JP3775189B2 - 内燃機関用スタータジェネレータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の始動時にはスタータモータとして働き、内燃機関の始動後はジェネレータとして働く内燃機関用スタータジェネレータ(内燃機関始動用電動機兼用発電装置)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関には、各種の電装品負荷を駆動するためにジェネレータが取り付けられている。一般に用いられている内燃機関用のジェネレータは、機関のクランク軸に取り付けられるフライホイール磁石回転子と、電機子鉄心に電機子コイルを巻装して構成した固定子とからなっている。固定子には、内燃機関用点火装置を駆動する点火用発電コイルや、燃料噴射装置駆動用の発電コイル等、機関を運転するために必須の電装品負荷を駆動する発電コイルと、ランプ負荷やバッテリなどの随時駆動負荷に電力を供給する発電コイルとが設けられている。
【0003】
フライホイール磁石回転子のフライホイールの周壁部の外周にはリングギアが固定され、機関のケースにはスタータモータ(始動用電動機)が取り付けられている。スタータモータの出力軸にはピニオンギアが取り付けられ、該スタータモータが駆動されたときにピニオンギアが前方に飛び出してリングギアに噛み合うことによりフライホイール磁石回転子をクランク軸とともに回転させる。
【0004】
磁石回転子が回転すると、固定子に設けられた点火用発電コイルに電圧が誘起するため、内燃機関用点火装置が機関を点火して始動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の内燃機関では、機関を始動するためにフライホイールの外周にリングギアを取り付けるとともに、スタータモータを設ける必要があったため、機関の構造が複雑になるのを避けられなかった。
【0006】
そこで、図19に示したように、機関Engのクランク軸cに取り付けた磁石回転子rt と機関のケースに取り付けられた固定子st とを備えた回転電機を設けて、この回転電機をブラシレス直流電動機として動作させることにより機関を始動させ、機関が始動した後はジェネレータとして動作させるようにしたスタータジェネレータが提案された。
【0007】
しかしながら、スタータモータ(始動用電動機)とバッテリ充電用のジェネレータ(磁石発電機)とでは、それぞれに要求される特性を満足するために必要とされる巻線仕様が全く異なるため、磁石回転子と固定子とからなる回転電機をスタータモータとジェネレータとに兼用するという考え方は、アイディアとしては成立しても、未だ実用の段階には至っていない。
【0008】
即ち、スタータモータは、始動時に大きなトルクを発生する必要があるため、ジェネレータをスタータモータとして用いるためには、始動時に瞬時に大きな電流を流すことができるように、その電機子コイルの巻線抵抗を小さくする必要がある。そのため、ジェネレータをスタータモータとして用いる場合には、その電機子コイルの巻数を少なくするとともに、コイルの導体の線径を大きくする必要がある。
【0009】
また機関が始動した後は、ジェネレータの出力でバッテリを充電する必要があるため、アイドリング回転付近での発電出力がバッテリ電圧にほぼ等しくなるように、電機子コイルの巻数を設定する必要がある。
【0010】
ところが、このようにジェネレータを構成すると、機関の中高速回転時にバッテリの充電電流が大きくなり過ぎ、バッテリが破損するおそれがある。
【0011】
バッテリの過充電を防止するため、バッテリに印加される電圧が過大になったときにジェネレータの出力を短絡するレギュレータを設けることが考えられるが、上記のように巻線抵抗を小さく設定したジェネレータに対して短絡式のレギュレータを用いると、短絡電流が大きくなり過ぎて、レギュレータを構成する電子部品が破損するおそれがある。
【0012】
なお、電機子コイルにつながるコンミュテータを有する固定子と、該コンミュテータに摺動接触するブラシを有する磁石回転子とを備えて、機関の始動時には、ブラシをコンミュテータに接触させることによりジェネレータをブラシ付きの直流電動機として運転し、機関が始動した後は、遠心クラッチ機構によりブラシをコンミュテータから引き離して、ジェネレータとして運転するようにしたスタータジェネレータが知られている。
【0013】
このスタータジェネレータでは、内燃機関の始動時には固定子の電機子コイルの全てに駆動電流を供給することにより十分な始動トルクを発生させることができ、機関が始動した後は、電機子コイルの一部から取り出した出力を整流器を通してバッテリに供給することにより、バッテリが過充電状態になるのを防止することができる。
【0014】
しかしながら、このスタータジェネレータでは、機関が始動した後にブラシをコンミュテータから引き離すために遠心クラッチを必要とするため、構造が複雑になってコストが高くなるのを避けられなかった。また、機関の始動時にブラシをコンミュテータに接触させるため、ブラシ及びコンミュテータが消耗し、そのメンテナンスが必要になるという問題があった。
【0015】
本発明の目的は、機関の始動時にスタータモータとして運転する際には、機関を始動するために必要な高いトルクを得ることができ、機関が始動した後、ジェネレータとして動作させる際には、バッテリが過充電状態になることがないように、その出力を抑制することができるようにした内燃機関用スタータジェネレータを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、内燃機関を始動する際にはスタータモータとして働き、機関が始動した後はバッテリを充電するための出力を発生するジェネレータとして働くスタータジェネレータに係わるものである。
【0017】
本発明に係わるスタータジェネレータは、内燃機関のクランク軸に取り付けられる磁石回転子と、固定子と、固定子側の特定の位置を通過している磁石回転子の磁極がN極であるかS極であるかを検出する回転子磁極センサと、バッテリの両端に並列に接続される第1ないし第4スイッチ回路と、回転子磁極センサの出力に応じて第1ないし第4スイッチ回路のスイッチ素子を制御するスイッチ制御部とにより構成される。
【0018】
更に詳細に説明すると、磁石回転子は、等角度間隔で配置されたn極(nは4以上の偶数)の磁石界磁を有するように構成される。
【0019】
固定子は、電機子鉄心と、磁石回転子の回転方向に順に並ぶように、かつそれぞれの巻き方向を同一として電機子鉄心に巻回されて、閉回路を構成するように順に直列に接続されたm(m=n×α)個のコイル(αは1以上の整数)とにより構成されていて、第1のコイルないし第mのコイルのそれぞれの巻終りの端末部とそれぞれに隣接するコイルの巻始めの端末部との接続点からそれぞれ第1ないし第mのタップ端子が導出されている。この固定子においては、同位相の1つ置きのタップ端子が第1グループのタップ端子を構成し、前記第1グループのコイル接続端子と逆位相の他の1つ置きのタップ端子が第2グループのタップ端子を構成している。
【0020】
内燃機関の始動時に各コイルに大きな電流を流すことができるようにするため、各コイルは断面積が大きい導体を用いて巻回される。また内燃機関が始動した後、アイドリング回転数付近の回転数で回転しているときに、固定子からバッテリ電圧にほぼ等しい電圧を出力させることができるように、各コイルの巻数が設定されている。
【0021】
回転子磁極センサは、固定子の第1ないし第mのコイルの中から選択した隣り合う特定の2つのコイルの間に設定した検出位置で、該検出位置を通過する磁石回転子の磁極がN極であるかS極であるかを検出して、検出した磁極がN極のときとS極のときとで異なるレベルの磁極検出信号を出力する。この回転子磁極センサは、特定のコイルの間に配置されて、磁石回転子の各磁極の極性を直接検出する磁気センサ(例えばホールIC)により構成してもよく、また、固定子の隣り合う特定のコイルの間の位置を通過する磁石回転子の各磁極の極性を間接的に検出する適宜のセンサにより構成してもよい。磁石回転子の各磁極の極性を間接的に検出するセンサとしては、例えば、磁石回転子の一方の極性の磁極(例えばN極)に相応する位置にスリットを有して磁石回転子とともに回転するように設けられたフォトインタラプタ(コード板)と、該フォトインタラプタを間にして対向する発光素子及び受光素子とを備えたフォトエンコーダを用いることができる。
【0022】
一般のブラシレス直流電動機では、多相の電機子コイルの各相毎に回転子の磁極を検出するセンサを設けるが、本発明では、回転子磁極センサを1つだけ設ければよい。
【0023】
第1スイッチ回路は、上段のスイッチ素子と該上段のスイッチ素子に対して直列に接続された下段のスイッチ素子と下段のスイッチ素子側にアノードを向けた状態で上段のスイッチ素子に並列接続された上段の整流用ダイオードとカソードを上段のスイッチ素子側に向けた状態で下段のスイッチ素子に並列接続された下段の整流用ダイオードとにより構成されていて、上段のスイッチ素子をバッテリの正極端子側に向けた状態で該バッテリの両端に接続される。この第1スイッチ回路は、少なくとも1つ設けられて、上段のスイッチ素子と下段のスイッチ素子との間から引き出された中間端子が、固定子の第1グループのタップ端子の少なくとも1つに接続される。
【0024】
第2スイッチ回路は、第1スイッチ回路と同様に構成されている。この第2スイッチ回路も少なくとも1つ設けられて、その中間端子が第2グループのタップ端子の少なくとも1つに接続される。
【0025】
第3スイッチ回路は、上段のアームと該上段のアームに直列に接続された下段のアームとにより構成される。上段のアームは、上段のスイッチ素子と該上段のスイッチ素子のオン時の通電方向に対して順方向の上段の充電阻止ダイオードとの直列回路からなり、下段のアームは、下段のスイッチ素子と該下段のスイッチ素子のオン時の通電方向に対して順方向の下段の充電阻止ダイオードとの直列回路からなっている。この第3スイッチ回路は、上段のアームをバッテリの正極端子側に位置させた状態で該バッテリの両端に接続される。第3スイッチ回路は、少なくとも1つ設けられていて、その上段のアームと下段のアームとの間から引き出された中間端子が、第1スイッチ回路の中間端子には接続されていない固定子の第1グループのタップ端子の少なくとも1つに接続されている。
【0026】
第4スイッチ回路は、第3スイッチ回路と同様に構成されている。この第4スイッチ回路は、少なくとも1つ設けられて、その中間端子が第2スイッチ回路の中間端子が接続されていない第2グループのタップ端子の少なくとも1つに接続される。
【0027】
上記第1ないし第4スイッチ回路のスイッチ素子を制御するスイッチ制御部は、内燃機関の始動時に磁石回転子をクランク軸の回転方向に回転させるべく、回転子磁極センサの出力が一方のレベルにあるときに第1スイッチ回路及び第3スイッチ回路の上段のスイッチ素子と第2スイッチ回路及び第4スイッチ回路の下段のスイッチ素子とをオン状態にし、回転子磁極センサの出力が他方のレベルにあるときに第2スイッチ回路及び第4スイッチ回路の上段のスイッチ素子と第1スイッチ回路及び第3スイッチ回路の下段のスイッチ素子とをオン状態にするように、第1ないし第4スイッチ回路をオンオフ制御する。
【0028】
上記のように構成すると、内燃機関を始動する際には、固定子の全てのコイルに駆動電流を流して大きなトルクを発生させることができるため、機関の始動を支障なく行なわせることができる。
【0029】
また機関が始動した後は、固定子のコイルから、第1及び第2スイッチ回路の上段の整流用ダイオードと下段の整流用ダイオードとにより構成される全波整流回路を通して、バッテリに充電電流が供給される。このとき、第3及び第4スイッチ回路が接続されたコイルの出力はバッテリに供給されないため、機関の中高速回転時にバッテリに過大な充電電流が流れるのを防ぐことができる。
【0030】
上記の構成では、第3スイッチ回路及び第4スイッチ回路に充電阻止ダイオードを設けて、第3スイッチ回路及び第4スイッチ回路を通してバッテリに充電電流が流れるのを阻止するようにしているが、第3スイッチ回路及び第4スイッチ回路から充電阻止ダイオードを省略して、両スイッチ回路のそれぞれの上段のスイッチ素子と下段のスイッチ素子との間から引き出した中間端子をタップ選択用スイッチを通して所定のタップ端子に接続する構成とし、機関の回転数が始動完了回転数未満のときに各タップ選択スイッチをオン状態にし、内燃機関の回転数が始動完了回転数以上になっているときに各タップ選択スイッチをオフ状態にするように各タップ選択スイッチを回転数に応じて制御するようにしてもよい。
【0031】
このように構成した場合、機関を始動する際には、固定子の全てのコイルに駆動電流を流して大きなトルクを発生させることができる。また機関が始動した後は、固定子のコイルから、第1及び第2スイッチ回路の上段の整流用ダイオードと下段の整流用ダイオードとにより構成される全波整流回路を通して、バッテリに充電電流が供給され、第3スイッチ回路及び第4スイッチ回路を通してバッテリに充電電流が流れることがないため、バッテリの過充電を防止することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係わるスタータジェネレータの構成例を示したもので、同図において1は磁石回転子、2は固定子である。磁石回転子1は、鉄等の強磁性材料によりほぼカップ状に形成されたフライホイール100と、該フライホイール100の周壁部101の内周に等角度間隔で取り付けられてフライホイールの径方向に着磁された円弧状の永久磁石M1 〜M6 とからなっている。
【0033】
磁石M1 〜M6 は、フライホイールの周方向に交互に異なる極性の磁極(S極及びN極)が並ぶように着磁されていて、これらの磁石により、等角度間隔で並ぶ6極の磁極を有する磁石界磁Mが構成されている。
【0034】
フライホイール100の底壁部の中央部には回転軸取付け用のボス部102が設けられ、このボス部が図示しない内燃機関のクランク軸に取り付けられる。
【0035】
固定子2は、電機子鉄心200と、該電機子鉄心に巻回された第1ないし第6のコイルW1 〜W6 とからなっている。電機子鉄心200は環状に形成された継鉄部Yと、該継鉄部Yの外周から等角度間隔で放射状に突出した第1ないし第6の突極部P1 〜P6 とからなっていて、突極部P1 〜P6 にそれぞれ第1ないし第6のコイルW1 〜W6 が集中巻きされている。第1ないし第6のコイルW1 〜W6 は、磁石回転子1の回転方向に順に並ぶように、かつそれぞれの巻き方向を同一として電機子鉄心200に巻回されて、閉回路を構成するように順に直列に接続されている。
【0036】
図2に示したように、第1のコイルW1 ないし第6のコイルW6 のそれぞれの巻終りの端末部とそれぞれに隣接するコイルの巻始めの端末部との接続点からそれぞれ第1ないし第6のタップ端子t1 ないしt6 が導出されて、同位相の1つ置きの3つのタップ端子t1 ,t3 及びt5 が第1グループのタップ端子を構成し、この第1グループのコイル接続端子と逆位相の他の1つ置きの3つのタップ端子t2 ,t4 及びt6 が第2グループのタップ端子を構成している。
【0037】
ここで同位相のタップ端子とは、磁石回転子の磁極に対する位相関係が等しいコイルにつながるタップ端子であることを意味する。例えば図1に示した瞬間には、タップ端子t1 につながるコイルW1 及びW2 のうち、回転子の回転方向に対して位相が進んだ方のコイルがN極に対向しているが、このとき他の同位相のタップ端子t3 につながるコイルW3 ,W4 及びタップ端子t5 につながるコイルW5 ,W6 のうちの位相が進んだ方向のコイルW3 及びW5 もN極に対向している。
【0038】
また図示のようにタップ端子t1 ,t3 ,t5 にそれぞれつながるコイルのうち、位相が進んだ方のコイルW1 ,W3 及びW5 がN極に対向しているときに、これらのタップ端子と逆位相のタップ端子t2 ,t4 及びt6 にそれぞれつながるコイルのうち位相が進んだ方のコイルW2 ,W4 及びW6 はS極に対向している。
【0039】
固定子2は、図示しない内燃機関のケース等に設けられた固定子取り付け部に取り付けられて、その突極部P1 〜P6 の先端の磁極部が磁石回転子1の磁極に所定のギャップを介して対向させられる。
【0040】
この例では、固定子2側に1つの回転子磁極センサ3が固定されている。図示の回転子磁極センサ3は、固定子の隣り合う特定の2つのコイルの間(図示の例では、隣り合う2つのコイルW6 とW1 との間)の位置に設定された検出位置で、該検出位置を通過する磁石回転子の各磁極の極性を検出する磁気センサからなっていて、検出した磁極がN極のときとS極のときとで異なるレベルの信号を出力する。この磁気センサとしては、例えばホールICを用いることができる。
【0041】
図1に示した例では、スタータジェネレータを駆動するため、図2に示したように、1つずつ設けられた第1スイッチ回路4及び第2スイッチ回路5と、2つずつ設けられた第3スイッチ回路6及び第4スイッチ回路7と、これらスイッチ回路のスイッチ素子を制御するスイッチ制御部8とからなる駆動回路が設けられている。
【0042】
第1スイッチ回路4は、上段のスイッチ素子S1 と該上段のスイッチ素子に対して直列に接続された下段のスイッチ素子S2 と、下段のスイッチ素子S2 側にアノードを向けた状態で上段のスイッチ素子S1 に並列に接続された上段の整流用ダイオードD1 と、カソードを上段のスイッチ素子S1 側に向けた状態で下段のスイッチ素子S2 に並列に接続された下段の整流用ダイオードD2 とを有している。この第1スイッチ回路4は、上段のスイッチ素子S1 をバッテリ9の正極端子側に向けた状態で該バッテリ9の両端に接続されている。第1スイッチ回路4の上段のスイッチ素子S1 と下段のスイッチ素子S2 との間から中間端子4aが引き出され、該中間端子4aが、固定子2の第1グループのタップ端子の少なくとも1つ(図示の例では1つのタップ端子t1 )に接続されている。
【0043】
第2スイッチ回路5は、第1スイッチ回路4と同様に構成されて、その中間端子5aが第2グループのタップ端子の少なくとも1つ(図示の例では1つのタップ端子t2 )に接続されている。
【0044】
なお第1スイッチ回路4及び第2スイッチ回路5は、それぞれ2以上設けられる場合もあるが、図示の例では、これらのスイッチ回路が1つずつ設けられている。
【0045】
第3スイッチ回路6は、上段のスイッチ素子S1 と該上段のスイッチ素子S1 のオン時の通電方向に対して順方向の上段の充電阻止ダイオードd1 との直列回路からなる上段のアームと、下段のスイッチ素子S2 と該下段のスイッチ素子のオン時の通電方向に対して順方向の下段の充電阻止ダイオードd2 との直列回路からなっていて上段のアームに対して直列に接続された下段のアームとを有して、上段のアーム(S1 ,d1 )をバッテリ9の正極端子側に位置させた状態で該バッテリの両端に接続されている。この第3スイッチ回路6においては、上段のアーム(S1 ,d1 )と下段のアーム(S2 ,d2 )との間から中間端子6aが引き出されている。第3スイッチ回路6は、少なくとも1つ設けられて、その中間端子6aが、固定子2の第1グループのタップ端子の少なくとも1つに接続される。図示の例では、第3スイッチ回路6が2つ設けられていて、一方の第3スイッチ回路6の中間端子6aは、固定子の第1グループのタップ端子t3 に、また他方の第3スイッチ回路6は、タップ端子t5 にそれぞれ接続されている。
【0046】
第4スイッチ回路7は、第3スイッチ回路6と同様に構成されている。この第4スイッチ回路7も少なくとも1つ設けられてその中間端子7aが、第2スイッチ回路5の中間端子5aが接続されていない第2グループのタップ端子の少なくとも1つに接続される。図示の例では、第4スイッチ回路7が2つ設けられていて、一方の第4スイッチ回路7の中間端子7aがタップ端子t4 に接続され、他方の第4スイッチ回路7の中間端子7aがタップ端子t6 に接続されている。
【0047】
図1に示した例では、各スイッチ素子がNチャンネル形のMOSFETからなっているが、各スイッチ素子は必ずしもMOSFETでなくてもよく、バイポーラトランジスタやIGBT(ゲート絶縁形バイポーラトランジスタ)等であってもよい。
【0048】
各スイッチ素子としてMOSFETを用いる場合には、そのドレインソース間に形成されている寄生ダイオードを整流用ダイオードD1 及びD2 として用いることができる。
【0049】
図示の例では、スイッチ素子としてMOSFETを用いているため、第3スイッチ回路6及び第4スイッチ回路7においても、上段のスイッチ素子S1 及び下段のスイッチ素子S2 にそれぞれ整流用ダイオードD1 及びD2 が並列接続されているが、これらの整流用ダイオードはなくてもよい。
【0050】
図示の例では、バッテリ9からコイルW1 〜W6 に流れる電流を検出するために、第1ないし第4スイッチ回路4〜7の下段のスイッチ素子S2 の共通接続点とバッテリ9の負極端子との間にシャント抵抗R1 が挿入されている。
【0051】
図1に示した回転電機を内燃機関の始動時に電動機として動作させて、磁石回転子1をクランク軸の回転方向に回転させるため、回転子磁極センサ3の出力に応じて第1ないし第4スイッチ回路4ないし7のスイッチ素子を制御するスイッチ制御部8が設けられている。
【0052】
このスイッチ制御部8は、回転子磁極センサ3が例えばN極を検出していて、その出力Vh が一方のレベルにあるときに第1スイッチ回路4及び第3スイッチ回路6の上段のスイッチ素子S1 と第2スイッチ回路5及び第4スイッチ回路7の下段のスイッチ素子S2 とをオン状態にし、回転子磁極センサ3が他方の磁極(例えばS極)を検出していて、その出力Vh が他方のレベルにあるときに第2スイッチ回路5及び第4スイッチ回路7の上段のスイッチ素子S1 と第1スイッチ回路4及び第3スイッチ回路6の下段のスイッチ素子S2 とをオン状態にするように、第1ないし第4スイッチ回路をオンオフ制御する。
【0053】
図示の例では、回転子磁極センサ3がホールICからなっていて、該回転子磁極センサがN極を検出したとき及びS極を検出したときにそれぞれHレベル(高レベル)及びLレベル(低レベルまたは零レベル)の信号Vh を出力するようになっている。スイッチ制御部8には信号分配回路8A及び8Bが設けられていて、信号分配回路8Aには回転子磁極センサ3の出力信号Vh がそのまま入力され、信号分配回路8Bには、インバータ回路INVにより反転された回転子磁極センサの出力信号が入力されている。スイッチ制御部8にはまた回転数・駆動電流制御回路8Cが設けられていて、この回転数・駆動電流制御回路8Cには、回転子磁極センサ3の出力信号と、シャント抵抗R1 の両端の電圧とが入力されている。
【0054】
信号分配回路8Aは、回転子磁極センサ3がN極を検出して、Hレベルの信号Vh を出力しているときにタップ端子t1 に接続された第1スイッチ回路4、タップ端子t3 に接続された第3スイッチ回路6、及びタップ端子t5 に接続された第3スイッチ回路6の上段のスイッチ素子S1 にそれぞれ与える駆動信号A,C及びEをHレベルとして、これらのスイッチ回路のスイッチ素子S1 をオン状態にする。またこのとき信号分配回路8Bは、タップ端子t2 ,t4 ,t6 にそれぞれ接続されたスイッチ回路5,7,7の下段のスイッチ素子S2 に与える駆動信号B,D,FをHレベルとして、これらのスイッチ回路のスイッチ素子S2 をオン状態にする。
【0055】
また回転子磁極センサ3が磁石回転子のN極を検出してHレベルの信号Vh を出力しているときに、信号分配回路8Aは、タップ端子t2 ,t4 及びt6 にそれぞれ接続されたスイッチ回路5,7,7の上段のスイッチ素子S1 に与える駆動信号B´,D´及びF´をLレベルとして、これらのスイッチ素子S1 をオフ状態に保つ。
【0056】
回転子磁極センサ3が磁石回転子のS極を検出してLレベルの信号Vh を出力しているときには、信号分配回路8Aがタップ端子t2 ,t4 ,t6 にそれぞれ接続されたスイッチ回路5,7,7に与える駆動信号B´,D´及びF´をHレベルとして、これらのスイッチ回路の上段のスイッチ素子S1 をオン状態にし、タップ端子t1 ,t3 ,t5 につながるスイッチ回路4,6,6の上段のスイッチ素子S1 に与える駆動信号A,C,EをLレベルとして、これらのスイッチ素子S1 をオフ状態にする。
【0057】
また回転子磁極センサ3が回転子のS極を検出してLレベルの信号を出力しているときには、信号分配回路8Bがタップ端子t1 ,t3 ,t5 に接続されたスイッチ回路4,6,6の下段のスイッチ素子S2 に与える駆動信号A´,C´,E´をHレベルとして、これらのスイッチS2 をオン状態にし、タップ端子t2 ,t4 ,t6 に接続されたスイッチ回路5,7,7の下段のスイッチ素子S2 に与える駆動信号B,D,FをLレベルとしてこれらのスイッチ素子S2 をオフ状態に保つ。
【0058】
回転数・駆動電流制御回路8Cは、回転子磁極センサ3の出力周波数から電動機の回転数を演算して、演算した回転数が機関の始動完了回転数よりも僅かに高く、アイドリング回転数よりも僅かに低く設定された設定回転数に達したときに、信号分配回路8A及び8Bに駆動停止指令信号を与えて、信号分配回路8A及び8Bから出力される全ての駆動信号をLレベルとし、コイルW1 〜W6 への駆動電流の供給を停止する。
【0059】
回転数・駆動電流制御回路8Cはまた、シャント抵抗R1 の両端の電圧から検出された駆動電流の大きさが制限値を超えたときに、信号分配回路8A及び8Bに駆動停止指令信号を与えて、信号分配回路8A及び8Bから出力される全ての駆動信号をLレベルとする。これにより、コイルW1 〜W6 への駆動電流の供給を停止して、コイルに過大な電流が流れるのを防止する。
【0060】
図1及び図2に示したスタータジェネレータにおいては、第1スイッチ回路4の整流用ダイオードD1 ,D2 と、第2スイッチ回路5の整流用ダイオードD1 ,D2 とにより、第1ないし第6のコイルW1 〜W6 のうちの1つのコイルW2 に誘起する電圧を整流する単相ブリッジ全波整流回路が構成され、この整流回路の直流出力端子間に得られる電圧がバッテリ9の端子電圧を超えた時に該整流回路からバッテリに充電電流が供給されるようになっている。
【0061】
図1及び図2に示したスタータジェネレータにおいては、回転子磁極センサ3が検出する磁極の極性が変化する毎に、バッテリ9から固定子の第1グループのタップ端子t1 ,t3 及びt5 を通してコイルに電流を流す状態と、バッテリ9から固定子の第2グループのタップ端子t2 ,t4 及びt6 を通してコイルに電流を流す状態とを切り換えて、磁石回転子1を機関の回転方向に回転させる。
【0062】
図3は、回転子磁極センサ3がHレベルの信号を出力しているときの駆動回路の状態を示している。回転子磁極センサ3がHレベルの信号を出力しているときには、タップ端子t1 及びt3 ,t5 につながる第1スイッチ回路4及び第3スイッチ回路6,6の上段のスイッチ素子S1 がオン状態になり、タップ端子t2 及びt4 ,t6 につながる第2スイッチ回路5及び第4スイッチ回路7,7の下段のスイッチ素子S2 がオン状態になる。このときバッテリ9から第1スイッチ回路4の上段のスイッチS1 と中間端子4aとを通して電流iが流れ、この電流iは、タップ端子t1 を通してコイルW1 及びW2 に分流する。
【0063】
コイルW1 に流入した電流はタップ端子t6 から第4スイッチ回路7の下段のスイッチ素子S2 を通してバッテリ9に帰還し、コイルW2 に流入した電流はタップ端子t2 から第2スイッチ回路5の下段のスイッチ素子S2 を通してバッテリ9に帰還する。
【0064】
またバッテリ9からタップ端子t3 につながる第3スイッチ回路6の上段のスイッチS1 とダイオードd1 と中間端子6aとを通してタップ端子t3 に電流iが流れ、この電流はコイルW3 とW4 とに分流する。コイルW3 に流入した電流はタップ端子t2 から第2スイッチ回路5の下段のスイッチ素子S2 を通してバッテリ9に帰還し、コイルW4 に流入した電流はタップ端子t4 から第4スイッチ回路7の下段のスイッチ素子S2 を通してバッテリ9に帰還する。
【0065】
更にバッテリ9からタップ端子t5 につながる第3スイッチ回路6の上段のスイッチ素子S1 とダイオードd1 と中間端子6aとを通してタップt5 に電流iが流れ、この電流はコイルW5 とコイルW6 とに分流する。コイルW5 に流入した電流はタップ端子t4 から第4スイッチ回路7の下段のスイッチ素子S2 を通してバッテリ9に帰還し、コイルW6 に流入した電流はタップ端子t6 から第4スイッチ回路7の下段のスイッチS2 を通してバッテリに帰還する。
【0066】
上記のようにコイルに電流が流れて磁石回転子1が回転し、図示しない点火装置が点火動作を行うと、内燃機関が始動する。回転数・駆動電流制御回路8Cは、回転子磁極センサ3の出力の周波数から機関の回転数を演算し、機関が始動した後、演算した回転数がアイドリング回転数よりも僅かに低い設定値に達した時に、第1ないし第4スイッチ回路4ないし7への駆動信号の供給を停止する。これにより、第1ないし第4スイッチ回路のスイッチ素子S1 及びS2 がオフ状態になり、図1の回転電機は電動機としての動作を停止する。内燃機関の回転数はアイドリング回転数で落ち着く。
【0067】
内燃機関の回転数がアイドリング回転数を超えると、発電コイルW2 から第1及び第2スイッチ回路4及び6の整流用ダイオードD1 ,D2 により構成された整流回路を通してバッテリ9に充電電流ic が供給される。このときの状態を図4に示した。図4の状態では、スイッチ制御部8が第1ないし第4スイッチ回路4ないし7の全てのスイッチ素子への駆動信号の供給を停止しており、全てのスイッチ回路のスイッチ素子S1 及びS2 がオフ状態に保持されている。
【0068】
図5(A)に示すように、各コイルを交流電源eと該コイルの内部抵抗rで表し、これを単電池の表示で等価的に表して、図4に示した状態におけるコイルW2 と他のコイルW1 ,W3 〜W6 との関係を示す等価回路を描くと図5(B)のようになる。図5(B)に示すように、コイルW2 以外のコイルは、交互に位相が180度異なるため、コイルW1 及びW3 〜W6 の直列回路の両端に得られる電圧は、コイルW2 から得られる電圧と同じになって、電圧のバランスはくずれない。また図5(B)の等価回路において、コイルW2 単独からなる回路とコイルW1 及びW3 〜W6 の直列回路とでは、コイルW2 単独からなる回路の方が内部抵抗が小さいため、充電電流はほぼコイルW2 により決まってしまう。したがって、バッテリの充電電流はほぼコイルW2 の出力電流に等しくなるため、半導体素子に係わる負担を少なくすることができ、機関の中高速運転時にバッテリの過大な充電電流が流れてバッテリが破損するおそれをなくすことができる。
【0069】
またバッテリ9の充電が完了して、該バッテリ9の両端の電圧が設定値を超えた時には、第1及び第2スイッチ回路4及び5の上辺のスイッチ素子S1 をともにオフ状態にしたままで、両スイッチ回路の下辺のスイッチ素子S2 を同時にオン状態にすることにより、発電コイルW2 を短絡して、バッテリの充電を停止させることができる。このとき、第1及び第2スイッチ回路4及び5の下辺のスイッチ素子S2 を通して流れる短絡電流は1コイル分の短絡電流となるので、スイッチ素子S2 の過大な負担がかかることがない。
【0070】
図1及び図2に示したスタータジェネレータを用いた内燃機関の回転数と、該ジェネレータにより充電されるバッテリの電圧と、スイッチ回路の制御動作との関係を示すタイミングチャートの一例を図6に示した。
【0071】
図6(A)は、機関の回転数の時間的変化を示したもので、この例では、機関が一旦始動した後、失火したために再始動動作が行われた場合を想定している。同図においてN1 はアイドリング回転数を示し、N2 は始動完了を確認するための設定回転数を示している。
【0072】
また図6(B)はシャント抵抗R1 の両端に現れる電圧により検出される電流が制限値を超えた時に、図示しない過電流検出回路から得られる過電流検出信号を示し、図6(C)はバッテリ9の端子電圧の時間的変化を示している。
【0073】
図6(D)は回転子磁極センサ3の出力信号を示し、図6(E)ないし(H)はそれぞれスイッチ制御部8が出力する駆動信号(A,C,E),(A´,C´,E´),(B,D,F)及び(B´,D´,F´)を示している。
【0074】
図6に示した例では、時刻To において、機関を始動するために、図示しないキースイッチがオン状態にされている。キースイッチがオン状態にされると、回転子磁極センサ3の出力レベルに応じて、スイッチ制御部8からスイッチ回路4〜7のスイッチ素子に、図6(E)ないし(H)に示すように駆動信号(A,C,E),(A´,C´,E´),(B,D,F)及び(B´,D´,F´)が与えられる。図示の例では、時刻To でキースイッチがオン状態にされた直後に回転子磁極センサ3の出力のレベルがHレベルにあるため、駆動信号A,C,E及びB´,D´,F´がHレベルにされ、スイッチ回路4,タップ端子t4 につながるスイッチ回路6及びタップ端子t5 につながるスイッチ回路6の上段のスイッチ素子S1 と、第2スイッチ回路5と、タップ端子t4 につながるスイッチ回路7及びタップ端子t6 につながるスイッチ回路7の下段のスイッチ素子S2 とがオン状態になる。これによりバッテリ9からコイルW1 〜W6 に大きな駆動電流が流れ、バッテリ9の端子電圧が低下する。コイルW1 〜W6 を流れる駆動電流が制限値を超えると、図6(B)に示すように過電流検出信号が発生するため、回転数・駆動電流制御回路8Cが図6(H)に示すように、駆動信号B´,D´,F´をLレベルにし、これらの駆動信号が与えられていたスイッチ回路のスイッチ素子S2 をオフ状態にする。これにより過電流検出信号が消滅し、再び駆動信号B´,D´,F´が発生する。このように、機関の始動時には、コイルW1 〜W6 に流れる駆動電電流が制限値を超える毎にスイッチ回路の下段のスイッチ素子がオフ状態にされるため、コイルW1 〜W6 には駆動電流が断続的に流れる。
【0075】
回転数がある程度上昇した後は、電動機の負荷が軽くなるため、コイルW1 〜W6 を流れる電流が制限値を超えなくなり、過電流検出信号は発生しなくなる。図6に示した例では、時刻T1 において、回転数がアイドリング回転数を超えた後、何らかの原因により機関が失火したために、回転数が低下し、時刻T2 において、回転数が設定値N2 まで低下した時に、機関の再始動操作が行われている。
【0076】
時刻T2 において再始動操作が行われた後、時刻T3 において回転数がアイドル回転数N1 を超え、バッテリ9の充電が開始される。また時刻T4 において、バッテリ9の端子電圧が設定値を超えたため、第1及び第2スイッチ回路4及び5の下段のスイッチ素子S2 が同時にオン状態にされ、コイルW2 が短絡されている。このコイルW2 の短絡により、バッテリ9の充電が停止させられるため、バッテリ9の端子電圧が低下していく。時刻T5 においてバッテリ9の端子電圧が設定値以下になると、第1及び第2スイッチ回路4及び5の下段のスイッチ素子S2 がオフ状態にされて、バッテリの充電が再開される。
【0077】
図4に示した回路でバッテリを充電した場合に、充電電流が不足するときには、図7に示すように、充電阻止ダイオードd1 ,d2 が挿入されている第3スイッチ回路6及び第4スイッチ回路7をそれぞれ1つだけ設けて、それぞれの中間端子をタップ端子t5 及びt6 に接続し、残りのタップ端子には2つずつ設けられた第1スイッチ回路4または第2スイッチ回路5の中間端子を接続する。
【0078】
このように構成した場合の等価回路は図8のようになる。この場合、充電電流は、コイルW2 ,W3 及びW4 の3つのコイルによりほぼ決まり、図1に示した例でバッテリに流れる充電電流のほぼ3倍の充電電流を流すことができる。また図7の回路では、タップ端子t1 及びt2 にそれぞれ接続されたスイッチ回路4及び5の整流用ダイオードにより構成される整流回路と、タップ端子t2 及びt3 にそれぞれ接続されたスイッチ回路5及び4の整流用ダイオードにより構成される整流回路と、タップ端子t3 及びt5 にそれぞれ接続されたスイッチ回路4及び5の整流用ダイオードにより構成される整流回路との3つの整流回路がそれぞれ3つのコイルW2 ,W3 及びW4 に対応しているため、整流回路を構成する各ダイオードに係わる負担は、図1に示した回路を用いた場合よりも僅かに増えるだけである。
【0079】
また図7の回路から充電阻止ダイオードd1 ,d2 を取り去って、全てのスイッチ回路を第1スイッチ回路4または第2スイッチ回路5とすると、等価回路は図9のようになり、図1の場合のほぼ6倍の充電電流を流すことができる。 図10は、上記のように、電流の出力を阻止するスイッチ回路の数を変えることにより、充電電流を変化させることができることを利用して、バッテリの充電電流を幅広く変化させることができるようにした例を示したものである。
【0080】
この例では、タップ端子t1 〜t6 のそれぞれに対して同一に構成されたスイッチ回路U1 ないしU6 が設けられている。
【0081】
各スイッチ回路は、上段のアームと該上段のアームに直列に接続された下段のアームとからなっていて、スイッチ回路U1 ないしU6 のそれぞれの上段のアームと下段のアームとの間から引き出された中間端子がタップ端子t1 ないしt6 に接続されている。
【0082】
スイッチ回路U1 〜U6 はそれぞれの上段のアームをバッテリ9の正極端子側に位置させた状態でバッテリ9の両端に並列に接続されている。
【0083】
各スイッチ回路の上段のアームは、オン時にバッテリから流出する電流の通電を許容する上段の主スイッチ素子S1 と、オン時の通電方向を上段の主スイッチ素子S1 のオン時の通電方向と逆にして該上段の主スイッチ素子S1 に対して直列に接続された上段の制御用スイッチ素子S1 ´と、上段の主スイッチ素子S1 のオン時の通電方向に対して逆方向に向けられて上段の主スイッチ素子S1 に対して並列接続された上段の整流用ダイオードD1 と、上段の制御用スイッチ素子S1 ´のオン時の通電方向と逆方向に向けられて該上段の制御用スイッチ素子S1 ´に並列接続されたバイパス用ダイオードD1 ´とからなっている。
【0084】
また各スイッチ回路の下段のアームは、オン時にバッテリに帰還する電流の通電を許容する下段の主スイッチ素子S2 と、オン時の通電方向を下段の主スイッチ素子S2 のオン時の通電方向と逆にして下段の主スイッチ素子に直列に接続された下段の制御用スイッチ素子S2 ´と、下段の主スイッチ素子のオン時の通電方向に対して逆方向に向けられて下段の主スイッチ素子S2 に並列接続された下段の整流用ダイオードD2 と、下段の制御用スイッチ素子のオン時の通電方向と逆方向に向けて該下段の制御用スイッチ素子に並列接続された下段のバイパスダイオードD2 ´とからなっている。
【0085】
図示の上段の主スイッチ素子S1 は、ドレインをバッテリの正極端子に接続したMOSFETからなり、上段の制御用スイッチ素子S1 ´は、上段の主スイッチ素子S1 を構成するMOSFETのソースにソースを接続したMOSFETからなっている。
【0086】
また下段の主スイッチ素子S2 は、ソースをバッテリの負極に接続したMOSFETからなり、下段の制御用スイッチ素子S2 ´は、主スイッチ素子S2 を構成するMOSFETのドレインにドレインを接続し、上段の制御用スイッチ素子S1 ´を構成するMOSFETのドレインにソースを接続したMOSFETからなっている。
【0087】
そして、スイッチ回路U1 ないしU6 のそれぞれの上段の制御用スイッチ素子S1 ´を構成するMOSFETのドレインと、下段の制御用スイッチ素子S2 ´を構成するMOSFETのソースとの接続点(上段のアームと下段のアームとの接続点)からそれぞれ中間端子u1 ないしu6 が引き出され、これらの中間端子u1 ないしu6 がそれぞれ対応するタップ端子t1 ないしt6 に接続されている。
【0088】
上記スイッチ回路U1 〜U6 を制御するために図示しないスイッチ制御部が設けられ、該スイッチ制御部からスイッチ回路U1 ないしU6 のスイッチ素子S1 及びS1 ´にそれぞれ駆動信号A1 ないしF1 及びA2 ないしF2 が与えられる。またスイッチ制御部は、スイッチ回路U1 ないしU6 のスイッチ素子S2 ´及びS2 にそれぞれ駆動信号A3 ないしF3 及びA4 ないしF4 を与える。
【0089】
スイッチ制御部は、内燃機関の始動時に磁石回転子をクランク軸の回転方向に回転させるべく、回転子磁極センサ3の出力が一方のレベル(例えばHレベル)にあるときに第1グループのタップ端子t1 ,t3 及びt5 に中間端子が接続されたスイッチ回路U1 ,U3 及びU5 の上段の主スイッチ素子S1 と、第2グループのタップ端子t2 ,t4 及びt6 に中間端子が接続されたスイッチ回路U2 ,U4 及びU6 の下段の主スイッチ素子S2 とをオン状態にし、回転子磁極センサの出力が他方のレベルにあるときに前記第2グループのタップ端子t2 ,t4 及びt6 に中間端子が接続されたスイッチ回路の上段の主スイッチ素子S1 と第1グループのタップ端子t1 ,t3 及びt5 に中間端子が接続されたスイッチ回路の下段の主スイッチ素子S2 とをオン状態にするように制御する。スイッチ制御部はまた、内燃機関が始動した後に、各スイッチ回路の上段の主スイッチ素子S1 及び下段の主スイッチ素子S2 を共にオフ状態に保持するとともに、バッテリ9の充電電流の目標値に応じて選択した所定数のスイッチ回路の上段の制御用スイッチ素子S1 ´及び下段の制御用スイッチ素子S2 ´をオフ状態にし、他のスイッチ回路の上段の制御用スイッチ素子S1 ´及び下段の制御用スイッチ素子S2 ´をオン状態に保持するように制御する。
【0090】
図10に示した回路において、機関が始動した後ジェネレータとして動作させる際に、スイッチ回路U1 ないしU6 の制御用スイッチ素子S1 ´及びS2 ´を全てオン状態にしたとすると、出力電圧V対出力電流I特性は、図11の曲線aのようになり、端子電圧がVB のバッテリに流れる充電電流はIc3 となる。
【0091】
これに対し、スイッチ回路U5 及びU6 の制御用スイッチ素子S1 ´及びS2 ´をオフ状態にすると、充電電流は曲線bのようにIc2に低下する。また、スイッチ回路U3 ないしU6 の制御用スイッチ素子S1 ´及びS2 ´をオフ状態にすると、充電電流は曲線cのようにIc1に低下する。
【0092】
図10に示したように構成すると、機関が始動した後、スイッチ回路U1 ないしU6 の制御用スイッチ素子S1 ´及びS2 ´を選択的にオン状態にすることにより、バッテリの充電電流を適宜に変化させることができる。
【0093】
図1に示したように構成した場合には、充電電流がコイルW2 に偏って流れるため、電機子反作用により回転子に偏荷重がかかるが、図12に示したように、磁石回転子1の極数を2倍(12極)にするとともに、固定子2の極数を2倍(12極)にして、図13に示したように、機械角で180度離れた位置にある同位相のコイルにつながるタップ端子どうし(t1 とt7 ,t2 とt8 ,t3 とt9 ,t4 とt10,t5 とt11及びt6 とt12)を相互に接続するようにすると、機関が始動した後、ジェネレータとして動作させる際に、180度離れた対称位置にあるコイルW2 及びW8 に充電電流が流れるため、回転子に偏荷重がかかるのを防ぐことができる。
【0094】
図14及び図15は本発明に係わるスタータジェネレータの他の構成例を示したもので、図15にはコイルが展開された状態で示されている。この例では、回転子1が12極に構成され、電機子鉄心200に12のスロットが設けられて、コイルW1 ないしW12が3スロットに跨がって分布巻き(重ね巻き)されている。図14(B)においては、一連のスロットにスロット番号1ないし12が付されている。コイルW1 ないしW12はそれぞれの巻き方向を同一にして、電機子鉄心のスロットに順次重ね巻きされて、閉回路を構成するように直列に接続されている。コイル間の渡り部は電機子鉄心200に固定された絶縁樹脂製のフレーム202に基部が埋め込まれて固定された一連のピン203に巻き付けられて、これらのピン203,203,…からタップ端子t1 ないしt12が引き出されている。コイルW1 ないしW12のそれぞれの巻終りの端末部とそれぞれに隣接するコイルの巻始めの端末部との接続部からそれぞれタップ端子t1 ないしt12が引き出されて、これらのタップ端子にスイッチ回路4ないし7の中間端子が接続されている。スイッチ回路の構成、及びスイッチ制御部8の構成は、各スイッチ回路の上段のスイッチ素子としてPチャンネル型のMOSFETを用いている点を除き、図13に示した例と同様である。
【0095】
またこの例では、図14(A)及び図15に示したように、回転子のフライホイール100に設けられたボス部102の外周に、磁石回転子の磁極と同じように着磁されたリング状の位置検出用磁石20が取り付けられていて、この磁石20の磁極を検出するように回転子磁極センサ3が設けられている。図示の回転子磁極センサ3は6番スロットに相応する位置(隣り合うコイルW5 とW8 との間の位置)に配置されている。回転子磁極センサ3の出力リードはワイヤハーネス21を通して外部に導出されてスイッチ制御部8に接続される。
【0096】
図15はスタータモータとして動作している時の電流iの流れを示している。この例では、電機子電流iが流れている各コイルのコイル辺と磁石回転子の界磁極が1:1で対応して、有効にトルクを発生する。
【0097】
図14の回転電機をジェネレータとして動作させた際の充電電流ic の流れを図16に示した。充電電流ic は180度離れた対称位置にあるコイルW2 及びW8 を流れる。
【0098】
この回転電機においては、各巻線が3スロットに跨がって巻かれているため、各コイルの内側にNSNのように3つの界磁極が存在し、各コイルに対して1対の界磁極を流れる時速が打ち消し合うように配置される。そのため、各巻線と鎖交する磁束は一極分の磁束と同じになる。このようにコイルを分布巻きすると、アイドリング時の出力電圧がバッテリ電圧に等しくなるように、充電電流を取り出すコイルを制限しても、充電時の負荷バランスを良好にすることができる。
【0099】
図14に示した例では、コイルを3スロットに跨がって巻回しているが、各コイルを5スロットに跨がって巻回することもできる。コイルを5スロットに跨がって巻回すると、スタータモータとして動作する際に働く磁極の数が増えるが、ジェネレータとして動作させた際に発生する電圧は1極にコイルを巻回した場合と同様であるため、スタータモータ特性とジェネレータ特性との間の差が大きい場合に有効である。
【0100】
上記の例のように、6個のスイッチ回路を設ける場合のスイッチ制御部8の具体的回路構成例を図17に示した。この例では、回転子磁極センサ3がHレベルの信号を出力した時に、ボルテージホロワ回路を構成するように結線された演算増幅器OP1 と、インバータ回路INV1 とINV2 ,INV3 とを通してトランジスタTR1 のベースにLレベルの信号が与えられるため、該トランジスタTR1 がオフ状態にされる。またこのときトランジスタTR2 のベースにはHレベルの信号が与えられて該トランジスタTR2 がオン状態になるため、スイッチ回路4及び6のスイッチ素子S1 のドライバを構成するトランジスタTR3 がオン状態になって、タップ端子t1 ,t3 ,t5 にそれぞれ中間端子が接続されたスイッチ回路4,6,6の上段のスイッチ素子S1 を構成するFETがオン状態になる。
【0101】
また回転子磁極センサ3がHレベルの信号を出力したときには、演算増幅器OP2 とインバータINV4 とINV5 とINV6 とINV7 とを通してトランジスタTR4 のベースにHレベルの信号が与えられるため、該トランジスタTR4 がオン状態になるが、このときトランジスタTR5 のベースにはLレベルの信号が与えられて該トランジスタTR5 がオフ状態にあるため、スイッチ回路5及び7の上段のスイッチ素子S1 のドライバを構成するトランジスタTR6 はオフ状態にある。
【0102】
回転子磁極センサ3の出力がHレベルの時にはまた、インバータINV9 の出力がLレベルであるため、トランジスタTR8 がオフ状態にある。このときスイッチ回路4及び6の下段のスイッチ素子S2 を構成するFETには駆動信号が与えられないため、該スイッチ素子S2 はオフ状態にある。一方インバータINV10の出力はHレベルであるため、トランジスタTR9 がオン状態になる。これによりスイッチ回路5及び7の下段のスイッチ素子を構成するMOSFETに駆動信号が与えられるため、該スイッチ素子S2 がオン状態になる。
【0103】
回転子磁極センサ3が検出する磁極の極性が反転してその出力がLレベルになると、インバータINV3 の出力がHレベルになるため、トランジスタTR1 がオン状態になり、各トランジスタTR3 へのベース電流の供給を阻止する。そのため、各トランジスタTR3 がオフ状態になり、スイッチ回路4及び6の上段のスイッチ素子S1 への駆動信号の供給が停止する。これにより、スイッチ回路4及び6の上段のスイッチ素子S1 がオフ状態になる。
【0104】
また回転子磁極センサ3の出力がLレベルになると、インバータINV6 の出力及びインバータINV7 の出力がHレベルになるため、トランジスタTR5 がオン状態になる。またこのときインバータINV7 の出力がLベルになるため、トランジスタTR4 がオフ状態になり、スイッチ回路5及び7の上段のスイッチ素子のドライバであるトランジスタTR6 がオン状態になる。したがって、スイッチ回路5及び7の上段のスイッチ素子S1 がオン状態になる。
【0105】
回転子磁極センサ3の出力がLレベルのときにはまた、インバータINV9 の出力がHレベルであるため、トランジスタTR8 がオン状態になり、トランジスタTR8 ´がオフ状態になる。これにより、スイッチ回路4及び6の下段のスイッチ素子S2 に駆動信号が与えられるため、該スイッチ素子S2 がオン状態になる。このとき、インバータINV10の出力はLベルであるため、トランジスタTR9 がオフ状態になり、トランジスタTR9 ´がオン状態になる。このときスイッチ回路5及び7の下段のスイッチ素子S2 には駆動信号が与えられないため、該スイッチ素子S2 はオフ状態になる。
【0106】
図17の回路においては、回転子磁極センサ3の出力がHレベルになる毎に、演算増幅器OP3 を通して微分回路30に矩形波パルスが印加される。このとき微分回路30は矩形波パルスの立上がりでトランジスタTR7 にパルスを与えるため、該トランジスタTR7 が短時間オン状態になり、コンデンサC1 の電荷を抵抗R2 を通して放電させる。トランジスタTR7 がオフ状態になるとコンデンサC1 が抵抗R3 を通して一定の時定数で充電されていく。機関の回転数が低く、回転子磁極センサ3の出力周波数が低い間は、コンデンサC1 の放電周期が長く、コンデンサC1 を充電する時間が長いため、該コンデンサの端子電圧は高くなっている。機関の回転数が上昇し、回転子磁極センサ3の出力周波数が高くなっていくと、コンデンサC1 の放電間隔が短くなって、コンデンサC1 を充電する時間が短くなっていくため、該コンデンサC1 の両端の電圧は低くなっていく。したがって、コンデンサC1 の端子電圧は、機関の回転数にほぼ反比例して変化する。図示の例では、機関の回転数が始動完了回転数未満のときにコンデンサC1 の端子電圧が抵抗R4 の両端の基準電圧を超えているように、回路定数が設定されている。
【0107】
機関の回転数が始動完了回転数よりも低い状態では、コンデンサC1 の両端の電圧が抵抗R4 の両端に得られる基準電圧よりも高いため、比較器CP1 の出力はLレベルになっており、インバータINV8 の出力がHレベルであるため、インバータINV2 及びINV6 の出力がHレベル及びLレベルに変化するのが許容される。機関の回転数が始動完了回転数を超えると、コンデンサC1 の両端の電圧が抵抗R4 の両端に得られる基準電圧よりも低くなるため、比較器CP1 の出力がHレベルになり、インバータINV8 の出力がLレベルになる。これにより、インバータINV2 及びINV6 の出力がLレベルに保持されるため、トランジスタTR1 がオン状態に保持され、トランジスタTR5 がオフ状態に保持される。
【0108】
機関の始動が完了して、その回転数が始動完了回転数を超えたときには、上記のように、トランジスタTR1 がオン状態に保持され、トランジスタTR5 がオフ状態に保持されるため、スイッチ回路4ないし7の上段のスイッチ素子S1 は回転子磁極センサの出力の如何に係わりなく、オフ状態に保持され、スタータモータとしての動作が禁止される。
【0109】
この例では、微分回路30と、トランジスタTR7 と、抵抗R2 及びR3 とコンデンサC1 とにより、回転子磁極センサの出力周波数を電圧信号に変換する周波数/電圧変換器が構成されている。
【0110】
図17の回路においては、バッテリ9の端子電圧VB が比較器CP2 に入力されて、基準電圧Vr1と比較される。バッテリの端子電圧VB が基準電圧Vr1以下のときには、比較器CP2 の出力がHレベルであるため、インバータINV11の出力はLレベルになっている。この状態では、トランジスタTR11及びTR12がオフ状態になっており、インバータINV1 ,INV5 ,INV2 及びINV10の出力がHレベルとLレベルとに変化するのが許容されている。
【0111】
バッテリ9の端子電圧VB が基準電圧Vr1を超えると、比較器CP2 の出力がLレベルになり、インバータINV11の出力がHレベルになるため、トランジスタTR11及びTR12がオン状態になる。このときインバータINV1 ,INV5 ,INV2 及びINV10の出力がLレベルに保持される。このときインバータINV9 の出力及びインバータINV10の出力が共にHレベルになるため、トランジスタTR8 及びTR9 が共にオン状態になり、タップ端子t1 及びt2 にそれぞれ中間端子が接続されたスイッチ回路4及び5の下段のスイッチ素子S2 が共にオン状態になる。これによりコイルW2 が短絡されるため、バッテリ9の充電が停止される。
【0112】
図17の回路ではまた、シャント抵抗R1 の両端に得られる電圧が演算増幅器OP4 を通して増幅された後、電流検出信号Vi として比較器CP3 に入力されて基準電圧Vr2と比較される。スタータモータとして動作させる際に流れる駆動電流が制限値を超えると、電流検出信号Vi が基準電圧Vr2を超えるため、比較器CP3 の出力がLレベルになり、インバータINV12の出力がHレベルになる。これによりタイマ31が時限動作を開始する。タイマ31が時限動作を完了すると、トランジスタTR13にベース電流が与えられて該トランジスタTR13がオン状態にされる。これによりインバータINV9 及びINV10の出力がLレベルに保持され、各スイッチ回路の下段のスイッチ素子S2 の駆動が停止されて、コイルW1 ないしW6 への駆動電流の供給が停止する。
【0113】
図18は、6個のスイッチ回路を設ける場合のスイッチ制御部8の他の具体的回路構成例を示したもので、この例では、第3スイッチ回路6及び第4スイッチ回路7から充電阻止ダイオード(図17に示したd1 ,d2 )が省略されて、代りに、第3スイッチ回路及び第4スイッチ回路を通してバッテリの充電電流が流れるのを阻止するために、タップ選択スイッチが用いられている。
【0114】
即ち、図18の例では、第3スイッチ回路6が、上段のスイッチ素子S1 と該上段のスイッチ素子に対して直列に接続された下段のスイッチ素子S2 とを有していて、上段のスイッチ素子S1 をバッテリ9の正極端子側に向けた状態で該バッテリの両端に接続されるとともに、上段のスイッチ素子S1 と下段のスイッチ素子S2 との間から引き出された中間端子が、第1スイッチ回路4の中間端子には接続されていない固定子の第1グループのタップ端子の少なくとも1つ(図示の例ではt3 ,t5 )にオンオフ制御が可能な第3スイッチ回路用タップ選択スイッチSt3を通して接続されている。
【0115】
また第4スイッチ回路7は、第3スイッチ回路6と同様に構成されてその中間端子が第2スイッチ回路5の中間端子が接続されていない第2グループのタップ端子の少なくとも1つ(図示の例ではt4 ,t6 )にオンオフ制御が可能な第4スイッチ回路用タップ選択スイッチSt4を通して接続されている。
【0116】
この場合、スイッチ制御部8は、内燃機関の回転数が始動完了回転数未満のときに各タップ選択スイッチSt3,St4をオン状態にし、内燃機関の回転数が始動完了回転数以上になっているときに各タップ選択スイッチSt3,St4をオフ状態にするように各タップ選択スイッチを制御するとともに、内燃機関の始動時に磁石回転子をクランク軸の回転方向に回転させるべく、回転子磁極センサ3の出力が一方のレベルにあるときに第1スイッチ回路4及び第3スイッチ回路6の上段のスイッチ素子S1 と第2スイッチ回路5及び第4スイッチ回路7の下段のスイッチ素子S2 とをオン状態にし、回転子磁極センサ3の出力が他方のレベルにあるときに第2スイッチ回路及び第4スイッチ回路の上段のスイッチ素子と第1スイッチ回路及び第3スイッチ回路の下段のスイッチ素子とをオン状態にするように、第1ないし第4スイッチ回路をオンオフ制御するように構成される。
【0117】
図示の例では、タップ選択スイッチSt3及びSt4としてリレーが用いられていて、タップ選択スイッチSt3を構成するリレーの常開接点a3 が第3スイッチ回路6の中間端子とタップt3 またはt5 との間に挿入され、タップ選択スイッチSt4を構成するリレーの常開接点a4 が第4スイッチ回路7の中間端子とタップt4 またはt6 との間に挿入されている。またタップ選択スイッチSt3を構成するリレーのコイルY3 及びタップ選択スイッチSt4を構成するリレーのコイルY4 が互いに並列に接続され、これらのリレーのコイルの並列回路がトランジスタTR15のコレクタエミッタ間回路を通して図示しない電源に接続されている。そして、比較器CP1 の出力がインバータINV15を通してトランジスタTR15のベースに与えられ、機関の回転数が始動完了回転数より低く、比較器CP1 の出力がLレベルになっているときに、トランジスタTR15がオン状態になって、タップ選択スイッチSt3及びSt4を構成するリレーを励磁し、機関の回転数が始動完了回転数以上になり、比較器CP1 の出力がHレベルになっているときに、トランジスタTR15がオフ状態になって、タップ選択スイッチSt3及びSt4を構成するリレーを消勢するようになっている。その他の構成は図17に示したものと同様である。
【0118】
図18に示した回路においては、機関の回転数が始動完了回転数よりも低く、比較器CP1 の出力がLレベルにあるときに、トランジスタTR15がオン状態になって、タップ選択スイッチSt3及びSt4をそれぞれ構成するリレーを励磁するため、これらのタップ選択スイッチを構成するリレーの接点a3 ,a4 が閉じ、第3スイッチ回路6及び第4スイッチ回路7の中間端子がそれぞれ所定のタップに接続される。したがって、機関の始動時には、固定子の全てのコイルに駆動電流が与えられ、大きな出力トルクが得られる。
【0119】
機関の回転数が始動完了回転数を超えると、比較器CP1 の出力がHレベルになるため、トランジスタTR15がオフ状態になり、タップ選択スイッチSt3及びSt4をそれぞれ構成するリレーを消勢する。そのため、これらのタップ選択スイッチを構成するリレーの接点a3 ,a4 が開き、第3スイッチ回路6及び第4スイッチ回路7の中間端子がそれぞれ所定のタップから切り離される。したがって、機関の始動が完了した後は、固定子の一部のコイルから第1スイッチ回路4及び第2スイッチ回路5の整流用ダイオードD1 ,D2 により構成される整流回路を通してバッテリ9に充電電流が流れ、バッテリの過充電が防止される。その他の動作は図17に示した例と同様である。
【0120】
図18に示した例では、タップ選択スイッチをリレーにより構成したが、このタップ選択スイッチはオンオフ制御が可能なスイッチであればよく、必ずしもリレーに限らない。
【0121】
図18に示した例では、タップ選択スイッチSt3及びSt4をそれぞれ個別のリレーにより構成しているが、所要個数の接点を有する1つのリレーを用いて、タップ選択スイッチSt3及びSt4を構成するようにしてもよい。
【0122】
図17に示した例のように、第3スイッチ回路及び第4スイッチ回路に充電阻止ダイオードd1 ,d2 を設けることにより、機関が始動した後に第3スイッチ回路及び第4スイッチ回路を通してバッテリに充電電流が流れるのを阻止するようにした場合には、ダイオードd1 ,d2 を通して流れていた電流が遮断する際にダイオードd1 ,d2 でスパイク電圧が発生し、このスパイク電圧がノイズとなって制御回路の動作に悪影響を与える恐れがあるが、図18に示したように、リレーを用いると、ノイズ信号が発生するのを防ぐことができる。
【0123】
上記の例では、回転子の磁極数と固定子のコイル数とを同じにしたが、本発明は一般に回転子がn極(nは4以上の偶数)で、固定子にm個(m=n×α)(αは1以上の整数)のコイルを設ける場合に適用することができる。
【0124】
図17に示した例では、スイッチ制御部8をハードウェア回路により構成したが、スイッチ制御部8は、マイクロコンピュータに所定のプログラムを実行させることにより実現することもできる。
【0125】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、内燃機関を始動する際には、固定子の全てのコイルに駆動電流を流して大きなトルクを発生させることができるため、機関の始動を支障なく行なわせることができる。また機関が始動した後は、固定子の一部のコイルから、一部のスイッチ回路の上段の整流用ダイオードと下段の整流用ダイオードとにより構成される整流回路を通して、バッテリに充電電流が供給されるようにしたため、機関の中高速回転時にバッテリに過大な充電電流が流れるのを防ぐことができる。
【0126】
また本発明によれば、1つの回転子磁極センサを用いるだけでスタータモータとしての動作を行わせることができるので、駆動回路を簡単にすることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるスタータジェネレータの機械的部分の構成例を示した正面図である。
【図2】図1のスタータジェネレータを駆動するために用いる駆動回路の構成を示した回路図である。
【図3】図1及び図2に示したスタータジェネレータをスタータモータとして動作させる際の回路の状態を示した回路図である。
【図4】図1及び図2に示したスタータジェネレータをジェネレータとして動作させる際の回路の状態を示した回路図である。
【図5】(A)は図4を等価回路で表すために、各コイルを単電池で置き換えることを説明する説明図、(B)は図4の回路の等価回路を示した回路図である。
【図6】上記スタータジェネレータの動作を示すタイミングチャートである。
【図7】図1及び図2に示したスタータジェネレータにおいて、充電電流を増加させるために、充電阻止ダイオードの数を少なくした例を示した回路図である。
【図8】図7の回路の等価回路を示した回路図である。
【図9】図7に示した回路から全ての充電阻止ダイオードを除去した場合の等価回路を示した回路図である。
【図10】本発明で用いることができるスイッチ回路の他の構成例を示した回路図である。
【図11】図10のスイッチ回路を用いた場合に得られるジェネレータの出力電圧対出力電流特性を示した線図である。
【図12】本発明に係わるスタータジェネレータの機械的部分の他の構成例を示した正面図である。
【図13】図12のスタータジェネレータを駆動する回路の構成例を示した回路図である。
【図14】(A)及び(B)はそれぞれ本発明に係わるスタータジェネレータの機械的部分の更に他の構成例を示した縦断面図及び正面図である。
【図15】図14のスタータジェネレータを駆動する回路の構成例を示した回路図である。
【図16】図14のスタータジェネレータを駆動する回路の他の構成例を示した回路図である。
【図17】図2に示したスイッチ制御部の具体的構成例を示した回路図である。
【図18】図2に示したスイッチ制御部の他の具体的構成例を示した回路図である。
【図19】スタータジェネレータを機関に取り付けた状態を示した断面図である。
【符号の説明】
1…磁石回転子、100…フライホイール、2…固定子、200…電機子鉄心、3…回転子磁極センサ、4…第1スイッチ回路、5…第2スイッチ回路、6…第3スイッチ回路、7…第4スイッチ回路、8…スイッチ制御部、W1 〜W6 …コイル,S1 …上段のスイッチ素子、S2 …下段のスイッチ素子、D1 …上段の整流用ダイオード、D2 …下段の整流用ダイオード、d1 …上段の充電阻止ダイオード、d2 …下段の充電阻止ダイオード。

Claims (5)

  1. 等角度間隔で配置されたn極(nは4以上の偶数)の磁石界磁を有して内燃機関のクランク軸に取り付けられる磁石回転子と、
    前記磁石回転子の回転方向に順に並ぶように、かつそれぞれの巻き方向を同一として電機子鉄心に巻回されて、閉回路を構成するように順に直列に接続されたm(m=n×α)個のコイル(αは1以上の整数)を備えて、第1のコイルないし第mのコイルのそれぞれの巻終りの端末部とそれぞれに隣接するコイルの巻始めの端末部との接続点からそれぞれ第1ないし第mのタップ端子が導出されて、同位相の1つ置きのタップ端子が第1グループのタップ端子を構成し、前記第1グループのコイル接続端子と逆位相の他の1つ置きのタップ端子が第2グループのタップ端子を構成している固定子と、
    前記固定子の第1ないし第mのコイルの中から選択した隣り合う特定の2つのコイルの間に設定した検出位置で、該検出位置を通過する前記磁石回転子の磁極がN極であるかS極であるかを検出して、検出した磁極がN極のときとS極のときとで異なるレベルの磁極検出信号を出力する回転子磁極センサと、
    上段のスイッチ素子と該上段のスイッチ素子に対して直列に接続された下段のスイッチ素子と、該下段のスイッチ素子側にアノードを向けた状態で前記上段のスイッチ素子に並列に接続された上段の整流用ダイオードと、カソードを前記上段のスイッチ素子側に向けた状態で前記下段のスイッチ素子に並列に接続された下段の整流用ダイオードとを有して、前記上段のスイッチ素子をバッテリの正極端子側に向けた状態で該バッテリの両端に接続されるとともに、前記上段のスイッチ素子と下段のスイッチ素子との間から引き出された中間端子が、前記固定子の第1グループのタップ端子の少なくとも1つに接続された少なくとも1つの第1スイッチ回路と、
    前記第1スイッチ回路と同様に構成されて、中間端子が前記第2グループのタップ端子の少なくとも1つに接続された少なくとも1つの第2スイッチ回路と、
    上段のスイッチ素子と該上段のスイッチ素子のオン時の通電方向に対して順方向の上段の充電阻止ダイオードとの直列回路からなる上段のアームと、下段のスイッチ素子と該下段のスイッチ素子のオン時の通電方向に対して順方向の下段の充電阻止ダイオードとの直列回路からなっていて前記上段のアームに対して直列に接続された下段のアームとを有し、前記上段のアームをバッテリの正極端子側に位置させた状態で該バッテリの両端に接続されるとともに、前記上段のアームと下段のアームとの間から引き出された中間端子が、前記第1スイッチ回路の中間端子には接続されていない前記固定子の第1グループのタップ端子の少なくとも1つに接続された少なくとも1つの第3スイッチ回路と、
    前記第3スイッチ回路と同様に構成されて中間端子が前記第2スイッチ回路の中間端子が接続されていない前記第2グループのタップ端子の少なくとも1つに接続された少なくとも1つの第4スイッチ回路と、
    前記内燃機関の始動時に前記磁石回転子を前記クランク軸の回転方向に回転させるべく、前記回転子磁極センサの出力が一方のレベルにあるときに前記第1スイッチ回路及び第3スイッチ回路の上段のスイッチ素子と第2スイッチ回路及び第4スイッチ回路の下段のスイッチ素子とをオン状態にし、前記回転子磁極センサの出力が他方のレベルにあるときに前記第2スイッチ回路及び第4スイッチ回路の上段のスイッチ素子と第1スイッチ回路及び第3スイッチ回路の下段のスイッチ素子とをオン状態にするように、前記第1ないし第4スイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御部と、
    を具備した内燃機関用スタータジェネレータ。
  2. 等角度間隔で配置されたn極(nは4以上の偶数)の磁石界磁を有して内燃機関のクランク軸に取り付けられる磁石回転子と、
    前記磁石回転子の回転方向に順に並ぶように、かつそれぞれの巻き方向を同一として電機子鉄心に巻回されて、閉回路を構成するように順に直列に接続されたm(m=n×α)個のコイル(αは1以上の整数)を備えて、第1のコイルないし第mのコイルのそれぞれの巻終りの端末部とそれぞれに隣接するコイルの巻始めの端末部との接続点からそれぞれ第1ないし第mのタップ端子が導出されて、同位相の1つ置きのタップ端子が第1グループのタップ端子を構成し、前記第1グループのコイル接続端子と逆位相の他の1つ置きのタップ端子が第2グループのタップ端子を構成している固定子と、
    前記固定子の第1ないし第mのコイルの中から選択した隣り合う特定の2つのコイルの間に設定した検出位置で、該検出位置を通過する前記磁石回転子の磁極がN極であるかS極であるかを検出して、検出した磁極がN極のときとS極のときとで異なるレベルの磁極検出信号を出力する回転子磁極センサと、
    上段のスイッチ素子と該上段のスイッチ素子に対して直列に接続された下段のスイッチ素子と、該下段のスイッチ素子側にアノードを向けた状態で前記上段のスイッチ素子に並列に接続された上段の整流用ダイオードと、カソードを前記上段のスイッチ素子側に向けた状態で前記下段のスイッチ素子に並列に接続された下段の整流用ダイオードとを有して、前記上段のスイッチ素子をバッテリの正極端子側に向けた状態で該バッテリの両端に接続されるとともに、前記上段のスイッチ素子と下段のスイッチ素子との間から引き出された中間端子が、前記固定子の第1グループのタップ端子の少なくとも1つに接続された少なくとも1つの第1スイッチ回路と、
    前記第1スイッチ回路と同様に構成されて、中間端子が前記第2グループのタップ端子の少なくとも1つに接続された少なくとも1つの第2スイッチ回路と、
    上段のスイッチ素子と該上段のスイッチ素子に対して直列に接続された下段のスイッチ素子とを有して、前記上段のスイッチ素子をバッテリの正極端子側に向けた状態で該バッテリの両端に接続されるとともに、前記上段のスイッチ素子と下段のスイッチ素子との間から引き出された中間端子が、前記第1スイッチ回路の中間端子には接続されていない前記固定子の第1グループのタップ端子の少なくとも1つにオンオフ制御が可能な第3スイッチ回路用タップ選択スイッチを通して接続された少なくとも1つの第3スイッチ回路と、
    前記第3スイッチ回路と同様に構成されて中間端子が前記第2スイッチ回路の中間端子が接続されていない前記第2グループのタップ端子の少なくとも1つにオンオフ制御が可能な第4スイッチ回路用タップ選択スイッチを通して接続された少なくとも1つの第4スイッチ回路と、
    前記内燃機関の回転数が始動完了回転数未満のときに各タップ選択スイッチをオン状態にし、前記内燃機関の回転数が始動完了回転数以上になっているときに前記各タップ選択スイッチをオフ状態にするように各タップ選択スイッチを制御するとともに、前記内燃機関の始動時に前記磁石回転子を前記クランク軸の回転方向に回転させるべく、前記回転子磁極センサの出力が一方のレベルにあるときに前記第1スイッチ回路及び第3スイッチ回路の上段のスイッチ素子と第2スイッチ回路及び第4スイッチ回路の下段のスイッチ素子とをオン状態にし、前記回転子磁極センサの出力が他方のレベルにあるときに前記第2スイッチ回路及び第4スイッチ回路の上段のスイッチ素子と第1スイッチ回路及び第3スイッチ回路の下段のスイッチ素子とをオン状態にするように、前記第1ないし第4スイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御部と、
    を具備した内燃機関用スタータジェネレータ。
  3. 前記第1ないし第mのコイルは電機子鉄心に設けられた多数のスロットにコイル導体を挿入することにより重ね巻きされ、
    各コイルの内側に回転子の磁極を複数個存在させるように、前記重ね巻きのピッチが設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用スタータジェネレータ。
  4. 前記バッテリの両端の電圧が設定値を超えたときに前記第1及び第2スイッチ回路の上段のスイッチ素子をオフ状態に保持した状態で下段のスイッチ素子を同時にオン状態にするように制御する電圧調整手段が設けられている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の内燃機関用スタータジェネレータ。
  5. 等角度間隔で配置されたn極(nは4以上の偶数)の磁石界磁を有して内燃機関のクランク軸に取り付けられる磁石回転子と、
    前記磁石回転子の回転方向に順に並ぶように、かつそれぞれの巻き方向を同一として電機子鉄心に巻回されて、閉回路を構成するように順に直列に接続されたm(m=n×α)個のコイル(αは1以上の整数)を備えて、該m個のコイルのそれぞれの巻終りの端末部とそれぞれに隣接するコイルの巻始めの端末部との接続点からそれぞれm個のタップ端子が導出されて、同位相の1つ置きのタップ端子が第1グループのタップ端子を構成し、前記第1グループのコイル接続端子と逆位相の他の1つ置きのタップ端子が第2グループのタップ端子を構成している固定子と、
    前記固定子の第1ないし第mのコイルの中から選択した隣り合う特定の2つのコイルの間に設定した検出位置で、該検出位置を通過する前記磁石回転子の磁極がN極であるかS極であるかを検出して、検出した磁極がN極のときとS極のときとで異なるレベルの磁極検出信号を出力する回転子磁極センサと、
    前記m個のタップ端子のそれぞれに対して設けられた上段のアームと該上段のアームに直列に接続された下段のアームとからなっていて、上段のアームをバッテリの正極端子側に向けて該バッテリの両端に並列に接続され、上段のアームと下段のアームとの間から引き出された端子が対応するタップ端子に接続されたm個のスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路を制御するスイッチ制御部とを具備し、
    前記各スイッチ回路の上段のアームは、オン時に前記バッテリから流出する電流の通電を許容する上段の主スイッチ素子と、オン時の通電方向を前記上段の主スイッチ素子のオン時の通電方向と逆にして該上段の主スイッチ素子に対して直列に接続された上段の制御用スイッチ素子と、前記上段の主スイッチ素子のオン時の通電方向に対して逆方向に向けられて前記上段の主スイッチ素子に並列に接続された上段の整流用ダイオードと、前記上段の制御用スイッチ素子のオン時の通電方向と逆方向に向けられて該上段の制御用スイッチ素子に並列に接続されたバイパス用ダイオードとからなり、
    前記スイッチ回路の下段のアームは、オン時に前記バッテリに帰還する電流の通電を許容する下段の主スイッチ素子と、オン時の通電方向を前記下段の主スイッチ素子のオン時の通電方向と逆にして前記下段の主スイッチ素子に直列に接続された下段の制御用スイッチ素子と、前記下段の主スイッチ素子のオン時の通電方向に対して逆方向に向けられて前記下段の主スイッチ素子に並列に接続された下段の整流用ダイオードと、前記下段の制御用スイッチ素子のオン時の通電方向と逆方向に向けられて該下段の制御用スイッチ素子に並列に接続された下段のバイパス用ダイオードとからなり、
    前記スイッチ制御部は、前記内燃機関の始動時に前記磁石回転子を前記クランク軸の回転方向に回転させるべく、前記回転子磁極センサの出力が一方のレベルにあるときに前記第1グループのタップ端子に中間端子が接続されたスイッチ回路の上段の主スイッチ素子と前記第2グループのタップ端子に中間端子が接続されたスイッチ回路の下段の主スイッチ素子とをオン状態にし、前記回転子磁極センサの出力が他方のレベルにあるときに前記第2グループのタップ端子に中間端子が接続されたスイッチ回路の上段の主スイッチ素子と前記第1グループのタップ端子に中間端子が接続されたスイッチ回路の下段の主スイッチ素子とをオン状態にするように制御し、前記内燃機関が始動した後は、前記各スイッチ回路の上段の主スイッチ素子及び下段の主スイッチ素子を共にオフ状態に保持するとともに、前記バッテリの充電電流の目標値に応じて選択した所定数のスイッチ回路の上段の制御用スイッチ素子及び下段の制御用スイッチ素子をオフ状態にし、他のスイッチ回路の上段の制御用スイッチ素子及び下段の制御用スイッチ素子をオン状態に保持するように構成されていることを特徴とする内燃機関用スタータジェネレータ。
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