JP3764240B2 - 歩行者系舗装構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、表層を自然に近い土系舗装とした歩行者系舗装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、自然道、遊歩道、ジョギングコース等において、表層を自然に近い土系舗装とした舗装構造のものが知られている。
【0003】
土系舗装構造の概要は、土に一定量の樹脂材を混合し、敷設したものである。これにより、土とほぼ同じ感触が味わえる外に、雨水によるぬかるみや、ほこりがたたない等のメリットが得られるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
土系舗装構造の主な目的は、自然に近い状態が得られるようにするものであるが、加えて前記した効果が期待できるようにしたものである。反面、土系舗装のために、表層部分に霜柱が発生し易く、融解によって軟化するため、霜柱が発生する地域での適用には問題が残る。また、乾湿の影響を受け易く、特に、水分を含むと軟化し易い。また、軟弱な地盤では、所定の強度、耐久性が得られにくく、管理用の作業車が入れない等の問題があった。
【0005】
そこで、この発明は、前記問題の解消を図った歩行者系舗装構造を提供すること目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は、上から順に表層、基層、路盤、路床とから成ると共に、前記表層を、土と樹脂材と混合し、樹脂材に対する土の混合割合いを多くした透水性の土系表層とする一方、基層を、毛管水の上昇を阻止し、透水性を備えた合成粒度の粗い骨材を用いたアスファルト混合物で形成する。
【0007】
かかる舗装構造によれば、表層は、土系表層となるため、自然に近い土の感触が得られる。また、埃がたつこともない。一方、雨の日は表層、基層を雨水が通過するため、円滑に透水する。この結果、ぬかるみや水たまりは起きない。
また、基層は、透水性を備えた粗い層となるため、毛管水の上昇は起こらず、地下からの水の上昇を遮断し、土系表層の霜柱の発生を防ぐ。
また、表層は、アスファルト混合物によって形成された基層によって支持された構造となるため、管理用の作業車が通過しても支障のない強度と耐久性が確保される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1と図2の図面を参照しながらこの発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明にかかる舗装構造を示している。舗装構造は、上から順に表層1、基層3、路盤5、路床7とから成る構造となっており、例えば、自然道を始めとして、遊歩道、公園、ジョギングコース、ゲートボール場、広場等に実施可能となっている
表層1は、土と樹脂材とで構成され、樹脂材に対して土の混合割合が多い透水性を備えた土系表層となっている。
表層1の好ましい例として、例えば主材料となる土は、真砂土、山砂を用いる。使用土の粒度としては、図2に示す如く、例えばフルイ目1.36mmの時、通過重量百分率で85.6%のものを使用する。社内規格の範囲としては25〜100%ものでも可能である。
【0009】
あるいは、フルイ目75μmの時、通過重量百分率で10.9%のものを使用する。社内規格の範囲としては5〜25%のものでも可能である。
また、塑性指数はNPのものを用いることが望ましい。
【0010】
一方、樹脂材としては、ウレタン樹脂系のものを使用し、土と樹脂材の混合割合を、土の乾燥重量に対し、樹脂材を2〜10%(重量比)としてある。また、表層1の厚さとしては、2〜4cmの範囲に設定することが望ましい。
【0011】
基層3は、表層1を支持すると共に、細い隙間によって地下からの水が上昇する毛管水の上昇を阻止し、透水性を備えた合成粒度の粗い骨材を用いたアスファルト混合物で形成されている。
【0012】
基層3の好ましい混合割合としては、例えば、砕石は80〜85%、砂は10〜5%、フィラーは3〜5%、アスファルトは3〜6%(重量比)としたものを用いる。
また、基層3の厚さとしては、3〜5cmの範囲に設定することが望ましい。
【0013】
路盤5は、路床7の上に砕石などの粒状材料を所定の厚さに敷並べた形成となっている。この場合、アスファルト又はセメントを加えて安定処理した材料を用いることも可能である。
かかる歩行者系舗装構造によれば、表層1は、自然に近い土の感触が得られると共に、埃がたつこともない。また、雨水は、表層1、基層3を通過するため、水がたまることなく円滑に透水し、ぬかるみになることもない。
【0014】
また、基層3は透水性を備えた粗い層となるため、毛管水の上昇は起こらず、地下からの水の上昇を遮断し、表層1の霜柱の発生を防ぐ。しかも、表層1は、アスファルト混合物によって形成された基層3で支持されるため、管理用の作業車が通過しても、支障のない強度と耐久性が得られるようになる。
【0015】
【発明の効果】
以上、説明したよう、この発明の歩行者系舗装構造によれば、次のような効果を奏する。
【0016】
(1) 自然に近い土の感触が得られるとともに、ぬかるみになったり、埃がたつのを防ぐことができる。
(2) 雨水は、表層、基層を通過するため、表面に水がたまることがなくなる。 (3) 透水性を備えた粗い層の基層によって、地下から水が上昇する毛管水を阻止できるため、土系の表層にあっても、霜柱の発生は起こらず、霜柱が起きる地域での実施が可能となる。
(4) 表層は、アスファルト混合物によって形成された基層で支持されるため、管理用の作業車が通過しても支障のない強度と耐久性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる歩行者系舗装構造の説明図。
【図2】表層に使用される土の事例を示した説明図。
【符号の説明】
1 表層
3 基層
5 路盤
7 路床
Claims (1)
- 上から順に表層,基層,路盤、路床とから成ると共に、前記表層を、土と樹脂材とを混合し、樹脂材に対する土の混合割合いを多くした透水性の土系表層とする一方、基層を、毛管水の上昇を阻止し、透水性を備えた合成粒度の粗い骨材を用いたアスファルト混合物で形成することを特徴とする歩行者系舗装構造。
Priority Applications (1)
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JP03395197A JP3764240B2 (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 歩行者系舗装構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03395197A JP3764240B2 (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 歩行者系舗装構造 |
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JPH10227005A JPH10227005A (ja) | 1998-08-25 |
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JP03395197A Expired - Fee Related JP3764240B2 (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 歩行者系舗装構造 |
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1997
- 1997-02-18 JP JP03395197A patent/JP3764240B2/ja not_active Expired - Fee Related
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