JP3786843B2 - Method for forming a design coating film - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、深溝状模様を有する新規な意匠性塗膜の形成方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、平らな基材の表面に凹凸模様を形成させる手法として、リシン塗膜を形成した外壁材等の外装材料が広く普及しており、このようなリシン塗膜の形成は、例えば、平らな基材の表面に、粗粒の珪砂を配合した仕上げ塗料を塗布するか、又は、ベース塗料をフローコーターや、スプレー等で塗装した後、珪砂を砂散布機で散布し、珪砂によって形成される凹凸塗膜を形成し、更にベース塗料を塗装する場合と同様にして、１〜２回の上塗り塗装を施すことにより行われていた。また、タイル模様も広く普及しており、このようなタイル塗膜の形成は、例えば、平らな基材の表面に、ベース塗料をフローコーターや、スプレー等で塗装した後、タイルベースをタイルガンで塗装し、更に１〜２回の上塗り塗装を施すことにより行われていた。
【０００３】
一方近年、外壁材のデザインの高級化志向に対応して、深溝入りや、複雑なエンボス柄模様の需要が多くなってきているが、上述の従来の塗装方法では、オリジナリティをもった新たな柄への需要に追従した塗装ができない問題点を有していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、優れた意匠性塗膜の形成方法を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明に従って、基材表面に、意匠性塗膜を形成する方法であって、以下の工程：
（Ａ）基材表面に下塗り塗料を塗装する工程、
（Ｂ）下塗り塗膜が乾燥した後、中塗り塗料を一部又は全面に塗装する工程、
（Ｃ）形成された中塗り塗膜が未乾燥の間に、
（ｉ）粒径１．０〜４．０ｍｍの粒状物を散布し、該塗膜に固着させる工程、及び
（ｉｉ）該粒状物を固着させた基材を一定方向にコンベアー装置により移送せしめ、同時にエンドレスシートを加圧手段により前記基材に押圧しながら、コンベアー装置の移送方向と同一もしくは逆方向に走行せしめ、（ｉ）工程で固着させた粒状物を引きずり移動させて、塗膜表面に深溝状模様を形成する工程、次いで
（Ｄ）前記塗膜上にクリアー塗料を塗装する工程、
から成ることを特徴とする意匠性塗膜の形成方法が提供される。
【０００６】
また、本発明に従って、基材表面に、意匠性塗膜を形成する方法であって、以下の工程：
（ａ）基材表面に下塗り塗料を塗装する工程、
（ｂ）下塗り塗膜が未乾燥の間に、該塗膜表面に粒状物を散布し、該塗膜に固着する工程、
（ｃ）下塗り塗膜が乾燥した後、中塗り塗料を一部又は全面に塗装する工程、
（ｄ）形成された中塗り塗膜が未乾燥の間に、
（ｉ）粒径１．０〜４．０ｍｍの粒状物で、且つ工程（ｂ）で散布した粒状物より粒径が大きい粒状物を散布し、該塗膜に固着させる工程、及び
（ｉｉ）該粒状物を固着させた基材を一定方向にコンベアー装置により移送せしめ、同時にエンドレスシートを加圧手段により前記基材に押圧しながら、コンベアー装置の移送方向と同一もしくは逆方向に走行せしめ、（ｉ）工程で固着させた粒状物を引きずり移動させて、塗膜表面に深溝状模様を形成する工程、次いで
（ｅ）前記塗膜上にクリアー塗料を塗装する工程、
から成ることを特徴とする意匠性塗膜の形成方法が提供される。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【０００８】
本発明の塗膜の形成方法においては、図１に示すような塗膜の形成装置が用いられる。その構成は、以下の通りである。
【０００９】
被塗物である基材Ａは、コンベアー装置１上を左から右へと移送せしめられる。コンベアー装置１としては、図１に示される様なベルトコンベアー又はローラーコンベアー等の通常の搬送手段が使用できる。基材Ａは、被塗面を上方にして実質的に水平となる様にして保持移送される。
【００１０】
コンベアー装置１上には、加圧手段である加圧用ローラー２が設けられている。
【００１１】
この加圧用ローラー２は、図２に示される様なローラーエレメント３多数を図３に示される様に並列に配列せしめられてなる。ローラーエレメント３は、図２の如く円板であって、その中心に貫通孔４があけられている。ローラーエレメント３は、その機能上の理由から厚みＷが非常的狭いものであり、例えば直径Ｄは５０〜３００ｍｍで厚みＷが１０〜５０ｍｍ程度である。ローラーエレメント３の材質は、例えば鉄又は金属を芯にして周囲をプラスチック（例えば、ポリアミドや硬質塩化ビニル樹脂等）で構成したもの等であり、適宜の重量（例えば、幅Ｗ１０ｍｍ当り５０〜１０００ｇ）及び強度をもつものであれは何でもよく、また摩擦抵抗の少ない材質であるのがより好ましい。
【００１２】
更に、ローラーエレメント３は図２に示される如く側面に小さな（好ましくは高さ１ｍｍ以下）凸部が設けられていてもよく、これによりエレメント３を並列せしめた時の接触面積を少なくし摩擦抵抗を減少させることができる。以上の様なローラーエレメント３を図３の如く殆んど間隔をあけずに（例えば０．００５ｍｍの間隔をとる）多数並列させ、全ローラーエレメントの貫通孔４に貫通孔より細い桿体５を貫通させる。貫通孔４の内径は例えば３〜５０ｍｍであり、桿体５の直径は例えば５〜１００ｍｍである。ローラーエレメント３は桿体５に遊嵌させる。６は桿体５をフレームに固定させるための部材であり、７はローラーエレメント３間の隙間を適正に保つための押え板である。桿体５は、コンベアー装置１の移送方向に対して直角で且つ水平の方向に固定される。
【００１３】
なお、コンベアー装置１の移送方法に関し並列ローラエレメント３の前後にフリー回転ローラー８を接触させておき前後移動を制限しておけば、ローラーエレメント３に上下方向の移動と回転だけを行わせることができ有利である。
【００１４】
この装置においては、並列ローラーエレメント３の下側を通ってコンベアー装置１の移送方向と同一方向にエンドレスに走行するシート９が設けられている。これは、図１に示される如く駆動ローラー１０及びフリーローラー１１とローラーエレメント３とをエンドレスに巻きつけたものでよい。エンドレスシート９としては、耐溶剤性や可撓性があって表面硬度の高いものであればよく、例えば０．３〜５ｍｍの厚みをもつポリウレタン、ポリエチレン、塩化ビニル等の樹脂シートが挙げられる。シート９は多少余裕をもたせて張るのがよい。更に、エンドレスシート９には継ぎ目を作らないのが好ましい。
【００１５】
この装置の動力は、モーター１８により与えられる。モーター１８の回転は、コンベアー装置１へ伝達され、コンベアー装置１は被塗物基材Ａを移送する。なお、基材Ａの移送方向は、コンベアー装置の移送方向と同一もしくは逆方向であってもよい。ここで、コンベアー装置１の移送速度とエンドレスシート９の走行速度を異なる速度にしておくことが必須である。
【００１６】
次に、この装置を用いて、本発明の塗膜の形成方法を説明する。
【００１７】
本発明の意匠性塗膜の形成方法において、基材として、外壁材等の外装材料として使用される金属板、無機質板等、種々の材料を使用することができる。
【００１８】
本発明の工程（Ａ）又は（ａ）で使用される下塗り塗料は、基材との付着性を有し、工程（Ｂ）又は（ｃ）で使用される中塗り塗料との密着性を有し、かつ工程（ｂ）で使用される粒状物との付着性を有していればよく、従来から公知の焼付型、常乾型の有機溶剤系、水系又は無溶剤系等の各種塗料が挙げられる。具体的には樹脂成分を必須成分とし、必要に応じ、有機溶剤、水、着色顔料、体質顔料及び添加剤等を混合分散してなる。樹脂成分としては、アクリル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の一種もしくは二種以上の混合物あるいは変性物から成る各種合成樹脂（場合により硬化剤と併用する）が適している。
【００１９】
工程（Ａ）又は（ａ）では、このような下塗り塗料を、スプレー、ローラー又はハケ等の塗装手段で基材表面に塗装する。塗布量は乾燥膜厚で３０〜１００μｍが好ましく、特には４０〜８０μｍとなるような量が好ましい。
【００２０】
本発明の工程（Ｂ）又は（ｃ）で使用される中塗り塗料は、工程（Ｃ）又は（ｄ）で使用される粒径１．０〜４．０ｍｍの粒状物との付着性を有していればよく、従来から公知の焼付型、常乾型の有機溶剤系、水系又は無溶剤系等の各種塗料が挙げられる。具体的には樹脂成分と骨材を必須成分とし、必要に応じ、有機溶剤、水、着色顔料、体質顔料及び添加剤等が混合分散してなる。樹脂成分としては、アクリル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の一種もしくは二種以上の混合物あるいは変性物から成る各種合成樹脂（場合により硬化剤と併用する）が適している。
【００２１】
工程（Ｂ）又は（ｃ）では、このような中塗り塗料を、スプレー、ローラー又はハケ等の塗装手段で一部又は全面に塗装する。塗布量は０．５〜５Ｋｇ／ｍ²が好ましく、特には１〜３Ｋｇ／ｍ²が好ましい。
【００２２】
工程（Ｃ）、（ｂ）、（ｄ）で使用される粒状物としては、無機系骨材、着色もしくは無着色樹脂ビーズ及び顔料等が挙げられる。
【００２３】
無機系骨材としては、石灰石、破砕石、砂岩、玄武岩、火山石、軽石、珪藻土、珪砂、寒水砂、シリカ、球状シリカ、アルミナ、ガラス、鉄、ニッケル、ステンレス、アルミニウム及びガラス繊維等が挙げられる。
【００２４】
着色もしくは無着色樹脂ビーズとしては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、尿素／ホルムアルデヒド樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂又はメラミン／ホルムアルデヒド樹脂等からなる樹脂ビーズ、ポリアクリロニトリルビーズ、ベンゾグアナミンビーズ及びポリアミドビーズ等が挙げられる。
【００２５】
顔料としては、パール顔料、無機顔料及び有機顔料等が挙げられる。
【００２６】
これらの粒状物は、２種以上を併用することも可能である。
【００２７】
工程（Ｃ）又は（ｄ）で使用される粒状物の粒径は１．０〜４．０ｍｍであり、且つ工程（ｄ）で使用される粒状物の粒径は工程（ｂ）で散布する粒状物より粒径が大きい。特に、工程（Ｃ）又は（ｄ）で使用される粒状物の粒径は１．５〜３．０ｍｍが好ましい。１．０ｍｍ未満では、引きずった筋が細く引っ掻き模様が不鮮明となり易い。また、４．０ｍｍを超えると中塗り塗膜から塗膜が脱落し易くなる。
【００２８】
工程（Ｃ）又は（ｄ）で使用される粒状物の散布量は、１０〜１０００ｇ／ｍ²が好ましく、特には５０〜５００ｇ／ｍ²が好ましい。
【００２９】
工程（ｂ）で使用される粒状物の粒径は、工程（ｄ）で散布される粒状物より小さく、好ましくは０．３〜１．５ｍｍであり、次工程（ｃ）の中塗り塗膜の膜厚を制御する目的で、該粒状物を、下塗り塗膜が未乾燥の間に散布し、下塗り塗膜に固着させる。散布量は、５〜５００ｇ／ｍ²が好ましく、特には３０〜２００ｇ／ｍ²が好ましい。
【００３０】
本発明の工程（Ｄ）又は（ｅ）で使用されるクリアー塗料（カラークリアー塗料を含む）は、前述の中塗り塗料塗膜との密着性が良いものであれば特に制限はなく、従来から公知の焼付型、常乾型の有機溶剤系、水系又は無溶剤系等の各種塗料が挙げられる。具体的には樹脂成分を必須成分とし、必要に応じ、有機溶剤、水、着色顔料、体質顔料及び添加剤等を混合分散してなる。樹脂成分としては、アクリル樹脂、アルキド樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の一種もしくは二種以上の混合物あるいは変性物から成る各種合成樹脂（場合により硬化剤と併用する）が適している。
【００３１】
塗布量は、乾燥膜厚で２０〜１００μｍになる程度が好ましい。中塗り塗膜表面にクリアー塗料を塗布することにより、汚れ防止や珪砂の脱落防止が可能となる。なお、クリアー塗料は、中塗り塗膜が乾燥する前に塗布しても、あるいは乾燥した後、塗布してもよい。
【００３２】
【実施例】
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。
【００３３】
｛試料｝
＜基材＞
クロメート処理したアルミニウム板を使用した。
＜下塗り塗料＞
アクリル樹脂エマルジョンと着色顔料を主成分とする水性エナメル塗料（大日本塗料株式会社製、商品名「レジリシンＳＨ−ＰＲ＃６」；固形分４５質量％）。
＜中塗り塗料＞
アクリル樹脂エマルジョン固形分１００質量部に、粒径０．１５±０．０３ｍｍの着色珪砂５００質量部を配合したものを主成分とする水性塗料（固形分７５質量％）。
＜クリアー塗料＞
アクリル樹脂エマルジョンを主成分とする水性クリアー塗料（固形分４０質量％）。
【００３４】
（実施例１）
基材表面に、下塗り塗料をスプレー装置を用いて、乾燥膜厚で５０μｍとなるよう塗装後、１００℃で２０分間乾燥した。次に、中塗り塗料を全面に塗布量１．５ｋｇ／ｍ²塗装後、粒径１．５ｍｍの粒状物を散布し、図１に示される加圧手段を有する塗膜形成装置で押圧しながら、粒状物を引きずり移動させて、塗膜表面に深溝状模様を形成し、１００℃で３０分間乾燥させる。次に、クリアー塗料をスプレー装置を用いて、乾燥膜厚で３０μｍとなるように塗装し、１００℃で２０分間乾燥する。
【００３５】
（実施例２）
基材表面に、下塗り塗料をスプレー装置を用いて、乾燥膜厚で５０μｍとなるように塗装後、粒径０．６ｍｍの粒状物を散布し、１００℃で２０分間乾燥した。次に、中塗り塗料を全面に塗布量２．０ｋｇ／ｍ²塗装後、粒径２．０ｍｍの粒状物を散布し、図１に示される加圧手段を有する塗膜形成装置で押圧しながら、粒状物を引きずり移動させて、塗膜表面に深溝状模様を形成し、１００℃で３０分間乾燥させる。次に、クリアー塗料をスプレー装置を用いて、乾燥膜厚で３０μｍとなるよう塗装し、１００℃で２０分間乾燥する。
【００３６】
実施例１及び実施例２とも出来上がった塗膜は、従来にない、オリジナリティ溢れる意匠性を持った塗膜となった。
【００３７】
【発明の効果】
本発明の意匠性塗膜の形成方法は、従来にない、オリジナリティ溢れる意匠性を持った塗膜を形成することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に用いられる塗膜の形成装置の概略構成図である。
【図２】本発明に用いられる塗膜の形成装置のローラーエレメントの概略図である。
【図３】本発明に用いられる塗膜の形成装置の加圧ローラーの概略構成図である。
【符号の説明】
１ コンベアー装置
２ 加圧ローラー
３ ローラーエレメント
４ 貫通孔
５ 桿体
６ 固定部材
７ 押え板
８ フリー回転ローラ
９ エンドレスシート
１０ 駆動ローラー
１１ フリーローラー
１８ モーター
１９ ギア
Ａ 基材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for forming a novel design coating film having a deep groove pattern.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, exterior materials such as an outer wall material on which a lysine coating film is formed are widely used as a method for forming an uneven pattern on the surface of a flat base material. Apply a finish paint containing coarse silica sand to the surface of the base material, or apply the base paint with a flow coater or spray, and then spray the silica sand with a sand spreader to form the silica sand. In the same manner as in the case of forming a concavo-convex coating film and further applying a base paint, it has been carried out by applying one or two top coats. Tile patterns are also widely used. For example, such a tile coating can be formed by applying a base paint to the surface of a flat base material with a flow coater or spray, and then using a tile gun for the tile base. It was performed by painting and then applying the top coat once or twice.
[0003]
On the other hand, in recent years, there has been a growing demand for deep grooves and complex embossed patterns in response to the trend toward higher-grade exterior wall designs. However, the above-mentioned conventional painting method has a new pattern with originality. There was a problem that could not be painted to meet the demand for.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The objective of this invention is providing the formation method of the outstanding designable coating film.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, a method for forming a design coating film on a substrate surface, the following steps:
(A) a step of applying an undercoat paint to the surface of the substrate;
(B) After the undercoat coating film has dried, a step of applying a part or the whole surface of the intermediate coating material;
(C) While the formed intermediate coating film is undried,
(I) a step of spraying a granular material having a particle size of 1.0 to 4.0 mm and fixing the granular material to the coating film; and (ii) transferring the base material on which the granular material is fixed by a conveyor device in a certain direction; At the same time, while pressing the endless sheet against the base material by the pressurizing means, it is run in the same direction as or opposite to the transfer direction of the conveyor device, and the granular material fixed in the step (i) is dragged and moved to the coating film surface. A step of forming a deep groove pattern, and then (D) a step of applying a clear paint on the coating film,
There is provided a method for forming a designable coating film characterized by comprising:
[0006]
Moreover, it is a method of forming a designable coating film on the surface of a substrate according to the present invention, and comprises the following steps:
(A) a step of applying a base coat to the surface of the substrate;
(B) a step of spraying particulates on the surface of the coating film while the undercoat coating film is undried, and fixing to the coating film;
(C) After the undercoat coating film has dried, a step of applying a part or the whole surface of the intermediate coating material;
(D) While the formed intermediate coating film is undried,
(I) a step of spraying a granular material having a particle size of 1.0 to 4.0 mm and having a particle size larger than that of the granular material sprayed in step (b) and fixing the granular material to the coating film; and (ii) The base material on which the granular material is fixed is transported in a constant direction by a conveyor device, and at the same time, the endless sheet is pressed against the base material by a pressurizing means, and is run in the same direction as or in the opposite direction to the transport direction of the conveyor device. i) dragging and moving the granular material fixed in the step to form a deep groove pattern on the coating film surface; and (e) applying a clear paint on the coating film;
There is provided a method for forming a designable coating film characterized by comprising:
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
[0008]
In the coating film forming method of the present invention, a coating film forming apparatus as shown in FIG. 1 is used. The configuration is as follows.
[0009]
The base material A, which is the object to be coated, is transferred from the left to the right on the conveyor device 1. As the conveyor device 1, ordinary conveying means such as a belt conveyor or a roller conveyor as shown in FIG. 1 can be used. The substrate A is held and transferred so that the surface to be coated is substantially horizontal with the surface to be coated facing upward.
[0010]
On the conveyor device 1, a pressing roller 2 as a pressing means is provided.
[0011]
The pressure roller 2 is formed by arranging a large number of roller elements 3 as shown in FIG. 2 in parallel as shown in FIG. The roller element 3 is a disk as shown in FIG. 2, and a through hole 4 is formed in the center thereof. The roller element 3 has a very narrow thickness W for functional reasons. For example, the diameter D is 50 to 300 mm and the thickness W is about 10 to 50 mm. The material of the roller element 3 is made of, for example, iron or metal as a core and the periphery is made of plastic (for example, polyamide or hard vinyl chloride resin), and the like, and an appropriate weight (for example, 50 to 1000 g per width W 10 mm) In addition, any material having strength can be used, and a material having low frictional resistance is more preferable.
[0012]
Further, as shown in FIG. 2, the roller element 3 may be provided with a small convex portion (preferably a height of 1 mm or less) on the side surface, thereby reducing the contact area when the elements 3 are arranged side by side and reducing the frictional resistance. Can be reduced. A large number of the roller elements 3 as described above are arranged in parallel with almost no gap as shown in FIG. 3 (for example, with a gap of 0.005 mm), and a casing 5 thinner than the through holes is formed in the through holes 4 of all the roller elements. To penetrate. The inner diameter of the through hole 4 is, for example, 3 to 50 mm, and the diameter of the housing 5 is, for example, 5 to 100 mm. The roller element 3 is loosely fitted to the housing 5. Reference numeral 6 denotes a member for fixing the housing 5 to the frame, and reference numeral 7 denotes a presser plate for keeping the gap between the roller elements 3 properly. The housing 5 is fixed in a horizontal direction perpendicular to the transfer direction of the conveyor device 1.
[0013]
In addition, if the free rotation roller 8 is made to contact before and after the parallel roller element 3 and the back-and-forth movement is restricted with respect to the transfer method of the conveyor device 1, the roller element 3 can be caused to move and rotate only in the vertical direction. This is advantageous.
[0014]
In this apparatus, there is provided a sheet 9 that travels endlessly in the same direction as the transfer direction of the conveyor apparatus 1 through the lower side of the parallel roller element 3. This may be obtained by winding the driving roller 10, the free roller 11, and the roller element 3 endlessly as shown in FIG. The endless sheet 9 may be any sheet having solvent resistance and flexibility and high surface hardness. Examples thereof include resin sheets such as polyurethane, polyethylene, and vinyl chloride having a thickness of 0.3 to 5 mm. The sheet 9 should be stretched with some margin. Furthermore, it is preferable that the endless seat 9 has no seam.
[0015]
The power for this device is provided by a motor 18. The rotation of the motor 18 is transmitted to the conveyor device 1, and the conveyor device 1 transports the substrate A to be coated. In addition, the transfer direction of the base material A may be the same as or opposite to the transfer direction of the conveyor device. Here, it is essential to set the transfer speed of the conveyor device 1 and the traveling speed of the endless sheet 9 to different speeds.
[0016]
Next, the method for forming a coating film of the present invention will be described using this apparatus.
[0017]
In the method for forming a designable coating film of the present invention, various materials such as a metal plate and an inorganic plate used as an exterior material such as an outer wall material can be used as the base material.
[0018]
The undercoat paint used in the step (A) or (a) of the present invention has adhesion to a substrate and has adhesion to the intermediate coat used in the step (B) or (c). In addition, it is only necessary to have adhesion to the granular material used in the step (b), and conventionally known various types of paint such as baking type, normally dry type organic solvent system, water system or solventless system are used. Can be mentioned. Specifically, a resin component is an essential component, and an organic solvent, water, a color pigment, an extender pigment, an additive, and the like are mixed and dispersed as necessary. As the resin component, various synthetic resins composed of one or a mixture of two or more of acrylic resin, alkyd resin, epoxy resin, silicone resin, fluororesin, etc., or a modified product (sometimes used in combination with a curing agent) are suitable.
[0019]
In the step (A) or (a), such an undercoat paint is applied to the surface of the base material by a coating means such as spray, roller or brush. The coating amount is preferably 30 to 100 μm, particularly preferably 40 to 80 μm in terms of dry film thickness.
[0020]
The intermediate coating material used in the step (B) or (c) of the present invention has adhesion to the granular material having a particle size of 1.0 to 4.0 mm used in the step (C) or (d). Various known paints such as baking type, normally dry type organic solvent-based, water-based or solvent-free are known. Specifically, a resin component and an aggregate are essential components, and an organic solvent, water, a coloring pigment, an extender pigment, an additive, and the like are mixed and dispersed as necessary. As the resin component, various synthetic resins composed of one or a mixture of two or more of acrylic resin, alkyd resin, epoxy resin, silicone resin, fluororesin, etc., or a modified product (sometimes used in combination with a curing agent) are suitable.
[0021]
In the step (B) or (c), such an intermediate coating is applied to a part or the whole surface by a coating means such as spray, roller or brush. The coating amount is preferably 0.5 to 5 kg / m ² , particularly preferably 1 to 3 kg / m ² .
[0022]
Examples of the granular material used in the steps (C), (b), and (d) include inorganic aggregates, colored or non-colored resin beads and pigments.
[0023]
Examples of inorganic aggregates include limestone, crushed stone, sandstone, basalt, volcanic stone, pumice, diatomaceous earth, quartz sand, cold water sand, silica, spherical silica, alumina, glass, iron, nickel, stainless steel, aluminum, and glass fiber. It is done.
[0024]
Colored or non-colored resin beads include acrylic resin, urethane resin, polyamide resin, urea / formaldehyde resin, silicone resin, fluorine resin, phenol resin, melamine / formaldehyde resin, resin beads, polyacrylonitrile beads, benzoguanamine beads and polyamide Examples thereof include beads.
[0025]
Examples of the pigment include pearl pigments, inorganic pigments, and organic pigments.
[0026]
Two or more of these granular materials can be used in combination.
[0027]
The particle size of the granular material used in the step (C) or (d) is 1.0 to 4.0 mm, and the particle size of the granular material used in the step (d) is dispersed in the step (b). The particle size is larger than the granular material. In particular, the particle size of the granular material used in the step (C) or (d) is preferably 1.5 to 3.0 mm. If it is less than 1.0 mm, the dragged streaks are thin and the scratch pattern tends to be unclear. On the other hand, if the thickness exceeds 4.0 mm, the coating film easily falls off from the intermediate coating film.
[0028]
The amount of the granular material used in the step (C) or (d) is preferably 10 to 1000 g / m ² , and particularly preferably 50 to 500 g / m ² .
[0029]
The particle size of the granular material used in the step (b) is smaller than the granular material dispersed in the step (d), preferably 0.3 to 1.5 mm, and the intermediate coating film of the next step (c) In order to control the film thickness, the granular material is sprayed while the undercoat film is not dried, and is fixed to the undercoat film. The application amount is preferably 5 to 500 g / m ² , particularly preferably 30 to 200 g / m ² .
[0030]
The clear paint (including the color clear paint) used in the step (D) or (e) of the present invention is not particularly limited as long as it has good adhesion to the above-mentioned intermediate paint film, and conventionally. Various types of paints such as known baking type and normally dry type organic solvent-based, water-based or solvent-free coatings can be mentioned. Specifically, a resin component is an essential component, and an organic solvent, water, a color pigment, an extender pigment, an additive, and the like are mixed and dispersed as necessary. As the resin component, various synthetic resins composed of one or a mixture of two or more of acrylic resin, alkyd resin, silicone resin, fluororesin, etc., or a modified product (sometimes used in combination with a curing agent) are suitable.
[0031]
The coating amount is preferably about 20 to 100 μm in terms of dry film thickness. By applying a clear paint to the surface of the intermediate coating film, it becomes possible to prevent dirt and quartz sand from falling off. The clear coating may be applied before the intermediate coating film is dried, or may be applied after drying.
[0032]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to specific examples.
[0033]
{sample}
<Base material>
A chromated aluminum plate was used.
<Undercoat paint>
A water-based enamel paint mainly composed of an acrylic resin emulsion and a colored pigment (Dainippon Paint Co., Ltd., trade name “Resilicin SH-PR # 6”; solid content 45% by mass).
<Intermediate paint>
A water-based paint (solid content: 75% by mass) mainly composed of 100 parts by mass of acrylic resin emulsion solid content and 500 parts by mass of colored silica sand having a particle size of 0.15 ± 0.03 mm.
<Clear paint>
Water-based clear paint mainly composed of acrylic resin emulsion (solid content 40% by mass).
[0034]
Example 1
An undercoat paint was applied to the surface of the substrate using a spray device so that the dry film thickness was 50 μm, and then dried at 100 ° C. for 20 minutes. Next, after applying the coating amount of 1.5 kg / m ² to the entire surface of the intermediate coating material, a granular material having a particle size of 1.5 mm is sprayed and pressed with the coating film forming apparatus having the pressurizing means shown in FIG. The granular material is dragged and moved to form a deep groove pattern on the surface of the coating film and dried at 100 ° C. for 30 minutes. Next, a clear paint is applied using a spray device so as to have a dry film thickness of 30 μm, and dried at 100 ° C. for 20 minutes.
[0035]
(Example 2)
On the surface of the base material, an undercoat paint was applied using a spray device so that the dry film thickness was 50 μm, and then particles having a particle size of 0.6 mm were sprayed and dried at 100 ° C. for 20 minutes. Next, after applying a coating amount of 2.0 kg / m ² to the entire surface of the intermediate coating, a granular material having a particle size of 2.0 mm is sprayed and pressed with a coating film forming apparatus having a pressing means shown in FIG. The granular material is dragged and moved to form a deep groove pattern on the surface of the coating film and dried at 100 ° C. for 30 minutes. Next, a clear paint is applied using a spray device to a dry film thickness of 30 μm and dried at 100 ° C. for 20 minutes.
[0036]
The coating film completed in both Example 1 and Example 2 was an unprecedented coating film having a design property full of originality.
[0037]
【The invention's effect】
The formation method of the designable coating film of the present invention has made it possible to form a coating film having an unprecedented design full of originality.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a coating film forming apparatus used in the present invention.
FIG. 2 is a schematic view of a roller element of a coating film forming apparatus used in the present invention.
FIG. 3 is a schematic configuration diagram of a pressure roller of a coating film forming apparatus used in the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Conveyor apparatus 2 Pressure roller 3 Roller element 4 Through-hole 5 Housing 6 Fixing member 7 Holding plate 8 Free rotation roller 9 Endless sheet 10 Drive roller 11 Free roller 18 Motor 19 Gear A Base material

Claims (3)

基材表面に、意匠性塗膜を形成する方法であって、以下の工程：
（Ａ）基材表面に下塗り塗料を塗装する工程、
（Ｂ）下塗り塗膜が乾燥した後、中塗り塗料を一部又は全面に塗装する工程、
（Ｃ）形成された中塗り塗膜が未乾燥の間に、
（ｉ）粒径１．０〜４．０ｍｍの粒状物を散布し、該塗膜に固着させる工程、及び
（ｉｉ）該粒状物を固着させた基材を一定方向にコンベアー装置により移送せしめ、同時にエンドレスシートを加圧手段により前記基材に押圧しながら、コンベアー装置の移送方向と同一もしくは逆方向に走行せしめ、（ｉ）工程で固着させた粒状物を引きずり移動させて、塗膜表面に深溝状模様を形成する工程、次いで
（Ｄ）前記塗膜上にクリアー塗料を塗装する工程、
から成ることを特徴とする意匠性塗膜の形成方法。A method for forming a design coating film on the surface of a substrate, comprising the following steps:
(A) a step of applying an undercoat paint to the surface of the substrate;
(B) After the undercoat coating film has dried, a step of applying a part or the whole surface of the intermediate coating material;
(C) While the formed intermediate coating film is undried,
(I) a step of spraying a granular material having a particle size of 1.0 to 4.0 mm and fixing the granular material to the coating film; and (ii) transferring the base material on which the granular material is fixed by a conveyor device in a certain direction; At the same time, the endless sheet is pressed against the base material by the pressing means, and is run in the same direction as or opposite to the transfer direction of the conveyor device. A step of forming a deep groove pattern, and then (D) a step of applying a clear paint on the coating film,
A method for forming a designable coating film, comprising: 基材表面に、意匠性塗膜を形成する方法であって、以下の工程：
（ａ）基材表面に下塗り塗料を塗装する工程、
（ｂ）下塗り塗膜が未乾燥の間に、該塗膜表面に粒状物を散布し、該塗膜に固着する工程、
（ｃ）下塗り塗膜が乾燥した後、中塗り塗料を一部又は全面に塗装する工程、
（ｄ）形成された中塗り塗膜が未乾燥の間に、
（ｉ）粒径１．０〜４．０ｍｍの粒状物で、且つ工程（ｂ）で散布した粒状物より粒径が大きい粒状物を散布し、該塗膜に固着させる工程、及び
（ｉｉ）該粒状物を固着させた基材を一定方向にコンベアー装置により移送せしめ、同時にエンドレスシートを加圧手段により前記基材に押圧しながら、コンベアー装置の移送方向と同一もしくは逆方向に走行せしめ、（ｉ）工程で固着させた粒状物を引きずり移動させて、塗膜表面に深溝状模様を形成する工程、次いで
（ｅ）前記塗膜上にクリアー塗料を塗装する工程、
から成ることを特徴とする意匠性塗膜の形成方法。A method for forming a design coating film on the surface of a substrate, comprising the following steps:
(A) a step of applying a base coat to the surface of the substrate;
(B) a step of spraying particulates on the surface of the coating film while the undercoat coating film is undried, and fixing to the coating film;
(C) After the undercoat coating film has dried, a step of applying a part or the whole surface of the intermediate coating material;
(D) While the formed intermediate coating film is undried,
(I) a step of spraying a granular material having a particle size of 1.0 to 4.0 mm and having a particle size larger than that of the granular material sprayed in step (b) and fixing the granular material to the coating film; and (ii) The base material on which the granular material is fixed is transferred by a conveyor device in a certain direction, and at the same time, the endless sheet is pressed against the base material by a pressurizing means, and is run in the same direction as or in the opposite direction to the transfer direction of the conveyor device. i) a step of dragging and moving the granular material fixed in the step to form a deep groove pattern on the surface of the coating film; and (e) a step of applying a clear paint on the coating film;
A method for forming a designable coating film, comprising: 加圧手段が、円板の中心に貫通孔を有するローラーエレメントの複数個が前記貫通孔より細い桿体により、貫通孔を通して並列せしめられている加圧ローラーであることを特徴とする、請求項１又は２に記載の意匠性塗膜の形成方法。The pressurizing means is a pressure roller in which a plurality of roller elements having a through hole at the center of a disc are arranged in parallel through the through hole by a casing thinner than the through hole. A method for forming a designable coating film according to 1 or 2.

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