JP3776122B2 - シーリングストリップ - Google Patents
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Description
このような装置はFR−A−2 648 887に提示されている。しかしながらこの周知の装置では、錠止部は溝部を通過する際には溝部の開口よりも面積の小さい断面を有し、必要な厚みと硬さを持つ部材から構成されている。縦に延びる一方の面には一体の突出部が実質的に垂直に延在して開口の一方の縁部に係合し、縦に延びる他方の面は開口の他方の縁部に沿った剛体構造部に係合する溝を具備している。従って、錠止部が開口に進入して溝が剛体構造部を係合するようにするには、突出部が撓む必要がある。突出部が十分な柔軟性又はヒンジ性を有すると取り付けは容易になるが、シーリングストリップを所定位置に適切に保持することができない。突出部が必要な可撓性又はヒンジ性を有していない場合には、取り付けが一層困難になり、またリサイクルを目的に取り外す場合も容易ではなくなる。本発明はこれらの問題を解決することを目的としている。
次に詳細に説明する本発明の実施例は、自動車のボディ構造に使用するための、特に自動車の窓の可動ガラスをシールするためのシール装置となっている。
本発明を具体化し自動車のドアの窓口の周囲に取り付けるためのシーリングストリップとシール装置を、添付した概略図を参照し例としてのみ説明する。図において;
図1はシーリングストリップを取り付け得るドアを示す自動車の一部の図面である。
図2は所定位置にある1つのシーリングストリップを示す図1の■−■線断面図である。
図3は所定位置に取り付けられる過程の図2のシーリングストリップを示している。
図4は図3に対応するも他のシーリングストリップを示す断面図である。
自動車5(図1)は窓枠8付のドアを有し、この窓枠8は窓口10を具備している。窓ガラスは枠8の垂直方向に滑動自在となっており、ドア6の低位置にある中空部に降下しそこから上昇することが可能となっている。
窓枠8(図2)は自動車の外側に面する溝部14を具備する金属部12となっている。第2の金属部16がフランジ18、20を形成するように、溝部14内に組み入れられ金属部12に溶着されている。金属部16は溝部22を具備し、この溝部22はその開口を部分的に横切るように延在する剛体突出部23を具備している。
窓枠8の頂部に沿うシーリングストリップ24を、図2に示す。ストリップ24は成型ゴム材又はプラスチック材料26から製造されている。ストリップ24はフランジ18に密着する大きさの溝28と、溝部22内に取り付けられる錠止突起30とを具備している。錠止突起30は中空室31と、外形が矩形状の肩部32とを備えている。図2に示すように、錠止突起30は肩部32の背後に形成された溝33内に剛体突出部23が係合することによって溝部22内に保持されている。このように、ストリップ24は枠8に堅固に取り付けられ、ストリップ24に埋設された金属製の補強材34により補強されている。補強材34は溝28を囲んでおり、補強材34は適当な形にすることができ、無開口の金属製ストリップから製造することができる。代りに、補強材34は可撓性を増大させるためのスリット又はスロットを一部として包含することも可能であるし、完全な別体として並べた金属部材にすることもできる。その他に、補強材34をループ状のワイヤから作ることもできる。しかしながら、溝28の底は無開口とし、残りの部分に平行なスリットを備えることが好ましい。
肩部38を具備するように延在する成型プラスチック材料26又はゴム材料は、ドア6が閉まっているときにドア6の窓口の頂部に沿う自動車5のボディの部分5Aを肩部38によりシールするようになっている。肩部38は成型材料の中の中空内室40に隣接しており、中空内室40は肩部38の可撓性を向上させている。
自動車5のボディの外側には成型された材料が延在し、窓ガラス46を受け入れる溝44の一方の壁である突出部42を形成している。
溝44は図4に示すように接近する窓ガラス46に接触するように配置された腹部62を一部として包含し、窓ガラス46は腹部62を押圧したとき、図2に示すように突出部42を引き込んで窓ガラス46に接触させる。
図3はシーリングストリップ24を所定位置に取り付ける方法を示している。図示するようにシーリングストリップ24は、溝28がフランジ18を抱持するように配置し、その後にフランジ18に押し付けられる。図3に示すように、錠止突起30の肩部32の面50が剛体突出部23に係合する。ストリップ24を左方に動かし続けると、図3に示すように肩部32が点52の回りに旋回するようになる。旋回の動きは中空室31の存在によって、つまり溝33の底が中空室31内に部分的に潰れることにより助長される。肩部32が旋回すると、肩部32が溝22に進入するようになり、その後に溝33の底の材料が復元し、肩部32が図2に示す位置に至り、剛体突出部23が溝33に錠止する。
シーリングストリップ24を何れか理由で(例えば損傷した自動車のボディを修理する際に、又は自動車の寿命の終りのリサイクルのために)窓枠8から取り外す場合には、容易に行うことができる。ストリップ24をフランジ18から引っ張ると、図3に示すように肩部32が剛体突出部23を離れるように上方へ僅かに移動し、ストリップ24が窓枠8から容易に取り外されるようになる。従って、錠止突起30の構成は、シーリングストリップ24を所定位置に堅固に保持するにも拘らず、道具を使用しないで簡単かつ迅速に取付け得るようになっている。その上に、シーリングストリップ24を必要な時に手で取り外すことも可能になっている。
ストリップ24のプラスチック材料26又はゴム材料は、全体が一定の硬度/軟度にならないように成型することができる。例えば、肩部38と突出部42は、材料の残部よりも柔らかく成型することができる。また、肩部32が錠止突起30の残部又は少なくとも溝33の底の材料よりも硬いことも利点である。
窓ガラス46に係合する突出部42と腹部62の表面は、フロック加工するか、さもなければ比較的低い摩擦を呈するように処理してもよい。
窓枠8の側面に沿って、改良した構造物を使用することができる。この構造物では、突出部42は補強の目的で薄い金属製のストリップを、できればスリットを有して一部として包含することができる。
図4に示すシーリングストリップ70は、シーリングストリップ24と類似しており、図4の符号は他の図の符号に対応して同様に引用されている。
ストリップ70は成型されたゴム材料又はプラスチック材料26から製造され、フランジ18に密着する大きさの溝28を具備している。ストリップ70に関しては、溝28を具備する材料26は金属製の補強材34で補強されている。材料26は突出部72、74を具備するように延在し、突出部72、74はドアが閉じているときに自動車5のボディの部分5Aに対してシールするようになっている。自動車5のボディの外面には、成型材料が突出部42を形成するように延在し、この突出部42は窓ガラス46を受け入れる溝44の一方の壁を形成している。ストリップ70の突出部42は、埋設された金属製の補強材76で補強されている。補強材76による補強は希望により省略することができる。そして、望むならば、図2のストリップ24の溝44の壁を形成する突出部42は、補強材76に対応する金属製の補強材を一部として包含することが可能である。
溝44は腹部62を一部として包含しないということにおいてストリップ24の溝44と異なっている。代りに、溝44は窓ガラス46にシール状態で接触する突出部78、80、82を備えている。これらの突出部78、80、82はフロックカバーを備えている。
シーリングストリップ70と窓枠8の間の保持力を改善するため、溝28の一方の内壁面は、フランジ18の一面を保持すると共に切込部90に係合する突出86、88を一体に備えている。溝28の反対側の壁は***部92、94を一体に備えている。
ストリップ70は異なった形状の錠止突起30を有することにおいて図2のストリップ24と異なっている。ストリップ70の錠止突起30は、縦方向に延びる第1、第2の突出部96、98を備えている。図4の金属部16は図2、図3の金属部16とは異なった形状をしている。金属部16には内曲構造部100、102が形成されている。フランジ18を溝28に入れてストリップ70を所定位置に取り付けるとき、ストリップ70の錠止突起30が内曲構造部100、102の間の開口に進入する。この過程の間に、錠止突起30が部分的に潰れ、この過程は中空室31によって助長される。錠止突起30が部分的に潰れると、突出部96、98が内曲構造部100、102の間の開口を通過することが可能となり、その後に錠止突起30は図4に示すような形に復元し、突出部96、98が内曲構造部100、102の背後に錠止するようになる。
図4のシーリングストリップ70は、図2及び図3のシーリングストリップ24が上述したように窓枠8から容易に取り外すことができるということで、シーリングストリップ24とは異なっている。ストリップ70は若干取り外し難いので、窓枠8にシーリングストリップ70を堅固に取り付けることが、容易に取り外すことよりも、重要になる個所に利用することが適している。
Claims (13)
- 窓口の縁部をシールするためのシール装置であり、縁部に沿って配置するための剛体枠(16)と、可撓性材料(26)から製造され枠に取り付けるためのシーリングストリップ(24)とから成り、枠は窓口面を横に延びてシーリングストリップ(24)を受け入れるフランジ(18)を備え、ストリップ(24)はフランジ(18)を抱持する溝(28)を具備した装置であって、フランジ(18)は溝部(22)の一方の縁部に配置されて溝部の開口面から離れるように延び、溝部(22)の反対側の縁部は剛体突出部(23)を具備し、そしてストリップ(24)はフランジ(18)がストリップ(24)の溝(28)に進入するときに溝部(22)に進入するように配置された錠止突起(30)を具備し、錠止突起(30)は肩部(32)で終わり、肩部(32)はストリップ(24)の縦方向に延在してストリップ(24)の溝(28)の深さ方向とフランジの溝部(22)の面方向双方に傾斜する端面(50)を有し、端面(50)はフランジ(18)が溝(28)に進入する際には剛体突出部(23)に対して斜めに係合し、錠止突起(30)は肩部(32)の直後に配置された中空室(31)を具備し、フランジ(18)が溝(28)に進入して肩部(32)の端面(50)が剛体突出部(23)に当接し、更に進入させると中空室(31)が部分的に潰れ、それによって肩部(32)は旋回して溝部(22)内への進入が可能になり、進入後に中空室(31)が復元することにより肩部(32)は剛体突出部(23)の反対側の所定位置に復元してストリップ(24)を保持することを特徴とする装置。
- 錠止突起(30)は、ストリップ(24)の縦方向に連なると共に、肩部(32)が溝部(22)に進入した後で錠止突起(30)が復元したときに剛体突出部(23)に係合するように配置された溝(33)を具備することを特徴とする請求項1に係る装置。
- 溝(33)の底は中空室(31)の壁によって形成されていることを特徴とする請求項2に係る装置。
- 中空室(31)の前記壁の反対側の壁を具備する可撓性材料と肩部(32)との間の一体連結部は、旋回のための点を形成することを特徴とする請求項3に係る装置。
- 肩部(32)は矩形状の外形を有することを特徴とする前述の何れかの請求項に係る装置。
- 肩部(32)の材料は可撓性材料(26)の残部の少なくとも一部分よりも硬いことを特徴とする上述の何れかの請求項に係る装置。
- 肩部(32)は錠止突起(30)を越えて延在し、錠止突起(30)の材料が復元した際に剛体突出部(23)に係合してストリップ(24)を所定位置に保持する突出部(96)を具備することを特徴とする請求項1に係る装置。
- 錠止突起(30)は肩部(32)が溝部(22)に通過した後に前記溝部(22)の一方の縁部を具備する更なる剛体突出部(102)に係合する第2の突出部(98)を一部として包含することを特徴とする請求項7に係る装置。
- 錠止突起(30)の終端は肩部(32)の端面と第2の肩部の端面とから成り、前記第2の肩部の端面は肩部(32)の端面から第2の突出部(98)に延在し、2つの端面は反対方向に傾斜してストリップの縦方向に延在する内曲構造部に接触することを特徴とする請求項8に係る装置。
- 剛体材料により形成された溝部(22)は開口と底部と2つの側壁を有し、一方の側壁は方向を実質的に変化させることなく延在してフランジ(18)を形成し、他方の側壁は剛体突出部(23)を具備するフランジ(20)を有することを特徴とする前述の何れかの請求項に係る装置。
- 錠止突起(30)は最初に記述した溝(28)に対して実質的に直角に延在して窓口の窓ガラス(46)をシール状態で受け入れる更なる溝(44)を具備することを特徴とする上述の何れかの請求項に係る装置。
- 窓ガラス(46)は可動であることを特徴とする請求項11に係る装置。
- 可撓性材料(26)の内部に補強材(34)を埋設したことを特徴とする上述の何れかの請求項に係る装置。
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