JP3789865B2 - 引き戸式扉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引き戸式扉装置に係り、より詳しくは、当該引き戸式扉の上部案内装置(吊支移動装置)が配置される欄間部分を開閉可能に覆う構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、特開平9−273360号公報、特開平9−177426号公報及び特開平10−46923号公報に開示されているように、建物内を仕切る間仕切壁等に設けた出入り口を塞ぐ開閉自在な引き戸式の扉の上部と、当該引き戸式扉を大きく開いた状態のときの表裏両面の部分を覆うための戸袋の上部とに渡って、前記引き戸式扉を移動自在に案内する吊支レールやサスペンションレール等の上部案内装置(吊支移動装置)を設けている。
【0003】
そして、これらの先行技術には、前記上部案内装置(吊支移動装置)を挟んで表裏両面の部分(欄間部)には欄間パネルを配置し、その少なくとも一方の欄間パネルは、メインテナンスのために、開閉可能に構成されている。
【0004】
その構造としては、例えば、特開平9−273360号公報では、間仕切壁の上端を支持するための天井面に設けた断面角筒状の上枠の下面に、当該上枠の幅寸法より幅狭の下向きコ字状の垂下部を設け、該垂下部における前後(間仕切壁の表裏に相当)の側片の外面に、受け部としての支持部材の垂直基片を固着する。この支持部材は、垂直基片上端から外向き水平に延出する外向片と、該外向片の遊端から上方に向かって延出する上向片と、その上向片の上端から前記側片に向かって斜め上方に延出し、その内端が前記上枠の下面及び前記側片から離間する内向片とを備える。
【0005】
他方、欄間パネルは、垂直方向の大きな基板の上端から内向き水平に延出する上片と、該上片の遊端から垂下する垂下片とにより構成されている。そして、欄間パネルにおける前記垂下片を、前記受け部における前記内向片に上方から差し込み、前記基板の裏面(内面)は前記受け部における上向片の外面に当接させた状態で、欄間パネルを垂下する。この欄間パネルの下端縁は、前記戸袋部の壁パネルの上端面に当接させている。
【0006】
他方、特開平10−46923号公報では、引き戸枠を、引き戸扉の閉じ側縦枠と開き側縦枠とその両者の上端同士及び下端同士を横に連結する上横枠下横枠とにより構成する。開き側縦枠には引き戸式扉が出入りするスリットを形成し、その奥側を戸袋とし、この戸袋は建物の壁面と面一状のボードにて覆う。前記引き戸枠の上横枠と、引き戸式扉の上端との間には、閉じ側縦枠と前記戸袋の奥端とに跨がって、引き戸扉を吊支して移動可能にするレールを取り付ける一方、このレールを隠するために、前記上横枠の表裏に第1補助部材と第2補助部材とをビスまたは溶接にて固定する。第2保持部材は下方に垂下し、その下端に横外向きにコ字状の第2突出部を形成し、該第2突出部の上面にボードの下端縁を支持させる。第1補助部材の上端には下向きコ字状で外向きに突出した第1突出部を形成し、該第1突出部の下方に当該第1突出部よりも内側に位置する上向き樋状の受け部が形成されており、この受け部に、外側下端には、メインテナンスのための着脱自在可能な蓋板(点検パネル)の上端を着脱自在に嵌め込み段落不能とし、且つ前記受け部の垂直の外面に前記蓋板(点検パネル)の裏面を当接させて垂下させ構成が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記いずれの先行技術でも、メインテナンス用の欄間パネル、蓋板(点検パネル)の上端側だけが、上向き略コ字状の受け部に着脱自在に支持されているが、前記の欄間パネル、蓋板(点検パネル)の下端側は他の部材に対して係止されておらず、不安定であるという問題があった。また、前記特開平9−273360号公報に記載のもでは、天井面に固定した上枠の表裏面において、当該上枠の下面と、前記受け部の部材、ひいては吊支された欄間パネルの上端との間に、横ライン状の隙間が形成される。この隙間は、前記引き戸式扉の枠部分から間仕切部壁パネルのうち欄間パネル上端にわたって横一直線状の二本レール状に見えるから、引き戸扉を含む間仕切装置としての美観を損なうという問題があった。
【0008】
本発明は、これらの従来の問題点を解決するためになされたものであって、引き戸式扉の吊支部分のメインテナンスを容易にする点検パネルの着脱作業を簡単にできるようにするものでありながら、当該点検パネルの装着状態が強固であり、且つ外観を向上させることができる引き戸扉を含む間仕切装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の引き戸式扉装置は、床面と天井面との間に立設した支柱の表裏を覆うように壁パネルで構成された仕切り壁に設けた出入り口を塞ぐ引き戸式扉と、前記天井面と出入り口との間の欄間部に開口方向に延びるようにした支持枠体と、該支持枠体に取り付けられたレール装置とを備え、前記出入り口における引き戸式扉の開き側に表裏一対の壁パネルにて形成される戸袋部とを有し、前記欄間部の表面または裏面のいずれか一方には、着脱可能な点検パネルを配置してなる引き戸式扉装置において、前記欄間部を挟んで対向配置させる前記点検パネルと欄間パネルとの各々の下端には、下向きに突出する係止片を備え、前記欄間部を挟んで前記点検パネルと欄間パネルとを対向配置させるにおいて、前記点検パネル及び欄間パネルの上端を前記笠木レールの内側面に挿入し、前記点検パネル及び欄間パネルの下端縁に設けた下向きに突出する係止片を、前記戸袋部における壁パネルの上端部に下向きに差し込み係止するように構成したことを特徴とするものである。
【0010】
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の引き戸式扉装置において、前記欄間パネルを前記支持枠体に固定する一方、前記点検パネルの裏面を前記欄間部における支持枠体に倒れ不能に支持させたものである。
【0011】
【0012】
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の引き戸式扉装置において、前記点検パネル及び欄間パネルの表面と、前記壁パネルの表面とを面一状に配置したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、建物の間仕切壁1に設けた出入り口2を引き戸式扉3にて開閉する引き戸装置とそれに隣接する戸袋部5の概略正面図、図2は壁パネルの下部の支持構造を示す斜視図、図3は図1の III−III 線矢視断面図、図4は図1のIV−IV線矢視断面図、図5は壁パネル、戸袋パネル等の支柱に対する取り付け部を示す拡大断面図、図6は戸袋パネルと欄間パネル(点検パネル)と上下連結部の一部切欠き斜視図、図7は図1のVII −VII 線矢視一部切欠き断面図、図8は戸袋パネルの縦断面図、図9は戸袋パネルの横断面図、図10(a)及び図10(b)は欄間パネル及び点検パネルの断面図である。
【0014】
図1に示すように、建物の間仕切壁1は、室内の床面に固定した巾木レール(地レール)2と、天井面に固定された笠木レール(天レール)3との間を壁パネルとしての間仕切パネル4と欄間パネル5とで仕切られている。間仕切壁1に設けられた出入り口には、右開きの引き戸式扉6が配置されている。この出入り口のうち左端には、右開きの引き戸式扉6の閉じ側端(戸当り側)が当接し得る戸当り縦枠7が後述する形態で配置され、前記出入り口の右側には、開いた状態の引き戸式扉6の大部分を収納できる戸袋部8を構成する表裏一対の壁パネルである戸袋パネル9,9が立設されている。前記出入り口から戸袋部8にわたる上部の欄間部の空間には、引き戸式扉6を吊支して横移動可能に支持するサスペンション式レール等のレール装置10が配置されている。
【0015】
間仕切パネル4、欄間パネル5及び戸袋パネル9は、金属薄板等にて構成された表面板11の裏面側に石膏ボード12を張設してある。縦長の間仕切パネル4における表面板11の左右両縦縁部には、図2、図4及び図5に示すように、断面U字状の係止縁片13が外向き湾曲形成されている。そして、各係止縁片13の下部寄り部位は、上下に寸法H1だけ切欠き個所15が形成されている(図2参照)。また、前記間仕切パネル4における表面板11の左右両縦縁部の下端には、前記巾木レール2の上向き側片2aが嵌まる係止溝16が下向き開放状に形成され、係止溝16に嵌まった上向き側片2aは下向きの補強部材(図示せず)の内面に摺接し得るものである。
【0016】
間仕切パネル4の側部(係止縁片13)と隣接する側の戸袋パネル9における表面板11の一方の縦縁部には、間仕切パネル4と同様に形成された断面U字状の係止縁片13が外向き湾曲形成され、係止縁片13の下部寄り部位は、上下に寸法H1だけ切欠き個所15が形成されている(図2参照)。また、戸袋パネル9の裏面の上下部位は断面コ字状等の補強部材14a,14bがそれぞれ開口側を上向き及び下向きにして固定されている(図6、図8等参照)。戸袋パネル9における表面板11の左右両縦縁部の下端には、前記巾木レール2の上向き側片2aが嵌まる係止溝16が下向き開放状に形成され、係止溝16に嵌まった上向き側片2aは前記下向きの補強部材14bの内面に摺接し得るものである(図8参照)。なお、戸袋パネル9における戸袋入り口側には筒枠状の縦補強部材17が表面板11の裏面で囲まれるように配置されている(図9参照)。さらに、図6に示すように、戸袋パネル9における表面板11の上端を水平内向きに屈曲させ、前記断面上向きコ字状等の補強部材14a内に嵌まる横長の係止溝18が形成され、後述するように出入り口の上部の欄間パネル20及び点検パネル21の下端の係止片22を差し込み係止できるように構成されている(図6参照)。
【0017】
前記欄間パネル20及び点検パネル21の形状・構成は、図10(a)及び図10(b)に示すように、同じものである。即ち、薄い金属板等の表面板23の裏面の下部寄り部位には、補強部材24が点溶接等により固定されている。該補強部材24の一部は前記表面板23から離れるような膨出部24aが形成されている。前記表面板23の上下端部は内向き水平状に屈曲させた縁片23a,23bとなし、前記補強部材24の一部が下向きに延出して前記下縁片23bより下方に突出させた係止片22が構成されている(図6及び図10(a)参照)。なお、欄間パネル20及び点検パネル21の表面板23のうち上部寄りには石膏ボード25が貼り付け(張設)られている。欄間パネル20及び点検パネル21における表面板23のうち、左右方向の一方には、前記間仕切パネル4や戸袋パネル9におけると同じように断面U字状の係止縁片13が外向き湾曲形成され、他側は内向きに直角に屈曲されている(図10(b)参照)。
【0018】
次に、前記間仕切パネル4及び戸袋パネル9を立設する構成について図2等を参照しながら説明する。前記間仕切パネル4及び戸袋パネル9の縦方向の端部を固定するための断面略コ字状の金属製等の支柱30を巾木レール2と笠木レール3との間に所定の間隔にて立設するため、まず、床面に埋め込みボルト(アンカーボルト)33等にて固定した上向きコ字状断面の巾木レール2内に、下端にボルト型のアジャスタ32を螺合させた横断面矩形状のアジャスタ受け杆31を挿入配置する。このアジャスタ受け杆31の四周外面の上下中途位置には、ダボ34が突出形成されており、前記アジャスタ受け杆32を前記支柱30の下端から挿入たとき、当該支柱30を脱落しないようにダボ34にて支持できるものである。そして、前記アジャスタ受け杆30の表裏外面(巾木レール2の上向き側片2a、2aと対面する側)には、一対の上向き爪部35a,35aを備えた取り付け金具35がネジ36にて固定されている。
【0019】
なお、前記支柱30の上端を笠木レール3に取り付ける構成は、図示しないが、実開平6−44828号公報に開示の構成等を利用する。即ち、支柱30の上端部に嵌挿固定させた上向き付勢手段付きの押圧体を断面下向きコ字状の笠木レール3の溝内に挿入する。その他の公知の構成を採用しても良い。
【0020】
上記の構成により、間仕切パネル4及び戸袋パネル9の下端のそれぞれの係合溝16を、巾木レール2の上向き側片2aに上方から差し込み、略同時に縦側縁における係止縁片13の下部寄り部位の切欠き個所15を前記取り付け金具35に接近させ、当該切欠き個所15の上側の係止縁片13の下端縁を、取り付け金具35の上向き爪部35aに係止すると、各間仕切パネル4及び戸袋パネル9は下方向にずれないように、支柱30に支持される。この状態で、上下に短い長さの断面コ字状の取り付け金具37(図5及び図6参照)を、前記支柱30の外面にて隣接した係止縁片13、13を挟むように被嵌し、タッピングネジ38を介して支柱30に固定する。前記隣接する間仕切パネル4同士及び戸袋パネル9の縦側縁に沿って適宜間隔にて複数個所に前記取り付け金具37を取り付けするものとする。その後、隣接する間仕切パネル4同士及び戸袋パネル9の縦側縁の隙間を塞ぎ、且つ前記取り付け金具37が外から見えないように、断面コ字状の長い目地材39を挿入する。
【0021】
引き戸式扉6の戸当り側の間仕切パネル40における表面板の一方の縦側縁は、前記他の間仕切パネル4と同様の係止縁片13に形成し、隣接する間仕切パネル4の係止縁片13とを前記取り付け金具37にて固定し、目地材39にて隙間を覆う。前記間仕切パネル40における表面板の他方の縦側縁を断面コ字状に屈曲させた上下長手の係合縁に形成し、戸当り側の支柱30a(図4参照)の戸当り側に固定した戸当り縦枠7の表裏部位の突条部分に被嵌させることにより、当該戸当り縦枠7の表裏両面等を間仕切パネル40にて覆い隠すことになり、出入り口を構成する枠体が外部から見えず、出入り口及び引き戸式扉装置の外観をすっきりと向上させることができる。
【0022】
次に、前記出入り口の上部の構成について説明すると、前記レール装置10が配置される出入り口及び戸袋部8を挟む一対の支柱30、30に対して間口方向に横長の支持枠体41の名手両端をボルト42、42にて連結固定する(図3及び図7参照)。この支持枠体41の片面に、レール装置10の1実施形態のサスペンションレール43を装着する。このサスペンション式レール43は、従来から公知の固定レール44と、これに対して横往復移動可能な中間レール45と、さらに中間レール45に対して横往復移動可能な移動レール46と、各レールの案内溝に沿って配置したリテーナ付きボールからなる。この移動レール46に、移動方向に適宜隔てて2本のハンガーブラケット47を固定し、該各ハンガーブラケット47の下端に、引き戸式扉6の上端から上向き突出する吊棒48を固定連結する(図7参照)。なお、前記固定レール44を、戸袋部8側で高い位置に、閉じ側(戸当り側)で低い位置にセットすることにより、引き戸式扉6は閉じ方向に自動的に移動する自閉式扉となるように構成されている。また前記戸当り側の支持枠体41にショックアブゾーバー(図示せず)を設けて引き戸式扉6が戸当り側に接近したときの速度を緩和し、衝撃音を出さないようにしている。
【0023】
そして、前記レール装置10が配置された欄間部分の表面または裏面のいずれか片面(実施形態では裏面)は欄間パネル20に覆い、この欄間パネル20は通常は取り外せないよう固定する一方、他の片面(実施形態では表面)は点検パネル2にて覆い、レール装置10のメインテナンス時に取外し可能に構成されている。
【0024】
その構成(第1実施形態)を詳述すると、前述した欄間パネル20の上端縁片23aの部分を断面下向きコ字状の笠木レール3の溝内に上向きに挿入し、次いで、欄間パネル20の下端の係止片22を戸袋パネル9の上端に形成された係止溝18に嵌め入れる。そして、前記欄間パネル20の裏面の補強部材24における膨出部24aを前記支持枠体41に当接した状態で、欄間部の開放側空間から、ビス50にて固定する。他方の点検パネル21も同様にしてその上端縁片23aの部分を断面下向きコ字状の笠木レール3の溝内に上向きに挿入し、次いで、点検パネル21の下端の係止片22を戸袋パネル9の上端に形成された係止溝18に嵌め入れる。当該点検パネル21の裏面の補強部材24における膨出部24aは、前記支持枠体41の上端等に被嵌する等してビス52にて固定した受けブラケット51(図7及び図11参照)の剛性の高い表面板51aに当接した状態で保持するので欄間空間への倒れ込みは防止できる。いずれにしても、欄間パネル20及び点検パネル21の表面板23の広い面積部分は、前記支持枠体41や受けブラケット51にて受け支持されるから、表面板23がベコベコしない。
【0025】
床面から天井面までの高さ寸法が定尺でない場合、前記笠木レール3の溝内に欄間パネル5、20及び点検パネル21の上端側を納めることで、欄間パネル5、20及び点検パネル21の上端側を切り取って、高さ寸法を低くする手間を省くことができる。また、間仕切壁及び本発明の引き戸式扉装置を間口方向から観察するとき、前記笠木レール2の高さ寸法だけの2本の水平線(ライン)が天井付近に見えるだけであるから、間仕切壁及び引き戸式扉装置のデザインがすっきりとシンプルになる。これに比べて、従来では、欄間パネル5、20及び点検パネル21の上端と笠木レール2の下端縁との間に水平に長い隙間(従って、天井面から合計3本の水平線(ライン))が見えてデザインがシンプルでない。
【0026】
なお、欄間パネル20及び点検パネル21の表面板23の一方の縦縁に形成された断面U字状の係止縁片13と、隣接する欄間パネル5の係止縁片13とを前記取り付け金具37にて固定しておけば、この部分の取り付け強度は一層向上する。また目地部材39にて、前記両パネル20(21)と5の隙間を塞ぐことはいうまでもない。このようにして、レール装置10のメインテナンス作業を実行するときには、前記一方の点検パネル21のみを取り外せば良く、メインテナンス作業が容易となる。
【0027】
図12は、前記欄間パネル5、20及び点検パネル21の上端部を笠木レール3の個所に装着するための参考例を示す。この参考例では、笠木レール3の長手方向(間口方向)に沿って適宜間隔にて上向きコ字状の受け部材55を高さ調節可能な吊りボルト56を介して天井面に吊り下げる。その場合、前記受け部材55の一対の上向き支持片55a、55aの間隔L2は、笠木レール3の巾寸法L1より大きく設定され、従って、笠木レール3の下向き溝より外側に一対の上向き支持片55a、55aが適宜隙間を持って配置されている。そして、前記両上向き支持片55a、55aの上端(遊端)を内向き且つ下方に延出して、前記欄間パネル5、20及び点検パネル21の上端部の内方水平片の遊端から下向きに延びる係止片をガタつかないように支持する。欄間パネル5、20及び点検パネル21の下端の下向きの係止片22が戸袋パネル9及び間仕切パネル4の上端の係止溝18に差し込み係止する点は第1実施形態と同じである。この参考例でも、受け部材55の高さ位置を吊りボルト56の下端部との取り付け高さの調整にて変更可能であるから、床面から天井面までの高さ寸法が定尺でない場合にも対応できる。
【0028】
また、第1実施形態と同様に、間口方向からみて、天井面と欄間パネル5、20及び点検パネル21の上端縁との2本の水平線(ライン)しか見えず、デザインがシンプルとなる。
【0029】
なお、前記実施形態及び参考例では、引き戸式扉6の厚さは、それに取り付ける錠前の厚さ寸法等から薄くするには限度がある。それに対して、本発明では、巾木レール2の上向き片2aに対して、間仕切パネル4及び戸袋パネル9の下端の係止溝16を差し込む構成であり、さらに、これら間仕切パネル4及び戸袋パネル9の上端の係止溝18に対して欄間パネル5、20及び点検パネル21の係止片22を差し込み係止する構成であり、前記係止溝16、18及び係止片22が共にパネル4、9、5、20、21の厚さ内に設けられているから、支柱30の厚さ寸法も可及的に小さくして、引き戸式扉装置、ひいては間仕切壁全体の厚さ寸法を可及的に薄く形成でき、また、間仕切パネル4及び戸袋パネル9欄間パネル5、20及び点検パネル21の表面を面一状に形成でき、特に出入り口の縁や戸袋部の開口端に間仕切壁の厚さ方向の凹凸を無くすることができる。
【0030】
実施形態では、前記パネル4、9、5、20、21の厚さ寸法は各々13mmであり、引き戸式扉の厚さ寸法が34mmで引き戸式扉装置、ひいては間仕切壁全体の厚さ寸法を60mmに抑えることができた。
【0031】
また、本発明は、引き戸式扉6の上部の吊懸式のレール装置10は、図12に示すような下向き開口状のレールに回転コロ付き吊り棒を介して引き戸式扉6を吊支するタイプであってもよい。
【0032】
図13及び図14は、戸袋部8の下部の構成を示す。戸袋部8の下部に設ける巾木レール2の表裏の上向き片2a、2aのうち、戸袋部8の入口側に近い個所には、上向き開放した切欠き部60を形成する。戸袋パネル9の下端を高さ調節可能に支持するための調節支持体61は、断面上向きコ字状であって、その上端に外向き水平の支持片61a,61aを備え、調節支持体61の底板部61bには、アジャスタボルト62が下方から螺合できる雌ねじ部(ナット等)63が設けられている。
【0033】
前記調節支持体61をその一対の支持片61a,61aが上になるようにして前記巾木レール2内に挿入し、支持片61a,61aを前記切欠き部60に嵌め入れる。アジャスタボルト62は巾木レール2の底板に当接させ、アジャスタボルト62を調節することにより、調節支持体61の一対の支持片61a,61aの高さ位置を微調整する。各戸袋パネル9の下端の係止溝16に前記巾木レール2の上向き片2a、2aを挿入した状態で、当該各戸袋パネル9の下端面を前記一対の支持片61a,61aに載置することにより、支柱30から離れた位置(戸袋部8の入口寄り)の前記戸袋パネル9の荷重を支持しつつ、且つ高さ位置も容易に調節できるようにするのである。
【0034】
なお、戸袋部8における表裏の戸袋パネル9、9の裏面間の隙間空間(引き戸式扉6が移動可能な空間)を確保するため、当該一対の戸袋パネル9、9の下端を支持するように、戸袋部8の下部の床面に戸袋部地レール64を、前記間仕切壁側の巾木レール2と分割して固定しても良い。この場合、戸袋部地レール64の巾寸法を巾木レール2の巾寸法より若干広幅に形成する。
【0035】
【発明の効果】
以上に詳述したように、請求項1に記載の発明の引き戸式扉装置は、床面と天井面との間に立設した支柱の表裏を覆うように壁パネルで構成された仕切り壁に設けた出入り口を塞ぐ引き戸式扉と、前記天井面と出入り口との間の欄間部に開口方向に延びるようにした支持枠体と、該支持枠体に取り付けられたレール装置とを備え、前記出入り口における引き戸式扉の開き側に表裏一対の壁パネルにて形成される戸袋部とを有し、前記欄間部の表面または裏面のいずれか一方には、着脱可能な点検パネルを配置してなる引き戸式扉装置において、前記欄間部を挟んで対向配置させる前記点検パネルと欄間パネルとの各々の下端には、下向きに突出する係止片を備え、前記欄間部を挟んで前記点検パネルと欄間パネルとを対向配置させるにおいて、前記点検パネル及び欄間パネルの上端を前記笠木レールの内側面に挿入し、前記点検パネル及び欄間パネルの下端縁に設けた下向きに突出する係止片を、前記戸袋部における壁パネルの上端部に下向きに差し込み係止するように構成したことを特徴とするものである。
【0036】
従って、戸袋部の壁パネルの上端の係止溝に対して欄間パネル及び点検パネルの垂直状の係止片を差し込み係止する構成であり、前記係止溝及び係止片が共にパネルの厚さ内に設けられているから、引き戸式扉装置、ひいては間仕切壁全体の厚さ寸法を可及的に薄く形成でき、また、点検パネルの着脱作業を簡単にできるようにするものでありながら、当該点検パネルの装着状態が強固であり、且つ外観を向上させることができるという効果を奏する。
【0037】
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の引き戸式扉装置において、前記欄間パネルを前記支持枠体に固定する一方、前記点検パネルの裏面を前記欄間部における支持枠体に倒れ不能に支持させたものであるから、請求項1に記載の発明による効果に加えて、欄間空間に対して点検パネルを垂直状の姿勢に保持することが簡単にできるという効果を奏する。
【0038】
【0039】
【0040】
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の引き戸式扉装置において、前記点検パネル及び欄間パネルの表面と、前記壁パネルの表面とを面一状に配置したものであるから、間仕切壁全体のパネルの表面を面一状に形成して、特に出入り口の縁や戸袋部の開口端に間仕切壁の厚さ方向の凹凸を無くすることができ、デザインがすっきりとし、且つ前記戸袋部に近い個所に家具などの備品を隙間無く沿わせて配置することもできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 間仕切壁及び引き戸式扉装置の概略正面図である。
【図2】 戸袋部及び間仕切パネルの下部の斜視図である。
【図3】 図1の III−III 線矢視拡大断面図である。
【図4】 図1のIV−IV線矢視拡大断面図である。
【図5】 戸袋パネルと間仕切パネルとの支柱に対する固定部の拡大断面図である。
【図6】 戸袋パネルの上端と欄間パネル又は点検パネル下端との連結部を示す斜視図である。
【図7】 図1のVII −VII 線矢視一部切欠き断面図である。
【図8】 戸袋パネルの縦断面図である。
【図9】 戸袋パネルの横断面図である。
【図10】 (a)は欄間パネル及び点検パネルの縦断面図、(b)は欄間パネル及び点検パネルの横断面図である。
【図11】 点検パネルの裏面を支持するための受けブラケットの斜視図である。
【図12】 欄間パネル及び点検パネルの上端と笠木レールとの連結態様を示す参考例の断面図である。
【図13】 戸袋部における戸袋パネルの下端支持構造を示す斜視図である。
【図14】 戸袋部における戸袋パネルの下端支持構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 間仕切壁
2 巾木レール
3 笠木レール
4 間仕切パネル
5、20 欄間パネル
6 引き戸式扉
7 戸当り縦枠
8 戸袋部
9 戸袋パネル
10 レール装置
11、23 表面板
16、18 係止溝
21 点検パネル
22 係止片
23 補強部材
23a 膨出部
41 支持枠体

Claims (3)

  1. 床面と天井面との間に立設した支柱の表裏を覆うように壁パネルで構成された仕切り壁に設けた出入り口を塞ぐ引き戸式扉と、前記天井面と出入り口との間の欄間部に開口方向に延びるようにした支持枠体と、該支持枠体に取り付けられたレール装置とを備え、前記出入り口における引き戸式扉の開き側に表裏一対の壁パネルにて形成される戸袋部とを有し、前記欄間部の表面または裏面のいずれか一方には、着脱可能な点検パネルを配置してなる引き戸式扉装置において、
    前記欄間部を挟んで対向配置させる前記点検パネルと欄間パネルとの各々の下端には、下向きに突出する係止片を備え、
    前記欄間部を挟んで前記点検パネルと欄間パネルとを対向配置させるにおいて、
    前記点検パネル及び欄間パネルの上端を前記笠木レールの内側面に挿入し、
    前記点検パネル及び欄間パネルの下端縁に設けた下向きに突出する係止片を、前記戸袋部における壁パネルの上端部に下向きに差し込み係止するように構成したことを特徴とする引き戸式扉装置。
  2. 前記欄間パネルを前記支持枠体に固定する一方、前記点検パネルの裏面を前記欄間部における支持枠体に倒れ不能に支持させたことを特徴とする請求項1に記載の引き戸式扉装置。
  3. 前記点検パネル及び欄間パネルの表面と、前記壁パネルの表面とを面一状に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の引き戸式扉装置。
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