JP3771713B2 - 積層鉄心 - Google Patents
積層鉄心 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3771713B2 JP3771713B2 JP12404098A JP12404098A JP3771713B2 JP 3771713 B2 JP3771713 B2 JP 3771713B2 JP 12404098 A JP12404098 A JP 12404098A JP 12404098 A JP12404098 A JP 12404098A JP 3771713 B2 JP3771713 B2 JP 3771713B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron core
- caulking
- laminated
- core piece
- punch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は鉄心片をかしめ積層した鉄心に関する。
【0002】
【従来の技術】
積層鉄心は例えば磁極部、極歯、スロット等の他にかしめ部を形成した鉄心片を打抜き、前記かしめ部を介して鉄心片を順次かしめて製造される。積層鉄心は鉄心片間に隙間がなく、また製造工程途中あるいは組立時などで鉄心片間の分離や開きを生じないようかしめ強度が強くなければならない。さらに積層鉄心にタオレ(傾き)や変形などの形状不良がなく直立度がすぐれている必要がある。
【0003】
従来の鉄心片のかしめには、切起し突起やV字状打出し突起を鉄心片に形成し、これら突起を先に打抜かれた鉄心片の前記切起し突起あるいはV字状打ち出し突起の裏面側の凹みに嵌合させて積層しているが、切起し突起の傾斜部あるいはV字状打出し突起の傾斜部が干渉し合い積層鉄心の鉄心片間に例えば10〜20μm程度の隙間が発生する。また、かしめ強度が必ずしも十分に強いとは言えず、積層厚みが大きい鉄心ではかしめ強度が不足し傾きを呈することがあり、積層鉄心の形状が劣化する。
【0004】
鉄心片の他のかしめ部として、図6に示すように板厚み方向への打出し部50がかしめ部の外周に形成され、中央に板面と平行な平行部51が形成され、前記打出し部50と平行部51を傾斜部52でつなげたものがある。これではかしめ強度が高まる作用効果はあるが、かしめ積層した鉄心片Sの間に隙間が依然として生じ、板厚の薄い例えば0.20mm以下の鉄心片Sを積層した鉄心では特に問題を生じる。
【0005】
【この発明が解決しようとする課題】
前記のように従来の積層鉄心はかしめ強度が十分でないこと、鉄心片間に隙間が生じること、形状不良が発生する等の問題があるが、これをなくし本発明はかしめ強度が強く、板厚の薄い鉄心片でも隙間を生じさせることなくかしまりよく積層でき、また積層鉄心に傾斜や変形が発生せず直立度のすぐれた積層鉄心を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、鉄心片を先に打抜かれた鉄心片にかしめ部を介してかしめ積層する積層鉄心において、前記かしめ部の一辺の両側に半抜き段差が形成され該段差からかしめ辺の内方に向かって下方に傾斜し、該両側からの傾斜部が交わった底部が尖り形状であるとともに、当該かしめ部の他辺の両側が打抜き端面で形成されてなるかしめ部構造が鉄心片に形成され、該かしめ部構造を介して鉄心片をかしめ積層している積層鉄心にある。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施例について図面を参照して説明する。
図面において、図1は本発明の実施例におけるかしめ部構造1を形成した回転子用の鉄心片2を示すもので、該鉄心片2には軸孔3、スロット4が形成されている。
【0008】
図2の(a)は、前記図1の鉄心片に形成したかしめ部構造1のX−X断面、(b)はかしめ構造1のY−Y断面を示すもので、かしめ部構造1は辺の対向した両側には半抜きした半抜き段差5、例えば板厚の1/4〜2/4の段差が形成され、該半抜き段差5の位置からかしめ辺の内方に向けて下方へ、例えば板厚と同等まで押し下げられた傾斜部6が形成され、両側の前記傾斜部6が交わる底部7は下側が尖った形状となっている。また、当該かしめ構造1の他辺の両側は打抜き端面8とされている。
【0009】
次に、前記鉄心片2による積層鉄心およびその製造について図3、図4、図5を参照して述べる。間欠的に送られてくる金属薄板9に順送り金型の第1ステ−ション1Sでガイド孔10と軸孔3がガイド孔パンチ11、軸孔パンチ12により打抜き形成され、第2ステ−ション2Sでスロット4がスロット孔パンチ13により打抜きされる。
【0010】
第3ステ−ション3Sでは積層する1枚目の鉄心片2にかしめ部貫通口14がかしめ貫通口パンチ15により打抜きされ、2枚目以降の鉄心片2に対しては該第3ステ−ション3Sのかしめ貫通口パンチ15は作用しないように当該かしめ貫通口パンチ先端がストリッパ16下面から突出しない構造なっている。即ち、かしめ貫通口パンチ基端部15aの背面側に、凹みを設けたスライド17を設け、該スライド17を進退装置18で摺動させて前記パンチ基端部15aと凹みとの係合が解れると、かしめ貫通口パンチ15の先端はストリッパ16下面に突出し、係合するとストリッパ16内にとどまり、積層1枚目の鉄心片2にのみかしめ部貫通口14を形成するようになっている。
【0011】
前記かしめ部構造1は第4ステ−ション4Sで半抜きかしめパンチ19により形成される。該かしめ部構造1は前記半抜き段差5と傾斜部6を形成しているとともに、底部5の下面は平行面のない尖がり形状に形成される。当該かしめ部構造1は積層2枚目から最終枚目の鉄心片2に形成される。また、かしめ部構造1の底部の上面は角状あるいは曲面状を呈している。
【0012】
前記かしめ部構造1を形成した鉄心片2は第5ステ−ション5Sで外形抜きパンチ20で外形抜きされるとともに、ダイ21内で前記かしめ部構造1を介して先に打抜かれた鉄心片2にかしめ積層され、積層鉄心が製造される。
【0013】
該かしめ積層では、鉄心片2に形成した前記かしめ部構造1は前述のようにかしめ部の辺の上部に半抜き段差5があり該段差5から底部7に向かって傾斜面となっているとともに、前記底部7は平行面がなく尖っているので、当該かしめ部構造1は上面側と下面側の面長さに殆ど差がなく、図5に示すように鉄心片2をかしめ積層する際に傾斜面での競り合い干渉は起きず鉄心片2間に隙間が出来ない。また、半抜き段差5と打抜き端面8が先に打ち抜かれた鉄心片2のかしめ部構造1の裏面側への入り込み強くかしまり、かしめの姿勢もすぐれ直立度のよい積層鉄心が得られる。
【0014】
この実施例では回転子用の積層鉄心について述べたが、本発明は固定子用の積層鉄心等の各種の積層鉄心に適用できる。
【0015】
【発明の効果】
本発明によると、鉄心片のかしめ部構造が前述のようであるので、鉄心片はかしまりが良く、且つ板厚が薄い鉄心片をかしめ積層した鉄心でも鉄心片間に隙間が出来ない。また、積層鉄心は傾き等の変形を生ぜず直立精度がよく形状がすぐれる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例における鉄心片を示す図。
【図2】本発明の1実施例における鉄心片のかしめ部構造を示す図。
【図3】本発明の1実施例における鉄心片製造の工程を示す図。
【図4】本発明の1実施例における積層鉄心製造の金型装置を示す図。
【図5】本発明の1実施例による積層鉄心のかしめ部の拡大した1部の断面を示す図。
【図6】従来の鉄心片のかしめ部を示す図。
【符号の説明】
1 かしめ部構造
2 鉄心片
3 軸孔
4 スロット
5 半抜き段差
6 傾斜部
7 底部
8 打抜き端面
9 金属薄板
10 ガイド孔
11 ガイド孔パンチ
12 軸孔パンチ
13 スロット孔パンチ
14 かしめ部貫通口
15 かしめ貫通口パンチ
16 ストリッパ
17 スライド
18 進退装置
19 半抜きかしめパンチ
20 外形抜きパンチ
21 ダイ
Claims (1)
- 鉄心片に形成したかしめ部を介し先に打抜かれた鉄心片とかしめ積層する積層鉄心において、
前記かしめ部の一辺の両側に半抜き段差が形成され該段差からかしめ辺の内方に向かって下方に傾斜し、該両側からの傾斜部の交わった底部が尖り形状であるとともに、当該かしめ部の他辺の両側が打抜き端面で形成されてなるかしめ部構造が鉄心片に形成され、該かしめ部構造を介して鉄心片をかしめ積層していることを特徴とする積層鉄心。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12404098A JP3771713B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 積層鉄心 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12404098A JP3771713B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 積層鉄心 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11300437A JPH11300437A (ja) | 1999-11-02 |
JP3771713B2 true JP3771713B2 (ja) | 2006-04-26 |
Family
ID=14875534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12404098A Expired - Fee Related JP3771713B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 積層鉄心 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3771713B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4310774B2 (ja) * | 2003-04-24 | 2009-08-12 | Ntn株式会社 | コンロッドアッセンブリ |
JP2007306726A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Mitsubishi Electric Corp | 磁石埋込型回転子及び成形金型 |
JP4833162B2 (ja) * | 2007-07-11 | 2011-12-07 | 株式会社三井ハイテック | 積層鉄心 |
JP2023089437A (ja) * | 2021-12-16 | 2023-06-28 | トヨタ自動車株式会社 | モータコアの製造方法 |
-
1998
- 1998-04-17 JP JP12404098A patent/JP3771713B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11300437A (ja) | 1999-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4681954B2 (ja) | 積層鉄心の製造方法および積層鉄心 | |
JP2002354717A (ja) | 積層鉄心及び積層鉄心の製造方法 | |
JP2887430B2 (ja) | 積層鉄心の製造方法 | |
JP2001327129A (ja) | 積層鉄心の製造方法 | |
JPH05103449A (ja) | 回転電機用積層コアの製造方法 | |
JP5190318B2 (ja) | 永久磁石型積層鉄心及びその製造方法 | |
JP3869731B2 (ja) | アモルファス積層コアの製造方法 | |
JP3771713B2 (ja) | 積層鉄心 | |
JP3827005B2 (ja) | 無段変速機ベルトのエレメント製造方法 | |
JP2887428B2 (ja) | 積層鉄心の製造方法 | |
JPH1080078A (ja) | 積層鉄心及びその製造方法 | |
US7197823B2 (en) | Method for manufacturing cylindrical members and method for manufacturing motors having the cylindrical member | |
JP2955804B2 (ja) | 電動機の積層鉄心 | |
JP2010110123A (ja) | 積層コア及びその製造方法 | |
JP3725484B2 (ja) | 異質材積層鉄心 | |
JPS631347A (ja) | 回転電機用固定子鉄芯板の製造方法 | |
JPH0951640A (ja) | モータのヨーク構造 | |
JP3842146B2 (ja) | 積層鉄心の製造方法 | |
JP2001121227A (ja) | 積層固着品 | |
JP3709912B2 (ja) | 鉄心片の打抜き方法及び積層鉄心の製造方法 | |
JPH06189509A (ja) | 積層鉄心およびそのかしめ方法 | |
JPH06269149A (ja) | モータ用鉄心片の製造方法 | |
JP3347919B2 (ja) | 積層固着鉄芯用金型および積層鉄芯片 | |
JPH08306844A (ja) | 面実装部品リード端子の製造法 | |
JP4245128B2 (ja) | 積層鉄心の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050621 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050817 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060210 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140217 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |