JP3788870B2 - Ultra-small turning machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、旋回台に取り付けたブームに作業用アタッチメントを装着し、該作業用アタッチメントを左右にオフセット可能とした超小旋回作業機の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、旋回台に取り付けたブームに作業用アタッチメントを装着し、該作業用アタッチメントを左右に偏心可能とした超小旋回作業機は知られている。該超小旋回作業機において油圧ホースのカバーはブームの背面に直接取り付けられている。例えば特開平4−99754である。
【0003】
また、オフセットロッドを枢支するピンは該ピンに固設されたプレートをボルトにより固定することにより、固定されている。ブーム間の接続部において、該ブーム間を介して配設されるホースはブームを接続するピンとの接触を避けるために、該ピンとのクリアランスを大きく取っている。
【0004】
アーム枢支部において、ホースが突出しないように該アームのブラケット間にプレートを溶接している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成において、油圧ホースのカバーはブームの背面に直接取り付けられており、取付けの際ボルトのピッチが長くなり、ねじれ等のカバーの変形により、該取付けボルトが緩む場合がある。また、該カバーが変形により破損することがある。
【0006】
オフセットロッドを枢支するピンは該ピンに固設されたプレートをボルトにより固定することにより、固定されているが、該ボルトはオフセットロッド上に露出しており、障害物などに接触し、該ボルトが損傷する可能性がある。該ブーム間を介して配設されるホースはピンとのクリアランスを大きく取っているので、該ホースが突出し障害物等に干渉する可能性がある。
【0007】
第三ブーム12と排気管入口3の接続枢支部において、ホースが突出しないように該アームのブラケット間にプレートを溶接しているので、該アームにシリンダの組み付けのための作業空間を確保するのが困難であり、組み立て性が低下する。また、広い範囲において、ホースを保護することが困難である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
【0009】
請求項1においては、旋回台4の運転部9横側方に上下回動自在に取り付けられた第一ブーム10、該第一ブーム10の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けられた第二ブーム11、該第二ブーム11に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム12、該第三ブーム12に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム13、該アーム13の先端に取り付けられた作業用アタッチメント14、及び、運転部9を覆うキャノピー7又はキャビンを有し、該第二ブーム11の左右方向への回動により作業用アタッチメント14を左右方向へオフセット可能に構成した超小旋回作業機において、前記第一ブーム10にはカバー101を固定する為のカバー取付け座103を設け、該カバー取付け座103に作業油ホース102を被装するカバー101を取付ける為に、該カバー101には、第一ブーム10に固定するための保持部101bを構成し、該保持部101bを防振ゴム105の外周面に設けた溝に挿嵌し、取付けボルト107により前記カバー取付け座103に防振ゴム105を固定することにより、カバー101を第一ブーム10に取り付けるものである。
【0010】
請求項2においては、請求項1記載の超小旋回作業機において、該第一ブーム10と第二ブーム11とを枢支する下部回動軸15を、ピン141により構成し、該ピン141の第一ブーム10側端部にはピン位置決めプレート141aを固設し、該ピン位置決めプレート141a上には丸棒を半円形もしくはU字状に構成した保護部材142を固設し、該保護部材142は該ピン位置決めプレート141a上において、円弧状に形成した部分を第二ブーム11側に向けて配設したものである。
【0011】
請求項3においては、請求項1記載の超小旋回作業機において、前記第三ブーム12とアーム13の接続部にはブラケット13b・13bが設けられており、該ブラケット13b・13b間にはバケットシリンダ48と、該バケットシリンダ48に接続したシリンダホース48hを配設し、該ブラケット13b・13bの外周部には、脱着可能なバケットホースカバー151を固設したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は本発明の超小旋回作業機を示す側面図、図2は同じく後面図、図3は作業ホースカバーの構成を示す後面図、図4は同じく平面断面図、図5はロッド支持部の構成を示す正面断面図、図6は第一ブームと第二ブームの接続部の構成を示す側面図、図7はピンの保護部材の構成を示す側面図、図8は同じく斜視図、図9はバケットホースカバーの構成を示す側面図である。
【0013】
本発明の超小旋回作業機の構成について説明する。
図1、図2において、左右一対のクローラ走行装置2を装備した走行装置1の上部に、旋回可能に旋回台4を取り付け、該旋回台4上部の一側方には運転席6を配設し、該運転席6の上方をキャノピー7で覆って運転部9を構成し、該運転部9横側方にバックホウ装置5を配置している。
【0014】
運転部9の前方にはバッテリー61及び燃料タンク62が配設され、該バッテリー61及び燃料タンク62はカバー63により覆われている。また、前記走行装置1の、例えば、後端部には、排土板3を装着している。
【0015】
バックホウ装置5は、第一ブーム10を最大限持ち上げるとともに、アーム13及びバケット14を左右にオフセットせずに最大限巻き込んだ状態(図1に示す姿勢にある状態)においては、全体が旋回台4の旋回径内に格納できるように構成している。
そして、バックホウ装置5全体が旋回台4の旋回径内に格納される小旋回格納状態において、バケット14と運転部9とが干渉しないように構成している。
【0016】
次に、バックホウ装置5について説明する。
前記バックホウ装置5は、旋回台4に上下回動自在に取り付けた第一ブーム10、該第一ブーム10の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けた第二ブーム11、該第二ブーム11に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム12、該第三ブーム12に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム13、及び、該アーム13の先端に取り付けられた作業用アタッチメントであるバケット14を有し、第二ブーム11の左右方向への回動によりアーム13及びバケット14を左右方向へオフセット可能に構成している。
【0017】
そして、第一ブーム10と旋回台4との間にブームシリンダ29を介装して、該ブームシリンダ29の伸縮により第一ブーム10を上下回動可能とし、第三ブーム12とアーム13との間にアームシリンダ17を介装して、該アームシリンダ14の伸縮によりアーム13を上下回動可能とし、アーム13とバケット14との間にバケットシリンダ48を介装して、該バケットシリンダ48の伸縮によりバケット48を上下回動可能としている。
【0018】
図1における軌跡66は、ブームシリンダ29、アームシリンダ17、及び、バケットシリンダ48等の伸縮に伴ってバケット14の先端が通過する軌跡であり、軌跡66の全範囲において、バケット14と運転部9とが干渉しないように構成している。
【0019】
第二ブーム11は、その下端部で第一ブーム10の上端部と下部回動軸15により左右回動自在に連結され、該第二ブーム11の上端部は上部回動軸16により第三ブーム12を左右回動自在に連結しており、第二ブーム11と第一ブーム10との間にはオフセットシリンダ31が介装されている。
さらに、第一ブーム10と第三ブーム12との間にはオフセットロッド30が架設され、該オフセットロッド30の両端部は、第一ブーム10及び第三ブーム12にそれぞれ枢着されて、該オフセットロッド30、第一ブーム10、第二ブーム11、及び、第三ブーム12により平行四連リンク機構を構成している。
【0020】
そして、オフセットシリンダ31を伸縮させることで、バケット14が第一ブーム10に対して偏心して左右方向にオフセットされるが、この場合、平行四連リンク機構により、正面視又は後面視における第一ブーム10と、第三ブーム12、アーム13、及び、バケット14との角度は変化せずに、平行状態を保ったままオフセットされる。
【0021】
前記第一ブーム10と第二ブーム11とを連結する下部回動軸15、及び、第二ブーム11と第三ブーム12とを連結する上部回動軸16は、それぞれの軸心O・Pがお互いに平行となるように配置されており、該下部回動軸15は、第一ブーム10を最大限持ち上げた状態で、該下部回動軸15のアーム13方向側が反対方向側よりも(本実施例においては下部回動軸15の前部が後部よりも)高位置に位置するように構成している。
【0022】
また、運転席6の上方を覆うキャノピー7は、前部支柱7a及び後部支柱7bにより支持されており、後部支柱7bは略垂直に立設され、前部支柱7aは後方に傾斜して立設されている。
そして、側面視において、該前部支柱7aと前記下部回動軸15の軸心Oとなす角度が略直角となるように構成している。
【0023】
このように構成したバックホウ装置5において、バケット14は、第一ブーム10を最大限持ち上げるとともに、アーム93及びバケット94をオフセットさせないで最大巻き込んだ状態の小旋回格納状態において、側面視において運転部9と干渉しないように構成している。
そして、第二ブーム11を回動してバケット14を左右にオフセットした場合、該バケット14は側面視において、下部回動軸15の軸心Oに対して直角方向に移動する。この場合、キャノピー7の前部支柱7aは、下部回動軸15の軸心Oとなす角度が略直角となるように運転部9の前端に配置されているので、バケット14を左右にオフセットすると、該バケット14は側面視において、前部支柱7aと略平行に移動することとなる。
【0024】
また、第一ブーム10を最大限持ち上げた状態で、前記下部回動軸15のアーム13方向側が反対方向側よりも高位置に位置するので、第二ブーム11が下部回動軸15を中心に回動してバケット14が左右にオフセットすると、該バケット14は、側面視において後方から前方へ移動する。
即ち、運転部9の先端に配置したキャノピー7の前部支柱7aを後方に傾斜して立設するとともに、下部回動軸15の軸心Oとなす角度が略直角となるよう構成することにより、バケット14を左右にオフセットすると、該バケット14は前方へ前部支柱7aと略平行に移動するので、バケット14を左右にオフセットすることによって該バケット14が運転部9に近づくことはない。
【0025】
このように、該バケット14は前記小旋回格納状態にて、側面視において運転部9と干渉しないように構成されており、該バケット14が左右方向へオフセットされた場合は、該バケット14が運転部9に近づくことはないので、バケット14と運転部9とは何れの状態においても干渉することはなく、該バケット14を、その動作を規制することなく左右のいずれの方向にもオフセットすることができるのである。
【0026】
これにより、運転部9とバケット14とが干渉することを避けるために、安全装置や制御装置を別途付設する必要がなくなって、バックホウ装置5の低コスト化及び軽量化を図ることができる。
【0027】
また、前記第一ブーム10及び第二ブーム11は、第一ブーム10を最大限持ち上げた状態において、後方に傾斜した姿勢となるように構成されており、第二ブーム11よりも先端側部分に連結される第三ブーム12、アーム13、及び、バケット14の前方への突出量が小さくなるようにしている。
さらに、第一ブームを最大限持ち上げた状態で、地面に対する第二ブーム11の立設角度が第一ブーム10の立設角度よりも大きくなるように構成している。
【0028】
このように、第一ブーム10を最大限持ち上げた状態において、第一ブーム10及び第二ブーム11が後方に傾斜した姿勢となるように構成するとともに、地面に対する第二ブーム11の立設角度が第一ブーム10の立設角度よりも大きくなるように構成することにより、バックホウ装置5の前方及び後方への突出量を小さく抑えて、該バックホウ装置5の旋回半径を小さく構成することが可能となっている。
【0029】
次に、ブームに装着されるカバーの支持構造について説明する。
図3、図4において、第一ブーム10の作業機ホース102の配設された側面には、カバー取付け座103が固設されており、該カバー取付け座103は該作業機ホース102の側方に複数配設されている。カバー取付け座103には防振ゴム105が挿嵌されており、該防振ゴム105の外周面には溝が構成されている。
【0030】
該防振ゴム105の上面には座金106が配設されており、該座金106は取付けボルト107を前記カバー取付け座103に螺装することにより、防振ゴム105を固定する構成になっている。
【0031】
前記作業機ホース102はカバー101に被装されており、該カバー101は前記カバー取付け座103により第一ブーム10上に固定されている。該カバー101には、第一ブーム10に固定するための保持部101bが構成されており、該保持部101bはカバー101の外側端より内側に突出した構成になっている。また、該保持部101bは、カバー101の他の部分よりも肉厚肉に構成されており、前記防振ゴム105の溝に挿嵌されている。該構成により保持部101bは防振ゴム105を介して第一ブーム10上に固定される構成になっている。
【0032】
該カバー101は前記作業機ホース102を被装する形状に構成されており、本実施例においては断面視台形に構成されている。本実施例のカバー101の断面形状において、該カバー101の左右側面は前記カバー取付け座103に螺装された取付けボルト107の頭部と作業機ホース102を第一ブーム10上に結束する結束具102bの上側角部を結ぶ直線に略並行であり、該直線に対して外側に若干の距離をあけた構成になっている。このため、該カバー101の上面および側面が該カバー101に内包される部材と接触することがなく、第一ブーム10よりの張出部を少なくしながら前記作業機ホース102を被装することができる。
【0033】
該カバー101において、前記取付けボルト107の上方の左右側面には、開口部がもうけられており、該開口部より取付けボルト107の脱着を行える。このため、該取付けボルト107もカバー101により保護されると共に、容易に脱着を行える。
また、該カバー101は前記防振ゴム105を介してカバー取付け座103に固定されているので第一ブーム10より伝播される振動は、該防振ゴム105により吸収され、カバー101に伝達される振動が低減される。
これにより、該カバー101が第一ブーム10より伝播される振動により取付けボルト107が緩んだり、該カバー101が変形することがない。このため、該カバー101により作業機ホース102を保護すると共に、該カバー101の耐久性を向上し、取付けボルト107の緩みを低減することが可能である。また、カバー101の振動による騒音を低減することも可能である。
【0034】
次に、オフセットロッド30の支点部の構成について図5を用いて説明する。
該オフセットロッド30のヘッド部30bには、ピン120が挿嵌固定されている。該ピン120は、前記第一ブーム10より延出されたステー10bに軸受を介して挿嵌されており、該ステー10bに対してオフセットロッド30が回動可能に構成されている。
【0035】
また、該オフセットロッド30の近傍には、前述の如くオフセットシリンダ31が配設されている。
【0036】
該オフセットロッド30に挿嵌されたピン120において、前記オフセットシリンダ31が配設された側とは反対側には固定プレート121の一端が固設されており、該プレート121の他端はピン頭固定ボルト122により固定されている。該ヘッド部30bの前記プレート121配設側には前記ピン頭固定ボルト122を螺装するための螺子孔30cが設けられており、該螺子孔30cに前記プレート121を挿嵌したピン頭固定ボルト122を螺装固定することにより、該プレート121を固定し、該プレート121を溶接固定したピン120を固定可能である。
【0037】
該ピン120には該オフセットロッド30とステー10bとの潤滑を確保するために、該ピン120の前記プレート121を固設した側に給油部が設けられており、該給油部に供給された油はピン120の外周面に設けた給油口より、該ピン120とステー12aの間に介在する軸受の給油部に供給される。該構成により前記軸受に給油を行うことが可能であり、オフセットロッド30とステー12aの接続部の潤滑を維持することができる。
【0038】
前記ピン102のピン頭固定ボルト122を配設した反対側端には、螺子孔が設けられており、該螺子孔はオフセットロッド30の軸芯方向に設けられている。また、前記オフセットロッド30のヘッド部30bの先端には該ピン120に設けられた螺子孔に方向および位置が一致する孔が構成されている。該ピン120に設けられた螺子孔には、前記ヘッド部30bに設けた孔を介して抜け止め用ボルト124が螺装される。これにより、ピン120が固設される。
【0039】
該ピン120の位置が、前記プレート121および抜け止め用ボルト124により決定されるため、位置決めの精度が向上する。また、該抜け止め用ボルト124により、ピン120がオフセットロッド30を介して直接固定されるため、該ピン120を強固に保持可能であり、該ピン120を該抜け止め用ボルト124により固定するので、少数の部材により該ピン120をオフセットロッド30のヘッド部30bに固設可能である。
【0040】
また、該オフセットロッド30のヘッド部30bの抜け止め用ボルト124が配設された側には、オフセットシリンダ31が配設されている。しかし、前記抜け止め用ボルト124は前述の如く、オフセットロッド30の軸芯方向に設けた孔に螺装されているため、該抜け止め用ボルト124がオフセットシリンダ31ことがなく、抜け止め用ボルト124を螺装及び取り外す際に該オフセットシリンダ31により作業空間が阻害されることがない。
【0041】
これにより、該抜け止め用ボルト124の装着および取り外しを容易に行うことが可能であり、整備性および組み立て性が向上する。
【0042】
また、前記ピン頭固定ボルト122にはボルト保護用座金126が挿嵌されており、該ボルト保護用座金126は前記固定プレート121とともにピン頭固定ボルト122により固定されている。該ボルト保護用座金126は固定プレート121とピン頭固定ボルト122により挟持される構成になっており、固定プレート121とボルト保護用座金126との接触面の面積はピン頭固定ボルト122とボルト保護用座金126との接触面の面積より大きく構成されているため、該ボルト保護用座金126に衝撃が加わった場合においても、衝撃は主に固定プレート121に分散される。
【0043】
該固定プレート121はオフセットロッド30上に固設されているので、該固定プレート121にk伝達された衝撃はオフセットロッド30に分散される。該ボルト保護用座金126は上部の開口した円筒状に構成されており、該ボルト保護用座金126の開口側円周部は丸みを持った形状に構成されている。即ち断面視した場合、ボルト保護用座金126の開口側円周部は先端は角部が円弧に置き換えられた形状に構成されている。
【0044】
このため、ボルト保護用座金126により衝撃を受けた場合においても、該ボルト保護用座金126によりピン頭固定ボルト122が直接破損する恐れがなく、該ボルト保護用座金126に受けた衝撃は固定プレート121を介してオフセットロッド30に分散されるため、該ボルト保護用座金126に受けた衝撃によりピン頭固定ボルト122が破損することがない。
これにより、ピン頭固定ボルト122に固定されたピン120の位置が変化することなく、該オフセットロッド30の支持部の耐久性を向上することができる。
【0045】
また、ボルト保護用座金126の前方において超小旋回作業機の作業が行われるので、該ボルト保護用座金126が障害物等に接触した場合においても該ボルト保護用座金126により、ピン頭固定ボルト122が保護される。このため、オフセットロッド30の支持部の耐久性を向上するとともに、作業者の作業環境における注意力の分散を低減し、作業環境を向上することが可能である。
【0046】
次に、第一ブーム10と第二ブーム11を接続するピン141の構成について図6乃至図8を用いて説明する。
該ピン141は前記第一ブーム10と第二ブーム11に挿嵌されており、該第一ブーム10と第二ブーム11を接続すると共に、第一ブーム10に対して第二ブーム11を回動自在に枢支している。該ピン141の後方を介して作業機ホース102が第一ブーム10より第二ブーム11に配設されており、該ピン141の後端にはピン位置決めプレート141aが固設されている。該ピン位置決めプレート141a上には丸棒を半円形もしくはU字状に構成した保護部材142が固設されている。該保護部材142は前記ピン141に固設した該ピン位置決めプレート141a上において、円弧状に形成した部分を第二ブーム11側に向けて配設されている。
【0047】
このため、該ピン141の後方を介して配設される作業機ホース102がピン141に接触する場合においても、まず前記保護部材142に作業機ホース102が当接する。該保護部材142は丸棒状であるため、該保護部材142には突起物はなく、作業機ホース102が該保護部材142上を摺動した場合においても該作業機ホース102が引っかかったり、破損することがない。
【0048】
これにより、作業機ホース102がピン141に引っ掛かり該作業機ホース102に無理な力がかかったり、該作業機ホース102の表面に傷が生じることがなく、作業機ホース102の耐久性が向上する。
また、作業機ホース102が前記の如く保護部材142により保護されるため、該作業機ホース102をの遊びを少なくすることが出来、作業機ホース102の第一ブーム10と第二ブーム11間における張出量が減少する。これにより、該第一ブーム10と第二ブーム11の接続部をスリムに構成し、該作業ホース102が障害物に接触し難くなり、超小旋回作業機の作業性が向上する。
【0049】
次に、アームシリンダ48に接続されるシリンダホース48hの保護構成について説明する。
アーム13は第3ブーム12の前端に回動自在に枢支されており、該アーム13の前端にはバケット14が回動自在に枢支されている。該アーム13と第3ブーム12の接続部にはブラケット13b・13bが設けられており、該ブラケット13b・13b間にはバケットシリンダ48が配設されている。また、該ブラケット13b・13b間には前記バケットシリンダ48に接続したシリンダホース48hも配設されている。
【0050】
該ブラケット13b・13bの外周部にはバケットホースカバー151が固設されており、ブラケット13b・13b間を保護する構成になっている。前記バケットシリンダ48の枢支部およびシリンダホース48hは該バケットホースカバー151の内側に配設される構成になっている。該バケットホースカバー151は前記アーム13のブラケット13bの側面において該ブラケット13bに固設されている。該バケットホースカバー151はブラケット13b・13b間および該ブラケット13bの外側の側面縁部を保護する構成になっており、該バケットホースカバー151を側面よりボルトによりブラケット13b・13bに固定している。
【0051】
上記の構成により、アーム13と第3ブーム12の接続部におけるシリンダホース48hの突出を前記バケットホースカバー151により規制することができ、該シリンダホース48hを容易な構成により保護することが可能である。
また、ブラケット13bの外側の側面縁部にバケットホースカバー151が配設されているので、ブラケット13bの外周部が保護される。このため、障害物等にアーム13と第3ブーム12の接続部が接触する場合において、障害物等はまずバケットホースカバー151に接触するため、ブラケット13bが傷つくことはない。
【0052】
また、該バケットホースカバー151を側面よりボルトによりブラケット13b・13bに固定されているので、容易にバケットホースカバー151を交換することが出来、超小旋回作業機のランニングコストを低減することができる。
さらに、該バケットホースカバー151を固定するボルトが側面に配設されているので、該ボルトが作業中に障害物に接触する可能性が低い。
【0053】
超小旋回作業機を輸送もしくは保管時に該超小旋回作業機のブームが前方に倒し、ブラケット13bを接地させる。この場合前記バケットホースカバー151によりブラケット13b・13bが保護されるとともに、該バケットホースカバー151がブラケット13b・13b間に配設されているので、バケットホースカバー151は接地される部位にて、面で当接するため、該バケットホースカバー151の当接部の破損が減少するとともに、ブラケット13bが傷つかない。
【0054】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
即ち、請求項1の如く、旋回台4の運転部9横側方に上下回動自在に取り付けられた第一ブーム10、該第一ブーム10の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けられた第二ブーム11、該第二ブーム11に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム12、該第三ブーム12に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム13、該アーム13の先端に取り付けられた作業用アタッチメント14、及び、運転部9を覆うキャノピー7又はキャビンを有し、該第二ブーム11の左右方向への回動により作業用アタッチメント14を左右方向へオフセット可能に構成した超小旋回作業機において、前記第一ブーム10にはカバー101を固定する為のカバー取付け座103を設け、該カバー取付け座103に作業油ホース102を被装するカバー101を取付ける為に、該カバー101には、第一ブーム10に固定するための保持部101bを構成し、該保持部101bを防振ゴム105の外周面に設けた溝に挿嵌し、取付けボルト107により前記カバー取付け座103に防振ゴム105を固定することにより、カバー101を第一ブーム10に取り付けるので、該カバー101を取り付けている取付けボルト107の緩みが防止されるのである。
また、カバー101の振動による破損が防止される。
このため、該カバー101を薄板により構成でき、該カバー101を軽量化すると共に 、低コストで製作可能である。
【0055】
請求項2の如く、請求項1記載の超小旋回作業機において、該第一ブーム10と第二ブーム11とを枢支する下部回動軸15を、ピン141により構成し、該ピン141の第一ブーム10側端部にはピン位置決めプレート141aを固設し、該ピン位置決めプレート141a上には丸棒を半円形もしくはU字状に構成した保護部材142を固設し、該保護部材142は該ピン位置決めプレート141a上において、円弧状に形成した部分を第二ブーム11側に向けて配設したので、ピン141と作業機ホース102との間のクリアランスを減少し、作業機ホース102を機体近くに配置可能であり、該第一ブーム10と第二ブーム11接続する部分において作業機ホース102をコンパクトに配設することができる。
【0056】
請求項3の如く、請求項1記載の超小旋回作業機において、前記第三ブーム12とアーム13の接続部にはブラケット13b・13bが設けられており、該ブラケット13b・13b間にはバケットシリンダ48と、該バケットシリンダ48に接続したシリンダホース48hを配設し、該ブラケット13b・13bの外周部には、脱着可能なバケットホースカバー151を固設したので、広い範囲においてシリンダホース48hをカバー保護することが可能であり、シリンダホース48hが傷つき難く、該バケットホースカバー151を被装するブラケット13b・13bも保護されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の超小旋回作業機を示す側面図である。
【図2】 同じく後面図である。
【図3】 作業ホースカバーの構成を示す後面図である。
【図4】 同じく平面断面図である。
【図5】 ロッド支持部の構成を示す正面断面図である。
【図6】 第一ブームと第二ブームの接続部の構成を示す側面図である。
【図7】 ピンの保護部材の構成を示す側面図である。
【図8】 同じく斜視図である。
【図9】 バケットホースカバーの構成を示す側面図である。
【符号の説明】
O (下部回動軸の)軸心
P (上部回動軸の)軸心
1 走行装置
4 旋回台
9 運転部
10 第一ブーム
11 第二ブーム
12 第三ブーム
13 アーム
14 バケット(作業用アタッチメント)
15 下部回動軸
16 上部回動軸
21 アーム支点
30 オフセットロッド
31 オフセットシリンダ
101 カバー
102 作業油ホース
126 保護用座金
141 ピン
142 保護部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a configuration of an ultra-small turning work machine in which a work attachment is mounted on a boom attached to a swivel so that the work attachment can be offset left and right.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there has been known an ultra-small turning work machine in which a work attachment is attached to a boom attached to a swivel, and the work attachment can be decentered left and right. In the ultra-small turning work machine, the cover of the hydraulic hose is directly attached to the back of the boom. For example, it is Unexamined-Japanese-Patent No. 4-99754.
[0003]
The pin pivotally supporting the offset rod is fixed by fixing a plate fixed to the pin with a bolt. In the connecting portion between the booms, the hose disposed between the booms has a large clearance with the pins in order to avoid contact with the pins connecting the booms.
[0004]
At the arm pivot, a plate is welded between the brackets of the arm so that the hose does not protrude.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described conventional configuration, the cover of the hydraulic hose is directly attached to the rear surface of the boom, and the pitch of the bolts is increased during the attachment, and the attachment bolt may be loosened due to deformation of the cover such as torsion. In addition, the cover may be damaged due to deformation.
[0006]
The pin pivotally supporting the offset rod is fixed by fixing a plate fixed to the pin with a bolt, but the bolt is exposed on the offset rod and touches an obstacle, etc. Bolts can be damaged. Since the hose disposed between the booms has a large clearance with the pin, the hose may protrude and interfere with an obstacle or the like.
[0007]
Since the plate is welded between the brackets of the arm so that the hose does not protrude at the connecting pivot of the
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
[0009]
In claim 1, the
[0010]
According to a second aspect of the present invention, in the ultra-small turning work machine according to the first aspect, the lower rotating
[0011]
According to a third aspect of the present invention, in the ultra-small turning work machine according to the first aspect,
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 is a side view showing an ultra-small turning work machine of the present invention, FIG. 2 is also a rear view, FIG. 3 is a rear view showing the configuration of a work hose cover, FIG. 4 is a plan sectional view, and FIG. FIG. 6 is a side view showing the structure of the connecting portion of the first boom and the second boom, FIG. 7 is a side view showing the structure of the protection member for the pin, and FIG. 9 is a side view showing the configuration of the bucket hose cover.
[0013]
The configuration of the ultra-small turning work machine of the present invention will be described.
1 and 2, a swivel base 4 is attached to the upper part of a travel apparatus 1 equipped with a pair of left and right
[0014]
A
[0015]
The
The
[0016]
Next, the
The
[0017]
A
[0018]
A
[0019]
The lower end of the
Further, an offset
[0020]
And by extending and contracting the offset
[0021]
The
[0022]
The canopy 7 that covers the upper side of the driver's
And, when viewed from the side, the angle formed between the
[0023]
In the
When the
[0024]
Further, in the state where the
In other words, the
[0025]
Thus, the
[0026]
Thereby, in order to avoid that the driving |
[0027]
In addition, the
Furthermore, the upright angle of the
[0028]
Thus, in the state which raised the
[0029]
Next, a support structure for a cover attached to the boom will be described.
3 and 4, a
[0030]
A
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
In the
Further, since the
As a result, the mounting
[0034]
Next, the configuration of the fulcrum portion of the offset
A
[0035]
In addition, the offset
[0036]
In the
[0037]
In order to ensure lubrication between the offset
[0038]
A screw hole is provided at the opposite end of the
[0039]
Since the position of the
[0040]
An offset
[0041]
As a result, it is possible to easily attach and remove the retaining
[0042]
A
[0043]
Since the fixed
[0044]
Therefore, even when an impact is received by the
Thereby, durability of the support part of this offset
[0045]
Further, since the operation of the ultra-small turning work machine is performed in front of the
[0046]
Next, the structure of the
The
[0047]
Therefore, even when the
[0048]
As a result, the
Further, since the work implement
[0049]
Next, the protection configuration of the
The
[0050]
A
[0051]
With the above configuration, the protrusion of the
Moreover, since the
[0052]
Further, since the
Furthermore, since the bolt for fixing the
[0053]
When transporting or storing the ultra-small turning work machine, the boom of the ultra-small turning work machine is tilted forward, and the
[0054]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
That is, as in claim 1, the
Further, the
For this reason, the
[0055]
According to a second aspect of the present invention, in the ultra-small turning work machine according to the first aspect, the lower
[0056]
According to a third aspect of the present invention, in the ultra-small turning work machine according to the first aspect,
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an ultra-small turning work machine of the present invention.
FIG. 2 is also a rear view.
FIG. 3 is a rear view showing a configuration of a work hose cover.
FIG. 4 is a plan sectional view of the same.
FIG. 5 is a front sectional view showing a configuration of a rod support portion.
FIG. 6 is a side view showing a configuration of a connection portion between the first boom and the second boom.
FIG. 7 is a side view showing a configuration of a pin protection member.
FIG. 8 is a perspective view of the same.
FIG. 9 is a side view showing a configuration of a bucket hose cover.
[Explanation of symbols]
O (center of the lower rotation shaft) P (center of the upper rotation shaft) 1 traveling device 4
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記第一ブーム10にはカバー101を固定する為のカバー取付け座103を設け、該カバー取付け座103に作業油ホース102を被装するカバー101を取付ける為に、該カバー101には、第一ブーム10に固定するための保持部101bを構成し、該保持部101bを防振ゴム105の外周面に設けた溝に挿嵌し、取付けボルト107により前記カバー取付け座103に防振ゴム105を固定することにより、カバー101を第一ブーム10に取り付けることを特徴とする超小旋回作業機。A first boom 10 attached to the lateral side of the operating unit 9 of the swivel 4 so as to be pivotable up and down, a second boom 11 attached to the tip of the first boom 10 so as to be pivotable in the left-right direction, A third boom 12 attached to the second boom 11 so as to be pivotable in the left-right direction; an arm 13 attached to the third boom 12 so as to be pivotable in the vertical direction; and a work attachment attached to the tip of the arm 13 14 and a cantilever 7 or a cabin that covers the operation unit 9, and is configured to be capable of offsetting the work attachment 14 in the left-right direction by turning the second boom 11 in the left-right direction,
The first boom 10 is provided with a cover mounting seat 103 for fixing the cover 101. In order to attach the cover 101 for mounting the working oil hose 102 on the cover mounting seat 103, the cover 101 is provided with a first mounting seat 103. A holding part 101 b for fixing to the boom 10 is configured, the holding part 101 b is inserted into a groove provided on the outer peripheral surface of the vibration isolating rubber 105, and the vibration isolating rubber 105 is attached to the cover mounting seat 103 by a mounting bolt 107. An ultra-small turning work machine characterized in that the cover 101 is attached to the first boom 10 by being fixed .
該第一ブーム10と第二ブーム11とを枢支する下部回動軸15を、ピン141により構成し、該ピン141の第一ブーム10側端部にはピン位置決めプレート141aを固設し、該ピン位置決めプレート141a上には丸棒を半円形もしくはU字状に構成した保護部材142を固設し、該保護部材142は該ピン位置決めプレート141a上において、円弧状に形成した部分を第二ブーム11側に向けて配設したことを特徴とする超小旋回作業機。 In the ultra-small turning work machine according to claim 1,
A lower rotating shaft 15 that pivotally supports the first boom 10 and the second boom 11 is configured by a pin 141, and a pin positioning plate 141a is fixed to an end portion of the pin 141 on the first boom 10 side, A protective member 142 having a semi-circular or U-shaped round bar is fixed on the pin positioning plate 141a, and the protective member 142 has a second portion formed in an arc shape on the pin positioning plate 141a. An ultra-small turning work machine characterized by being arranged toward the boom 11 side .
前記第三ブーム12とアーム13の接続部にはブラケット13b・13bが設けられており、該ブラケット13b・13b間にはバケットシリンダ48と、該バケットシリンダ48に接続したシリンダホース48hを配設し、該ブラケット13b・13bの外周部には、脱着可能なバケットホースカバー151を固設したことを特徴とする超小旋回作業機。 In the ultra-small turning work machine according to claim 1,
Brackets 13b and 13b are provided at the connection between the third boom 12 and the arm 13, and a bucket cylinder 48 and a cylinder hose 48h connected to the bucket cylinder 48 are disposed between the brackets 13b and 13b. An ultra-small turning work machine characterized in that a detachable bucket hose cover 151 is fixed to the outer periphery of the brackets 13b and 13b .
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