JP3781994B2 - 固型粉末化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固型粉末化粧料に関する。さらに詳しくは、使用性、安定性に優れた固型粉末化粧料、特に薄型の固型粉末化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
固型ファンデーション等の固型粉末化粧料は、着色顔料、白色顔料、体質顔料等の粉末、半固形状、固形状等の油分等を混合し、粉砕・圧縮して調製されており、化粧に当たって、優れた使用感、使用性を有するため消費者に好まれている。
【0003】
一方、品質面においても、製品の成型強度、経時での保形性等安定な固型粉末化粧料の消費者への提供が求められている。
【0004】
しかしながら、一般に使用性をよくすると安定性が悪くなる等両者が必ずしも満足されるものではなかった。
【0005】
例えば、固型粉末化粧料の保形安定性をよくするために油剤が配合されるが、それにより静置時の成型強度はある程度保たれるものの、輸送や落下時等の耐衝撃性が充分ではない。それを改善するために油剤を多量に配合する方法がとられるが、それによると塗布時の使用感が重くなり化粧料ののびが悪くなったり、化粧料のとれが悪くなったり、経時的に化粧料が締まって使用性が悪化するいわゆるケーキングが生じる場合があった。従って、使用感や使用性を損ねることなく、良好な成型強度並びに形状保持性を有する化粧料の開発が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、使用感、使用性が優れ、安定性がよい固型粉末化粧料、特に薄型の固型粉末化粧料に好適な固型粉末化粧料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、特定の油分と特定の粉末を配合した固型粉末化粧料を調製することにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、油分及び粉末を含有した固型粉末化粧料において、前記油分中にカルナウバワックスを固型粉末化粧料全量中0.1〜1.0質量%含み、前記粉末中にタルクを化粧料全量中40〜65質量%含み、かつ前記タルクが、少なくとも平均粒子径が0.5〜9μmの範囲に入るタルク及び平均粒子径が10〜20μmの範囲に入るタルクの異なった粒子径のタルクを含むことを特徴とする固型粉末化粧料である。
【0009】
本発明においては、前記タルクの一部が疎水化処理タルクであることが好ましい。また、カルナウバワックスはカルナウバパウダーであることが好ましい。
【0010】
また、本発明においては、さらに、球状樹脂粉末が含有されることが好ましい。
【0011】
本発明の固型粉末化粧料は薄型の固型粉末化粧料に調製することが好適である。ここで、本発明における薄型とは厚さ2〜4mmのものをいう。なお、外形は特にこだわらないが、円形の場合直径20〜80mm、方形の場合一辺の長さが20〜80mmが好ましい。
【0012】
なお、本発明において液状、半固形状、固形状等の用語は常温での状態を示すものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳述する。
【0014】
本発明に用いられる油分について説明する。
【0015】
本発明においては、油分としてカルナウバワックスが用いられる。カルナウバワックスの配合により、落下強度の優れた固型粉末化粧料が得られる。カルナウバワックスはカルナウバパウダーとして配合することが好ましい。カルナウバパウダーの使用により固型粉末化粧料の使用感、使用性が顕著に向上する。
【0016】
カルナウバワックスの配合量は、固型粉末化粧料全量中0.1〜1.0質量%である。配合量が0.1質量%未満では落下強度が充分でなく、また、1.0質量%を超えて配合すると使用感、使用性が悪くなる。特に好ましい配合量は0.3〜0.7質量%である。
【0017】
本発明においては、カルナウバワックス以外に他の油分が配合される。油分としては、化粧料に配合できる油分であれば特に制限されない。油分の例を挙げれば、例えば、固形油分として、硬化油、モクロウ等の油脂、固形パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス等の炭化水素、ミツロウ、ラノリン、ゲイロウ、キャンデリラロウ等のロウ、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベへン酸等の高級脂肪酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール、パルミチン酸セチル、トリミリスチン酸グリセリル等の固体エステル等が挙げられる。固形油分は1種又は2種以上が選択されて配合される。
【0018】
液状油分として、例えば、オリーブ油、ヒマシ油、マカデミアナッツ油等の油脂類、ホホバ油、液状ラノリン等のロウ類、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、揮発性炭化水素等の炭化水素類、また、エステル類として、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチル、パルミチン酸オクチル等の脂肪酸モノエステル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル等のグリセリンエステル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル等のポリグリセリンエステル、2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、ジオクタン酸ペンタエリトリット等のペンタエリトリットエステル、オクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン等のトリメチロールプロパンエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等のリンゴ酸エステル等である。さらに、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール類、市販品エルデュウ(エルデュウCL−202等;味の素株式会社製)等のアミノ酸エステル等が挙げられる。また、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、環状シリコーン(オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等)、アミノ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッソ変性ポリシロキサン等のシリコーン油、パーフロロポリエーテル等が挙げられる。これらの液状油分は1種又は2種以上を選択して配合される。
【0019】
本発明におけるカルナウバワックスを含めた油分全体の含有量は、固型粉末化粧料全量中2〜10質量%が好ましい。さらに好ましくは4〜9質量%である。
【0020】
次に、本発明に用いられる粉末について説明する。
【0021】
本発明においては、粉末としてタルクが必須成分として用いられ、タルクの配合により塗布時ののびがよい化粧料が得られる。さらに、本発明においては、タルクが少なくとも平均粒径で0.5〜9μmの範囲に入るタルクと10〜20μmの範囲に入るタルクが混合される。そして、それぞれの粒子径範囲に入るタルクは2種以上であっても構わない。タルクとして、少なくとも前記異なった特定粒子径の範囲にそれぞれ入る複数のタルクが配合されることにより、使用感、使用性、安定性の全てを満足する固型粉末化粧料が得られる。
【0022】
本発明のタルクは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば、クラウンタルクハイフィラーK−5(平均粒径5μm)、同#7(平均粒径6.5μm)、同#12(平均粒径2.5μm)、同10(平均粒径2.5μm)、同5000PJ(平均粒径1.8μm)、同K5(平均粒径5μm)(以上、松村産業株式会社製)、タルクPT(平均粒径4〜7μm)(三好化成製)、タルクJA−46R(平均粒径7〜11μm)、同13R(平均粒径5〜8μm)、同24R(平均粒径6〜9μm)(以上、浅田タルク社製)、タルクJK−1(平均粒径5〜8μm、角八魚鱗箔社製)、タルクJK(平均粒径10μm、不二化成株式会社製)、ピグモライトタルク(平均粒径12μm、大東化成株式会社製)、タルクJA−68R(平均粒径9〜12μm、浅田タルク社製)、タルクSPW−No.4(平均粒径19.5μm、脇田鉱業社製)タルクJA−80R(平均粒径10〜14μm、浅田タルク社製)、ピグモライトタルクMSA(平均粒径12.05μm、日本タルク社製)等が挙げられる。
【0023】
本発明においては、タルクの一部が疎水化処理されたタルクであることが好ましい。それにより固型粉末化粧料の安定性を向上させることができる。疎水化処理の方法は特に限定されず、例えばシリコーン処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理、界面活性剤処理、あるいは酸、アルカリ、無機塩類による処理、さらにはこれらの複合処理等の方法が用いられる。疎水化処理されるタルクは特に限定されないが、配合されている粒子径の異なるタルクの中、粒子径の大きいタルクが疎水化されることが好ましい。例えば、前記平均粒子径0.5〜9μmの範囲に入るタルクと平均粒子径10〜20μmの範囲に入るタルクの全部又は一部が配合された化粧料であれば、平均粒子径10〜20μmの範囲に入るタルクが疎水化されることが好ましい。
【0024】
粒子径の異なる2種以上のタルクの総含有量は、固型粉末化粧料全量中40〜65質量%である。配合量が40質量%未満では使用性が充分でなく、また、65質量%を超えて配合すると安定性が悪くなる。特に好ましい配合量は、45〜60質量%である。
【0025】
また、前記異なった粒子径範囲に入るそれぞれのタルクの含有割合は任意に選定できるが、例えば、平均粒径で0.5〜9μmの範囲に入るタルクと平均粒径で10〜20μmの範囲に入るタルクとの混合の場合、それぞれの割合は、それぞれの粒子径の範囲のタルクの合計量として、前者(小粒径):後者(大粒径)の質量比で5:2〜3:5(前者/後者=0.6〜2.5)が好ましく、さらに2:1〜1:1(同1〜2)が好ましい。
【0026】
本発明においては、他の粉末を配合することができる。粉末の例を挙げれば、例えば、マイカ、セリサイト、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、群青、紺青、二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス、窒化ホウ素、ステアリン酸アルミニウム、赤色228号、赤色226号、青色404号、黄色4号、アクリル系高分子、ナイロン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、セルロース、シリコーンまたはこれらの共重合体等の球状樹脂粉末等が挙げられる。本発明における粉末は、固型粉末化粧料中の体質顔料、着色顔料、パール顔料等として配合される。粉末は、1種または2種以上が任意に選択されて配合することができる。これらの粉末が親水性の場合は疎水化処理を行って用いても構わない。
【0027】
本発明においては、前記他の粉末のうちでも有機又は無機の球状粉末が配合されることが好ましい。球状粉末の配合により、のびがさらによくなり、ケーキングの心配も少なくなる。本発明における球状粉末で好ましいものは、アクリル系高分子、ナイロン、シリコーン、またはこれらの共重合体、シリカである。特に、ナイロン、シリカが好ましい。球状粉末は、1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
【0028】
球状粉末は市販品を用いることが可能であり、例えば、シリコーンであるトレフィルE−505C、E−506C(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)、ポリアクリル系高分子であるマイクロスフェアーM、マイクロスフェアーM−100、マイクロスフェアーM−306(以上、松本油脂製薬株式会社製)、ナイロンであるナイロンパウダーSP−500(東レ株式会社製)、シリカであるシリカマイクロビードP−1500、同P−1505、同P−1000、同P−700、P−400、L−1500、同PL−700、同LB−1500(以上、触媒化成工業株式会社製)、シリカビーズSB−700(三好化成社製)等が挙げられる。
【0029】
前記本発明の球状粉末の粒径は特に限定されないが、平均粒径で1.0〜15.0μmであることが好ましい。この範囲であると、特に優れた効果を発揮する。15.0μmを超えるとざらつき感がでてくる傾向にある。
【0030】
本発明においては、前記他の粉末として炭酸カルシウムを配合することにより安定性を向上させることができる。炭酸カルシウムの配合量は、化粧料全量中10〜30質量%が好ましい。
【0031】
タルク等を含めた粉末の全配合量は、化粧料全量中90〜98質量%が好ましい。さらに好ましくは90〜95質量%である。
【0032】
本発明の固型粉末化粧料には、上記した成分の他に、通常化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる他の成分、例えば、界面活性剤、保湿剤、高分子、染料、低級アルコール、多価アルコール、紫外線吸収剤、抗菌剤、防腐剤、香料等を必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0033】
本発明の固型粉末化粧料は前記成分を配合して常法にしたがって処理することにより得ることができる。本発明の固型粉末化粧料としては、プレストパウダー、ほほ紅、アイライナー、マスカラ、アイシャドー、アイブロウ等があり、これらの固型粉末化粧料は、薄型の固型粉末化粧料に適用することが本発明の効果を有効に発揮するので好ましい。
【0034】
【実施例】
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は質量%である。実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
【0035】
試験・評価方法:
(1)使用テスト
20名の専門パネルによる使用テストを行い、塗布時の化粧料ののび、化粧料のとれ具合、経時でのとれ具合の持続性(ケーキング)の評価項目それぞれについて、下記の評価点基準に基づいて評価した。次いで、各人がつけた評価点を合計し、下記評価基準に基づいて評価した。
【0036】
(評価点基準)
5点:非常に優れている。
4点:優れている。
3点:普通。
2点:劣る。
1点:非常に劣る。
(評価基準)
◎:合計点が80点以上である。
○:合計点が60点以上80点未満である。
△:合計点が40点以上60点未満である。
×:合計点が40点未満である。
【0037】
(2)安定性
厚さ3.5mm、直径58mmの円形中皿に充填した固型粉末化粧料を、100cmの高さから落下させた。正立、倒立、横向きでの落下を1サイクルとして、3サイクル行って化粧料にひび、割れ等のないものを合格とした。
(評価基準)
○:合格
×:不合格
【0038】
(実施例1〜5、比較例1〜2)
表1に示す処方の固型粉末化粧料を以下の方法で調製した。粉末部をスーパーミキサーにて撹拌、混合した後、50℃に加熱した油分等他成分を添加し、スーパーミキサーにて撹拌、混合後、アトマイザーにて分散、混合して固型粉末化粧料を得た。
【0039】
【表1】
Figure 0003781994
【0040】
表1中、
(注1)クラウンタルクハイフィラーK−5(松村産業株式会社製)
(注2)ピグモライトタルクMSA(日本タルク社製)
(注3)シリカマイクロビードP−1500(触媒化成工業株式会社製)
【0041】
上記実施例1〜5、比較例1〜2の評価結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
Figure 0003781994
【0043】
表2から分かるように、カルナウバパウダーを0.1〜1.0質量%配合した実施例1〜5は、配合量が適切であるため、いずれも本発明の効果を発揮している。なお、実施例2〜4は、油分の合計量をそれぞれ4.0質量%、6.2質量%、8.8質量%としたものである。
【0044】
これに対して、カルナウバパウダーの配合量が、0.05質量%、2.0質量%である比較例1、2(油分の合計量はそれぞれ6.2質量%、7.7質量%)は、カルナウバパウダーの配合量が適切でないため、本発明の効果を発揮し得ないことが分かる。
【0045】
(実施例6〜10、比較例3〜6)
表3に示す処方の固型粉末化粧料を実施例1〜5、比較例1〜2の方法に準じて調製した。
【0046】
【表3】
Figure 0003781994
【0047】
表3中、
(注1)クラウンタルクハイフィラーK−5(松村産業株式会社製)
(注2)ピグモライトタルクMSA(日本タルク社製)
(注3)シリカマイクロビードP−1500(触媒化成工業株式会社製)
【0048】
上記実施例6〜10、比較例3〜6の評価結果を表4に示す。
【0049】
【表4】
Figure 0003781994
【0050】
表4から分かるように、平均粒子径5μmと12.05μmのタルクを混合し、その合計量が適切な40〜65質量%である実施例6〜10は、いずれも本発明の効果を発揮している。
【0051】
これに対して、実施例6〜10と同じタルクを混合して配合しても、配合量が適切でない(35質量%、70質量%)比較例3、4は、本発明の効果を発揮し得ないことが分かる。また異なる粒子径のタルクを混合していない比較例5、6も本発明の効果を発揮していない。
【0052】
以下、種々の処方の本発明固型粉末化粧料を実施例として示す。製造は、実施例1〜5、比較例1〜2の方法と同様にして行った。なお、上記の効果試験をこれらにおいて行ったところ、いずれにおいても優れた結果が得られた。
【0053】
〔実施例11〕 薄型コンパクト
成分 配合量(質量%)
(1)カルナウバパウダー 0.1
(2)ステアリン酸オクチル 5.2
(3)パルミチン酸オクチル 0.3
(4)ジメチルポリシロキサン 2.5
(5)タルク(注1) 20.0
(6)タルク(注2) 7.1
(7)タルク(注3) 20.0
(8)炭酸カルシウム 18.3
(9)ステアリン酸アルミニウム 10.0
(10)ナイロンパウダー 3.0
(11)シリカ(注4) 1.0
(12)着色顔料 3.5
(13)パール剤 1.0
(14)セリサイト 残量
(15)イソステアリン酸ソルビタン 0.1
(16)酸化防止剤 適量
(17)防腐剤 適量
(18)香料 適量
(注1)クラウンタルクハイフィラーK−5(松村産業株式会社製)
(注2)タルクJK−1(角八魚鱗箔社製)
(注3)ピグモライトタルクMSA(日本タルク社製)
(注4)シリカマイクロビードP−1500(触媒化成工業株式会社製)
【0054】
〔実施例12〕 薄型コンパクト
成分 配合量(質量%)
(1)カルナウバパウダー 0.6
(2)ステアリン酸オクチル 3.0
(3)パルミチン酸オクチル 0.5
(4)ジメチルポリシロキサン 0.5
(5)タルク(注1) 20.0
(6)タルク(注2) 11.8
(7)タルク(注3) 20.0
(8)炭酸カルシウム 20.0
(9)ステアリン酸アルミニウム 10.0
(10)ナイロンパウダー 2.0
(11)シリカ(注4) 2.0
(12)パール剤 1.0
(13)セリサイト 残量
(14)着色顔料 1.2
(15)イソステアリン酸ソルビタン 0.1
(16)酸化防止剤 適量
(17)防腐剤 適量
(18)香料 適量
(注1)クラウンタルクハイフィラーK−5(松村産業株式会社製)
(注2)タルクJK−1(角八魚鱗箔社製)
(注3)ピグモライトタルク(大東化成株式会社製)
(注4)シリカマイクロビードP−1500(触媒化成工業株式会社製)
【0055】
〔実施例13〕 薄型コンパクト
成分 配合量(質量%)
(1)カルナウバパウダー 1.0
(2)ステアリン酸オクチル 3.0
(3)パルミチン酸オクチル 0.5
(4)ラノリン 2.0
(5)ジメチルポリシロキサン 0.5
(6)タルク(注1) 20.0
(7)タルク(注2) 13.9
(8)タルク(注3) 25.0
(9)炭酸カルシウム 17.0
(10)ステアリン酸アルミニウム 5.0
(11)着色顔料 4.1
(12)セリサイト 残量
(13)イソステアリン酸ソルビタン 0.1
(14)酸化防止剤 適量
(15)防腐剤 適量
(16)香料 適量
(注1)クラウンタルクハイフィラーK−5(松村産業株式会社製)
(注2)タルクJK−1(角八魚鱗箔社製)
(注3)ピグモライトタルクMSA(日本タルク社製)
【0056】
〔実施例14〕 薄型コンパクト
成分 配合量(質量%)
(1)カルナウバパウダー 0.6
(3)ステアリン酸オクチル 3.0
(3)パルミチン酸オクチル 0.5
(4)ラノリン 2.0
(5)ジメチルポリシロキサン 0.5
(6)タルク(注1) 38.0
(7)タルク(注2) 5.0
(8)タルク(注3) 15.0
(9)炭酸カルシウム 16.7
(10)ステアリン酸アルミニウム 10.0
(11)ナイロンパウダー 1.0
(12)シリカ(注4) 4.0
(13)パール剤 1.0
(14)セリサイト 残量
(15)着色顔料 1.2
(16)イソステアリン酸ソルビタン 0.1
(17)酸化防止剤 適量
(18)防腐剤 適量
(19)香料 適量
(注1)クラウンタルクハイフィラーK−5(松村産業株式会社製)
(注2)ピグモライトタルク(大東化成株式会社製)
(注3)ピグモライトタルクMSA(日本タルク社製)
(注4)シリカマイクロビードP−1500(触媒化成工業株式会社製)
【0057】
〔実施例15〕 薄型コンパクト
成分 配合量(質量%)
(1)カルナウバパウダー 0.7
(2)ステアリン酸オクチル 3.5
(3)パルミチン酸オクチル 0.5
(4)ジメチルポリシロキサン 0.8
(5)タルク(注1) 16.0
(6)タルク(注2) 16.0
(7)タルク(注3) 20.0
(8)炭酸カルシウム 19.7
(9)ステアリン酸アルミニウム 10.0
(10)ナイロンパウダー 2.0
(11)シリカ(注4) 2.0
(12)パール剤 1.0
(13)セリサイト 残量
(14)着色顔料 1.2
(15)イソステアリン酸ソルビタン 0.1
(16)酸化防止剤 適量
(17)防腐剤 適量
(18)香料 適量
(注1)クラウンタルクハイフィラーK−5(松村産業株式会社製)
(注2)クラウンタルクハイフィラー#12(松村産業株式会社製)
(注3)ピグモライトタルクMSA(日本タルク社製)
(注4)シリカマイクロビードP−1500(触媒化成工業株式会社製)
【0058】
〔実施例16〕 薄型コンパクト
成分 配合量(質量%)
(1)カルナウバパウダー 0.3
(2)ステアリン酸オクチル 5.0
(3)パルミチン酸オクチル 0.5
(4)ラノリン 0.5
(5)ジメチルポリシロキサン 1.0
(6)タルク(注1) 10.0
(7)タルク(注2) 6.0
(8)タルク(注3) 16.0
(9)タルク(注4) 20.0
(10)炭酸カルシウム 19.7
(11)ステアリン酸アルミニウム 10.0
(12)ナイロンパウダー 1.5
(13)シリカ(注5) 2.5
(14)パール剤 1.0
(15)セリサイト 残量
(16)着色顔料 1.2
(17)イソステアリン酸ソルビタン 0.1
(18)酸化防止剤 適量
(19)防腐剤 適量
(20)香料 適量
(注1)クラウンタルクハイフィラーK−5(松村産業株式会社製)
(注2)タルクJK−1(角八魚鱗箔社製)
(注3)タルクJA−13R(浅田タルク社製)
(注4)ピグモライトタルクMSA(日本タルク社製)
(注5)シリカマイクロビードP−1500(触媒化成工業株式会社製)
【0059】
〔実施例17〕 薄型コンパクト
成分 配合量(質量%)
(1)カルナウバワックス 0.5
(2)ステアリン酸オクチル 3.0
(3)パルミチン酸オクチル 0.5
(4)ラノリン 2.0
(5)ジメチルポリシロキサン 0.5
(6)タルク(注1) 32.0
(7)タルク(注2) 20.0
(8)炭酸カルシウム 19.7
(9)ステアリン酸アルミニウム 10.0
(10)ナイロンパウダー 1.0
(11)シリカ(注4) 3.0
(12)パール剤 1.0
(13)セリサイト 残量
(14)着色顔料 1.2
(15)イソステアリン酸ソルビタン 0.1
(16)酸化防止剤 適量
(17)防腐剤 適量
(18)香料 適量
(注1)クラウンタルクハイフィラーK−5(松村産業株式会社製)
(注2)ピグモライトタルクMSA(日本タルク社製)
(注3)シリカマイクロビードP−1500(触媒化成工業株式会社製)
【0060】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、使用感特に塗布するときののびがよい、使用性(化粧料のとれ、ケーキング)、安定性(落下強度)共に優れた固型粉末化粧料、特に薄型の固型粉末化粧料が得られる。

Claims (5)

  1. 油分及び粉末を含有した固型粉末化粧料において、前記油分中にカルナウバワックスを固型粉末化粧料全量中0.1〜1.0質量%含み、前記粉末中にタルクを化粧料全量中40〜65質量%含み、かつ前記タルクが、少なくとも平均粒子径が0.5〜9μmの範囲に入るタルク及び平均粒子径が10〜20μmの範囲に入るタルクの異なった粒子径のタルクを含むことを特徴とする固型粉末化粧料。
  2. タルクの一部が疎水化処理タルクである請求項1記載の固型粉末化粧料。
  3. カルナウバワックスがカルナウバパウダーである請求項1又は2記載の固型粉末化粧料。
  4. さらに、球状樹脂粉末を含有する請求項1乃至3いずれか一項に記載の固型粉末化粧料。
  5. 固型粉末化粧料が薄型の固型粉末化粧料である請求項1乃至4いずれか一項に記載の固型粉末化粧料。
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