JP3755313B2 - 搬送方法及び搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被搬送物を複数の搬送ローラに載せて搬送する搬送方法及び搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の製造分野においては、多くの場合、自動化された一連の組立ラインによって電子機器が製造される。このような組立ラインは、電子機器の製造途中品に対して種々の工程を順々に実行できるように構成される。そして、各工程への部品の供給や、各工程間での製造途中品の移送にあたっては、それらの部品や製造途中品を搬送するための搬送装置が使用される。
【0003】
このような搬送装置として、従来、製造途中品等を搬送ローラに載せて搬送する構造の搬送装置が知られている。この種の搬送装置における搬送ローラの駆動方法としては、モータ等といった駆動源の動力をギヤを介して搬送ローラへ伝達する構造や、駆動源の動力を樹脂製の丸ベルトを介して搬送ローラへ伝達する構造や、駆動源の動力をタイミングプーリ及びそれに巻回されたタイミングベルトを介して搬送ローラへ伝達する構造等といった各種の構造が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の搬送装置においては、ギヤの噛合い部分や、各種ベルトと各種プーリとの接触部分に塵が発生し、搬送している部品や製造途中品にその塵が付着して、結果的に電子機器の製品品質を低下させるおそれがある。電子機器の中でも特にクリーン度の高い環境で組み立てられる液晶装置等に関しては、搬送装置からの塵の発生によって製品の歩留りが悪くなり、よって、生産性を向上させることができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、搬送装置において塵等の発生のないクリーンな環境を維持した状態で搬送ローラを用いて被搬送物を搬送できるようにすることを目的とする。特に、搬送ローラの回転軸線とそれを駆動する駆動軸の軸線とを食い違い直交状態に配置する場合でも、クリーンな環境を維持できる搬送装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記の目的を達成するため、本発明に係る搬送方法は、被搬送物を複数の搬送ローラに載せて搬送する搬送方法において、個々の搬送ローラに対応してローラ側磁石を回転可能に設け、前記ローラ側磁石に対向する位置に駆動側磁石を回転可能に設け、
前記駆動側磁石を回転駆動する駆動手段を設け、前記ローラ側磁石の回転軸線と前記駆動側磁石の回転軸線とを食い違い直交状態に配置し、前記ローラ側磁石の着磁領域及び前記駆動側磁石の着磁領域の少なくとも一方は、前記ローラ側磁石と前記駆動側磁石が互いに対向する所で両方の着磁領域の平面的に重なる面積が広くなるように各々の回転軸線に対して偏りを持って形成され、前記ローラ側磁石及び前記駆動側磁石の少なくとも一方の前記着磁領域は、各々の回転軸線から放射状に延びる複数の領域を有し、当該領域は、前記ローラ側磁石の回転軸線と前記駆動側磁石の回転軸線との食い違い距離を半径とする円の接線によって区画される領域であることを特徴とする。
【0007】
上記構成において、「食い違い直交状態」とは、ローラ側磁石の回転軸線と駆動側磁石の回転軸線とが互いにぶつかり合うことなく適宜の距離をおいてすれ違っており、それらを真上から透過して平面的に見ると互いに略直角の位置関係にあるような状態のことである。従って、ローラ側磁石の回転軸線と駆動側磁石の回転軸線の両方が同一平面上に存在して位置することがなく交わることの無い状態を示すものである。
【0008】
本発明によれば、ローラ側磁石の着磁領域及び駆動側磁石の着磁領域の少なくとも一方が上記のような偏りを持って形成されるので、ローラ側磁石の回転軸線と駆動側磁石の回転軸線とが食い違い直交状態に配置される場合においても、駆動側磁石とローラ側磁石との間に強力な磁力を形成でき、そのため、駆動側磁石の回転力を十分にローラ側磁石に伝達でき、その結果、搬送ローラを十分なトルクで回転させることができる。
【0009】
このように、ローラ側磁石の回転軸線と駆動側磁石の回転軸線とを食い違い直交状態に配置すれば、両方の回転軸線がぶつかり合うことがなくなって、互いに距離をおいてすれ違うので、搬送ローラとその駆動系との連結部分に空間的な余裕が生じ、その結果、搬送ローラやその駆動系に関する設計の自由度が増大する。
【0010】
また、搬送ローラを用いて搬送を行う際、駆動側磁石とローラ側磁石とは互いに機械的に接触又は噛合うことなく動力を伝達するので、ギヤやベルト等を用いた従来の動力伝達構造のように接触や噛合い等によって動力を伝達する場合に見受けられる塵の発生がなくなり、よって、搬送作業の全般にわたってクリーンな環境を維持できる。このことは、液晶装置のように塵の存在を嫌う製品を搬送する上で非常に有利である。
上記構成の搬送方法に関しては、ローラ側磁石及び駆動側磁石の少なくとも一方は回転軸線から放射状に延びる複数の着磁領域を有するように形成できる。そしてその場合、それらの着磁領域は、ローラ側磁石の回転軸線と駆動側磁石の回転軸線との食い違い距離を半径とする円の接線によって区画される領域とすることができる。これにより、ローラ側磁石の着磁領域と駆動側磁石の着磁領域とが、各磁石の回転軸線の食い違い量に対応した偏りを持って対面できるようにすることができる。
【0011】
(2) また、上記(1)と同様に、ローラ側磁石及び駆動側磁石の少なくとも一方が回転軸線から放射状に延びる複数の着磁領域を有するように形成される場合、それらの着磁領域は、ローラ側磁石の回転軸線と駆動側磁石の回転軸線との食い違い距離を半径とする円の接線を中心線とする領域とすることができる。例えば、その領域は、円の接線を中心線とする楕円領域、円領域、長方形領域、正方形領域、その他の形状の領域とすることができる。
【0012】
(3)上記構成の搬送方法において、ローラ側磁石及び駆動側磁石の着磁領域は、N極とS極とが複数回交互に繰返して配置される磁極パターンを有するように形成することができる。この構成によれば、ローラ側磁石と駆動側磁石とが対向する部分にN極とS極とを交互に連続して持ち運ぶことができるので、駆動側磁石の駆動力を効率良く、しかも滑らかにローラ側磁石に伝達することができる。
【0013】
(4) 次に、本発明に係る搬送装置は、被搬送物を複数の搬送ローラの上に載せて搬送する搬送装置において、個々の搬送ローラに対応して設けられると共に回転するローラ側磁石と、前記ローラ側磁石に対向して回転可能に配置される駆動側磁石と、前記駆動側磁石を回転駆動する駆動手段とを有し、前記ローラ側磁石の回転軸線と前記駆動側磁石の回転軸線とは食い違い直交状態に配置され、前記ローラ側磁石の着磁領域及び駆動側磁石の着磁領域の少なくとも一方は、前記ローラ側磁石と前記駆動側磁石が互いに対向する所で両方の着磁領域の平面的に重なり面積が広くなるように前記回転軸線に対して偏りを持って形成され前記ローラ側磁石及び前記駆動側磁石の少なくとも一方の前記着磁領域は、前記回転軸線から放射状に延びる複数の領域を有し、当該領域は、前記ローラ側磁石の前記回転軸線と前記駆動側磁石の前記回転軸線との食い違い距離を半径とする円の接線によって区画される領域であることを特徴とする。
【0014】
(5) また、上記(4)と同様に、ローラ側磁石及び駆動側磁石の少なくとも一方が回転軸線から放射状に延びる複数の着磁領域を有するように形成される場合、それらの着磁領域は、ローラ側磁石の回転軸線と駆動側磁石の回転軸線との食い違い距離を半径とする円の接線を中心線とする領域とすることができる。例えば、その領域は、円の接線を中心線とする楕円領域、円領域、長方形領域、正方形領域、その他の形状の領域とすることができる。
【0015】
この搬送装置によれば、ローラ側磁石の着磁領域及び駆動側磁石の着磁領域の少なくとも一方が上記のような偏りを持って形成されるので、ローラ側磁石の回転軸線と駆動側磁石の回転軸線とが食い違い直交状態に配置される場合においても、駆動側磁石とローラ側磁石との間に強力な磁力を形成でき、そのため、駆動側磁石の回転力を十分にローラ側磁石に伝達でき、その結果、搬送ローラを十分なトルクで回転させることができる。
【0016】
このように、ローラ側磁石の回転軸線と駆動側磁石の回転軸線とを食い違い直交状態に配置すれば、両方の回転軸線がぶつかり合うことがなくなって、互いに距離をおいてすれ違うので、駆動系と搬送ローラとの連結部分に空間的な余裕が生じ、その結果、駆動系や搬送ローラに関する設計の自由度が増大する。
【0017】
また、搬送ローラを用いて搬送を行う際、駆動側磁石とローラ側磁石とは互いに機械的に接触又は噛合うことなく動力を伝達するので、ギヤやベルト等を用いた従来の動力伝達構造のように接触や噛合い等によって動力を伝達する場合に見受けられる塵の発生がなくなり、よって、搬送作業の全般にわたってクリーンな環境を維持できる。このことは、液晶装置のように塵の存在を嫌う製品を搬送する上で非常に有利である。
【0018】
(6) 上記構成の搬送装置において、ローラ側磁石及び駆動側磁石の着磁領域は、N極とS極とが複数回交互に繰返して配置される磁極パターンを有するよに形成することができる。この構成によれば、ローラ側磁石と駆動側磁石とが対向する部分にN極とS極とを交互に連続して持ち運ぶことができるので、駆動側磁石の駆動力を効率良く、しかも滑らかにローラ側磁石に伝達することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明に係る搬送装置の一実施形態を示している。特に、図1は正面図を示し、図2は平面図を示している。ここに示す搬送装置1は、例えば、塵を嫌う被搬送物2を矢印Aのように搬送するために用いられる。この被搬送物2としては、液晶装置等といった電子機器の製造途中品や、電子機器のための部品や、それら各種の品物を保持するための保持治具等が考えられる。
【0022】
搬送装置1は、被搬送物2の搬送方向Aに沿って平行に配設された一対のフレーム3と、これらのフレーム3の間に間隔を開けて支持された複数の搬送ローラ4と、各搬送ローラ4を回転させるために一方のフレーム3に設けられた動力装置6と、そしてその動力装置6からの駆動力を各搬送ローラ4へ伝達する動力伝達装置5とを含んで構成される。
【0023】
フレーム3には互いに対向して配設された軸受8が設けられ、各搬送ローラ4の両端に備えられた軸4aがこれらの軸受8に挿通され、これにより、各搬送ローラ4がフレーム3の所定位置に回転可能に支持されている。
【0024】
動力装置6は、モータ等といった回転動力源を収容した動力ボックス9と、回転動力源の出力回転数を調節するためのギヤ等が収容されたギヤボックス11とと、継手12によってギヤボックス11の出力軸11aに連結された駆動軸13とを有する。駆動軸13の両端はフレーム3に設けられた軸受14によって回転可能に支持され、さらに、ストッパ16によって駆動軸13の軸方向の移動が規制されている。
【0025】
各搬送ローラ4の回転軸線O1と駆動軸13の回転軸線O2とは、図3に示すように食い違い直交状態に配置される。ここにいう、食い違い直交状態とは、回転軸線01と回転軸線O2とが互いにぶつかり合うことなく適宜の距離dをおいてすれ違っており、それらを平面的に見ると互いに直角の位置関係にあるような状態のことである。
【0026】
動力伝達装置5は、各搬送ローラ4に対応して動力装置6の駆動軸13に取り付けられた円筒状の複数の駆動側永久磁石17と、それらの駆動側永久磁石17に対向するように各搬送ローラ4の軸4aに取り付けられた円盤状の複数のローラ側永久磁石18とを含んで構成される。これらの永久磁石17及び18は、互いに接触することなく適宜の間隔をもって近接して配置される。
【0027】
駆動側永久磁石17の円筒周面には、複数のN極と複数のS極とが円周方向に交互に繰返して着磁され、これにより磁石17は多極磁石として構成されている。他方、ローラ側永久磁石18の円盤表面には、図4に示すように、その回転軸線O1から放射状に延びる複数の着磁領域19N及び19Sが交互に配列される。これらの着磁領域のうち、着磁領域19Nには磁石のN極が着磁され、着磁領域19Sには磁石のS極が着磁される。
【0028】
これらの着磁領域19N及び19Sは、搬送ローラ4の回転軸線O1と駆動軸13の回転軸線O2との食い違い距離dを半径とする円Cの接線によって区画されている。接線によって区画される各々のN極またはS極の着磁領域は、ローラ側永久磁石の外周に向うにしたがい領域が拡張されている。従って、駆動側磁石17の着磁領域とローラ側磁石18の着磁領域とは、それらの磁石17及び18が互いに対向する所でそれらの着磁領域の重なり面積が最も広く且つ長くなるような位置関係になっている。すなわち、駆動側磁石17の回転軸に対する側面(円筒の外周面)に存在するN極及びS極の着磁領域と、ローラ側磁石28の円盤上に存在するN極及びS極の着磁領域とが互いに接触すること無く対向し、双方の着磁領域の平面的に重なる領域が大きくなるような構成になっている。
【0029】
この構成により、駆動側磁石17とローラ側磁石18との間で磁気吸引力及び磁気反発力が生じ、その結果、駆動軸13の回転が搬送ローラ4へ伝達される。例えば、図3において、駆動軸13を矢印D方向へ回転させると、駆動側磁石17も同じ方向へ回転し、そのため、これと引き合うローラ側磁石18が矢印E方向へ回転する。すると、ローラ側磁石18と一体である搬送ローラ4の全体が矢印E方向へ回転し、その結果、図1において被搬送物2が矢印A方向へ移動する。
【0030】
なお、各着磁領域19N及び19Sの個々の着磁領域内における平面的な磁力分布は均一である。つまり、着磁領域19Nと着磁領域19Sとにわたる磁力の極性変化は、それらの領域間で徐々に変化するのではなく、両領域の境界線のところで一気に極性が変化する。そして、磁力の強さは円盤の表面位置、すなわち駆動側磁石17に対向する面が最も強く、円盤の厚さ方向に従って徐々に弱くなって行く。
【0031】
本実施形態の搬送装置では、上記のように、非接触状態で近接する駆動側永久磁石17及びローラ側永久磁石18を介して駆動軸13の回転を搬送ローラ4に伝達するため、ギヤの噛合いや、ベルトとプーリとの接触を用いた従来の搬送装置に比較して、構造を簡単にすることができ、しかも塵の発生を防止できる。従って、塵を嫌う精密電子機器、例えば液晶装置を被搬送物とする場合に、その被搬送物が塵によって悪影響を受けることを防止でき、それ故、歩留りを改善して生産性を向上させることができる。
【0032】
また、駆動軸13は、搬送ローラ4に対して直角方向に延びる長尺の一本の軸部材であり、その長手方向に沿って駆動側磁石17が複数設けられるため、駆動側磁石17とローラ側磁石18とを一対一で対応させることができ、駆動軸13の回転をそれらの磁石17及び18を介して各搬送ローラ4へ直に伝達できる。
【0033】
従って、搬送ローラ4は、隣接する他の搬送ローラ4の回転状態に影響される心配がなく、例えば3本の搬送ローラ4のうち中央の1本が何等かの理由によって回転しない場合でも、被搬送物2が3本の搬送ローラ4に跨る大きさであれば、その被搬送物2を両脇の搬送ローラ4の回転によって確実に搬送できる。
【0034】
また、本実施形態では、動力ボックス9の出力回転方向を逆転させたり、ギヤボックス11の出力軸の回転方向を逆転させることにより、搬送ローラ4の回転方向、すなわち被搬送物2の搬送方向を容易に反転させることができる。また、図2に符号17aで示すように、駆動側磁石17を駆動軸13に沿ってずらせることにより、搬送ローラ4の回転方向を反転させることができる。また、駆動軸13の長手方向において、駆動側磁石17はいずれのローラ側磁石18にも物理的に干渉しないので、駆動軸13の取付け及び取外しを容易に行うことができる。
【0035】
さらに本実施形態によれば、図4に示すように、ローラ側磁石18の着磁領域19N及び19Sが回転軸線O1に対して偏りを持って形成されるので、ローラ側磁石18の回転軸線O1と駆動側磁石17の回転軸線O2とが食い違い直交状態に配置される場合においても、駆動側磁石17とローラ側磁石18との間に強力な磁力を形成でき、そのため、駆動側磁石17の回転力を十分にローラ側磁石18に伝達でき、その結果、搬送ローラ4を十分なトルクで回転させることができる。
【0036】
そしてそのように、ローラ側磁石18の回転軸線O1と駆動側磁石17の回転軸線O2とを食い違い直交状態に配置すれば、両方の回転軸線O1及びO2がぶつかり合うことがなくなって、互いに距離dをおいてすれ違うので、駆動軸13及び駆動側磁石17を含む駆動系と搬送ローラ4との連結部分に空間的な余裕が生じ、その結果、駆動系や搬送ローラ4に関する設計の自由度が増大する。
【0037】
また、本実施例では搬送ローラ4の片側一方に動力装置6からの駆動力を各搬送ローラ4へ伝達する駆動軸13及び動力伝達装置5等を設けてあるが、搬送ローラ4の両側に同様の駆動軸及び動力伝達装置等を設けても良い。
【0038】
(第2実施形態)
図5は、本発明に係る搬送装置の他の実施形態に含まれる動力伝達装置25を示している。この動力伝達装置25が用いられる搬送装置の全体的な構成は図1及び図2に示すものと同じ構成を採用できる。ここに示す動力伝達装置25が、図4に示した動力伝達装置5と異なる点は、ローラ側永久磁石28に形成される着磁領域19N及び19Sに改変を加えたことである。
【0039】
図4に示す実施形態では、搬送ローラ4の回転軸線O1と駆動軸13の回転軸線O2との食い違い距離dを半径とする円Cの接線によって着磁領域19N及び19Sを区画した。これに対し、図5に示す本実施形態では、回転軸線O1と回転軸線O2との食い違い距離dを半径とする円Cの接線を中心とする楕円領域を着磁領域19N及び19Sとしたことである。
【0040】
この方法によっても、食い違い直交状態に配置された一対の磁石17及び28の間に強い磁力を発生でき、よって、駆動軸13の回転を十分なトルクで搬送ローラ4へ伝達できる。なお、本実施形態における着磁領域19N及び19Sの形状は、楕円形状に限られることはなく、円形状、正方形状、長方形状、その他の任意の形状とすることができる。
【0041】
(第3実施形態)
図6は、本発明に係る搬送装置のさらに他の実施形態に含まれる動力伝達装置35を示している。この動力伝達装置35が用いられる搬送装置の全体的な構成は図1及び図2に示すものと同じ構成を採用できる。ここに示す動力伝達装置35が、図3に示した動力伝達装置5と異なる点は、食い違い直交状態に配置される一対の回転軸線O1及びO2に設けられる永久磁石を入れ替えたことである。
【0042】
具体的には、図3の実施形態では、駆動側回転軸線O2に円筒状永久磁石17を設け、ローラ側回転軸線O1に円盤状の永久磁石18を設けた。これに対し、図6に示す本実施形態では、駆動側回線軸線O2に円盤状永久磁石37を設け、ローラ側回転軸線O1に円筒状永久磁石38を設けた。そして、駆動側の磁石37の表面に偏りを持った放射状の着磁領域19N及び19Sを形成した。
【0043】
この方法によっても、食い違い直交状態に配置された一対の磁石37及び38の間に強い磁力を発生でき、よって、駆動軸13の回転を十分なトルクで搬送ローラ4へ伝達できる。
【0044】
(第4実施形態)
図7は、本発明に係る搬送装置のさらに他の実施形態に含まれる動力伝達装置45を示している。この動力伝達装置45が用いられる搬送装置の全体的な構成は図1及び図2に示すものと同じ構成を採用できる。ここに示す動力伝達装置45が、図3に示した動力伝達装置5と異なる点は、食い違い直交状態に配置される一対の回転軸線O1及びO2の両方に、それぞれ、傘車形状の永久磁石47及び48を設けたことである。すなわち、駆動側磁石及びローラ側磁石の着磁領域の対向面を共に傾斜或いはテーパーを持たせて設けたものであり、各回転軸線O1及びO2に対して各永久磁石47及び48の非接触の対向面が略平行又は略垂直に位置するものでなく、傾斜或いはテーパーを持つものである。
【0045】
この場合にも、磁石47及び48のいずれが一方に、図4に示したローラ側磁石18に形成したような偏りを持った着磁領域19N及び19Sを形成することにより、食い違い直交状態に配置された一対の軸線間で動力を伝達できる。
【0046】
(第5実施形態)
図1及び図2に示した搬送装置は、塵の発生を嫌う精密電子機器である液晶装置を製造する際に、その液晶装置の製造途中品や、液晶装置のための部品を搬送するために好適に用いることができる。
【0047】
液晶装置は、例えば図8に示すように、液晶パネル21に配線板22や、バックライト23等といった付帯要素を組み付けることによって形成される。配線板22の上には一般に液晶駆動用IC24が実装される。液晶パネル21は、例えば一対の基板26a及び26bをシール材31によって互いに接合し、両基板間に液晶を封入し、さらに両基板26a及び26bの外側表面に偏光板32を貼着する等といった工程を経て形成される。また、両基板26a及び26bの内側表面には、電極や配向膜等が形成され、さらに、必要に応じてアクティブ素子、カラーフィルタ等が形成される。
【0048】
液晶装置を製造するにあたっては、上記のような種々の工程を経なければならず、その際には、液晶装置の製造途中品や必要部品を各工程へ運搬しなければならない。図1及び図2に示した搬送装置は、そのような液晶装置の製造途中品等の搬送に好適に用いられる。
【0049】
周知の通り、液晶装置はミクロン単位の精度をもって製造されるものであり、その製造過程において製造途中品等に塵等が付着すると、不良品が発生して歩留りが低下するおそれがある。しかしながら、磁石による磁力結合を利用して動力を伝達することにより、機械的な接触部や噛合い部等を排除した本実施形態の搬送装置によれば、塵等の発生がなくなるので、不良品の発生を格段に抑えることができる。
【0050】
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
【0051】
例えば、図3に示す実施形態において、ローラ側永久磁石18は円盤形状に限られず、着磁領域の個数に応じた多角形状に形成することができる。
【0052】
また、図1及び図2に示す実施形態では、駆動軸13を長尺に形成し、その駆動軸13に各ローラ側磁石18に対応させて複数の駆動側磁石17を設けたが、この構造に代えて、駆動軸13を短尺状に形成し、動力装置6に一番近い搬送ローラ4だけに回転を伝達するように駆動側磁石17を1つだけ設け、さらに、各ローラ側磁石18の間に磁石から成る中間車を設け、これらの中間車を介して順次、他の搬送ローラ4に回転を伝達することもできる。
【0053】
また、更に、上記によるいずれの実施例においても動力装置に対して一方の側に駆動軸を長尺状に延長して動力伝達装置等を設けて搬送ローラにより被搬送物を搬送するものであったが、動力装置に対して両方の側に設けるものであっても良く、また駆動軸に対して両側或いは両端に動力装置がそれぞれ配置される構成であっても良い。
【0054】
さらに、本発明に係る搬送装置は、液晶装置に限られず種々の被搬送物を搬送するために用いることができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明に係る搬送方法及び搬送装置によれば、ローラ側磁石の着磁領域及び駆動側磁石の着磁領域の少なくとも一方が偏りを持って形成されるので、ローラ側磁石の回転軸線と駆動側磁石の回転軸線とが食い違い直交状態に配置される場合においても、駆動側磁石とローラ側磁石との間に強力な磁力を形成でき、そのため、駆動側磁石の回転力を十分にローラ側磁石に伝達でき、その結果、搬送ローラを十分なトルクで回転させることができる。
【0056】
このように、ローラ側磁石の回転軸線と駆動側磁石の回転軸線とを食い違い直交状態に配置すれば、両方の回転軸線がぶつかり合うことがなくなって、互いに距離をおいてすれ違うので、駆動系と搬送ローラとの連結部分に空間的な余裕が生じ、その結果、駆動系や搬送ローラに関する設計の自由度が増大する。
【0057】
また、搬送ローラを用いて搬送を行う際、駆動側磁石とローラ側磁石とは互いに機械的に接触又は噛合うことなく動力を伝達するので、ギヤやベルト等を用いた従来の動力伝達構造のように接触や噛合い等によって動力を伝達する場合に見受けられる塵の発生がなくなり、よって、搬送作業の全般にわたってクリーンな環境を維持できる。このことは、液晶装置等のように塵の存在を嫌う製品を搬送する上で非常に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送装置の一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1に示す搬送装置の平面図である。
【図3】図1に示す搬送装置の要部である動力伝達系の近傍を示す斜視図である。
【図4】図3に示す動力伝達系の正面図である。
【図5】本発明に係る搬送装置の他の実施形態を構成する動力伝達系を示す正面図である。
【図6】本発明に係る搬送装置のさらに他の実施形態を構成する動力伝達系を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る搬送装置のさらに他の実施形態を構成する動力伝達系を示す斜視図である。
【図8】被搬送物の一例である液晶装置の一例を分解して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 搬送装置
2 被搬送物
3 フレーム
4 搬送ローラ
4a 搬送ローラの軸
5 動力伝達装置
6 動力装置
13 駆動軸
17 駆動側永久磁石
18 ローラ側永久磁石
19N,19S 着磁領域
25 動力伝達装置
28 ローラ側永久磁石
35 動力伝達装置
37 円盤状永久磁石
38 円筒状永久磁石
45 動力伝達装置
47,48 永久磁石
d 食い違い軸間距離
O1 搬送ローラの軸線
O2 駆動軸の軸線
Claims (6)
- 被搬送物を複数の搬送ローラに載せて搬送する搬送方法において、
個々の搬送ローラに対応してローラ側磁石を回転可能に設け、
前記ローラ側磁石に対向する位置に駆動側磁石を回転可能に設け、
前記駆動側磁石を回転駆動する駆動手段を設け、
前記ローラ側磁石の回転軸線と前記駆動側磁石の回転軸線とを食い違い直交状態に配置し、
前記ローラ側磁石の着磁領域及び前記駆動側磁石の着磁領域の少なくとも一方は、前記ローラ側磁石と前記駆動側磁石が互いに対向する所で両方の着磁領域の平面的に重なる面積が広くなるように各々の回転軸線に対して偏りを持って形成され、
前記ローラ側磁石及び前記駆動側磁石の少なくとも一方の前記着磁領域は、各々の回転軸線から放射状に延びる複数の領域を有し、当該領域は、前記ローラ側磁石の回転軸線と前記駆動側磁石の回転軸線との食い違い距離を半径とする円の接線によって区画される領域であることを特徴とする搬送方法。 - 被搬送物を複数の搬送ローラに載せて搬送する搬送方法において、
個々の搬送ローラに対応してローラ側磁石を回転可能に設け、
前記ローラ側磁石に対向する位置に駆動側磁石を回転可能に設け、
前記駆動側磁石を回転駆動する駆動手段を設け、
前記ローラ側磁石の回転軸線と前記駆動側磁石の回転軸線とを食い違い直交状態に配置し、
前記ローラ側磁石の着磁領域及び前記駆動側磁石の前記着磁領域の少なくとも一方は、前記ローラ側磁石と前記駆動側磁石が互いに対向する所で両方の着磁領域の平面的に重なる面積が広くなるように各々の回転軸線に対して偏りを持って形成され、
前記ローラ側磁石及び前記駆動側磁石の少なくとも一方の着磁領域は、前記回転軸線から放射状に延びる複数の領域を有し、当該領域は、前記ローラ側磁石の前記回転軸線と前記駆動側磁石の前記回転軸線との食い違い距離を半径とする円の接線を中心線とする領域であることを特徴とする搬送方法。 - 請求項1または請求項2のいずれかに記載の搬送方法において、
前記ローラ側磁石及び前記駆動側磁石の前記着磁領域は、N極とS極とが複数回交互に繰返して配置される磁極パターンを有することを特徴とする搬送方法。 - 被搬送物を複数の搬送ローラの上に載せて搬送する搬送装置において、
個々の搬送ローラに対応して設けられると共に回転するローラ側磁石と、
前記ローラ側磁石に対向して回転可能に配置される駆動側磁石と、
前記駆動側磁石を回転駆動する駆動手段とを有し、
前記ローラ側磁石の回転軸線と前記駆動側磁石の回転軸線とは食い違い直交状態に配置され、前記ローラ側磁石の着磁領域及び駆動側磁石の着磁領域の少なくとも一方は、前記ローラ側磁石と前記駆動側磁石が互いに対向する所で両方の着磁領域の平面的に重なり面積が広くなるように前記回転軸線に対して偏りを持って形成され
前記ローラ側磁石及び前記駆動側磁石の少なくとも一方の前記着磁領域は、前記回転軸線から放射状に延びる複数の領域を有し、当該領域は、前記ローラ側磁石の前記回転軸線と前記駆動側磁石の前記回転軸線との食い違い距離を半径とする円の接線によって区画される領域であることを特徴とする搬送装置。 - 被搬送物を複数の搬送ローラの上に載せて搬送する搬送装置において、
個々の搬送ローラに対応して設けられると共に回転するローラ側磁石と、
前記ローラ側磁石に対向して回転可能に配置される駆動側磁石と、
前記駆動側磁石を回転駆動する駆動手段とを有し、
前記ローラ側磁石の回転軸線と前記駆動側磁石の回転軸線とは食い違い直交状態に配置され、前記ローラ側磁石の着磁領域及び駆動側磁石の着磁領域の少なくとも一方は、前記ローラ側磁石と前記駆動側磁石が互いに対向する所で両方の着磁領域の平面的に重なり面積が広くなるように前記回転軸線に対して偏りを持って形成され
前記ローラ側磁石及び前記駆動側磁石の少なくとも一方の前記着磁領域は、前記回転軸線から放射状に延びる複数の領域を有し、当該領域は、前記ローラ側磁石の前記回転軸線と前記駆動側磁石の前記回転軸線との食い違い距離を半径とする円の接線を中心線とする領域であることを特徴とする搬送装置。 - 請求項1または請求項2のいずれかに記載の搬送装置おいて、
前記ローラ側磁石及び前記駆動側磁石の前記着磁領域は、N極とS極とが複数回交互に繰返して配置される磁極パターンを有することを特徴とする搬送装置。
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