JP3754425B2 - ビデオカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はビデオカメラに関し、実際の録画が開始されたときには正確で安定したホワイトバランス制御ができるよう工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラでは、白い被写体を撮影したときに白い再生画像が得られるようにホワイトバランスの制御をしている。ホワイトバランスの制御は、カメラの赤信号回路と青信号回路の利得の調整を、緑信号を基準として行う。
【0003】
オートホワイトバランス(AWB)回路の中で画像積分形のオートホワイトバランス回路では、撮像画面全体の色信号成分を積分すると、無彩色になるという知見をもとに制御をしている。
【0004】
画像積分形のオートホワイトバランス回路では、色信号成分を積分していくが、このとき、画面全体の色信号を全て取り込んで積分する全画面積分タイプと、画面を複数のエリアに分け、各エリア毎に色信号を取り込んで積分する分割画面積分タイプがある。
【0005】
ここで図3を参照して分割画面積分タイプの概要を説明する。図3に示すように画面は例えば20(=5×4)エリアに分割されている(各エリアを示すのに符号a1〜a20を付している。なお、実際には精度をあげるために分割数は多いが説明を簡単にするため20分割の例を挙げて説明する。)。そして第1の垂直走査期間(以下「V期間」と略す)ではエリアa1の信号成分を積分して積分値i1を得、第2のV期間ではエリアa2の信号成分を積分して積分値i2を得、以下同様にして1V期間毎に各エリアa3,a4,a5…の積分演算を続け、第20のV期間ではエリアa20の積分値i20を得る。そして積分値i1〜i20のうち略白となるデータを選択し、選択したデータ群を用いて被写体の色温度を検出し、ホワイトバランス制御をしている。このように略白となるエリアのデータを選択してホワイトバランス制御をしているので、一般に分割画面積分タイプは全画面積分タイプに比べ精度が良い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで本発明を組み込んだビデオカメラに搭載しているICの積分器では1V期間(=1フィールド期間)に1回しか積分演算ができない。このため分割画面積分タイプのオートホワイトバランスでは、1回のホワイトバランス制御をするのに、「1V期間×分割エリア数」の時間がかかり、色温度の急激な変化に追従できないという問題があった。なお全画面積分タイプでは、ホワイトバランス制御をするためのデータ演算は、1V期間でできる。
【0007】
本発明は、上記従来技術に鑑み、パワーセーブモードを有するビデオカメラにおいて録画開始直後から正確なオートホワイトバランス制御を行うことのできるビデオカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明のビデオカメラは、
電源スイッチが投入されていても録画ボタンが投入されていないときには実際の録画が行われず、電源スイッチが投入されているときに録画ボタンが投入されるとその後に所定時間経過してから実際の録画が開始されるパワーセーブモードを備えたビデオカメラにおいて、
電源スイッチが投入されている状態でビデオカメラの録画ボタンを投入した際に、録画ボタン投入後所定期間は高速ではあるが精度の低いオートホワイトバランス制御を行う第1のモードでオートホワイトバランス制御を行い、その後は低速ではあるが精度の高いオートホワイトバランス制御を行う第2のモードでオートホワイトバランス制御を行うことを特徴とする。
【0009】
この場合、所定期間とはあらかじめ設定した一定時間であること、
または、所定期間とは録画ボタン投入から実際の録画が開始されるまでの時間であること、
または、実際の録画開始はアイリスが安定したことを条件として始まることを特徴とする。
【0010】
また本発明のビデオカメラは、
撮像画像に応じた画像信号が入力されると共に、撮像画面を多数のエリアに分割し1つのエリアに入る画像信号を1フィールド期間かけて出力でき、且つ画像信号を出力することのできる1つのエリアを1フィールド期間周期で順次シフトさせていく画面分割モードと、1画面に入った全ての画像信号を1フィールド期間で出力する全画面モードとを有する画面分割手段と、
画面分割手段から出力される画像信号を積分して積分値を1フィールド期間毎に出力する積分手段と、
積分手段から出力される積分値を基に、画像信号を出力している画面の画像の平均が略白となるかどうか判定し、略白と判定したときの積分値に応じたホワイトバランス制御信号を出力する制御手段と、
ホワイトバランス制御信号に応じて原色信号のレベルを調整してホワイトバランス制御をするホワイトバランス回路と、を備えたオートホワイトバランス装置が搭載されており、
前記制御手段は、第1のモードでは全画面モードを選び、第2のモードでは画面分割モードを選ぶことを特徴とする。
【0011】
また本発明のビデオカメラは、
撮像画像に応じた画像信号が入力されると共に、撮像画面を多数のエリアに分割し1つのエリアに入る画像信号を1フィールド期間かけて出力でき、且つ画像信号を出力することのできる1つのエリアを1フィールド期間周期で順次シフトさせていく画面分割手段と、
画面分割手段から出力される画像信号を積分して積分値を1フィールド期間毎に出力する積分手段と、
積分手段から出力される積分値を基に、画像信号を出力している画面の画像の平均が略白となるかどうか判定し、略白と判定したときの積分値に応じたホワイトバランス制御信号を出力する制御手段と、
ホワイトバランス制御信号に応じて原色信号のレベルを調整してホワイトバランス制御をするホワイトバランス回路と、を備えたオートホワイトバランス装置が搭載されており、
前記制御手段は、第1のモードでは画面分割手段のエリア分割数を少なくし、第2のモードでは画面分割手段のエリア分割数を多くするよう指令することを特徴とする。
【0012】
【作用】
本発明では、録画ボタン投入から所定期間は高速なホワイトバランス制御をし、その後は低速なホワイトバランス制御をする。
【0013】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明を組み込んだビデオカメラの撮像系を示す回路図である。同図に示すようにレンズ1により形成された光学像がCCD3の受光面に結像され、CCD3からは撮像信号Sが出力される。撮像信号Sは、サンプルホールド及びAGC回路5にてサンプルホールド処理及びゲイン調整され、更にA/Dコンバータ7によりデジタル信号に変換されてから、信号処理回路部9の輝度信号処理回路11及び色分離回路13と、色分離回路15に入力される。
【0015】
輝度信号処理回路11は、信号処理によりデジタルの輝度信号DYを作って出力し、この輝度信号DYはD/Aコンバータ17によりアナログの輝度信号Yに変換されて出力される。色分離回路13は、信号処理により三種の原色信号R,G,Bを作って出力する。原色信号R,G,Bは、ホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontに応じホワイトバランス回路19にてホワイトバランス制御(ゲイン調整)され、ホワイトバランス制御された原色信号R,G,Bは色信号処理回路21により信号処理されてデジタルの色信号DCとなる。この色信号DCは、D/Aコンバータ23によりアナログの色信号Cに変換されて出力される。
【0016】
前記色分離回路15は信号処理をしてデジタルの輝度信号Y及び色合成信号C ,C を出力する。この色分離回路15の後段には、画面分割回路25,積分器27及びマイクロコンピュータ29が接続されている。マイクロコンピュータ29は、マトリクス演算部31,略白判定部33,加算平均部35,制御値演算部37及び画面分割制御部39を有している。
【0017】
画面分割回路25は、画面分割制御部39から全画面指令を受けているときには、1V期間に全画面の信号Y,C,Cを出力し、分割画面指令を受けているときには、1V期間に1つの分割エリア内にある信号Y,C,Cのみを出力する。積分器27は、積分処理をし、輝度信号Yを積分した輝度積分値IYと、色合成信号C,Cbをそれぞれ積分した色合成積分値IC,ICを出力する。
【0018】
マイクロコンピュータ29のマトリクス演算部31は、マトリクス処理をして、積分値IY,IC,ICから緑積分値IGを赤積分値IR,青積分値IBを求め、更に積分値IGに対する積分値IRの比IR/IGと、積分値IGに対する積分値IBの比IB/IGを求める。
【0019】
略白判定部33は、比IR/IGと比IB/IGの値を基に、信号を取り出した分割エリアの画像が略白であるかどうかを判定する。この判定は次のようにして行う。まず略白判定部33には、図2に示すような黒体放射近似曲線CBL及びオートホワイトバランスの追従範囲A1が設定されている。黒体放射近似曲線CBLは、色温度の異なる光源の下で「白色」の被写体を撮像し、この撮像信号における原色信号R,G,Bの各々の信号レベルの積分値の比IR/IG,IB/IGの相関関係を求めることによって得られる。黒体放射近似曲線CBLの上下には適切なホワイトバランスを行うための追従範囲A1が設けられており、比IR/IG,IB/IGが追従範囲A1に入ったときに、信号を取り出したエリアの画像が略白であると判定する。そして略白であると判定されたエリアから得た信号の比IR/IG,IB/IGのみが加算平均部35に入力される。
【0020】
加算平均部35は、略白と判定された比IR/IG,IB/IGを加算平均し、加算平均値AIR/AIG,AIB/AIGを出力する。制御値演算部37は、加算平均値AIR/AIG,AIB/AIGを基に、最適なホワイトバランス制御ができるホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontを出力する。このホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontを用いホワイトバランス回路19にてホワイトバランス調整が行なわれる。
【0021】
<信号取込パターンを切替えるホワイトバランスの例>
ここで分割画面積分タイプでオートホワイトバランス制御をする際に、制御サイクルを早くして追従性を向上させるときの動作を説明する。まずマイクロコンピュータ29の画面分割制御部39は、図3に示すように画面を20のエリアa1〜a20に分割する分割画面指令を画面分割回路25に出力すると共に、1フィールド期間(1V期間)毎に順に奇数番号のエリアa1,a3,a5,a7,a9,a11,a13,a15,a17,a19から信号を取り出すパターン1と、1フィールド期間(1V期間)毎に順に偶数番号のエリアa2,a4,a6,a8,a10,a12,a14,a16,a18,a20から信号を取り出すパターン2を交互に繰り返す指令を画面分割回路25に出力する。
【0022】
このときの動作を図1のブロック図,図3の分割した画面を示す図及び図4のフローチャートを参照して説明する。パターン1が設定されているときには(図4のステップP1,P2)のときには、第1のフィールド期間においてエリアa1に入る信号Y,C,Cのみが、画面分割回路25から出力され、この信号Y,C,Cを積分した積分値IY,IC,ICが積分器27からマイクロコンピュータ29に入力される(P3)。そしてマトリクス演算部31により、エリアa1内の積分値IY,IC,ICから比IR/IG,IB/IGが求められ(P4)、略白判定部33により略白かどうかを判定し(P5,P6)、略白であるときにはこのときの比IR/IGの値と比IB/IGの値が加算平均部35に加えられる(P7)。略白でないときには加算処理はされない。
【0023】
第2のフィールド期間ではエリアa3に入る信号成分が上述したのと同じ処理がされ(P2〜P7)、同様に1フィールド毎に次々と奇数番号のエリアa5,a7,a9,…a15,a17,a19に入る信号成分について同じ処理がされる(P2〜P7)。エリアa19の処理が終了したら(P8)、パターン1において略白と判定されて加算平均部35に入力されたデータの加算平均値AIR/AIG,AIB/AIGを求める(P9)。この加算平均値は、加算平均部35で加算されたIR/IG,IB/IGの値を、略白と判定したエリア数で割ったものである。つまりエリアa1,a3,a5,a…a15,a17,a19のうち略白と判定されたエリアの各比IR/IG,IB/IGの平均をとったものである。
【0024】
パターン1での加算平均値AIR/AIG,AIB/AIGが得られたらパターン2を設定する(P10)。
【0025】
制御値演算部37は、今回のパターン1で得た加算平均値AIR/AIG,AIB/AIGと、前回すでに行なっているパターン2(これは後述するようにパターン1と同様な動作であるが対象とするエリアは偶数番号のエリアa2,a4,a6…,a18,a20について行うものである)で得た加算平均値AIR/AIG,AIB/AIGとの移動平均をとる(P11)。
【0026】
制御値演算部37は、加算平均部35で求めた移動平均値を基に、最適なホワイトバランス制御をするためのホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontを出力する。かくてパターン1が終了した時点で、換言すると、20エリアのうちその半分の10のエリアa1,a3,…a19での処理が終了した時点で、ホワイトバランス制御ができる。よって20エリアの全処理が終了してからホワイトバランス制御をする従来技術に比べ、制御周期が半分になり、高速となり急激な色温度変化にも追従できる。
【0027】
なお図5はパターン1を選んだときの動作状態を示す説明図である。
【0028】
パターン2が設定されたら(P10,P1,P22)、第11のフィールド期間(パターン1の第10のフィールド期間の次のフィールド期間)においてエリアa2に入る信号Y,C,Cのみが画面分割回路25から出力され、この信号Y,C,Cを積分した積分値IY,IC,ICが積分器27からマイクロコンピュータ29に入力される(P23)。そしてマトリクス演算部31により、エリアa2内の積分値IY,IC,ICから比IR/IG,IB/IGが求められ(P24)、略白判定部33により略白かどうかを判定し(P25,P26)、略白であるときにはこのときの比IR/IGの値と比IB/IGの値が加算平均部35に加えられる(P27)。略白でないときには加算処理はされない。
【0029】
第12のフィールド期間ではエリアa4に入る信号成分が上述したのと同じ処理がされ(P22〜P27)、同様に1フィールド毎に次々と偶数番号のエリアa6,a8,a10,…a16,a18,a20に入る信号成分について同じ処理がされる(P22〜P27)。エリアa20の処理が終了したら(P28)、パターン2において略白と判定されて加算平均部35に入力されたデータの加算平均値AIR/AIG,AIB/AIGを求める(P29)。この加算平均値は、加算平均部35で加算されたIR/IG,IB/IGの値を、略白と判定したエリア数で割ったものである。つまりエリアa2,a4,a6,…a16,a18,a20のうち略白と判定されたエリアの各比IR/IG,IB/IGの平均をとったものである。
【0030】
パターン2での加算平均値AIR/AIG,AIB/AIGが得られたらパターン1を再び設定する(P30)。
【0031】
制御値演算部37は、今回のパターン2で得た加算平均値AIR/AIG,AIB/AIGと、前回すでに行なっているパターン1で得た加算平均値AIR/AIG,AIB/AIGとの移動平均をとる(P31)。
【0032】
制御値演算部37は、加算平均部35で求めた移動平均値を基に、最適なホワイトバランス制御をするためのホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontを出力する。かくてパターン2が、終了した時点で、換言すると、20エリアのうちその半分の10のエリアa2,a4,…a20での処理が終了した時点で、ホワイトバランス制御ができる。よって20エリアの全処理が終了してからホワイトバランス制御をする従来技術に比べ、制御周期が半分になり、高速となり急激な色温度変化にも追従できる。
【0033】
図6はパターン2を選んだときの動作状態を示す説明図である。
【0034】
上述したようにパターン1とパターン2に分け、各パターンの処理が終了する度にホワイトバランス制御ができるのは、パターン1の各エリアとパターン2の各エリアが隣接しているので、隣接エリアに類似するデータが存在すると予想でき、この結果、半分のエリアのデータだけで演算処理をしてもほぼ正確な制御ができるからである。
【0035】
<画面積分タイプを切替えるホワイトバランスの例>
次に撮影画像の状況に応じて、分割画面積分タイプの動作と全画面積分タイプの動作を、撮影画像の状況に応じて切り替えるときの動作を、図1のブロック図、図7のフローチャート、図8の状態説明図を参照して説明する。
【0036】
スタート時には全画面積分タイプの動作をするようにマイクロコンピュータ29の画面分割制御部39から画面分割回路25に全画面指令が出るため、画面分割は行なわれずに1画面の全エリアに入る信号Y,C,Cが1フィールド期間毎に画面分割回路25から出力される。このため積分器27からは1画面分の積分値IY,IC,ICが1フィールド期間毎に出力される(図7のステップ41)。つまり全画面積分タイプの動作が行なわれる。
【0037】
マイクロコンピュータ29では、マトリクス演算部31により比IR/IG,IB/IGが演算され、略白判定部33により1画面の全エリアにおける平均が略白であるかどうか判定する(P42)。略白でなければステップP41に戻り、略白であれば、制御値演算部37は1画面の全てのエリアの信号成分を演算して得た比IR/IG,IB/IGを基に、ホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontを演算して(P44)出力し、この信号Rcont,Bcontを基にホワイトバランス回路19でホワイトバランス制御を行う(P45)。このように全面測光をする動作を繰り返す状態を、図8では▲1▼のルートで示している。この全面測光を繰り返す動作は1フィールド期間毎に行なわれ、高速な動作であり、色温度の急激な変化にも追従することができる。
【0038】
全画面測光をしているときに1画面の全エリアにおける平均が略白であると判定したときには(P41,P42,P43)、全画面積分タイプの動作が行なわれてホワイトバランス制御が行なわれ(P44,P45)、その後は画面分割測光のモードに移る(P46、図8のルート▲2▼)。つまり、画面分割制御部39から分割画面指令が出され、画面分割回路25は画面を20のエリアa1〜a20に分割し(図3参照)。1フィールド期間毎に各エリアa1,a2,a3,a4…a18,a19,a20に入る信号Y,C,Cを個別に順次出力する。つまり第1のフィールド期間ではエリアa1に入る信号Y,C,Cを、第2のフィールド期間ではエリアa2に入る信号Y,C,Cを出力し、以下同様に1フィールド期間周期でエリアa3,a4,a5,…a18,a19,a20に入る信号を順次出力する動作を繰り返す。
【0039】
このため積分器27は1フィールド期間ごとに1つのエリア内の信号を積分して得た積分値IY,IC,ICを出力する。略白判定部33は各エリアに入った信号の平均が略白であるかどうか判定し(P47)、略白であればこのときの比IR/IG,IB/IGが加算平均部35で加算平均され(P48,P49)、略白でなければ加算平均されない。そしてエリアa1からエリアa20までの処理が終ったら(P50)、略白と判定されたエリアの数が全エリア数の10%以下かどうか判定する(P51)。10%以下でなければ加算平均部35により、略白と判定された比IR/IG,IB/IGの合計値を、略白と判定されたエリア数で割って加算平均値AIR/AIG,AIB/AIGを求め(P52)、制御値演算部37が加算平均値AIR/AIG,AIB/AIGを基にホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontを求める(P53)。ホワイトバランス回路19はホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontを基にホワイトバランス制御を行う(P54)。このような分割画面積分タイプの動作を繰り返す動作(P46〜P54)を、図8ではルート▲3▼で示す。
分割画面積分動作では、演算のための時間は「1フィールド期間×分割エリア数」と長いが、略白となるエリアの信号成分のみを用いてホワイトバランス制御を行うため、精度のよいホワイトバランス調整を行うことができる。
【0040】
エリアa1からエリアa20までの略白判定を終了したときに略白と判定されたエリア数が全エリア数の10%以下になったら(P51,図8のルート▲4▼)、ホワイトバランス制御の動作を停止し(P55)、全画面積分タイプの動作に戻る(P55,図8のルート▲5▼)。
【0041】
結局本実施例では、撮影開始時や撮影対象の色の平均が略白でないときには、全画面積分タイプの動作によりラフで高速なホワイトバランス制御をし、撮影対象の色の平均が略白であるときには、分割画面積分タイプの動作で精度の高いホワイトバランス制御をするのである。
【0042】
なお分割画面積分タイプの動作を繰り返すときには(図8のルート▲3▼)、図5,図6に示すように2つの取込パターン1,2を設定しておき、両パターンを交互に用いてホワイトバランス制御をするようにしてもよい。
【0043】
<録画ボタン投入後は高速なホワイトバランスをし、その後に低速で正確なホワイトバランスをするビデオカメラの例>
次にパワーセーブモードを備えたビデオカメラに本発明を適用した例を図1及び図9を参照して説明する。パワーセーブモードを備えたビデオカメラでは、電源スイッチが投入されていても録画ボタンが投入されていないときには、図1に示す撮像系のうちマイクロコンピュータ29には電力が供給されるが、他の部分には電力は供給されておらず、消費電力を少なくしている。またこのようなパワーセーブ時では、アイリスは閉じており、またメカ系には電力が供給されており回転ドラムは回転している。
【0044】
電源スイッチが投入されている状態のときに録画ボタンが投入されると、撮像系全体に電力が供給されると共に、図9に示すように、適正露出になるまでアイリスが高速で開き、適正露出になった後に実際の録画が開始する。実際の録画が開始されたときには適正なホワイトバランス制御がただちにできなければならないため、録画ボタンが投入されてから実際の録画が開始されるまでの間に(例えば0.50秒)、マイクロコンピュータ29はホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontの値を高速で次々と演算しておき(このときRcont,Bcontの出力はしない)、録画開始時点からはホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontを演算すると共に実際に出力する。このように録画開始前の期間Iに各時点におけるRcont,Bcontの値を求めているので、期間Iの後半ではRcont,Bcontの値が安定し、この結果、録画開始直後に出力されるRcont,Bcontの値は最適なホワイトバランス調整ができるものとなっている。
【0045】
そこでマイクロコンピュータ29は、録画ボタンが投入されてから実際の録画が開始されるまでの期間Iでは、画面分割制御部39から全画面指令を画面分割回路25に送る。このため画面分割回路25は1フィールド期間毎に一画面全体の信号Y,C,Cを出力し、積分器27及びマイクロコンピュータ29では全画面積分タイプの動作が行なわれ、1フィールド期間毎にホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontの値が演算される。このように1フィールド期間毎に演算値が出せるので、高速な演算となる。
【0046】
またマイクロコンピュータ29は、実際の録画が開始された以降の期間IIでは、画面分割制御部39から分割画面指令を画面分割回路25に送る。このため画面分割回路25は画面を20のエリアa1〜a20(図3参照)に分割し、1フィールド期間周期でエリアa1〜a20に入る信号Y,C,Cを順番に出力する。そして積分器27及びマイクロコンピュータ29では分割画面積分タイプの動作が行なわれ、「1フィールド期間×分割エリア数(20)」の期間毎に、正確なホワイトバランスを行うことのできるホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontが演算され、実際に出力され、ホワイトバランス回路19にてホワイトバランス制御が行なわれる。
【0047】
上記説明では期間Iで全画面積分タイプの動作をさせ、期間IIで分割画面積分タイプの動作をさせたが、期間I,II共に分割画面積分タイプの動作をさせ、しかも期間Iでは分割エリア数を少なくし(例えば4エリア)とし、期間IIでは分割エリア数を多くする(例えば20エリア)ようにしてもよい。
【0048】
また期間Iの長さを、録画開始ボタンが投入されてから、一定時間に固定してもよい。更に実際に録画を開始させる時点は、アイリスが安定した時点から一定時間後として決定してもよい。
【0049】
いずれにしても期間Iにおいて高速でホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontの値を演算しているので、期間Iの後半ではRcont,Bcontの値が安定してきており、期間IIの最初に出力するホワイトバランス制御信号Rcont,Bcontの値は、正確なホワイトバランス制御ができるものとなっている。
【0050】
【発明の効果】
以上実施例と共に具体的に説明したように本発明によれば、実際の録画が開始されたときには安定した正確なホワイトバランス制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を組み込んだビデオカメラの撮像系を示す回路図。
【図2】黒体放射近似曲線とAWB追従範囲を示す特性図。
【図3】画面の分割エリアを示す説明図。
【図4】エリアデータ高速取り込み動作を示すフローチャート。
【図5】取込パターン1での動作概要を示す説明図。
【図6】取込パターン2での動作概要を示す説明図。
【図7】全面測光/画面分割測光の切り替え動作を示すフローチャート。
【図8】画面積分タイプを切替えるホワイトバランスの例を示す説明図。
【図9】録画ボタン投入後は高速なホワイトバランスをしその後に低速なホワイトバランスをするビデオカメラの動作特性を示す特性図。
【符号の説明】
1 レンズ
3 CCD
5 サンプルホールド及びAGC回路
7 A/D変換器
9 信号処理回路部
11 輝度信号処理回路
13 色分離回路
15 色分離回路
17 D/A変換器
19 ホワイトバランス回路
21 色信号処理回路
23 D/A変換器
25 画面分割回路
27 積分器
29 マイクロコンピュータ
31 マトリクス演算部
33 略白判定部
35 加算平均部
37 制御値演算部
a1〜a20 エリア
S 撮像信号
DY,Y 輝度信号
R,G,B 原色信号
cont,Bcont ホワイトバランス制御信号
DC,C 色信号
,C 色合成信号
IY 輝度積分値
IC,IC 色合成積分値
IR/IG,IB/IG 比
AIR/AIG,AIB/AIG 加算平均値

Claims (6)

  1. 電源スイッチが投入されていても録画ボタンが投入されていないときには実際の録画が行われず、電源スイッチが投入されているときに録画ボタンが投入されるとその後に所定時間経過してから実際の録画が開始されるパワーセーブモードを備えたビデオカメラにおいて、
    電源スイッチが投入されている状態でビデオカメラの録画ボタンを投入した際に、録画ボタン投入後所定期間は高速ではあるが精度の低いオートホワイトバランス制御を行う第1のモードでオートホワイトバランス制御を行い、その後は低速ではあるが精度の高いオートホワイトバランス制御を行う第2のモードでオートホワイトバランス制御を行うことを特徴とするビデオカメラ。
  2. 請求項1において、所定期間とはあらかじめ設定した一定時間であることを特徴とするビデオカメラ。
  3. 請求項において、所定期間とは録画ボタン投入から実際の録画が開始されるまでの時間であることを特徴とするビデオカメラ。
  4. 請求項3において、実際の録画開始はアイリスが安定したことを条件として始まることを特徴とするビデオカメラ。
  5. 請求項1においてビデオカメラは、
    撮像画像に応じた画像信号が入力されると共に、撮像画面を多数のエリアに分割し1つのエリアに入る画像信号を1フィールド期間かけて出力でき、且つ画像信号を出力することのできる1つのエリアを1フィールド期間周期で順次シフトさせていく画面分割モードと、1画面に入った全ての画像信号を1フィールド期間で出力する全画面モードとを有する画面分割手段と、
    画面分割手段から出力される画像信号を積分して積分値を1フィールド期間毎に出力する積分手段と、
    積分手段から出力される積分値を基に、画像信号を出力している画面の画像の平均が略白となるかどうか判定し、略白と判定したときの積分値に応じたホワイトバランス制御信号を出力する制御手段と、
    ホワイトバランス制御信号に応じて原色信号のレベルを調整してホワイトバランス制御をするホワイトバランス回路と、を備えたオートホワイトバランス装置が搭載されており、
    前記制御手段は、第1のモードでは全画面モードを選び、第2のモードでは画面分割モードを選ぶことを特徴とするビデオカメラ。
  6. 請求項1においてビデオカメラは、
    撮像画像に応じた画像信号が入力されると共に、撮像画面を多数のエリアに分割し1つのエリアに入る画像信号を1フィールド期間かけて出力でき、且つ画像信号を出力することのできる1つのエリアを1フィールド期間周期で順次シフトさせていく画面分割手段と、
    画面分割手段から出力される画像信号を積分して積分値を1フィールド期間毎に出力する積分手段と、
    積分手段から出力される積分値を基に、画像信号を出力している画面の画像の平均が略白となるかどうか判定し、略白と判定したときの積分値に応じたホワイトバランス制御信号を出力する制御手段と、
    ホワイトバランス制御信号に応じて原色信号のレベルを調整してホワイトバランス制御をするホワイトバランス回路と、を備えたオートホワイトバランス装置が搭載されており、
    前記制御手段は、第1のモードでは画面分割手段のエリア分割数を少なくし、第2のモードでは画面分割手段のエリア分割数を多くするよう指令することを特徴とするビデオカメラ。
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