取付け面に、車体の左右方向に並列する2本のシリンダを有するシリンダブロックを接合したので、エンジンを並列2気筒に構成して、その出力増強を図りながらも、クランクケース及びミッションケースの組立体の部品点数の最小化及び鋳造の容易化を図ることができる。しかも、クランクケースの外周面においては、ミッションケースに干渉されずにシリンダブロックを接合するブロック取付け面の形成領域は広いものとなるから、クランクケースに対するシリンダブロックの取付け角度を設計上自由に選定し得て、形式を異にする各種自動二輪車に対応した各種パワーユニットを容易に得ることができる。そして、エンジンを並列2気筒にしても、一体型に構成したクランク軸の左右両端部の2点にのみ、クランクケースに支承されるジャーナルを形成したので、クランク軸の構造の簡素化を図ることができる上、第1及び第2クランクケース半体の接合と同時にクランク軸の支持を行い得ることから組立性の向上をも図ることができる。
【0034】
さらに本発明の第2の特徴によれば、両シリンダを、各頭部を車体前方に向けて、略水平に配置したので、パワーユニットの低重心化を図ることができると共に、エンジンの上方に広いスペースを確保することができ、したがってエンジンの上方に荷物入れを配置するモータスクータ用に好適なパワーユニットを提供することができる。
【0035】
さらにまた本発明の第3の特徴によれば、ミッションケースと反対側に位置するシリンダの外側にタイミング伝動室を形成し、このタイミング伝動室に、クランク軸と、各シリンダの頭部に配設される動弁カム軸とを連結するタイミング伝動装置を収容したので、クランク軸両端部のジャーナル間隔を最小に保ち、またクランク軸の、変速装置が連結される出力端部のオーバハング量をも最小に保ながら、タイミング伝動装置の配設を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパワーユニットを備えたモータスクータの側面図。
【図2】 上記パワーユニットの平面図。
【図3】 図2の図3部拡大縦断面図。
【図4】 図2の図4部拡大縦断面図。
【図5】 図3の5−5線断面図。
【図6】 図5の6−6線断面図。
【符号の説明】
1・・・・自動二輪車(モータスクータ)
2・・・・車体フレーム
3r・・・後輪
6・・・・パワーユニット
15・・・エンジン
16・・・変速装置
17・・・クランクケース
171 ・・第1クランクケース半体
172 ・・第2クランクケース半体
18・・・ミッションケース
181 ・・内側ミッションケース半体
182 ・・外側ミッションケース半体
20・・・クランク軸
20a・・中間軸部
21・・・シリンダブロック
241 ・・シリンダ
242 ・・シリンダ
25 1 ,25 2 ・・クランク部
281 ・・ジャーナル
282 ・・ジャーナル
30・・・分割面
35・・・ブロック取付け面
40・・・タイミング伝動室
42・・・動弁カム軸
45・・・タイミング伝動装置
C・・・・後輪の回転中心面
Y・・・・シリンダ241 の軸線
Claims (3)
- 車体フレーム(2)に連結されるパワーユニット(6)であって、
クランク軸(20)を車体の左右方向に配置したエンジン(15)と、このエンジン(15)のクランクケース(17)の左右方向一側から後方に延びるミッションケース(18)と、このミッションケース(18)に支承されて前記エンジン(15)のクランク軸(20)及び後輪(3r)間に配置されるベルト式無段変速装置(16)とからなるものにおいて、
前記クランクケース(17)を、前記クランク軸(20)の軸方向中間部を通る分割面(30)で分割した、前記ミッションケース(18)側に位置する第1クランクケース半体(171 )と、それと反対側に位置する第2クランクケース半体(172 )とで構成し、その第1クランクケース半体(171 )に前記ミッションケース(18)を一体に連設し、また前記クランクケース(17)の外周面に形成したブロック取付け面(35)に、車体の左右方向に並列する2本のシリンダ(241 ,242 )を有するシリンダブロック(21)を接合すると共に、その両シリンダ(24 1 ,24 2 )の、シリンダブロック(21)よりクランク軸(20)側に突出する内端部を、該ブロック取付け面(35)よりも前記クランク軸(20)側で前記クランクケース(17)内に突入させ、前記クランク軸(20)を一体型に構成して、このクランク軸(20)の左右両端部の2点にのみ、前記クランクケース(17)に支承されるジャーナル(281 ,282 )を形成し、前記クランク軸(20)には、前記2本のシリンダ(24 1 ,24 2 )にそれぞれ対応した2つのクランク部(25 1 ,25 2 )よりもクランク軸(20)半径方向内方側に在ってその両クランク部(25 1 ,25 2 )間を一体に連結する中間軸部(20a)を、両シリンダ(24 1 ,24 2 )の前記内端部の互いに隣接する部分に対応して設けたことを特徴とする、自動二輪車用パワーユニット。 - 請求項1記載の自動二輪車用パワーユニットにおいて、
前記両シリンダ(241 ,242 )は、各頭部を車体前方に向けて略水平に配置され、 前記2本のシリンダ(24 1 ,24 2 )の外側を囲むように配置されて前記シリンダブロック(21)及びクランクケース(17)間を結合するボルト(36)を挿通させるべく前記シリンダブロック(21)に形成されるボルト孔(37)には、両シリンダ(24 1 ,24 2 )間の中央に位置するボルト孔(37)が含まれ、
前記分割面(30)は、前記2本のシリンダ(24 1 ,24 2 )間の中央位置より前記ミッションケース(18)側にオフセットしていることを特徴とする、自動二輪車用パワーユニット。 - 請求項1又は2に記載の自動二輪車用パワーユニットにおいて、
前記ミッションケース(18)と反対側に位置する前記シリンダ(242 )の外側にタイミング伝動室(40)を形成し、このタイミング伝動室(40)に、前記クランク軸(20)と、前記各シリンダ(241 ,242 )の頭部に配設される動弁カム軸(42)とを連結するタイミング伝動装置(45)を収容したことを特徴とする、自動二輪車用パワーユニット。
Priority Applications (3)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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