JPH07215839A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH07215839A
JPH07215839A JP6033130A JP3313094A JPH07215839A JP H07215839 A JPH07215839 A JP H07215839A JP 6033130 A JP6033130 A JP 6033130A JP 3313094 A JP3313094 A JP 3313094A JP H07215839 A JPH07215839 A JP H07215839A
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skin
acid
oil
external preparation
erythritol
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JP6033130A
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Tadahiro Shimada
忠洋 嶋田
Hiroko Yamada
裕子 山田
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 エリスリトール及びトラネキサム酸及び皮膚
被覆性成分を配合した皮膚外用剤。また、イプシロンア
ミノカプロン酸をさらに配合した前記皮膚外用剤。ま
た、前記皮膚被覆性成分として、油脂、ロウ、炭化水素
系又はシリコーン系の油分、脂肪酸、高級アルコール、
エステル油分、ガム質、分子量3000以上の高分子類
又は粘土鉱物の何れか1種又は2種以上を配合した前記
皮膚外用剤。 【効果】 優れた肌荒れ改善効果、使用感を有し、ま
た、安全性の高い皮膚外用剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮膚外用剤、特に、肌荒
れ改善効果が高く、使用感触の良い皮膚外用剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】皮膚外用剤の大きな目的は美肌状態の維
持である。美肌状態を保つためには、肌荒れを防止、改
善し、肌の皮溝、皮丘を整え、表皮細胞のターンオーバ
ーをスムーズにすることが重要であり、従来より、スキ
ンケア基剤として水分、油分を補給するクリームや乳液
が用いられたり、各種保湿剤や、ハイドロコーチゾンの
様な薬剤が配合されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、保湿
剤、例えば多糖はアルコールの多い処方系では沈殿を生
じ、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール
やコンドロイチン硫酸等は多量に配合するとべたついた
り、ほてり感があり、また、DL−スレオニン等のアミ
ノ酸では、着色、変臭などの欠点を有していた。さら
に、最も汎用される保湿剤であるグリセリン、プロピレ
ングリコールでは、多量に配合すると丘疹、面疱、紅斑
などの原因となることが、近年、知られるようになっ
た。
【0004】また、ハイドロコーチゾン等の薬剤は顕著
な効果を発揮するが、ムーンフェースや、骨がもろくな
る等の副作用が報告されており、その使用が制限されて
いる。本発明は、前記従来技術の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、優れた肌荒れ防止、改善効果を
有し、且つ、使用感触に優れ、また、皮膚トラブルの少
ない皮膚外用剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、エリスリトー
ル及びトラネキサム酸と皮膚被覆性成分とを配合した皮
膚外用剤が肌荒れ防止、改善効果に優れているばかりで
なく、グリセリン、ソルビトールなど他の多価アルコー
ルに見られるべとつき感や丘疹、面疱、紅斑などの発生
が少ないことを見出した。さらに、前記皮膚外用剤にイ
プシロンアミノカプロン酸を併用すると、これらの作用
がより強くなることをも見出し、本発明を完成するに至
った。
【0006】すなわち、本発明の請求項1記載の皮膚外
用剤はエリスリトール及びトラネキサム酸と皮膚被覆性
成分とを配合することを特徴とする。また、本発明の請
求項2記載の皮膚外用剤は、請求項1記載の皮膚外用剤
にイプシロンアミノカプロン酸を配合することを特徴と
する。さらに、本発明の請求項3記載の皮膚外用剤は、
請求項1又は2記載の皮膚外用剤において、皮膚被覆性
成分として油脂、ロウ、炭化水素系又はシリコーン系の
油分、脂肪酸、高級アルコール、エステル油分、ガム
質、分子量3000以上の高分子類又は粘土鉱物の何れ
か1種又は2種以上を配合することを特徴とする。
【0007】以下本発明の構成について詳述する。本発
明に用いられるエリスリトールはメソ−エリスリトール
とも呼ばれ、天然界では地衣、担子菌、果実などに含ま
れる4炭糖の糖アルコールである。本発明におけるエリ
スリトールの配合量は皮膚外用剤全量中に0.1〜30
重量%が好ましく、さらに好ましくは1〜20重量%で
ある。0.1重量%未満では本発明の効果が十分に発揮
されず、30重量%を超えて配合しても配合量の増加に
見合った効果の増大は期待できない。
【0008】また、本発明に用いられるトラネキサム酸
は下記の化1で表わされる。
【化1】 本発明におけるトラネキサム酸の配合量は皮膚外用剤全
量中に0.1〜15重量%が好ましく、さらに好ましく
は1〜10重量%である。0.1重量%未満では本発明
の効果が十分に発揮されず、15重量%を超えて配合し
た場合には皮膚トラブルの懸念を生じる。
【0009】本発明において皮膚被覆性成分とは、皮膚
上に塗布した場合に一時的にパック仕様として厚く被覆
してしまうものもあるが、一般的には薄膜状に皮膚表面
を被覆し、皮膚上の皮脂と同様の効果を期待し、水分蒸
発による肌の乾燥を防ぎ、柔軟性、弾力性を賦与し、さ
らには肌荒れ防止、肌改善をするものである。例えば、
油脂、ロウ、炭化水素系又はシリコーン系の油分、脂肪
酸、高級アルコール、エステル油分、ガム質、高分子類
又は粘土鉱物等が挙げられ、具体的に例示すれば、アボ
ガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、月見
草油、ヒマシ油、ヒマワリ油、茶実油、コメヌカ油、ホ
ホバ油、カカオ油、ヤシ油、スクワレン、スクワラン、
牛脂、モクロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナ
バロウ、鯨ロウ、ラノリン、シリコン油、流動パラフィ
ン、セレシン、ワセリン、ポリオキシエチレン(8モ
ル)オレイルアルコールエーテル、モノオレイン酸グリ
セリル等の油分、カプリルアルコール、ラウリルアルコ
ール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール等の高
級アルコール、コレステロール、フィトステロール等の
ステロール、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ラノリン脂
肪酸、リノール酸、リノレン酸等の高級脂肪酸、メチル
セルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール
等の分子量3000以上の高分子類、モンモリロナイ
ト、ラポナイト等の粘土鉱物、アラビアガム、ヴィーガ
ム、グアーガム等のガム質等が挙げられる。
【0010】本発明の皮膚外用剤においては、前記エリ
スリトール及びトラネキサム酸と皮膚被覆性成分とを併
用することにより、それぞれ単独で使用した場合に比し
て肌荒れ改善効果が相乗的に向上する。また、本発明に
おいて、エリスリトール及びトラネキサム酸と皮膚被覆
性成分とを配合した皮膚外用剤にイプシロンアミノカプ
ロン酸を配合することにより、さらに肌荒れ改善効果が
向上する。
【0011】本発明において用いられるイプシロンアミ
ノカプロン酸はイプシロンアミノカプロラクタムとも呼
ばれ、イプシロンアミノ酸の一種である。本発明におけ
るイプシロンアミノカプロン酸の配合量は皮膚外用剤全
量中に0.1〜15重量%が好ましく、さらに好ましく
は1〜10重量%である。0.1重量%未満では効果の
増大が十分でなく、15重量%を超えて配合した場合、
皮膚トラブルの懸念を生じ、かえって肌状態の悪化を引
き起こす可能性がある。
【0012】本発明の皮膚外用剤は化粧料、医薬品、医
薬部外品等、外皮に適用されるものを指し、その剤型は
水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末系、油液系、ゲル
系、軟膏系、水−油2層系、水−油−粉末3層系等幅広
い形態を取り得る。
【0013】本発明の皮膚外用剤には上記必須成分の他
に通常化粧料や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の
成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することが
できる。例えば、二酸化チタン、マイカ、タルク等の粉
末成分、パラアミノ安息香酸、ホモメンチル−7N−ア
セチルアラントラニレート、ブチルメトキシベンゾイル
メタン、ジ−パラメトキシケイ皮酸−モノ−2−エチル
ヘキサン酸グリセリル、アミルサリシレート、オクチル
シンナメート、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等
の紫外線吸収剤、ポリエチレングリコール、グリセリ
ン、ソルビトール、キシリトール、マルチトール等の保
湿剤、エタノール、1,3−ブチレングリコール等の有
機溶剤、ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、
フィチン酸等の酸化防止剤、安息香酸、サリチル酸、ソ
ルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル(エチ
ルパラベン、ブチルパラベン等)、ヘキサクロロフェン
等の抗菌防腐剤、グリシン、アラニン、バリン、ロイシ
ン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシ
ン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン、タウ
リン、アルギニン、ヒスチジン等のアミノ酸及びこれら
のアルカリ金属塩と塩酸塩、アシルサルコシン酸(例え
ばラウロイルメチルサルコシンナトリウム等)、グルタ
チオン、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等の有機
酸、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、
ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノ
エート、ビタミンB2及びその誘導体、ビタミンB12
ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類、アスコ
ルビン酸、アスコルビン酸硫酸エステル(塩)、アスコ
ルビン酸リン酸エステル(塩)、アスコルビン酸ジパル
ミテート等のビタミンC類、α−トコフェロール、β−
トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセ
テート、ビタミンEニコチネート等のビタミンE類、ビ
タミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン等
のビタミン類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジ
ル、γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン
酸(塩)、グリチルレチン酸及びその誘導体、ヒノキチ
オール、ムシジン、ビサボロール、ユーカリプトール、
チモール、イノシトール、サポニン類(サイコサポニ
ン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポ
ニン等)、パントテニルエチルエーテル、エチニルエス
トラジオール、セファランチン、プラセンタエキス等の
各種薬剤、ギシギシ、クララ、コウホネ、オレンジ、セ
ージ、ノコギリソウ、ゼニアオイ、センキュウ、センブ
リ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチ
マ、マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、
シャクヤク、アロエ、クチナシ、サワラ等の植物の有機
溶媒、アルコール、多価アルコール、水、水性アルコー
ル等で抽出した天然エキス、色素、モノラウリン酸ソル
ビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、セスキオレイン
酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノラウリ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸
ポリオキシエチレンソルビタン、ポリエチレングリコー
ルモノオレエート、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリグリコールジエステル、ラウロイルジエタノー
ルアマイド、脂肪酸イソプロパノールアマイド、マルチ
トールヒドロキシ脂肪族エーテル、アルキル化多糖、ア
ルキルグルコシド、シュガーエステル等の非イオン性界
面活性剤、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド
等のカチオン性界面活性剤、パルミチン酸ナトリウム、
ラウリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウ
リル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミン
エーテル、ロート油、リニアドデシルベンゼン硫酸、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸、アシルメチ
ルタウリン等のアニオン性界面活剤、両性界面活性剤、
香料、精製水等を配合することができる。
【0014】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、配合量については、他に指定のない限り重量%で表
わす。 〔肌荒れ改善試験〕健常人男性の背部皮膚を3%のドデ
シル硫酸ナトリウム水溶液で処理し、肌荒れを作製し
た。2時間後、各試料を20μl開放塗布した。これを
5日間繰り返し、6日目に目視により肌荒れの状態を観
察し、表1の基準に従って採点した。評点が高いほど肌
荒れ改善効果が高いことを示す。
【0015】
【表1】 ─────────────────────────────────── 評点 評 点 の 基 準 ─────────────────────────────────── 1 広範囲の角層の乾燥、めくれ、強い紅斑を認める。 2 角層の乾燥、めくれ、中程度の紅斑を認める。 3 角層の乾燥は認められるが、めくれは認められない。 弱い紅斑を認める。 4 角層の乾燥、めくれは認められないが、若干の紅斑を認める。 5 角層の乾燥、めくれ、紅斑共に認められない。 ───────────────────────────────────
【0016】男性パネルは各群10人とし、10人の評
点の平均値を基に、各試料の肌荒れ改善効果を判定し
た。判定 ◎:評点の平均が4以上 ○:評点の平均が3以上4未満 △:評点の平均が2以上3未満 ×:評点の平均が2未満
【0017】
【表2】 ──────────────────────────────────── 試料 1 2 3 4 5 6 ──────────────────────────────────── エリスリトール 10% 8 6 4 2 0 トラネキサム酸 0% 2 4 6 8 10カルホ゛キシメチルセルロースナトリウム 1% 1 1 1 1 1 水添ラノリン 0.5% 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 精製水 残 余 ──────────────────────────────────── 評価 △ ○ ○ ○ ○ × ────────────────────────────────────
【0018】表2より、皮膚被覆性成分(カルボキシメ
チルセルロースナトリウム、水添ラノリン)とエリスリ
トール又はトラネキサム酸の2者併用では肌荒れ改善効
果がほとんど認められないが、これら3者を併用した系
では肌荒れ改善効果が相乗的に増大することが理解され
る。
【0019】次に、下記表3に示す処方で皮膚外用剤を
調製し、前記同様の肌荒れ改善試験を行った。また、同
時に使用感についても調査した。尚、使用感の評価基準
は下記の通りである。 ◎:べたつき感がない ○:べたつき感がほとんどない △:ややべたつく ×:べたつく
【0020】
【表3】 ──────────────────────────────────── 試料 7 8 9 10 11 12 13 14 ──────────────────────────────────── グリセリン 5 10 20 30 − − − − エリスリトール − − − − 5 10 20 30 トラネキサム酸 2 5 10 15 2 5 10 15 ヴィーガム 2 2 2 2 2 2 2 2 水添オリーブ油 1 1 1 1 1 1 1 1 POE(20)ク゛リセリン モノオレエート 2 2 2 2 2 2 2 2 タルク 2 2 2 2 2 2 2 2 精製水 残 余 ──────────────────────────────────── 肌荒れ防止効果 △ ○ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ 使用感 ◎ ○ △ × ◎ ◎ ◎ ○ ────────────────────────────────────
【0021】表3より、従来の保湿剤(グリセリン)を
用いると肌荒れ改善効果を有するものの高濃度ではべた
つき感があった。一方、エリスルトール及びトラネキサ
ム酸と皮膚被覆性成分を併用した系では高濃度において
もべたつき感はなく、肌荒れ改善効果にも優れていた。
【0022】
【表4】 ──────────────────────────────────── 試料 15 16 17 18 19 20 ──────────────────────────────────── エリスリトール 5 5 5 5 3 20 トラネキサム酸 5 5 5 5 3 10 イプシロンアミノカプロン酸 0 1 3 10 3 10 ヴィーガム 2 2 2 2 2 2 水添オリーブ油 1 1 1 1 1 1 POE(20)ク゛リセリンモノオレエート 2 2 2 2 2 2 タルク 2 2 2 2 2 2 精製水 残 余 ──────────────────────────────────── 肌荒れ防止効果 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ────────────────────────────────────
【0023】表4より、エリスリトール及びトラネキサ
ム酸と皮膚被覆性成分とを配合した皮膚外用剤にイプシ
ロンアミノカプロン酸を併用すると、肌荒れ改善効果が
さらに増強することが理解される。
【0024】〔レプリカ法による実使用試験〕健康な女
性パネラーの顔面の皮膚表面形態をシリコーン樹脂によ
るレプリカ法を用いて肌のレプリカを採り、顕微鏡(1
7倍)にて観察した。皮紋の状態及び角層の剥離状態か
ら、表5に示す基準に基づいて肌荒れを評価し、評点が
1又は2と判断されたパネラーを1群20名とし、顔面
の右半分に表6記載の配合例1又は配合例2のローショ
ンを、左半分に比較例1のローションをそれぞれ1日2
回塗布した。2週間後、再びレプリカを採り、肌の状態
を観察、前記と同様に評価した。
【0025】
【表5】 ─────────────────────────────────── 評点 評 点 の 基 準 ─────────────────────────────────── 1 皮溝、皮丘の消失、広範囲の角層のめくれが認められる 2 皮溝、皮丘が不鮮明、角層のめくれが認められる 3 皮溝、皮丘は認められるが、平坦 4 皮溝、皮丘が鮮明 5 皮溝、皮丘が鮮明で整っている ───────────────────────────────────
【0026】各群において、肌荒れ改善効果を次のよう
に判定した。判定 ○:評点が4又は5と評価されたパネラーの割合が75
%以上 △:評点が4又は5と評価されたパネラーの割合が25
%以上75%未満 ×:評点が4又は5と評価されたパネラーの割合が25
%未満結果を表6に示す。
【0027】
【表6】 ─────────────────────────────────── 成分 配合例1 配合例2 比較例1 ─────────────────────────────────── エリスリトール 1.5 1.0 − トラネキサム酸 1.5 1.0 − イプシロンアミノカプロン酸 − 1.0 − グリセリン − − 3.0 キサンタンガム 0.1 0.1 0.1 プロピレングリコール 1.0 1.0 1.0 クエン酸 0.2 0.2 0.2 95%エタノール 10.0 10.0 10.0 POE(20)ラウリルエーテル 0.5 0.5 0.5 香料 適量 適量 適量 精製水 残余 残余 残余 ─────────────────────────────────── 評価 ○ ○ △ ─────────────────────────────────── 表6から判るように、本発明にかかる皮膚外用剤は肌荒
れ改善効果に優れた皮膚外用剤である。
【0028】以下の配合例3〜11の皮膚外用剤を常法
により調製したところ、何れも肌荒れ防止、改善効果を
有し、使用感も良好で、また、丘疹、面疱、濃疱、紅斑
等を発生することがない安全性の高い皮膚外用剤であっ
た。
【0029】配合例3 パック カオリン 67.8wt% タルク 23.0 プロピレングリコール 5.0 酢酸カルシウム 0.01 尿素 0.5 エリスリトール 0.3 トラネキサム酸 0.1 オリーブ油 3.0 香料 適 量
【0030】配合例4 栄養クリーム ステアリン酸 2.0wt% ステアリルアルコール 7.0 還元ラノリン 2.0 スクワラン 5.0 オクチルドデカノール 6.0 マルチトールヒドロキシラウリルエーテル 3.0 グリセリルモノステアレート 2.0 防腐剤 適 量 香料 適 量 プロピレングリコール 5.0 エリスリトール 10.0 トラネキサム酸 0.5 精製水 残 余
【0031】配合例5 リップトリートメント キャンデリラロウ 9.0wt% 固形パラフィン 8.0 ミツロウ 5.0 カルナバロウ 5.0 ラノリン 11.0 ヒマシ油 残 余 エリスリトール 18.0 トラネキサム酸 10.0 イソプロピルミリステート 10.0 香料 適 量 酸化防止剤 残 余
【0032】配合例6 乳液 ステアリン酸 2.0wt% セタノール 1.0 ワセリン 3.0 ラノリンアルコール 2.0 流動パラフィン 8.0 スクワラン 2.0 パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル 2.0 エリスリトール 10.0 トラネキサム酸 0.5 ポリオキシエチレン(10)モノオレエート 2.5 トリエタノールアミン 1.0 プロピレングリコール 5.0 ヒアルロン酸 0.1 防腐剤 適 量 香料 適 量 精製水 残 余
【0033】配合例7 乳液 ステアリン酸 2.0wt% セタノール 1.0 ワセリン 3.0 ラノリンアルコール 2.0 流動パラフィン 8.0 スクワラン 2.0 オクチルメトキシシンナメート 2.0 エリスリトール 5.0 トラネキサム酸 2.0 イプシロンアミノカプロン酸 3.0 ポリオキシエチレン(10)モノオレエート 2.5 トリエタノールアミン 1.0 プロピレングリコール 5.0 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.05 防腐剤 適 量 香料 適 量 精製水 残 余
【0034】配合例8 栄養クリーム ステアリン酸 2.0wt% ステアリルアルコール 7.0 還元ラノリン 2.0 スクワラン 5.0 オクチルドデカノール 6.0 マルチトールヒドロキシラウリルエーテル 3.0 グリセリルモノステアレート 2.0 防腐剤 適 量 香料 適 量 プロピレングリコール 5.0 エリスリトール 1.0 トラネキサム酸 0.5 イプシロンアミノカプロン酸 0.3 精製水 残 余
【0035】配合例9 パック カオリン 65.0wt% タルク 19.0 プロピレングリコール 5.0 酢酸カルシウム 0.01 尿素 0.5 エリスリトール 0.2 トラネキサム酸 0.3 イプシロンアミノカプロン酸 0.3 香料 適 量
【0036】配合例10 リップトリートメント キャンデリラロウ 9.0wt% 固形パラフィン 8.0 ミツロウ 5.0 カルナバロウ 5.0 ラノリン 11.0 ヒマシ油 残 余 エリスリトール 20.0 トラネキサム酸 15.0 イプシロンアミノカプロン酸 10.0 イソプロピルミリステート 10.0 香料 適 量 酸化防止剤 残 余
【0037】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤は、肌荒れ改善・予
防効果に優れ、また、丘疹、面疱、濃疱、紅斑等を発生
することがなく、使用感にも優れた皮膚外用剤である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エリスリトール及びトラネキサム酸と皮
    膚被覆性成分とを配合することを特徴とする皮膚外用
    剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の皮膚外用剤において、イ
    プシロンアミノカプロン酸を配合することを特徴とする
    皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の皮膚外用剤におい
    て、皮膚被覆性成分として、油脂、ロウ、炭化水素系又
    はシリコーン系の油分、脂肪酸、高級アルコール、エス
    テル油分、ガム質、分子量3000以上の高分子類又は
    粘土鉱物の何れか1種又は2種以上を配合することを特
    徴とする皮膚外用剤。
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