JP3761125B2 - 選別装置用ベルトコンベヤ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、選別装置用ベルトコンベヤに関し、特に、軽量被処理物と重量被処理物とが混合しているような被処理物を目的に応じて選別する選別装置に、被処理物を搬送する選別装置用ベルトコンベヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンクリート廃材等の解体処理された建築廃材には、コンクリート、石、砂などの資源として再利用可能なものと、木屑、エンビ管、ビニール、ウエス、プラスチック、紙類など埋立・焼却等によって廃棄処分されるものが含まれる。したがって、建築廃材の再利用を図るには、更に選別処理する必要がある。
【0003】
この様な建築廃材の選別方法としては、人手で行う方法があるが、人手によると、ラインに巻込まれる危険性や、粉塵などによる作業制限や、疲労などにより処理量に限界が生ずる。このため、人手によるしか不可能な選別処理は別として、現在では機械による選別処理が主流となっている。
【0004】
従来、機械式の選別方法としては、インクライン方式、振動・風力選別方式、傾斜タイプ選別方式、回転ブラシ方式等が開発されている。
このうち、インクライン方式の選別装置は、傾斜コンベヤと回転式チェーンカーテンとを組み合わせた構成のものである。また、振動・風力選別方式の選別装置は、振動によって被処理物をほぐし、送風機又は吸引機による噴出力・吸引力を利用して分離選別する構成のものである。更に、傾斜タイプ選別方式の選別装置は、被処理物の主に重量に関係して斜面の転がり易さを利用し、登り搬送用のローラコンベヤやディスクを使用して、分離選別する構成のものである。
【0005】
また、特開昭62−57687号公報には、回転ブラシ方式の選別装置として、回転する一対のブラシからなるものが記載されている。この選別装置では、ブラシ上に被処理物を落下させると、軽量の被処理物が回転するブラシによりその軸にほぼ垂直で接線方向に運ばれる一方、比重の大きい被処理物が回転ブラシの隙間から落下する。これにより、軽量の被処理物と比重の大きい被処理物とが選別される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この様な選別装置を用いて解体処理された建築廃材を選別処理する場合、例えば、破砕機によって建築廃材を予め破砕処理し、所定以下の大きさに砕かれた被処理物を選別装置において選別処理する。そこで、選別装置の上流には、破砕機によって破砕処理された被処理物を搬送して選別装置に連続供給する為のベルトコンベヤが配置される。
【0007】
しかしながら、破砕処理されてベルトコンベヤにより搬送される被処理物の量は変動するので、選別装置に連続供給される被処理物の量も変動してしまう。そこで、被処理部物の供給量の変動に対応することが難しい選別装置では、良好な選別処理を行なえず、分離回収率が低下するという問題があった。
又、被処理物が含水処理物の場合は、被処理物同士が張り付くと共に、搬送ベルト表面に居つきが生じてしまい、軽量被処理物と重量被処理物との選別が良好に行なえないという問題があった。
【0008】
尚、振動によってこのような被処理物をほぐす為、別途振動装置を用いた場合には、設備が大型化すると共に電力設備に負担がかかり、装置本体以外にもかなりの設備投資が必要となってしまう。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することにあり、駆動源等を必要とする特別な設備を用いることなく被処理物に振動を付与することができ、これにより選別装置における被処理物の分離回収率を高めることができる良好な選別装置用ベルトコンベヤを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、複数のキャリヤローラ上での搬送ベルトの移動に伴って、該搬送ベルト上に載置された被処理物を選別装置に搬送する選別装置用ベルトコンベヤであって、前記キャリヤローラの少なくとも一部が、フラットローラであるローラ本体の外周面に所要形状の突起部を設けた振動ローラで構成されると共に、前記外周面と突起部との段差によって搬送ベルトに対して被処理物の選別に必要な振動を付与しており、前記突起部が、前記ローラ本体の軸方向に平行にかつ等間隔にその外周面に固着した棒部材で構成されており、前記振動ローラが、搬送方向上流側に配設された第1振動ローラと、該第1振動ローラの下流に設置されて第1振動ローラよりも弱い振動を搬送ベルトに付与する第2振動ローラとで構成され、更に、前記第1振動ローラの外周面に固着される棒部材の本数及び直径が、前記第2振動ローラの棒部材の本数よりも少なくかつ大きい直径であることを特徴とする選別装置用ベルトコンベヤにより達成される。
【0010】
上記構成によれば、搬送駆動される搬送ベルトが振動ローラの突起部と外周面との段差によって所要の振動を付与されることにより、該搬送ベルト上の被処理物に所要の振動を付与することができるので、別途振動装置を用いる必要はない。
そして、振動を付与された搬送ベルト上の被処理物は、搬送方向に沿って均され、選別装置に対する供給量が平均化される。
又、被処理物が含水処理物の場合でも、張り付いた被処理物同士が振動によってほぐされると共に、搬送ベルト表面への居つきが防止され、その上、被処理物の比重の違いにより軽量被処理物が上層に浮き上がるので、後段の選別装置による軽量被処理物と重量被処理物との選別処理が良好に行なえる。
【0011】
本発明によれば、前記振動ローラが、ローラ本体の外周面に該ローラ本体の軸方向に対して平行に棒部材を固着して成る。この場合、ローラ本体に棒部材を固着するといった簡単な工程により、振動ローラを作製することができるので、振動ローラの製造コストを低減でき、より安価な選別装置用ベルトコンベヤを提供することができる。尚、前記棒部材としては、丸棒、断面半円状の棒、或いは丸パイプ等を用いることができる。
【0012】
又、本発明によれば、前記振動ローラが、搬送方向上流側に配設された第1振動ローラと、該第1振動ローラの下流に設置されて第1振動ローラよりも弱い振動を搬送ベルトに付与する第2振動ローラとを有する。この場合、被処理物に対する振動を、第1振動ローラによる比較的強い振動、第2振動ローラによる比較的弱い振動の順で与えることができるので、第1振動ローラの強振動によって被処理物が比重の違いにより分離され、第2振動ローラの微振動によって被処理物の載置表面が均される。このように段階的に振動を付与することで、軽量被処理物を効率良く浮かし、被処理物の載置表面を平坦化することができ、後段の選別装置による選別能力を更に向上させることができる。尚、各振動ローラにおける突起部の突出量を変更するだけで、振動の振幅は簡便に変更することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る選別装置用ベルトコンベヤを詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る選別装置用ベルトコンベヤ30に選別装置40を設置した第1実施形態の選別コンベヤ100を示す全体構成図である。
【0014】
図1に示した選別コンベヤ100は、例えば、破砕機等によって建築廃材を予め破砕処理し、所定以下の大きさに砕かれた被処理物(図示しない)を、コンクリート片、煉瓦片及び鉄筋片等の比較的重量のあるもの(以下、重量被処理物という)と、木屑、樹脂材料片及び紙片等の比較的軽量のもの(以下、軽量被処理物という)とに選別する選別装置40を備えている。
【0015】
前記選別コンベヤ100は、軽量被処理物及び重量被処理物の混合物である被処理物を、傾斜させた選別装置用ベルトコンベヤ30の搬送ベルト31上に載せて上方へ搬送すると共に、後述する振動ローラである第1及び第2振動ローラ33,34により搬送ベルト31を上下方向に振動させることで所要の振動を搬送中の被処理物に付与する。
【0016】
そして、前記第1及び第2振動ローラ33,34により振動を付与された搬送ベルト31上の被処理物は、搬送方向に沿って載置表面が均されると共に比重の違いにより軽量被処理物が上層に浮き上がりながら上方へ搬送され、選別装置40に供給される。
尚、前記選別装置用ベルトコンベヤ30の搬送路の途中には、公知の磁選機36が設置されており、搬送ベルト31上の被処理物から磁力吸着可能な金属等を選別することができる。
【0017】
詳細は後述する前記選別装置40は、搬送ベルト31の振動によって上層に浮き上がった軽量被処理物を回転ブラシ41の回転によって掻き上げ、選別装置用ベルトコンベヤ30の搬送ベルト31側方に設けられた図示しない排出シュートに排出する。また、前記回転ブラシ41により掻き上げられない重量被処理物は、選別装置用ベルトコンベヤ30の終端に設置された出口シュート37から排出し、ストックする。このようにして、軽量被処理物と重量被処理物とは選別される。
【0018】
前記選別装置用ベルトコンベヤ30は、図1に示したように、コンベヤの両端に設けたベルトプーリ32a,32bと、これらベルトプーリ32a,32bに巻架されたループ状の搬送ベルト31と、搬送路の途中に設けられてキャリヤローラを構成するフラットローラ35、第1及び第2振動ローラ33,34と、搬送ベルト31を駆動する図示しない駆動装置とを備え、搬送ベルト31上に載置された被処理物を矢印A方向に搬送する。
【0019】
これらベルトプーリ32a,32b、フラットローラ35、第1及び第2振動ローラ33,34は、それぞれコンベヤフレーム38に略水平な状態で回転自在に支持されている(図2、参照)。尚、前記フラットローラ35は、図示した位置以外にも例えばリターンローラとして適宜設けられている。
又、前記選別装置用ベルトコンベヤ30の搬送面の傾斜角度は、被処理物の種類に応じて18〜20度の範囲内で設定されるが、本実施形態においては18.5度に設定されている。
【0020】
上流に複数設けられた第1振動ローラ33と、該第1振動ローラ33の下流に複数設けられた第2振動ローラ34とは、搬送ベルト31上の被処理物に所要の振動を付与するものであり、通常のベルトコンベヤにおけるキャリヤローラとしてのフラットローラの代わりに、コンベヤフレーム38に回転自在に支持されている。
前記第1振動ローラ33は、図2及び図3(a)にそれぞれ示したように、例えば、直径89.1mm、長さ500mmのローラ本体33aの外周面に、該ローラ本体33aの軸方向に対して平行に直径22mmの丸棒を溶接等により固着することで、複数の突起部33bがローラ本体33aの外周面に等間隔で合計5箇所に形成されている。ここで、ローラ本体33aは、市販の規格品のフラットローラを用いることができるので、比較的容易かつ安価に前記振動ローラ33を構成することができる。そして、各第1振動ローラ33は、搬送路の上流側に、取付ピッチL1 を例えば600mmとして合計3本配置されている。
【0021】
この第1振動ローラ33を搬送ベルト31に当接させた状態で該搬送ベルト31を駆動すると、搬送ベルト31の移動に伴い各第1振動ローラ33が回転し、ローラ本体33aの外周面と各突起部33bとの段差によって、搬送ベルト31に所要の振動が付与される。この振動により、搬送ベルト31上の被処理物が振動し、搬送方向に沿って均され、磁選機36に対する供給量が平均化される。又、被処理物が含水処理物の場合でも、張り付いた被処理物同士が振動によってほぐされると共に、搬送ベルト31表面への張りつきが防止され、その上、被処理物の比重の違いにより軽量被処理物が上層に浮き上がる。尚、この第1振動ローラ33による振動の振幅は、比較的大きく(約12mm)、ピッチが長いことによる搬送ベルト31の弾性反発力と相まって、搬送ベルト31に強振動を付与することができる。
【0022】
一方、前記第2振動ローラ34は、図3(b)に示したように、例えば、直径89.1mm、長さ500mmのローラ本体34aの外周面に、該ローラ本体34aの軸方向に対して平行に直径16mmの丸棒を溶接等により固着することで、複数の突起部34bがローラ本体34aの外周面に等間隔で合計6箇所に形成されている。このローラ本体34aも、市販の規格品のフラットローラを用いることができる。そして、各第2振動ローラ34は、搬送路の上流側に、取付ピッチL2 を例えば500mmとして合計6本配置されている。
【0023】
この第2振動ローラ34を、前記第1振動ローラ33と同様に搬送ベルト31に当接させた状態で該搬送ベルト31を駆動すると、搬送ベルト31の移動に伴い各第2振動ローラ34が回転し、ローラ本体34aの外周面と各突起部34bとの段差によって、搬送ベルト31に所要の振動が付与される。尚、この第2振動ローラ34による振動の振幅は、第1振動ローラに比べて小さく(約8mm)かつ波長の短い微振動を搬送ベルト31に付与することができる。
【0024】
即ち、被処理物に対する振動を、前記第1振動ローラ33による比較的強い振動、前記第2振動ローラ34による比較的弱い振動の順で与えることができるので、第1振動ローラ33の強振動によって被処理物が比重の違いにより分離され、第2振動ローラ34の微振動によって被処理物の載置表面が均される。このように段階的に振動を付与することで、軽量被処理物を効率良く浮かし、被処理物の載置表面を平坦化することができ、後段の選別装置40による選別能力を更に向上させることができる。
【0025】
又、前記選別装置用ベルトコンベヤ30は、搬送駆動される搬送ベルト31が振動ローラ33,34のローラ本体33a,34aの外周面と各突起部33b,34bとの段差によって所望の振幅を設定することが可能であり、別途振動装置を用いる必要はない。そこで、前記選別装置用ベルトコンベヤ30が大型化すると共に電力設備に負担がかかることはなく、装置本体以外の設備投資も特に必要ない。
【0026】
尚、上記突起部33b,34bは、フラットローラから成るローラ本体33a,34aに棒部材である丸棒を溶接することにより形成しているが、図7(a)に示すように、断面半円状の棒をフラットローラから成るローラ本体60aに固定して構成してもよく、図7(b)に示すように、丸パイプをフラットローラから成るローラ本体61aに固定して構成してもよい。又、ローラ本体に突起部を一体成形したものを用いることもできる。勿論、上記突起部33b,34bは突出量は、選別条件に応じて適宜設定されることは言うまでもない。
【0027】
また、各振動ローラ33,34の振動パターンをそれぞれ同期させたり、或いは常に非同期となるように設定したり、突起部33b、34bの配置を特定の間隔に設定することで振動パターンを変更してもよい。又、各振動ローラ33,34の設置本数も適宜変更可能である。
【0028】
更に、図2に示した振動ローラ支持構造も適宜変更することができる。
例えば、図8及び図9に示した前記第1振動ローラ33は、長手方向に延びるコンベヤフレーム38,38に橋架された下部フレーム22に垂設された一対の支持板24,24によって、両端部のローラ軸33c,33cを支持されている。
【0029】
みぞ形鋼から成る前記下部フレーム22は、両端部に構成された取付部26,26をコンベヤフレーム38,38にボルト締結することにより固定されており、第1振動ローラ33は、クランク状に屈曲形成されたこれら取付部26,26の高さを適宜変えることによって、搬送ベルト31に接触するローラ本体33aの上縁部とコンベヤフレーム38との距離を該ローラ本体33aの直径に関わらず一定に保つことができる。勿論、前記第2振動ローラ34も同様に支持することができる。
【0030】
又、各振動ローラ33,34が実際に搬送ベルト31と接触する有効長さは230mm程度であり、ローラ本体33a,34aの長さは本実施形態の500mmよりずっと短くすることもできるが、この場合にもこれら取付部26,26の長さを適宜変えることによって、ローラ本体33a,34aの長さに関わらずコンベヤフレーム38に各振動ローラ33,34を安定して取り付けることができる。
【0031】
更に、各振動ローラ33,34が取付けられた選別装置用ベルトコンベヤ30の両側に、図10に示したような落石防止用のスカート27を配設する場合には、前記下部フレーム22の取付部26を介してスカート支柱28を立てることができる。そこで、例えば山形鋼から成るコンベヤフレーム38にボルト孔を穿って前記スカート支柱28をボルト固定する場合に比べて、みぞ形鋼から成る取付部26を介して前記スカート支柱28をボルト固定した方が該スカート支柱28の取付強度が高まり、ローラ振動時にスカート27がぐらつくことも無い。
【0032】
即ち、前記取付部26にスカート支柱28を立てることにより、コンベヤフレーム38に前記スカート支柱28を直接固定する場合に比べてスカート支柱28の取付間隔を拡げて本数を減らすことができる。
そこで、各振動ローラ33,34がスカート支柱28のかげになって作動状況が見にくくなることはなく、各振動ローラ33,34等の部品交換やメンテナンス時にも作業し易い。又、落石防止用のスカート27を脱着する際の作業性も良い。
【0033】
更に、本発明の選別装置用ベルトコンベヤにおいては、各振動ローラ33,34を搬送ベルト31により駆動する駆動方式ではなく、別途駆動装置を設けて、振動パターンをプログラマブルに制御する構成としてもよい。又、搬送路の途中に載置量センサを設け、載置量に応じて振動パターンを変更する構成としてもよい。このように振動パターンを適宜調整することで、被処理物の種類や載置量に応じて軽量被処理物を効率良く浮かすことができる振動パターンを得ることができる。
【0034】
次に、本実施形態における選別装置40を説明する。
前記選別装置40は、選別装置用ベルトコンベヤ30の第2振動ローラ34より搬送方向A下流側における搬送ベルト31の上方に設けられる。図4に選別装置40の構成を示す正面図、図5に図4の上方から見た平面図、図6に図4の矢印B方向から見た側面図を示した。
前記選別装置40は、図4〜図6に示したように、選別装置用ベルトコンベヤ30のコンベヤフレーム38に立脚する装置枠42に吊り具43を介して支持された軸受部44に回転自在に支持された回転ブラシ41と、軸受部44上に設置されて回転ブラシ41をスプロケットとチェーン等からなる伝達手段45及び減速機46を介して回転駆動するブラシ駆動モータ47と、回転ブラシ41からの所定距離としてブラシ毛48の先端と搬送ベルト31との間に被処理物Mを流す隙間を有し、且つ、横断面形状が回転ブラシ41の回転軸49をほぼ中心位置とする半円状に形成された下部ケーシング50と、下部ケーシング50の上方に設置され、横断面形状が同様に円弧状で、且つ、回転ブラシ41による掻き上げ物をケーシング外部に排出する排出口を備えた上部ケーシング52とを備えている。
【0035】
また、前記選別装置40の入り口部及び出口部の搬送ベルト31下面には、図6に示すように、ベルトを回転ブラシ41の外周及び下部ケーシング50の内周面に沿うように湾曲させるベルト保護ローラ53を設けている。
更に、選別装置40の回転ブラシ41の下方には、必要に応じて、図4に示すように、搬送ベルト31の下面に当接して搬送ベルト31を振動させる前記第1振動ローラ33と同様な形状の第3振動ローラ55を少なくとも1本(本実施形態においては3本)備えている。尚、前記第3振動ローラ55は、前記第2振動ローラ34と同様な形状としてもよく。丸棒の径や数を変えることにより、更に他の形状としてもよい。又、前記第3振動ローラ55も、図8及び図9に示したような支持構造を採ることができる。
【0036】
前記回転ブラシ41は、回転軸49に挿通された筒状芯6の外周面にブラシ毛48をスパイラル状に植設して形成しており、ブラシ駆動モータ47によって回転駆動される。これにより、搬送ベルト31上の上層に浮き上がった軽量被処理物を、回転ブラシ41によって下部ケーシング50及び上部ケーシング52との間を掻き上げて、上部ケーシグ52の排出口から排出する。また、回転ブラシ41の回転軸49は、図5に示すように搬送方向Aに対して所定角度θ1 だけ傾斜して設けられている。これにより、搬送ベルト31の幅方向のほぼ全面に亘って回転ブラシ41が摺接されるようになる。
【0037】
前記回転ブラシ41のブラシ毛48は、搬送ベルト31上の軽量被処理物を回転ブラシ41の周方向に掻き上げるのに必要な反発力や強度を得られるように、使用材料が選定されており、例えば、硬質のナイロン繊維束(その他に、塩化ビニル、ポリスチレン)等からなる。
そして、スパイラル回転方向は、搬送ベルト31の進行方向に逆行する方向にすることで、軽量被処理物が回転ブラシ41の回転により下流側に移動するのを防止できる。
【0038】
具体的には、本実施形態のブラシ毛48の線径は、0.7mm、線長は230mmとし、また、スパイラルピッチは30mmに設定してある。さらに、回転ブラシ41の回転軸49に沿う全体長は900〜1500mmにすることが実際的な選別効率の上で好ましい。
【0039】
尚、前記回転ブラシ41の各ブラシ毛48の植設は、回転軸49の周方向及び長手方向の双方向に均等に行ってもよく、回転軸49の周方向又は軸方向の少なくとも一方で、部分的に植設密度の異なる部分を設けてもよい。さらに、植設するブラシ毛48の長さを周方向の一部で変えたり、或いは、選別装置40の入口側よりも出口側のブラシ毛48を長尺とする等、適宜ばらつきを与えてもよい。そしてさらに、回転ブラシ41のブラシ毛48の掻き出しによる排除力が、被処理物Mの搬送方向下流側に行くほど強くなるように、ブラシ毛48の弾性力やブラシ毛48の先端と搬送ベルト31との間の隙間等を調節するようにしてもよい。これにより、軽量被処理物に対する掻き出し効力を高めることができる。
又、前記回転ブラシ41は、回転軸49から容易に脱着可能な構成としており、取付交換作業を容易なものとしている。
【0040】
前記ブラシ駆動モータ47は、回転ブラシ41の回転に要するトルクを備え、被処理物Mの種類や搬送ベルト31への載置量等に応じて適宜回転数が調整される。本実施形態では、0.4kwのモータを80〜120rpmで駆動している。
【0041】
前記下部ケーシング50は、回転ブラシ41の下方で搬送ベルト31を内側周面に沿わせるように設けられ、回転ブラシ41のブラシ毛48先端と搬送ベルト31との間に所定の間隔を持たせて設定されている。
前記上部ケーシング52は、下部ケーシング50の内周面に連続する内周面を備え、下部ケーシング50側で回転ブラシ41により掻き上げられた軽量被処理物を内周面に沿って更に掻き上げ、上部ケーシング52に形成された排出口から排出する。本実施形態では、図6に示すように、組み合わせるとほぼ円筒状となる上部及び下部ケーシング50,52の、図6中で左上1/4角の部分を排出口として開口させ、上部及び下部ケーシングの半径を約300mmに設定している。
【0042】
また、下部ケーシング50は、被処理物Mの重みによって搬送ベルト31が沈んだ場合に、搬送ベルト31の下面に摺接してこれを支持する。
さらに、図5に示すように、下部ケーシング50の内周面の搬送ベルト31上方には、複数(本実施形態では4枚)の扇型の板材であるストッパー57が搬送方向Aに沿って所定の間隔(例えば200mm)で立設されており、搬送ベルト31の移動に伴って搬送方向Aに付勢された軽量被処理物が、ケーシングの内面で掻き上げられつつ搬送方向に流されて選別装置40の出口から選別されずに排出されることを防止している。尚、ストッパー57の枚数、傾斜角は、搬送量や居つきの状況により自在に変更される。
【0043】
また、各ストッパー57の下方先端には、掻き上げ部材59がストッパー57から延設されており、搬送ベルト31に載置された被処理物Mの両側端部分を掻き上げ可能にしている。この掻き上げ部材59は、回転ブラシ41と搬送ベルト31上の被処理物Mとの間隔が大きくなり双方の干渉が不十分となる可能性がある搬送ベルト31の両側端領域に位置する軽量被処理物を、搬送ベルト31上で強制的に掻き上げるためのものである。これにより、回転ブラシ41に干渉させる機会を増やし、軽量被処理物をより確実に選別することができる。
【0044】
従って、掻き上げ部材59の材質としては、被処理物Mの両側端部に接しつつ、被処理物Mを搬送ベルト31の上方に掻き上げることができる程度の弾性力及び耐摩耗性を備えることが要され、例えば、ゴムや硬質スポンジ等の弾性材料が好適に使用できる。また、小型円板ブラシを使用しても良い。
【0045】
前記ベルト保護ローラ53は、図4及び図6に示すように、選別装置40の入口部と出口部にそれぞれ設けられ、搬送ベルト31を下部ケーシング50に対して水平に案内する1本の水平ローラと搬送ベルト31の両側端部を斜め上方に所定量持ち上げた状態に案内する2本の傾斜ローラとからなる。図6は選別装置40の出口側を示しているが、入口側も同様に3本のローラが設けられている。
このベルト保護ローラ53は、下部ケーシング50の周縁部に搬送ベルト31が摺接してベルトが損傷したり摩耗するのを防止すると共に、搬送ベルト31を円弧状に湾曲させることで、被処理物Mを回転ブラシ41に干渉させる領域を増大させ、掻き上げ効率を向上させる効果もある。
【0046】
次に、本実施形態の選別コンベヤ100による選別の作用を説明する。
この選別コンベヤ100では、まず、図1に示す選別コンベヤ100の傾斜下方側の被処理物供給部70に被処理物Mが供給され、選別装置用ベルトコンベヤ30の搬送ベルト31に載置された該被処理物Mは搬送方向Aに沿って搬送される。
【0047】
被処理物Mが第1振動ローラ33の位置に搬送されると、搬送ベルト31上の被処理物Mは、第1振動ローラ33の回転により強振動が付与されて、搬送方向に沿って均される。その上、比重の小さい軽量被処理物が浮き上がり、比重の大きい重量被処理物が沈下する。
又、被処理物Mが含水処理物の場合でも、張り付いた被処理物M同士が振動によってほぐされると共に、搬送ベルト31表面への居つきが防止され、居つきによる選別効率の低下を防止でき、装置全体の保全を図ることができる。
【0048】
次に、磁選機36を必要に応じて作動させ、被処理物M中の鉄屑等を選別処理する。
そして、被処理物Mが第2振動ローラ34の位置に搬送されると、搬送ベルト31上の被処理物Mは、第2振動ローラ34の回転により微振動が付与されて、被処理物Mの載置表面を滑らかにすると共に、被処理物Mに突き刺さっている棒体等が均される。
このように、被処理物Mは、第1振動ローラ33及び第2振動ローラ34の振動によって、除去しようとする軽量被処理物が選別装置40により選別しやすい状態で搬送ベルト31上に載置される。
【0049】
そして、前記選別装置40の位置に搬送された被処理物Mは、第3振動ローラ55により振動が付与されて、主に軽量被処理物が搬送ベルト31上で跳躍するようになる。そして、回転ブラシ41の回転により、軽量被処理物が選択的に掻き上げられて、図示しない排出シュートから排出されることで選別される。この軽量被処理物の跳躍動作は、回転ブラシ41のブラシ毛48に引っ掛かり易くする効果を生じ、選別能力をより向上させることができる。
このように、本実施形態の選別コンベヤ100においては、被処理物M中の軽量被処理物を高い分離回収率で除去することができ、選別能力が大幅に向上するため、良質な選別品を安定して得ることができる。
【0050】
尚、上記第1実施形態の選別コンベヤ100において、被処理物の分離回収率がどの程度向上したかを検証するため、着色した木クズを軽量被処理物として重量被処理物に混ぜ、最終的に排除できた木クズの割合を目視にて判定した。ここで、木クズは、長さ100mm程度、幅20〜30mm、厚さ10〜20mmのものを使用した。
その結果、上記第1実施形態の選別コンベヤ100においては混入した木クズの約70%が排除され、本発明に係る選別装置用コンベヤ30を用いずに通常のコンベヤを用いた場合の約50%に比べて高い分離回収率で選別可能であることが確認された。
【0051】
又、上記実施形態における選別コンベヤ100では、本発明に係る選別装置用コンベヤ30に選別装置40を設置した構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の選別装置を組み合わせた構成としてもよい。
図11は、本発明の一実施形態に係る選別装置用ベルトコンベヤ30に選別装置40及び選別装置1を設置した第2実施形態の選別コンベヤ200を示す要部概略側面図である。
【0052】
前記選別コンベヤ200は、上述した第1実施形態の選別コンベヤ100を第1段目の選別部として、該第1段目の選別部の後段に第2段目の選別部を設け、第1段目の選別部で選別した被処理物を、第2段目の選別部において再度選別することにより、分離回収率の更なる向上を図ったものである。
【0053】
以下、図11〜図13を参照して、前記第2段目の選別部について説明する。第2段目の選別部における選別装置1は、具体的には、図12に示したように、処理施設の上方取り付け部16等に適宜吊り具18を介して吊持される装置枠2と、外周にブラシ毛3が植設された軸4が装置枠2に装備された軸受部2aに回転自在に支持された回転ブラシ5と、装置枠2上に設置されて回転ブラシ5をスプロケットやチェーン等からなる伝達手段19を介して回転駆動するブラシ駆動モータ7と、回転ブラシ5からの所定距離としてブラシ毛3の先端との間に被処理物Mを流す隙間Sが備わり、且つ、横断面形状が回転ブラシ5の軸4を中心とする略円弧状に成形されて回転ブラシ5の下方に配備された略樋状の選別シュート9と、選別シュート9を回転ブラシ5の軸方向に振動させる加振手段としての振動モータ11と、選別シュート9の上流端に被処理物Mを供給する被処理物供給口13を有した被処理物投入ホッパ14とから構成されている。
このような吊り下げ構成以外にも、設置台や地上への設置構造とすることもできる。
【0054】
前記回転ブラシ5は、軸4を所定の傾斜角度に傾斜させた姿勢で軸受部2aに支持されている。回転ブラシ5は、前記選別装置40の回転ブラシ41と略同様に構成されている。
前記選別シュート9は、振動モータ11の加振力により振動している状態では被処理物Mが回転ブラシ5の軸4方向に適宜速度で滑落するように、回転ブラシ5の軸4とほぼ同じ傾斜状態で回転ブラシ5の下方に配備されている。
【0055】
そして、選別シュート9は、回転ブラシ5の存在域よりも上流側に、回転ブラシ5による掻き出しが始まる前に、選別シュート9自体の振動により被処理物Mの上層に軽量被処理物が浮き出た分離状態をある程度進行させるための予搬送部9cが適宜長さだけ設けられている。更に、選別シュート9には、図示のように、粒径が所定径以下の重量被処理物を落下させる選別穴9aを有している。
【0056】
また、選別シュート9は、その上端部に連結されたバランスウエィト21によって重心位置が調節可能にされており、重心位置に振動モータ11が据え付けられるようになっている。
さらに、図13に示すように、選別シュート9は、回転ブラシ5の回転力で周方向に掻き出される軽量被処理物が不用意に周囲に飛散しないように、両側の上縁部9bでは、ブラシ毛3の先端部との間の隙間が狭くした形態となっている。そして、図13の矢印(イ)で示す回転ブラシ5の回転方向である被処理物の掻き出し側で、選別シュート9の上縁部9bの少し上方には、ブラシ毛3が掻き出した軽量被処理物を矢印(ロ)で示す所定の方向・位置に落とすスクレーパ23が装備されている。このスクレーパ23は、装置枠2に垂設された支柱25により支持されている。
【0057】
次に、前記選別装置1の作用を説明する。
この選別装置1では、第1段目の選別部により選別された被処理物Mは被処理物供給口13から選別シュート9に供給され、選別シュート9が振動モータ11によって振動させられる一方で、回転ブラシ5がブラシ駆動モータ7により回転駆動される。つまり、選別シュート9の振動と、選別シュート9上での滑落作用と、回転ブラシ5による掻き出し作用とによって、被処理物M中の軽量被処理物は選別シュート9の周方向に掻き出されてスクレーパ23により選別シュート9の側方外部で回収され、選別穴9aよりも粒径が小さいものは選別穴9aから選別シュート9の下方に落下させて回収される。一方、選別穴9aよりも粒径が大きく比較的重いものは、選別シュート9の下端出口で回収される。
【0058】
また、選別シュート9は、粒径が所定以下の重量被処理物を落下させる選別穴を有した構造とした場合には、重量被処理物を単に軽量被処理物から分離するだけでなく、再利用の用途に応じて粒径毎に選別することも可能になり、選別の多機能化、高性能化を図ることができる。
【0059】
尚、前記選別装置1の支持構造や、ゲート15の開閉機構を始めとして、本実施形態に係る選別装置1の構成部品の具体的構造は、図示例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更可能であることは言うまでもない。
【0060】
尚、投入する被処理物として0〜40mmの大きさの建設廃材を処理する場合、加振手段である振動モータ11の振幅としては2〜5mm、周波数としては20〜30Hz、この時の加速度としては3.6G程度となることが適当で、これにより軽量物と比較的重量のあるものとの分離を促進できる。また、回転ブラシ5の回転数はブラシ毛3の剛性や長さにもよるが、回転ブラシ5の径が500mmであると、50〜100rpm程度の回転が妥当な範囲となる。
【0061】
ここで、上記第2実施形態の選別コンベヤ200において、被処理物の分離回収率がどの程度向上したかを検証するため、前述した第1実施形態の選別装置10の場合と同様に、着色した木クズを軽量被処理物として重量被処理物に混ぜ、最終的に排除できた木クズの割合を目視にて判定した。
その結果、混入した木クズの約85%が排除され、更に高い分離回収率で選別可能であることが確認された。
【0062】
以上説明したように、上記各実施形態によれば、選別装置用ベルトコンベヤ30に設けられた第1及び第2振動ローラ33,34により搬送ベルト31へ振動を付加することで、搬送ベルト31上の軽量被処理物を上層に浮かせることができ、この浮き上がった軽量被処理物を回転ブラシ41の回転により掻き上げて搬送ベルト31上から排出することができる。このとき、回転ブラシ41の下方に設置された第3振動ローラ55によりさらに振動が付加されることにより、回転ブラシ41直下の軽量被搬送物を搬送ベルト31上で跳躍させ、回転ブラシ41による掻き上げ効果を助長することができる。
【0063】
このように、選別装置用ベルトコンベヤ30の第1及び第2振動ローラ33,34並びに第3振動ローラ55による加振作用と、選別装置40の回転ブラシ41による掻き上げ作用の組み合わせによって、被処理物の分離回収率を大幅に高めることができる。
また、被処理物の供給量に変動があっても、第1及び第2振動ローラ33,34の加振作用によって被処理物が搬送方向に沿って均され、選別装置40による分離回収率の低下を抑制することができ、高い分離回収率を安定的に維持することができる。
更に、各振動ローラは、搬送ベルト31の駆動力を動力源としているため、別途駆動装置を設ける必要がなく、設置スペース及び駆動源の所要出力を最小限に抑えることができ、設備コストの低減を図ることができる。
【0064】
【発明の効果】
以上のように本発明の選別装置用ベルトコンベヤによれば、搬送駆動される搬送ベルトが振動ローラの突起部と外周面との段差によって所要の振動を付与されることにより、該搬送ベルト上の被処理物に所要の振動を付与することができるので、別途振動装置を用いる必要はない。
そして、振動を付与された搬送ベルト上の被処理物は、搬送方向に沿って均され、選別装置に対する供給量が平均化される。
【0065】
又、被処理物が含水処理物の場合でも、張り付いた被処理物同士が振動によってほぐされると共に、搬送ベルト表面への居つきが防止され、その上、被処理物の比重の違いにより軽量被処理物が上層に浮き上がるので、後段の選別装置による軽量被処理物と重量被処理物との選別処理が良好に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る選別装置用ベルトコンベヤに選別装置を設置した第1実施形態の選別コンベヤを示す全体構成図である。
【図2】図1に示した選別装置用ベルトコンベヤにおける第1振動ローラの取付状態を示す要部拡大斜視図である。
【図3】図1に示した選別装置用ベルトコンベヤの第1及び第2振動ローラの側面図である。
【図4】図1に示した選別装置の構成を示す正面図である。
【図5】図4の選別装置を上方から見た平面図である。
【図6】図4の矢印B方向から見た側面図である。
【図7】図3に示した第1振動ローラの変形例を示す側面図である。
【図8】図2に示した振動ローラ支持構造の変形例を示す要部拡大斜視図である。
【図9】図8に示した振動ローラ支持構造の正面図である。
【図10】図8に示した振動ローラ支持構造に落石防止用のスカートを配設した状態の要部拡大斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る選別装置用ベルトコンベヤに二つの選別装置を設置した第2実施形態の選別コンベヤを示す要部概略側面図である。
【図12】図11に示した第2実施形態の選別コンベヤにおける選別装置の構成を示す要部側面図である。
【図13】図12のA−A線に沿った断面図である。
【符号の説明】
30 選別装置用ベルトコンベヤ
31 搬送ベルト
32a,32b ベルトプーリ
33 第1振動ローラ
33a ローラ本体
33b 突起部
34 第2振動ローラ
34a ローラ本体
34b 突起部
35 フラットローラ
40 選別装置
41 回転ブラシ
100 選別コンベヤ
【発明の属する技術分野】
本発明は、選別装置用ベルトコンベヤに関し、特に、軽量被処理物と重量被処理物とが混合しているような被処理物を目的に応じて選別する選別装置に、被処理物を搬送する選別装置用ベルトコンベヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンクリート廃材等の解体処理された建築廃材には、コンクリート、石、砂などの資源として再利用可能なものと、木屑、エンビ管、ビニール、ウエス、プラスチック、紙類など埋立・焼却等によって廃棄処分されるものが含まれる。したがって、建築廃材の再利用を図るには、更に選別処理する必要がある。
【0003】
この様な建築廃材の選別方法としては、人手で行う方法があるが、人手によると、ラインに巻込まれる危険性や、粉塵などによる作業制限や、疲労などにより処理量に限界が生ずる。このため、人手によるしか不可能な選別処理は別として、現在では機械による選別処理が主流となっている。
【0004】
従来、機械式の選別方法としては、インクライン方式、振動・風力選別方式、傾斜タイプ選別方式、回転ブラシ方式等が開発されている。
このうち、インクライン方式の選別装置は、傾斜コンベヤと回転式チェーンカーテンとを組み合わせた構成のものである。また、振動・風力選別方式の選別装置は、振動によって被処理物をほぐし、送風機又は吸引機による噴出力・吸引力を利用して分離選別する構成のものである。更に、傾斜タイプ選別方式の選別装置は、被処理物の主に重量に関係して斜面の転がり易さを利用し、登り搬送用のローラコンベヤやディスクを使用して、分離選別する構成のものである。
【0005】
また、特開昭62−57687号公報には、回転ブラシ方式の選別装置として、回転する一対のブラシからなるものが記載されている。この選別装置では、ブラシ上に被処理物を落下させると、軽量の被処理物が回転するブラシによりその軸にほぼ垂直で接線方向に運ばれる一方、比重の大きい被処理物が回転ブラシの隙間から落下する。これにより、軽量の被処理物と比重の大きい被処理物とが選別される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この様な選別装置を用いて解体処理された建築廃材を選別処理する場合、例えば、破砕機によって建築廃材を予め破砕処理し、所定以下の大きさに砕かれた被処理物を選別装置において選別処理する。そこで、選別装置の上流には、破砕機によって破砕処理された被処理物を搬送して選別装置に連続供給する為のベルトコンベヤが配置される。
【0007】
しかしながら、破砕処理されてベルトコンベヤにより搬送される被処理物の量は変動するので、選別装置に連続供給される被処理物の量も変動してしまう。そこで、被処理部物の供給量の変動に対応することが難しい選別装置では、良好な選別処理を行なえず、分離回収率が低下するという問題があった。
又、被処理物が含水処理物の場合は、被処理物同士が張り付くと共に、搬送ベルト表面に居つきが生じてしまい、軽量被処理物と重量被処理物との選別が良好に行なえないという問題があった。
【0008】
尚、振動によってこのような被処理物をほぐす為、別途振動装置を用いた場合には、設備が大型化すると共に電力設備に負担がかかり、装置本体以外にもかなりの設備投資が必要となってしまう。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することにあり、駆動源等を必要とする特別な設備を用いることなく被処理物に振動を付与することができ、これにより選別装置における被処理物の分離回収率を高めることができる良好な選別装置用ベルトコンベヤを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、複数のキャリヤローラ上での搬送ベルトの移動に伴って、該搬送ベルト上に載置された被処理物を選別装置に搬送する選別装置用ベルトコンベヤであって、前記キャリヤローラの少なくとも一部が、フラットローラであるローラ本体の外周面に所要形状の突起部を設けた振動ローラで構成されると共に、前記外周面と突起部との段差によって搬送ベルトに対して被処理物の選別に必要な振動を付与しており、前記突起部が、前記ローラ本体の軸方向に平行にかつ等間隔にその外周面に固着した棒部材で構成されており、前記振動ローラが、搬送方向上流側に配設された第1振動ローラと、該第1振動ローラの下流に設置されて第1振動ローラよりも弱い振動を搬送ベルトに付与する第2振動ローラとで構成され、更に、前記第1振動ローラの外周面に固着される棒部材の本数及び直径が、前記第2振動ローラの棒部材の本数よりも少なくかつ大きい直径であることを特徴とする選別装置用ベルトコンベヤにより達成される。
【0010】
上記構成によれば、搬送駆動される搬送ベルトが振動ローラの突起部と外周面との段差によって所要の振動を付与されることにより、該搬送ベルト上の被処理物に所要の振動を付与することができるので、別途振動装置を用いる必要はない。
そして、振動を付与された搬送ベルト上の被処理物は、搬送方向に沿って均され、選別装置に対する供給量が平均化される。
又、被処理物が含水処理物の場合でも、張り付いた被処理物同士が振動によってほぐされると共に、搬送ベルト表面への居つきが防止され、その上、被処理物の比重の違いにより軽量被処理物が上層に浮き上がるので、後段の選別装置による軽量被処理物と重量被処理物との選別処理が良好に行なえる。
【0011】
本発明によれば、前記振動ローラが、ローラ本体の外周面に該ローラ本体の軸方向に対して平行に棒部材を固着して成る。この場合、ローラ本体に棒部材を固着するといった簡単な工程により、振動ローラを作製することができるので、振動ローラの製造コストを低減でき、より安価な選別装置用ベルトコンベヤを提供することができる。尚、前記棒部材としては、丸棒、断面半円状の棒、或いは丸パイプ等を用いることができる。
【0012】
又、本発明によれば、前記振動ローラが、搬送方向上流側に配設された第1振動ローラと、該第1振動ローラの下流に設置されて第1振動ローラよりも弱い振動を搬送ベルトに付与する第2振動ローラとを有する。この場合、被処理物に対する振動を、第1振動ローラによる比較的強い振動、第2振動ローラによる比較的弱い振動の順で与えることができるので、第1振動ローラの強振動によって被処理物が比重の違いにより分離され、第2振動ローラの微振動によって被処理物の載置表面が均される。このように段階的に振動を付与することで、軽量被処理物を効率良く浮かし、被処理物の載置表面を平坦化することができ、後段の選別装置による選別能力を更に向上させることができる。尚、各振動ローラにおける突起部の突出量を変更するだけで、振動の振幅は簡便に変更することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る選別装置用ベルトコンベヤを詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る選別装置用ベルトコンベヤ30に選別装置40を設置した第1実施形態の選別コンベヤ100を示す全体構成図である。
【0014】
図1に示した選別コンベヤ100は、例えば、破砕機等によって建築廃材を予め破砕処理し、所定以下の大きさに砕かれた被処理物(図示しない)を、コンクリート片、煉瓦片及び鉄筋片等の比較的重量のあるもの(以下、重量被処理物という)と、木屑、樹脂材料片及び紙片等の比較的軽量のもの(以下、軽量被処理物という)とに選別する選別装置40を備えている。
【0015】
前記選別コンベヤ100は、軽量被処理物及び重量被処理物の混合物である被処理物を、傾斜させた選別装置用ベルトコンベヤ30の搬送ベルト31上に載せて上方へ搬送すると共に、後述する振動ローラである第1及び第2振動ローラ33,34により搬送ベルト31を上下方向に振動させることで所要の振動を搬送中の被処理物に付与する。
【0016】
そして、前記第1及び第2振動ローラ33,34により振動を付与された搬送ベルト31上の被処理物は、搬送方向に沿って載置表面が均されると共に比重の違いにより軽量被処理物が上層に浮き上がりながら上方へ搬送され、選別装置40に供給される。
尚、前記選別装置用ベルトコンベヤ30の搬送路の途中には、公知の磁選機36が設置されており、搬送ベルト31上の被処理物から磁力吸着可能な金属等を選別することができる。
【0017】
詳細は後述する前記選別装置40は、搬送ベルト31の振動によって上層に浮き上がった軽量被処理物を回転ブラシ41の回転によって掻き上げ、選別装置用ベルトコンベヤ30の搬送ベルト31側方に設けられた図示しない排出シュートに排出する。また、前記回転ブラシ41により掻き上げられない重量被処理物は、選別装置用ベルトコンベヤ30の終端に設置された出口シュート37から排出し、ストックする。このようにして、軽量被処理物と重量被処理物とは選別される。
【0018】
前記選別装置用ベルトコンベヤ30は、図1に示したように、コンベヤの両端に設けたベルトプーリ32a,32bと、これらベルトプーリ32a,32bに巻架されたループ状の搬送ベルト31と、搬送路の途中に設けられてキャリヤローラを構成するフラットローラ35、第1及び第2振動ローラ33,34と、搬送ベルト31を駆動する図示しない駆動装置とを備え、搬送ベルト31上に載置された被処理物を矢印A方向に搬送する。
【0019】
これらベルトプーリ32a,32b、フラットローラ35、第1及び第2振動ローラ33,34は、それぞれコンベヤフレーム38に略水平な状態で回転自在に支持されている(図2、参照)。尚、前記フラットローラ35は、図示した位置以外にも例えばリターンローラとして適宜設けられている。
又、前記選別装置用ベルトコンベヤ30の搬送面の傾斜角度は、被処理物の種類に応じて18〜20度の範囲内で設定されるが、本実施形態においては18.5度に設定されている。
【0020】
上流に複数設けられた第1振動ローラ33と、該第1振動ローラ33の下流に複数設けられた第2振動ローラ34とは、搬送ベルト31上の被処理物に所要の振動を付与するものであり、通常のベルトコンベヤにおけるキャリヤローラとしてのフラットローラの代わりに、コンベヤフレーム38に回転自在に支持されている。
前記第1振動ローラ33は、図2及び図3(a)にそれぞれ示したように、例えば、直径89.1mm、長さ500mmのローラ本体33aの外周面に、該ローラ本体33aの軸方向に対して平行に直径22mmの丸棒を溶接等により固着することで、複数の突起部33bがローラ本体33aの外周面に等間隔で合計5箇所に形成されている。ここで、ローラ本体33aは、市販の規格品のフラットローラを用いることができるので、比較的容易かつ安価に前記振動ローラ33を構成することができる。そして、各第1振動ローラ33は、搬送路の上流側に、取付ピッチL1 を例えば600mmとして合計3本配置されている。
【0021】
この第1振動ローラ33を搬送ベルト31に当接させた状態で該搬送ベルト31を駆動すると、搬送ベルト31の移動に伴い各第1振動ローラ33が回転し、ローラ本体33aの外周面と各突起部33bとの段差によって、搬送ベルト31に所要の振動が付与される。この振動により、搬送ベルト31上の被処理物が振動し、搬送方向に沿って均され、磁選機36に対する供給量が平均化される。又、被処理物が含水処理物の場合でも、張り付いた被処理物同士が振動によってほぐされると共に、搬送ベルト31表面への張りつきが防止され、その上、被処理物の比重の違いにより軽量被処理物が上層に浮き上がる。尚、この第1振動ローラ33による振動の振幅は、比較的大きく(約12mm)、ピッチが長いことによる搬送ベルト31の弾性反発力と相まって、搬送ベルト31に強振動を付与することができる。
【0022】
一方、前記第2振動ローラ34は、図3(b)に示したように、例えば、直径89.1mm、長さ500mmのローラ本体34aの外周面に、該ローラ本体34aの軸方向に対して平行に直径16mmの丸棒を溶接等により固着することで、複数の突起部34bがローラ本体34aの外周面に等間隔で合計6箇所に形成されている。このローラ本体34aも、市販の規格品のフラットローラを用いることができる。そして、各第2振動ローラ34は、搬送路の上流側に、取付ピッチL2 を例えば500mmとして合計6本配置されている。
【0023】
この第2振動ローラ34を、前記第1振動ローラ33と同様に搬送ベルト31に当接させた状態で該搬送ベルト31を駆動すると、搬送ベルト31の移動に伴い各第2振動ローラ34が回転し、ローラ本体34aの外周面と各突起部34bとの段差によって、搬送ベルト31に所要の振動が付与される。尚、この第2振動ローラ34による振動の振幅は、第1振動ローラに比べて小さく(約8mm)かつ波長の短い微振動を搬送ベルト31に付与することができる。
【0024】
即ち、被処理物に対する振動を、前記第1振動ローラ33による比較的強い振動、前記第2振動ローラ34による比較的弱い振動の順で与えることができるので、第1振動ローラ33の強振動によって被処理物が比重の違いにより分離され、第2振動ローラ34の微振動によって被処理物の載置表面が均される。このように段階的に振動を付与することで、軽量被処理物を効率良く浮かし、被処理物の載置表面を平坦化することができ、後段の選別装置40による選別能力を更に向上させることができる。
【0025】
又、前記選別装置用ベルトコンベヤ30は、搬送駆動される搬送ベルト31が振動ローラ33,34のローラ本体33a,34aの外周面と各突起部33b,34bとの段差によって所望の振幅を設定することが可能であり、別途振動装置を用いる必要はない。そこで、前記選別装置用ベルトコンベヤ30が大型化すると共に電力設備に負担がかかることはなく、装置本体以外の設備投資も特に必要ない。
【0026】
尚、上記突起部33b,34bは、フラットローラから成るローラ本体33a,34aに棒部材である丸棒を溶接することにより形成しているが、図7(a)に示すように、断面半円状の棒をフラットローラから成るローラ本体60aに固定して構成してもよく、図7(b)に示すように、丸パイプをフラットローラから成るローラ本体61aに固定して構成してもよい。又、ローラ本体に突起部を一体成形したものを用いることもできる。勿論、上記突起部33b,34bは突出量は、選別条件に応じて適宜設定されることは言うまでもない。
【0027】
また、各振動ローラ33,34の振動パターンをそれぞれ同期させたり、或いは常に非同期となるように設定したり、突起部33b、34bの配置を特定の間隔に設定することで振動パターンを変更してもよい。又、各振動ローラ33,34の設置本数も適宜変更可能である。
【0028】
更に、図2に示した振動ローラ支持構造も適宜変更することができる。
例えば、図8及び図9に示した前記第1振動ローラ33は、長手方向に延びるコンベヤフレーム38,38に橋架された下部フレーム22に垂設された一対の支持板24,24によって、両端部のローラ軸33c,33cを支持されている。
【0029】
みぞ形鋼から成る前記下部フレーム22は、両端部に構成された取付部26,26をコンベヤフレーム38,38にボルト締結することにより固定されており、第1振動ローラ33は、クランク状に屈曲形成されたこれら取付部26,26の高さを適宜変えることによって、搬送ベルト31に接触するローラ本体33aの上縁部とコンベヤフレーム38との距離を該ローラ本体33aの直径に関わらず一定に保つことができる。勿論、前記第2振動ローラ34も同様に支持することができる。
【0030】
又、各振動ローラ33,34が実際に搬送ベルト31と接触する有効長さは230mm程度であり、ローラ本体33a,34aの長さは本実施形態の500mmよりずっと短くすることもできるが、この場合にもこれら取付部26,26の長さを適宜変えることによって、ローラ本体33a,34aの長さに関わらずコンベヤフレーム38に各振動ローラ33,34を安定して取り付けることができる。
【0031】
更に、各振動ローラ33,34が取付けられた選別装置用ベルトコンベヤ30の両側に、図10に示したような落石防止用のスカート27を配設する場合には、前記下部フレーム22の取付部26を介してスカート支柱28を立てることができる。そこで、例えば山形鋼から成るコンベヤフレーム38にボルト孔を穿って前記スカート支柱28をボルト固定する場合に比べて、みぞ形鋼から成る取付部26を介して前記スカート支柱28をボルト固定した方が該スカート支柱28の取付強度が高まり、ローラ振動時にスカート27がぐらつくことも無い。
【0032】
即ち、前記取付部26にスカート支柱28を立てることにより、コンベヤフレーム38に前記スカート支柱28を直接固定する場合に比べてスカート支柱28の取付間隔を拡げて本数を減らすことができる。
そこで、各振動ローラ33,34がスカート支柱28のかげになって作動状況が見にくくなることはなく、各振動ローラ33,34等の部品交換やメンテナンス時にも作業し易い。又、落石防止用のスカート27を脱着する際の作業性も良い。
【0033】
更に、本発明の選別装置用ベルトコンベヤにおいては、各振動ローラ33,34を搬送ベルト31により駆動する駆動方式ではなく、別途駆動装置を設けて、振動パターンをプログラマブルに制御する構成としてもよい。又、搬送路の途中に載置量センサを設け、載置量に応じて振動パターンを変更する構成としてもよい。このように振動パターンを適宜調整することで、被処理物の種類や載置量に応じて軽量被処理物を効率良く浮かすことができる振動パターンを得ることができる。
【0034】
次に、本実施形態における選別装置40を説明する。
前記選別装置40は、選別装置用ベルトコンベヤ30の第2振動ローラ34より搬送方向A下流側における搬送ベルト31の上方に設けられる。図4に選別装置40の構成を示す正面図、図5に図4の上方から見た平面図、図6に図4の矢印B方向から見た側面図を示した。
前記選別装置40は、図4〜図6に示したように、選別装置用ベルトコンベヤ30のコンベヤフレーム38に立脚する装置枠42に吊り具43を介して支持された軸受部44に回転自在に支持された回転ブラシ41と、軸受部44上に設置されて回転ブラシ41をスプロケットとチェーン等からなる伝達手段45及び減速機46を介して回転駆動するブラシ駆動モータ47と、回転ブラシ41からの所定距離としてブラシ毛48の先端と搬送ベルト31との間に被処理物Mを流す隙間を有し、且つ、横断面形状が回転ブラシ41の回転軸49をほぼ中心位置とする半円状に形成された下部ケーシング50と、下部ケーシング50の上方に設置され、横断面形状が同様に円弧状で、且つ、回転ブラシ41による掻き上げ物をケーシング外部に排出する排出口を備えた上部ケーシング52とを備えている。
【0035】
また、前記選別装置40の入り口部及び出口部の搬送ベルト31下面には、図6に示すように、ベルトを回転ブラシ41の外周及び下部ケーシング50の内周面に沿うように湾曲させるベルト保護ローラ53を設けている。
更に、選別装置40の回転ブラシ41の下方には、必要に応じて、図4に示すように、搬送ベルト31の下面に当接して搬送ベルト31を振動させる前記第1振動ローラ33と同様な形状の第3振動ローラ55を少なくとも1本(本実施形態においては3本)備えている。尚、前記第3振動ローラ55は、前記第2振動ローラ34と同様な形状としてもよく。丸棒の径や数を変えることにより、更に他の形状としてもよい。又、前記第3振動ローラ55も、図8及び図9に示したような支持構造を採ることができる。
【0036】
前記回転ブラシ41は、回転軸49に挿通された筒状芯6の外周面にブラシ毛48をスパイラル状に植設して形成しており、ブラシ駆動モータ47によって回転駆動される。これにより、搬送ベルト31上の上層に浮き上がった軽量被処理物を、回転ブラシ41によって下部ケーシング50及び上部ケーシング52との間を掻き上げて、上部ケーシグ52の排出口から排出する。また、回転ブラシ41の回転軸49は、図5に示すように搬送方向Aに対して所定角度θ1 だけ傾斜して設けられている。これにより、搬送ベルト31の幅方向のほぼ全面に亘って回転ブラシ41が摺接されるようになる。
【0037】
前記回転ブラシ41のブラシ毛48は、搬送ベルト31上の軽量被処理物を回転ブラシ41の周方向に掻き上げるのに必要な反発力や強度を得られるように、使用材料が選定されており、例えば、硬質のナイロン繊維束(その他に、塩化ビニル、ポリスチレン)等からなる。
そして、スパイラル回転方向は、搬送ベルト31の進行方向に逆行する方向にすることで、軽量被処理物が回転ブラシ41の回転により下流側に移動するのを防止できる。
【0038】
具体的には、本実施形態のブラシ毛48の線径は、0.7mm、線長は230mmとし、また、スパイラルピッチは30mmに設定してある。さらに、回転ブラシ41の回転軸49に沿う全体長は900〜1500mmにすることが実際的な選別効率の上で好ましい。
【0039】
尚、前記回転ブラシ41の各ブラシ毛48の植設は、回転軸49の周方向及び長手方向の双方向に均等に行ってもよく、回転軸49の周方向又は軸方向の少なくとも一方で、部分的に植設密度の異なる部分を設けてもよい。さらに、植設するブラシ毛48の長さを周方向の一部で変えたり、或いは、選別装置40の入口側よりも出口側のブラシ毛48を長尺とする等、適宜ばらつきを与えてもよい。そしてさらに、回転ブラシ41のブラシ毛48の掻き出しによる排除力が、被処理物Mの搬送方向下流側に行くほど強くなるように、ブラシ毛48の弾性力やブラシ毛48の先端と搬送ベルト31との間の隙間等を調節するようにしてもよい。これにより、軽量被処理物に対する掻き出し効力を高めることができる。
又、前記回転ブラシ41は、回転軸49から容易に脱着可能な構成としており、取付交換作業を容易なものとしている。
【0040】
前記ブラシ駆動モータ47は、回転ブラシ41の回転に要するトルクを備え、被処理物Mの種類や搬送ベルト31への載置量等に応じて適宜回転数が調整される。本実施形態では、0.4kwのモータを80〜120rpmで駆動している。
【0041】
前記下部ケーシング50は、回転ブラシ41の下方で搬送ベルト31を内側周面に沿わせるように設けられ、回転ブラシ41のブラシ毛48先端と搬送ベルト31との間に所定の間隔を持たせて設定されている。
前記上部ケーシング52は、下部ケーシング50の内周面に連続する内周面を備え、下部ケーシング50側で回転ブラシ41により掻き上げられた軽量被処理物を内周面に沿って更に掻き上げ、上部ケーシング52に形成された排出口から排出する。本実施形態では、図6に示すように、組み合わせるとほぼ円筒状となる上部及び下部ケーシング50,52の、図6中で左上1/4角の部分を排出口として開口させ、上部及び下部ケーシングの半径を約300mmに設定している。
【0042】
また、下部ケーシング50は、被処理物Mの重みによって搬送ベルト31が沈んだ場合に、搬送ベルト31の下面に摺接してこれを支持する。
さらに、図5に示すように、下部ケーシング50の内周面の搬送ベルト31上方には、複数(本実施形態では4枚)の扇型の板材であるストッパー57が搬送方向Aに沿って所定の間隔(例えば200mm)で立設されており、搬送ベルト31の移動に伴って搬送方向Aに付勢された軽量被処理物が、ケーシングの内面で掻き上げられつつ搬送方向に流されて選別装置40の出口から選別されずに排出されることを防止している。尚、ストッパー57の枚数、傾斜角は、搬送量や居つきの状況により自在に変更される。
【0043】
また、各ストッパー57の下方先端には、掻き上げ部材59がストッパー57から延設されており、搬送ベルト31に載置された被処理物Mの両側端部分を掻き上げ可能にしている。この掻き上げ部材59は、回転ブラシ41と搬送ベルト31上の被処理物Mとの間隔が大きくなり双方の干渉が不十分となる可能性がある搬送ベルト31の両側端領域に位置する軽量被処理物を、搬送ベルト31上で強制的に掻き上げるためのものである。これにより、回転ブラシ41に干渉させる機会を増やし、軽量被処理物をより確実に選別することができる。
【0044】
従って、掻き上げ部材59の材質としては、被処理物Mの両側端部に接しつつ、被処理物Mを搬送ベルト31の上方に掻き上げることができる程度の弾性力及び耐摩耗性を備えることが要され、例えば、ゴムや硬質スポンジ等の弾性材料が好適に使用できる。また、小型円板ブラシを使用しても良い。
【0045】
前記ベルト保護ローラ53は、図4及び図6に示すように、選別装置40の入口部と出口部にそれぞれ設けられ、搬送ベルト31を下部ケーシング50に対して水平に案内する1本の水平ローラと搬送ベルト31の両側端部を斜め上方に所定量持ち上げた状態に案内する2本の傾斜ローラとからなる。図6は選別装置40の出口側を示しているが、入口側も同様に3本のローラが設けられている。
このベルト保護ローラ53は、下部ケーシング50の周縁部に搬送ベルト31が摺接してベルトが損傷したり摩耗するのを防止すると共に、搬送ベルト31を円弧状に湾曲させることで、被処理物Mを回転ブラシ41に干渉させる領域を増大させ、掻き上げ効率を向上させる効果もある。
【0046】
次に、本実施形態の選別コンベヤ100による選別の作用を説明する。
この選別コンベヤ100では、まず、図1に示す選別コンベヤ100の傾斜下方側の被処理物供給部70に被処理物Mが供給され、選別装置用ベルトコンベヤ30の搬送ベルト31に載置された該被処理物Mは搬送方向Aに沿って搬送される。
【0047】
被処理物Mが第1振動ローラ33の位置に搬送されると、搬送ベルト31上の被処理物Mは、第1振動ローラ33の回転により強振動が付与されて、搬送方向に沿って均される。その上、比重の小さい軽量被処理物が浮き上がり、比重の大きい重量被処理物が沈下する。
又、被処理物Mが含水処理物の場合でも、張り付いた被処理物M同士が振動によってほぐされると共に、搬送ベルト31表面への居つきが防止され、居つきによる選別効率の低下を防止でき、装置全体の保全を図ることができる。
【0048】
次に、磁選機36を必要に応じて作動させ、被処理物M中の鉄屑等を選別処理する。
そして、被処理物Mが第2振動ローラ34の位置に搬送されると、搬送ベルト31上の被処理物Mは、第2振動ローラ34の回転により微振動が付与されて、被処理物Mの載置表面を滑らかにすると共に、被処理物Mに突き刺さっている棒体等が均される。
このように、被処理物Mは、第1振動ローラ33及び第2振動ローラ34の振動によって、除去しようとする軽量被処理物が選別装置40により選別しやすい状態で搬送ベルト31上に載置される。
【0049】
そして、前記選別装置40の位置に搬送された被処理物Mは、第3振動ローラ55により振動が付与されて、主に軽量被処理物が搬送ベルト31上で跳躍するようになる。そして、回転ブラシ41の回転により、軽量被処理物が選択的に掻き上げられて、図示しない排出シュートから排出されることで選別される。この軽量被処理物の跳躍動作は、回転ブラシ41のブラシ毛48に引っ掛かり易くする効果を生じ、選別能力をより向上させることができる。
このように、本実施形態の選別コンベヤ100においては、被処理物M中の軽量被処理物を高い分離回収率で除去することができ、選別能力が大幅に向上するため、良質な選別品を安定して得ることができる。
【0050】
尚、上記第1実施形態の選別コンベヤ100において、被処理物の分離回収率がどの程度向上したかを検証するため、着色した木クズを軽量被処理物として重量被処理物に混ぜ、最終的に排除できた木クズの割合を目視にて判定した。ここで、木クズは、長さ100mm程度、幅20〜30mm、厚さ10〜20mmのものを使用した。
その結果、上記第1実施形態の選別コンベヤ100においては混入した木クズの約70%が排除され、本発明に係る選別装置用コンベヤ30を用いずに通常のコンベヤを用いた場合の約50%に比べて高い分離回収率で選別可能であることが確認された。
【0051】
又、上記実施形態における選別コンベヤ100では、本発明に係る選別装置用コンベヤ30に選別装置40を設置した構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の選別装置を組み合わせた構成としてもよい。
図11は、本発明の一実施形態に係る選別装置用ベルトコンベヤ30に選別装置40及び選別装置1を設置した第2実施形態の選別コンベヤ200を示す要部概略側面図である。
【0052】
前記選別コンベヤ200は、上述した第1実施形態の選別コンベヤ100を第1段目の選別部として、該第1段目の選別部の後段に第2段目の選別部を設け、第1段目の選別部で選別した被処理物を、第2段目の選別部において再度選別することにより、分離回収率の更なる向上を図ったものである。
【0053】
以下、図11〜図13を参照して、前記第2段目の選別部について説明する。第2段目の選別部における選別装置1は、具体的には、図12に示したように、処理施設の上方取り付け部16等に適宜吊り具18を介して吊持される装置枠2と、外周にブラシ毛3が植設された軸4が装置枠2に装備された軸受部2aに回転自在に支持された回転ブラシ5と、装置枠2上に設置されて回転ブラシ5をスプロケットやチェーン等からなる伝達手段19を介して回転駆動するブラシ駆動モータ7と、回転ブラシ5からの所定距離としてブラシ毛3の先端との間に被処理物Mを流す隙間Sが備わり、且つ、横断面形状が回転ブラシ5の軸4を中心とする略円弧状に成形されて回転ブラシ5の下方に配備された略樋状の選別シュート9と、選別シュート9を回転ブラシ5の軸方向に振動させる加振手段としての振動モータ11と、選別シュート9の上流端に被処理物Mを供給する被処理物供給口13を有した被処理物投入ホッパ14とから構成されている。
このような吊り下げ構成以外にも、設置台や地上への設置構造とすることもできる。
【0054】
前記回転ブラシ5は、軸4を所定の傾斜角度に傾斜させた姿勢で軸受部2aに支持されている。回転ブラシ5は、前記選別装置40の回転ブラシ41と略同様に構成されている。
前記選別シュート9は、振動モータ11の加振力により振動している状態では被処理物Mが回転ブラシ5の軸4方向に適宜速度で滑落するように、回転ブラシ5の軸4とほぼ同じ傾斜状態で回転ブラシ5の下方に配備されている。
【0055】
そして、選別シュート9は、回転ブラシ5の存在域よりも上流側に、回転ブラシ5による掻き出しが始まる前に、選別シュート9自体の振動により被処理物Mの上層に軽量被処理物が浮き出た分離状態をある程度進行させるための予搬送部9cが適宜長さだけ設けられている。更に、選別シュート9には、図示のように、粒径が所定径以下の重量被処理物を落下させる選別穴9aを有している。
【0056】
また、選別シュート9は、その上端部に連結されたバランスウエィト21によって重心位置が調節可能にされており、重心位置に振動モータ11が据え付けられるようになっている。
さらに、図13に示すように、選別シュート9は、回転ブラシ5の回転力で周方向に掻き出される軽量被処理物が不用意に周囲に飛散しないように、両側の上縁部9bでは、ブラシ毛3の先端部との間の隙間が狭くした形態となっている。そして、図13の矢印(イ)で示す回転ブラシ5の回転方向である被処理物の掻き出し側で、選別シュート9の上縁部9bの少し上方には、ブラシ毛3が掻き出した軽量被処理物を矢印(ロ)で示す所定の方向・位置に落とすスクレーパ23が装備されている。このスクレーパ23は、装置枠2に垂設された支柱25により支持されている。
【0057】
次に、前記選別装置1の作用を説明する。
この選別装置1では、第1段目の選別部により選別された被処理物Mは被処理物供給口13から選別シュート9に供給され、選別シュート9が振動モータ11によって振動させられる一方で、回転ブラシ5がブラシ駆動モータ7により回転駆動される。つまり、選別シュート9の振動と、選別シュート9上での滑落作用と、回転ブラシ5による掻き出し作用とによって、被処理物M中の軽量被処理物は選別シュート9の周方向に掻き出されてスクレーパ23により選別シュート9の側方外部で回収され、選別穴9aよりも粒径が小さいものは選別穴9aから選別シュート9の下方に落下させて回収される。一方、選別穴9aよりも粒径が大きく比較的重いものは、選別シュート9の下端出口で回収される。
【0058】
また、選別シュート9は、粒径が所定以下の重量被処理物を落下させる選別穴を有した構造とした場合には、重量被処理物を単に軽量被処理物から分離するだけでなく、再利用の用途に応じて粒径毎に選別することも可能になり、選別の多機能化、高性能化を図ることができる。
【0059】
尚、前記選別装置1の支持構造や、ゲート15の開閉機構を始めとして、本実施形態に係る選別装置1の構成部品の具体的構造は、図示例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更可能であることは言うまでもない。
【0060】
尚、投入する被処理物として0〜40mmの大きさの建設廃材を処理する場合、加振手段である振動モータ11の振幅としては2〜5mm、周波数としては20〜30Hz、この時の加速度としては3.6G程度となることが適当で、これにより軽量物と比較的重量のあるものとの分離を促進できる。また、回転ブラシ5の回転数はブラシ毛3の剛性や長さにもよるが、回転ブラシ5の径が500mmであると、50〜100rpm程度の回転が妥当な範囲となる。
【0061】
ここで、上記第2実施形態の選別コンベヤ200において、被処理物の分離回収率がどの程度向上したかを検証するため、前述した第1実施形態の選別装置10の場合と同様に、着色した木クズを軽量被処理物として重量被処理物に混ぜ、最終的に排除できた木クズの割合を目視にて判定した。
その結果、混入した木クズの約85%が排除され、更に高い分離回収率で選別可能であることが確認された。
【0062】
以上説明したように、上記各実施形態によれば、選別装置用ベルトコンベヤ30に設けられた第1及び第2振動ローラ33,34により搬送ベルト31へ振動を付加することで、搬送ベルト31上の軽量被処理物を上層に浮かせることができ、この浮き上がった軽量被処理物を回転ブラシ41の回転により掻き上げて搬送ベルト31上から排出することができる。このとき、回転ブラシ41の下方に設置された第3振動ローラ55によりさらに振動が付加されることにより、回転ブラシ41直下の軽量被搬送物を搬送ベルト31上で跳躍させ、回転ブラシ41による掻き上げ効果を助長することができる。
【0063】
このように、選別装置用ベルトコンベヤ30の第1及び第2振動ローラ33,34並びに第3振動ローラ55による加振作用と、選別装置40の回転ブラシ41による掻き上げ作用の組み合わせによって、被処理物の分離回収率を大幅に高めることができる。
また、被処理物の供給量に変動があっても、第1及び第2振動ローラ33,34の加振作用によって被処理物が搬送方向に沿って均され、選別装置40による分離回収率の低下を抑制することができ、高い分離回収率を安定的に維持することができる。
更に、各振動ローラは、搬送ベルト31の駆動力を動力源としているため、別途駆動装置を設ける必要がなく、設置スペース及び駆動源の所要出力を最小限に抑えることができ、設備コストの低減を図ることができる。
【0064】
【発明の効果】
以上のように本発明の選別装置用ベルトコンベヤによれば、搬送駆動される搬送ベルトが振動ローラの突起部と外周面との段差によって所要の振動を付与されることにより、該搬送ベルト上の被処理物に所要の振動を付与することができるので、別途振動装置を用いる必要はない。
そして、振動を付与された搬送ベルト上の被処理物は、搬送方向に沿って均され、選別装置に対する供給量が平均化される。
【0065】
又、被処理物が含水処理物の場合でも、張り付いた被処理物同士が振動によってほぐされると共に、搬送ベルト表面への居つきが防止され、その上、被処理物の比重の違いにより軽量被処理物が上層に浮き上がるので、後段の選別装置による軽量被処理物と重量被処理物との選別処理が良好に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る選別装置用ベルトコンベヤに選別装置を設置した第1実施形態の選別コンベヤを示す全体構成図である。
【図2】図1に示した選別装置用ベルトコンベヤにおける第1振動ローラの取付状態を示す要部拡大斜視図である。
【図3】図1に示した選別装置用ベルトコンベヤの第1及び第2振動ローラの側面図である。
【図4】図1に示した選別装置の構成を示す正面図である。
【図5】図4の選別装置を上方から見た平面図である。
【図6】図4の矢印B方向から見た側面図である。
【図7】図3に示した第1振動ローラの変形例を示す側面図である。
【図8】図2に示した振動ローラ支持構造の変形例を示す要部拡大斜視図である。
【図9】図8に示した振動ローラ支持構造の正面図である。
【図10】図8に示した振動ローラ支持構造に落石防止用のスカートを配設した状態の要部拡大斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る選別装置用ベルトコンベヤに二つの選別装置を設置した第2実施形態の選別コンベヤを示す要部概略側面図である。
【図12】図11に示した第2実施形態の選別コンベヤにおける選別装置の構成を示す要部側面図である。
【図13】図12のA−A線に沿った断面図である。
【符号の説明】
30 選別装置用ベルトコンベヤ
31 搬送ベルト
32a,32b ベルトプーリ
33 第1振動ローラ
33a ローラ本体
33b 突起部
34 第2振動ローラ
34a ローラ本体
34b 突起部
35 フラットローラ
40 選別装置
41 回転ブラシ
100 選別コンベヤ
Claims (1)
- 複数のキャリヤローラ(33,34,35)上での搬送ベルト(31)の移動に伴って、該搬送ベルト上に載置された被処理物を選別装置(36,40)に搬送する選別装置用ベルトコンベヤ(100)であって、
前記キャリヤローラの少なくとも一部が、フラットローラであるローラ本体(33a、34a)の外周面に所要形状の突起部(33b、34b)を設けた振動ローラ(33,34)で構成されると共に、前記外周面と突起部との段差によって搬送ベルトに対して被処理物の選別に必要な振動を付与しており、
前記突起部(33b、34b)が、前記ローラ本体(33a、34a)の軸方向に平行にかつ等間隔にその外周面に固着した棒部材で構成されており、
前記振動ローラが、搬送方向上流側に配設された第1振動ローラ(33)と、該第1振動ローラの下流に設置されて第1振動ローラよりも弱い振動を搬送ベルトに付与する第2振動ローラ(34)とで構成され、
更に、前記第1振動ローラの外周面に固着される棒部材の本数及び直径が、前記第2振動ローラの棒部材の本数よりも少なくかつ大きい直径であることを特徴とする選別装置用ベルトコンベヤ。
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