JP3792877B2 - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は鉄道用車両等に用いられるディスクブレーキ装置に関し、特に制輪子の取り付け構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道用車両等では、ディスクブレーキ装置が各車輪毎に備えられ、車両の制動が行われる。 図6、図7には、このようなディスクブレーキ装置を示す。
【0003】
このディスクブレーキ装置は、各車輪と一体に回転するブレーキディスク7と、このブレーキディスク7を挟み込むように配置されるブレーキキャリパ1とから構成される。このブレーキキャリパ1は、ブレーキディスク7両側に一対の制輪子5を備え、これらの制輪子5がブレーキディスク7に押し付けられるときの摩擦により制動トルクが発生するようになっている。
【0004】
さらに詳しく説明すると、ブレーキキャリパ1は、一対の案内ピン2A、2Bを介して軸方向(紙面に垂直方向)にスライド可能に、車両側の支持部3に取り付けられている。このブレーキキャリパ1は一対のアーム4a、4b(アーム4bは図示せず)を備える。これらのアーム4a、4bは略水平方向に延び出すとともに、先端側に設けた制輪子支持部6においてブレーキディスク7を両側から挟み込む。これらの制輪子支持部6に、それぞれ制輪子5が、制輪子ガイド8を介して支持されている。
【0005】
アーム4a側の制輪子支持部6には一対のピストン10が並列に内蔵される。これらのピストン10は、先端が制輪子ガイド8に当接しており、アーム4aに配設された油圧導入口11を通じて油圧の供給を受けてブレーキディスク7側に伸び出すことにより、制輪子5をブレーキディスク7側に押し付ける。この場合、ブレーキキャリパ1は案内ピン2A、2Bに沿って図6の紙面に直交する方向(図7の左右方向)に移動できるようになっているので、一対の制輪子5は両側からブレーキディスク7を挟み込み、このとき生じる摩擦力によりブレーキディスク7が制動される。
【0006】
制輪子5は、ブレーキディスク7と当接するライニング5Aと、このライニング5Aの背面にリベットで固定された裏板5Bから構成される。この裏板5Bが、制輪子ガイド8に形成されたアリ溝に、図6、図7の上下方向から嵌まり込むようになっている。さらに、この裏板5Bは、上下一対のトルク受けピン9の間に挟み込まれ、アリ溝からの抜け落ちが防止される。このようにして、制輪子5は制輪子支持部6に固定されている。
【0007】
トルク受けピン9は、制動トルクを受けるための部材であり、トルク受けピン本体12と、筒状のスリーブ13とから構成される。そして、トルク受けピン本体12は、スリーブ13内に摺動自在に収容されている。
【0008】
このスリーブ13は、制輪子支持部6の上下に一対のボルト14で固定される受け部材15に一体に固定されている。なお、これらのボルト14は、からげ線22により回り止めされている。また、トルク受けピン本体12とスリーブ13の間の隙間は、ブーツ23により閉鎖されている。
【0009】
スリーブ13から抜け出したトルク受けピン本体12の先端は、ライニング5Aの背面に当接する。また、このトルク受けピン本体12の先端部側は、制輪子ガイド8に形成された嵌合穴8A、8Bに嵌合して制輪子ガイド8に対して固定されるとともに、嵌合穴8A、8Bから抜け出した部分は、背板5Bを上下から挟み込むようになっている。なお、下側の嵌合穴8Bの下方は切り欠かれており、下側の受け部材15を取り外したときには、トルク受ピン本体12も制輪子ガイド8の下方に取り外せるようになっている。
【0010】
また、このディスクブレーキ装置においては、トルク受けピン9(トルク受けピン本体12およびスリーブ13)は、ライニング5Aの摩耗分を補償するアジャスタ機構としても機能する。
【0011】
このアジャスタ機構について説明すると、トルク受けピン本体12の中心軸上を貫通する中空部12Aには、アジャスタピストン16が収容されている。このアジャスタピストン16の中心軸上の貫通穴には、アジャスタピン17が収容される。このアジャスタピン17は、スリーブ13の基端側(ブレーキディスク7と反対側)を塞ぐ底部材19に固定されている。また、アジャスタピン17とアジャスタピストン16は、これらの間に介装された摩擦部材(フリクションスプリング)18によって、常態では動かないようになっている。
【0012】
トルク受けピン本体12は、制動時に制輪子ガイド8がピストン10によりブレーキディスク7側に押し出されると、制輪子ガイド8とともに、スリーブ13に対してブレーキディスク7側に伸び出して行く。この場合、トルク受けピン本体12は、基端側のリング部材20がアジャスタピストン16外周に形成された段部16Bに当接するところまでストロークする。
【0013】
また、アジャスタピストン16先端のフランジ16Aと、スリーブ13基端側に固定されたリング部材20の間には、スプリング21が介装されており、このスプリング21が、トルク受けピン本体12を基端側(図7に右側)に引き戻すリターンスプリングとして作用するようになっている。
【0014】
このような構成において、制動動作によりライニング5Aが擦り減ったときには、制動時において、トルク受けピン本体12はリング部材20が段部16Bに当接するところよりライニング5Aの摩耗分だけ余剰にストロークする。この余剰ストローク分だけ、アジャスタピストン16がアジャスタピン17に対して動くことになるが、摩擦部材18は、アジャスタピストン16がアジャスタピン17の相対移動した先の位置で、これらの相対位置が一定となるように作用する。
【0015】
これにより、アジャスタピストン16(トルク受けピン本体12)は、ライニング5Aの摩耗分だけ初期位置を前進させて行くので、制動時におけるトルク受けピン本体12(ピストン10)のストロークは、一定ストロークに保たれることになる。
【0016】
なお、図6、図7には、アーム4a側のみを示し、アーム4b側は図示していないが、アーム4a側にのみピストン10およびアジャスタ機構が備えられていること以外、アーム4aと4bは略共通の構成であり、特に、制輪子5の取り付け構造においては同様である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来のディスクブレーキ装置において制輪子5の着脱作業を行うときには、前述したように、下側の受け部材15を取り外して、制輪子5(裏板5B)を制輪子ガイド8のアリ溝に沿って引き出し、また嵌め込む必要がある。
【0018】
しかしながら、受け部材15を取り外すためには、まずボルト14の回り止めをしているからげ線22を取り外し、さらに2本のボルト14を外す面倒な作業が必要となり、作業効率が悪く、作業時間の増大の原因となっていた。
【0019】
また、受け部材15を外したときに落下してしまわないように、受け部材15を支持する落下防止機構が必要となり、これは、部品点数によるコストアップおよび重量アップの原因となっていた。
【0020】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、制輪子の着脱作業が容易であり、またコストダウンおよび軽量化を図り得るディスクブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、ブレーキディスクの両側に配置される制輪子支持部と、これらの制輪子支持部のそれぞれに支持される制輪子とを備え、前記制輪子を前記制輪子支持部に取り付けられた制輪子ガイドに設けられたアリ溝に嵌め込むとともに、このアリ溝に収容された制輪子をアリ溝の両側から挟み込んで支持するトルク受け部材を備えたディスクブレーキ装置において、前記アリ溝の両端部における少なくとも片側に設けられる前記トルク受け部材は円柱状のトルク受けピンであり、このトルク受けピンを前記制輪子支持部に形成されたトルク受け部材支持部に回転可能かつ前記ブレーキディスクと反対方向に後退可能に支持するとともに、前記制輪子の裏板の端部にこのトルク受けピンの一端が嵌合する半円形の切り欠きを形成し、この切り欠きの縁に前記制輪子側を向いて窪む係合段部を形成し、前記トルク受けピンにその回転軸と直交する一方向に延び出した係合突起部を形成し、前記係合段部にこの係合突起部を係合させることによって前記トルク受けピンに対して前記制輪子が前記ブレーキディスクの方向に変位することを係止する係止手段を構成し、この係止手段による係止を前記トルク受けピンの回転により解除可能とする一方、前記トルク受けピンの回転位置を固定する回転固定手段を備え、前記トルク受けピンは制動時に前記係合突起部が前記係合段部に引っ張られてその軸方向に伸張するアジャスタ機構を備え、このアジャスタ機構によって前記制輪子の摩耗分を補償するように前記制輪子の初期位置を調整する。
【0024】
の発明は、前記トルク受け部材支持部は前記制輪子支持部に形成された支持穴であるとともに、前記回転固定手段は、この支持穴側方から前記トルク受け部材に嵌合する回り止めピンである。
【0025】
の発明は、前記回り止めピンは前記支持穴の両側に一対で設けられるとともに、これらの回り止めピンを両側から押さえ込んで回り止めピンの離脱を防止する押さえ込み手段を備えた。
【0026】
【発明の作用および効果】
第1の発明では、通常、制輪子は一対のトルク受け部材の間に支持されているが、このトルク受け部材の回転位置は回転固定手段により禁止されているので、係止手段によるトルク受け部材への制輪子の係止は解除されず、制輪子がアリ溝から外れてしまうことはない。一方、制輪子の着脱作業を行うときには、回転固定手段を解除すれば、トルク受け部材を回転させて係止手段による係止を解除でき、トルク受け部材を後退させることができるので、このトルク受け部材がなくなった側から制輪子をアリ溝に沿って引き出したり嵌め込んだりすることができる。また、この場合、トルク受け部材はトルク受け部材支持部に直接支持されているので、トルク受け部材の着脱作業時にトルク受け部材およびトルク受け部材を支持するための他の部材が落下する恐れはない。したがって、制輪子の着脱作業は極めて容易かつ迅速に行うことができる。
【0027】
そして、トルク受けピンに備えられるアジャスタ機構は、制動時に係合突起部が係合段部に引っ張られてトルク受けピンを軸方向に伸張させることによって制輪子の初期位置を調整し、制輪子の摩耗分を補償する。
また、係止手段はトルク受け部材および制輪子裏板に係合部を加工するだけで形成できるので、簡素な加工で構成できる。
【0028】
の発明では、トルク受け部材は支持穴に収容され、回り止めピンによりその回転位置が固定される構造となっているので、制輪子の着脱作業は、回り止めピンを外してトルク受け部材を支持穴内で後退させるだけででき、極めて容易かつ迅速に行うことができる。また、トルク受け部材支持のための部材は極めて少なくて済み、部品点数の削減によるディスクブレーキ装置の軽量化およびコストダウンを図ることができる。
【0029】
の発明では、押さえ込み手段により回り止めピンの離脱が防止できる一方、回り止めピンは押さえ込み手段を解除すれば容易に外すことができるので、作業が効率化できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
【0031】
図1、図2には、本発明の実施の形態のディスクブレーキ装置を示す。なお、本実施の形態においては、ディスクブレーキ装置の基本的構成は、図6、図7に示した従来のディスクブレーキ装置と同様であるから、以下の説明では、図6、図7に示した従来のディスクブレーキ装置との相違点を中心に説明する。
【0032】
図示されるように、本実施の形態のディスクブレーキ装置においては、トルク受けピン9のスリーブ13は、制輪子支持部6を貫通して形成された支持穴6A内に収容されている。これにより、トルク受けピン9(スリーブ13およびトルク受けピン本体12)は、従来のような受け部材15(図6、図7参照)を介してではなく、直接、制輪子支持部6に支持される。
【0033】
この場合、スリーブ13は支持穴6A内で摺動自在かつ回転自在となっているが、スリーブ13の基端部30は、側方から一対の回り止めピン31A、31Bで制輪子支持部6に固定できる。これにより、これらの回り止めピン31A、31Bによる固定時には、スリーブ13の摺動および回転が禁止されるようになっている。
【0034】
また、スリーブ13とトルク受けピン本体12は、キー29を介して回転方向に固定されているので、スリーブ13とトルク受けピン本体12は一体に回転するようになっている。
【0035】
一対の回り止めピン31A、31Bは、スリーブ基端部30の回りで180度隔たって相対する位置に配置されるとともに、これらの間には、図示されない固定用バネ部材が架け渡される。このバネ部材は、例えばスリーブ基端部30を半周取り囲むようなC字型をしたもので、回り止めピン31A、31Bの頭部をスリーブ基端部30の両側から挟むように押さえ込んで、回り止めピン31A、31Bの抜け出しを防止している。
【0036】
上下のトルク受けピン本体12は、先端側で制輪子5の裏板5Bを挟み込む。この裏板5Bの端部には、図3、図4に示すように、略半円形の切り欠き32が形成されており、トルク受けピン本体12先端部は、この切り欠き32に上方および下方から嵌まり込む。また、この切り欠き32の縁に沿っては、ライニング5A側(図2の左側)を向く係合段部33が形成されている。
【0037】
図5に示すように、この係合段部33には、トルク受けピン本体12先端に形成された係合突起部34が係合する。この係合により、裏板5Bはトルク受けピン本体12の先端部に挟み込まれた状態から、ブレーキディスク7側に抜け落ちないようになっている。
【0038】
係合突起部34は、トルク受けピン本体12の先端面付近を一外周方向に延び出させたもので、トルク受けピン本体12の回転角度に応じて係合段部33に対して係脱する。具体的には、図5に示した係合状態からトルク受けピン本体12を回転させて行くと、係合突起部34は係合段部33の上を滑って行き、略180度回転させたところで係合段部33との係合が外れるようになっている。
【0039】
なお、前述したように、トルク受けピン本体12はキー29によりスリーブ13を一体に回転するようになっているので、スリーブ13をピン31A、32Bにより回転不能としておけば、トルク受けピン本体12が回転して係合突起部34は係合段部33の係合が外れてしまうことはない。
【0040】
また、この係合突起部34の形状は特に限定されるものではなく、図5の楕円形状のように、トルク受けピン本体12の回転動作により係合段部33に対して係脱するものであればよい。
【0041】
なお、本実施の形態においても、トルク受けピン9(トルク受けピン本体12およびスリーブ13)は、図6、図7に示した従来例と同様に、ライニング5Aの摩耗分を補償するアジャスタ機構としても機能するものである。
【0042】
つぎに作用を説明する。
【0043】
ディスクブレーキ装置においては、制輪子5のライニング5Aとブレーキディスク7との摩擦により制動トルクが発生する。この制輪子5は、ブレーキキャリパ1の制輪子支持部6に支持されている。詳しくは、制輪子5の裏板5Bを、制輪子ガイド8のアリ溝に上下方向に嵌め込むとともに、この裏板5Bを上下から一対のトルク受けピン9(トルク受けピン本体12およびスリーブ13)で挟み込むことにより、裏板5Bのアリ溝からの離脱を防止している。
【0044】
この場合、裏板5B両端部の切り欠き32にトルク受けピン本体12が嵌合しており、この切り欠き32の縁に形成された係合段部33には、ブレーキディスク7側(図2の左側)から、トルク受けピン本体12先端の係合突起部34が係合している。この係合により、裏板5Aはブレーキディスク7側に抜け落ちてしまうことはなく押さえられ、制輪子5は上下一対のトルク受けピン本体12の間に確実に保持される。
【0045】
一方、制輪子5を取り外すときには、スリーブ13の基端部30を制輪子支持部6に固定しているピン31A、31Bを取り外し、トルク受けピン9を180度回転させることにより、トルク受けピン本体12先端の係合突起部34と、裏板5Bの係合段部33との係合を外す。さらに、トルク受けピン9(スリーブ13)を、基端側が支持穴6Aから後方(図2の右方向)に抜け出るように後退させ、トルク受けピン本体12を裏板5Bの下方から退去させる。これにより、下方に支持を失った裏板5Aは、制輪子ガイド8のアリ溝に沿って下方に抜け出し、制輪子5の取り外し作業を行うことができる。
【0046】
また、制輪子5の取り付け作業を行うときには、同様にトルク受けピン本体12が後退した状態で、裏板5Aを下方から制輪子ガイド8のアリ溝に嵌め込む。その後、トルク受けピン本体12を前進させて裏板5Aを下方から支持するとともに、180度回転させて係合突起部34と係合段部33とを係合させ、ここでスリーブ13を回り止めピン31A、31Bで固定するようにすればよい。
【0047】
このように本発明によれば、制輪子5の着脱作業においては、下側のスリーブ13を固定する回り止めピン31A、31Bを取り外した後、トルク受けピン本体12を回転させて係合突起部34と係合段部33の係合を外し、トルク受けピン9を支持穴6Aに沿って後退させるだけで、トルク受けピン本体12は裏板5Bの下方から極めて容易に退去させることができ、裏板5Bを制輪子ガイド8のアリ溝に沿って容易に嵌め込んだり取り外したりすることができる。また、この場合、回り止めピン31A、31Bは、固定用のバネ部材を取り外せば容易に取り外すことができる。
【0048】
したがって、本発明では、制輪子5の着脱作業において、ボルトやからげ線を外すような面倒な作業は一切必要ない。また、トルク受けピン9は制輪子支持部6の支持穴6Aに支持されているので、着脱作業中にトルク受けピン9やその支持部材(例えば図6、図7の受け部材15)が落下してしまう恐れもない。よって、制輪子5の着脱作業は極めて容易かつ迅速に行い得る。
【0049】
また、トルク受けピン9支持のための部材(例えば、図6、図7の受け部材15、ボルト14、からげ線22)が一切不要となり、部品点数の削減によるディスクブレーキ装置の軽量化およびコストダウンを図ることができる。
【0050】
なお、本実施の形態では、制輪子支持構造を制輪子支持部6の上下で同様のものとしたが、本発明の制輪子支持構造は、制輪子支持部6の上下の少なくとも一方(下側)に備えられればよく、例えば、他方(上側)の構造を、図6、図7に示した従来構造のように受け部材15を持つ構造にしてもよい。
【0051】
また、トルク受けピン9は本実施の形態のようにアジャスト機能を持ったものである必要はなく、単純なピン型のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す側面図である。
【図2】同じく図1のA−A断面図である。
【図3】同じく制輪子の裏板を示す正面図である。
【図4】同じく側面図である。
【図5】同じく裏板の係合段部にトルク受けピンの係合突起部が係合した様子を示す正面図である。
【図6】従来のディスクブレーキ装置を示す側面図である。
【図7】同じく図6のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキキャリパ
2A 案内ピン
2B 案内ピン
3 支持部
4a アーム
5 制輪子
6 制輪子支持部
7 ブレーキディスク
8 制輪子ガイド
9 トルク受けピン
10 ピストン
11 油圧導入孔
12 トルク受けピン本体
13 スリーブ
29 キー
30 スリーブ基端部
31A 回り止めピン
31B 回り止めピン
32 切り欠き
33 係合段部
34 係合突起部

Claims (3)

  1. ブレーキディスクの両側に配置される制輪子支持部と、これらの制輪子支持部のそれぞれに支持される制輪子とを備え、前記制輪子を前記制輪子支持部に取り付けられた制輪子ガイドに設けられたアリ溝に嵌め込むとともに、このアリ溝に収容された制輪子をアリ溝の両側から挟み込んで支持するトルク受け部材を備えたディスクブレーキ装置において、前記アリ溝の両端部における少なくとも片側に設けられる前記トルク受け部材は円柱状のトルク受けピンであり、このトルク受けピンを前記制輪子支持部に形成されたトルク受け部材支持部に回転可能かつ前記ブレーキディスクと反対方向に後退可能に支持するとともに、前記制輪子の裏板の端部にこのトルク受けピンの一端が嵌合する半円形の切り欠きを形成し、この切り欠きの縁に前記制輪子側を向いて窪む係合段部を形成し、前記トルク受けピンにその回転軸と直交する一方向に延び出した係合突起部を形成し、前記係合段部にこの係合突起部を係合させることによって前記トルク受けピンに対して前記制輪子が前記ブレーキディスクの方向に変位することを係止する係止手段を構成し、この係止手段による係止を前記トルク受けピンの回転により解除可能とする一方、前記トルク受けピンの回転位置を固定する回転固定手段を備え、前記トルク受けピンは制動時に前記係合突起部が前記係合段部に引っ張られてその軸方向に伸張するアジャスタ機構を備え、このアジャスタ機構によって前記制輪子の摩耗分を補償するように前記制輪子の初期位置を調整することを特徴とするディスクブレーキ装置。
  2. 前記トルク受け部材支持部は前記制輪子支持部に形成された支持穴であるとともに、前記回転固定手段は、この支持穴側方から前記トルク受けピンに嵌合する回り止めピンであることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ装置。
  3. 前記回り止めピンは前記支持穴の両側に一対で設けられるとともに、これらの回り止めピンを両側から押さえ込んで回り止めピンの離脱を防止する押さえ込み手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のディスクブレーキ装置。
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