JP3762632B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、調理物の表面温度に応じた電気信号を出力する温度センサを備えた加熱調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
上記加熱調理器には調理物の表面温度が設定値に達することに基づいて調理を自動的に終了させる構成のものがある。この構成の場合、調理物の表面温度と内部温度との違い等に起因して適切な仕上り状態が得られないことがある。例えば御飯のあたため時には表面部が内部に比べて昇温し難いので、内部が加熱過多になり易い。また、味噌汁のあたため時には表面部が内部に比べて昇温し易いので、内部が加熱過少になり易い。このため、使用者がキーを経験に頼って操作することに基づいて仕上り状態を調節する必要があり、繁雑な操作や熟練度が必要だった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、誰もが簡単に調理物を仕上り良く調理できる加熱調理器を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の加熱調理器は、調理物が収納される調理室と、前記調理物の表面温度に応じた電気信号を出力する温度センサと、前記温度センサからの出力信号に基づいて前記調理物の表面温度分布を検出する温度分布検出手段と、前記調理物の表面温度分布に基づいて前記調理物の加熱特性を検出する加熱特性検出手段と、前記調理物の加熱特性に基づいて前記調理物の加熱内容を制御する加熱制御手段と、前記調理物の表面温度分布が画像として表示される表示装置と、前記表示装置の画面に表示された表面温度分布の画面上で加熱部位を指定するための指定手段とを備え、前記加熱制御手段が指定された加熱部位を加熱特性の検出結果と異なる内容で加熱制御するところに特徴を有している。
上記手段によれば、調理物の表面温度分布に基づいて加熱特性が検出される。この加熱特性は調理物の加熱時に表面に出現する特徴的な性質を称するものであり、加熱特性に基づいて加熱内容が自動的に制御される。このため、使用者がキーを経験に頼って操作することに基づいて調理物の仕上り状態を調節する必要がなくなるので、誰もが簡単に調理物を仕上り良く調理することができる。しかも、調理物の表面温度分布を使用者に知らせることができるので、使用者が調理を好みの表面温度で途中停止させる等のマニュアル操作が可能になる。さらに、表面温度分布のうち加熱が進んだ箇所や遅れた箇所を指定すると、加熱が進んだ箇所や遅れた箇所が現状とは異なる内容で加熱される。このため、加熱の局部的な進行や遅れが解消されるので、調理物の仕上り状態が向上する。
【0004】
請求項2記載の加熱調理器は、加熱特性検出手段が調理物の表面温度分布を基本温度分布と比較し、加熱特性として両者の一致度を検出するところに特徴を有している。
上記手段によれば、実際の表面温度分布と基本温度分布との一致度に基づいて加熱内容が制御される。このため、制御量を一致度に基づいて調節する精密な制御が可能になるので、調理物の仕上り状態が向上する。
【0005】
請求項3記載の加熱調理器は、加熱特性検出手段が調理物の表面温度分布を温度カテゴリーに区分し、加熱特性として温度カテゴリーのばらつき度を検出するところに特徴を有している。
上記手段によれば、調理物の表面温度分布のばらつき度に基づいて加熱内容が制御される。このため、制御量をばらつき度に基づいて調節する精密な制御が可能になるので、調理物の仕上り状態が向上する。しかも、調理物の加熱特性として局所的な加熱の進行や遅れを検出できるので、加熱内容を制御することに基づいて局所的な加熱の進行等が解消され、調理物の仕上り状態が一層向上する。
【0006】
請求項4記載の加熱調理器は、温度分布検出手段が温度センサからの出力信号に基づいて調理物の表面温度分布の時間的な変化率を検出し、加熱特性検出手段が前記調理物の表面温度分布の変化率に基づいて加熱特性を検出するところに特徴を有している。
上記手段によれば、調理物の表面温度分布の時間的な変化率に基づいて加熱の進行度合いを予測し、予測結果に基づいて加熱内容を制御できる。このため、加熱の進行や遅れを解消できるので、調理物の仕上り状態が向上する。
【0007】
請求項5記載の加熱調理器は、調理物の表面温度分布に基づいて調理物の輪郭線を検出する輪郭線検出手段を備えたところに特徴を有している。
上記手段によれば、調理物の輪郭線に基づいて大きさや個数や位置等を識別できる。このため、調理物の大きさや個数や位置等に基づいて加熱内容を制御することができるので、仕上り状態が向上する。
【0008】
請求項6記載の加熱調理器は、加熱制御手段が加熱内容として加熱出力または加熱位置を制御するところに特徴を有している。
上記手段によれば、加熱出力を制御する場合には低出力で調理物を加熱し、低温部から高温部への熱拡散を促進させることができるので、仕上り温度が平準化される。また、加熱位置を制御する場合には調理物にマイクロ波を集中的に照射することができるので、調理時間が短縮される。
【0010】
請求項記載の加熱調理器は、調理物の表面温度分布に関する異なる複数の情報が同時表示または切換え表示される表示装置を備えたところに特徴を有している。
上記手段によれば、例えば調理物の表面温度分布と輪郭線とを同時に表示したり、切換え表示できる。このため、表面温度分布を背景等と識別し易くなるので、表面温度分布を把握し易くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例を図1ないし図9に基づいて説明する。まず、図6の(a)において、キャビネット1は前面が開口する矩形箱状をなすものであり、キャビネット1の内部には調理室2が形成されている。この調理室2の前端部には扉3が回動可能に装着されており、調理室2の前面は扉3の回動操作に基づいて開閉される。また、キャビネット1の前面には扉3の右側部に位置して操作パネル4が固定されており、キャビネット1の内部には、図6の(b)に示すように、操作パネル4の後方に位置して機械室5が形成されている。
【0013】
調理室2の右側壁にはパンチングメタル状の励振口(図示せず)が設けられており、機械室5内には励振口の周縁部に位置して導波管6が固定されている。この導波管6にはマグネトロン7が固定されており、マグネトロン7の発振時には導波管6から励振口を通して調理室2内にマイクロ波が照射される。また、キャビネット1の内部には、図7に示すように、調理室2の下方に位置してモータ8が固定されている。このモータ8は商用交流電源周波数に同期して回転する同期モータからなるものであり、モータ8の出力軸9には、図6の(a)に示すように、耐熱ガラス製の調理皿10が装着されている。
【0014】
モータ8の出力軸9には、図7に示すように、円形状の取付プレート11が固定されており、取付プレート11には下方へ突出するセンサプレート12が固定されている。また、モータ8には光電スイッチ13が固定されている。この光電スイッチ13は投光素子14および受光素子15を有するものであり、センサプレート12が投光素子14および受光素子15間に移動すると、投光素子14からの投射光がセンサプレート12により遮蔽され、光電スイッチ13の出力信号がハイレベルからロウレベルに切換わる。
【0015】
調理室2の右側壁には、図6の(b)に示すように、孔状のセンサ窓16が形成されており、センサ窓16の右側部にはセンサユニット17が固定されている。このセンサユニット17は調理物の表面温度を検出する温度センサに相当するものであり、次のように構成されている。
【0016】
<センサユニット17について>
センサ窓16の右側部には、図6の(c)に示すように、センサケース18が固定されている。このセンサケース18内の底部にはセンサ基板19が固定されており、センサ基板19には8個の赤外線センサ20が縦一列に搭載されている。これら各赤外線センサ20はサーモパイルからなるものであり、赤外線の検出量に応じたレベルの電圧信号を出力する。
【0017】
センサケース18の左側面にはレンズ21が固定されている。このレンズ21は8個の赤外線センサ20の検出視野を確定するものであり、8個の赤外線センサ20の検出視野は、図6の(b)に二点鎖線で示すように、調理皿10を直径方向に横切るように設定されている。従って、調理皿10の回動に応じて8個の赤外線センサ20の検出視野が周方向へ移動し、調理皿10が「1/2」回転した時点で調理皿10の全域が走査される。センサユニット17は以上のように構成されている。
【0018】
機械室5内には制御装置22(図8参照)が固定されている。この制御装置22は温度分布検出手段、加熱特性検出手段、加熱制御手段,輪郭線検出手段に相当するものであり、マイクロコンピュータを主体に構成されている。この制御装置22には、図8に示すように、光電スイッチ13および8個の赤外線センサ20が電気的に接続されており、制御装置22は光電スイッチ13の出力信号がハイレベルからロウレベルに切換わることに基づいてモータ8の出力軸9が原点に到達したことを検出する。
【0019】
制御装置22にはスタートスイッチ23およびメニュースイッチ24が電気的に接続されている。これらスタートスイッチ23およびメニュースイッチ24は、図6の(a)に示すように、操作パネル4の前面に装着されたものであり、制御装置22はメニュースイッチ24の操作内容に応じて調理モードを「あたためモード」または「解凍モード」に変更する。そして、あたためモード時には調理物の仕上り温度Taを高値に設定し、解凍モード時には低値に設定する。
【0020】
制御装置22には、図8に示すように、駆動回路25を介してマグネトロン7およびモータ8が電気的に接続されており、制御装置22はスタートスイッチ23からの出力信号を検出することに基づいてマグネトロン7およびモータ8を駆動開始し、調理皿10を一定方向へ一定速度で回転操作しながら調理血10上の調理物にマイクロ波を照射する。このとき、調理モードの設定状態に応じてマグネトロン7の出力を調節し、調理物を調理モードに応じて加熱する。
【0021】
制御装置22には駆動回路25を介してディスプイレイ26が電気的に接続されている。このディスプレイ26は、図6の(a)に示すように、操作パネル4の前面に固定された白黒の液晶表示器からなるものであり、制御装置22は調理モードの設定状態等の調理情報をディスプレイ26に表示する。尚、ディスプレイ26は表示装置に相当するものである。
【0022】
制御装置22のROMには基本パターン1〜基本パターン3が記録されている。このうち基本パターン1は、図4の左列に示すように、外周部に比べて内周部の温度が高い加熱パターン1を示すものであり、加熱パターン1は形状固有値Sで特定される。この形状固有値Sは、図9に示すように、図形Aを基準線Lに対して姿勢角θで配置し、基準線Lに対して射影することに基づいて得られるものである。この射影は基準線Lに直交する方向で図形Aを距離を変えずに移す操作を称するものであり、射影図A´の面積をAaとし、基準線L方向の最大幅をAxとし、基準線Lに対して直角な方向の最大高さをAyとすると、形状固有値Sは下記▲1▼式で与えられる。(出典:高野英彦著,ハイテクトレンドシリーズ▲1▼形状パターンの認識技術)
S=Aa/(Ax×Ay) ……▲1▼
【0023】
図4の左列の基本パターン1には判定データ1が設定されている。この判定データ1は複数の姿勢角θで加熱パターン1の形状固有値Sを検定することに基づいて設定されたものであり、複数の形状固有値Sの平均値S1ave,最大値と最小値との差分ΔS1から構成されている。この判定データ1には調理パラメータ1として「仕上り温度の減算」が設定されており、調理物の加熱特性が加熱パターン1に類似しているときには調理パラメータ1が選択され、仕上り温度Taが低めに調節される。
【0024】
基本パターン2は、図4の中列に示すように、温度が全体的に同レベルな加熱パターン2を特定するものであり、判定データ2を有している。この判定データ2は加熱パターン2の特徴を定義するものであり、加熱パターン2の形状固有値Sの平均値S2ave,最大値と最小値との差分ΔS2から構成されている。この基本パターン2には調理パラメータ2として「仕上り温度の保持」が設定されており、調理物の加熱特性が加熱パターン2に類似しているときには調理パラメータ2が選択され、仕上り温度Taが設定値通りに保持される。
【0025】
基本パターン3は、図4の右列に示すように、外周部に比べて内周部の温度が低い加熱パターン3を特定するものであり、判定データ3を有している。この判定データ3は加熱パターン3の特徴を定義するものであり、加熱パターン3の形状固有値Sの平均値S3ave,最大値と最小値との差分ΔS3から構成されている。この基本パターン3には調理パラメータ3として「仕上り温度の加算」が設定されており、調理物の加熱特性が加熱パターン3に類似しているときには調理パラメータ3が選択され、仕上り温度Taが高めに調節される。
【0026】
次に上記構成の作用について説明する。尚、下記動作は制御装置22がROMに予め記録された調理プログラムに基づいて実行するものである。制御装置22はスタートスイッチ23の操作を検出すると、マグネトロン7を発振させ、モータ8を回転させる。そして、図1のステップS1へ移行し、調理物の表面温度分布に相当する温度ファイルを作成する。
【0027】
<温度ファイル作成処理について>
制御装置22は図2の(a)のステップS11へ移行すると、調理皿10が原点位置に到達したことを合図に設定時間t1の経過を判断する。この設定時間t1はモータ8が単位量θ°だけ回動するのに要する時間に相当するものであり、制御装置22は設定時間t1の経過を判断する毎に8個の温度データTijおよび8個のエリアデータEijを検出し、RAMに記録する。そして、温度データTijおよびエリアデータEijの記録を設定回数(=360°/2θ°)だけ実行すると、調理皿10の全域が走査されたと判断し(温度ファイルの取得)、ステップS12へ移行する。
【0028】
温度データTijは赤外線センサ20からの電圧信号に基づいて設定されるものであり、温度データTijおよびエリアデータEijの添字iは温度データDTの測定回数を示し、添字jは赤外線センサ20の種別を示している。また、エリアデータEijは温度データTijの測定エリアを示すものであり、RTモータ8の回動角度θ°に基づいて設定される。
【0029】
制御装置22はステップS12へ移行すると、調理皿10が原点位置に再到達したことを合図に上述の動作を繰返し、新たな温度ファイルを取得する。そして、図1のステップS1の温度ファイル作成処理を終え、ステップS2の温度ファイル識別処理へ移行する。
【0030】
<温度ファイル識別処理について>
制御装置22は図2の(b)のステップS21へ移行すると、両温度ファイルの温度データDTij間を比較する。ここで、差分が設定範囲を越える大きなものについては調理物の表面温度であると認識し、差分が設定範囲内の小さなものについては調理皿10の表面温度であると認識し、認識結果を新たな温度ファイルに記録する。例えば茶碗に盛られた御飯や汁椀に盛られた味噌汁が調理皿10の中央部にセットされているときには調理物が存在しない外周部の測定エリアで温度変動が小さくなる。このため、外周部のエリアデータEijに調理皿10の認識結果が付与され、残りのエリアデータEijに調理物の認識結果が付与される。
【0031】
制御装置22は調理物を識別すると、ステップS22へ移行する。そして、新たな温度ファイルのうち調理物の認識結果が付与されている温度データTijに関して平均値を算出することに基づいて平均温度データTaveを検出し、調理皿10の認識結果が付与されている温度データTijに関して平均値を算出することに基づいて平均温度データT´aveを検出し、新たな温度ファイルに記録する。
【0032】
制御装置22は平均温度データTaveおよびT´aveを検出すると、ステップS23へ移行し、新たな温度ファイルの複数の温度データTijを平均温度データTaveと比較する。そして、複数の温度データTijのうち平均温度データTave以下のものについては調理物の低温部であると認識し、平均温度データTaveより大きなものについては調理物の高温部であると認識する。この比較処理は調理物の認識結果が付与されている温度データTijに関して行われるものであり、制御装置22は高温部および低温部を認識すると、認識結果を新たな温度ファイルに記録する。
【0033】
例えば茶碗に盛られた御飯が調理皿10の中央部にセットされているときには米粒相互間の隙間を通して御飯の中央部にマイクロ波が侵入するので、図5の(b)に示すように、御飯の中央部が残りの部分に比べて強く加熱される。このため、御飯の中央部の熱が表面に伝導し、図5の(a)に示すように、御飯の表面中央部が高温になり、御飯の表面外周部が低温になるので、中央部の温度データTijおよびエリアデータEijに高温部の認識結果が付与され、外周部の温度データTijおよびエリアデータEijに低温部の認識結果が付与される。
【0034】
また、汁椀に盛られた味噌汁が調理皿10の中央部にセットされているときには味噌汁の表面にマイクロ波が集中的に照射されるので、図5の(e)に示すように、味噌汁の表面が残りの部分に比べて強く加熱される。このため、図5の(d)に示すように、味噌汁の表面外周部が高温になり、味噌汁の表面中央部が低温になるので、中央部の温度データTijおよびエリアデータEijに低温部の認識結果が付与され、外周部の温度データTijおよびエリアデータEijに高温部の認識結果が付与される。
【0035】
制御装置22は高温部の認識結果および低温部の認識結果を新たな温度ファイルに記録すると、温度ファイル識別処理を終える。そして、図1のステップS3へ移行し、フラグFの設定状態を判断する。このフラグFは後のステップS8でセットされるものであり、ここではセットされていない。このため、制御装置22はステップS3で「NO」と判断し、ステップS4の画像データ作成処理へ移行する。
【0036】
<画像データ作成処理について>
制御装置22は高温部の認識結果および低温部の認識結果を新たな温度ファイルに記録すると、新たな温度ファイルに基づいてビットマップ方式の画像データを作成する。そして、画像データの各画素に温度データTijを設定し、画像データをディスプレイ26に表示する。次に、画像データ作成処理を終え、図1のステップS5のパターン認識処理へ移行する。この画像データは、図5の(c)および(f)に示すように、調理物と調理皿10との境界を表示する輪郭線データLo,高温部と低温部との境界を表示する境界線データLb,高温部を黒色で表示する色データCb,低温部を白色で表示する色データCw,調理皿1を白色で示す色データCw´を有するものであり、輪郭線データLoおよび境界線データLbには細線化処理が施される。
【0037】
<パターン認識処理について>
制御装置22は図3のステップS51へ移行すると、調理物の平均温度データTaveと調理皿10の平均温度データT´aveとを比較する。そして、「Tave>T´ave」を検出したときには下記▲2▼式および▲3▼式に基づいて画像データの温度重心(Xg,Yg)を算出し、「Tave≦T´ave」を検出したときには下記▲2▼´式および▲3▼´式に基づいて画像データの温度重心(Xg,Yg)を算出する。これら▲2▼式〜▲3▼´式は画像データの各画素に対して適用されるものであり、制御装置22は温度重心(Xg,Yg)を算出すると、ステップS52へ移行する。
【0038】
Xg=Σ(Xn×{tmp(Xn,Yn)−最低温度})/ΣXn …▲2▼
Yg=Σ(Yn×{tmp(Xn,Yn)−最低温度})/ΣYn …▲3▼
Xg=Σ(Xn×{最高温度−tmp(Xn,Yn)})/ΣXn …▲2▼´
Yg=Σ(Yn×{最高温度−tmp(Xn,Yn)})/ΣYn …▲3▼´
【0039】
制御装置22はステップS52へ移行すると、第1の回転画像データを作成する。この第1の回転画像データは画像データを温度重心(Xg,Yg)を中心に単位量θc°だけ回転させることに基づいて得られるものであり、制御装置22は第1の回転画像データを作成すると、ステップS53へ移行する。ここで、予め設定された基準線を軸に第1の回転画像データを射影することに基づいて第1の射影データを作成し、ステップS54へ移行する。
【0040】
制御装置22はステップS54へ移行すると、第1の射影データを予め設定された条件で探索し、第1の射影データの面積Aa,基準線方向の最大幅Ax,基準線に対して直角な方向の最大高さAyを検出する。そして、面積Aa,最大幅Ax,最大高さAyを上記▲1▼式に投入することに基づいて第1の形状固有値Sを算出し、ステップS55へ移行する。
【0041】
制御装置22はステップS55へ移行すると、規定数の形状固有値Sが検出されたかを判断する。この規定数は「180°/θc°」で特定される値であり、制御装置22はステップS55で「NO」と判断すると、ステップS52に復帰し、第1の回転画像データを温度重心(Xg,Yg)を中心に単位量θc°だけ回転させることに基づいて第2の回転画像データを作成し、ステップS53へ移行する。ここで、第2の回転画像データに基づいて第2の射影データを作成し、ステップS54へ移行する。そして、第2の射影データの面積Aa,最大幅Ax,最大高さAyに基づいて第2の形状固有値Sを算出する。
【0042】
制御装置22は規定数の形状固有値Sを取得すると、ステップS55で「YES」と判断してステップS56へ移行し、規定数の形状固有値Sの平均値Save,最大値と最小値との差分ΔSを算出する。これら形状固有値SaveおよびΔSは調理物の表面温度分布を数値化した特性データに相当するものであり、制御装置22は特性データを算出すると、ステップS57へ移行し、下記▲4▼式〜▲6▼式を演算することに基づいて一致度P1〜P3を取得する。尚、▲4▼式〜▲6▼式のαおよびβは予め設定された定数である。
【0043】
P1=α(S1ave−Save)+β(ΔS1−ΔS) ……▲4▼
P2=α(S2ave−Save)+β(ΔS2−ΔS) ……▲5▼
P3=α(S3ave−Save)+β(ΔS3−ΔS) ……▲6▼
制御装置22は一致度P1〜P3を取得すると、パターン認識処理を終え、図1のステップS6の加熱特性認識処理へ移行する。
【0044】
<加熱特性認識処理について>
制御装置22は加熱特性認識処理へ移行すると、一致度P1〜P3相互間を比較し、一致度P1〜P3の比較結果に基づいて最小のものを判別する。そして、最小の一値度に応じた加熱特性を認識し、基本データ1〜3の中から認識結果に応じたものを取得する。次に、加熱特性認識処理を終え、図1のステップS7のプログラム変更処理へ移行する。
【0045】
例えば茶碗に盛られた御飯が調理皿10の中央部にセットされているときには図5の(c)の画像データが作成される。この画像データは図4の左列の加熱パターン1に類似しているので、一致度P1〜P3のうちP1が最小になる。このため、加熱特性として「表面温度に比べて内部温度が高い」ことが認識され、左列の基本データ1が取得される。
【0046】
汁碗に盛られた味噌飯が調理皿10の中央部にセットされているときには図5の(f)の画像データが作成される。この画像データは図4の右列の加熱パターン3に類似しているので、一致度P1〜P3のうちP3が最小になる。このため、加熱特性として「表面温度に比べて内部温度が低い」ことが認識され、右列の基本データ3が取得される。
【0047】
<プログラム変更処理について>
制御装置22はプログラム変更処理へ移行すると、仕上り温度Taを基本データ1〜3の調理パラメータに基づいて再設定し、ステップS8へ移行する。例えば基本データ1の取得時には、図4の左列に示すように、「仕上り温度の減算」が検出され、下記▲7▼式に基づいて仕上り温度Taが低めに補正される。また、基本データ3の取得時には「仕上り温度の加算」が検出され、下記▲8▼式に基づいて仕上り温度Taが高めに補正される。また、基本データ2の取得時には「仕上り温度の保持」が検出され、仕上り温度Taが設定値通りに保持される。尚、▲7▼式および▲8▼式のΔTaは予め設定された定数である。
【0048】
Ta←Ta−P1×ΔTa ……▲7▼
Ta←Ta−P3×ΔTa ……▲8▼
制御装置22はステップS8へ移行すると、フラグFに「1」をセットしてステップS9へ移行する。ここで、新たな温度ファイルの平均温度データTaveを仕上り温度Taと比較し、「平均温度データTave<仕上り温度Ta」を検出したときにはステップS1に復帰する。
【0049】
制御装置22はステップS1に復帰すると、ステップS1で温度ファイルを取得し、ステップS2で調理物の平均温度データTaveを取得する。そして、ステップS3で「YES」と判断してステップS9へ移行し、平均温度データTaveを仕上り温度Taと比較する。ここで、「平均温度データTave≧仕上り温度Ta」を検出すると、マグネトロン7およびモータ8を停止させる。次に、ディスプレイ26の加熱パターンの表示を消去し、調理を終える。
【0050】
上記第1実施例によれば、調理物の温度データTijに基づいて温度ファイルを作成した。そして、調理物の温度ファイルに基づいて加熱特性を識別し、加熱特性に基づいて加熱内容を自動的に制御した。このため、使用者がキーを経験に頼って操作することに基づいて調理物の仕上り状態を調節する必要がなくなるので、誰もが簡単に調理物を仕上り良く調理することができる。
【0051】
また、調理物の温度ファイルに基づいて画像データを作成し、画像データを数値化することに基づいて特性データを取得した。このため、調理物の加熱特性を識別するときに温度ファイルを数値として扱うことができるので、加熱特性の識別処理が簡単になる。
【0052】
また、加熱特性の識別結果に基づいて判定データ1〜3を取得し、特性データと判定データ1〜3との一致度P1〜P3に基づいて加熱内容を制御した。このため、仕上り温度を補正する場合に補正量を一致度P1〜P3に基づいて調節する精密な制御が可能になるので、調理物の仕上り状態が向上する。
【0053】
次に本発明の第2実施例を図10ないし図12に基づいて説明する。調理室2内の底部には、図10の(a)に示すように、調理板30が固定されている。この調理板30は耐熱ガラスを材料に形成されたものであり、調理板30の上面には調理物が載置される。また、調理室2の底板には中央部に位置して開口部31が形成されており、開口部31の周縁部には固定導波管32が装着されている。この固定導波管32の右端部は機械室5内に挿入されており、固定導波管32の右端部にはマグネトロン7が固定されている。
【0054】
モータ8の出力軸9には回転導波管33が連結されている。この回転導波管33は、図10の(b)に示すように、ロングパイプ34とミドルパイプ35とショートパイプ36とを有するものであり、ロングパイプ34〜ショートパイプ36は開口部31を介して固定導波管32内に連通している。従って、マグネトロン7の発振時にはマイクロ波が固定導波管32から開口部31を通して回転導波管33内に侵入し、ロングパイプ34内〜ショートパイプ36内の3方向に分岐する。
【0055】
ロングパイプ34,ミドルパイプ35,ショートパイプ36には、図10の(b)に示すように、励振口37,38,39が形成されており、ロングパイプ34〜ショートパイプ36に分岐したマイクロ波は励振口37〜39から放射され、調理板30を透過して調理物に照射される。これら励振口37〜39はモータ8の出力軸9に対する距離が相違するものであり、励振口37〜39の位置は回転導波管33の停止角度に応じて変化し、調理室2内のマイクロ波分布は励振口37〜39の配置に応じて変化する。
【0056】
調理室2の天井板には、図10の(a)に示すように、孔状のセンサ窓40が形成されており、センサ窓40の上方にはセンサユニット41が固定されている。このセンサユニット41は調理物の表面温度を検出する温度センサに相当するものであり、次のように構成されている。
【0057】
<センサユニット41について>
センサ窓40の上方には、図11の(b)に示すように、センサケース42が固定されており、センサケース42内にはセンサ基板43が固定されている。このセンサ基板43には、図11の(a)に示すように、複数の赤外線センサ20が「i行×j列」のマトリクス状に搭載されており、複数の赤外線センサ20は制御装置22に電気的に接続されている。
【0058】
センサケース42の下面には、図11の(b)に示すように、レンズ44が固定されている。このレンズ44は複数の赤外線センサ20の検出視野を確定するものであり、複数の赤外線センサ20の検出視野は調理板30の全域を網羅するように設定されている。センサユニット41は以上のように構成されている。
【0059】
制御装置22のROMには基本パターン1〜3が記録されている。以下、基本パターン1〜3について説明する。
▲1▼基本パターン1は、図12の(a)に示すように、調理板30の中央部にシュウマイ等の小さな調理物が載置されていることを想定したものであり、判定データ1および調理パラメータ1を有している。前者の判定データ1は基本パターン1の形状的な特徴を識別するものであり、平均形状固有値および差分形状固有値を有している。また、後者の調理パラメータ1は回転導波管33の停止位置を示すものであり、調理パラメータ1の設定時には回転導波管33が設定位置に移動操作され、調理板の中央部に強電解領域が形成される。
【0060】
▲2▼基本パターン2は、図12の(b)に示すように、調理板30に大きな調理物が載置されていることを想定したものであり、判定データ2および調理パラメータ2を有している。前者の判定データ2は基本パターン2の形状的な特徴を識別するものであり、平均形状固有値および差分形状固有値を有している。また、後者の調理パラメータ2は回転導波管33の制御内容を示すものであり、調理パラメータ2の設定時には回転導波管33が回転操作され、調理室2の全体にマイクロ波が分散する。
【0061】
▲3▼基本パターン3は、図12の(c)に示すように、調理物の外周部が残りの部分に比べて高温な端煮えを想定したものであり、判定データ3および調理パラメータ3を有している。前者の判定データ3は基本パターン3の形状的な特徴を識別するものであり、平均形状固有値および差分形状固有値を有している。また、後者の調理パラメータ3は回転導波管33の制御内容およびマグネトロンの加熱出力を示すものであり、調理パラメータ3の設定時には回転導波管33の回転に基づいて調理室2の全体にマイクロ波が分散し、マグネトロン7が出力W3(低出力)で運転される。
【0062】
▲4▼基本パターン4〜6は、図12の(d)〜(f)に示すように、調理板30に複数の調理物が載置された場合を想定したものであり、判定データ4〜6および調理パラメータ4〜6を有している。前者の判定データ4〜6は基本パターン4〜6の形状的な特徴を識別するものであり、平均形状固有値および差分形状固有値を有している。また、後者の調理パラメータ4〜6は回転導波管33の制御内容およびマグネトロンの加熱出力を示すものであり、調理パラメータ4〜6の設定時には回転導波管33の回転に基づいて調理室2の全体にマイクロ波が分散し、マグネトロン7が出力W4〜W6(>W3)で運転される。
【0063】
次に上記構成の作用について説明する。制御装置22はスタートスイッチ23の操作を検出すると、モータ8の出力軸9を原点位置に回動操作し、回転導波管33を初期位置に移動させる。そして、マグネトロン7を発振させ、調理物にマイクロ波を照射する。この後、複数の赤外線センサ20からの温度信号に基づいて温度データTijを検出し、温度データTijにエリアデータEijを割り付けてRAMに記録することに基づいて温度ファイルを作成する。
【0064】
制御装置22は温度ファイルの取得から設定時間が経過したことを検出すると、新たな温度ファイルを取得し、先の温度ファイルの温度データTijと新たな温度ファイルの温度データTijとを比較する。そして、温度差が判定値以下のものについては調理板30であると認識し、判定値を上回るものについては調理物であると認識し、認識結果を新たな温度ファイルに記録する。
【0065】
制御装置22は調理物の認識結果を新たな温度ファイルに記録すると、新たな温度ファイルの温度データTij(調理物と認識されたもの)に基づいて平均温度データTaveを検出する。そして、新たな温度ファイルの温度データTij(調理物と認識されたもの)を平均温度データTaveと比較することに基づいて高温部および低温部を識別し、識別結果を新たな温度ファイルに記録する。
【0066】
制御装置22は高温部および低温部を識別すると、識別結果に基づいて黒色の色データおよび白色の色データを割り付ける。そして、新たな温度ファイルをビットマップデータに展開し、画像データを作成する。このとき、調理物および調理板30の境界に黒色の輪郭線データを設定し、高温部および低温部の境界に黒色の境界線データを設定する。これら輪郭線データおよび境界線データは隣接する画素間で温度データTijを比較し、温度データTijの差分が設定値より大きい画素を探索することに基づいて設定されるものであり、制御装置22は輪郭線データおよび境界線データを設定すると、画像データと共にディスプレイ26に表示する。
【0067】
制御装置22は画像データをディスプレイ26に表示すると、画像データに基づいて特性データ(平均形状固有値Save,差分形状固有値ΔS)を検出する。そして、基本パターン1〜6から判定データ1〜6を読出し、特性データと判定データ1との一致度P1,特性データと判定データ2との一致度P2,特性データと判定データ3との一致度P3……特性データと判定データ6との一致度P6を算出する。
【0068】
制御装置22は一致度P1〜P6を算出すると、一致度P1〜P6相互間を比較し、比較結果に基づいて調理物の加熱特性を識別する。例えば一致度P1が最も大きいときには加熱特性が基本パターン1であると識別し、調理パラメータ1を設定する。そして、モータ8を設定時間だけ駆動することに基づいて回転導波管33を設定位置に移動させ、調理板30の中央部に強電解領域を形成する。また、一致度P2が最も大きいときには加熱特性が基本パターン2であると識別し、調理パラメータ2を設定する。そして、モータ8を連続駆動することに基づいて回転導波管33を回転させ、調理室2内にマイクロ波を分散させる。
【0069】
また、一致度P3が最も大きいときには加熱特性が基本パターン3であると識別し、調理パラメータ3を設定する。そして、回転導波管33を回転させることに基づいて調理室2内にマイクロ波を分散させ、しかも、マグネトロン7を出力W3で運転する。また、一致度P4〜P6のいずれかが最も大きいときには加熱特性が基本パターン4〜6であると識別し、調理パラメータ4〜6を設定する。そして、回転導波管33を回転させることに基づいて調理室2内にマイクロ波を分散させ、マグネトロン7を出力W4〜W6で運転する。
【0070】
制御装置22は加熱内容を制御すると、新たな温度ファイルの平均温度データTaveを仕上り温度Taと比較する。そして、「平均温度データTave<仕上り温度Ta」を検出したときには新たな平均温度データTaveを取得し、「平均温度データTave≧仕上り温度Ta」が検出されるまで調理を継続する。
【0071】
上記第2実施例によれば、調理物の加熱特性に基づいてマイクロ波の集中位置を制御した。このため、小さな調理物にマイクロ波を集中照射することができるので、調理時間が短縮される。しかも、大きな調理物にマイクロ波を均一照射することができるので、加熱むらが低減される。
また、調理物の加熱特性に基づいてマグネトロン7の加熱出力を制御した。このため、調理物内で低温部から高温部への熱拡散が促進され、両者の温度差が小さくなるので、調理物の端煮えが防止される。
【0072】
次に本発明の第3実施例を図13および図14に基づいて説明する。操作パネル4の前面には、図14に示すように、表示装置に相当するディスプレイ50が固定されている。このディスプレイ50はカラー液晶表示器からなるものであり、制御装置22に駆動回路25を介して電気的に接続されている。
【0073】
制御装置22のROMには色彩テーブルが記録されている。この色彩テーブルは、図13の(a)に示すように、温度と色彩との関係を示すものであり、制御装置22は温度データTijに対応する色彩データを色彩テーブルから検出する。そして、新たな温度ファイルをビットマップデータに展開することに基づいて画像データを作成し、画像データに温度データTijに応じた色彩データを割り付ける。次に、黒色の輪郭線データおよび境界線データを設定し、画像データと共にディスプレイ50に表示する。
【0074】
図13の(b)は調理物として冷凍鶏肉が調理板30にセットされた場合のディスプレイ50の画面である。この場合には鶏肉の左端部で局所的な煮えが生じ、鶏肉の左端部が残りの部分に比べて高温になる。図13の(c)は調理物として御椀に盛られた肉じゃがが調理板30にセットされた場合のディスプレイ50の画面である。この場合には異なる食材が混在しているので、食材毎に温度が相違する。
【0075】
次に上記構成の作用について説明する。制御装置22は画像データを取得すると、特定の温度カテゴリーの面積Aを検出する。この温度カテゴリーは同一の色彩データを有することに基づいて識別されるものであり、面積Aは温度が最高な特定の温度カテゴリーについて検出される。尚、面積Aは画素数×k(kは予め記録された定数)で検出されるものである。
【0076】
制御装置22は面積Aを検出すると、重心位置(Xg,Yg)を検出してRAMに記録する。この重心位置(Xg,Yg)は下記▲1▼式および▲2▼式を演算することに基づいて検出されるものであり、最高温度を有する特定の温度カテゴリーについて検出される。
Xg=ΣXn/n ……▲1▼
Yg=ΣYn/n ……▲2▼
【0077】
制御装置22は重心位置(Xg,Yg)を検出すると、平均ばらつき度Qvを検出する。この平均ばらつき度Qvは下記▲3▼式を演算することに基づいて検出されるものであり、最高温度を有する特定の温度カテゴリーについて検出される。
【数1】
Figure 0003762632
制御装置22は平均ばらつき度Qvを検出すると、最大ばらつき度Qmを検出する。この最大ばらつき度Qmは下記▲4▼式の最大値であり、最高温度を有する特定の温度カテゴリーについて検出される。
【数2】
Figure 0003762632
制御装置22は最大ばらつき度Qmを検出すると、面積ばらつき度Qaを検出する。この面積ばらつき度Qaは下記▲5▼式を演算することに基づいて検出されるものであり、最高温度を有する特定の温度カテゴリーについて検出される。
Qa=Qv/A ……▲5▼
【0078】
制御装置22は面積ばらつき度Qaを検出すると、調理物の加熱特性を識別する特性データに相当するばらつき度Qを検出する。このばらつき度Qは下記▲6▼式に基づいて検出されるものであり、最高温度を有する特定の温度カテゴリーについて検出される。
Q=γ×Qv+ε×Qm+η×Qa ……▲6▼
(γ,ε,ηは予め設定された定数である)
【0079】
制御装置22はばらつき度Qを検出すると、ばらつき度Qに基づいて加熱出力Wを補正する。この加熱出力Wは下記▲7▼式に基づいて補正されるものであり、制御装置22は加熱出力Wを補正すると、マグネトロン7を加熱出力Wで運転する。尚、▲7▼式のk3は予め設定された定数である。
W←W−k3×Q ……▲7▼
【0080】
上記第3実施例によれば、調理物の表面温度分布のばらつきの度合いQを検出し、ばらつきの度合いQに基づいて加熱出力Wを小さめに制御した。このため、調理物内で低温部から高温部への熱拡散が促進されるので、温度差が小さくなる。このため、特に局所的な端煮え状態の調理物において、加熱むらが低減され、仕上り温度が均一化される。
【0081】
尚、上記第3実施例においては、最高温度を有する温度カテゴリーのばらつき度Qに基づいて加熱内容を制御したが、これに限定されるものではなく、例えば平均温度を有する温度カテゴリーのばらつき度Qに基づいて加熱内容を制御したり、最低温度を有する温度カテゴリーのばらつき度Qに基づいて加熱内容を制御したり、複数の温度カテゴリーのばらつき度Qの総和に基づいて加熱内容を制御しても良い。
【0082】
次に本発明の第4実施例を図15に基づいて説明する。制御装置22は2種類の温度ファイルを取得すると、先の温度ファイルの温度データTijと新たな温度ファイルの温度データTijとを比較する。そして、両温度データTijの差分にエリアデータEijを付与し、別の温度ファイルに記録する。
【0083】
制御装置22は別の温度ファイルを取得すると、温度データTijの差分に「1/t」を乗算することに基づいて変化率データΔTijを取得する。この「t」は先の温度データTijの検出から後の温度データTijの検出に至る待機時間であり、制御装置22は変化率データΔTijを取得すると、エリアデータEijと共に別の温度ファイルに記録する。
【0084】
制御装置22は変化率データΔTijおよびエリアデータEijを別の温度ファイルに記録すると、変化率データΔTijを予め設定された判定値と比較する。そして、変化率データΔTijのうち判定値より小さなものについては調理板30であると認識し、変化率データΔTijのうち判定値以上のものについては調理物であると認識し、認識結果を別の温度ファイルに記録する。
【0085】
制御装置22は調理物の認識結果を別の温度ファイルに記録すると、別の温度ファイルの変化率データΔTijに基づいて調理物の平均温度データTaveを検出する。この平均温度データTaveは変化率データΔTijのうち調理物の認識結果が付与されたものに対して行われるものであり、制御装置22は平均温度データTaveを検出すると、RAMに記録する。
【0086】
制御装置22のROMには色彩テーブルが記録されている。この色彩テーブルは、図15の(a)に示すように、温度変化率と色彩との関係を示すものであり、制御装置22は変化率データΔTijに対応する色彩データを色彩テーブルから検出する。そして、別の温度ファイルをビットマップデータに展開することに基づいて画像データを作成し、画像データに別の温度ファイルの変化率データΔTijに応じた色彩データを割り付ける。
【0087】
制御装置22は画像データを作成すると、調理物および調理板30の境界に黒色の輪郭線データを設定する。この輪郭線データは隣接する画素間で変化率データΔTijを比較し、変化率データΔTijの差分が設定値より大きい画素を探索することに基づいて設定されるものであり、制御装置22は輪郭線データを設定すると、画像データと共にディスプレイ50に表示する。図15の(b)は調理物として豚薄切り肉が調理板30にセットされた場合のディスプレイ50の画面である。この場合には豚薄切り肉の左端部で温度変化率が高い部分が生じている。
【0088】
制御装置22は画像データをディスプレイ50に表示すると、画像データに基づいて特性データ(平均形状固有値Saveおよび差分形状固有値ΔSn)を検出し、判定データと特性データとの一致度を検出する。この判定データは制御装置22のROMに予め記録されたものであり、制御装置22は一致度を検出すると、一致度に予め設定された係数を乗算することに基づいて加熱出力の補正量を検出する。そして、現在のマグネトロン7の加熱出力から補正量を減算することに基づいて新たな加熱出力を設定し、マグネトロン7を新たな加熱出力で運転する。
【0089】
上記第4実施例によれば、調理物の表面温度分布の時間的な変化率を検出したので、調理物の局所昇温を予測できる。しかも、表面温度分布の時間的な変化率に基づいて一致度を検出し、一致度に基づいて加熱出力の補正量を設定したので、局所昇温が予防され、調理物の仕上り状態が向上する。
【0090】
図15の(d)は調理開始から時間「t1」が経過した時点の表面温度分布、図15の(e)は調理開始から時間「t1+t2」が経過した時点の表面温度分布であり、図15の(c)は表面温度分布の色彩と温度との関係を示している。この場合には調理開始から時間「t1+t(<t1+t2)」が経過した時点で図15の(b)の変化率の画像データが取得され、変化率の画像データに基づいて図15の(e)の局所昇温が予測されるので、マグネトロン7の加熱出力を低下させることで局所昇温を予防できる。
【0091】
次に本発明の第5実施例を図16に基づいて説明する。操作パネル4の前面には、図16の(a)に示すように、切換スイッチ51と取消スイッチ52と確定スイッチ53と4個のカーソルスイッチ54とが装着されており、切換スイッチ51〜カーソルスイッチ54は制御装置22に電気的に接続されている。尚、カーソルスイッチ54は指定手段に相当するものである。
【0092】
次に上記構成の作用について説明する。制御装置22は調理物の平均温度が仕上り温度に到達していないことを検出する毎に新たな温度ファイルを取得する。そして、新たな温度ファイルに基づいて画像データを作成し、カラーディスプレイ50の画像を更新する。このとき、カラーディスプレイ50にカーソル55を表示し、取消スイッチ51〜カーソルスイッチ54が操作されたことを検出すると、下記の処理動作を実行する。
【0093】
<画面の切換えについて>
制御装置22は画像データの表示状態で切換スイッチ51が操作されたことを検出すると、画像データの表示を消去する。そして、仕上り温度の設定値を表示したり、画像データのうち調理物の輪郭線だけを表示したり、特性データの検出結果を表示したり、温度ファイルを表示したり、1回前の画像データを表示したりする。
【0094】
<調理の強制終了について>
制御装置22は調理中に取消スイッチ53が操作されたことを検出すると、調理物の平均温度に拘らずマグネトロン7を発振停止させ、調理を終える。
【0095】
<加熱位置の変更について>
調理物の表面温度のばらつきを手動調整するときにはカーソルスイッチ54を操作することに基づいてカーソル55を所望の位置へ移動させ、確定スイッチ53を操作する。図16の(b)は2個の調理物を同時に調理する場合のカラーディスプレイ50の画面を示している。このように、一方の調理物の表面温度が高く、他方の調理物の表面温度が低いときには低温の調理物にカーソル55を合せ、確定スイッチ53を操作する。図16の(c)は複数の食材が混在する肉じゃがや弁当を調理する場合のディスプレイ50の画面を示している。このように、食材毎に表面温度にばらつきがあるときには低温度の食材にカーソル55を合せ、確定スイッチ53を操作する。
【0096】
制御装置22は確定スイッチ53の操作を検出すると、カーソル55の位置に基づいて強加熱エリアを設定し、強加熱エリアの設定結果に基づいてモータ8の駆動量を設定する。そして、モータ8を駆動量の設定結果に基づいて駆動し、回転導波管33の位置を変える。すると、カーソル55で設定された位置に強加熱エリアが形成され、低温度の調理物や食材が強加熱される。尚、回転導波管33の位置と強加熱エリアとの関係は実験的に検出され、制御装置22のROMに予め記録されている。
【0097】
上記第5実施例によれば、ディスプレイ50の画面上で加熱部位を指定するためのカーソルスイッチ54を設け、制御装置22が指定された加熱部位を加熱特性の検出結果と異なる内容で加熱制御するように構成した。このため、表面温度分布のうち加熱が遅れた箇所を指定すると、加熱が遅れた箇所が現状と異なる内容で加熱されるので、加熱の局部的な遅れが解消され、調理物の仕上り状態が向上する。
【0098】
尚、上記第5実施例においては、カーソルスイッチ54でカーソル55を移動させることに基づいて強加熱エリアを設定する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば加熱出力の選択スイッチを操作パネル4に装着し、カーソル55の指定部位を弱加熱するか強加熱するかを選択スイッチの操作内容に基づいて設定するように構成しても良い。この場合、加熱が遅れた箇所は勿論のこと、加熱が進んだ箇所も現状と異なる内容で加熱できる。このため、加熱の局部的な遅れに加えて進行も解消されるので、調理物の仕上り状態が向上する。
【0099】
次に本発明の第6実施例を図17に基づいて説明する。モータ8の出力軸9にはアンテナ60が連結されており、制御装置22はモータ8を駆動制御することに基づいてアンテナ60の回動角度を変化させる。このアンテナ60はマイクロ波を伝播するものであり、制御装置22はアンテナ60の回動角度に応じて強加熱エリアを調節する。
上記第6実施例によれば、アンテナ60の回動角度を変化させることに基づいて強加熱エリアを調節したので、回転導波管33を用いて強加熱エリアを調節する場合に比べて機械的な構成が簡単になる。
【0100】
次に本発明の第7実施例を図18に基づいて説明する。モータ8の出力軸9には第1のアーム61が連結されている。この第1のアーム61には軸62を介して第2のアーム63が回動可能に装着されており、第1のアーム61と第2のアーム63との間には圧縮コイルスプリング64が掛渡されている。これら第1のアーム61および第2のアーム63はアンテナ65を構成するものであり、マグネトロン7の発振時にはマイクロ波がアンテナ65を通して調理室2内に照射される。
【0101】
キャビネット1内には調理室2の下方に位置してウィンチモータ66が固定されており、ウィンチモータ66は制御装置22に電気的に接続されている。このウィンチモータ66はワイヤ67の巻上・巻戻を行うものであり、ワイヤ67はローラ68を介して第2のアーム63に連結されている。このローラ68はモータ8の出力軸9に装着されたものであり、制御装置22はモータ8を駆動制御することに基づいて第1のアーム61および第2のアーム63の回動角度を変化させ、ウィンチモータ65を駆動制御することに基づいて第1のアーム61に対する第2のアーム63の回動角度を変化させ、強加熱エリアを調節する。
【0102】
上記第7実施例によれば、アンテナ65を第1のアーム61および第2のアーム63から構成し、モータ8により第1のアーム61および第2のアーム63を一体的に回動操作し、ウィンチモータ66により第2のアーム63を単独で回動操作したので、アンテナ65を単一のアームから構成する場合に比べて強加熱エリアを細かく調節できる。
【0103】
尚、上記第2ないし第7実施例においては、複数の赤外線センサ20がマトリクス状に配置された2次元のセンサユニット41を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば複数の赤外線センサ20が一列に配置された一次元のセンサユニットを用いても良い。この場合、センサユニットを移動操作することに基づいて調理物の表面温度分布を検出することが好ましい。
【0104】
また、上記第1ないし第7実施例においては、調理物の画像データをCCDカメラにより検出し、CCDカメラの画像データをディスプレイ26または50に表示しても良い。特に第2ないし第7実施例の場合、CCDカメラの画像データに基づいて弁当の中の漬物等を識別し、漬物等が加熱されないように加熱エリアを調節すると良い。
【0105】
また、上記第1ないし第7実施例においては、調理物の平均温度Taveが仕上り温度Taに達することに基づいて調理を終了させたが、これに限定されるものではなく、例えば調理物の最高温度または最低温度が仕上り温度Taに達することに基づいて調理を終了させても良い。
【0106】
また、上記第1ないし第7実施例においては、調理物の加熱特性の識別結果に基づいて仕上り温度,加熱出力,加熱位置を調節したが、これに限定されるものではなく、例えば複数の調理プログラムの中から識別結果に応じたものを選択し、選択された調理プログラムに基づいて調理を進行させても良い。
【0107】
また、上記第1ないし第7実施例においては、調理物をマイクロ波加熱する電子レンジに本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、例えばヒータからの輻射熱または対流熱で加熱するヒータ調理器等に適用しても良い。
【0108】
【発明の効果】
本発明の加熱調理器によれば、調理物の表面温度分布に基づいて加熱特性を検出し、加熱特性に基づいて加熱内容を自動的に制御した。このため、使用者がキーを経験に頼って操作することに基づいて調理物の仕上り状態を調節する必要がなくなるので、誰もが簡単に調理物を仕上り良く調理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(調理プログラムのメインルーチンを示すフローチャート)
【図2】(a)は温度ファイル作成処理内容を示すフローチャート、(b)は温度ファイル識別処理内容を示すフローチャート
【図3】パターン認識処理内容を示すフローチャート
【図4】基本データを説明するための図
【図5】(a)は御飯の表面の温度分布パターンを示す図、(b)は御飯の内部の温度分布パターンを示す図、(c)は御飯の温度分布パターンの画像データを示す図、(d)は味噌汁の表面の温度分布パターンを示す図、(e)は味噌汁の内部の温度分布パターンを示す図、(f)は味噌汁の温度分布パターンの画像データを示す図
【図6】(a)は電子レンジの外観を示す斜視図、(b)はXb線に沿う断面図、(c)はXc線に沿う断面図
【図7】モータおよび光電スイッチの外観を示す斜視図
【図8】電気的構成を示すブロック図
【図9】形状固有値の検出手順を説明するための図
【図10】本発明の第2実施例を示す図(aは電子レンジの内部構成を示す断面図、bはXb線に沿う断面図)
【図11】センサユニットを示す図(aはXa線に沿う断面図、bはセンサユニットの内部構成を示す断面図)
【図12】調理物の加熱特性を概念的に示す図
【図13】本発明の第3実施例を示す図(aは色彩テーブルを示す図、bおよびcは画像データの表示画面を示す図)
【図14】電子レンジの外観を示す正面図
【図15】本発明の第4実施例を示す図(a温度変化率と色彩との関係を示す図、bは画像データの表示画面を示す図、cは温度と色彩との関係を示す図、dおよびeは調理物の表面温度分布を示す図)
【図16】本発明の第5実施例を示す図(aは電子レンジの外観を示す正面図、bおよびcは画像データの表示画面を示す図)
【図17】本発明の第6実施例を示す図(aはキャビネットの内部構成を示す図、bはXb線に沿う断面図)
【図18】本発明の第7実施例を示す図(aはキャビネットの内部構成を示す図、bはXb線に沿う断面図)
【符号の説明】
2は調理室、17はセンサユニット(温度センサ)、22は制御装置(温度分布検出手段,加熱特性検出手段,加熱制御手段,輪郭線検出手段)、26はディスプレイ(表示装置)、41はセンサユニット(温度センサ)、50はディスプレイ(表示装置)、54はカーソルスイッチ(指定手段)を示す。

Claims (7)

  1. 調理物が収納される調理室と、
    前記調理物の表面温度に応じた電気信号を出力する温度センサと、
    前記温度センサからの出力信号に基づいて前記調理物の表面温度分布を検出する温度分布検出手段と、
    前記調理物の表面温度分布に基づいて前記調理物の加熱特性を検出する加熱特性検出手段と、
    前記調理物の加熱特性に基づいて前記調理物の加熱内容を制御する加熱制御手段と、
    前記調理物の表面温度分布が画像として表示される表示装置と、
    前記表示装置の画面に表示された表面温度分布の画像上で加熱部位を指定するための指定手段とを備え、
    前記加熱制御手段は、指定された加熱部位を加熱特性の検出結果と異なる内容で加熱制御することを特徴とする加熱調理器。
  2. 加熱特性検出手段は、調理物の表面温度分布を基本温度分布と比較し、加熱特性として両者の一致度を検出することを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 加熱特性検出手段は、調理物の表面温度分布を温度カテゴリーに区分し、加熱特性として温度カテゴリーのばらつき度を検出することを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  4. 温度分布検出手段は、温度センサからの出力信号に基づいて調理物の表面温度分布の時間的な変化率を検出し、
    加熱特性検出手段は、前記調理物の表面温度分布の変化率に基づいて加熱特性を検出することを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  5. 調理物の表面温度分布に基づいて調理物の輪郭線を検出する輪郭線検出手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の加熱調理器。
  6. 加熱制御手段は、加熱内容として加熱出力または加熱位置を制御することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の加熱調理器。
  7. 前記表示装置には、調理物の表面温度分布に関する異なる複数の情報が同時表示または切換え表示されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の加熱調理器。
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