JP3779795B2 - Automatic rice milling machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、玄米投入ホッパ、玄米搬送装置、精米装置、糠抜き装置等を箱形のケース内に収納してなる自動精米機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動精米機としては、精米所と呼ばれる建物内に設置されるものが一般的であるが、このものにあっては設置場所の制約が大きいことから、路傍に設置できるものとして、市販の清涼飲料水等の自動販売機と同じような大きさの箱形のケース内に、玄米投入ホッパ、玄米搬送装置、精米装置、糠抜き装置を収納すると共に、ケース前面に、玄米の投入口と、精白米の取出口と、コイン投入口、と操作ボタン等とを設けた、自動精米機が考えられている。(実開昭63−159475号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の精米機にあっては、精米装置の下方側に、糠を収容する糠箱を設けてあるが、精米装置の下方には取出ホッパが配置されていると共に、取出ホッパの下方に、精白米を収容する容器を配置する場所である精白米取出部が設けられていることから、糠箱配置空間が狭く、したがって糠箱を大きく形成できないものであり、また、糠箱配置空間を大きく採れば、精米機の高さが高くなるか、奥行き又は幅が大きくなると共に、糠箱の上方空間がデッドスペースになる可能性が大である。
【0004】
また、精米装置をケース内に組み込み又はケース内で分解するのに、精米装置の上方空間がある程度必要とされ、これによっても、糠箱配置空間を狭くするという問題が生じる。
また、玄米投入ホッパに投入された玄米を、一度に全部、精米装置の上方に運び上げるので、精米装置の上方に大きな空間が必要とされ、その分、精米装置の下方空間を狭くし、これによっても、糠箱配置空間を狭くするものである。
【0005】
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、玄米搬送装置、精米装置、糠抜き装置を箱形のケース内にコンパクトに組み込みながらも、糠箱配置空間を大きく採ることができ、糠の収納容量アップを図った精米機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明が前記目的を達成するために講じた技術的手段は、請求項1では、玄米を精白する精米装置15と、玄米を投入する玄米投入ホッパ13と、玄米投入ホッパ13から精米装置15に玄米を搬送する玄米搬送装置14と、精米装置15から糠を抜いて糠箱57に収納する糠抜き装置16とを、箱形のケース12内に収納すると共に、精米装置15の下方側に糠箱57を配置してなる自動精米機において、ケース12の前面を開閉自在な前面扉10とし、この前面扉10の下部に該前面扉10に設けられた開口部18を開閉する開閉扉19を設け、この開閉扉19の内側に、精米装置15の前下方に位置して精白米を収容する精白米取出部22を設け、前記前面扉10に、糠箱57の前方側に位置していて精米装置15から排出される精白米を前記精白米取出部22に案内する案内手段53,55を設けたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2では、前記構成に加えて、前記開閉扉19の内側に、玄米を投入するための玄米投入部21を設けると共に、この玄米投入部21から投入された玄米を前記玄米投入ホッパ13に案内するガイド部材25を前面扉10に設けたことを特徴とする。また、請求項3では、前記構成に加えて、精米装置15を下部を支点として前方に傾倒可能に取り付けたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項4では、前記構成に加えて、下部に位置する玄米投入ホッパ13から、その上方の精米装置15に玄米を搬送するに際し、精米しながら玄米を徐々に搬送するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、袋入りの玄米の自動販売機1と、玄米を精白する自動精米機2とを左右に併置した米の自動販売システムSを示す。図例では、右側に玄米の自動販売機1を配置し、左側に精米機2を配置したものを示すが、左右逆に配置してもよく、また、精米機2の左右両側に玄米の自動販売機1を配置してもよく、さらに、玄米の自動販売機1を2機以上左右方向に配置してもよい。
【0010】
なお、玄米の自動販売機1及び自動精米機2の高さ及び奥行き(前後幅)は、市販の清涼飲料水等の自動販売機と略同程度の寸法(例えば、高さ1830mm、奥行き730mm)に形成される。
前記玄米の自動販売機1は、例えば、3Kgの玄米を袋詰めにしたものと、5Kgの玄米を袋詰めにしたものとを箱形のケース3内に多数収納し、該ケース3の前面に設けたコイン投入口4からコインを投入し、選択ボタン5を押すことによって、所望の袋入り玄米が取出口6から取り出し得るように構成されたものである。
【0011】
なお、前記玄米の自動販売機1は、一例を示したものであり、玄米の自動販売機1としては、1種類の重さの袋入り玄米又は重さの異なる3種類以上の袋入り玄米を収納するものであっても、玄米の種類のことなるものを1種類又は2種類以上収納するものであってもよく、要は、袋入りの玄米を収納・貯蔵できると共に排出できるようにしたものであればよい。また、袋入り玄米を購入するのに、紙幣又はプリペイドカード等によって購入できるようにしてもよい。
【0012】
精米機2は、図1〜図5に示すように、上面パネル7、下面パネル8、左右一対の側面パネル9、前面扉10及び背面パネル11とから箱形に形成されたケース12を備え、このケース12内に、玄米投入ホッパ13と、玄米搬送装置14と、精米装置15と、糠抜き装置16等を収納して構成されている。
前記ケース12の前面扉10は右端側が上面パネル7等に支軸17等を介して上下方向の軸心廻りに回動自在に枢着されており、この前面扉10によってケース12の前面全域が開放可能とされている。
【0013】
なお、前面扉10は左端側を枢着するようにしてもよいが、図例のように精米機2の右側に玄米の自動販売機1を配置したものにあっては、前面扉10の右端側(すなわち、玄米の自動販売機1の在る側)を枢着することによって、精米機2の左側面を壁際ぎりぎりまで寄せて配置しても前面扉10の開き角度を大きく採れるという利点がある。
【0014】
前面扉10の下部には、開口部18が形成され、この開口部18は、下端側が開口部18の縁部に支軸20を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着された開閉扉19によって開閉自在に閉塞されている。この開閉扉19の内側の、左側(左右一側)には玄米投入部21が、右側(左右他側)には精白米取出部22がそれぞれ設けられている。
【0015】
玄米投入部21は、図9にも示すように、左右側板23と、下方に向かうに従って後方に移行するように傾斜状とされたガイド板24とから上下及び後方に開放状とされたシュートで構成されている。また、この玄米投入部21の後方、すなわち、ケース12内の左側の前側下部には、前記玄米投入ホッパ13が配置され、これら玄米投入部21と玄米投入ホッパ13との間には、ガイド部材25が設けられている。
【0016】
このガイド部材25は前面扉10に取り付けられ、玄米投入部21の左右両側に位置する左右側板26と、玄米投入部21のガイド板24の下方側に位置していて下方に向かうに従って後方に移行するように傾斜状とされたガイド板27とから構成されている。
なお、玄米投入ホッパ13の上部前面側は上端から下方に切り欠かれており、該切欠部分からガイド部材24の後下部及び玄米投入部21の下部が玄米投入ホッパ13内に挿入状とされている。
【0017】
前記玄米投入部21の構成にあっては、開閉扉19を開けたときに玄米投入部21の上面側が玄米投入口28とされ、玄米が玄米投入部21からガイド部材24を経て玄米投入ホッパ13へと投入できるようになっている。
前記玄米投入ホッパ13の下部には、玄米の有無を検出するレベルスイッチからなる第1の玄米検出センサ29が設けられている。
【0018】
前記精白米取出部22は、前後左右及び下面が閉塞されて上方開口状とされた箱形に形成され、開閉扉19の内面に取付固定されている。この精白米取出部22には、内部に精白米収納用の袋を装着したことを検出する袋検出センサ30が設けられている。また、前面扉10には、開閉の有無を検出する扉センサ31が設けられている。
【0019】
また、開閉扉19の右側に透明窓32が設けられていると共に、精白米取出部22の、透明窓32に対応する部分が切り欠かれていて、精白米取出部22内を外部から視認できるようになっている。
さらに、開閉扉19と開口部18の縁部とに亘って、開閉扉19を開かないようにロックするロック装置33が設けられている。
【0020】
前記玄米投入ホッパ13の後方(ケース12内の左側前後方向中途部)には、玄米搬送装置14が上下方向に配置されている。この玄米搬送装置14は、ケーシング内に多数のバケットを取り付けたチェーンを上下のスプロケットに掛装してなるバケットエレベータ(又はスクリュコンベア、スローワ、玄米を気流に浮遊させて運搬するニューマチックコンベア等、玄米を搬送できるものであればよい)から構成され、下端側の左側面に供給口34が形成され、上端側の右側面に排出口35が設けられている。供給口34は、シュート36を介して玄米投入ホッパ13の下面側の排出口13aに接続されている。
【0021】
前記玄米搬送装置14の排出口35の前面下部には玄米を検出するレベルスイッチからなる第2の玄米検出センサ37が設けられ、玄米搬送装置14の下端側後面には下部のスプロケットを駆動するモータ38が設けられている。
前記精米装置15はケース4内の右側上部に配置されており、玄米を精白する搗精部39と、玄米搬送装置14の排出口35の下方に配置されていて玄米搬送装置14から送られてくる玄米を一時溜めるホッパ40と、ホッパ40から搗精部39へと玄米を送る横送り部42及び縦送り部43と、精白米を排出する排出部44と、前記搗精部39、ホッパ40、横送り部42及び縦送り部43、排出部44を取付支持する取付部45と、この取付部45の後方に配置されていて搗精部39内の搗精ロールを駆動するモータ46等から構成されている。
【0022】
ホッパ40には、ホッパ40内の玄米を検出するレベルスイッチからなる第3の玄米検出センサ41が設けられていると共に、ホッパ40の前面下部には、内部を視認可能な透明窓40Aが設けられている。
取付部45及びモータ38の下部側には、玄米搬送装置14及びケース12に取付固定された支持板48が配置され、この支持板48に取付部45及びモータ38が取り付けられている。モータ46と搗精ロールとは支持板48の下方に配置されたベルト巻掛伝動機構からなる伝動機構47によって連動連結されている。
【0023】
ここで、取付部45の取付構造を説明すると、図7に示すように、取付部45の後面には、板材からなる取付部材49がボルト等によって固定され、この取付部材49の下部には左右一対のブラケット50が固定され、このブラケット50は支持板48の下面に支軸51を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されている。
【0024】
一方、取付部45の後方には、板材からなる支持部材52が支持板48上に立設固定され、この支持部材52に前記取付部材49がボルト等によって着脱自在に取付固定される。
したがって、支持部材52に対する取付部材49の固定を解除すると、取付部45が支軸51の軸心廻りに前方に回動すると共に、図示省略のストッパによって所定角度傾斜した状態で支軸51廻りの回動が規制され、図7に実線で示すように、搗精部39、ホッパ40、横送り部42及び縦送り部43、排出部44が前傾姿勢とされる。
【0025】
前記搗精部39、ホッパ40、横送り部42及び縦送り部43、排出部44及び取付部45を組み付ける(又は分解する)場合、下部側から順次組み付ける(分解する場合は上部側から順次分解する)ように構成されており、前述したように搗精部39等を傾斜姿勢とすることで、ケース12内の精米装置15の上方空間を大きく採らなくても組み付け・分解が容易に行えるように考慮されている。
【0026】
これによって、精米装置15をケース12内にコンパクトに組み込めると共に、コンパクトに組み込んでも、精米装置15下方の糠箱配置空間を大きく採ることができるという効果を奏する。
前記精米装置15の排出部44の下方には、排出された精白米を、精米装置15の前下方に位置する精白米取出部22上方に案内するシュート53が配置され、該シュート53は前面扉10に取付部材を介して取付固定されている。また、支持板48の前部側には、精米装置15の排出部44から排出された精白米をシュート53へと案内するガイド部材54が着脱自在に取り付けられている。
【0027】
さらに、シュート53の出口下方側には、精白米取出部22内にセットされた精白米収納袋内に精白米を案内する漏斗部材55が設けられている。この漏斗部材55は精白米取出部22の上端側に若干挿入状とされ、開閉扉19を開くときに邪魔にならないように、左右軸廻りに上方に回動して退避すると共に、開閉扉19を閉じたときには、元の状態に復帰するように前面扉10に取付部材を介して取り付けられている。
【0028】
前記シュート53及び漏斗部材55で案内手段を構成している。
前記糠抜き装置16は、糠を収容する糠箱57と、搗精部39から糠を吸引すると共に該糠を糠箱57へと圧送するブロワ58とから主構成されている。糠箱57は精米装置15の下方に配置され、ブロワ58は、糠箱57の上部左側方(玄米搬送装置14の後方)に配置された糠ファン59と、この糠ファン59の下方に配置されていて該ファンを駆動するモータ60とから構成され、糠ファン59の吸引側と搗精部39とが吸引ダクト61によって接続され、糠ファン59の吐出側は糠箱57上部左側の糠取入れ口63に接続されている。
【0029】
前記糠箱57は、図8にも示すように、左右一対のレール体64によって前後移動自在に支持されている。このレール体64は、前後方向に配置されてケース12の下面パネル8上に固定された固定レール65と、この固定レール65にローラ67等を介して前後方向移動自在に支持された可動レール66とから構成され、前記可動レール66に糠箱57がローラ68等を介して前後方向移動自在に支持されている。
【0030】
そして、ケース12の前面扉10を開くと、精白米取出部22、シュート53及び漏斗部材55等が前面扉10と共に移動し、糠箱57の前方が開放状とされ、この状態で、糠ファン59の糠箱57に対する接続を解除し、糠箱57を前方に引き出すと、可動レール66が固定レール65に対して前方移動すると共に、可動レール66に対して糠箱57が前方移動し、該糠箱57がケース12前面から外部に引き出される。
【0031】
なお、糠箱57内には、糠を収納する糠袋がセットされ、この糠袋は糠箱上部の蓋体を取り外すことによって上方に取り出されるようになっており、前述したように糠箱57をケース12前面から外部に引き出すことによって、容易に糠袋を取出し・セットできるようになっている。
前記精米装置15の右側方には制御装置69が配置され、また、前面扉10の前面側上部には、精米装置15のホッパ40の透明窓40aを視認可能な透明窓70と、精米機2の運転工程を表示灯R1〜10によって表示する表示部71と、精白米のツキ加減を設定する白度設定部72とが設けられている。前記白度設定部72は例えば、5分ヅキ、7分ヅキ、白米のいずれかを選択ボタン73によって選択できるようになっている。
【0032】
また、図9に示すように、玄米投入部21には、玄米収納袋74の開封装置75が設けられている。この開封装置75は、下部が玄米投入部21の側板23(又はガイド部材25側等)に左右軸廻りに回動自在に枢支されて前後揺動自在とされたレバー76と、該レバー76に長手方向移動自在に設けられたカッター77とから主構成されている。
【0033】
この開封装置75では、開閉扉19を開けた状態でガイド板24上に玄米収納袋74を載置し、この状態でレバー76を手前に倒して該レバー76とガイド板24とで玄米収納袋74を挟み込み、さらに、レバー76を玄米収納袋74に押し付けると、カッター77の刃先が玄米収納袋74に突き刺さるようになっている。そして、この状態でカッター77を下方にスライドさせると玄米収納袋74が開封される。
【0034】
なお、レバー76は玄米収納袋74よりも薄い厚さのものは挟み込めないようにすると共に、その状態ではカッター77の刃が突出しないように構成するのが好ましい。
前記開封装置75の開封手段はカッター77の他なんでもよく、例えば、図10に示すように、カッター77の変わりにレバー76に電熱線78を設け、この電熱線の熱によって玄米収納袋74を開封するようにしてもよい。
【0035】
前記玄米収納袋74には、糠分が付着しているので、空の玄米収納袋74を精白米の収納には使えない。そこで、図11及び図12に例示するように、前記玄米の自動販売機1に収納される玄米収納袋74には、精白米を収納するための精白米収納袋79が付設されている。
図11に示すものは、玄米収納袋74にポケット状の収容部80を設け、この収納部80に精白米収納袋79が入れてあるものが示されている。また、図12に示すものは、玄米収納袋74の外側に精白米収納袋79を巻付け、ゴム輪等の固定手段81によって精白米収納袋79を玄米収納袋74に固定しているものを示している。
【0036】
なお、玄米収納袋74に精白米収納袋79を付設する手段としては、精白米収納袋79を玄米収納袋74に着脱自在に接着すること等が考えられる。
このように、玄米収納袋74に精白米収納袋79を付設することによって、玄米を購入した人に確実に精白米収納袋79を提供でき、余分な精白米収納袋79を容易することもないという利点を有する。
【0037】
前記構成の米の自動販売システムにおいて、玄米を購入する前にあっては、精米機2の表示部71の1番上の表示灯R1が点灯状態である。そして、玄米の自動販売機1によって玄米を購入すると、その信号Aが玄米の自動販売機1の制御装置から出力されて精米機2の制御装置69に入力される。これによって、ロック装置33のロックが解除されて開閉扉19が開放可能とされると共に、表示部71の1番上の表示灯R1が消灯して2番目の表示灯R2が点灯して、精米機2が運転可能状態となる。
【0038】
次に、開閉扉19を開くと、2番目の表示灯R2が消灯して3番目の表示灯R3が点灯し、玄米投入部21から玄米投入ホッパ13へと玄米を投入すると、第1の玄米検出センサ29が玄米を検出すると、3番目の表示灯R3が消灯して4番目の表示灯R4が点灯し、精白米取出部22に精白米収納袋をセットすると袋検出センサ30が精白米収納袋を検出し、4番目の表示灯R4が消灯して5番目の表示灯R5が点灯する。
【0039】
このとき、玄米を投入する前に精白米取出部22に精白米収納袋をセットしておいてもよい。
次に、開閉扉19を閉めると、扉センサ31がそれを検出し、5番目の表示灯R5が消灯して6番目の表示灯R6が点灯し、第1の玄米検出センサ29と袋検出センサ30と扉センサ31が、それぞれ玄米、精白米収納袋、開閉扉19が閉まっていること、を検出した状態で、ロック装置33が作動して開閉扉19がロックされる。
【0040】
そして、選択ボタン73のいずれかを押して、白度を選択すると、6番目の表示灯R6が消灯して7番目の表示灯R7が点灯し、玄米搬送装置14が作動して玄米が上方に運び上げられて、排出口35から精米装置15のホッパ40に投入され、第3の玄米検出センサ41によって玄米が検出されると、8番目の表示灯R8が点灯し、精米装置15が作動して、ホッパ40から横送り部42、縦送り部43を経て玄米が搗精部39に至り、ここで玄米が精白され、精白米は排出部44、ガイド部材54、シュート及び漏斗部材55を経て精白米取出部22内の精白米収納袋内に投入され、一方、糠は糠箱57に収容される。
【0041】
精米中において、第2の玄米検出センサ37によって、ホッパ40内の玄米が所定量(満杯又は満杯近く)になったことを検出すると、一旦、玄米搬送装置14が停止し、第3の検出センサ41によって、ホッパ40内の玄米がなくなってきたことを検出すると、玄米搬送装置14が再び作動してホッパ40内に玄米が投入されるように構成されており、玄米投入ホッパ13内に投入された玄米が一度に運び上げられるのではなく、徐々に運び上げられるようになっている。
【0042】
これによって、ホッパ40の容量を小さくでき、ケース12内の精米装置15上部の空間を大きく採らなくてもよく、精米装置15をできるだけケース12内の上方に配置して、糠箱配置空間を大きく、すなわち糠箱57を大きくすることができ、精米装置15をケース12内にコンパクトに組み込みながら、糠の容量アップが図られている。
【0043】
こうして、精米が進み、第1の玄米検出センサ29によって玄米投入ホッパ13内に玄米がなくなったことを検出し、且つ、第2の玄米検出センサ41によって排出部35にも玄米がないことを検出したときに、7番目の表示灯R7が消灯して、玄米搬送装置14が停止して搬送が終了し、これ以後、第3の玄米検出センサ41によって、ホッパ40内に玄米がなくなってきたことを検出しても玄米搬送装置14は動かないようになっている。
【0044】
そして、第3の玄米検出センサ41によって、ホッパ40内に玄米がなくなったことが検出されると、8番目の表示灯R8が消灯して9番目の表示灯R9が点灯し、所定時間経過後(横送り部42、縦送り部43及び搗精部39内の玄米を精白するのに必要充分な時間経過後)に、9番目の表示灯R9が消灯して10番目の表示灯R10が点灯し、精米装置15及び糠抜き装置16が停止すると共に、ロック装置33による開閉扉19のロックが解除される。
【0045】
そして、開閉扉19を開けて、精白米取出部22から上方に精白米収納袋を取り出して、開閉扉19を閉め、所定時間経過後に再びロック装置33が働いて、開閉扉19がロックされ、精米機2が使用できない状態となり、10番目の表示灯R10が消灯して1番目の表示灯R1が点灯する。
前記米の自動販売システムにおいて、玄米を連続的に購入又は精米機2使用中に購入する場合があるが、この場合、本実施の形態では、玄米の自動販売機1からの信号Aの回数を精米機2の制御装置69でカウントして記憶させておき、該回数分、精米機2を連続運転できるように構成されている。
【0046】
また、玄米の自動販売機1と精米機2とを併置した米の自動販売システムSにあっては、精米機2の玄米搬送装置14、精米装置15、糠抜き装置16が故障すると、玄米は購入できるのに精米ができないというトラブルが考えられるが、本実施の形態にあっては、精米機2側の各装置が故障すると、その信号Bが玄米の自動販売機1の制御装置に入力され、玄米の自動販売機1の前面の操作部に売り切れ表示が表示されるようになっている。なお、この場合、売り切れ表示と共に、コイン等を投入できないようにしたり、玄米の購入選択ボタンを押しても作動しないようにしてもよく、精米機2の故障時に、玄米の販売が制限されるようになっていればよい。
【0047】
前記米の自動販売システムSは種種設計変更が可能であり、例えば、玄米の自動販売機1に精米機選択ボタンを設け、コイン等を投入して前記精米機選択ボタンを押さない場合には前述した玄米購入・精米と同様の動作をし、この精米機選択ボタンを押したときは、精米機2のみ作動できるようにしてもよい。
前記実施の形態にあっては、本発明に係る精米機2を、玄米の自動販売機1と精米機2とを併置した米の自動販売システムSに採用したものを例示したが、自動精米機2を単独で使用してもよい。この場合、精米機2には、金銭取扱手段(コイン、紙幣、プリペイドカード等の投入口及び制御機構等)を設ける必要がある。また、精米機2のケース12の内部に、玄米を貯蔵するタンク及びこのタンク内の玄米を購入量に応じて計量する計量手段等を設けてもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、玄米を精白する精米装置15と、玄米を投入する玄米投入ホッパ13と、玄米投入ホッパ13から精米装置15に玄米を搬送する玄米搬送装置14と、精米装置15から糠を抜いて糠箱57に収納する糠抜き装置16とを、箱形のケース12内に収納すると共に、精米装置15の下方側に糠箱57を配置してなる自動精米機において、ケース12の前面側下部に開閉扉19を設け、この開閉扉19の内側に、精米装置15の前下方に位置して精白米を収容する精白米取出部22を設けたので、ケース12内に、精米装置15、玄米投入ホッパ13、玄米搬送装置14、糠抜き装置16をコンパクトに組み込みながらも、精米装置15下方の糠箱配置空間を広く採ることができ、糠の収納容量アップを図ることができる。
【0049】
また、ケース12前面を開閉自在な前面扉10とし、この前面扉10に開閉扉19を設けると共に、糠箱57の前方側に位置して精米装置15から排出される精白米を精白米取出部22に案内する案内手段53,55を前記前面扉10に設けたことによって、前面扉10を開けると、該前面扉10と共に精白米取出部22、案内手段53,55が糠箱57の前方から移動して、糠箱57の前方が開放状となり、糠箱57を前方に取り出すことができ、糠箱57を大きく形成したものであっても、糠の取り出し等が容易に行える。
【0050】
また、精米装置15を下部を支点として前方に傾倒可能に取り付けたことによって、精米装置15の組み付け・分解が容易に行えると共に、精米装置15の上方空間を大きく採る必要がなく、その分、精米装置15の下方の糠箱配置空間を大きく採ることができる。
また、下部に位置する玄米投入ホッパ13から、その上方の精米装置15に玄米を搬送するに際し、精米しながら玄米を徐々に搬送するようにしたことにより、玄米投入ホッパ13に投入した玄米を、一度に全部、精米装置15の上方に搬送するものに対し、精米装置15の上方空間を狭くでき、その分、精米装置15の下方の糠箱配置空間を大きく採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】米の自動販売システムの正面図である。
【図2】精米機の正面内部構成図である。
【図3】精米機の左側面内部構成図である。
【図4】精米機の右側面内部構成図である。
【図5】精米機の平面内部構成図である。
【図6】精米機の操作・表示部の正面図である。
【図7】精米装置の右側面図である。
【図8】糠箱等の右側面図図である。
【図9】玄米投入部の左側面断面図である。
【図10】玄米投入部の他の例を示す左側面断面図である。
【図11】玄米収納袋の斜視図である。
【図12】玄米収納袋の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 前面扉
12 ケース
13 玄米投入ホッパ
14 玄米搬送装置
15 精米装置
19 開閉扉
22 精白米取出部
57 糠箱[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automatic rice milling machine in which a brown rice charging hopper, a brown rice transfer device, a rice milling device, a rice braning device and the like are housed in a box-shaped case.
[0002]
[Prior art]
Conventional automatic rice milling machines are generally installed in a building called a rice mill, but since there are large restrictions on the installation location of this machine, it can be installed on the roadside. A box-shaped case of the same size as a vending machine for soft drinks, etc. contains a brown rice charging hopper, a brown rice transfer device, a rice milling device, and a rice braning device. An automatic rice milling machine having a milled rice outlet, a coin insertion slot, operation buttons, and the like is considered. (See Japanese Utility Model Publication No. 63-159475)
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional rice milling machine, a rice bran box is provided on the lower side of the rice milling apparatus, and a hopper is disposed below the rice milling apparatus, and below the rice hopper, Since the milled rice take-out part, which is a place for placing the container for containing the milled rice, is provided, the crab box layout space is narrow, and therefore the crab box cannot be formed large. If adopted, the height of the rice milling machine is increased, or the depth or width is increased, and the upper space of the rice bran box is likely to become a dead space.
[0004]
In addition, in order to incorporate the rice milling device into the case or to disassemble it in the case, a certain amount of space above the rice milling device is required, which also causes a problem of narrowing the rice bran arrangement space.
In addition, since all the brown rice that has been put into the brown rice input hopper is transported to the upper part of the rice milling device at a time, a large space is required above the rice milling device. This also narrows the box arrangement space.
[0005]
Therefore, in view of the above problems, the present invention can take a large box layout space while compactly incorporating the brown rice transfer device, the rice milling device, and the rice braning device into a box-shaped case, The purpose is to provide a rice mill with increased capacity.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The technical means taken by the present invention to achieve the above-described object are as follows: In
[0007]
Further, in
[0008]
Moreover, in addition to the said structure, when conveying brown rice from the brown
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a rice vending system S in which a bagged brown
[0010]
In addition, the height and depth (front-back width) of the brown
The brown
[0011]
The brown
[0012]
As shown in FIGS. 1 to 5, the
The right door of the
[0013]
The
[0014]
An
[0015]
As shown in FIG. 9, the brown
[0016]
The
The upper front side of the brown
[0017]
In the configuration of the brown
A first brown
[0018]
The polished
[0019]
In addition, a
Furthermore, a
[0020]
A brown
[0021]
A second brown rice detection sensor 37 comprising a level switch for detecting brown rice is provided at the lower front portion of the
The
[0022]
The
A
[0023]
Here, the mounting structure of the mounting
[0024]
On the other hand, a
Accordingly, when the fixing of the mounting
[0025]
When assembling (or disassembling) the
[0026]
As a result, the
Below the
[0027]
Further, a
[0028]
The
The
[0029]
As shown in FIG. 8, the
[0030]
When the
[0031]
In addition, a bag for storing the bag is set in the
A
[0032]
Further, as shown in FIG. 9, the brown
[0033]
In this unsealing
[0034]
In addition, it is preferable that the
For example, as shown in FIG. 10, a
[0035]
Since the brown
FIG. 11 shows a case in which a brown-shaped
[0036]
As a means for attaching the polished
Thus, by attaching the polished
[0037]
In the rice vending system having the above-described configuration, the first indicator lamp R1 of the
[0038]
Next, when the open /
[0039]
At this time, a polished rice storage bag may be set in the polished
Next, when the
[0040]
When the whiteness is selected by pressing any of the
[0041]
In the milled rice, when the second brown rice detection sensor 37 detects that the brown rice in the
[0042]
Thus, the capacity of the
[0043]
In this way, the rice polishing progresses, the first brown
[0044]
When the third brown rice detection sensor 41 detects that brown rice is no longer in the
[0045]
Then, the open /
In the rice vending system, brown rice may be purchased continuously or while the
[0046]
Further, in the rice vending system S in which the brown
[0047]
The rice vending system S can be designed in various ways. For example, when the rice milling machine selection button is provided in the brown
In the above embodiment, the
[0048]
【The invention's effect】
According to the present invention, the
[0049]
Further, the front surface of the
[0050]
Further, by attaching the
In addition, when the brown rice is transported from the brown
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a rice vending system.
FIG. 2 is a front internal configuration diagram of a rice mill.
FIG. 3 is a left side internal configuration diagram of a rice mill.
FIG. 4 is an internal configuration diagram of the right side surface of the rice milling machine.
FIG. 5 is a plan internal configuration diagram of a rice mill.
FIG. 6 is a front view of an operation / display unit of a rice mill.
FIG. 7 is a right side view of the rice milling apparatus.
FIG. 8 is a right side view of the box and the like.
FIG. 9 is a left side cross-sectional view of a brown rice charging unit.
FIG. 10 is a left side sectional view showing another example of the brown rice charging unit.
FIG. 11 is a perspective view of a brown rice storage bag.
FIG. 12 is a perspective view showing another example of the brown rice storage bag.
[Explanation of symbols]
10 Front door
12 cases
13 Brown rice input hopper
14 Brown rice conveyor
15 Rice milling equipment
19 Opening door
22 Milled rice extraction department
57 box
Claims (4)
ケース(12)の前面を開閉自在な前面扉(10)とし、この前面扉(10)の下部に該前面扉(10)に設けられた開口部(18)を開閉する開閉扉(19)を設け、この開閉扉(19)の内側に、精米装置(15)の前下方に位置して精白米を収容する精白米取出部(22)を設け、前記前面扉(10)に、糠箱(57)の前方側に位置していて精米装置(15)から排出される精白米を前記精白米取出部(22)に案内する案内手段(53,55)を設けたことを特徴とする自動精米機。A rice milling device (15) for milling brown rice, a brown rice feeding hopper (13) for feeding brown rice, a brown rice transporting device (14) for transporting brown rice from the brown rice feeding hopper (13) to a rice milling device (15), and a rice milling device (15) The rice bran removing device (16) for removing the rice bran and storing it in the rice bran box (57) is housed in the box-shaped case (12), and the rice bran ( 57) in an automatic rice milling machine,
The front face of the case (12) is a front door (10) that can be freely opened and closed, and an opening and closing door (19) that opens and closes an opening (18) provided in the front door (10) at the lower portion of the front door (10). Provided inside this open / close door (19) is a milled rice take-out part (22) that is located in front of and under the milling machine (15) and accommodates milled rice . 57) automatic rice milling provided with guide means (53, 55) which is located on the front side of 57) and guides the milled rice discharged from the rice milling device (15) to the milled rice extraction part (22). Machine.
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1997
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