JP3780976B2 - 電子コンテンツ閲覧装置及び電子コンテンツ閲覧方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子コンテンツの閲覧に関し、特に、互いに参照関係(リンク関係)にある複数のコンテンツを、わかりやすくかつ効率的に提示することを可能とする電子コンテンツ閲覧装置及び閲覧方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
HTML文書に代表されるように、ハイパーリンクと呼ばれる、個々の情報やページ間の参照関係(LINK関係)を記述可能な電子文書が開発され、それら文書を閲覧するためのソフトウェア(ブラウザ)が種々提供されてきた。そのブラウザソフトウェアの代表的なものには、例えば、ネットスケープ社のネットスケープナビゲータやマイクロソフト社のインターネットエクスプローラなどがあげられる。
【0003】
これらブラウザソフトウェアにおいては、一般的に、一つの文書(コンテンツページ)のみを表示することを想定して設計されており、ユーザはコンテンツ上に設定された、参照先へジャンプするポインタ(リンクポイント)を指定する、あるいは、ページ間を移動するためのアイコンボタンなどを押すことで、ページの切り替えを行っている。また、複数の文書やページを同時表示する場合は、ウインドウと呼ばれる画面表示単位で文書を管理し、それらウインドウを必要に応じて複数提示して、かつ、ディスプレイ内で同一平面上に並べたり、仮想的に上下に重ねたりする方法がとられている。
【0004】
また、上記代表的なブラウザソフトウェア以外にも、電子コンテンツの閲覧装置及び閲覧方法として様々なものが提案されている。
【0005】
例えば、特表2000−501214号に記載されるパーソナル電子ブックシステムでは、目次が表示され、目次に列挙された選択肢をタッチすることによって、ユーザは任意のページに直接ジャンプすることができるように構成されている。
【0006】
また、アドビ社のアクロバットリーダなどに代表される、文書閲覧用ソフトウェアでは、コンテンツページの本文と同時に、文書の構成をサムネールと呼ばれる縮小画面や、目次構成などを階層的なリストとして表示する機能を有している。
【0007】
重畳表示の概念は、地図閲覧装置やCAD装置などで利用例がいくつか存在する。例えば、全体像表示レイヤと拡大像表示レイヤとを積層配置し、情報の拡大像表示レイヤの透明度を操作すると同時に拡大像表示レイヤのサイズを制御するものなどが存在する。
【0008】
特開平07−210700号公報の「マルチウインドウ表示方式」では、縮小表示ウインドウを見ながら画面全体のプロポーションを考えた文字、図形などの入力を可能とする。
【0009】
特開2000−099232号公報の「Webページ多重同時表示閲覧方法」では、Webページを印意の倍率で滑らかに拡大縮小、あるいは回転させながら、上下に重ねて配列された複数のWebページの透明度を任意に変化させ、重なって隠れた部分が見えるようにしている。
【0010】
特開2000−172248号公報の「電子情報表示方法、電子情報閲覧装置」では、ハイパーテキスト構造を持つ電子文書を3次元的な仮想空間内に配置して、上下に重なり合った参照関係にある文書に対し、拡大縮小や半透明表示といった表示制御を行っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の電子コンテンツの閲覧装置及び閲覧方法では以下のような問題点がある。
【0012】
第1の問題点は、従来の一般的なブラウザが提供する閲覧機能では、同時に1つのコンテンツページしか閲覧できない点である。また、従来の方法では、これまで表示されていたコンテンツを置き換えて、次の(リンク先の)コンテンツを表示するため、前のページをもう一度見ようとすると再度表示の切り替えを行う必要がある。
【0013】
第2の問題点は、同時に複数のコンテンツページを閲覧するために、複数のページを同時に並べて表示した場合には、大きなディスプレイ表示領域が必要となる。これを解決するためには、大型のディスプレイを利用する必要があるが、携帯用端末のように、本質的に大きなディスプレイを利用できない環境においては、複数のコンテンツページを並列表示するためには、より小さな画素数の画像として縮小表示しなければならず、コンテンツの内容を判別しにくくなる、といった問題がある。
【0014】
第3の問題点は、同時に複数のコンテンツページを閲覧するための代表的なユーザインタフェースである、マルチウインドウ方式や、あるいは、コンテンツページをグラフィカルに重ねて表示する方法は、二次元表示デバイスで実現した場合、重なり具合の奥行き間が十分に得られないため、仮想的な上下関係が判別しにくい、完全に重なってしまった背後側のコンテンツへのアクセスがしにくい(背後にかくれたコンテンツページを探したり、それをアクティブにする、といった付加的な操作が発生する、など)多数のコンテンツが一度に表示されると画面が乱雑になりやすく、コンテンツ全体が読みづらくなる、といった問題がある。
【0015】
第4の問題点は、従来の複数のコンテンツを重畳表示する方法においては、多くが、コンテンツの全体を俯瞰する表示と詳細表示を重畳表示するものであり、これは単一コンテンツ内での情報のアクセシビリティ向上を意図したものであった。したがって、これら方法では、参照関係にある文書同士を重畳表示し、文書のリンク構造を辿りながらコンテンツを閲覧する際の操作性を向上させることはできなかった。
【0016】
第5の問題点は、雑誌コンテンツやWebコンテンツを閲覧するような場合、リンク先のページの概要を順次素早く見たいという要求があるため、効率よくページの概要を表示する必要があるが、重畳表示のコンテンツ切り替えの操作性に優れているものは存在しなかった。
【0017】
第6の問題点は、コンテンツデータをサーバーから通信によって取得して表示する場合、コンテンツデータ取得要求が出てから実際に取得し終わるまでは時間が必要であるが、通信状況(何パーセント通信が終了したか、通信速度など)と重畳表示の重畳率を関連付けて表示する性質のものは存在しなかった。
【0018】
第7の問題点は、コンテンツのデータサイズが大きい場合や通信速度が遅い場合に、参照先のコンテンツ取得に要する時間が長くなり、閲覧時の操作性が低下するが、本発明のように、子コンテンツを次々取得しながら、目的とする子コンテンツを探索するような用途の場合には、子コンテンツの内容をすべて送る方式をとった場合、操作性が著しく低下する。
【0019】
本発明と類似の課題の解決を意図した特開2000−099232に記載の発明は、マルチウインドウと類する表示形態を採用するものであり、本発明が解決しようとしている第3の問題点を解決できない。
【0020】
同様に、特開2000−172248号公報に記載の「電子情報表示方法、電子情報閲覧装置」についても、仮想的な立体環境を想定し、その中での文書の上下関係を表現する方法であり、この発明も、本質的にマルチウインドウの考え方であり、本発明が解決しようとしている第3の問題を解決できない。また、同発明のように、三次元的な表現を用いる場合には、仮想空間内に配置された文章に対する操作も三次元的に行う必要があり、操作が複雑で難しくなることに加え、操作のための入力用デバイスが多数必要となる。
【0021】
例えば、同公報の図3が示すように、視野移動のための複数の専用ボタンを備える必要が生じる。このような3次元的な操作は、仮想空間内をウォークスルーする感覚に近くなり、コンテンツの内容自体への関心を低下させる要因となる。これら立体的な仮想空間を想定した文書管理、閲覧方法については、三次元ディスプレイを用いることで操作性の改善は期待できるが、例えば、両眼立体視は疲れやすいことが広く知られており、それら方式を用いた立体ディスプレイを文書の閲覧用に供することは利用者の肉体的な負担を増やすため、好ましくない。従って、文書コンテンツは通常の二次元的な表示装置を用いて提示することが望ましい。
【0022】
本発明の目的は、リンク関係を持つコンテンツを、効率的にかつ簡単な操作で、閲覧可能な電子コンテンツ閲覧装置及び閲覧方法を提供することにある。すなわち、単純な操作によって、リンク先を覗き見する感覚で次々にコンテンツをブラウジングできるようにして、目的とするコンテンツへたどり着くための試行錯誤を減じ、所望の情報を迅速に探索、提示できるようにして、全体的な操作性を向上させる電子コンテンツ閲覧装置及び閲覧方法を提供する。
【0023】
また本発明の他の目的は、一般的な平面型ディスプレイや小画面上でも、効率的にかつ簡単な操作でコンテンツのブラウジングや閲覧が可能な電子コンテンツ閲覧装置及び閲覧方法を提供することにある。
【0024】
また本発明の他の目的は、コンテンツ同士を重畳表示を行う場合であっても、わかりやすく、読みやすい、操作しやすいユーザインタフェースやコンテンツ閲覧環境を実現する電子コンテンツ閲覧装置及び閲覧方法を提供することにある。
【0025】
本発明のさらに他の目的は、効率よくコンテンツの概要を表示でき、かつ、コンテンツの切り替えを迅速かつ簡単に行えるようにし、雑誌コンテンツやWebコンテンツなどを閲覧する際に、リンク先の情報の概要を順次素早く見たいという要求にこたえる電子コンテンツ閲覧装置及び閲覧方法を提供することにある。
【0026】
本発明のさらに他の目的は、コンテンツデータをサーバから通信手段を介して取得する場合や、コンテンツのデータサイズが大きい場合や通信速度が遅い場合であっても、軽快にコンテンツへアクセスできるようにする電子コンテンツ閲覧装置及び閲覧方法を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、コンテンツを表示して閲覧する電子コンテンツ閲覧装置であって、参照元コンテンツと、該参照元コンテンツの参照位置に関連付けられ、該参照位置を指定することで表示される参照先コンテンツとを、互いに異なる透過率又は混合率によって重畳表示する際の、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツ相互の透過率又は混合率を設定する重畳設定部と、設定された透過率又は混合率に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示画像を生成する重畳表示画像生成出力部と、前記重畳表示画像合成出力部により出力された画像を表示する画像表示装置とを備え、さらに、前記重畳設定部が、透過率又は混合率を指定するための透過率/混合率指定手段を備え、前記透過率/混合率指定手段が、圧力感知機能を有するハードウェアボタン、あるいは、押下強度の指定をシミュレート可能なソフトウェアボタンによって構成され、当該ハードウェアボタン又はソフトウェアボタンの操作に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を調整して指定し、前記重畳設定部は、前記透過率/混合率指定手段によるコンテンツ上の特定位置で操作の停留時間に応じて重畳表示の透過率や混合率を自動的に調整することを特徴とする。
【0028】
この重畳表示により、ユーザは親コンテンツ上のリンクポイントをポインティングすることによりリンク先のコンテンツである子コンテンツを、親コンテンツと同時に重畳的に見ることができる。また、本発明では、従来のマルチウインドウのようにコンテンツを並べて表示する必要がなく、小画面ディスプレイでの実施にも効果的である。また、本発明では、三次元ディスプレイや三次元表現を必要としないので、通常の二次元的なディスプレイで実施できることに加え、三次元的な処理が不要なので、低スペックなCPUを用いた実施が可能となる。
【0029】
また、ユーザは、別のリンク先を閲覧したいときは、親コンテンツ上に表示されている別のリンクポイントをポインティングすればよいので、従来の閲覧技術のような、所望の子コンテンツを探すために、親コンテンツと子コンテンツの表示を頻繁に切り替えたり、親コンテンツと子コンテンツをマルチウインドウ表示してウインドウを切り替えたりといった操作が不要になる。
【0030】
請求項2の本発明の電子コンテンツ閲覧装置では、コンテンツを表示して閲覧する電子コンテンツ閲覧装置であって、参照元コンテンツと、該参照元コンテンツの参照位置に関連付けられ、該参照位置を指定することで表示される参照先コンテンツとを、互いに異なる透過率又は混合率によって重畳表示する際の、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツ相互の透過率又は混合率を設定する重畳設定部と、設定された透過率又は混合率に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示画像を生成する重畳表示画像生成出力部と、前記重畳表示画像合成出力部により出力された画像を表示する画像表示装置と、画面上に表示される参照元コンテンツの指定や、画面上に表示される参照先コンテンツの指定を行うコンテンツ指定制御部と、前記コンテンツ指定制御部の制御により前記参照元コンテンツ及び参照先コンテンツを取得すると共にコンテンツの取得状況をモニタする機能を有するコンテンツ取得制御部と、取得した参照元コンテンツを記憶保持する親コンテンツ保持部と、取得した参照先コンテンツを記憶保持する子コンテンツ保持部とを備え、前記重畳設定部が、前記コンテンツ取得制御部によってモニタされたコンテンツの取得状況に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定し、さらに、前記重畳設定部が、透過率又は混合率を指定するための透過率/混合率指定手段を備え、前記透過率/混合率指定手段が、圧力感知機能を有するハードウェアボタン、あるいは、押下強度の指定をシミュレート可能なソフトウェアボタンによって構成され、当該ハードウェアボタン又はソフトウェアボタンの操作に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を調整して指定することを特徴とするこれにより、利用者の操作の負担を軽減することが可能となる。
【0031】
請求項3の本発明の電子コンテンツ閲覧装置では、コンテンツを表示して閲覧する電子コンテンツ閲覧装置であって、参照元コンテンツと、該参照元コンテンツの参照位置に関連付けられ、該参照位置を指定することで表示される参照先コンテンツとを、互いに異なる透過率又は混合率によって重畳表示する際の、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツ相互の透過率又は混合率を設定する重畳設定部と、設定された透過率又は混合率に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示画像を生成する重畳表示画像生成出力部と、前記重畳表示画像合成出力部により出力された画像を表示する画像表示装置と、画面上に表示される参照元コンテンツの指定や、画面上に表示される参照先コンテンツの指定を行うコンテンツ指定制御部と、前記コンテンツ指定制御部の制御により前記参照元コンテンツ及び参照先コンテンツを取得すると共にコンテンツの取得状況をモニタする機能を有するコンテンツ取得制御部と、取得した参照元コンテンツを記憶保持する親コンテンツ保持部と、取得した参照先コンテンツを記憶保持する子コンテンツ保持部とを備え、前記重畳設定部が、前記コンテンツ取得制御部によってモニタされたコンテンツの取得状況に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定し、さらに、前記重畳設定部が、透過率又は混合率を指定するための透過率/混合率指定手段を備え、前記透過率/混合率指定手段が、圧力感知機能を有するタッチパネルデバイスによって構成され、該タッチパネルデバイスの操作に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を調整して指定することを特徴とする。これにより、利用者の操作の負担を軽減することが可能となる。
【0032】
請求項4の本発明の電子コンテンツ閲覧装置では、コンテンツを表示して閲覧する電子コンテンツ閲覧装置であって、参照元コンテンツと、該参照元コンテンツの参照位置に関連付けられ、該参照位置を指定することで表示される参照先コンテンツとを、互いに異なる透過率又は混合率によって重畳表示する際の、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツ相互の透過率又は混合率を設定する重畳設定部と、設定された透過率又は混合率に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示画像を生成する重畳表示画像生成出力部と、前記重畳表示画像合成出力部により出力された画像を表示する画像表示装置と、画面上に表示される参照元コンテンツの指定や、画面上に表示される参照先コンテンツの指定を行うコンテンツ指定制御部と、前記コンテンツ指定制御部の制御により前記参照元コンテンツ及び参照先コンテンツを取得すると共にコンテンツの取得状況をモニタする機能を有するコンテンツ取得制御部と、取得した参照元コンテンツを記憶保持する親コンテンツ保持部と、取得した参照先コンテンツを記憶保持する子コンテンツ保持部とを備え、前記重畳設定部が、前記コンテンツ取得制御部によってモニタされたコンテンツの取得状況に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定し、さらに、前記重畳設定部が、透過率又は混合率を指定するための透過率/混合率指定手段を備え、前記透過率/混合率指定手段が、ポインティング装置を用いたジェスチャ操作の検出手段によって構成され、当該ジェスチャ操作に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を調整して指定することを特徴とする。これにより、利用者の操作の負担を軽減することが可能となる。
【0033】
請求項5の本発明の電子コンテンツ閲覧装置では、コンテンツを表示して閲覧する電子コンテンツ閲覧装置であって、参照元コンテンツと、該参照元コンテンツの参照位置に関連付けられ、該参照位置を指定することで表示される参照先コンテンツとを、互いに異なる透過率又は混合率によって重畳表示する際の、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツ相互の透過率又は混合率を設定する重畳設定部と、設定された透過率又は混合率に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示画像を生成する重畳表示画像生成出力部と、前記重畳表示画像合成出力部により出力された画像を表示する画像表示装置と、画面上に表示される参照元コンテンツの指定や、画面上に表示される参照先コンテンツの指定を行うコンテンツ指定制御部と、前記コンテンツ指定制御部の制御により前記参照元コンテンツ及び参照先コンテンツを取得すると共にコンテンツの取得状況をモニタする機能を有するコンテンツ取得制御部と、取得した参照元コンテンツを記憶保持する親コンテンツ保持部と、取得した参照先コンテンツを記憶保持する子コンテンツ保持部とを備え、前記重畳設定部が、前記コンテンツ取得制御部によってモニタされたコンテンツの取得状況に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定し、さらに、前記重畳設定部が、透過率又は混合率を指定するための透過率/混合率指定手段を備え、前記透過率/混合率指定手段が、圧力感知機能を有するハードウェアボタン、あるいは、押下強度の指定をシミュレート可能なソフトウェアボタンによって構成され、当該ハードウェアボタン又はソフトウェアボタンの操作に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を調整して指定し、前記重畳設定部は、前記透過率/混合率指定手段によるコンテンツ上の特定位置で操作の停留時間に応じて重畳表示の透過率や混合率を自動的に調整することを特徴とする。これにより、利用者の操作の負担を軽減することが可能となる。
【0034】
請求項6の本発明の電子コンテンツ閲覧装置では、コンテンツの情報を解析しコンテンツ解析情報を生成するコンテンツ解析部を備え、前記重畳設定部が、前記コンテンツ解析情報に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定することを特徴とする。これにより、利用者の操作の負担を軽減することが可能となる。
【0035】
請求項7の本発明の電子コンテンツ閲覧装置では、解析するコンテンツ情報が、コンテンツの画像特性やコンテンツの内容、又はコンテンツの更新時間であることを特徴とする。
【0036】
請求項8の本発明の電子コンテンツ閲覧装置では、表示中の参照先コンテンツを参照元コンテンツに変更する機能を有し、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率が予め指定した閾値を超えたときに、参照先コンテンツを次の参照元コンテンツへ変更することを特徴とする。これにより、参照関係にある情報や文書を次々に閲覧する場合に、自動的に子コンテンツを親コンテンツへの切り替えが違和感なく簡単に行われるようになり、閲覧時の操作性が向上できる。
【0037】
請求項9の本発明の電子コンテンツ閲覧装置では、前記子コンテンツ保持部に、参照先コンテンツ本体の一部あるいは参照先コンテンツの概略を表すデータを格納し、参照先コンテンツを参照元コンテンツに変更する際に、参照先コンテンツ本体のデータを取得して参照元コンテンツへ変更することを特徴とする。これにより、閲覧に際してのアクセス時間を短縮でき、閲覧時の操作性が向上できる。特に、本発明が課題とするような、子コンテンツを次々取得して目的とする子コンテンツを探索するような用途の場合には、子コンテンツの内容を表す概略データをまず送り、判別してからサイズの大きな本体データを送る、といった制御によって、アクセス時間を大幅に短縮できる。
【0038】
請求項10の本発明は、コンテンツを表示して閲覧する電子コンテンツ閲覧方法であって、参照元コンテンツと、該参照元コンテンツの参照位置に関連付けられ、該参照位置を指定することで表示される参照先コンテンツとを、互いに異なる透過率又は混合率によって重畳表示する際の、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツ相互の透過率又は混合率を設定し、設定された透過率又は混合率に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示画像を生成し、生成された重畳表示画像を画像表示装置に表示すると共に、ポインティング装置によるコンテンツ上の特定位置で操作の停留時間に応じて重畳表示の透過率や混合率を自動的に調整することを特徴とする。
【0039】
請求項11の本発明の電子コンテンツ閲覧方法では、コンテンツの取得状況をモニタする機能を有し、前記コンテンツ取得制御部によってモニタされたコンテンツの取得状況に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定することを特徴とする。
【0040】
請求項12の本発明の電子コンテンツ閲覧方法では、コンテンツの情報を解析してコンテンツ解析情報を生成し、前記コンテンツ解析情報に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定することを特徴とする。
【0041】
請求項13の本発明の電子コンテンツ閲覧方法では、解析するコンテンツ情報が、コンテンツの画像特性やコンテンツの内容、又はコンテンツの更新時間であることを特徴とする。
【0042】
請求項14の本発明の電子コンテンツ閲覧方法では、参照先コンテンツが表示されてから一定時間が経過した際に、参照先コンテンツを参照元コンテンツに変更することを特徴とする。
【0043】
請求項15の本発明の電子コンテンツ閲覧方法では、参照先コンテンツが表示されてから一定時間が経過した際に、参照先コンテンツを参照元コンテンツに変更することを特徴とする。
【0044】
請求項16の本発明の電子コンテンツ閲覧方法では、子コンテンツ保持部に、参照先コンテンツ本体の一部あるいは参照先コンテンツの概略を表すデータを格納し、参照先コンテンツを参照元コンテンツに変更する際に、参照先コンテンツ本体のデータを取得して参照元コンテンツへ変更することを特徴とする。
【0052】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0053】
以下の説明においては、コンテンツとして、Webコンテンツや電子文書、電子書籍などといった静止画や平面的なデータを例に説明するが、リンク関係が形成可能で、かつ、画面上で重畳表示が行えるコンテンツならば、その種類を問わず本発明を適用することができる。例えば、リンクをつけた動画像や三次元CGなどにも適用できる。また、テキストと静止画と動画といった具合に、複数の種類のメディアが複合したものであっても、リンクが形成され重畳表示可能であれば、同様に適用できる。
【0054】
図1に、本発明の第1の実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置の構成図を示す。本実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置は、参照元コンテンツ(以下、親コンテンツ)と参照先コンテンツ(以下、子コンテンツ)として関連づけられた2種類以上のコンテンツを、異なる透過率や混合率で重畳表示し、かつ、ユーザが親コンテンツ上の参照位置(リンクポイント)を指定することで、重畳表示する子コンテンツの選択や表示切り替えを行いながら、電子コンテンツの閲覧を可能とする閲覧装置であり、画面上に表示される親コンテンツの指定や、画面上に表示される子コンテンツの指定を行うコンテンツ指定制御部10と、コンテンツ指定制御部10の制御によりネットワーク先あるいは本装置内のコンテンツ格納部19からコンテンツを取得して親コンテンツ保持部12あるいは子コンテンツ保持部13へ送るコンテンツ取得制御部11と、取得した親コンテンツを記憶保持する親コンテンツ保持部12と、取得した子コンテンツを記憶保持する子コンテンツ保持部13と、親コンテンツと子コンテンツの重畳表示画像を生成する重畳表示画像生成出力部14と、重畳表示画像生成出力部14における重畳表示画像生成時のコンテンツ同士の透過率や混合率を決定する透過率/混合率設定部15と、重畳表示画像合成出力部14により出力された画像を表示する画像表示装置18とから構成される。なお、図1には本実施の形態の特徴的な構成のみを記載し、他の一般的な構成については記載を省略してある。
【0055】
また、透過率/混合率設定部15は、ユーザが透過率や混合率を指示するための透過率/混合率指定手段16と、透過率/混合率指定手段16への入力を受けて重畳表示の透過率や混合率を決定する透過率/混合率決定部17により構成される。
【0056】
本発明の電子コンテンツ閲覧装置を用いた、電子コンテンツの表示状態の一例を説明する。電子コンテンツ閲覧装置では2種類以上の電子コンテンツを重畳表示してユーザに提示する。すなわち、一つのコンテンツを表示したレイヤの上に、透過率と混合率の少なくとも一方を設定した別のコンテンツのレイヤを重ねて表示する。
【0057】
図4と図5及び図6から図8は、重畳表示の様子を説明する図である。図4及び図5は、それぞれ親コンテンツと子コンテンツとをそれぞれ通常の状態で表示させた例を示している。ここで、図4の親コンテンツに対して透過率25%で図5の子コンテンツを重畳表示した例を図6に、図4の親コンテンツに対して透過率50%で図5の子コンテンツを重畳表示した例を図7に、図4の親コンテンツに対して透過率75%で図5の子コンテンツを重畳表示した例を図8にそれぞれ示している。
【0058】
電子コンテンツ閲覧装置は、上記のように、ユーザの指定を受けて、あるいは自動的に親コンテンツと子コンテンツをある透過率と混合率に従って重畳表示するものである。
【0059】
なお、親コンテンツと子コンテンツの画像のブレンディング(重畳表示合成)にあたっては、子コンテンツを仮想的に下面(下のレイヤ)に配置し、その上面(上のレイヤ)に親コンテンツを配置し、親コンテンツの透過率を変化させて画像をブレンディングし重畳表示を得る構成によって実施できる。その他に、仮想的に最上面に配置される画像の透過率だけを変化させる方法もある。
【0060】
また同様の効果が得られるように、最上面と下面側との双方の画像の透過率を変化させて合成しても良い。双方の透過率を変化させることで、より多様な重畳表示が実現でき、コンテンツの特性や閲覧する周辺環境になどに適した表示を行う場合に有利となる。例えば、どちらか一方の画像のコントラストが高く、他方の画像の重畳表示が不明瞭になってしまう場合には、高コントラスト側のコンテンツの透過率を上げることでコントラストを低くし、他方の画像を見やすくするといった調整が行えるようになる。
【0061】
また、透過率ではなく、複数のコンテンツの合成を混合率として管理し制御する方法でも良い。この場合の混合率とは、新たに合成する画像に対する、各コンテンツの寄与の度合いを表す。混合率を用いる場合の一例には、それぞれのコンテンツ画像に混合率を乗じたものを、加算や乗算や論理演算といった演算によりブレンディングを行う方法などがある。
【0062】
次に本発明の第1の実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置についてさらに詳しく説明する。
【0063】
ユーザが親コンテンツ上の参照位置(リンクポイント)を指定するために、何らかの指定手段を備える必要がある。コンテンツ指定制御部10は、この親コンテンツのリンクポイントを指示するための指定手段を備える。リンクポイントの指定手段としては、キーボードなどを用いて文字キーの押下やコマンド入力によるもの、キーボードや操作用タブレットに付属するカーソルキーを用いてリンクポイントに対する画面上のフォーカスを順に移動させるもの、マウスやペンデバイス等のポインティング装置を用いて画面上のカーソルを移動してクリックやタッピングなどの選択動作をさせるものなどが利用できる。
【0064】
また、コンテンツ指定制御部10では、リンクポイントの指定手段と親コンテンツ上の実際のリンクポイントとを対応付ける機能を有する。例えば、ユーザのポインティングデバイスによる選択操作から、ポインティング時のデバイスの座標値と親コンテンツ上での位置の対応関係を割り出し、指定されたリンクポイントが何であるか(リンク先のアドレス情報など、以下、リンク情報)を解析し、そのリンク情報をコンテンツ取得制御部11へ送る機能である。リンクポイントの指定手段と親コンテンツ上の実際のリンクポイントとを対応付ける別の方法としては、座標値ではなく、リンクポイントのリスト情報やリンクポイントを代表するシンボル情報などをやりとりする方法でも良い。
【0065】
図1では、リンクポイントの指定が行えるよう、親コンテンツ保持部12から、親コンテンツあるいは親コンテンツに関する情報(リンクポイントに関する情報など)が送られてくる構成になっている。
【0066】
図2は、リンクポイントの指定と透過率/混合率設定部15に対する操作を行なうためのポインティング装置20の構成例を示す。ユーザはポインティング装置20を操作することにより、コンテンツのリンクポイントを指定すると同時に、透過率/混合率設定部15の透過率/混合率指定手段16に対する入力を行なうことが可能となる。このように、ポインティング装置20をコンテンツ指定制御部10と透過率/混合率設定部15で共用する場合の他に、コンテンツ指定制御部10と透過率/混合率設定部15がそれぞれ個別にポインティング装置などの入力手段を備える構成も可能である。
【0067】
例えば、図3に示すように、コンテンツの指定を行なうポインティング装置20aとは別に、透過率/混合率指定手段16に対して透過率を入力する専用のポインティング装置20bを用意する場合などがこれにあたる。また、透過率/混合率指定手段16自体がポインティング装置を備えて、その出力を分配しコンテンツ指定制御部15へ送る構成も可能である。
【0068】
コンテンツ取得制御部11は、コンテンツ指定制御部10の制御に従い、ネットワーク先あるいは本装置内のコンテンツ格納部19からコンテンツを取得して、親コンテンツ保持部12あるいは子コンテンツ保持部13へ送る。コンテンツ格納部19は、ネットワークや通信手段を介した遠隔地に存在する場合と、装置の周辺あるいは装置の内部のローカルディスクに存在する場合との、いずれの場合に対しても実施できる。具体的な実施にあたっては、コンテンツ取得制御部11は、通信の制御部と通信のためのインタフェース手段、あるいは、周辺装置とのインタフェース手段とデータ入出力の制御部を備えて構成される。また、コンテンツ指定制御部10からの制御を解析したり判別したりする制御部と、親コンテンツ保持部や子コンテンツ保持部とのデータのやりとりを行うインタフェース手段やコンテンツのやりとりを行うための制御部を備えて構成される。
【0069】
また、コンテンツ取得制御部11に、子コンテンツ格納部13や親コンテンツ格納部12にあるコンテンツ情報を外部へ出力する機能を付加することで、複数の閲覧装置同士間で、コンテンツのやりとりを行うことができるようになる。
【0070】
親コンテンツ保持部12は、コンテンツ取得制御部11が取得した親コンテンツを記憶保持する機能を持つ。また、記憶保持した親コンテンツ、あるいは、親コンテンツをレンダリング処理などによって画像化した情報を重畳表示画像生成出力部14へ送信する機能を備える。
【0071】
子コンテンツ保持部13は、コンテンツ取得制御部11が取得した子コンテンツを記憶保持する機能を持つ。また、記憶保持した子コンテンツ、あるいは、子コンテンツをレンダリング処理などによって画像化した情報を重畳表示画像生成出力部14へ送信する機能を備える。
【0072】
親コンテンツ保持部12や子コンテンツ保持部13についてさらに詳しく説明する。親コンテンツ保持部12や子コンテンツ保持部13は、コンテンツ取得制御部11ならびに重畳表示画像生成出力部14との間でコンテンツ情報や制御情報をやりとりする手段と、コンテンツを記憶保持する手段とから構成される。コンテンツを記憶保持する手段としては、半導体メモリや誘電体メモリ、磁気記憶媒体、光磁気記憶媒体などの、情報処理装置において記憶媒体として利用できるメディアやデバイスによって実施できる。親コンテンツ保持部12と子コンテンツ保持部13は、それぞれ個別のメディアやデバイスとして実施できるほか、連続したアドレス空間を有する記憶媒体に対して、それぞれのメモリ領域を管理制御することでも実施できる。具体的には、一つのメモリ空間上の別々の領域に、親コンテンツと子コンテンツを重ならないように記憶しておき、それぞれのポインタ(データの先頭アドレス)とデータ長を記憶管理する、といった方法によって実現できる。
【0073】
親コンテンツと子コンテンツの重畳表示画像を生成する重畳表示画像生成出力部14は、親コンテンツ保持部12と子コンテンツ保持部13から送られてきた情報に従い、親コンテンツと子コンテンツの重畳表示画像を生成し、画像表示装置18へ出力する。
【0074】
親コンテンツ保持部12ならびに子コンテンツ保持部13から送られてくる情報とは、コンテンツの画像情報やコンテンツ情報である。コンテンツ情報が送られてくる場合には、重畳表示画像生成出力部14において、コンテンツ情報を解釈し、レンダリング処理などを施すことで、コンテンツの画像を生成する。重畳表示の生成は、親コンテンツと子コンテンツとをレイヤによって管理し、双方のレイヤの画素を加算や乗算、論理和や論理積、排他的論理和といった演算により合成する。その演算の際に、透過率/混合率設定部15によって設定された透過率や混合率を反映させることで、ブレンディングの制御を行う。
【0075】
本発明の構成では、親コンテンツと子コンテンツがそれぞれ、親コンテンツ保持部12と子コンテンツ保持部13に格納されているので、これらが画像のレイヤ管理の役割を果たすため、重畳画像の生成をコンテンツや透過率が変化するタイミング毎に生成する方法をとれば、重畳表示画像生成出力部14の内部に画像メモリを複数のレイヤとして管理する必要は無くなり、画像生成ように必要なビデオメモリを節約することができる。
【0076】
重畳表示画像生成部14の内部において、親コンテンツと子コンテンツのそれぞれの画像をレイヤとして管理し保持する構成では、透過率や混合率が変化する度に画像のレンダリングを行う必要が無いので、処理時間の短縮を図ることが可能である。その場合には、透過率の変化を加味したレイヤ同士の合成演算のみを逐次行うことになる。
【0077】
透過率/混合率設定部15は、重畳表示画像生成出力部14における重畳表示画像生成時のコンテンツ同士の透過率や混合率を決定する。さらに透過率/混合率設定部15は、ユーザが透過率や混合率を指示するための透過率/混合率指定手段16と、透過率/混合率指定手段16への入力を受けて重畳表示の透過率や混合率を決定する透過率/混合率決定部17により構成される。透過率/混合率指定手段16は、透過率を直接、数値的に入力する手段、例えば、数値キーなどによって実施できる。また、ONやOFFといった2値を指定するデバイスやソフトウェアボタンによっても実施できる。さらに、連続的あるいは離散的な量を指定可能なデバイスやソフトウェアボタンによっても実施できる。これら透過率/混合率指定手段16によって生成された情報は、透過率/混合率決定部17において解析あるいは変換され、透過率あるいは混合率として重畳表示画像生成出力部14へ送られる。
【0078】
画像表示装置18は、重畳表示画像合成出力部14により出力された画像を表示する。また、タッチパネルデバイスやライトペンといった、ポインティング装置に付随するデバイスを具備することもできる。表示デバイスとしては、CRTや液晶パネル、プラズマディスプレイ、ELデバイス、LEDデバイス、プロジェクタ、電子紙などの、ラスタイメージデータを表示できるデバイスや、ベクトルデータとして描画するタイプのデバイスも用いることが出来る。
【0079】
次に図1ないし図9を用いて、本実施の形態の動作について説明する。
【0080】
本実施の形態は、子コンテンツ保持部13に保持される子コンテンツと親コンテンツ保持部12に保持される親コンテンツを、重畳画像生成出力部14が、透過率/混合率設定部15によって設定された透過率に従って重畳合成し、その重畳合成画像を画像表示装置18に表示する。
【0081】
本実施の形態において、この重畳合成処理は、ユーザが親コンテンツ上のリンクポイントをポインティングしたとき(図9のステップ904)とユーザが透過率を入力したとき(図9のステップ909)をトリガとして行われる。
【0082】
まず、コンテンツ指定制御部10は、ユーザからの指定により親コンテンツを決定し(ステップ901)、コンテンツ取得制御部11に対してコンテンツ取得の指示を発行する。指示を受けたコンテンツ取得制御部11は、ネットワーク先あるいはローカルディスクのコンテンツ格納部19から親コンテンツを取得して親コンテンツ保持部12へ送り保持する(ステップ902)。そして、親コンテンツ保持部12に保持されている親コンテンツが画像表示装置18に表示される(ステップ903)。
【0083】
そこで、ユーザがポインティング装置20(図6の実施例では、ペンポインティング装置61)にて、親コンテンツ上のリンクポイントをポインティングしたとき(図9のステップ904)、コンテンツ指定制御部10は、親コンテンツのリンクポイントの情報からリンク先である子コンテンツを決定し(ステップ905)、コンテンツ取得制御部11に対してコンテンツ取得の指示を発行する。
【0084】
指示を受けたコンテンツ取得制御部11は、ネットワーク先あるいはローカルディスクのコンテンツ格納部19から子コンテンツを取得して子コンテンツ保持部13へ送り保持する(ステップ906)。
【0085】
次に重畳画像生成出力部14は、子コンテンツ保持部13に格納される子コンテンツと親コンテンツ保持部12に格納される親コンテンツを、透過率/混合率設定部15によって指定された透過率あるいは混合率に従い重畳画像合成し(ステップ907)、得られた重畳合成画像を画像表示装置18に表示する(ステップ908)。
【0086】
一方、ユーザが透過率/混合率指定手段16(図6の実施例では透過率コントロールボタン62)にて透過率をコントロールしたとき(ステップ909)、透過率/混合率決定部17は、透過率/混合率指定手段16からの入力に応じて透過率を算出しその値を重畳画像生成出力部14に対して出力する(ステップ910)。
【0087】
そして、重畳画像生成出力部14は、その時点で子コンテンツ保持部12に格納される子コンテンツと親コンテンツ保持部13に格納される親コンテンツを透過率/混合率設定部15が指定した透過率に従って重畳画像合成し(ステップ907)、画像表示装置18へ重畳合成画像を送り表示する(ステップ908)。
【0088】
次に、図1と図10を用いて、本実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置の実施例を説明する。
【0089】
図10は、本発明の電子コンテンツ閲覧装置を端末装置として実現した一実施例である。図10において、60は端末筐体、61は図2のポインティング装置20の一実現例であるペンポインティング装置61であり、この例の場合には、ディスプレイ63はタッチパネル付きで、これらが組合わさってポインティング機能を実現する。62は透過率/混合率指定手段16を具体化した透過率コントロールボタン62であり、上向きのボタン押下で透過率が上昇し、下向きのボタン押下で透過率が低下する。ディスプレイ63は図1の画像表示装置18にも相当する。
【0090】
ユーザはペンポインティング装置61を利用して、ディスプレイに表示される親コンテンツのリンクポイントをポインティングすることにより、表示する子コンテンツを選択する。また、透過率コントロールボタン62を操作することにより、表示部63に表示される重畳表示の透過率を指示する。
【0091】
図10の装置例では、ポインティング装置20としてペンポインティング装置61を利用したが、表示ディスプレイ上のポイントを指示することのできる入力装置であればペン入力装置に限ることはなく、マウスや、キーボードのカーソルキーによるカーソル移動指示方法を利用することもできる。
【0092】
また、透過率コントロールボタン62については、透過率の数値が直接指示もしくは数値増減指示ができればよく、ボタンには限らない。例えば、圧力感知機能付のタッチパネルを利用して圧力に対応して透過率を変化させる仕組みにすることで、ユーザはタッチパネルを強く押したり弱く押したりすることにより重畳表示の透過率をコントロールしても良い。また、ボタン自体に圧力感知機能を持たせて、ボタンの押下の圧力変化を透過率の変化に対応付けることもできる。その他、圧力だけではなく、ポテンショメータなどを用いたアナログ量を入力可能なデバイスを用いて、透過率を指定することもできる。これらアナログ量を入力可能なデバイスを用いることで、透過率の指定が直感的かつ連続的かつ簡単に行えるようになり、操作性が向上する。
【0093】
また別の方法として、ポインティング装置によるジェスチャ入力(ダブルクリック操作や、特定の記号ジェスチャ入力など)によって重畳表示の透過率をコントロールしてもよい。例えば、トリプルクリックで透過率が上昇しダブルクリックで透過率が下降するといった対応付けや、あるいは、ペンポインティング装置で右回りの円を描くことで透過率が上昇し左回りの円を描くことで透過率が下降し、円を描く回数を透過率の増減量に対応付けることで透過率を指定することも可能である。
【0094】
あるいは、矢印を書いてその方向で透過率の増減の方法を指定し矢印の長さで増減量を指定する、あるいは、プラスやマイナスなどの透過率の増減を示すコマンドや符号と数値とを手書きで入力し文字認識を行うことで透過率を指定する、あるいは、透過率の増減を表現する記号やシンボルを入力させそのシンボルの大きさを増減量に対応付ける、などといった対応付けにより透過率を指定することも可能である。
【0095】
次に、図11を用いて、発明のさらなる実施例を説明する。ポインティング装置20で子コンテンツの指示に加えて透過率の変化もコントロールすることができる構成の場合、例えば、ポインティング装置20の停留時間を計測することで透過率をコントロールできる。
【0096】
より具体的には、ポインティング装置20によって親コンテンツ上のリンクポイントをポインティングした時点で、重畳表示される子コンテンツを参照先のコンテンツへ切り替え、そのまま継続してポインティングし続ける、あるいは、リンクポイントにポインタを停留させるなどして、一定時間が経過したら重畳表示の透過率を変化させる、といった方法があげられる。
【0097】
図11はポインティングの停留時間と透過率の関係の一例を示すグラフである。ポインタがあるリンクポイントをポインティングしたとき(停留時間:t=0のとき)、初期の透過率(最小の透過率)である透過率αbaseの値で親コンテンツと子コンテンツが重畳表示される。そのまま同じリンクポイントにポインタを停留し続けると、t=T1になったとき、透過率が変化し始める。さらにそのまま停留すると、t=T2のときに最大の透過率αmaxになるまで透過率が変化し続ける。さらにそのまま停留しても透過率はαmaxのままである。途中、他のリンクポイントを新たにポイントすると、t=0にリセットされて透過率αbaseの値で、新たな子コンテンツについて重畳表示される。
【0098】
図11では透過率の変化は線形としているが、非線形でも良い。また、上に述べた実施例では、それまでとは別のリンクポイントをポインティングすると透過率がαbaseに戻る、言い換えると別のリンクポイントをポインティングするまでは透過率は戻らないことになっているが、別の方法として例えば、それまで継続もしくは停留してポインティングしていたリンクポイントからポインタを離すと、透過率が連続的にαbaseに戻る、という設定にするのも効果的である次いで、本発明の第2の実施の形態ならびに実施例について図面を参照して詳細に説明する。本発明の第2の実施の形態では、透過率/混合率設定部15が透過率の決定をコンテンツの取得状況に従って自動的に行うことを特徴としている。
【0099】
図12に、本発明の実施の第2の形態としての構成図を示す。本発明による電子コンテンツ閲覧装置は、図1に示した第1の実施の形態の構成に加えて、コンテンツ取得制御部11がコンテンツを取得する状況をモニタしてコンテンツアクセス情報80を生成して透過率/混合率設定部15の透過率/混合率決定部17へ送り、透過率/混合率決定部17がこのコンテンツアクセス情報80に従って、親コンテンツと子コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定する特徴を付加して構成される。なお、図12には本実施の形態の特徴的な構成のみを記載し、他の一般的な構成については記載を省略してある。
【0100】
図13は、第2の実施の形態における動作を説明するフローチャートであり、図9と相違する点は、コンテンツ取得制御部11がコンテンツアクセス情報を取得する点(ステップ921)と、コンテンツアクセス情報80に従って透過率/混合率設定部15が透過率を自動的に決定する点(ステップ922)である。その他の動作については、図9の場合と同様である。
【0101】
コンテンツを取得する状況とは、例えば、ネットワーク先にあるコンテンツのダウンロードの進捗状況やネットワークの混み具合、データの転送速度、サーバへのアクセスの集中の具合などを示す情報を指す。以下では、子コンテンツのデータ転送状況をモニタしながら重畳表示の透過率を変化させる例について示す。
【0102】
ネットワーク上で画像データを転送する際に、ユーザの心理的な待ち時間を軽減する方法として、解像度プログレッシブを利用した送信方法がある。解像度プログレッシブとは、まず画像全体の解像度の低いデータを送り、その後画像を高解像度化して徐々に詳細に表示して行く方式である。全てのデータを一括して転送する通常の方法だと全てのデータが転送し終わるまで画像は表示されないが、解像度プログレッシブでは低解像度の画像がまず表示されて徐々に高解像度になっていくため、待ち時間によるユーザの心理的負担を軽減することができる。この解像度プログレッシブをサポートする画像フォーマットには、MPEGやJPEG、JPEG2000などがある。
【0103】
本実施の形態においては、子コンテンツを表示する際に、この解像度プログレッシブとこれまでの実施例で示した重畳表示を併用することができる。画像データの通信状況(通信済みデータの割合)、あるいは、表示可能な解像度と重畳表示の透過率に相関を持たせて重畳表示を行う。これにより、ユーザは通信状況をより直感的に把握することが可能となる。
【0104】
通信状況(通信済みデータの割合)と重畳表示の透過率に相関を持たせる方法としては、例えば図14に示すようなデータ通信量と透過率との相関関係の式により透過率を決定する機能を透過率/混合率決定部17が有し、コンテンツアクセス情報80で示される通信状況(データの転送率)に応じて透過率を決定する。
【0105】
この場合のコンテンツアクセス情報80は、データの転送率を表す。より具体的には、データの通信状況が30%終了したときには、透過率も30%にする、というような対応付けを行えばよい。図14は通信状況と透過率の関係を示す一例だが、この図が示すような線形の対応以外にも非線形な対応関係を実施することができる。例えば、人間の視覚特性は対数的であることが知られており、透過率の変化を人間の視覚特性に合わせた場合には、非線形な対応関係となる。
【0106】
また、解像度プログレッシブとして段階的に異なる解像度でコンテンツを取得する場合には、取得済みの解像度と透過率とを対応付けてもよい。図15はこの対応関係をテーブルで示したものであり、このようなテーブルを透過率/混合率決定部17が格納しておき、コンテンツアクセス情報80に応じて透過率を決定する。この場合のコンテンツアクセス情報は、取得済みの解像度となる。
【0107】
本発明の第3の実施の形態ならびに実施例について図面を参照して詳細に説明する。第3の実施の形態では、透過率/混合率設定部15が透過率の決定をコンテンツの解析結果に従って自動的に行うことを特徴としている。
【0108】
図16に、本発明の第3の実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置の構成図を示す。第3の実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置は、図1に示した第1の実施の形態に加えて、さらに、取得するコンテンツあるいは取得を完了したコンテンツを解析してコンテンツ解析情報111を生成するコンテンツ解析部110を備える。このコンテンツ解析情報111が透過率/混合率設定部15へ送られ、透過率/混合率設定部15がこのコンテンツ解析情報111に従って、親コンテンツと子コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定することを特徴とする。なお、図16には本実施の形態の特徴的な構成のみを記載し、他の一般的な構成については記載を省略してある。
【0109】
図17は、第3の実施の形態における動作を説明するフローチャートであり、図9と相違する点は、コンテンツ解析部110がコンテンツを解析する点(ステップ931)と、コンテンツ解析情報111に従って透過率/混合率設定部15が透過率を自動的に決定する点(ステップ932)である。その他の動作については、図9の場合と同様である。
【0110】
コンテンツ解析情報111に従い透過率を自動制御する実施例を説明する。コンテンツ解析部110で解析するコンテンツの情報としては、コンテンツの種別や画像特性、コンテンツの内容、コンテンツの容量、コンテンツへのアクセス頻度や人気度などがあげられる。
【0111】
ここで、コンテンツの種別とは、例えば、テキストであるか、画像やグラフィックスであるか、などがある。一般には画像やグラフィックスデータはその画像がはっきりと見えなくとも画像の概要は理解できるのに、テキストは文字が読めなければその内容は理解できないため、テキスト表示されるコンテンツ側がはっきりと表示されるように透過率を自動調整する。コンテンツの画像特性としては、画素数、解像度、色調、明度、コントラスト、ヒストグラムなどがあげられる。これら画像特性は、重畳表示を行う際に、必要な情報が損なわれないように透過率を調整する場合や、親コンテンツと子コンテンツのどちらか一方の表示を優先させる際に、その見え具合を調整場合などに、重畳表示合成を行う際の透過率や混合率を決定するための基礎的な情報として用いることができる。例えば、優先的に表示したい側のコンテンツよりも、副表示側の明度やコントラストが高い場合には、副表示側の透過率をより低くする、あるいは、優先表示側の透過率を高めるといった調整を行うことが有効となる。
【0112】
コンテンツの内容に応じて透過率を制御する例としては、コンテンツの内容に何らかの重みづけや優先順位があらかじめ設定されており、その優先順位に従って、透過率を変化させるような制御があげられる。例えば、ユーザがより関心の高いコンテンツは、はっきり見えるようにし、関心が低いコンテンツは薄く見えるように透過率を調整する、といったことがあげられる。コンテンツの内容としては、このようなコンテキストに関するもの以外に、レイアウト情報などがあげられ、具体的には、帳票なのか手紙なのか書籍なのかといったコンテンツ種別や、見出しや図がどの位置にあるか、といった座標値やオブジェクト属性としてのレイアウト情報などがある。また、コンテンツのデータ量に応じて透過率を調整する場合には、ダウンロードに要する時間やコンテンツのボリュームを、データをすべてダウンロードする前に直感的にユーザが把握できるようになり、操作性が向上する。
【0113】
コンテンツへのアクセス頻度や人気度を解析する場合には、サーバ側でアクセス頻度や人気度に関するデータをコンテンツへ埋め込むか、あるいは、コンテンツへのアクセスと平行してデータが付加されるような仕組み、あるいは、コンテンツからそれらアクセス頻度や人気度に関する情報を直ちに参照できるような仕組みなどが合わせて提供される。これらコンテンツへのアクセスや人気度に従って重畳表示の透過率を制御することで、コンテンツへの人気や重要度といった、ソーシャルフィルタリング的な要素を付加した情報閲覧が行えるようになり、ユーザが必要な情報へ素早くアクセスすることに役立つ。
【0114】
コンテンツ解析情報に従い、透過率を自動制御する別の実施例としては、コンテンツ解析部110で解析するコンテンツの情報が、コンテンツの作成日時や更新日時、アクセス日時などの情報である場合があげられ、これら情報に従って、透過率を自動変更する。例えば、古いコンテンツは薄く表示し新しいコンテンツほどくっきりと表示する、以前閲覧したコンテンツは薄く表示し見たことがないコンテンツはくっきり表示する、といった制御があげられる。このような表示制御によって、ユーザは薄く表示されるコンテンツは古くて見る必要がない、といった判断を直感的に行うことができるようになり、コンテンツの新鮮さを素早く判断できるようになる。
【0115】
本発明の第4の実施の形態ならびに実施例について、図面を参照して詳細に説明する。第4の実施の形態では、親コンテンツと子コンテンツの切り替えを行うことを特徴とする。
【0116】
図18に、本発明の第4の実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置の構成図を示す。本実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置においては、親コンテンツの変更にあたって、ユーザが親コンテンツ変更指示手段120から親コンテンツを変更する指示を入力する。
【0117】
図18においては、親コンテンツ変更指示手段120は、コンテンツ指示制御部10に接続されているが、コンテンツ取得制御部11や保持部制御部121に接続する構成も可能である。
【0118】
図18において、コンテンツ指定制御部10は、親コンテンツ変更指示手段120から送られてきた変更指示に従い、保持部制御部121に親コンテンツを切り替えるための制御情報を送る。この場合、図16ではコンテンツ指定制御部10から直接、保持部制御部121へ制御情報を送る構成になっているが、コンテンツ指示制御部10からコンテンツ取得制御部11を経て保持部制御部121へ制御情報を送る構成も可能である。また、保持部制御部121の機能をコンテンツ取得制御部11が包含する構成も可能である。
【0119】
保持部制御部121は、コンテンツ指定制御部10から送られてきた制御情報に従い、親コンテンツ保持部12に新しい親コンテンツを送り、親コンテンツの変更を行う。この時、同時に子コンテンツ保持部13に対して制御を行い、子コンテンツを消去する、または、新しい子コンテンツを送るなどの制御も行うことができる。
【0120】
図18に示すように、コンテンツをキャッシュする機能を有する場合には、保持部制御部121は、親コンテンツ保持部12や子コンテンツ保持部13とキャッシュ125との間でデータのやりとりをして、各データ保持部の間でコンテンツのやりとりを行うことが出来る。親コンテンツの変更と重畳表示の透過率を連動させる場合には、親コンテンツ変更指示手段120と透過率/混合率設定部15との間で情報をやりとりする、あるいは、保持部制御部121と透過率/混合率設定部15との間で情報をやりとりして、同期制御を行うことで実現できる。
【0121】
親コンテンツの変更は、ユーザの直接的な指定によるものと、あらかじめ設定した親コンテンツ変更条件を満たしたときに自動的に変更する場合とがある。親コンテンツ変更条件は、親コンテンツ変更指示手段120の内部に格納され、かつ、条件が満たされているかどうかを比較したり、状況をモニタしたりする機能も親コンテンツ変更指示手段120が持つものとする。そのほか、親コンテンツ変更条件は、コンテンツ指定制御部10、コンテンツ取得制御部11、透過率/混合率設定部15のいずれかに格納して実施することが出来、その場合には、モニタリング機能や比較機能をそれら格納先に付加すればよい。
【0122】
親コンテンツ変更条件が満たされたとき、親コンテンツ変更指示手段120は、親コンテンツを変更するための制御を開始する。図16の例では、コンテンツ指定制御部10に対して、変更指示の情報を出力する。
【0123】
親コンテンツ変更指示手段120は、ユーザの入力を受け付ける入力デバイスと、入力情報に従って、親コンテンツの変更を行うか決定する親コンテンツ変更決定部とから構成されるようにも実施できる。この構成をとる具体例としては、例えば、「親コンテンツ変更ボタン」を装備することである。これは、ハードウェアボタンでも、ソフトウェア的に画面上に表示しても構わない。ユーザは親コンテンツ変更ボタンを押下することにより、親コンテンツの変更を明示的に指示することができる。
【0124】
親コンテンツの変更について、さらに具体的に説明する。親コンテンツの変更には、子コンテンツとは別のコンテンツを親コンテンツとして設定する方法と、子コンテンツを親コンテンツへ格上げする方法とがある。
【0125】
子コンテンツとは別のコンテンツを親コンテンツとして設定する場合には、リンクを逆戻りする場合や、参照関係の無い、全く新たなコンテンツを親コンテンツとして設定する場合、何らかのコンテンツを親コンテンツとして初期設定する場合などがあげられる。これら場合の実現方法としては、コンテンツリストを保持しそのなかから親コンテンツとなるものを選択させる方法や、親コンテンツを変更破棄する際に親コンテンツをキャッシュしておき、必要に応じてキャッシュから親コンテンツ保持部12へ復帰するといった方法が挙げられる。キャッシュ125は、親コンテンツ保持部の内部に構成することも可能である。
【0126】
次に、現在表示している子コンテンツを親コンテンツへ格上げする方法について説明する。親コンテンツ変更指示手段120は、ユーザからの指示あるいは親コンテンツ変更条件が満たされたときに、コンテンツ指定制御部10に対して親コンテンツ変更の指示を出す。この指示を受けるとコンテンツ指定制御部10は、保持部制御部121に対して、親コンテンツ保持部12が保持しているコンテンツを破棄し、子コンテンツ保持部13が保持するコンテンツデータを新たな親コンテンツとして親コンテンツへ送り込む。この例の場合ではメモリ間の転送を行うものとして説明するが、別の方法として、実際にはメモリ間でデータ転送は行わずに、親コンテンツや子コンテンツを示すメモリ上でのポインタ、アドレスを付け替える方法でも良い。
【0127】
子コンテンツ保持部13から親コンテンツ保持部12への転送が終わると、これまで子コンテンツとして表示されていたコンテンツが、親コンテンツに置き換わり、ユーザはその新たな親コンテンツに対してポインティング指示を行うことが可能になる。それにより、新しい親コンテンツにリンクされている新しいコンテンツデータが新たな子コンテンツとして表示されることが可能になる。このコンテンツの入れ替え制御を繰り返せば、ユーザはコンテンツのリンクをたどって順次新しいコンテンツを閲覧していくことが可能となる。
【0128】
親コンテンツ変更条件の一実施例について説明する。親コンテンツの変更条件として、例えば、親コンテンツに対する子コンテンツの重畳合成の透過率が90%を超えたとき(すなわち、親コンテンツに対して子コンテンツが十分に濃く表示されるようになったとき)に変更する、と設定したとする。ここで透過率の数値は90%に限定するものではない。
【0129】
この親コンテンツ変更条件を利用すると、ユーザは透過率/混合率指定手段16で透過率を変化させ、ある一定以上の濃さで子コンテンツを表示させたときに、それまで子コンテンツであったコンテンツが親コンテンツに置き換わり、新しい親コンテンツ上のリンクポイントに対するリンク操作が可能になる。このことにより順次リンクをたどっていくことが可能となる。
【0130】
さらに別の親コンテンツ変更条件の一実施例について説明する。子コンテンツが表示されて一定時間経過したところで、その子コンテンツを次の親コンテンツとして置き換えるという方法も、コンテンツ閲覧時の操作性を向上させる上で有効である。
【0131】
このような自動的な切り替えは、子コンテンツから親コンテンツへ明示的に変更制御する手間を省くことができるので、ユーザの操作コストを低下させて操作性を向上できるほか、子コンテンツから親コンテンツへ切り替えるための操作インタフェースを省くことができ、小型端末における操作ボタンの削減、操作画面上でのアイコンやコマンドメニュー、ソフトボタンなどの削減などに役立つ。
【0132】
親コンテンツの変更に関する、さらに別の実施例を説明する。この発明では、子コンテンツ保持部13に格納するのが、子コンテンツ本体の一部あるいは子コンテンツの概略を表すデータであり、子コンテンツを親コンテンツに変更する際に、子コンテンツ本体のデータを取得して親コンテンツへ変更することを特徴とし、閲覧に際してのアクセス時間を短縮でき、閲覧時の操作性が向上できる。特に、本発明が課題とするような、子コンテンツを次々取得して目的とする子コンテンツを探索するような用途の場合には、子コンテンツの内容を表す概略データをまず送り、判別してからサイズの大きな本体データを送る、といった制御によって、アクセス時間を大幅に短縮できる。
【0133】
例えば、コンテンツ格納側でコンテンツ本体と、概要を示すサムネール表示データとが用意されており、子コンテンツとしてはデータサイズが小さいサムネール表示データをダウンロードし、親コンテンツへ切り替える際に、コンテンツ本体データをダウンロードする、といったやり方があげられる。また、JPEG2000のようなプログレッシブなデータ送信を可能とするデータフォーマットを利用した場合には、コンテンツ格納側にはプログレッシブ送信用に多重構造化されたコンテンツ本体があり、そのコンテンツデータに対して、子コンテンツとして読み出すときには低解像度などの少ないデータを読み出し、親コンテンツに切り替えるときに、より高解像度のデータを読み出す、といった制御が行える。JPEG2000では、解像度プログレッシブの他に、画質の段階的な向上やタイルによる画面部位の段階的な送信といったさまざまなプログレッシブ送信が行え、そのいずれにたいしても本発明を実施できる。
【0134】
第4の実施の形態で実現する機能は、さらに、図12に示す第2の実施の形態や、図16に示す第3の実施の形態と組み合わせることにより、子コンテンツをプログレッシブなデータ送信を行いながらダウンロードして、次第にくっきりと見えるように透過率を制御し、親コンテンツに切り替えるときに、最終目的のデータまで読み出す、あるいは、一定の閾値のデータ量までダウンロードが完了すると、自動的に子コンテンツから親コンテンツへ切り替える、といった制御が行えるように拡張できる。
【0135】
本実施の形態におけるさらなる具体的な実施例について示す。2つのコンテンツのうちどちらが親コンテンツ(ユーザ入力を受け付けるコンテンツ)であるかをユーザに明示的に示すことも有効であり、親コンテンツの方を濃く表示する(重畳の割合が多く)方法や、親コンテンツをカラー表示し、子コンテンツをグレー表示するといった方法が有効である。
【0136】
さらに、親コンテンツ表示指示手段120をハードウェアボタンあるいはソフトウェアボタンなどによって提供し、親コンテンツがどちらか分からなくなったら、そのボタンを押下することで親コンテンツだけを表示するような仕組みにしてもよい。親コンテンツ表示指示手段120としては特定のペンジェスチャなどを割り当てることも可能である。
【0137】
親コンテンツ表示指示手段120は、透過率/混合率設定部15にその機能を実現させることが可能なほか、重畳表示画像生成出力部14に接続して、重畳表示画像のブレンディング時に親コンテンツのみが出力されるように直接制御しても良い。親コンテンツ表示指示手段120として、ポインティング装置20を用いることも可能で、ポインティング装置20の情報や信号を分配、あるいは分離して、上述した親コンテンツ表示指示手段120と同じところへ接続することで実現できる。
【0138】
以上の説明では、リンク関係にあるコンテンツの表示について説明したが、図19は電子書籍130を対象とした電子コンテンツ閲覧装置の画面である。ここでは、書籍の目次ページを重畳表示の親コンテンツとして表示している。目次項目がリンクポイントとなっていて、その目次の項目それぞれに、子コンテンツとしてのページへのリンクが張られている。ユーザが目次項目を閲覧しながら、各目次項目をポイントすると、対応付けられたページ132が重畳表示される。このように、目次とページ内容を重畳表示によって同時に表示することにより、より効率的な電子書籍の閲覧が可能になる。このとき、各ページ(子コンテンツ)を閲覧しているとき、いつでも目次(親コンテンツ)に戻れるように、親コンテンツ変更指示手段である、目次表示指示手段131を設けると操作性が向上する。図17の例では目次表示指示手段131はソフトウェアによるボタンとして表示しているが、これはハードウェアのボタンやポインティング装置を用いたジェスチャ入力として割り当てることもできる。
【0139】
以上好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0140】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下に述べるような優れた効果が得られる。
【0141】
第1の効果は、従来の一般的なブラウザが提供する閲覧機能では実現できなかった、リンク関係にある複数のコンテンツを同時に閲覧することが可能となることである。これにより、現在閲覧しているコンテンツを表示しながら、その参照先であるコンテンツを見ることができるので、従来のブラウザで問題となっていた、リンクをたどる際に次のコンテンツを表示してみたが、そのコンテンツが目的のものではなく、また前のコンテンツに一旦戻って、また別のリンクをたどる、といった試行錯誤を減じることができる。本発明によれば、リンク先を覗き見する感覚で効率的にコンテンツのブラウジングを行うことを可能とし、リンク関係を持つコンテンツを効率的に閲覧することが可能となる。
【0142】
第2の効果は、本発明では複数のコンテンツを重畳表示するため、コンテンツを並べて表示したり、そのためにコンテンツを縮小表示する必要が無くなり、小画面ディスプレイでも十分な表示画素数が確保できるようになるため、コンテンツの内容を判別しやすく、効果的なコンテンツブラウジングが可能となることである。
【0143】
第3の効果は、同時に複数のコンテンツページを閲覧するための代表的なユーザインタフェースである、マルチウインドウ方式や、コンテンツページをグラフィカルに重ねて表示する方法が抱える問題点である、仮想的な上下関係が判別しにくい、あるいは、完全に重なってしまった背後側のコンテンツへのアクセスがしにくい、あるいは、多数のコンテンツが一度に表示されると画面が乱雑になりやすくコンテンツ全体が読みづらくなる、といった問題を回避できることである。また、立体ディスプレイではなく、一般的な二次元表示デバイスを用いて実施できるため、低コストで実現できる。
【0144】
第4の効果は、従来の複数のコンテンツを重畳表示する方法では困難だった、参照関係にある文書同士を重畳表示し、文書のリンク構造を辿りながらコンテンツを閲覧する際の操作性を向上させることができる。ユーザが明示的に透過率をコントロールしたり、それまでの子コンテンツを親コンテンツに切り替えたりすることで、ハイパーリンク構造を持つコンテンツを効率的にブラウズすることができる。
【0145】
第5の効果は、効率よくページの概要を表示でき、かつ、重畳表示のコンテンツ切り替えを迅速かつ簡単に行えるので、雑誌コンテンツやWebコンテンツを閲覧するような、リンク先のページの概要を順次素早く見たいという要求にこたえることが可能となる。
【0146】
第6の効果は、コンテンツデータをサーバから通信によって取得して表示する場合に、通信状況(何パーセント通信が終了したか、通信速度など)と重畳表示の重畳率を関連付けて重畳表示を行うので、コンテンツデータ取得要求が出てから実際に取得し終わるまでのユーザのデータ転送待ちに対する、心理的な負担やストレスを軽減できる。
【0147】
第7の効果は、コンテンツのデータサイズが大きい場合や通信速度が遅い場合に、子コンテンツを次々取得しながら、目的とする子コンテンツを探索するような用途においても、参照先のコンテンツ取得に要する時間を短縮し、閲覧時の操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態におけるポインティング装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態におけるポインティング装置の他の構成例を示すブロック図である。
【図4】 親コンテンツの例を示す図である。
【図5】 子コンテンツの例を示す図である。
【図6】 本発明による親コンテンツと子コンテンツの重畳表示の例を示す図である。
【図7】 本発明による親コンテンツと子コンテンツの重畳表示の例を示す図である。
【図8】 本発明による親コンテンツと子コンテンツの重畳表示の例を示す図である。
【図9】 第1の実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置の動作を説明するフローチャートである。
【図10】 本発明の電子コンテンツ閲覧装置を端末装置に適用した例を示す図である。
【図11】 ポインタの停留時間と透過率の相関例を説明する図である。
【図12】 本発明の第2の実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 第2の実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置の動作を説明するフローチャートである。
【図14】 通信状況と透過率の対応関係の例を示す図である。
【図15】 子コンテンツ取得解像度と透過率の対応関係を示すテーブルの例を示す図である。
【図16】 本発明の第3の実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置の構成を示すブロック図である。
【図17】 第3の実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置の動作を説明するフローチャートである。
【図18】 本発明の第4の実施の形態による電子コンテンツ閲覧装置の構成を示すブロック図である。
【図19】 書籍の目次とコンテンツページを重畳表示する具体例を説明する図である。
【符号の説明】
10 コンテンツ指定制御部
11 コンテンツ取得制御部
12 親コンテンツ保持部
13 子コンテンツ保持部
14 重畳表示画像生成出力部
15 透過率/混合率設定部
16 透過率/混合率指定手段
17 透過率/混合率決定部
18 画像表示装置
19 コンテンツ格納部
20 ポインティング装置
60 端末筐体
61 ペンポインティング装置
62 透過率コントロールボタン
63 ディスプレイ
80 コンテンツアクセス情報
110 コンテンツ解析部
111 コンテンツ解析情報
120 親コンテンツ変更指示手段
121 保持部制御部
125 キャッシュ
130 電子書籍
131 目次表示指示手段

Claims (16)

  1. コンテンツを表示して閲覧する電子コンテンツ閲覧装置であって、
    参照元コンテンツと、該参照元コンテンツの参照位置に関連付けられ、該参照位置を指定することで表示される参照先コンテンツとを、互いに異なる透過率又は混合率によって重畳表示する際の、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツ相互の透過率又は混合率を設定する重畳設定部と、
    設定された透過率又は混合率に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示画像を生成する重畳表示画像生成出力部と、
    前記重畳表示画像合成出力部により出力された画像を表示する画像表示装置とを備え、
    さらに、前記重畳設定部が、透過率又は混合率を指定するための透過率/混合率指定手段を備え、
    前記透過率/混合率指定手段が、圧力感知機能を有するハードウェアボタン、あるいは、押下強度の指定をシミュレート可能なソフトウェアボタンによって構成され、当該ハードウェアボタン又はソフトウェアボタンの操作に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を調整して指定し、
    前記重畳設定部は、前記透過率/混合率指定手段によるコンテンツ上の特定位置で操作の停留時間に応じて重畳表示の透過率や混合率を自動的に調整することを特徴とする電子コンテンツ閲覧装置。
  2. コンテンツを表示して閲覧する電子コンテンツ閲覧装置であって、
    参照元コンテンツと、該参照元コンテンツの参照位置に関連付けられ、該参照位置を指定することで表示される参照先コンテンツとを、互いに異なる透過率又は混合率によって重畳表示する際の、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツ相互の透過率又は混合率を設定する重畳設定部と、
    設定された透過率又は混合率に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示画像を生成する重畳表示画像生成出力部と、
    前記重畳表示画像合成出力部により出力された画像を表示する画像表示装置と
    画面上に表示される参照元コンテンツの指定や、画面上に表示される参照先コンテンツの指定を行うコンテンツ指定制御部と、
    前記コンテンツ指定制御部の制御により前記参照元コンテンツ及び参照先コンテンツを取得すると共にコンテンツの取得状況をモニタする機能を有するコンテンツ取得制御部と、
    取得した参照元コンテンツを記憶保持する親コンテンツ保持部と、
    取得した参照先コンテンツを記憶保持する子コンテンツ保持部とを備え、
    前記重畳設定部が、前記コンテンツ取得制御部によってモニタされたコンテンツの取得状況に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定し、
    さらに、前記重畳設定部が、透過率又は混合率を指定するための透過率/混合率指定手段を備え、
    前記透過率/混合率指定手段が、圧力感知機能を有するハードウェアボタン、あるいは、押下強度の指定をシミュレート可能なソフトウェアボタンによって構成され、当該ハードウェアボタン又はソフトウェアボタンの操作に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を調整して指定することを特徴とする電子コンテンツ閲覧装置。
  3. コンテンツを表示して閲覧する電子コンテンツ閲覧装置であって、
    参照元コンテンツと、該参照元コンテンツの参照位置に関連付けられ、該参照位置を指定することで表示される参照先コンテンツとを、互いに異なる透過率又は混合率によって重畳表示する際の、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツ相互の透過率又は混合率を設定する重畳設定部と、
    設定された透過率又は混合率に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示画像を生成する重畳表示画像生成出力部と、
    前記重畳表示画像合成出力部により出力された画像を表示する画像表示装置と
    画面上に表示される参照元コンテンツの指定や、画面上に表示される参照先コンテンツの指定を行うコンテンツ指定制御部と、
    前記コンテンツ指定制御部の制御により前記参照元コンテンツ及び参照先コンテンツを取得すると共にコンテンツの取得状況をモニタする機能を有するコンテンツ取得制御部と、
    取得した参照元コンテンツを記憶保持する親コンテンツ保持部と、
    取得した参照先コンテンツを記憶保持する子コンテンツ保持部とを備え、
    前記重畳設定部が、前記コンテンツ取得制御部によってモニタされたコンテンツの取得状況に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定し、
    さらに、前記重畳設定部が、透過率又は混合率を指定するための透過率/混合率指定手段を備え、
    前記透過率/混合率指定手段が、圧力感知機能を有するタッチパネルデバイスによって構成され、当該タッチパネルデバイスの操作に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を調整して指定することを特徴とする電子コンテンツ閲覧装置。
  4. コンテンツを表示して閲覧する電子コンテンツ閲覧装置であって、
    参照元コンテンツと、該参照元コンテンツの参照位置に関連付けられ、該参照位置を指定することで表示される参照先コンテンツとを、互いに異なる透過率又は混合率によって重畳表示する際の、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツ相互の透過率又は混合率を設定する重畳設定部と、
    設定された透過率又は混合率に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示画像を生成する重畳表示画像生成出力部と、
    前記重畳表示画像合成出力部により出力された画像を表示する画像表示装置と
    画面上に表示される参照元コンテンツの指定や、画面上に表示される参照先コンテンツの指定を行うコンテンツ指定制御部と、
    前記コンテンツ指定制御部の制御により前記参照元コンテンツ及び参照先コンテンツを取得すると共にコンテンツの取得状況をモニタする機能を有するコンテンツ取得制御部と、
    取得した参照元コンテンツを記憶保持する親コンテンツ保持部と、
    取得した参照先コンテンツを記憶保持する子コンテンツ保持部とを備え、
    前記重畳設定部が、前記コンテンツ取得制御部によってモニタされたコンテンツの取得状況に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定し、
    さらに、前記重畳設定部が、透過率又は混合率を指定するための透過率/混合率指定手段を備え、
    前記透過率/混合率指定手段が、ポインティング装置を用いたジェスチャ操作の検出手段によって構成され、当該ジェスチャ操作に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を調整して指定することを特徴とする電子コンテンツ閲覧装置。
  5. コンテンツを表示して閲覧する電子コンテンツ閲覧装置であって、
    参照元コンテンツと、該参照元コンテンツの参照位置に関連付けられ、該参照位置を指定することで表示される参照先コンテンツとを、互いに異なる透過率又は混合率によって重畳表示する際の、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツ相互の透過率又は混合率を設定する重畳設定部と、
    設定された透過率又は混合率に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示画像を生成する重畳表示画像生成出力部と、
    前記重畳表示画像合成出力部により出力された画像を表示する画像表示装置と
    画面上に表示される参照元コンテンツの指定や、画面上に表示される参照先コンテンツ の指定を行うコンテンツ指定制御部と、
    前記コンテンツ指定制御部の制御により前記参照元コンテンツ及び参照先コンテンツを取得すると共にコンテンツの取得状況をモニタする機能を有するコンテンツ取得制御部と、
    取得した参照元コンテンツを記憶保持する親コンテンツ保持部と、
    取得した参照先コンテンツを記憶保持する子コンテンツ保持部とを備え、
    前記重畳設定部が、前記コンテンツ取得制御部によってモニタされたコンテンツの取得状況に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定し、
    さらに、前記重畳設定部が、透過率又は混合率を指定するための透過率/混合率指定手段を備え、
    前記透過率/混合率指定手段が、圧力感知機能を有するハードウェアボタン、あるいは、押下強度の指定をシミュレート可能なソフトウェアボタンによって構成され、当該ハードウェアボタン又はソフトウェアボタンの操作に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を調整して指定し、
    前記重畳設定部は、前記透過率/混合率指定手段によるコンテンツ上の特定位置で操作の停留時間に応じて重畳表示の透過率や混合率を自動的に調整することを特徴とする電子コンテンツ閲覧装置。
  6. コンテンツの情報を解析しコンテンツ解析情報を生成するコンテンツ解析部を備え、
    前記重畳設定部が、前記コンテンツ解析情報に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の電子コンテンツ閲覧装置。
  7. 解析するコンテンツ情報が、コンテンツの画像特性やコンテンツの内容、又はコンテンツの更新時間であることを特徴とする請求項6に記載の電子コンテンツ閲覧装置。
  8. 表示中の参照先コンテンツを参照元コンテンツに変更する機能を有し、
    参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率が予め指定した閾値を超えたときに、参照先コンテンツを次の参照元コンテンツへ変更することを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の電子コンテンツ閲覧装置。
  9. 前記子コンテンツ保持部に、参照先コンテンツ本体の一部あるいは参照先コンテンツの概略を表すデータを格納し、参照先コンテンツを参照元コンテンツに変更する際に、参照先コンテンツ本体のデータを取得して参照元コンテンツへ変更することを特徴とする請求項8に記載の電子コンテンツ閲覧装置。
  10. コンテンツを表示して閲覧する電子コンテンツ閲覧方法であって、
    参照元コンテンツと、該参照元コンテンツの参照位置に関連付けられ、該参照位置を指定することで表示される参照先コンテンツとを、互いに異なる透過率又は混合率によって重畳表示する際の、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツ相互の透過率又は混合率を設定し、
    設定された透過率又は混合率に基づいて、前記参照元コンテンツと前記参照先コンテンツの重畳表示画像を生成し、
    生成された重畳表示画像を画像表示装置に表示すると共に、
    ポインティング装置によるコンテンツ上の特定位置で操作の停留時間に応じて重畳表示の透過率や混合率を自動的に調整することを特徴とする電子コンテンツ閲覧方法。
  11. コンテンツの取得状況をモニタする機能を有し、前記コンテンツ取得制御部によってモニタされたコンテンツの取得状況に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定することを特徴とする請求項10に記載の電子コンテンツ閲覧方法。
  12. コンテンツの情報を解析してコンテンツ解析情報を生成し、
    前記コンテンツ解析情報に従って、参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率を決定することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の電子コンテンツ閲覧方法。
  13. 解析するコンテンツ情報が、コンテンツの画像特性やコンテンツの内容、又はコンテンツの更新時間であることを特徴とする請求項12に記載の電子コンテンツ閲覧方法。
  14. 参照元コンテンツと参照先コンテンツの重畳表示の透過率や混合率が予め指定した閾値を超えたときに、参照先コンテンツを次の参照元コンテンツへ変更することを特徴とする請求項10から請求項13の何れか1項に記載の電子コンテンツ閲覧方法。
  15. 参照先コンテンツが表示されてから一定時間が経過した際に、参照先コンテンツを参照元コンテンツに変更することを特徴とする請求項10又は請求項14に記載の電子コンテンツ閲覧方法。
  16. 子コンテンツ保持部に、参照先コンテンツ本体の一部あるいは参照先コンテンツの概略を表すデータを格納し、参照先コンテンツを参照元コンテンツに変更する際に、参照先コンテンツ本体のデータを取得して参照元コンテンツへ変更することを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の電子コンテンツ閲覧方法。
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