JP3782476B2 - 内視鏡の照明装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、照明用ライトガイドファイババンドルの入射端を光源装置に着脱するようにした内視鏡の照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆる親子式内視鏡は、マザースコープのチャンネル内にベビースコープを挿通して使用され、マザースコープとベビースコープとを同時に観察できる状態にしておく必要がある。したがって、マザースコープとベビースコープの両方の照明用ライトガイドファイババンドルに対して、照明光を同時に供給する必要がある。
【0003】
そのためには二つの光源装置を使用すればよいが、それでは経済的負担が増すだけでなく、術者の周囲のスペースが狭まって内視鏡の操作を著しくやりにくいものにしてしまう。
【0004】
そこで従来は、例えば実公昭57−20165号に示されるように、マザースコープのライトガイドファイババンドルの入射端をドーナツ状の孔あき断面に形成して、その中にベビースコープのライトガイドファイババンドルの入射端を挿脱するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ライトガイドファイババンドルの入射端をドーナツ状断面に形成すると、そのライトガイドファイババンドルには光源から放射された照明光線束の中心付近の光線が入射せず、逆にもう一方のライトガイドファイババンドルには中心付近の光線しか入射しない。
【0006】
しかも、ドーナツ状断面のライトガイドファイババンドルの中に他方のライトガイドファイババンドルを挿脱できるように構成するためには、両ライトガイドファイババンドルの入射端部に各々口金を設ける必要があるので、ドーナツ状ライトガイドファイババンドルは内径が相当に太くなってしまい、照明光線束の中心から遠く離れた周辺部の光線しか入射しない。
【0007】
そのため、両ライトガイドファイババンドルに入射する照明光は分光特性及び配光特性が大幅に相違してしまい、その結果、色むらや配光むらが発生してしまう。特に、周辺光のみしか入射しないドーナツ状断面のライトガイドファイババンドル側の照明光は、色、配光ともに質の悪いものになってしまう。
【0008】
そこで本発明は、一つの光源から二つのライトガイドファイババンドルに対して、分光特性及び配光特性共に良好な照明光を入射させることができる内視鏡の照明装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の照明装置は、ライトガイドファイババンドルの入射端が配置されたコネクタを、上記ライトガイドファイババンドルに入射させる照明光線束を放射するための光源が内蔵された光源装置に着脱するようにした内視鏡の照明装置において、上記コネクタ内において上記ライトガイドファイババンドルを分岐して、一方の射出端は内視鏡の挿入部先端に配置すると共に、他方の射出端は他のライトガイドに接続できるように配置し、上記光源から放射される照明光線束の中心部の光線と周辺部の光線の入射比率が上記分岐された双方のライトガイドファイババンドル間において大差のないように上記ライトガイドファイババンドルの入射端を一体的に結束したことを特徴とする。
【0010】
【実施例】
図面を参照して実施例を説明する。
図1は、第1の実施例の全体的構成を示しており、10はマザースコープ、30はベビースコープ、50は光源装置である。
【0011】
マザースコープ10及びベビースコープ30共に、観察窓と照明窓などが設けられた先端部本体11,31が、可撓性のある挿入部12,32の先端に連結されており、挿入部12,32の基端側には各々操作部13,33が連結されていて、その操作部13,33に接眼部14,34が突設されている。
【0012】
そして、図1に示されるようにベビースコープ30の挿入部32がマザースコープ10の挿通チャンネル内に通され、ベビースコープ30の先端部本体31がマザースコープ10の先端部本体11の前方に突き出されて使用される。
【0013】
マザースコープ10の操作部13には、挿入部12の先端に形成された湾曲部15を湾曲操作するための湾曲操作ノブ16や送気送水操作ボタン17、吸引ボタン18等が設けられている。また、ベビースコープ30の操作部33には、挿入部32の先端に形成された湾曲部35を湾曲操作するための湾曲操作レバー36が設けられている。
【0014】
光源装置50内には、マザースコープ10とベビースコープ30に供給する照明光線束を放射するための光源ランプ51が内蔵されており、光源装置50に対して着脱自在に接続されるコネクタ60には、光源装置50に接続されたときに光源ランプ51から放射される照明光の収束位置に入射端面が位置するようにライトガイドファイババンドル61が配置されている。
【0015】
ライトガイドファイババンドル61はコネクタ60内で二つに分岐されていて、その一方のライトガイドファイババンドル61aはマザースコープ10の照明用ライトガイドファイババンドルそのものであり、マザースコープ10の操作部13に連結された連結可撓管19内を通って、射出端は先端部本体11の照明窓に達している。
【0016】
コネクタ60内で分岐されたもう一方のライトガイドファイババンドル61bの射出端は、コネクタ60の側面部に設けられた分岐接続コネクタ62の中央部に、外方に向けて配置されている。
【0017】
分岐接続コネクタ62には、ベビースコープ30の照明用ライトガイドファイババンドル61cの入射端が着脱自在に接続される。ベビースコープ30の照明用ライトガイドファイババンドル61cの射出端はその先端部本体31の照明窓に達している。
【0018】
したがって、光源ランプ51からライトガイドファイババンドル61に入射した照明光線束は、マザースコープ10の照明用ライトガイドファイババンドル61aを通ってマザースコープ10の観察範囲を照明すると同時に、分岐されたライトガイドファイババンドル61bからベビースコープ30の照明用ライトガイドファイババンドル61cを通ってベビースコープ30の観察範囲を照明する。
【0019】
図2はコネクタ60を示しており、光源ランプ51から照明光が入射されるライトガイドファイババンドル61は、コネクタ60から前方に突出して光源装置50内に達する挿入筒64内に通されて、その内部に固着されている。
【0020】
言い換えると、マザースコープ10の照明用ライトガイドファイババンドル61aと分岐接続コネクタ62側に分岐されているライトガイドファイババンドル61bとが、挿入筒64内で一体的に結束固着されている。
【0021】
したがって、ライトガイドファイババンドル61の入射端面の面積はライトガイドファイバのみを結束したものの断面積であり、内部に口金等が介在しないので無用に大きくならない。なお、挿入筒64の突端には、集光用レンズ等を取り付けてもよい。
【0022】
そのようなライトガイドファイババンドル61の入射端面は、挿入筒64を光源装置50に差し込むことによって、光源ランプ51から放射された照明光線束の収束位置にセットされる。
【0023】
52は、光源装置50内に差し込まれた挿入筒64を押さえるための、断面がC字状のクリックバネ。62aは、ベビースコープ30の照明用ライトガイドファイババンドル61cの接続口金を螺合させるためのねじ部である。
【0024】
図3はライトガイドファイババンドル61の入射端面を略示しており、分かり易くするために、マザースコープ10の照明用ライトガイドファイババンドル61aのファイバを白丸で表示し、分岐接続コネクタ62側に分岐されるライトガイドファイババンドル61bのファイバを黒丸で表示してある。
【0025】
このように、ライトガイドファイババンドル61の入射端面においては、マザースコープ10の照明用ライトガイドファイババンドル61aのファイバと分岐接続コネクタ62側に分岐されるライトガイドファイババンドル61bのファイバとが、全体にほぼ均等に分散して配置されている。
【0026】
したがって、マザースコープ10の照明用ライトガイドファイババンドル61aに供給される照明光と分岐されたライトガイドファイババンドル61bを介してベビースコープ30の照明用ライトガイドファイババンドル61cに供給される照明光とでは、光源ランプ51から放射された照明光線束の中心部の光線と周辺部の光線との比に差がなく、したがって分光特性および配光特性に差が生じない。
【0027】
なお、ライトガイドファイババンドル61の入射端面は、例えば図4に示されるように、白丸で示されるマザースコープ10の照明用ライトガイドファイババンドル61aのファイバと、黒丸で示される分岐接続コネクタ62側に分岐されるライトガイドファイババンドル61bのファイバとを扇状に仕切って配置しても、両ファイババンドル61a,61b間で中心光と周辺光の入射比率に差は生じない。
【0028】
要するに本発明においては、中心部の光線と周辺部の光線の入射比率に大きな差が生じなければよいから、ライトガイドファイババンドル61の入射端面のファイバ配列はその他の態様でもよい。大きな差とは、例えば比率に2倍以上の差のあることである。
【0029】
図5は、本発明の第2の実施例を示しており、ベビースコープ30の照明用ライトガイドファイババンドル61cを挿入筒64内に直結して、マザースコープ10の照明用ライトガイドファイババンドル61aを分岐接続コネクタ62に対して着脱自在に接続するようにしたものである。その他は第1の実施例と同じである。
【0030】
図6は、本発明の第3の実施例を示しており、マザースコープ10の照明用ライトガイドファイババンドル61aは第1の実施例と同じように挿入筒64内に直結すると共に、分岐されたライトガイドファイババンドル61bをコネクタ60外に長く延ばして、その先端に分岐接続コネクタ62を設けたものである。
【0031】
したがって、ベビースコープ30のライトガイドファイババンドル61cの入射端は操作部33に設けることができる。また、分岐接続コネクタ62を補助光源として利用して、暗室に近い内視鏡検査室内などでのライト代わり等に使用することもできる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、一つの光源装置で二つの内視鏡に照明光を同時に供給することができるので、親子式内視鏡等を使用する場合に経済性が高くて内視鏡の操作性上も優れているだけでなく、光源から放射された照明光線束の中心部対周辺部の入射比率が二つのライトガイドファイババンドル間において差がないので、両ライトガイドファイババンドルに対して分光特性及び配光特性共に良好な照明光を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の全体構成の略示図である。
【図2】第1の実施例のコネクタの断面略示図である。
【図3】第1の実施例のライトガイドファイババンドルの入射端面の一例の略示図である。
【図4】第1の実施例のライトガイドファイババンドルの入射端面の他の例の略示図である。
【図5】第2の実施例の全体構成の略示図である。
【図6】第3の実施例の全体構成の略示図である。
【符号の説明】
50 光源装置
51 光源ランプ
60 コネクタ
61 ライトガイドファイババンドル
61a マザースコープの照明用ライトガイドファイババンドル
61b 分岐されたライトガイドファイババンドル
61c ベビースコープ用の照明用ライトガイドファイババンドル
62 分岐接続コネクタ
Claims (1)
- ライトガイドファイババンドルの入射端が配置されたコネクタを、上記ライトガイドファイババンドルに入射させる照明光線束を放射するための光源が内蔵された光源装置に着脱するようにした内視鏡の照明装置において、
上記コネクタ内において上記ライトガイドファイババンドルを分岐して、一方の射出端は内視鏡の挿入部先端に配置すると共に、他方の射出端は他のライトガイドに接続できるように配置し、上記ライトガイドファイババンドルの入射端部分においては、上記コネクタ内で分岐された一方と他方の二つのライトガイドファイババンドルの入射端を、同じ一まとまりの入射端中において各々のファイバが全体に均等に分散配置された状態に一体的に結束したことを特徴とする内視鏡の照明装置。
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1994
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