JP3759891B2 - タンパク質の結晶化方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンパク質等の試料をマイクロプレート等の容器内に検体として形成し、X線結晶構造解析等の解析工程に移行せしめ試料の情報解析を行うようにするタンパク質の結晶化方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、様々な生物種由来の多種多様なタンパク質を扱う構造ゲノム科学においては、年間数千種類ものタンパク質試料の構造解析処理をする上で、タンパク質の結晶化手段と、結晶化せしめたタンパク質のX線結晶構造解析等の解析手段がとられており、この作業はタンパク質の生産,結晶化,X線回析データの収集,構造解析,データベース等による情報解析という流れで行われている。
【0003】
そして、上記のような情報解析を行うに適した結晶を得るために、タンパク質の結晶化は、1試料につき数百から数千種類の条件検索を72ウェルマイクロプレートを使用し、このマイクロプレートの各検体穴内に、それぞれ略500ナノリットル程度のタンパク質試料と各種の結晶化用溶液(試薬)とを、分注作業機を用いた分注作業によって混入し、このサンプル用のマイクロプレートを、オイル中の恒温条件下で結晶化処理するマイクロバッチ法で行われ、この結晶化作業量は例えば、1ヵ月当たりの試料(サンプル数)20〜30に対して、マイクロプレート量が1000枚程度にも及ぶ。
【0004】
また上記マイクロプレート内の検体は、顕微鏡を用いその検体穴毎の像を目視によって確認し、解析可能結晶の有無及び沈殿状態等の特徴を標準判定基準に基づいて観察者の主観によって判断し、判定結果をデータベースに保存し利用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然し、上記従来のような結晶化作業は、マイクロプレートの各検体穴に対するタンパク質試料と結晶化用溶液の混入を、分注作業機を用いた分注作業によって略自動的に行っているが、分注後のサンプルマイクロプレートの保管は人為的な作業によって行われているため、多量のマイクロプレートの搬送や検体記名等の処理能率が低いものであると共に、マイクロプレートを出し入れ可能に保管する保管効率の悪化や、保管先から画像処理装置間の搬送能率の低下と、これに伴う誤操作によるトラブルが発生し易い等の欠点がある。
【0006】
また、マイクロプレート内の検体の解析可能結晶の判別を、該マイクロプレートの検体を顕微鏡の電動XYZステージを操作し、目視された画像データに種々の人為的な判断を加えながら、結晶化ドロップの形状形態に関する特微量並びに濃度に関する測定値等を解析するので、判定結果が作業者の主観に左右されたり事実の誤認や看過を伴い易い欠点があると共に、その判定作業に熟練と慎重を要する余り画像処理作業が非能率になる等の課題がある。
【0007】
従って、多数のマイクロプレートに対する分注作業や画像処理装置による結晶化ドロップの観察作業、その間のマイクロプレートの管理等を能率よく高精度に行うための、それぞれの作業のロボット化(自動化)と共に全体のデータベースを統合管理するシステムの構築が必要であり、本発明は結晶化に用いる各種の試料と試薬に対応した微量自動分注技術及び沈殿や微結晶技術、アモルファストなど識別が困難な結晶化ドロップの自動観察技術の開発を軸に、マイクロプレートの搬送系など全体を統合するシステムの構築、並びに、結晶化ドロップや結晶の評価のためのデータベースの構築,整備等、ハードとソフトとの両面から上記のような課題を解決しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明に係わるタンパク質の結晶化方法は、第1に、検体を収容する多数の検体穴mを備えた容器Mの検体穴m内に、タンパク質からなる試料と該試料の結晶化を促す試薬類を混入して検体を形成し、所定の時間経過後該検体の結晶生成の進行段階を観察するためにX線結晶構造解析を行う解析工程に移行せしめて上記試料の情報解析を行う方法であって、コントロール部7において、前記検体とは別の検体サンプルに対し、結晶生成の進行段階に応じた複数の未完結晶域データと複数の解析可能結晶域画像データとからなり、それぞれが結晶生成の進行段階に応じた基準値を有する標準画像データを予め設定し、前記検体の結晶化状態を画像処理装置4で撮影した取出し画像データを上記各標準画像データと対比し、各取出し画像データの評価データが上記いずれの標準画像データの基準値内にあるかを判断するとともに、解析可能域画像データの基準値内にある検体を有する容器Mを選定して解析工程に移行させることを特徴としている。
【0009】
第2に、選定された容器Mに、選定されたことを表示するマークを自動的に表記せしめることを特徴としている。
【0010】
第3に、検体を収容する容器Mをストッカ収納部3の棚31,32に出し入れ可能に保管せしめ、保管された容器Mを逐次取り出して画像処理装置4による、検体の選定を繰り返し行うことを特徴としている。
【0011】
また第4に、本発明のタンパク質の結晶化装置は、平面視で横長方形状の管理装置1上の後方側に、検体又は試薬類を収容する多数の容器M,Sを収容するストッカ収納部3を横長に設置し、該ストッカ収納部3の外周側に上記容器M,Sを出し入れ可能に収納する複数の棚31〜35を配置し、上記ストッカ収納部3の各棚31〜35内側である央部内には、各棚31〜35に対して容器M,Sを出し入れ及び搬送する前後、左右及び上下動可能な容器把持用のハンド部8を備えたストッカロボット9を設け、上記ストッカ収納部3の前方側に近接させて管理装置1全体の作動を制御するコントロール部7を配置するとともに、タンパク質試料の容器T,試薬類の容器Sよりタンパク質試料と各種試薬類を検体の容器Mの検体穴m内に分注する結晶化ロボット2と、検体の結晶化状態を観察撮影する画像処理装置4と、結晶化ロボット2と画像処理装置4間にあって容器把持用のハンド部55を備えて、検体の容器Mを結晶化ロボット2及び画像処理装置4に対して供給セット又は取出し搬送するステージロボット5とを配置し、該ステージロボット5と前記ストッカ収納部3の間にはストッカロボット9とステージロボット5間で相互に容器M,Sを搬送して継送授受せしめる継送部3aを設け、前記コントロール部7には、前記検体とは別の検体サンプルに対し、結晶生成の進行段階に応じた複数の未完結晶域データと複数の解析可能結晶域画像データとからなり、それぞれが結晶生成の進行段階に応じた基準値を有する標準画像データが予め設定され、前記検体の結晶化状態を画像処理装置4で撮影した取出し画像データを上記各標準画像データと対比し、各取出し画像データの評価データが上記いずれの標準画像データの基準値内にあるかを判断するとともに、解析可能域画像データの基準値内にある検体を有する容器Mを選定して解析工程に移行させる機能を備えてなることを特徴としている。
【0012】
第5に、コントロール部7とストッカロボット9及びステージロボット5を画像処理装置4で解析工程移行用の検体として選定された容器Mを、ストッカ収納部3に保管せしめるように構成したことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4において符号1は、本発明に係わる結晶化方法によって各種のタンパク質(試料)の結晶化と、その保管並びに画像処理等の作業を能率よく高精度に行うことができるシステムを備えた、タンパク質等の結晶化装置としての管理装置(自動結晶化システム)であり、この管理装置1は、後述する容器としてのマイクロプレートMの検体穴m内に、構造解析を要する各種の試料と該試料の結晶化を促す溶液等の試薬を分注作業よって混入し検体を形成する結晶化ロボット2と、該検体を収容したマイクロプレートMを出し入れ可能に一時的に保管する複数の棚(ストッカ)31,32,33等からなるストッカ収納部3と、ストッカ収納部3で保管されたマイクロプレートM内の検体を、検視判断可能に画像処理をして結晶状況を把握する画像処理装置4と、マイクロプレートMをストッカ収納部3に出し入れするストッカロボット9と、該ストッカロボット9及び結晶化ロボット2並びに画像処理装置4とに、設定されたシステムの手順によってマイクロプレートM並びにサスペンションプレートSを継送授受するステージロボット5等から構成している。
【0014】
そして、この管理装置1は、上記ストッカ収納部3のストッカ31側にマイクロプレートMの出入口として継送部3aを形成しており、この継送部3aの近傍或いは外側には、マイクロプレートMの識別表示をバーコードや適宜なマーク類等で表記させる表記部60、及び表記付与されたマイクロプレートMの表記を判続する判続部61等からなる識別部6を備えている。
また、上記各部並びに関連する機器等の自動操作手順、及びその調整並びに手動による任意操作等を設定管理するパソコン等からなるトラッキング制御部70と、前記画像処理装置4で検出された画像及びデータ等をパソコンで画像表示しながら分析,記録等を行う検体処理部71とによって、全体的なコントロールを行うコントロール部7等を備えている。73は各機器類のシーケンサ設置部である。
【0015】
この実施形態における各装置及び構成部は図2の平面図で示すように、各関連装置や機器を相互の関連を有して近接設置することにより、管理装置1の全体的な構成スペース内に無駄な空間部を大きく生ずることなく、まとまりを有したコンパクトな態様を以て配置していると共に、マイクロプレートM等の動線を可及的に短くして検体の搬送作業を速やかに行わせ、検体の保護を図りながら装置機器の簡潔化、及び検体の結晶化の促進と、検体の処理精度の向上並びに全体的な作業能率の向上を図ることができるようにしている。
【0016】
即ち、図示例の管理装置1は、横長方形状の各棚に合計2500枚程度のマイクロプレートMを上下段に収容可能に形成したストッカ収納部3を横向きに設置し、このストッカ収納部3の前方側の巾内において、左方から前記コントロール部7を配置し、次いで結晶化ロボット2及びステージロボット5並びに継送部3a,画像処理装置4を配置することにより、これら検体搬送作業部をまとまりよく近接せしめ、平面視における管理装置1の形状を横長方形状となし、建物や一般的な恒温室内に省スペースで設置可能な構成にしている。
【0017】
尚、本実施形態の管理装置1で使用するマイクロプレートMは、一般に汎用されている検体穴mを72個有するプラスチック製皿状の容器を用い、サスペンションプレートSは溶液状の各種の試薬を収容可能な48穴の容器とし、またサンプルチューブTは各種のタンパク質試料を収容する10本の容器を用い、管理装置1の汎用性と利便性及び搬送効率の向上を図るようにしている。
【0018】
以下各部の詳細な構成について説明する。先ず、図2,図5〜図8で示すように結晶化ロボット2は、ステージロボット5側にサンプルチューブT及びマイクロプレートM,サスペンションプレートSを、各所定の位置に着脱可能に位置決め載置可能なプレート台20を設置し、該プレート台20の左方にその上方に分注管21をX(横)方向とY(上下)方向とZ(縦)方向に移動設定自在に支持する作動部22と、該作動部22の下方に設置されて分注管21に吸い込み作用と吐出作用を切換可能に付与せしめるポンプ装置23等で構成している。
尚、分注管21及び分注管21内を随時洗浄するプレート台20に設置された洗浄装置Uは、従来の分注作業機のもと同様な公知の構成にしている。
【0019】
上記作動部22について詳述すると、図示例の作動部22は下端に分注管21を有した昇降杆25を上下動させるY軸作動部26と、該Y軸作動部26を横移動可能に作動せしめるX軸作動部27と、該X軸作動部27を支持する作動アームを縦移動可能に作動せしめるZ軸作動部28とから構成し、分注管21をコントロール部7で設定された分注作業プログラムによって前後左右及び上下に作動し、図9で後述する能様を以てマイクロプレートMに対し、サンプルチューブT内の各種の試料(タンパクA,タンパクB・・)と、サスペンションプレートS内の各種の溶液(試薬No1,試薬No2・・)を所定の割合を以て、それぞれ能率よく高精度に分注作業をすることができるようにしている。
尚、この際の分注作業において、分注管21は各分注工程毎に洗浄装置Uに退避移動し、管路内洗浄を自動的に受けて異種材の混入分注やコンタミ等を防止した高品質の結晶化を可能にする。
【0020】
次に、ストッカ収納部3について図1〜図4を参照し説明する。図示例のストッカ収納部3は、マイクロプレートMを着脱可能に把持するハンド部8を、横長の央部内に前後左右及び上下に移動可能に支持するストッカロボット9を設置し、その移動路の前後(縦方向)にマイクロプレート保管用の広巾な棚31,32を配置していると共に、その左右に結晶構造解析工程(以下解析工程と言う)移行用のマイクロプレートMを一時的に収納保管する棚33と、サスペンションプレートSを収納する棚34を設置し、両者はストッカ収納部3の外から出し入れ可能に保管する構成している。
そして、後側の棚32はその左方側の所定巾段数の棚部ものを空のマイクロプレートMを供給する供給セット棚35にしていると共に、前側の棚31の右方側の中途部適所には前出の継送部3aを開設している。尚、各棚はマイクロプレートM,サスペンションプレートSを個別に区画し収納する棚部で集積構成している。
【0021】
上記継送部3aは、ストッカロボット9のハンド部8とステージロボット5のハンド部55とで、マイクロプレートMを互いに継送できる関係にしており、この実施形態ではマイクロプレートMを一時的に載置した状態で継送待機させることができるテーブル(継送台)状にし、両者の継送をより効率よく円滑に行わせると共に、ステージロボット5の画像処理装置4側搬送或いはストッカロボット9の取出し収納搬送等の各単独作業を、マイクロプレートMをテーブルに載置した継送待機時間を利用して、能率よく遂行可能にしている。
そして、このテーブルの近傍には、マイクロプレートMのプレート番号や日時等のプレート名表記並びに選定された検体の表記を、例えばバーコード印字や指標となるマーク類等によって表示させる表記部60を設置している。
【0022】
そして、継送部3aには、その外側近傍に表記されたプレート名を読み取り認識するバーコードリーダ等の判続部61(プレート名リーダ)を設置しており、これにより継送部3aのテーブル上に載置されたマイクロプレートMを継送待機時間を利用して、その出し入れ時に表記作業及び読み取り作業を的確に行い、各種容器の誤搬送や取扱いの誤認等を防止し、作業精度及び能率を向上せしめると共に、継送部3aの設置スペースに識別部6をまとまりよくコンパクトに構成している。
【0023】
尚、本実施形態では、少なくともストッカ収納部3は閉成された恒温室内に設置しており、また棚31,32におけるマイクロプレートMの収容量は2500枚程度とし、その供給セット棚35は1日分供給量として空のマイクロプレートMを120枚程度収容するスペースにし、また供給セット棚35には予めパラフィンを塗布処理した空のマイクロプレートMをストッカ収納部3の外から人為的に自由に供給セットすることもできるようにしている。
また前記棚33は、適正に結晶化されて次工程の解析工程に移行させることができる、選定されたマイクロプレートMを略40枚程度収容させるようにし、この解析工程への取り出し移行は人為的若しくは自動的に行うようにしている。
【0024】
また、ストッカ収納部3には、棚34を併設すると共にサスペンションプレートSを125枚程度収容させることにより、各種条件下におけるマイクロプレートMの結晶化を効率よく行うことができ、また各種多様な試薬による結晶化の試行データ等の把握も能率よく簡単に行うことができる等の利点がある。
また、恒温室に形成された管理装置1は、例えばストッカ収納部3の外壁の必要カ所に、マイクロプレートMを人為的に出し入れしたり各種のメンテナンス作業を行うことができる出入口3bを備えている。
【0025】
次にストッカ収納部3内に設置されるストッカロボット9について説明する。 このストッカロボット9は同図に示すように、平面旋回機能並び進退機能を備えたハンド部8を、棚31,32間で前後方向に横設したガイド枠状のZ軸作動部90に前後移動可能に支持し、該Z軸作動部90を支柱状のY軸作動部91に昇降可能に支持すると共に、該Y軸作動部91はストッカ収納部3の横巾全長の床面と天井面に敷設したレール状のX軸作動部92,93に、横方向に移動可能に立設支持した構成にし、またハンド部8は旋回作動部95を介して自由に旋回動作するようにしている。
【0026】
この構成によりストッカロボット9はコントロール部7の指令に基づき、ストッカ収納部3内に収納されたマイクロプレートM,サスペンションプレートSの取り出しを行うと共に、取り出したマイクロプレートMを設定された収納パターンを以てストッカ収納部3内に自動的に収納する。また手動操作によるマイクロプレートMの出し入れも自由に行ことができる。
尚、マイクロプレートM及びサスペンションプレートSを各1枚づつ収納するように仕切られた棚部には、前記識別部6によって表記されたものをベースに、例えば棚部のセクションNo等の表記をしてもよいが、本実施形態では結晶化ロボット2に供給するマイクロプレートM毎に個別表記をするようにしている。 また、画像処理装置4によって選定された検体を有するマイクロプレートMに対しては、該マイクロプレートMに選定された検体の存在位置を表記するようにしている。
【0027】
次に画像処理装置4について説明する。この画像処理装置4は、結晶化ロボット2で分注作業を完了し、ストッカ収納部3に一時的に保管されて結晶化が促進されるマイクロプレートMを、所定及び任意時間の経時後において、前記ストッカロボット9及びステージロボット5を介して供給される画像処理台40と、該画像処理台40上に載置されたマイクロプレートMを各検体穴m毎に検体の結晶状態を拡大視認可能にする顕微鏡部(画像検出部)41と、視認される像を受像処理して検体処理部71側に送信する受像処理部42と、該受像処理部42による信号に基づきモニタ画面に画像表示すると共に、画像データを検体画像基準データと対比評価(判断)し、その評価データにより当該マイクロプレートMのストッカ収納部3内での保管先等を指令する検体処理部71等から構成している。
【0028】
そして、本発明においては上記検体画像基準データのベースになる検体画像基準(結晶画像モデル)を、図10で示すように、NO1〜NO9段階程度の結晶画像パターンとなるように設定し、このうち結晶構造解析が可能となるレベルのものを6〜9段階程度の画像(以下解析可能画像と言う)に標準設定すると共に、上記解析可能画像に至らない結晶画像パターンを解析不能画像として1〜5段階程度に標準設定している。
【0029】
即ち、上記のように検体画像基準を設定するにあたり、この例では解析不能画像は、分注作業直後の検体は透明状の液体であることから0段階域とし、これより保管時間を経て検体は沈澱態様から順次結晶化し、非晶質の粒を形成しながら微結晶を形成する領域を解析不能画像として1〜5段階程度に定め、これより針状結晶や板状結晶を形成する段階から、時間の経過に伴う結晶のクラスター生成から、3次元単結晶の複数の成長段階を、解析可能画像として6〜9段階程度に定め、後述する手段等を以て結晶化ドロップや結晶の評価のためのデータベースの構築,整備等をハードとソフトとの両面から解決しようとしている。
【0030】
そして、上記検体画像基準は結晶画像モデルの各パターンを画素数として検体処理部71が認識しており、該画像処理装置4が検知したマイクロプレートM内の各検体の画像データの画素数を特徴量として、両者を検体処理部71で自動的に対比判断させ、6〜9段階のいずれかの解析可能画像と一致又は略一致するものを、前記識別部6によってマイクロプレートMに選定された検体の存在位置を表記させると共に、検体処理部71がステージロボット5及びストッカロボット9を指令動作させて棚33の指令棚部に収納せしめる。
【0031】
また、マイクロプレートM内の検体の解析可能結晶の判別は、上記のように自動的に行うと共に人為的に顕微鏡部41をコントロールして画像を取り込み、取り込まれた画像データに種々の画像処理を行うこともでき、結晶化ドロップの形状形態に関する特微量並びに濃度に関する測定値等を解析し、これらによって得られた判定結果と画像データは、外部に設置しているホストコンピューターのデータベースに保存する等の画像処理及び画像管理を図るようにしている。
尚、この際の棚33へのマイクロプレートMの収納順位は、上記解析可能画像の高段階のものほど、解析工程への移行を優先せしめるように収納すると、該解析工程による作業を効率よく行うことができる。
【0032】
これにより、結晶化ロボット2からストッカ収納部3に保管されたマイクロプレートMは、経時後に前記移動作業手段を介して逐次取り出され、画像処理装置4で結晶化の判断チェック(判別)を受けると共に、再保管工程と解析工程への移行を自動的に遂行されるので、結晶化の程度のチェックが適切に行われると共に、再保管されたマイクロプレートMは幾度となく繰り返してチェックを受けることになるから、従来のもののように看過や誤認による、検体のチェック漏れや検体の結晶劣化、並びに徒に再チェックが行われる等の機会損失と無駄が防止され、高精度で高能率な検体チェックを行うことができる等の特徴がある。
【0033】
また本発明では、検体画像基準の解析可能画像域に一致する検体を有するマイクロプレートMは、前記搬送手段を介して棚部33側にまとめて収納するようにしているので、解析工程への移行を能率よく行うことができると共に、この間の取り出し待機時間に検体の結晶化を適切に促すことができ、またこの待機時間に搬送手段及び画像処理装置4によって、マイクロプレートM内の当該検体及び他の検体を集中的に画像処理判断をし、その情報をコントロール部7に入力して解析工程の参考情報として提供し、結晶構造解析を能率よく高精度に行うことを可能にする等の特徴がある。
【0034】
次にステージロボット5について説明する。このステージロボット5は図1〜図3で示すように、結晶化ロボット2とストッカ収納部3と画像処理装置4との三者で形成される、空間部天井部位に設けた装置フレーム1aにX軸作動部50を横設し、該X軸作動部50はZ軸作動部51,51aを横方向に移動可能に垂設し、該Z軸作動部51aの下端に縦軸を中心に平面旋回を行うY軸作動部52を枢支し、そのY軸アーム部の先端にマイクロプレートM及びサスペンションプレートSを着脱可能に把持するハンド部55を設けた構成にしている。
【0035】
これによりステージロボット5は、前記トラッキング制御部70或いは検体処理部71で設定された順序とタイミング指令によって、ストッカ収納部3のストッカロボット9と連繋した作動をし、ストッカロボット9で取り出されたマイクロプレートM,サスペンションプレートSを、継送部3aを介し結晶化ロボット2のプレート台20に供給セットすると共に、プレート台20上のマイクロプレートM,サスペンションプレートSを、継送部3aのテーブル上に載置可能とし、且つ継送部3a上のマイクロプレートMを画像処理装置4の画像処理台40上に供給セットすると共に、画像処理台40上のマイクロプレートMを継送部3aに搬送し得て、これらの動作は設定されたプログラムに基づき自動的に繰り返して行われ、またコントロール部7から任意作動操作可能にしている。
【0036】
また、図示例のステージロボット5は、継送部3aと画像処理装置4との間に、マイクロプレートMを一時的に載置し次位への継送姿勢を適正に修正せしめるターンテーブル56を設けており、これにより人為的にストッカ収納部3に供給収納されたマイクロプレートMが、適正方向と異なる逆向きであるような場合に、これを継送部3a等で検知し、この検知指令に基づき当該マイクロプレートMを略180度反転せしめて適正姿勢に修正するようにし、以後に行われる解析工程での誤判断等のトラブルの発生を的確に防止するようにしている。
【0037】
このようにステージロボット5は、マイクロプレートMを結晶化ロボット2とストッカロボット9とに継送授受せしめるようにしたことにより、ストッカ収納部3の外側において、マイクロプレートMを結晶化ロボット2からストッカロボット9へと、また該ストッカロボット9から画像処理装置4へと1台のもので効率よく搬送すると共に、ストッカロボット9の構成を簡潔で廉価なものにすることができる等の特徴を有する。
尚、上記のようなステージロボット5は、形態が異なったり小型化せしめたストッカ収納部3であるような場合には、ステージロボット5の機能をストッカロボット9に併有させてステージロボット5の設置を省略してもよい。
【0038】
次に、図2,図9を参照し上記のように構成した管理装置1の作業態様(結晶化管理システム動作)について説明する。
尚、同図の矢印線上並びに各機器類には参考までに名称,数値等を付記したが、これによって本発明は限定されるものではない。
先ず、検体を収容したサンプルチューブTを、装置作業手前側から人為作業によって結晶化ロボット2のプレート台20に位置決めセットし、ストッカ収納部3側に収納しているマイクロプレートMとサスペンションプレートSを、ストッカロボット9及びステージロボット5による搬送手段を介し、上記プレート台20にセットした後、既述の分注管21による分注作業を開始する。
このとき、結晶化ロボット2に送給される空のマイクロプレートMは、継送部3aを経るとき識別部6の表記部60によって、順次サンプル番号が表記され他のものと区別される。
【0039】
また分注作業は、従来のものと同様な作業手順を以て、マイクロプレートMの検体穴mに対し、分注管21が有する検体ノズルから検体を所定量だけ注入した後、当該検体穴mに他方の試薬ノズルから試薬を注入し両者を混合状態にする。 この後必要により分注管21は洗浄装置Uによってノズルを洗浄すると共に、次位の検体穴mに対し、上記と同様な分注手段によって同種又は異種の検体(例えばタンパクA,B・・・)を注入し、これに同種の試薬を希釈させたもの、或いは異種の試薬を(例えば試薬NO1,NO2・・・)を注入し、同分注作業を全ての(72穴程度)検体穴mに対し繰返すことにより、マイクロプレートMの全体の分注作業を完了する。
【0040】
この分注作業が完了すると同時に、検体サンプルとしてのマイクロプレートMは、ステージロボット5のハンド部55によって、結晶化ロボット2から取り出されて継送部3aに載置され、ここで識別部6の判読部61によってサンプル番号が読み取られ、これに基づくコントロール部7の指令によって、ストッカロボット9のハンド部8が把持継送し、設定されたストッカ収納部3の棚31,35の指定空棚部内に収納する。
【0041】
そして、上記のような結晶化ロボット2による分注作業と、ストッカ収納部3による収納作業が順次所定量繰り返されながら経時後に、ストッカ収納部3で保管されているマイクロプレートM内の検体は、徐々に結晶化が進行し既述した結晶のパターンの様相を呈しながら、サンプルパターンの基準に至るものと未完のものが生ずるので、原則的には保管先行順位に基づいて、ストッカロボット9がマイクロプレートMを逐次取り出し継送部3aに載置し、これをステージロボット5が継送して画像処理装置4の画像処理台40上に載置し、画像処理ステージにおいて画像処理をすることになる。
【0042】
ここで画像処理装置4は、全検体穴mの検体結晶状況の拡大画像(顕微鏡写真)を、受像処理部42のCCDカメラで自動的に撮影し、この取出し画像データを検体処理部71および外部記憶装置(ホストコンピューター)へ送り記憶させながら、該取出し画像データを標準画像データと対比評価する。
このとき本発明は、前記検体の結晶生成等の進行段階を未完結晶域画像と解析可能結晶域画像の標準画像を複数設定し、該複数の標準画像データと検体の結晶化進行中途の取出し画像データとを対比判断せしめ、上記解析可能結晶域画像と一致又は略一致する取出し画像データを有する検体を選定することにより、該検体を有する容器Mを解析工程に移行させる方法にしているので、対比評価データが前記No6〜No9の標準画像データ即ち、検体サンプル基準値内にあると判断された検体を有するマイクロプレートMを、選定されたことを表示するマーク等を自動的に表記せしめ、ステージロボット5,継送部3a,ストッカロボット9を介して棚33内に順次的確に保管する。
【0043】
一方、評価データがNo1〜No5の検体サンプル基準値を満たしていない検体を有するマイクロプレートMは、ステージロボット5,継送部3a,ストッカロボット9を介して棚31,32の棚部に再び収納され、しばらくの結晶化時間が付与された後、前述の態様による結晶化確認作業(チェック)が繰り返されて、全マイクロプレートMに対する結晶化及びその確認と管理作業が連続的に行われる。
また、マイクロプレートM内の検体の結晶化は、早いもので数時間乃至数日程度のものから略2ヵ月程度の長期間を要するものもあり、本発明ではこれら全てのマイクロプレートMの検体に対し、画像処理装置4による結晶化確認作業を逐次自動的に行いながら、長期化にわたる検体結晶化の保管管理を誤りなく省力的に行う等の特徴がある。
【0044】
また上記のような画像処理ステージによれば、従来の人為的な顕微鏡検視判断による処理では、1枚のマイクロプレートM(72穴用)で略30分程度の時間を要していることに対し、約7分の1以下の4分程度になり、極めて短時間で省力的に行うことができるものである他、この画像処理時間を利用してステージロボット5及びストッカロボット9を徒に待機させることなく、トラッキング制御部70のプログラムの設定により、前記結晶化ロボット2による分注作業等を続行せしめるようにしているので、検体の結晶化作業を能率よく促進させることができる等の特徴がある。
【0045】
【発明の効果】
本発明に係わるタンパク質等の結晶化方法及び装置は、次のような効果を奏することができる。
(1)従来の人為的な顕微鏡検視判断によるものに対し、容器の全ての検体に対し画像処理装置による結晶化確認作業を精度よく自動的に行い易くしながら、長期間にわたる検体結晶化の保管等も省力的に行うことができる等の特徴がある。
【0046】
(2)標準画像データと取出し画像データを対比判断させて選定した検体を有する容器に、選定されたことを表示するマーク等を自動的に表記せしめることにより、表記されたマーク等によって容器の誤搬送等を防止した作業を能率よく行うことができると共に、解析工程での作業を促進することができる。
【0047】
(3)検体を収容する容器をストッカ収納部の棚に出し入れ可能に保管せしめ、保管された容器を逐次取り出して画像処理装置による、検体の選定を繰り返し行うようにすることにより、長期間保管される場合の多量の容器に対しても、画像処理装置による結晶化確認作業を看過を防止して精度よく行うと共に、検体結晶化の保管等も省力的に行うことができる。
【0048】
(4)ストッカロボットとステージロボットによる容器の搬送作業を円滑に行うと共に、検体の保護を図りながら装置機器の簡潔化、及び検体の結晶化の促進と検体の処理精度の向上等を図ることができる。
【0049】
(5)画像処理装置で解析工程移行用の検体として選定された容器を、ストッカ収納部に保管せしめるように構成したことにより、選定された容器の検体を解析工程へ能率よく移行させることができると共に、この間の取り出し待機時間に検体の結晶化を適切に促すことができ、結晶構造解析等を能率よく高精度に行うことができる。
【0050】
(6)容器の継送を円滑に行わせると共に、ステージロボット及びストッカロボットの各単独作業を両者の継送待機時間を利用して能率よく行うことができる。
【0051】
(7)ステージロボットによって、検体を収容した容器を結晶化ロボット側からストッカロボットに継送せしめるようにしたことにより、ステージロボットはストッカ収納部の外側において、容器を結晶化ロボットからストッカロボットへと、また該ストッカロボットから画像処理装置に効率よく搬送することができると共に、ストッカロボットの構成を簡潔にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる管理装置の正面図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 図1の要部の構成を示す側断面図である。
【図4】 図1のストッカ収納部の構成を示す正面図である。
【図5】 結晶化ロボットの正面図である。
【図6】 図5の要部の構成を示す平面図である。
【図7】 図5の側断面図である。
【図8】 図5の側面図である。
【図9】 本発明に係わる結晶化方法及び管理装置の作用を示すシステム図である。
【図10】 本発明に係わる画像処理装置の検体画像基準の一覧図である。
【符号の説明】
1 管理装置(結晶化装置)
2 結晶化ロボット
3 ストッカ収納部
3a 継送部
4 画像処理装置
5 ステージロボット
6 識別部
7 コントロール部
8 ハンド部
9 ストッカロボット
31,32,33,34 棚(ストッカ)
55 ハンド部
M マイクロプレート(容器)
S サスペンションプレート
T サンプルチューブ
m 検体穴
Claims (5)
- 検体を収容する多数の検体穴(m)を備えた容器(M)の検体穴(m)内に、タンパク質からなる試料と該試料の結晶化を促す試薬類を混入して検体を形成し、所定の時間経過後該検体の結晶生成の進行段階を観察するためにX線結晶構造解析を行う解析工程に移行せしめて上記試料の情報解析を行う方法であって、コントロール部(7)において、前記検体とは別の検体サンプルに対し、結晶生成の進行段階に応じた複数の未完結晶域データと複数の解析可能結晶域画像データとからなり、それぞれが結晶生成の進行段階に応じた基準値を有する標準画像データを予め設定し、前記検体の結晶化状態を画像処理装置(4)で撮影した取出し画像データを上記各標準画像データと対比し、各取出し画像データの評価データが上記いずれの標準画像データの基準値内にあるかを判断するとともに、解析可能域画像データの基準値内にある検体を有する容器(M)を選定して解析工程に移行させるタンパク質の結晶化方法。
- 選定された容器(M)に、選定されたことを表示するマークを自動的に表記せしめる請求項1記載のタンパク質の結晶化方法。
- 検体を収容する容器(M)をストッカ収納部(3)の棚(31),(32)に出し入れ可能に保管せしめ、保管された容器(M)を逐次取り出して画像処理装置(4)による、検体の選定を繰り返し行う請求項1又は2記載のタンパク質の結晶化方法。
- 平面視で横長方形状の管理装置(1)上の後方側に、検体又は試薬類を収容する多数の容器(M),(S)を収容するストッカ収納部(3)を横長に設置し、該ストッカ収納部(3)の外周側に上記容器(M),(S)を出し入れ可能に収納する複数の棚(31)〜(35)を配置し、上記ストッカ収納部(3)の各棚(31)〜(35)内側である央部内には、各棚(31)〜(35)に対して容器(M),(S)を出し入れ及び搬送する前後、左右及び上下動可能な容器把持用のハンド部(8)を備えたストッカロボット(9)を設け、上記ストッカ収納部(3)の前方側に近接させて管理装置(1)全体の作動を制御するコントロール部(7)を配置するとともに、タンパク質試料の容器(T),試薬類の容器(S)よりタンパク質試料と各種試薬類を検体の容器(M)の検体穴(m)内に分注する結晶化ロボット(2)と、検体の結晶化状態を観察撮影する画像処理装置(4)と、結晶化ロボット(2)と画像処理装置(4)間にあって容器把持用のハンド部(55)を備えて、検体の容器(M)を結晶化ロボット(2)及び画像処理装置(4)に対して供給セット又は取出し搬送するステージロボット(5)とを配置し、該ステージロボット(5)と前記ストッカ収納部(3)の間にはストッカロボット(9)とステージロボット(5)間で相互に容器(M),(S)を搬送して継送授受せしめる継送部(3a)を設け、前記コントロール部(7)には、前記検体とは別の検体サンプルに対し、結晶生成の進行段階に応じた複数の未完結晶域データと複数の解析可能結晶域画像データとからなり、それぞれが結晶生成の進行段階に応じた基準値を有する標準画像データが予め設定され、前記検体の結晶化状態を画像処理装置(4)で撮影した取出し画像データを上記各標準画像データと対比し、各取出し画像データの評価データが上記いずれの標準画像データの基準値内にあるかを判断するとともに、解析可能域画像データの基準値内にある検体を有する容器(M)を選定して解析工程に移行させる機能を備えてなるタンパク質の結晶化装置。
- コントロール部(7)とストッカロボット(9)及びステージロボット(5)を画像処理装置(4)で解析工程移行用の検体として選定された容器(M)を、ストッカ収納部(3)に保管せしめるように構成した請求項4記載のタンパク質の結晶化装置。
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