JP3784442B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は皮膚外用剤、特にアトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症等に伴う、肌荒れの予防及び改善に用いられる皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
食生活の欧米化、生活環境の変化、高齢化及びストレスの増大等に伴い、さまざまな皮膚疾患、特にアトピー性皮膚炎、敏感肌、乾燥性皮膚症になる人が増加の一途を辿っている。これらの疾患に対しては主に対症療法が施されており、医薬品ではステロイド剤、非ステロイド剤投与による治療が、医薬部外品、化粧品では主にグリセリン、尿素、コラーゲン及びヒアルロン酸ナトリウム等の保湿剤を配合した製剤によるケアがおこなわれている。
【0003】
しかしながら、これらの治療法とケアではアトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症等に伴う肌荒れの改善はできなかった。即ち、ステロイド剤又は非ステロイド剤の投与では炎症症状は抑えられるものの、肌荒れ状態の改善は困難で、逆に発赤、つっぱり感などの副作用を引き起こす場合が報告されている。また、主に保湿剤等を配合した医薬部外品、化粧品では皮脂量や水分が少ないことに起因する肌荒れには有る程度有効であるが、皮脂量が多く落屑が認められるような肌荒れに対してはほとんど効果がなく、広範囲のタイプの肌荒れの改善に充分な効果を期待する事ができないという問題を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情に鑑み為されたもので、単なる肌荒れでなく、アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症等の皮膚疾患に伴う肌荒れに対しても改善及び予防効果のある皮膚外用剤を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、従来技術の欠点に鑑み、アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症等の皮膚疾患に伴う肌荒れも含めた広範な肌荒れに対して、改善及び予防効果のある皮膚外用剤を得るべく鋭意研究を重ねた結果、ダービリア科ダービリア属に属する海藻の抽出物とベタイン類を併用することにより、上記問題が解決されることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の皮膚外用剤は、ベタイン類、グリセリン、及びグリセリンの重合物からなる群から選択される少なくとも1つの保湿剤と、ダービリア科ダービリア属に属する海藻の抽出物とを、有効成分として含むことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる皮膚外用剤は、ダービリア科ダービリア属に属する海藻の抽出物の生体ヒアルロン酸合成促進に基づく保湿作用と、ベタイン類、グリセリン、及び/またはグリセリンの重合物の持つ保湿作用が相乗的に働き、アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症等に伴う肌荒れの症状を効果的に改善又は予防する皮膚外用剤を提供するものである。
すなわち、本発明にかかる皮膚外用剤を構成する、ダービリア科ダービリア属に属する海藻の抽出物、ベタイン類、グリセリン、及び/またはグリセリンの重合物は、それぞれ単独では、アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症等に伴う肌荒れの症状を効果的に改善又は予防することができないが、上記組み合わせによる相乗効果により、アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症等に伴う肌荒れの症状を効果的に改善又は予防する効果が得られるものと考えられる。
【0007】
本発明におけるダービリア科(Durvilleaceae) ダービリア属(Durvillea) に属する海藻の抽出物は、Bull kelp と呼ばれるDurvillea antarctica、Durvillea potatorum、 Durvillea willana などから水、親水性有機溶媒、含水親水性有機溶媒、その他の有機溶媒等を使用して、通常の抽出方法により抽出されるもので、特に、水又は水とメタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコールとの混合物を用いて抽出したものが好ましい。この場合の、水と低級アルコールの比率は、水/低級アルコールが100/0〜30/70(V/V、体積比)であることが好ましい。
【0008】
ダービリア科ダービリア属の海藻原体と抽出溶媒との比率は、海藻原体(乾燥物)/溶媒比が1/50〜1/2の範囲が好ましい。
その他の抽出条件としては、抽出温度は特に制限はないが、好ましくは5〜80℃の範囲で、1〜24時間、攪拌しながら行うのが好ましい。
抽出pHは、極端な酸性又はアルカリ性でなければ特に制限はない。
この抽出液はそのまま用いても、あるいは希釈液、濃縮流エキス、濃縮軟エキス、乾燥粉末物としても良い。
【0009】
これらのダービリア科ダービリア属に属する海藻の抽出物の配合量は特に制限はないが、通常、製剤中に0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜10重量%である。
上記海藻抽出物が0.01%未満では、生体ヒアルロン酸合成促進に基づく保湿効果が発揮されない。また上記海藻抽出物を30重量%以上添加しても、保湿効果は向上せず、コスト面で不利となるほか、むしろ製剤の使用感が低下するという問題を生じる。
【0010】
本発明においては、ベタイン類、グリセリン、及び/またはグリセリンの重合物が保湿剤として用いられる。
本発明の皮膚外用剤に用いられるベタイン類としては、アミノ酸のN−トリアルキル置換体であり、例えばグリシンベタイン、γ−ブチロベタイン、β−アラニンベタイン、グルタミン酸ベタイン、フェニルアラニンベタイン、アラニンベタイン、バリンベタイン、リジンベタイン、オルニチンベタイン、タウロベタイン、トマリン、トリゴネイン、カルニチン、アトリニン、ホモセリンベタイン、アントプレウリン、スタキドリン等が挙げられる。このうち、特にグリシンベタインが好ましい。
これらのベタイン類は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、ベタイン類の配合量は全組成中に総量で0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%である。0.5重量%未満の配合ではその効果が発揮されず、10重量%以上の配合では、製剤のベタツキが問題となる。
【0011】
また、本発明において用いられるグリセリン及び/又はグリセリンの重合物は、下記の構造式で表される化合物で、重合度:nが1の場合をグリセリン、nが2以上の場合をグリセリン重合物、いわゆるポリグリセリンという。
【0012】
【化1】
Figure 0003784442
【0013】
本発明で用いられるグリセリン重合物の重合度は制限されるものではないが、重合度:nが1のグリセリンのほか、ジグリセリン(n=2)、トリグリセリン(n=3)、テトラグリセリン(n=4)、ペンタグリセリン(n=5)、ヘキサグリセリン(n=6)、ハプタグリセリン(n=7)、オクタグリセリン(n=8)、ノナグリセリン(n=9)、デカグリセリン(n=10)、ペンタデカグリセリン(n=15)、エイコサグリセリン(n=20)、トリアコンタグリセリン(n=30)などが単独又は混合して使用される。これらの配合量は通常0.2〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%である。
【0014】
本発明の皮膚外用剤には、必須成分である保湿剤と上記海藻抽出物の他に、通常皮膚外用剤に用いられる原料、例えば、界面活性剤、油分、アルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、香料、色素、紫外線吸収・散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類、水等を配合することができる。
【0015】
具体的には、界面活性剤としては、親油型グリセリンモノステアレート、自己乳化型グリセリンモノステアレート、ポリグリセリンモノステアレート、ソルビタンモノオレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン化ステロール、ポリオキシエチレン化ラノリン、ポリオキシエチレン化蜜ロウ、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、セチル硫酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤、塩化アルキルアミノエチルグリシン液、レシチン等の両性界面活性剤等を例示することができる。
【0016】
油分としては、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油等の植物油脂類、ミンク油、卵黄油等の動物油脂類、蜜ロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然および合成脂肪酸類、セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール等の天然および合成高級アルコール類、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステル類等を例示することができる。
【0017】
保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類、アミノ酸、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分、ヒアルロン酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸等の水溶性高分子物質等を例示することができる。
【0018】
増粘剤としては、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウム、マルメロ種子抽出物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子物質、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化セルロース等の半合成高分子物質等を例示することができる。
【0019】
防腐剤としては、安息香酸塩、サリチル酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4′−トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、エタノール等を例示することができる。
【0020】
酸化防止剤としてはトコフェロール、エリソルビン酸、没食子酸プロピル、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(BHT)、2(3)−ブチル−4−オキシアニソール(BHA)、ノルジヒドログアイアレチン酸(NDGA)、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸等を、キレート剤としては、エデト酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、クエン酸、酒石酸、グルコン酸等を、pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、クエン酸、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素カリウム等をそれぞれ例示することができる。
【0021】
紫外線吸収・散乱剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等を例示することができる。
ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸およびそれらの誘導体を例示することができる。
アミノ酸類としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システィン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、アルギニン、ヒスチジン、リジンおよびそれらの誘導体等を例示することができる。
【0022】
また、本発明の皮膚外用剤の剤形は任意であり、ローション剤、乳液、クリーム、ゲル、軟膏、パック、エアゾール、ボディーシャンプー等が挙げられる。但し、上記の剤形に限定されるものではない。
【0023】
本発明の皮膚外用剤の具体例を示すと以下の(1)〜(4)の通りである。
(1)皮膚用クリームの場合
ダービリア科ダービリア属に属する海藻抽出物0.1〜5.0%、ベタイン類、グリセリン、及び/またはグリセリンの重合物0.5〜10%、油分5〜30%、界面活性剤0.5〜10%、保湿剤0〜10%、防腐剤微量、香料微量、精製水残量を含有する皮膚用クリーム。
(2)乳液の場合
ダービリア科ダービリア属に属する海藻抽出物0.1〜5.0%、ベタイン類、グリセリン、及び/またはグリセリンの重合物0.5〜5%、油分1〜10%、アルコール類0〜5%、界面活性剤0.5〜7%、保湿剤0〜10%、増粘剤0〜5%、防腐剤微量、香料微量、精製水残量を含有する乳液。
(3)化粧水、美容液の場合
ダービリア科ダービリア属に属する海藻抽出物0.1〜5.0%、ベタイン類、グリセリン、及び/またはグリセリンの重合物0.5〜5%、油分1〜10%、アルコール類0〜10%、界面活性剤0〜5%、保湿剤0〜10%、増粘剤0〜2%、酸化防止剤0〜0.5%、キレート剤0〜0.1%、pH調整剤0〜0.5%、色素0〜微量、防腐剤微量、香料微量、精製水残量を含有する化粧水、美容液。
(4)パック剤の場合
ダービリア科ダービリア属に属する海藻抽出物0.2〜5.0%、ベタイン類、グリセリン、及び/またはグリセリンの重合物0.5〜10%、アルコール類0〜15%、保湿剤0〜10%、無機粉体0〜10%、造膜剤5〜20%、防腐剤微量、香料微量、精製水残量を含有するパック剤。
【0024】
【実施例】
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
【0025】
[製造例:海藻抽出物の製造]
Durvillea antarcticaの乾燥物100gを2リットルの水に浸漬し、攪拌しながら室温で3時間抽出処理を行った。その後、濃縮及び凍結乾燥をすることにより、Durvillea antarctica水抽出物20gを得た。また、同様にして、Durvillea antarctica以外の海藻〔コンブ、ホンダワラ、カジメ、オオバモク、ヒトエグサ(以上5種類の対照抽出物)〕の水抽出物を得た。
さらに、Durvillea antarctica乾燥物から、30%エタノールを抽出溶媒として、上記と同様の方法によって、Durvillea antarctica30%エタノール抽出物を得た。
【0026】
[実施例1、2及び比較例1〜3]
表1に示す処方に従って、それぞれの成分を通常の方法で溶解し、ローション剤を製造した。
【0027】
【表1】
Figure 0003784442
【0028】
[試験例1:アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症に伴う肌荒れ改善試験]
ハートレー系モルモット10匹を1群とし、アセトン/エーテル混液(1:1)に毛刈りしたモルモットの背部を10分間浸漬し、アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症に伴う肌荒れモデルを作成し、実施例1、2と比較例1〜3のローション剤を1日2回、3日間連続塗布(塗布量:1×1cmの面積に5μl)した後、塗布部位の荒れ肌の回復状態を表2の基準で判定した。判定結果を表3に示す。
【0029】
【表2】
Figure 0003784442
【0030】
【表3】
Figure 0003784442
【0031】
表3において、ダービリア科ダービリア属の海藻抽出物を含まずベタイン類のみを含む比較例1、およびベタイン類、グリセリン、またはグリセリンの重合物を含まずダービリア科ダービリア属の海藻抽出物のみを含む比較例2および3では、肌あれ改善効果が現れないのに対し、ダービリア科ダービリア属に属する海藻の抽出物とベタイン類を含む実施例1および2では、高い肌あれ改善効果が見られる。この結果より、ダービリア科ダービリア属の海藻の抽出物とベタイン類を組み合わせる事により、アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症に伴う荒れ肌が改善されることが確認された。
以下、さらに保湿剤としてベタイン類を用いた実施例を示しさらに詳しく説明する。
【0032】
[実施例3:保湿剤にベタイン類を用いたローション剤]
(配合成分)
1.アラントイン 0.1重量%
2.Durvillea antarctica水抽出物 1.0
3.グリシンベタイン 3.0
4.1,3−ブチレングリコール 3.0
5.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.1
6.フェノキシエタノール 0.3
7.メチルパラベン 0.1
8.精製水 残 量
(製法及び適用)
1〜7のそれぞれの成分を成分8に溶解し、ローション剤を調製した。このローション剤について、上記の荒れ肌改善試験を実施した結果、アトピー性皮膚炎、敏感肌等への有用性が確認された。このローション剤はアトピー性皮膚炎患者のデイリーケア剤として使用される。
【0033】
[実施例4:保湿剤にベタイン類を用いたゲル剤]
(配合成分)
1.アラントイン 0.5重量%
2.水溶性プラセンタエキス 0.1
3.Durvillea antarctica30%エタノール抽出物 5.0
4.グリシンベタイン 2.5
5.1,3−ブチレングリコール 3.0
6.カルボキシビニルポリマー 0.6
7.フェノキシエタノール 0.3
8.メチルパラベン 0.1
9.エタノール 5.0
10.水酸化ナトリウム 0.05
11.精製水 残 量
(製法及び適用)
1〜9の成分を精製水(成分11)に溶解し、水酸化ナトリウム(成分10)水溶液で中和して、透明のゲル剤を調製した。作製したゲル剤について、上記の荒れ肌改善試験を実施した結果、アトピー性皮膚炎、敏感肌等への有用性が確認された。このゲル剤は敏感肌ケア剤として使用される。
【0034】
[実施例5:保湿剤にベタイン類を用いた乳液]
(配合成分)
油相
1.酢酸トコフェロール 0.1重量%
2.γ−オリザノール 0.5
3.セタノール 5.0
4.スクワラン 2.0
5.大豆レシチン 1.0
6.POE(20)セチルエーテル 3.5
7.モノステアリン酸グリセリン 1.5
8.プロピルパラベン 0.1
水相
9.Durvillea antarctica水抽出物 2.0
10.グリシンベタイン 3.0
11.1,3−ブチレングリコール 5.0
12.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
13.精製水 残 量
(製法および適用)
70℃に加熱し、溶解した油相(成分1〜8)を70℃に加熱した水層(成分9〜13)に加え、乳化機で乳化し、乳液を調製した。この乳液について、上記の荒れ肌改善試験を実施した結果、アトピー性皮膚炎、乾燥性皮膚疾患等への有用性が確認された。この乳液は乾燥性皮膚症の治療及びケアに使用される。
【0035】
[実施例6:保湿剤にベタイン類を用いたクリーム]
(配合成分)
油相
1.ニコチン酸トコフェロール 0.3重量%
2.γ−オリザノール 1.0
3.セトステアリルアルコール 7.0
4.オクチルドデカノール 5.0
5.スクワラン 5.0
6.モノステアリン酸グリセリン 2.0
7.POE(25)セチルエーテル 3.0
8.プロピルパラベン 0.1
水相
9.Durvillea antarctica30%エタノール抽出物 2.0
10.グリシンベタイン 3.0
11.1,3−ブチレングリコール 5.0
12.精製水 残 量
(製法および適用)
70℃に加熱し、溶解した油相(成分1〜8)を70℃に加熱した水層(成分9〜12)に加え、乳化機で乳化し、クリームを調製した。このクリームについて、上記の荒れ肌改善試験を実施した結果、アトピー性皮膚炎、乾燥性皮膚疾患等への有用性が確認された。このクリームは乾燥性皮膚症の治療及びケアに使用される。
【0036】
[実施例7:保湿剤にベタイン類を用いたパック剤]
(配合成分)
A相
1.95%エタノール 10.0重量%
2.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.) 1.5
3.メチルパラベン 0.2
B相
4.Durvillea antarctica30%エタノール抽出物 2.0重量%
5.グリシンベタイン 3.0
6.ポリビニルアルコール 10.0
7.ポリエチレングリコール2000 1.0
8.精製水 72.3
(製法および適用)
A相、B相をそれぞれ溶解し、80℃に加熱したB相にA相を攪拌しながら添加し、室温まで冷却し、パック剤を調製した。このパック剤について、上記の荒れ肌改善試験を実施した結果、アトピー性皮膚炎、乾燥性皮膚疾患等への有用性が確認された。このパック剤は、敏感肌で肌荒れした部位に乾燥被膜型パック剤として使用される。
【0037】
[実施例8〜12、比較例4〜14の製造]
表4〜6に示す処方について、それぞれの成分を通常の方法で溶解し、ローション剤を製した。
【0038】
【表4】
Figure 0003784442
【0039】
【表5】
Figure 0003784442
【0040】
【表6】
Figure 0003784442
【0041】
[試験例2:アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症に伴う肌荒れ改善試験]
ハートレー系モルモット10匹を1群とし、アセトン/エーテル混液(1:1)に毛刈りしたモルモットの背部を10分間浸漬し、アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症に伴う肌荒れモデルを作成し、実施例8〜12、比較例4〜14のローション剤を1日2回、3日間連続塗布(塗布量:1×1cmの面積に5μl)した後、塗布部位の荒れ肌の回復状態を表2の基準で判定した。判定結果を表7および表8に示す。
【0042】
【表7】
Figure 0003784442
【0043】
【表8】
Figure 0003784442
【0044】
表8から明らかなように、ベタイン類、グリセリン、またはグリセリンの重合物を含まずダービリア科ダービリア属の海藻抽出物のみを含むローション剤(比較例4および5)、ダービリア科ダービリア属の海藻抽出物を含まず、グリセリン、またはグリセリンの重合物のみを含むローション剤(比較例6〜9)、およびダービリア科ダービリア属以外の海藻抽出物とグリセリン、またはグリセリンの重合物を併用したローション剤(比較例10〜14)では、肌あれ改善効果が現れなかった。これに対し、表7から明らかなように、ダービリア科ダービリア属に属する海藻の抽出物とグリセリン、またはグリセリンの重合物を含むローション剤(実施例8〜12)では、高い肌あれ改善効果が見られた。
この結果より、ダービリア科ダービリア属に属する海藻の抽出物とグリセリン及び/又はグリセリン重合物を組み合わせる事により、アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症に伴う荒れ肌が改善されることが確認された。
以下、保湿剤としてグリセリン及び/またはグリセリン重合物を用いた実施例を示しさらに詳しく説明する。
【0045】
[実施例13:保湿剤にグリセリン及び/またはグリセリン重合物を用いたローション剤]
(配合成分)
1.グリチルリチン酸ジカリウム 0.5重量%
2.Durvillea antarctica水抽出物 1.0
3.グリセリン 3.0
4.水溶性コラーゲン 0.1
5.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.1
6.フェノキシエタノール 0.3
7.メチルパラベン 0.1
8.精製水 残 量
(製法及び適用)
1〜7のそれぞれの成分を成分8に溶解し、ローション剤を調製した。このローション剤について、上記の荒れ肌改善試験を実施した結果、評点の平均値が1.8と高い値を示し、アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚疾患等への有用性が確認された。このローション剤はアトピー性皮膚炎患者のデイリーケア剤として使用される。
【0046】
[実施例14:保湿剤にグリセリン及び/またはグリセリン重合物を用いたゲル剤]
(配合成分)
1.アラントイン 0.1重量%
2.グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
3.Durvillea antarctica30%エタノール抽出物 5.0
4.ジグリセリン 3.0
5.カルボキシビニルポリマー 0.6
6.フェノキシエタノール 0.3
7.メチルパラベン 0.1
8.エタノール 5.0
9.水酸化ナトリウム 0.05
10.精製水 残 量
(製法及び適用)
1〜9の成分を精製水(成分11)に溶解し、水酸化ナトリウム(成分10)水溶液で中和して、透明のゲル剤を調製した。作製したゲル剤について、上記の荒れ肌改善試験を実施した結果、評点の平均値は1.9と極めて高い値を示し、アトピー性皮膚炎、敏感肌等への有用性が確認された。このゲル剤は敏感肌ケア剤として使用される。
【0047】
[実施例15:保湿剤にグリセリン及び/またはグリセリン重合物を用いた乳液]
(配合成分)
油相
1.酢酸トコフェロール 0.1重量%
2.γ−オリザノール 0.5
3.セタノール 5.0
4.スクワラン 2.0
5.大豆レシチン 1.0
6.POE(20)セチルエーテル 3.5
7.モノステアリン酸グリセリン 1.5
8.ブチルパラベン 0.1
水相
9.Durvillea antarctica水抽出物 2.0
10.グリセリン 5.0
11.1,3−ブチレングリコール 5.0
12.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
13.精製水 残 量
(製法および適用)
70℃に加熱し、溶解した油相(成分1〜8)を70℃に加熱した水層(成分9〜13)に加え、乳化機で乳化し、乳液を調製した。この乳液について、上記の荒れ肌改善試験を実施した結果、評点の平均値は1.8と高い値を示し、アトピー性皮膚炎、乾燥性皮膚疾患等への有用性が確認された。この乳液は乾燥性皮膚症の治療及びケアに使用される。
【0048】
[実施例16:保湿剤にグリセリン及び/またはグリセリン重合物を用いたクリーム]
(配合成分)
油相
1.ニコチン酸トコフェロール 0.3重量%
2.γ−オリザノール 1.0
3.セトステアリルアルコール 7.0
4.オクチルドデカノール 5.0
5.スクワラン 5.0
6.モノステアリン酸グリセリン 2.0
7.POE(25)セチルエーテル 3.0
8.プロピルパラベン 0.1
水相
9.Durvillea antarctica30%エタノール抽出物 2.0
10.デカグリセリン 5.0
11.精製水 残 量
(製法および適用)
70℃に加熱し、溶解した油相(成分1〜8)を70℃に加熱した水層(成分9〜11)に加え、乳化機で乳化し、クリームを調製した。このクリームについて、上記の荒れ肌改善試験を実施した結果、評点の平均値は1.6と高い値を示し、アトピー性皮膚炎、乾燥性皮膚疾患等への有用性が確認された。このクリームは乾燥性皮膚症の治療及びケアに使用される。
【0049】
[実施例17:保湿剤にグリセリン及び/またはグリセリン重合物を用いたパック剤]
(配合成分)
A相
1.95%エタノール 10.0重量%
2.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.) 1.5
3.メチルパラベン 0.2
B相
4.Durvillea antarctica30%エタノール抽出物 2.0重量%
5.ジグリセリン 3.0
6.ポリビニルアルコール 10.0
7.ポリエチレングリコール2000 1.0
8.精製水 72.3
(製法および適用)
A相、B相をそれぞれ溶解し、80℃に加熱したB相にA相を攪拌しながら添加し、室温まで冷却し、パック剤を調製した。このパック剤について、上記の荒れ肌改善試験を実施した結果、評点の平均値は1.6と高い値を示し、アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚疾患等への有用性が確認された。このパック剤は、敏感肌で肌荒れした部位に乾燥被膜型パック剤として使用される。
【0050】
(実施の態様)
本発明の好適な実施の態様を記す。
(1)ベタイン類、グリセリン、及びグリセリンの重合物から構成される群から選択される少なくとも1つの保湿剤と、ダービリア科ダービリア属に属する海藻の抽出物とを有効成分として含むことを特徴とする皮膚外用剤。
(2)ダービリア科ダービリア属に属する海藻の抽出物0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜10重量%を含有することを特徴とする上記(1)の皮膚外用剤。
(3)ベタイン類0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%を含有することを特徴とする上記(1)の皮膚外用剤。
(4)グリセリン及び/又はグリセリンの重合物0.2〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%を含有することを特徴とする上記(1)の皮膚外用剤。
(5)上記ベタイン類がグリシンベタインであることを特徴とする上記(1)の皮膚外用剤。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、ベタイン類、グリセリン、及びグリセリンの重合物から構成される群から選択される少なくとも1つの保湿剤と、ダービリア科ダービリア属に属する海藻の抽出物とを併用することにより、ダービリア科ダービリア属に属する海藻の抽出物の生体ヒアルロン酸合成促進に基づく保湿作用と、上記保湿剤の保湿作用が相乗的に働くことにより、アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症に基づく肌荒れの症状に対して顕著な改善効果を示し、これら肌荒れの症状の治療又は予防に有効な皮膚外用剤を提供することができる。

Claims (4)

  1. ベタイン類、グリセリン、及びグリセリンの重合物からなる群から選択される少なくとも1つの保湿剤と、ダービリア科ダービリア属に属する海藻から水、親水性有機溶媒又は含水親水性有機溶媒を使用して抽出された抽出物とを有効成分として含むことを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 前記抽出物が、前記海藻から水又は水と低級アルコールとの混合物を用いて抽出されたものであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. アトピー性皮膚炎、敏感肌及び乾燥性皮膚症に伴う肌荒れの改善用又は予防用である請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. 前記海藻の抽出物の配合量が製剤中に0.01〜30重量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚外用剤。
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