JP3777283B2 - Stop mechanism for sliding door - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開方向へ移動するスライドドアを途中で止める中間ストッパ機能と、全開位置での前記スライドドアの移動を禁止する全開ロック機能とを有するスライドドアのストッパ機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図５に示すように、車両等のスライドドア３には、ウインドガラス１が昇降可能に設けられている。このため、ウインドガラス１を降ろしたままスライドドア３を開けた時、このスライドドア３の窓に物が差し込まれていると、この物は、スライドドア３の窓枠７とピラー９とで挟まれ、損傷を受ける恐れがある。
【０００３】
そこで、この事態を回避するために中間ストッパ機構を設け、ウインドガラス１を所定の位置より下方に降ろした時には、開方向へ移動中のスライドドアを、開放途中で停止させることが提案されている。
【０００４】
このスライドドアの一例としては、図６に示すようなものがある。
【０００５】
まず、中間ストッパコントロール機構１１は、ウインドガラス１が全閉状態から所定量Ｌ(例えば、150mm)だけ降下する間は、この降下量に応じて、ケーブル(インナケーブル)１３を引き込む。一方、ケーブル１３の移動ストロークが設定値に到達すると、ケーブル１３の引き込みを停止する。しかし、この状況でも、ウインドガラス１は降下できる。
【０００６】
中間ストッパ機構１５は、ケーブル１３によって中間ストッパコントロール機構１１に連結されている。この中間ストッパ機構１５は、中間ストッパコントロール機構１１によって駆動され、開方向へ移動するスライドドア３を開放途中で止めるものである。又、Ｘアーム式のウインドレギュレータ１６は、ウインドガラス１を上下方向へ駆動するものである。
【０００７】
ここで、中間ストッパコントロール機構１１の構成を図７を用いて詳細に説明する。スライドドア３のインナパネルにはベースプレート３１が固着され、このベースプレート３１にピン３３が立設されている。このピン３３には、第１のレバー３５と第２のレバー３７とが回転可能に取り付けられている。
【０００８】
又、スパイラルスプリング３９は、ピン３３を中心に巻回され、一方の端部３９ａは第１のレバー３５に掛止され、他方の端部３９ｂは第２のレバー３７に掛止されている。
【０００９】
第１のレバー３５の回転端部には、ローラ４１が設けられており、このローラ４１が、ウインドガラス１の下部に設けられたガイド１７に図の水平方向に移動可能に係合している。第２のレバー３７には、ケーブル１３が接続されている。
【００１０】
次に、中間ストッパ機構１５の構成を図８を用いて説明する。スライドドア３のインナパネル下部には、ベースプレート２１が固着され、このベースプレート２１上に、レバー２２が回転可能に取り付けられている。レバー２２は、ケーブル１３に連結され、又、図示しない付勢手段により矢印Ｉ方向へ付勢されている。このレバー２２の先端には、弾性を有したローラ２４が設けられている。一方、車体２６側には、ローラ２４と当接可能な段部２８が形成されている。
【００１１】
上記従来のスライドドア３において、全閉状態のウインドガラス１をウインドレギュレータ１６を用いて降下させると、第１のレバー３５もウインドガラス１の降下に伴って、図７において反時計方向へ回転する。又、第２のレバー３７もスパイラルスプリング３９を介して第１のレバー３５へ接続されているので、反時計方向へ回転し、ケーブル１３を引き込んでいく。
【００１２】
ケーブル１３の移動ストロークが設定値に到達すると、第２のレバー３７はその回転を規制され、第１のレバー３５に追従して回転することができなくなる。しかし、この状況でも、スパイラルスプリング３９が縮径するように弾性変形することで、第１のレバー３５だけは反時計方向へ回転でき、ウインドガラス１は降下できる。
【００１３】
従って、ウインドガラス１が全閉状態から所定量Ｌ以上降下すると、中間ストッパコントロール機構１１がケーブル１３を所定量だけ引き込み、レバー２２が、図示しない付勢手段の付勢力に抗して回転し、図８の二点鎖線位置から実線位置へ移動する。
【００１４】
この状態で、スライドドア３を開方向へ移動すると、ローラ２４が車体側の段部２８に当接し、その位置に停止し、それ以上スライドドア３を開放できなくなる(中間ストップ状態)。
【００１５】
又、このような中間ストッパ機構１５を有したスライドドアの全開ストッパ機構は、ロアレール２３に延出する板ばね２５を設け、スライドドア３側に設けられ、ロアレール２３に移動可能に係合するローラ２７が板ばね２５を乗り越えることで行っている。
【００１６】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成のストッパ機構においては、以下のような問題点がある。
【００１７】
(1) 中間ストッパ機構と全開ストッパ機構とがそれぞれ独立しているので、スペースを多くとる。
【００１８】
(2) ウインドガラス１を全閉状態から下げる(開ける)場合、ウインドガラス１が所定量L下がるまでは 中間ストッパコントロール機構１１はケーブル１３を徐々に引くので、連動して回転移動するレバー２２も徐々に回転する。
【００１９】
従って、ウインドガラスが所定量Lまで下がらなかった場合、スライドドア３を開方向へ移動させると、レバー２２のローラ２４が段部２８を乗り越え、開方向へ移動できる場合もある。
【００２０】
すなわち、中間ストッパ機構の切替に、中途半端な状態が存在する。
【００２１】
この中途半端な状態では、段部２８を乗り越える際に、異音が発生し、ローラ２４,レバー２２,ベースプレート２１等に衝撃荷重が作用するので、これらの部品の耐久性が落ちる。
【００２２】
又、段部２８を乗り越えた後も、ローラ２４が車体を擦りながら移動する場合があるので、異音やスライドドア３を移動させる操作力が増す。
【００２３】
(3) ローラ２７が板ばね２５を乗り越えなければ、スライドドアは全開状態とならない。又、全開状態にあるスライドドアは、ローラ２７が板ばね２５を乗り越えなければ閉じることができない。
【００２４】
よって、スライドドアを全開状態にする場合、全開状態にあるスライドドアを閉じる場合に大きな操作力が必要である。
【００２５】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その第１の課題は、省スペース化を図れるスライドドアのストッパ機構を提供することにある。
【００２６】
第２の課題は、中間ストッパ機構の切替に中途半端な状態がないスライドドアのストッパ機構を提供することにある。
【００２７】
第３の課題は、スライドドアを全開状態にする場合、又、全開状態にあるスライドドアを閉じる場合に小さな操作力ですむスライドドアのストッパ機構を提供することにある。
【００２８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、開方向へ移動するスライドドアを途中で止める中間ストッパ機能と、全開位置での前記スライドドアの移動を禁止する全開ストッパ機能とを有するスライドドアのストッパ機構であって、車体側に、キャンセルレバーと、中間ストッパと、全開ストライカとを順に設け、前記スライドドア側に、一方の回転端部側には、前記キャンセルレバーに当接可能なキャンセル当接部、前記中間ストッパに当接可能なストッパ当接部、前記全開ストライカに係脱可能な溝が設けられ、他方の回転端部側には、円周面を有する突部が形成され、回転することにより、前記ストッパ当接部が前記中間ストッパに当接せず、前記溝へ前記全開ストライカが進入可能な初期位置からストッパ当接部が前記中間ストッパに当接可能な半開ストップ位置まで回転可能なラッチと、前記ラッチのストッパ当接部が前記中間ストッパに当接しない方向に前記ラッチを付勢する第１の付勢手段と、前記ラッチの回転軸と同軸上に回転可能に設けられ、前記ラッチの突部の側面に当接可能で、当接時、前記ラッチの突部の円周面と連続した円周面を形成する円周面を有する突部が形成されたキャンセラーと、付勢方向が前記第１の付勢手段と逆方向であって、付勢力が前記第１の付勢手段より大きく設定され、前記キャンセラーの突部が前記ラッチの突部に当接する方向に前記キャンセラーを付勢する第２の付勢手段と、前記キャンセラーに係脱可能に設けられ、前記キャンセラーへの係合時には、前記キャンセラーの突部が前記ラッチの突部に当接する方向の前記キャンセラーの移動を禁止すると共に、前記スライドドアのウインドガラスが所定の位置まで開くと、前記キャンセラーより離脱する第２のポールと、前記キャンセラーに係合する方向に前記第２のポールを付勢する第３の付勢手段と、半開ストップ位置にある前記ラッチに当接し、前記初期位置から前記半開ストップ位置に向かう方向の前記ラッチの回転を禁止するストッパと、前記ラッチの突部の円周面に当接可能で、前記ラッチの突部の側面に係合することにより前記第１の付勢手段によって回転駆動される前記ラッチの回転を禁止し、前記スライドドアのドアハンドルによって前記係合が解除される第１のポールと、前記ラッチに係合する方向に前記第１のポールを付勢する第４の付勢手段とを設けたことを特徴とするスライドドアのストッパ機構である。
【００２９】
(1) スライドドアのウインドガラスが所定の位置以上閉じている場合
スライドドアが全閉位置にあり、ウインドガラスが所定の位置以上閉じている状態では、第３の付勢手段で付勢された第２のポールがキャンセラーに係合し、キャンセラーの移動を禁止している。
【００３０】
一方、ラッチは第１の付勢手段で付勢されており、その突部の側面がキャンセラーの突部に当接し、それ以上の回転が禁止された初期位置にある。
【００３１】
又、第４の付勢手段により付勢された第１のポールは、ラッチの突部の円周面に当接している。
【００３２】
この状態で、スライドドアを開くと、ラッチのストッパ当接部は中間ストッパに当接せず、スライドドアが全開となったら、ラッチの溝に全開ストライカが進入し、第１の付勢手段の付勢力に抗してラッチが半開ストップ位置方向に回転する。すると、第１のポールはラッチの突部の側面に係合し、第１の付勢手段によって回転駆動されるラッチの回転を禁止し、ラッチの溝からの全開ストライカの離脱が禁止された全開ロック状態となる。
【００３３】
この全開ロック状態の解除は、スライドドアのドアハンドルを操作し、第１のポールとラッチの突部との係合を解除することにより、ラッチが第１の付勢手段の付勢力によって初期位置に復帰することにより行われる。
【００３４】
(2) スライドドアのウインドガラスが所定の位置以上開いている場合
次に、スライドドアが全閉位置にあり、ウインドガラスが所定の位置以上開いている状態では、第２のポールがキャンセラーより離脱している。一方、キャンセラーを付勢する第２の付勢手段の付勢力の方が、ラッチを付勢する第１の付勢手段の付勢力より大きくなるように設定されているので、キャンセラーがラッチを押し、ラッチは、初期位置から半開ストップ位置方向に回転し、半開ストップ位置でストッパに当接し、それ以上の回転が禁止される。
【００３５】
又、第４の付勢手段により付勢された第１のポールは、キャンセラーの突部の円周面に当接している。
【００３６】
この状態で、スライドドアを開くと、半開ストップ状態のラッチのストッパ当接部が中間ストッパに当接し、それ以上のスライドドアの開方向の移動が一旦禁止される中間ストップ状態となる。
【００３７】
この中間ストップ状態を解除するには、スライドドアのウインドガラスを所定の位置以上に閉じる。すると、第３の付勢力により第２のポールはキャンセラーへ当接する。
【００３８】
次に、スライドドアを全閉位置方向に移動させる。すると、ラッチのキャンセル当接部がキャンセルレバーに押圧され、ラッチは初期位置方向へ回転し、第２のポールがキャンセラーに係合する初期状態となる。
【００３９】
そして、(1)の動作を行うことで、スライドドアを開くことができる。
【００４０】
ラッチを中間ストッパに当接、全開ストライカに係合させることで、中間ストッパ機能、全開ストッパ機能を実現できるので、省スペース化が図れる。
【００４１】
中間ストッパ機能を第２のポールと、ラッチとで構成したことにより、切替に中途半端な状態がない。
【００４２】
従って、切替に中途半端な状態がある従来の中間ストッパ機構に比べ、異音の発生がなく、部品の耐久性も向上し、スライドドアを移動させる操作力も変化しない。
【００４３】
スライドドアを全開状態となる場合は、ラッチの溝に全開ストライカが進入し、第１の付勢手段の付勢力に抗してラッチが半開ストップ位置方向に回転し、第１のポールがラッチの突部の側面に係合し、第１の付勢手段によって回転駆動されるラッチの回転を禁止されることでなされる。
【００４４】
一方、全開状態のスライドドアを閉じる場合には、スライドドアのドアハンドルを操作し、第１のポールとラッチの突部との係合を解除することにより、ラッチが第１の付勢手段の付勢力によって初期位置に復帰することにより行われる。
【００４５】
第１の付勢手段の付勢力は、従来例で説明を行ったスライドドア側のローラの移動を禁止する板ばねの付勢力に比べて、充分小さくてすむので、スライドドアを全開状態にする場合、又、全開状態にあるスライドドアを閉じる場合に小さな操作力ですむ。
【００４６】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態例を説明する。
図１は主要部分の全体構成を説明する図、図２は初期状態を示す図、図３は半開ストップ状態を示す図、図４は全開ロック状態を示す図である。
【００４７】
(構成)
先ず、図１及び図２を用いて、本実施の形態例のスライドドアのストッパ機構の全体構成を説明する。
【００４８】
図１に示すように、車体側にはキャンセルレバー１０１と、中間ストッパ１０３と、全開ストライカ１０５とが順に設けられている。
【００４９】
一方、スライドドア側には、図２に示すように、ベース２０１上に２本のシャフト２１１,２１３が立設されている。
【００５０】
シャフト２１１には、一方の回転端部側に、キャンセルレバー１０１に当接可能なキャンセル当接部３０１、中間ストッパ１０３に当接可能なストッパ当接部３０３、全開ストライカ１０５に係脱可能な溝３０５が設けられ、他方の回転端部側には、円周面３０７を有する突部３０９が形成されたラッチ３００が回転可能に係合している。
【００５１】
このラッチ３００は、一端がベース２０１に係止され、他端がラッチ３００に係止された図示しない第１の付勢手段により、ストッパ当接部３０３が中間ストッパ１０３に当接しない方向(図において矢印I方向)に付勢されている。
【００５２】
更に、シャフト２１１には、キャンセラー４００が回転可能に係合している。キャンセラー４００には、ラッチ３００の突部３０９の側面に当接可能で、当接時、ラッチ３００の突部３０９の円周面３０７と連続した円周面を形成する円周面４０１を有する突部４０３が形成されている。
【００５３】
キャンセラー４００は、一端がベース２０１に係止され、他端がキャンセラー４００に係止され、付勢方向が第１の付勢手段と逆方向であって、付勢力が第１の付勢手段より大きく設定された図示しない第２の付勢手段により、キャンセラー４００の突部４０３がラッチ３００の突部３０９に当接する方向(図において矢印II方向)に付勢されている。
【００５４】
一方、シャフト２１３には、第２のポール５００が回転可能に係合している。第２のポール５００の一方の回転端部には、キャンセラー４００に係脱可能で、キャンセラー４００への係合時には、キャンセラー４００の突部４０３がラッチ３００の突部３０９に当接する方向のキャンセラー４００の移動を禁止する係合部５０１が形成されている。第２のポール５００の他方の回転端部には、従来例で説明を行った中間ストッパコントール機構に接続されたケーブル２３０のインナケーブル２３１が係合し、スライドドアのウインドガラスが所定の位置まで開くと、係合部５０１がキャンセラー４００より離脱するようになっている。
【００５５】
第２のポール５００は、一端がベース２０１に係止され、他端が第２のポール５００に係止された図示しない第３の付勢手段により、第２のポール５００の係合部５０１がキャンセラー４００に係合する方向(図において矢印III方向)に付勢されている。
【００５６】
更に、シャフト２１３には、第１のポール６００が回転可能に係合している。第１のポール６００の１歩の回転端部には、ラッチ３００の突部３０９の円周面３０７に当接可能で、ラッチ３００の突部３０９の側面に係合することにより第１の付勢手段によって回転駆動されるラッチ３００の回転を禁止する係合部６０１が形成されている。第１のポール６００の他方の回転端部には、スライドドアのドアハンドルに接続されたケーブル２４０のインナーケーブル２４１が係合し、ドアハンドルを操作することにより、第１のポール６００の係合部６０１と、ラッチ３００との係合が解除されるようになっている。
【００５７】
第１のポール６００は、一端がベース２０１に係止され、他端が第１のポール６００に係止された図示しない第４の付勢手段により、ラッチ３００に係合する方向(図において矢印IV方向)に付勢されている。
【００５８】
そして、ラッチ３００は、シャフト２１１を中心に回転することにより、ストッパ当接部３０３が中間ストッパ１０３に当接せず、溝３０５へ全開ストライカ１０５が進入可能な初期位置(図２の状態)からストッパ当接部３０３が中間ストッパ１０３に当接可能な半開ストップ位置(図３に示す状態)まで回転し、半開ストップ位置にある時には、ベース２０１上に固着されたストッパ７００により、初期位置から半開ストップ位置に向かう方向のラッチ３００の回転が禁止されるようになっている。
【００５９】
(動作)
次に、上記構成の動作を図１〜図４を用いて説明する。
【００６０】
(1) スライドドアのウインドガラスが所定の位置以上閉じている場合
スライドドアが全閉位置にあり、ウインドガラスが所定の位置以上閉じている状態では、第３の付勢手段で付勢された第２のポール５００の係合部５０１がキャンセラー４００の突部４０３に係合し、キャンセラー４００の移動を禁止している。
【００６１】
一方、ラッチ３００は第１の付勢手段で付勢されており、その突部３０９の側面がキャンセラー４００の突部４０３に当接し、それ以上の回転が禁止された初期位置にある(図２参照)。
【００６２】
又、第４の付勢手段により付勢された第１のポール６００の係合部６０１は、ラッチ３００の突部３０９の円周面３０７に当接している。
【００６３】
この状態で、スライドドアを開くと、ラッチ３００のストッパ当接部３０３は中間ストッパ１０３に当接せず、スライドドアが全開となったら、ラッチ３００の溝３０５に全開ストライカ１０５が進入し、第１の付勢手段の付勢力に抗してラッチ３００が半開ストップ位置方向に回転する。すると、第１のポール６００はラッチ３００の突部３０９の側面に係合し、第１の付勢手段によって回転駆動されるラッチ３００の回転を禁止し、ラッチ３００の溝３０５からの全開ストライカ１０５の離脱が禁止された全開ロック状態となる(図４参照)。
【００６４】
この全開ロック状態の解除は、スライドドアのドアハンドルを操作し、第１のポール６００の係合部６０１とラッチ３００の突部３０９との係合を解除することにより、ラッチ３００が第１の付勢手段の付勢力によって初期位置に復帰することにより行われる。
【００６５】
(2) スライドドアのウインドガラスが所定の位置以上開いている場合
次に、スライドドアが全閉位置にあり、ウインドガラスが所定の位置以上開いている状態では、第２のポール５００がキャンセラー４００より離脱している。一方、キャンセラー４００を付勢する第２の付勢手段の付勢力の方が、ラッチ３００を付勢する第１の付勢手段の付勢力より大きくなるように設定されているので、キャンセラー４００の突部４０３がラッチ３００の突部３０９を押し、ラッチ３００は、初期位置(図２参照)から半開ストップ位置方向に回転し、半開ストップ位置でストッパ７００に当接し、それ以上の回転が禁止される(図３参照)。
【００６６】
又、第４の付勢手段により付勢された第１のポール６００の係合部５０１は、キャンセラー４００の突部４０３の円周面４０１に当接している。
【００６７】
この状態で、スライドドアを開くと、半開ストップ状態のラッチ３００のストッパ当接部３０３が中間ストッパ１０３に当接し、それ以上のスライドドアの開方向の移動が一旦禁止される中間ストップ状態となる。
【００６８】
この中間ストップ状態を解除するには、スライドドアのウインドガラスを所定の位置以上に閉じる。すると、第３の付勢力により第２のポール５００の係合部５０１はキャンセラー４００の突部４０３の円周面４０１へ当接する。
【００６９】
次に、スライドドアを全閉位置方向に移動させる。すると、ラッチ３００のキャンセル当接部３０１がキャンセルレバー１０１に押圧され、ラッチ３００は初期位置方向へ回転し、第２のポール５００の係合部５０１がキャンセラー４００の突部４０３に係合する初期状態となる。
【００７０】
そして、(1)の動作を行うことで、スライドドアを開くことができる。
【００７１】
上記構成によれば、ラッチ３００を中間ストッパ１０３に当接、全開ストライカ１０５に係合させることで、中間ストッパ機能、全開ストッパ機能を実現できるので、省スペース化が図れる。
【００７２】
中間ストッパ機能を第２のポール５００と、ラッチと３００で構成したことにより、切替に中途半端な状態がない。
【００７３】
従って、切替に中途半端な状態がある従来の中間ストッパ機構に比べ、異音の発生がなく、部品の耐久性も向上し、スライドドアを移動させる操作力も変化しない。
【００７４】
又、スライドドアを全開状態となる場合は、ラッチ３００の溝３０５に全開ストライカ１０５が進入し、第１の付勢手段の付勢力に抗してラッチ３００が半開ストップ位置方向に回転し、第１のポール６００がラッチ３００の突部３０９の側面に係合し、第１の付勢手段によって回転駆動されるラッチ３００の回転を禁止されることでなされる。
【００７５】
一方、全開状態のスライドドアを閉じる場合には、スライドドアのドアハンドルを操作し、第１のポール６００とラッチ３００の突部３０９との係合を解除することにより、ラッチ３００が第１の付勢手段の付勢力によって初期位置に復帰することにより行われる。
【００７６】
第１の付勢手段の付勢力は、従来例で説明を行ったスライドドア側のローラの移動を禁止する板ばねの付勢力に比べて、充分小さくてすむので、スライドドアを全開状態にする場合、又、全開状態にあるスライドドアを閉じる場合に小さな操作力ですむ。
【００７７】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、車体側に、キャンセルレバーと、中間ストッパと、全開ストライカとを順に設け、スライドドア側に、一方の回転端部側には、キャンセル当接部、ストッパ当接部、溝が設けられ、他方の回転端部側には、突部が形成され、回転することにより、前記ストッパ当接部が前記中間ストッパに当接せず、前記溝へ前記全開ストライカが進入可能な初期位置からストッパ当接部が前記中間ストッパに当接可能な半開ストップ位置まで回転可能なラッチと、前記ラッチのストッパ当接部が前記中間ストッパに当接しない方向に前記ラッチを付勢する第１の付勢手段と、前記ラッチの回転軸と同軸上に回転可能に設けられ、前記ラッチの突部の側面に当接可能な突部が形成されたキャンセラーと、付勢方向が前記第１の付勢手段と逆方向であって、付勢力が前記第１の付勢手段より大きく設定され、前記キャンセラーの突部が前記ラッチの突部に当接する方向に前記キャンセラーを付勢する第２の付勢手段と、前記キャンセラーに係脱可能に設けられた第２のポールと、前記キャンセラーに係合する方向に前記第２のポールを付勢する第３の付勢手段と、半開ストップ位置にある前記ラッチに当接するストッパと、前記ラッチの突部に係合することにより前記第１の付勢手段によって回転駆動される前記ラッチの回転を禁止し、前記スライドドアのドアハンドルによって前記係合が解除される第１のポールと、前記ラッチに係合する方向に前記第１のポールを付勢する第４の付勢手段とで構成したことにより、ラッチを中間ストッパに当接、全開ストライカに係合させることで、中間ストッパ機能、全開ストッパ機能を実現でき、省スペース化が図れる。
【００７８】
中間ストッパ機能を第２のポールと、ラッチとで構成したことにより、切替に中途半端な状態がない。
【００７９】
従って、切替に中途半端な状態がある従来の中間ストッパ機構に比べ、異音の発生がなく、部品の耐久性も向上し、スライドドアを移動させる操作力も変化しない。
【００８０】
スライドドアを全開状態となる場合は、ラッチの溝に全開ストライカが進入し、第１の付勢手段の付勢力に抗してラッチが半開ストップ位置方向に回転し、第１のポールがラッチの突部の側面に係合し、第１の付勢手段によって回転駆動されるラッチの回転を禁止されることでなされる。
【００８１】
一方、全開状態のスライドドアを閉じる場合には、スライドドアのドアハンドルを操作し、第１のポールとラッチの突部との係合を解除することにより、ラッチが第１の付勢手段の付勢力によって初期位置に復帰することにより行われる。
【００８２】
第１の付勢手段の付勢力は、従来例で説明を行ったスライドドア側のローラの移動を禁止する板ばねの付勢力に比べて、充分小さくてすむので、スライドドアを全開状態にする場合、又、全開状態にあるスライドドアを閉じる場合に小さな操作力ですむ。
【図面の簡単な説明】
【図１】主要部分の全体構成を説明する図である。
【図２】初期状態を示す図である。
【図３】半開ストップ状態を示す図である。
【図４】全開ロック状態を示す図である。
【図５】車両のスライドドアを示す図である。
【図６】中間ストッパ機構が設けられた従来のスライドドアの全体構成を示す図である。
【図７】図６における中間ストッパコントロール機構を示す図である。
【図８】図６の矢印Ｂ方向から見た図で、中間ストッパ機構を説明する図である。
【図９】全開ストッパを説明する図である。
【符号の説明】
３００ ラッチ
３０１ キャンセル当接部
３０３ ストッパ当接部
３０５ 溝
３０９ 突部
４００ キャンセラー
４０３ 突部
５００ 第２のポール
６００ 第１のポール
７００ ストッパ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a slide door stopper mechanism having an intermediate stopper function for stopping a slide door that moves in the opening direction halfway and a fully open lock function for prohibiting movement of the slide door at a fully open position.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 5, a wind glass 1 is provided on a slide door 3 such as a vehicle so that the window glass 1 can be moved up and down. Therefore, when the sliding door 3 is opened with the window glass 1 lowered, if an object is inserted into the window of the sliding door 3, the object is sandwiched between the window frame 7 and the pillar 9 of the sliding door 3. May be damaged.
[0003]
Therefore, in order to avoid this situation, it has been proposed to provide an intermediate stopper mechanism and stop the sliding door that is moving in the opening direction in the middle of opening when the window glass 1 is lowered below a predetermined position. .
[0004]
An example of this sliding door is shown in FIG.
[0005]
First, the intermediate stopper control mechanism 11 draws the cable (inner cable) 13 in accordance with the amount of lowering while the window glass 1 is lowered by a predetermined amount L (for example, 150 mm) from the fully closed state. On the other hand, when the moving stroke of the cable 13 reaches the set value, the drawing of the cable 13 is stopped. However, even in this situation, the wind glass 1 can descend.
[0006]
The intermediate stopper mechanism 15 is connected to the intermediate stopper control mechanism 11 by a cable 13. The intermediate stopper mechanism 15 is driven by the intermediate stopper control mechanism 11 and stops the slide door 3 moving in the opening direction in the middle of opening. The X arm type window regulator 16 drives the window glass 1 in the vertical direction.
[0007]
Here, the configuration of the intermediate stopper control mechanism 11 will be described in detail with reference to FIG. A base plate 31 is fixed to the inner panel of the slide door 3, and pins 33 are erected on the base plate 31. A first lever 35 and a second lever 37 are rotatably attached to the pin 33.
[0008]
The spiral spring 39 is wound around the pin 33, one end 39 a is hooked on the first lever 35, and the other end 39 b is hooked on the second lever 37.
[0009]
A roller 41 is provided at the rotating end of the first lever 35, and this roller 41 is engaged with a guide 17 provided at the lower part of the window glass 1 so as to be movable in the horizontal direction in the figure. . The cable 13 is connected to the second lever 37.
[0010]
Next, the configuration of the intermediate stopper mechanism 15 will be described with reference to FIG. A base plate 21 is fixed to the lower part of the inner panel of the slide door 3, and a lever 22 is rotatably mounted on the base plate 21. The lever 22 is connected to the cable 13 and is urged in the direction of arrow I by urging means (not shown). An elastic roller 24 is provided at the tip of the lever 22. On the other hand, on the vehicle body 26 side, a step portion 28 that can contact the roller 24 is formed.
[0011]
In the conventional sliding door 3, when the fully closed window glass 1 is lowered using the window regulator 16, the first lever 35 also rotates counterclockwise in FIG. 7 as the window glass 1 is lowered. . Further, since the second lever 37 is also connected to the first lever 35 via the spiral spring 39, the second lever 37 rotates counterclockwise and pulls in the cable 13.
[0012]
When the moving stroke of the cable 13 reaches the set value, the rotation of the second lever 37 is restricted and the second lever 37 cannot rotate following the first lever 35. However, even in this situation, by elastically deforming the spiral spring 39 so as to reduce the diameter, only the first lever 35 can rotate counterclockwise, and the window glass 1 can be lowered.
[0013]
Accordingly, when the window glass 1 is lowered from the fully closed state by a predetermined amount L or more, the intermediate stopper control mechanism 11 pulls the cable 13 by a predetermined amount, and the lever 22 rotates against the urging force of the urging means (not shown), It moves from the two-dot chain line position in FIG. 8 to the solid line position.
[0014]
When the sliding door 3 is moved in the opening direction in this state, the roller 24 comes into contact with the step 28 on the vehicle body side and stops at that position, and the sliding door 3 can no longer be opened (intermediate stop state).
[0015]
Further, such a fully open stopper mechanism of the slide door having the intermediate stopper mechanism 15 is provided with a leaf spring 25 extending to the lower rail 23, provided on the slide door 3 side, and a roller movably engaged with the lower rail 23. 27 is performed by getting over the leaf spring 25.
[0016]
[Problems to be solved by the invention]
However, the stopper mechanism configured as described above has the following problems.
[0017]
(1) Since the intermediate stopper mechanism and the fully open stopper mechanism are independent of each other, a large space is required.
[0018]
(2) When the window glass 1 is lowered (opened) from the fully closed state, the intermediate stopper control mechanism 11 gradually pulls the cable 13 until the window glass 1 is lowered by a predetermined amount L. Slowly rotate.
[0019]
Therefore, if the window glass does not drop to the predetermined amount L, when the slide door 3 is moved in the opening direction, the roller 24 of the lever 22 may get over the step portion 28 and move in the opening direction.
[0020]
That is, there is a halfway state in switching the intermediate stopper mechanism.
[0021]
In this halfway state, abnormal noise is generated when climbing over the stepped portion 28, and an impact load is applied to the roller 24, lever 22, base plate 21, etc., so that the durability of these components is reduced.
[0022]
In addition, since the roller 24 may move while rubbing the vehicle body even after getting over the stepped portion 28, abnormal noise and an operating force for moving the slide door 3 are increased.
[0023]
(3) Unless the roller 27 gets over the leaf spring 25, the sliding door is not fully opened. Further, the sliding door in the fully opened state cannot be closed unless the roller 27 gets over the leaf spring 25.
[0024]
Therefore, when the slide door is fully opened, a large operating force is required when closing the slide door in the fully open state.
[0025]
The present invention has been made in view of the above problems, and a first problem thereof is to provide a sliding door stopper mechanism capable of saving space.
[0026]
A second problem is to provide a sliding door stopper mechanism that does not have a halfway state in switching the intermediate stopper mechanism.
[0027]
A third problem is to provide a sliding door stopper mechanism that requires a small operating force when the sliding door is fully opened or when the sliding door is fully opened.
[0028]
[Means for Solving the Problems]
The present invention that solves the above problems is a stopper mechanism for a sliding door having an intermediate stopper function for stopping a sliding door that moves in the opening direction halfway and a fully opening stopper function that prohibits the movement of the sliding door at a fully opened position. A cancel lever, an intermediate stopper, and a fully open striker are provided in this order on the vehicle body side, and on the slide door side, on one rotating end side, a cancel contact portion that can contact the cancel lever, A stopper contact portion that can contact the intermediate stopper, a groove that can be engaged and disengaged in the fully open striker is provided, and on the other rotating end side, a protrusion having a circumferential surface is formed and rotated, The stopper contact portion does not contact the intermediate stopper, and the stopper contact portion can contact the intermediate stopper from the initial position where the fully open striker can enter the groove. A latch rotatable to an open stop position, a first urging means for urging the latch in a direction in which the stopper abutting portion of the latch does not abut against the intermediate stopper, and coaxial with the rotation axis of the latch A protrusion having a circumferential surface that is rotatably provided and is capable of abutting on a side surface of the protrusion of the latch and forming a circumferential surface continuous with the circumferential surface of the protrusion of the latch at the time of contact is formed. The biased direction of the canceller is opposite to that of the first biasing means, and the biasing force is set to be larger than that of the first biasing means, and the protrusion of the canceller becomes the protrusion of the latch. Second urging means for urging the canceller in the abutting direction and detachably provided on the canceller, and the protrusion of the canceller contacts the protrusion of the latch when engaged with the canceller. Transfer of the canceller in the direction When the window glass of the slide door is opened to a predetermined position, a second pole that is detached from the canceller and a third pole that biases the second pole in a direction to engage with the canceller A biasing means, a stopper that abuts the latch at the half-open stop position, prohibits rotation of the latch in a direction from the initial position toward the half-open stop position, and a circumferential surface of the protrusion of the latch It is possible to prohibit rotation of the latch that is rotationally driven by the first biasing means by engaging the side surface of the protrusion of the latch, and the engagement is released by the door handle of the slide door. A sliding door stopper mechanism comprising: a first pole; and a fourth urging means for urging the first pole in a direction to engage with the latch. The
[0029]
(1) When the window glass of the sliding door is closed at a predetermined position or more, the sliding door is in the fully closed position, and when the window glass is closed at the predetermined position or more, it is urged by the third urging means. The second pole engages the canceller and prohibits the canceller from moving.
[0030]
On the other hand, the latch is urged by the first urging means, and the side surface of the protrusion abuts against the protrusion of the canceller, and is in an initial position where further rotation is prohibited.
[0031]
Further, the first pole urged by the fourth urging means is in contact with the circumferential surface of the latch protrusion.
[0032]
When the sliding door is opened in this state, the stopper contact portion of the latch does not contact the intermediate stopper, and when the sliding door is fully opened, the fully-open striker enters the groove of the latch, and the first biasing means The latch rotates in the direction of the half-open stop position against the biasing force. Then, the first pole engages with the side surface of the protrusion of the latch, prohibits rotation of the latch that is rotationally driven by the first biasing means, and fully opens the release of the fully open striker from the latch groove. It becomes locked.
[0033]
The release of the fully open lock state is achieved by operating the door handle of the slide door and releasing the engagement between the first pole and the protrusion of the latch so that the latch is moved to the initial position by the urging force of the first urging means. This is done by returning to
[0034]
(2) When the window glass of the sliding door is opened more than the predetermined position Next, when the sliding door is in the fully closed position and the window glass is opened more than the predetermined position, the second pole is detached from the canceller. is doing. On the other hand, since the urging force of the second urging means for urging the canceller is set to be larger than the urging force of the first urging means for urging the latch, the canceller pushes the latch. The latch rotates from the initial position toward the half-open stop position, contacts the stopper at the half-open stop position, and further rotation is prohibited.
[0035]
The first pole biased by the fourth biasing means is in contact with the circumferential surface of the protrusion of the canceller.
[0036]
When the slide door is opened in this state, the stopper contact portion of the latch in the half-open stop state comes into contact with the intermediate stopper, and an intermediate stop state in which further movement of the slide door in the opening direction is temporarily prohibited is obtained.
[0037]
To release this intermediate stop state, the window glass of the slide door is closed to a predetermined position or more. Then, the second pole comes into contact with the canceller by the third urging force.
[0038]
Next, the slide door is moved toward the fully closed position. Then, the cancel contact portion of the latch is pressed by the cancel lever, the latch rotates toward the initial position, and the second pole enters an initial state where it is engaged with the canceller.
[0039]
Then, the sliding door can be opened by performing the operation (1).
[0040]
By bringing the latch into contact with the intermediate stopper and engaging with the full-open striker, the intermediate stopper function and the full-open stopper function can be realized, so that space can be saved.
[0041]
Since the intermediate stopper function is constituted by the second pole and the latch, there is no halfway state for switching.
[0042]
Therefore, compared with the conventional intermediate stopper mechanism in which the switching is halfway, no abnormal noise is generated, the durability of the parts is improved, and the operating force for moving the slide door is not changed.
[0043]
When the sliding door is fully opened, the fully-open striker enters the latch groove, the latch rotates in the direction of the half-open stop position against the biasing force of the first biasing means, and the first pole is latched. This is done by engaging the side face of the protrusion and prohibiting the rotation of the latch driven to rotate by the first biasing means.
[0044]
On the other hand, when closing the fully open slide door, the latch is operated by operating the door handle of the slide door to release the engagement between the first pole and the protrusion of the latch, so that the latch This is done by returning to the initial position by the urging force.
[0045]
The urging force of the first urging means is sufficiently smaller than the urging force of the leaf spring that prohibits the movement of the roller on the sliding door described in the conventional example, so that the sliding door is fully opened. In the case of closing the sliding door in the fully open state, a small operating force is sufficient.
[0046]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 is a diagram for explaining the overall configuration of the main part, FIG. 2 is a diagram showing an initial state, FIG. 3 is a diagram showing a half-open stop state, and FIG. 4 is a diagram showing a full-open lock state.
[0047]
(Constitution)
First, the overall configuration of the sliding door stopper mechanism according to this embodiment will be described with reference to FIGS. 1 and 2.
[0048]
As shown in FIG. 1, a cancel lever 101, an intermediate stopper 103, and a fully open striker 105 are provided in this order on the vehicle body side.
[0049]
On the other hand, as shown in FIG. 2, two shafts 211 and 213 are erected on the base 201 on the slide door side.
[0050]
The shaft 211 includes a cancel contact portion 301 that can contact the cancel lever 101, a stopper contact portion 303 that can contact the intermediate stopper 103, and a groove that can be engaged and disengaged with the fully open striker 105. 305 is provided, and a latch 300 formed with a protrusion 309 having a circumferential surface 307 is rotatably engaged with the other rotation end.
[0051]
The latch 300 has a direction in which the stopper contact portion 303 does not contact the intermediate stopper 103 by a first biasing means (not shown) having one end locked to the base 201 and the other end locked to the latch 300 (see FIG. In the direction of arrow I).
[0052]
Further, the canceller 400 is rotatably engaged with the shaft 211. The canceller 400 has a circumferential surface 401 that can contact the side surface of the protrusion 309 of the latch 300 and forms a continuous circumferential surface with the circumferential surface 307 of the protrusion 309 of the latch 300 when the contact is made. A portion 403 is formed.
[0053]
The canceller 400 has one end locked to the base 201 and the other end locked to the canceller 400, the biasing direction is opposite to the first biasing means, and the biasing force is greater than that of the first biasing means. The projection 403 of the canceller 400 is urged in a direction (a direction indicated by an arrow II in the drawing) in which the projection 403 of the canceller 400 abuts against the projection 309 of the latch 300 by a second urging means (not shown) that is set to be large.
[0054]
On the other hand, the second pole 500 is rotatably engaged with the shaft 213. The one end of the second pole 500 can be engaged with and disengaged from the canceller 400. When the canceller 400 is engaged, the protrusion 403 of the canceller 400 is in contact with the protrusion 309 of the latch 300. An engagement portion 501 that prohibits the movement of is formed. The inner cable 231 of the cable 230 connected to the intermediate stopper control mechanism described in the conventional example is engaged with the other rotating end of the second pole 500, and the window glass of the slide door reaches a predetermined position. When opened, the engaging portion 501 is detached from the canceller 400.
[0055]
The second pole 500 has one end locked to the base 201 and the other end locked to the second pole 500 by a third urging means (not shown), whereby the engaging portion 501 of the second pole 500 is It is biased in the direction of engagement with the canceller 400 (the direction of arrow III in the figure).
[0056]
Further, the first pole 600 is rotatably engaged with the shaft 213. The first end of the first pole 600 can be brought into contact with the circumferential surface 307 of the protrusion 309 of the latch 300 and can be engaged with the side surface of the protrusion 309 of the latch 300 to engage the first attachment. An engaging portion 601 that prohibits rotation of the latch 300 that is rotationally driven by the biasing means is formed. An inner cable 241 of a cable 240 connected to the door handle of the sliding door is engaged with the other rotation end of the first pole 600, and the first pole 600 is engaged by operating the door handle. The engagement between the portion 601 and the latch 300 is released.
[0057]
The first pole 600 is engaged with the latch 300 by a fourth biasing means (not shown) having one end locked to the base 201 and the other end locked to the first pole 600 (in the drawing, an arrow). IV direction).
[0058]
Then, the latch 300 rotates around the shaft 211 so that the stopper contact portion 303 does not contact the intermediate stopper 103, and the fully open striker 105 can enter the groove 305 from the initial position (state shown in FIG. 2). When the stopper contact portion 303 rotates to the half-open stop position (the state shown in FIG. 3) that can contact the intermediate stopper 103 and is in the half-open stop position, the stopper 700 fixed on the base 201 is half-opened from the initial position. The rotation of the latch 300 in the direction toward the stop position is prohibited.
[0059]
(Operation)
Next, the operation of the above configuration will be described with reference to FIGS.
[0060]
(1) When the window glass of the sliding door is closed at a predetermined position or more, the sliding door is in the fully closed position, and when the window glass is closed at the predetermined position or more, it is urged by the third urging means. The engaging portion 501 of the second pole 500 is engaged with the protrusion 403 of the canceller 400 and prohibits the movement of the canceller 400.
[0061]
On the other hand, the latch 300 is urged by the first urging means, and the side surface of the projection 309 is in contact with the projection 403 of the canceller 400 and is in an initial position where further rotation is prohibited (FIG. 2). reference).
[0062]
The engaging portion 601 of the first pole 600 biased by the fourth biasing means is in contact with the circumferential surface 307 of the protrusion 309 of the latch 300.
[0063]
When the sliding door is opened in this state, the stopper contact portion 303 of the latch 300 does not contact the intermediate stopper 103, and when the sliding door is fully opened, the fully open striker 105 enters the groove 305 of the latch 300, The latch 300 rotates in the direction of the half-open stop position against the biasing force of the first biasing means. Then, the first pole 600 engages the side surface of the protrusion 309 of the latch 300, prohibits the rotation of the latch 300 that is rotationally driven by the first biasing means, and fully opens the striker 105 from the groove 305 of the latch 300. Is in a fully open lock state in which disengagement is prohibited (see FIG. 4).
[0064]
The release of the fully-open locked state is achieved by operating the door handle of the slide door and releasing the engagement between the engaging portion 601 of the first pole 600 and the protrusion 309 of the latch 300, so that the latch 300 This is done by returning to the initial position by the urging force of the urging means.
[0065]
(2) When the window glass of the slide door is opened more than a predetermined position Next, when the slide door is in the fully closed position and the window glass is opened more than the predetermined position, the second pole 500 is moved to the canceller 400. It is more separated. On the other hand, the biasing force of the second biasing means that biases the canceller 400 is set to be larger than the biasing force of the first biasing means that biases the latch 300. The protrusion 403 pushes the protrusion 309 of the latch 300, the latch 300 rotates from the initial position (see FIG. 2) toward the half-open stop position, contacts the stopper 700 at the half-open stop position, and further rotation is prohibited. (See FIG. 3).
[0066]
Further, the engaging portion 501 of the first pole 600 biased by the fourth biasing means is in contact with the circumferential surface 401 of the protrusion 403 of the canceller 400.
[0067]
When the sliding door is opened in this state, the stopper contact portion 303 of the latch 300 in the half-open stop state contacts the intermediate stopper 103, and an intermediate stop state in which further movement of the slide door in the opening direction is once prohibited is entered. .
[0068]
To release this intermediate stop state, the window glass of the slide door is closed to a predetermined position or more. Then, the engagement portion 501 of the second pole 500 comes into contact with the circumferential surface 401 of the protrusion 403 of the canceller 400 by the third urging force.
[0069]
Next, the slide door is moved toward the fully closed position. Then, the cancel contact portion 301 of the latch 300 is pressed by the cancel lever 101, the latch 300 rotates toward the initial position, and the initial engaging portion 501 of the second pole 500 engages the protrusion 403 of the canceller 400. It becomes a state.
[0070]
Then, the sliding door can be opened by performing the operation (1).
[0071]
According to the above configuration, the latch 300 is brought into contact with the intermediate stopper 103 and engaged with the full-open striker 105, so that an intermediate stopper function and a full-open stopper function can be realized.
[0072]
Since the intermediate stopper function is constituted by the second pole 500 and the latch and 300, there is no halfway state for switching.
[0073]
Therefore, compared with the conventional intermediate stopper mechanism in which the switching is halfway, no abnormal noise is generated, the durability of the parts is improved, and the operating force for moving the slide door is not changed.
[0074]
When the sliding door is fully opened, the fully-open striker 105 enters the groove 305 of the latch 300, the latch 300 rotates in the direction of the half-open stop position against the biasing force of the first biasing means, The first pole 600 is engaged with the side surface of the protrusion 309 of the latch 300, and the rotation of the latch 300 that is rotationally driven by the first biasing means is prohibited.
[0075]
On the other hand, when the fully open slide door is closed, the latch 300 is operated by operating the door handle of the slide door to release the engagement between the first pole 600 and the protrusion 309 of the latch 300. This is done by returning to the initial position by the urging force of the urging means.
[0076]
The urging force of the first urging means is sufficiently smaller than the urging force of the leaf spring that prohibits the movement of the roller on the sliding door described in the conventional example, so that the sliding door is fully opened. In the case of closing the sliding door in the fully open state, a small operating force is sufficient.
[0077]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the cancel lever, the intermediate stopper, and the fully open striker are sequentially provided on the vehicle body side, the cancel contact portion and the stopper are provided on the slide door side, and on one rotating end side. A contact portion and a groove are provided, and a protrusion is formed on the other rotation end side. By rotating, the stopper contact portion does not contact the intermediate stopper, and the fully open striker is inserted into the groove. A latch that is rotatable from an initial position where the stopper can be moved to a half-open stop position where the stopper abutting portion can abut against the intermediate stopper, and the latch in a direction in which the stopper abutting portion of the latch does not abut against the intermediate stopper. A first biasing means for biasing, a canceller provided rotatably on the same axis as the rotation shaft of the latch, and formed with a protrusion capable of contacting the side surface of the protrusion of the latch; Is the first A second direction for biasing the canceller in a direction opposite to the biasing means, wherein the biasing force is set to be greater than that of the first biasing means, and the protrusion of the canceller contacts the protrusion of the latch. An urging means; a second pole removably provided on the canceller; a third urging means for urging the second pole in a direction to engage with the canceller; and a half-open stop position. A stopper that is in contact with the latch, and a latch that is rotationally driven by the first biasing means by engaging with a protrusion of the latch, and the engagement by the door handle of the slide door And the fourth biasing means for biasing the first pole in the direction of engagement with the latch. By causing engaged, the intermediate stopper function, can be realized fully open stopper function, space saving can be achieved.
[0078]
Since the intermediate stopper function is constituted by the second pole and the latch, there is no halfway state for switching.
[0079]
Therefore, compared with the conventional intermediate stopper mechanism in which the switching is halfway, no abnormal noise is generated, the durability of the parts is improved, and the operating force for moving the slide door is not changed.
[0080]
When the sliding door is fully opened, the fully-open striker enters the latch groove, the latch rotates in the direction of the half-open stop position against the biasing force of the first biasing means, and the first pole is latched. This is done by engaging the side face of the protrusion and prohibiting the rotation of the latch driven to rotate by the first biasing means.
[0081]
On the other hand, when closing the fully open slide door, the latch is operated by operating the door handle of the slide door to release the engagement between the first pole and the protrusion of the latch, so that the latch This is done by returning to the initial position by the urging force.
[0082]
The urging force of the first urging means is sufficiently smaller than the urging force of the leaf spring that prohibits the movement of the roller on the sliding door described in the conventional example, so that the sliding door is fully opened. In the case of closing the sliding door in the fully open state, a small operating force is sufficient.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating an overall configuration of a main part.
FIG. 2 is a diagram showing an initial state.
FIG. 3 is a diagram showing a half-open stop state.
FIG. 4 is a diagram showing a fully open locked state.
FIG. 5 is a diagram showing a sliding door of a vehicle.
FIG. 6 is a diagram showing an overall configuration of a conventional sliding door provided with an intermediate stopper mechanism.
7 is a view showing an intermediate stopper control mechanism in FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is a diagram viewed from the direction of arrow B in FIG. 6 and is a view for explaining an intermediate stopper mechanism.
FIG. 9 is a diagram illustrating a fully open stopper.
[Explanation of symbols]
300 Latch 301 Cancel contact portion 303 Stopper contact portion 305 Groove 309 Protrusion portion 400 Canceller 403 Protrusion portion 500 Second pole 600 First pole 700 Stopper

Claims (1)

開方向へ移動するスライドドアを途中で止める中間ストッパ機能と、全開位置での前記スライドドアの移動を禁止する全開ストッパ機能とを有するスライドドアのストッパ機構であって、
車体側に、
キャンセルレバーと、中間ストッパと、全開ストライカとを順に設け、
前記スライドドア側に、
一方の回転端部側には、前記キャンセルレバーに当接可能なキャンセル当接部、前記中間ストッパに当接可能なストッパ当接部、前記全開ストライカに係脱可能な溝が設けられ、他方の回転端部側には、円周面を有する突部が形成され、回転することにより、前記ストッパ当接部が前記中間ストッパに当接せず、前記溝へ前記全開ストライカが進入可能な初期位置からストッパ当接部が前記中間ストッパに当接可能な半開ストップ位置まで回転可能なラッチと、
前記ラッチのストッパ当接部が前記中間ストッパに当接しない方向に前記ラッチを付勢する第１の付勢手段と、
前記ラッチの回転軸と同軸上に回転可能に設けられ、前記ラッチの突部の側面に当接可能で、当接時、前記ラッチの突部の円周面と連続した円周面を形成する円周面を有する突部が形成されたキャンセラーと、
付勢方向が前記第１の付勢手段と逆方向であって、付勢力が前記第１の付勢手段より大きく設定され、前記キャンセラーの突部が前記ラッチの突部に当接する方向に前記キャンセラーを付勢する第２の付勢手段と、
前記キャンセラーに係脱可能に設けられ、前記キャンセラーへの係合時には、前記キャンセラーの突部が前記ラッチの突部に当接する方向の前記キャンセラーの移動を禁止すると共に、前記スライドドアのウインドガラスが所定の位置まで開くと、前記キャンセラーより離脱する第２のポールと、
前記キャンセラーに係合する方向に前記第２のポールを付勢する第３の付勢手段と、
半開ストップ位置にある前記ラッチに当接し、前記初期位置から前記半開ストップ位置に向かう方向の前記ラッチの回転を禁止するストッパと、
前記ラッチの突部の円周面に当接可能で、前記ラッチの突部の側面に係合することにより前記第１の付勢手段によって回転駆動される前記ラッチの回転を禁止し、前記スライドドアのドアハンドルによって前記係合が解除される第１のポールと、
前記前記ラッチに係合する方向に前記第１のポールを付勢する第４の付勢手段と、
を設けたことを特徴とするスライドドアのストッパ機構。A sliding door stopper mechanism having an intermediate stopper function for stopping the sliding door moving in the opening direction and a fully opening stopper function for prohibiting movement of the sliding door at the fully opened position,
On the car body side,
A cancel lever, an intermediate stopper, and a fully open striker are provided in this order.
On the sliding door side,
On one rotation end side, a cancel contact portion that can contact the cancel lever, a stopper contact portion that can contact the intermediate stopper, and a groove that can be engaged with and disengaged from the fully open striker are provided. On the rotation end side, a protrusion having a circumferential surface is formed, and by rotating, the stopper contact portion does not contact the intermediate stopper, and the initial position where the fully open striker can enter the groove A latch that can be rotated from the stopper contact portion to a half-open stop position at which the stopper contact portion can contact the intermediate stopper;
First urging means for urging the latch in a direction in which the stopper contact portion of the latch does not contact the intermediate stopper;
It is provided rotatably on the same axis as the rotation axis of the latch, can contact the side surface of the projection of the latch, and forms a circumferential surface continuous with the circumferential surface of the projection of the latch when abutting. A canceller formed with a protrusion having a circumferential surface;
The urging direction is opposite to the first urging means, the urging force is set larger than that of the first urging means, and the protrusion of the canceller contacts the protrusion of the latch. A second biasing means for biasing the canceller;
The canceller is detachably provided and, when engaged with the canceller, prohibits the movement of the canceller in a direction in which the protrusion of the canceller contacts the protrusion of the latch, and the window glass of the slide door When opened to a predetermined position, a second pole that leaves the canceller;
Third urging means for urging the second pole in a direction to engage with the canceller;
A stopper that abuts the latch at a half-open stop position and prohibits rotation of the latch in a direction from the initial position toward the half-open stop position;
The slide is capable of contacting the circumferential surface of the protrusion of the latch, and prohibits rotation of the latch that is rotationally driven by the first biasing means by engaging with the side surface of the protrusion of the latch, and the slide A first pole that is disengaged by a door handle of the door;
Fourth urging means for urging the first pole in a direction to engage with the latch;
A sliding door stopper mechanism.

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