JP3770688B2 - 射出成形機 - Google Patents
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、溶融した金属をプランジャにより金型内へ射出して所望の形状の物品を成形する射出成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の金属用射出成形機は、図8に示すように、溶融した金属10を溜める図示しないメルティングポットと、このメルティングポット内の溶融金属10中に、下方部分が浸漬されたプランジャ12とを有し、このプランジャ12から溶融金属10を射出用のノズル14へ送り、金型16内へ射出するものがあった。このプランジャ12は、溶融金属10内へ浸漬されるシリンダ部18とシリンダ部18内を摺動する射出用ピストン20とを有し、シリンダ部18の上部側方に、溶融金属10をシリンダ部18内へ導く透孔22が形成されている。射出用ピストン20には射出用ピストン20に連結されたロッド24が取りつけられ、ロッド24は油圧シリンダ26内のピストン30のロッド28に連結されている。
【0003】
この射出成形機の動作は、図8(A)に示すように、先ず、油圧シリンダ26のピストン30を上昇させ、ロッド24,28を介してプランジャ12の射出用ピストン20を透孔22より上方に引き上げる。透孔22は溶融金属10の液面Lより下方に位置しているので、溶融金属10はシリンダ部18内に流れ込む。この後、油圧シリンダ26のピストン30を押し下げ、プランジャ12の射出用ピストン20を降下させると、射出用ピストン20が透孔22を通過した後、溶融金属10はシリンダ部18内からノズル14へ向かって押し出され、ノズル14の出口から金型16の中空部へ射出される。そして金型16内の金属が硬化した後、金型16を開き、成形品を取り出す。そして、図8(B)に示すように、油圧シリンダ26のピストン30を上昇させ、プランジャ12の射出用ピストン20を引き上げる。このとき、溶融金属10は、射出用ピストン20の上昇とともにノズル14内から後退し、射出用ピストン20が透孔22を通過した後は、プランジャ12内の圧力は大気圧と等しいので、溶融金属の液面がメルティングポットの液面Lの位置まで下がる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の場合、ノズル14内の溶融金属10は、ノズル先端部と溶融金属の液面レベルLとの間で射出成形毎に上昇下降を繰り返すこととなり、比較的長い距離を溶融金属が流れることとなり、その射出時に溶融金属内に気泡を巻き込んでしまいやすいものであった。さらに、射出経路が長いので、射出に要する時間も長いものとなり効率が良くないものであった。
【0005】
そこで、図9に示すように、図8と同様の構成に加えて、シリンダ部18の底部に逆止弁34を設け、メルティングポット内の溶融金属10がシリンダ部18内に浸入可能であるとともに、シリンダ部18からは流出せず、射出経路15を経てノズル14から溶融金属10が射出されるようにした射出成形機もある。
【0006】
しかし、この場合図9(B)に示すように、ノズル14の先端部まで溶融金属10が留まって残り、次の射出時における溶融金属の射出当初の速度が遅く、鋳造品の表面性状が良くないという問題があった。
【0007】
この発明は、上記従来の技術に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、迅速性と、成形品の表面性状を向上させることができる射出成形機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、溶融金属中に下方部分が浸漬されるプランジャと、このプランジャから送り出された溶融金属を金型内へ射出するノズルとを備え、上記プランジャのシリンダ部内を摺動する射出用ピストンを有した射出成形機において、上記射出用ピストンを摺動させる第1の油圧シリンダとその中の第1のピストンと、上記第1のピストンにより上記射出用ピストンを摺動可能に連結したロッドと、上記第1のピストンの上昇位置を規制するストッパ部材と、このストッパ部材の位置を突出位置と退避位置とに設定する第2の油圧シリンダとその中の第2のピストンが設けられている射出成形機である。さらに、上記ピストンの摺動動作に伴って油圧を切り替える切換弁を有している。また上記シリンダ部内に上記溶融金属を導入する手段は、上記シリンダ部底部に透孔と逆止弁を持ったものや、上記シリンダ部側壁に透孔を有し、上記ピストン内に逆止弁を設けたものでも良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態について図1〜図7に基づいて説明する。この実施形態の射出成形機は、図7に示すように、亜鉛等の溶融金属10を射出成形するもので、溶融金属10を溜めるメルティングポット11と、このメルティングポット11内の溶融金属10中に、約下半分が浸漬されるプランジャ12とからなる。このプランジャ12には、溶融金属10を射出用のノズル14へ送る射出経路15が設けられ、射出経路15の先端部に射出用のノズル14が接続され、このノズル14が金型16の注入口17に接続されている。
【0010】
このプランジャ12は、溶融金属10内へ浸漬されるシリンダ部18と、シリンダ部18内を摺動する射出用ピストン20とを有する。シリンダ部18の底部には、溶融金属10をシリンダ部18内へ導く透孔22が形成され、この透孔22のシリンダ部18内側に、逆止弁34が設けられている。
【0011】
この射出用ピストン20にはロッド24が取りつけられ、ロッド24は、ピストン駆動装置である油圧シリンダ26のピストン30のロッド28に連結されている。油圧シリンダ26はプランジャ12の上部に位置し、ピストン30の上方と下方に位置したポート36,37により、油圧油の供給及び排出が行なわれる。
【0012】
油圧シリンダ26の上方には、ピストン30の上昇位置、即ち射出用ピストン20の後退位置を規制するロッド状のストッパ部材40が設けられ、このストッパ部材40の一端部が保持されたピストン42と、このピストン42を有した油圧シリンダ44が設けられている。油圧シリンダ44は、ストッパ部材40の位置を突出位置と退避位置とに設定する位置設定装置である。さらに、油圧シリンダ44の油圧油のポート46,47には図示しない配管を介して油圧がかけられ、その動作を制御する切換弁である電磁弁48が配管の途中に設けられている。
【0013】
油圧シリンダ26は、図7に示すように、ロッド28が油の漏れを防ぐブッシュ49に嵌挿され、ピストン30にはシリンダ壁面に密接するシール材50が取り付けられている。同様に、ピストン42にもシール材52が取り付けられ、油の漏れを防いでいる。また油圧シリンダ44の頂部には、ピストン42の上昇位置を規制する調節部材56が、位置調節可能に突出している。
【0014】
この射出成形機の動作は、先ず、図1に示すように、射出用ピストン20の上昇時点で、シリンダ部18内には、透孔22、逆止弁34を経て溶融金属10がシリンダ部18内に充填されている。そして図2に示すように、油圧シリンダ26に油圧をかけ、ピストン30を降下させ、ロッド28,24を介して射出用ピストン20を押し下げる。このとき逆止弁34は閉じるので、溶融金属10を射出経路15を経て金型16内に射出させる。
【0015】
そして射出後、図3に示すように、電磁弁48を切り替えて油圧シリンダ44に油圧をかけピストン42を降下させて、ストッパ40を油圧シリンダ26内に突出させる。この後、図4に示すように、油圧シリンダ26のポート37から油圧をかけてピストン30を上昇させて、ストッパ40に当接させる。これにより、射出用ピストン20はわずかに上昇した状態となり、透孔22、逆止弁34を経て溶融金属10がシリンダ部18内に一部浸入する。
【0016】
そして、図5に示すように、射出した金属が冷めたところで金型16の可動金型を開き、成形品60を取り出す。この後、図6に示すように、電磁弁48を切り換えて油圧シリンダ44のポート47から油圧をかけ、ピストン42を上昇させる。これとともに、射出用ピストン20が上昇し、射出経路15内の溶融金属10が射出用ピストン20の上昇分だけノズル14から後退する。この分の後退は、シリンダ部18内に予め溶融金属10を流入させた後ストッパ40の退避ストローク分のみの後退となり、溶融金属10の液面Lまでは後退することはない。ストッパ40の退避ストロークは、調節部材56の突出位置の調節により調整され、これにより調節された位置まで溶融金属10の先端位置が後退する。
【0017】
この実施形態の射出成形機によれば、射出される溶融金属10の先端位置をストッパ40の退避位置調整により適宜の位置に設定することができ、射出速度がある程度速く、しかも空気の巻き込みも少ない最適な射出位置に溶融金属の先端部を設定することができ、表面の品質及び製造効率の良い射出成形を可能にする。
【0018】
なお、この発明の射出成形機は、射出用のピストンの上昇動作を、多段階に調節可能なものであれば良く、その調節構造や方法は適宜設定可能なものである。また、プランジャの構成は、上記実施形態の他に、シリンダ部の側壁に溶融金属を導入する透孔を有し、ピストン内に逆止弁を設けてシリンダ部内の溶融金属がピストンの下方へは流れるがシリンダ部からピストンの上方または側方へは流れないようにした逆止弁を設けたものでも良い。
【0019】
【発明の効果】
この発明の射出成形機は、溶融金属を射出する際の射出速度がある程度高く、しかも射出距離も長くなく、表面性状の良い射出成形を効率よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機の成形工程を示す断面図である。
【図2】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機の次の成形工程を示す断面図である。
【図3】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機のさらに次の成形工程を示す断面図である。
【図4】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機のさらに次の成形工程を示す断面図である。
【図5】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機のさらに次の成形工程を示す断面図である。
【図6】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機のさらに次の成形工程を示す断面図である。
【図7】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機を示す断面図である。
【図8】 従来の技術の射出成形機の成形工程を示す概略縦断面図(A),(B)である。
【図9】 従来の技術の他の射出成形機の成形工程を示す概略縦断面図(A),(B)である。
【符号の説明】
10 溶融金属
12 プランジャ
14 ノズル
16 金型
18 シリンダ部
20 射出用ピストン
30,42 ピストン
26,44 油圧シリンダ
34 逆止弁
40 ストッパ
【発明の属する技術分野】
この発明は、溶融した金属をプランジャにより金型内へ射出して所望の形状の物品を成形する射出成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の金属用射出成形機は、図8に示すように、溶融した金属10を溜める図示しないメルティングポットと、このメルティングポット内の溶融金属10中に、下方部分が浸漬されたプランジャ12とを有し、このプランジャ12から溶融金属10を射出用のノズル14へ送り、金型16内へ射出するものがあった。このプランジャ12は、溶融金属10内へ浸漬されるシリンダ部18とシリンダ部18内を摺動する射出用ピストン20とを有し、シリンダ部18の上部側方に、溶融金属10をシリンダ部18内へ導く透孔22が形成されている。射出用ピストン20には射出用ピストン20に連結されたロッド24が取りつけられ、ロッド24は油圧シリンダ26内のピストン30のロッド28に連結されている。
【0003】
この射出成形機の動作は、図8(A)に示すように、先ず、油圧シリンダ26のピストン30を上昇させ、ロッド24,28を介してプランジャ12の射出用ピストン20を透孔22より上方に引き上げる。透孔22は溶融金属10の液面Lより下方に位置しているので、溶融金属10はシリンダ部18内に流れ込む。この後、油圧シリンダ26のピストン30を押し下げ、プランジャ12の射出用ピストン20を降下させると、射出用ピストン20が透孔22を通過した後、溶融金属10はシリンダ部18内からノズル14へ向かって押し出され、ノズル14の出口から金型16の中空部へ射出される。そして金型16内の金属が硬化した後、金型16を開き、成形品を取り出す。そして、図8(B)に示すように、油圧シリンダ26のピストン30を上昇させ、プランジャ12の射出用ピストン20を引き上げる。このとき、溶融金属10は、射出用ピストン20の上昇とともにノズル14内から後退し、射出用ピストン20が透孔22を通過した後は、プランジャ12内の圧力は大気圧と等しいので、溶融金属の液面がメルティングポットの液面Lの位置まで下がる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の場合、ノズル14内の溶融金属10は、ノズル先端部と溶融金属の液面レベルLとの間で射出成形毎に上昇下降を繰り返すこととなり、比較的長い距離を溶融金属が流れることとなり、その射出時に溶融金属内に気泡を巻き込んでしまいやすいものであった。さらに、射出経路が長いので、射出に要する時間も長いものとなり効率が良くないものであった。
【0005】
そこで、図9に示すように、図8と同様の構成に加えて、シリンダ部18の底部に逆止弁34を設け、メルティングポット内の溶融金属10がシリンダ部18内に浸入可能であるとともに、シリンダ部18からは流出せず、射出経路15を経てノズル14から溶融金属10が射出されるようにした射出成形機もある。
【0006】
しかし、この場合図9(B)に示すように、ノズル14の先端部まで溶融金属10が留まって残り、次の射出時における溶融金属の射出当初の速度が遅く、鋳造品の表面性状が良くないという問題があった。
【0007】
この発明は、上記従来の技術に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、迅速性と、成形品の表面性状を向上させることができる射出成形機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、溶融金属中に下方部分が浸漬されるプランジャと、このプランジャから送り出された溶融金属を金型内へ射出するノズルとを備え、上記プランジャのシリンダ部内を摺動する射出用ピストンを有した射出成形機において、上記射出用ピストンを摺動させる第1の油圧シリンダとその中の第1のピストンと、上記第1のピストンにより上記射出用ピストンを摺動可能に連結したロッドと、上記第1のピストンの上昇位置を規制するストッパ部材と、このストッパ部材の位置を突出位置と退避位置とに設定する第2の油圧シリンダとその中の第2のピストンが設けられている射出成形機である。さらに、上記ピストンの摺動動作に伴って油圧を切り替える切換弁を有している。また上記シリンダ部内に上記溶融金属を導入する手段は、上記シリンダ部底部に透孔と逆止弁を持ったものや、上記シリンダ部側壁に透孔を有し、上記ピストン内に逆止弁を設けたものでも良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態について図1〜図7に基づいて説明する。この実施形態の射出成形機は、図7に示すように、亜鉛等の溶融金属10を射出成形するもので、溶融金属10を溜めるメルティングポット11と、このメルティングポット11内の溶融金属10中に、約下半分が浸漬されるプランジャ12とからなる。このプランジャ12には、溶融金属10を射出用のノズル14へ送る射出経路15が設けられ、射出経路15の先端部に射出用のノズル14が接続され、このノズル14が金型16の注入口17に接続されている。
【0010】
このプランジャ12は、溶融金属10内へ浸漬されるシリンダ部18と、シリンダ部18内を摺動する射出用ピストン20とを有する。シリンダ部18の底部には、溶融金属10をシリンダ部18内へ導く透孔22が形成され、この透孔22のシリンダ部18内側に、逆止弁34が設けられている。
【0011】
この射出用ピストン20にはロッド24が取りつけられ、ロッド24は、ピストン駆動装置である油圧シリンダ26のピストン30のロッド28に連結されている。油圧シリンダ26はプランジャ12の上部に位置し、ピストン30の上方と下方に位置したポート36,37により、油圧油の供給及び排出が行なわれる。
【0012】
油圧シリンダ26の上方には、ピストン30の上昇位置、即ち射出用ピストン20の後退位置を規制するロッド状のストッパ部材40が設けられ、このストッパ部材40の一端部が保持されたピストン42と、このピストン42を有した油圧シリンダ44が設けられている。油圧シリンダ44は、ストッパ部材40の位置を突出位置と退避位置とに設定する位置設定装置である。さらに、油圧シリンダ44の油圧油のポート46,47には図示しない配管を介して油圧がかけられ、その動作を制御する切換弁である電磁弁48が配管の途中に設けられている。
【0013】
油圧シリンダ26は、図7に示すように、ロッド28が油の漏れを防ぐブッシュ49に嵌挿され、ピストン30にはシリンダ壁面に密接するシール材50が取り付けられている。同様に、ピストン42にもシール材52が取り付けられ、油の漏れを防いでいる。また油圧シリンダ44の頂部には、ピストン42の上昇位置を規制する調節部材56が、位置調節可能に突出している。
【0014】
この射出成形機の動作は、先ず、図1に示すように、射出用ピストン20の上昇時点で、シリンダ部18内には、透孔22、逆止弁34を経て溶融金属10がシリンダ部18内に充填されている。そして図2に示すように、油圧シリンダ26に油圧をかけ、ピストン30を降下させ、ロッド28,24を介して射出用ピストン20を押し下げる。このとき逆止弁34は閉じるので、溶融金属10を射出経路15を経て金型16内に射出させる。
【0015】
そして射出後、図3に示すように、電磁弁48を切り替えて油圧シリンダ44に油圧をかけピストン42を降下させて、ストッパ40を油圧シリンダ26内に突出させる。この後、図4に示すように、油圧シリンダ26のポート37から油圧をかけてピストン30を上昇させて、ストッパ40に当接させる。これにより、射出用ピストン20はわずかに上昇した状態となり、透孔22、逆止弁34を経て溶融金属10がシリンダ部18内に一部浸入する。
【0016】
そして、図5に示すように、射出した金属が冷めたところで金型16の可動金型を開き、成形品60を取り出す。この後、図6に示すように、電磁弁48を切り換えて油圧シリンダ44のポート47から油圧をかけ、ピストン42を上昇させる。これとともに、射出用ピストン20が上昇し、射出経路15内の溶融金属10が射出用ピストン20の上昇分だけノズル14から後退する。この分の後退は、シリンダ部18内に予め溶融金属10を流入させた後ストッパ40の退避ストローク分のみの後退となり、溶融金属10の液面Lまでは後退することはない。ストッパ40の退避ストロークは、調節部材56の突出位置の調節により調整され、これにより調節された位置まで溶融金属10の先端位置が後退する。
【0017】
この実施形態の射出成形機によれば、射出される溶融金属10の先端位置をストッパ40の退避位置調整により適宜の位置に設定することができ、射出速度がある程度速く、しかも空気の巻き込みも少ない最適な射出位置に溶融金属の先端部を設定することができ、表面の品質及び製造効率の良い射出成形を可能にする。
【0018】
なお、この発明の射出成形機は、射出用のピストンの上昇動作を、多段階に調節可能なものであれば良く、その調節構造や方法は適宜設定可能なものである。また、プランジャの構成は、上記実施形態の他に、シリンダ部の側壁に溶融金属を導入する透孔を有し、ピストン内に逆止弁を設けてシリンダ部内の溶融金属がピストンの下方へは流れるがシリンダ部からピストンの上方または側方へは流れないようにした逆止弁を設けたものでも良い。
【0019】
【発明の効果】
この発明の射出成形機は、溶融金属を射出する際の射出速度がある程度高く、しかも射出距離も長くなく、表面性状の良い射出成形を効率よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機の成形工程を示す断面図である。
【図2】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機の次の成形工程を示す断面図である。
【図3】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機のさらに次の成形工程を示す断面図である。
【図4】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機のさらに次の成形工程を示す断面図である。
【図5】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機のさらに次の成形工程を示す断面図である。
【図6】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機のさらに次の成形工程を示す断面図である。
【図7】 この発明の射出成形機の一実施形態の射出成形機を示す断面図である。
【図8】 従来の技術の射出成形機の成形工程を示す概略縦断面図(A),(B)である。
【図9】 従来の技術の他の射出成形機の成形工程を示す概略縦断面図(A),(B)である。
【符号の説明】
10 溶融金属
12 プランジャ
14 ノズル
16 金型
18 シリンダ部
20 射出用ピストン
30,42 ピストン
26,44 油圧シリンダ
34 逆止弁
40 ストッパ
Claims (2)
- 溶融金属(10)中に下方部分が浸漬されるプランジャ(12)と、このプランジャ(12)から送り出された溶融金属(10)を金型(16)内へ射出するノズル(14)とを備え、上記プランジャ(12)のシリンダ部(18)内を摺動する射出用ピストン(20)を有した射出成形機において、上記射出用ピストン(20)を摺動させる第1の油圧シリンダ(26)とその中の第1のピストン(30)と、上記第1のピストン(30)により上記射出用ピストン(20)を摺動可能に連結したロッド(24,28)と、上記第1のピストン(30)の上昇位置を規制するストッパ部材(40)と、このストッパ部材(40)の位置を突出位置と退避位置とに設定する第2の油圧シリンダ(44)とその中の第2のピストン(42)が設けられていることを特徴とする射出成形機。
- 上記第2の油圧シリンダ(44)は、上記射出用ピストン(20)の摺動動作に伴って油圧を切り替える切換弁(48)に接続され、上記ストッパ部材(40)の退避位置を調整する調節部材(56)を備えていることを特徴とする請求項1記載の射出成形機。
Priority Applications (6)
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---|---|---|---|
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IDP980254A ID19942A (id) | 1997-02-25 | 1998-02-24 | Mesin pencetak injeksi dan metode pencetak injeksi |
CN98105242A CN1083310C (zh) | 1997-02-25 | 1998-02-24 | 注射成型机及注射成型方法 |
US09/028,505 US5971057A (en) | 1997-02-25 | 1998-02-24 | Injection molding machine and injection molding method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05853297A JP3770688B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 射出成形機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10235461A JPH10235461A (ja) | 1998-09-08 |
JP3770688B2 true JP3770688B2 (ja) | 2006-04-26 |
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