JP3769917B2 - 車両用エアバッグ装置及びそのケーシング - Google Patents

車両用エアバッグ装置及びそのケーシング Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用エアバッグ装置及びそのケーシングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用エアバッグ装置においては、例えば、特開平7−117609号公報にて示すように、ケーシングを、車両のインストルメントパネル1に組み付けるようにしたものがある(図12参照)。
ここで、上記ケーシングは、エアバッグ及びインフレータを収容したケーシング本体2を備えており、このケーシング本体2は、その開口部にて、インストルメントパネル1の開口部1aにその裏面側から組み付けられている。また、上記ケーシングは、ドア3を備えており、このドア3は、その裏面に形成した環状壁部3aにて、インストルメントパネル1の開口部1aを介し、ケーシング本体2の開口部に組み付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記エアバッグ装置では、ドア3のケーシング本体2に対する組み付けは、ケーシング本体2の外壁の開口部近傍に形成した各フック4を、その湾曲状上端部4aにて、ドア3の環状壁部3aに形成した各上下方向長穴部3b内に嵌め合わせることでなされている。
【0004】
しかし、各上下方向長穴部3bの穴形状は上下方向に長い形状となっているため、フック4の湾曲状上端部4aの外壁と上下方向長穴部3bの内壁との間に隙間が形成される。これにより、湾曲状上端部3aが上下方向長穴部3b内にてその長手方向に変位可能となる。
従って、インストルメントパネル1に対するドア3の位置合わせを良好に行えるものの、ドア3のケーシング本体2に対する組み付け後において、車両が振動すると、フック4の湾曲状上端部4aが、上下方向長穴部3b内にてその長手方向に繰り返し変位する。これに伴い、湾曲状上端部3aが上下方向長穴部3bの内壁と繰り返し衝突して異音を発生させるという不具合を招く。
【0005】
そこで、本発明は、このようなことに対処するため、ケーシングのケーシング本体とドアとの間の組み付け構造に工夫を凝らし、ケーシング本体とドアとの間の良好な組み付け性を確保しつつ、ドアのケーシング本体との間の相対移動不能な組み付け状態を実現するようにした車両用エアバッグ装置及びそのケーシングを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題の解決にあたり、請求項に記載の発明によれば、エアバッグ装置のケーシングはケーシング本体(20)と、このケーシング本体の開口部(20a)を閉じるドア(30)とを備える。そして、ケーシング本体は、その両対向壁(22、23)の一方の外面に上記開口部の近傍に沿い間隔をおいて設けられた複数の一側フック(24、25、26、27)と、他方の対向壁(23)の外面に上記開口部の近傍に沿い複数の一側フックに対応して設けられた複数の他側フック(28)とを備えている。
【0007】
また、ドアは、
その裏面から両対向壁に沿うように延出する両延出壁(31、32)と、
これら両延出壁の一方(32)に複数の一側フックに対応して形成した複数の一側係合穴部(35、36、37、38)と、
他方の延出壁(31)に複数の他側フックに対応して形成した複数の他側係合穴部(39)とを備えている。
【0008】
ここで、複数の一側フックは、一方の対向壁の外面から外方へ向け延出する爪(24a、25a、26a、26b、27a、27b)をそれぞれ有しており、複数の他側フックは、他方の対向壁の外面から外方へ向け延出する爪(28a)をそれぞれ有している。
そして、各複数の一側及び他側のフックは、その各爪にて、ドアをケーシング本体に相対移動不能に保持するように、各複数の一側及び他側の係合穴部内に係合する。
【0009】
これにより、ドアのケーシング本体との間の相対移動不能な組み付け状態を実現するようにした車両用エアバッグ装置の提供が可能となる。
この場合、上述のごとく、各複数の一側及び他側のフックの各爪が、各複数の一側及び他側の係合穴部内に係合するのみ故、ケーシング本体とドアとの間の良好な組み付け性をも確保し得る。
【0010】
また、請求項に記載の発明によれば、各複数の一側及び他側のフックは、それぞれ、両対向壁の各外面の上記開口部に沿う方向幅の中央を基準に対称的に位置しており、各複数の一側及び他側の係合穴部は、それぞれ、各延出壁の上記開口部に沿う方向幅の中央を基準に対称的に位置している。
【0011】
また、複数の一側フックは、上記爪として、複数の一側フックのうち対称的に位置する両一側対称フック毎に上記開口部側に向け凸な形状にて折れ曲がるようにして外方へ向け延出する第1爪(24a、25a)と、両一側対称フック毎に上記開口部側から外方に向け折れ曲がり上記対向方向にほぼ平行となるように延出する第2爪(26a、26b、27a、27b)とを混在して有している。
【0012】
また、複数の他側フックは、爪として、複数の他側フックのうち対称的に位置する両他側対称フック毎に上記開口部側に向け凸な形状にて折れ曲がるようにして外方へ向け延出する第1爪と、両他側対称フック毎に上記開口部側から外方に向け折れ曲がり上記対向方向にほぼ平行となるように延出する第2爪とを混在して有している。
【0013】
そして、第1爪を有する両一側対称フックは、複数の一側係合穴部のうち対応の両一側係合穴部内に、第1爪にて、3次元方向に相対移動可能に係合し、第2爪を有する両一側対称フックは、複数の一側係合穴部のうち対応の両一側係合穴部内に、第2爪にて、3次元方向すべてに相対移動不能に係合する。
また、第1爪を有する両他側対称フックは、複数の他側係合穴部のうち対応の両他側係合穴部内に、第1爪にて、3次元方向に相対移動可能に係合し、第2爪を有する両他側対称フックは、複数の他側係合穴部のうち対応の両他側係合穴部内に、第2爪にて、3次元方向すべてに相対移動不能に係合する。
【0014】
このように、各複数の一側及び他側のフック及び係合穴部を、上述のように対称的に配置することで、ケーシング本体に対するドアの組み付けが均一となる。その結果、上記した作用効果をより一層向上できる。また、請求項に記載の発明によれば、複数の一側係合穴部のうち第爪を有する両一側対称フックに対応する両一側係合穴部の内周面には、両一側対称フックの第爪と相対移動不能に当接する***部(37e、37g)が形成されている。
【0015】
また、複数の他側係合穴部のうち第爪を有する両他側対称フックに対応する両他側係合穴部の内周面には、両他側対称フックの第爪と相対移動不能に当接する***部(38e、38g)が形成されている。このように各***部を設けることによって、請求項に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0016】
また、請求項に記載の発明によれば、複数の一側係合穴部のうち第1爪を有する両一側対称フックに対応する両一側係合穴部の内周面には、両一側対称フックの第1爪の一部(24c)が相対移動不能に係合する凹部(35b)が形成されている。また、複数の他側係合穴部のうち第1爪を有する両他側対称フックに対応する両他側係合穴部の内面には、両他側対称フックの第1爪の一部が相対移動不能に係合する凹部が形成されている。
【0017】
このように各凹部を設けることによっても、請求項に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。また、請求項に記載の発明によれば、複数の一側係合穴部のうち第2爪を有する両一側対称フックに対応する両一側係合穴部の上記開口部に沿う両内面部のうち開口部側内面部(37b、38b)が両一側対称フックの第2爪に相対移動不能に当接するように上記対向方向に沿い傾斜している。
【0018】
また、複数の他側係合穴部のうち第2爪を有する両他側対称フックに対応する両他側係合穴部の上記開口部に沿う両内面部のうち開口部側内面部が両他側対称フックの第2爪に相対移動不能に当接するように上記対向方向に沿い傾斜している。これによっても、請求項に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0019】
また、請求項に記載の発明によれば、第2爪を有する上記両一側対称フックは、これらに対応する上記両一側係合穴部の開口部に沿う両内面部のうち残りの内面部の内端部に係合するように形成した打ち出しリブ(25c)を備えている。また、第2爪を有する上記両他側対称フックは、これらに対応する上記両他側係合穴部の開口部に沿う両内面部のうち残りの内面部の内端部に係合するように形成した打ち出しリブを備えている。
【0020】
これにより、請求項に記載の発明の作用効果をより一層向上させ得る。また、請求項に記載の発明によれば、複数の一側係合穴部の各間隔のうち中央側の間隔の方が両端側の間隔よりも広く、かつ、当該複数の一側係合穴部にそれぞれ係合する各爪の間隔のうち中央側の間隔の方が両端側の間隔よりも広く、複数の他側係合穴部の各間隔のうち中央側の間隔の方が両端側の間隔よりも広く、かつ、当該複数の他側係合穴部にそれぞれ係合する各爪の間隔のうち中央側の間隔の方が両端側の間隔よりも広い。
【0021】
これにより、両延出壁の強度、ひいてはドアの強度を向上させつつ、請求項1乃至に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。また、請求項に記載の発明によれば、各一側フックは、一方の対向壁の外面に上記開口部に直交する方向に沿い設けた長手状の各一側板部材にて形成されており、各他側フックは、他方の対向壁の外面に上記開口部に直交する方向に沿い設けた長手状の各他側板部材にて形成されている。
【0022】
また、長手状の各一側板部材は、上記開口部側にて、各一側フックの爪を形成してなり、上記開口部とは反対側にて、一方の対向壁の端部を受承する一側受承部を形成してなり、長手状の各他側板部材は、上記開口部側にて、各他側フックの爪を形成してなり、上記開口部とは反対側にて、他方の対向壁の端部を受承する他側受承部を形成してなる。
【0023】
これにより、ドアに対するケーシング本体による受承強度を強化しつつ、請求項1乃至に記載の発明の作用効果を達成できる。また、請求項1乃至に記載の発明において、エアバッグ装置のケーシング本体を、その開口部にて車両の車室内のインストルメントパネル(10)の開口部(11)に下方から対向するように、前記インストルメントパネルの裏面側にて支持するようにしても、請求項1乃至に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0024】
また、請求項に記載の発明によれば、ケーシングのケーシング本体は、その前後両側壁(22、23)の各外面に沿いケーシング開口部の近傍にて左右方向に間隔をおいてそれぞれ設けられた各複数の前後両側フック(24、25、26、27、28)を備えている。また、ケーシングのドアは、その裏面からケーシング開口部に向けて延出する環状壁(30b)と、この環状壁の前後両側壁部(31、32)に各複数の前後両側フックに対応して形成した各複数の前後両側係合穴部(35、36、37、38、39)とを備えている。
【0025】
また、複数の前側フックは、前側壁の外面から前方へ延出する爪(24a、25a、26a、26b、27a、27b)をそれぞれ有しており、複数の後側フックは、前記後側壁の外面から後方へ延出する爪(28a)をそれぞれ有している。
そして、各複数の前後両側フックは、その各爪にて、ドアをケーシング本体に相対移動不能に保持するように、各複数の前後両側係合穴部内に係合する。
【0026】
これにより、請求項1に記載の発明に採用するに適したケーシングの提供が可能となる。また、請求項に記載の発明によれば、各複数の前側及び後側のフックは、それぞれ、前後両側壁の各外面の左右方向幅の中央を基準に対称的に位置しており、各複数の前側及び後側の係合穴部は、それぞれ、ドアの環状壁の各前後両側壁部の左右方向幅の中央を基準に対称的に位置している。
【0027】
また、複数の前側フックは、爪として、複数の前側フックのうち対称的に位置する両前側対称フック毎に上方に向け凸な形状にて折れ曲がるようにして前方へ向け延出する第1爪(24a、25a)と、両前側対称フック毎に上方側から前方に向け折れ曲がり前後方向にほぼ平行となるように延出する第2爪(26a、26b、27a、27b)とを混在して有している。
【0028】
また、複数の後側フックは、爪として、複数の後側フックのうち対称的に位置する両後側対称フック毎に上方に向け凸な形状にて折れ曲がるようにして後方へ向け延出する第1爪と、両後側対称フック毎に上方側から外方に向け折れ曲がり前後方向にほぼ平行となるように延出する第2爪とを混在して有している。
そして、第1爪を有する両前側対称フックは、複数の前側係合穴部のうち対応の両前側係合穴部内に、第1爪にて、3次元方向に相対移動可能に係合し、第2爪を有する両前側対称フックは、複数の前側係合穴部のうち対応の両前側係合穴部内に、第2爪にて、3次元方向すべてに相対移動不能に係合する。
【0029】
また、第1爪を有する両後側対称フックは、複数の後側係合穴部のうち対応の両後側係合穴部内に、第1爪にて、3次元方向に相対移動可能に係合し、第2爪を有する両後側対称フックは、複数の後側係合穴部のうち対応の両後側係合穴部内に、第2爪にて、3次元方向すべてに相対移動不能に係合する。
これにより、請求項1に記載の発明に採用するに適したケーシングの提供が可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明に係る車両の助手席用エアバッグ装置の一例を示している。
【0031】
このエアバッグ装置は、図1にて示すごとく、当該車両の車室内に設けたインストルメントパネル10に組み付けられるようになっている。なお、図1では、インストルメントパネル10の図示左方が当該車両の前方に相当する。
当該エアバッグ装置は、ケーシングCを備えており、このケーシングCは、ケーシング本体20と、ドア30とにより構成されている。なお、ケーシング本体20は鉄製であり、ドア30は樹脂製である。
【0032】
ケーシング本体20は、その左右両側外壁21に設けた両フランジ21a(図1では、左側外壁21aのフランジのみを示す)にて、両ボルト21b(図1では、左側のボルトのみを示す)の締着でもって、インストルメントパネル10の開口部11の左右両側縁部に組み付けられている。
ここで、このケーシング本体20の開口部20a(図6参照)は、インストルメントパネル10の開口部11に対向している。なお、ケーシング本体20は、その後壁22の両コ字状支持板部22aにて、当該車両の適所、例えば、各リーンホースメントに支持されている。
【0033】
また、ケーシング本体20の後壁22は支持板Prを備えており、この支持板Prは、当該後壁22の外面にその左右方向に沿い開口部20aと両支持板部22aとの間にて固着されている。
支持板Prは、図1乃至図3にて示すごとく、左右両一対のフック24、25と、左右一対のフック26、27とを備えている。
【0034】
両一対のフック24、25は、一対のフック26、27と共に、支持板Prの上縁から上方に向けて長手状に延出するように互いに間隔をおいて形成されている。
ここで、一対のフック24は、支持板Prの図2にて図示左右方向幅の中央を基準に、一対のフック25とは対称的に位置している。また、フック26は各フック24間中央に位置し、フック27は、各フック25間中央に位置している(図2参照)。
【0035】
また、フック24は、図1、図2及び図4にて示すごとく、爪24aを備えており、この爪24aは、フック24の上部を図4にて示すごとく外方へ逆U字状に折り曲げて形成されている。一方、フック25は、爪25aを備えており、この爪25aは、フック24と同様に、フック25の上部を外方へ逆U字状に折り曲げて形成されている。
【0036】
また、フック26は、図2及び図5にて示すごとく、爪26aを備えており、この爪26aは、図5にて示すごとく、フック26の上部を略へ字状に外方へ屈曲して形成されている。ここで、爪26aの先端26bの屈曲方向は、後壁22にほぼ直角になっている。
一方、フック27は、図2及び図5にてにて示すごとく、爪27aを備えており、この爪27aは、フック26と同様に、フック27の上部を略へ字状に外方へ屈曲して形成されている。ここで、爪27aの先端27bの屈曲方向も、後壁22にほぼ直角になっている。
【0037】
ケーシング本体20の前壁23は、図1及び図3にて示すごとく、支持板Pfを備えており、この支持板Pfは、前壁23の外面に、開口部20aの左右方向に沿い固着されている。
当該支持板Pfは、支持板Prの左右両一対のフック24、25及び左右一対のフック26、27の各々にそれぞれ対応するフックを備えており、これら各対応のフックは、図3にて例示するごとく、各フック24、25、26、27とそれぞれ対称的な形状にて形成されている。
【0038】
図1及び図3では、フック24のうち図2にて図示左側に位置するフック24に対応するフック28が例示されており、このフック28は、フック24の爪24aに相当する逆U字状の爪28aを有している。
ドア30は、図1乃至図3にて示すごとく、蓋板30aと、この蓋板30aの裏面側から延出する環状壁30bとを備えている。
【0039】
環状壁30bは、前後両突出壁部33、34を備えており、これら両突出壁部33、34は、環状壁30bの前後両壁31、32の下端から下方に向け突出形成さている。
突出壁34は、図2にて示すごとく、左右両一対の係合穴部35、36と、左右一対の係合穴部37、38とを備えている。
【0040】
左右両一対の係合穴部35、36の各々は、ケーシング本体20の左右両一対のフック24、25の各爪にそれぞれ対応するように、突出壁34に形成されている。また、左右一対の係合穴部37、38の各々は、ケーシング本体20の左右一対のフック26、27の各爪にそれぞれ対応するように、突出壁34に形成されている。
【0041】
そして、左右両一対の係合穴部35、36の各々の内部には、左右両一対のフック24、25の各爪がそれぞれ係合している。また、左右一対の係合穴部37、38の各々の内部には、左右一対のフック26、27の各爪がそれぞれ係合している。
ここで、係合穴部35の開口形状は、爪24aの断面形状よりも大きくなっており、係合穴部35の内周面と爪24aの外周面との間には、図2及び図4にて示すごとく、間隙が与えられるようになっている。
【0042】
また、係合穴部35の内周面のうち上側内面部35aは、その内端から外端にかけて図4にて示すごとく上方に向け傾斜して形成されている。これにより、突出壁34が、その図4にて図示左右方向に回動し易いようにしてある。
一方、係合穴部36の内周面のうち上側内面部36aは、その内端から外端にかけて図4にて示すごとく上方に向け傾斜して形成されている。これにより、突出壁34が、その図4にて図示左右方向に回動し易いようにしてある。
【0043】
また、係合穴部37の内端側開口部37aの開口形状は、フック26の先端部26aの基部(図5にて符号f参照)の断面形状と同一となっている。これにより、爪26aが、基部fにて、係合穴部37の内端側開口部37a内にその上下左右の各方向へ相対移動不能に保持される。
また、係合穴部37の内周面のうち上側内面部37bは、その内端から外端にかけて図5にて示すごとく上方に向け傾斜して形成されている。これにより、突出壁34が、その図4にて図示左右方向に回動し易いようにしてある。
【0044】
一方、係合穴部38の内端側開口部38aの開口形状は、フック27の先端部27aの基部(図5にて符号f参照)の断面形状と同一となっている。これにより、爪27aが、基部fにて、係合穴部38の内端側開口部38a内にその上下左右の各方向へ相対移動不能に保持される。
また、係合穴部38の内周面のうち上側内面部38bは、その内端から外端にかけて図5にて示すごとく上方に向け傾斜して形成されている。これにより、突出壁34が、その図4にて図示左右方向に回動し易いようにしてある。
【0045】
なお、突出壁34の下部34aは、上述と同様に突出壁34の回動を容易にするように、図3にて図示右方へ傾斜状に折れ曲がっている。
突出壁33は、突出壁34の左右両一対の係合穴部35、36の各々及び左右一対の係合穴部37、38の各々にそれぞれ対応する各係合穴部を有しており、これら各係合穴部には、左右両一対のフック24、25の各爪及び左右一対のフック26、27にそれぞれ対応する前壁23側の左右両一対のフックの各爪及び左右一対のフックの各爪がそれぞれ係合している。
【0046】
但し、突出壁33の各係合穴部の形状はこれら各係合穴部に対応する突出壁34の各係合穴部の形状と対称的な同一形状となっている。図6では、突出壁33の係合穴部39(フック28に対応)が例示されている。
なお、図1及び図3にて各符号30cは、インストルメントパネル10の開口部11の内周壁部に係止する係止部を示す。
【0047】
また、エアバッグ装置は、インフレータ40及びエアバッグ50を備えており、これらインフレータ40及びエアバッグ50は、ケーシング本体20内に収納されている(図3参照)。なお、図1及び図3にて符号41は、インフレータ40の固定用ナットを示す。
このように構成した本第1実施形態において、ケーシングCのインストルメントパネル10への組み付けは次のようにして行う。
【0048】
まず、ケーシング本体20を、その開口部20aにて、上述のごとくインストルメントパネル10の開口部11にその裏面側から組み付ける。
そして、ドア30を、インストルメントパネル10の開口部11の直上にて、ケーシング本体20の開口部20aの図6にて図示左側近傍にて立てた状態に把持する。
【0049】
そして、ドア30を右方へ少しずつ傾けながら、図6にて示すごとく、ケーシング本体20の支持板Prの左右両一対のフック24、25の各爪24a、25aを、ドア30の突出壁34の左右両一対の係合穴部35、36の各々の内部にそれぞれ挿入して係合させるとともに、支持板Prの左右一対のフック26、27の各爪26a、27aを、突出壁34の左右一対の係合穴部37、38の各々の内部にそれぞれ挿入して係合させる。
【0050】
ついで、以上のように係合した状態にて、ドア30を、ドア30の左右両一対の係合穴部35、36及び左右一対の係合穴部37、38を回動中心として、図6にて図示右方へ回動させる。
この場合、係合穴部35、36の各開口形状は、爪24a、25aの各断面形状よりも大きくなっており、係合穴部35の上側内壁部35a及び係合穴部36の上側内壁部36aは、その内端から外端にかけて上方に向け傾斜して形成されている。このため、ドア30の右方への回動を容易に行い得る。
【0051】
上記回動により、ドア30は、図6にて示すごとく、ケーシング本体20の開口部20a上にのせた状態となる。このとき、ドア30の突出壁33の下端部は、ケーシング本体20の支持板Pfの各フック上にのった状態となり、突出壁33の各係合穴部は、支持板Pfの各フックの爪に対応した位置にある(図6参照)。
【0052】
このような状態において、ドア30の図6にて図示右側部を下方に押せば、突出壁33の各係合穴部は、下方へ移動する。これにより、支持板Pfの各フックが、その爪にて、対応の突出壁33の各係合穴部内に挿入係合される。図6にて例示するフック28は、その爪28aにて、突出壁33の係合穴部39内に挿入係合される。
【0053】
これにより、以上のような簡単な作業のみでもって、ドア30のインストルメントパネル10の開口部11を介するケーシング本体20への組み付けが完了し得る。この場合、各フック26、27の爪は、これら各フック26、27の一部のみに形成されているから、ドア30のケーシング本体20に対する組み付け性を悪化させることもない。
【0054】
また、このようにして組み付けを完了したケーシングCにおいては、上述のごとく、係合穴部37の内端側開口部37aの開口形状は、フック26の先端部26aの基部fの断面形状と同一となってため、爪26aが、基部fにて、係合穴部37の内端側開口部37a内にその上下左右の各方向へ相対移動不能に保持されている。
【0055】
一方、係合穴部38の内端側開口部38aの開口形状は、フック27の先端部27aの基部fの断面形状と同一となっているため、爪27aが、基部fにて、係合穴部38の内端側開口部38a内にその上下左右の各方向へ相対移動不能に保持されている。また、各フック24、25の爪は、逆U字状に形成されているから、ドア30のケーシング本体20との間の前後方向の相対移動が各フック24、25の爪と各係合穴部35、36との係合により阻止される。
【0056】
このため、ケーシングCが当該車両の振動を受けても、ケーシング本体20の各フックの爪がドア30の対応の係合穴部内にて前後左右上下方向に相対移動するようなガタを発生することがなく、その結果、ケーシング本体20の各フックの爪がドア30の対応の係合穴部の内面との衝突による異音の発生を招くことがない。
【0057】
図7は、上記第1実施形態の変形例を示している。
この変形例では、上記第1実施形態にて述べたフック26は、爪26aに代えて、爪26cを有しており、この爪26cは、フック26の上部をL字状に外方に折り曲げて形成されている。また、上記第1実施形態にて述べたフック27は、爪27aに代えて、爪27cを有しており、この爪27cは、フック27の上部をL字状に外方に折り曲げて形成されている。
【0058】
また、上記第1実施形態にて述べた突出壁34の係合穴部37の内周面は、上記上側内面部37aに代えて、上側内面部37cを備えており、この上側内面部37cは、その外端から内端に向け上方へ傾斜して形成されている。
ここで、係合穴部37の外端側開口部の開口形状は、フック26の爪26cの断面形状と同一となっている。これにより、爪26cが、係合穴部37内に挿入係合されて、その先端部にて、係合穴部37の外端側開口部内にその上下左右の各方向へ相対移動不能に保持される。
【0059】
また、上記第1実施形態にて述べた突出壁34の係合穴部38の内周面は、上記上側内面部38aに代えて、上側内面部38cを備えており、この上側内面部37cは、その外端から内端に向け上方へ傾斜して形成されている。
ここで、係合穴部38の外端側開口部の開口形状は、フック27の爪27cの断面形状と同一となっている。これにより、爪27cが、係合穴部38に挿入係合されて、その先端部にて、係合穴部38の外端側開口部内にその上下左右の各方向へ相対移動不能に保持される。
【0060】
これにより、上記第1実施形態にて述べたと同様の作用効果を達成できる。なお、上記変形例において、係合穴部37の内周面に上下両内面部37d、37fを備えて、これら両内面部37d、37fの図8にて図示左右方向中央に***部37e、37を形成し、かつ、係合穴部38の内周面に上下両内面部38d、38fを備えて、これら両内面部38d、38fの図8にて図示左右方向中央に***部38e、38を形成して、これら各両***部37e、37及び38e、38により、両爪26c、27cを挟持するようにしても、上記変形例と同様の作用効果を達成できる。
【0061】
(第2実施形態)
図9乃至図11は、本発明の第2実施形態を示している。
この第2実施形態では、突出壁34は、上記第1実施形態にて述べた左右両一対の係合穴部35、36及び左右一対の係合穴部37、38に代えて、左右一対の係合穴部35A及びこれら両係合穴部35Aの間の中央に位置する係合穴部36Aを備えている。
【0062】
また、支持板Prは、上記第1実施形態にて述べた左右両一対のフック24、25及び左右一対のフック26、27に代えて、左右一対のフック24A及びこれら両フック24Aの間の中央に位置するフック25Aを備えている。
一対のフック24Aは、その上部にて、逆U字状に外方へ折れ曲がる爪24bをそれぞれ備えており、これら各爪24bは、各係合穴部35A内に挿入係合されている。
【0063】
ここで、一対のフック24Aは、その各爪24bの図9にて図示横方向に突出する突出部24cにて、各係合穴部35Aの内周面のうち各対向内面部に形成した凹部35b内にそれぞれ図9にて図示横方向及び上下方向に相対移動不能に係合している(図10参照)。
また、フック25Aは、その上部にて、逆U字状に外方へ折れ曲がる爪25bを備えており、この爪25bは、係合穴部36A内に挿入係合されている(図11参照)。
【0064】
ここで、フック25Aには、図11にて示すごとく、係合穴部36Aの内周面下面部内端に対向して打ち出しリブ25cが傾斜状に突出形成されている。このため、フック25Aは、その打ち出しリブ25cにて、係合穴部36Aの内周面下面部内端に係合して係合穴部36Aに対し前後方向に相対移動不能となっている。
【0065】
このように構成した本第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり突出壁34の係合穴部の数が少ないので、係合穴部36Aとその両側に位置する各係合穴部35Aとの間隔を、支持板Prの図9にて図示左端と左側係合穴部35Aとの間隔及び支持板Prの図9にて図示右端と右側係合穴部35Aとの間隔よりも広くとれる。
【0066】
その結果、フック25Aの爪25bの幅の幅も広くとれるため、ケーシング本体20の変形を小さくすることができるのは勿論のこと、ドア30の強度を高めつつ、上記第1実施形態と同様の作用効果を達成できる。
なお、上記第2実施形態においては、両爪24Aに突出部24cをそれぞれ一つずつ設けるとともに、両係合穴部35Aにそれぞれ一つずつ凹部35bを設けるようにしたが、これに代えて、各爪24Aの横方向両側にそれぞれ突出部24cを設けるとともに、これらに対応して各係合穴部35Aに両凹部35bを設けるようにして、各爪24Aの各係合穴部35Aに対する横方向の相対移動を防止するようにしてもよい。
【0067】
また、本発明の実施にあたり、助手席用エアバッグ装置に限ることなく、各種の車両のエアバッグ装置に本発明を適用して実施してもよい。
また、ドア30の各係合穴部の穴形状は、上記各実施形態にて述べたものに限ることなく、必要に応じて適宜変更してもよい。
また、本発明の実施にあたり、ケーシング本体20に設けた各フックを、ケーシング本体20の前後両側壁の各外面に上下方向に沿い設けた長手状の各前側及び後側の各板部材にてそれぞれ形成し、また、各前側及び後側の板部材の上部にて各フックの爪を形成し、各前側及び後側の板部材の下部にて上記前後両側壁の各下端部を受承する前側及び後側の各受承部を形成するようにしてもよい。これにより、ドア30に対するケーシング本体20の受承強度を強化しつつ、上記各実施形態にて述べた作用効果を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアバッグ装置の左側側面図である。
【図2】当該エアバッグ装置の後面図である。
【図3】当該エアバッグ装置の部分破断側面図である。
【図4】図2にて4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】図2にて5−5線に沿う拡大断面図である。
【図6】上記エアバッグ装置の組み付け過程を示す右側側面図である。
【図7】上記第1実施形態の変形例を示す要部拡大破断図である。
【図8】上記変形例の部分的変形例を示す突出壁の後面図である。
【図9】本発明の第2実施形態の要部を示す後面図である。
【図10】図9にて10−10線に沿う断面図である。
【図11】図9にて11−11線に沿う断面図である。
【図12】従来のエアバッグ装置の断面図である。
【符号の説明】
10…インストルメントパネル、11…開口部、20…ケーシング本体、
22…後壁、23…前壁、24乃至28…フック、24a乃至27b…爪、
24c…凹部、30…ドア、30b…環状壁、31…後側壁、32…前側壁、
35乃至39…係合穴部、37b、38b…内面部、
37e、38g…***部、40…インフレータ、50…エアバッグ、
C…ケーシング。

Claims (8)

  1. 車両の適所に支持されるケーシング本体(20)と、このケーシング本体をその開口部(20a)にて閉じるドア(30)とを有するケーシング(C)と、
    インフレータ(40)と、
    前記ケーシング本体内に収納されるエアバッグ(50)とを備えるエアバッグ装置であって、
    前記ケーシング本体は、
    その両対向壁(22、23)の一方の外面に前記開口部の近傍に沿い間隔をおいて設けられた複数の一側フック(24、25、26、27)と、
    他方の対向壁(23)の外面に前記開口部の近傍に沿い前記複数の一側フックに対応して設けられた複数の他側フック(28)とを備えており、
    前記ドアは、
    その裏面から前記両対向壁に沿うように延出する両延出壁(31、32)と、
    これら両延出壁の一方(32)に前記複数の一側フックに対応して形成した複数の一側係合穴部(35、36、37、38)と、
    他方の延出壁(31)に前記複数の他側フックに対応して形成した複数の他側係合穴部(39)とを備えており、
    前記複数の一側フックは、前記一方の対向壁の外面から外方へ向け延出する爪(24a、25a、26a、26b、27a、27b)をそれぞれ有しており、前記複数の他側フックは、前記他方の対向壁の外面から外方へ向け延出する爪(28a)をそれぞれ有しており、
    前記各複数の一側及び他側のフックは、その各爪にて、前記ドアを前記ケーシング本体に相対移動不能に保持するように、前記各複数の一側及び他側の係合穴部内に係合する車両用エアバッグ装置であり、
    前記各複数の一側及び他側のフックは、それぞれ、前記両対向壁の各外面の前記開口部に沿う方向幅の中央を基準に対称的に位置しており、
    前記各複数の一側及び他側の係合穴部は、それぞれ、前記各延出壁の前記開口部に沿う方向幅の中央を基準に対称的に位置しており、
    前記複数の一側フックは、前記爪として、前記複数の一側フックのうち対称的に位置する両一側対称フック毎に前記開口部側に向け凸な形状にて折れ曲がるようにして外方へ向け延出する第1爪(24a、25a)と、前記両一側対称フック毎に前記開口部側から外方に向け折れ曲がり前記対向方向にほぼ平行となるように延出する第2爪(26a、26b、27a、27b)とを混在して有しており、
    前記複数の他側フックは、前記爪として、前記複数の他側フックのうち対称的に位置する両他側対称フック毎に前記開口部側に向け凸な形状にて折れ曲がるようにして外方へ向け延出する第1爪と、前記両他側対称フック毎に前記開口部側から外方に向け折れ曲がり前記対向方向にほぼ平行となるように延出する第2爪とを混在して有しており、
    前記第1爪を有する前記両一側対称フックは、前記複数の一側係合穴部のうち対応の両一側係合穴部内に、前記第1爪にて、3次元方向に相対移動可能に係合し、
    前記第2爪を有する前記両一側対称フックは、前記複数の一側係合穴部のうち対応の両一側係合穴部内に、前記第2爪にて、3次元方向すべてに相対移動不能に係合し、
    前記第1爪を有する前記両他側対称フックは、前記複数の他側係合穴部のうち対応の両他側係合穴部内に、前記第1爪にて、3次元方向に相対移動可能に係合し、
    前記第2爪を有する前記両他側対称フックは、前記複数の他側係合穴部のうち対応の両他側係合穴部内に、前記第2爪にて、3次元方向すべてに相対移動不能に係合することを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 前記複数の一側係合穴部のうち前記第爪を有する前記両一側対称フックに対応する両一側係合穴部の内周面には、前記両一側対称フックの第爪と相対移動不能に当接する***部(37e、37g)が形成されており、
    前記複数の他側係合穴部のうち前記第爪を有する前記両他側対称フックに対応する両他側係合穴部の内周面には、前記両他側対称フックの第爪と相対移動不能に当接する***部(38e、38g)が形成されていることを特徴とする請求項に記載の車両用エアバッグ装置。
  3. 前記複数の一側係合穴部のうち前記第1爪を有する前記両一側対称フックに対応する両一側係合穴部の内周面には、前記両一側対称フックの第1爪の一部(24c)が相対移動不能に係合する凹部(35b)が形成されており、
    前記複数の他側係合穴部のうち前記第1爪を有する前記両他側対称フックに対応する両他側係合穴部の内面には、前記両他側対称フックの第1爪の一部が相対移動不能に係合する凹部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の車両用エアバッグ装置。
  4. 前記複数の一側係合穴部のうち前記第2爪を有する前記両一側対称フックに対応する両一側係合穴部の前記開口部に沿う両内面部のうち前記開口部側内面部(37b、38b)が前記両一側対称フックの第2爪に相対移動不能に当接するように前記対向方向に沿い傾斜しており、
    前記複数の他側係合穴部のうち前記第2爪を有する前記両他側対称フックに対応する両他側係合穴部の前記開口部に沿う両内面部のうち前記開口部側内面部が前記両他側対称フックの第2爪に相対移動不能に当接するように前記対向方向に沿い傾斜していることを特徴とする請求項に記載の車両用エアバッグ装置。
  5. 前記第2爪を有する前記両一側対称フックは、これらに対応する前記両一側係合穴部の前記開口部に沿う両内面部のうち残りの内面部の内端部に係合するように形成した打ち出しリブ(25c)を備えており、
    前記第2爪を有する前記両他側対称フックは、これらに対応する前記両他側係合穴部の前記開口部に沿う両内面部のうち残りの内面部の内端部に係合するように形成した打ち出しリブを備えていることを特徴とする請求項に記載の車両用エアバッグ装置。
  6. 前記複数の一側係合穴部の各間隔のうち中央側の間隔の方が両端側の間隔よりも広く、かつ、当該複数の一側係合穴部にそれぞれ係合する前記各爪の間隔のうち中央側の間隔の方が両端側の間隔よりも広く、前記複数の他側係合穴部の各間隔のうち中央側の間隔の方が両端側の間隔よりも広く、かつ、当該複数の他側係合穴部にそれぞれ係合する前記各爪の間隔のうち中央側の間隔の方が両端側の間隔よりも広いことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の車両用エアバッグ装置。
  7. 前記各一側フックは、前記一方の対向壁の外面に前記開口部に直交する方向に沿い設けた長手状の各一側板部材にて形成されており、前記各他側フックは、前記他方の対向壁の外面に前記開口部に直交する方向に沿い設けた長手状の各他側板部材にて形成されており、前記長手状の各一側板部材は、前記開口部側にて、前記各一側フックの爪を形成してなり、前記開口部とは反対側にて、前記一方の対向壁の端部を受承する一側受承部を形成してなり、前記長手状の各他側板部材は、前記開口部側にて、前記各他側フックの爪を形成してなり、前記開口部とは反対側にて、前記他方の対向壁の端部を受承する他側受承部を形成してなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の車両用エアバッグ装置。
  8. 車両の車室内のインストルメントパネル(10)の裏面側にて支持されて当該インストルメントパネルの開口部(11)に下方から対向する開口部(20a)(以下、ケーシング開口部という)を有するケーシング本体(20)と、前記インストルメントパネルの開口部を介し前記ケーシング開口部を上方から閉じるドア(30)とを備えるケーシングにおいて、
    前記ケーシング本体は、
    その前後両側壁(22、23)の各外面に沿い前記ケーシング開口部の近傍にて左右方向に間隔をおいてそれぞれ設けられた各複数の前後両側フック(24、25、26、27、28)を備えており、
    前記ドアは、
    その裏面から前記ケーシング開口部に向けて延出する環状壁(30b)と、
    この環状壁の前後両側壁部(31、32)に前記各複数の前後両側フックに対応して形成した各複数の前後両側係合穴部(35、36、37、38、39)とを備えており、
    前記複数の前側フックは、前記前側壁の外面から前方へ延出する爪(24a、25a、26a、26b、27a、27b)をそれぞれ有しており、
    前記複数の後側フックは、前記後側壁の外面から後方へ延出する爪(28a)をそれぞれ有しており、
    前記各複数の前後両側フックは、その各爪にて、前記ドアを前記ケーシング本体に相対移動不能に保持するように、前記各複数の前後両側係合穴部内に係合する車両用エアバッグ装置のためのケーシングであり、
    前記各複数の前側及び後側のフックは、それぞれ、前記前後両側壁の各外面の左右方向幅の中央を基準に対称的に位置しており、前記各複数の前側及び後側の係合穴部は、それぞれ、前記環状壁の各前後両側壁部の左右方向幅の中央を基準に対称的に位置しており、
    前記複数の前側フックは、前記爪として、前記複数の前側フックのうち対称的に位置する両前側対称フック毎に上方に向け凸な形状にて折れ曲がるようにして前方へ向け延出する第1爪(24a、25a)と、前記両前側対称フック毎に上方側から前方に向け折れ曲がり前後方向にほぼ平行となるように延出する第2爪(26a、26b、27a、27b)とを混在して有しており、
    前記複数の後側フックは、前記爪として、前記複数の後側フックのうち対称的に位置する両後側対称フック毎に上方に向け凸な形状にて折れ曲がるようにして後方へ向け延出する第1爪と、前記両後側対称フック毎に上方側から外方に向け折れ曲がり前後方向にほぼ平行となるように延出する第2爪とを混在して有しており、
    前記第1爪を有する前記両前側対称フックは、前記複数の前側係合穴部のうち対応の両前側係合穴部内に、前記第1爪にて、3次元方向に相対移動可能に係合し、前記第2爪を有する前記両前側対称フックは、前記複数の前側係合穴部のうち対応の両前側係合穴部内に、前記第2爪にて、3次元方向すべてに相対移動不能に係合し、
    前記第1爪を有する前記両後側対称フックは、前記複数の後側係合穴部のうち対応の両後側係合穴部内に、前記第1爪にて、3次元方向に相対移動可能に係合し、
    前記第2爪を有する前記両後側対称フックは、前記複数の後側係合穴部のうち対応の両後側係合穴部内に、前記第2爪にて、3次元方向すべてに相対移動不能に係合することを特徴とする車両用エアバッグ装置のためのケーシング。
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