JP3770539B2 - 蓄電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄電池に関し、特に複数の単電池を連結して所要の電力容量が得られるように集合電池の形態に構成された蓄電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
ニッケル−カドミウム蓄電池、ニッケル−水素蓄電池、水素蓄電池等からなる単電池を複数個連結して構成された大容量の蓄電池が、各種の家電製品、電気自動車等に利用されている。このような大容量の蓄電池では、通常、長方体状に構成された複数の単電池が相互に密接するように配置されて拘束されている。各単電池には、複数の正極板と複数の負極板とが電解液を含むセパレータを介して、それぞれ交互に積層されて収容されている。
【0003】
このような単電池では、周囲温度が高い場合あるいは大電流によって放電した場合に各単電池に収納されている各極板等が十分に放熱されず、電池温度が上昇して電池寿命が低下するおそれがある。このような問題を解決するために、複数個の単電池を連結して構成された大容量の蓄電池を冷却するための以下のような構成が提案されている。
【0004】
特開平6−215804号公報には、直方体状に構成されたモノブロック蓄電池の長手方向に沿った両側の壁面に沿ってそれぞれ側板を設けて、各壁面と各側板との間に冷媒通路(流体循環室)を形成し、この冷媒通路に冷媒を供給する構成が開示されている。
【0005】
特開2000−251950号公報には、直方体状に構成された複数の単電池をそれぞれの長手方向の側面同士が相互に対向するように配置して連結することによって形成された集合電池において、各単電池間に冷媒通路をそれぞれ形成するとともに、各冷媒通路にそれぞれ連通する冷媒通路を各単電池の短辺方向の側面に沿って形成して、各冷媒通路に冷媒を流す構成が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の各従来例の蓄電池においては、所定の位置に連結された各単電池を冷却する冷却媒体として、水等の液状冷却媒体が用いられており、このような液状の冷却媒体が、正極板及び負極板及びセパレータから構成される発電要素に侵入することを防止するために、冷却媒体の冷媒通路と発電要素とを完全に遮断する構造を有している。
【0007】
例えば、上記の特開平6−215804号公報では、極板等の発電要素を収納する上部が開放された槽とこの層の上部に取り付けられる蓋とから構成されるプラスチック材料ケースによって発電要素が冷媒通路から遮断された状態に封止される。
【0008】
また、上記の特開2000−251950号公報では、複数個の単電池が直列に相互に接合されて一体となった集合型密閉二次電池の上部に単一体の蓋体を接合することによって、単電池内の発電要素が冷媒通路から遮断された状態に封止されている。
【0009】
しかし、これらの公報では、単電池を収納する槽に対して蓋を取り付ける際に、蓋を適正な位置に取り付けるための位置決め手段が設けられていないため、蓋を槽に正しく位置決めすることが容易ではない。蓋が槽に対して正しく位置決めされていない場合には、冷却媒体による単電池を冷却する効果が向上せず、また、振動等が発生し得る状態で使用した場合に、蓋が槽から外れ易く、冷却媒体が発電要素に侵入するおそれがある。
【0010】
また、上記の蓄電池が放電時に発熱する部分は極板部分に限られない。特に、外部に接続される端子部分が過度に発熱すると、端子周囲の電槽ケースが発熱によって溶融する等の破損が発生するおそれがある。しかしながら、上記公報では、冷却媒体によって極板部が主として冷却されるが、端子部分の発熱を防止するための構成を有していない。
【0011】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、単電池を収納する電槽ケースと蓋とを正しく位置決めして配置することができる蓄電池を提供することを第1の目的とする。また、極板部のみならず、端子周辺の発熱を防止することができる蓄電池を提供することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の蓄電池は、複数の正極板と複数の負極板とが、セパレータを介して交互に積層された発電要素を有する複数の単電池と、各単電池が電気的に接続された状態で、各単電池の上部を一体的に固定する電槽ケースと、各単電池及び電槽ケースを収容すると共に、各単電池の各側面間に冷却媒体通路を形成した冷却ボックスと、該冷却ボックスの上部に取り付けられて該冷却ボックスに収容された各単電池及び電槽ケースを封止する蓋体とを備え、該蓋体には、電気的に接続された各単電池における正極側及び負極側の端子部に接続される電池端子部が設けられており、該電槽ケースには、凹状の切欠部が形成され、該蓋体には、該凹状の切欠部に係合する凸部が形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
上記本発明の蓄電池において、電槽ケースと蓋体とは、相互に溶着することによって一体的に接合されていることが好ましい。
【0014】
上記本発明の蓄電池において、電槽ケースと蓋体とは、相互に接着することによって一体的に接合されていることが好ましい。
【0015】
上記本発明の蓄電池において、蓋体にインサート形成された電池端子部は、冷却ボックスの冷却媒体によって冷却されることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、実施の形態に係る蓄電池100を斜め正面方向から見た斜視図であり、図2は、図1の方向と反対の背面方向から、この蓄電池100を見た斜視図である。この蓄電池100は、集合電池を構成する複数個の単電池を高い冷却効率により冷却する。この蓄電池100は、その内部に収容した複数個の単電池を冷却するための冷却ボックス10と、この冷却ボックス10を封止する蓋体20とを有している。この冷却ボックス10と蓋体20とは、合成樹脂によって形成されている。
【0017】
図3は、冷却ボックス10から蓋体20を取り除いた状態における蓄電池100の斜視図である。この冷却ボックス10には、3行×2列に配置され電気的に直列に接続された6つの単電池30がフレーム状の電槽ケース40に一体化された状態で収容されている。この電槽ケース40は、合成樹脂によって形成されている。この電槽ケース40の各端部には、単電池30を冷却する冷却媒体である冷却水を注入および排出するための円筒状の入口オリフィス41及び出口オリフィス42がそれぞれ上方に突出するように設けられている。
【0018】
図4は、3行×2列に配置された各単電池30を電槽ケース40に一体的に結合した状態を示す斜視図である。図5は、さらに電槽ケース40を取り除いた状態における3行×2列に単電池30を配置した状態を示す斜視図である。
【0019】
各単電池30は、図5に示すように、後述の正極板及び負極板及びセパレータによって構成される発電要素を収容した電槽31を有している。各電槽31は、厚さに対して幅方向寸法が大きい薄い長方体状に構成されており、厚さ方向側面32と厚さ方向側面32よりも幅の広い幅方向側面33とを有する長方体状に形成されている。各電槽31は、合成樹脂によって形成されている。各電槽31の内部には、複数の正極板及び負極板が希硫酸等を保持した格子状のセパレータをそれぞれ介して交互に積層された発電要素がそれぞれ収容されている。正極板及び負極板を構成する各極板は、幅方向側面33に対してそれぞれ平行な状態になっている。各電槽31の幅方向側面33には、それぞれが円柱状の複数の突起部34が一定の間隔を空けて均一に分布されるように設けられている。
【0020】
電槽ケース40は、図4に示すように、3行×2列に配置された各単電池30の上部を拘束して一体化するように、一対の幅方向側面保持部43と一対の厚さ方向側面保持部44とによって長方形の枠状に形成されている。長方形の枠状に形成された電槽ケース40の内部は、一対の厚さ方向側面保持部44によって長手方向に3等分されるとともに、1つの幅方向側面保持部43によって幅方向に2等分されて、3行2列の中空部分が形成されている。そして、各中空部分に各単電池30の上部がそれぞれ嵌合されている。電槽ケース40は、各単電池30の電槽31と溶着または接着によって接合されている。
【0021】
図4及び図5を参照すると、各列を構成する3つの単電池30は、それぞれの厚さ方向側面32同士が対向するように配置されており、各行を構成する2つの単電池30は、それぞれの幅方向側面33同士が対向するように配置されている。
【0022】
一方の端部において1行を構成する一対の単電池30を除く他の4つの単電池30の上部には、電槽31内に収容されているすべての正極板に一括して接続された正極板側のストラップ35と、電槽31内に収容されているすべての負極板に一括して接続された負極板側のストラップ35とがそれぞれ設けられている。各ストラップ35は、断面L字形状に構成されている。そして、これら4つの単電池30における列方向に隣接する単電池30同士は、一方の単電池30の正極板側のストラップ35と他方の単電池30の負極側のストラップ35とが、両単電池30間の厚さ方向側面保持部44に設けられた貫通孔を介して電気的に接続されることによって直列に接続されている。
【0023】
他の4つの単電池30のうち他方の端部において1行を構成する一対の単電池30同士は、一方の単電池30の正極側のストラップ35と、他方の単電池30の負極側のストラップ35とが、両単電池間の幅方向側面保持部43に設けられた貫通孔を介して電気的に接続されることによって直列に接続されている。
【0024】
一方の端部において1行を構成する一対の単電池30の一方には、電槽31内に収容されているすべての正極板に一括して接続された正極側のストラップ35と、電槽31内に収容されているすべての負極板に一括して接続された負極側の端子部36とが上部に設けられており、1行を構成する一対の単電池30の他方には、電槽31内に収容されているすべての負極板に一括して接続された負極側のストラップ35と、電槽31内に収容されているすべての正極板に一括して接続された正極側の端子部36とが上部に設けられている。
【0025】
そして、一方の単電池30の正極側のストラップ35と、この単電池30に対して列方向に隣接する単電池30の負極側のストラップ35とが、両単電池間の厚さ方向側面保持部44に設けられた貫通孔を介して電気的に接続されることによって直列に接続されており、他方の単電池30の負極側のストラップ35と、この単電池30に対して列方向に隣接する単電池30の正極側のストラップ35とが、両単電池間の厚さ方向側面保持部44に設けられた貫通孔を介して電気的に接続されることによって直列に接続されている。このように、3行×2列に配置された6つの単電池30はU字状に直列に接続されている。
【0026】
入口オリフィス41及び出口オリフィス42は、電槽ケース40の各端部に位置する厚さ方向側面保持部44の中央部の外側にそれぞれ設けられている。
【0027】
図6は、冷却ボックス10の斜視図である。この冷却ボックス10は、上面が開放された中空の略長方体になっている。この冷却ボックス10の開放された上面には、電槽ケース40に一体化された2行×3列の単電池30が上方から挿入される。挿入された単電池30と冷却ボックス10の内壁面11との間には、適当な空間が形成されている。この冷却ボックス10の内壁面11には、それぞれ上下方向に沿って延びる複数のリブ12が互いに適当な間隔を空けて平行に形成されている。冷却ボックス10の中に収容された各単電池30の電槽31における幅方向側面33に形成された突起部34は、冷却ボックス10の内壁面11に設けられた上下方向に沿った各リブ12に突き合わされて、超音波によって各リブ12にそれぞれ溶着されるようになっている。したがって、冷却ボックス10の内壁面11における各リブ12と各単電池30の突起部34との間には上下方向に沿った空間が形成される。
【0028】
図7は、蓋体20を図2と同じ方向から見た斜視図である。この蓋体20の一方の端部には、直列に接続された3行×2列の単電池30を蓄電池100の外側に接続するための2本の電池端子21が上方に突出するように設けられており、冷却ボックス10の一方の端部に配置された一対の単電池30の各端子36にそれぞれ電気的に接続されるようになっている。また、各端部には、電槽ケース40に突設された入口オリフィス41及び出口オリフィス42がそれぞれ貫通するようにオリフィス装着穴22及び23が形成されている。
【0029】
6つの単電池30を一体化した電槽ケース40が冷却ボックス10の上部から挿入されると、冷却ボックス10内の電槽ケース40上に蓋体20が装着される。蓋体20が冷却ボックス10内の電槽ケース40上に装着されると、図2に示すように、この蓋体20に形成されたオリフィス装着穴22及び23内を入口オリフィス41及び出口オリフィス42が、それぞれ貫通する。そして、蓋体20は、電槽ケース40及び冷却ボックス10と、溶着または接着によって互いに接合される。
【0030】
図8は、6つの単電池30を一体にした電槽ケース40を挿入し、蓋体20を取り付けた状態の冷却ボックス10の縦断面を示す斜視図であり、図9はその縦断面図である。図10は、入口オリフィス41の端部の縦断面を示す斜視図であり、図11は、その縦断面図である。図13は、この入口オリフィス41及びその周辺部の縦断面を拡大して示す斜視図である。図12は、この入口オリフィス41を含む端部の縦断面及び横断面を示す斜視図である。
【0031】
冷却ボックス10の長手方向の一方の端部における上部外側には、厚み方向の全体にわたって中空の注入ヘッダ13が設けられている。注入ヘッダ13は、上面が開放されている。電槽ケース40が冷却ボックス10に挿入されると、電槽ケース40の入口オリフィス41が注入ヘッダ13の中央部上に位置される。注入ヘッダ13内には、入口オリフィス41から冷却媒体が供給される。注入ヘッダ13は冷却ボックス10内に収容された単電池30と冷却ボックス10の内壁面11との間の空間に連通している。
【0032】
冷却ボックス10の長手方向の他方の端部における上部外側には、厚み方向の全体にわたって中空の排出ヘッダ14が設けられている。排出ヘッダ14は、上面が開放されている。冷却ボックス10に電槽ケース40が挿入されると、電槽ケース40の出口オリフィス42が排出ヘッダ14の中央部上に位置される。排出ヘッダ14も冷却ボックス10内に収容された単電池30と冷却ボックス10の内壁面11との間の空間に連通しており、排出ヘッダ14内には、単電池30を冷却した冷却媒体が冷却ボックス10から供給されて出口オリフィス42から排出される。
【0033】
次に、電槽ケース40に設けられた凹部40aと蓋体20に設けられた凸部20aとの関係を説明する。図14は、実施の形態に係る冷却ボックス10に収容された状態の電槽ケース40を示す斜視図である。図15は、この電槽ケース40に形成された凹部を説明するための斜視図であり、図16は、その要部斜視図である。図17は、その正面図である。電槽ケース40の4つの厚さ方向側面保持部44のうち入口オリフィス41に最も近い位置に設けられた厚さ方向側面保持部44には、台形形状を有する2つの凹部45が形成されている。この2つの凹部45は、この厚さ方向側面保持部44の蓋体20と対向する位置に形成されており、入口オリフィス41側に配置された2つの単電池30のそれぞれに対応する位置に形成されている。
【0034】
図18は、実施の形態に係る蓄電池100の蓋体20に形成された凸部を説明するための斜視図であり、図19は、その正面図である。蓋体20には、電槽ケース40の厚さ方向側面保持部44に形成された2つの凹部45とそれぞれ係合する2つの凸部24が設けられている。この凸部24の側面は台形形状を有しており、その台形の長辺が蓋体20側に接している。
【0035】
電槽ケース40を収容した冷却ボックス10に蓋体20を装着すると、蓋体20に形成された2つの凸部24は、厚さ方向側面保持部44に形成された2つの凹部45とそれぞれ係合する。電槽ケース40に設けられた入口オリフィス41及び出口オリフィス42は蓋体20に設けられたオリフィス装着穴22及び23をそれぞれ貫通する。
【0036】
以上のように本実施の形態によれば、蓋体20に形成された2つの凸部24が電槽ケース40の厚さ方向側面保持部に形成された2つの凹部45とそれぞれ係合するので、電槽ケース40が収容された冷却ボックス10と蓋体20とを正しく位置決めすることができる。このため、電槽ケース40が収容された冷却ボックス10を蓋体20によって確実に封止することができる。
【0037】
また、このように電槽ケース40の凹部45に蓋体20の凸部24を嵌入係合させて封止状態とした後、この電槽ケース40と蓋体20とを相互に溶着または接着することにより一体的に接合するようにしてもよい。このように相互に溶着または接着を行うことにより、冷却ボックス内への各単電池の封止がより確実なものとなる。
【0038】
この冷却ボックス10と蓋体20との封止は、蓋体20に形成された凸部24を電槽ケース40の凹部45に嵌入させるだけであり、簡単な構造であり、余分な構造物を介さないため、冷却ボックス10に収容された単電池30の冷却効率を向上させることができる。
【0039】
また、上記構造により、蓋体20が冷却ボックス10に正しく位置決めして確実に封止することができるので、自動車用等の強い振動が加わる用途で用いられても、蓋体20が冷却ボックス10から外れにくく、冷媒通路から発電要素に冷媒が侵入することを防止することができる。
【0040】
図20は、6つの単電池30を一体にした電槽ケース40及び蓋体20を取り付けた状態の冷却ボックス10の、電池端子21の断面に沿った縦断面を示す図である。図21は、2本の電池端子21のうちの1本が設けられた端部の縦断面を示す斜視図であり、図22は、その縦断面図である。
【0041】
蓋体20が冷却ボックス10に装着されると、2本の電池端子21は、注入ヘッダ13の上方に位置される。各電池端子21はボルト状をしており、インサート成形により蓋体20と一体に形成されている。蓋体20が冷却ボックス10に装着されると、この2本の電池端子21は、3行×2列に配置された各単電池30のうち一方の端部において1行を構成する一対の単電池30にそれぞれ設けられた端子部36と、蓋体20に設けられた接続部材によって、それぞれ電気的に接続される。このように、この2本の電池端子21は、直列に接続された3行×2列の単電池100を外部と接続する。
【0042】
図23は、実施の形態に係る各単電池30の電槽31を底面方向から見た斜視図である。図24は、図6の冷却ボックスを、AOA’の垂直面で切り、上面方向から見たときの斜視図であって、冷却ボックス10の内部に形成された底面及び内壁面を示している。図23を参照すると、各電槽31の底面37には、複数の凹部38が形成されている。この複数の凹部38は円形形状を有しており、底面37の4隅に各1個、2つの長辺および2つの短辺の各中央に各1個ずつ、さらに、底面37の中央部に1個配置されており、合計9個の凹部38が3行×3列のマトリックス状に形成されている。中央に配置された1個の凹部は、他の凹部よりも大径に形成されている、図24を参照すると、冷却ボックス10の内部に形成された底面15には、各電槽31の底面37に形成された9個の凹部38に対応する位置に、各9個の凹部38とそれぞれ嵌入係合する9個の凸部16が設けられている。この凹部38と凸部16とによって各電槽31と冷却ボックス10とが相互に位置決めされ、冷却ボックス10内に収容された各単電池は、封止された状態になる。
【0043】
図25は、実施の形態に係る蓄電池100の冷却媒体通路を模式的に表す背面図である。前述したように、冷却ボックス10には、3行×2列に配置された6つの単電池30の電槽31が収容されている。
【0044】
図25に示すように、冷却ボックス10の両内壁面11にそれぞれ対向する各単電池30の外側のそれぞれの幅方向側面33と、冷却ボックス10の両内壁面11との間にそれぞれ形成された空間によって両側の冷却媒体通路51がそれぞれ形成されている。この冷却媒体通路51は、幅方向側面33と内壁面11と幅方向側面33に形成された突起部34(図4)と内壁面11に形成されたリブ12(図6)とによって囲まれている。各電槽31の内側において互いに対向する幅方向側面33間には1本の冷却媒体通路52が形成されている。この冷却媒通路52は、幅方向側面33と幅方向側面33に形成された突起部34(図4)とによって囲まれている。互いに対向する厚さ方向側面32間には4本の冷却媒体通路53が形成されており、各冷却媒体通路53は冷却媒体通路51及び52とそれぞれ連通している。冷却媒体通路51及び52のそれぞれは、注入ヘッダ13(図8)及び排出ヘッダ14(図8)とそれぞれ連通している。
【0045】
このような冷却媒体通路51、52及び53を有する蓄電池においては、冷却媒体が入口オリフィス41から注入されると、注入された冷却媒体の一部は注入ヘッダ13を通って中央の冷却媒体通路52を矢印55に沿って流れ、冷却媒体通路52を形成する幅方向側面を強制冷却する。冷却媒体の他の一部は、注入ヘッダ13(図8)を通って両側の冷却媒体通路51を矢印54に沿ってそれぞれ流れ、冷却媒体通路51を形成する幅方向側面33をそれぞれ強制冷却する。中央の冷却媒体通路52を流れる冷却媒体の一部は冷却媒体通路52から分岐して矢印56に沿って4本の冷却媒体通路53をそれぞれ流れる支流を形成する。この冷却媒体通路53を流れた冷却媒体は、両側の冷却媒体通路51を流れる冷却媒体と合流する。冷却媒体通路51、52を流れた冷却媒体は、排出ヘッダ14(図8)を通って出口オリフィス42から排出される。
【0046】
この冷却媒体通路51及び52を流れる冷却媒体は主たる流れである本流を形成し、冷却媒体通路52から分岐して冷却媒体通路53を流れる冷却媒体は従たる流れである支流を形成する。このように、この冷却体の主たる流れが幅方向側面33に沿って厚さ方向側面32に対して直交する方向に流れるように、冷却媒体通路51及び52が形成されている。
【0047】
注入ヘッダ13の上方には、図22に示すように、2本の電池端子21がそれぞれ配置されている。この2本の電池端子21は、下方の注入ヘッダ13を通過する冷却媒体と熱交換によって冷却される。このように、電池端子21の下方に形成された注入ヘッダ13を通過させてから、冷却媒体通路を経て排出ヘッダ14から外部に排出するようにしたので、蓄電池の放電時に大電流が電池端子に流れても、電池端子21を有効に冷却することができ、電池端子21が過度に発熱して、電池端子周囲の部分がその発熱によって溶解する等の破損が発生することを防止することができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明の蓄電池によれば、電槽ケースには、凹状の切欠き部が形成され、蓋体には、この凹状の切欠き部に係合する凸部が形成されているため、電槽ケースの切欠部に蓋体の凸部を嵌入係合させるだけで、蓋体を冷却ボックスに正しく位置決めすることができ、簡単に冷却ボックス内に収容された各単電池を封止状態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る蓄電池を斜め正面方向から見た外観を示す斜視図
【図2】実施の形態に係る蓄電池を斜め側面方向から見た外観を示す斜視図
【図3】実施の形態に係る蓄電池の、蓋を取り除いた状態における外観を示す斜視図
【図4】実施の形態に係る蓄電池の、電槽ケースにより一体化された複数の単電池の外観を示す斜視図
【図5】実施の形態に係る蓄電池の、互いに連結された複数の単電池の外観を示す斜視図
【図6】実施の形態に係る蓄電池の冷却ボックスの外観を示す斜視図
【図7】実施の形態に係る蓄電池の蓋体の外観図
【図8】実施の形態に係る電槽ケースを挿入し蓋体を取り付けた状態の冷却ボックスの縦断面を示す斜視図
【図9】実施の形態に係る電槽ケースを挿入し蓋体を取り付けた状態の冷却ボックスの縦断面図
【図10】実施の形態に係る蓄電池の出口オリフィスを含む端部の縦断面を示す斜視図
【図11】実施の形態に係る蓄電池の出口オリフィスを含む端部の縦断面図
【図12】実施の形態に係る蓄電池の出口オリフィスおよびその周辺部の縦断面を拡大して示す斜視図
【図13】実施の形態に係る蓄電池の出口オリフィスを含む端部の縦断面および横断面を示す斜視図
【図14】実施の形態に係る、冷却ボックスに収容された状態の電槽ケースを示す斜視図
【図15】実施の形態に係る蓄電池の電槽ケースに形成された凹部を説明するための斜視図
【図16】実施の形態に係る蓄電池の電槽ケースの要部拡大斜視図
【図17】実施の形態に係る蓄電池の電槽ケースに形成された凹部を説明するための正面図
【図18】実施の形態に係る蓄電池の蓋体に形成された凸部を説明するための斜視図
【図19】実施の形態に係る蓄電池の蓋体に形成された凸部を説明するための正面図
【図20】実施の形態に係る蓄電池の冷却ボックスの電池端子の断面に沿った横断面を示す図
【図21】実施の形態に係る蓄電池の電池端子が設けられた端部の縦断面を示す斜視図
【図22】実施の形態に係る蓄電池の電池端子が設けられた端部の縦断面図
【図23】実施の形態に係る単電池を底面方向から見た斜視図
【図24】実施の形態に係る蓄電池の冷却ボックスの内部に形成された底面および内壁面を示す斜視図
【図25】実施の形態に係る蓄電池の冷却媒体通路を模式的に表す平面図
【符号の説明】
10 冷却ボックス
11 内壁面
15 底面
16 凸部
20 蓋体
30 単電池
31 電槽
32 厚さ方向側面
33 幅方向側面
34 突起部
37 底面
38 凹部
40 電槽ケース
51、52、53 冷却媒体通路
100 蓄電池

Claims (4)

  1. 複数の正極板と複数の負極板とが、セパレータを介して交互に積層された発電要素を有する複数の単電池と、
    各単電池が電気的に接続された状態で、各単電池の上部を一体的に固定する電槽ケースと、
    各単電池及び電槽ケースを収容すると共に、各単電池の各側面間に冷却媒体通路を形成した冷却ボックスと、
    該冷却ボックスの上部に取り付けられて該冷却ボックスに収容された各単電池及び電槽ケースを封止する蓋体とを備え、
    該蓋体には、電気的に接続された各単電池における正極側及び負極側の端子部に接続される電池端子部が設けられており、
    該電槽ケースには、凹状の切欠部が形成され、該蓋体には、該凹状の切欠部に係合する凸部が形成されていることを特徴とする蓄電池。
  2. 電槽ケースと蓋体とは、相互に溶着することによって一体的に接合されている、請求項1に記載の蓄電池。
  3. 電槽ケースと蓋体とは、相互に接着することによって一体的に接合されている、請求項1に記載の蓄電池。
  4. 蓋体にインサート形成された電池端子部は、冷却ボックスの冷却媒体によって冷却される、請求項1に記載の蓄電池。
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