JPS63285898A

JPS63285898A - 高周波加熱装置

Info

Publication number: JPS63285898A
Application number: JP12065887A
Authority: JP
Inventors: Sadao Zushi; 図司　貞夫
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1987-05-18
Filing date: 1987-05-18
Publication date: 1988-11-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は高周波加熱装置、たとえば電子レンジに間する
。

（従来の技術）従来、電子レンジにより食品を調理する場合、調理中の
食品を均一に仕上げるための装置が提案されているが、
これを大別すると、一つはオーブン内の天井部に電波を
攪乱するスタラーファンを設ける方式のもの、もう一つ
は食品をのせた受は皿を回転させる方式のものである。

第３図はオーブン１内において食品２・・・をのせた受
は皿３を回転させる方式のものである。このオーブン１
の上部にはマグネトロン４が設けられ、このマグネトロ
ン４は高圧トランス５およびスイッチ６を介して商用電
源７に接続されている。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、電子レンジで調理される食品には種類、
分量、形状、成分、初期温度差などの条件が種々あり、
これらの条件すべてに対応して食品を均一に仕上げるこ
とは現実には困難である。また、オーブン１内における
電圧定在波の状態は第３図中点線で示すように偏りが生
じているのが普通であり、ａの食品２は強く加熱される
のに対してｂの食品２は弱く加熱される。

このような種々の理由から食品における温度の不均一の
ため料理を失敗させる大きな原因ともなっていた。

本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところは加熱中に被加熱物のおける温度差を検知
することによりその温度差が一定以上になったら加熱動
作を停止し、また、これを報知することによりその対策
をとれるようにした＾周波加熱装置を提供することにあ
る。

［発明の構成］（問題点を解決するための手段および作用）上記問題点
を解決するために本発明の高周波加熱動作は、高周波発
生装置から高周波を供給される加熱室内の被加熱物から
放出する赤外線を検知する赤外線検知器を設け、この赤
外線検知器の出力により上記被加熱物の熱画像を表示す
る表示手段を設け、上記赤外線検知器の出力により上記
被加熱物の分布温度の差が一定以上になると上記高周波
発生装置の加熱動作を停止させる手段を設け、さらに、
その加熱動作の停止を知らせる報知手段を設けたもので
ある。

したがって、加熱中にその被加熱物に一定以上大きな温
度むらが生じると、その高周波加熱動作が自動的に停止
し、また、これを使用者に知らせる。使用者はその被加
熱物の位置変え等の対策をとることができる。

（実施例）以下、本発明の一実施例としての電子レンジについて第
１図および第２図を参照して説明する。第１図において
、１１は加熱室で、この加熱室１１内の底部にはターン
テーブル１２が設けられている。このターンテーブル１
２は、被加熱物たる食品１３を載置するためのものであ
る。また、ターンテーブル１２の裏面は加熱室１１の床
面を貫通するシャフト１２ａを介して交流モータ１４の
回転軸に連結されており、そのモータ１４を駆動するこ
とによってターンテーブル１２が回転することにより食
品１３に対する加熱むらが極力少なくなるようにしであ
る。

また、上記加熱室１１の天井面には高周波電波の照射口
１７が形成され、その照射口１７には導波管１８の一端
が連通されている。導波管１８の他端外周にはマグネト
ロン１９が取付けられ、そのマグネトロン１９のアンテ
ナ１９ａは導波管１８内に導入されている。

また、この電子レンジにはマイクロコンピュータとその
周辺機器を有した制御部２０が設けられている。この制
御部２０は電子レンジ全般にわたる制御を行なうもので
、操作部２１、リレー２２、さらに、後述する表示部２
３および報知部２４が接続されている。

一方、３０は商用交流電源で、この電源３０にはリレー
接点２２ａおよび高圧トランス３１を介して上記マグネ
トロン１９が接続されている。

さらに、上記加熱室１１の天井部には加熱調理中被加熱
物たる食品１３から放射する赤外線を検出する赤外線検
知器３５が設置されている。この赤外線検知器３５はた
とえばインジウムアンチモンを用いてなる。そして、こ
の赤外線検知器３５の出力は処理回路３６で処理され、
熱画像（サーモグラム）として上記表示部２３に表示さ
れるようになっている。この表示器２３はたとえばモニ
タ用ＴＶなどにより構成されている。また、熱画像は通
常カラーとしてその色で食品１３の温度が分るようにし
ておく。

また、処理回路３６では赤外線検知器３５の出力により
調理中の食品１３の温度分布における温度差を検知し、
この温度差が一定以上になると、上記制御部２０に加熱
動作を停止させる信号を出力させるとともに、上記報知
部２４に報知動作を行なわせるようになっている。なお
、上記報知部２４はたとえばブザー、ランプの点滅手段
等からなっている。　次に、上記構成における電子レン
ジについて動作を説明する。まず、加熱室１１内のター
ンテーブル１２に食品１３を載置し、ドア（図示しない
）を閉じる。そして、操作部２１により加熱出力を設定
するとともに熱画像表示モードを選択する。さらに、調
理中の温度差が許される値はその調理の内容、たとえば
、暖め、生からの調理、解凍暖め、生解凍等に応じて異
なるが、この情報はあらかじめマイクロコンピュータに
記憶させておく。そして、この調理内容の選択設定を行
なって操作部２１のスタート釦を押す。これによりＩＩ
Ｉ　８部２０は、モータ１４に交流電圧を印加し駆動さ
せる。また、リレー２２の接点２２ａが閉成することに
より交流１１３０がマグネトロン１９に電力が供給され
、発振動作を行なわせる。

そして、このアンテナ１９ａから出射する高周波電波は
導波管１８を通じて加熱室１１の食品１３に照射し、誘
電加熱ＩＩ！’を開始する。

この調理時において制御部２０は作動時間のカウントを
行なっており、設定加熱時間が経過すると、そこで、リ
レー２２を消勢する。リレー２２が消勢されると、接点
２２ａがオフし、マグネトロン１９の発振動作が停止し
、調理の終了となる。

また、上記調理動作中において食品１３の温度はその食
品１３から放射される高周波電波により加熱されるため
、温度が高まる。したがって、この食品１３から放射す
る赤外線は赤外線検知器３５によって検出され、この赤
外線検知器３５の出力は処理回路３６で処理され、熱画
像（サーモダラム）の映像信号にに変換され、表示部２
３に伝送されて熱画像を表示する。食品の温度はたとえ
ば色の違いによって読み取れる。さらに、処理回路３６
では赤外線検知器３５の出力により調理中の食品１３の
温度分布における温度差を検知している。第２図はこの
電子レンジで加熱中の食品１３に温度差が出ている仕組
みを示している。すなわち、第２図（Ａ＞においては周
辺にある食品１３ａが９０°Ｃで中央付近にある食品１
３ｂの温度が４０°Ｃで５０°Ｃの温度差が生じている
。

また、第２図（Ｂ）は食品１３を解凍する場合で、この
場合もその周辺部分１３ａが１０°Ｃで中央付近部分１
３ｂの温度は一５°Ｃで１５°Ｃの温度差が生じている
。このような温度差は前述したように食品１３の種類、
分量、形状、大きさ、成分、初期温度によって、また、
電子レンジの温度分布や性能によっても生じるのである
。そして、このまま加熱調理を継続し最終まで進行して
しまうと、その調理自体が失敗してしまうおそれのある
一定以上の温度差になると、上記制御部２０に加熱動作
を停止させる信号を出力する。制御部２０はその信号を
受けると、リレー２２を駆動し接点２２ａを開放してマ
グネトロン１９の発振動作を停止させる。つまり、食品
１３の加熱調理を一時的に停止する。また、この停止動
作に連動して報知部２４の報知動作が行なわれ、この状
況を使用者に知らせる。そこで、使用者は表示器２３に
表示された熱画像の状態を参考にしてその食品１３１？
）位置換え、反転、かきまぜ、アルミホイールを巻くな
どの調理上のテクニックを施す。この後、再度所要時間
の加熱調理を続行する。

なお、本発明は上記各実施例のものに限定されるもので
はなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能なもの
である。

［発明の効果］以上述べたように本発明によれば、加熱中にその被加熱
物に一定以上大きな温度むらが生じると、その高周波加
熱動作を自動的に停止し、それ以上の加熱を行なわない
から調理等の失敗を未然に防止できる。また、これを使
用者に知らせるため、使用者はその被加熱物の位置変え
等の対策をとることができる。また、その温度分布は熱
画像により明瞭に分り調理の工夫等の適切な対策を取り
やすい。調理等の仕上り状態も目で見て確認することが
できる。したがって、製品性および信頼性の大幅な向上
を可能とする高周波加熱装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成を示す図、第２図（Ａ
）（Ｂ）は熱画像の表示状態の具体例を示す説明図、第
３図は従来の電子レンジの概略的な構成因である。１１・・・加熱室、１３・・・食品、２０・・・制御部
、２２・・・リレー、２３・・・表示部、２４・・・報
知部、３５・・・赤外線検知器、３６・・・処理回路。出願人代理人　弁理士　鈴江武彦１３ａ（Ａ）　　　　　　　　　　　（Ｂ）第２図

Claims

【特許請求の範囲】

加熱室と、この加熱室に高周波を供給する高周波発生装
置と、上記加熱室内の被加熱物から放出する赤外線を検
知する赤外線検知器と、この赤外線検知器の出力により
上記被加熱物の熱画像を表示する表示手段と、上記赤外
線検知器の出力により上記被加熱物の分布温度の差が一
定以上になると上記高周波発生装置の加熱動作を停止さ
せる手段と、この加熱動作停止を知らせる報知手段とを
具備したことを特徴とする高周波加熱装置。