JP3776066B2 - 生物等の付着防止性に優れた浮子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、養殖漁業のいけすや、定置網等に使用される漁網あるいは飼育柵等に結び付けられているロープ等に取り付けて網等の浮上、維持に使用される浮子(フロート、ブイ)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から魚貝類の養殖いけす、養殖イカダ、定置網等を浮上、維持するために浮子(フロート)が広く使用されている。
従来、この種の浮子としては、ABS樹脂、ポリエチレン、発泡樹脂等の合成樹脂あるいは一部には鉄製のものが採用されている。
また、本願出願人は先に浮上性、耐久性に優れ、リサイクル性の良いアルミ製浮子を提案している(特願2001−299075)。
【0003】
これらの浮子は、ロープ等にて漁網、飼育柵等に取り付けられる場合が多い。ここで、こうした浮子が海上に長期に渡って浮遊していると、その表面に海洋付着性生物が付着繁殖する。
付着生物としては、カキ、フジツボ、藻等が例として上げられるが、これらの生物が浮子表面に付着すると浮子の浮力が低下してしまい、漁網等の沈降やロープ等の弛みにつながる。
そこで、従来は定期的あるいは生物の付着が著しくなると、浮子を陸上げして、1つ、1つ手作業によって掻き落としていたのが現状であった。
ところが、海洋付着生物は、陸上げされ、乾燥すると付着部が硬化して更に掻き取り作業が困難になる。
よって、浮子の表面に付着防止のための特殊塗料を塗布する方法(実開昭63−65595号公報)、あるいは薬剤を混入させた防汚ゴムカバー(特開平11−89475号公報)等が提案されているが、自然環境の汚染、食物連鎖による人体への影響等が懸念される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本願出願人等は、現在使用されている浮子の生物付着状況を詳細に調査、研究を重ねた結果、浮子の中央部に貫通孔を設けて、この貫通孔にロープを通して取り付けられている中通し式浮子においては、同一の海洋上にて使用されているのにもかかわらず、このカキ等の付着生物の量に著しい差があることが明らかになった。
さらに、その浮子の取り付け状態を詳細に調査すると、浮子がロープにゆるく取り付けられ、浮子が回転する方向によく動くものには付着物が非常に少ないことが判明した。
即ち、カキ等は浮子の水際にある一定の部分(水、酸素、光のある部分)に付着して時間をかけて育成されることから、この浮子の水際部分が常時、定位置にならないようにすればカキ等の生育を阻むことができる。
【0005】
本発明は、上記調査結果及び海上の表層流れ等(海潮流、沿岸流、波浪、うねり等を含む)に着目してなされたもので、簡単な構造で、浮力の低下も少なく、海洋生物等の付着を抑えた浮子の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、漁網の浮上の維持等に使用される浮子であって、中央部にロープを通すための貫通孔を有する中通し式浮子において、この貫通孔の軸方向に対して垂直方向の浮子外周表面の内側あるいは外側近傍に、この浮子の回転を誘導、促進するためのはずみ錘を備えた。
【0007】
ここで、中央部にロープを通すための貫通孔を有する中通し式浮子とは、ロープ等をほぼ中央部に通して網等に取り付けるタイプの浮子をいい、球状、ラクビボール形状、円筒形状等の各種形状の浮子に適用される。
また、上記中通し式タイプの浮子であれば、浮子の材質も合成樹脂、鉄、アルミニウム合金、チタン合金等各種材料が適用される。
【0008】
本発明においては、浮子の貫通孔の軸方向に対して垂直方向の浮子外周表面の内側あるいは外側近傍に、浮子の回転を誘導、促進するためのはずみ錘を備えたことにより、ロープをこの浮子の貫通孔に通して連結すると、浮子はロープを軸中心にして回転することができる。
従来のように、はずみ錘が備えられていないときは、海面のゆれに応じて浮子が単に浮遊しているだけであったが、上記のように浮子の貫通孔(ロープ通し孔)を回転中心にして、それに回転モーメントが加えられるように、はずみ錘が設けられているので表層流等によって、一旦、浮子に回転が生じると、その回転モーメントがはずみ錘によって加速されるように作用する。
【0009】
従って本発明において、はずみ錘を浮子に取り付けるねらいは、浮子にロープを回転軸にした回転モーメントを付加する点にある。
このような方法としては、浮子を中空形状とし、その外周壁の内側に小さな錘を複数の部位に分けて同心円状に取り付けるのがよい。
浮子の外周表面の外側に、このはずみ錘を取り付けてもよいが、この場合には浮子の表面に大きく突出しないように薄い錘形状にしないと浮子の回転の際に海水に当たり、逆に回転の障害になる場合がある。
また、浮子を中空形状に形成すると、浮子の浮力の低下を抑えつつ、小さなはずみ錘でよいことになる。
なお、浮子を発泡樹脂等にて中実タイプに成形する場合には、部分的に金属等のはずみ錘を埋め込んでもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に本発明に係る浮子をロープに取り付けた状態を示す。
浮子1のほぼ中央部に貫通孔(ロープ通し孔)2が備えられ、この貫通孔にロープ4を通して、漁網等と浮子を連結する。
図2にその浮子の回転軸方向断面図を示すように、浮子の外周表面1aの内側に、はずみ錘3a、3b・・・が取り付けられている。
【0011】
浮子をアルミニウム又はアルミニウム合金にて中空形状に成形した場合には、外周材の内側に溶接等にて簡単にはずみ錘を取り付けることができる。
その浮子の回転軸方向断面図を図2に示し、回転軸と垂直方向の断面図を図3に示す。
外周材(外壁材)1aが芯材2aに溶接等で接合2bされている。
この際に、外周材1aも例えば、2分割にして中央で接合1bすると制作しやすい。
はずみ錘は、図2に示すように同心円状に複数の部位に分けて取り付けられている。
図2(イ)が2ヶ所(3a、3b)に、図2(ロ)が3ヶ所(3c、3d、3e)に分けて取り付けた例である。
また、図3(イ)に示すように回転軸方向に対して点状(3a)に取り付けても、図3(ロ)に示すように帯状(3b)に取り付けてもよい。
はずみ錘の材質や大きさは、浮子の大きさに合わせて、浮子の浮力の低下を少なく抑えつつ、回転モーメントの加速効果をより高めるように選定される。
従って、はずみ錘の取り付ける位置も回転中心より出来るだけ離れているのが良い。
従って、浮子をアルミニウム合金等で中空形状に成形すると、強度が高く、大きな浮力が得られやすく、その外周材内側に同じくアルミニウム合金からなるはずみ錘を溶接等で容易に取り付けることができる。
【0012】
浮子の回転の状況を模式図に表したのが図4である。
海面上には、海流や風等による表層流等が生じている。
この海面の動きにより、図4(イ)に示すように、浮子1に回転力が加えられるとロープを中心にして少し、回転しはじめる。
すると、はずみ錘により回転モーメントが付加され、より浮子に回転力が働くことになる。
これにより、図4(ロ)、(ハ)に示すように、浮子1が回転する。
【0013】
【発明の効果】
中心にロープを通して浮子と漁網等を連結する中通し式の浮子において、本発明は、浮子の外周表面の内側又は外側の近傍にはずみ錘を取り付けたので、浮子の回転運動が促進され、海上に浮子が浮遊しながらロープを中心に回転しやすくなっているので、その表面への生物付着を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浮子の斜視図を示す。
【図2】浮子の縦断面図を示す。
【図3】浮子の横断面図を示す。
【図4】浮子の回転模式図を示す。
【符号の説明】
1 浮子
1a 浮子の外周面(外壁)
1b 浮子の外壁接合部
2 浮子の貫通孔(ロープ通し孔)
2a 浮子の芯材
2b 浮子の芯材接合部
3、3a、3b、3c、3d、3e はずみ錘
4 ロープ

Claims (1)

  1. 漁網の浮上の維持等に使用される浮子であって、中央部にロープを通すための貫通孔を有する中通し式浮子において、この貫通孔の軸方向に対して垂直方向の浮子外周表面の内側あるいは外側近傍に、この浮子の回転を誘導、促進するためのはずみ錘を備えたことを特徴とする浮子。
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