JP3756473B2 - 電力機器の絶縁体中の部分放電検出方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力機器の絶縁体中の部分放電検出方法及びその装置に関する。本発明は、例えば、モールドジスコンの銅帯母線、ロードブレークエルボのような電力ケーブル周辺機器の絶縁体中に発生する部分放電の検出に適用される。
【0002】
【従来の技術】
電力機器の絶縁体中にボイド等の欠陥が存在すると、部分放電が発生する。詳細には、欠陥における部分的な絶縁破壊のために欠陥に印加される電圧が臨界電圧すなわち火花電圧を越えると部分放電が発生する。この部分放電が繰り返されると最終的には絶縁体全体として絶縁破壊に至り、地絡による停電等の送配電に支障を来す事態が発生するおそれがある。一方、この部分放電の検出のために送配電を停止するのは、極めて煩雑である。
【0003】
そこで、送配電を停止することなく、すなわち活線状態で絶縁体の部分放電を検出するために、部分放電時に発生する超音波を検出することにより部分放電を検出する方法が提案されている(例えば、特開昭58−7572号公報、特開昭62−201375号公報)。
【0004】
しかし、超音波センサにより測定された超音波が部分放電に起因するものであるのか、外乱ノイズや気中放電に起因する超音波等のノイズであるのかを判別するのは困難である。そのため、検出精度を高めるための種々の試みがなされている。
【0005】
例えば、特開昭63−177073号公報には、超音波パルスと共に電気パルスを計測し、超音波パルスと電気パルスの時間差に基づいて超音波パルスが部分放電によるものであるかノイズであるかを判別する方法が記載されている。しかし、この方法では電力機器に供給される交流電圧を測定する機器が必要であり、簡便に部分放電を検出することができない。
【0006】
また、特開平5−240903号公報及び特開平8−320357号公報には、持続時間が所定時間以下(例えば5msec)の超音波を部分放電によるものであると判定することが記載されている。しかし、持続時間の短い突発的なノイズも存在するため、この方法では高精度で部分放電に起因する超音波とノイズとを識別することは困難である。
【0007】
さらに、特開昭63−8571号公報には、部分放電に起因する超音波の周波数を含む特定の周波数帯域を増幅することにより検出精度を高めることが記載されている。しかし、この方法では、部分放電に起因する超音波であるのかノイズであるのかにかかわらず、当該周波数帯域に含まれるすべての成分が増幅される。従って、当該周波数帯域にノイズが含まれる場合には、そのノイズが増幅されることになり、結果的に高精度の検出は困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来の超音波を利用する部分放電の検出方法では、測定された超音波が部分放電に起因したものであることを高精度で保証することができず、特に検出される超音波の信号強度が弱い場合、検出精度が低下する。
【0009】
本発明は、前記従来の超音波を利用する部分放電検出方法における問題を解決するためになされたものであり、超音波を利用して高精度かつ簡便に電力機器の絶縁体中に発生する部分放電を検出する方法及び装置を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
まず、図9を参照して、本発明の原理を説明する。図9(A)は電力機器の絶縁体に交流電圧が印加されているときの、ボイド等の欠陥近傍に作用する電圧V(二点鎖線)と、欠陥に作用する電圧V(実線)との関係を示している。電圧Vは電力機器に供給される交流電圧に対応しており、電圧Vの周波数は、この電力機器に供給される交流電圧の周波数(電源周波数)と同一である。
【0011】
時間t1まで電圧Vは増加するので、電圧Vが正の火花電圧+Vthに達し、図9(B)に示すように部分放電が発生する。部分放電が発生すると欠陥に逆電界が形成され、電圧Vは瞬間的にほぼ0Vまで低下する。時間t1から電圧Vが降下を開始すると、電圧 もそれに伴って降下し、火花電圧−Vthに達して部分放電が発生する。この部分放電により電圧Vは瞬間的にほぼ0Vに戻るが、電圧Vの降下に伴って電圧Vも降下するので再び火花電圧−Vthに達して部分放電が発生する。この2回の部分放電は極めて短い時間間隔で発生するので、1回の部分放電PDとみなすことができる。時間t3から電圧Vが上昇を開始すると、電圧Vもそれに伴って上昇し、火花電圧+Vthに達して部分放電が発生する。この部分放電により電圧Vは瞬間的にほぼ0Vに低下するが、電圧Vの上昇に伴って電圧Vも上昇するので再び火花電圧−Vthに達して部分放電が発生する。これらの部分放電も極めて短い時間間隔で発生するので、1回の部分放電PDとみなすことができる。
【0012】
以上のプロセスが繰り返される結果、電圧Vがゼロクロスから変化する付近で部分放電PDが繰り返し生じ、部分放電PDの発生周期は電圧Vの周波数、すなわち電源周波数の2倍となる。また、状況によって電圧 の正又は負のいずれか一方の相でのみ部分放電PDが生じることもあり得る。この場合、部分放電PDの発生周期は電源周波数と同一となる。従って、超音波センサにより検出された超音波が、周期成分を含み、その周期成分が電源周波数と同一又はその2倍付近の発生周期を有していれば、当該周期成分は部分放電によるものであると考えることができる。本発明は、かかる知見に基づいてなされたものである。
【0013】
従って、第1の発明は、電力機器の絶縁体に超音波センサを配置し、前記電力機器への交流電力供給中に前記超音波センサにより超音波を検出し、前記超音波センサにより検出された超音波を周波数解析して周期成分を検出し、前記超音波の周期成分の発生周期と、前記電力機器へ供給される交流電力の周波数である電源周波数とを比較し、前記超音波の周期成分の発生周期が前記電源周波数の所定範囲であるか、又は前記超音波の周期成分の発生周期が前記電源周波数の2倍の所定範囲内であれば、部分放電が発生していると判定する、電力機器の絶縁体中の部分放電検出方法を提供する。
【0014】
前記所定範囲は、例えば、電源周波数又はその2倍の±10%である。また、前記周波数解析は、超音波センサにより検出された超音波自体の周波数分布を求めるものであってもよく、包絡線検波した波形の周波数分布を求めてもよい。
【0015】
第1の発明の部分放電検出方法は、単に超音波の波形に含まれるパルスの継続時間やその強度のみから部分放電を検出するのではなく、前記部分放電に起因する超音波の発生周期と電源周波数との関係についての知見に基づいて、部分放電発生を検出する。すなわち、超音波センサにより検出される超音波の周期成分を周波数解析により検出し、この周期成分の発生周期が電源周波数又はその2倍の所定範囲であれば部分放電検出であると判断する。従って、高精度で部分放電を検出することができる。また、超音波の周期成分の発生周期と電源周波数とを比較するため、電圧パルス又は電流パルスを検出する必要がなく、簡便に部分放電を検出することができる。
【0016】
具体的には、前記超音波センサにより検出された超音波の時間−周波数解析によって周期成分を検出する。ここで時間−周波数解析とは、微少時間毎に周波数スペクトルを求める振動解析である。この時間−周波数解析により、S/N比が低い場合すなわち周期成分の振幅ないしは強度が電力機器の熱的ノイズ等のノイズと同程度であっても、周期成分を確実に検出することができ、より高精度で部分放電を検出することができる。時間−周波数解析には、例えば、短時間フーリエ変換、ウェーブレット変換、及びウィグナー分布関数がある。
【0017】
時間−周波数解析以外の方法で超音波の周期成分を検出してもよい。例えば、S/N比が高い場合には、検出された超音波又はその包絡線検波した波形に高速フーリエ変換を適用して超音波の周期成分を検出してもよい。
【0018】
超音波は絶縁体中を伝播すると減衰するため、測定位置が部分放電発生位置すなわち欠陥に近いほど部分放電により発生する超音波の強度は大きい。従って、複数箇所における超音波の周期成分の強度が変化しているときに、当該周期成分が部分放電によるものであると判定することにより、部分放電の検出精度をより向上することができる。
【0019】
第2の発明は、電力機器の絶縁体に取り付けられ、電力機器への交流電力供給中に発生する超音波を検出する超音波センサと、前記超音波センサにより検出された超音波を周波数解析して周期成分を検出する周期成分検出部と、この周期成分検出部により検出された前記超音波の周期成分の発生周期と、前記電力機器へ供給される交流電力の周期である電源周波数とを比較し、前記超音波の周期成分の発生周期が前記電源周波数の所定範囲であるか、又は前記超音波の周期成分の発生周期が前記電源周波数の2倍の所定範囲内であれば、部分放電発生であると判定する判定部とを備える、電力機器の絶縁体中の部分放電検出装置を提供する。
【0020】
超音波センサの検出信号はプリアンプにより増幅された後に周期成分検出部へと送信される。超音波センサの検出信号は微弱であるので、超音波センサとプリアンプとを接続する信号線においてノイズ源が不明の誘導ノイズが混入する場合がある。超音波センサとプリアンプとを接続する信号線が挿通されたフェライトコアを設けることにより、又はプリアンプを超音波センサに内蔵させることにより、この誘導ノイズの混入を防止することができる。誘導ノイズの混入防止によって、S/N比を向上して部分放電の検出精度を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示す実施形態を参照して本発明を詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る部分放電検出装置は、超音波センサ10、プリアンプ11、フィルタ12、アンプ13、及び処理部14を備えている。超音波センサ10の検出信号は、プリアンプ11、フィルタ12、及びアンプ13を経て処理部14へ送られる。
【0022】
超音波センサ10は、例えば圧電素子型超音波センサであり、シリコングリスのような接触媒質16を介して絶縁体の部分放電の検出対象である電力機器17の表面に設置される。ただし、超音波センサ10は圧電素子型に限定されず、絶縁体を伝播する超音波を良好な感度で検出できるものであればよい。接触媒質16は超音波センサ10と電力機器17との接触部における超音波の伝達損失の低減及び電力機器と部分放電検出装置との間の絶縁性確保のために使用される。
【0023】
プリアンプ11は、ノイズの影響を低減するために超音波センサ10から出力される微弱な検出信号を増幅する。フィルタ12は、超音波センサ10の検出信号に含まれる外乱ノイズ、電気的ノイズを除去するためのものである。また、このフィルタ12はローパスフィルタ遮断周波数及びハイパスフィルタ遮断周波数を調整可能であり、対象とする電力機器における部分放電発生時の超音波の卓越周波数に応じて最適な帯域のみを通過させる。アンプ13は、処理部14におけるS/N比を向上させるために検出信号を増幅する。
【0024】
処理部14は、周期成分検出部18と判定部19とを備えている。周期成分検出部18は、超音波センサ10からプリアンプ11、フィルタ12、及びアンプ13を介して受信した検出信号に基づいて、超音波センサ10によって検出された超音波を周波数解析して周期成分を検出する。判定部19は周期成分検出部18により検出された超音波の周期成分の発生周期と、電源周波数とを比較して電力機器17の絶縁体中における部分放電発生の有無を判定する。また、処理部14には、操作者が部分放電検出装置を操作するために、モニタ21や、図示しない入力装置等が接続されている。
【0025】
部分放電検出装置は、各種のアナログ回路及びデジタル回路や、測定機器を含む各種の機器を組み合わせて構成することができる。例えば、フィルタ12、アンプ13、並びにモニタ21を含む処理部14は、超音波用波形弁別器とデジタルオシロスコープにより構成することができる。
【0026】
超音波センサ10とプリアンプ11とを接続する信号線23は、フェライトコア24に挿通されている。これは超音波センサ10とプリアンプ11との間で原因が必ずしも明確でない誘導ノイズが混入することがあるので、この種のノイズの影響を低減するためである。
【0027】
図2に示すように、超音波センサ10にプリアンプ11を内蔵してもよい。図2において、26は例えば圧電素子である超音波検出用の素子であり、プリアンプ11はこの素子26と共に超音波センサ10のハウジング10a内に収容されている。プリアンプ11を内蔵することにより、素子26とプリアンプ11との間の信号線の長さを大幅に短縮することができるので、誘導ノイズの混入を防止することができる。
【0028】
測定対象である電力機器は特に限定されないが、例えば、図3(A)〜(C)に示すモールドジスコン用の銅帯母線30A,30B,30Cがある。図3(C)に示すように、銅帯母線30A〜30Cは、導体30a、この導体30aの周囲に設けられた内部半導電性ゴム層30b、この内部半導電性ゴム層30bの周囲に設けられた絶縁体であるEPゴム層30c、及び外表面を覆う外部半導電性ゴム層30dを備えている。銅帯母線30A〜30Cはそれぞれ配電側の接続部30e,30fと、給電側の接続部30gとを備えている。
【0029】
測定対象である電力機器は、図4(A),(B)に示すロードブレークエルボ40であってもよい。このロードブレークエルボ40は高電圧側の電線41を変圧器42に接続するためのものである。前記銅帯母線30A〜30Cと同様に、ロードブレークエルボ40は、導体40a、導体40aを取り囲む内部半導電性ゴム層40b、この内部半導電性ゴム層40bを取り囲むEPゴム層40c、及び外表面を覆う外部半導電性ゴム層40dを備えている。
【0030】
その他、測定対象である電力機器としては、ケーブル接続部(ケーブル中間接続部、ケーブル終端接続部、絶縁栓)、高圧パスダクト、モールド変圧器、発電機の固定子コイル、電動機、変成器等がある。
【0031】
次に、この部分放電検出装置を使用した部分放電検出方法を説明する。
まず、超音波センサ10を電力機器17の表面に接触媒質16を介して配置する。次に、電力機器へ交流電力を供給している状態、すなわち活線状態で超音波センサ10により超音波を検出する。処理部14の判定部19には、電力機器の交流電力の周波数(電源周波数)が入力されている。
【0032】
超音波センサ10の検出信号は、プリアンプ11、フィルタ12、及びアンプ13を介して処理部14へ送られる。この際、超音波センサ10とプリアンプ11の間の信号線23をフェライトコア24に挿通することにより、又はプリアンプ11を超音波センサ10に内蔵することにより、超音波センサ10とプリアンプ11との間での誘導ノイズの混入を防止してS/N比を向上させることができる。
【0033】
処理部14に送られた超音波センサ10の検出信号は、周期成分検出部14に入力される。周期成分検出部14は、入力された検出信号に基づいて周波数解析を実行し、超音波の周期成分を検出する。また、周期成分検出部14は検出された周期成分の発生周期を評価する。周期成分の検出及びその発生周期の評価は、超音波センサ10により検出された検出信号の波形の周波数分布、すなわち検出された超音波自体の周波数分布に基づいて行うことができる。また、これらの検出及び評価は、包絡線検波した波形の周波数分布に基づいて行うこともできる。
【0034】
超音波センサ10の検出信号には、電力機器の熱的ノイズ、外乱ノイズ等のノイズが含まれている。検出された超音波に含まれる部分放電に起因する周期成分はパルス的であるので、波形全体の中に占めるこの周期成分の割合は非常に小さい。通常の高速フーリエ変換は、波形全体の周波数スペクトルを得るものであるので、瞬間的な変化がデータ点数内で平均化されてしまうためとらえにくくなり、S/N比が低いと高精度で周期成分を検出することが困難である。従って、周期成分とその発生周期を高精度で検出するために、周期成分検出部18で使用する周波数解析方法として時間−周波数解析を使用することが好ましい。この時間−周波数解析は、超音波の波形を時間軸方向に分割し、分割された時間区間毎に周波数スペクトルを検出するものである。
【0035】
時間−周波数解析には、例えば短時間フーリエ変換がある。この短時間フーリエ変換は、超音波の波形を時間軸方向に分割してウィンドを設定し、ウィンドを時間軸上で少しずつずらしてウィンド毎に高速フーリエ変換を適用するものである。ウィンド幅を超音波の波形よりも十分短く設定すると、元の波形の一部のみが存在する波形となるが、この波形に高速フーリエ変換を適用することにより、刻一刻の時点での周波数スペクトルが得られ、短時間の変化を抽出することができる。
【0036】
図5及び図6は、超音波の波形に対して短時間フーリエ変換を適用して周波数解析を行った例を概略的に示している。図5は電源周波数(50Hz)と同一の発生周期(50Hz)を有する部分放電に起因する周期成分が含まれる場合を示し、図6は電源周波数の2倍の発生周期(100Hz)を有する部分放電に起因する周期成分が含まれる場合を示している。
【0037】
図5(A)及び図6(A)に示すように、元の超音波の波形では、周期成分XはノイズYに埋もれている。この波形に対して短時間フーリエ変換を適用すると、図5(B)及び図6(B)に示すように、周波数スペクトルに周期成分Xが現れる。そして、図5(C)及び図6(C)に示すように、スペクトル強度の時間変化から、周期成分の発生周期が検出される。
【0038】
周波数解析は、ウェーブレット変換、ウィグナー分布関数等の他の時間−周波数解析により行ってもよい。また、S/N比が高い場合、すなわち周期成分の振幅ないしは強度が電器機器の熱的ノイズ、外乱ノイズ等のノイズと比較して大きい場合には、超音波の波形又はその包絡線検波した波形を高速フーリエ変換することにより周波数解析を行ってもよい。
【0039】
前記のように周期成分検出部18で検出された超音波の周期成分の発生周期は、判定部19に送られる。この判定部19は、周期成分の発生周期と電源周波数とを比較し、周期成分が電源周波数と同一又はその2倍に対して所定範囲内であれば、周期成分検出部18で検出された周期成分は部分放電に起因するものであると判定する。例えば、電源周波数が50Hzの場合、判定部19は周期成分検出部18が検出した超音波の周期成分の発生周期が50Hz又は100Hzの所定範囲内であれば、超音波の周期成分は部分放電に起因するものである、すなわち絶縁体に部分放電が発生していると判断する。前記所定範囲は、測定誤差、周波数解析に伴う誤差等を考慮して設定される。例えば、この所定範囲は電源周波数と同一又はその2倍の±10%の範囲に設定される。
【0040】
本実施形態では、上述のように単に超音波の波形に含まれるパルスの継続時間やその強度のみから部分放電を検出するのではなく、部分放電に起因する超音波の発生周期と、電源周波数との関係についての知見に基づいて、部分放電発生を検出する。すなわち、超音波センサ10により検出される超音波の周期成分を周期成分検出部18が周波数解析により検出し、判定部19はこの周期成分の発生周期が電源周波数又はその2倍の所定範囲であれば部分放電検出であると判断する。従って、高精度で部分放電を検出することができる。また、超音波の周期成分の発生周期と電源周波数とを比較するため、電圧パルス又は電流パルスを検出する必要がなく、簡便に部分放電を検出することができる。さらに、時間−周波数解析により周期成分を検出することにより、より高精度での検出が可能となる。
【0041】
超音波は絶縁体中を伝播すると減衰するため、超音波センサ10の取り付け位置が部分放電発生位置すなわち欠陥に近いほど部分放電により発生する超音波の強度は強い。従って、絶縁体の複数箇所において超音波センサ10による交流電力供給中の超音波の検出を繰り返し、前記複数箇所における部分放電による超音波の周期成分の強度が変化しているときに、判定部19は当該周期成分が部分放電によるものであると判定すれば、部分放電の検出精度をより向上することができる。
【0042】
本発明の原理を確認するための実験を行った。この実験では、図7に示すように銅帯母線30A〜30Cのうち1箇所に欠陥Dを設け、超音波センサ10により6個の測定点P1〜P6における交流電力供給中の超音波を測定した。電源周波数は50Hzであり、電力実効値は4242Vである。
【0043】
図3を参照して欠陥Dの形成について説明すると、外部半導電性ゴム層30d及びEPゴム層30cを部分的に剥ぎ、突起物でEPゴム層30cの内部に傷を付け、ボイド状の欠陥を設けた。次に、前記剥いだ外部半導電性ゴム層30d及びEPゴム層30cを元に戻して欠陥を塞いだ。最後に、外部半導電性ゴム層30d及びEPゴム層30cを剥いだ部分を粘着性ポリエチレンテープで堅固にテープ巻きした。
【0044】
各測定点P1〜P6の位置は、図7及び以下の表1に示す通りである。いずれの測定点P1〜P6においても、超音波センサ10は銅帯母線30A〜30Cの上面に取り付けた。
【0045】
【表1】
Figure 0003756473
【0046】
各測定点P1〜P6における、包絡検波した超音波の波形はそれぞれ図8(A)〜(F)に示す通りである。図8(A),(B)より明らかなように、欠陥Dを設けた銅帯母線30B上にあり、かつ欠陥Dに近い測定点P1、P2では、0.01秒周期(100Hz)の発生周期を有する超音波の振幅のピークが非常に明瞭に認められた(表1の検出感度の欄で◎で示す。)。また、図8(D)から明らかなように、奥側の銅帯母線30C上にあり、かつ欠陥Dに近い測定点P4でも、同一発生周期の超音波の振幅のピークが明瞭に認められた(表1の検出感度の欄で○で示す。)。さらに、図8(C),(E)から明らかなように、奥側の銅帯母線30C上にあり、かつ欠陥Dから銅帯母線30A〜30Cの長さ方向に40mmの位置の測定点P3、並びに手前側の銅帯母線30A上にあり、かつ欠陥Dに近い位置にある測定点P5でも、同一周期の超音波の振幅のピークが認められたが、測定点P1、P2、及びP4と比較すると振幅のピーク値は小さい(表1の検出感度の欄で△で示す。)。これに対して、図8(F)から明らかなように、欠陥Dが設けられた銅帯母線30B上にあるが、欠陥Dから200mm離れた測定点P6では、振幅のピークは殆ど認められなかった。
【0047】
測定点P1〜P5で超音波の振幅にピークが認められその周期が100Hzであることから、超音波は電源周波数の2倍の発生周期の周期成分を有することが確認できた。また、欠陥Dからの距離が離れると振幅のピーク値が小さくなることから、絶縁体の複数箇所で測定された周期成分の強度が変化しているときは、当該周期成分が部分放電によるものであると推定できることが確認できた。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る電力機器の絶縁体中の部分放電検出方法及び装置では、超音波センサにより検出される超音波の周期成分を周波数解析により検出し、この周期成分の発生周期が電力機器へ供給される交流電力の周波数である電源周波数又はその2倍の所定範囲であれば部分放電検出であると判断する。従って、活線状態を維持しつつ、高精度かつ簡易に絶縁体中の部分放電を検出することができる。また、前記超音波の周期成分を時間−周波数解析により検出することにより、S/N比が低い場合でも高精度で部分放電を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る部分放電検出装置を示す概略図である。
【図2】 プリアンプを内蔵した超音波センサを示す概略図である。
【図3】 銅帯母線を示し、(A)は概略平面図、(B)は正面図、(C)は横断面図である。
【図4】 ロードブレークエルボを示し、(A)は側面図、(B)は正面図である。
【図5】 短時間フーリエ変換による超音波の周期成分(50Hz)の検出の一例を示し、(A)は計測波形を示すグラフ、(B)は短時間フーリエ変換により得られる周波数スペクトルを示す概念図、(C)は周期成分のスペクトル強度と時間の関係を示すグラフである。
【図6】 短時間フーリエ変換による超音波の周期成分(100Hz)の検出の一例を示し、(A)は計測波形を示すグラフ、(B)は短時間フーリエ変換により得られる周波数スペクトルを示す概念図、(C)は特定周期成分のスペクトル強度と時間の関係を示すグラフである。
【図7】 実験例における欠陥の位置及び測定位置を示す銅帯母線の部分平面図である。
【図8】 (A)、(B)、(C)、(D)、(E)、及び(F)は、銅帯母線を使用した実験例における、超音波の包絡線検波波形を示すグラフである。
【図9】 (A)は電力機器の絶縁体中の欠陥近傍に作用する電圧と欠陥に作用する電圧の関係を示すグラフ、(B)は(A)に対応する部分放電パルス波形を示すグラフである。
【符号の説明】
10 超音波センサ
10a ハウジング
11 プリアンプ
12 フィルタ
13 アンプ
14 処理部
16 接触媒質
17 電力機器
18 周期成分検出部
19 判定部
21 モニタ
23 信号線
24 フェライトコア
30A,30B,30C 銅帯母線
40 ロードブレークエルボ

Claims (13)

  1. 電力機器の絶縁体に超音波センサを配置し、
    前記電力機器への交流電力供給中に前記超音波センサにより超音波を検出し、
    前記超音波センサにより検出された超音波を周波数解析して周期成分を検出し、
    前記超音波の周期成分の発生周期と、前記電力機器へ供給される交流電力の周波数である電源周波数とを比較し、
    前記超音波の周期成分の発生周期が前記電源周波数の所定範囲であるか、又は前記超音波の周期成分の発生周期が前記電源周波数の2倍の所定範囲であれば、部分放電が発生していると判定する、電力機器の絶縁体中の部分放電検出方法。
  2. 前記所定範囲は、前記電源周波数又はその2倍の±10%の範囲である、請求項1に記載の部分放電検出方法。
  3. 前記検出された超音波の時間−周波数解析により前記周期成分を検出する、請求項1又は請求項2に記載の部分放電検出方法。
  4. 前記時間−周波数解析は、前記超音波センサの時間−振幅波形に対する短時間フーリエ変換、ウェーブレット変換、又はウィグナー分布関数である、請求項3に記載の部分放電検出方法。
  5. 前記検出された超音波又はその包絡線検波波形に対して高速フーリエ変換を適用することにより前記周期成分を検出する、請求項1又は請求項2に記載の部分放電検出方法。
  6. 前記絶縁体の複数箇所において前記超音波センサによる前記電力機器への交流電力供給中の超音波の検出を繰り返し、前記複数箇所における超音波の周期成分の強度が変化しているときに、当該周期成分が部分放電によるものであると判定する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の部分放電検出方法。
  7. 電力機器の絶縁体に取り付けられ、電力機器への交流電力供給中に発生する超音波を検出する超音波センサと、
    前記超音波センサにより検出された超音波を周波数解析して周期成分を検出する周期成分検出部と、
    この周期成分検出部により検出された前記超音波の周期成分の発生周期と、前記電力機器へ供給される交流電力の周期である電源周波数とを比較し、前記超音波の周期成分の発生周期が前記電源周波数の所定範囲であるか、又は前記超音波の周期成分の発生周期が前記電源周波数の2倍の所定範囲内であれば、部分放電発生であると判定する判定部とを備える、
    電力機器の絶縁体中の部分放電検出装置。
  8. 前記所定範囲は、前記電源周波数又はその2倍の±10%の範囲である、請求項7に記載の部分放電検出装置。
  9. 前記周期成分検出部は、前記超音波センサにより検出された超音波の時間波形の時間−周波数解析により、前記超音波の周期成分を検出する、請求項7又は請求項8に記載の部分放電検出装置。
  10. 前記周期成分検出部は、前記超音波センサにより検出された超音波の時間波形に対する短時間フーリエ変換、ウェーブレット変換、又はウィグナー分布関数により、前記超音波の周期成分を検出する、請求項9に記載の部分放電検出装置。
  11. 前記周期成分検出部は、前記超音波センサにより検出された超音波又はその包絡線検波波形に対する高速フーリエ変換により、前記超音波の周期成分を検出する、請求項7又は請求項8に記載の部分放電検出装置。
  12. 前記超音波センサの出力を増幅して前記周期成分検出部に送るプリアンプと、前記超音波センサと前記プリアンプを接続する信号線が挿通されたフェライトコアとをさらに備える、請求項7から請求項11のいずれか1項に記載の部分放電検出装置。
  13. 前記超音波センサの出力を増幅して前記周期成分検出部に送るプリアンプをさらに備え、このプリアンプは超音波センサに内蔵されている、請求項7から請求項11のいずれか1項に記載の部分放電検出装置。
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