JP3765685B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロア又はシートクッション若しくはシートバックのフレームにチャイルドシートを取付けるためのアンカが固着された車両用シートに関する。更に詳しくは、そのアンカが内部に突出する切欠きがシートクッションの後端又はシートバックの下端に形成された車両用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、チャイルドシートは一般的にベルト等により車両用シートに取付けられていた。しかし、車両用シートはシートクッションの後端にシートバックの下端をリクライニングアジャスタを介して回転可能に連結しているため、その車両用シートにベルトを緩まないように取付けることは困難である場合があった。この点を解消するために、シートクッションの後端又はシートバックの下端のフレームにチャイルドシートを取付けるためのアンカを設けることが行われている。このアンカはシートクッションの後端又はシートバックの下端に形成された切欠きの内部に突出し、このアンカの切欠き内部に突出した部分にチャイルドシートの被係止部を係止することにより、容易にそのチャイルドシートを取付けることができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した車両用シートでは、シートクッションの後端又はシートバックの下端に切欠きが形成されるため、チャイルドシート不使用時における車両用シートの見栄えが悪化する不具合がある。即ち、アンカが内部に突出する切欠きはチャイルドシート不使用時にも依然として存在し、切欠きの内部にそのアンカが露出して乗員の視野に入り、シートに異物が存在することを認識させる不具合があった。
本発明の目的は、チャイルドシート不使用時における見栄えを向上し得る車両用シートを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図3に示すように、シートクッション12が取付けられシートクッション12のフレーム12aの後端又はフロア16にアンカ18が固着され、アンカ18が内部に突出する第1切欠き19がシートクッション12の後端に形成され、第1切欠き19の内部に突出したアンカ18にチャイルドシート21の後部下端に設けられた被係止部21aを係止することによりチャイルドシート21を固定可能に構成された車両用シートの改良である。
その特徴ある構成は、図1に示すように、一端が第1切欠き19前端近傍のシートクッション12に幅方向に設けられチャイルドシート21の固定時にチャイルドシート21とシートクッション12の間に介挿可能であってかつチャイルドシート21の取外し時に切欠き19を被覆可能な大きさを有する第1カバー表皮22と、第1切欠き19を被覆状態の第1カバー表皮22の他端をシートクッション12の後端に離脱可能に係止する係止手段23とを備えたところにある。
この請求項1に係る発明では、図1に示すように、チャイルドシート21の不使用時に、第1カバー表皮22の一端を中心に折返して他端をシートクッション12の後方にまで移動させ、その他端をシートクッション12の後端に係止手段23により係止する。これにより、第1切欠き19は第1カバー表皮22により被覆され、その第1切欠き19が乗員の視野に入ることはなく、チャイルドシート21の不使用時における車両用シート11の見栄えを向上する。
【0005】
請求項2に係る発明は、図7に示すように、フロア16に取付けられたシートクッション12とこのシートクッション12の後部に下部が取付けられたシートバック13とを有し、シートバック13のフレーム13aの下端又はフロア16にアンカ18が固着され、アンカ18が内部に突出する第2切欠き29がシートバック13の下端に形成され、第2切欠き29の内部に突出したアンカ18にチャイルドシート21の後部下端に設けられた被係止部21aを係止することによりチャイルドシート21を固定可能に構成された車両用シートの改良である。
その特徴ある構成は、図6に示すように、シートバック13の下端に一端が幅方向に設けられチャイルドシート21の固定時にチャイルドシート21とシートクッション12の間に介挿可能であってかつチャイルドシート21の取外し時に第2切欠き29を被覆可能な大きさを有する第2カバー表皮32と、第2切欠き29を被覆状態の第2カバー表皮32の他端をシートバック13の前面に係止可能に構成された係止手段33とを備えたところにある。
【0006】
この請求項2に係る発明では、チャイルドシート21の不使用時に、第2カバー表皮32の他端をシートバック13の下端又は前面に係止手段33により係止することにより、第2切欠き29は第2カバー表皮32により被覆され、チャイルドシート21の不使用時における車両用シートの見栄えを向上する。シートバック13の下端に第2カバ表皮32の一端を設ければ、第2カバー表皮32の他端がシートバック13の前面に係止されるため、その第2カバー表皮32の他端がシートベルトのタングプレートとともにバックルに挿入される、いわゆるシートベルトへの噛み込みを防止できる。また、第2カバー表皮32の一端をシートバック13の表面に設ければ、乗員がそのシートに着座した通常の状態でもその一端がシートバック13の前面から離脱してずれることを防止できる。
【0007】
請求項3に係る発明は、図12に示すように、フロア16に取付けられたシートクッション12とこのシートクッション12の後部に下部が取付けられたシートバック13とを有し、シートバック13のフレーム13aの下端又はフロア16にアンカ18が固着され、アンカ18が内部に突出する第3切欠き39がシートバック13の下端に形成され、第3切欠き39の内部に突出されたアンカ18にチャイルドシート21の後部下端に設けられた被係止部21aを係止することによりチャイルドシート21を固定可能に構成された車両用シートの改良である。
その特徴ある構成は、図9に示すように、第3切欠き39に離脱可能に挿入され挿入状態でアンカ18を覆うカバー体42と、第3切欠き39に挿入されたカバー体42をその第3切欠き39に係止可能に構成された係止手段43とを備え、カバー体42は、第3切欠き39の形状に相応して形成された挿入部42aと、挿入部42aの前面を封止しかつ挿入部42aが第3切欠き39に挿入された状態でシートバック13の前面に連続する前面部42bとを有するところにある。
この請求項3に係る発明では、車両用シートからチャイルドシート21を取外した場合に、カバー体42を、第3切欠き39に挿入することによりチャイルドシート21の不使用時における車両用シート11の見栄えを向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の第1の実施の形態を図1〜図5に基づいて詳しく説明する。
図2及び図4に示すように、車両用シート11は乗員の尻部を受けるシートクッション12と乗員の背部を受けるシートバック13を備える。シートクッション12とシートバック13はリクライニングアジャスタ14を介して連結され、リクライニングアジャスタ14はシートクッション12の後端とシートバック13の下端を連結し、シートバック13の傾斜角度を調節可能に構成される。この車両用シート11は車両のフロアパネル16(図1及び図3)にシートトラック17を介して前後方向にスライド可能に取付けられる。
【0009】
図1及び図3に示すように、シートトラック17はシートレッグ17aを介して車両の進行方向に延びてフロアパネル16に取付けられた固定レール17bと、固定レール17bに摺動可能に挿入されシートクッション12のシートクッションフレーム12aにブラケット17cを介して取付けられた可動レール17dとを有する。シートトラック17には図示しないが調節レバーが設けられ、この調節レバーを操作することにより前後方向にスライドさせてシート11を所望の位置でロックできるようになっている。
【0010】
シートクッション12はシートクッションフレーム12aとシートクッションパッド12bとシートクッション表皮12cにより構成され、シートクッションフレーム12aは鋼材により形成されシートクッションスプリング12dが架設される。このスプリング12dが架設されたフレーム12aにシートクッションパッド12bが載置され、フレーム12a及びパッド12bを更にシートクッション表皮12cにより被包することによりシートクッション12が作られる。シートバック13はシートバックフレーム13aとシートバックパッド13bとシートバック表皮13cにより構成され、シートバックフレーム13aにはシートバックスプリング13dが架設される。このスプリング13dが架設されたフレーム13aにシートバックパッド13bが載置され、フレーム13a及びパッド13bを更にシートバック表皮13cにより被包することによりシートバック13が作られる。
【0011】
図1及び図3〜図5に示すように、シートクッション12の後端のシートクッションフレーム12aにはアンカ18が固着され、そのアンカ18に対応するシートクッション12の後端には第1切欠き19が形成される。アンカ18は上部が第1切欠き19の内部に突出するように下部がフレーム12aに固着される。図5に詳しく示すように、この実施の形態におけるアンカ18は鋼棒を折曲げ加工することにより作られ、第1切欠き19の内部に突出する鋼棒の上部中央部分にはシート11の幅方向に延びかつチャイルドシート21が係止する水平棒部18aが形成される。
【0012】
図3に示すように、チャイルドシート21の後部下端にはこの水平棒部18aに係止可能に構成された被係止部21aが設けられる。図示しないが、被係止部21aの先端にはアンカ21の水平棒部18aに嵌入する凹みが形成され、その凹みの内部にはアンカ18の水平棒部18aに係止するラチェットが設けられる。この図示しないラチェットをその水平棒部18aに係止させることにより、被係止部21aは第1切欠き19の内部に突出されたアンカ18に係止し、このように被係止部21aをアンカ18に係止させることにより、チャイルドシート21は車両用シート11に固定可能に構成される。
【0013】
本発明の特徴ある構成は、一端が第1切欠き19の前端近傍のシートクッション12に幅方向に設けられ第1切欠き19を被覆可能な大きさを有する第1カバー表皮22と、第1切欠き19を被覆状態の第1カバー表皮22の他端をシートクッション12の後端に離脱可能に係止する係止手段23とを備えたところにある。この実施の形態における第1カバー表皮22はシートクッション表皮12cと同一材料により作られ、図1及び図3の拡大図に詳しく示すように、シートクッション表皮12cに一端を縫いつけることによりその一端がシートクッション12に幅方向に設けられる。また、係止手段は面ファスナ23であり、図1の拡大図に示すように、面ファスナ23は第1切欠き19を被覆状態の第1カバー表皮22の他端をシートクッション12の後端に離脱可能に係止する。
【0014】
このように構成された車両用シートの動作を説明する。
チャイルドシート21を車両用シート11に固定する状態を図3及び図4に示す。この状態は、係止手段である面ファスナ23(図1)を分離してシートクッション12の後端から第1カバー表皮22の他端を離脱し、第1カバー表皮22の一端を中心に折返してシートクッション12の上にその第1カバー表皮22を載せた状態である。第1カバー表皮22の折返し操作にはリクライニングアジャスタ14によりシートバック13を図1の一点鎖線で示すように倒した状態で行ってもよい。図3に示すように、第1カバー表皮22をシートクッション12の上に載せた後、チャイルドシート21を取付けようとする者はそのチャイルドシート21を前方から抱えるように把持して、その後端下部に設けられた被係止部21aを図の矢印で示すように第1切欠き19に挿入する。被係止部21aを第1切欠き19に挿入すると、被係止部21aの先端が図示しないラチェットによりアンカ18の水平棒部18aに係止され、チャイルドシート21は車両用シート11に固定される。この際、第1カバー表皮22はチャイルドシート21とシートクッション12との間に介挿され、第1カバー表皮22はチャイルドシート21が固定されることによるシートクッション12の傷付きを防止する。
【0015】
一方、チャイルドシート21を車両用シート11から取外した場合には、チャイルドシート21を取外すことにより出現する第1切欠き19を第1カバー表皮22により被覆する。第1切欠き19の第1カバー表皮22による被覆は、第1カバー表皮22の一端を中心に折返して他端をシートクッション12の後方にまで移動させることにより行う。図1に示すように折返された第1カバー表皮22の他端をシートクッション12の後端に面ファスナ23により係止すると、第1カバー表皮22は第1切欠き19を被覆し、かつ被覆状態で固定される。この場合、リクライニングアジャスタ14(図4)によりシートバック13を図1の一点鎖線で示すように倒した状態で行っても良い。図2に示すように、第1カバー表皮22が第1切欠き19を被覆すると、その第1切欠き19が乗員の視野に入ることはなく、チャイルドシート21の不使用時における車両用シート11の見栄えを向上することができる。
【0016】
図6〜図8に本発明の第2の実施の形態を示す。図面中上述した実施の形態と同一符号は同一部品を示し繰返しての説明を省略する。
この実施の形態におけるアンカ18はシートバックフレーム13aの下部に固着され、そのアンカ18に対応するシートバック13の下端には第2切欠き29が形成される。アンカ18は下部が第2切欠き29の内部に突出するように上部がフレーム13aに固着される。チャイルドシート21は、被係止部21aを第2切欠き29の内部に突出されたアンカ18に係止することにより、車両用シート11に固定可能に構成される。
【0017】
この実施の形態における特徴ある構成は、シートバック13の下端又は第2切欠き29上方のシートバック13の前面に一端が幅方向に設けられこの第2切欠き29を被覆可能な大きさを有する第2カバー表皮32と、第2切欠き29を被覆状態の第2カバー表皮32の他端をシートバック13の前面又は下端に係止可能に構成された係止手段33とを備えたところにある。図6における第2カバー表皮32はシートバック表皮13cと同一材料により作られ、シートバック表皮13cに一端を縫いつけることによりその一端がシートバック13の下端に幅方向に設けられる。また、係止手段は面ファスナ33であり、第2切欠き29を被覆状態の第2カバー表皮32の他端に対応するシートバック表皮13cには幅方向に凹溝13eが形成される。図6の拡大図に示すように、面ファスナ33はこの凹溝13eの内部に設けられ、この面ファスナ33は第2切欠き29を被覆状態の第2カバー表皮32の他端をシートバック13の前面に離脱可能に係止する。
【0018】
このように構成された車両用シートにチャイルドシート21を固定するには、第2カバー表皮32を折返すことにより第2切欠き29を出現させた状態で行う。即ち、図7に示すように、シートバック下端に第2カバー表皮の一端が幅方向に設けられた場合には、係止手段である面ファスナ33(図6)を分離して第2カバー表皮32の他端を離脱し、第2カバー表皮32の一端を中心に折返してシートクッション12の上にその第2カバー表皮32を載せることにより第2切欠き29を出現させる。第2切欠き29を出現させた後には、チャイルドシート21の被係止部21aを図の矢印で示すように第2切欠き29に挿入してアンカ18に係止することにより、チャイルドシート21を車両用シート11に固定する。この際、第2カバー表皮32はチャイルドシート21が固定されることによるシートクッション12の傷付きを防止する。
【0019】
一方、車両用シートからチャイルドシート21を取外した場合には、チャイルドシート21を取外すことにより出現する第2切欠き29を第2カバー表皮32により被覆する。即ち、図6に示すように、シートバック下端に第2カバー表皮の一端が幅方向に設けられた場合には、第2カバー表皮32の他端を持上げ、その第2カバー表皮32が第2切欠き29を覆った状態でその他端を面ファスナ33によりシートバックの前面に係止させる。このように第2カバー表皮32の他端を面ファスナ33により係止すると、第2カバー表皮32は第2切欠き29を被覆し、かつ被覆状態で固定されるため、チャイルドシート21の不使用時における車両用シート11の見栄えを向上することができる。また、第2カバー表皮32の他端がシートバック13の前面に係止されるため、その第2カバー表皮32の他端がシートベルトのタングプレートとともにバックルに挿入される、いわゆるシートベルトへの噛み込みを防止できる。
【0020】
なお上述した第2の実施の形態では、シートバック13の下端に第2カバー表皮32の一端が幅方向に設けられた場合を説明したが、第2カバー表皮32の一端は第2切欠き29上方のシートバック13の前面に幅方向に設けてもよい。シートバック13の前面に第2カバー表皮32の一端を設けた車両用シートにチャイルドシート21を固定するには、図8に示すように、シートバック13の下端から離脱させた第2カバー表皮32の他端を持上げて、第2カバー表皮32自体を折返すことにより第2切欠き29を出現させる。第2切欠き29を出現させた後に、チャイルドシート21の被係止部21aを図の矢印で示すように第2切欠き29に挿入してアンカ18に係止することにより、チャイルドシート21を車両用シート11に固定する。
【0021】
一方、車両用シートからチャイルドシート21を取外した場合には、折返された第2カバー表皮32の他端をシートバック13の下部後方にまで案内し、その第2カバー表皮32が第2切欠き29を覆った状態でその他端を図示しない係止手段である面ファスナによりシートバック13の下端に係止させる。このように第2カバー表皮32の他端を面ファスナにより係止すると、第2カバー表皮32は第2切欠き29を被覆し、かつ被覆状態で固定されるため、チャイルドシート21の不使用時における車両用シート11の見栄えを向上するとともに、第2カバー表皮32の一端をシートバック13の表面に設けることにより、乗員がそのシートに着座した通常の状態でもその一端がシートバック13の前面から離脱してずれることを防止できる。
【0022】
図9〜図12に本発明の第3の実施の形態を示す。図面中上述した実施の形態と同一符号は同一部品を示し繰返しての説明を省略する。
図9及び図10に示すように、この実施の形態におけるアンカ18はシートバックフレーム13aの下部に固着され、そのアンカ18に対応するシートバック13の下端には第3切欠き39が形成される。この実施の形態の特徴ある構成は、その第3切欠き39に離脱可能に挿入され挿入状態でアンカ18を覆うカバー体42と、第3切欠き39に挿入されたカバー体42をこの第3切欠き39に係止可能に構成された係止手段とを備えたところにある。
【0023】
図9及び図11に示すように、この実施の形態におけるカバー体42は第3切欠き39形状に相応して形成された挿入部42aと、この挿入部42aの前面を封止しかつ挿入部42aが第3切欠き39に挿入された状態でシートバック13の前面に連続する前面部42bとを有し、挿入部42a及び前面部42bにより囲まれる空間にアンカ18が挿入可能に構成される。このようなカバー体42を用いることにより、シート11にフィットした一体感のあるシート11とすることができる。このカバー体42には挿入部42aを分割するように一対のリブ42c,42cが形成され、この一対のリブ42c,42cのシートバックフレーム13aに対応する部分にはそのシートバックフレーム13aに向って開口する係止手段である孔43,43がそれぞれ形成される。このカバー体42を第3切欠き39に挿入すると、孔43,43の開口部がシートバックフレーム13aに当接し、弾性変形により拡開した開口部からシートバックフレーム13aが通過して孔43,43に挿入する。孔43,43にシートバックフレーム13aが挿入すると開口部は復元してシートバックフレーム13aがその孔43,43から離脱することを防止する。これによりカバー体42は第3切欠き39に離脱可能に装着される。
【0024】
このように構成された車両用シートにチャイルドシート21を固定するには、カバー体42を第3切欠き39から図10の破線矢印で示すように離脱させる。図12に示すように、カバー体42を離脱すると第3切欠き39内のアンカ18が出現し、このアンカ18にチャイルドシート21の被係止部21aを係止することにより、チャイルドシート21を車両用シート11に固定する。一方、車両用シートからチャイルドシート21を取外した場合には、カバー体42を図10の実線矢印で示すように第3切欠き39に挿入する。図9に示すように、カバー体42を第3切欠き39に挿入すると、そのカバー体42は第3切欠き39を被覆し、かつ被覆状態で固定手段である孔43,43にシートバックフレーム13aが挿入して固定されるため、チャイルドシート21の不使用時における車両用シート11の見栄えを向上することができる。
【0025】
なお、上述した第3実施の形態では、挿入部42aと前面部42bとを有するカバー体42aを説明したが、図13に示すように、カバー体42をシートバックパッド13bと同一又は類似の発泡材により作ってもよい。この場合、カバー体42をシートバック表皮13cと同一又は類似の材料で形成されたカバー表皮44で覆えば、シート本来の機能を損なうこともなく、カバー体42が第3切欠き39に挿入されたチャイルドシート21の不使用時における車両用シート11の見栄えを更に向上することができる。また、カバー体42を第3切欠き39より僅かに大きく形成して、カバー体42を第3切欠き39に圧入させてその第3切欠き39にカバー体42を係止させることもでき、また係止手段である面ファスナ45を別途設けて第3切欠き39にカバー体42を係止させることもできる。
【0026】
また、上述した第3実施の形態では、固定手段である孔43,43にシートバックフレーム13aが挿入することによりカバー体42を固定したが、固定手段である孔にアンカ18の水平棒部18aが挿入するように構成し、孔にその水平棒部を挿入してカバー体42を固定してもよい。
また、上述した実施の形態では、面ファスナからなる係止手段を説明したが、係止手段としてクリップ等を使用しても良く、カバー表皮又はカバー体は一対のアンカ18,18を一体的に覆う単一のものでなく、それぞれのアンカ18,18を個別的に覆う複数のものであっても良い。
更に、上述した実施の形態では、シートクッション12をシートトラック17を介してフロア16に取付け、シートクッション12の後端又はシートバックの下端のフレームにアンカ18を固着したが、シートクッション12が直接フロア16に取付けられる車両用シートにあっては、アンカはフロアに固着しても良い。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、シートクッション又はシートバックに形成され内部にアンカが突出する切欠きを被覆可能な大きさを有するカバー表皮と、その切欠きを被覆状態のカバー表皮を係止する係止手段とを備えたので、チャイルドシートの不使用時に、カバー表皮により切欠きを被覆することによりチャイルドシートの不使用時における車両用シートの見栄えを向上することができる。まお、チャイルドシートを車両用シートに固定する際に、カバー表皮をチャイルドシートとシートクッションとの間に介挿すれば、カバー表皮はチャイルドシートが固定されることによるシートクッションの傷付きを防止することもできる。
また、挿入状態でアンカを覆うカバー体を切欠きに離脱可能に挿入すれば、比較的安価なカバー体をその切欠きに挿入することによりチャイルドシートの不使用時における車両用シートの見栄えを向上することができる。また、そのカバー体をシートの表皮と同一又は類似の材料で形成されたカバー表皮により覆うことにより、カバー体が切欠きに挿入されたチャイルドシートの不使用時における車両用シートの見栄えを更に向上することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における第1カバー表皮が切欠きを被覆した車両用シートを示す図2のA−A線断面図。
【図2】その第1カバー表皮が切欠きを被覆した車両用シートの斜視図。
【図3】その第1カバー表皮が折返されて切欠きが出現した車両用シートを示す図4のB−B線断面図。
【図4】その第1カバー表皮が折返されて切欠きが出現した車両用シートの斜視図。
【図5】その切欠きとアンカとの関係を示す図4のC部拡大斜視図。
【図6】本発明の第2の実施の形態における第2カバー表皮が切欠きを被覆した車両用シートを示す図1に対応する断面図。
【図7】その第2カバー表皮が折返されて切欠きが出現した車両用シートを示す図5に対応する断面図。
【図8】その第2カバー表皮が折返されて切欠きが出現した別の車両用シートを示す図5に対応する断面図。
【図9】本発明の第3の実施の形態におけるカバー体が切欠きに挿入した車両用シートを示す図1に対応する断面図。
【図10】そのカバー体が切欠きから離脱した車両用シートの斜視図。
【図11】そのカバー体の斜視図。
【図12】そのカバー体が離脱して切欠きが出現した車両用シートを示す図9に対応する断面図。
【図13】別のカバー体が切欠きに挿入した車両用シートを示す図9に対応する断面図。
【符号の説明】
11 車両用シート
12 シートクッション
13 シートバック
12a,13a フレーム
13b シートバックパッド
13c シートバック表皮
16 フロア
18 アンカ
19,29,39 切欠き
21 チャイルドシート
21a 被係止部
22,32 カバー表皮
23,33 面ファスナ(係止手段)
42 カバー体
43 孔(係止手段)
44 カバー表皮

Claims (3)

  1. フロア(16)にシートクッション (12) 取付けられ、前記シートクッション(12)のフレーム(12a)の後端又は前記フロア(16)にアンカ (18) 固着され、前記アンカ (18) が内部に突出する第1切欠き(19)が前記シートクッション(12)の後端に形成され、第1切欠き (19) の内部に突出した前記アンカ(18)にチャイルドシート(21)の後部下端に設けられた被係止部(21a)を係止することにより前記チャイルドシート(21)を固定可能に構成された車両用シートにおいて、
    一端が前記第1切欠き(19)前端近傍の前記シートクッション(12)に幅方向に設けられ前記チャイルドシート (21) の固定時に前記チャイルドシート (21) と前記シートクッション (12) の間に介挿可能であってかつ前記チャイルドシート (21) の取外し時に前記切欠き(19)を被覆可能な大きさを有する第1カバー表皮(22)と、
    前記第1切欠き(19)を被覆状態の前記第1カバー表皮(22)の他端を前記シートクッション(12)の後端に離脱可能に係止する係止手段(23)と
    を備えたことを特徴とする車両用シート。
  2. フロア(16)に取付けられたシートクッション(12)と前記シートクッション(12)の後部に下部が取付けられたシートバック(13)とを有し、前記シートバック(13)のフレーム(13a)の下端又は前記フロア(16)にアンカ (18) 固着され、前記アンカ (18) が内部に突出する第2切欠き (29) がシートバック (13) の下端に形成され、前記第2切欠き (29) の内部に突出したアンカ(18)にチャイルドシート(21)の後部下端に設けられた被係止部(21a)を係止することにより前記チャイルドシート(21)を固定可能に構成された車両用シートにおいて、
    前記シートバック(13)の下端に一端が幅方向に設けられ前記チャイルドシート (21) の固定時に前記チャイルドシート (21) と前記シートクッション (12) の間に介挿可能であってかつ前記チャイルドシート (21) の取外し時に前記第2切欠き(29)を被覆可能な大きさを有する第2カバー表皮(32)と、
    前記第2切欠き(29)を被覆状態の前記第2カバー表皮(32)の他端を前記シートバック(13)の前面に係止可能に構成された係止手段(33)と
    を備えたことを特徴とする車両用シート。
  3. フロア(16)に取付けられたシートクッション(12)と前記シートクッション(12)の後部に下部が取付けられたシートバック(13)とを有し、前記シートバック(13)のフレーム(13a)の下端又は前記フロア(16)にアンカ (18) 固着され、前記アンカ (18) が内部に突出する第3切欠き (39) が前記シートバック (13) の下端に形成され、前記第3切欠き (39) の内部に突出されたアンカ(18)にチャイルドシート(21)の後部下端に設けられた被係止部(21a)を係止することにより前記チャイルドシート(21)を固定可能に構成された車両用シートにおいて、
    前記第3切欠き(39)に離脱可能に挿入され挿入状態で前記アンカ(18)を覆うカバー体(42)と、
    前記第3切欠き(39)に挿入された前記カバー体(42)を前記第3切欠き(39)に係止可能に構成された係止手段(43)と
    を備え
    前記カバー体 (42) は、前記第3切欠き (39) の形状に相応して形成された挿入部 (42a) と、前記挿入部 (42a) の前面を封止しかつ前記挿入部 (42a) が前記第3切欠き (39) に挿入された状態で前記シートバック (13) の前面に連続する前面部 (42b) とを有する
    ことを特徴とする車両用シート。
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