JP3774436B2 - インダクタの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、電源などに使用するパワーインダクタ、ノイズフィルタ用コイル、スイッチングトランスなどに適用される中空の芯を有するインダクタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インダクタやトランスとしては、種々のものが知られている。
例えば、磁粉を混入した結着材から成る磁性媒体中に、巻線の全体もしくは一部分を埋設して成るコイルとその製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
所定形状の中空部を設けた型材に巻線を施し、中空部に薄片状磁性粉末を充填しまたは充填しつつ巻線に直流を間欠通電し、さらに絶縁性樹脂を含浸固化せしめて所定形状に成型した圧粉磁心を得る圧粉磁心の製造方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
心部が中心となる絶縁性ボビンに巻線を施したコイルと、一端が開口した収納ケースとを用意し、コイルを、収納ケース内に、両者の中心軸が一致するように装入した後、コイル全体が埋設するように強磁性粉末を充填し、しかる後収納ケースの開口部を封止するインダクタおよびその製造方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
軟磁性粉末と熱可塑性ポリマーから成る被覆層を芯線の外周部に具備する電線を用意し、これを空芯コイル形状に巻線加工したインダクタおよびその製造方法が知られている(例えば、特許文献4参照)。
粘土状の弾性および粘性を有し、さらに熱もしくは紫外線などを照射すると凝固する絶縁性の材料に、透磁率が高く、かつ抵抗率の高い磁性材料を混入させて成るEMI対策用コアが知られている(例えば、特許文献5参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭54−163354号公報
【特許文献2】
特開昭57−39516号公報
【特許文献3】
特開平5−159934号公報
【特許文献4】
特開平6−36937号公報
【特許文献5】
特開平10−275994号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に係るコイルとその製造方法では、磁性媒体を固化することによって磁性媒体の中に巻線の全体もしくは一部分を埋設するので、磁性体が方向性を持つ場合、磁性体の方向を均一とすることが難しい。また、磁性体の特性に偏差があるため、インダクタンスなど特性がばらついてしまうという問題があった。
また、特許文献2に係る圧粉磁心および圧粉磁心コイルの製造方法では、絶縁性樹脂を含浸固化せしめて所定形状に成型した圧粉磁心を得るので、磁性体が方向性を持つ場合、磁性体の方向を均一とすることが難しい。また、磁性体の特性に偏差があるため、インダクタンスなど特性がばらついてしまうという問題があった。
【0007】
また、特許文献3に係るインダクタおよびその製造方法では、コイルを、収納ケース内に、両者の中心軸が一致するように装入した後、コイル全体が埋設するように強磁性粉末を充填し、しかる後収納ケースの開口部を封止するので、強磁性粉末の充填を正確に行い難く、充填ムラを起こし易いという問題がある。
また、特許文献4に係るインダクタおよびその製造方法では、軟磁性粉末が熱可塑性ポリマーによって固化されているので、磁性体が方向性を持つ場合、磁性体の方向を均一とすることが難しい。また、磁性体の特性に偏差があるため、インダクタンスなど特性がばらついてしまうという問題があった。
【0008】
また、特許文献5に係るEMI対策用コアでは、凝固する絶縁性の材料に、透磁率が高く、かつ抵抗率の高い磁性材料を混入させて成るので、磁性体が方向性を持つ場合、磁性体の方向を均一とすることが難しい。また、磁性体の特性に偏差があるため、インダクタンスなど特性がばらついてしまうという問題があった。
【0009】
一方、従来のトロイダルコアでは、プレスによりトロイダル形状に巻回するための複雑な工数を要するという問題があった。そのため、トロイダルコアが高価となるという不具合があった。
また、従来のトロイダルコアでは、磁性体にギャップがあるため、漏れ磁束が生じ、ギャップ近傍において磁束の偏りが生じ易いという問題があった。そのため、スイッチングコンバータとして用いた場合、ギャップによる漏れ磁束は、スイッチ・オフに伴うサージとノイズ発生の原因となる。
なお、トランスにおいても、インダクタと同様の問題があった。
【0010】
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されてもので、その目的は、製作が容易で磁性体が方向性を持つ場合に磁性体の方向を均一にすることが可能なインダクタの製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、磁性粉末を入れた容器に線材を螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を吸着してコア部を形成する工程と、前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布する工程と、電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布した状態で、前記コイル部への電流値を高め、前記コイル部からの発熱で前記結着材を硬化させ、前記磁性粉末と前記コイル部とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る発明は、磁性粉末を入れた容器に線材を螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を吸着してコア部を形成する工程と、前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布する工程と、電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布した状態で、前記コイル部を加熱器にて加熱し、前記結着材を加熱硬化して前記磁性粉末と前記コイル部とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項3に係る発明は、結着材を付着した磁性粉末を入れた容器内に線材を螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を前記コイル部に電磁吸着してコア部を形成する工程と、前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、前記コイル部への電流値を高めて前記結着材を加熱硬化して前記磁性粉末と前記コイル部とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項4に係る発明は、結着材を付着した磁性粉末を入れた容器内に線材を螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を前記コイル部に電磁吸着してコア部を形成する工程と、前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、前記コイル部を加熱器にて加熱し、前記結着材を加熱硬化して前記磁性粉末と前記コイル部とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項5に係る発明は、磁性粉末を入れた容器に複数の線材を同時に螺旋状に巻回するとともにドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を吸着してコア部を形成する工程と、前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布する工程と、電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布した状態で、前記コイル部への電流値を高め、前記線材からの発熱で前記結着材を硬化させ、前記磁性粉末と前記線材とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項6に係る発明は、磁性粉末を入れた容器に複数の線材を同時に螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を吸着してコア部を形成する工程と、前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布する工程と、電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布した状態で、加熱器にて前記結着材を加熱硬化して前記磁性粉末と前記線材とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項7に係る発明は、結着材を付着した磁性粉末を入れた容器内に複数の線材を同時に螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を前記コイル部に電磁吸着してコア部を形成する工程と、前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、前記コイル部への電流値を高めて前記結着材を加熱硬化して前記磁性粉末と前記コイル部とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項8に係る発明は、結着材を付着した磁性粉末を入れた容器内に複数の線材を同時に螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を前記コイル部に電磁吸着してコア部を形成する工程と、前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、前記コイル部を加熱器にて加熱し、前記結着材を加熱硬化して前記磁性粉末と前記コイル部とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項9に係る発明は、請求項1ないし請求項8の何れか1項記載のインダクタの製造方法において、前記結着材層は、外装のみが硬化し、内部の前記磁性粉末が前記結着材により拘束されていないことを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1ないし請求項8の何れか1項記載のインダクタの製造方法において、前記結着材層は、外装および内部の前記磁性粉末が前記結着材により拘束されていることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項1ないし請求項8の何れか1項載のインダクタの製造方法において、前記コイル部に通電する電流は、直流、交流、脈流、矩形あるいは直流を重畳した交流であることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項1、請求項2、請求項5、請求項6の何れか1項記載のインダクタの製造方法において、前記コイル部を電磁吸着している磁性粉末とともに前記結着材に浸漬することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1および図3は、本発明の一実施形態に係るインダクタ1を示す。
本実施形態に係るインダクタ1は、線材2を螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部4への通電時に生じる電磁吸着によりコイル部4に電磁吸着されている磁性粉末3をコア部とし、このコア部に、コイル部4への通電を継続してコイル部4とともに結着材5を塗布し、その後にコイル部4による発熱で結着材5を硬化して形成される結着材層9で被覆することによって形成されている。
【0021】
コイル部4は、図2に示すように、例えば、線径(直径)1mmのエナメル被覆銅線を同心円の直径11mm、ピッチ2mmで螺旋状に30回巻回して形成した直線状の巻線を、内径8mm、外径30mmのドーナツ形状に形成することによって構成されている。
ここで、線材2としては、例えば、エナメル、ポリウレタンなどの絶縁皮膜を施した銅線、アルミニウム線などで構成されている。なお、その径および長さは、用途目的に応じて任意に決定できる。
また、磁性粉末3としては、例えば、原子比で示す化学量論組成が(Fe0.97Cr0.03)76(Si0.5B0.5)22C2などのFe−Si−B系のアモルファス合金粉末を用いた。粉末粒径としては、45μm以下または150μm以下である。また、45μm以下のアモルファス合金と150μm以下のアモルファス合金とで形成したコイルのインダクタンス、直流重畳特性を比較したところ、150μm以下のアモルファス合金が優れていた。
また、結着材5としては、例えば、熱硬化性樹脂、溶剤系接着剤、水ガラスなどで構成されている。
【0022】
本実施形態に係るインダクタ1においては、例えば、図3に示すように、コイル部4への通電によって磁性粉末3がコイル部4の内側4aと外側4bとに吸着されてコア部を形成し、このコア部が結着材層9によって囲繞されて形成されている。
従って、本実施形態に係るインダクタ1によれば、従来のトロイダルコアとは異なって、コア部にギャップがないリアクトルを実現することができる。
このように、ギャップレスにすれば、漏れ磁束を低減することが可能となり、近接効果による巻緑抵抗増大を防ぎ銅損を低減できる。
また、ギャップ近傍における磁束の偏りを無くしコアロス鉄損の増大を防ぐことができる。
さらに、スイッチングコンバータとして用いた場合、ギャップによる漏れ磁束はスイッチングのスイッチオフに伴うサージとノイズ発生の原因ともなるが、本実施形態に係るインダクタ1によれば、このような不具合も解消することが可能となる。
【0023】
上述したように、すでに成形されたトロイダルコアに巻線を施すことは容易ではなく、特に、機械化による量産に問題がある。このため、リアクトルが高価となるという不具合があった。
これに対し、本実施形態に係るインダクタ1によれば、コイル部4に磁性粉末3を用い、トロイダルコアに巻線を施す手順を省略し、殆ど材料費のみの低価格でトロイダルにリアクトルを構成できるという利点がある。
本実施形態に係るインダクタ1によれば、コア部を形成する磁性粉末3は、コイル部4の内側4aと外側4bとに吸着されてコア部を形成し、このコア部が結着材層9によって囲繞されて形成されているので、漏れ出ることがない。
しかも、コア内部の磁性粉末3は、電磁吸着時に磁性粉末3の磁性の方向が均一化されているので、従来のように、磁性体が方向性を持つ場合、磁性体の方向が均一にできないという問題が発生しない。
【0024】
なお、本実施形態では、結着材層9は、外装を形成し、コア内部の磁性粉末3が結着材5によって拘束されることがない場合について説明したが、結着材がコア内部にまで浸透して磁性粉末3をともに結着しても良い。
この場合、コア内部の磁性粉末3は、電磁吸着時に磁性粉末3の磁性の方向が均一化された状態を保って結着材5で磁性粉末3を結着するので、従来のように、磁性体が方向性を持つ場合、磁性体の方向が均一にできないという問題が発生しない。
【0025】
次に、図5に基づいて本実施形態に係るインダクタ1の製造方法を説明する(請求項1ないし請求項4、請求項9に対応する)。
先ず、図5(a)に示すように、磁性粉末3を入れた容器6にコイル部4を配し、コイル部4を導線8を介して電源7に接続し、コイル部4に電流6Aで通電し、コイル部4の周囲に電磁吸着により磁性粉末3を吸着したコア部を形成する。
ここで、図6に基づいて磁性粉末3の吸着について説明する。コイル部4への電流が3A以下では、吸着力が悪かった。コイル部4への電流が3Aを超えて8Aまでの間では好適な吸着量が得られた。コイル部4への電流が8Aを超えると、吸着力が強くなり、コイル部4の外側から磁性粉末3が漏れるようになってきた。以上の結果から、本実施形態においては、通電電流値は4A〜8A、好ましくは6A〜8Aとすることが望ましいと判断した。
【0026】
次に、図5(b)に示すように、磁性粉末3を電磁吸着した状態で、コイル部4を容器6より取り出し、電磁吸着されている磁性粉末3とともに線材2に結着材5を塗布する。
次に、図5(c)に示すように、コイル部4への電流値を高め、コイル部4からの発熱で結着材5を硬化させ、結着材層9を形成する。結着材層9の硬化後、電源を切る。ここでの操作は、常温下で行う。
ここで、結着材5としてエポキシ樹脂を用い、電磁吸着時の電流値6Aを20Aに上げたところ、約2分でエポキシ樹脂が硬化した。
斯くして、図1に示すように、目的とするインダクタ1を得ることができる。
得られたインダクタ1と、公知の同型のインダクタとについて、チョークコイルの直流重畳特性(100kHz、1V)を取ったところ、図7に示すように、得られたインダクタ1は必要直流重畳値で必要インダクタンス値が取れることを確認できた。ここでは、例えば、直流重畳値IL=20A時、インダクタンス値が5μH以上あることを確認した。
ここで、線材2に通電する電流は、図8(a)に示す直流、図8(b)に示す交流、図4(c)に示す脈流、図8(d)に示す矩形を重畳した交流、図8(e)に示す直流を重畳した交流の何れでも良い(請求項11)。
【0027】
また、本実施形態では、磁性粉末3を入れた容器6にコイル部4を配し、コイル部4に電流を通電し、コイル部4の周囲に電磁吸着により磁性粉末3を吸着したコア部を形成した後に、磁性粉末3を電磁吸着した状態で、容器6より取り出し、電磁吸着されている磁性粉末3とともにコイル部4に結着材5を塗布し、電磁吸着されている磁性粉末3とともにコイル部4に結着材5を塗布した状態で、コイル部4への電流値を高め、コイル部4からの発熱で結着材5を硬化させ、磁性粉末5とコイル部4とを結着材5で被覆して成る結着材層9を形成したが、磁性粉末3を入れた容器6にコイル部4を配し、コイル部4に電流を通電し、コイル部4の周囲に電磁吸着により磁性粉末3を吸着したコア部を形成した後に、磁性粉末3を電磁吸着した状態で、容器6より取り出し、電磁吸着されている磁性粉末3とともにコイル部4に結着材5を塗布し、電磁吸着されている磁性粉末3とともにコイル部4に結着材5を塗布した状態で、コイル部4を、例えば、オーブンなどの加熱器(図示せず)にて加熱し結着材5を加熱硬化して磁性粉末3とコイル部4とを結着材5で被覆するようにしても良い(請求項2)。
【0028】
また、本実施形態では、磁性粉末3を入れた容器6にコイル部4を配し、コイル部4に電流を通電し、コイル部4の周囲に電磁吸着により磁性粉末3を吸着したコア部を形成した後に、磁性粉末3を電磁吸着した状態で、容器6より取り出し、電磁吸着されている磁性粉末3とともにコイル部4に結着材5を塗布し、電磁吸着されている磁性粉末3とともにコイル部4に結着材5を塗布した状態で、コイル部4への電流値を高め、コイル部4からの発熱で結着材5を硬化させ、磁性粉末5とコイル部4とを結着材5で被覆して成る結着材層9を形成したが、例えば、噴霧や浸漬などにて結着材5を付着した磁性粉末3を入れた容器6にコイル部4を配し、コイル部4に電流を通電し、コイル部4の周囲に電磁吸着により磁性粉末3を吸着したコア部を形成した後に、磁性粉末3を電磁吸着した状態で、容器6より取り出し、コイル部4への電流値を高めて結着材5を加熱硬化して磁性粉末3とコイル部4とを結着材5で被覆して成る結着材層9を形成するようにしても良い(請求項3)。
【0029】
また、本実施形態では、磁性粉末3を入れた容器6にコイル部4を配し、コイル部4に電流を通電し、コイル部4の周囲に電磁吸着により磁性粉末3を吸着したコア部を形成した後に、磁性粉末3を電磁吸着した状態で、容器6より取り出し、電磁吸着されている磁性粉末3とともにコイル部4に結着材5を塗布し、電磁吸着されている磁性粉末3とともにコイル部4に結着材5を塗布した状態で、コイル部4への電流値を高め、コイル部4からの発熱で結着材5を硬化させ、磁性粉末5とコイル部4とを結着材5で被覆して成る結着材層9を形成したが、例えば、噴霧や浸漬などにて結着材5を付着した磁性粉末3を入れた容器6にコイル部4を配し、コイル部4に電流を通電し、コイル部4の周囲に電磁吸着により磁性粉末3を吸着したコア部を形成した後に、磁性粉末3を電磁吸着した状態で、容器6より取り出し、コイル部4を、例えば、オーブンなどの加熱器(図示せず)にて加熱し、結着材5を加熱硬化して磁性粉末3とコイル部4とを結着材5で被覆して成る結着材層9を形成するようにしても良い(請求項4)。
【0030】
なお、本実施形態において、例えば、図9に示すように、容器6に機械的振動を加えることができるカム機構10A,10Bを取り付け、電磁吸着時に磁性粉末3に機械的振動を与えて磁性粉末3の充填度を高めても良い。また、図10に示すように、容器6に真空ポンプ11を取り付け、電磁吸着時に容器6内を真空状態にして磁性粉末3の充填度を高めても良い。
また、本実施形態では、結着材層9は、外装を形成し、内部の磁性粉末3が結着材5によって拘束されることがない場合について説明したが、結着材5が内部にまで浸透して磁性粉末3をともに結着しても良い(請求項10)。
また、本実施形態では、磁性粉末3を電磁吸着した状態で、電磁吸着されている磁性粉末3とともにコイル部4に結着材5を塗布したが、結着材5に浸漬しても良い(請求項12)。
【0031】
また、本実施形態では、1本の線材2を螺旋状に巻回して形成したコイル部4を用いる場合について説明したが、図4に示すように、例えば、2本の線材2を同時に螺旋状に巻回してコイル部4を形成しても良い(請求項5〜請求項8)。勿論、線材2の本数は、2本以上であれば任意である。
また、本実施形態では、直線状の巻線をドーナツ形状に形成する場合について説明したが、線材2を螺旋状に巻回しながらドーナツ形状に形成することも可能である。
本発明におけるトランスは、一次巻線および二次巻線の少なくとも何れか一方にインダクタ1を用いることによって達成される。
なお、その基本構成は、従来のトランスと同様であるので、具体的な開示は省略する。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、磁束のなかでコアを形成するため、磁性体が方向性を持つ場合、磁性体の方向が均一となる。
また、磁性粉末を電磁吸着しながら通電して硬化させるため、磁性粉末を理想的な分布で固定できる。
また、磁束のなかでコアを形成させるため、磁束密度を保つのに必要な最小量の磁性粉末だけを使用するので、材料費のコストを低減できる。
また、吸着する時の電流の値を変化することで完成したコイルのインダクタンスをコントロールできる。
【0033】
また、本発明をトロイダルコイルに適用した場合には、螺旋状に巻回した巻線をドーナツ形状にしてコアを形成するため、従来のようにドーナツ状のコアにコイルを巻く必要がなく工数が大幅に低減できる。
また、磁性粉末が緻密に充填できる。
また、磁性粉末に電気的振動が加わるため、さらに緻密に充填できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るインダクタ1を示す平面図である。
【図2】 図1に用いるコイル部を示す平面図である。
【図3】 図1のインダクタ1の縦断面図である。
【図4】 図1に用いる別のコイル部を示す平面図である。
【図5】 図1のインダクタ1の製造方法を示す説明図である。
【図6】 図1のインダクタ1の製造時の磁性粉末の吸着量と電流との関係を示すグラフである。
【図7】 図1のインダクタと従来のインダクタとの直流重畳特性を示すグラフである。
【図8】 本発明の一実施形態に係るインダクタ1の製造方法に使用する通電条件を示す説明図である。
【図9】 図1のインダクタ1を製造する際の容器への機械的振動を与える例を示す説明図である。
【図10】 図1のインダクタ1を製造する際の容器内を真空状態にするための例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インダクタ
2 線材
3 磁性粉末
4 コイル部
5 結着材
6 容器
7 電源
8 導線
9 結着材層

Claims (12)

  1. 磁性粉末を入れた容器に線材を螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を吸着してコア部を形成する工程と、
    前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布する工程と、
    電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布した状態で、前記コイル部への電流値を高め、前記コイル部からの発熱で前記結着材を硬化させ、前記磁性粉末と前記コイル部とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程と
    を備えたことを特徴とするインダクタの製造方法。
  2. 磁性粉末を入れた容器に線材を螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を吸着してコア部を形成する工程と、
    前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布する工程と、
    電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布した状態で、前記コイル部を加熱器にて加熱し、前記結着材を加熱硬化して前記磁性粉末と前記コイル部とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程と
    を備えたことを特徴とするインダクタの製造方法。
  3. 結着材を付着した磁性粉末を入れた容器内に線材を螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を前記コイル部に電磁吸着してコア部を形成する工程と、
    前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、前記コイル部への電流値を高めて前記結着材を加熱硬化して前記磁性粉末と前記コイル部とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程と
    を備えたことを特徴とするインダクタの製造方法。
  4. 結着材を付着した磁性粉末を入れた容器内に線材を螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を前記コイル部に電磁吸着してコア部を形成する工程と、
    前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、前記コイル部を加熱器にて加熱し、前記結着材を加熱硬化して前記磁性粉末と前記コイル部とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程と
    を備えたことを特徴とするインダクタの製造方法。
  5. 磁性粉末を入れた容器に複数の線材を同時に螺旋状に巻回するとともにドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を吸着してコア部を形成する工程と、
    前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布する工程と、
    電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布した状態で、前記コイル部への電流値を高め、前記線材からの発熱で前記結着材を硬化させ、前記磁性粉末と前記線材とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程と
    を備えたことを特徴とするインダクタの製造方法。
  6. 磁性粉末を入れた容器に複数の線材を同時に螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を吸着してコア部を形成する工程と、
    前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布する工程と、
    電磁吸着されている前記磁性粉末とともに前記コイル部に結着材を塗布した状態で、加熱器にて前記結着材を加熱硬化して前記磁性粉末と前記線材とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程と
    を備えたことを特徴とするインダクタの製造方法。
  7. 結着材を付着した磁性粉末を入れた容器内に複数の線材を同時に螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を前記コイル部に電磁吸着してコア部を形成する工程と、
    前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、前記コイル部への電流値を高めて前記結着材を加熱硬化して前記磁性粉末と前記コイル部とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程と
    を備えたことを特徴とするインダクタの製造方法。
  8. 結着材を付着した磁性粉末を入れた容器内に複数の線材を同時に螺旋状に巻回して成る直線状の巻線をドーナツ状に形成して成るコイル部を配し、前記コイル部に電流を通電して該コイル部の周囲に電磁吸着により前記磁性粉末を前記コイル部に電磁吸着してコア部を形成する工程と、
    前記コア部を形成した状態で、前記コイル部を前記容器より取り出し、前記コイル部を加熱器にて加熱し、前記結着材を加熱硬化して前記磁性粉末と前記コイル部とを前記結着材で被覆して成る結着材層を形成する工程と
    を備えたことを特徴とするインダクタの製造方法。
  9. 請求項1ないし請求項8の何れか1項記載のインダクタの製造方法において、
    前記結着材層は、外装のみが硬化し、内部の前記磁性粉末が前記結着材により拘束されていない
    ことを特徴とするインダクタの製造方法。
  10. 請求項1ないし請求項8の何れか1項記載のインダクタの製造方法において、
    前記結着材層は、外装および内部の前記磁性粉末が前記結着材により拘束されている
    ことを特徴とするインダクタの製造方法。
  11. 請求項1ないし請求項8の何れか1項載のインダクタの製造方法において、
    前記コイル部に通電する電流は、直流、交流、脈流、矩形あるいは直流を重畳した交流である
    ことを特徴とするインダクタの製造方法。
  12. 請求項1、請求項2、請求項5、請求項6の何れか1項記載のインダクタの製造方法において、
    前記コイル部を電磁吸着している磁性粉末とともに前記結着材に浸漬する
    ことを特徴とするインダクタの製造方法。
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