JP3783941B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の操舵系にモータによるアシスト力を付与する電動パワーステアリング装置のモータ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば電動パワーステアリング装置のモータ制御装置としては、車載されたバッテリの出力電圧を昇圧回路を制御することにより昇圧して電動モータへ供給するようにしたものが知られている。即ち、昇圧回路はバッテリとモータとの間の電源ライン上に設けられており、バッテリからの入力電圧印加点とモータへの出力電圧印加点との間に接続された昇圧用コイルとダイオードとの直列回路、整流用コンデンサ、スイッチング素子としてのトランジスタ及び昇圧用コンデンサ等から構成されている。
【0003】
トランジスタのゲートはモータ制御装置に接続されており、同じくドレインは昇圧用コイルとダイオードとの間に接続されている。トランジスタのソースは接地されている。整流用コンデンサの一端は昇圧用コイルの入力側に接続され他端は接地されている。昇圧用コンデンサの一端はダイオードのカソード側に接続されており他端は接地されている。
【0004】
モータ制御装置は、トランジスタに対して昇圧のためのデューティ比駆動信号を出力し、このデューティ比駆動信号によってトランジスタをデューティ制御する。トランジスタのスイッチング動作により、昇圧用コイルでエネルギーの蓄積と放出とが繰り返され、ダイオードのカソード側に放出の際、高電圧(出力電圧)が現れる。
【0005】
昇圧回路からの出力電圧はモータ制御装置から出力されるデューティ比駆動信号のデューティ比に依存しており、デューティ比が大きければ出力電圧は高くなり、デューティ比が小さければ出力電圧は低くなる。モータ制御装置は、予め設定された出力電圧指令値と実際の出力電圧検出値との偏差に基づいて、デューティ比駆動信号のデューティ比を制御する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の電動パワーステアリング装置のモータ制御装置には次のような問題があった。即ち、負荷変動等に起因するバッテリ電圧の変動や各種の外乱等に対する出力電圧の応答性(追従性)が十分得られない場合があった。このため、ハンドル操舵時のアシスト力が変動し、ひいては良好な操舵感覚が安定して得られないという問題があった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、負荷変動時における出力電圧の応答性を向上させることができるモータ制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、モータ制御信号発生手段から出力されたモータ制御信号に基づいてモータを駆動するモータ駆動手段と、モータ駆動手段と直流電源との間の電源ライン上に設けられた昇圧回路と、昇圧回路に対して昇圧回路制御信号を出力し、この昇圧回路制御信号のデーティ比を昇圧回路に対する出力電圧指令値と昇圧回路からの出力電圧検出値との偏差に基づいて可変制御することにより昇圧回路を駆動制御して直流電源の出力電圧を昇圧する昇圧回路制御手段とを備えたモータ制御装置において、前記昇圧回路制御手段は、昇圧回路に対する出力電圧指令値に基づいたフィードフォワードデューティ比と前記偏差とに基づいて昇圧回路制御信号のデューティ比を決定するものであって、前記フィードフォワードデューティ比を記憶手段に予め格納された演算式に損失電力を代入して演算することによって求めるようにしたことを要旨とする。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、フィードフォワードデューティ比をDff、出力電圧指令値をVout*、昇圧回路への入力電圧検出値をVin、入力電流検出値をIin、損失電力をPlossとしたとき、
前記昇圧回路制御手段は、
ff=(Vin/Vout*)−(Ploss/Iin・Vout*)
の演算式に基づいてフィードフォワードデューティ比Dffを求めるようにしたことを要旨とする。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、入力電圧検出値と入力電流検出値とに基づいて損失電力を求めるための特性マップを記憶手段に予め格納し、前記昇圧回路制御手段は前記特性マップを参照して損失電力を求めるようにしたことを要旨とする。
【0012】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、昇圧回路に対する出力電圧指令値に基づいたフィードフォワードデューティ比と、昇圧回路に対する出力電圧指令値と昇圧回路からの出力電圧検出値との偏差と、に基づいて昇圧回路制御信号のデューティ比を決定する。この決定された昇圧回路制御信号のデューティ比に基づいて昇圧回路が駆動制御される。出力電圧検出値に基づくフィードバック制御に加えて、出力電圧指令値に基づくフィードフォワード制御により昇圧回路を駆動制御するようにしたことにより、負荷変動時における出力電圧指令値に対する出力電圧検出値の応答性が向上する。
【0013】
特に、記憶手段に予め格納された演算式に損失電力を代入して演算することによりフィードフォワードデューティ比が求められる。このため、所定の制御周期毎に演算式を作成するようにした場合と異なり、昇圧回路制御手段の演算負荷が軽減される。
【0014】
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の作用に加えて、フィードフォワードデューティ比をDff、出力電圧指令値をVout*、昇圧回路への入力電圧検出値をVin、入力電流検出値をIin、損失電力をPlossとしたとき、
ff=(Vin/Vout*)−(Ploss/Iin・Vout*)
の演算式に基づいてフィードフォワードデューティ比Dffが求められる。
【0015】
請求項に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、入力電圧検出値と入力電流検出値とに基づいて損失電力を求めるための特性マップにより損失電力が求められる。このため、損失電力を演算により求めるようにした場合と異なり、昇圧回路制御手段の演算負荷が軽減される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を電動パワーステアリング装置のモータ制御装置に具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0017】
(全体構成)
図1に示すように、電動パワーステアリング装置1は、電動パワーステアリング制御装置(以下「制御装置2」という。)及び当該制御装置2により駆動制御される電動モータ3を備えており、この電動モータ3の出力軸にはギヤ4が固定されている。電動モータ3は三相同期式永久磁石モータで構成したブラシレスモータである。
【0018】
一方、ステアリングホイール(以下、「ハンドル7」という)にはステアリングシャフト8が連結されており、同ステアリングシャフト8には減速歯車9が固定されている。この減速歯車9には前記電動モータ3のギヤ4が噛合している。ステアリングシャフト8にはトーションバー(ねじりばね)10が組み込まれており、当該トーションバー10にはトルクセンサ11が設けられている。トルクセンサ11は、運転者によりハンドル7が操舵されてステアリングシャフト8が回転した際のトーションバー10の捻れ量に基づいて、当該ハンドル7に作用する操舵トルクTを検出する。この操舵トルク信号は制御装置2へ送られる。
【0019】
前記減速歯車9にはピニオンシャフト12を介してピニオンギヤ13が固定されている。このピニオンギヤ13はラック14と噛合しており、当該ラック14の両端にはそれぞれタイロッド15が固定されている。タイロッド15の先端部にはナックルアーム16が回動可能に連結されており、両ナックルアーム16,16間にはクロスメンバ17が回動可能に連結されている。両ナックルアーム16,16にはそれぞれ前輪18が取り付けられている。
【0020】
前後左右の各車輪にはそれぞれ車速センサ19が設けられている(図1では、一方の前輪18の車速センサ19のみ図示する)。車速センサ19は車輪速(車輪の単位時間当たりの回転数、即ち回転速度)を検出し、この検出結果(車輪速信号)を制御装置2へ送る。制御装置2は車速センサ19から送られてきた車輪速信号に基づいて車速Vを演算する。
【0021】
さて、運転者によりハンドル7が回動操作されると、ステアリングシャフト8が回転する。この回転はトーションバー10、ピニオンシャフト12及びピニオンギヤ13を介してラック14へ伝達され、同ラック14の軸動に変換される。これにより、両前輪18,18が転舵される。
【0022】
このとき、制御装置2は、トルクセンサ11により検出された操舵トルクT及び車速センサ19により検出された車速Vに基づいて、所定の操舵補助トルク(アシストトルク)を発生させるように電動モータ3を正逆駆動制御する。電動モータ3の回転はギヤ4を介して減速歯車9に伝達され、当該減速歯車9により回転数が減少されてピニオンシャフト12及びピニオンギヤ13に伝達される。ピニオンギヤ13の回転はラック14に伝達され、同ラック14の軸動に変換される。このようにして、ハンドル7の回動操作による前輪18の操舵に対してアシストトルクが付与される。
【0023】
(制御装置)
次に、制御装置2の電気的構成について説明する。
に示すように、制御装置2は、CPU(中央演算装置)21、ROM(読み出し専用メモリ)22、RAM(読み出し書き込み専用メモリ)23、及びモータ駆動装置24を備えている。
【0024】
ROM22には、CPU21が実行する基本アシスト制御プログラム及びハンドル戻し制御プログラム等の各種の制御プログラム、各種のデータ、及び各種の特性マップ等が格納されている。各種の特性マップはそれぞれ車両モデルによる実験データ及び周知の理論計算等によって予め求められたものであり、例えば車速Vと操舵トルクTとに基づいて基本アシスト電流を求めるための基本アシストトルクマップや車速,操舵角速度,操舵絶対角に基づいてハンドル戻し指令電流を求めるためのマップがある。
【0025】
RAM23は、ROM22に書き込まれた各種の制御プログラムを展開してCPU21が各種の演算処理を実行するためのデータ作業領域である。また、RAM23はCPU21が各種の演算処理を行う際の各種の演算処理結果等を一時的に記憶する。
【0026】
CPU21にはトルクセンサ11、車速センサ19及びモータ駆動装置24がそれぞれ入出力インターフェイス(図示略)を介して接続されている。CPU21は、トルクセンサ11及び車速センサ19等から得られる各種の情報に基づいて基本アシスト制御プログラム及びハンドル戻し制御プログラム等の各種の制御プログラムを実行する。
【0027】
図2に示すように、モータ駆動装置24は、FET(電界効果トランジスタ)31U,32Uの直列回路と、FET31V,32Vの直列回路と、FET31W,32Wの直列回路がを並列に接続されることにより構成されている。FET31U,32U間の接続点33Uは電動モータ3のU相巻線に接続され、FET31V,32V間の接続点33Vは電動モータ3のV相巻線に接続され、FET31W,32W間の接続点33Wは電動モータ3のW相巻線に接続されている。
【0028】
モータ駆動装置24と車両に搭載されたバッテリ34との間の電源ラインL1上には昇圧回路35が設けられている。昇圧回路35はCPU21からの指令信号(昇圧回路制御信号)に基づいてバッテリ34の電圧を昇圧し、これをモータ駆動装置24の各直列回路にそれぞれ印加する。この昇圧回路35については後で詳述する。
【0029】
CPU21は、前記基本アシストマップに基づいて、車速V及び操舵トルクTに対応した基本アシスト電流値を演算し、この基本アシスト電流とモータ駆動電流センサ(図示略)によって得られるモータ駆動電流(電動モータ3における実際のモータ駆動電流)との差に基づいてPI制御値を演算する。CPU21はPI制御値に応じたPWM演算を行い、このPWM演算の結果(モータ制御信号)をモータ駆動装置24に対して、具体的にはFET31U,32U、FET31V,32V、FET31W,32Wに対してそれぞれ出力する。モータ駆動装置24は、送られてきたPWM演算の結果に基づいて電動モータ3に対する基本アシスト電流(3相の励磁電流)の供給を3相の励磁電流路を介して行う。電動モータ3は基本アシスト電流の供給に基づいてハンドル7に対して基本アシスト力を付与する。
【0030】
(昇圧回路)
次に、バッテリ電圧を昇圧する昇圧回路35について詳細に説明する。
図3に示すように、昇圧回路35は、昇圧用コイルL、整流用コンデンサC1、昇圧用コンデンサC2、FETQ1及びFETQ2を備えている。FETQ1及びFETQ2は、nチャネル形のMOSFETである。
【0031】
前記電源ラインL1上において、バッテリ34からの入力電圧印加点P1とモータ駆動装置24への出力電圧印加点P2との間には、昇圧用コイルLとFETQ2との直列回路が接続されている。FETQ2のソースは昇圧用コイルLの出力側に接続され、ドレインは出力電圧印加点P2に接続されている。また、FETQ2のゲートはCPU21に接続されている。FETQ2のソースとドレインとの間にはダイオードDが寄生している。
【0032】
入力電圧印加点P1と昇圧用コイルLとの接続点は整流用コンデンサC1を介して接地されている。出力電圧印加点P2とFETQ2との接続点は昇圧用コンデンサC2を介して接地されており、この昇圧用コンデンサC2は昇圧用コイルLによる昇圧電圧を平滑する。FETQ1のドレインは昇圧用コイルLとFETQ2との接続点に接続され、同じくソースは接地されている。また、FETQ1のゲートはCPU21に接続されている。
【0033】
入力電圧印加点P1は入力電流電圧検出ラインL2を介してCPU21の電流電圧入力ポート(図示略)に接続されており、入力電圧印加点P1を流れる電流(入力電流検出値Iin)及び入力電圧印加点P1における電圧(即ち昇圧回路35への入力電圧Vin)をそれぞれ検出可能とされている。また、出力電圧印加点P2は出力電流電圧検出ラインL3を介してCPU21の電流電圧入力ポート(図示略)に接続されており、出力電圧印加点P2を流れる電流Iout及び出力電圧印加点P2における電圧(即ち昇圧回路35からの出力電圧検出値Vout)をそれぞれ検出可能とされている。
【0034】
(昇圧回路の動作)
次に、前述のように構成した昇圧回路35の動作を図3及び図5に従って説明する。
【0035】
力行モード時及び回生モード時において、昇圧回路35の両FETQ1,FETQ2はCPU21から送られてくるデューティ比駆動信号S1,S2(パルス信号)により交互にオンオフ駆動される。このデューティ比駆動信号S1,S2の駆動パターンは図5に示すようになっている。
【0036】
図5に示すように、FETQ1のデューティ比(オンデューティ)D1は次式で表される。
D1=t1/T
ここで、t1はFETQ1のオン時間、Tはパルス周期である。
【0037】
また、FETQ2がFETQ1と交互にオンオフする場合、FETQ2のデューティ比(オンデューティ)D2は次式で表される。
D2=t2/T=(1−|D1|)
ここで、t2はFETQ1のオン時間である。
【0038】
さて、力行モード時には、デューティ比駆動信号S1,S2によるデューティ制御によりFETQ1,FETQ2がスイッチング動作を行なう。この結果、昇圧用コイルLでエネルギーの蓄積と放出とが繰り返され、FETQ2のドレイン側に放出の際、高電圧Vcが発生する。
【0039】
即ち、FETQ1がオンしてFETQ2がオフすると、FETQ1を介して接地側に電流i1が流れる。次に、FETQ1がオフしてFETQ2がオンすると、昇圧用コイルLに流れる電流(コイル電流ic)が遮断される。すると、この電流の遮断による磁束の変化を妨げるように、オン作動しているFETQ2のドレイン側に高電圧Vcが発生する。この繰り返しによって、FETQ2のドレイン側に高電圧Vcが繰り返し発生する。FETQ2のドレイン側に発生した高電圧Vcは、コンデンサC2で平滑(充電)され、出力電圧印加点P2に出力電圧検出値Voutとして出力される。
【0040】
このとき、昇圧回路35により昇圧される電圧はデューティ比駆動信号S1のデューティ比D1と関連する。デューティ比D1が大きければ出力電圧検出値Voutは高くなり、デューティ比D1が小さければ出力電圧検出値Voutは低くなる。
【0041】
次に、電動モータ3が回生モードに入ったときには出力電圧検出値Voutが上昇するものの、回生モード時においてもFETQ2がデューティ比駆動信号S2によるデューティ制御によりオン作動している。このため、FETQ2を介してバッテリ34側に電流が流れ、吸収される。
【0042】
(デューティ比制御)
次に、ROM22に記憶された各種の制御プログラムに従って実行されるCPU21のデューティ比駆動信号S1,S2のデューティ比制御について図4に示す機能ブロック図に基づいて詳細に説明する。尚、入力電圧検出値Vin、入力電流検出値Iin、出力電圧検出値Vout、出力電圧指令値Vout*、デューティ指令値D*等の各種のパラメータはそれぞれに対応する信号の意味として使用する。
【0043】
図4に示すように、CPU21は、減算器41、フィードバック制御部42、加算器43、フィードフォワード制御部44及びPWM演算部45を備えている。
【0044】
減算器41は、ROM22に予め格納されている出力電圧指令値Vout*(目標値)と、出力電流電圧検出ラインL3を介して入力された出力電圧検出値Voutとの偏差を演算し、算出した偏差をフィードバック制御部42へ送る。
【0045】
フィードバック制御部(PI制御部)42は、出力電圧指令値Vout*と出力電圧検出値Voutとの偏差を縮小するために比例(P)・積分(I)処理を施して両FETQ1,FETQ2の制御量を演算する。フィードバック制御部42は算出した両FETQ1,FETQ2の制御量に対応するデューティ比Dfbを演算し、加算器43へ送る。
【0046】
一方、フィードフォワード制御部44は、出力電圧指令値Vout*、入力電流電圧検出ラインL2を介して入力された入力電圧検出値Vin及び入力電流検出値Iinに基づいてデューティ比Dff(フィードフォワードデューティ比)を演算する。
【0047】
フィードフォワード制御部44は、入力電圧検出値Vin、入力電流検出値Iin及び出力電圧指令値Vout*を、予め実機モデルによる実験・実測データ及び周知の理論計算等により求めた演算式に代入して演算することにより、必要とされるデューティ比Dffを演算する。
【0048】
即ち、FETQ1のデューティ比D1は、次式(1)により求められる。
D1=t2/t1=Iout/Iin…(1)
ここで、t1はFETQ1のオン時間、t2はFETQ2のオン時間、Ioutは出力電流検出値である。
【0049】
また、エネルギ保存則より、次式(2)が成り立つ。
Vin・Iin=Vout・Iout+Ploss…(2)
ここで、Vin・Iinは昇圧回路35への入力電力、Vout・Ioutは昇圧回路35からの出力電力、Plossは損失電力である。
【0050】
そして、(1),(2)式により次式(3)が導かれる。
D1=(Vin/Vout)−(Ploss/Iin・Vout)…(3)
式(3)において、出力電圧検出値Voutを出力電圧指令値Vout*(目標値)に置き換えれば、デューティ比Dffが求められる。即ち、デューティ比Dffは次式(4)で示される。
【0051】
Dff=(Vin/Vout*)−(Ploss/Iin・Vout*)…(4)
フィードフォワード制御部44は、式(4)に入力電圧検出値Vin、入力電流検出値Iin、出力電圧指令値Vout*及び損失電力Plossを代入して演算することにより、必要とされるデューティ比Dffを演算する。
【0052】
ここで、損失電力Plossについては、FETQ1,FETQ2のスイッチングロス、両コンデンサC1,C2の内部インピーダンス及び昇圧用コイルLの鉄損等の内部損失を全て考慮して完全な値を求めることが困難である。このため、フィードフォワード制御部44は予めROM22に格納された電力損失特性マップMに基づいて損失電力Plossを求める。
【0053】
図6に示すように、この電力損失特性マップMは実機を使用して実際に計測した値(実測値)に基づいて作成されている。電力損失特性マップMは、横軸に入力電流検出値Iinを設定し、縦軸に損失電力Plossを設定して構成されている。電力損失特性マップMは、入力電圧検出値Vinが例えば10,12,14,16V(ボルト)のときに対応した複数のマップ曲線を備えている。各マップ曲線は入力電圧検出値Vinがそれぞれ10,12,14,16Vのときの、入力電流検出値Iinの増加に対する損失電力Plossの変化を示している。入力電流検出値Iinの増加の割合に対する損失電力Plossの増加の割合は、入力電圧検出値Vinが10,12,14,16Vの順で高くなっている。
【0054】
フィードフォワード制御部44は、電力損失特性マップMから入力電流検出値Iin及び入力電圧検出値Vinに対応する損失電力Plossを演算する。フィードフォワード制御部44は、算出した損失電力Plossを(4)式に代入してデューティ比Dffを演算し、算出したデューティ比Dffを加算器43へ送る。尚、フィードフォワード制御部44は損失電力Plossを1サンプリング毎に演算する。
【0055】
加算器43はデューティ比Dfbにデューティ比Dffを加算してデューティ指令値D*を演算し、算出したデューティ指令値D*をPWM演算部45へ送る。PWM演算部45はデューティ指令値D*をデューティ比駆動信号S1,S2に変換して昇圧回路35の両FETQ1,FETQ2へ送る。図5に示すように、PWM演算部45は、FETQ1とFETQ2とが交互にオンオフ動作するように、デューティ比駆動信号S1,S2を両FETQ1,FETQ2へ送る。これは力行モード時及び回生モード時のいずれの状態のときも同様に行われる。
【0056】
このように、予め電力の損失分を考慮することにより、負荷変動時における出力電圧指令値Vout*に対する出力電圧検出値Voutの応答性(速応性)が向上し、出力電圧検出値Voutが安定する。従って、操舵力変動が低減され、安定した操舵感覚が得られる。
【0057】
以後、CPU21は前述の処理を所定のサンプリング周期(制御周期)毎に繰り返す。
(実施形態の効果)
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
【0058】
・出力電圧検出値Voutに基づいてデューティ比Dfbを得ると共に出力電圧指令値Vout*に基づいてデューティ比Dffを得るようにし、両デューティ比Dfb,Dffに基づいてデューティ指令値D*を求めるようにした。そして、デューティ指令値D*に基づいてデューティ比駆動信号S1,S2のデューティ比D1,D2を求め、両デューティ比D1,D2に基づいて昇圧回路35を駆動制御するようにした。即ち、出力電圧検出値Voutに基づくフィードバック制御に加えて、出力電圧指令値Vout*に基づくフィードフォワード制御により昇圧回路35を駆動制御するようにした。このため、負荷変動時における出力電圧指令値Vout*に対する出力電圧検出値Voutの応答性を向上させることができる。ひいては、操舵力変動が低減され、安定した操舵感覚を得ることができる。
【0059】
・(4)式に入力電圧検出値Vin、入力電流検出値Iin、出力電圧指令値Vout*及び損失電力Plossをそれぞれ代入して演算することにより、デューティ比Dffを求めるようにした。このため、所定のサンプリング周期(制御周期)毎に演算式を作成するようにした場合と異なり、CPU21の演算負荷を軽減することができる。
【0060】
CPU21からの出力電圧指令値Vout*の変化がデューティ指令値D*に直接的に反映されるので、出力電圧検出値Vout(フィードバック信号)による制御遅れに依存しない高応答の制御が可能となる。従って、出力電圧検出値Voutは出力電圧指令値Vout*に対して遅れることなく追従し、電圧偏差≒0に、いっそう近づけることができる。
【0061】
・入力電圧検出値Vinと入力電流検出値Iinとに基づいて電力損失特性マップMを参照して損失電力Plossを求めらるようにした。このため、損失電力Plossを演算により求めるようにした場合と異なり、CPU21の演算負荷を軽減することができる。
【0062】
(別例)
尚、前記実施形態は以下のように変更して実施してもよい。
・本実施形態では、式(4)に入力電圧検出値Vin、入力電流検出値Iin、出力電圧指令値Vout*及び損失電力Plossをそれぞれ代入して演算することにより、デューティ比Dffを求めるようにしたが、次式(5)〜(8)のうちいずれかに基づいて求めるようにしてもよい。
【0063】
Dff={Vout*(n)−Vout*(n−1)}/Δt…(5)
Dff=Vin/Vout*…(6)
Dff=式(5)の右辺+式(4)の右辺…(7)
Dff=式(5)の右辺+式(6)の右辺…(8)
ここで、式(5)において、Vout*(n)は今回値であり、Vout*(n−1)は前回値である。Δtは単位時間(所定のサンプリング周期)である。即ち、式(5)の演算結果は、出力電圧指令値Vout*の微分値となる。また、式(6)は式(4)において損失電力Plossを考慮しない場合である。このように、式(4)を式(5)〜(8)に置換しても、本実施形態の(1),(2)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
【0064】
・本実施形態では、損失電力Plossを1サンプリング毎に変えるようにしたが、変えないようにしてもよい。
(付記)
次に前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
【0065】
・モータ制御信号発生手段から出力されたモータ制御信号に基づいてモータを駆動するモータ駆動手段と直流電源との間の電源ライン上に設けられた昇圧回路に対して昇圧回路制御信号を出力し、この昇圧回路制御信号のディーティ比を昇圧回路に対する出力電圧指令値と昇圧回路からの出力電圧検出値との偏差に基づいて可変制御することにより昇圧回路を駆動制御して直流電源の出力電圧を昇圧するようにしたモータ制御方法において、昇圧回路に対する出力電圧指令値に基づいたフィードフォワードデューティ比と前記偏差とに基づいて昇圧回路制御信号のデューティ比を決定するようにしたモータ制御方法。
【0066】
・車両の操舵系にトルク伝達可能に設けられて操舵補助トルクを発生するモータと、前記モータを駆動するモータ駆動手段と、モータ駆動手段と直流電源との間の電源ライン上に設けられ昇圧回路と、昇圧回路を制御することにより直流電源の出力電圧を所定の電圧に昇圧してモータ駆動手段へ送ると共に当該モータ駆動手段を介して前記モータを通電制御するモータ制御装置とを備えた電動パワーステアリング装置において、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、負荷変動時の出力電圧応答性が向上し、操舵力変動を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における電動パワーステアリング装置の概略構成図。
【図2】 本実施形態における電動パワーステアリング制御装置の回路図。
【図3】 本実施形態における昇圧回路の回路図。
【図4】 本実施形態におけ昇圧回路の機能ブロック図。
【図5】 本実施形態における昇圧回路を構成する電界効果トランジスタのデューティ比駆動信号の波形図。
【図6】 本実施形態における損失電力特性マップを示すグラフ。
【符号の説明】
2…モータ制御装置を構成する電動パワーステアリング制御装置、
3…電動モータ(モータ)、
21…モータ制御信号発生手段及び昇圧回路制御手段を構成するCPU、
22…記憶手段を構成するROM、
24…モータ駆動手段を構成するモータ駆動装置、
34…直流電源を構成するバッテリ、35…昇圧回路、
D1…デューティ比駆動信号S1のディーティ比、
D2…デューティ比駆動信号S2のディーティ比、
Dfb…ディーティ比、
Dff…ディーティ比(フィードフォワードデューティ比)、
Iin…入力電流検出値、L1…電源ライン、Ploss…損失電力、
S1,S2…昇圧回路制御信号を構成するデューティ比駆動信号、
M…電力損失特性マップ、Vin…入力電圧検出値、
Vout…出力電圧検出値、Vout*…出力電圧指令値、
Δt…サンプリング周期。

Claims (3)

  1. モータ制御信号発生手段から出力されたモータ制御信号に基づいてモータを駆動するモータ駆動手段と、
    モータ駆動手段と直流電源との間の電源ライン上に設けられた昇圧回路と、
    昇圧回路に対して昇圧回路制御信号を出力し、この昇圧回路制御信号のデーティ比を昇圧回路に対する出力電圧指令値と昇圧回路からの出力電圧検出値との偏差に基づいて可変制御することにより昇圧回路を駆動制御して直流電源の出力電圧を昇圧する昇圧回路制御手段とを備えたモータ制御装置において、
    前記昇圧回路制御手段は、昇圧回路に対する出力電圧指令値に基づいたフィードフォワードデューティ比と前記偏差とに基づいて昇圧回路制御信号のデューティ比を決定するものであって、前記フィードフォワードデューティ比を記憶手段に予め格納された演算式に損失電力を代入して演算することによって求めるようにしたモータ制御装置。
  2. フィードフォワードデューティ比をDff、出力電圧指令値をVout*、昇圧回路への入力電圧検出値をVin、入力電流検出値をIin、損失電力をPlossとしたとき、
    前記昇圧回路制御手段は、
    Dff=(Vin/Vout*)−(Ploss/Iin・Vout*)
    の演算式に基づいてフィードフォワードデューティ比Dffを求めるようにした請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 入力電圧検出値と入力電流検出値とに基づいて損失電力を求めるための特性マップを記憶手段に予め格納し、
    前記昇圧回路制御手段は前記特性マップを参照して損失電力を求めるようにした請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
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