JPH0711949Y2 - インサート成形用金型 - Google Patents

インサート成形用金型

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JPH0711949Y2
JPH0711949Y2 JP9108289U JP9108289U JPH0711949Y2 JP H0711949 Y2 JPH0711949 Y2 JP H0711949Y2 JP 9108289 U JP9108289 U JP 9108289U JP 9108289 U JP9108289 U JP 9108289U JP H0711949 Y2 JPH0711949 Y2 JP H0711949Y2
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JP
Japan
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mold
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molding die
pin
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JP9108289U
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幸雄 伊井
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Fuji Seiki Co Ltd
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Fuji Seiki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、射出成形やトランスファー成形等に使用さ
れ、インサートを有する成形品を成形するインサート成
形用金型に関する。
〈従来の技術及び考案が解決しようとする課題〉 従来、インサートを有する成形品を成形するインサート
成形用金型としては、例えば、第7図に示すように、一
対の型1′,2′の対向する位置に、テーパ状に形成され
た嵌合孔10′,20′を設けるとともに、この嵌合孔10′,
20′に密接状態で嵌合可能なテーパ面31′,41′を有
し、且つインサートA′を保持可能な保持孔30′,40′
を有する一対のインサートピン3′,4′を設けたものが
提供されており、上記型1′,2′のインサートピン
3′,4′とでキャビティC′を形成することにより、種
々の形状の成形品を成形することが行われている。
このようなインサート成形用金型においては、インサー
トピン3′の保持孔30′の内径が大きい部分へインサー
トA′を挿入すれば、保持孔30′内でインサートA′の
芯振れが生じて製品の精度が劣るという問題があった。
しかも、インサートA′が芯振れした状態で型締めが行
われた場合には、当該芯振れしたインサートA′が、他
方側のインサートピン4′の保持孔40′の開口付近に当
接し、キャビティを形成するインサートピンのキャビテ
ィ壁面に傷を付ける虞があった。
そこで、インサートピン3′の保持孔30′内でのインサ
ートA′の軸心が振れるのを防止するために、当該保持
孔30′の内周とインサートA′の外周とのクリアランス
をできるだけ小さくすることも考えられるが、この場合
には、インサートA′の寸法誤差により、保持孔30′に
インサートA′が食い込んだり、或いは焼き付けを起こ
したりするという難点があった。
この考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであっ
て、インサートの芯振れ及びキャビティを形成するイン
サートピンのキャビティ壁面に傷が付くのを防止できる
とともに、保持孔にインサートが食い込んだり、或いは
焼き付けを起こしたりするのを防止することができるイ
ンサート成形用金型を提供することを目的としている。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するためのこの考案に係るインサート成
形用金型は、インサートピンの少なくとも一方の先端付
近に、インサートに対する圧接用の切込溝が設けられて
いることを特徴とする。
〈作用〉 上記の構成のインサート成形用金型によれば、インサー
トピンの少なくとも一方の先端付近に、切込溝が設けら
れているので、型締めを行なう際に、型の嵌合孔へのイ
ンサートピンの挿入作用に連動して、インサートピンの
テーパ面が、嵌合孔の壁面に押圧されることにより、保
持孔の内壁をインサートの外周に圧接することができ
る。
〈実施例〉 以下、実施例を示す添付図面に基づき詳細に説明する。
第3図ないし第5図は、この考案に係るインサート成形
用金型としての射出成形に使用される金型の一実施例を
示す要部拡大断面図であり、これらの各図においては、
溶融材料の流路となるスプルー、ランナー、ゲート等は
省略している。インサート成形用金型は、テーパ状の嵌
合孔10,20を有する一対の型としての型板1,2と、この嵌
合孔10,20に密接状態で嵌合可能なテーパ面31,41を有
し、且つインサートAを保持するための保持孔30,40を
有する一対のインサートピン3,4とを装備しており、上
記型板1,2とインサートピン3,4とで所定形状のキャビテ
ィCを形成するものである。
上記型板1,2のうち一方の型板1は、固定された固定側
型板であり、他方の型板2は、型締め及び型開きを行な
う際に、型締め方向に移動する可動側型板である。
上記インサートピン3,4は、それぞれ取付板32,42に取り
付けられており、当該取付板32,42を介して型締め及び
型開き方向に往復移動自在に設けられている。
第1図は、インサートピン3,4のうち一方のインサート
ピン3を示す斜視図であり、第2図はその平面図であ
る。このインサートピン3は、型締め時に、テーパ面31
を、型板1の嵌合孔10に密接させて保持孔30の内壁をイ
ンサートAの外周に略均等に圧接させるべく、その先端
付近に、圧接用の4つの切込溝33が設けられている。保
持孔30は、型締め方向へ平行に形成されている。また、
各切込溝33は、先細り形状のインサートピン3の先端側
から中央付近にかけて型締め方向と平行に形成されてい
るとともに、保持孔30を中心として4方向に放射状に形
成されており、保持孔30を有するインサートピン3の先
端は、当該切込溝33によって略均等に4分割されてい
る。また、切込溝33を有する保持孔30付近は、多少外側
に反り返った形状に形成されており、それによって保持
孔30の内周と、インサートAの外周とのクリアランス
が、十分に確保されている。すなわち保持孔30の拡開内
径は、型締めを行なう前であって、保持孔30にインサー
トAを挿入した際に、インサートAが保持孔30から脱落
しない範囲に設定されている。さらに切込み溝33の相対
向する面は、型締め時に切込み溝33の隙間から溶融材料
が洩れてバリが発生するのを防止できる程度の寸法及び
精度に仕上げられている。
次に、第3図ないし第5図に基づいて、成形工程の概略
を説明する。一対の型板1,2が型締めされた後、拡開さ
れたインサートピン3の保持孔30にインサートAを保持
した状態で、当該インサートピン3を、型板1の嵌合孔
10に挿入する(第3図参照)。この際、切込溝33によっ
て4分割されたインサートピン3の先端は、それぞれの
テーパ面31…が、嵌合孔10のテーパ状の壁面に押圧され
ることにより、互いに近接する軸心側へ寄り、保持孔30
の内壁が、インサートAの外周に圧接される。インサー
トピン3が完全に嵌合された後に、対向するインサート
ピン4が、嵌合孔20に嵌め込まれ(第4図参照)、キャ
ビティCが形成される。そして、プラスチック又はアル
ミニウム等の溶融状態の材料が、図示しない射出ノズル
から射出され、スプルー、ランナー及びゲートを経由し
てキャビティCに充填され、冷却固化される。
この実施例によれば、インサートピン3の型板1の嵌合
孔10への挿入作用に連動して、保持孔30の内壁を、イン
サートAの外周に圧接することができるので、型締め時
に、インサートAを、型締め方向と平行に立設すること
ができるとともに、インサートAが芯振れするのを防止
することができる。したがって、他方側のインサートピ
ン4の型締めを行なう際に、インサートピン4の保持孔
40の開口付近にインサートAが当接しないものとなり、
キャビティCを形成するインサートピン4の壁面に傷が
付くのを防止することができる。
また、インサートAは、型締めを行なう前の拡開された
状態で保持孔30に挿入されるので、クリアランスの小さ
い保持孔にインサートを挿入することによって、インサ
ートが保持孔の内壁に食い込んだり、或いは焼き付けが
生じたりする従来の問題を解消することができる。
さらに、インサートピン3の切込み溝33の僅かな隙間か
ら成形時に発生するガスを逃がすこともできる。
なお、上記実施例では、1個のキャビティCを持つ、い
わゆる1個どりの金型を示したが、この考案に係るイン
サート成形用金型は、これに限定されるものではなく、
複数のキャビティCを備えた、いわゆる多数個取りの金
型にて実施することもできる。
また、上記実施例では、対向する一対の型板1,2にキャ
ビティCを形成したものを示したが、例えば、第6図に
示すように、それぞれの型板1,2にポケット11,21を設け
るとともに、このポケット11,21に、任意形状の成形品
に対応するキャビティCが形成された着脱自在な入子1
a,2aを装着し、この入子1a,2aに、インサートピン3,4を
嵌合するテーパ状の嵌合孔10,20を設けたものでも良
い。この場合には、種々の形状の成形品を成形する際
に、少なくとも型板1,2を交換する必要がなく、入子1a,
2aの交換を行なうだけで済むので、金型の交換作業を迅
速且つ簡単に行なうことができて好適な実施となる。
さらに、インサートピン3の先端の切込溝33は、4方向
に限定されず、1方向以上であれば十分に実施できる。
また、インサートピン3,4の型締め方向と直交する方向
の断面形状は、円形のものに限定されず、三角形や四角
形等の任意の形状にて実施することができる。要する
に、インサートピン3は、嵌合孔10に型締めされた際
に、挿入孔30の内壁がインサートAの外周を圧接可能な
ものであれば良い。さらに、双方のインサートピン3,4
に、切込溝33を設けたものでも良い。このほか、この考
案の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すこと
ができる。
そして、上記実施例では、インサート成形用金型を射出
成形に採用したものを示したが、これ以外でも、例え
ば、トランスファー成形等に適応することもできる。
〈考案の効果〉 以上のように、この考案に係るインサート成形用金型に
よれば、インサートピンに切込溝を設けているので、イ
ンサートピンの保持孔の内壁によってインサートを圧接
保持でき、型締め時に、インサートが芯振れするのを防
止することができる。したがって、インサートピンの型
締めを行なう際に、インサートが、インサートピンの保
持孔の開口付近に当接するのを回避でき、キャビティを
構成するインサートピンの壁面に傷が付くのを防止する
ことができる。
また、型締めに際して、インサートピンの保持孔を拡開
した状態でインサートピンを保持することにより、イン
サートが保持孔の内壁に食い込んだり、或いは焼き付け
が生じたりする従来の問題点を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るインサート成形用金型を構成す
るインサートピンの一実施例を示す斜視図、 第2図はその平面図、 第3図ないし第5図はインサート成形用金型を示す要部
拡大断面図、第6図は変更例を示す要部拡大断面図、 第7図は従来のインサート成形用金型を示す要部拡大断
面図である。 A…インサート、C…キャビティ、1,2…型板、3,4…イ
ンサートピン、10,20…嵌合孔、30,40…保持孔、33…切
込溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーパ状の嵌合孔を有する一対の型と、こ
    の嵌合孔に密接状態で嵌合可能なテーパ面を有する一対
    のインサートピンとを装備してなり、インサートピンに
    は、それぞれインサートを保持するための保持孔が設け
    られており、上記型とインサートピンとでキャビティを
    形成するインサート成形用金型において、上記インサー
    トピンの少なくとも一方には、先端付近に、インサート
    に対する圧接用の切込溝が設けられていることを特徴と
    するインサート成形用金型。
JP9108289U 1989-08-02 1989-08-02 インサート成形用金型 Expired - Lifetime JPH0711949Y2 (ja)

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JPH0331926U JPH0331926U (ja) 1991-03-28
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