JP3760032B2 - 可逆変色性吸熱性布帛及びそれを用いた衣料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は可逆変色性吸熱性布帛及びそれを用いた衣料に関する。更に詳細には、織物、編物、組物、不織布等の布帛が、特定温度域において効果的に太陽光の近赤外線領域を吸収して、吸熱作用を有するよう構成した可逆変色性吸熱性布帛及びそれを用いた衣料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アンソラキノン系化合物、金属錯体化合物、シアニン系化合物等の近赤外線吸収物質をポリマーブレンド、或いは吸着させた繊維を用いた吸熱性布帛が開示されている(特開平1−266274号公報)。
前記した吸熱性布帛は、太陽光の照射下にあっては環境温度に無関係に、常時近赤外線を吸収して吸熱性が保たれる。吸熱、保温性の布帛は、外気温度が低い環境にあっては有用であるが、外気が比較的暖かい、あるいは暑い環境にあっては、必ずしも要求されず、むしろ逆効果を生ずる。
又、特開平5−9868号公報には、(イ)電子供与性近赤外吸収性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)成分による電子授受反応を特定温度域において可逆的に生起させる反応媒体からなる可逆変色性吸熱層を設けた布帛が開示されている。前記提案は特定温度域(比較的低温度域)で変色し、着色状態において有効に近赤外領域の波長を吸収して吸熱性を与えようとするものであるが、(イ)電子供与性近赤外吸収性有機化合物の近赤外吸収域が凡そ800nm迄であること、及び前記化合物の近赤外吸収度も低いため、十分な熱吸収性能を得られないといった欠点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、前記した従来の不具合を解消するために鋭意検討を加えた結果、(イ)成分として特定の化合物を適用することによって効果的な吸熱効果が得られることを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、(イ)特定の電子供与性近赤外吸収性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)成分による電子授受反応を特定温度域において可逆的に生起させる反応媒体からなる可逆熱変色層を布帛表面に設け、前記可逆熱変色性組成物が特定温度域で変色し、着色状態において近赤外領域の波長を有効に吸収し、熱吸収性を顕著に向上させた可逆変色性吸熱性布帛及びそれを用いた衣料を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は(イ)電子供与性近赤外吸収性有機化合物、(ロ)前記有機化合物に対して電子受容性である化合物及び(ハ)前記(イ)、(ロ)成分による電子授受反応を特定温度域で可逆的に生起させる反応媒体である化合物を必須成分として含有する相溶体からなる熱可逆性近赤外吸収層を設けた吸熱性布帛において、前記(イ)成分が下記一般式(1)乃至(6)で示される1種又は2種以上の化合物から選ばれてなり、前記(イ)、(ロ)、(ハ)成分の均質相溶体を内包させた微小カプセルの20〜80重量部が20〜80重量部の合成樹脂に分散状態にある皮膜層を布帛の表面及び/又は裏面に形成した可逆変色性吸熱性布帛
【化1】
〔式中、R1 、R2 、R10、R11はアルキル基又はシクロアルキル基を示し、R1 とR2 、及びR10とR11とはそれぞれ結合し、隣接する窒素原子を含む複素環を形成してもよい。a、b、c、dは炭素原子を示し、そのうち1若しくは2個は窒素原子でもよい。R3 、R12はアルキル基を示し、R4 、R5 、R8 、R9 は水素、アルキル基又はアルコキシ基を示し、R6 、R7 は水素又はアルキル基を示し、R13は水素、ハロゲン、アルキル基又はアルキルアミノ基を示す。又、R13が複数の場合は各R13はそれぞれが異なっていてもよい。mは1〜4の整数を示す。〕
【化2】
(式中、R1 、R2 はアルキル基またはアルコシキ基を示し、R3 は水素、アルキル基又はアルコキシ基を示し、R4 は水素、ハロゲン、アルキル基又はアルキルアミノ基を示す。又、R4 が複数の場合、各R4 はそれぞれ異なっていてもよい。
環Aは下記の式で表される置換基を示し、
【化3】
5 は水素、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基を示し、nは1〜3の整数を示す。
環Bは下記の式で表される置換基を示し、
【化4】
6 、R7 はアルキル基を示し、R8 は水素、アルキル基又はアルコキシ基を示す。)
【化5】
(式中、R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞれ炭素数1〜6のアルキル基又はベンジル基を示し、R5 は水素又は炭素数1〜6のアルキル基を示し、R6 、R7はそれぞれ水素、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のアルコキシ基を示す。A、Bは炭素又は窒素原子を示すが、少なくとも一方は窒素原子である。)
【化6】
(式中、R1 、R2 はそれぞれ独立に低級アルキル基を示し、R3 は水素或いは低級アルキル基を示し、R4 、R5 は一緒になって−CH2 −CH2 −、或いは−CH2 −CH2 −CH2 −を示し、R6 はアルキル基を示す。)
【化7】
(式中、R1 は水素又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2 は炭素数1〜8のアルキル基を示し、R3 は水素、ハロゲン又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、nは0〜4の整数を示す。)
【化8】
(式中、R1 は水素、ハロゲン又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2 は水素又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3 は水素又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R4 は水素、ハロゲン又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、nは0〜4の整数を示す。)
を要件とするものである。
更には、布帛の外表面に光安定剤を含む樹脂層を設けてなること、前記樹脂層中にパール顔料を2乃至30重量部分散させてなること、前記の如き可逆変色性熱性布帛を縫製して衣料を形成すること等を要件とする。
【0005】
前記一般式(1)で示される化合物の具体例を以下に例示する。
ビス−3,3−〔1−(4−ジメチルアミノフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)エチレン−2−イル〕フタリド、
ビス−3,3−〔1−(4−ジエチルアミノフェニル)−1−(4−エトキシフェニル)エチレン−2−イル〕フタリド、
ビス−3,3−〔1−(4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)エチレン−2−イル〕フタリド、
ビス−3,3−〔1−(4−ジメチルアミノフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、
ビス−3,3−〔1−(4−ジメチルアミノフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)エチレン−2−イル〕−4−アザフタリド、
ビス−3,3−〔1−(4−ジメチルアミノフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)エチレン−2−イル〕−7−アザフタリド、
ビス−3,3−〔1−(4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)エチレン−2−イル〕−4,7−ジアザフタリド、
【0006】
前記一般式(2)で示される化合物の具体例を以下に例示する。
3−〔1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−(4−メチルフェニル)エチレン−2−イル)−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、
3−〔1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−フェニルエチレン−2−イル〕−3−(4−ジメチルアミノフェニル)フタリド、
3−〔1−(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−(4−n−ブチルフェニル)エチレン−2−イル〕−3−(4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)フタリド、
3−〔1−(1−エチル−2−フェニルインドール−3−イル)−1−フェニルエチレン−2−イル〕−3−(4−ジメチルアミノフェニル)フタリド、
3−〔1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−フェニルエチレン−2−イル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、
3−〔1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−フェニルエチレン−2−イル〕−3−(2−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、
3−〔1−(1−n−オクチル−2−フェニルインドール−3−イル)−1−フェニルエチレン−2−イル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、
3−〔1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−(4−メチルフェニル)エチレン−2−イル〕−3−(2−エトキシ−4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)フタリド、
3−〔1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−(4−メチルフェニル)エチレン−2−イル〕−3−(2−n−ブトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、
3−〔1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−フェニルエチレン−2−イル〕−3−(4−N−エチル−N−(4−エトキシフェニル)−アミノフェニル〕フタリド、
3−〔1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−(2−メチルフェニル)エチレン−2−イル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、
3−〔1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−(3−メチルフェニル)エチレン−2−イル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、
3−〔1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−(4−メトキシフェニル)エチレン−2−イル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、
3−〔1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−(4−クロロフェニル)エチレン−2−イル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、
3−〔1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−(4−メチルフェニル)エチレン−2−イル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)ベンゾ(f)フタリド、
3−〔1−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−1−(4−メチルフェニル)エチレン−2−イル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)−4,5,6,7−テトラクロロフタリド
3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−〔ビス−1,1−p−ジエチルアミノフェニル)−エチレノ−2〕フタリド、
3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−〔ビス−1,1−p−ジメチルアミノフェニル)−エチレノ−2〕フタリド、
3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−〔ビス−1,1−o−メチル−p−ジエチルアミノフェニル)−エチレノ−2〕フタリド、
3−(2−メトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−エチレノ−2〕フタリド、
3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−〔ビス−1,1−p−ジメチルアミノフェニルエチレノ−2〕−6−ジメチルアミノフタリド、
3−(p−メトキシフェニル)−3−〔ビス−1,1−p−ジメチルアミノフェニルエチレノ−2〕−6−ジメチルアミノフタリド、
3−(p−ピロリジンフェニル)−3−〔ビス−1,1−p−ジメチルアミノフェニルエチレノ−2〕−6−ピロリジノフタリド、
3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−〔ビス−1,1−p−ジメチルアミノフェニルエチレノ−2〕−4−アザフタリド、
3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−〔ビス−1,1−p−ジメチルアミノフェニルエチレノ−2〕−4,7−ジアザフタリド
【0007】
前記一般式(3)で示される化合物の具体例を以下に例示する。
4,4−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−N−メチル−N−n−プロピルアミノフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−N−メチル−N−n−プロピルアミノフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−N−メチル−N−n−プロピルアミノフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−N−エチル−N−イソアミルアミノフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−N−エチル−N−イソアミルアミノフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−N−エチル−N−イソアミルアミノフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
【0008】
4−(4−ジメチルアミノフェニル)−4−(4−ジエチルアミノフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4−(4−ジメチルアミノフェニル)−4−(4−ジエチルアミノフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−5−アザ−2−メチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−5,8−ジアザ−2−メチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−5−アザ−2−メチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−5,8−ジアザ−2−メチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−5−アザ−2−エチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−5,8−ジアザ−2−エチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−5−アザ−2−エチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−5,8−ジアザ−2−エチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
【0009】
4,4−ビス(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジ−n−ブチルアミノ−2−メチルフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジ−n−ブチルアミノ−2−メチルフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジ−n−ブチルアミノ−2−メチルフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エチルフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エチルフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エチルフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
【0010】
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジメチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジメチルアミノ−2−エトキシフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジメチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジ−n−ブチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジ−n−ブチルアミノ−2−エトキシフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジ−n−ブチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−イソプロポキシフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−イソプロポキシフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−イソプロポキシフェニル)−5,8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−n−ヘキシルオキシフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−n−ヘキシルオキシフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−n−ヘキシルオキシフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
【0011】
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5−アザ−2−メチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−8−アザ−2−メチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5,8−ジアザ−2−メチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5−アザ−2−エチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−8−アザ−2−エチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5,8−ジアザ−2−エチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5−アザ−2−n−ブチル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5−アザ−2−n−ヘキシル−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
【0012】
4,4−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジベンジルアミノ−2−エトキシフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジベンジルアミノ−2−エトキシフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4,4−ビス(4−ジベンジルアミノ−2−エトキシフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4−(4−ジメチルアミノフェニル)−4−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4−(4−ジメチルアミノフェニル)−4−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4−(4−ジメチルアミノフェニル)−4−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4−(4−ジメチルアミノフェニル)−4−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4−(4−ジメチルアミノフェニル)−4−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−8−アザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン、
4−(4−ジメチルアミノフェニル)−4−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−5,8−ジアザ−3,4−ジヒドロフタラジン−1−オン
【0013】
前記一般式(4)で示される化合物の具体例を以下に例示する。
1−〔α−メトキシ−(4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン)シクロヘキセン、
1−〔α−メトキシ−(4−N,N−ジメチルアミノ)ベンジル〕−3−(4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン)シクロペンテン、
1−〔α−メトキシ−(2−メチル−N,N−ジメチルアミノ)ベンジル〕−3−(2−メチル−4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン)シクロペンテン、
1−〔α−メトキシ−(2−メチル−4−N,N−ジメチルアミノ)ベンジル〕−3−(2−メチル−4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン)シクロヘキセン
【0014】
前記一般式(5)で示される化合物の具体例を以下に例示する。
6−(4′−ジメチルアミノ)アニリノフルオラン、
6−(4′−ジエチルアミノ)アニリノフルオラン、
6−(4′−ジ−n−ブチルアミノ)アニリノフルオラン、
2,4−ジメチル−6−〔(4′−ジエチルアミノ)アニリノ〕−フルオラン
2−クロロ−3−メチル−6−〔(4′−ジエチルアミノ)アニリノ〕−フルオラン
【0015】
前記一般式(6)で示される化合物の具体例を以下に例示する。
6−(4′−アニリノフェニルアミノ)フルオラン、
2,4−ジメチル−6−(4′−アニリノフェニルアミノ)フルオラン、
2−クロロ−3−メチル−6−(4′−アニリノフェニルアミノ)フルオラン
【0016】
前記(ロ)成分の電子受容性化合物としては、活性プロトンを有する化合物群、偽酸性化合物群〔酸ではないが、組成物中で酸として作用して成分(イ)を発色させる化合物群〕、電子空孔を有する化合物群等がある。
活性プロトンを有する化合物を例示すると、フェノール性水酸基を有する化合物としては、モノフェノール類からポリフェノール類があり、さらにその置換基としてアルキル基、アリール基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシ基及びそのエステル又はアミド基、ハロゲン基等を有するもの、及びビス型、トリス型フェノール等、フェノール−アルデヒド縮合樹脂等が挙げられる。又、前記フェノール性水酸基を有する化合物の金属塩であってもよい。
【0017】
以下に具体例を挙げる。
フェノール、o−クレゾール、ターシャリーブチルカテコール、ノニルフェノール、n−オクチルフェノール、n−ドデシルフェノール、n−ステアリルフェノール、p−クロロフェノール、p−ブロモフェノール、o−フェニルフェノール、4−(4−(1−メチルエトキシフェニル)スルホニルフェノール、4−(4−ブチルオキシフェニル)スルホニルフェノール、4−(4−ペンチルオキシフェニル)スルホニルフェノール、4−(4−ヘキシルオキシフェニル)スルホニルフェノール、4−(4−ヘプチルオキシフェニル)スルホニルフェノール、4−(4−オクチルオキシフェニル)スルホニルフェノール、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸n−オクチル、レゾルシン、没食子酸ドデシル、
2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)プロパン、
4,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)エタン、
2,2−ビス(4′−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、
1−フェニル−1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)エタン、
1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、
1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン、
1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−ヘキサン、
1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタン、
1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−オクタン、
1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−ノナン、
1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−デカン、
1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−ドデカン、
2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)エチルプロピオネート、
2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、
2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタン、
2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−ノナン
【0018】
芳香族カルボン酸、炭素数2〜5の脂肪族カルボン酸としては、マレイン酸、フール酸、安息香酸、トルイル酸、p−ターシャリーブチル安息香酸、クロル安息香酸、ブロム安息香酸、エトキシ安息香酸、没食子酸、ナフトエ酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸等が挙げられる。
【0019】
カルボン酸金属塩としては、モノカルボン酸からポリカルボン酸の金属塩がある。これらの化合物を以下に例示する。
酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸、クロトン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、モノクロル酢酸、モノブロム酢酸、モノフロル酢酸、グリコール酸、ヒドロキシプロピオン酸、ヒドロキシ酪酸、リシノール酸、12−ヒドロキシステアリン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、リンゴ酸、酒石酸、キッコウ酸、マレイン酸、フマール酸、ナフテン酸、安息香酸、トルイル酸、フェニル酢酸、p−ターシャリーブチル安息香酸、桂皮酸、クロル安息香酸、ブロム安息香酸、エトキシ安息香酸、マンデル酸、プロトカテキュー酸、バニリン酸、レゾルシン酸、ジオキシ安息香酸、ジオキシクロル安息香酸、没食子酸、ナフトエ酸、ヒドロキシナフトエ酸、フタル酸、フタル酸モノエチルエステル、ナフタレンジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸モノメチルエステル、トリメリット酸、ピロメリット酸のナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、亜鉛、ジルコニウム、アルミニウム、マグネシウム、ニッケル、コバルト、スズ、銅、鉄、バナジウム、チタン、鉛、モリブデン等の金属塩。
【0020】
酸性リン酸エステル化合物としては、エステル基としてアルキル基、分枝アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基及びそれらの誘導体が挙げられる。前記酸性リン酸エステル化合物にはモノエステル、ジエステルがあり、又、それらの混合物でもよい。
以下に酸性リン酸エステル化合物を示すが、モノエステルとジエステルの混合物をアシッドホスフェートと呼ぶ。
メチルアシッドホスフェート、エチルアシッドホスフェート、n−プロピルアシッドホスフェート、n−ブチルアシッドホスフェート、2−エチルヘキシルアシッドホスフェート、n−オクチルアシッドホスフェート、イソデシルアシッドホスフェート、n−ウンデシルアシッドホスフェート、ラウリルアシッドホスフェート、ミリスチルアシッドホスフェート、セチルアシッドホスフェート、ステアリルアシッドホスフェート、ドコシルアシッドホスフェート、オレイルアシッドホスフェート、2−クロロエチルアシッドホスフェート、2・3−ジブロモ−2・3−ジクロロプロピルアシッドホスフェート、ジクロロプロピルアシッドホスフェート、シクロヘキシルアシッドホスフェート、フェニルアシッドホスフェート、o−トリルアシッドホスフェート、2・3−キシリルアシッドホスフェート、p−クメニルアシッドホスフェート、1−ナフチルアシッドホスフェート、2−ナフチルアシッドホスフェート、1−アントリルアシッドホスフェート、ベンジルアシッドホスフェート、フェネチルアシッドホスフェート、スチリルアシッドホスフェート、シンナミルアシッドホスフェート、トリチルアシッドホスフェート、フェニルメチルホスフェート、フェニルエチルホスフェート、フェニルn−プロピルホスフェート、フェニルn−ブチルホスフェート、フェニルn−オクチルホスフェート、フェニルラウリルホスフェート、フェニルシクロヘキシルホスフェート、フェニル(2・3−キシリル)ホスフェート、シクロヘキシルステアリルホスフェート、シクロヘキシルセチルホスフェート、ジメチルホスフェート、ジエチルホスフェート、ジn−プロピルホスフェート、ジn−ブチルホスフェート、ジn−ヘキシルホスフェート、ジ(2−エチルヘキシル)ホスフェート、ジn−デシルホスフェート、ジラウリルホスフェート、ジミリスチルホスフェート、ジセチルホスフェート、ジステアリルホスフェート、ジベヘニルホスフェート、ジフェニルホスフェート、ジシクロヘキシルホスフェート、ジo−トリルホスフェート、ビス(ジフェニルメチル)ホスフェート、ビス(トリフェニルメチル)ホスフェート、ジ(2・3−キシリル)ホスフェート、ジベンジルホスフェート、ジ(1−ナフチル)ホスフェート
【0021】
前記酸性リン酸エステルの金属塩としては、前記した化合物のナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、亜鉛、ジルコニウム、アルミニウム、マグネシウム、ニッケル、コバルト、スズ、銅、鉄、バナジウム、チタン、鉛、モリブデン等の金属塩が挙げられる。
【0022】
1、2、3−トリアゾール及びその誘導体しては、1,2,3トリアゾール、4(5)−ヒドロキシ−1,2,3トリアゾール、5(6)−メチル−1,2,3ベンゾトリアゾール、5−クロロ−1,2,3ベンゾトリアゾール、7−ニトロ−1,2,3ベンゾトリアゾール、4−ベンゾイルアミノ−1,2,3ベンゾトリアゾール、4−ヒドロキシ−1,2,3ベンゾトリアゾール、ナフト−1,2,3トリアゾール、5,5−ビス(1,2,3ベンゾトリアゾール)、1,2,3ベンゾトリアゾール−4−スルフォオクチルアミド等が挙げられる。
【0023】
炭素数2〜5のハロヒドリン及び下記一般式(7)、(8)で示されるハロヒドリンの誘導体を以下に例示する。
【化9】
Figure 0003760032
【化10】
Figure 0003760032
〔ここで、( )内はハロヒドリン残基であり、Xは−NR−又は−NRCONR−を示し、nは0又は1を示し、Rは水素又は低級アルキル基を示し、Yは
【化11】
Figure 0003760032
を示し、Zは、
フェニル基、−R′又は−NR′2 を示し、−R′は低級アルキル基を示す。〕
【0024】
前記一般式(7)、(8)で示される化合物の具体例を以下に例示する。
2,2,2−トリクロロエタノール、2,2,2−トリブロモエタノール、2,2,2−トリフルオロエタノール、1,1,1−トリクロロ−2−メチル−2−プロパノール、1,1,1−トリブロモ−2−メチル−2−プロパノール、4,4,4−トリブロモブタノール、1,3−ジブロモ−2−プロパノール、2,3−ジブロモ−1−プロパノール、1,3−ジクロロ−2−プロパノール、2,3−ジクロロ−1−プロパノール、2,2−ビス(ブロモメチル)−3−ブロモ−1−プロパノール、2,2−ビス(クロロメチル)−3−クロロ−1−プロパノール、2,2−ビス(ブロモメチル)−1,3−プロパンジオール、2,2−ビス(クロロメチル)−1,3−プロパンジオール、2,2−ビス(フルオロメチル)−1,3−プロパンジオール、N−フェニル−N’−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリクロロエチル)チオ尿素、N−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリクロロエチル)−チオベンズアミド、N−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリブロモエチル)−チオアセトアミド、3−(N−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリクロロエチル)アミノピリジン、4−(2′−ヒドロキシ−3′,3′,3′−トリクロロプロピル)ピリジン、2−(1′−ヒドロキシ−2′,2′,2′−トリクロロエチル)フラン、N−3−ピリジル−N′−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリクロロエチル)尿素。
【0025】
前記(イ)、(ロ)成分の電子授受反応を特定温度域において可逆的に生起させる作用をなす媒体である(ハ)成分について述べる。
具体的には、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキサメチレンジオール等のアルコール類、ラウリル酸ヘプチル、ミリスチン酸ステアリル、パルミチン酸プロピル、ステアリン酸ブチル、安息香酸ラウリル、アジピン酸ジセチル等のエステル類、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、アジピン酸、等の炭素数6以上の脂肪族カルボン酸及びそれらの無水物、ジデシルエーテル、ジドデシルエーテル等のエーテル類、ラウロン、ジヘプチルケトン、ステアロン、ベンゾフェノン等のケトン類、ステアリン酸アミド、ラウリン酸アミド、ビスステアリン酸アミド等の酸アミド類等の沸点150℃以上の化合物、チオール類、スルフィド類、ジスルフィド類、芳香族アゾメチン類、炭素数7以上の脂肪族アルデヒド類、芳香族アルデヒド類、ニトリル化合物、オキシム及びその誘導体等を挙げることができる。
【0026】
前記3成分は、成分(イ):成分(ロ):成分(ハ)を重量比1:0.1乃至10:1乃至100の割合で混合、80℃乃至100℃で溶融して均質な相溶体とすることにより、温度変化により可逆的に近赤外領域の波長を吸収する熱可逆性近赤外吸収組成物を得ることができる。
成分(イ)と不可逆な反応を起こさせる強酸性物質や成分(イ)と(ロ)の反応を妨害する物質のような他の物質と接触するとその特性が損なわれる不具合を解消させるために、周知の微小カプセル化法により前記組成物を内包する1乃至約30μmの粒径の微小カプセルの形態にすることにより前記問題が解決される上に同一系中に2種以上の異なる近赤外吸収特性を示す組成物を共存させることができる。
利用できる微小カプセル化技術としては、界面重合法、in Situ 重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等があり、用途に応じて適宜選択される。尚、微小カプセルの表面は、目的に応じて更に二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させたり、表面特性を改質させて実用に供することもできる。
【0027】
前記マイクロカプセル顔料は、膜形成材料であるバインダーを含む媒体中に分散されて、インキ、塗料などの色材として適用することができる。
次に、前記マイクロカプセルを分散させる樹脂についてのべる。
前記樹脂は水性或いは油性のいずれでもよく、接着性、作業性、経済性を考慮して決められる。
具体的に例示すると、アクリル酸エステル樹脂、ウレタン樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、スチレン樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、エポキシアクリレート樹脂、アミド樹脂、酢酸セルロース、硝酸セルロース、エチルセルロース等が挙げられる。
又、前記樹脂は、1種又は2種以上を併用して用いることもでき、マイクロカプセル100重量部(固形分)に対して樹脂固形分25〜400重量部を用いることができる。
25重量部未満では皮膜の耐久性に劣り、又、400重量部を越えると、布帛としての風合いを損ねたり、熱吸収性に悪影響を及ぼす。
【0028】
前記したマイクロカプセル顔料を適用したインキは、織物、編物、組物、不織布、パイル生地等の布帛表面又は裏面、或いは、表面と裏面の両面に公知の方法、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装等の手段により連続性或いは不連続性の可逆熱変色層を形成できる。
前記不連続の層とは、布帛の柔軟性を保持する目的で、ドット状、格子模様、網目状、市松模様等、適宜形態に配置することを示す。
【0029】
前記の如くして布帛に形成した可逆熱変色層は、1μm〜300μm、好ましくは5μm〜100μmの厚みに形成される。
1μm未満では近赤外光の吸収が十分に得られない。又、300μmを越えると布帛の柔軟な風合いが損なわれると共に、熱容量が大きくなるため、熱吸収性が低下する。
【0030】
次に、所望により布帛表面に設けられる光安定剤を含む樹脂層について説明する。
前記樹脂層には、ポリウレタン、アクリル樹脂、ポリエステル等を主成分として、紫外線吸収剤、酸化防止剤、カロチン類、色素類、アミン類、フェノール類、ニッケル錯体類、スルフィド類等の一重項酸素消光剤、オキシドジスムスターゼとコバルト、及びニッケルの錯体等のスーパーオキシドアニオン消光剤、オゾン消光剤等の光安定剤を添加して形成される。
前記光安定剤は、層中に0.3〜24重量%、好ましくは0.8〜16重量%の割合で含有することができる。
又、前記樹脂層は、極性媒体に溶解したポリウレタンを塗布し、水溶液中で凝固するか、或いは、水性ポリウレタンを塗布して熱凝固させる等の方法により、透湿防水性を付与することもできる。
【0031】
更に、前記樹脂層中には、パール顔料を添加することもできる。
前記パール顔料は、樹脂固形分100重量部に対して、2〜30重量部を含有させることができ、布帛に様々な色調を与えることができると共に、可逆熱変色性組成物の近赤外吸収性を妨げることがない。
【0032】
前記布帛の表面には、所望により防水、表面保護、光沢性付与の目的で連続或いは不連続の樹脂層を設けることができる。樹脂層には、前記した光安定剤を添加することもできる。
前記布帛に用いられる可逆熱変色性組成物は、暗緑色乃至黒色に発色するものが主であるため、デザインの制約を受けることが多い。この場合、表面に設ける樹脂層にパール顔料を添加することによって明るい色調を得ることもできる。
前記パール顔料を添加しても、紫外線は反射するが、赤外線は透過するため、熱吸収性を損なうことはない。
【0033】
前記の如くして形成した可逆変色性吸熱性布帛は、裁断、縫製して各種衣料に好適に用いられる。
前記衣料としては、被服、履物等が挙げられ、具体的には被服としてはシャツ、ブラウス、ジャケット、スカート、ズボン、コート、カーディガン、セーター、チョッキ、マフラー、靴下、ショール、スカーフ、手袋、帽子、ずきん、耳覆い、スキーウェア等のスポーツ用衣類、履物として、運動靴、作業靴、長靴、婦人靴、地下足袋、ブーツ、防寒靴等が挙げられる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に実施例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
又、実施例中の部は重量部を示す。
実施例1(図1参照)
ビス−3,3−〔1−(4−ジメチルアミノフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド1.5部、ビスフェノールA5部、カプリン酸セチル25部、セチルアルコール25部からなる可逆熱変色性近赤外吸収組成物(30℃未満で黒色を呈して近赤外吸収性を示し、30℃以上で無色となって近赤外吸収性を示さない。)を公知の方法によりマイクロカプセル化して可逆熱変色性近赤外吸収マイクロカプセル顔料を得た。
前記マイクロカプセル顔料20部(固形分50%)とウレタンエマルジョン80部(固形分50%)を混合し、布帛2として白色のサテン生地の裏面に厚みが30μmとなるよう塗布して可逆熱変色層3を形成し、可逆熱変色性吸熱性布帛1を得た。
【0035】
実施例2(図2参照)
3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−メチル−3−インドリル)ビニル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド1.5部、ビスフェノールF5部、カプリン酸ステアリル25部、セチルアルコール25部からなる可逆熱変色性近赤外吸収組成物(38℃未満で黒色を呈して近赤外吸収性を示し、38℃以上で無色となって近赤外吸収性を示さない。)を公知の方法によりマイクロカプセル化して可逆熱変色性近赤外吸収マイクロカプセル顔料を得た。
前記マイクロカプセル顔料80部(固形分50%)とアクリルエマルジョン20部、水40部を混合し、布帛2としてポリエステルトリコット生地の表面に、厚みが5μmとなるよう塗布して可逆熱変色層3を形成し、可逆熱変色性吸熱性布帛1を得た。
【0036】
実施例3(図3参照)
実施例2で得られた布帛の可逆熱変色層3上に、油性ポリウレタン樹脂95部(固形分30%)、チヌビン326(チバガイギー社製、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)3部、アンチゲンW(住友化学製、酸化防止剤)2部、イソシアネート5部からなる樹脂溶液をドクターコーティングにより塗布して樹脂層4を形成して可逆熱変色性吸熱性布帛1を得た。
得られた布帛は、38℃未満の温度で青色を呈し、38℃以上では可逆熱変色層の色調は視覚されない。
又、前記樹脂層は紫外線は吸収するが、近赤外線及び赤外線は透過するため、布帛の劣化を防止することができると共に、保温性を損ねることがない。
【0037】
実施例4
実施例2で得られた可逆変色性吸熱性布帛の可逆熱変色層上に、油性アクリル樹脂85部(固形分30%)、チヌビンPS(チバガイギー社製、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)3部、イリオジン100(メルク社製、銀白色パール顔料)7部、TDI系イソシアネート5部からなる樹脂溶液を用いて、グラビア印刷にてコーティングした。
得られた布帛は、38℃未満の温度で銀白色を呈し、38℃以上ではわずかに銀白色が視覚されるものの、可逆熱変色層の色調は視覚されない。
又、前記樹脂層は紫外線は吸収するが、近赤外線及び赤外線は透過するため、布帛の劣化を防止することができると共に、保温性を損ねることがない。
【0038】
【比較例1】
実施例1に用いたビス−3,3−〔1−(4−ジメチルアミノフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリドを2−クロロ−3−メチル−6−〔4′−フェニルアミノ−(4″−フェニルアミノ)〕フェニルアミノフルオランに代える以外は同様の方法により可逆変色性布帛を得た。
得られた布帛は、30℃未満で暗緑色を呈し、近赤外吸収部分にわずかな吸収を有する。又、30℃以上では白色を呈し、近赤外部分に吸収はなかった。
【0039】
前記実施例1及び比較例1で得られた布帛及び実施例1で用いた白色のサテン生地を、20℃の環境で、60W丸型白熱電球を用いて、電球と布帛面との距離を15cmに設定し、20分間光照射して、その間の布帛裏面温度を温度センサーにて測定した。
【0040】
以下に測定データをグラフで示す。
【表1】
Figure 0003760032
尚、測定時の実施例1の布帛の可逆熱変色層は白色であり、比較例1の布帛の可逆熱変色層は暗緑色であった。
実施例2乃至4の布帛も同様の方法で光照射すると、実施例2の白色布帛は20分間光照射すると37.7℃を示し、実施例3の銀白色布帛は35.6℃を示し、実施例4の銀白色布帛は36.5℃を示した。
【0041】
前記測定結果にみられるように、実施例1の布帛は近赤外吸収能を有し且つ着色状態では比較例及び可逆熱変色層を設けない布帛と比較して吸熱効果が大である。
【0042】
【発明の効果】
本発明の可逆変色性吸熱性布帛は、布帛上に設けた可逆熱変色性近赤外吸収組成物を含む可逆熱変色層が特定温度域で着色し、着色状態において効率的に近赤外領域の波長を吸収するため、布帛の熱吸収性を顕著に向上させた可逆変色性吸熱性布帛を提供することができ、又、前記布帛を用いた衣料は高い保温性を有するため、各種衣料に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可逆変色性吸熱性布帛の一実施例を示す縦断面説明図である。
【図2】本発明の可逆変色性吸熱性布帛の他の実施例を示す縦断面説明図である。
【図3】本発明の可逆変色性吸熱性布帛の他の実施例を示す縦断面説明図である。
【符号の説明】
1 可逆変色性吸熱性布帛
2 布帛
3 可逆熱変色層
4 樹脂層

Claims (4)

  1. (イ)電子供与性近赤外吸収性有機化合物、(ロ)前記有機化合物に対して電子受容性である化合物及び(ハ)前記(イ)、(ロ)成分による電子授受反応を特定温度域で可逆的に生起させる反応媒体である化合物を必須成分として含有する相溶体からなる熱可逆性近赤外吸収層を設けた吸熱性布帛において、前記(イ)成分が下記一般式(1)乃至(6)で示される1種又は2種以上の化合物から選ばれてなり、前記(イ)、(ロ)、(ハ)成分の均質相溶体を内包させた微小カプセルの20〜80重量部が20〜80重量部の合成樹脂に分散状態にある皮膜層を布帛の表面及び/又は裏面に形成した可逆変色性吸熱性布帛。
    Figure 0003760032
    〔式中、R1 、R2 、R10、R11はアルキル基又はシクロアルキル基を示し、R1 とR2 、及びR10とR11とはそれぞれ結合し、隣接する窒素原子を含む複素環を形成してもよい。a、b、c、dは炭素原子を示し、そのうち1若しくは2個は窒素原子でもよい。R3 、R12はアルキル基を示し、R4 、R5 、R8 、R9 は水素、アルキル基又はアルコキシ基を示し、R6 、R7 は水素又はアルキル基を示し、R13は水素、ハロゲン、アルキル基又はアルキルアミノ基を示す。又、R13が複数の場合は各R13はそれぞれが異なっていてもよい。mは1〜4の整数を示す。〕
    Figure 0003760032
    (式中、R1 、R2 はアルキル基またはアルコシキ基を示し、R3 は水素、アルキル基又はアルコキシ基を示し、R4 は水素、ハロゲン、アルキル基又はアルキルアミノ基を示す。又、R4 が複数の場合、各R4 はそれぞれ異なっていてもよい。
    環Aは下記の式で表される置換基を示し、
    Figure 0003760032
    5 は水素、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基を示し、nは1〜3の整数を示す。
    環Bは下記の式で表される置換基を示し、
    Figure 0003760032
    6 、R7 はアルキル基を示し、R8 は水素、アルキル基又はアルコキシ基を示す。)
    Figure 0003760032
    (式中、R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞれ炭素数1〜6のアルキル基又はベンジル基を示し、R5 は水素又は炭素数1〜6のアルキル基を示し、R6 、R7はそれぞれ水素、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のアルコキシ基を示す。A、Bは炭素又は窒素原子を示すが、少なくとも一方は窒素原子である。)
    Figure 0003760032
    (式中、R1 、R2 はそれぞれ独立に低級アルキル基を示し、R3 は水素或いは低級アルキル基を示し、R4 、R5 は一緒になって−CH2 −CH2 −、或いは−CH2 −CH2 −CH2 −を示し、R6 はアルキル基を示す。)
    Figure 0003760032
    (式中、R1 は水素又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2 は炭素数1〜8のアルキル基を示し、R3 は水素、ハロゲン又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、nは0〜4の整数を示す。)
    Figure 0003760032
    (式中、R1 は水素、ハロゲン又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2 は水素又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3 は水素又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R4 は水素、ハロゲン又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、nは0〜4の整数を示す。)
  2. 布帛の外表面に光安定剤を含む樹脂層を設けてなる請求項1の可逆変色性吸熱性布帛。
  3. 前記樹脂層中にパール顔料を2乃至30重量部分散させてなる請求項2の可逆変色性吸熱性布帛。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの可逆変色性吸熱性布帛を縫製した衣料。
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