JP3771757B2 - トランスファ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前後移動可能な1対のトランスファバーに開閉可能な複数対のフインガを各対ごとに対向して装着可能なトランスファスライド機構と、このトランスファスライド機構を前後往復移動させる前後駆動機構とをトランスファプレスに設けて、その上流工程のワークを下流工程に順次移送するトランスファ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術としては、前後移動可能な1対のトランスファバーに,ばねなどで開閉可能な複数対のフィンガを装着したトランスファ装置(以下、従来技術Aという)、前後移動かつ遠近移動可能な1対のトランスファバーに、ばねなどで開閉可能な複数対のフィンガを装着したトランスファ装置(以下、従来技術Bという)、または、これらのトランスファ装置において、ワークの底面とダイの上面との間に空間を形成して把持するようにしたトランスファ装置(以下、従来技術Cという)が知られている。
【0003】
従来技術Aのトランスファ装置では、複数対のフィンガに把持されたワークを1対のトランスファバーの進退移動のみで下流工程に移送するものである。従来技術Bのトランスファ装置では、複数対のフィンガが、ワークを把持する時期に1対のトランスファバーを把持位置に接近移動させ、ワークを解放する時期に非把持位置に離隔移動させて、高速加工におけるフィンガの把持または解放を助け、そしてワークを把持した1対のトランスファバーを前進させることで、下流工程に移送するものである。また、従来技術Cのトランスファ装置では、ワークの底面とダイの上面との間に空間を形成するように把持することで、ワークの底面がダイの上面に摺接しないようにして移送するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術Aのトランスファ装置においては、把持されたワークを下流工程に移送する際に、そのワークの底面がダイの上面に摺接して、その底面に擦疵が生じやすいという問題や、高速加工に対応できないという問題があった。従来技術Bのトランスファ装置においては、高速加工には対応しやすいが、ワークを移送する際に底面がダイの上面に摺接して、その底面に擦疵が生じやすいという問題があった。
【0005】
また、従来技術Cのトランスファ装置においては、ワークの底面がダイの上面に摺接することは回避できるが、それでも、ダイの上面との間に空間を形成する把持位置にワークを押し上げるノックアウトの上面と、そのワークの底面とが摺接することは回避できないという問題があった。請求項ごとの解決すべき課題は次の通りである。
【0009】
請求項の発明においては、ワークを移送する際に、トランスファスライド機構をそのフィンガとともに上昇させ、設定の把持時期または解放時期に1対のトランスファバーを遠近移動させて、ワーク底面の擦疵発生を回避し、1対のトランスファバーの遠近移動のタイミングを適正化しトランスファバーを遠近移動させ、簡素な構造とすることで高速加工が可能なトランスファ装置を構成することが課題である。
【0011】
請求項の発明においては、トランスファスライド機構が前進移動する間では上昇させ、次の前進開始までの間に下降させるように、かつ、設定の把持時期または解放時期に1対のトランスファバーを離隔移動させるように、正確なタイミングで上下遠近移動機構を駆動することが課題である。
【0012】
請求項の発明においては、トランスファスライド機構を高速度で上下移動させることは困難であり、この問題点を解決できる上下遠近移動機構を構成することが課題である。
【0013】
本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、把持されたワークを下流工程に移送する際に、そのワークの底面が、ダイの上面またはノックアウトの上面に摺接して、その底面に擦疵が生じやすいという問題や、高速加工ができないという問題などを解決することである。 そして、構造を簡素にして、安価なトランスファプレスのトランスファ装置を提供しようとするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本請求項の発明は、前後移動可能な1対のトランスファバーに開閉可能な複数対のフインガを各対ごとに対向して装着可能なトランスファスライド機構と、このトランスファスライド機構を前後往復移動させる前後駆動機構とをトランスファプレスに設けて、その上流工程のワークを下流工程に順次移送する装置であって、前記トランスファスライド機構の1対のトランスファバーは、直列されたダイの上側位置でワークの移送中心軸線を挟んで平行かつ遠近移動可能に設けて前記前後駆動機構と上下移動自在に連結し、このトランスファスライド機構を上下移動させるとともに前記1対のトランスファバーを前記フィンガがワークを把持可能な把持実行位置と把持不可能な非把持実行位置とにワークの移送中心軸線を挟んで遠近移動させる上下遠近移動機構と、前記トランスファスライド機構を少なくとも後退端位置から前進端位置に前進移動する間では上昇させ次の前進開始までの間に下降させるように、かつ、前記1対のトランスファバーを少なくとも後退端位置で前記フィンガによってワークの把持を開始する把持開始時期までに把持実行位置に接近移動させ把持されたワークを前進端位置で前記フィンガから解放を開始する解放開始時期に非把持位置に離隔移動させるように前記上下遠近移動機構を駆動する上下遠近駆動機構とを備えて、前記トランスファスライド機構が後退端位置から前進端位置に前進移動する間は、このトランスファスライド機構をそのフィンガとともに上昇させることで、そのフィンガに把持されたワークの底面とダイの上面との間に空間を形成してワークを下流工程に移送するとともに、少なくとも後退端位置で把持開始時期までに把持実行位置と、前進端位置で解放開始時期に非把持位置とに前記1対のトランスファバーを関連的に遠近移動するようにしたトランスファ装置において、前記上下遠近移動機構は、前記1対のトランスファバーの各々を前後遠近移動自在であるように各々の下側位置に設けた少なくとも1対の前後遠近案内台ユニットと、この1対の前後遠近案内台ユニットをその上面で前後・遠近方向に移動自在なリニア軸受部材で構成し前記1対のトランスファバーを上下移動可能であるように下台の上側位置で上下移動可能な1対の昇降台と、この1対の昇降台を上下移動可能に各々案内する1対の上下案内部材と、前記1対の前後遠近案内台ユニットの遠近移動する対向端部に各々設けた1対の遠近カムフオロアと、上昇移動することで前記1対の昇降台を上昇させるようにこの1対の昇降台に各々掛止されて上下移動可能な昇降ロッドと、この昇降ロッドの上端部に設けられ下降移動することで前記1対の遠近カムフオロアを介して前記1対の昇降台を下台に当接するまで各々下降させ下台に当接した後もさらに下降移動することで前記1対の遠近カムフオロアを介して前記前後遠近案内台ユニットを押し拡げて各々離隔移動させる楔状カムと、この楔状カムに前記1対の遠近カムフオロアが各々当接するように前記1対の前後遠近案内台ユニットを付勢可能に前記1対の昇降台に各々設けられた1対の付勢部材とを含んでなり、前記昇降ロッドを前記上下遠近駆動機構により上昇移動させることで、前記1対の昇降台と前記1対の前後遠近案内台ユニットとを介して前記一対のトランスファバを上昇移動させるとともに前記付勢部材で接近移動させ、前記昇降ロッドを下降移動させることで、前記1対の遠近カムフオロアと前記1対の前後遠近案内台ユニットとを介して前記1対のトランスファバーを下降移動、かつ、離隔移動するようにしたものである。
【0023】
請求項の発明によれば、トランスファスライド機構が後退端位置から前進端位置に前進移動する間は、このトランスファスライド機構をそのフィンガとともに上昇させることで、そのフィンガに把持されたワークの底面とダイの上面との間に空間を形成してワークを下流工程に移送するとともに、少なくとも後退端位置で把持開始時期までに把持実行位置と、前進端位置で解放開始時期に非把持位置とに1対のトランスファバーを関連的に遠近移動することができ、ワークの移送に際して、ワーク底面の擦疵発生を防ぎ、スプレッダの併用をなくして1対のトランスファバーの遠近移動のタイミングが適正化できるので高速加工が可能となる効果に加えて、 上下遠近移動機構は、上述した1対の前後遠近案内台ユニットと、1対の昇降台と、1対の上下案内部材と、1対の遠近カムフオロアと、昇降ロッドと、楔状カムと、1対の付勢部材とを設けるようにしたので、昇降ロッドを上昇移動させることで、1対の昇降台と1対の前後遠近案内台ユニットとを介してトランスファスライド機構を簡素な構造で上昇移動させるとともに、昇降ロッドを下降移動させることで、1対の遠近カムフオロアと1対の前後遠近案内台ユニットとを介して1対のトランスファバーを簡素な構造で下降移動かつ遠近移動することができる。
【0024】
請求項の発明は、前記上下遠近駆動機構は、揺動可能に一端部がボルスタ部に枢支され端部が前記上下遠近移動機構の前記昇降ロッドの下端部と関節状に係着された揺動レバーと、この揺動レバーに回転可能に設けられた上下カムフオロアと、この上下カムフオロアと当接して前記揺動レバーを揺動可能なカム曲面が形成されて前記前後駆動機構と関連的に回転可能な上下駆動カムとを含んでなり、この上下駆動カムが前記前後駆動機構と関連的に回転することで、前記トランスファスライド機構を少なくとも後退端位置から前進端位置に前進移動する間では上昇させ、次の前進開始までの間に下降させるように、かつ、前記1対のトランスファバーを少なくとも後退端位置で前記フィンガによってワークの把持を開始する把持開始時期までに把持実行位置に接近移動させ、把持されたワークを前進端位置で前記フィンガから解放を開始する解放開始時期に非把持位置に離隔移動させるように前記上下遠近移動機構を駆動するようにしたものである。
【0025】
請求項の発明によれば、上下遠近駆動機構は、上述した揺動レバーと、上下カムフオロアと、上下駆動カムとを備えるようにしたので、この上下駆動カムが前後駆動機構と関連的に回転することで、トランスファスライド機構を少なくとも後退端位置から前進端位置に前進移動する間では上昇させ、次の前進開始までの間に下降させるように、かつ、1対のトランスファバーを少なくとも後退端位置でフィンガによってワークの把持を開始する把持開始時期までに把持実行位置に接近移動させ、把持されたワークを前進端位置でフィンガから解放を開始する解放開始時期に非把持位置に離隔移動させるように上下遠近移動機構を駆動することができる。従って、1対のトランスファバーをその前後移動に同期させて、上下移動および遠近移動させることができる。
【0026】
請求項の発明は、前記上下遠近移動機構には、一端は前記下台に掛止させ他端は前記1対の昇降台に各々掛止させて前記1対の昇降台を各々下方に常時付勢する1対の下降付勢ばねを設けて、この1対の下降付勢ばねによって前記1対の昇降台を常時下方に付勢することで、前記昇降ロッドを下降移動させて前記1対の遠近カムフオロアを介して前記1対のトランスファバーを下降移動させる際に、前記楔状カムによる前記1対のトランスファバーの下降移動に加勢するようにしたものである。
【0027】
請求項の発明によれば、上下遠近移動機構には、上述した1対の下降付勢ばねを設けるようにしたので、この1対の下降付勢ばねによって1対の昇降台を常時下方に付勢することで、昇降ロッドを下降移動させて1対の遠近カムフオロアを介して1対のトランスファバーを下降移動させる際に、楔状カムによる1対のトランスファバーの下降移動を加勢することができる。従って、1対のトランスファバーは、下降途中で楔状カムによって離隔されることなく、下降端に達してから楔状カムの作用で離隔され、加工速度の向上が図れる。また、下降付勢ばねのみで1対のトランスファバーを下降させ、楔状カムは、離隔移動させる作用のみにすることもできる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面にもとづき説明する。
【0029】
図1は、トランスファ装置の全体を示す上面図、図2は、図1の前後移動軸線上のA−A矢視縦断面図、図3は、前後駆動機構、上下遠近移動機構、トランスファスライド機構を示す図1左側部の拡大上面図、図4は、図3の前後移動軸線上のB−B矢視縦断面図、図5は、上下遠近移動機構、上下遠近駆動機構を示す図1のC−C矢視縦断面図、図6は、上下遠近移動機構を示す図5上部の拡大縦断面図、図7は、図6に示す上下遠近移動機構の他の実施例を示す拡大縦断面図、図8は、プレススライドの上下移動と、1対のトランスファバーの前後移動、上下移動、遠近移動との関係を示す作動タイミング図である。
【0030】
図1,図2において、本例のトランスファ装置は、前後移動可能な1対のトランスファバー1A,1Bが、フレーム23A,23Bに橋設固定されたボルスタ4上の下台8の上側位置で平行、かつ、前後移動軸線方向に設けられ、この1対のトランスファバー1A,1Bに開閉可能な複数対のフィンガ2A,2Bが装着されたトランスファスライド機構110と、このトランスファスライド機構110を昇降台3A,3Bで案内され上下方向に移動させる上下遠近移動機構120,120と、この1対のトランスファバー1A,1Bが上下動する前後においてもトランスファスライド機構110の前後移動が可能に設けられた継手部材と図示しないプレススライドを駆動するプレス駆動カムを支承するプレス駆動カム軸と同期する前後駆動カム軸6の前後駆動カム7と往復移動体12とで構成する前後駆動機構130と、1対のトランスファバー1A,1Bを上下遠近移動させるために上下遠近移動機構120,120を駆動する上下遠近駆動機構140,140とで構成されている。
【0031】
図3は、図1の左側部の拡大図であって、1対のトランスファバー1A,1Bの上下遠近移動時にもこのトランスファバー1A,1Bの前後移動を可能にする往復移動体12と、トランスファバー1A,1Bとを連接する継手部材である頭付ボルト15,連結台16,ピン17A,17B,ホルダ18,ロッド19,掛止腕20,連結腕21A,21B,ロッド軸受22A,22Bを有する前後駆動機構130およびこの前後駆動機構130と上下遠近移動機構120,120を支える昇降台3A,3Bとの位置関係を示している。図4は、図3の拡大した縦断面図であり、前記継手部材、下台8に設けられているダイ9、ノックアウト10、昇降台3A,3B及びフィンガ2A,2Bが装備されたトランスファバー1A,1Bの位置関係を示している。
【0032】
次にトランスファスライド機構110、上下遠近移動機構120,120、前後駆動機構130、上下遠近駆動機構140,140の構成を図3,図4において説明する。トランスファスライド機構110は、1対のトランスファバー1A,1Bに開閉可能な複数対のフィンガ2A,2Bが装着され,トランスファバー1A,1Bの前端側と後端側とで下台8上の2か所に設けた昇降台3A,3Bで下面が支持されている。
【0033】
このトランスファバー1A,1Bは、昇降台3A,3Bとの間に、前後遠近案内台ユニットである遠近案内体50A,50B,敷台51A,51B,前後摺動子52A,52B,遠近摺動子53A,53B,前後案内体54A,54B,中敷台55A,55Bを挟むように設けたことにより、前後遠近方向に摺動可能に案内されている。
【0034】
図示しないプレス駆動カム軸と同期回転するように連結され、ボルスタ4に固定した軸受ブラケット5に前後駆動カム軸6が軸承されている。この前後駆動カム軸6に止着された前後駆動カム7の回転により、トランスファバー1A,1Bは、後述する継手部材を介して、前進端位置と後退端位置との間を往復移動する。
【0035】
上下遠近移動機構120,120は昇降台3A,3Bの中央部分に穿設された穴の周縁部下端面とボルスタ4に装着された下台8を貫通させて設けた縦穴に上下動可能に支承された昇降ロッド25A,25Bの段部係合面25aが係合しており、この昇降ロッド25A,25Bを上昇移動させたとき、昇降台3A,3Bも上昇移動するように係合している。また、この昇降ロッド25A,25Bの上下動に続く昇降ロッド25A,25Bの下降・上昇に対して楔状カムが作用してトランスファバー1A,1Bの遠近移動が操作される。
【0036】
前後駆動機構130は、前後駆動カム軸6の回転運動で往復移動体12を前後移動させる直線運動に変換する部分と、これをトランスファスライド機構110のトランスファバー1A,1Bに伝達する継手部材とで構成されている。
【0037】
本例の前後駆動機構130は、図3において、ボルスタ4に固定した軸受ブラケット5に、前後駆動カム軸6と直交する平面上でこの軸を中にして両軸端部を固定された平行な2本の前後案内軸11A,11Bに支承された往復移動体12は、この往復移動体12上に取着された前後カムフオロア13A,13Bに外接する前後駆動カム7の回転に従い前後方向の往復運転にされる。前後カムフオロア13Aは軸固定、前後カムフオロア13Bは軸芯位置を棒先ねじ14で調整し固定する。往復移動体12の後退端にはストッパ24が設けられている。
【0038】
次に往復移動体12の往復運動をトランスファバー1A,1Bに伝える前記継手部材の構成は、図4において、往復移動体12側には前進端側の中央上面に刻設された溝12aに係合する頭部を有する頭付ボルト15を固定した連結台16が固着されている。往復移動されるトランスファバー1A,1Bは、前後方向のほか遠近方向や、上下方向にも作動タイミングに従って移動する。遠近方向と上下方向の自在な移動に対し連結台16とトランスファバー1A,1Bとの間に滑り対偶が直交する継手部材を設けている。
【0039】
一つの滑り対偶は連結台16に穿孔された2個の平行穴と上下方向に滑動する2本のピン17A,17Bを植設固定したホルダ18とで形成し、他の滑り対偶は2本のピン17A,17Bの軸芯を通る平面と1対のトランスファバー1A,1Bの上面平行する方向に軸線を有するロッド19をホルダ18の前進側端面18aに当接させ、かぎ形突起部を持つ掛止腕20で挟持固定されたロッド19と1対のトランスファバー1A,1Bのそれぞれの後端側に固着した連結腕21A,21Bに孔設されたロッド軸受22A,22Bとがロッド19の両軸端でトランスファバー1A,1Bの遠近移動時に滑動するように形成されている。また、トランスファバー1A,1Bは、この前後駆動機構130に対して、ピン17A,17Bによって上下移動が自在である。
【0040】
図5は、1対のトランスファバー1A,1Bが設けられたトランスファスライド機構110,110と、その1対のトランスファバー1A,1Bを上下遠近移動させる上下遠近移動機構120,120と、この上下遠近移動機構120,120の上下移動機構部と遠近移動機構部とを関連的に駆動する上下遠近駆動機構140,140とを示す。
【0041】
本例の上下遠近駆動機構140,140は、図5において、2組の昇降台3A,3Bは下台8の上面に前記トランスファバー1A,1Bの前側と後側にそれぞれ設けられている。昇降台3A,3Bの上下案内部材は下台8の正確な位置決めと円滑な上下動可能に昇降台3A,3Bの各々の下面から垂直に突出させてこの昇降台3A,3Bに固定した2本ずつの上下案内軸34A,34Bを下台8に穿設した案内軸受35A,35Bを上下案内軸34A,34Bに対応して設けている。
【0042】
図示しないプレス駆動カム軸と連動して回転する上下駆動カム軸31に軸着された1対の上下駆動カム32A,32Bにより、昇降ロッド25A,25Bを上下動させる。上昇の後半に昇降台3A,3Bと係合して上昇させ、下降時の前半で昇降台3A,3Bを下台8の上面まで降下するようにカム曲線は設計されている。後半は昇降ロッド25A,25Bの先端の楔状カム33A,33Bでトランスファバー1A,1Bを遠近移動させる。
【0043】
次に上下遠近移動機構120,120について、昇降台3A,3Bを上下移動させる昇降ロッド25A,25Bとの前記係合を説明する。
【0044】
図において、昇降台3A,3Bは、下台8の上面に当接する位置から昇降ロッド25A,25Bの上部に形成された段状係合面25aと昇降台3A,3Bの穴周縁部下端面とが当接して隙間Sとなる位置を保持するよう形成された上下駆動カム32A,32Bのカム曲線に従い上昇する。
【0045】
上下移動される昇降ロッド25A,25Bは、下台8の案内穴8aで上部が案内され、案内板36A,36Bで下部が案内される。この案内板36A,36Bの上面と、昇降ロッド25A,25Bの段部との間には、上昇付勢ばね37A,37Bを外挿し、昇降ロッド25A,25Bを上方向に付勢している。続く遠近移動のためのリフト量が上下駆動カム32A,32Bのカム溝32aが続いて形成されている。
【0046】
このリフト量で案内される上下カムフオロア38A,38Bの動きは、ボルスタ4に固定したブラケット39A,39Bの先端部の揺動枢軸40A,40Bで軸承された揺動レバー41A,41Bの揺動角に変換される。最終的には昇降ロッド25A,25Bの下端に設けた連結駒42A,42Bと関節状に係合する点において上下方向の変位に拡大され昇降ロッド25A,25Bを上下方向に移動させる。
【0047】
昇降ロッド25A,25Bが降下して、この昇降ロッド25A,25Bの先端に固定された楔状カム33A,33Bが作用する。この楔状カム33A,33Bは、下端部が、昇降ロッド25A,25Bの外径と略同一の半径で、上方に向かうに従い、その半径が大きく傾斜する楔状カム面33a,33aを両側面に形成している。この楔状カム面33a,33aに前記上下案内部材に設けた遠近カムフオロア43A,43Bが接触し、生じた下方向分力を受けて下台8の上面まで昇降台3A,3Bは降下する。後述するように上下案内軸34A,34Bの下方向に下降付勢ばね60A,60Bで付勢して積極的に降下するようにすることもできる〔図7参照〕。
【0048】
図6は、1対のトランスファバー1A,1Bを上下遠近移動させる上下遠近移動機構120,120、その楔状カム33A,33Bと前後遠近案内台ユニットの係合関係、昇降ロッド25A,25Bと昇降台3A,3Bおよび上下案内部材との関係等を示している。図6において、1対のトランスファバー1A,1Bは、直列されたダイ9の上側位置で、ワークの移送中心軸線を挟んで平行かつ遠近移動可能に配設し、このトランスファバー1A,1Bと昇降台3A,3Bとの間には、トランスファバー1A,1Bを前後(図6紙面の表裏)方向と遠近(図6紙面の左右)方向とに移動案内する前後遠近案内台ユニットが設けられている。
【0049】
この上下遠近移動機構120,120の中央部には、上下移動可能に昇降ロッド25A,25Bが設けられ、その上端部には、楔状カム33A,33Bが取着されている。この楔状カム33A,33Bを上下方向に移動位置決めすることで、トランスファバー1A,1Bは上下および遠近移動する。
【0050】
図中、本例の上下遠近移動機構120,120は、1対のトランスファバー1A,1Bの下側位置に1対の前後遠近案内台ユニットを設け、上下案内部材の面側から支持する1対の昇降台3A,3Bと、この昇降台3A,3Bを押し上げる昇降ロッド25A,25Bの段状係合面25aを軸の上部に有し、上部軸端に取着した楔状カム33A,33Bの降下時に昇降台3A,3Bを下台8の上面まで降下させる。続いて前記前後遠近案内台ユニットの中敷台55A,55Bに取着した遠近カムフオロア43A,43Bに作用して1対のトランスファバー1A,1Bを離隔させる1対の昇降ロッド25A,25Bから構成されている。
【0051】
前記前後遠近案内台ユニットは、トランスファバー1A,1Bの前進・後退・送りと接近・離隔・移動の遠近送りが直交し且つ円滑な移動ができるように昇降台3A,3B上に前後・遠近方向に移動自在なリニア軸受部材を直交して構成されている。
【0052】
前記リニア軸受部材は、昇降台3A,3Bの各々上面にリニア軸受で支承された遠近案内体50A,50Bを対向して設け、トランスファバー1A,1Bの敷台51A,51Bのそれぞれの下面をリニア軸受で支承された前後摺動子52A,52Bで支え、前記遠近案内体50A,50Bの遠近摺動子53A,53Bと前記前後摺動子52A,52Bの前後案内体54A,54Bとの間にこれらの両案内を取着する中敷台55A,55Bが設けられている。中敷台55A,55Bのそれぞれの接近側端部には楔状カム33A,33Bと係合する遠近カムフオロア43A,43Bを軸承する突起片56A,56Bが対向して取着されている。
【0053】
また中敷台55A,55Bのそれぞれの外側端面からこの中敷台55A,55Bを接近する方向に押圧する押圧子57A,57Bとこれを付勢部材である空圧アクチュエータ58A,58Bが昇降台3A,3Bの外側端面に固定したブラケット59A,59Bに設けられている。それぞれの遠近カムフオロア43A,43Bは、昇降ロッド25A,25Bの上部軸端の楔状カム33A,33Bの楔状カム面33a,33aを対向するように押圧して当接している。昇降ロッド25A,25Bの上昇端にあるときは遠近カムフオロア43A,43Bは最も接近した位置に楔状カム33A,33Bの楔状カム面33a,33aにより位置決めされる。
【0054】
昇降ロッド25A,25Bが下降する初めの段階で、楔状カム33A,33Bの楔状カム面33a,33aが遠近カムフオロア43A,43Bに作用して、中敷台55A,55Bを下方に移動させて昇降台3A,3Bを下台8の上面に当接させ、昇降ロッド25A,25Bが下降することで、トランスファバー1A,1Bが離隔するように中敷台55A,55Bを移動させる。
【0055】
上下遠近駆動機構140,140は前述したように、昇降ロッド25A,25Bの上下動を駆動する上下駆動カム32A,32B、そのカム溝32aに嵌装する上下カムフオロア38A,38B、その変位量を昇降ロッド25A,25Bに伝える揺動レバー41A,41B等の構成を既に説明しているので説明を省略する。なお、上下駆動カム32A,32Bの各々のカム溝32aは、昇降台3A,3Bの上下移動とトランスファバー1A,1Bの遠近移動とを連続的に作動させるために、そのカム曲面は、上下移動作用部と遠近移動作用部とが1回転角度内で連続するように各々形成されている。
【0056】
昇降台3A,3Bを昇降ロッド25A,25Bが係合する軸の段部係合面25aで持ち上げて、昇降台3A,3Bと下台8との間に隙間Sが形成される。この状態でフィンガ2A,2Bがワークを把持して前進する。その後昇降ロッド25A,25Bが降下したとき、昇降台3A,3Bも楔状カム33A,33Bの下降に追従して降下するのは前述したとおりである。
【0057】
昇降ロッド25A,25Bが降下する際に、昇降台3A,3Bと昇降ロッド25A,25Bとの係合面が離反しないで昇降台3A,3Bが下台8の上面に着座するように下降付勢ばね60A,60Bで下方向に付勢した他の上下案内部材の例を図7に示している。図において案内軸受35A,35Bでそれぞれ支承される上下案内軸34A,34Bを下方向に付勢する下降付勢ばね60A,60Bを上下案内軸34A,34Bの下端に取着したボルト61A,61Bの頭部の段付面と下台8の穿設穴の底面との間で支持して昇降台3A,3Bの下降を積極的に行うものである。
【0058】
前述のように構成した本例の主な構成部の作用を次に説明する。本例の前後駆動機構130の継手部材の作用は、図3,図4において、前後移動軸線方向に移動する往復移動体12と前後・上下・遠近の三方向に移動するトランスファバー1A,1Bとを継手部材が連接している。上下方向は往復移動体12に固定の連結台16とホルダ18に固着した1対のピン17A,17Bとが摺動し、遠近方向は1対のトランスファバー1A,1Bのそれぞれの後端に固定した連結腕21A,21Bの穴に嵌装したロッド軸受22A,22Bの穴と、中央部分がホルダ18と掛止腕20とで挟持されたロッド19の両軸端が摺動可能に支承されピン17A,17Bとロッド19の二つの摺動軸芯の直交する方向に移動自在である。従ってトランスファバー1A,1Bの上下方向・遠近方向の移動は自在であることを示している。
【0059】
次にトランスファスライド機構110の上下遠近移動機構120,120の作用は、図5,図6において、昇降ロッド25A,25Bの上下移動と、空圧アクチュエータ58A,58Bによる付勢とで行われる。図示しないプレススライドを駆動するプレス駆動カムのプレス駆動カム軸と同期回転する1対の上下駆動カム32A,32Bに刻設されたカム溝32aに嵌装された上下カムフオロア38A,38Bの動きは揺動レバー41A,41Bの先端の自在連結子44A,44Bの動きに拡大される。
【0060】
この動き量は、昇降ロッド25A,25Bの下部軸端に螺着し位置決めされた連結駒42A,42Bを上下させ昇降ロッド25A,25Bの上下動き量となる。1対の昇降ロッド25A,25Bはそれぞれの上昇付勢ばね37A,37Bで上方向に付勢されている。トランスファスライド機構110と昇降台3A,3Bの重量が大きいので昇降ロッド25A,25Bの軸の段状係合面25aが昇降台3A,3Bの嵌装穴で掛け止めされている。従って1対の昇降ロッド25A,25Bが、上下駆動カム32A,32Bで上向きに駆動されたとき昇降台3A,3Bを段状係合面25aで隙間量Sだけ上昇させる。
【0061】
対向するフィンガ2A,2Bがワークを把持したまま前進送りするトランスファスライド機構110の後退端位置から前進端位置への移動の間はワーク下面とダイ9若しくはノックアウト10の上面との干渉による擦疵の発生を回避するために隙間Sを保持する。1対の昇降台3A,3Bの上下動を支える上下案内部材の作用は後退端側の昇降台3Aと前進端側の昇降台3Bのそれぞれの下側に設けられ、昇降台3A,3Bのそれぞれの下面に突出した2本の上下案内軸34A,34Bが下台8上に平行に穿孔した孔に嵌装した案内軸受35A,35Bに支承案内されて1対の昇降ロッド25A,25Bにより上下方向に滑らかに摺動させることである。
【0062】
次に上下遠近駆動機構140,140の作用は、図5,図6において、トランスファスライド機構110が上下遠近駆動機構140,140の駆動により上下移動し、続いてその1対のトランスファバー1A,1Bにそれぞれ対向して設けたフィンガ2A,2Bを把持実行位置と非把持位置とに遠近移動する二つの継続した動作を昇降ロッド25A,25Bに付与するため上下駆動カム32A,32Bのカム溝32aに所定のカム曲線を刻設する。トランスファスライド機構110が上昇した位置を保っている間に前進送りをし前進送り完了後にプレススライドが下降し下死点位置に達する前の近傍時期を選んでフィンガ2A,2Bをワーク把持位置から非把持位置へ離隔させるよう昇降ロッド25A,25Bを更に下降させるようにカム溝32aを刻設する。
【0063】
前述のようにトランスファスライド機構110の上下動とフィンガ2A,2Bの接近・離隔を1対の上下駆動カム32A,32Bで昇降ロッド25A,25Bを二段階に上下動させることにより実行する。この場合、昇降台3A,3B上に設けたトランスファバー1A,1Bは前後送りとこれに直交する遠近送りが自在な前後遠近案内台ユニットの機能で担保されている。
【0064】
前記前後遠近案内台ユニットにおいて、昇降台3A,3B上でトランスファバー1A,1Bを支える敷台51A,51Bの中間に、摺動可能なスライド軸受が直交するそれぞれの摺動面に嵌挿して設けられているので、円滑な昇降台3A,3Bの上下遠近駆動が可能となる。また、トランスファスライド機構110が前進送りされる前後にトランスファバー1A,1Bが上下送りされ、後退送りされる前後にトランスファバー1A,1Bが遠近送りされので、前後駆動カム7によるトランスファスライド機構110の前後送りを伝える継手部材には、トランスファバー1A,1Bの上下送りと遠近送り時に摺動して連結する自在継手が用いられておりトランスファバー1A,1Bの円滑な動きを担保している。
【0065】
昇降ロッド25A,25Bが上下駆動カム32A,32Bにより下降を始めると、この昇降ロッド25A,25Bの上端に取着した楔状カム33A,33Bが1対の遠近カムフオロア43A,43Bを押し拡げる。この遠近カムフオロア43A,43Bを固定した中敷台55A,55Bの外側から楔状カム33A,33Bの方向にそれぞれ押圧する空圧アクチュエータ58A,58Bを設けて楔状カム33A,33Bのカム形状に忠実に追従する。
【0066】
この楔状カム33A,33Bが降下してフィンガ2A,2Bがワークの把持位置から非把持位置に離隔される。昇降台3A,3Bの下降は楔状カム33A,33Bの下降により遠近カムフオロア43A,43Bを押すがこの際の下降力は垂直方向の分力として生ずる。図7に示すように昇降台3A,3Bの下面に突出する上下案内軸34A,34Bに下方向に積極的に下降付勢ばね60A,60Bで付勢するときは昇降ロッド25A,25Bの高速な上下動にも追従可能である。
【0067】
作動タイミング図を図8にもとづき説明する。図において、図示しないプレススライドを駆動するプレス駆動カムを基準としたトランスファバー1A,1Bの前後送り(前後駆動カム7)、上下送りと遠近送り(上下駆動カム32A,32B)のタイミングである。横軸はプレス駆動カムの回転角度を示し、0度はプレススライドが下死点位置から上昇を開始する角度位置、180度はプレススライドが上死点位置から下降を開始する角度位置である。
【0068】
本例ではトランスファスライド機構110が後退端位置から前進端位置に前進移動する間はフィンガ2A,2Bとともに若干寸法上昇させフィンガ2A,2Bに把持されるワークの底面とダイ9の上面との間に空間を形成してワークの底面はダイ9の上面またはノックアウト10の上面に摺接しないように上昇のタイミングを選定する点が重要なポイントである。
【0069】
トランスファスライド機構110の上下動は上下遠近駆動機構140,140で駆動され上昇してから前記トランスファスライド機構110が前進端へ移動をした後、前進端位置で原位置への降下を完了する。1対のフィンガ2A,2Bの遠近移動は単独でなく上下遠近移動機構120,120の駆動で行われる。フィンガ2A,2Bがワークから離れてワークの非把持位置に至る前にトランスファバー1A,1Bは前進端位置から後退端位置への後退を始め後退端に達する前にフィンガ2A,2Bがワークの把持位置に接近してワークを把持する。このようにしてトランスファスライド機構110の前進端位置から後退端位置復帰を完了させている。トランスファバー1A,1Bの上下・遠近の動作を前後駆動カム7と上下駆動カム32A,32Bとをプレス駆動カムのプレス駆動カム軸に連動させて作動タイミングを確実にしている。
【0070】
(1)0度≦プレス駆動カムの回転角度<90度
回転するプレス駆動カムが0度の角度位置は、プレススライドが下死点位置に達してから20度回転したプレス加工の完了位置であって、プレススライドとともにパンチが下死点位置から上昇を開始し、90度の角度位置で上昇中間位置に達する。このとき、ワークは、図示しないパンチとノックアウト10とで上昇される。この間、トランスファスライド機構110は、その遠近移動位置がトランスファバー1A,1Bの最も離隔した非把持位置、上下移動位置が下降端位置を各々維持した状態で、その前後移動位置は、後退途中位置からプレス駆動カムが35度の角度位置で後退端位置に達する。
【0071】
そして、トランスファバー1A,1Bは、プレス駆動カムが30度の角度位置で、昇降ロッド25A,25Bが上下駆動カム32A,32Bにより上昇を開始し、空圧アクチュエータ58A,58Bによって付勢されることで接近を開始する。その接近途中でフィンガ2A,2Bがワークに当接して、70度の角度位置で最も接近する把持実行位置に達し、ワークの把持は完了する。なお、この時点での昇降ロッド25A,25Bの上昇移動位置は、その段状係合面25aが、昇降台3A,3Bの穴周縁部下端面に当接する直前の位置であって、ワークを把持したトランスファバー1A,1Bは下降端位置を維持している。
【0072】
(2)90度≦プレス駆動カムの回転角度<180度
プレススライドは、上昇中間位置から、プレス駆動カムが160度の角度位置で上死点位置に達し、180度の角度位置で下降を開始する。この間、トランスファバー1A,1Bは、フィンガ2A,2Bでワークを継続的に把持している。その上下移動位置は、プレス駆動カムが100度の角度位置で、上昇を開始して120度の角度位置で上昇端位置に達する。
【0073】
すなわち、昇降ロッド25A,25Bが、上下駆動カム32A,32Bによってその段状係合面25aと、昇降台3A,3Bの穴周縁部下端面とが当接する上昇移動位置に達する。さらに昇降ロッド25A,25Bが上昇することで、昇降台3A,3Bとともにトランスファバー1A,1Bを上昇端位置まで上昇させる。
【0074】
このとき、ノックアウト10はフィンガ2A,2Bがワークを把持した上昇端位置に待機しているので、ワークの底面は、ダイ9の上面からはもとより、ノックアウト10の上面からも離隔された状態で継続的に把持されている。また、その前後移動位置は、プレス駆動カムが125度の角度位置で、前後駆動カム7によりワークを移送するための前進移動を開始し、180度の角度位置で前進中間位置に達する。
【0075】
(3)180度≦プレス駆動カムの回転角度<270度
プレススライドは、プレス駆動カムが180度の角度位置で下降を開始し、270度の角度位置で下降中間位置に達する。この間、トランスファバー1A,1Bは、ワークを継続的に把持した状態で、前進中間位置から、プレス駆動カムが215度の角度位置で前進端位置に達する。この前進端位置に達することでワークは1加工工程下流に設けられたダイ9の上面位置に移送される。
【0076】
その上下移動位置は、この直後のプレス駆動カムが220度の角度位置で、昇降ロッド25A,25Bが、上下駆動カム32A,32Bによって下降されて、楔状カム33A,33Bの楔状カム面33a,33aによって、昇降台3A,3Bとともにトランスファバー1A,1Bが下降を開始する。この昇降ロッド25A,25Bは継続的に下降され、240度の角度位置で、昇降台3A,3Bの下端面が下台8の上端面に当接する下降端位置に達する。
【0077】
その後、昇降ロッド25A,25Bの下降移動は一時停止され、プレス駆動カムが270度の角度位置で再び下降を開始する。そして、トランスファバー1A,1Bが下降端位置に達し、昇降ロッド25A,25Bの下降移動が一時停止している間に、把持されたワークにパンチが係合する。継続的に下降するパンチは、プレス駆動カムが略270度の角度位置で、その下端部がワークの底内面に達し、待機しているノックアウト10とでワークの底部を挟持する。このワークは、フィンガ2A,2Bによってまだ継続的に把持されている。
【0078】
(4)270度≦プレス駆動カムの回転角度<360度
プレススライドは、下降中間位置からさらに下降し、パンチによってワークをダイ9内に加圧して絞り、しごき加工などをし、プレス駆動カムが340度の角度位置で下死点位置に達し、360度=0度の角度位置で、パンチの加圧による加工は完了する。この間、トランスファバー1A,1Bは、前進端位置で下降端位置をまだ維持しており、プレス駆動カムが270度の角度位置で、一時停止していた昇降ロッド25A,25Bが、上下駆動カム32A,32Bの作動で再び下降を開始する。そして、トランスファバー1A,1Bは、楔状カム33A,33Bの楔状カム面33a,33aによって遠近カムフオロア43A,43Bが押し拡げられて、把持実行位置から離隔するように移動を開始し、310度の角度位置で最も離隔した非把持位置に達する。このようにトランスファバー1A,1Bが離隔しても、離隔開始当初はフィンガ2A,2Bの開閉付勢ばね26A,26Bでワークを付勢しているので、ワークはまだ把持されている。そして、トランスファバー1A,1Bが最も離隔した非把持位置に達するまでの間に、ワークはフィンガ2A,2Bから解放される。また、トランスファバー1A,1Bの前後移動位置は、遠近移動位置が最も離隔した非把持位置に達する直前のプレス駆動カムが305度の角度位置で、後退を開始し、360度の角度位置で後退途中位置に達する。これで、プレスの1加工サイクルは終了し、繰り返し継続的にプレス駆動カムが回転することで、連続的にプレス加工できる。
【0085】
【発明の効果】
本発明は、上述したとおり構成するようにしたので、以下に記載する効果を奏する。
【0090】
請求項の発明によれば、ワークの移送に際して、そのワークの底面は、ダイの上面またはノックアウトの上面に摺接せず、その底面に擦疵を付けないという効果を維持しつつ、また、1対のトランスファバーを把持実行位置と非把持位置とに遠近移動することにより、スプレッダの併用が不要になって高速加工が容易にできる効果も維持しつつ、上下遠近移動機構は、昇降ロッドを上下遠近駆動機構により上昇移動させることで、1対の昇降台と1対の前後遠近案内台ユニットとを介してトランスファスライド機構を上昇移動させるとともに、昇降ロッドを下降移動させることで、1対の遠近カムフオロアと1対の前後遠近案内台ユニットとを介して1対のトランスファバーを下降移動かつ離隔移動するようにしたので、高速加工に対応するトランスファ装置を構造が簡素で安価にできる効果を奏する。
【0091】
請求項の発明によれば、上下遠近駆動機構は、上下駆動カムが前後駆動機構と関連的に回転することで、トランスファスライド機構を少なくとも後退端位置から前進端位置に前進移動する間では上昇させ、次の前進開始までの間に下降させるように、かつ、1対のトランスファバーを少なくとも後退端位置でフィンガによってワークの把持を開始する把持開始時期までに把持実行位置に接近移動させ、把持されたワークを前進端位置でフィンガから解放を開始する解放開始時期に非把持位置に離隔移動させるように上下遠近移動機構を駆動するようにしたので、トランスファスライド機構の上下遠近移動を高速加工の際のプレス加工のタイミングと容易に合わせることができる。
【0092】
請求項の発明によれば、上下遠近移動機構には、1対の下降付勢ばねを設けるようにしたので、楔状カムによる1対のトランスファバーの下降移動を加勢するようにしたので、1対のトランスファバーは、下降途中で楔状カムによって離隔されることなく、下降端に達してから楔状カムの作用で離隔され、加工速度の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
本発明のトランスファ装置に係る実施の形態を以下のとおり図1乃至図8に示す。
【図1】トランスファ装置の全体を示す説明図であって、その上面図である。
【図2】トランスファ装置の上部全体を示す説明図であって、図1の前後移動軸線上のA−A矢視縦断面図である。
【図3】前後駆動機構、上下遠近移動機構、トランスファスライド機構を示す説明図であって、図1左側部の拡大上面図である。
【図4】前後駆動機構、上下遠近移動機構、トランスファスライド機構を示す説明図であって、図3の前後移動軸線上のB−B矢視縦断面図である。
【図5】上下遠近移動機構、上下遠近駆動機構を示す説明図であって、図1の前後移動軸線と直交する上下遠近移動機構中心線上のC−C矢視縦断面図である。
【図6】上下遠近移動機構を示す説明図であって、図5上部の拡大縦断面図である。
【図7】図6に示す上下遠近移動機構の他の実施例を示す説明図であって、その拡大縦断面図である。
【図8】プレススライドの上下移動と、1対のトランスファバーの前後移動、上下移動、遠近移動との関係を示す説明図であって、プレス駆動カムの回転角度を基準とした作動タイミング図である。
【符号の説明】
1A,1B トランスファバー
2A,2B フィンガ
3A,3B 昇降台
6 前後駆動カム軸
7 前後駆動カム
8 下台
9 ダイ
10 ノックアウト
12 往復移動体
25A,25B 昇降ロッド
26A,26B 開閉付勢ばね
32A,32B 上下駆動カム
32a カム溝
33A,33B 楔状カム
33a 楔状カム面
34A,34B 上下案内軸
35A,35B 案内軸受
38A,38B 上下カムフオロア
41A,41B 揺動レバー
43A,43B 遠近カムフオロア
44A,44B 自在連結子
50A,50B 遠近案内体
51A,51B 敷台
52A,52B 前後摺動子
53A,53B 遠近摺動子
54A,54B 前後案内体
55A,55B 中敷台
58A,58B 空圧アクチュエータ
60A,60B 下降付勢ばね
110 トランスファスライド機構
120 上下遠近移動機構
130 前後駆動機構
140 上下遠近駆動機構

Claims (3)

  1. 前後移動可能な1対のトランスファバーに開閉可能な複数対のフインガを各対ごとに対向して装着可能なトランスファスライド機構と、このトランスファスライド機構を前後往復移動させる前後駆動機構とをトランスファプレスに設けて、その上流工程のワークを下流工程に順次移送する装置であって、前記トランスファスライド機構の1対のトランスファバーは、直列されたダイの上側位置でワークの移送中心軸線を挟んで平行かつ遠近移動可能に設けて前記前後駆動機構と上下移動自在に連結し、このトランスファスライド機構を上下移動させるとともに前記1対のトランスファバーを前記フィンガがワークを把持可能な把持実行位置と把持不可能な非把持実行位置とにワークの移送中心軸線を挟んで遠近移動させる上下遠近移動機構と、前記トランスファスライド機構を少なくとも後退端位置から前進端位置に前進移動する間では上昇させ次の前進開始までの間に下降させるように、かつ、前記1対のトランスファバーを少なくとも後退端位置で前記フィンガによってワークの把持を開始する把持開始時期までに把持実行位置に接近移動させ把持されたワークを前進端位置で前記フィンガから解放を開始する解放開始時期に非把持位置に離隔移動させるように前記上下遠近移動機構を駆動する上下遠近駆動機構とを備えて、前記トランスファスライド機構が後退端位置から前進端位置に前進移動する間は、このトランスファスライド機構をそのフィンガとともに上昇させることで、そのフィンガに把持されたワークの底面とダイの上面との間に空間を形成してワークを下流工程に移送するとともに、少なくとも後退端位置で把持開始時期までに把持実行位置と、前進端位置で解放開始時期に非把持位置とに前記1対のトランスファバーを関連的に遠近移動するようにしたトランスファ装置において、前記上下遠近移動機構は、前記1対のトランスファバーの各々を前後遠近移動自在であるように各々の下側位置に設けた少なくとも1対の前後遠近案内台ユニットと、この1対の前後遠近案内台ユニットをその上面で前後・遠近方向に移動自在なリニア軸受部材で構成し前記1対のトランスファバーを上下移動可能であるように下台の上側位置で上下移動可能な1対の昇降台と、この1対の昇降台を上下移動可能に各々案内する1対の上下案内部材と、前記1対の前後遠近案内台ユニットの遠近移動する対向端部に各々設けた1対の遠近カムフオロアと、上昇移動することで前記1対の昇降台を上昇させるようにこの1対の昇降台に各々掛止されて上下移動可能な昇降ロッドと、この昇降ロッドの上端部に設けられ下降移動することで前記1対の遠近カムフオロアを介して前記1対の昇降台を下台に当接するまで各々下降させ下台に当接した後もさらに下降移動することで前記1対の遠近カムフオロアを介して前記前後遠近案内台ユニットを押し拡げて各々離隔移動させる楔状カムと、この楔状カムに前記1対の遠近カムフオロアが各々当接するように前記1対の前後遠近案内台ユニットを付勢可能に前記1対の昇降台に各々設けられた1対の付勢部材とを含んでなり、前記昇降ロッドを前記上下遠近駆動機構により上昇移動させることで、前記1対の昇降台と前記1対の前後遠近案内台ユニットとを介して前記一対のトランスファバを上昇移動させるとともに前記付勢部材で接近移動させ、前記昇降ロッドを下降移動させることで、前記1対の遠近カムフオロアと前記1対の前後遠近案内台ユニットとを介して前記1対のトランスファバーを下降移動、かつ、離隔移動するようにしたことを特徴とするトランスファ装置。
  2. 前記上下遠近駆動機構は、揺動可能に一端部がボルスタ部に枢支され端部が前記上下遠近移動機構の前記昇降ロッドの下端部と関節状に係着された揺動レバーと、この揺動レバーに回転可能に設けられた上下カムフオロアと、この上下カムフオロアと当接して前記揺動レバーを揺動可能なカム曲面が形成されて前記前後駆動機構と関連的に回転可能な上下駆動カムとを含んでなり、この上下駆動カムが前記前後駆動機構と関連的に回転することで、前記トランスファスライド機構を少なくとも後退端位置から前進端位置に前進移動する間では上昇させ、次の前進開始までの間に下降させるように、かつ、前記1対のトランスファバーを少なくとも後退端位置で前記フィンガによってワークの把持を開始する把持開始時期までに把持実行位置に接近移動させ、把持されたワークを前進端位置で前記フィンガから解放を開始する解放開始時期に非把持位置に離隔移動させるように前記上下遠近移動機構を駆動するようにしたことを特徴とする請求項に記載のトランスファ装置。
  3. 前記上下遠近移動機構には、一端は前記下台に掛止させ他端は前記1対の昇降台に各々掛止させて前記1対の昇降台を各々下方に常時付勢する1対の下降付勢ばねを設けて、この1対の下降付勢ばねによって前記1対の昇降台を常時下方に付勢することで、前記昇降ロッドを下降移動させて前記1対の遠近カムフオロアを介して前記1対のトランスファバーを下降移動させる際に、前記楔状カムによる前記1対のトランスファバーの下降移動に加勢するようにしたことを特徴とする請求項またはに記載のトランスファ装置。
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