JP3754161B2 - マンホールに於ける大口径管の取付構造 - Google Patents
マンホールに於ける大口径管の取付構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はマンホール躯体に大口径管を取付ける構造に係り、特にマンホール躯体に大口径管を取付ける際に生じるトラブルを解決することが出来るようにした大口径管の取付構造である。
【0002】
【従来の技術】
マンホール躯体に取付管を取付ける構造としては、例えば本件特許出願人が開発した実公平4ー32543号公報に示すような構造が公知である。これ等の公知技術を含めて、マンホール躯体に取付管を取付ける構造としては種々の構造のものが実施されているが、一般的に取付管の口径が350mm以下のものが実施されていた。このように口径が350mm以下の取付管をマンホール躯体に取付けるに当たっては、マンホール躯体に穿設された取付管用穴の内周縁に取付ソケット等の外周面を押さえつけるようにして取付構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、一般的に口径が400mm以上の大口径管をマンホール躯体の取付管用穴に取付けようとすると、図4に示すように、マンホール躯体21に穿設した取付管用穴22内に大口径管23を挿入した場合には、大口径管23の上下外周部と取付管用穴22の上下縁とで接する位置Aと、大口径管23の左右外周部と取付管用穴22の左右縁とで接する位置Bとは相互の位置が著しく異なるので、仮に可撓性を持ったソケット(図示せず)をマンホール躯体21の曲面形状に合わせても、前記ソケットで大口径管の外周面を完全に押さえることは困難である問題があった。
【0004】
本件特許出願人は、前述の従来の問題点を改善するために、既に、鋼製ソケットと可撓性ソケットを使用し、これ等の2種類のソケットを組み合わせることによって、大口径管をマンホール躯体の取付管用穴にスムーズに取付けるマンホールに於ける大口径管の取付構造の技術を開発し、特許出願している(特願平7ー261349号)。
【0005】
前述の本件特許出願に係るマンホールに於ける大口径管の取付構造の発明を実施することによって、鋼製ソケットと可撓性ゴムソケットとを介して大口径管をマンホール躯体に安定した状態でスムーズに取付けることが出来るようになった。しかし、この発明を実施した場合に、地震等により大きな振動があった場合には、鋼製ソケットと可撓性ゴムソケットとの連結部が外れる心配もあることが判明した。
【0006】
本発明に係るマンホールに於ける大口径管の取付構造は、前述の発明を更に改善した新しい発明であって、特に前述の鋼製ソケットと、この鋼製ソケット内に挿入された可撓性ゴムソケットとの連結をより強固にし、地震等の大きな振動があった場合にも、これ等のソケットの結合が外れることのないようにした新しい構造のマンホールに於ける大口径管の取付構造の技術を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るマンホールに於ける大口径管の取付構造は、前述の問題点を根本的に改善した発明であって、その第1発明の要旨は、マンホール躯体の壁面に穿設された取付管用穴に大口径管を取付ける構造に於いて、前記大口径管の外径より十分大きな内径を持った剛性ソケットの元部がマンホール躯体の前記取付管用穴の周りに取付固定され、該剛性ソケットの先端部内周面に一対の平行な突リングが所定の間隔を保って設けられており、可撓性ソケットの元部が該剛性ソケットの先端部内に挿入されると共に、拡径押さえ金具と前記一対の突リングとによって該可撓性ソケットの元部が剛性ソケットの内周面に圧着固定されており、更に前記可撓性ソケット、剛性ソケット及び取付管穴内に挿通された大口径管の外周面に鋼製バンドを介して前記可撓性ソケットの先端部が締付固定されたマンホールに於ける大口径管の取付構造である。
【0008】
また、本発明に係る第2発明の要旨は、前記剛性ソケットの先端部内周面に設けられた一対の平行な突リングが偏平帯を介して相互に連設されていることを特徴とした第1発明のマンホールに於ける大口径管の取付構造である。
【0009】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係るマンホールに於ける大口径管の取付構造の一実施例を具体的に説明すると、図1は本発明に係る取付構造の要部の拡大断面説明図、図2は図1の全体の取付構造の構成を示す断面説明図、図3は要部の説明図である。
【0010】
図1乃至図3に於いて、1はマンホール躯体であって、その壁面には大口径管を挿入することが出来る大きな内径を有する取付管用穴2が穿設されている。3は該取付管用穴2内に挿通することが出来る大口径管である。
【0011】
次に、4は剛性ソケットであって、前記大口径管3の外径より十分大きな内径を有しており、鋼、FRP、レジンコンクリート等の材料より構成されている。かつこの剛性ソケット4の元端縁には、前記マンホール躯体1の外周面に当接することが出来るフランジ5が一体的に設けられている。6は可撓性ソケットであって、ゴム材、軟質プラスチック等の材料より構成されている。かつこの可撓性ソケットは前記大口径管3を挿通することが出来る内径を有し、かつ前記剛性ソケット4内に挿入し得る外径を持って構成されている。
【0012】
前記剛性ソケット4の先端部内周面には、2本が一対となった平行な突リング7,8が夫々所定の間隔を保って突設されている。これ等の突リング7,8は鋼製リングより形成され、剛性ソケット4に溶着されている。これ等の突リング7,8は、鋼製の偏平帯を介して相互に連設して構成することも可能である。これ等の突リング7,8の相互間に形成されるリング凹溝9の巾は、後述の拡径押さえ金具10の巾よりも少し大きく形成されている。
【0013】
本発明に係る大口径間の取付構造に構成に当たっては、図1乃至図3に示すように、先ず剛性ソケット4のフランジ5をマンホール躯体1の外周面に当接し、かつ、予めマンホール躯体1の外壁に埋設されたアンカー11にボルト12を螺合することにより剛性ソケット4をマンホール躯体1に取付固定する。更に、剛性ソケット4のフランジ5とマンホール躯体1の外周面との間に形成される隙間には、シール材を充填する(図示せず)ことによって、フランジ5とマンホール躯体1の外周面との間に止水性を確保する。
【0014】
次に、可撓性ソケット6の元部を剛性ソケット4内に挿入し、その可撓性ソケット6の元部の外周面の一部を一対の突リング7,8によって形成されるリング凹溝9の上に載置し、かつ、拡径押さえ金具10を可撓性ソケット6の元部内周面に当接しながらこれを押し広げることによって、可撓性ソケット6の元部を剛性ソケット4のリング凹溝9内に圧着固定し、剛性ソケット4に可撓性ソケット6を連結する。
【0015】
前述のように拡径押さえ金具10を可撓性ソケット6の元部内周面に当接するに当たっては、拡径押さえ金具10の位置が剛性ソケット4内に一対の突リング7,8によって設けられたリング凹溝9と合致するようにその位置を合わせる。この状態で拡径押さえ金具10を押し広げた場合には、可撓性ソケット6の一部を拡径押さえ金具10によってリング凹溝9内に強制的に圧入し、これによって可撓性ソケット6に大きな振動等による剪断力が生じた場合にも、可撓性ソケット6が剛性ソケット4より引き抜かれて抜け落ちることを防止出来る。
【0016】
更に、大口径管3を可撓性ソケット6の先端部より挿入して、可撓性ソケット6、剛性ソケット4及びマンホール躯体1の取付管穴2内に挿通し、可撓性ソケット6の先端部をその外周面より一つ又は複数の鋼性バンド13で締め付けて、可撓性ソケット6の先端部を大口径管3に取付固定する。このように構成することによって、大口径管の取付構造を完成せしめることが出来る。
【0017】
上記実施例に於いて、マンホール躯体1の取付管用穴2の周りに剛性ソケット4を取付ける作業と、かつ剛性ソケット4の内面に一対の突リング7,8を溶接する作業と、及び剛性ソケット4内に可撓性ソケット6を挿入して取付ける作業とは、いずれも工場内で実施することが出来る。従って精度良く取付けることが出来ると共に、大口径管3の現場に於ける取付作業を簡単にすることが出来る。
【0018】
本発明に係る大口径管の取付構造は、前述の如く、剛性ソケット4をマンホール躯体1の取付管用穴2の周りに取付けると共に、この剛性ソケット4に可撓性ソケット6を取付けて連結し、かつ可撓性ソケット6に挿通された大口径管3の周りに、鋼製バンド13を介して可撓性ソケット6を締付固定するようにしたので、大口径管3を安定した状態でマンホール躯体1に取付固定することが出来る。更に可撓性ソケット6の元部は、一対の突リング7,8と拡径押さえ金具10とを介して、剛性ソケット4の先端部内周面に強固に取付けられているので、可撓性ソケット6 が剛性ソケット4より抜け落ちる心配がない。
【0019】
【発明の効果】
本発明に係るマンホールに於ける大口径管の取付構造は、前述のように、剛性ソケットと可撓性ソケットとを介して大口径管をマンホール躯体に取付けるようにしたので、安定した状態で大口径管をマンホール躯体に取付けることが出来る。特に大口径管とマンホール躯体の取付管用穴との接触位置が上下と左右とで大きく異なった場合にも、剛性ソケット或いは可撓性ソケットの、マンホール躯体或いは大口径管に接触する面積を大きくすることが出来るので、これ等の結合を安定させかつ強固にすることが出来る。
【0020】
更に、剛性ソケットの先端部内周面に一対の突リングを設けてその両者間にリング凹溝を形成し、このリング凹溝内に可撓性ソケットの元部の一部を圧入して剛性ソケットと可撓性ソケットを連結するようにしたので、地震等でこの連結部分に大きな剪断力等が働いても、可撓性ソケットが剛性ソケットより抜け落ちる心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る取付構造の要部の拡大断面説明図である。
【図2】図1の全体の取付構造の構成を示す断面説明図である。
【図3】図3は要部の説明図である。
【図4】従来の大口径管の取付構造に於ける問題点を説明するための横断面説明図である。
【符号の説明】
1 マンホール躯体 2 取付管用穴
3 大口径管 4 剛性ソケット
5 フランジ 6 可撓性ソケット
7,8 突リング 9 リング凹溝
10 拡径押さえ金具 11 アンカー
12 ボルト 13 剛性バンド
Claims (2)
- マンホール躯体の壁面に穿設された取付管用穴に大口径管を取付ける構造に於いて、前記大口径管の外径より十分大きな内径を持った剛性ソケットの元部がマンホール躯体の前記取付管用穴の周りに取付固定され、該剛性ソケットの先端部内周面に一対の平行な突リングが所定の間隔を保って設けられており、可撓性ソケットの元部が該剛性ソケットの先端部内に挿入されると共に、拡径押さえ金具と前記一対の突リングとによって該可撓性ソケットの元部が剛性ソケットの内周面に圧着固定されており、更に前記可撓性ソケット、剛性ソケット及び取付管穴内に挿通された大口径管の外周面に鋼製バンドを介して前記可撓性ソケットの先端部が締付固定されたマンホールに於ける大口径管の取付構造。
- 前記剛性ソケットの先端部内周面に設けられた一対の平行な突リングが偏平帯を介して相互に連設されていることを特徴とした請求項1のマンホールに於ける大口径管の取付構造。
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JP02363097A JP3754161B2 (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | マンホールに於ける大口径管の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP02363097A JP3754161B2 (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | マンホールに於ける大口径管の取付構造 |
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- 1997-02-06 JP JP02363097A patent/JP3754161B2/ja not_active Expired - Lifetime
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