JP3752046B2 - 伝熱管及びその製造方法 - Google Patents

伝熱管及びその製造方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空調機や冷凍機などの熱交換器に使用される伝熱管及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の熱交換器に使用される伝熱管は、管内で冷媒を蒸発又は凝縮させ、管外の流体との間で熱交換を行うもので、管内の伝熱性能を高めるため、内面に多数の溝を形成した内面溝付き管が使用されている。
内面溝付き管は、通常、金属管を一定方向に引抜きながら、当該金属管内に溝付きプラグを回転自在に挿入し、金属管の当該溝付きプラグの挿入部外周を転造工具により押圧することにより、前記プラグ表面の螺旋状の溝を前記金属管内面に転写させる、いわゆる転造加工方法によって製造される。
【0003】
前述のような転造加工方法では、管を引抜きながらその内面に溝加工をするため、管内面の溝相互は連続したものとなり、管内の伝熱性能を向上させるには限界があった。
管内の伝熱性能をさらに向上させるものとして、例えば特開平4−158193号公報の伝熱管が提案されている。
この伝熱管は、管内面が管の中心から90度の角度で四等分した管軸方向に沿う所定幅の領域に区分され、各領域には平行な多数の溝が形成され、隣合う領域の溝相互は、管軸に対するリード角,溝ピッチ,溝寸法,溝形状の各要素の中のいずれか一以上の要素を異にしている。このように、隣合う領域の溝がリード角,溝ピッチ,溝寸法,溝形状の各要素の中のいずれかを異にしているので、管内における冷媒の流れは乱され、管内伝熱性能を向上させることができる。
【0004】
前記公報に記載の伝熱管は、例えば図7で示すように、先ず、一定幅の金属帯板1を図示しないアンコイラから一定方向へ繰り出しながら、周面に互いに平行で多数の凸条40が螺旋状に形成された均一な長さの四個の加工ロール4a〜4dを同軸に固定した組み合わせロール4と、表面が平滑なロール3との間に前記金属帯板1を挟み込み、当該金属帯板1の一面へ多数の溝10aを形成する。
その後、前記金属帯板1を、図示しない成形ロール群により前記溝10aが内側になるように順次幅方向に丸めて管状に成形し、前記金属帯板1の両側の突き合わせ部分を溶接し、さらに、図示しない仕上げダイスで空引きすることによって製造される。
【0005】
前述のように製造された伝熱管bは、図9のように、図7の金属帯板1の加工ロール4a〜4dに対応して、管内面が管の中心から90度の角度で四等分された管軸方向に沿う一定幅の領域11a〜11dに区分され、領域11aと隣の領域11bの溝10a相互は管軸に対するリード角が逆になっている。
この伝熱管bには、図10のようにアルミニウム合金製のクロスフィン5が多数取り付けられ、隣合う伝熱管b相互の端部は曲げ加工した図示しない継手によって接続される。
伝熱管bへクロスフィン5を取り付けるには、各クロスフィン5の所要部分にに孔50を形成し、この孔50に伝熱管bを通し、伝熱管b内に拡管プラグcを押し込んで伝熱管bを若干拡大させ、伝熱管bの表面を前記孔50へ密着させるようにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報の伝熱管は、管内の伝熱性能が向上する反面、図7のように金属帯板1へ溝10aを加工する際、同図B及びDの位置に金属材料が他の部分から移動して当該部分が肉厚になる傾向を示す。したがって、図8で示すように、金属帯板1のB及びDの位置で溝深さが最も大きくなるとともに、A,E,Cの位置では溝深さが小さくなる。
溝10aを加工した前記金属帯板1を幅方向に丸めて管状に成形し、その両側の突き合わせ部を溶接し、伝熱管bを製造する。そして、その後この伝熱管bを、図10のようにクロスフィン5の孔50に通し、拡管プラグcで拡管すると、領域11a,11dの境界部A,Eから、領域11b,11cの境界部Cまでの直径が、領域11a,11bの境界部Bから領域11c,11dの境界部Dまでの直径よりも小さくなって、図9のように伝熱管bが全体としてやや楕円状に拡がる。したがって、伝熱管bの上下において孔50と伝熱管bとの間に隙間が形成され、熱交換性能が低下するとともに、前記隙間に水滴などが溜まり易く腐食の原因になる。
なお、前記隙間は、伝熱管bの拡管率を大きくすれば解消されるが、拡管率を大きくすると溝10aが潰れて伝熱性能が低下する。
【0007】
この発明の目的は、管内面が長さ方向に沿う所定幅の複数の領域に区分され、各領域に多数の溝を形成し、隣合う領域の溝相互がリード角,溝ピッチ,溝寸法,溝形状の各要素の中のいずれか一以上の要素を異にしている伝熱管において、内周面全域にわたって溝深さのバラツキが小さく、熱交換器に組み込んだ場合、クロスフィンの孔への密着性がよりよい伝熱管を提供することにある。
この発明の他の目的は、前述のような伝熱管を円滑に製造することができる製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明による伝熱管は、前記課題を解決するため以下のように構成したものである。
すなわち、請求項1の伝熱管は、管内面が管の中心から20〜50度の角度で管軸方向に沿う所定幅の領域1a・・・1nに区分されており、各領域1a・・・1nには平行な多数の溝10が形成され、隣合う領域の溝10相互は管軸に対するリード角,溝ピッチ,溝寸法,溝形状の各要素の中のいずれか一以上の要素を異にしていることを特徴としている。
【0009】
請求項2の伝熱管は、請求項1の伝熱管において、隣合う領域の間には管軸方向に沿う凸条11が形成されていることを特徴としている。
請求項3の伝熱管は、請求項2の伝熱管において、前記凸条12の幅w1を1mm以下に形成し、当該凸条11の高さhを前記溝10の深さd以下に形成したものである。
【0010】
この発明による伝熱管の製造方法は、前記課題を解決するため以下のように構成したものである。
すなわち、請求項4の伝熱管の製造方法は、金属帯板1を一定方向へ繰り出しながら、周面に互いに平行で多数の凸条20が形成された八個以上の加工ロール2a〜2nを同軸に固定した組み合わせ加工ロール2と、表面が平滑なロール3との間に前記金属帯板1を挟み込み、当該金属帯板1の一面へ多数の溝10を形成する工程と、前記溝10が内側になるように前記金属帯板1を順次幅方向に丸めて管状に成形する工程と、前記金属帯板1の両側の突き合わせ部分を溶接する工程とを含むことを特徴としている。
【0011】
請求項5の製造方法は、請求項4の製造方法において、前記組み合わせロール2の各加工ロール2a〜2nの間には、当該加工ロール2a〜2nの凸条20の頂部が形成する円の直径以下で、前記凸条20の基部が形成する円の直径以上の直径のスペーサ21を介在させることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
第1実施形態
図1はこの発明による伝熱管の第1実施形態を示す部分拡大展開斜視図であり、図2はその半裁端面図である。
図1及び図2の伝熱管aは銅合金製の管であり、内面が管の中心から45度の角度で管軸方向に沿って均一な幅の領域1a〜1hに区分され、各領域1a〜1hには平行な多数の溝10が形成されている。
伝熱管aの外径=9.53mm、溝10の底部の肉厚t=0.3mm、溝10の深さ(溝間のフィンの高さ)d=0.2mm、溝ピッチp=0.6mmであり、領域1a,1c,1e,1gに形成されている溝10の管軸に対するリード角θ1=40度、これらと隣合う領域1b,1d,1f,1hに形成されている溝10のリード角θ2は10度である。
【0013】
第1実施形態の伝熱管aは、図4のような加工装置によって製造される。
図4において、2は外周面に前記溝10に対応する凸条20が形成された各加工ロール2a〜2hを同軸に固定した組み合わせ加工ロールであり、各加工ロール2a〜2hは、図1の各領域1a〜1hと対応している。
3は周面が平滑なロールであり、前記組み合わせ加工ロール2へ所定の圧力で押し付けられている。
【0014】
図示しないアンコイラにより、一定幅の銅合金からなる金属帯板1を繰り出しながら、この金属帯板1を組み合わせ加工ロール2とロール3との間に挟み込み、各加工ロール2a〜2hの凸条20を金属帯板1の表面へ転写する。この転写により、金属帯板1の表面は均一な幅の各領域1a〜1hに区分されると同時に、各領域1a〜1hには多数の溝10が平行に形成される。
前記金属帯板1を図示しない成形ロール群により、前記溝10が内側になるように幅方向に丸めて管状に成形するとともに、高周波誘導溶接,Mig溶接,Tig溶接などの溶接装置6により、金属帯板1の両側の突き合わせ部を溶接して造管した後、この管を仕上げダイス7に通して伝熱管aを製造する。
【0015】
第1実施形態の伝熱管aは、内面が管の中心から45度の角度で管軸方向に沿って均一な幅の領域1a〜1hに区分され、各領域1a〜1hには平行な多数の溝10が形成され、隣合う領域に形成された溝10相互は管軸に対するリード角を異にしている。したがって、管内で冷媒の流れがよく乱れるため、管内伝熱性能が向上する。
管内面は管軸方向に沿う均一な幅の八つの領域に区分されるので、溝10を加工するときに金属材料の偏りが抑制され、溝10の深さdのバラツキ(最も深い部分と最も浅い部分との差)が小さくなる。したがって、拡管時に楕円形状になるのが防止され、図11のようにクロスフィン5を伝熱管aに取り付けた際、伝熱管aとフィン5の孔との間に隙間ができるのを防止することができる。
【0016】
第2実施形態
図3は、第2実施形態の伝熱管aの部分拡大展開斜視図である。
この実施形態の伝熱管aは、管の内面において、隣合う各領域1a〜1hの間に、幅w1=0.3mm、高さh=0.18mmで頂部が平滑で管軸方向に沿う凸条11をそれぞれ形成したもので、他の構成は第1実施形態の伝熱管aと同様である。
なお、凸条11の高さhを溝10の深さdよりも小さくしたのは、熱交換器に組み込むために拡管する際、拡管プラグが凸条11に接触して拡管不良になるのを防止するためである。
【0017】
第2実施形態の伝熱管aは、図5のような加工装置によって製造される。
この加工装置は、図4の加工装置と同様に、それぞれ多数の平行な凸条20が周面に形成された各加工ロール2a〜2hからなる組み合わせ加工ロール2と、周面が平滑なロール3とを備えている。そして、各加工ロール2a〜2h相互の間には、厚み=0.3mmで、凸条20の頂部が形成する各加工ロール2a〜2hの円の直径以下の外径を有するスペーサ21が装着されている。
図4の加工装置と同様な要領で運転すると、金属帯板1の表面には、それぞれ多数の平行な溝10を有する各領域1a〜1hが形成されると同時に、各領域1a〜1h相互の間には前記スペーサ21に対応して、図3の凸条11が形成される。
その後の工程は、図4の場合と同じであるのでその説明は省略する。
【0018】
第2実施形態の伝熱管aは、各領域1a〜1hの間に管軸方向に沿う凸条11を形成したので、隣合う領域の溝相互は完全に不連続になり、液膜の排除が抑制されて伝熱効果がさらに高まるとともに、凸条11により溝10の加工による金属材料の偏りは一層よく防止され、溝10の深さのバラツキもより小さくなる。
その他の作用,効果は第1実施形態の伝熱管と同様である。
【0019】
その他の実施形態
前記各実施形態では、隣合う領域1a〜1hに形成された溝10相互が管軸に対するリード角を異にしている例についてのみ説明したが、これらは、溝ピッチ,溝寸法,溝形状などの各要素のいずれかを異にしていても、冷媒の乱流効果を向上させることができる。
各領域1a〜1hの幅は均一であるのが加工上好ましいが、管の中心からの角度が20ないし50度であれば、それらの幅が均一であることを要しない。
【0020】
第1実施例
金属帯板1には、幅30mm、板厚0.5mmの銅板を使用し、図4のように、外径100mmの各加工ロール2a〜2hを組み合わせた組み合わせ加工ロール2と、周面が平滑で外径120mmのロール3とにより、図4で説明した方法で金属帯板1の一面へ多数の溝10を形成し、これを順次幅方向に丸めて管状に成形した後、前記金属帯板1の両側の突き合わせ部分を溶接(高周波溶接)して外径が9.55mmの管を製造し、次いでこれを仕上げダイス7で整形して第1実施形態と同様な伝熱管を製造した。
この実施例の方法で製造した伝熱管は、管周方向における各溝10の溝深さdのバラツキを0.04mm以下に抑えることができた。
【0021】
第2実施例
第1実施例と同様な金属帯板1を用い、図5の加工装置により、第1実施例と同じ要領で第2実施形態の伝熱管を製造した。
この実施例の方法で製造した伝熱管は、管周方向における各溝10の深さdのバラツキ0.01mmに抑えることができた。
【0022】
第1実施例の方法で製造した伝熱管と、第2実施例の方法で製造した伝熱管に、図11で示したように多数のクロスフィン5を取り付けて熱交換器に組み込んだところ、良好に拡管することができ伝熱管とクロスフィン5との密着具合も良好であった。
【0023】
第3実施例
材質、溝深さd、溝ピッチp、外径、溝底部の肉厚t、及び隣合う領域に形成された溝相互の管軸に対するリード角が第1実施形態の伝熱管と同じで、管内面の一領域の幅に対する管中心からの角度がそれぞれ180度、90度、60度、45度、20度、10度である伝熱管サンプルを製造した。
他方、隣合う領域の間に幅w1=0.5mm、高さh=0.1mmの凸条11を形成し、他の構成は前記サンプルと同じである伝熱管サンプルを製造した。
そして、これらのサンプルに付いて溝深さdのバラツキを測定し、各サンプルの伝熱管にクロスフィンを取り付け、クロスフィンと各サンプル管表面との密着性を評価した。その評価は、クロスフィンに形成された孔に伝熱管を挿通し、内面の溝10が破壊されない程度に拡管プラグで伝熱管を拡管したとき、クロスフィンの孔と伝熱管の表面との間に隙間が生じなかったものを○、隙間が生じたものを×と表示した。その結果を表−1に示す。
また、各サンプル管について、管内蒸発熱伝達率を測定し、その比を図6に示した。
【0024】
【表1】
Figure 0003752046
【0025】
表1の結果から明らかなように、伝熱管の内面の一領域の幅に対応する管中心からの角度が50度以下である場合は、溝深さdのバラツキが小さい。また、伝熱管拡管して当該伝熱管にクロスフィンを取り付けたとき、伝熱管の拡管が円滑に行われ、クロスフィンと伝熱管との密着性が良好である。特に、隣合う領域1a〜1hの間に凸条11を形成したケースでは、管内面の一領域の幅に対応する管中心からの角度が50度以下であると、溝深さdのバラツキを0.01以下に抑えることができた。
【0026】
図6の結果によれば、各領域1a〜1hの幅に対する管中心からの角度が20度〜50度である本発明実施例の伝熱管サンプルは、他のサンプルと比較してより高い伝熱性能を示している。特に、各領域間に凸条11を形成したサンプルでは、凸条11によって両側の領域の溝10が堰き止められ、液膜が排除されるのを防いでいるので、さらに高い管内伝熱性能を有している。
一領域の幅に対応する管中心からの角度が20度よりも小さい場合には、領域の幅が小さ過ぎて内面の溝10の効果が充分に発揮されていないためであると考えられる。
図6で示した管内蒸発熱伝達率のみでなく、管内凝縮熱伝達率についても測定したが、図6の結果とほぼ同様な結果であった。
【0027】
【発明の効果】
請求項1に記載の伝熱管によれば、管内面が管の中心から20度〜50度の角度に相当する幅の管軸方向に沿う領域に区分され、各領域には隣の領域の溝とは異種の溝が加工されているので、溝深さのバラツキが小さくなる。したがって、フィンを伝熱管に取り付けた際、伝熱管とフィンとの間に隙間ができるのを防止することができる。
また、管内伝熱性能が向上するので、空調用熱交換器などの小型化や省エネルギー化を図ることができる。
【0028】
請求項2に記載の伝熱管によれば、隣合う領域の間に管軸方向に沿う凸条が形成されているので、溝深さのバラツキをよりよく防止することができる。また、当該凸条の両側に位置する領域の溝が不連続になり、当該部分から液膜が排除されるのが防止されるため、より高い管内伝熱性能を発揮する。
【0029】
請求項3に記載の伝熱管によれば、前記凸条の幅w1は1mm以下であり、当該凸条の高さhは前記溝の深さd以下であるので、拡管に際して拡管プラグが前記凸条に接触せず、円滑に拡管される。
【0030】
請求項4に記載の伝熱管の製造方法によれば、周面に互いに平行で多数の凸条が形成された八個以上の加工ロールを同軸に固定した組み合わせ加工ロールと、表面が平滑なロールとの間に金属帯板を挟み込み、当該金属帯板の一面へ多数の溝を形成するので、請求項1の伝熱管を円滑に製造することができる。
【0031】
請求項5に記載の伝熱管の製造方法によれば、前記組み合わせロールの各加工ロールの間には、当該加工ロールの凸条の頂部が形成する円の直径以下で、前記凸条の基部が形成する円の直径以上の直径のスペーサを介在させるので、請求項2又は3に記載の伝熱管を円滑に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による第1実施形態の伝熱管の部分拡大展開斜視図である。
【図2】図1の伝熱管の部分拡大端面図である。
【図3】この発明による第2実施形態の伝熱管の部分拡大展開斜視図である。
【図4】この発明による製造方法を実施するための加工装置の概略斜視図である。
【図5】この発明による他の製造方法を実施するための加工装置の概略斜視図である。
【図6】この発明の実施例の伝熱管と、比較例の伝熱管との管内蒸発熱伝達率比を示す線図である。
【図7】従来の伝熱管の製造方法を説明するための加工装置の部分斜視図である。
【図8】図7の加工装置における金属帯板の幅方向の位置と、当該位置における溝の溝深さとの関係を示す線図である。
【図9】従来の伝熱管の拡大断面図である。
【図10】伝熱管にフィンを取り付ける要領を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
a,b 伝熱管
c 拡管プラグ
θ1,θ2 管軸に対する溝のリード角
d 溝深さ
t 溝底部の肉厚
p 溝ピッチ
w 領域の幅
w1 凸条の幅
h 凸条の高さ
1 金属帯板
10,10a 溝
11 凸条
11a〜11d 領域
1a〜1h 領域
2,4 組み合わせ加工ロール
20,40 凸条
21 スペーサ
2a〜2h,4a〜4d 加工ロール
3 ロール
5 クロスフィン
50 孔
6 溶接装置
7 仕上げダイス

Claims (5)

  1. 管内面が管の中心から20〜50度の角度で管軸方向に沿う所定幅の領域1a・・・1nに区分されており、各領域1a・・・1nには平行な多数の溝10が形成され、隣合う領域の溝10相互は管軸に対するリード角,溝ピッチ,溝寸法,溝形状の各要素の中のいずれか一以上の要素を異にしていることを特徴とする、伝熱管。
  2. 隣合う領域の間には管軸方向に沿う凸条11が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の伝熱管。
  3. 前記凸条11の幅w1は1mm以下であり、当該凸条11の高さhは前記溝10の深さd以下である、請求項2に記載の伝熱管。
  4. 金属帯板1を一定方向へ繰り出しながら、周面に互いに平行で多数の凸条20が形成された八個以上の加工ロール2a〜2nを同軸に固定した組み合わせ加工ロール2と、表面が平滑なロール3との間に前記金属帯板1を挟み込み、当該金属帯板1の一面へ多数の溝10を形成する工程と、
    前記溝10が内側になるように前記金属帯板1を順次幅方向に丸めて管状に成形する工程と、
    前記金属帯板1の両側の突き合わせ部分を溶接する工程とを含むことを特徴とする、
    伝熱管の製造方法。
  5. 前記組み合わせロール2の各加工ロール2a〜2nの間には、当該加工ロール2a〜2nの凸条20の頂部が形成する円の直径以下で、前記凸条20の基部が形成する円の直径以上の直径のスペーサ21を介在させることを特徴とする、請求項4に記載の伝熱管の製造方法。
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