JP3772378B2 - 刷版データ修正装置および刷版作成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、刷版データの修正を行なうのに好適な刷版データ修正装置および刷版作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製版フィルムを用いた印刷にあっては、まず、印刷物の各ページに対応した分版フィルムを作成する。この分版フィルムは各ページのカラー画像をY,M,C,Kの分色成分に色分解したフィルムである。次に分版フィルムを数ページ単位でまとめる作業が行なわれる。この作業は殖版面付け作業と呼ばれ、これを自動的に行なう装置として殖版機が知られている。この後、感光剤が塗布されている刷版に殖版面付け作業が終了した製版フィルムを重ね、露光、現像して刷版が作成され、この刷版は印刷工程に送られる。
【0003】
印刷工程においては、同一内容の印刷物を大量に印刷する本機印刷に先立ち、校正紙を少量の部数を印刷する見本刷りが行なわれる。この見本刷りは、平台印刷校正機と呼ばれる簡易な印刷機で行なわれ、そこで印刷された校正紙は、得意先等で全体のバランスや色調等がチェックされる。そして、校正紙で印刷物の出来映えが事前に確認されると、本機印刷が本機印刷機によって行なわれる。この本機印刷では、見本刷りと同様の印刷が求められるが、両者は印刷条件が異なるため、何らかの調整が必要になるのが通常である。
【0004】
ここで、16ページの原稿を印刷する場合を想定する。この場合、見本刷りでは、そこで得られる校正紙が得意先または印刷機のオペレータに対して製品見本として用いられるため、見開きページ単位で印刷が行なわれる。具体的には、図5に示すように、見開きページ単位で6回に分けて印刷が行なわれる。なお、同図中の矢印は印刷の方向(インキの流れ方向)を示したものである。一方、本機印刷では、印刷終了後の製本・加工工程を考慮して8ページ単位、あるいは16ページ単位で印刷が行なわれる。図6は、8ページ単位で行なう本機印刷の例を示した図である。
【0005】
ところで、本機印刷機と平台印刷校正機では、印刷機構が相違するため、印刷速度、印刷サイズまたは印圧等の印刷条件が異なる。また、本機印刷の場合は、8ページ単位で面付けされた刷版を用いて印刷を行なうため、あるページの印刷仕上がり品質が他のページのインキの消費量によって影響を受ける。さらに、本機印刷において、図6中に斜線を施した部分にあっては、印刷の刷り方向(インキの流れ方向)が見本刷りの場合と相違するので、インキの供給量が見本刷りの場合と異なる。このため、見本刷りと本機印刷ではそれらの仕上がり品質が相違することが多いが、上述したように両者の品質は一致することが求められる。
【0006】
そこで、オペレータは、本機印刷機の制御機構を操作し、インキ量や印圧等を微妙に調整して、本機印刷の品質を見本刷りの品質と一致するようにしている。しかしながら、上記調整は、大幅な修正には対応できず、また、相当の熟練が必要となるため、見本刷りと本機印刷で品質を一致させることができない場合もあった。このような場合にあっては、前工程の製版工程に戻り、分版フィルムを作り直し、再び分版フィルムの殖版面付けを行ない、これに基づいて刷版を作成し直していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、製版フィルムを用いることなく、印刷データから刷版を直接作成するCtP(Computer to Plate)に関する技術が開発されつつある。CtPにあっては、ページデータ面付け装置によって、PostScript等のページ記述言語やCEPS(Color Electronic prepress System)で作成された集版データのようなデジタルデータを入力データとして、刷版上の面付け位置を各色毎に調整した印刷データ(面付済ページデータ)が生成される。この印刷データ(面付済ページデータ)が刷版作成装置に入力されると、印刷データから刷版を作成するために用いられる刷版出力データが作成される。そして、刷版出力データに基づいて変調したレーザー光を、感光材料が塗布された刷版に照射して露光し、これを現像して刷版が作成される。
【0008】
このCtPにおいて、見本刷りと本機印刷とで部分的に色調が相違し、本機印刷機を調整しても仕上がり品質を一致させることができない場合にあっては、新たな刷版出力データに基づいて刷版を作成し直す必要がある。この場合には、ページ単位でデジタルデータを作成し直した後、ページデータ面付け装置によって印刷データを作成し、さらに印刷データから刷版出力データを作成する必要があり、作業が煩雑になるという問題があった。また、ページ単位のデータでは刷版全体の画像の配列がわからないので、修正が難しいといった問題もあった。さらに、修正個所を細かく設定できないといった問題もあった。
【0009】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、刷版出力データの修正を簡易に行なう刷版データ修正装置および、これにより生成された刷版出力データに基づいて刷版を新たに作成することができる刷版作成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明にあっては、マトリクス状に面付けされた複数のページを表す刷版を作成するための刷版出力データを各色版毎に予め記憶する記憶手段と、前記記憶手段から前記刷版出力データを読み出し、前記刷版の大きさを示す表示枠と前記マトリクス状に面付けされた複数のページの各々に対応するページ部であって前記表示枠内に前記マトリクス状に配列される複数のページ部とを表示するシュミレーション画面を前記読み出した刷版出力データにしたがって表示する表示手段と、前記シュミレーション画面内の領域を特定する領域特定手段と、色調補正に係わる色版を特定する色版特定手段と、色調補正の度合を特定する補正特定手段と、前記領域特定手段で特定された領域について、前記色版特定手段で特定された色版に係わる刷版出力データを、前記補正特定手段で特定された色調補正の度合に応じて修正し、新たな刷版出力データを生成する修正手段と、を備え、前記領域特定手段で特定された領域について、前記色版特定手段で特定された色版に係わる刷版出力データの表す色調に応じたトーンカーブを前記シュミレーション画面に表示させ、前記トーンカーブを変化させる旨の入力が為された場合に、前記トーンカーブの変化の度合に応じて色調補正の度合を前記補正特定手段に特定させ、該領域に含まれるページ部の色調をその特定結果に応じて更新することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明にあっては、刷版を作成するための刷版出力データを各色版毎に予め記憶する記憶手段と、前記記憶手段から前記刷版出力データを読み出して前記刷版の印刷内容をシュミレーション画面に表示する表示手段と、前記シュミレーション画面内の領域を特定する領域特定手段と、色調補正に係わる色版を特定する色版特定手段と、色調補正の度合を特定する補正特定手段と、前記領域特定手段で特定された領域について、前記色版特定手段で特定された色版に係わる刷版出力データを、前記補正特定手段で特定された色調補正の度合に応じて修正するとともに、その刷版出力データから作成される刷版を所定の印刷方向に沿って印刷する場合に、前記領域特定手段により特定された領域に後続して印刷される領域の色調を、前記領域特定手段により特定された領域について前記補正特定手段で特定された色調補正の度合と前記印刷方向から見て手前の領域の補正量に応じて後半部分の刷版出力データを補正するために予め定められた関数とにしたがって修正し、新たな刷版出力データを生成する修正手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明にあっては、刷版を作成するための刷版出力データを各色版毎に予め記憶する記憶手段と、前記記憶手段から前記刷版出力データを読み出して前記刷版の印刷内容をシュミレーション画面に表示する表示手段と、前記シュミレーション画面内の領域を特定する領域特定手段と、色調補正に係わる色版を特定する色版特定手段と、色調補正の度合を特定する補正特定手段と、前記領域特定手段で特定された領域について、前記色版特定手段で特定された色版に係わる刷版出力データを、前記補正特定手段で特定された色調補正の度合に応じて修正するとともに、その刷版出力データから作成される刷版を所定の印刷方向に沿って印刷する場合に、前記領域特定手段により特定された領域に後続して印刷される領域の色調を、前記領域特定手段により特定された領域について前記補正特定手段で特定された色調補正の度合と前記印刷方向から見て手前の領域の補正量に応じて後半部分の刷版出力データを補正するために予め定められた関数とにしたがって修正し、新たな刷版出力データを生成する修正手段とを備え、前記領域特定手段で特定された領域について、前記色版特定手段で特定された色版に係わる刷版データの表す色調に応じたトーンカーブを前記シュミレーション画面に表示させ、前記トーンカーブを変化させる旨の入力が為された場合に、前記トーンカーブの変化の度合に応じてその領域の色調補正の度合を前記補正特定手段に特定させるとともに、その特定結果に応じて前記シュミレーション画面に表示されている刷版の印刷内容を更新することを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に記載の発明にあっては、前記表示手段の画面内の任意の点を指示する指示手段を備え、前記表示手段は、具象化された複数の図形種を表示し、前記領域特定手段は、前記指示手段によって特定された前記図形種に基づいて、前記シュミレーション画面枠内の領域を特定することを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に記載の発明にあっては、前記表示手段は、前記色版特定手段によって特定された色版を表示することを特徴とする。
【0014】
また、請求項6に記載の発明にあっては、前記修正手段は生成した新たな前記刷版データを前記記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0015】
また、請求項7に記載の発明にあっては、刷版データの修正を行う刷版データ修正装置と、前記刷版データに基づいて刷版を作成する刷版出力装置とを備えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
1.実施形態の構成
以下、図面を参照してこの発明の実施形態の構成について説明する。図1は、この発明に係わる刷版作成装置を用いた印刷システムの一実施形態のブロック図である。図1において、1は刷版作成装置であり、刷版上の面付け位置が各色毎に調整された印刷データDPに基づいて、各版毎の刷版を作成する。また、2はCEPSであって、コンピュータを中心に構成される画像処理装置であり、そこでは1ページ単位のページデータDが生成される。また、3はページデザインシステムであって、CEPS2と同様に、ページデータDが生成される。なお、ページデザインシステム3で生成されるページデータDの言語としては、PostScript等のページ記述言語が用いられる。また、4はページデータ面付け装置であり、そこでは、複数のページに対応するページデータDと面付け情報に基づいて、上記印刷データDPが生成される。
【0017】
次に、刷版作成装置1の詳細な構成について説明する。10は、刷版作成装置1全体の動作を制御するCPUであり、所定処理を行ない刷版出力データDSを生成する。なお、この刷版出力データDSは、刷版を作成するためのデータである。また、11は文字や記号を入力するためのキーボード、12は操作指示を入力するためのマウスであり、これらはCPU10に接続されている。また、13は、メモリ等で構成される主記憶装置であり、そのメモリ空間はCPU1の作業領域として機能し、そこには印刷データDPや刷版出力データDSが記憶される。14は、ハードディスクであり、そこには大容量の刷版出力データDS等が記憶される。15はモニタであり、ここに色調補正指示画面や登録画面が表示される。また、表示画面中には各種のGUIが表示され、それらはマウス12の指示対象となる。また、16は刷版出力装置であり、刷版出力データDSに基づいて、刷版を露光、現像して各色に対応した刷版を作成する。
【0018】
2.実施形態の動作
以下、図面を参照してこの発明の実施形態の全体動作について説明する。図2は、本実施形態に係わる印刷システムの作業フローチャートである。同図において、処理が開始されると、ページデータ面付け装置4から刷版上の面付け位置が各色毎に調整された印刷データDPが刷版作成装置1に供給される(ステップS1)。この場合、印刷データDPは、CPU10の制御の下、主記憶装置13またはハードディスク14に一旦記憶される。
【0019】
この後、刷版出力データDSの生成処理が行なわれる(ステップS2)。この処理にあっては、CPU10は、主記憶装置13またはハードディスク14から印刷データDPを読み出して、各色毎に各刷版を露光するための刷版出力データDSを生成する。なお、この刷版出力データDSは主記憶装置13またはハードディスク14に記憶される。
【0020】
ステップS2が終了すると、ステップS3に進んで、刷版出力データDSに色調補正を施すか否かを判定する。この場合、モニタ14に「色調補正を行ないますか? YES/NO」というメッセージが表示されるとともに、「YES」と示されたボタンと「NO」と示されたボタンが表示され、オペレータはいずれか一方を選択することを促される。ここで、マウス12を操作して「YES」と示されたボタンをクリックしたとすれば、ステップS3の判定結果は「YES」となり、ステップS4に進んで、刷版出力データDSに対する色調補正指示が行なわれる。
【0021】
この場合、モニタ14には、例えば、図3に示す色調補正指示/登録画面が表示される。同図において、まず、100はイメージ表示部であり、そこには所定の条件下で刷版出力データDSを表わすシュミレーション画面が表示される。この例は、一枚の刷版に8ページの面付けを行なう場合であり、イメージ表示部100には各ページに対応したページ部111〜118が表示される。また、そこには、刷版自体の大きさを表わす表示枠110が表示される。
【0022】
次に、200は色調補正領域設定表示部であり、イメージ表示部100に表示された刷版出力データDSが指示する版色や指定領域の図形種等が表示される。ここで、ボタン211〜213は、変更に係わる領域を指定するための図形種を表わしている。ボタン211は長方形指定を指示するGUIであり、これを選択する場合、オペレータはマウス12を操作して長方形の対角に位置する2点を指定し、色調補正を行なう領域を特定する。また、ボタン212は多角形指定を指示するGUIであり、これを選択する場合、オペレータはマウス12を操作して表示枠110中の任意のN点(N=3,4,5…)を指定する。また、ボタン213はフリーハンド図形指定を指示するGUIである。これを選択する場合、オペレータがマウス12を操作して表示枠110中に曲線や不規則な線を指定すると、フリーハンド図形が生成される。
【0023】
また、ボタン221は拡大を、ボタン222は縮小をそれぞれ指示するGUIである。ボタン221,222はシュミレーション画面を拡大縮小する場合に用いられる。具体的には、マウス12を操作して、矢印を拡大縮小の中心に移動させ、ボタン221,222をクリックすることによって、矢印を中心として拡大縮小が行なわれる。この拡大機能を用いれば、細かい修正を行なう場合に当該部分を拡大して色調補正を行なう領域を指定することが可能となる。
【0024】
また、ボタン230には、イメージ表示部100のシュミレーション画面に表示される各色版の種別が表示される。この例は、全色版が表示される場合であるが、ボタン230をクリックする毎に表示する色版を変更できるようになっている。すなわち、全色版→イエロー版→マゼンダ版→シアン版→スミ版といったように表示する色版を順次変更することができる。
【0025】
また、300は色調補正値設定表示部であり、色調補正の対象となる色版を指定するボタン310と、色調補正グラフ320、トーンカーブ330、データの登録を指定する登録部340およびデータの登録を末梢するキャンセル部350からなる。色調補正グラフ320において、グラフのX軸は補正前の刷版出力データDSの色調値を示し、一方、グラフのY軸は補正後の刷版出力データDSの色調値を示す。また、トーンカーブ330は、そのカーブ上の任意の点をドラッグして移動することによって変更できるようになっている。なお、ボタン310は、ボタン230と同様に、そこをクリックすれば、全色版→イエロー版→マゼンダ版→シアン版→スミ版といったように表示する色版を順次変更できるようになっている。
【0026】
さてここで、表示枠110中の点線で囲われた部分の色調を修正する場合について説明する。この例では、シアン色を全体的に暗くするものとする。この場合には、まず、ボタン211をクリックして、長方形図形指定を選択し、この後、点Aと点Bとを指定して、色調補正の領域を特定する。次に、色調補正の対象となる色版を指定する。ここでは、シアン版について補正を行なうため、図3に示すようにボタン310に「シアン(C)色版」が表示されように、選択を行なう。
【0027】
この後、色調の補正範囲を特定する。この点について、図4を参照しつつ説明する。まず、補正前にあっては、色調補正グラフ320は、図中の320Aに示すようにそのトーンカーブは対角線となる。ここで、中間調を表わす点Cをドラックして、点C’に移動すると、トーンカーブが変化して色調補正グラフ320は、320Bに示すようになる。この場合、表示枠110に表示される各ページ部111〜118は、図中、110Aから110Bに変化し、110B中の斜線部分が暗くなる。このようにオペレータがトーンカーブを変化させると、これに対応して表示枠110の色調が変化するようになっている。このため、オペレータは色調の変化を確認しながら、トーンカーブを決定することができる。
【0028】
色調の補正範囲が特定された後、オペレータがマウス12を操作して登録部340をクリックすると、修正された色調が色調補正情報として登録される。なお、登録を希望しない場合には、キャンセル部350を選択する。この場合には、イメージ表示部100に表示された刷版出力データDSは補正前の状態に戻る。このようにして色調補正が行なわれるが、以上の処理を繰り返し行なうことによって最終的な刷版出力データDSが生成される。
【0029】
この後、図2に示すステップS41に進んで、色調補正指示を実行するか否かを選択する。色調補正指示の実行は、図3に示す実行部400をクリックすることにより行なわれ、この場合には、色調補正指示に基づく刷版出力データDSの修正が行なわれる(ステップS5)。そして、再度補正を行なう場合に備えて、補正後の刷版出力データDSは、主記憶装置13またはハードディスク14に記憶される。また、補正後の刷版出力データDSは、刷版出力装置16に出力され、刷版が作成される(ステップS6)。
なお、刷版出力データDSを色調補正を行なわないため、ステップS3の判定結果が「NO」となる場合、あるいは、ステップS41において色調補正指示を実行しないため、中止部500を選択したような場合には、直接ステップS6に進み、上記処理が行なわれる。
【0030】
上述したように本実施形態によれば、刷版出力データDSを対象として色調の補正を行なうことができるから、色調補正を施した刷版を容易に作成し直すことができる。また、色調補正の程度はイメージ表示部100に表示されるから、シュミレーション画面を参照しながら、色調補正の程度を調整することができる。さらに、イメージ表示部100には、1枚の刷版全体に対応する複数のページが表示され、ページをまたがって補正に係わる領域を特定することができるので、効率良く補正を行なうことができる。
【0031】
3.変形例
本発明は上述した実施形態に限定されるものでなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
【0032】
▲1▼上記実施形態においては、補正に係わる領域を特定し、当該領域についてのみ色調補正を行なったが、この補正を行なうことにより他の部分の色調が変化する場合がある。例えば、図4の110Bにおいて、印刷方向が同図中の矢印Yであり、点線で囲われた部分を暗くするとすれば、この部分の網点の面積が大きくなり、そこでインクが多くとられる。このため、点線で囲われた部分の上側では、インクの量が減少し、色調が変化してしまう。そこで、印刷方向を考慮して他の部分の刷版出力データDSを補正するようにしても良い。この場合には、印刷方向から見て手前の領域の補正量に応じて、後半部分の刷版出力データDSを補正する関数を予め主記憶装置13に記憶しておく。そして、補正が行なわれた場合、この関数を読み出して後半部分の刷版出力データDSを自動的に補正するようにすれば良い。
【0033】
▲2▼上記実施形態において、補正に係わる領域の指定は、図3中の表示枠110の内部であれば良いこととしたので、各ページ部111〜118からはみ出して補正に係わる領域が指定されることがある。このため、各ページ部111〜118からはみ出して領域が指定された場合には、はみ出した部分を無視してシュミレーション画面を表示するとともに刷版出力データDSを生成するようにしても良い。
【0034】
▲3▼上記実施形態において、上記実施形態においては、各色版の一例として、YMCK版を用いて説明したが、この他に、金銀等の特色を用いても良い。この場合には、図3中のボタン230,310には、全色版→イエロー版→マゼンダ版→シアン版→スミ版→特色1版→特色2版といったように印刷に用いられる特色も含めて順次表示するようにすれば良い。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1乃至請求項6に記載した発明特定事項によれば、刷版データの補正をシュミレーション画面を見ながら効率的に行なうことができる。また、補正を施した刷版データは記憶手段に記憶されるから、再度補正を行なう場合には、この刷版データに基づいて行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる刷版作成装置を用いた印刷システムの一実施形態のブロック図である。
【図2】 本実施形態に係わる印刷システムの作業フローチャートである。
【図3】 本実施形態に係わる色調補正/登録画面を示した図である。
【図4】 本実施形態に係わる色調補正の動作を説明するための概念図である。
【図5】 平台印刷校正機における印刷単位を説明するための図である。
【図6】 本印刷機における印刷単位を説明するための図である。
【符号の説明】
DS 刷版出力データ(刷版データ)
13 主記憶装置(記憶手段)
14 ハードディスク(記憶手段)
110 イメージ表示部(シュミレーション画面枠)
15 モニタ(表示手段)
12 マウス(領域特定手段、色版特定手段、補正特定手段、指示手段)
211〜213,310 ボタン(領域特定手段、図形種、色版特定手段)
320 色調補正グラフ(補正特定手段)
330 トーンカーブ(補正特定手段)
10 CPU(修正手段)
16 刷版出力装置
Claims (7)
- マトリクス状に面付けされた複数のページを表す刷版を作成するための刷版出力データを各色版毎に予め記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から前記刷版出力データを読み出し、前記刷版の大きさを示す表示枠と前記マトリクス状に面付けされた複数のページの各々に対応するページ部であって前記表示枠内に前記マトリクス状に配列される複数のページ部とを表示するシュミレーション画面を前記読み出した刷版出力データにしたがって表示する表示手段と、
前記シュミレーション画面内の領域を特定する領域特定手段と、
色調補正に係わる色版を特定する色版特定手段と、
色調補正の度合を特定する補正特定手段と、
前記領域特定手段で特定された領域について、前記色版特定手段で特定された色版に係わる刷版出力データを、前記補正特定手段で特定された色調補正の度合に応じて修正し、新たな刷版出力データを生成する修正手段と、
を備え、
前記領域特定手段で特定された領域について、前記色版特定手段で特定された色版に係わる刷版出力データの表す色調に応じたトーンカーブを前記シュミレーション画面に表示させ、前記トーンカーブを変化させる旨の入力が為された場合に、前記トーンカーブの変化の度合に応じて色調補正の度合を前記補正特定手段に特定させ、該領域に含まれるページ部の色調をその特定結果に応じて更新する
ことを特徴とする刷版データ修正装置。 - 刷版を作成するための刷版出力データを各色版毎に予め記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から前記刷版出力データを読み出して前記刷版の印刷内容をシュミレーション画面に表示する表示手段と、
前記シュミレーション画面内の領域を特定する領域特定手段と、
色調補正に係わる色版を特定する色版特定手段と、
色調補正の度合を特定する補正特定手段と、
前記領域特定手段で特定された領域について、前記色版特定手段で特定された色版に係わる刷版出力データを、前記補正特定手段で特定された色調補正の度合に応じて修正するとともに、その刷版出力データから作成される刷版を所定の印刷方向に沿って印刷する場合に、前記領域特定手段により特定された領域に後続して印刷される領域の色調を、前記領域特定手段により特定された領域について前記補正特定手段で特定された色調補正の度合と前記印刷方向から見て手前の領域の補正量に応じて後半部分の刷版出力データを補正するために予め定められた関数とにしたがって修正し、新たな刷版出力データを生成する修正手段と
を備えたことを特徴とする刷版データ修正装置。 - 刷版を作成するための刷版出力データを各色版毎に予め記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から前記刷版出力データを読み出して前記刷版の印刷内容をシュミレーション画面に表示する表示手段と、
前記シュミレーション画面内の領域を特定する領域特定手段と、
色調補正に係わる色版を特定する色版特定手段と、
色調補正の度合を特定する補正特定手段と、
前記領域特定手段で特定された領域について、前記色版特定手段で特定された色版に係わる刷版出力データを、前記補正特定手段で特定された色調補正の度合に応じて修正するとともに、その刷版出力データから作成される刷版を所定の印刷方向に沿って印刷する場合に、前記領域特定手段により特定された領域に後続して印刷される領域の色調を、前記領域特定手段により特定された領域について前記補正特定手段で特定された色調補正の度合と前記印刷方向から見て手前の領域の補正量に応じて後半部分の刷版出力データを補正するために予め定められた関数とにしたがって修正し、新たな刷版出力データを生成する修正手段と
を備え、
前記領域特定手段で特定された領域について、前記色版特定手段で特定された色版に係わる刷版データの表す色調に応じたトーンカーブを前記シュミレーション画面に表示させ、前記トーンカーブを変化させる旨の入力が為された場合に、前記トーンカーブの変化の度合に応じてその領域の色調補正の度合を前記補正特定手段に特定させるとともに、その特定結果に応じて前記シュミレーション画面に表示されている刷版の印刷内容を更新する
ことを特徴とする刷版データ修正装置。 - 前記表示手段の画面内の任意の点を指示する指示手段を備え、
前記表示手段は、具象化された複数の図形種を表示し、
前記領域特定手段は、前記指示手段によって特定された前記図形種に基づいて、前記シュミレーション画面枠内の領域を特定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の刷版データ修正装置。 - 前記表示手段は、前記色版特定手段によって特定された色版を表示することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の刷版データ修正装置。
- 前記修正手段は生成した新たな前記刷版データを前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の刷版データ修正装置。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の刷版データ修正装置と、前記刷版データに基づいて刷版を作成する刷版出力装置とを備えたことを特徴とする刷版作成装置。
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JP06444696A JP3772378B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 刷版データ修正装置および刷版作成装置 |
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